JPH10191049A - 二値化回路 - Google Patents

二値化回路

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JPH10191049A
JPH10191049A JP8342228A JP34222896A JPH10191049A JP H10191049 A JPH10191049 A JP H10191049A JP 8342228 A JP8342228 A JP 8342228A JP 34222896 A JP34222896 A JP 34222896A JP H10191049 A JPH10191049 A JP H10191049A
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JP8342228A
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Masanori Tanizaki
正徳 谷崎
Tadashi Shiozaki
正 塩▲崎▼
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー印刷用データ作成処理速度の向上のた
めに誤差拡散法を用いたハーフトーン処理でのメモリー
アクセス回数を少なくする二値化回路の提供。 【解決手段】 二値化回路30は状態制御回路31、複
数のレジスタ32、乗算器33および加算器34から構
成され、メモリー13からの画素データに誤差拡散法に
基づく二値化処理を行なって、その値をメモリー13に
書込む。状態制御回路31はCPU11からの制御信号
に基づいて複数のレジスタ32にアドレス値を与えるた
めのラッチ信号を生成し、また、レジスタに対する誤差
データ等の書込/読み出しのタイミング信号を生成す
る。レジスタ32はデータを乗算器33に与え、演算結
果の拡散誤差データを書込む。乗算器33はレジスタ毎
に定められた重み係数と二値化誤差を乗算し、その結果
を加算器34に与える。加算器34は乗算結果とレジス
タの値を加算し次段のレジスタに与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラープリンタ用の
二値化データを作成する二値化処理に関し、特に、濃・
淡インクを用いるカラープリンタにおける誤差拡散法を
用いるハーフトーン処理用二値化回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年におけるコンピュータを用いた画像
処理技術の発達に伴い、カラー画像の印刷出力の需要が
増大し、それに伴いカラープリンタ装置の開発が進み、
現在ではワードプロセッサの印字部、或いはパーソナル
コンピュータの周辺機器等として安価なものが市販され
るに至っている。
【0003】また、ビデオ映像或いはテレビ映像を印刷
出力する従来技術として、特開昭63−179677号
公報に開示された、映像信号に応じたプリントを行なう
プリント手段と、映像信号をモニタに出力するモニタ出
力端と、入力画像信号の画質を調節してプリント手段及
びモニタ出力端に出力する画質調節手段を備えたビデオ
プリンタがある。
【0004】一方、上述の技術をもとにした映像印刷出
力専用装置以外に、パーソナルコンピュータを用いて映
像信号を画像信号に変換してモニターに表示し所望の画
像を選んで印刷出力する方法が近年用いられている。
【0005】また、近年、デジタルカメラが開発/販売
され普及しつつあるが、デジタルカメラの撮影結果(デ
ジタル化されたカラー画像データ)は終局的には印刷出
力する必要があるので、ビデオ或いはテレビ映像を印刷
出力する場合と同じようにパーソナルコンピュータを用
いてプリンタにより印刷出力している。
【0006】この場合、デジタルカメラ側に記憶した画
像信号(画像データ)をパーソナルコンピュータに取込
み伸張処理を施してからカラー印刷出力処理を行なって
おり、この場合、カラー画像(映像)の高精度な再生印
刷を行なうためにパーソナルコンピュータ側でプログラ
ム群によるカラー画像印刷用二値化データ作成処理を行
ない描画に必要な印刷色毎にビットマップデータを作成
して描画制御信号と共にプリンタに与えカラー印刷動作
を行なわせている。
【0007】なお、カラープリンタとして、濃・淡両イ
ンクを用い、絵画や写真のような高品質の画像印刷が可
能な濃・淡カラープリンタが開発/販売されており、カ
ラー印刷出力には、通常、シアン,マゼンタ,イエロ
ー,ブラックの4色のインクが用いられるが、濃インク
のみでは高品位の階調表現が困難なため濃・淡カラープ
リンタ(以下、単に、カラープリンタと記す)ではシア
ン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色について濃度
の異なるインクを用いて階調表現を疑似的に実現してカ
ラー画像出力を得ている。
【0008】このようなカラープリンタでは、例えば、
濃色のブラックをK,シアンをC,マゼンタをM,イエ
ローをYとし、淡色のブラックをk,シアンをc,マゼ
ンタをm,イエローをyとするとき、図10(a)の例
に示すように主走査方向に各色毎に濃・淡記録ヘッドの
ノズルを同じライン上に一対として配設し、副走査方向
に所定数のヘッドノズルを配列し、(b)の例に示すよ
うなインクタンクから対応色のインクの供給を得て、二
値化処理の結果作成された各色毎のドットマップデータ
に基づいて用紙上にカラー画像を形成するよう構成され
ている。
【0009】なお、現在市販のパーソナルコンピュータ
用カラープリンタでは淡色インクy,kを省略し、濃色
インクK,C,M,Yと淡色インクc,mの6色を用い
てカラー画像を形成する方式のものがある。
【0010】なお、カラープリンタ用二値化データ作成
処理はプリンタドライバと呼ばれる画像印刷データ作成
処理プログラム群により行なわれている。プリンタドラ
イバ110は図9に示すように大別してラスタライザ1
11,色補正モジュール112およびハーフトーンモジ
ュール113の3ブロックを描画に必要な2値データを
得るための基本的手段として備えている。
【0011】図9の例ではカラー画像データはOS(オ
ペレーションシステム)91の管理下でアプリケーショ
ンプログラム92によって処理され、カラー画像印刷用
二値化データ作成のためにプリンタドライバ110に渡
され、プリンタドライバ110ではラスタライザ111
で印刷用描画コマンドおよび画像データを処理する。こ
こで描画コマンドは駆動系制御信号,描画系制御信号に
分解(或いは解釈)され、画像データはR(赤),G
(緑),B(青)の3原色に分解されて、それぞれの色
毎にラスタ変換されたRGB多階調(例えば、256階
調)ビットイメージデータとなる。
【0012】次に、ラスタライザ111で変換されたラ
スタデータを印刷色に対応させるため、RGB多階調ビ
ットイメージデータを更に色補正モジュール112を通
して色補正処理を施し、K(ブラック),C(シア
ン),M(マゼンタ),およびY(イエロー)の印刷用
のCMYK階調ビットイメージデータに変換する。
【0013】ここで、プリンタの場合には印字密度(解
像度)で300dpiないし720dpi程度、粒径で
数十ミクロンに留まっており、銀塩写真の表現力(フィ
ルム上では解像度で数千dpiと言われる)との隔たり
は未だ大きく、特に、画像濃度の低い領域、即ち印刷さ
れるドット密度の低い領域ではドットがまばらに形成さ
れ(いわゆる粒状化)、これが目に付くという現象が生
じる。
【0014】そこで、印刷品位の更なる向上を目的とし
て、同一色について濃度の高いインクと濃度の低いイン
クを用意し、両インクの吐出を制御することにより階調
表現に優れた印刷を実現するため、色補正モジュール1
12を通して得たCMYK階調ビットイメージデータ
を、更に濃淡インク振分けテーブルによってシアンおよ
びマゼンタについては濃色C,淡色cおよび濃色M,淡
色mに振分けた上でハーフトーンモジュール113に与
え、誤差拡散法,デイザ法,或いは平均誤差拡散法等に
よるハーフトーン処理を実行する。
【0015】これにより色毎にビットマップ上の濃・淡
色の配分若しくは配置が決定され、それぞれ2値のビッ
トマップ(濃・淡2値化データ・テーブル)が作成され
る。
【0016】データ処理部90はラスタライザ111で
分解(或いは解釈)して得た各制御信号と共に、ビット
マップデータ(濃色ビットマップデータおよび淡色ビッ
トマップデータ)をプリンタ300に送信する。プリン
タ300はデータ処理部90からの制御信号及び各色毎
のビットマップデータを基にして印刷動作を行ない、記
録紙上にカラー画像を再生する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
特開昭63−179677号公報に開示されたビデオプ
リンタでは入力した映像信号を一旦デジタル信号に変換
してから再びアナログ信号に戻して色の調整を行なって
いるので、R,G,Bの3原色に分解されたRGB多階
調ビットイメージデータを得ることは出来るが、D/A
変換とA/D変換を繰返しているので画質の劣化が生じ
やすく、また、安定性に欠けるというアナログ特有の問
題点があった。
【0018】また、パーソナルコンピュータを用いて画
像(または映像)印刷処理を行なう場合には、使用者は
OSで規定されたコマンド入力操作を行なって印刷処理
アプリケーションプログラムおよびプリンタドライバを
それらが格納されている格納装置(例えば、磁気ディス
ク)からパーソナルコンピュータの内部メモリーに取込
んで、実行可能状態にする必要があるが、コマンド入力
や印刷処理アプリケーションプログラムおよびプリンタ
ドライバの取込に時間(いわゆる、オーバーヘッドタイ
ム)を要し、オーバーヘッドタイムは短くても数分間を
要し、起動に時間がかかるという問題点と、パーソナル
コンピュータは普及が著しいとはいえ、実際に使いこな
すにはまだ解決すべき問題が多く、持っていても使いこ
なせない者が大多数であるとの指摘もあり、これらの者
がデジタルカメラでの撮影結果を印刷するため画像(映
像)の印刷処理用アプリケーションプログラムやプリン
タドライバを購入してインストールしようとしてもイン
ストール自体が困難であったり、コマンド入力の方法が
わからないという不都合が生じかねないという問題点が
ある。
【0019】れらの問題点を解消し、撮影結果の印刷処
理時の操作の簡易化とオーバーヘッドタイムをほぼゼロ
とし電源スイッチオンで処理動作が起動を可能とするこ
とによりデジタルカメラの今後の一般家庭レベルでの普
及を図ったものとして本発明の発明者により発明され、
本願出願人により平成8年10月18日付けで出願され
た特願平8−276467号(名称「ダイレクトプリン
トアダプタ」)がある。この発明は映像信号入力或いは
デジタル画像信号を入力して高品質の画像をプリンタに
直接出力するものである。
【0020】しかしながら、上記発明においてもカラー
プリンタ用二値化データ作成処理は前述したパーソナル
コンピュータの場合と同様画像印刷データ作成処理プロ
グラム群からなるプリンタドライバによって行なわれて
いるので、両者に共通した問題点としてプログラムの各
処理段階毎にメモリーをアクセスする頻度が多く処理時
間がかかるという問題点があった。
【0021】例えば、図8(a)に示すように明るさを
示す階調度を0〜255としスレッシュホールド(閾
値)を128するとき、印刷色は階調値がスレッシュホ
ールドより大なら暗(階調度=255)、小なら明(階
調度=0)となる。ここで、注目画素Xの階調度が14
0の場合を例とすると140>128から印刷色の階調
度=255となるが、これでは誤差が大きく実際の階調
より暗過ぎることとなる(誤差:140−255=−1
15)。
【0022】そこで、誤差拡散法によるハーフトーン処
理ではその誤差(−115)を注目画素Xの近傍の画素
(図8の例では9画素)の階調度を明るい方にふって誤
差を拡散させる。このような操作を繰返すことにより注
目画素Xの近傍全体の階調バランスをとって画像全体の
階調を実際の階調に疑似的に近似させる。
【0023】逆に、注目画素X’の階調度が70の場合
を例とすると70<128から印刷色の階調度=0とな
り実際の階調より明る過ぎることとなる。そこで、誤差
拡散法により注目画素X’の近傍の画素の階調度を暗い
ほうにふり、このような操作を繰返すことにより注目画
素X’の近傍全体の階調バランスをとって画像全体の階
調を実際の階調に疑似的に近似させる。
【0024】ハーフトーン処理ではこのためにメモリー
上にプログラムで規定するライン数分の誤差バッファを
確保し、注目画素について演算結果の書込と補正演算の
ための読み出しのサイクルを誤差バッファの個数分繰返
し、この都度CPUによるメモリーのアクセスを繰返す
必要があり、さらに、濃淡色毎の二値化対象データ(画
素)の全てについてそれを繰返す必要がある。なお、誤
差バッファは少なくとも1ライン分を要し、2ライン
分、3ライン分、或いはそれ以上を確保してもよい。図
8(b)は2ライン分の誤差バッファを確保した例であ
り、この例では誤差バッファは5個×2ラインであるか
ら、10個のバッファについて読み出し/書込を行なう
ので10×2ー1=19回のアクセスが必要となり、さ
らに、濃淡6色とすれば6色毎の二値化対象データ(画
素)の全てについてそれを繰返すこととなる。
【0025】本発明は上記カラープリンタ用二値化デー
タ作成処理での処理速度を向上させるために創案された
ものであり、誤差拡散法を用いたハーフトーン処理にお
けるメモリーアクセス回数を少なくする二値化回路の提
供を目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の二値化回路は、CPUおよび印刷用二値化
データ作成処理における色補正処理後の濃淡色振分けさ
れたCMYK階調ビットイメージデータを格納するメモ
リーとバスを介して接続する回路であって、複数のレジ
スタと、各レジスタに対応して設けられそれぞれのレジ
スタ毎に定められた重み係数を対応のレジスタの値に乗
算する複数個の乗算器と、上記各レジスタを所定の順序
で順序付け、順にレジスタの値と当該レジスタに対応し
て設けられた前記乗算器の結果とを加算して次のレジス
タの値或いはバスへの出力とする加算器と、CPUから
の制御信号に基づいて1画素を処理する毎に各レジスタ
にメモリーのアドレス値を与えるためのラッチ信号を生
成し、また、各レジスタに対するデータの書込/読み出
しのタイミング信号を生成する状態制御回路と、を備
え、バスを介して前回の誤差データが与えられたとき、
当該誤差データを保持し所定の順序で乗算および加算を
繰返して順次次段のレジスタにそれぞれ保持させ、注目
画素の位置における拡散誤差の総和をバスに出力するレ
ジスタ,乗算器および加算器からなる系と、注目画素の
二値化により生じた誤差をバスを介して受取り、当該誤
差データを保持し所定の順序で乗算および加算を繰返し
て順次次段のレジスタにそれぞれ保持させ、前記メモリ
ーに新たに書込まれるべき誤差データをバスに出力する
レジスタ,乗算器および加算器からなる系と、を有する
ことを特徴とする。
【0027】なお、望ましい実施例では上記二値化回路
において重み係数の総和が1であることを特徴とし、他
の実施例では重み係数列が2の累乗の逆数列からなるこ
とを特徴とする。
【0028】また、本発明の二値化回路を用いたダイレ
クトプリントアダプタは、少なくとも、プリンタ、デジ
タルカメラおよびビデオ機器を接続可能であって、ビデ
オ機器から入力する映像信号をデジタルデータに変換す
る映像信号処理部と、CPUおよび印刷用二値化データ
作成処理における色補正後の濃淡色振分け処理後のCM
YK階調ビットイメージデータを格納するメモリーを有
するデータ処理部と、画像データから映像信号を復元し
てビデオモニタに表示する表示処理部と、入出力制御部
からの切換制御信号によりデータ転送方向を切換えるデ
ータ転送方向切換部と,入出力制御部およびデータ処理
部に対し指示信号を与える指示信号入力部と、を備え、
入出力制御部が、データ処理部に対する、メモリーへの
データ取込或いはデータ取り出しのタイミング信号と、
映像信号処理部、データ転送方向切換部およびデータ処
理部へ与えるタイミング信号を生成すると共に、データ
処理部からの印刷用カラーデータの出力タイミングを制
御し、更に、ビデオモードではデータ転送方向切換部に
対しメモリーにデジタル化された色差信号を転送可能に
するための切換制御信号を送出し、表示時にはデータ転
送方向切換部に対しメモリーから取り出した画像データ
を表示処理部に転送可能にするための切換制御信号を送
出する論理回路と、請求項1ないし3のいずれか1項に
記載の二値化回路と、を有し、ビデオモードでは映像信
号処理部からの1フレーム分の映像データを画像データ
としてメモリーに取込み、デジタルカメラモードではデ
ジタルカメラのメモリーに格納されている画像データを
受信してメモリーに取込み、メモリーに取込まれた画像
データを変換してカラー印刷用二値化データとして出力
することを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】図1(a)は本発明の二値化回路
とデジタルデータ処理部の関係を示すブロック図であ
り、(b)は二値化回路の構成例を示すブロック図であ
る。
【0030】図1(a)で、デジタルデータ処理部10
はMPUで構成され、CPU11とバス20で接続する
PROM12およびメモリー13を有している。
【0031】CPU11はバス20を介しての映像系画
像データのメモリー13への取込、メモリー13に格納
されている画像データからのカラープリンタ用二値化デ
ータを作成するための二値化回路30とのデータの授受
および制御信号の送出を行ない、作成されたカラープリ
ンタ用二値化データをパラレルインターフェイス40を
介して外部カラープリンタ(図示せず)へ送信する。
【0032】PROM12には図3に示すようなプログ
ラム群からなるデータ処理モジュール100および初期
設定データ等が格納されている。なお、実施例ではPR
OM20としてフラッシュROM(Flush ROM)を用い
ている。
【0033】メモリー13はCPU11のDMAにより
アクセスされて画像データの取込または読み出しが行な
われる。また、後述のプリンタドライバ用の作業領域等
としても用いられる。なお、実施例ではメモリー13と
して16MビットのDーRAM(Dynamic RAM)を用い
ている。
【0034】二値化回路30は図1(b)に示すように
状態制御回路31、複数のレジスタ32、乗算器33お
よび加算器34から構成され、メモリー(ラインバッフ
ァ)13からの画素データに誤差拡散法に基づく二値化
処理を行なって、その値をメモリー(ラインバッファ)
13に書込む。
【0035】状態制御回路31はCPU11からの制御
信号に基づいて複数のレジスタ32にアドレス値を与え
るためのラッチ信号を生成し、また、レジスタに対する
誤差データ等のデータの書込/読み出しのタイミング信
号を生成する。
【0036】レジスタ32は状態制御回路31からのタ
イミング信号に基づいてデータを乗算器33に与え、乗
算器33による演算結果である拡散誤差データを書込
む。なお、実施例では図2(a)に示すようにレジスタ
32として16ビットからなる2ライン分5個のレジス
タを用いているが、レジスタの数は2ライン分各4個で
もよく、或いは6個以上(例えば、16個)でもよい。
【0037】乗算器33は各レジスタ毎に定められた重
み付け係数a,b,c,d,e,…と二値化誤差を掛け
算し加算器34に与える(図2(b)参照)。ここで、
重み付け係数としては通常a,b,c,d,e,…はa
+b+c+d+e+…=1となる値が選ばれる。なお、
実施例ではa=1/4,b=1/8,c=1/8,d=
1/4,e=1/4のように2のn乗の逆数(nは整
数)として、乗算器33をビットシフトのみを行なう構
成としている。
【0038】加算器34は当該レジスタの1つ前のレジ
スタの値と乗算器33から入力した値を加算して当該レ
ジスタの値とする。
【0039】
【実施例】
<実施例1>図2は本発明の二値化回路の一実施例を示
す図であり、二値化回路30をゲートアレイで構成した
例である。図2(a)は誤差の拡散方法の説明図であ
り、図2(b)は二値化回路の全体構成図の例である。
【0040】図2(a)で、Xは注目画素、A0,A
1,B0,B1,B2は注目画素Xの二値化処理で誤差
が拡散される部分、Rおよび他の破線で囲まれた枠の部
分は前回までの注目画素(現在の注目画素Xとは異な
る)の二値化で誤差が生成されている部分であり、注目
画素Xの二値化によって生成された二値化誤差をErr
とすると、次の画素を二値化するときの誤差バッファ1
31の内容は次のように再計算される。
【0041】 X=a・Err+A0 A0=b・Err+A1 A1=R W=c・Err+B0 (Wは図2(a)でB0の位置
の拡散誤差の総和) B0=d・Err+B1 B1=e・Err+B2 B2=0 ここで、a,b,c,d,e,…は、a+b+c+d+
e+…=1となる値である。また、本説明図では拡散範
囲をA0,A1,B0,B1,B2としたがこれに限ら
れることなく拡散範囲をより広くとることもできる。
【0042】図2(b)で、記号321〜325はレジ
スタを示し、レジスタ内の記号はそのレジスタが値を保
持する誤差を意味する。すなわち、レジスタ321には
A1の値が、レジスタ322にはA0の値が、レジスタ
323にはB1の値が、レジスタ324にはB0の値
が、レジスタ325には新たに発生した誤差Errの値
が保持される。
【0043】また、図2(b)で、Xは注目画素Xの位
置を二値化する時に必要となる注目画素Xの位置におけ
る拡散誤差の総和であり、Rはメモリー13上の誤差バ
ッファから読み出される前回の誤差データの値であり、
Eは注目画素Xを二値化したことにより発生した新しい
誤差、Wはメモリー13の誤差バッファに新たに書込ま
れるべき誤差データである。なお、X,R,E,Wはセ
レクター回路(図示せず)を経てCPU11のバス20
に接続されている。
【0044】また、記号331〜335は係数a〜eを
乗算する乗算器であり、本実施例ではa=1/4,b=
1/8,c=1/8,d=1/4,e=1/4とし、各
乗算器331〜335がビットシフト動作により乗算を
行なうよう構成している。更に、記号341〜344は
符合付きの加算を行なう加算器である。
【0045】CPU11からはレジスタA1,A0のそ
れぞれ異なったアドレスにマッピングすることにより独
立して読み出し或いは書込が行なわれる。このために状
態制御回路31は1つの注目画素毎に初期値としてCP
U31からの制御信号に基づいてレジスタ321〜32
5にアドレス値を与えるためのラッチ信号を生成してア
ドレスを設定し、また、レジスタに対する誤差データ等
のデータの書込/読み出しのタイミング信号を生成す
る。
【0046】図3は図2の誤差バッファ131と二値化
回路30のアクセス動作および演算動作を示すフローチ
ャートである。
【0047】ステップS1で、CPU11は注目画素X
の二値化を行ない二値化により新たに発生した誤差Eを
二値化回路30のレジスタ325に書込む。
【0048】ステップS2で、CPU11は前回の誤差
データRを誤差バッファから読み出して二値化回路30
のレジスタ321に書込みその値をA1とする(A1=
R)。
【0049】ステップS3では二値化回路30は誤差拡
散のための演算を行なう。
【0050】まず、乗算器331でレジスタ325の値
Errと係数bを掛合わせてレジスタ321の内容と加
算することにより誤差A0を得てレジスタ322に与え
(A0=b・Err+A1)、乗算器332でレジスタ
325の値Errと係数aを掛合わせてレジスタ322
の内容と加算することにより拡散誤差の総和としての値
Xをバスに出力する(X=a・Err+A0)。
【0051】次に、乗算器333でレジスタ325の値
Errと係数eを掛合わせてその値を誤差B1としてレ
ジスタ323に与え(B1=e・Err)、乗算器33
4でレジスタ325の値Errと係数dを掛合わせてレ
ジスタ323の内容と加算することにより誤差B0を得
てレジスタ324に与え(B0=d・Err+B1)、
乗算器335でレジスタ325の値Errと係数cを掛
合わせてレジスタ323の内容と加算することにより新
たな誤差Wを得てバスに出力する(W=c・Err+B
0)。
【0052】ステップS3で、CPU11は出力された
値Wを誤差バッファに書込む。
【0053】上記から二値化回路30はバスを介して前
回の誤差データRが与えられたとき、当該誤差データを
保持し所定の順序で乗算および加算を繰返して次のレジ
スタに保持させ、注目画素の位置における拡散誤差の総
和Xをバスに出力するレジスタ321,322,乗算器
331,332および加算器341,342からなる系
と、注目画素の二値化により生じた誤差Eをバスを介し
て受取り、当該誤差データを保持し所定の順序で乗算お
よび加算を繰返して次のレジスタに保持させ、前記メモ
リーに新たに書込まれるべき誤差データWをバスに出力
するレジスタ325,323,334,乗算器333,
334,335および加算器343,344からなる系
とからなり、注目画素1つを処理する毎に図2(a)の
各値は左から右に1コマずつシフトすることがわかる。
【0054】また、上記説明から明らかなように、誤差
拡散処理はハードウエア化された二値化回路30で行な
われ、CPU11の行なうメモリーアクセスは前回の誤
差Rを二値化回路に書込むためのメモリー13上の誤差
バッファからの誤差Rの読み出しと、二値化回路から出
力された新たな誤差Wのメモリー13上の誤差バッファ
への書込の2回のアクセスでよいので、ハーフトーン処
理におけるメモリーアクセス回数が飛躍的に減少しその
分処理スピードが向上する。
【0055】<実施例2>図4は本発明の2二値化回路
の一実施例としてのダイレクトプリントアダプタの一実
施例の構成を示すブロック図であり、入出力制御部43
0およびデジタルデータ処理部440のデータ処理モジ
ュール100の構成を除く他の構成は前述した本願出願
人により平成8年10月18日付けで出願された特願平
8−276467号によるダイレクトプリントアダプタ
の構成と同様である。
【0056】図4で、ダイレクトプリントアダプタ(以
下、アダプタ本体と記す)400は、映像信号処理部4
10、データ転送方向切換部420、入出力制御部43
0、デジタルデータ処理部440、表示処理部450、
操作部460、および図示しないシリアルインターフェ
イス、パラレルインターフェイスと電源部から構成され
ている(更に、メモリーカードインターフェイスを設け
てもよい)。
【0057】また、アダプタ本体400には入力機器と
して、ビデオ機器351,352、デジタルカメラ36
0が、出力機器としてビデオモニタ370およびプリン
タ380がケーブルを介して接続可能であり、電源補充
用にA/Cアダプタ390が接続する。
【0058】なお、ここでいうビデオ機器はデジタルV
CR、TVゲーム機、VTR、VCR等のビデオ信号出
力可能な機器をいう。また、接続するプリンタ380は
カラー印刷可能なプリンタであり、高品質なカラー画像
の再現印刷が可能な濃・淡カラープリンタである。
【0059】アダプタ本体400は、デジタルカメラ3
60からの画像データのメモリー443(図5)への取
込,画像選択および選択画像のプリンタへの出力等を行
なうデジタルカメラモードとビデオ機器351,352
からの映像データのメモリー443への取込およびプリ
ンタ380への出力を行なうビデオモード(図7)を有
しており、モード選択画面により選択できる。
【0060】映像信号処理部410は、コンポジットビ
デオ機器351およびSビデオ機器352からの映像信
号を入力しフロントエンドを経て、クロマ信号について
U信号(RーY)とV信号(BーY)の2つの色差信号
に変換するとともに、輝度信号Yから複合同期信号を分
離し、これらY,U,V信号をA/D変換してデジタル
信号とする。なお、入力映像信号がコンポジットビデオ
機器351の出力(すなわち、コンポジット信号)の場
合は輝度信号Yとクロマ信号に分離したあと色差信号に
変換以降の処理が施される。映像信号処理部410は、
また、上述の複合同期信号と入出力制御部430からの
タイミング信号に基づいてドットクロックを生成し、入
出力制御部430に帰還させる。
【0061】データ転送方向切換部420は、映像系
(以下、ビデオ機器351または352、映像信号処理
部410を含む系をいう)の出力である映像データをデ
ジタルデータ処理部440(図5)のメモリー443に
取込む場合やメモリー443のデータを表示系(以下、
表示処理部450およびビデオモニタ370を含む系を
いう)に与える場合に必要な信号方向の切換え、および
映像系のタイミングとデジタルデータ処理部440のC
PU441のサイクルタイムが異なることから両者の時
間差を吸収しタイミングを一致させるために設けられて
いる。
【0062】データ転送方向切換部420は映像系から
1フレーム分の映像データをメモリー142に取込む場
合には映像信号処理部410でA/D変換されたデジタ
ル信号を一旦データ転送方向切換部420内に取込み、
入出力制御部430からのタイミング信号により取込ん
だ映像データをデジタルデータ処理部440の方向に流
れるように転送方向を切換える。これにより、映像デー
タはデジタルデータ処理部440のメモリー443にD
MA転送され、メモリー443に画像データとして取込
まれる。
【0063】また、データ転送方向切換部420は、メ
モリー443から1フレーム分の画像データ等を表示処
理部450に転送する場合には、メモリー443からD
MA転送される画像データをデータ転送方向切換部42
0に一旦取込み、入出力制御部430からのタイミング
信号により取込んだ映像データを表示処理部450の方
向に流れるように転送方向を切換える。
【0064】入出力制御部430は図5に示すように論
理回路431および二値化回路432で構成され、論理
回路431では映像信号処理部410、データ転送方向
切換部420および表示処理部450に対して与えるタ
イミング信号(同期信号)を生成すると共にDMA転送
のタイミングを生成しCPU441に与える。また、プ
リンタ380に対するデジタルデータ処理部440から
の印刷用出力データ(二値化データ)等の出力制御を行
なう。
【0065】また、二値化回路432は図1および図2
(b)に示したような二値化回路からなり、データ処理
部400で行なう印刷出力用二値化データ作成処理のう
ち誤差拡散法に基づくハーフトーン処理を行ない、結果
をメモリー443の色別のビットマップテーブルに書込
む。
【0066】デジタルデータ処理部440は、図5に示
すように、MPUで構成されCPU441のデータバス
に接続するPROM442およびメモリー443から構
成されている。
【0067】デジタルデータ処理部440は操作部46
0からの指示信号或いは入出力制御部430からの信号
を受けて、データ転送方向切換部420を介しての映像
系画像データのメモリー443への取込、メモリー44
3に格納されている画像データ及びメニューデータのデ
ータ転送方向切換部420を介しての表示系への転送、
シリアルインターフェイス445或いはメモリーカード
インターフェイス444を介してのデジタルカメラ36
0からの画像データの取込および伸張処理やデジタルカ
メラ360に対する設定条件の設定/変更、メモリー4
43に格納されている画像データをカラー印刷用データ
に変換するための色変換処理、入出力制御部430の制
御に基づく色変換処理後の印刷用データのパラレルイン
ターフェイス446を介してのプリンタ380への転
送、操作部460からの操作信号入力に基づく表示制
御、処理モードの指定に基づくメニュー画面、設定画
面、警告画面等の表示制御等を行なう。
【0068】PROM442にはデータ処理モジュール
100(図6)、メニューデータ等および初期データ等
が格納されている。
【0069】メモリー443はCPU441のDMAに
よりアクセスされ、映像系の画像データまたはデジタル
カメラ360からの画像データの取込または読み出しが
行なわれ、さらに、メニューデータや操作部460から
の操作入力信号および設定データが格納され、また、印
刷出力用二値化データ処理用の作業領域等としても用い
られる。
【0070】表示処理部450は、データ転送方向切換
部420からの画像データ(Y’,U’,V’(デジタ
ル信号))を輝度信号Yと色差信号U,V(アナログ信
号)に変換し、合成回路で輝度信号Yと複合同期信号を
合成すると共にU,V信号を合成してクロマ信号を得て
Sビデオ用信号を得る。なお、コンポジットビデオ用入
力端子を持つビデオモニタ370用には、更に、輝度信
号Yと複合同期信号クロマ信号を合成してコンポジット
ビデオ用信号を出力するように構成され、Sビデオ信号
またはコンポジットビデオ信号をビデオモニタ370に
出力する。
【0071】操作部460は操作パネル(図示せず)か
ら操作信号を受取り、指示信号(デジタル信号)に変換
してデジタルデータ処理部440に与える。
【0072】<プリンタへの出力>プリンタ380への
出力制御は入出力制御部430で行なわれる。また、入
出力制御部430は印刷出力用二値化データ作成処理の
うちデジタル処理部440で実行される色補正処理後の
ハーフトーン処理を行ない、メモリー443のビットマ
ップに展開する。入出力制御部430は、更に、デジタ
ルデータ処理部440からのビットマップデータおよび
描画制御データのパラレルインターフェイス446を介
してのプリンタ380への送信タイミングを制御する。
【0073】プリンタ380はアダプタ本体1からの各
データを受信して印刷処理を行なう。
【0074】<データ処理モジュール>図6はデジタル
データ処理部440による処理を実行するためのデータ
処理モジュールの構成を示すブロック図であり、データ
処理モジュール100を構成する各プログラムはPRO
M442に格納されている。なお、本実施の形態ではデ
ータ処理モジュール100をプログラム群で構成してい
るがファームウエアとして構成してもよい。
【0075】図4で、データ処理モジュール100は制
御プログラム101、データ伸張プログラム102、デ
ータ補間プログラム104および印刷用データ処理モジ
ュール105を有している。
【0076】制御プログラム101は操作パネル460
からの指示信号を受取り、アダプタ本体400が指示信
号に対応する動作を行なうように制御信号を入出力制御
部440やメモリー443に送り、また、PROM44
2からその実行に必要なプログラムを取り出してCPU
441による実行および制御を可能とする。
【0077】データ伸張プログラム102はデジタルカ
メラ360から取込まれた圧縮画像データの伸張処理を
行なう。伸張処理は画像の圧縮方式に対応しているので
データ伸張プログラム102としてその圧縮方式に対応
した伸張プログラムを用いればよい。
【0078】データ補間プログラム104は印刷画像の
拡大のためのデータ補間処理を行なう。データ補間処理
は取込まれたデータの画素が構成するビットマップの大
きさと印刷する記録紙のサイズが異なる場合に、原画像
を拡大して印刷するために必要な処理であり、補間方式
として線形補間法や単純に画素を水増しして原画像のビ
ットマップを拡大する単純拡大方法が知られている。
【0079】印刷用データ処理モジュール105は、ラ
スタライザ111,色補正モジュール112およびハー
フトーンモジュール113’の3つを描画に必要な2値
データを得るための基本的手段として備えている。
【0080】ラスタライザ111は、画像データ
(Y’,U’,V’)をR(赤),G(緑),B(青)
の3原色に変換し、それぞれの色毎にラスタ変換された
RGB多階調(例えば、256階調)ビットイメージデ
ータとしてメモリー52の所定の作業領域に展開する。
【0081】色補正モジュール112は、ラスタライザ
111でラスタ変換されたRGB多階調ビットイメージ
データに色補正処理を施し、印刷用のCMYK階調ビッ
トイメージデータに変換する。
【0082】ハーフトーンモジュール113は色補正モ
ジュール112を通して得たCMYK階調ビットイメー
ジデータを濃淡インクテーブルによって濃淡各々のデー
タ(画素)に振分けてメモリー443に格納し、それら
データをメモリー443から順次読み出して入出力制御
部430の二値化回路432に送る。二値化回路432
では受け取った画素に順次誤差拡散処理を施して二値化
データを得てデジタルデータ処理部440に送る。
【0083】デジタルデータ処理部440では二値化回
路432からの濃淡色の配分若しくは配置が決定された
二値化データをハーフトーン処理モジュール113’に
より色毎のビットマップ上に展開し、それぞれ2値のビ
ットマップを作成する。
【0084】ハーフトーン処理が行なわれると処理結果
は入出力制御部430からのタイミング信号によりメモ
リー432から順次(バンド毎に)取り出されて、イン
ターフェイス446を介してプリンタ380に送信され
る。
【0085】なお、アダプタ本体400に接続されるプ
リンタの機種によっては濃・淡インクを用いての濃淡カ
ラー印刷機能を持たないものもあるが、このような場合
には印刷用データ処理モジュール105でのハーフトー
ン処理を要しないのでハーフトーンモジュール113を
機能させることなく、色補正モジュール112を通して
得たCMYK階調ビットイメージデータをプリンタ38
0に送信するよう構成することができる。
【0086】図7は、アダプタ本体1の基本的動作例、
すなわち、メモリー443への画像データの取込、メモ
リー443上の画像データの表示および印刷処理動作を
示すフローチャートである。
【0087】説明の前提として電源オンで接続されてい
る機器がテレビやビデオ等のビデオ機器351または3
52の場合を「ビデオモード」、デジタルカメラあるい
はメモリーカードの場合を「デジタルカメラモード」と
する。また、電源が投入されるとテレビモニター370
の画面上に案内メニューや、選択メニュー、或いは設定
メニューが表示され、使用者は操作パネル上の各スイッ
チを操作することによりメニューの選択或いは条件設定
ができるよう構成されている。
【0088】<メモリーへの画像データの取込>ステッ
プS1でCPU441は入出力制御部430の状態信号
とシリアルインターフェイス445(およびメモリーカ
ードインターフェイス444)の状態信号を調べてモー
ドを判定し、ビデオモードの場合にはステップS2に移
行し、デジタルカメラモードの場合にはステップS4に
移行する。
【0089】ステップS2で、CPU441は入出力制
御部430にデータ転送方向切換部320の信号方向を
データ処理部440側に切換えるための切換指示信号を
送出する。入出力制御部430は切換指示信号を受けて
データ転送方向切換部320の信号方向をデータ処理部
440側に切換えるのでデジタル化された映像データ
Y’,U’,V’がデータ処理部440に与えられる。
【0090】ステップS3で、CPU440はDMA転
送により1フレーム分の映像データをデータバスを介し
てメモリー443に取込み、画像データ格納用領域に格
納し、ステップS6に移行する。
【0091】ステップS4で、CPU441はシリアル
インターフェイス445或いはメモリーカードインター
フェイス444から所定の数の画像データをメモリー4
43に取込む。取込んだ画像データはJPEGで圧縮さ
れているのでデータ伸張プログラム103で伸張処理を
行なって画像を復元し、画像データ格納用領域に格納す
る(ステップS5)。
【0092】<メモリー上の画像データの表示>ステッ
プS6で、CPU441は入出力制御部430にデータ
転送方向切換部320の信号方向を表示処理部450側
に切換えるための切換指示を送出する。入出力制御部4
30はデータ転送方向を表示処理部450側に切換える
のでメモリー443からの画像データが表示処理部45
0を介してビデオモニター370に表示される。
【0093】ステップS7でCPU441は操作パネル
(図示せず)の印刷スイッチが押されている場合にはス
テップ9に移行し、印刷スイッチ以外のスイッチがおさ
れた場合にはステップS8で対応の処理を実行する。
【0094】<画像データの印刷処理>ステップS9
で、CPU441はデータ補間プログラム102を実行
して、画像を印刷する用紙サイズ情報を調べメモリーに
格納されている1画像分の画像の情報量(画素数)の拡
大倍率を決定し補間処理(本実施例では線形補間)を施
して、補間された画像データをメモリー443の印刷用
データ作業領域に一時的に格納する。
【0095】ステップS10で、CPU441は印刷用
データ処理モジュール105により印刷用二値化データ
作成処理を実行し、ラスタライザ111により画像デー
タY’,U’,V’をR(赤),G(緑),B(青)の
3原色に変換し、それぞれの色毎にラスタ変換されたR
GB多階調(例えば、256階調)ビットイメージデー
タとしてメモリー443の所定の作業領域に展開する。
【0096】次に、色補正モジュール112によりRG
B多階調ビットイメージデータに色補正処理を施し、印
刷用のCMYK階調ビットイメージデータに変換する。
【0097】更に、ハーフトーンモジュール113’に
よりCMYK階調ビットイメージデータを濃淡インクテ
ーブルによって濃淡各々のデータに振分けてから、二値
化回路432に順次送って誤差拡散法によるハーフトー
ン処理を施して、決定値を基にハーフトーンモジュール
113’でそれぞれ2値のビットマップデータをメモリ
ー443上に展開する。ハーフトーン処理が終了すると
ステップS11に移行する。
【0098】ステップS11で、CPU441は入出力
制御部320に印刷準備終了信号を送出する。入出力制
御部320は印刷準備終了信号を受け取ると、プリンタ
380側の印刷動作状態を調べ、印刷動作可能状態の場
合にCPU441にデータ送信要求信号を送出する。
【0099】ステップS12で、CPUはDMA転送に
よりメモリー441から印刷制御データ及び色毎のビッ
トマップデータをパラレルインターフェイス446を介
して順次プリンタ380に送信する。
【0100】以上本発明の二つの実施例について説明し
たが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
例えば、本発明の主要部である二値化回路をパーソナル
コンピュータに組込んでパーソナルコンピュータによる
印刷用データ作成処理の処理効率を向上させる等、その
他種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように本発明の二値化回路
によれば、誤差拡散処理はハードウエア化された二値化
回路で行なわれ、CPUの行なうメモリーアクセスは前
回の誤差Rを二値化回路に書込むためのメモリー上の誤
差バッファからの誤差Rの読み出しと、二値化回路から
出力された新たな誤差Wのメモリー上の誤差バッファへ
の書込の2回のアクセスでよいので、ハーフトーン処理
におけるメモリーアクセス回数が飛躍的に減少しその
分、印刷用二値化データ作成処理全体の処理スピードが
向上した。
【0102】また、本発明の二値化回路をダイレクトプ
リントアダプタの入出力制御部に設けることによりデー
タ処理部のメモリーアクセス回数が減少したので、プリ
ント開始操作から実際にプリントが開始されるまでのオ
バーヘッドタイムが利用者がプリント開始待ち時間を意
識することのないほどに短縮できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二値化回路とデジタルデータ処理部の
関係を示すブロック図および二値化回路の構成例を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の二値化回路の一実施例の構成を示す説
明図である。
【図3】図2の誤差バッファと二値化回路のアクセスお
よび演算動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の二値化回路の実施例としてのダイレク
トプリントアダプタの構成を示すブロック図である。
【図5】図4のダイレクトプリントアダプタのデジタル
データ処理部の構成例を示すブロック図である。
【図6】図4のダイレクトプリントアダプタのデジタル
データ処理部による処理を実行するためのデータ処理モ
ジュールの構成を示すブロック図である。
【図7】ダイレクトプリントアダプタの基本的動作例を
示すフローチャートである。
【図8】従来のプリンタドライバのハーフトーンモジュ
ールにおける誤差拡散法による二値化処理の説明図であ
る。
【図9】従来のプリンタドライバを含むカラー画像処理
モジュールの構成例を示す図である。
【図10】濃・淡インクを用いたカラープリンタの説明
図である。
【符号の説明】
10 データ処理部 11 CPU 13 メモリー 30 二値化回路 105 印刷用データ処理モジュール 360 デジタルカメラ 351,352 ビデオ機器 353 ビデオモニタ 300,380 プリンタ(カラープリンタ) 400 ダイレクトプリントアダプタ 410 映像信号処理部 420 データ転送方向切換部 430 入出力制御部 432 二値化回路 440 デジタルデータ処理部 450 表示処理部 441 CPU 443 メモリー(DーRAM)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 7/18 H04N 1/46 Z 9/79 9/79 H

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPUおよび印刷用二値化データ作成処
    理における色補正処理後の濃淡色振分けされたCMYK
    階調ビットイメージデータを格納するメモリーとバスを
    介して接続する回路であって、 複数のレジスタと、 各レジスタに対応して設けられそれぞれのレジスタ毎に
    定められた重み係数を対応のレジスタの値に乗算する複
    数個の乗算器と、 上記各レジスタを所定の順序で順序付け、順にレジスタ
    の値と当該レジスタに対応して設けられた前記乗算器の
    結果とを加算して次のレジスタの値或いはバスへの出力
    とする加算器と、 CPUからの制御信号に基づいて1画素を処理する毎に
    各レジスタにメモリーのアドレス値を与えるためのラッ
    チ信号を生成し、また、各レジスタに対するデータの書
    込/読み出しのタイミング信号を生成する状態制御回路
    と、を備え、 バスを介して前回の誤差データが与えられたとき、当該
    誤差データを保持し所定の順序で乗算および加算を繰返
    して順次次段のレジスタにそれぞれ保持させ、注目画素
    の位置における拡散誤差の総和をバスに出力するレジス
    タ,乗算器および加算器からなる系と、 注目画素の二値化により生じた誤差をバスを介して受取
    り、当該誤差データを保持し所定の順序で乗算および加
    算を繰返して順次次段のレジスタにそれぞれ保持させ、
    前記メモリーに新たに書込まれるべき誤差データをバス
    に出力するレジスタ,乗算器および加算器からなる系
    と、を有することを特徴とする二値化回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の二値化回路において重み
    係数の総和が1であることを特徴とする二値化回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の二値化回路において重み
    係数列が2の累乗の逆数列からなることを特徴とする二
    値化回路。
  4. 【請求項4】 少なくとも、プリンタ、デジタルカメラ
    およびビデオ機器を接続可能であって、ビデオ機器から
    入力する映像信号をデジタルデータに変換する映像信号
    処理部と、 CPUおよび印刷用二値化データ作成処理における色補
    正後の濃淡色振分け処理後のCMYK階調ビットイメー
    ジデータを格納するメモリーを有するデータ処理部と、 画像データから映像信号を復元してビデオモニタに表示
    する表示処理部と、 入出力制御部からの切換制御信号によりデータ転送方向
    を切換えるデータ転送方向切換部と、 入出力制御部と、 データ処理部に対し指示信号を与える指示信号入力部
    と、を備え、 入出力制御部が、 データ処理部に対する、メモリーへのデータ取込或いは
    データ取り出しのタイミング信号と、映像信号処理部、
    データ転送方向切換部およびデータ処理部へ与えるタイ
    ミング信号を生成すると共に、データ処理部からの印刷
    用カラーデータの出力タイミングを制御し、更に、ビデ
    オモードではデータ転送方向切換部に対しメモリーにデ
    ジタル化された色差信号を転送可能にするための切換制
    御信号を送出し、表示時にはデータ転送方向切換部に対
    しメモリーから取り出した画像データを表示処理部に転
    送可能にするための切換制御信号を送出する論理回路
    と、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の二値化回
    路と、を有し、 ビデオモードでは映像信号処理部からの1フレーム分の
    映像データを画像データとしてメモリーに取込み、デジ
    タルカメラモードではデジタルカメラのメモリーに格納
    されている画像データを受信してメモリーに取込み、メ
    モリーに取込まれた画像データを変換してカラー印刷用
    二値化データとして出力することを特徴とするダイレク
    トプリントアダプタ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010154069A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置

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