JP2000149887A - リチウム電池パックケース - Google Patents

リチウム電池パックケース

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JP2000149887A
JP2000149887A JP10324261A JP32426198A JP2000149887A JP 2000149887 A JP2000149887 A JP 2000149887A JP 10324261 A JP10324261 A JP 10324261A JP 32426198 A JP32426198 A JP 32426198A JP 2000149887 A JP2000149887 A JP 2000149887A
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case
lithium battery
pressure
battery pack
wall
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JP10324261A
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Seiichi Fukushi
誠一 福士
Toshiya Suzuki
俊哉 鈴木
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水に濡れてもリチウム電池パックケース内へ
の浸水を防止し得てしかもリチウム二次電池などの破壊
に基づく該ケースの破壊を防止し得るリチウム電池パッ
クケースを提供することを目的とする。 【解決手段】 水密性を有するリチウム電池パックケー
スであって、リチウム電池の破壊によって該ケースの内
圧が上昇しても該パックケースの破壊を防止する圧力開
放手段を有することを特徴とする。 【効果】 深海釣りなどのための電動リール用として有
用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウム電池パッ
クケースに関し、特に深海釣りなどに多用される電動リ
ール用として好適なリチウム電池パックケースに関す
る。
【0002】
【従来の技術】電動リールは、海釣り、就中深さ100
mあるいはそれ以上の深海の釣りに多用される。深海釣
りは、一般的に大物狙いであって大物が掛かったとき、
これを引き上げる際にかなり大きな電力を数分から長い
ときには数十分も消費する。このために電動リールの電
源として、従来は専ら鉛バッテリーが用いられてきた。
しかし鉛バッテリーは、周知の通り嵩高かで高重量であ
るために釣り場あるいは釣り舟までの運搬が容易ではな
い。本発明者らは、鉛バッテリーの上記の問題を考慮し
て、鉛バッテリーに代えて高出力が可能なリチウム二次
電池を採用する検討を行なってきた。リチウム二次電池
を採用すると、それの数本を収容したリチウム電池パッ
クケースは、鉛バッテリーと比較して軽量、小型であっ
て持ち運びが頗る楽であることが判った。
【0003】リチウム二次電池などを収容したリチウム
電池パックケースは、雨や波を被ったり釣り舟内の水槽
や磯間の水溜まりに落ちるなどして水に濡れ易い状況下
で用いられ、水濡れにて該ケース内に浸水があると内部
に存在するリチウム二次電池が危険な状態に曝されるの
で、かかる浸水を防止するために該ケースは水密性とす
る必要がある。ところで最近のリチウム二次電池は、そ
れの爆発による破壊を防止するための安全対策技術が向
上しており、一頃のものと比較して格段に安全となって
いる。とは言え電動リールの使用者を確実に保護するた
めに、一方該ケースを水密性とすると多くの場合に同時
に気密性となるので、リチウム二次電池の破壊に基づく
該ケース内の高圧化による破壊を防止することが必要で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記に鑑みて本発明
は、水に濡れても該ケース内への浸水を防止し得てしか
もリチウム二次電池などの破壊に基づく該ケースの破壊
を防止し得るリチウム電池パックケースを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、つぎの特徴を
有する。 (1) 水密性を有するリチウム電池パックケースであっ
て、圧力開放手段を有することを特徴とするリチウム電
池パックケース。 (2) 圧力開放手段が、該ケースに収容されたリチウム電
池の破壊によって該ケースの内圧が上昇した際に該ケー
スの破壊を防止するに十分に圧力を低下し得るものであ
る上記(1) 記載のリチウム電池パックケース。 (3) 圧力開放手段が、電池パックケースの壁に設けられ
た、該ケースの内壁から外壁に向かって広くなるテーパ
状の貫通孔と貫通孔に常態では水密に設置された栓体と
該ケースの内壁面上に設けられた感圧部材とを有し、感
圧部材は該ケースの内圧の上昇により変形して栓体を押
圧して栓体を移動せしめ、栓体と貫通孔の内壁との間に
ガス抜き通路を形成し得るものである上記(2) 記載のリ
チウム電池パックケース。 (4) 圧力開放手段が、該ケースの壁に設けられた貫通孔
と貫通孔に水密に設置されたラプチャー板とを有する上
記(1) 記載のリチウム電池パックケース。 (5) リチウム電池パックケースが、二体のケース部材に
て構成されており、二体のケース部材は互いにパッキン
グを介して水密状態に組み合わされてなる上記(1) 〜
(4) のいずれかに記載のリチウム電池パックケース。 (6) 電動リール用である上記(1) 〜(5) のいずれかに記
載のリチウム電池パックケース。
【0006】
【作用】本発明のリチウム電池パックケースは、水密性
を有する。この水密性により、該ケースが雨や波を被っ
たり水中に落ちるなどして水に濡れても該ケース内への
浸水は防止される。また本発明のリチウム電池パックケ
ースは、圧力開放手段を有する。該圧力開放手段は、該
ケース内に収容されたリチウム電池の有り得べき破壊に
よりケース内がその水密性に基づく気密性により圧力上
昇した際にケース内圧を低下し得る機能を有するので、
該電池の破壊によるケースの破壊を防止することができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のリチウム電池パックケー
スの形成材料としては、特に制限がなく例えばポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ−4−メチル
ペンテン−1などのポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−エチルアクリレート共重合体、ポリエステ
ル、ポリアミドなどのポリオレフィン以外の汎用プラス
チックス、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフ
ェニレンオキサイド、ポリフェニレンエーテル、ポリス
ルホン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアミドイミ
ド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリ
エーテルケトンなどのエンジニアリングプラスチックス
などの合成プラスチックス類、アルミニウム、鉄、SU
S、銅、真鍮などの金属の板あるいは箔と上記した合成
プラスチックス類の一種あるいは二種以上との複合材類
などを例示することができる。
【0008】本発明のリチウム電池パックケースは、市
場での流通に際してはリチウム電池を収容せずに空のま
まであってもよいが、通常はリチウム二次電池、リチウ
ム一次電池などの各種のリチウム電池の一本あるいは数
本を収容した状態とされる。また該ケースは一体もので
あってもよいが、リチウム電池を収容した状態での製造
の容易さから、二体のケース部材の組み合わせ構造であ
るほうが好ましい。その場合、二体のケース部材の一方
にリチウム電池を、さらに必要に応じて制御回路などの
他の部品をも一緒に収容し、その後残る他方のケース部
材を一方のケース部材と気密に組み合わせることにな
る。二体を気密に組み合わせる方法としては、接着剤に
よる接着、溶接、二体のケース部材間にパッキングを介
して機械的に組み合わせる方法、あるいはその他の方法
であってよい。
【0009】収容されるリチウム電池として、例えば出
力500〜2000mA・H程度のリチウム二次電池の
2〜10本を用い、ケース形成材料が上記した合成プラ
スチックス類などであると、その際に得られる電池入り
のリチウム電池パックケースは、その大きさおよび重量
において通常の弁当箱程度の軽量、小型であるので、釣
り道具と一緒にバッグなどに入れて楽に持ち運びができ
る。リチウム二次電池の使用本数をさらに増加すること
により、一層の大出力化が可能であり、しかもリチウム
二次電池の使用本数を多少増やしても、リチウム電池パ
ックケースの大きさおよび重量は、従来の鉛バッテリー
と比較して未だ充分に軽量、小型である。
【0010】なおリチウム電池を収容した本発明のリチ
ウム電池パックケースは、軽量であると言えども、通
常、比重が1より大であるので、誤って海に落として沈
めると回収は困難である。そのような場合は論外とし
て、雨に濡れ波を被ったり釣り舟内にある水槽や磯間に
点在する多数の水溜まりに落とすなどして水に濡らすこ
とは、実際上、よく起きる。一般的に、リチウム電池パ
ックケース内への浸水の程度は、該ケースにかかる水圧
の大きさと水圧がかかる時間とに比例する。雨や波では
単に濡れるだけであるが、水槽などに水没した場合に
は、水深に比例する水圧が水没した時間だけ確実にかか
る。魚釣りに熱中すると、水没したことに数分間あるい
は場合によっては十数分間も気が付かないこともある。
ただ幸いにも、かかる水槽などの水深は、せいぜい数十
cm程度であることが多い。よって本発明のリチウム電
池パックケースは、水圧が掛からない状態であれば長時
間、例えば少なくとも5時間、雨や波がかかり続けても
浸水しない水密性を有することが好ましく、さらには水
深1mの水中に1時間放置しても浸水しない高水密性を
有することが特に好ましい。後者のような高水密性は、
例えば前記した二体のケース部材間にパッキングを介し
て機械的に組み合わせる方法により容易に達成すること
ができる。パッキングを用いるこの方法については、図
1にて後記する。
【0011】上記のパッキングとしては、ゴム製、前記
した合成プラスチックス類の一種などからなるプラスチ
ックス製、断面(後記図1(c)のX−X線に沿う断
面)がC字形の金属製などが例示される。就中、天然ゴ
ム、イソプレンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレ
ン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重
合ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合ゴム、エチレン−酢酸ビニル
共重合ゴム、エチレン−エチルアクリレート共重合ゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、エピクロロヒ
ドリンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどのゴム
類、あるいはそれらを必要に応じて各ゴムを通常の方法
で架橋した架橋ゴム類からなるものが特に好ましい。
【0012】本発明のリチウム電池パックケースは、圧
力開放手段を有する。該手段は、一般的には該ケースに
収容されたリチウム電池の破壊によって該ケースの内圧
が上昇した際に該ケースの破壊を防止するに十分に圧力
を低下し得るものであればよく、その構造、圧力開放機
構、設置場所などについては、特に制限はない。例え
ば、後記の図2に例示する構造のもの、即ち電池パック
ケースの壁に設けられた、該ケースの内壁から外壁に向
かって狭くなるテーパ状の貫通孔と貫通孔に常態では水
密に設置された栓体と該ケースの内壁上に設けられた感
圧部材とを有し、感圧部材は該ケースの内圧の上昇によ
り変形して栓体を押圧して栓体を移動せしめ、栓体と貫
通孔の内壁との間にガス抜き通路を形成し得るもの、あ
るいは後記の図3に例示する構造のもの、即ち該ケース
の壁に設けられた貫通孔と貫通孔に水密に設置されたラ
プチャー板とを有するものなどである。
【0013】以下、本発明を図例により詳細に説明す
る。図1は、本発明のリチウム電池パックケースの分解
斜視図であり、図2は本発明において用いられる圧力開
放手段の一例の拡大部分断面図であり、図3は本発明に
おいて用いられる圧力開放手段の他の例の拡大部分断面
図である。図4は本発明において用いられる圧力開放手
段のさらに他の例の拡大部分断面図である。
【0014】図1においてリチウム電池パックケース
は、図1(a)に示す上部材1、図1(c)に示すパッ
キング4、および図1(d)に示す下部材2とからな
る。なお図1(b)には、リチウム電池パックケースに
収容される八個のリチウム二次電池からなる電池集合体
3を示す。
【0015】図1(a)に示す上部材1は、天井壁11
と四辺の側壁18(うち二辺は図示し得ず)よりなり、
天井壁11を底部とする容器状物であって、後記する下
部材2と組み合わされて水密性の箱体を形成する。図1
(a)は、該容器状物の開口方向を下向きとした図であ
って、天井壁11と側壁18は別々に成形したものを水
密状に互いに接合されていてもよく、また一体的に形成
されていてもよい。天井壁11の外側表面12は、平坦
で且つ長方形である。上部材1は、その四辺の周囲に一
辺あたり3個、合計12個の突起13を有し、各突起1
3にはボルト穴14が穿設されている。15は該ボルト
穴13に挿入するためのボルトである。なお5は、上部
材1の天井壁11に設置され、図2、図3、図4などに
より詳述する圧力開放手段である。
【0016】図1(b)では、直列に接続された4個の
リチウム二次電池の群31、群32の2組(合計8個)
が並列接続された状態を示す。
【0017】図1(c)では、長方形の枠状のパッキン
グ4が示されており、パッキング4としては、前記した
各種のゴムやプラスチックスの1種または2種以上をベ
ース材とし、必要に応じて各ベース材に常用される薬
剤、例えば、老化防止剤、加工助剤、着色剤、充填剤、
粘着剤などを通常量配合した組成物からなる成形品ある
いは架橋成形品などが用いられる。パッキング4のX−
X線に沿う断面形状は、円、楕円、方形あるいはその他
であってよい。さらにパッキング4としては、前記した
断面C字形の金属製のものでもよい。
【0018】図1(d)は、下部材2を示す。下部材2
は、底壁21と四辺の側壁28よりなり、底壁21を底
部とする容器状物であって、上部材1と組み合わされて
水密性の箱体を形成する。図1(d)は、該容器状物の
開口方向を上向きとした図であって、底壁21と側壁2
8は別々に成形したものを水密状に互いに接合されてい
てもよく、また一体的に形成されていてもよい。底壁2
1の図示されないその外側表面(下側表面)は、上部材
1の外側表面12と同様に平坦であり且つ長方形であ
る。下部材2の四辺の周囲には、上部材1の12個の突
起13と対応するように合計12個の突起23が設けら
れており、各突起23にはボルト穴24が穿設されてい
る。四辺の側壁28の一辺の側壁281には正極端子棒
25と負極端子棒26とが水密状態にて貫通して設置さ
れており、各該端子棒25、26の一端は側壁281の
外側に露出している。また下部材2の四辺の側壁28の
頂面上には、長方形枠状のパッキング設置溝27が掘設
されている。パッキング設置溝27の溝は、使用するパ
ッキング4の図1(c)におけるX−X線に沿う断面形
状に合う断面形状とされている。なお図示できないが、
上部材1の四辺の側壁18の頂面上にもパッキング設置
溝27と対応する長方形枠状のパッキング設置溝が掘設
されている。
【0019】リチウム電池パックケースを分解前の状態
に戻すには、まず下部材2のパッキング設置溝27内に
パッキング4を嵌め込み、電池集合体3を下部材2の所
定個所に設置し、電池集合体3の正極、負極をそれぞれ
正極端子棒25、負極端子棒26と絶縁電線を用いて電
気的に接続する。ついで上部材1を被せ、12個のボル
ト穴14とボルト穴24とが一致するように位置合わせ
し、それぞれにボルト15を挿入し、挿入したボルト1
5の先端にナット(図示せず)を螺着して上部材1と下
部材2とをパッキング4を介した状態にて水密に堅く固
定する。
【0020】つぎに、図1を参照しながら図2、図3に
より圧力開放手段5の詳細を説明する。図2(a)、
(b)および図3(a)、(b)において、10はリチ
ウム電池パックケース(その内部構造の記載は省略)で
あり、11は上部材1の天井壁であり、5は圧力開放手
段であり、21は下部材2の底壁である。即ち図2およ
び図3においては、圧力開放手段5は上部材1の天井壁
11に設けられている。
【0021】図2(a)において、圧力開放手段5は、
天井壁11に設けられた、リチウム電池パックケースの
内壁から外壁に向かって狭くなるテーパ状の貫通孔5
1、貫通孔51内に設置された栓体52、および天井壁
11の内面上に設けられた感圧部材53とからなる。栓
体52は、その外面521と内面522との間にパッキ
ング設置溝523を有し、パッキング設置溝523内に
はシール用のOリング524が嵌め込まれている。リチ
ウム電池パックケース10が常態にある間は、栓体52
は貫通孔51内に水密に設置されている。感圧部材53
は、二個の突起531を有する短冊状の板バネからな
り、二個の突起531の間にある内部分532の外面が
栓体52の内面522と接合して、バネ作用にて常に栓
体52を該ケース10の室内の方向に引っ張る状態に保
持している。貫通孔51は、この引張り力により栓体5
2にて水密状態となる。上記の感圧部材53の内部分5
32と栓体52の内面522との接合は、溶接、接着あ
るいはその他の方法によってよい。
【0022】リチウム電池パックケース10内のリチウ
ム二次電池に異変が生じて破壊し、該ケース10内の圧
力が急上昇すると、図2(b)に図示する通り、該圧力
は感圧部材53のバネ作用に抗して栓体52の内面52
2を押圧して栓体52を矢印1aの方向に移動せしめ、
それに伴って感圧部材53は図2(b)に図示する通り
にその突起531が変形する。栓体52がかく移動する
と、栓体52のテーパ表面と貫通孔51の内壁との間に
隙間が生じ、この隙間から矢印1bの方向にリチウム電
池パックケース10内の気体が吹き出し、かくしてリチ
ウム電池パックケース10の破壊が防止される。
【0023】感圧部材53としては、上記の板バネに代
えて、該板バネと同様の機能をなし得る弾性体、例え
ば、架橋ゴムの成形体、コイルスプリングなどであって
もよい。
【0024】図3(a)において、圧力開放手段5は、
天井壁11に設けられた貫通孔51と天井壁11の内面
上に設けられたラプチャー板55とからなる。ラプチャ
ー板55としては、リチウム二次電池の安全装置に使用
されているアルミニウム箔、切り欠き部のあるアルミニ
ウム板、などからなる金属製の周知のラプチャー板の他
に、パックケースの形成材料として前記した合成プラス
チックス類のシート、パッキング4の形成材料として前
記したゴム類あるいは架橋ゴム類のシートなどが例示さ
れる。ラプチャー板55は、リチウム電池パックケース
10が常態にある間は外部から水分が貫通孔51を通っ
て侵入しないように、天井壁11の内面上に接着剤ある
いはその他の方法により水密に設置される。
【0025】リチウム電池パックケース10内のリチウ
ム二次電池に異変が生じて破壊し、該ケース10内の圧
力が急上昇すると、ラプチャー板55はその圧力を受け
て図3(b)に図示する通りに破裂して貫通孔51を開
口し、この開口によりリチウム電池パックケース10内
の気体が貫通孔51から吹き出し、かくしてリチウム電
池パックケース10の破壊が防止される。
【0026】図4において、圧力開放手段5は、天井壁
11に設けられた貫通孔51、栓体52、およびスプリ
ング56とからなる。栓体52は、天井壁11の外面側
に位置して該外面と水密状態で接触し得る円盤体52
5、天井壁11の内面側に位置する受圧用の円盤体52
6、および円盤体525と円盤体526とを連結する連
結棒527とからなる。円盤体525と連結棒527と
の結合および円盤体526と連結棒527との結合は、
ネジなどの通常の結合方法によってよい。貫通孔51の
内面と連結棒527の表面と間は、常に通気性があるよ
うにして連結棒527は貫通孔51内を自由に移動でき
るようにしておく。連結棒527の外径が貫通孔51の
内径より僅かに小さい場合には、通気性を確保するため
に貫通孔51の内壁に通気路となる溝を数条設けるとよ
い。
【0027】円盤体525は、外側の鍔部5251とそ
の内側の、鍔部5251より小径で肉厚の壁接触部52
52とからなり、鍔部5251と壁接触部5252との
接触側面は図示する通り、なだらかな曲線を描いてい
る。壁接触部5252は、その裏面上にリング状のパッ
キング設置溝5253を有し、該溝5253にはOリン
グ5254が嵌め込まれている。一方、天井壁11の外
面には、壁接触部5252の裏面が水密状態で接触し得
る浅い窪み111が掘削されており、且つ窪み111の
表面にはOリング5254が嵌まり込み得るパッキング
溝112が掘削されている。スプリング56は、円盤体
526と天井壁11の内面との間で連結棒527上に挿
設されていて、常時は前記した感圧部材53と同様にバ
ネ作用にて常に栓体52を該ケース10の室内の方向に
引っ張るように保持される。
【0028】リチウム電池パックケース10が常態にあ
る間は、圧力開放手段5の壁接触部5252が天井壁1
1の窪み111に水密に嵌まり込んだ状態を保持され、
且つスプリング56の作用により該ケース10は水密状
態に維持される。つぎに該ケース10内のリチウム二次
電池に異変が生じて破壊し該ケース10内の圧力が急上
昇すると、それによって生じた高圧が受圧用の円盤体5
26押圧して圧力開放手段5の全体が天井壁11の外側
の方向に移動し、その結果、壁接触部5252が窪み1
11から離れて通気路が形成される。図4は、通気路が
形成された状態を示す。この通気路の形成にてリチウム
電池パックケース10内の気体が天井壁11の外に吹き
出し、かくしてリチウム電池パックケース10の破壊が
防止される。
【0029】圧力開放手段5は、図2、図3、図4の各
実施例ではリチウム電池パックケース10の天井壁11
に設けたが、天井壁11以外にも該ケース10の側壁な
ど種々の個所に設置することができる。その設置個所
は、要はリチウム電池パックケース10の使用上から邪
魔にならず、且つ急上昇した該ケース10内の圧力を効
果的に排出し得る個所であればよい。
【0030】
【発明の効果】本発明のリチウム電池パックケースは、
つぎの諸効果を有する。 、リチウム電池としてリチウム二次電池を使用し、そ
の使用本数を必要な程度に増すことにより、従来の鉛バ
ッテリーと同等あるいはそれ以上の高電力を長時間にわ
たって出力し得る。従って、リチウム二次電池を収容し
た本発明のリチウム電池パックケースを電動リールの電
源として使用すると、沖合での深海釣りが可能である。 、リチウム二次電池を収容した状態において、従来の
鉛バッテリーと同等あるいはそれ以上の高電力を長時間
にわたって出力し得ながら、その大きさおよび重量は、
通常の弁当箱程度に過ぎず、しかして運搬が頗る楽であ
る。 、水密性を有するので、雨や波を被ったり水槽に落ち
るなどしても該ケース内への浸水は防止される。 、圧力開放手段を有するので、リチウム電池の破壊に
よる該ケースの破壊を防止することができる。 、本発明のリチウム電池パックケースは、以上の諸効
果を有するので、リチウム電池を収容することにより、
水に濡れる条件で使用される電源として、特に魚釣り用
の電動リール用の電源として使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリチウム電池パックケースの分解斜視
図である。
【図2】本発明において用いられる圧力開放手段の一例
の拡大部分断面図である。
【図3】本発明において用いられる圧力開放手段の他の
例の拡大部分断面図である。
【図4】本発明において用いられる圧力開放手段の他の
例の拡大部分断面図である。
【符号の説明】
10 リチウム電池パックケース 1 上部材 2 下部材 3 電池集合体 4 パッキング 5 圧力開放手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水密性を有するリチウム電池パックケー
    スであって、圧力開放手段を有することを特徴とするリ
    チウム電池パックケース。
  2. 【請求項2】 圧力開放手段が、該ケースに収容された
    リチウム電池の破壊によって該ケースの内圧が上昇した
    際に該ケースの破壊を防止するに十分に圧力を低下し得
    るものである請求項1記載のリチウム電池パックケー
    ス。
  3. 【請求項3】 圧力開放手段が、電池パックケースの壁
    に設けられた、該ケースの内壁から外壁に向かって広く
    なるテーパ状の貫通孔と貫通孔に常態では水密に設置さ
    れた栓体と該ケースの内壁面上に設けられた感圧部材と
    を有し、感圧部材は該ケースの内圧の上昇により変形し
    て栓体を押圧して栓体を移動せしめ、栓体と貫通孔の内
    壁との間にガス抜き通路を形成し得るものである請求項
    2記載のリチウム電池パックケース。
  4. 【請求項4】 圧力開放手段が、該ケースの壁に設けら
    れた貫通孔と貫通孔に水密に設置されたラプチャー板と
    を有する請求項1記載のリチウム電池パックケース。
  5. 【請求項5】 リチウム電池パックケースが、二体のケ
    ース部材にて構成されており、二体のケース部材は互い
    にパッキングを介して水密状態に組み合わされてなる請
    求項1〜4のいずれかに記載のリチウム電池パックケー
    ス。
  6. 【請求項6】 電動リール用である請求項1〜5のいず
    れかに記載のリチウム電池パックケース。
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