JPH1018893A - エンジンのセンサ信号処理装置 - Google Patents

エンジンのセンサ信号処理装置

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JPH1018893A
JPH1018893A JP8170498A JP17049896A JPH1018893A JP H1018893 A JPH1018893 A JP H1018893A JP 8170498 A JP8170498 A JP 8170498A JP 17049896 A JP17049896 A JP 17049896A JP H1018893 A JPH1018893 A JP H1018893A
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JP
Japan
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sensor
detection signal
atmospheric pressure
engine
normal
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JP8170498A
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English (en)
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Takehiko Itami
岳彦 伊丹
Kazue Yokota
和重 横田
Keisuke Fujiwara
啓介 藤原
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】バッテリ電圧が低い始動時であっても、大気圧
に応じた噴射制御を確実に行なえるようにする。 【解決手段】イグニッションスイッチのON時に実行さ
れる初期化ルーチンにおいて、バッテリ電圧VBが基準
電圧LVB以上であるか否か、また、大気圧センサの出
力PRESS が正常範囲内であるか否かを判別する。そし
て、バッテリ電圧VBが基準電圧LVB以上であって(S
1)、かつ、出力PRESS が正常範囲内であるときには(S
2)、そのときの大気圧センサの出力PRESS を、始動時用
噴射制御に用いる大気圧PRESS にセットする(S3)。一
方、バッテリ電圧VBが基準電圧LVB未満であるか(S
1)、又は、出力PRESS が正常範囲内でない場合には(S
2)、前回運転時における大気圧センサの出力PRESS の記
憶データPAMB# を、前記大気圧PRESS にセットする(S
4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンのセンサ信
号処理装置に関し、詳しくは、バッテリ電圧の低下によ
ってセンサから正常な検出信号が得られない場合におけ
る制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のセンサ信号処理装置としては、例
えば実開平3−21540号公報,実開昭58−187
804号公報,特開昭64−60756号公報に開示さ
れるようなものがあった。実開平3−21540号公報
には、電源投入時に記憶させておいたエンジンの温度の
データを、クランキング中に用いてエンジン制御量の設
定を行わせる構成が開示されている。
【0003】また、実開昭58−187804号公報に
は、エンジンの始動時に予め記憶しておいた電源電圧と
センサ出力との比に基づいて、センサ出力の信号レベル
を把握する構成が開示されている。更に、特開昭64−
60756号公報には、初回電源投入時におけるセンサ
出力を記憶させておき、始動時に前記記憶させたおいた
センサ出力に基づいてエンジンを制御する構成の開示が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記実開平3−215
40号公報や特開昭64−60756号公報に開示され
るものでは、電源投入時のセンサの検出信号が電源電圧
(バッテリ電圧)の低下等によって異常であっても、該
信号に基づいてクランキング中に制御することになって
しまうか、また、電源投入時にセンサの検出信号が異常
であると、当該センサの検出結果を用いた始動時の制御
が全く行われなくなってしまうという問題がある。
【0005】また、実開昭58−187804号公報の
ものでは、センサ出力と比較されるベース電圧として記
憶値を用いる構成であり、センサ出力の電圧低下による
異常には対処できないという問題がある。本発明は上記
問題点に鑑みなされたものであり、大気圧などは前回の
運転終了時からは大きな変化がないものと考えられるこ
とに着目し、センサの検出信号が電圧低下などによって
電源投入時から異常であっても、く始動時のエンジン制
御性が大きく低下することを回避できるようにすること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明は、センサからの検出信号に基づいてエンジンを制
御するエンジンのセンサ信号処理装置であって、図1に
示すように構成される。図1において、正常・異常判別
手段は、センサの検出信号の正常,異常を判別する。そ
して、検出信号記憶手段は、正常・異常判別手段により
正常状態が判別されているときの最新の検出信号を逐次
更新して記憶し、イグニッションスイッチのOFF状態
において前記記憶データを保持する。
【0007】一方、異常時初期値設定手段は、イグニッ
ションスイッチのON時に、前記正常・異常判別手段に
より異常状態が判別されたときに、センサの実際の検出
信号に代えて、前記検出信号記憶手段により記憶保持さ
れている前回運転時の検出信号を初期値として設定す
る。かかる構成によると、正常判別された検出信号が逐
次更新して記憶されるので、センサの検出結果が変化す
る場合には、最近の正常な検出結果(通常はイグニッシ
ョンがOFFされる直前のデータ)が記憶されることに
なり、然も、イグニッションスイッチがOFFされた後
も、記憶データが消えることなく、次にイグニッション
スイッチがONされるまで保持される。そして、イグニ
ッションスイッチのON時に、センサ信号が異常である
と判別されたときには、センサの検出結果が前回運転時
に対して大きく変化しないものとして、前記記憶されて
いる前回運転時の正常な検出信号を検出結果の初期値と
する。
【0008】請求項2記載の発明では、前記正常・異常
判別手段により異常状態が判別されているときに、エン
ジン制御に用いる検出信号を前回値に保持する検出信号
保持手段を設ける構成とした。かかる構成によると、前
記初期値設定がなされた後も、継続的に異常状態が判別
されると、前回運転時の検出結果をそのまま継続的に用
いることになり、また、正常状態から異常状態に変化し
たときには、異常状態に切り換わる直前の正常状態での
検出信号が異常状態において継続的に用いられることに
なる。
【0009】請求項3記載の発明では、前記正常・異常
判別手段が、バッテリ電圧が予め設定された基準電圧未
満であるときに、検出信号の異常状態を判別する構成と
した。即ち、センサの電源であるバッテリ電圧が低下し
ているために、センサが正常に検出信号を出力すること
ができないと推定される状態を異常状態として判別させ
るものであり、バッテリ劣化,バッテリ放電によるイグ
ニッションスイッチON時のバッテリ電圧異常の他、ク
ランキングに伴うバッテリ電圧の低下時にも異常状態の
判別がなされることになる。
【0010】請求項4記載の発明では、前記正常・異常
判別手段が、検出信号が予め設定された正常範囲内でな
いときに、検出信号の異常状態を判別する構成とした。
即ち、センサがが正常時に出力する範囲以外の検出信号
を出力しているときを、異常状態として判別させるもの
であり、電源であるバッテリ電圧の低下を原因として検
出信号が異常値を示す場合の他、パッテリ電圧が正常値
であるのにセンサ自体或いは検出信号の出力ラインの故
障などによって、検出信号が異常値を示す場合を含ん
で、異常判別がなされる。
【0011】請求項5記載の発明では、前記センサが大
気圧を検出する大気圧センサである構成とした。大気圧
は、高度の他、天候にも左右されるが、車両の停止中に
牽引,搬送されない限り前回の運転停止時から大きく変
化することはなく、前回の運転停止時に検出された大気
圧を次の始動時に用いても、実際値に略近い値を用いて
エンジンを制御することになる。
【0012】請求項6記載の発明では、前記大気圧セン
サの検出信号に基づいて、始動時におけるエンジンへの
燃料供給量を補正する構成とした。エンジン吸入空気量
の検出値を用いずに始動時の燃料供給量を決定する場合
があり、この場合には、大気圧に基づき燃料供給量を補
正することで、大気圧変化(酸素濃度変化)による要求
燃料量の変化に対応することができる。ここで、イグニ
ッションスイッチON時に大気圧センサの検出信号が異
常であると判別されると、前回運転時に検出された大気
圧が初期値として設定され、前記始動時の燃料補正に用
いられることになる。
【0013】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、イグニッ
ションスイッチのON時からセンサ信号が異常であると
判別されても、前回運転時の検出信号を初期値として設
定してエンジン制御を行わせるから、センサの検出信号
が前回運転時から大きく変化することがない場合には、
センサ信号の正常時と略同等なエンジン制御性を発揮さ
せることができるという効果がある。
【0014】請求項2記載の発明によると、例えばクラ
ンキングによるバッテリ電圧の低下などによってセンサ
信号が異常になっても、略正常時と同様なエンジン制御
性を保持させることができるという効果がある。請求項
3記載の発明によると、センサの電源であるバッテリ電
圧の低下によって、センサが正常な検出信号を出力する
ことができなくなっている状態で、異常なセンサ信号に
基づきエンジンが制御されることを回避できるという効
果がある。
【0015】請求項4記載の発明によると、バッテリ電
圧の低下を原因とするものを含み、センサの検出信号が
異常値を示していることを判別でき、異常なセンサ信号
に基づきエンジンが制御されることを回避できるという
効果がある。請求項5記載の発明によると、大気圧は、
通常は前回運転時に対して大きく変化しないから、たと
えセンサが正常に検出信号を出力しない状態となってい
ても、始動時から大気圧に基づくエンジン制御を実行さ
せることができるという効果がある。
【0016】請求項6記載の発明によると、たとえセン
サが正常に検出信号を出力しない状態となっていても、
大気圧に基づく始動時の燃料量補正を実行させ、始動性
を維持することができるという効果がある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図2は、実施形態におけるエンジンのシステム構
成を示す図である。この図2において、エンジン1に
は、スロットル弁2で調整された空気が吸引され、燃料
噴射弁3から噴射される燃料によって混合気が形成され
る。
【0018】尚、燃料噴射弁3を吸気ポートに設けてあ
るが、燃焼室内に直接燃料を噴射する構成であっても良
い。前記混合気は、点火栓4による火花点火によって着
火燃焼する。前記燃料噴射弁3による燃料噴射、及び、
点火栓4による点火を制御するコントロールユニット5
は、マイクロコンピュータを含んで構成され、各種セン
サからの検出信号を演算処理して、前記燃料噴射弁3に
よる燃料噴射量、及び、点火栓4による点火時期を制御
する。従って、前記コントロールユニット5が、センサ
信号処理装置に相当する。
【0019】前記各種センサとしては、スロットル弁2
の上流側でエンジン1の吸入空気流量を検出するエアフ
ローメータ6、クランク角を検出するクランク角センサ
7,冷却水温度を検出する水温センサ8、大気圧を検出
する大気圧センサ9などが設けられている。尚、クラン
ク角センサ7からの検出信号に基づきエンジン回転速度
Neを算出することが可能である。
【0020】また、前記コントロールユニット5は、イ
グニッションスイッチ10を介してバッテリ11が接続され
ており、コントロールユニット5はバッテリ電圧VBを
検出できるようになっている。ここで、コントロールユ
ニット5による噴射量制御の様子を説明する。前記燃料
噴射弁3には、プレッシャレギュレータで調整された燃
料が供給され、燃料噴射弁3の開弁時間に比例した量の
燃料が噴射されるようになっており、コントロールユニ
ット5は、以下のようにして噴射パルス幅(開弁時間)
を決定する。
【0021】まず、エアフローメータ6で検出された吸
入空気流量Qとエンジン回転速度Neとに基づいて基本
噴射パルス幅Tp(Tp=K×Q/Ne)が演算され
る。一方、水温Twなどの運転条件に応じた各種補正係
数COや、バッテリ電圧VBによる無効噴射時間の変化
を補正するための補正分Tsなどが演算される。そし
て、前記基本噴射パルス幅Tpを、前記各種補正係数C
Oや補正分Tsなどによって補正して、最終的な噴射パ
ルス幅Tiを設定する。
【0022】コントロールユニット5は、前記噴射パル
ス幅Tiの噴射パルス信号を、エンジン回転に同期した
タイミングで燃料噴射弁3に出力し、前記噴射パルス幅
Tiに比例する量の燃料を噴射させる。また、エンジン
の始動時(クランキング中)には、前記噴射パルス幅T
iとは別に、始動時用パルス幅TiSTを演算し、通常の
噴射パルス幅Tiと前記始動時用パルス幅TiSTとのい
ずれか大きい方を選択して、燃料噴射弁3を制御する。
【0023】前記始動時用パルス幅TiSTは、 TiST=TCST×TCSN×TKCS×TATM として算出される。ここで、TCSTは水温に応じて設
定される始動時用基本パルス幅、TCSNはエンジン回
転速度Neに応じた補正係数、TKCSはクランキング
開始からの経過時間に応じた補正係数、TATMは大気
圧に応じた補正係数である。
【0024】コントロールユニット5は、図3及び図4
のフローチャートに示すようにして、前記大気圧に応じ
た補正係数TATMの設定に用いる大気圧PRESS を設定
する。図3のフローチャートは、コントロールユニット
5に対する電源投入時、即ち、イグニッションスイッチ
10のON時にのみ1回だけ実行される初期化ルーチンを
示す。尚、前記初期化ルーチンでは、大気圧以外のパラ
メータについても初期化が行なわれるが、大気圧以外に
関わる部分は省略してある。
【0025】まず、S1では、そのときのバッテリ電圧
VBが、予め設定された基準電圧LVB以上であるか否
かを判別する。前記基準電圧LVBは、大気圧センサ9
が正常な検出信号を出力し得る最小バッテリ電圧として
設定されている。S1で、バッテリ電圧VBが基準電圧
LVB以上であると判別されたときには、S2へ進み、
そのときの大気圧センサ9の出力VPRESSが、予め設定さ
れた正常範囲内であるか否かを、前記出力VPRESSが許容
最大値VMAX未満であり、かつ、前記出力VPRESSが許容最
小値VMIN以上であるか否かに基づいて判別する。
【0026】前記許容最大値VMAX,許容最小値VMINは、
バッテリ電圧VBが前記基準電圧LVB以上の条件下
で、予測される最大の大気圧変化があっても、越えるこ
とがない値として設定されている。S2で、大気圧セン
サ9の出力VPRESSが許容最大値VMAX未満であり、かつ、
許容最小値VMIN以上であると判別されたときには、その
ときの大気圧センサ9の出力VPRESSは信頼できるもの
(正常状態)と見做し、S3へ進んで、エンジン制御、
即ち、前記始動時用噴射パルス幅TiSTの補正制御に用
いる大気圧PRESS の初期値としてそのときの出力VPRESS
をセットする。
【0027】一方、S1で、バッテリ電圧VBが前記基
準電圧LVB未満であると判別されたときと、S2で、
大気圧センサ9の出力VPRESSが前記許容最大値VMAX,許
容最小値VMINで挟まれる範囲内でないと判別されときに
は、大気圧センサ9の検出信号が異常であると判断し
て、S4へ進む。尚、S1,S2の部分が、正常・異常
判別手段に相当する。
【0028】S4(異常時初期値設定手段)では、前回
の運転時においてバッテリ電圧が正常であるときに正常
範囲内であると判別された出力VPRESSを記憶しておいた
記憶データPAMB# を、大気圧PRESS の初期値としてセッ
トする。即ち、大気圧は、前回の運転時に対して大きく
変化しないと考えられるから、大気圧センサ9の検出信
号の異常時(バッテリ電圧に基づき異常が推定される状
態を含む)においては、前回運転時に検出された結果
を、そのまま今回の運転時における初期値として設定す
るものである。
【0029】これにより、イグニッションスイッチON
時に、大気圧センサ9の検出信号に基づいた大気圧検出
が行なえない場合であっても、大気圧の初期値として略
実際値に近い値を設定して、始動時用噴射パルス幅の演
算に用いることが可能となる。一方、図4のフローチャ
ートは、運転中に所定時間毎(例えば50ms毎) に実行さ
れるルーチンを示し、異常・正常判別手段としてのS1
1,S12では、前記S1,S2と同様に、バッテリ電圧
と基準電圧との比較判別、出力VPRESSと正常範囲との比
較を行なわせる。
【0030】そして、バッテリ電圧VBが正常であっ
て、かつ、そのときの出力VPRESSが正常範囲内にあると
きには、S13へ進み、大気圧PRESS の前回値PRESS(old)
と最新の出力VPRESSとの加重平均値を今回の大気圧PRES
S にセットする。 PRESS ←VPRESS×α+PRESS(old)×(1−α)
(αは定数) 尚、前記加重平均を行なわずに、そのときの出力VPRESS
をそのまま大気圧PRESS にセットしても良い。
【0031】また、次のS14では、前記S13における演
算で得られた大気圧PRESS を記憶データPAMB# にセット
してバックアップされるメモリに格納する(検出信号記
憶手段)。前記記憶データPAMB# は、バッテリ電圧が正
常であってかつ出力VPRESSが正常範囲内にあるときに逐
次更新記憶されることになり、かつ、イグニッションス
イッチのOFF中も記憶保持されるようにしてあるか
ら、通常であればイグニッションスイッチOFF直前で
の出力VPRESSが、次にイグニッションスイッチがONさ
れるまで記憶されることになる。
【0032】次のイグニッションスイッチのON時に、
バッテリ電圧が低かったり、或いは、そのときの出力VP
RESSが正常範囲内でなかったときには、前記S14での処
理によって記憶される前回運転時における出力VPRESS
が、実際の出力に代えて大気圧PRESS に初期値としてセ
ットされる(異常時初期値設定手段)。一方、S11でバ
ッテリ電圧が基準電圧以下であると判別されたときと、
S12で出力VPRESSが正常範囲内でないと判別されたとき
には、今回の大気圧PRESS に前回値PRESS(old)をセット
して、出力VPRESSが異常になる直前の値を異常状態の間
保持させるようにする(検出信号保持手段)。
【0033】例えばイグニッションスイッチのON時に
は、出力VPRESSが正常であったのに対し、クランキング
開始に伴うバッテリ電圧の低下によって出力VPRESSが異
常になったときには、クランキング開始直前の実際の検
出結果が、クランキング終了(バッテリ電圧の復活)ま
で保持されて、始動時用噴射パルス幅の演算に用いられ
ることになる。
【0034】また、イグニッションスイッチのON時に
バッテリ電圧が低く、前回の運転時における値を初期値
にセットしたときで、クランキング終了までバッテリ電
圧が回復しなかったときには、イグニッションスイッチ
ONから前記バッテリ電圧が復活するまでの間、始動時
用噴射パルス幅の演算に用いる大気圧として、前回運転
時の検出結果が用いられることになる。
【0035】従って、クランキングによるバッテリ電圧
の低下によって、大気圧センサ9が正常な検出信号を出
力できなくなっても、極力最近の検出結果を用いて始動
時用噴射パルス幅を演算させることができ、以て、始動
性を維持できる。尚、上記では、大気圧の検出結果を用
いて始動時噴射パルス幅を補正する制御を示したが、大
気圧を用いるエンジン制御を上記の始動時用のパルスに
限定するものではない。
【0036】更に、上記では、イグニッションスイッチ
のON時に検出信号が異常であるときに、前回運転時の
検出結果を用いる構成とするセンサとして大気圧センサ
9を示したが、イグニッションスイッチのOFF時間が
充分に短いことなどの条件を付加すれば、外気温度セン
サ,吸気温センサ,水温センサ,燃温センサなどの各種
温度センサについても、同様な処理を施すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明にかかるセンサ信号処理装
置の基本構成ブロック図。
【図2】実施形態におけるエンジンのシステム構成図。
【図3】実施形態における初期化ルーチンを示すフロー
チャート。
【図4】実施形態における大気圧検出ルーチンを示すフ
ローチャート。
【符号の説明】
1 エンジン 2 スロットル弁 3 燃料噴射弁 4 点火栓 5 コントロールユニット 6 エアフローメータ 7 クランク角センサ 8 水温センサ 9 大気圧センサ 10 イグニッションスイッチ 11 バッテリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 41/04 330 F02D 41/04 330N 41/06 330 41/06 330J 41/22 301 41/22 301L

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】センサからの検出信号に基づいてエンジン
    を制御するエンジンのセンサ信号処理装置であって、 センサの検出信号の正常,異常を判別する正常・異常判
    別手段と、 該正常・異常判別手段により正常状態が判別されている
    ときの最新の検出信号を逐次更新して記憶し、イグニッ
    ションスイッチのOFF状態において前記記憶データを
    保持する検出信号記憶手段と、 イグニッションスイッチのON時に、前記正常・異常判
    別手段により異常状態が判別されたときに、センサの実
    際の検出信号に代えて、前記検出信号記憶手段により記
    憶保持されている前回運転時の検出信号を初期値として
    設定する異常時初期値設定手段と、 を含んで構成されたことを特徴とするエンジンのセンサ
    信号処理装置。
  2. 【請求項2】前記正常・異常判別手段により異常状態が
    判別されているときに、エンジン制御に用いる検出信号
    を前回値に保持する検出信号保持手段を設けたことを特
    徴とする請求項1記載のエンジンのセンサ信号処理装
    置。
  3. 【請求項3】前記正常・異常判別手段が、バッテリ電圧
    が予め設定された基準電圧未満であるときに、検出信号
    の異常状態を判別することを特徴とする請求項1又は2
    に記載のエンジンのセンサ信号処理装置。
  4. 【請求項4】前記正常・異常判別手段が、検出信号が予
    め設定された正常範囲内でないときに、検出信号の異常
    状態を判別することを特徴とする請求項1又は2に記載
    のエンジンのセンサ信号処理装置。
  5. 【請求項5】前記センサが大気圧を検出する大気圧セン
    サであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つ
    に記載のエンジンのセンサ信号処理装置。
  6. 【請求項6】前記大気圧センサの検出信号に基づいて、
    始動時におけるエンジンへの燃料供給量を補正すること
    を特徴とする請求項5記載のエンジンのセンサ信号処理
    装置。
JP8170498A 1996-06-28 1996-06-28 エンジンのセンサ信号処理装置 Pending JPH1018893A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008072049A2 (en) * 2006-12-13 2008-06-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine and method of controlling the same
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