JPH0412515A - アルミ電解コンデンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はアルミ電解コンデンサに関するものである。

従来の技術 従来のアルミ電解コンデンサは、粗面化したアルミ箔の
表面に誘電体酸化皮膜を形成し、これをセパレータとと
もに巻回してコンデンサ素子を構成し、このコンデンサ
素子を駆動用電解液とともに、有底円筒状のアルミケー
ス内に封入することにより構成している。そしてこのア
ルミ電解コンデンサは、外装材として塩化ビニール製の
チューブをアルミケースの外周面にかぶせ、またアルミ
ケースの天板部には肉薄部よりなる防爆弁を設けるとと
もに、この上には塩化ビニール製の円板状の絶縁板を設
置している。

上記アルミ電解コンデンサを、定格よシ高い温度や高い
電圧で使用した場合は、駆動用電解液の温度が上がって
蒸気化するため、アルミケースの内圧が上昇する。この
場合、前述したようにアルミケースの天板部に肉薄部よ
シなる防爆弁を設けているため、急激にアルミケースの
内圧が上昇した場合には、防爆弁を構成する肉薄部が壊
れて駆動用電解液のガスが逃げるため、大きな爆発には
至らないものである。そして防爆弁が作動するとガス化
した駆動用電解液が防爆弁部から外部に放出される。こ
の場合、ガス化した駆動用電解液は、防爆弁の上に設け
た円板状の絶縁板に電たって冷却されるため、一部は液
化して絶縁板の裏側に結露する。そして液化した駆動用
電解液はアルミケースの側面部を伝って落下していき、
このアルミ電解コンデンサをセットしたプリント基板上
に落下し、電圧印加部をショートさせて発煙や発火を起
こす原因となっていた。

そこでこのような問題点を解決するために、例えば、実
開平１−１２９８１９号公報に示されているように、第
２図に示すような構造のアルミ電解コンデンサが提案さ
れている。すなわち、この第２図に示すアルミ電解コン
デンサは、有底円筒状のアルミケース１の天板部１！Ｌ
Ｋ防爆弁２を設け、かつこの防爆弁２上に通気性を有す
る電解液吸収材３を接着剤で固定し、防爆弁２部より噴
出する駆動用電解液を電解液吸収材３で吸収するように
したものである。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の構成では、防爆弁２の作動時
にアルミケース１が変形する際、接着剤がストレヌを受
けて破壊されてしまい、その結果。

電解液吸収材３が落下してしまうという危険性があシ、
またこの電解液吸収材３は防爆弁２の上に接着されてい
るため、防爆弁２の作動性を妨げてしまうという問題点
を有するものである。

本発明はこのような問題点を解決するもので、防爆弁の
作動性を妨げることなく、防爆弁の作動時に噴出する駆
動用電解液を効果的に吸収して外部に流出させることの
ないアルミ電解コンデンサを提供することを目的とする
ものである。

課題を解決するだめの手段 上記目的を達成するために本発明のアルミ電解コンデン
サは、駆動用電解液を含浸させたコンデンサ素子と、こ
のコンデンサ素子を内装する有底筒状の金属ケークと、
この金属ケースの開口部を封口する封口部材と、前記金
属ケークの天板部に設けた防爆弁とを備え、前記防爆弁
の上方に空間部を設け、この空間部を介して前記金属ケ
ースの天板部上方に駆動用電解液を吸収する性質および
通気性を有する吸収材を設置したものである。

作用 上記構成によれば、有底筒状の金属ケースの天板部に設
けだ防爆弁の上方に空間部を設け、この空間部を介して
前記金属ケースの天板部上方に駆動用電解液を吸収する
性質および通気性を有する吸収材を設置しているため、
防爆弁が作動して金属ケークが上方に変形し、そして駆
動用電解液か防爆弁部よシ噴出したとしても、空間部の
存在により、吸収材が金属ケースの上方への変形による
影響を直接受けることはなくなシ、したがって防爆弁の
作動性を妨げるということはなく、またこの防爆弁の作
動時に噴出する駆動用電解液も吸収材によって効果的に
吸収することができる。これによシ、駆動用電解液が外
部に流出するようなことはなくなるため、このアルミ電
解コンデンサをセｙ）したプリント基板上の電圧印加部
がショートするようなことはなくなる。また前記吸収材
が防爆弁の作動時に落下するという問題も解決すること
ができる。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図にもとづいて説明する
。第１図において、１１は有底円筒状のアルミニウムよ
りなる金属ケースで、この金属ケーク１１内には駆動用
電解液を含浸させたコンデンサ素子１２を装備しており
、このコンデンサ素子１２は粗面化したアルミ箔の表面
に誘電体酸化皮膜を形成し、これをセパレータとともに
巻回することにより構成している。また前記コンデンサ
素子１２からは一対のリード線１３，１３３が導出され
、かつこの一対のリード線１３．１３１１には一対の外
部接続端子１４．１４＆が端子板よりなる封口部材１６
０部分でかしめにより接続されている。前記端子板より
なる封口部材１５は金属ケー７１１の開口部に配設され
、金属ケー、２１１の開放端をカーリング封口すること
により、金属ケー７１１の開口部を封口している。１６
は前記金属ケース１１の天板部１１ａに設けた肉薄部よ
りなる防爆弁で、この放爆弁１６の上方には、前記金属
ケース１１の天板部１１ａに円筒状の固定用部材１７を
圧入によって設置することにより空間部１８を設けてい
る。また前記固定用部材１７の内周部上方には内方に突
出する取付部１９を設け、この取付部１９に駆動用電解
液を吸収する性質および通気性を有する例えば、ガラヌ
繊維、多孔質高分子、難燃化処理したＦ紙、不織布等の
吸収材２ｏを取付けている。なお、前記固定用部材１９
は金属あるいは樹脂のいずれで構成してもよく、また前
記金属ケース１１を上方に延出させて固定用部材１９を
一体に形成して空間部１８を形成してもよいものである
。

上記した構成とすることにより、異常時における温度上
昇や金属ケース１１の内圧の上昇があった場合は、防爆
弁１６は金属ケース１１の上方への変形によりすみやか
に作動するもので、この防爆弁１６の作動により、駆動
用電解液が防爆弁１６部より空間部１８内に噴出する。

この場合、空間部１８を設けたことによシ、吸収材２ｏ
が金属ケー７１１の上方への変形による影響を直接受け
ることはなくなる。しだがって防爆弁１６の作動性を防
げるということもなくなる。

また防爆弁１６の作動時に噴出する駆動用電解液は、前
記空間部１８を介して金属ケース１１の天板部１１！Ｌ
の上方に設置した吸収材２０で効果的に吸収することが
できるため、駆動用電解液が外部に流出することはない
。そしてまた吸収材２０は、金属ケース１１の天板部１
１ａの上方に設置した固定用部材１９に取付け、かっこ
の吸収材２０と金属ケース１１の天板部１１！Ｌとの間
には空間部１８を設けているため、防爆弁１６の作動時
に吸収材２ｏが落下してしまう心配もないものである。

発明の効果 上記実施例の説明から明らかなように本発明のアルミ電
解コンデンサは、有底筒状の金属ケースの天板部に設け
た防爆弁の上方に空間部を設け、この空間部を介して前
記金属ケースの天板部上方に駆動用電解液を吸収する性
質および通気性を有する吸収材を設置しているため、防
爆弁が作動して金属ケースが上方に変形し、そして駆動
用電解液が防爆弁部よシ噴出したとしても、空間部の存
在によシ、吸収材が金属ケースの上方への変形による影
響を直接受けることはなくなり、したがって防爆弁の作
動性を妨げるということはなく、またこの防爆弁の作動
時に噴出する駆動用電解液も吸収材によって効果的に吸
収することができる。

これにより、駆動用電解液が外部に流出するようなこと
はなくなるため、このアルミ電解コンデンサをセットし
たプリント基板上の電圧印加部がショートするようなこ
とはなくなる。また前記吸収材が防爆弁の作動時に落下
するという問題も解決することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すアルミ電解コンデンサ
の断面図、第２図は従来のアルミ電解コンデンサを示す
斜視図である。 １１・川・・金属ケース、１１ａ・・印・天板部、１２
・・・コンデンサ素子、１５・・・・・封口部材、１６
・・・・・放爆弁、１８・・・・空間部、２ｏ・・・・
・吸収材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　駆動用電解液を含浸させたコンデンサ素子と、このコ
   ンデンサ素子を内装する有底筒状の金属ケースと、この
   金属ケースの開口部を封口する封口部材と、前記金属ケ
   ースの天板部に設けた防爆弁とを備え、前記防爆弁の上
   方に空間部を設け、この空間部を介して前記金属ケース
   の天板部上方に駆動用電解液を吸収する性質および通気
   性を有する吸収材を設置したことを特徴とするアルミ電
   解コンデンサ。