JPH10189914A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH10189914A
JPH10189914A JP9316240A JP31624097A JPH10189914A JP H10189914 A JPH10189914 A JP H10189914A JP 9316240 A JP9316240 A JP 9316240A JP 31624097 A JP31624097 A JP 31624097A JP H10189914 A JPH10189914 A JP H10189914A
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film
type
semiconductor device
polycrystalline silicon
insulating film
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JP9316240A
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Shoichi Iwasa
昇一 岩佐
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリサイド層を形成した後に、当該ポリサイ
ド層や拡散防止膜に悪影響を及ぼすことなく諸工程にお
ける高温熱処理を可能とする。 【解決手段】 多結晶シリコン膜32とシリサイド膜3
3からなるポリサイド配線層13をDRAMのビット線
として用い、この多結晶シリコン膜32によりn型不純
物拡散層5をもつメモリセル領域とp型不純物拡散層6
をもつ周辺回路領域とを電気的に接続する際に、多結晶
シリコン膜32の下地膜として、TiSiNやWSiN
からなる拡散防止膜31を形成する。この拡散防止膜3
1により、n型及びp型不純物拡散層5,6の相互拡散
が防止されると共に、拡散防止膜31形成後の工程で9
00℃以上の耐熱性が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関し、特に、互いに反対の導電型の不純物
拡散層と接続される配線層として、多結晶シリコン膜及
びシリサイド膜を有するポリサイド配線層が設けられて
なる半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時においては、VLSIメモリ等の半
導体素子に対して更なる高集積化及び高速動作化が要求
されており、多結晶シリコン膜と、シリコン(Si)と
タングステン(W)等の高融点金属との化合物であるシ
リサイド膜との2層構造をもつポリサイド配線層を形成
する技術が案出されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、WSi等の高
融点金属のシリサイド膜をもつポリサイド配線層を用い
て、CMOSインバータ等の互いに反対の導電型の不純
物拡散層を有する半導体素子のN型拡散層とP型拡散層
とを電気的に接続する手法が、特開平4−277622
号公報に開示されている。この手法は、このポリサイド
配線層の多結晶シリコン膜にp型及びn型の不純物をフ
ォトマスクを用いて順次イオン注入し、この多結晶シリ
コン膜に熱処理を施して不純物を活性化させて、p型及
びn型の不純物拡散層とp型及びn型とされた部分で接
続されてなるポリサイド配線層を形成するものである。
この手法は、ステップカバレッジの緩和や製造工程の削
減を実現することを可能とする点で優れている。ところ
がこの場合、以下に示すような問題が生じる。
【0004】即ち、p型の不純物拡散層とn型の不純物
拡散層とを接続するポリサイド配線層を形成した後、諸
工程における800℃以上の熱処理を行うと、導電型の
異なる2つの多結晶シリコン膜に含まれる拡散係数の高
いp型不純物又はn型不純物がシリサイド膜中を移動
し、不純物がそれと逆導電型の多結晶シリコン膜に達し
てpn接合が形成される。これにより、ポリサイド配線
層の高抵抗化や多結晶シリコン膜−シリサイド膜間のオ
ーミック接触不良が引き起こされる。
【0005】上述の問題に対処するために、例えば特開
平3−169022号公報や特開平3−101253号
公報に開示されているように、多結晶シリコン膜を、p
型の不純物拡散層と接続されるp型多結晶シリコン膜を
有するp型ポリサイド配線層と、n型の不純物拡散層と
接続されるn型多結晶シリコン膜を有するn型ポリサイ
ド配線層とを並列させる構造とし、p型ポリサイド配線
層とn型ポリサイド配線層とを直接接続せずに両ポリサ
イド配線層をTiNからなる低抵抗の拡散防止膜を介し
て電気的に接続する方法が提案されている。この方法に
よれば、金属的な性質をもつ拡散防止膜によって両ポリ
サイド配線層間が導通すると共に、この拡散防止膜によ
り上述の両ポリサイド配線層の各多結晶シリコン膜間の
不純物拡散が防止されることになる。
【0006】しかしながら、TiNの拡散防止膜は、9
00℃以上の高温熱処理を受けると、その結晶性に変化
が生じてバリヤ性を失い、不純物の拡散防止機能が損な
われるという問題がある。そのため、この拡散防止膜を
形成した後の熱処理条件には制限が設けられる。従っ
て、この方法を例えばDRAMの製造に適用し、ポリサ
イド配線層をDRAMのビット線として用いたCOB
(Capacitor Over Bitline)構造のメモリセルを有する
DRAMを製造する場合、上層の層間絶縁膜や誘電体膜
等の形成時には900℃以上の高温熱処理が必要である
ため、下層配線層にTiNの拡散防止膜を用いることは
できない。そのため、例えばn型の不純物拡散層側のみ
にポリサイド配線層(n型ポリサイド配線層)を形成し
たり、敢えてp型及びn型ポリサイド配線層の両者を形
成する場合には、上述の特開平3−169022号公報
に示されるように、各ポリサイド配線層と、各ポリサイ
ド配線層に接続されるタングステンプラグとの間に拡散
防止膜を形成する。この場合、TiNと多結晶シリコン
膜との界面における反応で、TiSiNは形成されず
に、TiNの結晶性に変化が生じてバリヤ性が失われる
ことになる。
【0007】ところが、特開平3−169022号公報
に示されるように拡散防止膜を形成する場合、この拡散
防止膜はメモリキャパシタ等を形成した後に成膜するた
め、メモリキャパシタやこれを覆う層間絶縁膜を形成す
る際の高温熱処理は問題ないが、この拡散防止膜の形成
後にも更に上層の層間絶縁膜を形成する必要があり、や
はり高温熱処理の問題を避けることはできない。
【0008】そこで、本発明の目的は、ポリサイド層を
形成した後に、当該ポリサイド層や拡散防止膜に悪影響
を及ぼすことなく諸工程における高温熱処理が可能であ
り、信頼性の高い半導体装置及びその製造方法を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
半導体基板にp型ウェル及びn型ウェルが形成され、前
記p型ウェルにはn型不純物拡散層を有するnチャネル
トランジスタが、前記n型ウェルにはp型不純物拡散層
を有するpチャネルトランジスタがそれぞれ形成されて
なる半導体装置であって、前記半導体基板上に堆積形成
され、前記n型及びp型不純物拡散層の各表面部位を露
出させる各開孔が形成された層間絶縁膜と、前記各開孔
内を含む前記層間絶縁膜の表面を覆うように形成されて
おり、n型及びp型不純物の相互拡散を防止する、シリ
コンを含有する高融点且つ導電性の拡散防止膜と、前記
拡散防止膜を介して前記各開孔内を充填して前記拡散防
止膜上に堆積形成された多結晶シリコン膜と、前記多結
晶シリコン膜上に堆積形成されたシリサイド膜とから構
成されており、前記n型不純物拡散層と前記p型不純物
拡散層とを電気的に接続するポリサイド配線層とを含
む。
【0010】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記半導体基板の前記p型或いはn型ウェルに、一
対の前記n型或いはp型不純物拡散層とこれらn型或い
はp型不純物拡散層が両側に存するように前記半導体基
板上にゲート絶縁膜を介してパターン形成されて前記層
間絶縁膜内に埋設されるゲート電極とから構成されるア
クセストランジスタと、前記ポリサイド配線層上に絶縁
膜を介し、下部電極及び上部電極が誘電体層を挟んでパ
ターン形成されてなるメモリキャパシタとを含む。
【0011】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記p型及びn型ウェルの各素子活性領域におい
て、前記各ゲート電極と絶縁膜を介して隣接する多結晶
シリコン電極がパターン形成され、前記p型ウェル上の
多結晶シリコン電極にはn型不純物が、前記n型ウェル
上の多結晶シリコン電極にはp型不純物がそれぞれ導入
されて前記n型及びp型不純物拡散層が形成されてお
り、前記拡散防止膜が前記開孔内で前記各多結晶シリコ
ン電極の表面部位と電気的に接続されている。
【0012】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記拡散防止膜が、TiSiN又はWSiNを材料
として形成されている。
【0013】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記ゲート電極及び前記メモリキャパシタの前記上
部電極と逆導電型の一対の不純物拡散層を有しており、
一方の前記不純物拡散層が前記上部電極と電気的に接続
されて前記上部電極を所定電位に固定する出力トランジ
スタを更に含み、一方の前記不純物拡散層と前記上部電
極とを接続する配線層の上面又は下面に、シリコンを含
有する高融点且つ導電性の他の拡散防止膜が形成されて
いる。
【0014】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記他の拡散防止膜が、TiSiN又はWSiNを
材料として形成されている。
【0015】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記配線層が多結晶シリコン膜及びシリサイド膜の
2層構造とされたポリサイド配線層である。
【0016】本発明の半導体装置の一態様例において
は、少なくとも前記ポリサイド配線層を覆う耐熱絶縁膜
を含む。
【0017】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記耐熱絶縁膜がBPSG膜である。
【0018】本発明の半導体装置は、半導体基板にp型
ウェル及びn型ウェルが形成され、前記p型ウェルには
n型不純物拡散層を有するnチャネルトランジスタが、
前記n型ウェルにはp型不純物拡散層を有するpチャネ
ルトランジスタがそれぞれ形成されてなる半導体装置で
あって、前記半導体基板上に堆積形成され、前記n型及
びp型不純物拡散層の各表面部位を露出させる各第1の
開孔が形成された第1の層間絶縁膜と、前記n型不純物
拡散層の表面部位を露出させる前記第1の開孔内を充填
して前記第1の層間絶縁膜上にパターン形成されたn型
の導電型を有する第1の多結晶シリコン膜と、この第1
の多結晶シリコン膜上に当該第1の多結晶シリコン膜と
共にパターン形成された第1のシリサイド膜とから構成
される第1のポリサイド配線層と、前記p型不純物拡散
層の表面部位を露出させる前記第1の開孔内を充填して
前記第1の層間絶縁膜上にパターン形成されたn型の導
電型を有する第2の多結晶シリコン膜と、この第2の多
結晶シリコン膜上に当該第2の多結晶シリコン膜と共に
パターン形成された第2のシリサイド膜とから構成さ
れ、前記第1の層間絶縁膜上で前記第1のポリサイド配
線層と電気的に分離されてなる第2のポリサイド配線層
と、前記第1及び第2のポリサイド配線層上に堆積形成
され、前記第1及び第2のシリサイド膜の各表面部位を
露出させる各第2の開孔が形成された第2の層間絶縁膜
と、少なくとも前記各第2の開孔の内壁面を被覆し、n
型及びp型不純物の相互拡散を防止する、シリコンを含
有する高融点且つ導電性の拡散防止膜と、前記拡散防止
膜を介して前記各第2の開孔を充填して前記第2の層間
絶縁膜上に堆積形成され、前記拡散防止膜と前記第1及
び第2のポリサイド配線層とを介して前記n型及びp型
不純物拡散層と電気的に接続された上部配線層とを含
む。
【0019】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記半導体基板の前記p型或いはn型ウェルに、一
対の前記n型或いはp型不純物拡散層とこれらn型或い
はp型不純物拡散層が両側に存するように前記半導体基
板上にゲート絶縁膜を介してパターン形成されて前記第
1の層間絶縁膜内に埋設されるゲート電極とから構成さ
れるアクセストランジスタと、前記第1或いは第2のポ
リサイド配線層上に絶縁膜を介し、下部電極及び上部電
極が誘電体層を挟んでパターン形成されてなるメモリキ
ャパシタとを含む。
【0020】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記p型及びn型ウェルの各素子活性領域上に多結
晶シリコン電極がパターン形成され、前記p型ウェル上
の多結晶シリコン電極にはn型不純物が、前記n型ウェ
ル上の多結晶シリコン電極にはp型不純物がそれぞれ導
入されて前記n型及びp型不純物拡散層が形成されてお
り、前記第2の開孔内の前記拡散防止膜が前記各多結晶
シリコン電極と前記第1或いは第2のポリサイド配線層
を介して電気的に接続されている。
【0021】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記拡散防止膜が、TiSiN又はWSiNを材料
として形成されている。
【0022】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記ゲート電極及び前記メモリキャパシタの前記上
部電極と逆導電型の一対の不純物拡散層を有しており、
一方の前記不純物拡散層が前記上部電極と電気的に接続
されて前記上部電極を所定電位に固定する出力トランジ
スタを更に含み、一方の前記不純物拡散層と前記上部電
極とを接続する配線層の上面又は下面に、シリコンを含
有する高融点且つ導電性の他の拡散防止膜が形成されて
いる。
【0023】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記他の拡散防止膜が、TiSiN又はWSiNを
材料として形成されている。
【0024】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記配線層が多結晶シリコン膜及びシリサイド膜の
2層構造とされたポリサイド配線層である。
【0025】本発明の半導体装置の一態様例において
は、少なくとも前記第1及び第2のポリサイド配線層を
覆う耐熱絶縁膜を含む。
【0026】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記耐熱絶縁膜がBPSG膜である。
【0027】本発明の半導体装置は、第1の導電型とさ
れた第1の領域と、前記第1の導電型と逆導電型である
第2の導電型とされた第2の領域とを備えるとともに、
前記第1の領域の素子活性領域に前記第2の導電型の不
純物が、前記第2の領域の素子活性領域に前記第1の導
電型の不純物がそれぞれ導入されて形成された第1及び
第2の不純物拡散層を備えた半導体基板を有する半導体
装置であって、導電膜及び高融点金属のシリサイド膜を
有する配線層と、前記第1及び第2の導電型の各不純物
の相互拡散を防止する、シリコンを含有する高融点且つ
導電性の拡散防止膜とを含み、前記拡散防止膜を介して
前記配線層が前記第1及び第2の不純物拡散層と電気的
に接続されている。
【0028】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記導電膜が多結晶シリコン膜であり、前記配線層
がポリサイド配線層とされている。
【0029】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記半導体基板の前記第1の領域に、一対の前記第
1の不純物拡散層とこれら第1の不純物拡散層が両側に
存するように前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して
パターン形成されて層間絶縁膜内に埋設されるゲート電
極とから構成されるアクセストランジスタと、前記配線
層上に絶縁膜を介し、下部電極及び上部電極が誘電体層
を挟んでパターン形成されてなるメモリキャパシタとを
含む。
【0030】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1及び第2の領域の各素子活性領域上に多結
晶シリコン電極がパターン形成され、これら多結晶シリ
コン電極に前記第1及び第2の導電型の不純物が導入さ
れて前記第1及び第2の不純物拡散層が形成されてお
り、前記拡散防止膜が前記多結晶シリコン電極の表面部
位と電気的に接続されている。
【0031】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記拡散防止膜が、TiSiN又はWSiNを材料
として形成されている。
【0032】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記ゲート電極及び前記メモリキャパシタの前記上
部電極と逆導電型の一対の第3の不純物拡散層を有して
おり、一方の第3の前記不純物拡散層が前記上部電極と
電気的に接続されて前記上部電極を所定電位に固定する
出力トランジスタを更に含み、一方の前記第3の不純物
拡散層と前記上部電極とを接続する配線層の上面又は下
面に、シリコンを含有する高融点且つ導電性の他の拡散
防止膜が形成されている。
【0033】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記他の拡散防止膜が、TiSiN又はWSiNを
材料として形成されている。
【0034】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記配線層が多結晶シリコン膜及びシリサイド膜の
2層構造とされたポリサイド配線層である。
【0035】本発明の半導体装置の一態様例において
は、少なくとも前記配線層を覆う耐熱絶縁膜を含む。
【0036】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記耐熱絶縁膜がBPSG膜である。
【0037】本発明の半導体装置は、第1の導電型とさ
れた第1の領域と、前記第1の導電型と逆導電型である
第2の導電型とされた第2の領域とを備えるとともに、
前記第1の領域の素子活性領域に前記第2の導電型の不
純物が、前記第2の領域の素子活性領域に前記第1の導
電型の不純物がそれぞれ導入されて形成された第1及び
第2の不純物拡散層を備えた半導体基板を有する半導体
装置であって、前記半導体基板上に堆積形成され、前記
第1及び第2の不純物拡散層の各表面部位を露出させる
各第1の開孔が形成された第1の層間絶縁膜と、前記第
1の不純物拡散層の表面部位を露出させる前記第1の開
孔内を充填して前記第1の層間絶縁膜上にパターン形成
された第2の導電型を有する第1の導電膜と、この第1
の導電膜上に当該第1の導電膜と共にパターン形成され
た第1のシリサイド膜とから構成される第1の配線層
と、前記第2の不純物拡散層の表面部位を露出させる前
記第1の開孔内を充填して前記第1の層間絶縁膜上にパ
ターン形成された第1の導電型を有する第2の導電膜
と、この第2の導電膜上に当該第2の導電膜と共にパタ
ーン形成された第2のシリサイド膜とから構成され、前
記第1の層間絶縁膜上で前記第1の配線層と電気的に分
離されてなる第2の配線層と、前記第1及び第2の配線
層上に堆積形成され、前記第1及び第2のシリサイド膜
の各表面部位を露出させる各第2の開孔が形成された第
2の層間絶縁膜と、少なくとも前記各第2の開孔の内壁
面を被覆し、前記第1及び第2の導電型の不純物の相互
拡散を防止する、シリコンを含有する高融点且つ導電性
の拡散防止膜と、前記拡散防止膜を介して前記各第2の
開孔を充填して前記第2の層間絶縁膜上に堆積形成さ
れ、前記拡散防止膜と前記第1及び第2の配線層とを介
して前記第1及び第2の不純物拡散層と電気的に接続さ
れた上部配線層とを含む。
【0038】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1及び第2の導電膜が多結晶シリコン膜であ
り、前記第1及び第2の配線層がポリサイド配線層とさ
れている。
【0039】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記半導体基板の前記第1の領域に、一対の前記第
1の不純物拡散層とこれら第1の不純物拡散層が両側に
存するように前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して
パターン形成されて前記第1の層間絶縁膜内に埋設され
るゲート電極とから構成されるアクセストランジスタ
と、前記第1の配線層上に絶縁膜を介し、下部電極及び
上部電極が誘電体層を挟んでパターン形成されてなるメ
モリキャパシタとを含む。
【0040】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1及び第2の領域の各素子活性領域上に多結
晶シリコン電極がパターン形成され、これら多結晶シリ
コン電極に前記第1及び第2の導電型の不純物が導入さ
れて前記第1及び第2の不純物拡散層が形成されてお
り、前記第2の開孔内の前記拡散防止膜が前記多結晶シ
リコン電極と前記第1或いは第2の配線層を介して電気
的に接続されている。
【0041】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記拡散防止膜が、TiSiN又はWSiNを材料
として形成されている。
【0042】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記ゲート電極及び前記メモリキャパシタの前記上
部電極と逆導電型の一対の第3の不純物拡散層を有して
おり、一方の前記第3の不純物拡散層が前記上部電極と
電気的に接続されて前記上部電極を所定電位に固定する
出力トランジスタを更に含み、一方の前記第3の不純物
拡散層と前記上部電極とを接続する第3の配線層の上面
又は下面に、シリコンを含有する高融点且つ導電性の他
の拡散防止膜が形成されている。
【0043】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記他の拡散防止膜が、TiSiN又はWSiNを
材料として形成されている。
【0044】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第3の配線層が多結晶シリコン膜及びシリサイ
ド膜の2層構造とされたポリサイド配線層である。
【0045】本発明の半導体装置の一態様例において
は、少なくとも前記第1及び第2の配線層を覆う耐熱絶
縁膜を含む。
【0046】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記耐熱絶縁膜がBPSG膜である。
【0047】本発明の半導体装置は、半導体基板にp型
ウェル及びn型ウェルが形成され、前記p型ウェルには
第1のゲート電極構造及びその両側に一対のn型不純物
拡散層を有するnチャネルトランジスタが、前記n型ウ
ェルには第2のゲート電極構造及びその両側に一対のp
型不純物拡散層を有するpチャネルトランジスタがそれ
ぞれ形成されてなる半導体装置であって、前記第1のゲ
ート電極構造は、n型の導電型を有する第1の多結晶シ
リコン膜と、この第1の多結晶シリコン膜上に当該第1
の多結晶シリコン膜と共にパターン形成された第1のシ
リサイド膜とからポリサイド層として構成されており、
前記第2のゲート電極構造は、p型の導電型を有する第
2の多結晶シリコン膜と、この第2の多結晶シリコン膜
上に当該第2の多結晶シリコン膜と共にパターン形成さ
れた第2のシリサイド膜とからポリサイド層として構成
されており、前記第1のシリサイド膜上から前記第2の
シリサイド膜上にかけて、p型及びn型の各不純物の相
互拡散を防止する、シリコンを含有する高融点且つ導電
性の拡散防止膜が一体形成されており、前記拡散防止膜
を介して前記第1のゲート電極構造と前記第2のゲート
電極構造とが電気的に接続されている。
【0048】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1のゲート電極構造と前記第2のゲート電極
構造とは、各々の一端部にて対向している。
【0049】本発明の半導体装置の一態様例において
は、一方の前記n型不純物拡散層と一方の前記p型不純
物拡散層とを電気的に接続し、他方の前記n型不純物拡
散層と他方の前記p型不純物拡散層とを電気的に接続す
る、シリコンを含有する高融点且つ導電性の他の拡散防
止膜をそれぞれ含む。
【0050】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記拡散防止膜及び前記他の拡散防止膜が、TiS
iN又はWSiNを材料として形成されている。
【0051】本発明の半導体装置の一態様例において
は、少なくとも前記拡散防止膜を覆う耐熱絶縁膜を含
む。
【0052】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記耐熱絶縁膜がBPSG膜である。
【0053】本発明の半導体装置は、第1の導電型とさ
れた第1の領域と、前記第1の導電型と逆導電型である
第2の導電型とされた第2の領域とを備えるとともに、
前記第1の領域には第1のゲート電極構造及びその両側
に前記第2の導電型の一対の第1の不純物拡散層を有す
る第1のトランジスタが、前記第2の領域には第2のゲ
ート電極構造及びその両側に前記第1の導電型の一対の
第2の不純物拡散層を有する第2のトランジスタがそれ
ぞれ形成されてなる半導体装置であって、前記第1のゲ
ート電極構造は、前記第2の導電型を有する第1の導電
膜と、この第1の導電膜上に当該第1の導電膜と共にパ
ターン形成された第1のシリサイド膜とから構成されて
おり、前記第2のゲート電極構造は、前記第1の導電型
を有する第2の導電膜と、この第2の導電膜上に当該第
2の導電膜と共にパターン形成された第2のシリサイド
膜とから構成されており、前記第1のシリサイド膜上か
ら前記第2のシリサイド膜上にかけて、前記第1及び第
2の導電型の各不純物の相互拡散を防止する、シリコン
を含有する高融点且つ導電性の拡散防止膜が一体形成さ
れており、前記拡散防止膜を介して前記第1のゲート電
極構造と前記第2のゲート電極構造とが電気的に接続さ
れている。
【0054】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1及び第2の導電膜が多結晶シリコン膜であ
り、前記第1及び第2のゲート電極構造がポリサイド配
線層とされている。
【0055】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1のゲート電極構造と前記第2のゲート電極
構造とは、各々の一端部にて対向している。
【0056】本発明の半導体装置の一態様例において
は、一方の前記第1の不純物拡散層と一方の前記第2の
不純物拡散層とを電気的に接続し、他方の前記第1の不
純物拡散層と他方の前記第2の不純物拡散層とを電気的
に接続する、シリコンを含有する高融点且つ導電性の他
の拡散防止膜をそれぞれ含む。
【0057】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記拡散防止膜及び前記他の拡散防止膜が、TiS
iN又はWSiNを材料として形成されている。
【0058】本発明の半導体装置の一態様例において
は、少なくとも前記拡散防止膜を覆う耐熱絶縁膜を含
む。
【0059】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記耐熱絶縁膜がBPSG膜である。
【0060】本発明の半導体装置は、第1のゲート電極
及び一対の第1の不純物拡散層を有してなるアクセスト
ランジスタと、一方の前記第1の不純物拡散層と接続さ
れた下部電極及び当該下部電極と誘電体膜を介して対向
する上部電極を有してなるメモリキャパシタとを備えた
複数のメモリセルと、第2のゲート電極及び前記メモリ
キャパシタの前記上部電極と逆導電型の一対の第2の不
純物拡散層を有してなる出力トランジスタと、前記上部
電極と前記出力トランジスタの一方の前記第2の不純物
拡散層とを電気的に接続する配線層であり、導電膜とシ
リサイド膜との2層構造とされた配線層と、前記配線層
の上面又は下面に形成されており、互いに逆導電型の各
不純物の相互拡散を防止する、シリコンを含有する高融
点且つ導電性の拡散防止膜とを含み、前記出力トランジ
スタにより、前記上部電極が所定電位に固定される。
【0061】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記拡散防止膜が、TiSiN又はWSiNを材料
として形成されている。
【0062】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記導電膜が多結晶シリコン膜であり、前記配線層
がポリサイド配線層とされている。
【0063】本発明の半導体装置の一態様例において
は、少なくとも前記拡散防止膜を覆う耐熱絶縁膜を含
む。
【0064】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記耐熱絶縁膜がBPSG膜である。
【0065】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板の表面領域に、p型ウェル及びn型ウェルを形成す
る第1の工程と、前記p型ウェルの素子活性領域にn型
の導電型の不純物を、前記n型ウェルの素子活性領域に
p型の導電型の不純物をそれぞれ導入して、前記p型ウ
ェルの素子活性領域にn型不純物拡散層を、前記n型ウ
ェルの素子活性領域にp型不純物拡散層をそれぞれ形成
する第2の工程と、前記半導体基板上に層間絶縁膜を堆
積形成する第3の工程と、前記n型及びp型不純物拡散
層の各表面部位を露出させる各開孔を形成する第4の工
程と、前記各開孔内を含む前記層間絶縁膜の表面を覆う
ようにシリコンを含有する高融点且つ導電性の拡散防止
膜を形成する第5の工程と、前記拡散防止膜を介して前
記各開孔内を充填して前記拡散防止膜上に多結晶シリコ
ン膜を形成する第6の工程と、前記多結晶シリコン膜上
にシリサイド膜を形成して、前記拡散防止膜を介して前
記n型及びp型不純物拡散層と電気的に接続された前記
多結晶シリコン膜及び前記シリサイド膜から構成される
ポリサイド配線層を形成する第7の工程とを含む。
【0066】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第2の工程において、前記第1の工程
の後に、前記半導体基板上に多結晶シリコン膜を堆積さ
せ、この多結晶シリコン膜をパターニングして前記p型
及びn型ウェルの各素子活性領域上にそれぞれ多結晶シ
リコン電極を形成し、前記p型ウェル上では前記多結晶
シリコン電極にn型不純物を、前記n型ウェル上では前
記多結晶シリコン電極にp型不純物をそれぞれ導入し、
前記半導体基板に熱処理を施すことにより前記各多結晶
シリコン電極から前記n型及びp型不純物を拡散させて
前記n型及びp型不純物拡散層を形成する。
【0067】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1の工程の後に、前記p型ウェル上
にゲート絶縁膜を介してゲート電極をパターン形成し、
このゲート電極と前記n型不純物拡散層とからアクセス
トランジスタを構成するとともに、前記第7の工程の後
に、前記ポリサイド配線層上に絶縁膜を介して下部電極
層、誘電体層及び上部電極層を積層してパターン形成
し、メモリキャパシタを構成する第8の工程を更に含
む。
【0068】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記拡散防止膜が、TiSiN又はWSi
Nを材料として形成されている。
【0069】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1の工程の後に、アクセストランジ
スタとともに、前記ゲート電極及び前記メモリキャパシ
タの前記上部電極と逆導電型の一対の不純物拡散層を有
しており、一方の前記不純物拡散層が前記上部電極と電
気的に接続されて前記上部電極を所定電位に固定する出
力トランジスタを形成し、前記第5の工程において、前
記拡散防止膜と共に、前記出力トランジスタの一方の前
記不純物拡散層と接続するように、シリコンを含有する
高融点且つ導電性の他の拡散防止膜を形成し、前記第6
の工程において、前記多結晶シリコン膜と共に、前記他
の拡散防止膜上に他の多結晶シリコン膜を形成し、前記
第7の工程において、前記シリサイド膜と共に、前記他
の多結晶シリコン膜上に他のシリサイド膜を形成し、前
記第8の工程において、前記下部電極を形成する前に、
当該下部電極の第1の接続孔と共に、前記他の拡散防止
膜上に第2の接続孔を形成し、前記上部電極を形成する
際に、前記第2の接続孔を介して当該上部電極と前記他
のシリサイド膜とを接続する。
【0070】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記他の拡散防止膜が、TiSiN又はW
SiNを材料として形成されている。
【0071】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第8の工程の後に、全面を覆うように
耐熱性絶縁膜を形成する第9の工程を更に含む。
【0072】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第9の工程において、前記耐熱性絶縁
膜を900℃以上の所定温度条件下でリフロー処理す
る。
【0073】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記耐熱性絶縁膜がBPSG膜である。
【0074】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板の表面領域に、第1の不純物が導入された第1の領
域及び前記第1の不純物と逆導電型の第2の不純物が導
入された第2の領域をそれぞれ形成する第1の工程と、
前記第1の領域の素子活性領域に前記第2の導電型の不
純物を、前記第2の領域の素子活性領域に前記第1の導
電型の不純物をそれぞれ導入して、前記第1の領域の素
子活性領域に第1の不純物拡散層を、前記第2の領域の
素子活性領域に第2の不純物拡散層をそれぞれ形成する
第2の工程と、前記半導体基板上に層間絶縁膜を堆積形
成する第3の工程と、前記第1及び第2の不純物拡散層
の各表面部位を露出させる各開孔を形成する第4の工程
と、前記各開孔内を含む前記層間絶縁膜の表面を覆うよ
うにシリコンを含有する導電性の拡散防止膜を形成する
第5の工程と、前記拡散防止膜を介して前記各開孔内を
充填して前記拡散防止膜上に導電膜を形成する第6の工
程と、前記導電膜上にシリサイド膜を形成して、前記拡
散防止膜を介して前記第1及び第2の不純物拡散層と電
気的に接続された前記導電膜及び前記シリサイド膜から
構成される配線層を形成する第7の工程とを含む。
【0075】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記導電膜が多結晶シリコン膜であり、前
記配線層がポリサイド配線層とされる。
【0076】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第2の工程において、前記第1の工程
の後に、前記半導体基板上に多結晶シリコン膜を堆積さ
せ、この多結晶シリコン膜をパターニングして前記第1
及び第2の領域の各素子活性領域上にそれぞれ多結晶シ
リコン電極を形成し、前記第1の領域上では前記多結晶
シリコン電極に前記第2の不純物を、前記第2の領域上
では前記多結晶シリコン電極に前記第1の不純物をそれ
ぞれ導入し、前記半導体基板に熱処理を施すことにより
前記各多結晶シリコン電極から前記第2及び第1の不純
物を拡散させて前記第1及び第2の不純物拡散層を形成
する。
【0077】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1の工程の後に、前記第1の領域上
にゲート絶縁膜を介してゲート電極をパターン形成し、
このゲート電極と前記第1の不純物拡散層とからアクセ
ストランジスタを構成するとともに、前記第7の工程の
後に、前記配線層上に絶縁膜を介して下部電極、誘電体
層及び上部電極を積層しパターン形成し、メモリキャパ
シタを構成する第8の工程を更に含む。
【0078】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記拡散防止膜が、TiSiN又はWSi
Nを材料として形成されている。
【0079】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1の工程の後に、アクセストランジ
スタとともに、前記ゲート電極及び前記メモリキャパシ
タの前記上部電極と逆導電型の一対の第3の不純物拡散
層を有しており、一方の前記第3の不純物拡散層が前記
上部電極と電気的に接続されて前記上部電極を所定電位
に固定する出力トランジスタを形成し、前記第5の工程
において、前記拡散防止膜と共に、前記出力トランジス
タの一方の前記第3の不純物拡散層と接続するように、
シリコンを含有する高融点且つ導電性の他の拡散防止膜
を形成し、前記第6の工程において、前記導電膜と共
に、前記他の拡散防止膜上に他の導電膜を形成し、前記
第7の工程において、前記シリサイド膜と共に、前記他
の導電膜上に他のシリサイド膜を形成し、前記第8の工
程において、前記下部電極を形成する前に、当該下部電
極の第1の接続孔と共に、前記他の拡散防止膜上に第2
の接続孔を同時に形成し、前記上部電極を形成する際
に、前記第2の接続孔を介して当該上部電極と前記他の
シリサイド膜とを接続する。
【0080】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記他の拡散防止膜が、TiSiN又はW
SiNを材料として形成されている。
【0081】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記他の導電膜が多結晶シリコン膜であ
り、当該多結晶シリコン膜と前記他のシリサイド膜とで
ポリサイド配線層が構成される。
【0082】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第8の工程の後に、全面を覆うように
耐熱性絶縁膜を形成する第9の工程を更に含む。
【0083】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第9の工程において、前記耐熱性絶縁
膜を900℃以上の所定温度条件下でリフロー処理す
る。
【0084】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記耐熱性絶縁膜がBPSG膜である。
【0085】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板の表面領域に、p型ウェル及びn型ウェルを形成す
る第1の工程と、前記半導体基板上に第1の層間絶縁膜
を堆積形成する第2の工程と、前記半導体基板の前記p
型及びn型ウェルの各表面部位をそれぞれ露出させる各
第1の開孔を形成する第3の工程と、前記第1の層間絶
縁膜上に多結晶シリコン膜を堆積させて前記各第1の開
孔を充填させる第4の工程と、前記p型ウェル側の前記
多結晶シリコン膜にn型不純物を導入し、前記n型ウェ
ル側の前記多結晶シリコン膜にp型不純物を導入して、
前記半導体基板の前記p型ウェルにn型不純物拡散層
を、前記n型ウェルにp型不純物拡散層をそれぞれ形成
する第5の工程と、前記多結晶シリコン膜を覆うように
シリサイド膜を形成する第6の工程と、前記多結晶シリ
コン膜及び前記シリサイド膜をパターニングし、前記第
1の層間絶縁膜上で前記p型ウェルと前記n型ウェルと
で互いに電気的に分離し、前記n型不純物拡散層と電気
的に接続される第1のポリサイド配線層及び前記p型不
純物拡散層と電気的に接続される第2のポリサイド配線
層をそれぞれ形成する第7の工程と、前記第1及び第2
のポリサイド配線層上に第2の層間絶縁膜を堆積形成す
る第8の工程と、前記第2の層間絶縁膜に、前記第1及
び第2のポリサイド配線層の前記シリサイド膜の各表面
部位を露出させる各第2の開孔を形成する第9の工程
と、少なくとも前記各第2の開孔の内壁面を被覆するよ
うにシリコンを含有する高融点且つ導電性の拡散防止膜
を形成する第10の工程と、前記拡散防止膜を介して前
記第2の層間絶縁膜上に前記各第2の開孔を充填する上
部配線層を形成する第11の工程とを含む。
【0086】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第2の工程において、前記第1の工程
の後に、前記半導体基板上に多結晶シリコン膜を堆積さ
せ、この多結晶シリコン膜をパターニングして前記p型
及びn型ウェルの各素子活性領域上にそれぞれ多結晶シ
リコン電極を形成し、前記第5の工程において、前記p
型ウェル上では前記多結晶シリコン電極にn型不純物
を、前記n型ウェル上では前記多結晶シリコン電極にp
型不純物をそれぞれ導入し、前記半導体基板に熱処理を
施すことにより前記各多結晶シリコン電極から前記n型
及びp型不純物を拡散させて前記n型及びp型不純物拡
散層を形成する。
【0087】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1の工程の後に、前記p型ウェル上
にゲート絶縁膜を介してゲート電極をパターン形成し、
このゲート電極と前記n型不純物拡散層とからアクセス
トランジスタを構成するとともに、前記第8の工程にお
いて第2の層間絶縁膜を堆積形成する前に、前記第1の
ポリサイド配線層上に絶縁膜を介して下部電極層、誘電
体層及び上部電極層を積層しパターン形成し、メモリキ
ャパシタを構成する。
【0088】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記拡散防止膜が、TiSiN又はWSi
Nを材料として形成されている。
【0089】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第12の工程の後に、全面を覆うよう
に耐熱性絶縁膜を形成する第12の工程を更に含む。
【0090】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第12の工程において、前記耐熱性絶
縁膜を900℃以上の所定温度条件下でリフロー処理す
る。
【0091】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記耐熱性絶縁膜がBPSG膜である。
【0092】本発明の半導体装置の製造方法は、第1の
導電型とされた第1の領域と、前記第1の導電型と逆導
電型である第2の導電型とされた第2の領域とを備える
とともに、前記第1の領域の素子活性領域に前記第2の
導電型の不純物が、前記第2の領域の素子活性領域に前
記第1の導電型の不純物がそれぞれ導入されて形成され
た第1及び第2の不純物拡散層を備えた半導体基板を有
する半導体装置の製造方法であって、導電膜及び高融点
金属のシリサイド膜を有する配線層をパターン形成する
とともに、前記第1及び第2の導電型の各不純物の相互
拡散を防止するシリコンを含有する高融点且つ導電性の
拡散防止膜を形成し、前記拡散防止膜を介して前記配線
層を前記第1及び第2の不純物拡散層と電気的に接続す
る。
【0093】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記導電膜が多結晶シリコン膜であり、前
記配線層がポリサイド配線層とされる。
【0094】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記拡散防止膜が、TiSiN又はWSi
Nを材料として形成されている。
【0095】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、少なくとも前記拡散防止膜を覆うように耐
熱性絶縁膜を形成する。
【0096】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記耐熱性絶縁膜を900℃以上の所定温
度条件下でリフロー処理する。
【0097】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記耐熱性絶縁膜がBPSG膜である。
【0098】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板に、第1の導電型とされた第1の領域と、前記第1
の導電型と逆導電型である第2の導電型とされた第2の
領域とを形成する第1の工程と、前記半導体基板上に第
1の層間絶縁膜を堆積形成する第2の工程と、前記半導
体基板の前記第1及び第2の領域の各表面部位をそれぞ
れ露出させる各第1の開孔を形成する第3の工程と、前
記第1の層間絶縁膜上に導電性となり得る薄膜を堆積さ
せて前記各第1の開孔を充填させる第4の工程と、前記
第1の領域側の前記導電性となり得る薄膜に第2の導電
型の不純物を導入し、前記第2の領域側の前記導電性と
なり得る薄膜に第1の導電型の不純物を導入して、前記
第2及び第1の導電型の導電膜を形成するとともに第1
及び第2の不純物拡散層を形成する第5の工程と、前記
導電膜を覆うようにシリサイド膜を形成する第6の工程
と、前記導電膜及び前記シリサイド膜をパターニング
し、前記第1の層間絶縁膜上で前記第1の領域と前記第
2の領域とで互いに電気的に分離してそれぞれ前記第1
及び第2の不純物拡散層と電気的に接続される第1及び
第2の配線層を形成する第7の工程と、前記第1及び第
2の配線層上に第2の層間絶縁膜を堆積形成する第8の
工程と、前記第2の層間絶縁膜に、前記第1及び第2の
配線層の前記シリサイド膜の各表面部位を露出させる各
第2の開孔を形成する第9の工程と、少なくとも前記各
第2の開孔の内壁面を被覆するようにシリコンを含有す
る高融点且つ導電性の拡散防止膜を形成する第10の工
程と、前記拡散防止膜を介して前記第2の層間絶縁膜上
に前記各第2の開孔を充填する上部配線層を形成する第
11の工程とを含む。
【0099】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記導電性となり得る薄膜が多結晶シリコ
ン膜であり、前記第1及び第2の配線層がポリサイド配
線層とされる。
【0100】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第2の工程において、前記第1の工程
の後に、前記半導体基板上に多結晶シリコン膜を堆積さ
せ、この多結晶シリコン膜をパターニングして前記第1
及び第2の領域の各素子活性領域上にそれぞれ多結晶シ
リコン電極を形成し、前記第5の工程において、前記多
結晶シリコン電極を介して前記第2及び第1の導電型の
不純物を導入して前記第1及び第2の不純物拡散層を形
成する。
【0101】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記拡散防止膜が、TiSiN又はWSi
Nを材料として形成されている。
【0102】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1の工程の後に、前記第1の領域の
半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極をパタ
ーン形成し、このゲート電極と前記第1の不純物拡散層
とからアクセストランジスタを構成するとともに、前記
第8の工程において第2の層間絶縁膜を堆積形成する前
に、前記第1の配線層上に絶縁膜を介して下部電極、誘
電体層及び上部電極を積層しパターン形成し、メモリキ
ャパシタを構成する。
【0103】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第11の工程の後に、全面を覆うよう
に耐熱性絶縁膜を形成する第12の工程を更に含む。
【0104】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第12の工程において、前記耐熱性絶
縁膜を900℃以上の所定温度条件下でリフロー処理す
る。
【0105】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記耐熱性絶縁膜がBPSG膜である。
【0106】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板の表面領域に、p型ウェル及びn型ウェルを形成す
る第1の工程と、前記半導体基板上に、ゲート絶縁膜及
び多結晶シリコン膜を順次形成する第2の工程と、前記
多結晶シリコン膜の前記p型ウェル側にn型不純物を、
n型ウェル側にp型不純物をそれぞれ導入する第3の工
程と、前記多結晶シリコン膜上にシリサイド膜を形成す
る第4の工程と、前記シリサイド膜、前記多結晶シリコ
ン膜及び前記ゲート絶縁膜をパターニングし、前記p型
ウェル上にはn型の前記多結晶シリコン膜及びシリサイ
ド膜からなる第1のゲート電極構造を、前記n型ウェル
上にはp型の前記多結晶シリコン膜及びシリサイド膜か
らなる第2のゲート電極構造をそれぞれ形成する第5の
工程と、前記第1のゲート電極構造の両側における前記
p型ウェルの表面領域にn型不純物を、前記第2のゲー
ト電極構造の両側における前記n型ウェルの表面領域に
p型不純物をそれぞれ導入し、前記p型ウェルにはn型
不純物拡散層を、前記n型ウェルにはp型不純物拡散層
をそれぞれ形成する第6の工程と、前記第1及び第2の
ゲート電極構造を埋め込むように層間絶縁膜を形成する
第7の工程と、前記第1及び第2のゲート電極構造の表
面が露出するまで前記層間絶縁膜の表層を除去して平坦
化する第8の工程と、前記層間絶縁膜上にシリコンを含
有する高融点且つ導電性の拡散防止膜を形成し、前記拡
散防止膜を介して前記第1のゲート電極構造と前記第2
のゲート電極構造とを電気的に接続する第9の工程とを
含む。
【0107】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1の工程の後、前記第2の工程の前
に、前記p型ウェルと前記n型ウェルとの境界部位上
に、素子活性領域を画定する素子分離構造を形成する1
0の工程を更に含み、前記第5の工程において、前記第
1のゲート電極構造と前記第2のゲート電極構造とを前
記素子分離構造上で分離する。
【0108】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記拡散防止膜が、TiSiN又はWSi
Nを材料として形成されている。
【0109】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第9の工程の後に、全面を覆うように
耐熱性絶縁膜を形成する第11の工程を更に含む。
【0110】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第11の工程において、前記耐熱性絶
縁膜を900℃以上の所定温度条件下でリフロー処理す
る。
【0111】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記耐熱性絶縁膜がBPSG膜である。
【0112】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板の表面領域に、第1の導電型とされた第1の領域
と、前記第1の導電型と逆導電型である第2の導電型と
された第2の領域とを形成する第1の工程と、前記半導
体基板上に、ゲート絶縁膜及び導電性となり得る薄膜を
順次形成する第2の工程と、前記導電性となり得る薄膜
の前記第1の領域側に第2の導電型の不純物を、第2の
領域側に第1の導電型の不純物をそれぞれ導入し、前記
第2及び第1の導電型の導電膜を形成する第3の工程
と、前記導電膜上にシリサイド膜を形成する第4の工程
と、前記シリサイド膜、前記導電膜及び前記ゲート絶縁
膜をパターニングし、前記第1の領域上には前記第2の
導電型の前記導電膜及びシリサイド膜からなる第1のゲ
ート電極構造を、前記第2の領域上には前記第1の導電
型の前記導電膜及びシリサイド膜からなる第2のゲート
電極構造をそれぞれ形成する第5の工程と、前記第1の
ゲート電極構造の両側における前記第1の領域の表面領
域に前記第2の導電型の不純物を、前記第2のゲート電
極構造の両側における前記第2の領域の表面領域に前記
第1の導電型の不純物をそれぞれ導入し、前記第1の領
域には第1の不純物拡散層を、前記第2の領域には第2
の不純物拡散層をそれぞれ形成する第6の工程と、前記
第1及び第2のゲート電極構造を埋め込むように層間絶
縁膜を形成する第7の工程と、前記第1及び第2のゲー
ト電極構造の表面が露出するまで前記層間絶縁膜の表層
を除去して平坦化する第8の工程と、前記層間絶縁膜上
にシリコンを含有する高融点且つ導電性の拡散防止膜を
形成し、前記拡散防止膜を介して前記第1のゲート電極
構造と前記第2のゲート電極構造とを電気的に接続する
第9の工程とを含む。
【0113】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記導電性となり得る薄膜が多結晶シリコ
ン膜であり、前記第1及び第2のゲート電極構造がポリ
サイド配線層となる。
【0114】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1の工程の後、前記第2の工程の前
に、前記第1の領域と前記第2の領域との境界部位上
に、素子活性領域を画定する素子分離構造を形成する1
0の工程を更に含み、前記第5の工程において、前記第
1のゲート電極構造と前記第2のゲート電極構造とを前
記素子分離構造上で分離する。
【0115】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記拡散防止膜が、TiSiN又はWSi
Nを材料として形成されている。
【0116】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第9の工程の後に、全面を覆うように
耐熱性絶縁膜を形成する第10の工程を更に含む。
【0117】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第10の工程において、前記耐熱性絶
縁膜を900℃以上の所定温度条件下でリフロー処理す
る。
【0118】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記耐熱性絶縁膜がBPSG膜である。
【0119】本発明の半導体装置の製造方法は、第1の
ゲート電極及び一対の第1の不純物拡散層を備えたアク
セストランジスタと、一方の前記第1の不純物拡散層と
接続された下部電極及び当該下部電極と誘電体膜を介し
て対向して容量結合する上部電極とを備えたメモリキャ
パシタとを含みメモリセルが構成されてなる半導体装置
の製造方法であって、前記アクセストランジスタを形成
する際に、第2のゲート電極及び一対の第2の不純物拡
散層を備えた出力トランジスタを共に形成する工程と、
前記出力トランジスタの一方の前記第2の不純物拡散層
と接続するように、シリコンを含有する高融点且つ導電
性の拡散防止膜を形成する工程と、前記拡散防止膜上に
前記上部電極と同一導電型の導電膜を形成する工程と、
前記導電膜上にシリサイド膜を形成する工程と、前記メ
モリキャパシタの前記下部電極を形成する前に、当該下
部電極の第1の接続孔と共に、前記拡散防止膜上に第2
の接続孔を同時に形成し、前記上部電極を形成する際
に、前記第2の接続孔を介して当該上部電極と前記シリ
サイド膜とを接続する工程とを含む。
【0120】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記拡散防止膜が、TiSiN又はWSi
Nを材料として形成されている。
【0121】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記導電膜が多結晶シリコン膜であり、当
該多結晶シリコン膜と前記シリサイド膜とでポリサイド
配線層が構成される。
【0122】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記メモリキャパシタを覆うように、耐熱
性絶縁膜を形成する第10の工程を更に含む。
【0123】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記耐熱性絶縁膜を900℃以上の所定温
度条件下でリフロー処理する。
【0124】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記耐熱性絶縁膜がBPSG膜である。
【0125】本発明の半導体装置は、n型不純物を含有
する第1の半導体層と、p型不純物を含有する第2の半
導体層と、前記第1の半導体層と前記第2の半導体層と
を結線する第3の半導体層とを含み、前記第3の半導体
層が、少なくともn型及びp型の不純物の相互拡散を防
止する、シリコンを含有する高融点且つ導電性の拡散防
止膜を有する。
【0126】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1の半導体層が、半導体基板に形成されたn
型不純物拡散層であり、前記第2の半導体層が、前記n
型不純物拡散層とは別の領域の前記半導体基板に形成さ
れたp型不純物拡散層である。
【0127】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1の半導体層が、半導体基板上に形成された
n型ゲート配線であり、前記第2の半導体層が、前記n
型ゲート配線とは別の領域の前記半導体基板に形成され
たp型ゲート配線である。
【0128】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1の半導体層が、半導体基板上に形成された
n型電極であり、前記第2の半導体層が、前記n型電極
とは別の領域の前記半導体基板に形成されたp型電極で
ある。
【0129】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1,第2の半導体層の一方の半導体層が、キ
ャパシタの電極として機能し、前記第1,第2の半導体
層の他方の半導体層が、半導体基板に形成された不純物
拡散層である。
【0130】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記拡散防止膜が、TiSiN又はWSiNを材料
として形成されている。
【0131】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第3の半導体層上を覆うように形成された絶縁
層を更に含む。
【0132】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記絶縁層が、少なくとも熱処理を施すことが必要
な絶縁膜を含む絶縁層である。
【0133】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記絶縁層が、BPSG膜である。
【0134】
【作用】本発明の半導体装置においては、前記第1の導
電型(p型)及び第2の導電型(n型)の各不純物の相
互拡散を防止する拡散防止膜として、シリコンを含有す
る高融点且つ導電性の拡散防止膜が設けられ、この拡散
防止膜を介してポリサイド等の配線層が第1及び第2の
導電型の不純物拡散層と電気的に接続される。この拡散
防止膜は、耐熱性に優れており、高温熱処理が施されて
も剥離や接合リークを起こすことがない。従って、例え
ばポリサイド配線層をビット線として用いてCOB構造
のDRAMを製造する場合等のように、ポリサイド配線
層と拡散防止膜を形成した後に高温熱処理が必要な半導
体素子を作成する場合でも、反対導電型の不純物拡散層
の非オーミック接触や拡散防止膜のバリヤ性の破壊、高
抵抗化等の高温熱処理に起因する不都合の発生が抑止さ
れることになる。
【0135】本発明によれば、ポリサイド層を形成した
後に、当該ポリサイド層や拡散防止膜に悪影響を及ぼす
ことなく諸工程における高温熱処理が可能となって信頼
性の高い半導体装置を提供することができる。
【0136】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したいくつか
の具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細
に説明する。
【0137】(第1の実施形態)先ず、第1の実施形態
について説明する。この第1の実施形態においては、ア
クセストランジスタであるMOSトランジスタとメモリ
キャパシタとからなるDRAM及びその製造方法を例示
する。
【0138】図1は、第1の実施形態によるDRAMの
メモリセル領域の主要部及び周辺回路領域の一部を示す
概略断面図である。このDRAMは、メモリセル領域に
おいて実質的にビット線の上部にメモリキャパシタが形
成されてなる、いわゆるCOB(Capacitor Over Bitli
ne)構造のものである。このDRAMは、そのメモリセ
ル領域にアクセストランジスタ及びこのアクセストラン
ジスタの一方の不純物拡散層と電気的に接続されたメモ
リキャパシタを有し、さらにその周辺回路領域にアクセ
ストランジスタの不純物拡散層と反対導電型の一対の不
純物拡散層をもつMOSトランジスタを有して構成され
ている。
【0139】メモリセル領域のアクセストランジスタ
は、p型のシリコン半導体基板1に設けられたp型ウェ
ル11上に形成されたnMOSトランジスタであり、p
型ウェル11上においてフィールドシールド素子分離構
造2により画定された素子活性領域に形成されている。
【0140】一方、周辺回路領域のMOSトランジスタ
は、シリコン半導体基板1に設けられたn型ウェル12
上に形成されたpMOSトランジスタであり、n型ウェ
ル12上においてフィールドシールド素子分離構造2に
より画定された素子活性領域(図示は省略する。)に形
成されている。
【0141】フィールドシールド素子分離構造2は、シ
リコン半導体基板1に熱酸化が施されて形成されたシー
ルドゲート酸化膜21a上に多結晶シリコン膜よりなる
シールドプレート電極22がパターン形成され、その上
面にシリコン酸化膜よりなるキャップ絶縁膜21bが、
その側面にシリコン酸化膜よりなる側壁保護膜21cが
形成され、シリコン酸化膜内にシールドプレート電極2
2が埋設形成されてなる素子分離構造である。このフィ
ールドシールド素子分離構造2は、シールドプレート電
極22の電位を固定することにより各素子活性領域を他
の素子活性領域からそれぞれ電気的に分離する機能を有
している。なお、素子活性領域を画定する素子分離構造
としては、フィールドシールド素子分離構造2の代わり
に、いわゆるLOCOS法によりフィールド酸化膜を形
成してもよい。
【0142】メモリセル領域においては、シリコン半導
体基板1のp型ウェル11上及びn型ウェル12上の各
素子活性領域にゲート酸化膜3が形成され、ゲート酸化
膜3の上に多結晶シリコンを材料とする所定パターンの
ゲート電極4が形成されている。さらに、ゲート電極4
の上面にはキャップ絶縁膜23が、側面には絶縁膜であ
る側壁保護膜24がそれぞれ形成され、ゲート電極4が
キャップ絶縁膜23及び側壁保護膜24に覆われたかた
ちとされている。
【0143】なお、周辺回路領域においても、メモリセ
ル領域と同様にゲート酸化膜3上にゲート電極4がパタ
ーン形成されているが、ここでは図示を省略する。
【0144】そして、p型ウェル11上に形成された各
ゲート電極4の両側のシリコン半導体基板1の表面領域
にソース/ドレイン拡散層となるn型不純物拡散層5が
形成されているとともに、n型ウェル12上に形成され
た各ゲート電極4の両側のシリコン半導体基板1の表面
領域にソース/ドレイン拡散層となるp型不純物拡散層
6が形成されて、ゲート電極4及び一対のn型不純物拡
散層5によりnMOSトランジスタであるメモリセル領
域のアクセストランジスタが、ゲート電極4及び一対の
p型不純物拡散層6によりpMOSトランジスタである
周辺回路領域のMOSトランジスタがそれぞれ構成され
ている。
【0145】更に、不純物拡散層5,6に対してコンタ
クト孔を形成する際の位置精度を緩和するために不純物
拡散層5,6が形成される部位のシリコン半導体基板1
の表面にコンタクト引き出し用のn型及びp型のパッド
多結晶シリコン膜7,8がパターン形成されている。即
ち、メモリセル領域において、ノンドープのパッド多結
晶シリコン膜を介してシリコン半導体基板1にn型の不
純物が、周辺回路領域において、パッド多結晶シリコン
膜を介してシリコン半導体基板1にp型の不純物がそれ
ぞれ導入されて、n型及びp型のパッド多結晶シリコン
膜7,8が形成されるとともにn型及びp型の不純物拡
散層5,6が形成される。これらパッド多結晶シリコン
膜7,8は、各ゲート電極4を覆うキャップ絶縁膜23
及び側壁保護膜24の上からフィールドシールド素子分
離構造2の上、或いはフィールドシールド素子分離構造
2の間にかけて延在しており、その各々がキャップ絶縁
膜23及び側壁保護膜24の上或いはフィールドシール
ド素子分離構造2の上で分離されている。
【0146】更に、メモリセル領域及び周辺回路領域の
全面にBPSG膜(ボロン・リン・シリケート膜)であ
る層間絶縁膜9が形成され、この層間絶縁膜9内にパッ
ド多結晶シリコン膜7が埋設される。この層間絶縁膜9
には、メモリセル領域については一対のn型不純物拡散
層5のうちの一方の上に形成されたn型パッド多結晶シ
リコン膜7の表面の一部が、周辺回路領域については一
対のp型不純物拡散層6のうちの一方の上に形成された
p型パッド多結晶シリコン膜8の表面の一部がそれぞれ
露出するように層間絶縁膜9を穿つビットコンタクトと
なる各コンタクト孔10が形成され、このコンタクト孔
10内を充填するとともに層間絶縁膜9上に配設されて
ビット線となるポリサイド配線層13がパターン形成さ
れている。
【0147】ポリサイド配線層13は、n型(p型でも
よい)の多結晶シリコン膜32の上に高融点金属のシリ
サイド膜33が積層された2層構造を有しており、下地
膜である高融点且つ導電性の拡散防止膜31を介して層
間絶縁膜9上に形成されている。
【0148】拡散防止膜31は、シリコンを含有するT
iSiNやWSiNからなる下地膜であり、層間絶縁膜
9の表面及びコンタクト孔10の内壁面(即ち、側壁面
である層間絶縁膜9の露出面及び底面であるパッド多結
晶シリコン膜7,8の露出面)を被覆している。この拡
散防止膜31の上にポリサイド配線層13が堆積形成さ
れており、この拡散防止膜31により、メモリセル領域
におけるn型不純物拡散層5(及びこのn型不純物拡散
層5と接続されたn型パッド多結晶シリコン膜7)のn
型不純物と周辺回路領域におけるp型不純物拡散層6
(及びこのp型不純物拡散層6と接続されたp型パッド
多結晶シリコン膜8)のp型不純物との相互拡散が防止
される。そして、ポリサイド配線層13が、拡散防止膜
31及びパッド多結晶シリコン膜7,8を介してメモリ
セル領域における前記一方の不純物拡散層5及び周辺回
路領域における前記一方の不純物拡散層6と電気的に接
続されてビット線として機能することになる。
【0149】そして、ポリサイド配線層13を覆うよう
にキャップ絶縁膜14が堆積形成されており、このキャ
ップ絶縁膜14及びその下層の層間絶縁膜9にはメモリ
セル領域においてポリサイド配線層13と接続されてい
ない他方のn型不純物拡散層5の上に形成されたn型パ
ッド多結晶シリコン膜7の表面の一部を露出させるスト
レージコンタクトとなるコンタクト孔34が開孔形成さ
れている。そして、このキャップ絶縁膜14の上にメモ
リセル領域のメモリキャパシタが設けられている。
【0150】メモリキャパシタは、多結晶シリコンから
なるストレージノード電極35、例えばONO複合膜か
らなる誘電体膜36及び多結晶シリコンからなるセルプ
レート電極37が順次積層され、これらが所定形状にパ
ターニングされて構成されている。ここで、ストレージ
ノード電極35は、コンタクト孔34を充填し、n型パ
ッド多結晶シリコン膜7を介して前記他方のn型不純物
拡散層5と電気的に接続されている。
【0151】そして、メモリキャパシタを覆うように当
該メモリキャパシタ上及びキャップ絶縁膜14上にBP
SG膜である層間絶縁膜15が堆積形成されており、こ
の層間絶縁膜15及びその下層のキャップ絶縁膜14に
は、ポリサイド配線層13のシリサイド膜33の表面の
一部を露出させるコンタクト孔38が開孔形成されてい
る。
【0152】コンタクト孔38の内壁面(即ち、側壁面
である層間絶縁膜15の露出面及び底面であるシリサイ
ド膜33の露出面)には、TiNからなる下地保護膜3
9が被覆形成され、更にこの下地保護膜39を介してコ
ンタクト孔38内を充填するタングステンプラグ(Wプ
ラグ)40が形成されている。なお、下地保護膜39の
材料としては、TiNの代わりに、TiSiNやWSi
Nを用いてもよい。上層に更なる配線層を形成する場合
には、TiSiNやWSiNを用いる方がより好適であ
る。
【0153】更に、Wプラグ40の露出した上面を含む
層間絶縁膜15の全面にアルミニウム合金等からなるア
ルミ配線層16がパターン形成されており、このアルミ
配線層16がWプラグ40を介して下層のポリサイド配
線層13と電気的に接続されている。
【0154】そして、アルミ配線層16を覆うようにB
PSG膜である層間絶縁膜等が形成されて、DRAMが
構成されている。
【0155】なお、第1の実施形態においては、不純物
拡散層5,6の上にパッド多結晶シリコン膜7,8をパ
ターン形成したDRAMを例示したが、本発明はこれに
限定されることなく、例えば図2に示すように、コンタ
クト孔10をシリコン半導体基板1の表面の不純物拡散
層5,6の形成部位を露出させるように形成し、コンタ
クト孔10内の拡散防止膜31を介してポリサイド配線
層13を不純物拡散層5,6と接続するとともに、スト
レージノード電極35をコンタクト孔34を介して不純
物拡散層5と接続するように、DRAMのメモリセル領
域を構成してもよい。
【0156】上述のように、第1の実施形態のDRAM
においては、n型及びp型の不純物拡散層5,6のn型
及びp型不純物の相互拡散を防止する拡散防止膜とし
て、シリコンを含有する高融点且つ導電性の拡散防止膜
31が設けられ、この拡散防止膜31を介してポリサイ
ド配線層13が不純物拡散層5,6と電気的に接続され
る。この拡散防止膜31は、耐熱性に優れており、高温
熱処理が施されても剥離や接合リークを起こすことがな
い。従って、本例のようにポリサイド配線層13をビッ
ト線として用いてCOB構造のDRAMを構成する場合
等のように、ポリサイド配線層13と拡散防止膜31を
形成した後に高温熱処理が必要な半導体素子を作成する
場合でも、反対導電型の不純物拡散層5,6の非オーミ
ック接触や拡散防止膜のバリヤ性の破壊、高抵抗化等の
高温熱処理に起因する不都合の発生が抑止されることに
なる。
【0157】続いて、第1の実施形態のDRAMの製造
方法について説明する。図3〜図5は、このDRAMの
製造方法を工程順に示した概略断面図である。なお、図
3〜図5の各図に記した符号は、図1に記した符号に対
応して記載されている。
【0158】先ず、図3(a)に示すように、p型のシ
リコン半導体基板1の表面領域にn型の不純物を導入し
て島状のn型ウェル12を形成する。このとき、シリコ
ン半導体基板1のn型ウェル12以外の領域がp型ウェ
ル11となり、n型ウェル12上に周辺回路領域が、p
型ウェル11上にメモリセル領域が形成されることにな
る。
【0159】続いて、シリコン半導体基板1の表面にフ
ィールドシールド素子分離構造2を形成し、これらフィ
ールドシールド素子分離構造2によりメモリセル領域及
び周辺回路領域の素子活性領域をそれぞれ画定する。
【0160】即ち、先ず、メモリセル領域及び周辺回路
領域のシリコン半導体基板1の表面に熱酸化を施してシ
ールドゲート酸化膜21aを形成した後、多結晶シリコ
ン膜22及びシリコン酸化膜21bを順次形成する。
【0161】その後、これらシールドゲート酸化膜21
a、多結晶シリコン膜22及びシリコン酸化膜21bを
フォトリソグラフィー及びそれに続くドライエッチング
等によりパターニングし、それぞれ選択的に除去して素
子活性領域を画定する。
【0162】しかる後、残存したシールドゲート酸化膜
21a、多結晶シリコン膜22及びシリコン酸化膜21
bを覆うように全面にシリコン酸化膜を成膜した後に、
当該シリコン酸化膜の全面をRIE等により異方性ドラ
イエッチングしてシールドゲート酸化膜21a、多結晶
シリコン膜22及びシリコン酸化膜21bの側面にシリ
コン酸化物を残し、側壁保護膜21cを形成する。
【0163】これにより、メモリセル領域及び周辺回路
領域において、シリコン酸化膜により囲まれた多結晶シ
リコン膜からなるシールドプレート電極22を備えたフ
ィールドシールド素子分離構造2が形成される。
【0164】次いで、メモリセル領域及び周辺回路領域
の素子活性領域において、シリコン半導体基板1の表面
に熱酸化を施して、或いはCVD法等によりゲート酸化
膜3を形成する。さらに、ゲート酸化膜3の全面にCV
D法等により多結晶シリコン膜を堆積形成した後、これ
をフォトリソグラフィー及びそれに続くドライエッチン
グ等によりパターニングして、ゲート酸化膜3の上にゲ
ート電極4を形成する。
【0165】次いで、ゲート電極4を覆うようにCVD
法等により全面にシリコン酸化膜を堆積形成し、続いて
当該シリコン酸化膜の全面をRIE等により異方性ドラ
イエッチングして、ゲート電極4の上面及び側面にのみ
前記シリコン酸化膜を残してゲート電極4を覆うキャッ
プ絶縁膜23及び側壁保護膜24を形成するとともに、
各ゲート電極4間、各フィールドシールド素子分離構造
12間及びゲート電極4とフィールドシールド素子分離
構造2との間におけるゲート酸化膜3を除去し、これら
の部位のシリコン半導体基板1の表面を露出させる。
【0166】続いて、CVD法により全面にノンドープ
の多結晶シリコン膜を堆積形成し、これをフォトリソグ
ラフィー及びそれに続くドライエッチング等によりパタ
ーニングして、キャップ絶縁膜23上及びフィールドシ
ールド素子分離構造2上の前記多結晶シリコン膜を除去
する。このとき、各ゲート電極4間、各フィールドシー
ルド素子分離構造12間及びゲート電極4とフィールド
シールド素子分離構造2との間におけるシリコン半導体
基板1の表面と電気的に接続され、各々がキャップ絶縁
膜23上或いはフィールドシールド素子分離構造2上で
電気的に分離された各パッド多結晶シリコン膜が形成さ
れる。
【0167】続いて、図3(b)に示すように、メモリ
セル領域側、即ちp型ウェル11の上部にフォトレジス
トを塗布してレジストマスク41を形成し、このレジス
トマスク41をマスクとして、周辺回路領域側(n型ウ
ェル12側)のパッド多結晶シリコン膜に対してホウ素
等のp型不純物をイオン注入してp型パッド多結晶シリ
コン膜8を形成する。
【0168】続いて、レジストマスク41を灰化処理等
の手法を用いて除去した後、図4(a)に示すように、
周辺回路領域、即ちn型ウェル12の上部にフォトレジ
ストを塗布してレジストマスク42を形成し、このレジ
ストマスク42をマスクとして、メモリセル領域側のパ
ッド多結晶シリコン膜に対して燐や砒素等のn型不純物
をイオン注入してn型パッド多結晶シリコン膜7を形成
する。
【0169】そして、レジストマスク42を灰化処理等
の手法を用いて除去した後、900℃〜950℃のアニ
ール処理を施して各パッド多結晶シリコン膜7,8に導
入されたn型及びp型不純物をシリコン半導体基板1の
表面領域に外方拡散させ、n型及びp型不純物拡散層
5,6を形成する。
【0170】続いて、図4(b)に示すように、メモリ
セル領域及び周辺回路領域の全面に常圧CVD法により
BPSG膜を堆積させて層間絶縁膜9を堆積形成し、こ
の層間絶縁膜9に900℃以上の所定温度で熱処理を施
してリフローさせ、層間絶縁膜9の表面を平坦化させ
る。
【0171】続いて、層間絶縁膜9にフォトリソグラフ
ィー及びそれに続くドライエッチング等を施して、メモ
リセル領域については一対のn型不純物拡散層5のうち
の一方の上に形成されたn型パッド多結晶シリコン膜7
の表面の一部を、周辺回路領域については一対のp型不
純物拡散層6のうちの一方の上に形成されたp型パッド
多結晶シリコン膜8の表面の一部をそれぞれ露出させる
ビットコンタクトとなる各コンタクト孔10を開孔形成
する。
【0172】続いて、シリコンを含有するTiSiNや
WSiNを材料として、スパッタ法により、層間絶縁膜
9の表面及びコンタクト孔10の内壁面を被覆するよう
に下地膜を堆積形成する。
【0173】次いで、低圧CVD法により、下地膜を介
してコンタクト孔10内を充填するn型(p型でもよ
い)の多結晶シリコン膜を下地膜上に堆積形成し、続い
てスパッタ法により、この多結晶シリコン膜上に高融点
金属のシリサイド膜を堆積形成する。
【0174】そして、成膜されたシリサイド膜、多結晶
シリコン膜及び下地膜にフォトリソグラフィー及びそれ
に続くドライエッチング等を施して所定形状にパターニ
ングし、下地膜がパターニングされてなる拡散防止膜3
1と、この拡散防止膜31の上にシリサイド膜33と多
結晶シリコン膜32との2層構造とされてなるポリサイ
ド配線層13とを形成する。
【0175】続いて、図5(a)に示すように、SiO
2 等を材料として、CVD法等によりポリサイド配線層
13を覆うようにキャップ絶縁膜14を堆積形成し、こ
のキャップ絶縁膜14の上にメモリキャパシタを以下に
示すようにして形成する。
【0176】先ず、フォトリソグラフィー及びそれに続
くドライエッチング等を施して、キャップ絶縁膜14及
びその下層の層間絶縁膜9にメモリセル領域においてポ
リサイド配線層13と接続されていない他方のn型不純
物拡散層5の上に形成されたn型パッド多結晶シリコン
膜7の表面の一部を露出させるストレージコンタクトと
なるコンタクト孔34を開孔形成する。
【0177】次いで、コンタクト孔34内を含むキャッ
プ絶縁膜14の上にCVD法等により多結晶シリコン膜
を堆積形成し、フォトリソグラフィー及びそれに続くド
ライエッチング等を施して所定形状のストレージノード
電極35をパターン形成する。
【0178】次いで、ストレージノード電極35を覆う
ようにONO複合膜を形成し、ヒーリング酸化させる。
その後、フォトリソグラフィー及びそれに続くドライエ
ッチング等を施して所定形状の誘電体膜36をパターン
形成する。
【0179】しかる後、CVD法等により、誘電体膜3
6を覆うように多結晶シリコン膜を堆積形成し、フォト
リソグラフィー及びそれに続くドライエッチング等を施
して所定形状のセルプレート電極37を形成して、スト
レージノード電極35、誘電体膜36及びセルプレート
電極37から構成されるメモリキャパシタを完成させ
る。
【0180】続いて、図5(b)に示すように、メモリ
キャパシタを覆うように、メモリセル領域及び周辺回路
領域の全面に常圧CVD法によりBPSG膜を堆積させ
て層間絶縁膜15を形成し、この層間絶縁膜15に90
0℃以上の所定温度で熱処理を施してリフローさせ、層
間絶縁膜15の表面を平坦化させる。
【0181】続いて、層間絶縁膜15及びその下層のキ
ャップ絶縁膜14にフォトリソグラフィー及びそれに続
くドライエッチング等を施して、ポリサイド配線層13
のシリサイド膜33の表面の一部を露出させるコンタク
ト孔38を開孔形成する。
【0182】次いで、TiNを材料として、スパッタ法
によりコンタクト孔38の内壁面を被覆するようにTi
N膜を形成し、続いてタングステンを材料として、低圧
CVD法によりTiN膜を介してコンタクト孔38を充
填するタングステン膜を形成する。そして、フッ化硫黄
系のエッチングガスを用いてタングステン膜及びTiN
膜をエッチングして、TiN膜がコンタクト孔38内に
残存してなる下地保護膜39及びコンタクト孔38内を
下地保護膜39を介して充填してなるWプラグ40を形
成する。
【0183】続いて、スパッタ法により、Wプラグ40
及び下地保護膜39の露出した上面を含む層間絶縁膜1
5の全面にアルミニウム合金膜を堆積形成し、このアル
ミニウム合金膜にフォトリソグラフィー及びそれに続く
ドライエッチング等を施して、Wプラグ40及び下地保
護膜39と電気的に接続されてなるアルミ配線層16を
パターン形成する。
【0184】しかる後、アルミ配線層16を覆うように
BPSG膜である層間絶縁膜等を形成して、DRAMを
完成させる。
【0185】上述のように、第1の実施形態のDRAM
の製造方法においては、n型及びp型の不純物拡散層
5,6のn型及びp型不純物の相互拡散を防止する拡散
防止膜として、シリコンを含有する高融点且つ導電性の
拡散防止膜31を設け、この拡散防止膜31を介してポ
リサイド配線層13を不純物拡散層5,6と電気的に接
続する。この拡散防止膜31は、耐熱性に優れており、
高温熱処理が施されても剥離や接合リークを起こすこと
がない。従って、本例のようにポリサイド配線層13を
ビット線として用いてCOB構造のDRAMを製造する
場合等のように、ポリサイド配線層13と拡散防止膜3
1を形成した後に例えば900℃以上の高温熱処理が必
要な半導体素子を作成する場合でも、反対導電型の不純
物拡散層5,6の非オーミック接触や拡散防止膜のバリ
ヤ性の破壊、高抵抗化等の高温熱処理に起因する不都合
の発生を抑止することができる。
【0186】更に、ビット線として機能するポリサイド
配線層13を分離することなく拡散防止膜31により相
反する両不純物の相互拡散を防止することができるた
め、ポリサイド配線層13を分離するフォトリソグラフ
ィー等の工程が不要となって製造工程数の削減化が実現
する。
【0187】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について説明する。この第2の実施形態においては、第
1の実施形態と同様にDRAM及びその製造方法につい
て例示する。この第2の実施形態のDRAMは、第1の
実施形態のそれとほぼ同様の構成を有するが、ビット線
として機能するポリサイド配線層の形状及びその下地膜
である拡散防止膜の形成部位等が異なる。
【0188】図6は、第2の実施形態によるDRAMの
メモリセル領域の主要部及び周辺回路領域の一部を示す
概略断面図である。このDRAMは、メモリセル領域に
おいて実質的にビット線の上部にメモリキャパシタが形
成されてなるCOB構造のものである。ここで、図1と
対応する部材等については同符号を記して説明を省略す
る。
【0189】このDRAMは、第1の実施形態によるD
RAMと同様に、シリコン半導体基板1に島状のn型ウ
ェル12が形成され、シリコン半導体基板1の他の部位
がp型ウェル11とされており、p型ウェル11上にメ
モリセル領域の構成要素(アクセストランジスタ及びメ
モリキャパシタ)が、n型ウェル12上に周辺回路領域
の構成要素(pMOSトランジスタ等)がそれぞれ形成
されている。
【0190】そして、n型及びp型のパッド多結晶シリ
コン膜7,8がパターン形成され、シリコン半導体基板
1のn型パッド多結晶シリコン膜7との接続部位にはn
型不純物拡散層5が、p型パッド多結晶シリコン膜8と
の接続部位にはp型不純物拡散層6がそれぞれ形成され
ており、これらパッド多結晶シリコン膜7,8を覆う層
間絶縁膜9には、メモリセル領域については一対のn型
不純物拡散層5のうちの一方の上に形成されたn型パッ
ド多結晶シリコン膜7の表面の一部を、周辺回路領域に
ついては一対のp型不純物拡散層6のうちの一方の上に
形成されたp型パッド多結晶シリコン膜8の表面の一部
をそれぞれ露出させるコンタクト孔10が形成されてい
る。
【0191】第2の実施形態のDRAMにおいては、コ
ンタクト孔10内を充填するとともに層間絶縁膜9上に
配設されてビット線となるポリサイド配線層が、n型ポ
リサイド配線層51及びp型ポリサイド配線層52から
なり、メモリセル領域にn型ポリサイド配線層51が、
周辺回路領域にp型ポリサイド配線層52が配されてメ
モリセル領域側と周辺回路領域側とでn型及びp型ポリ
サイド配線層51,52が分離されている。
【0192】n型ポリサイド配線層51は、n型多結晶
シリコン膜61の上に高融点金属のシリサイド膜62が
積層された2層構造を有しており、n型多結晶シリコン
膜61がメモリセル領域側のコンタクト孔10を充填し
て前記一方のn型不純物拡散層5と接続されている。ま
た、p型ポリサイド配線層52は、p型多結晶シリコン
膜63の上に高融点金属のシリサイド膜64が積層され
た2層構造を有しており、p型多結晶シリコン膜63が
周辺回路領域側のコンタクト孔10を充填して前記一方
のp型不純物拡散層6と接続されている。そして、n型
ポリサイド配線層51とp型ポリサイド配線層52と
が、層間絶縁膜9上で互いに分離されている。
【0193】そして、n型及びp型ポリサイド配線層5
1,52を覆うようにキャップ絶縁膜14が堆積形成さ
れており、このキャップ絶縁膜14及びその下層の層間
絶縁膜9にはメモリセル領域においてn型ポリサイド配
線層51と接続されていない他方のn型不純物拡散層5
の上に形成されたn型パッド多結晶シリコン膜7の表面
の一部を露出させるストレージコンタクトとなるコンタ
クト孔34が開孔形成されている。そして、第1の実施
形態の場合と同様に、このキャップ絶縁膜14の上にメ
モリセル領域のメモリキャパシタが設けられている。
【0194】そして、メモリキャパシタを覆うように当
該メモリキャパシタ上及びキャップ絶縁膜14上にBP
SG膜である層間絶縁膜15が堆積形成されており、こ
の層間絶縁膜15及びその下層のキャップ絶縁膜14に
は、n型及びp型ポリサイド配線層51,52の各シリ
サイド膜62,64の表面の一部をそれぞれ露出させる
コンタクト孔38a,38bが開孔形成されている。
【0195】コンタクト孔38a,38bの内壁面(即
ち、側壁面である層間絶縁膜15の露出面及び底面であ
る各シリサイド膜62,64の露出面)には、それぞれ
下地膜である高融点且つ導電性の拡散防止膜53が被覆
形成され、更にこの拡散防止膜53を介して各コンタク
ト孔38a,38b内を充填するタングステンプラグ
(Wプラグ)40がそれぞれ形成されている。
【0196】拡散防止膜53は、シリコンを含有するT
iSiNやWSiNからなる下地膜である。この拡散防
止膜53により、後述のアルミ配線層16によりn型及
びp型ポリサイド配線層51,52を電気的に接続した
際に、メモリセル領域におけるn型不純物拡散層5(及
びこのn型不純物拡散層5と接続されたn型パッド多結
晶シリコン膜7)のn型不純物と周辺回路領域における
p型不純物拡散層6(及びこのp型不純物拡散層6と接
続されたp型パッド多結晶シリコン膜8)のp型不純物
との相互拡散が防止される。
【0197】更に、Wプラグ40の露出した上面を含む
層間絶縁膜15の全面にアルミニウム合金等からなるア
ルミ配線層16がパターン形成されており、このアルミ
配線層16がWプラグ40及び拡散防止膜53を介して
下層のn型及びp型ポリサイド配線層51,52と電気
的に接続されている。
【0198】そして、アルミ配線層16を覆うようにB
PSG膜である層間絶縁膜等が形成されて、DRAMが
構成されている。
【0199】上述のように、第2の実施形態のDRAM
においては、n型及びp型の不純物拡散層5,6のn型
及びp型不純物の相互拡散を防止する拡散防止膜とし
て、シリコンを含有する高融点且つ導電性の拡散防止膜
53が設けられ、この拡散防止膜53を介して不純物拡
散層5,6と接続されたn型及びp型ポリサイド配線層
51,52がアルミ配線層16と電気的に接続される。
この拡散防止膜53は、耐熱性に優れており、高温熱処
理が施されても剥離や接合リークを起こすことがない。
従って、本例のようにn型及びp型ポリサイド配線層5
1,52(及び拡散防止膜53)をビット線として用い
てCOB構造のDRAMを構成する場合等のように、n
型及びp型ポリサイド配線層51,52と拡散防止膜5
3を形成した後に高温熱処理が必要な半導体素子を作成
する場合でも、反対導電型の不純物拡散層5,6の非オ
ーミック接触や拡散防止膜のバリヤ性の破壊、高抵抗化
等の高温熱処理に起因する不都合の発生が抑止されるこ
とになる。
【0200】次に、第2の実施形態のDRAMの製造方
法について説明する。図7〜図10は、このDRAMの
製造方法を工程順に示した概略断面図である。なお、図
7〜図10の各図に記した符号は、図6に記した符号に
対応して記載されている。
【0201】先ず、図7(a)に示すように、p型のシ
リコン半導体基板1の表面領域にn型の不純物を導入し
て島状のn型ウェル12を形成し、シリコン半導体基板
1のn型ウェル12以外の領域をp型ウェル11とす
る。続いて、シリコン半導体基板1の表面にフィールド
シールド素子分離構造2を形成してメモリセル領域及び
周辺回路領域の素子活性領域をそれぞれ画定し、ゲート
酸化膜3及びゲート電極4、当該ゲート電極4を囲むキ
ャップ絶縁膜23及び側壁保護膜24を形成する。
【0202】続いて、CVD法により全面にノンドープ
の多結晶シリコン膜を堆積形成し、これをフォトリソグ
ラフィー及びそれに続くドライエッチング等によりパタ
ーニングして、キャップ絶縁膜23上及びフィールドシ
ールド素子分離構造2上の前記多結晶シリコン膜を除去
する。このとき、各ゲート電極4間、各フィールドシー
ルド素子分離構造12間及びゲート電極4とフィールド
シールド素子分離構造2との間におけるシリコン半導体
基板1の表面と電気的に接続され、各々がキャップ絶縁
膜23上或いはフィールドシールド素子分離構造2上で
電気的に分離された各パッド多結晶シリコン膜が形成さ
れる。
【0203】続いて、図7(b)に示すように、メモリ
セル領域及び周辺回路領域の全面に常圧CVD法により
BPSG膜を堆積させて層間絶縁膜9を形成し、この層
間絶縁膜9に900℃以上の所定温度で熱処理を施して
リフローさせ、層間絶縁膜9の表面を平坦化させる。
【0204】続いて、層間絶縁膜9にフォトリソグラフ
ィー及びそれに続くドライエッチング等を施して、メモ
リセル領域及び周辺回路領域について、それぞれ所定の
パッド多結晶シリコン膜の表面の一部を露出させるビッ
トコンタクトとなる各コンタクト孔10を開孔形成す
る。
【0205】次いで、低圧CVD法により、コンタクト
孔10内を充填するノンドープ多結晶シリコン膜45を
層間絶縁膜9上に堆積形成する。
【0206】続いて、図8(a)に示すように、メモリ
セル領域側、即ちp型ウェル11上のノンドープ多結晶
シリコン膜45にフォトレジストを塗布してレジストマ
スク43を形成し、このレジストマスク43をマスクと
して、周辺回路領域側のノンドープ多結晶シリコン膜4
5に対してホウ素等のp型不純物をイオン注入する。こ
のとき、多結晶シリコン膜45にp型領域が形成される
とともに、p型パッド多結晶シリコン膜8が形成され
る。
【0207】続いて、レジストマスク43を灰化処理等
の手法を用いて除去した後、図8(b)に示すように、
周辺回路領域、即ちn型ウェル12上のノンドープ多結
晶シリコン膜45にフォトレジストを塗布してレジスト
マスク44を形成し、このレジストマスク44をマスク
として、メモリセル領域側のノンドープ多結晶シリコン
膜に対して燐や砒素等のn型不純物をイオン注入する。
このとき、多結晶シリコン膜45にn型領域が形成され
るとともに、n型パッド多結晶シリコン膜7が形成され
る。
【0208】そして、レジストマスク44を灰化処理等
の手法を用いて除去した後、900℃〜950℃のアニ
ール処理を施して各パッド多結晶シリコン膜7,8に導
入されたn型及びp型不純物をシリコン半導体基板1の
表面領域に外方拡散させ、n型及びp型不純物拡散層
5,6を形成し、メモリセル領域の素子活性領域にn型
のMOSトランジスタであるアクセストランジスタを、
周辺回路領域の素子活性領域にp型のMOSトランジス
タをそれぞれ完成させる。
【0209】次いで、図9(a)に示すように、スパッ
タ法により、上述の如くイオン注入された多結晶シリコ
ン膜45上に高融点金属のシリサイド膜46を堆積形成
する。
【0210】そして、図9(b)に示すように、シリサ
イド膜46及び多結晶シリコン膜45にフォトリソグラ
フィー及びそれに続くドライエッチング等を施してn型
の不純物が導入された側とp型の不純物が導入された側
とに分断し、多結晶シリコン膜61及びシリサイド膜6
2からなるn型ポリサイド配線層51と、多結晶シリコ
ン膜63及びシリサイド膜64からなるp型ポリサイド
配線層52とをパターン形成する。
【0211】続いて、図10に示すように、SiO2
を材料として、CVD法等によりn型及びp型ポリサイ
ド配線層51,52を覆うようにキャップ絶縁膜14を
堆積形成し、このキャップ絶縁膜14の上に、コンタク
ト孔34を充填するストレージノード電極35と、誘電
体膜36と、セルプレート電極37とからなるメモリキ
ャパシタをパターン形成する。
【0212】続いて、メモリキャパシタを覆うように、
メモリセル領域及び周辺回路領域の全面に常圧CVD法
によりBPSG膜を堆積させて層間絶縁膜15を形成
し、この層間絶縁膜15に900℃以上の所定温度で熱
処理を施してリフローさせ、層間絶縁膜15の表面を平
坦化させる。
【0213】続いて、層間絶縁膜15及びその下層のキ
ャップ絶縁膜14にフォトリソグラフィー及びそれに続
くドライエッチング等を施して、n型及びp型ポリサイ
ド配線層51,52のシリサイド膜62,64の表面の
一部をそれぞれ露出させるコンタクト孔38a,38b
を開孔形成する。
【0214】次いで、シリコンを含有するTiSiNや
WSiNを材料として、スパッタ法によりコンタクト孔
38a,38bの内壁面(即ち、側壁面である層間絶縁
膜15の露出面及び底面である各シリサイド膜62,6
4の露出面)を被覆するように下地膜47を形成し、続
いてタングステンを材料として、低圧CVD法により下
地膜47を介してコンタクト孔38a,38bを充填す
るタングステン膜48を形成する。
【0215】そして、フッ化硫黄系のエッチングガスを
用いてタングステン膜48及び下地膜47をエッチング
して、下地膜47がコンタクト孔38a,38b内に残
存してなる拡散防止膜53及びコンタクト孔38a,3
8b内を拡散防止膜53を介して充填してなるWプラグ
40を形成する。
【0216】続いて、スパッタ法により、Wプラグ40
及び拡散防止膜53の露出した上面を含む層間絶縁膜1
5の全面にアルミニウム合金膜を堆積形成し、このアル
ミニウム合金膜にフォトリソグラフィー及びそれに続く
ドライエッチング等を施して、Wプラグ40及び拡散防
止膜53と電気的に接続されてなるアルミ配線層16を
パターン形成する。
【0217】しかる後、アルミ配線層16を覆うように
BPSG膜である層間絶縁膜を形成し、各種配線等を形
成して、DRAMを完成させる。
【0218】上述のように、第2の実施形態のDRAM
の製造方法においては、n型及びp型の不純物拡散層
5,6のn型及びp型不純物の相互拡散を防止する拡散
防止膜として、シリコンを含有する高融点且つ導電性の
拡散防止膜53を設け、この拡散防止膜53を介して不
純物拡散層5,6と接続されたn型及びp型ポリサイド
配線層51,52をアルミ配線16と電気的に接続す
る。この拡散防止膜53は、耐熱性に優れており、高温
熱処理が施されても剥離や接合リークを起こすことがな
い。従って、本例のようにn型及びp型ポリサイド配線
層51,52(及び拡散防止膜53)をビット線として
用いてCOB構造のDRAMを製造する場合等のよう
に、n型及びp型ポリサイド配線層51,52と拡散防
止膜53を形成した後に例えば900℃以上の高温熱処
理が必要な半導体素子を作成する場合でも、反対導電型
の不純物拡散層5,6の非オーミック接触や拡散防止膜
のバリヤ性の破壊、高抵抗化等の高温熱処理に起因する
不都合の発生を抑止することができる。
【0219】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
について説明する。この第3の実施形態においては、い
わゆるデュアルゲートのCMOSインバータ及びその製
造方法について例示する。図11は第3の実施形態によ
るCMOSインバータの概略斜視図であり、図12は図
11中の一点鎖線A−A’に沿った概略断面図、図13
は図11中の一点鎖線B−B’に沿った概略断面図であ
る。
【0220】このCMOSインバータは、シリコン半導
体基板71にn型及びp型ウェル72,73が形成さ
れ、フィールドシールド素子分離構造74により各素子
活性領域が画定されており、n型ウェル72上の素子活
性領域にpMOSトランジスタを、p型ウェル73上の
素子活性領域にnMOSトランジスタが形成されて構成
されている。なお、フィールドシールド素子分離構造7
4は、第1の実施形態で例示したDRAMのフィールド
シールド素子分離構造2と同様に、シールドゲート酸化
膜74b上にシールドプレート電極74a及びそのキャ
ップ絶縁膜74cがパターン形成され、シールドゲート
酸化膜74b、シールドプレート電極74a及びキャッ
プ絶縁膜74cの側面に側壁保護膜74dが形成され、
シールドプレート電極74aがシリコン酸化膜内に埋設
されて構成されている。
【0221】pMOSトランジスタは、シリコン半導体
基板71のn型ウェル72上にゲート酸化膜75を介し
てパターン形成されたp型ポリサイド層81と、このp
型ポリサイド層81の両側のシリコン半導体基板71の
表面領域にp型の不純物が導入されて形成された一対の
p型不純物拡散層82とを有して構成されている。ここ
で、p型ポリサイド層81は、p型ゲート電極85及び
WSi等の高融点金属のシリサイド膜87が積層されて
共にゲート電極形状にパターン形成されてなるものであ
る。
【0222】nMOSトランジスタは、シリコン半導体
基板71のp型ウェル73上にゲート酸化膜75を介し
てパターン形成されたn型ポリサイド層83と、このn
型ポリサイド層83の両側のシリコン半導体基板71の
表面領域にn型の不純物が導入されて形成された一対の
n型不純物拡散層84とを有して構成されている。ここ
で、n型ポリサイド層83は、n型ゲート電極86及び
WSi等の高融点金属のシリサイド膜88が積層されて
共にゲート電極形状にパターン形成されてなるものであ
る。
【0223】ここで、p型ゲート電極85は、ノンドー
プの多結晶シリコン膜にp型の不純物が導入されて形成
されるものであり、n型ゲート電極86は、ノンドープ
の多結晶シリコン膜にn型の不純物が導入されて形成さ
れるものであって、これらp型及びn型ゲート電極8
5,86を含むp型及びn型ポリサイド層81,83
は、図13に示すように、フィールドシールド素子分離
構造74上で各一端部が近接して対向配置されている。
【0224】そして、フィールドシールド素子分離構造
74及びp型及びn型ポリサイド層81,83の側部を
覆うようにBPSG膜等からなる層間絶縁膜90が形成
され、p型及びn型ポリサイド層81,83のシリサイ
ド膜87,88の表面と層間絶縁膜90の表面が略同一
面とされるとともに、層間絶縁膜90に各p型不純物拡
散層82及び各n型不純物拡散層84の表面の一部を露
出させるコンタクト孔91がそれぞれ形成されている。
【0225】そして、露出したシリサイド膜87,88
上及びコンタクト孔91上にシリコンを含有する高融点
且つ導電性のTiSiNやWSiNからなる拡散防止膜
89a,89b,89cがそれぞれ形成されている。こ
こで、拡散防止膜89aがシリサイド膜87,88を電
気的に接続するように略C字形状に形成されており、、
この拡散防止膜89aによりp型ポリサイド層81とn
型ポリサイド層83とが電気的に接続されている。ま
た、拡散防止膜89bがフィールドシールド素子分離構
造74を挟んで隣接するドレインとなるp型不純物拡散
層82とn型不純物拡散層84とを各コンタクト孔91
内を介して電気的に接続するように、各拡散防止膜89
cが各コンタクト孔91内を介してソースとなるp型不
純物拡散層82及びn型不純物拡散層84とそれぞれ電
気的に接続するように形成されている。
【0226】そして、各拡散防止膜89a〜89cを覆
うようにBPSG膜からなる層間絶縁膜が形成され、更
に、コンタクト孔や各種配線層(共に図示を省略す
る。)が形成され、CMOSインバータが構成されてい
る。
【0227】このように、第3の実施形態のCMOSイ
ンバータにおいては、p型及びn型不純物拡散層82,
84のp型及びn型不純物の相互拡散を防止する拡散防
止膜として、シリコンを含有する高融点且つ導電性の拡
散防止膜89b及び89cが設けられ、拡散防止膜89
aを介してp型ポリサイド層81とn型ポリサイド層8
3とが電気的に接続される。拡散防止膜89a〜89c
は、耐熱性に優れており、高温熱処理が施されても剥離
や接合リークを起こすことがない。従って、本例のよう
に各々ポリサイド層とされた反対導電型のゲート電極を
設けたデュアルゲート構造のCMOSインバータを構成
する場合等のように、ポリサイド層と拡散防止膜89a
〜89cを形成した後に高温熱処理が必要な半導体素子
を作成する場合でも、反対導電型の不純物拡散層82,
84の非オーミック接触や拡散防止膜のバリヤ性の破
壊、高抵抗化等の高温熱処理に起因する不都合の発生が
抑止されることになる。
【0228】次に、第3の実施形態のCMOSインバー
タの製造方法について説明する。図14〜図16はCM
OSインバータの製造方法を工程順に示す概略斜視図で
あり、図17は図14中の一点鎖線A−A’に沿った概
略断面図、図18は図15中の一点鎖線A−A’に沿っ
た概略断面図、図19は図16中の一点鎖線A−A’に
沿った概略断面図である。
【0229】先ず、図14及び図17に示すように、シ
リコン半導体基板71の表面領域にn型及びp型の不純
物を順次導入してn型及びp型ウェル72,73を形成
し、続いてシリコン半導体基板71上にフィールドシー
ルド素子分離構造74をパターン形成して各素子活性領
域を画定する。
【0230】次いで、シリコン半導体基板71の全面に
ゲート酸化膜75を形成する。続いて、CVD法等によ
り、ゲート酸化膜75上にノンドープの多結晶シリコン
膜を堆積形成する。
【0231】続いて、以下に示すように多結晶シリコン
膜にp型及びn型不純物を順次導入する。
【0232】先ず、n型ウェル72の上部にフォトレジ
ストを塗布し、フォトリソグラフィーによりレジストマ
スクを形成する。このレジストマスクでn型ウェル72
上を覆った状態で、p型ウェル73側の多結晶シリコン
膜の表面領域に燐や砒素等のn型不純物をイオン注入
し、多結晶シリコン膜にn型の領域を形成する。
【0233】続いて、レジストマスクを灰化処理等の手
法を用いて除去した後、p型ウェル73の上部にフォト
レジストを塗布し、フォトリソグラフィーによりレジス
トマスクを形成する。このレジストマスクでp型ウェル
73を覆った状態で、n型ウェル72側の多結晶シリコ
ン膜の表面領域にホウ素等のp型不純物をイオン注入
し、多結晶シリコン膜にp型の領域を形成する。
【0234】続いて、レジストマスクを灰化処理等の手
法を用いて除去した後、スパッタ法により、多結晶シリ
コン膜上にWSi等の高融点金属からなるシリサイド膜
を順次堆積形成する。
【0235】続いて、シリサイド膜、多結晶シリコン膜
及びゲート酸化膜75にフォトリソグラフィー及びそれ
に続くドライエッチング等を施して、n型ウェル72の
素子活性領域に、ゲート酸化膜75と、p型ゲート電極
85及びシリサイド膜87からなるp型ポリサイド層8
1とを、p型ウェル73の素子活性領域に、ゲート酸化
膜75と、n型ゲート電極86及びシリサイド膜88か
らなるn型ポリサイド層83とをそれぞれ形成する。こ
こで、p型ポリサイド層81及びn型ポリサイド層83
を両者がフィールドシールド素子分離構造74上で分断
するように形成する。
【0236】続いて、n型ウェル72側にレジストマス
クを形成し、このレジストマスクでn型ウェル72上を
覆った状態で、n型ポリサイド層83をマスクとしてn
型ポリサイド層83の両側におけるp型ウェル73の表
面領域に燐や砒素等のn型不純物をイオン注入する。
【0237】続いて、p型ウェル73側にレジストマス
クを形成し、このレジストマスクでp型ウェル73上を
覆った状態で、p型ポリサイド層81をマスクとしてp
型ポリサイド層81の両側におけるn型ウェル72の表
面領域にホウ素等のp型不純物をイオン注入する。
【0238】続いて、シリコン半導体基板71に所定の
熱処理を施すことにより、n型ウェル72上には一対の
p型不純物拡散層82を、p型ウェル73上には一対の
n型不純物拡散層84をそれぞれ形成する。
【0239】次いで、図15及び図18に示すように、
CVD法等により、全面にBPSG膜よりなる層間絶縁
膜90を堆積形成し、この層間絶縁膜90の表面をいわ
ゆる化学−機械研磨法(CMP法)によりp型ポリサイ
ド層81及びn型ポリサイド層83の各シリサイド膜8
7,88の表面が露出するように研磨する。
【0240】続いて、層間絶縁膜90にフォトリソグラ
フィー及びそれに続くドライエッチングを施して、各p
型不純物拡散層82及びn型不純物拡散層84の表面の
一部を露出させる各コンタクト孔91を開孔形成する。
【0241】次いで、図16及び図19に示すように、
全面にシリコンを含有する高融点且つ導電性のTiSi
Nを材料として、スパッタ法等によりTiSiN膜89
を順次堆積形成する。なお、TiSiNの代わりにWS
iNを材料として用いてもよい。
【0242】続いて、このTiSiN膜89にフォトリ
ソグラフィー及びそれに続くドライエッチングを施し
て、シリサイド膜87,88上に一体形成されてp型ポ
リサイド層81とn型ポリサイド層83とを電気的に接
続する拡散防止膜89a、フィールドシールド素子分離
構造74を挟んで隣接するドレインとなるp型不純物拡
散層82とn型不純物拡散層84とを各コンタクト孔9
1内を介して電気的に接続する拡散防止膜89b、各コ
ンタクト孔91内を介してソースとなるp型不純物拡散
層82及びn型不純物拡散層84とそれぞれ電気的に接
続する各拡散防止膜89cをそれぞれ形成する。
【0243】続いて、CVD法等により、全面にBPS
G膜からなる層間絶縁膜(図示を省略する。)を堆積形
成し、この層間絶縁膜に900℃以上の所定温度で熱処
理を施してリフローさせ、層間絶縁膜の表面を平坦化さ
せる。
【0244】しかる後、所定のコンタクト孔や各種配線
層(共に図示を省略する。)を形成し、CMOSインバ
ータを完成させる。
【0245】このように、第3の実施形態のCMOSイ
ンバータの製造方法においては、p型及びn型不純物拡
散層82,84のp型及びn型不純物の相互拡散を防止
する拡散防止膜として、シリコンを含有する高融点且つ
導電性の拡散防止膜89b及び89cが設けられ、拡散
防止膜89aを介してp型ポリサイド層81とn型ポリ
サイド層83とが電気的に接続される。拡散防止膜89
a〜89cは、耐熱性に優れており、高温熱処理が施さ
れても剥離や接合リークを起こすことがない。従って、
本例のように各々ポリサイド層とされた反対導電型のゲ
ート電極を設けたデュアルゲート構造のCMOSインバ
ータを製造する場合等のように、ポリサイド層と拡散防
止膜89a〜89cを形成した後に高温熱処理が必要な
半導体素子を作成する場合でも、反対導電型の不純物拡
散層82,84の非オーミック接触や拡散防止膜のバリ
ヤ性の破壊、高抵抗化等の高温熱処理に起因する不都合
の発生が抑止されることになる。
【0246】(第4の実施形態)次いで、第4の実施形
態について説明する。この第4の実施形態においては、
アクセストランジスタであるMOSトランジスタとメモ
リキャパシタとからなるメモリセルと、メモリキャパシ
タのセルプレート電極の電位を所定値に固定するための
出力トランジスタとを備えたDRAM及びその製造方法
を例示する。ここで、メモリセルとしては、第1の実施
形態で示したメモリセルを例示する。なお、第1の実施
形態のDRAMに対応する構成部材等については同一の
符号を記す。
【0247】図20は、第4の実施形態によるDRAM
のメモリセル領域の主要部及び周辺回路領域の一部並び
に出力トランジスタの主要部を示す概略断面図である。
このDRAMは、メモリセル領域において実質的にビッ
ト線の上部にメモリキャパシタが形成されてなる、いわ
ゆるCOB(Capacitor Over Bitline)構造のものであ
る。このDRAMは、そのメモリセル領域にアクセスト
ランジスタ及びこのアクセストランジスタの一方の不純
物拡散層と電気的に接続されたメモリキャパシタを有
し、その周辺回路領域にアクセストランジスタの不純物
拡散層と反対導電型の一対の不純物拡散層をもつMOS
トランジスタを有し、更にメモリキャパシタのセルプレ
ート電極と接続されてなる出力トランジスタを有して構
成されている。
【0248】メモリセル領域のアクセストランジスタ
は、p型のシリコン半導体基板1に設けられたp型ウェ
ル11上に形成されたnMOSトランジスタであり、p
型ウェル11上においてフィールドシールド素子分離構
造2により画定された素子活性領域に形成されている。
【0249】一方、周辺回路領域のMOSトランジスタ
は、シリコン半導体基板1に設けられたn型ウェル12
上に形成されたpMOSトランジスタであり、n型ウェ
ル12上においてフィールドシールド素子分離構造2に
より画定された素子活性領域(図示は省略する。)に形
成されている。
【0250】フィールドシールド素子分離構造2は、シ
リコン半導体基板1に熱酸化が施されて形成されたシー
ルドゲート酸化膜21a上に多結晶シリコン膜よりなる
シールドプレート電極22がパターン形成され、その上
面にシリコン酸化膜よりなるキャップ絶縁膜21bが、
その側面にシリコン酸化膜よりなる側壁保護膜21cが
形成され、シリコン酸化膜内にシールドプレート電極2
2が埋設形成されてなる素子分離構造である。このフィ
ールドシールド素子分離構造2は、シールドプレート電
極22の電位を固定することにより各素子活性領域を他
の素子活性領域からそれぞれ電気的に分離する機能を有
している。なお、素子活性領域を画定する素子分離構造
としては、フィールドシールド素子分離構造2の代わり
に、いわゆるLOCOS法によりフィールド酸化膜を形
成してもよい。
【0251】メモリセル領域においては、シリコン半導
体基板1のp型ウェル11上及びn型ウェル12上の各
素子活性領域にゲート酸化膜3が形成され、ゲート酸化
膜3の上に多結晶シリコンを材料とする所定パターンの
ゲート電極4が形成されている。さらに、ゲート電極4
の上面にはキャップ絶縁膜23が、側面には絶縁膜であ
る側壁保護膜24がそれぞれ形成され、ゲート電極4が
キャップ絶縁膜23及び側壁保護膜24に覆われたかた
ちとされている。
【0252】なお、周辺回路領域においても、メモリセ
ル領域と同様にゲート酸化膜3上にゲート電極4がパタ
ーン形成されているが、ここでは図示を省略する。
【0253】そして、p型ウェル11上に形成された各
ゲート電極4の両側のシリコン半導体基板1の表面領域
にソース/ドレイン拡散層となるn型不純物拡散層5が
形成されているとともに、n型ウェル12上に形成され
た各ゲート電極4の両側のシリコン半導体基板1の表面
領域にソース/ドレイン拡散層となるp型不純物拡散層
6が形成されて、ゲート電極4及び一対のn型不純物拡
散層5によりnMOSトランジスタであるメモリセル領
域のアクセストランジスタが、ゲート電極4及び一対の
p型不純物拡散層6によりpMOSトランジスタである
周辺回路領域のMOSトランジスタがそれぞれ構成され
ている。
【0254】更に、不純物拡散層5,6に対してコンタ
クト孔を形成する際の位置精度を緩和するために不純物
拡散層5,6が形成される部位のシリコン半導体基板1
の表面にコンタクト引き出し用のn型及びp型のパッド
多結晶シリコン膜7,8がパターン形成されている。即
ち、メモリセル領域において、ノンドープのパッド多結
晶シリコン膜を介してシリコン半導体基板1にn型の不
純物が、周辺回路領域において、パッド多結晶シリコン
膜を介してシリコン半導体基板1にp型の不純物がそれ
ぞれ導入されて、n型及びp型のパッド多結晶シリコン
膜7,8が形成されるとともにn型及びp型の不純物拡
散層5,6が形成される。これらパッド多結晶シリコン
膜7,8は、各ゲート電極4を覆うキャップ絶縁膜23
及び側壁保護膜24の上からフィールドシールド素子分
離構造2の上、或いはフィールドシールド素子分離構造
2の間にかけて延在しており、その各々がキャップ絶縁
膜23及び側壁保護膜24の上或いはフィールドシール
ド素子分離構造2の上で分離されている。
【0255】更に、メモリセル領域及び周辺回路領域の
全面にBPSG膜(ボロン・リン・シリケート膜)であ
る層間絶縁膜9が形成され、この層間絶縁膜9内にパッ
ド多結晶シリコン膜7が埋設される。この層間絶縁膜9
には、メモリセル領域については一対のn型不純物拡散
層5のうちの一方の上に形成されたn型パッド多結晶シ
リコン膜7の表面の一部が、周辺回路領域については一
対のp型不純物拡散層6のうちの一方の上に形成された
p型パッド多結晶シリコン膜8の表面の一部がそれぞれ
露出するように層間絶縁膜9を穿つビットコンタクトと
なる各コンタクト孔10が形成され、このコンタクト孔
10内を充填するとともに層間絶縁膜9上に配設されて
ビット線となるポリサイド配線層13がパターン形成さ
れている。
【0256】ポリサイド配線層13は、n型(p型でも
よい)の多結晶シリコン膜32の上に高融点金属のシリ
サイド膜33が積層された2層構造を有しており、下地
膜である高融点且つ導電性の拡散防止膜31を介して層
間絶縁膜9上に形成されている。
【0257】拡散防止膜31は、シリコンを含有するT
iSiNやWSiNからなる下地膜であり、層間絶縁膜
9の表面及びコンタクト孔10の内壁面(即ち、側壁面
である層間絶縁膜9の露出面及び底面であるパッド多結
晶シリコン膜7,8の露出面)を被覆している。この拡
散防止膜31の上にポリサイド配線層13が堆積形成さ
れており、この拡散防止膜31により、メモリセル領域
におけるn型不純物拡散層5(及びこのn型不純物拡散
層5と接続されたn型パッド多結晶シリコン膜7)のn
型不純物と周辺回路領域におけるp型不純物拡散層6
(及びこのp型不純物拡散層6と接続されたp型パッド
多結晶シリコン膜8)のp型不純物との相互拡散が防止
される。そして、ポリサイド配線層13が、拡散防止膜
31及びパッド多結晶シリコン膜7,8を介してメモリ
セル領域における前記一方の不純物拡散層5及び周辺回
路領域における前記一方の不純物拡散層6と電気的に接
続されてビット線として機能することになる。
【0258】そして、ポリサイド配線層13を覆うよう
にキャップ絶縁膜14が堆積形成されており、このキャ
ップ絶縁膜14及びその下層の層間絶縁膜9にはメモリ
セル領域においてポリサイド配線層13と接続されてい
ない他方のn型不純物拡散層5の上に形成されたn型パ
ッド多結晶シリコン膜7の表面の一部を露出させるスト
レージコンタクトとなるコンタクト孔34が開孔形成さ
れている。そして、このキャップ絶縁膜14の上にメモ
リセル領域のメモリキャパシタが設けられている。
【0259】メモリキャパシタは、多結晶シリコンから
なるストレージノード電極35、例えばONO複合膜か
らなる誘電体膜36及び多結晶シリコンからなるセルプ
レート電極37が順次積層され、これらが所定形状にパ
ターニングされて構成されている。ここで、ストレージ
ノード電極35及びセルプレート電極37は、ノンドー
プの多結晶シリコン膜にリン(P)や砒素(As)等の
n型不純物が導入されて導電性を有する薄膜である。ま
た、ストレージノード電極35は、コンタクト孔34を
充填し、n型パッド多結晶シリコン膜7を介して前記他
方のn型不純物拡散層5と電気的に接続されている。
【0260】そして、メモリキャパシタを覆うように当
該メモリキャパシタ上及びキャップ絶縁膜14上にBP
SG膜である層間絶縁膜15が堆積形成されており、こ
の層間絶縁膜15及びその下層のキャップ絶縁膜14に
は、ポリサイド配線層13のシリサイド膜33の表面の
一部を露出させるコンタクト孔38が開孔形成されてい
る。
【0261】コンタクト孔38の内壁面(即ち、側壁面
である層間絶縁膜15の露出面及び底面であるシリサイ
ド膜33の露出面)には、TiNからなる下地保護膜3
9が被覆形成され、更にこの下地保護膜39を介してコ
ンタクト孔38内を充填するタングステンプラグ(Wプ
ラグ)40が形成されている。
【0262】更に、Wプラグ40の露出した上面を含む
層間絶縁膜15の全面にアルミニウム合金等からなるア
ルミ配線層16がパターン形成されており、このアルミ
配線層16がWプラグ40を介して下層のポリサイド配
線層13と電気的に接続されている。
【0263】一方、出力トランジスタは、いわゆる1/
2Vcc発生回路を構成しており、シリコン半導体基板1
のn型ウェル101上でフィールドシールド素子分離構
造2により画定された素子活性領域に設けられたpMO
Sトランジスタである。この出力トランジスタにおいて
は、シリコン半導体基板1のn型ウェル101上の素子
活性領域にゲート酸化膜3が形成され、ゲート酸化膜3
の上に多結晶シリコンを材料とする所定パターンのゲー
ト電極102が形成されている。さらに、ゲート電極1
02の上面にはキャップ絶縁膜103が、側面には絶縁
膜である側壁保護膜104がそれぞれ形成され、ゲート
電極102がキャップ絶縁膜103及び側壁保護膜10
4に覆われたかたちとされている。
【0264】そして、n型ウェル101上に形成された
ゲート電極102の両側のシリコン半導体基板1の表面
領域にソース/ドレイン拡散層となるp型不純物拡散層
105が形成されて、ゲート電極102及び一対のp型
不純物拡散層105によりpMOSトランジスタである
出力トランジスタが構成されている。
【0265】この出力トランジスタが設けられてなる本
例のDRAMの結線状態を図21に示す。このように、
出力トランジスタを備えた1/2Vcc発生回路Cが、メ
モリセルアレイを構成する各メモリセルMのメモリキャ
パシタMC(セルプレート電極)と接続されており、セ
ルプレート電極の電位を1/2Vccに固定する。
【0266】更に、不純物拡散層105に対してコンタ
クト孔を形成する際の位置精度を緩和するために不純物
拡散層105が形成される部位のシリコン半導体基板1
の表面にコンタクト引き出し用のp型のパッド多結晶シ
リコン膜106がパターン形成されている。即ち、素子
活性領域において、ノンドープのパッド多結晶シリコン
膜を介してシリコン半導体基板1にp型の不純物が導入
されて、p型のパッド多結晶シリコン膜106が形成さ
れるとともにp型の不純物拡散層105が形成される。
このパッド多結晶シリコン膜106は、ゲート電極10
2を覆うキャップ絶縁膜103及び側壁保護膜104と
フィールドシールド素子分離構造2との間を埋め込むよ
うに形成されており、キャップ絶縁膜103及び側壁保
護膜104上で分離されている。
【0267】更に、全面に層間絶縁膜9が形成され、こ
の層間絶縁膜9内にp型パッド多結晶シリコン膜106
が埋設される。この層間絶縁膜9には、p型不純物拡散
層105のうちの少なくとも一方の上に形成されたp型
パッド多結晶シリコン膜106の表面の一部が露出する
ように層間絶縁膜9を穿つコンタクト孔107が形成さ
れ、このコンタクト孔107内を充填するとともに層間
絶縁膜9上に配設されるポリサイド配線層108がパタ
ーン形成されている。
【0268】ポリサイド配線層108は、高融点且つ導
電性の拡散防止膜、ここではTiSiNやWSiNから
なる拡散防止膜110を介して、層間絶縁膜9上に多結
晶シリコン膜111及び高融点金属のシリサイド膜11
2が積層されてなるものであり、その上面を覆うように
キャップ絶縁膜14が形成されている。このポリサイド
配線層108は、メモリセル領域におけるメモリキャパ
シタのセルプレート電極37下のキャップ絶縁膜14に
形成されたコンタクト孔109を介して、セルプレート
電極37と接続されている。
【0269】そして、出力トランジスタは、ポリサイド
配線層108を介して接続されたセルプレート電極37
を所定の電位、ここでは1/2Vccに固定する機能を有
する。
【0270】上述のように、第4の実施形態のDRAM
においては、n型及びp型の不純物拡散層5,6のn型
及びp型不純物の相互拡散を防止する拡散防止膜とし
て、シリコンを含有する高融点且つ導電性の拡散防止膜
31が設けられ、この拡散防止膜31を介してポリサイ
ド配線層13が不純物拡散層5,6と電気的に接続され
る。この拡散防止膜31は、耐熱性に優れており、高温
熱処理が施されても剥離や接合リークを起こすことがな
い。従って、本例のようにポリサイド配線層13をビッ
ト線として用いてCOB構造のDRAMを構成する場合
等のように、ポリサイド配線層13と拡散防止膜31を
形成した後に高温熱処理が必要な半導体素子を作成する
場合でも、反対導電型の不純物拡散層5,6の非オーミ
ック接触や拡散防止膜のバリヤ性の破壊、高抵抗化等の
高温熱処理に起因する不都合の発生が抑止されることに
なる。
【0271】更に、第4の実施形態のDRAMにおいて
は、メモリセル領域に設けられたメモリキャパシタのセ
ルプレート電極37と出力トランジスタの一方の不純物
拡散層105とを接続するポリサイド配線層108が、
シリコンを含有する高融点且つ導電性の拡散防止膜11
0を下地膜としたポリサイド配線層として構成されてい
る。拡散防止膜110は、セルプレート電極37のn型
不純物と不純物拡散層105のp型不純物との相互拡散
を防止する機能を有するとともに、極めて耐熱性に優れ
ており、高温熱処理が施されても剥離や接合リークを起
こすことがない。従って、本例のようにポリサイド配線
層108を用いてCOB構造のDRAMを構成する場合
等のように、ポリサイド配線層108を形成した後に高
温熱処理が必要な半導体素子を作成する場合でも、反対
導電型のセルプレート電極37と不純物拡散層105と
の非オーミック接触や拡散防止膜のバリヤ性の破壊、高
抵抗化等の高温熱処理に起因する不都合の発生が抑止さ
れることになる。
【0272】続いて、第4の実施形態のDRAMの製造
方法について説明する。図22〜27は、このDRAM
の製造方法を工程順に示した概略断面図である。なお、
図22〜27の各図に記した符号は、図20に記した符
号に対応して記載されている。
【0273】先ず、図22に示すように、p型のシリコ
ン半導体基板1の表面領域にn型の不純物を導入し、島
状のn型ウェル12,101を形成する。このとき、シ
リコン半導体基板1のn型ウェル12,101以外の領
域がp型ウェル11となり、n型ウェル12上に周辺回
路領域が、p型ウェル11上にメモリセル領域が、そし
て出力トランジスタの回路領域にn型ウェル101がそ
れぞれ形成されることになる。
【0274】続いて、シリコン半導体基板1の表面にフ
ィールドシールド素子分離構造2を形成し、これらフィ
ールドシールド素子分離構造2によりメモリセル領域、
周辺回路領域及び出力トランジスタの回路領域の素子活
性領域をそれぞれ画定する。
【0275】即ち、先ず、メモリセル領域、周辺回路領
域及び出力トランジスタの回路領域のシリコン半導体基
板1の表面に熱酸化を施してシールドゲート酸化膜21
aを形成した後、多結晶シリコン膜22及びシリコン酸
化膜21bを順次形成する。
【0276】その後、これらシールドゲート酸化膜21
a、多結晶シリコン膜22及びシリコン酸化膜21bを
フォトリソグラフィー及びそれに続くドライエッチング
等によりパターニングし、それぞれ選択的に除去して各
素子活性領域を画定する。
【0277】しかる後、残存したシールドゲート酸化膜
21a、多結晶シリコン膜22及びシリコン酸化膜21
bを覆うように全面にシリコン酸化膜を成膜した後に、
当該シリコン酸化膜の全面をRIE等により異方性ドラ
イエッチングしてシールドゲート酸化膜21a、多結晶
シリコン膜22及びシリコン酸化膜21bの側面にシリ
コン酸化物を残し、側壁保護膜21cを形成する。
【0278】これにより、メモリセル領域、周辺回路領
域及び出力トランジスタの回路領域において、シリコン
酸化膜により囲まれた多結晶シリコン膜からなるシール
ドプレート電極22を備えたフィールドシールド素子分
離構造2が形成される。
【0279】次いで、メモリセル領域、周辺回路領域及
び出力トランジスタの回路領域の素子活性領域におい
て、シリコン半導体基板1の表面に熱酸化を施して、或
いはCVD法等によりゲート酸化膜3を形成する。さら
に、ゲート酸化膜3の全面にCVD法等により多結晶シ
リコン膜を堆積形成した後、これをフォトリソグラフィ
ー及びそれに続くドライエッチング等によりパターニン
グして、メモリセル領域ではゲート酸化膜3の上にゲー
ト電極4を、出力トランジスタの回路領域ではゲート酸
化膜3の上にゲート電極102をそれぞれ形成する。
【0280】次いで、ゲート電極4,102を覆うよう
にCVD法等により全面にシリコン酸化膜を堆積形成
し、続いて当該シリコン酸化膜の全面をRIE等により
異方性ドライエッチングして、ゲート電極4,102の
上面及び側面にのみ前記シリコン酸化膜を残して、ゲー
ト電極4を覆うキャップ絶縁膜23及び側壁保護膜24
と、ゲート電極102を覆うキャップ絶縁膜103及び
側壁保護膜104をそれぞれ形成するとともに、各ゲー
ト電極4,102間、各フィールドシールド素子分離構
造2間及び各ゲート電極4,102とフィールドシール
ド素子分離構造2との間におけるゲート酸化膜3を除去
し、これらの部位のシリコン半導体基板1の表面を露出
させる。
【0281】続いて、CVD法により全面にノンドープ
の多結晶シリコン膜を堆積形成し、これをフォトリソグ
ラフィー及びそれに続くドライエッチング等によりパタ
ーニングして、キャップ絶縁膜23,103上及びフィ
ールドシールド素子分離構造2上の前記多結晶シリコン
膜を除去する。このとき、各ゲート電極4,102間各
フィールドシールド素子分離構造2間及びゲート電極
4,102とフィールドシールド素子分離構造2との間
におけるシリコン半導体基板1の表面と電気的に接続さ
れ、各々がキャップ絶縁膜23,103上或いはフィー
ルドシールド素子分離構造2上で電気的に分離された各
パッド多結晶シリコン膜が形成される。
【0282】続いて、図23に示すように、メモリセル
領域側、即ちp型ウェル11上部にフォトレジストを塗
布してレジストマスク41を形成し、このレジストマス
ク41をマスクとして、周辺回路領域側(n型ウェル1
2側)及び出力トランジスタの回路領域側(n型ウェル
101側)のパッド多結晶シリコン膜に対してホウ素等
のp型不純物をイオン注入してp型パッド多結晶シリコ
ン膜8,106を形成する。
【0283】続いて、レジストマスク41を灰化処理等
の手法を用いて除去した後、図24に示すように、周辺
回路領域及び出力トランジスタの回路領域、即ちn型ウ
ェル12,101の上部にフォトレジストを塗布してレ
ジストマスク42を形成し、このレジストマスク42を
マスクとして、メモリセル領域側のパッド多結晶シリコ
ン膜に対して燐や砒素等のn型不純物をイオン注入して
n型パッド多結晶シリコン膜7を形成する。
【0284】そして、レジストマスク42を灰化処理等
の手法を用いて除去した後、900℃〜950℃のアニ
ール処理を施してパッド多結晶シリコン膜7に導入され
たn型不純物及び各パッド多結晶シリコン膜8,106
に導入されたp型不純物をシリコン半導体基板1の表面
領域に外方拡散させ、n型不純物拡散層5及びp型不純
物拡散層6,105をそれぞれ形成する。
【0285】続いて、図25に示すように、メモリセル
領域、周辺回路領域及び出力トランジスタの回路領域の
全面に常圧CVD法によりBPSG膜を堆積させて層間
絶縁膜9を堆積形成し、この層間絶縁膜9に900℃以
上の所定温度で熱処理を施してリフローさせ、層間絶縁
膜9の表面を平坦化させる。
【0286】続いて、層間絶縁膜9にフォトリソグラフ
ィー及びそれに続くドライエッチング等を施して、メモ
リセル領域については一対のn型不純物拡散層5のうち
の一方の上に形成されたn型パッド多結晶シリコン膜7
の表面の一部を、周辺回路領域については一対のp型不
純物拡散層6のうちの一方の上に形成されたp型パッド
多結晶シリコン膜8の表面の一部をそれぞれ露出させる
ビットコンタクトとなる各コンタクト孔10を開孔形成
するとともに、出力トランジスタの回路領域の各p型不
純物拡散層105のうちの少なくとも一方(ここでは、
双方に形成された場合について図示する。)の上に形成
されたp型パッド多結晶シリコン膜106の表面の一部
をそれぞれ露出させる各コンタクト孔107を開孔形成
する。
【0287】続いて、シリコンを含有するTiSiNや
WSiNを材料として、スパッタ法により、層間絶縁膜
9の表面及びコンタクト孔10,107の内壁面を被覆
するように下地膜を堆積形成する。
【0288】次いで、低圧CVD法により、下地膜を介
してコンタクト孔10,107内を充填するn型の多結
晶シリコン膜を下地膜上に堆積形成し、続いてスパッタ
法により、この多結晶シリコン膜上に高融点金属のシリ
サイド膜を堆積形成する。ここで、多結晶シリコン膜を
形成する際に、例えばPH3 ガスを流しながらノンドー
プの多結晶シリコン膜を成膜し、この多結晶シリコン膜
内にリン(P)をドープする。
【0289】そして、成膜されたシリサイド膜、多結晶
シリコン膜及び下地膜にフォトリソグラフィー及びそれ
に続くドライエッチング等を施して所定形状にパターニ
ングする。このとき、下地膜がパターニングされてなる
拡散防止膜31と、この拡散防止膜31の上に多結晶シ
リコン膜32とシリサイド膜33との2層構造とされて
なるポリサイド配線層13とを形成するとともに、下地
膜がパターニングされてなる拡散防止膜110と、この
拡散防止膜110の上に多結晶シリコン膜111とシリ
サイド膜112との2層構造とされてなるポリサイド配
線層108とをゲート電極102上方の層間絶縁膜9上
で分断された形状に形成する。
【0290】続いて、図26に示すように、SiO2
を材料として、CVD法等により各ポリサイド配線層1
3,108を覆うようにキャップ絶縁膜14を堆積形成
する。そして、メモリセル領域において、キャップ絶縁
膜14の上にメモリキャパシタを以下に示すようにして
形成する。
【0291】先ず、フォトリソグラフィー及びそれに続
くドライエッチング等を施して、キャップ絶縁膜14及
びその下層の層間絶縁膜9にメモリセル領域においてポ
リサイド配線層13と接続されていない他方のn型不純
物拡散層5の上に形成されたn型パッド多結晶シリコン
膜7の表面の一部を露出させるストレージコンタクトと
なるコンタクト孔34を開孔形成する。それとともに、
キャップ絶縁膜14にその下層のポリサイド配線層10
8の表面の一部を露出させるコンタクト孔109を形成
する。
【0292】次いで、出力トランジスタの回路領域側を
図示しないレジストマスクで覆った状態で、コンタクト
孔34内を含むキャップ絶縁膜14の上にCVD法等に
より多結晶シリコン膜を堆積形成し、フォトリソグラフ
ィー及びそれに続くドライエッチング等を施して所定形
状のストレージノード電極35をパターン形成する。
【0293】次いで、ストレージノード電極35を覆う
ようにONO複合膜を形成し、ヒーリング酸化させる。
その後、フォトリソグラフィー及びそれに続くドライエ
ッチング等を施して所定形状の誘電体膜36をパターン
形成する。
【0294】次いで、出力トランジスタの回路領域側を
覆うレジストマスクを灰化処理等により除去した後、C
VD法等により、メモリセル領域側では誘電体膜36を
覆うように、出力トランジスタの回路領域側ではコンタ
クト孔109内を含むキャップ絶縁膜14上を覆うよう
に多結晶シリコン膜を堆積形成し、フォトリソグラフィ
ー及びそれに続くドライエッチング等を施して所定形状
のセルプレート電極37を形成して、ストレージノード
電極35、誘電体膜36及びセルプレート電極37から
構成されるメモリキャパシタを完成させる。このとき、
メモリキャパシタのセルプレート電極37とポリサイド
配線層108とが接続され、出力トランジスタとセルプ
レート電極37とが拡散防止膜110及びポリサイド配
線層108を介して導通することになる。
【0295】続いて、図27に示すように、メモリキャ
パシタを覆うように、メモリセル領域、周辺回路領域及
び出力トランジスタの回路領域の全面に常圧CVD法に
よりBPSG膜を堆積させて層間絶縁膜15を形成し、
この層間絶縁膜15に900℃以上の所定温度で熱処理
を施してリフローさせ、層間絶縁膜15の表面を平坦化
させる。
【0296】続いて、層間絶縁膜15及びその下層のキ
ャップ絶縁膜14にフォトリソグラフィー及びそれに続
くドライエッチング等を施して、ポリサイド配線層13
のシリサイド膜33の表面の一部を露出させるコンタク
ト孔38を開孔形成する。
【0297】次いで、TiNを材料として、スパッタ法
によりコンタクト孔38の内壁面を被覆するようにTi
N膜を形成し、続いてタングステンを材料として、低圧
CVD法によりTiN膜を介してコンタクト孔38を充
填するタングステン膜を形成する。そして、フッ化硫黄
系のエッチングガスを用いてタングステン膜及びTiN
膜をエッチングして、TiN膜がコンタクト孔38内に
残存してなる下地保護膜39及びコンタクト孔38内を
下地保護膜39を介して充填してなるWプラグ40を形
成する。
【0298】続いて、スパッタ法により、Wプラグ40
及び下地保護膜39の露出した上面を含む層間絶縁膜1
5の全面にアルミニウム合金膜を堆積形成し、このアル
ミニウム合金膜にフォトリソグラフィー及びそれに続く
ドライエッチング等を施して、Wプラグ40及び下地保
護膜39と電気的に接続されてなるアルミ配線層16を
パターン形成する。
【0299】しかる後、アルミ配線層16を覆うように
BPSG膜である層間絶縁膜等を形成して、DRAMを
完成させる。
【0300】上述のように、第4の実施形態のDRAM
の製造方法においては、n型及びp型の不純物拡散層
5,6のn型及びp型不純物の相互拡散を防止する拡散
防止膜として、シリコンを含有する高融点且つ導電性の
拡散防止膜31を設け、この拡散防止膜31を介してポ
リサイド配線層13を不純物拡散層5,6と電気的に接
続する。この拡散防止膜31は、耐熱性に優れており、
高温熱処理が施されても剥離や接合リークを起こすこと
がない。従って、本例のようにポリサイド配線層13を
ビット線として用いてCOB構造のDRAMを製造する
場合等のように、ポリサイド配線層13と拡散防止膜3
1を形成した後に例えば900℃以上の高温熱処理が必
要な半導体素子を作成する場合でも、反対導電型の不純
物拡散層5,6の非オーミック接触や拡散防止膜のバリ
ヤ性の破壊、高抵抗化等の高温熱処理に起因する不都合
の発生を抑止することができる。
【0301】更に、第4の実施形態のDRAMの製造方
法においては、メモリセル領域の設けられたメモリキャ
パシタのセルプレート電極37と出力トランジスタの一
方の不純物拡散層105とを接続するポリサイド配線層
108を、シリコンを含有する高融点且つ導電性の拡散
防止膜110を下地膜としたポリサイド配線層として構
成する。拡散防止膜110は、セルプレート電極37の
n型不純物と不純物拡散層105のp型不純物との相互
拡散を防止する機能を有するとともに、極めて耐熱性に
優れており、高温熱処理が施されても剥離や接合リーク
を起こすことがない。従って、本例のようにポリサイド
配線層108を用いてCOB構造のDRAMを構成する
場合等のように、ポリサイド配線層108を形成した後
に高温熱処理が必要な半導体素子を作成する場合でも、
反対導電型のセルプレート電極37と不純物拡散層10
5との非オーミック接触や拡散防止膜のバリヤ性の破
壊、高抵抗化等の高温熱処理に起因する不都合の発生が
抑止されることになる。
【0302】
【発明の効果】本発明によれば、ポリサイド層を形成し
た後に、当該ポリサイド層や拡散防止膜に悪影響を及ぼ
すことなく諸工程における高温熱処理が可能となって信
頼性の高い半導体装置を提供することができる。
【0303】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるDRAMを示す
概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態によるDRAMの他の
例を示す概略断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態によるDRAMの製造
方法を工程順に示す概略断面図である。
【図4】図3に引き続き、本発明の第1の実施形態によ
るDRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図であ
る。
【図5】図4に引き続き、本発明の第1の実施形態によ
るDRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施形態によるDRAMを示す
概略断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態によるDRAMの製造
方法を工程順に示す概略断面図である。
【図8】図7に引き続き、本発明の第2の実施形態によ
るDRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図であ
る。
【図9】図8に引き続き、本発明の第2の実施形態によ
るDRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図であ
る。
【図10】図9に引き続き、本発明の第2の実施形態に
よるDRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図であ
る。
【図11】本発明の第3の実施形態によるCMOSイン
バータを示す概略斜視図である。
【図12】本発明の第3の実施形態によるCMOSイン
バータを示す概略断面図である。
【図13】本発明の第3の実施形態によるCMOSイン
バータを示す概略断面図である。
【図14】本発明の第3の実施形態によるCMOSイン
バータの製造方法を工程順に示す概略斜視図である。
【図15】図14に引き続き、本発明の第3の実施形態
によるCMOSインバータの製造方法を工程順に示す概
略斜視図である。
【図16】図15に引き続き、本発明の第3の実施形態
によるCMOSインバータの製造方法を工程順に示す概
略斜視図である。
【図17】図16に引き続き、本発明の第3の実施形態
によるCMOSインバータの製造方法を工程順に示す概
略斜視図である。
【図18】図17に引き続き、本発明の第3の実施形態
によるCMOSインバータの製造方法を工程順に示す概
略斜視図である。
【図19】図18に引き続き、本発明の第3の実施形態
によるCMOSインバータの製造方法を工程順に示す概
略斜視図である。
【図20】本発明の第4の実施形態によるDRAMを示
す概略断面図である。
【図21】本発明の第4の実施形態によるDRAMの等
価回路を示す結線図である。
【図22】本発明の第4の実施形態によるDRAMの製
造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図23】図22に引き続き、本発明の第4の実施形態
によるDRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図で
ある。
【図24】図23に引き続き、本発明の第4の実施形態
によるDRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図で
ある。
【図25】図24に引き続き、本発明の第4の実施形態
によるDRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図で
ある。
【図26】図25に引き続き、本発明の第4の実施形態
によるDRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図で
ある。
【図27】図26に引き続き、本発明の第4の実施形態
によるDRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
1,71 シリコン半導体基板 2,74 フィールドシールド素子分離構造 3,75 ゲート酸化膜 4,102 ゲート電極 5,6 不純物拡散層 7,8,106 パッド多結晶シリコン膜 9,15,90 層間絶縁膜 10,34,38,38a,38b,91,107,1
09 コンタクト孔 11,73 p型ウェル 12,72,101 n型ウェル 13,108 ポリサイド配線層 14,21b,23,74c,103 キャップ絶縁膜 16 アルミ配線層 21a,74b シールドゲート酸化膜 21c,24,74d,104 側壁保護膜 22,74a シールドプレート電極 31,53,89a〜89c,110 拡散防止膜 32 多結晶シリコン膜 33,62,64,46,87,88,112 シリサ
イド膜 35 ストレージノード電極 36 誘電体膜 37 セルプレート電極 39 下地保護膜 40 Wプラグ 41,42,43,44 レジストマスク 45 ノンドープ多結晶シリコン膜 51 n型ポリサイド配線層 52 p型ポリサイド配線層 61 n型多結晶シリコン膜 63 p型多結晶シリコン膜 81 p型ポリサイド層 82,105 p型不純物拡散層 83 n型ポリサイド層 84 n型不純物拡散層 85 p型ゲート電極 86 n型ゲート電極 111 多結晶シリコン膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/8234 H01L 27/08 102F 27/088 27/10 621B

Claims (125)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板にp型ウェル及びn型ウェル
    が形成され、前記p型ウェルにはn型不純物拡散層を有
    するnチャネルトランジスタが、前記n型ウェルにはp
    型不純物拡散層を有するpチャネルトランジスタがそれ
    ぞれ形成されてなる半導体装置であって、 前記半導体基板上に堆積形成され、前記n型及びp型不
    純物拡散層の各表面部位を露出させる各開孔が形成され
    た層間絶縁膜と、 前記各開孔内を含む前記層間絶縁膜の表面を覆うように
    形成されており、n型及びp型不純物の相互拡散を防止
    する、シリコンを含有する高融点且つ導電性の拡散防止
    膜と、 前記拡散防止膜を介して前記各開孔内を充填して前記拡
    散防止膜上に堆積形成された多結晶シリコン膜と、前記
    多結晶シリコン膜上に堆積形成されたシリサイド膜とか
    ら構成されており、前記n型不純物拡散層と前記p型不
    純物拡散層とを電気的に接続するポリサイド配線層とを
    含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体基板の前記p型或いはn型ウ
    ェルに、一対の前記n型或いはp型不純物拡散層とこれ
    らn型或いはp型不純物拡散層が両側に存するように前
    記半導体基板上にゲート絶縁膜を介してパターン形成さ
    れて前記層間絶縁膜内に埋設されるゲート電極とから構
    成されるアクセストランジスタと、前記ポリサイド配線
    層上に絶縁膜を介し、下部電極及び上部電極が誘電体層
    を挟んでパターン形成されてなるメモリキャパシタとを
    含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記p型及びn型ウェルの各素子活性領
    域において、前記各ゲート電極と絶縁膜を介して隣接す
    る多結晶シリコン電極がパターン形成され、前記p型ウ
    ェル上の多結晶シリコン電極にはn型不純物が、前記n
    型ウェル上の多結晶シリコン電極にはp型不純物がそれ
    ぞれ導入されて前記n型及びp型不純物拡散層が形成さ
    れており、前記拡散防止膜が前記開孔内で前記各多結晶
    シリコン電極の表面部位と電気的に接続されていること
    を特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記拡散防止膜が、TiSiN又はWS
    iNを材料として形成されていることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記ゲート電極及び前記メモリキャパシ
    タの前記上部電極と逆導電型の一対の不純物拡散層を有
    しており、一方の前記不純物拡散層が前記上部電極と電
    気的に接続されて前記上部電極を所定電位に固定する出
    力トランジスタを更に含み、 一方の前記不純物拡散層と前記上部電極とを接続する配
    線層の上面又は下面に、シリコンを含有する高融点且つ
    導電性の他の拡散防止膜が形成されていることを特徴と
    する請求項2〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記他の拡散防止膜が、TiSiN又は
    WSiNを材料として形成されていることを特徴とする
    請求項5に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記配線層が多結晶シリコン膜及びシリ
    サイド膜の2層構造とされたポリサイド配線層であるこ
    とを特徴とする請求項5又は6に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも前記ポリサイド配線層を覆う
    耐熱絶縁膜を含むことを特徴とする請求項1〜7のいず
    れか1項に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記耐熱絶縁膜がBPSG膜であること
    を特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 半導体基板にp型ウェル及びn型ウェ
    ルが形成され、前記p型ウェルにはn型不純物拡散層を
    有するnチャネルトランジスタが、前記n型ウェルには
    p型不純物拡散層を有するpチャネルトランジスタがそ
    れぞれ形成されてなる半導体装置であって、 前記半導体基板上に堆積形成され、前記n型及びp型不
    純物拡散層の各表面部位を露出させる各第1の開孔が形
    成された第1の層間絶縁膜と、 前記n型不純物拡散層の表面部位を露出させる前記第1
    の開孔内を充填して前記第1の層間絶縁膜上にパターン
    形成されたn型の導電型を有する第1の多結晶シリコン
    膜と、この第1の多結晶シリコン膜上に当該第1の多結
    晶シリコン膜と共にパターン形成された第1のシリサイ
    ド膜とから構成される第1のポリサイド配線層と、 前記p型不純物拡散層の表面部位を露出させる前記第1
    の開孔内を充填して前記第1の層間絶縁膜上にパターン
    形成されたn型の導電型を有する第2の多結晶シリコン
    膜と、この第2の多結晶シリコン膜上に当該第2の多結
    晶シリコン膜と共にパターン形成された第2のシリサイ
    ド膜とから構成され、前記第1の層間絶縁膜上で前記第
    1のポリサイド配線層と電気的に分離されてなる第2の
    ポリサイド配線層と、 前記第1及び第2のポリサイド配線層上に堆積形成さ
    れ、前記第1及び第2のシリサイド膜の各表面部位を露
    出させる各第2の開孔が形成された第2の層間絶縁膜
    と、 少なくとも前記各第2の開孔の内壁面を被覆し、n型及
    びp型不純物の相互拡散を防止する、シリコンを含有す
    る高融点且つ導電性の拡散防止膜と、 前記拡散防止膜を介して前記各第2の開孔を充填して前
    記第2の層間絶縁膜上に堆積形成され、前記拡散防止膜
    と前記第1及び第2のポリサイド配線層とを介して前記
    n型及びp型不純物拡散層と電気的に接続された上部配
    線層とを含むことを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記半導体基板の前記p型或いはn型
    ウェルに、一対の前記n型或いはp型不純物拡散層とこ
    れらn型或いはp型不純物拡散層が両側に存するように
    前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介してパターン形成
    されて前記第1の層間絶縁膜内に埋設されるゲート電極
    とから構成されるアクセストランジスタと、前記第1或
    いは第2のポリサイド配線層上に絶縁膜を介し、下部電
    極及び上部電極が誘電体層を挟んでパターン形成されて
    なるメモリキャパシタとを含むことを特徴とする請求項
    10に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記p型及びn型ウェルの各素子活性
    領域上に多結晶シリコン電極がパターン形成され、前記
    p型ウェル上の多結晶シリコン電極にはn型不純物が、
    前記n型ウェル上の多結晶シリコン電極にはp型不純物
    がそれぞれ導入されて前記n型及びp型不純物拡散層が
    形成されており、前記第2の開孔内の前記拡散防止膜が
    前記各多結晶シリコン電極と前記第1或いは第2のポリ
    サイド配線層を介して電気的に接続されていることを特
    徴とする請求項10又は11に記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記拡散防止膜が、TiSiN又はW
    SiNを材料として形成されていることを特徴とする請
    求項10〜12のいずれか1項に記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記ゲート電極及び前記メモリキャパ
    シタの前記上部電極と逆導電型の一対の不純物拡散層を
    有しており、一方の前記不純物拡散層が前記上部電極と
    電気的に接続されて前記上部電極を所定電位に固定する
    出力トランジスタを更に含み、 一方の前記不純物拡散層と前記上部電極とを接続する配
    線層の上面又は下面に、シリコンを含有する高融点且つ
    導電性の他の拡散防止膜が形成されていることを特徴と
    する請求項11〜13のいずれか1項に記載の半導体装
    置。
  15. 【請求項15】 前記他の拡散防止膜が、TiSiN又
    はWSiNを材料として形成されていることを特徴とす
    る請求項14に記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 前記配線層が多結晶シリコン膜及びシ
    リサイド膜の2層構造とされたポリサイド配線層である
    ことを特徴とする請求項14又は15に記載の半導体装
    置。
  17. 【請求項17】 少なくとも前記第1及び第2のポリサ
    イド配線層を覆う耐熱絶縁膜を含むことを特徴とする請
    求項10〜16のいずれか1項に記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記耐熱絶縁膜がBPSG膜であるこ
    とを特徴とする請求項17に記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】 第1の導電型とされた第1の領域と、
    前記第1の導電型と逆導電型である第2の導電型とされ
    た第2の領域とを備えるとともに、前記第1の領域の素
    子活性領域に前記第2の導電型の不純物が、前記第2の
    領域の素子活性領域に前記第1の導電型の不純物がそれ
    ぞれ導入されて形成された第1及び第2の不純物拡散層
    を備えた半導体基板を有する半導体装置であって、 導電膜及び高融点金属のシリサイド膜を有する配線層
    と、 前記第1及び第2の導電型の各不純物の相互拡散を防止
    する、シリコンを含有する高融点且つ導電性の拡散防止
    膜とを含み、 前記拡散防止膜を介して前記配線層が前記第1及び第2
    の不純物拡散層と電気的に接続されていることを特徴と
    する半導体装置。
  20. 【請求項20】 前記導電膜が多結晶シリコン膜であ
    り、前記配線層がポリサイド配線層とされていることを
    特徴とする請求項19に記載の半導体装置。
  21. 【請求項21】 前記半導体基板の前記第1の領域に、
    一対の前記第1の不純物拡散層とこれら第1の不純物拡
    散層が両側に存するように前記半導体基板上にゲート絶
    縁膜を介してパターン形成されて層間絶縁膜内に埋設さ
    れるゲート電極とから構成されるアクセストランジスタ
    と、前記配線層上に絶縁膜を介し、下部電極及び上部電
    極が誘電体層を挟んでパターン形成されてなるメモリキ
    ャパシタとを含むことを特徴とする請求項19又は20
    に記載の半導体装置。
  22. 【請求項22】 前記第1及び第2の領域の各素子活性
    領域上に多結晶シリコン電極がパターン形成され、これ
    ら多結晶シリコン電極に前記第1及び第2の導電型の不
    純物が導入されて前記第1及び第2の不純物拡散層が形
    成されており、前記拡散防止膜が前記多結晶シリコン電
    極の表面部位と電気的に接続されていることを特徴とす
    る請求項19〜21のいずれか1項に記載の半導体装
    置。
  23. 【請求項23】 前記拡散防止膜が、TiSiN又はW
    SiNを材料として形成されていることを特徴とする請
    求項19〜22のいずれか1項に記載の半導体装置。
  24. 【請求項24】 前記ゲート電極及び前記メモリキャパ
    シタの前記上部電極と逆導電型の一対の第3の不純物拡
    散層を有しており、一方の第3の前記不純物拡散層が前
    記上部電極と電気的に接続されて前記上部電極を所定電
    位に固定する出力トランジスタを更に含み、 一方の前記第3の不純物拡散層と前記上部電極とを接続
    する配線層の上面又は下面に、シリコンを含有する高融
    点且つ導電性の他の拡散防止膜が形成されていることを
    特徴とする請求項19〜22のいずれか1項に記載の半
    導体装置。
  25. 【請求項25】 前記他の拡散防止膜が、TiSiN又
    はWSiNを材料として形成されていることを特徴とす
    る請求項24に記載の半導体装置。
  26. 【請求項26】 前記配線層が多結晶シリコン膜及びシ
    リサイド膜の2層構造とされたポリサイド配線層である
    ことを特徴とする請求項24又は25に記載の半導体装
    置。
  27. 【請求項27】 少なくとも前記配線層を覆う耐熱絶縁
    膜を含むことを特徴とする請求項19〜26のいずれか
    1項に記載の半導体装置。
  28. 【請求項28】 前記耐熱絶縁膜がBPSG膜であるこ
    とを特徴とする請求項27に記載の半導体装置。
  29. 【請求項29】 第1の導電型とされた第1の領域と、
    前記第1の導電型と逆導電型である第2の導電型とされ
    た第2の領域とを備えるとともに、前記第1の領域の素
    子活性領域に前記第2の導電型の不純物が、前記第2の
    領域の素子活性領域に前記第1の導電型の不純物がそれ
    ぞれ導入されて形成された第1及び第2の不純物拡散層
    を備えた半導体基板を有する半導体装置であって、 前記半導体基板上に堆積形成され、前記第1及び第2の
    不純物拡散層の各表面部位を露出させる各第1の開孔が
    形成された第1の層間絶縁膜と、 前記第1の不純物拡散層の表面部位を露出させる前記第
    1の開孔内を充填して前記第1の層間絶縁膜上にパター
    ン形成された第2の導電型を有する第1の導電膜と、こ
    の第1の導電膜上に当該第1の導電膜と共にパターン形
    成された第1のシリサイド膜とから構成される第1の配
    線層と、 前記第2の不純物拡散層の表面部位を露出させる前記第
    1の開孔内を充填して前記第1の層間絶縁膜上にパター
    ン形成された第1の導電型を有する第2の導電膜と、こ
    の第2の導電膜上に当該第2の導電膜と共にパターン形
    成された第2のシリサイド膜とから構成され、前記第1
    の層間絶縁膜上で前記第1の配線層と電気的に分離され
    てなる第2の配線層と、 前記第1及び第2の配線層上に堆積形成され、前記第1
    及び第2のシリサイド膜の各表面部位を露出させる各第
    2の開孔が形成された第2の層間絶縁膜と、 少なくとも前記各第2の開孔の内壁面を被覆し、前記第
    1及び第2の導電型の不純物の相互拡散を防止する、シ
    リコンを含有する高融点且つ導電性の拡散防止膜と、 前記拡散防止膜を介して前記各第2の開孔を充填して前
    記第2の層間絶縁膜上に堆積形成され、前記拡散防止膜
    と前記第1及び第2の配線層とを介して前記第1及び第
    2の不純物拡散層と電気的に接続された上部配線層とを
    含むことを特徴とする半導体装置。
  30. 【請求項30】 前記第1及び第2の導電膜が多結晶シ
    リコン膜であり、前記第1及び第2の配線層がポリサイ
    ド配線層とされていることを特徴とする請求項29に記
    載の半導体装置。
  31. 【請求項31】 前記半導体基板の前記第1の領域に、
    一対の前記第1の不純物拡散層とこれら第1の不純物拡
    散層が両側に存するように前記半導体基板上にゲート絶
    縁膜を介してパターン形成されて前記第1の層間絶縁膜
    内に埋設されるゲート電極とから構成されるアクセスト
    ランジスタと、前記第1の配線層上に絶縁膜を介し、下
    部電極及び上部電極が誘電体層を挟んでパターン形成さ
    れてなるメモリキャパシタとを含むことを特徴とする請
    求項29又は30に記載の半導体装置。
  32. 【請求項32】 前記第1及び第2の領域の各素子活性
    領域上に多結晶シリコン電極がパターン形成され、これ
    ら多結晶シリコン電極に前記第1及び第2の導電型の不
    純物が導入されて前記第1及び第2の不純物拡散層が形
    成されており、前記第2の開孔内の前記拡散防止膜が前
    記多結晶シリコン電極と前記第1或いは第2の配線層を
    介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項
    29〜31のいずれか1項に記載の半導体装置。
  33. 【請求項33】 前記拡散防止膜が、TiSiN又はW
    SiNを材料として形成されていることを特徴とする請
    求項29〜32のいずれか1項に記載の半導体装置。
  34. 【請求項34】 前記ゲート電極及び前記メモリキャパ
    シタの前記上部電極と逆導電型の一対の第3の不純物拡
    散層を有しており、一方の前記第3の不純物拡散層が前
    記上部電極と電気的に接続されて前記上部電極を所定電
    位に固定する出力トランジスタを更に含み、 一方の前記第3の不純物拡散層と前記上部電極とを接続
    する第3の配線層の上面又は下面に、シリコンを含有す
    る高融点且つ導電性の他の拡散防止膜が形成されている
    ことを特徴とする請求項31又は32に記載の半導体装
    置。
  35. 【請求項35】 前記他の拡散防止膜が、TiSiN又
    はWSiNを材料として形成されていることを特徴とす
    る請求項34に記載の半導体装置。
  36. 【請求項36】 前記第3の配線層が多結晶シリコン膜
    及びシリサイド膜の2層構造とされたポリサイド配線層
    であることを特徴とする請求項34又は35に記載の半
    導体装置。
  37. 【請求項37】 少なくとも前記第1及び第2の配線層
    を覆う耐熱絶縁膜を含むことを特徴とする請求項29〜
    36のいずれか1項に記載の半導体装置。
  38. 【請求項38】 前記耐熱絶縁膜がBPSG膜であるこ
    とを特徴とする請求項37に記載の半導体装置。
  39. 【請求項39】 半導体基板にp型ウェル及びn型ウェ
    ルが形成され、前記p型ウェルには第1のゲート電極構
    造及びその両側に一対のn型不純物拡散層を有するnチ
    ャネルトランジスタが、前記n型ウェルには第2のゲー
    ト電極構造及びその両側に一対のp型不純物拡散層を有
    するpチャネルトランジスタがそれぞれ形成されてなる
    半導体装置であって、 前記第1のゲート電極構造は、n型の導電型を有する第
    1の多結晶シリコン膜と、この第1の多結晶シリコン膜
    上に当該第1の多結晶シリコン膜と共にパターン形成さ
    れた第1のシリサイド膜とからポリサイド層として構成
    されており、 前記第2のゲート電極構造は、p型の導電型を有する第
    2の多結晶シリコン膜と、この第2の多結晶シリコン膜
    上に当該第2の多結晶シリコン膜と共にパターン形成さ
    れた第2のシリサイド膜とからポリサイド層として構成
    されており、 前記第1のシリサイド膜上から前記第2のシリサイド膜
    上にかけて、p型及びn型の各不純物の相互拡散を防止
    する、シリコンを含有する高融点且つ導電性の拡散防止
    膜が一体形成されており、 前記拡散防止膜を介して前記第1のゲート電極構造と前
    記第2のゲート電極構造とが電気的に接続されているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  40. 【請求項40】 前記第1のゲート電極構造と前記第2
    のゲート電極構造とは、各々の一端部にて対向している
    ことを特徴とする請求項39に記載の半導体装置。
  41. 【請求項41】 一方の前記n型不純物拡散層と一方の
    前記p型不純物拡散層とを電気的に接続し、他方の前記
    n型不純物拡散層と他方の前記p型不純物拡散層とを電
    気的に接続する、シリコンを含有する高融点且つ導電性
    の他の拡散防止膜をそれぞれ含むことを特徴とする請求
    項39又は40に記載の半導体装置。
  42. 【請求項42】 前記拡散防止膜及び前記他の拡散防止
    膜が、TiSiN又はWSiNを材料として形成されて
    いることを特徴とする請求項41に記載の半導体装置。
  43. 【請求項43】 少なくとも前記拡散防止膜を覆う耐熱
    絶縁膜を含むことを特徴とする請求項39〜42のいず
    れか1項に記載の半導体装置。
  44. 【請求項44】 前記耐熱絶縁膜がBPSG膜であるこ
    とを特徴とする請求項43に記載の半導体装置。
  45. 【請求項45】 第1の導電型とされた第1の領域と、
    前記第1の導電型と逆導電型である第2の導電型とされ
    た第2の領域とを備えるとともに、前記第1の領域には
    第1のゲート電極構造及びその両側に前記第2の導電型
    の一対の第1の不純物拡散層を有する第1のトランジス
    タが、前記第2の領域には第2のゲート電極構造及びそ
    の両側に前記第1の導電型の一対の第2の不純物拡散層
    を有する第2のトランジスタがそれぞれ形成されてなる
    半導体装置であって、 前記第1のゲート電極構造は、前記第2の導電型を有す
    る第1の導電膜と、この第1の導電膜上に当該第1の導
    電膜と共にパターン形成された第1のシリサイド膜とか
    ら構成されており、 前記第2のゲート電極構造は、前記第1の導電型を有す
    る第2の導電膜と、この第2の導電膜上に当該第2の導
    電膜と共にパターン形成された第2のシリサイド膜とか
    ら構成されており、 前記第1のシリサイド膜上から前記第2のシリサイド膜
    上にかけて、前記第1及び第2の導電型の各不純物の相
    互拡散を防止する、シリコンを含有する高融点且つ導電
    性の拡散防止膜が一体形成されており、 前記拡散防止膜を介して前記第1のゲート電極構造と前
    記第2のゲート電極構造とが電気的に接続されているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  46. 【請求項46】 前記第1及び第2の導電膜が多結晶シ
    リコン膜であり、前記第1及び第2のゲート電極構造が
    ポリサイド配線層とされていることを特徴とする請求項
    45に記載の半導体装置。
  47. 【請求項47】 前記第1のゲート電極構造と前記第2
    のゲート電極構造とは、各々の一端部にて対向している
    ことを特徴とする請求項45又は46に記載の半導体装
    置。
  48. 【請求項48】 一方の前記第1の不純物拡散層と一方
    の前記第2の不純物拡散層とを電気的に接続し、他方の
    前記第1の不純物拡散層と他方の前記第2の不純物拡散
    層とを電気的に接続する、シリコンを含有する高融点且
    つ導電性の他の拡散防止膜をそれぞれ含むことを特徴と
    する45〜47のいずれか1項に記載の半導体装置。
  49. 【請求項49】 前記拡散防止膜及び前記他の拡散防止
    膜が、TiSiN又はWSiNを材料として形成されて
    いることを特徴とする請求項48に記載の半導体装置。
  50. 【請求項50】 少なくとも前記拡散防止膜を覆う耐熱
    絶縁膜を含むことを特徴とする45〜49のいずれか1
    項に記載の半導体装置。
  51. 【請求項51】 前記耐熱絶縁膜がBPSG膜であるこ
    とを特徴とする請求項50に記載の半導体装置。
  52. 【請求項52】 第1のゲート電極及び一対の第1の不
    純物拡散層を有してなるアクセストランジスタと、一方
    の前記第1の不純物拡散層と接続された下部電極及び当
    該下部電極と誘電体膜を介して対向する上部電極を有し
    てなるメモリキャパシタとを備えた複数のメモリセル
    と、 第2のゲート電極及び前記メモリキャパシタの前記上部
    電極と逆導電型の一対の第2の不純物拡散層を有してな
    る出力トランジスタと、 前記上部電極と前記出力トランジスタの一方の前記第2
    の不純物拡散層とを電気的に接続する配線層であり、導
    電膜とシリサイド膜との2層構造とされた配線層と、 前記配線層の上面又は下面に形成されており、互いに逆
    導電型の各不純物の相互拡散を防止する、シリコンを含
    有する高融点且つ導電性の拡散防止膜とを含み、 前記出力トランジスタにより、前記上部電極が所定電位
    に固定されることを特徴とする半導体装置。
  53. 【請求項53】 前記拡散防止膜が、TiSiN又はW
    SiNを材料として形成されていることを特徴とする請
    求項52に記載の半導体装置。
  54. 【請求項54】 前記導電膜が多結晶シリコン膜であ
    り、前記配線層がポリサイド配線層とされていることを
    特徴とする請求項52又は53に記載の半導体装置。
  55. 【請求項55】 少なくとも前記拡散防止膜を覆う耐熱
    絶縁膜を含むことを特徴とする請求項52〜54のいず
    れか1項に記載の半導体装置。
  56. 【請求項56】 前記耐熱絶縁膜がBPSG膜であるこ
    とを特徴とする請求項55に記載の半導体装置。
  57. 【請求項57】 半導体基板の表面領域に、p型ウェル
    及びn型ウェルを形成する第1の工程と、 前記p型ウェルの素子活性領域にn型の導電型の不純物
    を、前記n型ウェルの素子活性領域にp型の導電型の不
    純物をそれぞれ導入して、前記p型ウェルの素子活性領
    域にn型不純物拡散層を、前記n型ウェルの素子活性領
    域にp型不純物拡散層をそれぞれ形成する第2の工程
    と、 前記半導体基板上に層間絶縁膜を堆積形成する第3の工
    程と、 前記n型及びp型不純物拡散層の各表面部位を露出させ
    る各開孔を形成する第4の工程と、 前記各開孔内を含む前記層間絶縁膜の表面を覆うように
    シリコンを含有する高融点且つ導電性の拡散防止膜を形
    成する第5の工程と、 前記拡散防止膜を介して前記各開孔内を充填して前記拡
    散防止膜上に多結晶シリコン膜を形成する第6の工程
    と、 前記多結晶シリコン膜上にシリサイド膜を形成して、前
    記拡散防止膜を介して前記n型及びp型不純物拡散層と
    電気的に接続された前記多結晶シリコン膜及び前記シリ
    サイド膜から構成されるポリサイド配線層を形成する第
    7の工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  58. 【請求項58】 前記第2の工程において、前記第1の
    工程の後に、前記半導体基板上に多結晶シリコン膜を堆
    積させ、この多結晶シリコン膜をパターニングして前記
    p型及びn型ウェルの各素子活性領域上にそれぞれ多結
    晶シリコン電極を形成し、前記p型ウェル上では前記多
    結晶シリコン電極にn型不純物を、前記n型ウェル上で
    は前記多結晶シリコン電極にp型不純物をそれぞれ導入
    し、前記半導体基板に熱処理を施すことにより前記各多
    結晶シリコン電極から前記n型及びp型不純物を拡散さ
    せて前記n型及びp型不純物拡散層を形成することを特
    徴とする請求項57に記載の半導体装置の製造方法。
  59. 【請求項59】 前記第1の工程の後に、前記p型ウェ
    ル上にゲート絶縁膜を介してゲート電極をパターン形成
    し、このゲート電極と前記n型不純物拡散層とからアク
    セストランジスタを構成するとともに、 前記第7の工程の後に、前記ポリサイド配線層上に絶縁
    膜を介して下部電極層、誘電体層及び上部電極層を積層
    してパターン形成し、メモリキャパシタを構成する第8
    の工程を更に含むことを特徴とする請求項57又は58
    に記載の半導体装置の製造方法。
  60. 【請求項60】 前記拡散防止膜が、TiSiN又はW
    SiNを材料として形成されていることを特徴とする請
    求項57〜59のいずれか1項に記載の半導体装置の製
    造方法。
  61. 【請求項61】 前記第1の工程の後に、アクセストラ
    ンジスタとともに、前記ゲート電極及び前記メモリキャ
    パシタの前記上部電極と逆導電型の一対の不純物拡散層
    を有しており、一方の前記不純物拡散層が前記上部電極
    と電気的に接続されて前記上部電極を所定電位に固定す
    る出力トランジスタを形成し、 前記第5の工程において、前記拡散防止膜と共に、前記
    出力トランジスタの一方の前記不純物拡散層と接続する
    ように、シリコンを含有する高融点且つ導電性の他の拡
    散防止膜を形成し、 前記第6の工程において、前記多結晶シリコン膜と共
    に、前記他の拡散防止膜上に他の多結晶シリコン膜を形
    成し、 前記第7の工程において、前記シリサイド膜と共に、前
    記他の多結晶シリコン膜上に他のシリサイド膜を形成
    し、 前記第8の工程において、前記下部電極を形成する前
    に、当該下部電極の第1の接続孔と共に、前記他の拡散
    防止膜上に第2の接続孔を形成し、前記上部電極を形成
    する際に、前記第2の接続孔を介して当該上部電極と前
    記他のシリサイド膜とを接続することを特徴とする請求
    項59又は60に記載の半導体装置の製造方法。
  62. 【請求項62】 前記他の拡散防止膜が、TiSiN又
    はWSiNを材料として形成されていることを特徴とす
    る請求項61に記載の半導体装置の製造方法。
  63. 【請求項63】 前記第8の工程の後に、全面を覆うよ
    うに耐熱性絶縁膜を形成する第9の工程を更に含むこと
    を特徴とする請求項59〜62のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法。
  64. 【請求項64】 前記第9の工程において、前記耐熱性
    絶縁膜を900℃以上の所定温度条件下でリフロー処理
    することを特徴とする請求項63に記載の半導体装置の
    製造方法。
  65. 【請求項65】 前記耐熱性絶縁膜がBPSG膜である
    ことを特徴とする請求項63又は64に記載の半導体装
    置の製造方法。
  66. 【請求項66】 半導体基板の表面領域に、第1の不純
    物が導入された第1の領域及び前記第1の不純物と逆導
    電型の第2の不純物が導入された第2の領域をそれぞれ
    形成する第1の工程と、 前記第1の領域の素子活性領域に前記第2の導電型の不
    純物を、前記第2の領域の素子活性領域に前記第1の導
    電型の不純物をそれぞれ導入して、前記第1の領域の素
    子活性領域に第1の不純物拡散層を、前記第2の領域の
    素子活性領域に第2の不純物拡散層をそれぞれ形成する
    第2の工程と、 前記半導体基板上に層間絶縁膜を堆積形成する第3の工
    程と、 前記第1及び第2の不純物拡散層の各表面部位を露出さ
    せる各開孔を形成する第4の工程と、 前記各開孔内を含む前記層間絶縁膜の表面を覆うように
    シリコンを含有する導電性の拡散防止膜を形成する第5
    の工程と、 前記拡散防止膜を介して前記各開孔内を充填して前記拡
    散防止膜上に導電膜を形成する第6の工程と、 前記導電膜上にシリサイド膜を形成して、前記拡散防止
    膜を介して前記第1及び第2の不純物拡散層と電気的に
    接続された前記導電膜及び前記シリサイド膜から構成さ
    れる配線層を形成する第7の工程とを含むことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  67. 【請求項67】 前記導電膜が多結晶シリコン膜であ
    り、前記配線層がポリサイド配線層とされることを特徴
    とする請求項66に記載の半導体装置の製造方法。
  68. 【請求項68】 前記第2の工程において、前記第1の
    工程の後に、前記半導体基板上に多結晶シリコン膜を堆
    積させ、この多結晶シリコン膜をパターニングして前記
    第1及び第2の領域の各素子活性領域上にそれぞれ多結
    晶シリコン電極を形成し、前記第1の領域上では前記多
    結晶シリコン電極に前記第2の不純物を、前記第2の領
    域上では前記多結晶シリコン電極に前記第1の不純物を
    それぞれ導入し、前記半導体基板に熱処理を施すことに
    より前記各多結晶シリコン電極から前記第2及び第1の
    不純物を拡散させて前記第1及び第2の不純物拡散層を
    形成することを特徴とする請求項66又は67に記載の
    半導体装置の製造方法。
  69. 【請求項69】 前記第1の工程の後に、前記第1の領
    域上にゲート絶縁膜を介してゲート電極をパターン形成
    し、このゲート電極と前記第1の不純物拡散層とからア
    クセストランジスタを構成するとともに、 前記第7の工程の後に、前記配線層上に絶縁膜を介して
    下部電極、誘電体層及び上部電極を積層しパターン形成
    し、メモリキャパシタを構成する第8の工程を更に含む
    ことを特徴とする請求項66〜68のいずれか1項に記
    載の半導体装置の製造方法。
  70. 【請求項70】 前記拡散防止膜が、TiSiN又はW
    SiNを材料として形成されていることを特徴とする請
    求項66〜69のいずれか1項に記載の半導体装置の製
    造方法。
  71. 【請求項71】 前記第1の工程の後に、アクセストラ
    ンジスタとともに、前記ゲート電極及び前記メモリキャ
    パシタの前記上部電極と逆導電型の一対の第3の不純物
    拡散層を有しており、一方の前記第3の不純物拡散層が
    前記上部電極と電気的に接続されて前記上部電極を所定
    電位に固定する出力トランジスタを形成し、 前記第5の工程において、前記拡散防止膜と共に、前記
    出力トランジスタの一方の前記第3の不純物拡散層と接
    続するように、シリコンを含有する高融点且つ導電性の
    他の拡散防止膜を形成し、 前記第6の工程において、前記導電膜と共に、前記他の
    拡散防止膜上に他の導電膜を形成し、 前記第7の工程において、前記シリサイド膜と共に、前
    記他の導電膜上に他のシリサイド膜を形成し、 前記第8の工程において、前記下部電極を形成する前
    に、当該下部電極の第1の接続孔と共に、前記他の拡散
    防止膜上に第2の接続孔を同時に形成し、前記上部電極
    を形成する際に、前記第2の接続孔を介して当該上部電
    極と前記他のシリサイド膜とを接続することを特徴とす
    る請求項69又は70に記載の半導体装置の製造方法。
  72. 【請求項72】 前記他の拡散防止膜が、TiSiN又
    はWSiNを材料として形成されていることを特徴とす
    る請求項71に記載の半導体装置の製造方法。
  73. 【請求項73】 前記他の導電膜が多結晶シリコン膜で
    あり、当該多結晶シリコン膜と前記他のシリサイド膜と
    でポリサイド配線層が構成されることを特徴とする請求
    項70又は72に記載の半導体装置の製造方法。
  74. 【請求項74】 前記第8の工程の後に、全面を覆うよ
    うに耐熱性絶縁膜を形成する第9の工程を更に含むこと
    を特徴とする請求項69〜73のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法。
  75. 【請求項75】 前記第9の工程において、前記耐熱性
    絶縁膜を900℃以上の所定温度条件下でリフロー処理
    することを特徴とする請求項74に記載の半導体装置の
    製造方法。
  76. 【請求項76】 前記耐熱性絶縁膜がBPSG膜である
    ことを特徴とする請求項74又は75に記載の半導体装
    置の製造方法。
  77. 【請求項77】 半導体基板の表面領域に、p型ウェル
    及びn型ウェルを形成する第1の工程と、 前記半導体基板上に第1の層間絶縁膜を堆積形成する第
    2の工程と、 前記半導体基板の前記p型及びn型ウェルの各表面部位
    をそれぞれ露出させる各第1の開孔を形成する第3の工
    程と、 前記第1の層間絶縁膜上に多結晶シリコン膜を堆積させ
    て前記各第1の開孔を充填させる第4の工程と、 前記p型ウェル側の前記多結晶シリコン膜にn型不純物
    を導入し、前記n型ウェル側の前記多結晶シリコン膜に
    p型不純物を導入して、前記半導体基板の前記p型ウェ
    ルにn型不純物拡散層を、前記n型ウェルにp型不純物
    拡散層をそれぞれ形成する第5の工程と、 前記多結晶シリコン膜を覆うようにシリサイド膜を形成
    する第6の工程と、 前記多結晶シリコン膜及び前記シリサイド膜をパターニ
    ングし、前記第1の層間絶縁膜上で前記p型ウェルと前
    記n型ウェルとで互いに電気的に分離し、前記n型不純
    物拡散層と電気的に接続される第1のポリサイド配線層
    及び前記p型不純物拡散層と電気的に接続される第2の
    ポリサイド配線層をそれぞれ形成する第7の工程と、 前記第1及び第2のポリサイド配線層上に第2の層間絶
    縁膜を堆積形成する第8の工程と、 前記第2の層間絶縁膜に、前記第1及び第2のポリサイ
    ド配線層の前記シリサイド膜の各表面部位を露出させる
    各第2の開孔を形成する第9の工程と、 少なくとも前記各第2の開孔の内壁面を被覆するように
    シリコンを含有する高融点且つ導電性の拡散防止膜を形
    成する第10の工程と、 前記拡散防止膜を介して前記第2の層間絶縁膜上に前記
    各第2の開孔を充填する上部配線層を形成する第11の
    工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  78. 【請求項78】 前記第2の工程において、前記第1の
    工程の後に、前記半導体基板上に多結晶シリコン膜を堆
    積させ、この多結晶シリコン膜をパターニングして前記
    p型及びn型ウェルの各素子活性領域上にそれぞれ多結
    晶シリコン電極を形成し、前記第5の工程において、前
    記p型ウェル上では前記多結晶シリコン電極にn型不純
    物を、前記n型ウェル上では前記多結晶シリコン電極に
    p型不純物をそれぞれ導入し、前記半導体基板に熱処理
    を施すことにより前記各多結晶シリコン電極から前記n
    型及びp型不純物を拡散させて前記n型及びp型不純物
    拡散層を形成することを特徴とする請求項77に記載の
    半導体装置の製造方法。
  79. 【請求項79】 前記第1の工程の後に、前記p型ウェ
    ル上にゲート絶縁膜を介してゲート電極をパターン形成
    し、このゲート電極と前記n型不純物拡散層とからアク
    セストランジスタを構成するとともに、 前記第8の工程において第2の層間絶縁膜を堆積形成す
    る前に、前記第1のポリサイド配線層上に絶縁膜を介し
    て下部電極層、誘電体層及び上部電極層を積層しパター
    ン形成し、メモリキャパシタを構成することを特徴とす
    る請求項77又は78に記載の半導体装置の製造方法。
  80. 【請求項80】 前記拡散防止膜が、TiSiN又はW
    SiNを材料として形成されていることを特徴とする請
    求項77〜79に記載の半導体装置の製造方法。
  81. 【請求項81】 前記第12の工程の後に、全面を覆う
    ように耐熱性絶縁膜を形成する第12の工程を更に含む
    ことを特徴とする請求項77〜80のいずれか1項に記
    載の半導体装置の製造方法。
  82. 【請求項82】 前記第12の工程において、前記耐熱
    性絶縁膜を900℃以上の所定温度条件下でリフロー処
    理することを特徴とする請求項81に記載の半導体装置
    の製造方法。
  83. 【請求項83】 前記耐熱性絶縁膜がBPSG膜である
    ことを特徴とする請求項81又は82に記載の半導体装
    置の製造方法。
  84. 【請求項84】 第1の導電型とされた第1の領域と、
    前記第1の導電型と逆導電型である第2の導電型とされ
    た第2の領域とを備えるとともに、前記第1の領域の素
    子活性領域に前記第2の導電型の不純物が、前記第2の
    領域の素子活性領域に前記第1の導電型の不純物がそれ
    ぞれ導入されて形成された第1及び第2の不純物拡散層
    を備えた半導体基板を有する半導体装置の製造方法であ
    って、 導電膜及び高融点金属のシリサイド膜を有する配線層を
    パターン形成するとともに、前記第1及び第2の導電型
    の各不純物の相互拡散を防止するシリコンを含有する高
    融点且つ導電性の拡散防止膜を形成し、 前記拡散防止膜を介して前記配線層を前記第1及び第2
    の不純物拡散層と電気的に接続することを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  85. 【請求項85】 前記導電膜が多結晶シリコン膜であ
    り、前記配線層がポリサイド配線層とされることを特徴
    とする請求項84に記載の半導体装置の製造方法。
  86. 【請求項86】 前記拡散防止膜が、TiSiN又はW
    SiNを材料として形成されていることを特徴とする請
    求項84又は85に記載の半導体装置の製造方法。
  87. 【請求項87】 少なくとも前記拡散防止膜を覆うよう
    に耐熱性絶縁膜を形成することを特徴とする請求項84
    〜86のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  88. 【請求項88】 前記耐熱性絶縁膜を900℃以上の所
    定温度条件下でリフロー処理することを特徴とする請求
    項87に記載の半導体装置の製造方法。
  89. 【請求項89】 前記耐熱性絶縁膜がBPSG膜である
    ことを特徴とする請求項87又は88に記載の半導体装
    置の製造方法。
  90. 【請求項90】 半導体基板に、第1の導電型とされた
    第1の領域と、前記第1の導電型と逆導電型である第2
    の導電型とされた第2の領域とを形成する第1の工程
    と、 前記半導体基板上に第1の層間絶縁膜を堆積形成する第
    2の工程と、 前記半導体基板の前記第1及び第2の領域の各表面部位
    をそれぞれ露出させる各第1の開孔を形成する第3の工
    程と、 前記第1の層間絶縁膜上に導電性となり得る薄膜を堆積
    させて前記各第1の開孔を充填させる第4の工程と、 前記第1の領域側の前記導電性となり得る薄膜に第2の
    導電型の不純物を導入し、前記第2の領域側の前記導電
    性となり得る薄膜に第1の導電型の不純物を導入して、
    前記第2及び第1の導電型の導電膜を形成するとともに
    第1及び第2の不純物拡散層を形成する第5の工程と、 前記導電膜を覆うようにシリサイド膜を形成する第6の
    工程と、 前記導電膜及び前記シリサイド膜をパターニングし、前
    記第1の層間絶縁膜上で前記第1の領域と前記第2の領
    域とで互いに電気的に分離してそれぞれ前記第1及び第
    2の不純物拡散層と電気的に接続される第1及び第2の
    配線層を形成する第7の工程と、 前記第1及び第2の配線層上に第2の層間絶縁膜を堆積
    形成する第8の工程と、 前記第2の層間絶縁膜に、前記第1及び第2の配線層の
    前記シリサイド膜の各表面部位を露出させる各第2の開
    孔を形成する第9の工程と、 少なくとも前記各第2の開孔の内壁面を被覆するように
    シリコンを含有する高融点且つ導電性の拡散防止膜を形
    成する第10の工程と、 前記拡散防止膜を介して前記第2の層間絶縁膜上に前記
    各第2の開孔を充填する上部配線層を形成する第11の
    工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  91. 【請求項91】 前記導電性となり得る薄膜が多結晶シ
    リコン膜であり、前記第1及び第2の配線層がポリサイ
    ド配線層とされることを特徴とする請求項90に記載の
    半導体装置の製造方法。
  92. 【請求項92】 前記第2の工程において、前記第1の
    工程の後に、前記半導体基板上に多結晶シリコン膜を堆
    積させ、この多結晶シリコン膜をパターニングして前記
    第1及び第2の領域の各素子活性領域上にそれぞれ多結
    晶シリコン電極を形成し、前記第5の工程において、前
    記多結晶シリコン電極を介して前記第2及び第1の導電
    型の不純物を導入して前記第1及び第2の不純物拡散層
    を形成することを特徴とする請求項90又は91に記載
    の半導体装置の製造方法。
  93. 【請求項93】 前記拡散防止膜が、TiSiN又はW
    SiNを材料として形成されていることを特徴とする請
    求項90〜92のいずれか1項に記載の半導体装置の製
    造方法。
  94. 【請求項94】 前記第1の工程の後に、前記第1の領
    域の半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を
    パターン形成し、このゲート電極と前記第1の不純物拡
    散層とからアクセストランジスタを構成するとともに、 前記第8の工程において第2の層間絶縁膜を堆積形成す
    る前に、前記第1の配線層上に絶縁膜を介して下部電
    極、誘電体層及び上部電極を積層しパターン形成し、メ
    モリキャパシタを構成することを特徴とする請求項90
    〜93のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  95. 【請求項95】 前記第11の工程の後に、全面を覆う
    ように耐熱性絶縁膜を形成する第12の工程を更に含む
    ことを特徴とする請求項90〜94のいずれか1項に記
    載の半導体装置の製造方法。
  96. 【請求項96】 前記第12の工程において、前記耐熱
    性絶縁膜を900℃以上の所定温度条件下でリフロー処
    理することを特徴とする請求項95に記載の半導体装置
    の製造方法。
  97. 【請求項97】 前記耐熱性絶縁膜がBPSG膜である
    ことを特徴とする請求項95又は96に記載の半導体装
    置の製造方法。
  98. 【請求項98】 半導体基板の表面領域に、p型ウェル
    及びn型ウェルを形成する第1の工程と、 前記半導体基板上に、ゲート絶縁膜及び多結晶シリコン
    膜を順次形成する第2の工程と、 前記多結晶シリコン膜の前記p型ウェル側にn型不純物
    を、n型ウェル側にp型不純物をそれぞれ導入する第3
    の工程と、 前記多結晶シリコン膜上にシリサイド膜を形成する第4
    の工程と、 前記シリサイド膜、前記多結晶シリコン膜及び前記ゲー
    ト絶縁膜をパターニングし、前記p型ウェル上にはn型
    の前記多結晶シリコン膜及びシリサイド膜からなる第1
    のゲート電極構造を、前記n型ウェル上にはp型の前記
    多結晶シリコン膜及びシリサイド膜からなる第2のゲー
    ト電極構造をそれぞれ形成する第5の工程と、 前記第1のゲート電極構造の両側における前記p型ウェ
    ルの表面領域にn型不純物を、前記第2のゲート電極構
    造の両側における前記n型ウェルの表面領域にp型不純
    物をそれぞれ導入し、前記p型ウェルにはn型不純物拡
    散層を、前記n型ウェルにはp型不純物拡散層をそれぞ
    れ形成する第6の工程と、 前記第1及び第2のゲート電極構造を埋め込むように層
    間絶縁膜を形成する第7の工程と、 前記第1及び第2のゲート電極構造の表面が露出するま
    で前記層間絶縁膜の表層を除去して平坦化する第8の工
    程と、 前記層間絶縁膜上にシリコンを含有する高融点且つ導電
    性の拡散防止膜を形成し、前記拡散防止膜を介して前記
    第1のゲート電極構造と前記第2のゲート電極構造とを
    電気的に接続する第9の工程とを含むことを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  99. 【請求項99】 前記第1の工程の後、前記第2の工程
    の前に、前記p型ウェルと前記n型ウェルとの境界部位
    上に、素子活性領域を画定する素子分離構造を形成する
    10の工程を更に含み、 前記第5の工程において、前記第1のゲート電極構造と
    前記第2のゲート電極構造とを前記素子分離構造上で分
    離することを特徴とする請求項98に記載の半導体装置
    の製造方法。
  100. 【請求項100】 前記拡散防止膜が、TiSiN又は
    WSiNを材料として形成されていることを特徴とする
    請求項98又は99に記載の半導体装置の製造方法。
  101. 【請求項101】 前記第9の工程の後に、全面を覆う
    ように耐熱性絶縁膜を形成する第11の工程を更に含む
    ことを特徴とする請求項98〜100のいずれか1項に
    記載の半導体装置の製造方法。
  102. 【請求項102】 前記第11の工程において、前記耐
    熱性絶縁膜を900℃以上の所定温度条件下でリフロー
    処理することを特徴とする請求項101に記載の半導体
    装置の製造方法。
  103. 【請求項103】 前記耐熱性絶縁膜がBPSG膜であ
    ることを特徴とする請求項101又は102に記載の半
    導体装置の製造方法。
  104. 【請求項104】 半導体基板の表面領域に、第1の導
    電型とされた第1の領域と、前記第1の導電型と逆導電
    型である第2の導電型とされた第2の領域とを形成する
    第1の工程と、 前記半導体基板上に、ゲート絶縁膜及び導電性となり得
    る薄膜を順次形成する第2の工程と、 前記導電性となり得る薄膜の前記第1の領域側に第2の
    導電型の不純物を、第2の領域側に第1の導電型の不純
    物をそれぞれ導入し、前記第2及び第1の導電型の導電
    膜を形成する第3の工程と、 前記導電膜上にシリサイド膜を形成する第4の工程と、 前記シリサイド膜、前記導電膜及び前記ゲート絶縁膜を
    パターニングし、前記第1の領域上には前記第2の導電
    型の前記導電膜及びシリサイド膜からなる第1のゲート
    電極構造を、前記第2の領域上には前記第1の導電型の
    前記導電膜及びシリサイド膜からなる第2のゲート電極
    構造をそれぞれ形成する第5の工程と、 前記第1のゲート電極構造の両側における前記第1の領
    域の表面領域に前記第2の導電型の不純物を、前記第2
    のゲート電極構造の両側における前記第2の領域の表面
    領域に前記第1の導電型の不純物をそれぞれ導入し、前
    記第1の領域には第1の不純物拡散層を、前記第2の領
    域には第2の不純物拡散層をそれぞれ形成する第6の工
    程と、 前記第1及び第2のゲート電極構造を埋め込むように層
    間絶縁膜を形成する第7の工程と、 前記第1及び第2のゲート電極構造の表面が露出するま
    で前記層間絶縁膜の表層を除去して平坦化する第8の工
    程と、 前記層間絶縁膜上にシリコンを含有する高融点且つ導電
    性の拡散防止膜を形成し、前記拡散防止膜を介して前記
    第1のゲート電極構造と前記第2のゲート電極構造とを
    電気的に接続する第9の工程とを含むことを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  105. 【請求項105】 前記導電性となり得る薄膜が多結晶
    シリコン膜であり、前記第1及び第2のゲート電極構造
    がポリサイド配線層となることを特徴とする請求項10
    4に記載の半導体装置の製造方法。
  106. 【請求項106】 前記第1の工程の後、前記第2の工
    程の前に、前記第1の領域と前記第2の領域との境界部
    位上に、素子活性領域を画定する素子分離構造を形成す
    る10の工程を更に含み、 前記第5の工程において、前記第1のゲート電極構造と
    前記第2のゲート電極構造とを前記素子分離構造上で分
    離することを特徴とする請求項104又は105に記載
    の半導体装置の製造方法。
  107. 【請求項107】 前記拡散防止膜が、TiSiN又は
    WSiNを材料として形成されていることを特徴とする
    請求項104〜106のいずれか1項に記載の半導体装
    置の製造方法。
  108. 【請求項108】 前記第9の工程の後に、全面を覆う
    ように耐熱性絶縁膜を形成する第10の工程を更に含む
    ことを特徴とする請求項104〜107のいずれか1項
    に記載の半導体装置の製造方法。
  109. 【請求項109】 前記第10の工程において、前記耐
    熱性絶縁膜を900℃以上の所定温度条件下でリフロー
    処理することを特徴とする請求項108に記載の半導体
    装置の製造方法。
  110. 【請求項110】 前記耐熱性絶縁膜がBPSG膜であ
    ることを特徴とする請求項108又は109に記載の半
    導体装置の製造方法。
  111. 【請求項111】 第1のゲート電極及び一対の第1の
    不純物拡散層を備えたアクセストランジスタと、一方の
    前記第1の不純物拡散層と接続された下部電極及び当該
    下部電極と誘電体膜を介して対向して容量結合する上部
    電極とを備えたメモリキャパシタとを含みメモリセルが
    構成されてなる半導体装置の製造方法であって、 前記アクセストランジスタを形成する際に、第2のゲー
    ト電極及び一対の第2の不純物拡散層を備えた出力トラ
    ンジスタを共に形成する工程と、 前記出力トランジスタの一方の前記第2の不純物拡散層
    と接続するように、シリコンを含有する高融点且つ導電
    性の拡散防止膜を形成する工程と、 前記拡散防止膜上に前記上部電極と同一導電型の導電膜
    を形成する工程と、 前記導電膜上にシリサイド膜を形成する工程と、 前記メモリキャパシタの前記下部電極を形成する前に、
    当該下部電極の第1の接続孔と共に、前記拡散防止膜上
    に第2の接続孔を同時に形成し、前記上部電極を形成す
    る際に、前記第2の接続孔を介して当該上部電極と前記
    シリサイド膜とを接続する工程とを含むことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  112. 【請求項112】 前記拡散防止膜が、TiSiN又は
    WSiNを材料として形成されている請求項111に記
    載の半導体装置の製造方法。
  113. 【請求項113】 前記導電膜が多結晶シリコン膜であ
    り、当該多結晶シリコン膜と前記シリサイド膜とでポリ
    サイド配線層が構成されることを特徴とする請求項11
    1又は112に記載の半導体装置の製造方法。
  114. 【請求項114】 前記メモリキャパシタを覆うよう
    に、耐熱性絶縁膜を形成する第10の工程を更に含むこ
    とを特徴とする請求項111〜113のいずれか1項に
    記載の半導体装置の製造方法。
  115. 【請求項115】 前記耐熱性絶縁膜を900℃以上の
    所定温度条件下でリフロー処理することを特徴とする請
    求項114に記載の半導体装置の製造方法。
  116. 【請求項116】 前記耐熱性絶縁膜がBPSG膜であ
    ることを特徴とする請求項114又は115に記載の半
    導体装置の製造方法。
  117. 【請求項117】 n型不純物を含有する第1の半導体
    層と、 p型不純物を含有する第2の半導体層と、 前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とを結線する
    第3の半導体層とを含み、 前記第3の半導体層が、少なくともn型及びp型の不純
    物の相互拡散を防止する、シリコンを含有する高融点且
    つ導電性の拡散防止膜を有することを特徴とする半導体
    装置。
  118. 【請求項118】 前記第1の半導体層が、半導体基板
    に形成されたn型不純物拡散層であり、 前記第2の半導体層が、前記n型不純物拡散層とは別の
    領域の前記半導体基板に形成されたp型不純物拡散層で
    あることを特徴とする請求項117に記載の半導体装
    置。
  119. 【請求項119】 前記第1の半導体層が、半導体基板
    上に形成されたn型ゲート配線であり、 前記第2の半導体層が、前記n型ゲート配線とは別の領
    域の前記半導体基板に形成されたp型ゲート配線である
    ことを特徴とする請求項117に記載の半導体装置。
  120. 【請求項120】 前記第1の半導体層が、半導体基板
    上に形成されたn型電極であり、 前記第2の半導体層が、前記n型電極とは別の領域の前
    記半導体基板に形成されたp型電極であることを特徴と
    する請求項117に記載の半導体装置。
  121. 【請求項121】 前記第1,第2の半導体層の一方の
    半導体層が、キャパシタの電極として機能し、 前記第1,第2の半導体層の他方の半導体層が、半導体
    基板に形成された不純物拡散層であることを特徴とする
    請求項117に記載の半導体装置。
  122. 【請求項122】 前記拡散防止膜が、TiSiN又は
    WSiNを材料として形成されていることを特徴とする
    請求項117〜121のいずれか1項に記載の半導体装
    置。
  123. 【請求項123】 前記第3の半導体層上を覆うように
    形成された絶縁層を更に含むことを特徴とする請求項1
    17〜122のいずれか1項に記載の半導体装置。
  124. 【請求項124】 前記絶縁層が、少なくとも熱処理を
    施すことが必要な絶縁膜を含む絶縁層であることを特徴
    とする請求項123に記載の半導体装置。
  125. 【請求項125】 前記絶縁層が、BPSG膜であるこ
    とを特徴とする請求項124に記載の半導体装置。
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