JPH10189401A - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JPH10189401A
JPH10189401A JP34801296A JP34801296A JPH10189401A JP H10189401 A JPH10189401 A JP H10189401A JP 34801296 A JP34801296 A JP 34801296A JP 34801296 A JP34801296 A JP 34801296A JP H10189401 A JPH10189401 A JP H10189401A
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Japan
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electrolytic capacitor
electrolyte
explosion
proof valve
hole
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JP34801296A
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Atsushi Ishii
淳 石井
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電解コンデンサの防爆弁が作動して電解液が
密閉容器から漏れた場合にも周囲に電解液等の汚染物質
を漏らすことをなくし、もって電解液漏れ等を考慮する
レイアウト上の制約がない電解コンデンサを提供するこ
と。 【解決手段】 本発明の電解コンデンサは、防爆弁6を
有する密閉容器11、密閉容器11に収容されている電
解質を含むコンデンサ素子、コンデンサ素子に接続され
ている正極端子4および負極端子5を有する電解コンデ
ンサ本体10と、電解コンデンサ本体10を収容してお
り内外を連通する貫通孔20が所定の位置に形成されて
いる保護ケース2,3とを有する。防爆弁6が作動して
電解液等が密閉容器11から漏れだしても、液体成分お
よび固体成分は保護ケース2,3内に溜まり、ガスは貫
通孔20により安全な方向へ吹き出されので、電解液等
の汚染物質による他部品の二次破壊を防止し設計上の制
約を無くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解コンデンサの
防爆装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来のラジアル型の電解コンデンサの外
観形状を図7に、断面形状を図8に示す。この電解コン
デンサ100は、電解液が含浸された紙(電解紙)に陽
極箔および陰極箔が挟まれてロール状に巻かれているコ
ンデンサ素子101、有底円筒状の二重構造の容器本体
102、およびこの容器本体の一端の開口を封止してい
る封口板103を有する。すなわち、容器本体102と
封口板103とで密閉容器が形成されており、封口板1
03には陽極端子104、陰極端子105および防爆弁
106が取り付けられている。防爆弁106は、過電
流、過電圧、温度上昇などなんらかの原因で上記密閉容
器の内圧が異常に高くなった場合に、他の部分に先んじ
て開口してガスなどを同密閉容器外へ排出するための安
全弁である。すなわち防爆弁106は、容器本体102
が破裂したり封口板103が吹き飛んだりして、電解コ
ンデンサ100の内容物が外部へ飛び出し、周囲を汚染
したり周囲の回路を破壊したりすることを防いでいる。
【0003】しかしそれでも防爆弁106が開封した際
には、電解液が防爆弁106から吹き出すことがあり、
電解液漏れにより周囲の回路要素を二次破壊する可能性
がある。それゆえ、周囲の回路の二次破壊の防止のため
に、防爆弁106の位置を決定する電解コンデンサ10
0の配置や他の部品の配置等に考慮を払う必要が生じ、
設計(レイアウト)上の制約を受けるという不都合があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、電解
コンデンサの防爆弁が作動して電解液が密閉容器から漏
れた場合にも周囲に電解液を漏らすことをなくし、もっ
て電解液漏れによるレイアウト上の制約がない電解コン
デンサを提供することを解決すべき課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するために、発明者は以下の手段を発明し
た。 (第1手段)本発明の第1手段は、請求項1記載の電解
コンデンサである。ここで、防爆スリットとは、通常は
密封状態にあるが、電解コンデンサの密閉容器内の圧力
が所定値にまで高まると、内圧により破口を生じて内圧
を密閉容器の外部へ逃がす作用を有するスリットであ
る。
【0006】本手段では、電解コンデンサ本体の防爆弁
が作動して電解液が防爆弁から噴出することがあって
も、噴出する電解液が直接かからず液溜まりでもない所
定の位置に貫通孔が開口していれば、貫通孔から保護ケ
ースの外部へ漏れ出すのはガスだけである。それゆえ、
防爆弁が作動して電解コンデンサ本体から液漏れがあっ
た場合にも、保護ケース内が汚染されるだけで保護ケー
スの外部は汚染されることがない。また、ガスの吹き出
しに関しても、貫通孔により吹き出し方向が制限される
ので貫通孔から吹き出したガスも他部品にかかることが
なく、電解液漏れ等による二次破壊は防止される。
【0007】したがって本手段によれば、電解コンデン
サの保護ケースの外に電解液漏れが及ぶことがなく、ガ
スも安全な方向に吹き出すので、周囲の他部品の二次破
壊の恐れがなく、設計上の制約が発生することがないと
いう効果がある。 (第2手段)本発明の第2手段は、請求項2記載の電解
コンデンサである。
【0008】本手段では、パイプやホースが貫通孔に接
続されていて、貫通孔から排出されるガスや汚染物質を
外部の無害な位置に導く。それゆえ、本手段の電解コン
デンサの周囲の部品等が汚染されて二次破壊に至る恐れ
がない。したがって本手段によれば、前述の第1手段の
効果に加えて、二次破壊の危険性がより完全に防止され
るという効果がある。
【0009】(第3手段)本発明の第3手段は、請求項
3記載の電解コンデンサである。フィルタの材質として
は、各種材料からなるスポンジ、パルプないし濾紙、活
性炭や吸湿性の高分子が封じられている布袋など、各種
の材料を用途に応じて使い分けることができる。
【0010】本手段では、貫通孔にフィルタが装着され
ていて、ガス成分は濾過して通すが液体や固体の汚染物
質はフィルタに捕らえられて貫通孔から漏出せず、電解
液漏れ等が十分に防止されている。したがって本手段に
よれば、前述の第1手段の効果に加えて、電解液漏れ等
による二次破壊の危険性がより完全に防止されるという
効果がある。
【0011】(第4手段)本発明の第4手段は、請求項
4記載の電解コンデンサである。本手段では、カバーが
保護ケースの内側から部分的に貫通孔を覆っているの
で、防爆弁が作動して電解液が噴出し予期しない飛び散
り方をして貫通孔の付近に達しても、電解液の飛沫はカ
バーに遮られて貫通孔にまで至ることがない。
【0012】したがって本手段によれば、前述の第1手
段の効果に加えて、電解液漏れ等による二次破壊の危険
性がより完全に防止されるという効果がある。 (第5手段)本発明の第5手段は、請求項5記載の電解
コンデンサである。本手段では、密閉容器内の圧力が異
常に高まって防爆弁が作動し、防爆弁から電解液等の汚
染物質が噴出した場合にも、防爆弁に接続されているパ
イプないしホースにより汚染物質は所定の位置へ導かれ
て排出される。それゆえ、周囲の部品や回路等に二次破
壊を引き起こすことがない安全な場所へ汚染物質を導く
ことができ、電解液等の汚染物質による二次破壊は防止
されている。
【0013】したがって本手段によれば、電解液漏れ等
による電解コンデンサの周囲の部品等の二次破壊の恐れ
がなく、電解液漏れに起因する設計上の制約が発生する
ことがないという効果がある。
【0014】
【発明の実施の形態および実施例】本発明の電解コンデ
ンサの実施の形態については、当業者に実施可能な理解
が得らえるよう、以下の実施例で明確かつ十分に説明す
る。 [実施例1] (実施例1の構成)本発明の実施例1としての電解コン
デンサ1は、図1に示すように、三本の電解コンデンサ
本体10と、これらを収容している保護ケース2,3と
から構成されている。
【0015】電解コンデンサ本体10は、アルミニウム
電解コンデンサであって、図2に示すようにその構成は
従来技術で説明した電解コンデンサ100と同一であ
る。すなわち、電解コンデンサ本体100は、電解液が
含浸された紙(電解紙)に陽極箔および陰極箔が挟まれ
てロール状に巻かれているコンデンサ素子(図略)、有
底円筒状の二重構造の容器本体12とその開口を封止し
ている封口板13とを有する。すなわち、容器本体12
と封口板13とで密閉容器11が形成されており、封口
板13には陽極端子4、陰極端子5および防爆弁6が取
り付けられている。防爆弁6は、過電流、過電圧、温度
上昇などなんらかの原因で密閉容器11の内圧が異常に
高くなった場合に、他の部分に先んじて開口してガスな
どを密閉容器11の外部へ排出するための安全弁であ
る。すなわち防爆弁6は、容器本体12が破裂したり封
口板13が吹き飛んだりして、電解コンデンサ本体10
の内容物が外部へ飛び出し、周囲を汚染したり周囲の回
路を破壊したりすることを防いでいる。
【0016】つまり、電解コンデンサ本体10は、防爆
弁6を有する密閉容器11と、密閉容器11に収容され
ている電解質を含むコンデンサ素子(図略)とを有す
る。また、電解コンデンサ本体10は、上記コンデンサ
素子に接続されている正極端子4および負極端子5とを
封口板13の表面に有する。正極端子4および負極端子
5には、それぞれスタッド7がねじ込まれており、両端
子4,5の電位は各スタッド7によって、保護ケース
2,3の外部へ導き出されている。スタッド7の先端部
からは雌ねじが内部に形成されており、ネジ止めにより
バスバー(銅板等)を容易にスタッド7に接続できるよ
うになっている。
【0017】再び図1に示すように、保護ケース2,3
は電解コンデンサ本体10を三本並列に収容しており、
保護ケース2には内外を連通する貫通孔20が所定の位
置に形成されている。すなわち、保護ケース2の上面に
は矩形のスリット状の貫通孔20が形成されていて保護
ケース2,3の内外を連通している。貫通孔20の位置
は、防爆弁6が作動して防爆弁6から電解液等を吹き出
しても、吹き出した電解液等が直接かかることがないよ
うに、防爆弁6の開口方向とは反対側近くにある。ま
た、保護ケース2,3内に溜まった電解液等が貫通孔2
0から漏れ出すことがないように、貫通孔20は保護ケ
ース2,3の上面に上方を向いて開口している。
【0018】保護ケース2,3は、ともにアルミニウム
合金製のキャスティング部材であって、その左右の両端
部に形成されている耳金部9’でそれぞれ四本のネジ
9”(うち二本は図略)により接合されている。保護ケ
ース2,3が互いに接合している全周囲の接合面は、液
密性を高めるために、シリコン樹脂のパテで封止されて
いる。また、電解コンデンサ本体10のスタッド7と背
向する方向に、取付け用のボルト穴が開いている脚部が
上方の左右に二箇所、下方の左右に二箇所、保護ケース
2,3の一部として形成されている。本実施例の電解コ
ンデンサ1は、脚部9をボルト止めされて、全ての電解
コンデンサ本体10の中心軸が水平面におおよそ収まる
ように取り付けられる。
【0019】保護ケース2,3の内部には、図3に示す
ように、各電解コンデンサ本体10の密閉容器11の中
間部を保持する保持部材8が接合されている。また、保
護ケース2,3の前方にはスタッド7を保持する円形の
貫通孔が形成されており、電解コンデンサ本体10の底
部が当接する保護ケース2,3の後方の内部には、同底
部を保持する保持部16が形成されている。それゆえ、
三本の電解コンデンサ本体10は、保護ケース2,3内
にしっかりと固定されている。
【0020】(実施例1の作用効果)本実施例の電解コ
ンデンサ1では、電解コンデンサ本体10の防爆弁6が
作動して電解液が防爆弁6から噴出することがあって
も、貫通孔20は噴出する電解液が直接かからず液溜ま
りでもない上部に開口している。それゆえ、貫通孔20
から保護ケース2,3の外部へ漏れ出すのはガスだけで
ある。また、ガスの吹き出しに関しても、貫通孔の開口
方向によりガスの吹き出し方向が制限されているので、
ガスを他部品にかからないようにすることが可能であ
る。
【0021】つまり、防爆弁6が作動して電解コンデン
サ本体10から液漏れ等があった場合にも、保護ケース
2,3内が汚染されるだけで保護ケース2,3の外部は
汚染されることがなく、電解液漏れ等の汚染物質による
二次破壊は防止される。したがって本実施例の電解コン
デンサ1によれば、保護ケース2,3の外に電解液漏れ
が及ぶことがないので二次破壊の恐れがなく、電解液漏
れに起因する設計上の制約が発生することがないという
効果がある。
【0022】(実施例1の変形態様1)本実施例の変形
態様として、縦置き型の電解コンデンサ1Aの実施が可
能である。本変形態様の電解コンデンサ1Aは、図4に
示すように、貫通孔20に装着されており気体の流通が
可能なフィルタ41と、保護ケース2の内部で貫通孔2
0およびフィルタ41を覆っているカバー42とを有す
る。本変形態様では、その他の点は前述の実施例1と同
様である。
【0023】フィルタ41は、シリコン樹脂製のスポン
ジである。防爆弁6作動時には、防爆弁6からの噴出物
のうちガス成分の一部はフィルタ41で濾過されて貫通
孔20から放出されるが、ガス成分のうち残りはフィル
タ41で冷却されて凝固し、フィルタ41に吸着され
る。また、上記噴出物のうち電解液などの液体成分と固
体成分とは、フィルタ41に吸着されてしまい、貫通孔
20から放出されることがない。
【0024】カバー42は、アルミニウム合金製の薄板
であり、上方の接合部Sで保護ケース2の内壁面の上部
にスポット溶接で接合されている。カバー42は貫通孔
20およびフィルタ41を覆って、保護ケース2の内壁
面のほぼ全幅に渡って配設されている。カバー42の下
部には、保護ケース2の内壁面との間に間隙が形成され
ており、ガスが浸入できるようになっている。
【0025】すなわち、防爆弁6からの噴出物はまず上
方に向かって吹き上げられた後、保護ケース2の内壁面
と貫通孔20を覆っているカバー42とを伝って保護ケ
ース2,3の内部空間の底部に向かい、フィルタ41お
よび貫通孔20に直接噴きかかることはない。上記噴出
物のうち、固体成分および液体成分は保護ケース2,3
の内部空間の底部に溜まって外部へ漏れ出すことはな
く、ガス成分だけが間隙40を通ってフィルタ41に達
して濾過された後、貫通孔20から外部へ排出される。
【0026】したがって本変形態様によれば、前述の実
施例1以上に安全性が高く、電解液漏れによる周囲の回
路等の二次破壊の危険性が、完全に防止されるという効
果がある。 (実施例1の変形態様2)電解コンデンサ本体10の過
熱を防止する目的で、保護ケース2,3の外壁に空冷用
のフィンが形成されている変形態様も可能である。
【0027】[実施例2] (実施例2の構成)本発明の実施例2としての電解コン
デンサ1Bは、図5に示すように、おおむね実施例1と
同様の構成を取っている。実施例1と異なる点は、矩形
の大きな貫通孔20に代わって二つの円形の貫通孔2
0’が保護ケース2の壁面に開口している点と、貫通孔
20’にそれぞれ接続されており保護ケース2,3の外
部に延在しているパイプ21およびホース22がある点
とである。
【0028】パイプ21は、保護ケース2に一体に形成
されており、三個の電解コンデンサ本体10の間の二箇
所に開口している貫通孔20’と連通している。ホース
22は適正な長さのシリコンゴム製のホースであり、一
端がパイプ21に接続されていて、他端は電解液が漏れ
出ても安全なドレーン部(図略)に開口している。 (実施例2の作用効果)本実施例では、パイプ21やホ
ース22が貫通孔20’に接続されていて、貫通孔2
0’から排出されるガスや汚染物質を外部の無害な位置
に導く。それゆえ、たとえ貫通孔20’から電解液がい
くらかでも漏れ出ることがあったとしても、本実施例の
電解コンデンサ1Bの周囲の部品等が汚染されて二次破
壊に至る恐れがない。
【0029】したがって本実施例の電解コンデンサ1B
によれば、前述の実施例1よりも防爆弁6作動時の安全
性が向上しており、電解液漏れによる二次破壊の危険性
がより完全に防止されるという効果がある。 (実施例2の変形態様1)本実施例では、ホース22内
にスポンジが挿置されている変形態様も可能である。本
変形態様では、スポンジが固体成分や液体成分を濾し取
るので、ガス成分の一部が緩やかにホース22の開口端
から漏れ出るだけであり、十分な長さのホースをやや上
向きに配設するだけよい。これだけで、周囲の回路等へ
の汚染を防止することができ、ドレーン部を設ける必要
がなくなるという効果がある。
【0030】(実施例2の変形態様2)実施例1の変形
態様1および変形態様2と同様の変形態様が、本実施例
に対しても実施可能であり、同様の作用効果が得られ
る。 [実施例3] (実施例3の構成)実施例3としての電解コンデンサ1
Cは、図6に示すように、電解コンデンサ本体10の防
爆弁6に、パイプ14およびホース15が接続されてい
る構成をとている。
【0031】すなわち電解コンデンサ1Cの電解コンデ
ンサ本体10は、防爆弁6を有する密閉容器11と、密
閉容器11に収容されている電解質を含むコンデンサ素
子(図略)と、同コンデンサ素子に接続されており密閉
容器11に固定されている正極端子4および負極端子5
とからなる。そして電解コンデンサ1Cは、電解コンデ
ンサ本体10の封口板13に形成されている防爆弁6
と、防爆弁6に接続されており外部に延在しているパイ
プ14およびホース15を有する。パイプ14は、封口
板13と一体に形成されており、防爆弁6に連通してい
る。ホース15はシリコンゴム製のホースであって、そ
の一端はパイプ14に接続されており、他端は電解液が
漏れだしても支障がないドレーン部(図略)に開口して
いる。
【0032】(実施例3の作用効果)本実施例の電解コ
ンデンサ1Cでは、密閉容器11内部の圧力が異常に高
まって防爆弁6が作動し、電解液等が防爆弁6から排出
された場合にも、電解液等の汚染物質はホース15に導
かれてドレーン部に排出される。ドレーン部は、周囲に
回路等がなく電解液等による二次破壊の恐れがない安全
な部位であるので、防爆弁6作動時にも二次破壊の恐れ
がなく信頼性が高まる。
【0033】したがって本実施例の電解コンデンサ1C
によれば、前述の実施例2と同様に、防爆弁6作動時の
安全性が向上しており、電解液漏れによる二次破壊の危
険性がより完全に防止されるという効果がある。また、
前述の実施例1および実施例2と比較して、電解コンデ
ンサ本体10が露出している分だけ空冷作用が良好に働
き、過熱しにくいという効果もある。
【0034】(実施例3の変形態様1)本実施例に対し
ても、実施例2の変形態様1と同様に、ホース15内に
スポンジを挿置している変形態様が可能であり、同様の
作用効果が得られる。 (実施例3の変形態様2)本実施例の密閉容器11の表
面に空冷用のフィンを形成して、空冷効果をいっそう高
めることにより過熱が防止されている変形態様も実施可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1としての電解コンデンサの構成を示
す斜視図
【図2】 実施例1の電解コンデンサ本体および端子の
形状を示す斜視図
【図3】 実施例1の保護ケースの形状および構成を示
す分解斜視図
【図4】 実施例1の変形態様1の
【図5】 実施例2としての電解コンデンサの構成を示
す斜視図
【図6】 実施例3としての電解コンデンサの構成を示
す斜視図
【図7】 従来の電解コンデンサの外形形状を示す斜視
【図8】 従来の電解コンデンサの構成を示す断面図
【符号の説明】
1,1A,1B,1C:本発明の電解コンデンサ 10:電解コンデンサ本体(アルミニウム電解コンデン
サ) 11:密閉容器 12:有底円筒状の容器本体 1
3:封口板 4:陽極端子 5:陰極端子 6:防爆弁 7:
スタッド 2,3:保護ケース(アルミニウム合金製) 20:貫通孔 40:間隙 41:フィルタ 4
2:カバー 20’:貫通孔 21:パイプ 22:ホース(シ
リコンゴム製) 8:保持部材 16:保持部 9:脚部 9’:耳金部 9”:ネジ 14:パイプ 15:ホース(シリコンゴム製) 100:従来の電解コンデンサ 101:コンデンサ素子 102:容器本体 10
3:封口板 104:陽極端子 105:陰極端子 106:防
爆弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防爆弁および防爆スリットのうち一方を有
    する密閉容器と、該密閉容器に収容されている電解質を
    含むコンデンサ素子と、該コンデンサ素子に接続されて
    いる正極端子および負極端子とを有する電解コンデンサ
    本体と、 該電解コンデンサ本体を収容しており内外を連通する貫
    通孔が所定の位置に形成されている保護ケースと、を有
    することを特徴とする電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】前記貫通孔に接続されており前記保護ケー
    スの外部に延在しているパイプおよびホースのうち少な
    くとも一方を有する、 請求項1記載の電解コンデンサ。
  3. 【請求項3】前記貫通孔に装着されており気体の流通が
    可能なフィルタを有する、 請求項1記載の電解コンデンサ。
  4. 【請求項4】前記保護ケースの内部で、前記貫通孔を覆
    っているカバーを有する、 請求項1記載の電解コンデンサ。
  5. 【請求項5】防爆弁を有する密閉容器と、 該密閉容器に収容されている電解質を含むコンデンサ素
    子と、 該コンデンサ素子に接続されており該密閉容器に固定さ
    れている正極端子および負極端子と、 該防爆弁に接続されており外部に延在しているパイプお
    よびホースのうち少なくとも一方と、を有することを特
    徴とする電解コンデンサ。
JP34801296A 1996-12-26 1996-12-26 電解コンデンサ Pending JPH10189401A (ja)

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