JPH0368722B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は泡浴槽における浴槽水の濾過と濾過材
の逆洗が行える濾過装置に関するものである。

（従来の技術） 従来、浴槽からポンプを経て濾過器本体を通過
して再び浴槽に戻る浴槽水を濾過する回路と、浴
槽からポンプを経て濾過器本体を逆方向に通過し
て浴槽とは別の場所に開放する濾過材を洗浄する
回路とを切換弁により切換える濾過装置は公知で
ある。（実公昭60−10658号公報） （発明が解決しようとする問題点） しかしながら従来例では逆洗は使用者の手動操
作で行うものであり、それ故逆洗を長期間行われ
ない場合にはゴミ、アカ等が濾過材に固着してし
まい、一旦固着すれば逆洗操作を行つてもゴミ、
アカ等は除去できず、従つて使用者は濾過材を取
り出して洗浄したり、濾過材を交換したりしなけ
ればならないものであつた。又逆洗を自動的に実
行させる為に濾過器の入側と出側の差圧を検出す
る差圧検出器を設けて、差圧が一定圧力以上とな
れば濾過器の逆洗を自動的に実行させる構成が提
案されている。（実開昭53−29871号公報） しかしながら、この従来例では差圧検出器並び
にその検出管路が必要であることから、部品点数
が多くなりかつ配管構成も複雑化する。更に差圧
検出器並びにその検出管路に濾過器で処理される
前の未処理水を導入することから、検出管路や差
圧検出器に汚れが付着滞積して差圧検出器の誤動
作が発生し易く、作動の信頼性に欠けるものであ
つた。

加えて、前記実公昭60−10658号公報に示され
た構成では、濾過器本体と浴槽とポンプとが強制
循環流路にて直列に接続されている為、泡浴を行
う場合には濾過器本体に詰まりが生じると所定の
泡浴が行えない他、逆洗時には泡浴が中断される
問題を有する。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記した問題点を解決したものであ
り、その為に本発明では浴槽に設けた入水口と泡
噴出用のノズルとをポンプを介設した循環路にて
接続し、当該循環路のポンプ出口側より分岐する
と共に再び循環路に合流する濾過回路を形成し
て、該濾過回路には濾過回路と逆洗回路とを切換
える切換弁と濾過器とを備えたものにおいて、濾
過運転時に当該運転時間を積算し、該積算時間が
設定時間になれば上記切換弁を切換えて所定時間
の逆洗運転を実行した後、積算時間を初期欠する
と共に再度切換弁の切換えにより濾過運転に復帰
せしめる制御器を設けた構成としてある。

（作用） 濾過運転中に逆洗運転が自動的に一定時間実行
され、かかる逆洗運転は濾過運転時間の積算時間
が設定時間になると濾過回路から逆洗回路に切換
えられて開始され、逆洗運転が一定時間為された
後は再び濾過回路に切換えられ濾過運転が続行し
て行われる。又濾過回路並びに逆洗回路は浴槽に
設けた入水口と泡噴出用のノズルとを接続するポ
ンプを介設した循環路から分岐して形成されてい
るので、例えば逆洗運転時に泡浴が中断されるこ
とも無くなる。

（実施例） 第１図は本発明の一実施例を示す全体構成図で
あり、１は浴槽、２はポンプ、３は浴槽１に設け
た入水口１ａと泡噴出用のノズル１ｂとを接続す
る循環路である。そして循環路３のポンプ２出口
には第１分岐路４の一端を接続し、第１分岐路４
の他端は後述するようにポンプ２の入口側に接続
する。第１分岐路４には後述する電磁開閉弁９と
共に回路の切換弁として作用する三方弁５と濾過
器６とをこの順に介設してある。尚濾過器６は容
器内に支持板６ａを設け支持板６ａ上にガラスビ
ーズ等の球状の濾過材６ｂを堆積したものであ
る。又三方弁５は第１分岐路４を連通される状態
と第１分岐路４の他端側と排水路７側とを連通さ
せる状態とに切換えるものである。８は第１分岐
路４と並列接続した第２分岐路で、第２分岐路８
の１端はポンプ２の出口側の循環路３と連通せし
めると共に他端を濾過器６の下流側の第１分岐路
４に連通せしめてある。９は第２分岐路８に介設
した電磁開閉弁、１０は排水路７に設けた流量制
限用のオリフイス、１１は第１分岐路４と第２分
岐路８との合流点Ａと濾過器６間に設けた濾過流
量制限用のオリフイス、１２は当該合流点Ａと第
１分岐路４の他端との間に設けた第２分岐路８流
過制限用のオリフイスである。尚、上記オリフイ
ス１０，１１，１２は夫々排水路７、第１分岐路
４、第２分岐路８の管径を選定することにより流
量を制限する場合は必要ではなくなる。１３は浴
室に設けたリモートコントローラで、該リモート
コントローラ１３には濾過運転スイツチ１４と逆
洗運転スイツチ１５と能力切換スイツチ１６とが
設けられている。１７は主体１に設けた制御器
で、制御器１７は濾過運転スイツチ１４のオン操
作でポンプ２を駆動せしめ、逆洗運転スイツチ１
５のオン操作でポンプ２の駆動と三方弁５の切換
えと電磁開閉弁９の開弁を行い、能力切換えスイ
ツチ１６のオン操作で電磁開閉弁９の開弁を行
う。又制御器１７では濾過運転時間を積算するタ
イマーを内蔵せしめ当該積算時間（第２図ａ＋ｂ
の時間）が例えば30分になれば濾過運転を逆洗運
転に自動的に切換えて、一定時間ｃ分（例えば２
分間）の逆洗を行うた後タイマーをクリアーして
即ち積算時間を初期化して濾過運転に復帰させる
ようにしてある。

以上の構成において、浴槽水の濾過を行う際に
は濾過運転スイツチ１４をオン操作すると三方弁
５は実線で示したように切換えられ、ポンプ２が
駆動される。ポンプ２の駆動により浴槽水の一部
は循環路３から第１分岐路４にオリフイス１１，
１２で流量が制限されて流れ、従つて第１分岐路
４を流れる浴槽水は濾過器６により濾過される。
その際濾過運転が設定時間行われると、濾過運転
中に自動的に後述する逆洗運転が実行されるので
ある。次に濾過器６の洗浄を行う場合には逆洗運
転スイツチ１５をオン操作すれば三方電磁弁５は
破線の状態に切換えられると共に電磁開閉弁９が
開く。すると浴槽水の一部が第２分岐路８を流
れ、合流点Ａに至つた浴槽水の一部が濾過器６を
逆方向に流れて濾過材６ｂを洗浄し、洗浄水は排
水路７より排出されるのである。

尚能力切換スイツチ１６により上記した電磁開
閉弁９を濾過時に開放すると浴槽水は第１分岐路
４と共に第２分岐路８のも流れて、浴槽１に至る
流量を減少せしめることができ、浴槽出口に泡ノ
ズルを設けている場合にはこの電磁開閉弁の開閉
により噴流の強弱を制御できる。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば使用者が逆洗の為
の操作を要することなく、濾過運転が設定時間行
われると逆洗が自動的に実行されるのであり、従
つて濾過材の洗浄を確実に行うことができ、従来
例の如き濾過材へのゴミ等の固着を防止すること
ができるのであり、又不必要に逆洗を行うことに
よる浴槽水等の減少を極力押えることができ、又
逆洗を自動化する為に新たな部品の追加や配管の
変更等が不要であり、かつ作動の確実な濾過装置
を提供することができる。

加えて、本発明においては濾過回路並びに逆洗
回路を循環路から分岐して形成してあるので、逆
洗運転時に泡浴が中断されることがなく、又濾過
器の詰まりが生じても所定の泡浴が行えるもので
あり、泡浴槽に最適な濾過装置を提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は全体
構成図、第２図は要部の動作タイムチヤート図で
ある。 ２……ポンプ、６……濾過器、５……三方弁
（切換弁）、９……電磁開閉弁（切換弁）、１７…
…制御器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 浴槽に設けた入水口と泡噴出用のノズルとを
   ポンプを介設した循環路にて接続し、当該循環路
   のポンプ出口側より分岐すると共に再び循環路に
   合流する濾過回路を形成して、該濾過回路には濾
   過回路と逆洗回路とを切換える切換弁と濾過器と
   を備えたものにおいて、濾過運転時に当該運転時
   間を積算し、該積算時間が設定時間になれば上記
   切換弁を切換えて所定時間の逆洗運転を実行した
   後、積算時間を初期化すると共に再度切換弁の切
   換えにより濾過運転に復帰せしめる制御器を設け
   たことを特徴とする濾過装置。