JPH10189527A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置

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JPH10189527A
JPH10189527A JP8341970A JP34197096A JPH10189527A JP H10189527 A JPH10189527 A JP H10189527A JP 8341970 A JP8341970 A JP 8341970A JP 34197096 A JP34197096 A JP 34197096A JP H10189527 A JPH10189527 A JP H10189527A
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liquid
liquid tank
semiconductor wafer
chamber
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Tomokazu Kawamoto
智一 川本
慎二 ▲葛▼谷
Shinji Kuzutani
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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    • H01L21/67017Apparatus for fluid treatment
    • H01L21/67028Apparatus for fluid treatment for cleaning followed by drying, rinsing, stripping, blasting or the like

Abstract

(57)【要約】 【課題】ウェハの表面を洗浄する工程を含む半導体装置
の製造方法に関し、薬液処理を終えたウェハ表面へのパ
ーティクルの付着を低減するとともに、枚葉式にあって
はパーティクルの他にウォータマークや残渣を無くすこ
と。 【解決手段】半導体ウェハWを液槽1内の薬液に浸す工
程と、前記半導体ウェハWを前記薬液から引き上げる工
程と、前記液槽1内の液を前記薬液から水に交換する工
程と、前記水に前記半導体ウェハWを浸す工程と、前記
半導体ウェハWを前記水から引き上げて第1の雰囲気に
晒した後に再び前記水に戻す工程と、前記半導体ウェハ
Wを前記水から引き上げてアルコールを含む第2の雰囲
気に晒して前記半導体ウェハW表面を乾燥させる工程と
を有することを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、より詳しくは、ウェハの表面を洗浄する工
程を含む半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程においては、コン
タクト抵抗の低減やMOSトランジスタのゲート酸化膜
の信頼性向上のために、半導体ウェハの表面の汚染を防
止するために、図12(a) 〜(d) 、図13に示すよう
に、薬液、純水を用いてウェットの表面を洗浄し、ウェ
ハ表面を乾燥している。
【0003】まず、図12(a) に示すように、チャンバ
101 により閉じられた空間内に液槽102 を置いた状態
で、液槽102 内の薬液103 によりウェハ104 を洗浄した
後に、液槽102 周囲の雰囲気へのイソプロビルアルコー
ル(以下、IPAという)の導入を開始する。続いて、
図12(b) に示すように、ウェハ104 を液槽102 から引
き上げて、IPAをウェハ104 に吹きつけて、ウェハ10
4 表面の液をIPAとともに揮発させてその表面を乾燥
させる。続いて、図12(c) に示すように、チャンバ10
1 内を減圧してウェハ104 表面の液の揮発性を高めるこ
とによってウェハ104 表面をさらに乾燥する。
【0004】その後に、図12(d) に示すように、チャ
ンバ101 内の気圧を大気に戻し、その後でウェハ104 を
チャンバ101 から取り出す。なお、ウェハ104 を液槽10
2 から引き上げた後には、液槽102 中の薬液103 は外部
に排出される。このような洗浄を行う装置は、一般的
に、バッチ式のものが使用されている。
【0005】しかし、半導体装置の製造の生産効率を向
上させるために半導体ウェハの大口径化が進み、近い将
来12インチのものが使用されるようになってくると、
スペースの関係上、枚葉式の洗浄装置が使用されてく
る。枚葉式の洗浄機としては、例えば図14に示すドラ
イ洗浄装置が存在する。そのドライ洗浄装置は、チャン
バ111 内で半導体ウェハ110 に向けてシャワーヘッド11
2 を配置したもので、そのチャンバ111 には排気口113
が設けられている。また、半導体ウェハ110 は、チャン
バ111 内でスピンナー114 によって回転された状態でシ
ャワーヘッド112 からフッ酸等のガス状の薬液が照射さ
れる。なお、チャンバ111 内には、水洗用の水やオゾン
を供給するための給液管116 がチャンバ111 内に差し込
まれている。
【0006】そのドライ洗浄装置を用いてシリコンウェ
ハ110 表面のシリコン酸化膜を除去する場合には、無水
フッ酸をシャワーヘッド112 からシリコンウェハ110 に
供給して、無水フッ酸によりシリコン酸化膜を除去する
ことになる。しかし、このような装置でシリコン酸化膜
を除去すると、シリコン酸化膜とフッ酸との反応生成物
がガスになりきれずにシリコンウェハ表面に残渣とし残
ってしまう。
【0007】これに対して、ウェット洗浄装置によって
シリコンウェハ表面のシリコン酸化膜を除去する場合に
は、図15に示すように、第1〜第3の液槽121 〜123
に入れられたSCー1溶液と希釈フッ酸(DHF)と水
の順にシリコンウェハ110 を浸けた後に、シリコンウェ
ハ110 をIPA雰囲気に置いてその表面を乾燥させてい
る。
【0008】しかし、大口径のシリコンウェハ110 をフ
ッ酸液中に入れ、その後にフッ酸液から出すと、図16
(a) に示すように、シリコンウェハは下の部分が最もフ
ッ酸に浸かっている時間が長いのでシリコン酸化膜のエ
ッチングが不均一になる。しかも、図16(b) に示すよ
うに、シリコンウェハ110 はを液槽から引き上げる際
に、槽内のフッ酸又は水の表面に漂っているパーティク
ルがシリコンウェハの表面に付着してしまう。
【0009】枚葉式のウェハ洗浄装置としては、その他
にウェハをスピナー上に載せ、その上から溶液を供給す
るものもあるが、この装置ではウェハにいわゆるウォー
タマークが付いてしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図12(a)
〜(d) に示した乾燥工程を経た6インチウェハの表面の
パーティクルを調べたところ、その表面には数千個と多
くのパーティクルが付着していた。そのパーティクル
は、ウェハ洗浄中にウェハ表面から離れて液中に漂い、
ウェハを液から引き上げる際にウェハに再付着したもの
である。そのようなパーティクルとしては、ウェハ上の
膜を加工する際に発生したものや、大気中からウェハ表
面に付着したものなどがあり、ウェハ表面から液槽内の
液中に混入したり液槽の側壁に付着する。
【0011】また、上記した液槽102 内の薬液103 中に
はIPAが混入するので、そのIPAは薬液の表面張力
が大きくなってパーティクルのウェハへの再付着を抑制
する効果があるが、その効果は十分ではない。さらに、
枚葉式の洗浄装置又は洗浄方法によれば、上記したよう
に、パーティクルの付着の問題の他に、ウォータマーク
の抑制、残渣の除去といった解決すべき問題がある。
【0012】本発明の目的は、薬液処理を終えたウェハ
表面へのパーティクルの付着を低減するとともに、枚葉
式にあってはパーティクルの他にウォータマークや残渣
を無くすことができる半導体装置の製造方法と半導体装
置の製造装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(手段)上記した課題は、図2、図3に例示するよう
に、半導体ウェハWを液槽1内の薬液に浸す工程と、前
記半導体ウェハWを前記薬液から引き上げる工程と、前
記液槽1内の液を前記薬液から水に交換する工程と、前
記水に前記半導体ウェハWを浸す工程と、前記半導体ウ
ェハWを前記水から引き上げて第1の雰囲気に晒した後
に再び前記水に戻す工程と、前記半導体ウェハWを前記
水から引き上げてアルコールを含む第2の雰囲気に晒し
て前記半導体ウェハW表面を乾燥させる工程とを有する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法によって解決す
る。
【0014】前記半導体装置の製造方法において、前記
第1の雰囲気は不活性ガスを含むことを特徴とする。前
記半導体装置の製造方法において、前記第1の雰囲気に
前記半導体ウェハを晒す際には前記半導体ウェハに水シ
ャワーが照射されることを特徴とする。前記半導体装置
の製造方法において、前記半導体ウェハに前記水シャワ
ーを照射する際には、前記液槽中の水を新たな水と交換
することを特徴とする。
【0015】前記半導体装置の製造方法において、前記
水に前記半導体ウェハを戻す際に、前記水を前記液槽か
ら溢れ出させることを特徴とする。上記した課題は、図
6に例示するように、半導体ウェハを薬液処理又は水処
理をするための液槽1を備えた半導体装置の製造装置に
おいて、前記液槽1の下方に前記液槽1から溢れ出る液
を受けるための受皿26を配置するか、前記液槽1を接
地するか、前記液槽1の外周に複数段の液溜め1b〜1
dを設けるか、又は前記液槽1に酸化炭素を含む水を入
れることを特徴とする半導体装置の製造装置によって解
決する。
【0016】上記した課題は、図7〜図11に例示する
ように第1のスピン型ウェットチャンバ42と、ドライ
処理チャンバ44と、液槽チャンバ45と、前記第1の
スピン型ウェットチャンバと前記ドライチャンバと前記
液槽チャンバのすべてにつながる真空搬送路33と、前
記真空搬送路33の中に配置されて前記半導体ウェハW
を搬送するウェハ搬送手段32とを備え、前記第1のス
ピン型ウェットチャンバ42は:半導体ウェハWを載置
する回転可能な第1のウェハ載置部42aと、該半導体
ウェハWに液を供給する第1の給液手段42e,42f
とを有し、また、前記ドライ処理チャンバ44は、前記
半導体ウェハwWを載置する第2のウェハ載置部43a
と、前記半導体ウェハWにガスを供給するガス供給手段
43e,43fと、内部を排気する排気手段44pとを
有し、また、液槽チャンバ45は、液を入れる液槽45
aと、該液槽45a内に前記半導体ウェハWを入れるた
めのウェハ移動手段45bと、該液槽に液45aを供給
する第2の給液手段45dと、アルコールを吹き出すア
ルコール供給手段45cとを有することを特徴とする半
導体装置の製造装置によって解決する。
【0017】この半導体装置の製造装置において、前記
半導体ウェハWを載置する回転可能な第3のウェハ載置
部43aと、該半導体ウェハWに液を供給する第3の給
液手段43e,43fとを有する第2のスピン型ウェッ
トチャンバ43をさらに備えたことを特徴とする。この
半導体装置の製造装置において、前記真空搬送路33に
は、前記半導体ウェハWを一時的に保管するバッファチ
ャンバ38〜41が隣接されていることを特徴とする。
【0018】(作用)次に、本発明の作用について説明
する。第1の発明によれば、半導体ウェハを薬液処理す
る工程と、半導体ウェハの表面を乾燥する工程の間に、
半導体ウェハを水に浸した後に、その半導体ウェハを水
から引き上げさらに水に戻すという工程を入れた。これ
によれば、薬液処理された半導体ウェハの表面に付着し
ているパーティクルを水内で剥離させて半導体ウェハ表
面のパーティクルを低減することができる。また、その
水の中に半導体ウェハを再び戻す際に、半導体ウェハ及
び半導体ウェハカセットの体積分の量の水を液槽から溢
れ出させると、槽内の水の表面近傍に漂っている多くの
パーティクルが液槽から排出される。したがって、半導
体ウェハを液槽から引き上げる際に、パーティクルの半
導体ウェハ表面への再付着数が少なくなる。
【0019】槽内の水の上部に多く存在するパーティク
ルは、表面張力によって半導体ウェハに付着し易いの
で、槽内の水の上部にあるパーティクルの低減は、半導
体ウェハへのパーティクル付着を抑制するために有効で
ある。なお、半導体ウェハを槽内の水から一時的に引き
上げる際に、半導体ウェハを一時的に置く雰囲気中に不
活性ガスを含ませたり、あるいはその雰囲気中で半導体
ウェハ表面を常に水で濡らすことは、半導体ウェハ表面
の酸化を防止するため有効である。
【0020】第2の本発明によれば、液槽の下方に液槽
から溢れ出る液を受けるための受皿を配置するか、液槽
を接地するか、液槽の外周に複数段の液溜めを設ける
か、又は液槽に酸化炭素を含む水を入れるようにしてい
る。これによれば、液槽の外側壁を伝って流れる液の量
が少なくなって液槽が帯電しにくくなり、又は、液槽内
のイオンが液槽から外部に逃げ易くなり、帯電量が低下
するために、液槽にパーティクルが付着し難くなる。
【0021】従って、液槽から液を排出した場合に、液
槽内に残るパーティクルの数が少なくなって、その液槽
に入れた液に含まれるパーティクルの数が低減し、この
結果、ウェハに付着するパーティクルの数が減少する。
第3の本発明のウェハ処理装置によれば、ウェハ搬送路
の中にウェハ搬送手段を設け、さらにウェハ搬送路に沿
ってスピン型ウェットチャンバ、ドライ処理チャンバ及
び液槽チャンバを配置している。このため、スピン型ウ
ェットチャンバ内又は液槽チャンバ内でウェハ上のパー
ティクルを除去したり、酸化膜のエッチング分布を均一
にしたり、或いは、ドライ処理によってエッチング速度
を高くしたり、液槽チャンバによってウェット処理と乾
燥を行ったりというように、それらのチャンバのうち2
つ以上を選択することにより、ウェハ上のパーティクル
を除去し、膜をエッチングし、ウェハを洗浄し、ウェハ
を乾燥するという最適な処理を選択して行うことができ
る。
【0022】また、ウェハを一時的に保管できるバッフ
ァチャンバをそのウェハ搬送路に隣接することにより、
バッファチャンバにウェハを待機させながら別のウェハ
をスピン型ウェットチャンバ、ドライ処理チャンバ又は
液槽チャンバで処理することができる。即ち、ウェハ処
理装置内で複数のウェハに対して順次パーティクル除
去、エッチングなどを処理することができる。
【0023】また、ウェット処理とドライ処理を組み合
わせることによってウェハ表面にウォーターマークを生
じさせずに各種の処理を行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】そこで、以下に本発明の実施形態
を図面に基づいて説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明のウェハ洗浄装置
の第1実施形態を示す断面図である。図1において、薬
液や純水などの液体を蓄える液槽1を収納するチャンバ
2の上部開口には、開閉自由なカバー3a,3bが取付
けられている。
【0025】液槽1は、石英、テフロン、塩化ビニルの
ような材料から形成され、その上部にはウェハカセット
4が通る大きさの開口1aを上部に有している。また、
液槽1の底部には第1の液導入管5が接続され、その第
1の液導入管5は、薬液タンク6から引き出された第2
の液導入管6aと、純水タンク7から引き出された第3
の液導入管7aに接続されている。薬液タンク6内の薬
液としては、例えばフッ酸(HF)液、DHF(delute HF)
液、NH4OH とH2O2とH2O からなるSC−1液、HCl とH2
O2とH2O からなるSC−2液、H2SO4 とH2O からなる硫
酸過水液等がある。
【0026】第2の液導入管6aには第1の開閉弁8が
取り付けられ、第3の液導入管7aには第2の開閉弁9
が取付けられており、これら第1及び第2の開閉弁8,
9の開きを切り換えることによって、薬液タンク6内の
薬液と純水タンク7内の純水のいずれかが液槽1内に供
給される。なお、第2及び第3の液導入管6a、7aに
はそれぞれ図示しない給液ポンプが接続されている。
【0027】また、液槽1の側部には、液槽1の開口1
aから溢れた液を受けるための液溜め1bが設けられて
おり、液溜め1bの底部にはその中の液を外部に排出す
る第1の排液管10が接続されている。さらに、液槽1
の底部には第2の排液管11が接続され、第2の排液管
11には第3の開閉弁12が取り付けられている。チャ
ンバ2のうち液槽1よりも上方の空間には、ガスを吹き
つけるガスシャワー口2aと純水を吹きつける液シャワ
ー口2bが設けられている。
【0028】ガスシャワー口2aに接続される第1のガ
ス管13には、第2のガス管14を介してIPAタンク
15が接続されている。また、第1のガス管13には第
3のガス管16を介して不活性ガスボンベ17が接続さ
れている。さらに、第2のガス管14には第1のマスフ
ローコントローラ18が取り付けられ、第3のガス管1
6には第2のマスフローコントローラ19が取付けられ
ており、これら第1及び第2のマスフローコントローラ
18,19を切り換えることによって、IPAタンク1
5内のIPAと不活性ガスボンベ17内の窒素ガスのい
ずれかがガスシャワー口2aを通して液槽1内に供給さ
れる。不活性ガスボンベ17に封入されるガスとして
は、窒素、アルゴンなどがあり、以下の説明では窒素を
例に挙げて説明する。
【0029】一方、液シャワー口2bには給液管21を
介して純水タンク22が接続され、さらに、給液管21
には第4の開閉弁23が接続されており、第4の開閉弁
23の開閉によって純水のシャワーを液シャワー口2b
から放出するように構成されている。その純水タンク2
2には純水を高速で供給するための圧縮用ポンプ(不図
示)が取り付けられている。
【0030】ウェハカセット4は、複数枚のウェハWを
間隔をおいて搭載する構造を有するとともに、リフタ2
0に載置されて上昇又は下降されることにより液槽1内
の液に浸漬されたり、或いは、液槽1又はチャンバ2か
ら引き上げられる。なお、図中符号2cは、チャンバ2
の排気口を示し、24は、排気口2cを通じてチャンバ
2内を減圧するための排気ポンブ、25は、第1〜第4
の開閉弁8、9、12、23の開閉とマスフローコント
ローラ18、19の流量を調整するための制御回路を示
している。
【0031】以上のようなウェハ洗浄装置を用いてシリ
コンウェハWの表面を洗浄する工程を図2〜図5に基づ
いて説明する。まず、図2(a) に示すように、チャンバ
2のカバー3a,3bを開き、リフタ20を液槽1の上
方に上昇させた後に、シリコンウェハWを収納したウェ
ハカセット4をリフタ20に載せる。続いて、リフタ2
0を下降してウェハカセット4を液槽1内に入れる。そ
の後に、カバー3a,3bを閉じてチャンバ2内を密封
する。その液槽1内には、予め、第1の開閉弁6aを開
くことにより薬液タンク6から薬液としてフッ酸(H
F)が供給されている。これにより、液槽1はフッ酸に
よって満たされている。
【0032】リフタ20の下降とほぼ同時に、図2(b)
に示すように、第2のマスフローコントローラ19の弁
を調整してガスシャワー口2aから窒素(N2)ガスをチ
ャンバ2内に導入してチャンバ2内を酸化し難い雰囲気
にする。液槽1内に入れられたシリコンウェハWの表面
のシリコン酸化膜はフッ酸によって除去され、そのシリ
コン酸化膜表面に付着していたシリカ等のパーティクル
pがシリコンウェハWから剥離する。パーティクルpは
液槽1内の薬液中を漂う。このようなシリコンウェハW
表面の洗浄は、フッ酸処理のみならずその他の薬液によ
る工程が含まれる。
【0033】そして、図2(c) に示すように、薬液処理
が終わったら第1の開閉弁8を閉じる一方、第2の開閉
弁9を開いて液槽1に純水を供給し、これにより液槽1
内を薬液から純水(DIW(deionized water))に置換
する。この液の交換中にはシリコンウェハWは、液槽1
内に入った状態におかれる。続いて、第2のマスフロー
コントローラ19の弁の開きを調整してチャンバ2への
窒素ガスの供給を停止する。
【0034】その後に、図2(d) に示すように、リフタ
20によってウェハカセット4を液槽1から引き上げて
液槽1の上の所定位置に待機させる。この場合、チャン
バ2のカバー3a,3bは閉じたままである。そのよう
なウェハカセット4を待機させた状態で、ガスシャワー
口2bから窒素ガスをシリコンウェハWに吹きつけて、
ウェハ表面の酸化を防止する。シリコンウェハW表面の
自然酸化膜の発生を確実に防止したい場合には、液シャ
ワー口2aから純水をシリコンウェハWに照射してシリ
コンウェハW表面を絶えず濡れた状態にして大気に触れ
させないようにすればよい。
【0035】次に、第3の開閉弁12を開いて液槽1内
の純水をクイック・ダンプ・リンス(QDR)で排出し
て、液槽1中にあるシリカなどのパーティクルをできる
だけ多く取り除く。この場合、排液管12を通して純水
を外部に排出させて所定量の深さに達したら、排液を中
止して液槽1内を再び純水で満たす。洗浄処理を早めた
い場合にはクイック・ダンプ・リンスを省略してもよ
い。
【0036】そして、図3(a) に示すように、液槽2内
を純水で満たし、さらに純水をアップフローした状態
で、リフタ20を下降させてウェハカセット4内のシリ
コンウェハWを液槽1内の純水中に漬ける。アップフロ
ーした純水は、液溜め1bから第1の排液管10を通し
て外部に排出される。この場合、ウェハカセット4、シ
リコンウェハW及びリフタ20の体積分だけ液槽1の上
部にある水が溢れ出るので、水ともにパーティクルも液
槽1から排出されることになる。液槽1内の液の上部に
漂っているパーティクルは、溢れ出る純水とともに排出
される。
【0037】そして、ウェハカセット4を液槽1内の所
定の位置に置いた後、例えば30秒経過した後に、次の
ようなIPAブロー処理を行う。このIPAブロー処理
は従来技術でも行われている処理である。まず、制御回
路25によって第1及び第2のマスフローコントローラ
18,19を操作し、ガスシャワー口2aからの窒素ガ
スの供給を停止した後に、図3(b) に示すように、ガス
シャワー口2aからIPAをチャンバ2内に吹きつけ
る。
【0038】IPAの吹きつけ開始から一定時間、例え
ば5秒間経過した後に、図3(c) に示すように、リフタ
20を用いて液槽1からウェハカートリッジ4を持ち上
げ、液槽1の上の所定位置に待機させる。この場合のカ
バー3a,3bは閉じたままである。IPAをシリコン
ウェハWに吹きつけると、シリコンウェハW表面の液は
IPAとともに気化してその表面の液は減少して乾燥が
進む。
【0039】そして、シリコンウェハWを液槽1の上に
待機させた状態を保持しながら、クイック・ダンプ・リ
ンスの排液を開始し、液槽1内の液を空にする。クイッ
ク・ダンプ・リンスを終えた後に第1のマスフローコン
トローラ18の弁を閉じてIPAの吹きつけを終了す
る。次に、図3(d) に示すように、減圧ポンプ24を駆
動してチャンバ2内を体気圧よりも低くし、これにより
シリコンウェハW表面の液の揮発を促進し、この状態を
一定時間維持する。減圧による乾燥時間は予め設定して
おく。乾燥のためにチャンバ2内は例えば80mHg 程度
に減圧される。
【0040】そして、乾燥時間の終了30秒前に、第2
のマスフローコントローラ19を開いてガスシャワー口
2aからチャンバ2内への窒素の吹きつけを再開し、乾
燥時間を終了したら減圧ポンプ24を停止し、チャンバ
2内を大気圧に戻す。これにより、乾燥処理は終了す
る。これに続いて、カバー3a,3bを開き、リフタ2
0を上昇してウェハカセット4をチャンバ2の外に出
す。そして、ウェハカセット4をリフタ20から取り去
った後に、リフタ20を下降しチャンバ1のカバー3
a,3bを閉じる。
【0041】以上で、ウェハ洗浄工程及び乾燥工程が終
了する。このように、本実施によれば、薬液処理と乾燥
処理の間にシリコンウェハW表面のパーティクルを低減
する処理を施している。即ち、薬液処理を終えたシリコ
ンウェハWを液槽1から持ち上げ、その状態でシリコン
ウェハWに窒素を吹きつけて酸化を防止しながら液槽1
内の液を薬液から純水に交換し、その純水を溢れさせた
後にウェハカセット4を液槽1に戻して純水中に漬ける
ようにしている。この場合、純水を液槽1から溢れさせ
ることによって表面に漂っているパーティクルの数を少
なくするとともに、ウェハカセット4の純水中への浸漬
によってさらに液槽1内の上部にある純水を液槽1から
溢れ出させ、液槽1中の純水表面のパーティクルの数を
さらに低減している。
【0042】このように液槽1内の純水表面のパーティ
クルを少なくすることは、表面張力によるシリコンウェ
ハWへのパーティクルの付着量を低減することになる。
また、シリコンウェハWに窒素ガスを吹きつけることに
よって、その表面の酸化を防止するばかりでなく、シリ
コンウェハを不活性な状態にしてパーティクルの付着が
付きにくくしている。
【0043】上記した工程を評価するために、次のよう
な実験を行った。まず、シリコン酸化膜が形成された3
枚のシリコンウェハWを用意する。そして各シリコンウ
ェハWのシリコン酸化膜が200Åの深さに削れる条件
でフッ酸液中に各シリコンウェハWを浸す。フッ酸処理
を終えた後に、液槽1内の液をフッ酸から純水に交換
し、その純水中に15分間浸漬した。続いて液槽1から
ウェハカートリッジ4を一旦引上げた後に、シリコンウ
ェハWを再び引下げて純水中に30秒間浸した後に、さ
らにシリコンウェハWを引き上げて50℃のIPAをシ
リコンウェハWに吹きつけて乾燥した。この結果、3枚
のシリコンウェハW表面のパーティクルの数は、210
個、228個、292個であった。
【0044】これに対して、従来行っているように、シ
リコンウェハ表面の酸化膜をフッ酸により除去した後
に、純水中にシリコンウェハを15分間浸漬し、その後
にシリコンウェハを純水から引き上げてその表面に50
℃のIPAを照射して乾燥するという工程を3枚のシリ
コンウェハについて行った。この結果、それらのシリコ
ンウェハ表面のパーティクルは、2443個、1809
個、1262個となった。
【0045】したがって、本実施形態によるウェハ表面
へのパーティクルの付着を抑制する効果は顕著であっ
た。なお、シリコンウェハは6インチの大きさのものを
使用し、シリコンウェハの引き上げ、引き下げのスピー
ドを4mm/secとした。 (第2の実施の形態)第1実施形態では、薬液や純水の
表面のパーティクルがウェハに付着しにくくする方法を
示した。これに対して、本実施形態では、液槽1の内壁
にパーティクルが付着することを防止し、それらのパー
ティクルが液槽1内に新たに入れた液に混入することを
抑制する方法を示している。
【0046】液槽1の内壁にパーティクルが付着するの
は、液槽1とその中の液との摩擦によって生じる液槽1
が帯電するからである。この帯電によって、パーティク
ルが液槽1内壁に付着して外部に排出されにくくなって
いるのが原因である。そこで、本実施形態では、図6
(a) 〜(d) に示すような装置を採用して帯電を防止し
た。
【0047】まず、図6(a) に示す構造は、チャンバ2
内において液槽1の下方に液受皿26を配置し、その液
受皿26を接地して構成されている。このような装置に
よれば、液槽1から液(純水又は薬液)が溢れ出る際
に、液槽1と液に摩擦が生じて液槽1が例えばマイナス
に帯電しても、溢れ出た液と液受皿26を介して液槽1
と液は静電気的に中性に戻り易くなる。この結果、液槽
1の帯電は抑制されることになり、液槽1内壁でのパー
ティクルの付着数が少なくなる。ただし、液槽1から溢
れる液は、液受皿26内の液に続くような流量に制御す
る必要がある。
【0048】図6(b) に示す構造は、液槽1の外周に複
数段の液溜め1b,1c,1dを取付けることによっ
て、液槽1の外側に接する水の量を少なくして、液槽1
の側面での液との摩擦を抑制したものである。しかも、
液溜め1b,1c,1dから溢れた液は、液槽1の側壁
に接触せずに流れ落ちるものもあり、液槽1の側壁の液
の流速も遅くなる。これらより、液槽1の帯電量が小さ
くなる。
【0049】図6(c) に示す構造は、図6(a) と図6
(b) を組み合わせた構造を有しているので、液槽1の帯
電を低減する効果が大きくなる。図6(d) に示す構造
は、液槽1を接地した構造を示している。これにより、
液槽1のマイナスイオンが外部に容易に逃げやすくなる
ので、液槽1内壁にパーティクルが付着し難くなる。
【0050】なお、液槽1に入れる液が純水の場合に
は、純水の抵抗を大きくすることにより純水のプラスイ
オン化が防止される。そこで、純水の抵抗を高くするた
めに、純水中に炭酸ガスを溶かしこむと、液槽1のイオ
ン化も防止される。純水に炭酸ガスを溶かして、図6
(a) 〜図6(d) に示した装置を採用すると、液槽1の帯
電がさらに一層低減される。
【0051】実験によれば、以上のような構造や方法を
採用することにより、6インチ径のウェハ上のパーティ
クルの数が1000個台になった。これに対して、従来
の構造や方法によれば、そのウェハ上のパーティクルの
数は2000個台であった。 (第3の実施の形態)図7は、半導体装置の製造過程で
使用される枚葉式ウェハ処理装置の平面構成図を示して
いる。
【0052】図7に示す枚葉式ウェハ処理装置31には
真空搬送路室33が設けられ、その中には、ウェハ搬送
ロボット32が取り付けられている。ウェハ搬送用ロボ
ット32は、ウェハWを搭載する構造を有するととも
に、ウェハWをその直径方向にで挟み得る構造を有し、
しかもウェハWの向きを横にしたり縦にしたりできるよ
うな機構を有している。
【0053】また、真空搬送路室33のウェハ入口側に
は、第1のゲート34を介してロードチャンバ35が取
付けられ、ウェハ出口側には第2のゲート36を介して
アンロードチャンバ37が取付けられている。真空搬送
路室33の一側には、ウェハWを一時的に保管するため
の第1〜第4のバッファチャンバ38,39,40,4
1がウェハ搬送方向に向けて順に配置されている。その
バッファタンバ38〜41では、ウェハを次の処理のた
めに待機させる。真空搬送路室33の他側にはウェハ搬
送方向に向けて、第1のスピン型ウェット処理チャンバ
42、第2のスピン型ウェット処理チャンバ43、ドラ
イ洗浄チャンバ44及び液槽チャンバ45が順に配置さ
れている。第1〜第4のバッファチャンバ38,39,
40,41と真空搬送路室33内の雰囲気は、窒素、ア
ルゴン等の不活性の雰囲気に晒されている。
【0054】第1のスピン型ウェット処理チャンバ4
2、第2のスピン型ウェット処理チャンバ43、ドライ
洗浄チャンバ44及び液槽チャンバ45のいずれかを複
数選択して処理する場合に、それらの隣のバッファチャ
ンバ38〜41内にウェハWを待機させることによっ
て、各チャンバ内でウェハを次々と連続して処理するこ
とが可能になり、複数枚のウェハの処理が円滑に行われ
る。
【0055】次に、第1のスピン型ウェット処理チャン
バ42、第2のスピン型ウェット処理チャンバ43、ド
ライ処理チャンバ44及び液槽チャンバ45の構造とそ
の使用例を説明する。 (1)第1のスピン型ウェットチャンバ 第1のスピン型ウェットチャンバ42は、図8に示すよ
うに、ウェハ載置板42aを有するスピナー42bと、
真空搬送路室32との境界に設けられた第3のゲート4
2cを有している。また、第1のスピン型ウェットチャ
ンバ42内にはガス供給ノズル42dと液供給ノズル4
2eが取り付けられている。液供給ノズル42dは、S
C−1液、フッ酸(HF)液、純水(H2O )の少なくと
も1つを供給するための給液部42fに繋げられてい
る。また、ガス供給ノズル42dにはIPAを供給する
ためのアルコール供給部42gが接続されている。
【0056】なお、図8中符号38aは、真空搬送路室
33と第1のバッファチャンバ38の境界に設けられた
第4のゲートを示している。このような構成を有する第
1のスピン型ウェットチャンバ42を使用してシリコン
ウェハW上のパーティクルを除去する場合には次のよう
な操作を行う。まず、ウェハ載置板42a上にシリコン
ウェハWを載置した状態で、ウェハ載置板42aを回転
させる。続いて、液供給ノズル42dからSC−1液を
シリコンウェハWに約10分間供給すると、その表面の
自然酸化膜とともにパーティクルが除去される。
【0057】続いて、SC−1液の供給を停止した後
に、液供給ノズル42dから純水を供給して、シリコン
ウェハWの表面を水洗する。この後に、純水の供給を停
止し、ガス供給ノズルからIPAを供給し、ウェハ載置
板42aを回転させることによってシリコンウェハWの
表面を乾燥させる。これにより、シリコンウェハW上の
パーティクルの除去が終わり、第3のゲートを開けてシ
リコンウェハWをロボット32により第1のバッファ室
38に搬送して、そこで一時的に保管する。
【0058】なお、ナイロン、PVAのようなブラッシ
でシリコンウェハW表面を擦りながら薬液をシリコンウ
ェハWに供給してもよいし、或いはメガソニックによっ
て振動を与えながら薬液をシリコンウェハWに供給して
もよい。これにより、パーティクルの除去が効率良く行
われる。 (2)第2のスピン型ウェットチャンバ 第2のスピン型ウェットチャンバ43は、図9に示すよ
うに、ウェハ載置板43aを有するスピナー43bと、
真空搬送路室33との境界に設けられた第5のゲート4
3cを有している。また、第2のスピン型ウェットチャ
ンバ43内にはガス供給ノズル43dと液供給ノズル4
3eが取り付けられている。液供給ノズル43eは、S
C−1液、フッ酸(HF)液、オゾン(O3)、過酸化水
素水(H2O2)の少なくとも1つを供給するための給液部
43fに接続されている。また、ガス供給ノズル43d
には、IPAを供給するためのアルコール供給部43g
が接続されている。
【0059】なお、図8中符号39aは、真空搬送路室
33と第2のバッファチャンバ39の境界に設けられた
第6のゲートを示している。このような構成を有する第
2のスピン型ウェットチャンバ43を使用してシリコン
ウェハW上の厚さ40nm程度のシリコン酸化膜を除去す
る場合には次のような操作を行う。
【0060】まず、ウェハ載置板43a上にシリコンウ
ェハWを載置した状態で、ウェハ載置板43aを回転さ
せる。続いて、液供給ノズル43dからフッ酸(HF)
液又はフッ酸と過酸化水素水の混合液をシリコンウェハ
Wに約15分間供給すると、その表面のシリコン酸が除
去される。続いて、フッ酸の供給を停止した後に、オゾ
ンを含む水(以下、オゾン水という)を液供給ノズル4
3dから供給して、シリコンウェハWの表面を水洗す
る。この後に、オゾン水の供給を停止し、ガス供給ノズ
ル43dからIPAをウェハ載置板43a内に供給しな
がら、ウェハ載置板43aを回転させることによってシ
リコンウェハWの表面を乾燥させる。これにより、シリ
コンウェハW上のシリコン酸化膜の除去が終わる。
【0061】なお、シリコンウェハW表面の乾燥の前に
オゾン水をその表面に供給するのは、シリコンウェハW
の表面を親水性にして、その表面にウォータマークが表
れないようにするためである。これにより、シリコンウ
ェハW上の酸化膜のエッチングが終わり、第5及び第6
のゲート43c,39aを開けてシリコンウェハWをロ
ボット32により第2のパッファ室39に搬送して、そ
こで一時的に保管する。
【0062】(3)ドライ処理チャンバ ドライ処理チャンバ44は、図10に示すように、ウェ
ハ載置板44aと、ウェハ載置板44aを回転させるモ
ータ44bと、真空搬送路室33との境界に設けられた
第7のゲート44cとを有している。また、ドライ処理
チャンバ44内の上部にはガス供給ノズル44dが取付
けられ、そのガス供給ノズル44dとウェハ載置板44
aの間の空間には多数の孔を有するシャワープレート4
4eが配置されており、このシャワープレート44e
は、ガス供給ノズル44dから供給されたガスを拡散し
てウェハWに均一に供給する機能を有する。ガス供給ノ
ズル44dはガス供給部44fに接続されていて、ガス
供給部44fに選択されたガス状の塩酸(HCl)、フッ酸
(HF)液、オゾン(O3)が供給される。
【0063】また、ドライ処理チャンバ44の側部には
液供給ノズル44gが取り付けられていて、この液供給
ノズル44gには、水(H2O )を供給するための給液部
44hが接続される。さらに、ドライ処理チャンバ44
内には紫外線光源44jが取付けられ、ウェハ載置板4
4a上のウェハWに紫外線を照射できるように構成され
ている。
【0064】なお、図10中符号44iは、ドライ処理
チャンバ44に形成され排気口、44pは、排気口44
iに接続された減圧ポンプ、40aは、真空搬送路室3
3と第2のバッファチャンバ40の境界に設けられた第
8のゲートを示している。このような構成を有するドラ
イ処理チャンバ44を使用してシリコンウェハW表面の
厚さ500nm程度のシリコン酸化膜をエッチングする場
合には次のような操作を行う。
【0065】まず、ウェハ載置板44a上にシリコンウ
ェハWを載置した状態で、紫外線をシリコンウェハWに
照射しながら、液供給ノズル44gからオゾン水をシリ
コンウェハW表面に供給してその表面を洗浄し、パーテ
ィクルを除去する。ついで、ドライ処理チャンバ44内
を大気よりも低く減圧し、続いて、ガス供給ノズル44
dから塩酸ガスをシリコンウェハWに数分間供給すると
ともに、シリコンウェハWに紫外線を照射すると、シリ
コンウェハW上のシリコン酸化膜が除去される。この装
置では、第1及び第2のスピン型ウェットチャンバでの
処理に比べてシリコン酸化膜のエッチング速度が速い。
【0066】続いて、塩酸ガスの供給を停止した後に、
ドライ処理チャンバ44内の圧力を大気よりも低くし、
ついで第7及び第8のゲート44c,40aを開けてシ
リコンウェハWをロボット32により第3のバッファ室
40に搬送して、そこで一時的に保管する。なお、シリ
コン酸化膜をエッチングするために塩酸ガスの代わりに
フッ酸の蒸気を使用してもよいが、フッ酸蒸気によって
シリコンウェハW表面のパーティクルの除去はできな
い。したがって、この場合にも、シリコン酸化膜のエッ
チングを終えた後に、液供給ノズル44gからオゾン水
をシリコンウェハW表面に供給してその表面を洗浄す
る。オゾン水の供給を終えた後に、ウェハ載置板44a
を回転させてスピンドライを行う。
【0067】これにより、シリコンウェハW上の酸化膜
のエッチングが終わり、 (4)液槽チャンバ 液槽チャンバ45は、図11に示すようにワンバス式の
液槽45a、ウェハカセット45b及びIPA供給口4
5cとを有している。液槽45aは例えば8インチ又は
12インチの大きさのウェハを1枚だけ入れたウェハカ
セット45bを収容する大きさを有しており、その底部
には給液管45dが接続されている。給液管45dは、
薬液タンク45e又は純水タンク45fに開閉弁45
g,45hを介して接続されており、制御回路45jに
よる開閉弁45g,45hの開閉によって薬液タンク4
5e内の薬液又は純水タンク45f内の純水の一方を液
槽45a内に供給するように構成されている。薬液とし
ては、例えばフッ酸、或いはフッ酸と過酸化水素の混合
液がある。
【0068】なお、図11中符号45kは、給液チャン
バ45と真空搬送路室33の境界に設けられた第9のゲ
ート、41aは、真空搬送路室33と第4のバッファチ
ャンバ41の境界に設けられた第10のゲートを示して
いる。このような構成を有する液槽チャンバ45を使用
してシリコンウェハW表面の厚さ20nm程度のシリコン
酸化膜をエッチングする場合には次のような操作を行
う。
【0069】まず、真空搬送路室33内のウェハ搬送用
ロボット32は、第1〜第3のバッファチャンバ38〜
40のいずれにあるシリコンウェハWを径方向に挟ん
で、液槽チャンバ45の前まで移送する。その後に、ウ
ェハ搬送用ロバット32によってシリコンウェハWを立
てた状態にし、これをウェハカセット45bに入れる。
そして、フッ酸と過酸化水素水の混合液、又はフッ酸溶
液のいずれかの薬液で満たされた液槽45aにウェハカ
セット45bを入れる。そして、液槽45a内で混合液
又はフッ酸溶液によってシリコンウェハW表面のシリコ
ン酸化膜を10〜15分間エッチングする。
【0070】次に、2つの開閉弁45g,45hの開閉
によって、液槽45aへの薬液の供給を停止するととも
に、純水を液槽45aに供給する。この場合、薬液は液
槽45aから溢れて排出される。そして純水によってシ
リコンウェハWの水洗を終えた後に、IPA供給口45
cから液槽チャンバ45内の雰囲気にガス状のIPAを
入れる。
【0071】次に、ウェハカセット45bを引き上げ
て、シリコンウェハWをIPA雰囲気に晒し、これによ
りシリコンウェハW表面の液を乾燥させる。これによ
り、シリコンウェハW上の酸化膜のエッチングが終わ
り、第9及び第10のゲート45k,41aを開けてシ
リコンウェハWをウェハ搬送ロボット32により第4の
パッファ室41に搬送して、そこで一時的に保管する。
【0072】以上の(1)〜(4)の説明で明らかなよ
うに、第2のスピン型ウェット処理チャンバ43、ドラ
イ処理チャンバ44及び液槽チャンバ45ではシリコン
酸化膜のエッチングが可能であるが、それぞれ適したエ
ッチング量とエッチング均一性を有している。例えば、
第2のスピン型ウェット処理チャンバ43、及び液槽チ
ャンバ45では、エッチングの均一性は良いが、ドライ
処理チャンバ44では均一性はそれらに比べて劣る。
【0073】また、第2のスピン型ウェット処理チャン
バ43、ドライ処理チャンバ44及び液槽チャンバ45
のそれぞれについて、シリコン酸化膜のエッチング量の
適正な厚さは100nm以下、500nm以下、20nm以下
となっている。次に、上記した枚葉式ウェハ処理装置3
1を用いてシリコンウェハW表面のシリコン酸化膜をエ
ッチングして除去する工程を例を挙げて説明する。
【0074】第1例 シリコンウェハW上のSiO2膜の厚さが10nm程度でエッ
チングの均一性の要求が厳しい場合には、次のような工
程による。最終の薬液としてフッ酸を使用する。まず、
第1のスピン型ウェット処理チャンバ42においてSC
−1液を使用して(1)の項で示した手順に従ってシリ
コンウェハWの表面のパーティクルを除去する。その後
に、ウェハ搬送ロボット32を使用してシリコンウェハ
Wを一時的に第1のバッファチャンバ38に保管した後
に、さらに、液槽チャンバ45のウェハカセット45b
に入れる。
【0075】液槽チャンバ45内においては、薬液とし
てフッ酸溶液を用いて(4)に示した手順にしたがって
シリコンウェハW表面のシリコン酸化膜を除去する。そ
の後に、シリコンウェハWを液槽チャンバ45から第4
のバッファチャンバ41に搬送して、そこに一時的に保
管した後に、ウェハ搬送ロボット32によって第2のゲ
ートを開いてシリコンウェハWをアンロードチャンバ3
7に出す。
【0076】第2例 シリコンウェハW上に約膜厚40nmのSiO2膜が形成され
ている場合であって、エッチングの均一性の要求が厳し
い場合には、次のような工程による。この場合、最終の
薬液としてフッ酸を使用する。まず、第1のスピン型ウ
ェット処理チャンバ42においてSC−1液を使用して
上記(1)で示した手順に従ってシリコンウェハWの表
面のパーティクルを除去する。
【0077】ついで、ウェハ搬送ロボット32を使用し
て、シリコンウェハWを第1のスピン型ウェット処理チ
ャンバ42から第1のバッファチャンバ38に移動し、
第1のバッファチャンバ38で一時的に保管した後に、
第2のスピン型ウェット処理チャンバ43のウェハ載置
板43a上に載置する。第2のスピン型ウェット処理チ
ャンバ43内では、エッチング速度を比較的速し、しか
もウォータマークを出さない処理をする。第2のスピン
型ウェット処理チャンバ43においては、薬液としてフ
ッ酸を使用し、さらに水洗のためにオゾン水を使用し
て、上記(2)で示した手順によってシリコン酸化膜を
厚さ40nmだけにエッチングする。
【0078】続いて、シリコンウェハW上に残った自然
酸化膜を除去するために、ウェハ搬送ロバット32によ
ってシリコンウェハWを液槽チャンバ45のウェハカセ
ット45bに入れる。液槽チャンバ45を使用する。液
槽チャンバ45では、薬液としてフッ酸溶液を用いて
(4)に示した手順にしたがってシリコンウェハW表面
の自然酸化膜を除去する。その後に、シリコンウェハW
を、液槽チャンバ45から第4のバッファチャンバ41
に搬送してそこで一時的に保管した後に、第2のゲート
を開いてシリコンウェハWをアンロードチャンバ37に
出す。
【0079】第3例 シリコンウェハW上に約膜厚200nmのSiO2膜が形成さ
れている場合であって、エッチングの均一性を問わない
場合には、次のような工程による。この場合、最終の薬
液としてフッ酸を使用なくてもよい。まず、第1のスピ
ン型ウェット処理チャンバ42においてSC−1液を使
用して上記(1)で示した手順に従ってシリコンウェハ
Wの表面のパーティクルを除去する。
【0080】ついで、ウェハ搬送ロボット32を使用し
て、シリコンウェハWを第1のスピン型ウェット処理チ
ャンバ42から第1のバッファチャンバ38に移動し、
第1のバッファチャンバ38で一時的に保管した後に、
ドライ処理チャンバ44のウェハ載置板44a上に載置
する。ドライ処理チャンバ44内では、エッチング速度
が速く、しかもウォータマークを出さない処理をする。
ドライ処理チャンバ44においては、薬液としてフッ酸
を使用し、さらに水洗のためにオゾン水を使用して、上
記(3)で示した手順によってシリコン酸化膜を厚さ4
0nmだけにエッチングする。
【0081】続いて、シリコンウェハW上に残った自然
酸化膜を除去するために、ウェハ搬送ロバット32によ
ってシリコンウェハWを液槽チャンバ45のウェハカセ
ット45bに入れる。液槽チャンバ45を使用する。液
槽チャンバ45では、薬液としてフッ酸溶液を用いて
(4)に示した手順にしたがってシリコンウェハW表面
の自然酸化膜を除去する。その後に、シリコンウェハW
を、液槽チャンバ45から第4のバッファチャンバ41
に搬送してそこで一時的に保管した後に、第2のゲート
を開いてシリコンウェハWをアンロードチャンバ37に
出す。
【0082】第4例 シリコンウェハW上に約膜厚40nmのSiO2膜が形成され
ている場合であって、エッチングの均一性の要求が厳し
い場合には、次のような工程による。この場合、最終の
薬液としてフッ酸を使用しない。まず、第1のスピン型
ウェット処理チャンバ42においてSC−1液を使用し
て上記(1)で示した手順に従ってシリコンウェハWの
表面のパーティクルを除去する。
【0083】ついで、ウェハ搬送ロボット32を使用し
て、シリコンウェハWを第1のスピン型ウェット処理チ
ャンバ42から第1のバッファチャンバ38に移動し、
第1のバッファチャンバ38で一時的に保管した後に、
第2のスピン型ウェット処理チャンバ43のウェハ載置
板43a上に載置する。第2のスピン型ウェット処理チ
ャンバ43内では、エッチング速度を比較的速し、しか
もウォータマークを出さない処理をする。第2のスピン
型ウェット処理チャンバ43においては、薬液としてフ
ッ酸を使用し、さらに水洗のためにオゾン水を使用し
て、上記(2)で示した手順によってシリコン酸化膜を
厚さ40nmだけにエッチングする。
【0084】その後に、シリコンウェハWを、第2のス
ピン型ウェット処理チャンバ43から第2のバッファチ
ャンバ39に搬送してそこで一時的に保管した後に、第
2のゲートを開いてシリコンウェハWをアンロードチャ
ンバ37に出す。第5例 シリコンウェハW上のパーティクル除去だけが目的の場
合には、次のような工程による。
【0085】まず、第1のスピン型ウェット処理チャン
バ42においてSC−1液を使用して上記(1)で示し
た手順に従ってシリコンウェハWの表面のパーティクル
を除去する。その後に、シリコンウェハWを、一旦、第
1のバッファチャンバ38においた後に、第1のスピン
型ウェット処理チャンバ41から第1のバッファチャン
バ38に搬送してそこで一時的に保管した後に、第2の
ゲートを開いてシリコンウェハWをアンロードチャンバ
37に出す。
【0086】
【発明の効果】以上述べたように第1の発明によれば、
半導体ウェハを薬液処理する工程と、半導体ウェハの表
面を乾燥する工程の間に、半導体ウェハを水に浸した後
にこれを水から引き上げさらに水に戻すという工程を入
れたので、薬液処理された半導体ウェハの表面に付着し
ているパーティクルを新しい水内に剥離させ、これによ
り半導体ウェハ表面のパーティクルを低減することがで
きる。
【0087】また、その水に半導体ウェハを戻す際に、
その半導体ウェハの体積や半導体ウェハカセットの体積
によってその水を液槽から溢れ出させるようにしたの
で、槽内の水の上部に漂っている多くのパーティクルを
液槽から排出させることができ、これにより半導体ウェ
ハを液槽から引き上げる際にパーティクルの再付着を抑
制できる。
【0088】さらに、半導体ウェハを水から一時的に引
き上げる際に、半導体ウェハを置く雰囲気中に不活性ガ
スを含ませたり、その雰囲気中で半導体ウェハ表面を常
に水で濡らすようにしたので、半導体ウェハの表面の酸
化を防止できる。第2の本発明によれば、液槽の下方に
液槽から溢れ出る液を受けるための受皿を配置するか、
液槽を接地するか、液槽の外周に複数段の液溜めを設け
るか、又は液槽に酸化炭素を含む水を入れるようにした
ので、液槽から溢れでる液の流速を遅くして液槽が帯電
しにくくなり、又はイオンが液槽から外部に逃げやすく
なって帯電量の低下により液槽のパーティクル付着数を
低減することができる。この結果、液槽内の液に漂うパ
ーティクル量が少なくなって、その液から引き上げられ
たウェハへのパーティクルの付着数を低減できる。
【0089】第3の本発明のウェハ処理装置によれば、
スピン型ウェットチャンバ、ドライ処理チャンバ、液槽
チャンバとを真空搬送路に配置し、さらに真空搬送路の
中にウェハ搬送手段を取り付けたので、スピン型ウェッ
トチャンバ内又は液槽チャンバによってウェハ上のパー
ティクルを除去したり、酸化膜のエッチング分布を均一
にしたり、或いは、ドライ処理によってエッチング速度
を高くしたり、液槽チャンバによってウェット処理と乾
燥を行ったりというように、各チャンバの2つ以上を選
択して連続的にウェハをパーティクル除去し、膜をエッ
チングし、ウェハ洗浄し、乾燥するという最適な処理を
選択することがことができる。
【0090】また、ウェハを一時的に保管できるバッフ
ァチャンバをその真空搬送路に隣接することにより、バ
ッファチャンバにウェハを待機させることにより別のウ
ェハをスピン型ウェットチャンバ、ドライ処理チャン
バ、液槽チャンバすることができるの、ウェハ処理装置
内で複数枚のウェハを連続して処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態に使用される半
導体ウェハのウェット処理装置の概要構成図である。
【図2】図2(a) 〜図2(d) は、本発明の第1実施形態
の半導体ウェハのウェット処理方法を示す図(その1)
である。
【図3】図3(a) 〜図3(d) は、本発明の第1実施形態
の半導体ウェハのウェット処理方法を示す図(その2)
である。
【図4】図4は、本発明の第1実施形態の半導体ウェハ
のウェット処理のフローチャート(その1)である。
【図5】図5は、本発明の第1実施形態の半導体ウェハ
のウェット処理のフローチャート(その2)である。
【図6】図6(a) 〜図6(d) は、本発明の第2実施形態
の半導体ウェハのウェット処理を行うための装置を示す
断面図である。
【図7】図7は、本発明の第3実施形態のウェハ処理装
置の構成を示す平面図である。
【図8】図8は、本発明の第3実施形態のウェハ処理装
置の第1のスピン型ウェットチャンバとその周辺を示す
断面図である。
【図9】図9は、本発明の第3実施形態のウェハ処理装
置の第2のスピン型ウェットチャンバとその周辺を示す
断面図である。
【図10】図10は、本発明の第3実施形態のウェハ処
理装置のドライ処理チャンバとその周辺を示す断面図で
ある。
【図11】図11は、本発明の第3実施形態のウェハ処
理装置の液槽チャンバとその周辺を示す断面図である。
【図12】図12は、従来の半導体ウェハのウェット処
理後の乾燥工程を示す図である。
【図13】図13は、従来の半導体ウェハのウェット処
理後の乾燥工程を示すフローチャートである。
【図14】図14は、従来の半導体ウェハのドライ洗浄
装置の一例を示す断面図である。
【図15】図15は、従来の半導体ウェハのウェット洗
浄装置の一例を示す断面図である。
【図16】図16(a) は、従来の液槽における液槽への
半導体ウェハの浸漬状態を示す断面図、図16(b) は、
従来の液槽における液槽からの半導体ウェハの引き上げ
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
W ウェハ 1 液槽 1a 開口部 1b、1c、1d 液溜め 2 チャンバ 3a、3b カバー 4 ウェハカセット 5、21 給液管 6 薬液タンク 7 純水タンク 8、9、12、23 開閉弁 13、14、16 ガス管 15 IPAボンベ 17 不活性ガスボンベ 20 リフタ 22 純水タンク 24 減圧ポンプ 25 制御回路 26 液受皿 31 ウェハ処理装置 32 ウェハ搬送ロボット 33 真空搬送路室 35 ロードチャンバ 37 案ロードチャンバ 38〜41 バッファチャンバ 42 第1のスピン型ウェットチャンバ 43 第2のスピン型ウェットチャンバ 44 ドライ処理チャンバ 45 液槽チャンバ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体ウェハを液槽内の薬液に浸す工程
    と、 前記半導体ウェハを前記薬液から引き上げる工程と、 前記液槽内の液を前記薬液から水に交換する工程と、 前記水に前記半導体ウェハを浸す工程と、 前記半導体ウェハを前記水から引き上げて第1の雰囲気
    に晒した後に再び前記水に戻す工程と、 前記半導体ウェハを前記水から引き上げてアルコールを
    含む第2の雰囲気に晒して前記半導体ウェハ表面を乾燥
    する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】前記第1の雰囲気は不活性ガスを含むこと
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記第1の雰囲気に前記半導体ウェハを曝
    す際には前記半導体ウェハに水を照射することを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記半導体ウェハに前記水シャワーを照射
    する際には、前記液槽中の水を新たな水に交換すること
    を特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記水に前記半導体ウェハを戻す際に、前
    記水を前記液槽から溢れ出させることを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】半導体ウェハを薬液処理又は水処理をする
    ための液槽を備えた半導体装置の製造装置において、 前記液槽の下方には、前記液槽から溢れ出る液を受ける
    ための受皿が配置されていることを特徴とする半導体装
    置の製造装置。
  7. 【請求項7】半導体ウェハを薬液処理又は水処理をする
    ための液槽を備えた半導体装置の製造装置において、 前記液槽は接地されていることを特徴とする半導体装置
    の製造装置。
  8. 【請求項8】半導体ウェハを薬液処理又は水処理をする
    ための液槽を備えた半導体装置の製造装置において、 前記液槽の外周には、複数段の液溜めが存在することを
    特徴とする半導体装置の製造装置。
  9. 【請求項9】半導体ウェハを薬液処理又は水処理をする
    ための液槽を備えた半導体装置の製造装置において、 前記液槽には、酸化炭素を含む水が入れられていること
    を特徴とする半導体装置の製造装置。
  10. 【請求項10】半導体ウェハを載置する回転可能な第1
    のウェハ載置部と、該半導体ウェハに液を供給する第1
    の給液手段とを有する第1のスピン型ウェットチャンバ
    と、 前記半導体ウェハを載置する第2のウェハ載置部と、前
    記半導体ウェハにガスを供給するガス供給手段と、内部
    を排気する排気手段とを有するドライ処理チャンバと、 液を収納する液槽と、該液槽内に前記半導体ウェハを入
    れるためのウェハ移動手段と、該液槽に液を供給する第
    2の給液手段と、アルコールを導入する手段とを有する
    液槽チャンバと、 前記第1のスピン型ウェットチャンバと前記ドライ処理
    チャンバと前記液槽チャンバのすべてにつながる真空搬
    送路と、 前記真空搬送路の中に配置されて前記半導体ウェハを搬
    送するウェハ搬送手段とを有することを特徴とする半導
    体装置の製造装置。
  11. 【請求項11】前記半導体ウェハを載置する回転可能な
    第3のウェハ載置部と、該半導体ウェハに液を供給する
    第3の給液手段とを有する第2のスピン型ウェットチャ
    ンバをさらに備えたことを特徴とする請求項10記載の
    半導体装置の製造装置。
  12. 【請求項12】前記真空搬送路には、前記半導体ウェハ
    を一時的に保管するバッファチャンバが隣接されている
    ことを特徴とする請求項10記載の半導体装置の製造装
    置。
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