JP2004313324A - 血液透析装置用表示システム - Google Patents

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Yuzo Imahori
勇三 今堀
Ryoko Ozawa
良子 小澤
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Abstract

【課題】少なくとも現在の工程を一目で確実に把握できるようにし、望ましくは、知りたい情報を極めて容易かつ迅速に表示できるようにした、便利かつ有用な血液透析装置用表示システムを提供する。
【解決手段】血液透析装置における各工程の内容を表示する画面を備え、画面の背景色を各工程ごとに互いに異なる背景色に設定可能に構成したことを特徴とする血液透析装置用表示システム。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液透析装置用表示システムに関し、とくに、血液透析のための各工程における状態を適切に監視できるようにするための表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
血液透析装置は、既に知られ、広く実用化されており、その代表的なものとして、たとえば図4に示すような本出願人により製造、販売されている装置が知られている。図4に示す血液透析装置1において、2は血液流路2aと透析液流路2bとの間に透析膜2cを有し、両流路2a、2b間で血液透析を行う血液透析要素(ダイアライザとも呼ばれる)を示している。血液流路2aには、患者の動脈6からの血液が血液回路7中に設けられた定量ポンプからなる血液ポンプ8を介して供給され、透析済の血液が静脈9に戻される。
【0003】
血液回路7には,シリンジポンプ3により血液の凝固作用を防ぐために、必要に応じてヘリパン等の抗凝固剤を微量注入可能となっている。また、血液透析要素2の前後には、動脈側の圧力を検知する動脈圧センサー4aと静脈側の圧力を検知する静脈圧センサー4bが設けられている。とくに、静脈圧センサー4bは、患者の突刺部の異常や送血回路部の異常等を検知可能な監視計として機能する。さらに、この静脈側の血液回路7には,気泡検知器5aが設けられており、体内への空気の誤入を防止するための監視計として機能し、気泡検知時には血液ポンプ8が停止されるとともに、クランプ5bを閉じることにより、気泡の体内への流入が瞬時に阻止できるようになっている。
【0004】
上記血液透析要素2の透析液流路2bには、実質的に閉回路からなる透析液循環路10が接続され、連通されている。透析液循環路10に設けられた循環ポンプ11により、透析液循環路10の透析液往路10aから透析前の透析液が透析液流路2bに供給され、透析済の透析液が透析液復路10bにより戻される。この透析液循環路10は、上述の如く実質的に閉回路に構成されているが、この閉回路から後述の除水ポンプにより定量的に少量の透析液が排出されるので、それに見合う少量の水分が血液中から透析膜2cを通して患者の血液中から透析液循環路10中に抜き取られることになる。
【0005】
透析液循環路10の往路10aには、透析液供給・受入要素12aの透析液供給室13aが接続され、ここから往路10aに透析前の透析液が供給される。透析液循環路10の復路10bには、透析液供給・受入要素12aの透析液受入室14aが接続され、透析済の透析液がここに戻される。透析液供給室13aと透析液受入室14aとは弾性膜15aによって隔離されており、透析液供給により透析液供給室13aが縮小した分、透析液受入室14aが膨張できるようになっている。
【0006】
上記透析液供給・受入要素12aに加え、もう一つの透析液供給・受入要素12bが設けられており、該透析液供給・受入要素12bも同一の構成を有し、透析液供給室13b、透析液受入室14b、弾性膜15bを有している。
【0007】
透析液循環路10の透析液供給・受入要素12a、12bの入出口には、往路10a側に開閉弁(二方弁)からなる切替弁16a、16bが、復路10b側に開閉弁(二方弁)からなる切替弁17a、17bが、それぞれ設けられており、これら切替弁による切り替えにより、透析のために各透析液供給・受入要素を交互に切り替え使用できるようになっている。
【0008】
切り替え使用される透析液供給・受入要素12a、12bのうちいずれか一方は透析のために使用されて透析液循環路10と連通されるが、他方は、透析液循環路10と遮断され、その間に新しい未使用の透析液が供給されるとともに使用済みの透析液が排出される。
【0009】
新しい未使用の透析液の供給は、透析休止中の透析液供給・受入要素の透析液供給室に対し、切替弁18a、18bを備えた透析液供給経路19を通して行われ、使用済みの透析液の排出は、透析休止中の透析液供給・受入要素の透析液受入室に対し、切替弁20a、20bを備えた使用済透析液排出経路21を通して行われる。
【0010】
透析液循環路10の復路10bには、除水経路22が接続されており、除水経路22に設けられた定量ポンプからなる除水ポンプ23により、定量的に少量の透析液が排出される。透析液循環路10は実質的に閉回路からなっているので、排出された透析液に見合う少量の水分が血液中から透析膜2cを通して患者の血液中から透析液循環路10中に抜き取られることになり、抜き取られた水分と同量の、該水分を含有する透析液が除水経路22を介して排出されることになる。この除水経路22は、上述の使用済透析液排出経路21へと合流されており、抜き取られた水分を含有する透析液が適当な場所へと排出されるようになっている。
【0011】
透析液循環路10の血液透析要素2の入出口には開閉弁24、25が設けられており、血液透析要素2の交換や洗浄の際に入出口を遮断できるようになっている。透析液循環路10の往路10aには、透析液の流量を調整する流量調整弁26、流量を検知する流量計27、透析液の濃度を検知する濃度計28a、透析液の温度を検知する温度センサー28bが設けられており、所定の条件に設定して透析液を供給できるようになっている。透析液循環路10の往路10aと復路10bとの間はバイパス弁29を備えたバイパス路30で接続されており、通常時にはバイパス弁29は閉じられているが、透析液循環路10の洗浄時や血液透析要素2の交換時等に、必要に応じてバイパス弁29を開としてバイパス路30を開くことができるようになっている。
【0012】
また、透析液循環路10の復路10bに設けられた循環ポンプ11の運転により、とくにその上流側は陰圧となるが、この透析液圧を透析液圧センサー31aで検出できるようになっている。また、循環ポンプ11のバイパス路には、リリーフ弁31cを介して漏血センサー31bが設けられており、血液透析要素2から透析液側に漏れた血液を光学的な方法(ダイオード、赤外線等)で検知し、異常時には血液ポンプ8を停止させ血液回路7を遮断するとともに警報等で知らせることができるようになっている。また、循環ポンプ11の下流側には、気泡分離器32が設けられており、透析液循環路10からエア抜きできるようになっている。この気泡分離器32のエア抜きライン33も、大気放出弁34を介して、前述の使用済透析液排出経路21に合流されている。
【0013】
さらに、透析液循環路10の復路10bには、陰圧開放弁35を備えた分岐路36が接続されており、分岐路36の他端は使用済透析液排出経路21に合流されている。必要に応じてこの陰圧開放弁35を開くことにより、気泡分離器32により追い出した気泡分、復路10b内が過陰圧となることを防ぐことができるよう、使用済透析液排出経路21から透析液を補充できるようになっている。
【0014】
なお、透析液供給経路19には、フィルター37、圧力スイッチ38、減圧弁39、遮断弁40、脱気ポンプ41、ヒーター42、温度センサー43、脱気槽44が設けられており、これら機器によって適切な条件に整えられた透析液が待機中の透析液供給・受入要素12aまたは12bの透析液供給室13aまたは13bに供給されるようになっている。脱気槽44からのエア抜きライン45も前述の使用済透析液排出経路21に合流されている。
【0015】
このように構成された血液透析装置1においては、各種操作スイッチ類とともに、通常、各工程における状態を表示、監視するためのモニター装置が設けられている。モニター装置では、たとえば、現在の工程名を表示したり、色付きランプを点灯して現在の工程や状態が分かるようにされていることが多い。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
病院等において血液透析を行う場合、医師や看護士、技士等の装置使用者が常時血液透析装置のそばにいるとは限らず、各種の仕事を兼務していることが多い。そのような場合、使用者は、離れた場所からでも、血液透析装置の現在の状態を監視することが要求されることが多い。したがって、離れた場所から、たとえば一目で血液透析装置の現在の状態を把握できれば極めて便利かつ有用である。しかし、現状のモニター装置では、表示されている文字等は比較的小さく、また、上記のような色付きランプも比較的小さなものであるため、このような要求に応えることは難しい仕様となっている。また、モニター装置自体、必ずしも、知りたい情報を容易かつ迅速に表示できるようにはなっていない。
【0017】
そこで本発明の課題は、上記のような要求に応えるべく、少なくとも現在の工程を一目で確実に把握できるようにし、望ましくは、知りたい情報を極めて容易かつ迅速に表示できるようにした、便利かつ有用な血液透析装置用表示システムを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る血液透析装置用表示システムは、血液透析装置における各工程の内容を表示する画面を備え、画面の背景色を各工程ごとに互いに異なる背景色に設定可能に構成したことを特徴とするものからなる。
【0019】
互いに異なる背景色に設定される工程としては、少なくとも、透析動作を停止している停止工程、透析動作の準備工程、透析工程を含むことが好ましく、図4に示したような血液透析装置においては、さらに、たとえば透析液を血液透析要素に対しバイパスさせて流すバイパス工程等を含むことが好ましい。
【0020】
また、この血液透析装置用表示システムにおいては、画面に表示される文字や数値のうち、選択された特定の文字や数値の表示色を特定色に設定可能に構成されていることが好ましい。このようにすれば、上記画面の背景色の変更の他に、文字や数値の色によって重要な項目を特に顕著に表示することが可能になる。
【0021】
また、画面に表示される文字、数値のうち、現在動作中の工程における選択された特定の文字、数値を点滅設定可能に構成されていることも好ましく、このようにすれば、点滅により、重要な項目を特に顕著に表示することが可能になる。
【0022】
また、本発明に係る血液透析装置用表示システムにおける上記画面としては、たとえば、血液透析に関して実質的に常時表示を要求される情報を表示するメイン情報エリアと、必要に応じて表示が要求されるサブ情報エリアとを有する構成とすることができる。このうちメイン情報エリアについては、離れた場所からでも読み取れるように、比較的大きなエリアに設定しておくことが好ましい。また、少なくともサブ情報エリアにおける表示内容は選択可能に構成されていることが好ましい。すなわち、必要に応じて表示内容変更できるようにしておくことが好ましい。
【0023】
また、本発明に係る血液透析装置用表示システムにおける上記画面は、表示のみならず、画面上で操作もできるようにしておくと便利である。たとえば、画面が、タッチパネルに構成されており、該タッチパネルの操作により、少なくとも、画面に表示すべき項目の設定、変更、および該表示項目の設定値の変更が可能に構成されていることが好ましい。
【0024】
また、本発明においては、上記の如く画面の背景色を各工程ごとに互いに異なる背景色に設定することにより、離れた場所からでも該背景色を見分けることにより現在の工程を認識可能となるが、この画面とは別に、現在動作中の工程を工程ごとに異なる色で表示可能な表示ランプがさらに設けられている構成とすることもできる。この表示ランプは、アンテナ状に立設した部材に全方位から視認できるように設けておくことが好ましい。このような構成とすれば、画面の背面側等、直接画面を見ることができない離れた場所からでも、最低限必要な情報を上記表示ランプによって確認することが可能となる。
【0025】
また、本発明に係る血液透析装置用表示システムにおいては、さらに、各工程において、設定範囲を外れた異常状態になったときに警報を発することが可能に構成されていることが好ましい。警報としては、表示だけでなく、警報音で発することもできる。
【0026】
さらに、少なくとも、特定の処理終了時にメロディ音を発することが可能に構成されていることも好ましい。このようにしておくと、特定の処理の終了を正確にかつ迅速に知ることができるので、次に行うべき操作との間に無駄時間がなくなり、血液透析操作全体の効率が高められる。
【0027】
本発明に係る血液透析装置用表示システムが適用される血液透析装置自体としてはとくに限定されないが、たとえば前述の図4に示したような血液透析装置を用いることができる。すなわち、血液透析装置として、血液流路と透析液流路との間に透析膜を有する血液透析要素と、実質的に閉回路からなり、前記血液透析要素の透析液流路に連通する透析液循環路と、該透析液循環路の前記透析液流路への透析液往路に接続された透析液供給室と透析液循環路の前記透析液流路からの透析液復路に接続された透析液受入室とを有する、透析液循環路に設けられた切替弁を介して交互に透析のために切り替え使用が可能な少なくとも2つの透析液供給・受入要素と、前記透析液循環路に設けられた循環ポンプと、各透析液供給・受入要素の各透析液供給室に接続され、切替弁を介して各透析液供給・受入要素の各透析液供給室に交互に未使用透析液を供給する透析液供給経路と、各透析液供給・受入要素の各透析液受入室に接続され、切替弁を介して各透析液供給・受入要素の各透析液受入室から交互に使用済透析液を排出する使用済透析液排出経路と、前記透析液循環路の前記透析液復路に接続され、該透析液復路から除水可能な除水ポンプを備えた除水経路とを有する血液透析装置からなるものである。
【0028】
上記のような本発明に係る血液透析装置用表示システムにおいては、血液透析における各工程の内容を表示する画面の背景色が、各工程ごとに互いに異なる背景色として表示されるので、各背景色を適切に色分けしておくことにより、詳細情報を見ないでも、一目で現在の工程を認識できるようになる。また、背景色は離れた場所からでも容易に認識できるので、該背景色を見ることにより、極めて容易にかつ正確に、しかも一目で現在の工程を認識できるようになる。したがって、装置操作者(使用者)は、血液透析装置にはりついておかなくても、自身が知りたい情報や次に操作すべき項目とそのタイミングを的確に認識できるようになり、実際の現場使用においておいてきわめて便利なシステムが実現される。
【0029】
また、特定の文字や数値を特定の表示色で表示したり、点滅可能にしたりすれば、重要な項目についてより注意力をもって監視できるようになる。また、画面の表示領域をメイン情報エリアとサブ情報エリアとに分けて表示できるようにすれば、常時必要とされる情報については確実に常時表示可能とし、その他、その都度知りたい情報については、必要に応じて表示させることができ、画面全体を有効に使用できるようになる。さらに、画面をタッチパネルで構成しておけば、少なくとも、画面に表示すべき項目の設定、変更、および該表示項目の設定値の変更が可能になり、画面タッチによる動作指令まで可能となる。したがって、表示のみならず必要な操作まで、この画面を介して行うことが可能になり、効率的に集約された表示兼操作手段として機能することが可能になる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の望ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施態様に係る表示システムを含む血液透析装置全体の外観を示している。血液透析装置自体の機器系統は、図4に示したものと実質的に同じである。図1に示す、表示システムを含む血液透析装置51においては、その正面に、前述のシリンジポンプ3、血液ポンプ8、気泡検知器5a、クランプ5bが設けられており、血液透析要素2への透析液循環路10の往路10aへの接続口52と血液透析要素2からの復路10bへの接続口53が配置されている。また、側面にはアーム54が取り付けられており、このアーム54に取り付けられたホルダ55に、血液透析要素2(ダイアライザ)が交換可能に保持されるようになっている。頂面には、支柱56が立設されており、この支柱56に、現在動作中の工程を工程ごとに異なる色で表示可能な表示ランプ57(LED等からなるパトロールランプ)と、生理食塩液等を架けるトップハンガ58と鉗子等を架ける中間ハンガ59が設けられている。そして、この装置51に正面上部には、操作パネル60が設けられており、この中に、血液透析装置における各工程の内容を表示する、大きな画面61が設けられている。画面61は、本実施態様では液晶表示画面からなり、タッチパネルに構成されて、各種表示に加え、画面タッチにより各種入力、設定、設定変更、さらには特定の運転操作まで可能となっている。操作パネル60の画面61以外の領域には、装置運転に必要な各種スイッチ62が配置されている。
【0031】
上記画面61は、該画面61の背景色を、血液透析における各工程ごとに互いに異なる背景色に設定可能に構成されている。たとえば、各工程ごとに、ピンク、ブルー、イエロー、パープル、グリーン、グレー等の色から選択された背景色に設定可能となっている。背景色を設定する工程も選択設定できるようになっており、たとえば、透析動作を停止している停止工程、透析動作の準備工程、透析工程、さらには、前述のバイパス工程等が、互いに異なる背景色で表示される。
【0032】
この画面61は、本実施態様では、図2(A)に示すように、血液透析に関して実質的に常時表示を要求される情報を表示するメイン情報エリア63と、必要に応じて表示が要求されるサブ情報エリア64とに区画されており、メイン情報エリア63の方が大きく設定されている。また、図2(B)に実際の表示例を示すように、メイン情報エリア63およびその上部には、現在の工程の表示、警報や注意事項、年月日、除水経過時刻(たとえば、除水残時間)、目標除水量、除水速度、除水経過(たとえば、目標除水量に対して減算した量表示による経過)、静脈圧、透析液圧、TMP、透析液の濃度や温度、シリンジ流量、血液流量等が表示され、表示される文字や数値の大きさが重要度に応じて相対的に大小に設定可能となっている。上記背景色の工程ごとの変更は、本実施態様では、このメイン情報エリア63にて行われるようになっており、大きなメイン情報エリア63の背景色は離れた場所からでも十分に視認できるようになっている。なお、上記TMPとは、血液透析要素2における膜間圧力差で、透析膜(たとえば、中空糸膜)2cの血液側と透析液側との圧力差を表しており、血液入口側圧力、血液出口側圧力、透析液入口側圧力、透析液出口側圧力から演算される。TMPは、血液透析要素2の性能の指標として用いられている。
【0033】
画面61はタッチパネルに構成されているので、上記表示値のうち、少なくとも目標除水量や除水速度、シリンジ流量、血液流量等は、それらの表示部をタッチし、設定画面を表示させることにより、それぞれの設定値を変更できるようになっている。
【0034】
サブ情報エリア64の下部には、タブエリア65が設けられており、ここに、たとえば、メニュースイッチタブ66、各種操作スイッチ類の一覧を表示させるスイッチタブ67、この装置全体を操作する使用者ごとに設定値や表示の仕方を設定可能な使用者選択スイッチタブ68が設けられている。メニュースイッチタブ66にタッチすると、たとえば図3に示すように、予め設定されているフォルダ69の一覧と選択されたフォルダ内のタブ70とが表示され、その一覧の中から選択することにより、各種の設定や設定変更に必要な画面が表示できるようになっている。表示させた必要画面中での操作により、実際の各種設定や設定変更が可能である。また、設定範囲を外れて異常状態になったときに発する警報の種類や、特定の処理終了時に発するメロディ音の選択も可能である。
【0035】
サブ情報エリア64は、本実施態様では、メイン情報エリア63とは異なる背景色に設定され、この背景色も複数の背景色から選択設定可能となっている。このサブ情報エリア64には、選択された各種情報の表示が可能となっており、常時監視用に表示させることも可能であるし、必要に応じてその都度表示させることも可能である。
【0036】
このように構成された血液透析装置用表示システムにおいては、血液透析における各工程の内容を表示する画面61の背景色が、とくに大きな領域を占めるメイン情報エリア63の背景色が、各工程ごとに互いに異なる背景色として表示されるので、離れた場所からも、一目で現在の工程を極めて容易にかつ正確に認識できるようになる。したがって、装置操作者(使用者)は、血液透析装置にはりついておかなくても、工程の進捗状況や次に操作すべき項目とそのタイミングを的確かつ即座に認識できるようになり、無駄時間を生じさせることなく必要な処置を行うことができる。
【0037】
また、画面61には、とくにメイン情報エリア63には、重要度に応じて大小をつけて文字や数値が表示されているので、必要な情報を見落とすことも防止される。さらに、特定の文字や数値を特定の表示色で表示したり、点滅可能にしたりすれば、重要な項目についてより高い注意力をもって監視できるようになる。
【0038】
また、画面61の表示領域がメイン情報エリア63とサブ情報エリア64とに分けられているので、常時必要とされる情報については確実に常時メイン情報エリア63に表示可能としつつ、その都度知りたい情報については、使用者の必要に応じてサブ情報エリア64に表示させることができ、画面全体が極めて有効に使用される。
【0039】
また、画面61がタッチパネルに構成されているので、タブエリア65のメニュースイッチタブ66やスイッチタブ67を適当に操作することにより、各種設定や設定変更を容易に行うことができる。また、表示のみならず必要な操作まで、この画面を介して行うことが可能になる。つまり、画面61を、表示兼操作手段として機能させることも可能になる。
【0040】
さらに、装置頂部に全方位から視認可能な表示ランプ57を設けてあるので、画面を直接視認できない方位からの工程確認のバックアップ機能を付与することができる。
【0041】
また、警報発信やメロディ音発信機能を利用すれば、異常状態発生や特定処理の終了を、的確にかつ迅速に確認することも可能になる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る血液透析装置用表示システムによれば、画面の背景色を各工程ごとに互いに異なる背景色に設定可能に構成したので、少なくとも現在の工程を一目で確実に把握できるようになる。また、表示文字や数値を適切な方法で表示でき、知りたい情報についてもを極めて容易かつ迅速に表示できるようにしたので、使用現場において極めて便利かつ有用な血液透析装置用表示システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係るシステムを適用した血液透析装置の正面図である。
【図2】図1の装置の画面部の拡大正面図である。
【図3】図1の装置の画面部のフォルダ表示させた場合の拡大正面図である。
【図4】本発明に係るシステムが適用可能な血液透析装置の一例を示す機器系統図である。
【符号の説明】
1 血液透析装置
2 血液透析要素
2a 血液流路
2b 透析液流路
2c 透析膜
3 シリンジポンプ
4a 動脈圧センサー
4b 静脈圧センサー
5a 気泡検知器
5b クランプ
6 動脈
7 血液回路
8 血液ポンプ
9 静脈
10 透析液循環路
10a 透析液往路
10b 透析液復路
11 循環ポンプ
12a、12b 透析液供給・受入要素
13a、13b 透析液供給室
14a、14b 透析液受入室
15a、15b 弾性膜
16a、16b、17a、17b、18a、18b 切替弁
19 透析液供給経路
20a、20b 切替弁
21 使用済透析液排出経路
22 除水経路
23 除水ポンプ
24、25 開閉弁
26 流量調整弁
27 流量計
28a 濃度センサー
28b 温度センサー
29 バイパス弁
30 バイパス路
31a 透析液圧センサー
31b 漏血センサー
31c リリーフ弁
32 気泡分離器
33 エア抜きライン
34 大気放出弁
35 陰圧開放弁
36 分岐路
37 フィルター
38 圧力スイッチ
39 減圧弁
40 遮断弁
41 脱気ポンプ
42 ヒーター
43 温度センサー
44 脱気槽
45 エア抜きライン
51 表示システムを含む血液透析装置
52 透析液循環路の往路への接続口
53 透析液循環路の復路への接続口
54 アーム
55 血液透析要素保持用のホルダ
56 支柱
57 表示ランプ
58 トップハンガ
59 中間ハンガ
60 操作パネル
61 画面
62 各種スイッチ
63 メイン情報エリア
64 サブ情報エリア
65 タブエリア
66 メニュースイッチタブ
67 スイッチタブ
68 使用者選択スイッチタブ
69 フォルダ
70 フォルダ内のタブ

Claims (11)

  1. 血液透析装置における各工程の内容を表示する画面を備え、画面の背景色を各工程ごとに互いに異なる背景色に設定可能に構成したことを特徴とする血液透析装置用表示システム。
  2. 互いに異なる背景色に設定される工程が、少なくとも、透析動作を停止している停止工程、透析動作の準備工程、透析工程を含む、請求項1の血液透析装置用表示システム。
  3. 画面に表示される文字、数値のうち、選択された特定の文字、数値の表示色を特定色に設定可能に構成されている、請求項1または2の血液透析装置用表示システム。
  4. 画面に表示される文字、数値のうち、現在動作中の工程における選択された特定の文字、数値を点滅設定可能に構成されている、請求項1〜3のいずれかに記載の血液透析装置用表示システム。
  5. 画面が、血液透析に関して実質的に常時表示を要求される情報を表示するメイン情報エリアと、必要に応じて表示が要求されるサブ情報エリアとを有する、請求項1〜4のいずれかに記載の血液透析装置用表示システム。
  6. 少なくともサブ情報エリアにおける表示内容は選択可能に構成されている、請求項5の血液透析装置用表示システム。
  7. 画面が、タッチパネルに構成されており、該タッチパネルの操作により、少なくとも、画面に表示すべき項目の設定、変更、および該表示項目の設定値の変更が可能に構成されている、請求項1〜6のいずれかに記載の血液透析装置用表示システム。
  8. 画面とは別に、現在動作中の工程を工程ごとに異なる色で表示可能な表示ランプが設けられている、請求項1〜7のいずれかに記載の血液透析装置用表示システム。
  9. 各工程において、設定範囲を外れた異常状態になったときに警報を発することが可能に構成されている、請求項1〜8のいずれかに記載の血液透析装置用表示システム。
  10. 少なくとも、特定の処理終了時にメロディ音を発することが可能に構成されている、請求項1〜9のいずれかに記載の血液透析装置用表示システム。
  11. 血液透析装置が、血液流路と透析液流路との間に透析膜を有する血液透析要素と、実質的に閉回路からなり、前記血液透析要素の透析液流路に連通する透析液循環路と、該透析液循環路の前記透析液流路への透析液往路に接続された透析液供給室と透析液循環路の前記透析液流路からの透析液復路に接続された透析液受入室とを有する、透析液循環路に設けられた切替弁を介して交互に透析のために切り替え使用が可能な少なくとも2つの透析液供給・受入要素と、前記透析液循環路に設けられた循環ポンプと、各透析液供給・受入要素の各透析液供給室に接続され、切替弁を介して各透析液供給・受入要素の各透析液供給室に交互に未使用透析液を供給する透析液供給経路と、各透析液供給・受入要素の各透析液受入室に接続され、切替弁を介して各透析液供給・受入要素の各透析液受入室から交互に使用済透析液を排出する使用済透析液排出経路と、前記透析液循環路の前記透析液復路に接続され、該透析液復路から除水可能な除水ポンプを備えた除水経路とを有する血液透析装置からなる、請求項1〜10のいずれかに記載の血液透析装置用表示システム。
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