JPH10192223A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

Info

Publication number
JPH10192223A
JPH10192223A JP9000803A JP80397A JPH10192223A JP H10192223 A JPH10192223 A JP H10192223A JP 9000803 A JP9000803 A JP 9000803A JP 80397 A JP80397 A JP 80397A JP H10192223 A JPH10192223 A JP H10192223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hardness
flexible tube
endoscope
distal end
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9000803A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3698844B2 (ja
Inventor
Hiroki Moriyama
宏樹 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP00080397A priority Critical patent/JP3698844B2/ja
Priority to US08/997,354 priority patent/US5885208A/en
Publication of JPH10192223A publication Critical patent/JPH10192223A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3698844B2 publication Critical patent/JP3698844B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/00078Insertion part of the endoscope body with stiffening means

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】挿入部を構成する可撓管が滑らかな形状で曲が
って、挿入性が良好で且つ内蔵物を傷めることのない内
視鏡を提供すること。 【解決手段】可撓管12Aは、軟性外皮チューブ60
と、軟性外皮チューブ60より硬度の高い硬性外皮チュ
ーブ61とで構成されている。グラフに示すように、コ
イルパイプ39内を挿通する硬度調整ワイヤ41が牽引
されていない軟状態のとき、可撓管12Aの硬度はグラ
フの実線に示すように最も軟らかい状態に設定されてい
る。一方、前記硬度調整ワイヤ41を最大に牽引してコ
イルパイプ39を最も圧縮させたとき、可撓管12Aの
硬度を先端側から順に最軟状態部S、硬状態部H、最硬
状態部Hmと3段階に変化させて、硬度の変化を小さく
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、挿入部を構成する
可撓管の硬度を段階的に調整可能にした内視鏡に関し、
特に前記可撓管の硬度が3段階以上に変化する内視鏡に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、細長の挿入部を体腔内に挿入する
ことにより、切開を必要とすることなく、体腔内の検査
対象部位を観察したり、必要に応じ、処置具を用いて治
療処置の行える内視鏡が広く用いられている。
【0003】上記内視鏡の挿入部は、屈曲した挿入経路
内にも挿通させることができるように可撓性を有する
が、可撓性を持たせたことによって、挿入部手元側の操
作に対する先端側の方向性が定まらず、目的部位までス
ムーズに挿通させることが難しくなるという問題があっ
た。
【0004】例えば内視鏡を経肛門的に大腸に挿入して
いく場合、柔軟な可撓管にある程度の硬さを持たせるた
めにスライディングチューブと呼ばれるこしの強いチュ
ーブ体を装着して挿入していた。しかし、この方法では
大腸に挿入するために、スライディングチューブをわざ
わざ可撓管に装着しなければならない。また、スライデ
ィングチューブを装着した状態で挿入部を大腸に挿入さ
せていくとき、大腸壁の一部をこのスライディングチュ
ーブと可撓管との間に巻き込むおそれがあった。更に、
腸内の汚液が前記スライディングチューブと可撓管との
隙間を通って体外へ流れ出て、患者が横たわっているベ
ッドを汚してしまうおそれがあった。
【0005】上述の問題に対処するため、例えば実開平
3−43802号公報には、内視鏡の内部にコイルパイ
プとワイヤとからなる硬度可変手段(或いは可撓性可変
手段という)を設け、内視鏡検査を行う術者が簡単な操
作を行うことで挿入部の可撓性を調整することにより、
屈曲した経路内への挿入を行い易くした内視鏡が開示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、硬度可
変手段の先端部を、可撓管の硬さが変化する硬度変化部
と略々同じ位置に配置した内視鏡では、硬度可変手段を
硬状態にしたとき、可撓管の硬度変化部の硬さに加え、
前記硬度可変手段が硬くなることによって、この硬度変
化部より先端側の柔軟な部分に比べてこの硬度変化部の
硬さが急激に硬くなって曲げ力が集中し、可撓管が屈曲
して滑らかな形状で曲がることができずに挿入性に支障
をきたすことがあった。
【0007】また、前記可撓管が屈曲した場合、可撓管
内を挿通しているライトガイドファイバや管路類などの
内蔵物が損傷されるおそれがあった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、挿入部を構成する可撓管が滑らかな形状で曲がっ
て、挿入性が良好で且つ内蔵物を傷めることのない内視
鏡を提供することを目的にしている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡は、可撓
管と、この可撓管の内部に長手軸方向に沿わせて設けた
柔軟性を変化させる硬度可変手段と、この硬度可変手段
の硬度を調整して可撓管を任意の硬度に変化させる操作
手段とを有する内視鏡であって、前記操作手段によって
前記硬度可変手段を作動させたとき、前記可撓管の最も
硬度の低い先端側と、前記硬度可変手段によって最も硬
度の高くなった基端側との間に、先端側より硬度が高く
基端側より硬度の低い中間硬度部を有する。
【0010】この構成によれば、操作手段によって前記
硬度可変手段を作動させると、可撓管の最も硬度の低い
先端側と最も硬度の高い基端側との間に中間硬度部が設
けられて、可撓管の硬度が少なくとも3段階以上に変化
することになり、急激に硬度が変化する部分が無くなっ
て滑らかに曲がる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図7は本発明の第1実
施形態に係り、図1は電子式内視鏡の概略構成を示す説
明図、図2は図1のA−A断面図、図3は硬度変化部を
有する可撓管を備えた内視鏡のスコープ先端からの距離
と硬度との関係を示す図、図4は硬度変化域を有する可
撓管を備えた内視鏡のスコープ先端からの距離と硬度と
の関係を示す図、図5は内視鏡を経肛門的に挿入してい
るときの挿入状態を示す図である。
【0012】図1に示すように本発明の第1の実施形態
である電子式内視鏡(以下内視鏡と記載)1は、細長で
可撓性を有する挿入部6と、この挿入部6の後端側に連
設された操作部7と、この操作部7の側部から延出する
ユニバーサルケーブル8とを備えて構成されている。こ
のユニバーサルケーブル8には前記内視鏡1の外部装置
である照明光を供給する光源部及び内視鏡1から送出さ
れる電気信号を信号処理する信号処理部とを有する制御
装置(不図示)に接続されるコネクタ14が設けられて
いる。なお、前記制御装置から出力される映像信号は、
モニタ(不図示)の画面上に表示されるようになってい
る。
【0013】前記挿入部6は、先端側に硬性の先端部9
を備え、この先端部9に隣接する後方側に湾曲可能な湾
曲部11を連設し、さらにこの湾曲部11の後方に柔軟
性を有する管状態の可撓管12を連設して構成されてい
る。
【0014】前記先端部9は、硬性部材を略円筒状に形
成した先端部本体17を有しており、この先端部本体1
7には挿入部6の長手方向に対して平行に形成した鉗子
チャンネル用透孔14及び観察用透孔19などが設けら
れている。
【0015】前記鉗子チャンネル用透孔14には連結管
21が内蔵されており、この連結管21の前記先端部本
体17の後端面から突出する後端部に鉗子チャンネル2
2を形成する可撓性を有する鉗子チャンネル用チューブ
23の先端部が連結されている。この鉗子チャンネル用
チューブ23は、挿入部6内を挿通して操作部7内に導
かれ、後端部を操作部7に設けた鉗子口24に連通して
いる。
【0016】前記観察用透孔19の先端部には対物レン
ズ系26が配設されており、この対物レンズ系26の結
像位置に固体撮像素子27が設けられている。この固体
撮像素子27には入出力信号を伝送するための信号ケー
ブル28が接続されている。この信号ケーブル28は、
挿入部6内を挿通してさらに操作部7内及びユニバーサ
ルコード4内を経て前記コネクタ14に設けた電気接点
29に接続されている。
【0017】前記コネクタ14には図示しない光源部よ
り観察部位を照明するように出射した照明光を、内視鏡
挿入部6内を挿通するライトガイド31の端部に入射さ
せるように形成したライトガイドコネクタ32が設けら
れている。前記ライトガイド31は、ユニバーサルケー
ブル8内及び操作部7内,挿入部6内を経て、その先端
部を先端部本体17に設けたライトガイド用透孔(不図
示)に配設している。前記湾曲部11内には複数の略環
状の関節駒33,…,33が互いに回動自在に挿入部6
の長手方向対して連接されており、前記関節駒33,
…,33のうち最先端に位置する第1関節駒33aは、
先端部本体17の後端部に外嵌固定され、最後端に位置
する関節駒33eは可撓管12の先端に設けらている環
状の接続管34の先端部に嵌入固定されている。前記複
数の関節駒33,…,33を連接した湾曲部11は、前
記操作部7に設けた湾曲操作ノブ(不図示)を操作する
ことによって例えば上下/左右方向に湾曲するようにな
っている。
【0018】前記接続管34には、先端部本体17の後
端部に固定され、且つ金属製のコイルパイプによって形
成されたアングルワイヤガイド35(図2参照)が保持
固定されている。このアングルワイヤガイド35の内部
には前記操作部7に設けられている湾曲操作ノブを操作
することによって牽引弛緩操作される撚線等で構成され
たアングルワイヤ36(図2参照)が挿通している。つ
まり、前記湾曲操作ノブを操作することにより前記アン
グルワイヤ36が牽引弛緩操作されて湾曲部11を湾曲
させて、この湾曲部11の前方に位置する先端部9を所
望の方向に指向させるようになっている。なお、前記湾
曲部11を構成する複数の関節駒33,…,33は、軟
性の外皮56で被覆されている。
【0019】前記可撓管12は内側から順に螺旋管5
7、網管58、外皮59で構成されている。そして、こ
の螺旋管57の内壁面側には可撓管12の柔軟性(以下
硬度と表現する)を変化させる硬度可変手段であるコイ
ルパイプ39が長手方向に沿って設けられている。ま
た、このコイルパイプ39内部には可撓管12の硬度を
所望の硬さに調整する操作手段となる硬度調整ワイヤ4
1が挿通している。
【0020】前記コイルパイプ39の先端部には、前記
硬度調整ワイヤ41の中途部がろう42などの固定部材
によって強固に固定されている。また、前記コイルパイ
プ39の先端より突出してさらに先端方向に延出した硬
度調整ワイヤ41の先端部は、前記接続管34の一部に
ろう42などで強固に固定されている。一方、前記コイ
ルパイプ39の手元側は後端口金43にろう42などに
より強固に固定されている。
【0021】即ち、前記硬度調整ワイヤ41は、コイル
パイプ39の先端部で中途部がろう42によって固定さ
れている以外、コイルパイプ39に対して移動可能な状
態(非固定状態)になっている。
【0022】なお、前記コイルパイプ39の手元側端部
より延出する硬度調整ワイヤ41の端部は、操作部7に
設けられて固定手段と操作機構とを兼ねる硬度調整用ノ
ブ15に接続されており、この硬度調整用ノブ15に突
出して設けられている指掛け部16を把持操作して硬度
調整ワイヤ41を牽引することで、前記コイルパイプ3
9が圧縮されて、このコイルパイプ39の曲げ方向に対
する剛性が上がることによって可撓管12の硬度を、負
荷のかかっていない最軟状態から硬度調整ワイヤ41を
牽引した最硬状態までの任意の硬さに調整することがで
きるようになっている。
【0023】また、前記硬度調整用ノブ15に突設させ
た指掛け部16は、回転操作性を向上させると共に、現
時点におけるコイルパイプ39の硬さ状態(圧縮状態)
を術者に知らしめる硬度告知機能を有している。即ち、
図に示すように指掛け部16が紙面の上方を向いている
ときには硬度調整ワイヤ41が牽引されていない状態で
あり、コイルパイプ39及び可撓管12が最も軟らかい
状態である。前記硬度調整用ノブ15を例えば180度
回転させて前記指掛け部16が紙面の下方に向いたとき
には硬度調整ワイヤ41が最も牽引された状態であり、
コイルパイプ39及び可撓管12が最硬状態になる。従
って、術者が指掛け部16の傾き状態を確認することに
よって、可撓管12(コイルパイプ39圧縮状態)の硬
度を容易に判断することができる。
【0024】図2中の上方向は、内視鏡1のUP方向を
示すものであり、内視鏡1のUP方向とは操作部7に設
けられている湾曲操作ノブの上方向湾曲用ノブを操作し
たときに先端部9が曲がる方向であり図1紙面の上方で
ある。モニター画面上では上方向(反重力方向)にあた
る。図に示すように前記コイルパイプ39及び硬度調整
ワイヤ41は、内視鏡1内のUP方向側に配置されてい
る。
【0025】このため、前記螺旋管57、網管58、外
皮59で構成されている管状態の可撓管12を単体で湾
曲させた場合、この可撓管12の中心軸より円弧の内側
に位置する部分の螺旋管57、網管58、外皮59は縮
みながら湾曲し、中心軸より円弧の外側に位置する部分
の螺旋管57、網管58、外皮59は伸びながら湾曲す
る。
【0026】ここで例えば、前記可撓管12内部に設け
られている硬度調整ワイヤ41を牽引してコイルパイプ
39を圧縮させて可撓管12を硬状態にする。そして、
この状態で前記可撓管12をUP方向に湾曲させる。す
ると、内視鏡1のUP側に位置する螺旋管57、網管5
8、外皮59の中心軸より円弧の内側に位置する部分が
縮もうとするが、UP方向側に配置されているコイルパ
イプ39が硬状態であるので、前記螺旋管57、網管5
8、外皮59の部位の縮みが抑えられて湾曲する。
【0027】なお、符号43は送気管路を構成する送気
チューブ,符号44は送水管路を構成する送水チューブ
であり、どちらのチューブの先端部も前記先端部本体1
7に設けた送気・送水用透孔(不図示)に連通してい
る。
【0028】次に、上述のように構成したコイルパイプ
39と可撓管12との組合せについて具体的に説明す
る。本実施形態に使用する内視鏡1の可撓管12は、図
3に示すように硬さの異なる別体の2つの外皮チューブ
60,61をつないでこのつなぎ部分が硬度変化部13
aとなる可撓管12Aと、図4に示すように硬度が徐々
に先端側から基端側に向かうに従って連続的に硬くなる
ように変化する硬度変化域13bを有する外皮チューブ
62で構成した可撓管12Bである。
【0029】図3に示した可撓管12Aは、スコープ先
端から30cm付近までを形成する硬度が軟らかな軟性外
皮チューブ60を被覆した軟性可撓部と、この30cmか
ら基端側までを形成する柔軟であるが前記軟性外皮チュ
ーブ60より硬度の高い硬性外皮チューブ61を被覆し
た硬性可撓部とで構成されている。つまり、スコープ先
端から30cm近傍の硬度変化部13aを境に、先端部側
より基端側の硬度が硬く設定されている。そして、前記
可撓管12Aの内部に挿通されているコイルパイプ39
の先端部を、前記スコープ先端から略々40cmの硬性可
撓部に配設している。
【0030】図3のグラフに示すように、前記コイルパ
イプ39内を挿通する硬度調整ワイヤ41が牽引されて
いない軟状態(コイルパイプ39が無負荷状態)のと
き、可撓管12Aの硬度はグラフの実線に示すように最
も軟らかい状態に設定されている。一方、前記硬度調整
ワイヤ41を最大に牽引して前記コイルパイプ39を最
も圧縮(コイルパイプ39に最大負荷が係っている状
態)させたとき、可撓管12Aの硬度は図の破線で示す
ように最硬状態部Hmとなる。つまり、前記硬度調整ワ
イヤ41を適宜牽引操作することによって可撓管12A
の硬度は実線から破線に示す範囲内を変化する。
【0031】なお、前記コイルパイプ39の先端部がス
コープ先端から40cmの部分よりスコープ先端側に配置
されていないため、このスコープ先端から40cmまでの
範囲の軟性可撓部の硬さ及び硬性可撓部の硬度は変化し
ない。また、実線に示す先端側の硬度の最も低い部分を
最軟状態部Sと呼び、基端側の硬度の高い部分を硬状態
部Hと呼ぶ。
【0032】一方、図4に示す可撓管12Bには、スコ
ープ先端から25cm近傍から35cm近傍までの間の硬度
が徐々に最軟状態部Sから硬状態部Hに変化するように
形成された硬度変化域13bを備えた外皮チューブ62
で構成されている。つまり、この可撓管12Bではスコ
ープ先端から25cm近傍までの範囲が最軟状態部Sとな
る軟性可撓部であり、スコープ先端から25cm近傍から
35cm近傍までの間が硬度が最軟状態部Sから硬状態部
Hまで徐々に変化する硬度変化域13b、スコープ先端
から35cm近傍より基端側の範囲が硬状態部Hとなる硬
性可撓部になっている。そして、前記可撓管12Bの内
部に挿通されているコイルパイプ39の先端部を、前記
スコープ先端から略々40cmの硬度変化域13bより基
端側の硬性可撓部に配設している。
【0033】図4のグラフの実線は、コイルパイプ39
内を挿通する硬度調整ワイヤ41を牽引していないとき
の可撓管12Bの硬度を示し、グラフの破線は前記硬度
調整ワイヤ41を最大に牽引して前記コイルパイプ39
を最も圧縮させたときの可撓管12の硬度を示してい
る。本内視鏡においてはスコープ先端から25cm近傍よ
り35cm近傍に設けた硬度変化域13bより基端側の硬
度を変化させることができるようになっている。なお、
前記外皮チューブ62の硬度変化域13bは、軟らかな
樹脂材料の中に途中から徐々に硬い樹脂材料を混ぜ合わ
せ、この混ぜ合わせる割合を増やして網管58に塗布す
るように製造したものである。その他の構成は図3に示
した可撓管12Aと同様であり、同部材には同符号を付
して説明を省略する。
【0034】上述のように構成した内視鏡1の作用を図
5を参照して説明する。まず、内視鏡1の挿入部6を例
えば、同図(a)に示すように肛門51から直腸52を
通して曲がりくねったS状結腸44に挿入していく。こ
のとき、可撓管12は軟状態であり、S状結腸44の屈
曲形状に対応したループを形成しながら挿入されてい
く。
【0035】前記内視鏡1の先端部9がS状結腸44を
越えて下行結腸45または脾湾曲46近傍に到達した所
で、同図(b)に示すように前記可撓管12を捻りなが
ら引くように手元操作し、前記S状結腸44でのループ
を解除し、今度はできるだけ直線状態にする。このと
き、前記S状結腸44は折り畳まれながら可撓管12と
共にほぼ直線状態になる。
【0036】ここで、硬度調整用ノブ15を適宜回転操
作して硬度調整用ワイヤ41を圧縮させて前記可撓管1
2Aの硬度を所望の硬度に切り替える。すると、手元の
押し引き操作や捻り操作が先端部9まで敏感に伝えられ
て、前記先端部9を横行結腸47、肝湾曲48、上行結
腸49を越えてスムーズに盲腸50まで挿入させていく
ことができる。
【0037】また、患者によって横行結腸47や肝湾曲
48の形状が異なることがある。例えば横行結腸47、
肝湾曲48が急激な屈曲形状をしている場合には、可撓
管12が硬状態であってもその屈曲形状に対応できるよ
うに、可撓管12の先端まで硬くするのではなく、上述
したようにスコープ先端から30cm近傍のところまでの
硬度を軟状態にしている。
【0038】内視鏡1を大腸深部に挿入する際の手技で
最も重要なことは、同図(b)で示したように直線状態
にしたS状結腸44及び可撓管12を、再び同図(a)
で示したように撓ませないことである。同図(b)で示
した状態から再び撓んでしまうと、先端部9を横行結腸
47や肝湾曲48を通過させるとき、手元操作を先端部
9までほとんど伝えることができなくなってしまう。
【0039】従って、前記S状結腸44での再ループを
防止するため、挿入する際、可撓管12の中途部から基
端側を最初から非常に硬くしておくことも考えられる。
しかし、このS状結腸44で大きくループを形成させな
がら先端部9を通過させて下行結腸45,脾湾曲46ま
で到達させる場合には、挿入部6はスコープ先端から9
0cm乃至1mぐらいが生体内に入っている。
【0040】上述したようにループを形成しながら内視
鏡1を挿入する際には可撓管12が軟らかい方が当然挿
入し易く、可撓管12が硬めであると苦痛の原因になる
ことが多い。また、可撓管12の途中から例えば先端部
から90cmまでをS状結腸44で撓まないほど硬度を硬
めに設定したすると、ループを形成させながらS状結腸
44を通過させること自体不可能になる。更に、同図
(b),(c)に示すように途中でループをほとんど作
らずに先端部9が盲腸50に到達した場合には生体内に
入っている挿入部6がスコープ先端面から90cm程度と
なる。このとき、仮にスコープ先端面から90cmの部位
から基端側を非常に硬くしていたとしても、横行結腸4
7,肝湾曲48を通過させる際に硬くしたことがほとん
ど役に立たなくなってしまう。
【0041】しかし、本実施形態の内視鏡1では可撓管
12の硬度が可変である。即ち、内視鏡1の挿入部6を
経肛門的に例えば盲腸まで挿入する際、例えばS状結腸
44を通過させるまでは可撓管12を軟らかい状態にし
ておき、S状結腸44を通過したところで硬度調整用ノ
ブ15を回転操作して、可撓管12の硬度を硬めに設定
して大腸深部まで挿入していく。
【0042】このとき、図3,4のグラフの破線に示す
可撓管12の最硬状態部Hmの硬さは、S状結腸44で
再ループにならない硬度であり、この破線に示す最硬状
態部Hmと実線に示す最軟状態部Sとの間の硬度差は図
中矢印Aとなる。しかし、前記可撓管12A,12Bの
途中には硬度変化部13aまたは硬度変化域13bが設
けられている。このため、可撓管12A,12Bの硬度
の変化は、先端面側から順に実線に示した最軟状態部
S,実線に示す硬状態部H,破線で示す最硬状態部Hm
と三段階に変化している。つまり、本実施形態の可撓管
12では硬度調整用ノブ15を回転操作したとき、最軟
状態部Sから最硬状態部Hmに変化するまでの間に実線
に示した硬状態部Hが存在することから、最硬状態部H
mに至るときの硬度差は前記矢印Aで示した最硬状態部
Hmと最軟状態部Sとの硬度差より小さい矢印Bだけの
硬度差となっている。
【0043】このように、可撓管に設けられている硬状
態部で硬性可撓部に、コイルパイプの先端部を配設した
ことにより、硬度調整用ノブを回転操作して硬度調整用
ワイヤを牽引してコイルパイプを圧縮させたとき、可撓
管の硬度は先端側から順に最軟状態部S、硬状態部H、
最硬状態部Hmと3段階に変化させて、硬度の変化を小
さくすることができる。このことにより、硬度調整用ノ
ブを操作してコイルパイプを圧縮させたとき、可撓管内
での硬度が段階的に変化するので、硬度変化部または硬
度変化域で硬度が急激に変化することによって発生して
いた可撓管の急激な曲がりを防止して内蔵物の損傷や挿
入性の悪化が防止される。
【0044】なお、硬度可変手段と操作手段とは、コイ
ルとワイヤとの組合せに限定されるものではなく、形状
記憶合金や細長形状のバルーンを用いたものなどであっ
てもよいことはいうまでもない。
【0045】また、図3に示した硬度変化部13aを備
えた可撓管12Aと図4に示した硬度変化域13bを備
えた可撓管12Bとでは、前記硬度変化域13bを備え
た可撓管12Bを設けた挿入部6の方が硬度変化部13
aを備えた可撓管12Aを設けた挿入部6より滑らかな
形状で曲がる。
【0046】図6及び図7は本発明の第2実施形態に係
り、図6は複数の硬度変化域を有する可撓管を備えた内
視鏡のスコープ先端からの距離と硬度との関係を示す
図、図7は硬度変化域の距離を長く設定した可撓管を備
えた内視鏡のスコープ先端からの距離と硬度との関係を
示す図である。
【0047】本実施形態では可撓管の最軟状態部Sから
硬状態部Hmに変わるまでの変化域の段階を第1実施形
態より多く設定して硬度変化域近傍における可撓管の急
激な曲がりを防止している。
【0048】図6に示す可撓管12Cは、最軟状態部S
から硬状態部Hに変わるまでの間に前記最軟状態部Sと
前記硬状態部Hとの略中間の硬さ状態である中間硬度部
となる中間硬さ状態部Mを設けている。即ち、前記中間
硬さ状態部Mと最軟状態部Sとの間に硬度が連続的に変
化する第1の硬度変化域13cを設け、前記中間硬さ状
態部Mと硬状態部Hとの間に硬度が連続的に変化する第
2の硬度変化域13dとを設けた外皮チューブ63を備
えることによって前記可撓管12Cの硬度が3段階に変
化させている。そして、この撓管12Cの内部に挿通さ
れているコイルパイプ39の先端部を前記スコープ先端
から40cmの中間硬さ状態部Mに配設している。
【0049】このため、前記コイルパイプ39を最大に
圧縮させることにより、この可撓管12Cは同図のグラ
フに示すように、先端側から順に、最軟状態部S、実線
に示す中間硬さ状態部M,破線に示す中間硬さ状態部M
1 及び硬状態部Hmと4段階に硬度が変化している。こ
のことにより、可撓管内の硬度差の変化が前記第1実施
形態よりさらに小さくなる。
【0050】一方、図7では最軟状態部Sから状態部H
に至るまでの長手方向の距離を略45cmと長く設定した
幅広硬度変化域13eを有する外皮チューブ64を設け
て、可撓管12Dの硬度を長めに設定した範囲内で連続
的に変化させている。そして、前記可撓管12Dの内部
に挿通されているコイルパイプ39の先端部を、前記ス
コープ先端から30cmのところの幅広硬度変化域13e
の中途部に配設している。
【0051】このため、前記コイルパイプ39を最大に
圧縮することにより、同図のグラフに示すように可撓管
12Dは先端側から順に、実線に示す最軟状態部S、実
線に示す幅広硬度変化域13e,破線に示す幅広硬度変
化域13e1 ,破線に示す硬状態部Hmと段階的に硬度
が変化している。本実施形態においては特に、破線に示
す幅広硬度変化域13e1 が幅広に設定されて硬度を連
続的に変化しているので、可撓管内での硬度差の変化が
さらに小さく滑らかになっている。
【0052】また、前記可撓管12C,12Dではスコ
ープ先端から70cm近傍より基端側の硬度が最硬状態部
Hmとなるように設定されているので、例えば、横行結
腸47をある程度撓ませながら通過させる挿入方法を用
いる場合には、前記70cm近傍より先端側の硬度が基端
側の硬度より軟らかくなっているので、この挿入方法に
適した仕様となる。
【0053】なお、横行結腸47を途中でできるだけ折
り畳みながら通過させる挿入方法を用いる場合には、前
記第1実施形態で説明したようにスコープ先端から40
cm近傍より基端側の硬度を最も硬くなるように設定し
て、手元操作を先端部に伝わり易くした仕様が適してい
る。
【0054】また、可撓管12Cの硬度を上述のように
段階的に変化させるために、例えば3つの硬度の異なる
別体の外皮チューブを、軟らかいものから順に先端部側
から順につないで構成することによって、前記外皮チュ
ーブ63と同様の作用を持たせることが可能である。
【0055】さらに、図6に示した可撓管12Cと図7
に示した可撓管12Dとではコイルパイプ39の先端部
の配設位置を多少変えているが、これは術者の挿入法や
挿入技術の違いなどに対応させるものであり、各術者の
好みに対応させた1例を示している。一般的に、硬度の
硬い部分が先端に近いほど、高度なテクニックが要求さ
れるが、硬度の硬い部分が先端に近いほど追従性は向上
する。
【0056】このように、可撓管に複数の硬度変化域ま
たは幅広硬度変化域を設けることによって、可撓管内で
の硬度差の変化量をさらに小さくすることによって、可
撓管の曲がり形状をより滑らかな形状にすることができ
る。このことにより、内視鏡を挿入する際、可撓管の急
激な曲がりが更に防止されて、良好な挿入性を得られる
と共に、内蔵物の損傷が防止される。その他の作用及び
効果は上述の実施形態と同様である。
【0057】なお、可撓管の硬度を変化させる際、可撓
管内に配設する内蔵物で可撓管の硬さに変化をつけるよ
うにするようにしてもよい。このことにより、硬度変換
域を複数設けた外皮チューブを成形することがなく、硬
度の異なる複数の別体の外皮を用意することなく、可撓
管の硬度を複数段階に変化させることができるので、外
皮の数を減らせると共に、製造行程の簡略化を図れる。
【0058】図8は本発明の第3実施形態に係る複数の
硬度変化部をコイルパイプで形成する可撓管を備えた内
視鏡のスコープ先端からの距離と硬度との関係を示す図
である。
【0059】図のグラフの実線で示すように本実施形態
においては、コイルパイプ39を圧縮していない状態の
とき可撓管12Eの硬度は全長にわたって最軟状態Sで
ある。しかし、コイルパイプ39を最大に圧縮した状態
のとき、可撓管12Eは実線で示す最軟状態部S,破線
で示す中間硬さ状態部M1 ,破線で示す最硬状態部Hm
と硬さが3段階に変化する。
【0060】これは、前記可撓管12E内を挿通し、先
端部をスコープ先端から25cmのところに配設したコイ
ルパイプ81を、先端側部分と基端側部分とで強度を変
えて形成したためであり、先端側部分を線径の細い細径
コイル81aで形成し、基端側部分を線径の太い太径コ
イル81bで形成してスコープ先端から50cmのところ
で可撓管12Eの硬度が変化する硬度変化部13fとし
ている。
【0061】このように、先端側と基端側とで硬度が変
化するコイルパイプを可撓管内に配設することにより、
外皮チューブの硬度を変化させることなく最も単純に構
成した可撓管の硬度を、複数段階に変化させることがで
きる。このことにより、外皮の製造が最も容易となる。
その他の作用及び効果は上述の実施形態と同様である。
【0062】図9は本発明の応用例に係る硬度変化部ま
たは硬度変化域を備えた外皮とコイルパイプとを備えた
可撓管を有する内視鏡の鉗子チャンネルチューブに挿通
されるスタイレットを説明する図である。
【0063】本実施形態では上述の第1乃至第3実施形
態に示した内視鏡1に設けられている鉗子チャンネルチ
ューブ23内にスタイレット66を挿通している。前記
スタイレット66は、先端軟性部68と硬質のスタイレ
ット本体67と取っ手69とで構成されている。
【0064】前記取っ手69には、鉗子口24に当接す
るストッパ部70が設けてあり、スタイレット66を鉗
子チャンネルチューブ23内に挿入して前記ストッパ部
70が鉗子口24に当接したとき、前記スタイレット本
体67の先端が図に示すようにコイルパイプ39の先端
部よりさらに先端側に位置するようになっている。
【0065】即ち、前記スタイレット本体67を、前記
コイルパイプ39の先端部よりさらに先端側に位置させ
ることにより、可撓管12のコイルパイプ39の先端部
より先端側の最軟状態部Sの硬度を必要に応じて硬くす
ることができる。
【0066】なお、前記スタイレット66のスタイレッ
ト本体67の硬度は、可撓管12を例えば約1.2倍以
上硬質化できるような剛性を有するように設定されたも
のである。
【0067】このように、必要に応じてスタイレットを
鉗子チャンネルに挿通させることにより、通常使用状態
では硬度を可変することのできない可撓管の先端側の最
軟状態部Sの硬度を硬くすることができる。このことに
より、手元操作をより確実に先端部まで伝えて良好な挿
入性が確保される。
【0068】ところで、一般的に内視鏡1は、検査して
いるとき以外は、洗浄・消毒器に設置されていたり、運
搬用または保管用などの収納ケースに収納されている。
前記内視鏡1が収納される収納ケースとして図10に示
すような収納部材53がある。
【0069】図に示す収納部材53には、内視鏡1の全
体または一部が収納(はめ込まれる)される凹状部55
が形成されている。本図においては前記凹状部55に内
視鏡1の全体が配設されるようになっている。
【0070】上述したように内視鏡1の操作部7には硬
度調整用ノブ15が設けられており、この硬度調整用ノ
ブ15には回転自在な指掛け部16が設けられている。
この指掛け部16が内視鏡1のup方向を向いていると
き、可撓管12は軟状態であり、この状態のとき硬度調
整用ノブ15が図に示すように収納部材53の凹状部5
5内に納まるようになっている。
【0071】即ち、万一硬度調整用ノブ15が180度
回転していて可撓管12内のコイルパイプが最大に圧縮
された可撓管12が硬い状態のまま収納部材53に収納
しようとした場合、指掛け部16が凹状部55内にうま
く納まらない。このことにより、ユーザーは、可撓管1
2内のコイルパイプ39が圧縮されている状態であるこ
とに気がつく。
【0072】ここで、硬度調整用ノブ15を回転させて
コイルパイプ39にかかっていた負荷を取り除くことに
よって硬度調整用ノブ15が収納部材53内の所定の位
置に収納される。
【0073】このように、収納部材の凹状部内に内視鏡
を収納する際、硬度調整用ノブが回転操作されてコイル
パイプが圧縮されている状態のとき、内視鏡の指掛け部
を収納部材から突出させて、コイルパイプが圧縮されて
いる状態であることを告知することができる。このこと
により、コイルパイプ39や硬度調整ワイヤ41に必要
以上に負荷がかけ続けられることを確実に防止し、コイ
ルパイプ39と硬度調整ワイヤ41との経時的劣化が防
止される。
【0074】図11を参照して内視鏡1を掛けておく内
視鏡ハンガー62について説明する。図に示すように内
視鏡ハンガー62は、支柱64と、この支柱64の上部
に設けられた支持部材63とからなり、内視鏡1は支持
部材63の主に3点で支持されている。
【0075】この内視鏡ハンガー62でも図10で説明
した収納部材53同様、硬度調整用ノブ15が軟状態に
戻されている状態のときだけ、本図に示すように内視鏡
1の操作部7が支持部材63に設置できるようになって
いる。
【0076】即ち、万一硬度調整用ノブ15が180度
回転してコイルパイプ39が圧縮されて可撓管12が硬
状態の場合には、指掛け部16が図とは180度反対方
向を向いて、この指掛け部16が支持部材63に当接す
ることによって邪魔になり、支持部材63に設置するこ
とができなくなる。このことにより、ユーザーは、可撓
管12内のコイルパイプ39が圧縮されている状態であ
ることに気がつく。ここで、硬度調整用ノブ15を回転
させてコイルパイプ39にかかっていた負荷を取り除く
ことによっり、コイルパイプ39や硬度調整ワイヤ41
に必要以上に負荷がかけ続けられることを確実に防止
し、コイルパイプ39と硬度調整ワイヤ41との経時的
劣化が防止される。
【0077】このように、内視鏡を内視鏡ハンガーに設
置する際、硬度調整用ノブが回転操作されてコイルパイ
プが圧縮されている状態のとき、内視鏡の指掛け部が支
持部材に当接して、コイルパイプが圧縮されている状態
であることを告知することができる。このことにより、
コイルパイプ39や硬度調整ワイヤ41に必要以上に負
荷をかけ続けられることを防止することができ、コイル
パイプ39と硬度調整ワイヤ41の経時的劣化を極力防
げる。
【0078】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0079】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0080】(1)可撓管と、この可撓管の内部に長手
軸方向に沿わせて設けた柔軟性を変化させる硬度可変手
段と、この硬度可変手段の硬度を調整して可撓管を任意
の硬度に変化させる操作手段とを有する内視鏡におい
て、前記操作手段によって前記硬度可変手段を作動させ
たとき、前記可撓管の最も硬度の低い先端側と、前記硬
度可変手段によって最も硬度の高くなった基端側との間
に、先端側より硬度が高く基端側より硬度の低い中間硬
度部を有することを特徴とする内視鏡。
【0081】(2)前記中間硬度部を、硬さが連続的に
変化する硬度変化域で構成した付記1記載の内視鏡。
【0082】(3)前記中間硬度部を境に、先端側より
基端側の硬度が高くなるように変化する付記1記載の内
視鏡。
【0083】(4)可撓管の硬度を高く形成した基端側
に硬度可変手段の先端部を備え、挿入部に鉗子チャンネ
ルを有する内視鏡において、前記鉗子チャンネル内にス
タイレットを挿通させたとき、スタイレットの硬質なス
タイレット本体の先端部が前記硬度可変手段の先端部よ
り先端側に配置されるように、スタイレットの長さが設
定されている内視鏡。
【0084】(5)可撓管の内部に設けた柔軟性を変化
させる硬度可変手段、この硬度可変手段の硬度を調整し
て可撓管を任意の硬度に変化させる操作手段及び前記可
撓管の硬度を硬くした状態に保持固定する固定手段とを
有する内視鏡と、この内視鏡が設置される周辺機材とか
らなる内視鏡システムにおいて、前記可撓管の硬度を変
化させる硬度可変手段が操作手段によって操作され、こ
の操作状態を固定手段で保持しているとき、前記内視鏡
が周辺機材に設置されることを防止した内視鏡システ
ム。
【0085】(6)前記周辺機材は内視鏡ハンガーであ
る付記5記載の内視鏡システム。
【0086】(7)前記周辺機材は内視鏡運搬または保
管用の収納ケースとなる収納部材である付記5記載の内
視鏡システム。
【0087】(8)前記周辺機材は内視鏡洗浄・消毒機
である付記5記載の内視鏡システム。。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、挿
入部を構成する可撓管が滑らかな形状で曲がって、挿入
性が良好で且つ内蔵物を傷めることのない内視鏡を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図7は本発明の第1実施形態に係
り、図1は電子式内視鏡の概略構成を示す説明図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】硬度変化部を有する可撓管を備えた内視鏡のス
コープ先端からの距離と硬度との関係を示す図
【図4】硬度変化域を有する可撓管を備えた内視鏡のス
コープ先端からの距離と硬度との関係を示す図
【図5】内視鏡を経肛門的に挿入しているときの挿入状
態を示す図
【図6】図6及び図7は本発明の第2実施形態に係り、
図6は複数の硬度変化域を有する可撓管を備えた内視鏡
のスコープ先端からの距離と硬度との関係を示す図
【図7】硬度変化域の距離を長く設定した可撓管を備え
た内視鏡のスコープ先端からの距離と硬度との関係を示
す図
【図8】本発明の第3実施形態に係る複数の硬度変化部
をコイルパイプで形成する可撓管を備えた内視鏡のスコ
ープ先端からの距離と硬度との関係を示す図
【図9】本発明の応用例に係る硬度変化部または硬度変
化域を備えた外皮とコイルパイプとを備えた可撓管を有
する内視鏡の鉗子チャンネルチューブに挿通されるスタ
イレットを説明する図
【図10】本発明の第2実施形態の変形例に係る硬度変
化部と硬度変化域とを有する可撓管の可撓管先端面から
の距離と硬度との関係を示す図
【図11】本発明の前記第1実施形態及び第2実施形態
の変形例に係る2つの硬度変化域を有する可撓管の可撓
管先端面からの距離と硬度との関係を示す図
【符号の説明】
12A…可撓管 13a…硬度変化部 32…コイルパイプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓管と、この可撓管の内部に長手軸方
    向に沿わせて設けた柔軟性を変化させる硬度可変手段
    と、この硬度可変手段の硬度を調整して可撓管を任意の
    硬度に変化させる操作手段とを有する内視鏡において、 前記操作手段によって前記硬度可変手段を作動させたと
    き、前記可撓管の最も硬度の低い先端側と、前記硬度可
    変手段によって最も硬度の高くなった基端側との間に、
    先端側より硬度が高く基端側より硬度の低い中間硬度部
    を有することを特徴とする内視鏡。
JP00080397A 1996-12-24 1997-01-07 内視鏡 Expired - Lifetime JP3698844B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00080397A JP3698844B2 (ja) 1997-01-07 1997-01-07 内視鏡
US08/997,354 US5885208A (en) 1996-12-24 1997-12-23 Endoscope system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00080397A JP3698844B2 (ja) 1997-01-07 1997-01-07 内視鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10192223A true JPH10192223A (ja) 1998-07-28
JP3698844B2 JP3698844B2 (ja) 2005-09-21

Family

ID=11483854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00080397A Expired - Lifetime JP3698844B2 (ja) 1996-12-24 1997-01-07 内視鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3698844B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003033318A (ja) * 2001-07-24 2003-02-04 Pentax Corp 挿管用内視鏡
JP2006075446A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Fujinon Corp 内視鏡
JP2012050557A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Fujifilm Corp 内視鏡及び硬度調整装置
JP2012065798A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Fujifilm Corp 内視鏡及びその軟性部
JP2015188727A (ja) * 2014-03-31 2015-11-02 Hoya株式会社 内視鏡用キャリングケース
JP2016140695A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 富士フイルム株式会社 内視鏡システム
CN107405045A (zh) * 2015-03-26 2017-11-28 奥林巴斯株式会社 挠性管插入装置
JP2018158154A (ja) * 2018-07-06 2018-10-11 富士フイルム株式会社 内視鏡システム
JPWO2018116610A1 (ja) * 2016-12-22 2019-06-24 オリンパス株式会社 内視鏡

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003033318A (ja) * 2001-07-24 2003-02-04 Pentax Corp 挿管用内視鏡
JP2006075446A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Fujinon Corp 内視鏡
JP4578904B2 (ja) * 2004-09-13 2010-11-10 富士フイルム株式会社 内視鏡
JP2012050557A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Fujifilm Corp 内視鏡及び硬度調整装置
CN102379678A (zh) * 2010-08-31 2012-03-21 富士胶片株式会社 内窥镜及硬度调节器
JP2012065798A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Fujifilm Corp 内視鏡及びその軟性部
JP2015188727A (ja) * 2014-03-31 2015-11-02 Hoya株式会社 内視鏡用キャリングケース
JP2016140695A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 富士フイルム株式会社 内視鏡システム
CN105852780A (zh) * 2015-02-05 2016-08-17 富士胶片株式会社 内窥镜系统
US11246472B2 (en) 2015-02-05 2022-02-15 Fujifilm Corporation Endoscope system
CN107405045A (zh) * 2015-03-26 2017-11-28 奥林巴斯株式会社 挠性管插入装置
JPWO2018116610A1 (ja) * 2016-12-22 2019-06-24 オリンパス株式会社 内視鏡
JP2018158154A (ja) * 2018-07-06 2018-10-11 富士フイルム株式会社 内視鏡システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3698844B2 (ja) 2005-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1867270B1 (en) Flexible tube for endoscope and endoscope device
US8206287B2 (en) Endoscope having flexible tube
EP1600102A1 (en) Endoscope angle portion
JP5390048B1 (ja) 内視鏡システム
JP2012005713A (ja) 内視鏡の可撓管部と、この可撓管部を有する内視鏡
JP3698844B2 (ja) 内視鏡
JP2007054400A (ja) 内視鏡
JP3869060B2 (ja) 内視鏡
JP6203455B1 (ja) 内視鏡システム
JP3776557B2 (ja) 内視鏡
JP3971410B2 (ja) 内視鏡
JPH07308283A (ja) カバー方式内視鏡
JP4777005B2 (ja) 内視鏡
JP3938624B2 (ja) 内視鏡及び内視鏡用硬度調整装置
JP3514909B2 (ja) 内視鏡
JP3965163B2 (ja) 内視鏡、および内視鏡を収納する収納器
JP3720530B2 (ja) 内視鏡
JPH09285441A (ja) 内視鏡
JP3673023B2 (ja) 内視鏡
JP3938768B2 (ja) 内視鏡
JP2005185526A (ja) 内視鏡
JP2005046279A (ja) 内視鏡
JP3776858B2 (ja) 内視鏡
JP3772138B2 (ja) 内視鏡システム
JP2002355217A (ja) 内視鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050706

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090715

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100715

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100715

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110715

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120715

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130715

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term