JPH10188026A - 動画像作成方法および動画像作成用記憶媒体 - Google Patents

動画像作成方法および動画像作成用記憶媒体

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JPH10188026A
JPH10188026A JP34738796A JP34738796A JPH10188026A JP H10188026 A JPH10188026 A JP H10188026A JP 34738796 A JP34738796 A JP 34738796A JP 34738796 A JP34738796 A JP 34738796A JP H10188026 A JPH10188026 A JP H10188026A
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images
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Masaki Nakagawa
正樹 中川
Kazumi Okamura
一美 岡村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作成者が意図した複雑な動きをし、かつ意図
した形状に変化する動画像を容易に作成できるようにす
ること。 【解決手段】 時間的に前後関係にある少なくとも2コ
マの画像を入力した後、その入力画像を構成する線画の
対応付けを1ストローク毎に行い、さらに対応関係にあ
る線画を構成する複数の筆点座標の対応付けを行い、対
応関係にある筆点座標を結ぶ直線を前記入力画像の間に
生成する中間画の作成数で等分割する点の座標を算出
し、同じ等分割グループの座標点を順に接続した中間線
を生成し、この中間線を前記入力画像の間に再生する中
間画として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータを用
いて動画像を作成する動画像作成方法に係り、特に、コ
ンピュータに接続されたタブレットとペンを用い、動画
の元になる複数枚のスケッチを入力し、そのスケッチに
基づいて形状や位置が変化する動画像を作成する動画像
作成方法および該方法をコンピュータで実施するための
動画像記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アニメーション等の動画を作成する方法
は、(1)連続した複数枚の絵を描き、これを1コマず
つ切り替えて表示することにより、動いているように見
せるコマ割方法と、(2)描いた絵を所望の軌跡に沿っ
て移動させることにより、動画として見せるオブジェク
ト移動方法に大別することができる。
【0003】コマ割方法では、多数のコマの作成に手間
がかかる反面、様々に変形する動画に対応でき、多様な
表現が可能であるという利点がある。
【0004】これに対し、オブジェクト移動方法では、
描いた絵(対象物)を移動させるだけで形状を変化させ
ることはできないが、作成の手間がかからず、データ量
も少ないという利点がある。
【0005】従来、このような2種の動画作成方法を利
用して動画を作成する方法として、特開昭63−143
676号公報に開示されたアニメーション作成処理方法
および特開平2−199579号公報に開示された動画
作成方法がある。
【0006】特開昭63−143676号公報に開示さ
れたアニメーション作成処理方法は、時間的に長い動画
を少ないキーフレームで作成することを目的とし、複数
の部分動作のキーフレームと動作データを登録し、所望
の動画を生成するためのシナリオデータに基づき、前記
のキーフレームと動作データを読出して中間フレームを
自動生成し、この自動生成した中間フレームを合成し、
その合成フレームを時々刻々の動画として出力するよう
にしたものである。
【0007】また、特開平2−199579号公報に開
示された動画作成方法は、動く対象画像の動きの指示を
視覚的に入力編集し、動画作成に係る労力を削減するこ
とを目的とし、マウスやタブレット等のデジタイズ装置
やイメージスキャナ等の画像入力装置を用い、動く対象
画像の動きの軌跡や速度、拡大縮小率の時間変化、回転
角度時間変化などを図形的な情報として入力し、その入
力された各種変形要因の時間的変化から対象画像の動き
の内容を算出することによって動画を作成するようにし
たものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ア
ニメーション作成方法にあっては、コマ単位の部分画像
の入力作業は軽減されたとしても、部分画像をどのよう
に合成したら目的の合成画像が得られるかを考えながら
シナリオデータを作成する必要があるため、シナリオデ
ータの作成が容易でないという問題がある。
【0009】また、特開平2−199579号公報に開
示された動画作成方法にあっては、動画像の軌跡、速
度、拡大縮小率、回転角度を容易に変化させることがで
き、また、動画像の形状については変化の仕方(ねじれ
等)を指示することによって変化させることができる。
しかし、動いた後の画像そのものの形状を直接指定する
ものではない。このため、動いた後の形状を意図した形
状に一致させるには、試行錯誤で変化の仕方を調整しな
ければならず、意図した形状に変化する動画像を容易に
作成できないという問題がある。
【0010】本発明の目的は、作成者が意図した複雑な
動きをし、かつ意図した形状に変化する動画像を容易に
作成することができる動画像作成方法を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、時間的に前後関係にある少なくとも2コ
マの画像を入力した後、その入力画像を構成する線画の
対応付けを1ストローク毎に行い、さらに対応関係にあ
る線画を構成する複数の筆点座標の対応付けを行い、対
応関係にある筆点座標を結ぶ直線を前記入力画像の間に
生成する中間画の作成数で等分割する点の座標を算出
し、同じ等分割グループの座標点を順に接続した中間線
を生成し、この中間線を前記入力画像の間に再生する中
間画として出力することを特徴とする。
【0012】そして、1ストローク毎の線画の対応付け
は、筆順に従って行うことを特徴とする。
【0013】また、入力画像および中間画の移動の軌跡
を入力し、その移動の軌跡に沿って入力画像および中間
画を順次再生する場合は、移動の軌跡上の筆点数を中間
画数で等分割する点の座標を算出し、その等分割座標点
を中間画切り替え点として再生することを特徴とする。
【0014】前記入力画像は、描画面を所定速度でサン
プリングし、描画に伴う筆点の座標データを順次出力す
るタブレットから入力することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面により詳細に
説明する。
【0016】図1は、本発明の動画像作成方法を適用し
た動画像作成システムの実施の形態を示すシステム構成
図であり、動画像の元になる2コマの画像(静止画)を
入力すると共に、作成した動画像を表示する表示一体型
液晶タブレット1(以下、タブレットと略記)と、この
タブレット1の描画面で動画像の元になる2コマの画像
を描画するためのペン2と、タブレット1と接続され、
動画を作成するデータ処理装置3を備えている。
【0017】タブレット1およびペン2は、ペン2によ
るタブレット1への筆点を例えば電磁結合度の差異によ
って検出する方式のもので構成されている。なお、感圧
式あるいは静電容量方式のものを用いることもできる。
要するに、描画面を所定速度でサンプリングし、ペン2
で描画を行った際に、筆点の座標(2次元座標)を順次
出力するものであればよい。
【0018】データ処理装置3は、例えばパーソナルコ
ンピュータ等の計算機で構成されるものであり、その機
能構成を大別すると、筆点座標データ入力処理部31、
動画データ記憶部32、中間画作成処理部33、動画再
生表示処理部34、表示管理部35とを備えている。こ
のデータ処理装置3には、作成した動画像を格納する動
画像データファイル4が接続されている。
【0019】筆点座標データ入力処理部31は、タブレ
ット1から出力される筆点の座標データを順次取り込
み、動画データ記憶部32に格納するものである。中間
画作成処理部33は、少なくとも2コマの入力画像に基
づき、その入力画像の間を補完する中間画を作成するも
のであり、作成した中間画は動画データ記憶部32に記
憶させる。
【0020】動画再生表示処理部34は、動画データ記
憶部32に記憶された入力画像および中間画をユーザが
指定した速度で読出し、動画の再生処理を行うものであ
る。
【0021】表示管理部35は、タブレット1における
表示画面の内容を切り替えたり、動画再生処理部34に
より読み出された動画像データを動画像として表示画面
に表示させるものである。
【0022】以下、このように構成された動画像作成シ
ステムの動作を説明する。
【0023】まず、本実施形態における動画作成システ
ムでは、基本的には、次の2種の作成方法で所望の動画
を作成することができる。
【0024】(1)時間的に連続する複数コマの画像を
タブレット1から入力し、その複数コマの画像の再生速
度および移動軌跡を指定することにより、複数コマの画
像を指定された速度で順次切り替えながら、指定された
移動軌跡に沿って再生する方法。
【0025】(2)時間的に前後関係にある少なくとも
2コマの画像をタブレット1から入力し、その入力画像
の間を補完する中間画を生成し、この中間画で入力画像
を補完しながら再生する方法。
【0026】前者の方法は、図2に示すように、まず、
複数コマの画像201〜204をタブレット1の描画面
で入力し、次に、再生速度Tおよび移動軌跡Lを入力
し、次に、再生コマンドを入力することにより、図2
(c)に示すように、複数コマの画像201〜204を
移動軌跡Lに沿って再生するものである。
【0027】ここで、コマの画像201〜204は、動
画の最小単位である動画オブジェクトとして入力する。
すなわち、図3に示すように、タブレット1の描画面に
おいて、最初のコマの画像201をペン2で描画し、次
に、ペン2でその画像201を囲む線301を入力する
ことにより、最初のコマの画像201の動画オブジェク
トを入力する。2番目、3番目、4番目の画像202、
203,204についても同様である。以下、このよう
にして入力された画像を動画オブジェクトという。
【0028】後者の方法は、図4に示すように、時間的
に前後関係にある2コマの動画オブジェクト401,4
02をタブレット1から入力し、次に、これらの動画オ
ブジェクト401,402の間を補完する中間画403
の枚数(コマ数)を指定し、次に、動画オブジェクト4
02の次に再生する動画オブジェクト404を入力し、
さらに動画オブジェクト402,404の間を補完する
中間画405,406の枚数(コマ数)を指定した後、
再生速度Tおよび移動軌跡Lを入力し、次に、再生コマ
ンドを入力することにより、図4(f)に示すように、
動画オブジェクト401→中間画403→動画オブジェ
クト402→中間画405→中間画406→動画オブジ
ェクト404の順で移動軌跡Lに沿って再生するもので
ある。
【0029】なお、図2および図4で説明した方法にお
いて、移動軌跡Lを指定しなかった場合は、入力された
画像間の直線上に再生表示される。
【0030】動画の最小単位である動画オブジェクト
は、図5に示すようなデータを持ち、動画データ記憶部
32に記憶される。すなわち、それぞれの動画オブジェ
クトを区別するための「動画オブジェクトNo.」50
1、動画オブジェクトを構成する直線や曲線等の各線画
を区別するための「線画No.」502、各線画の筆点
座標列503、各線画の色や太さ等の属性504、各筆
点座標に対応する次のコマの対応点505、当該動画オ
ブジェクトの移動軌跡座標506、再生開始時刻50
7、再生速度508、再生終了時刻509を持ってい
る。
【0031】ここで、次コマ対応点505は、後述する
ように、中間画を作成する際の中間画作成処理によって
設定される。また、再生開始時刻507および再生終了
時刻509は、再生コマンドが入力されてからの時間を
表し、背景等の他の動画と時間的に同期させて再生する
場合に設定されるものである。この場合、移動の開始時
刻も設定可能である。
【0032】中間画については、前後の2コマの図5に
示すようなデータに基づき作成される。
【0033】図6は、データ処理装置3における動画作
成手順を示す基本フロー図であり、データ処理装置3は
ユーザの操作待ち状態で待機している時、動画作成に関
するコマンドが入力されると(ステップ601)、その
コマンドに対する処理をプログラムメモリ(図示せず)
から呼出し、コマンドに対する処理を実行する(ステッ
プ602)。ユーザの操作がコマンド入力操作でなく、
タブレット1上の描画操作であった場合、ペン2による
筆点座標データを筆点座標データ入力処理部31によっ
て読み込み、動画データ記憶部32に記憶させる(ステ
ップ603,604)。ユーザによって終了操作が行わ
れた場合(ステップ605)、動画作成に関する処理を
終了する。
【0034】ここで、動画作成に関するコマンドとして
は、(1)ペン2の色や太さの属性変更コマンド、
(2)動画オブジェクトの指定コマンド、(3)次コ
マ、前コマの編集コマンド、(4)移動軌跡記録コマン
ド、(5)中間画作成コマンド、(6)動画オブジェク
トの再生速度や起動方法の設定コマンド、(7)動画再
生コマンド、(8)動画ファイル入出力コマンドなどが
ある。
【0035】属性変更コマンドが入力された場合、属性
変更処理を呼出し、図5の動画オブジェクトの属性50
4に設定されている属性を、ユーザによるタブレット1
上の入力操作によって新たに指定された属性に変更す
る。
【0036】動画オブジェクトの指定コマンドが入力さ
れた場合、例えば図3の動画201を囲む線301を入
力すべきことを表示画面でユーザに指示し、タブレット
1上の入力操作によって線301が入力されたならば、
その線301で囲まれた動画201を1つの動画オブジ
ェクトとして動画データ記憶部32に記憶させる。
【0037】次コマ、前コマの編集コマンドが入力され
た場合、次コマまたは前コマの動画オブジェクトを動画
データ記憶部32から読出してタブレット1の表示画面
に表示させ、ユーザによる修正を待ち、タブレット1上
の入力操作によって修正が終了したならば再び動画デー
タ記憶部32に記憶させる。
【0038】移動軌跡記録コマンドが入力された場合、
動画として再生する動画オブジェクトの移動軌跡を入力
するように表示画面でユーザに指示し、図2(b)に示
すように、ペン2によるタブレット1上の描画操作によ
って移動軌跡Lが入力されたならば、その移動軌跡上の
筆点座標データを動画データ記憶部32に記憶させる。
【0039】中間画作成コマンドが入力された場合、中
間画作成処理を呼出し、ユーザによって指定された前後
2コマの間の中間画を作成する。詳しくは、前後2コマ
の間の筆点を筆順によって対応付ける処理を行い、前コ
マの動画オブジェクトの次コマ対応点505に記憶させ
る。
【0040】動画オブジェクトの再生速度や起動方法の
設定コマンドが入力された場合、再生速度や起動方法を
入力するように表示画面でユーザに指示し、タブレット
1上の入力操作によって例えば再生速度が入力されたな
らば、その値を図5の動画オブジェクトの再生速度50
8に記憶させる。
【0041】動画再生コマンドが入力された場合、ユー
ザによって描画された複数コマの動画オブジェクトを指
定された再生速度で指定された移動軌跡にそってタブレ
ット1の表示画面上に再生する。
【0042】動画ファイル入出力コマンドが入力された
場合、動画入力コマンドであるか、動画出力コマンドで
あるかを判定し、動画入力コマンドあれば動画データフ
ァイル4からユーザによって指定されたファイル名の動
画ファイルを読出し、動画データ記憶部32に記憶さ
せ、動画出力コマンドであれば動画データ記憶部32に
記憶された複数コマの動画オブジェクトをユーザから指
定されたファイル名で動画データファイル4に格納す
る。
【0043】図7は、ユーザの操作手順を示すフロー図
であり、まず、タブレット1上でペン2を用いて第1コ
マ目の画像を描画する(ステップ701)。次に、動画
の最小単位とする動画オブジェクトを指定する(ステッ
プ702)。その指定は、図3で説明したように、描画
した画像を囲む線301を入力することによって行う。
【0044】次に、次のコマの動画オブジェクトを同様
にして入力し、指定する(ステップ703)。次に、移
動軌跡Lを指定した後(ステップ704)、再生速度T
(秒)を指定する(ステップ705)。次に、動画再生
コマンドを入力し、以上のステップで入力した複数コマ
の動画オブジェクトによる動画を再生させる(ステップ
706)。
【0045】図4で説明したように2つのコマの間に中
間画を自動作成して再生させる場合は、移動軌跡Lを指
定する前の段階で中間画枚数(中間画コマ数)を指定す
る(ステップ707)。
【0046】以上の繰返しによって動画を作成する。動
画の作成を終了する場合は、終了コマンドを入力する。
これによって終了となる(ステップ708)。
【0047】図8は、データ処理装置3における中間画
作成処理の手順を示すフロー図であり、時間的に前後関
係にある2コマの動画オブジェクトが入力された後、こ
れらの動画オブジェクトの間に中間画を作成すべく、中
間画作成枚数nが入力された場合、この中間画作成枚数
nを動画データ記憶部32に記憶させる(ステップ80
1)。
【0048】次に、前後関係にある2コマの動画オブジ
ェクトを構成する線画の筆点座標データを動画データ記
憶部32から読出し、各線画の対応付けを筆順によって
行い、かつ各線画を構成する複数の筆点座標データの全
てについての対応付けを行う(ステップ803,80
4)。
【0049】例えば、図9に示すように、右上がりの直
線で構成された動画オブジェクトObj1と、右下がり
の直線で構成された動画オブジェクトObj2との間に
4コマ分の中間画を自動作成する場合、動画オブジェク
トObj1が反時計廻りで変位することによって動画オ
ブジェクトObj2に収束するように見える中間画を作
成する方法と、動画オブジェクトObj1が時計廻りで
変位することによって動画オブジェクトObj2に収束
するように見える中間画を作成する方法の2通りの考え
方がある。筆記した場合のストロークの始点を「○」印
で示し、終点を「●」印で示すと、動画オブジェクトO
bj1が左下がり方向の筆順であり、動画オブジェクト
Obj2が右下がり方向の筆順であった場合、図9の左
部分に示すように変位する中間画を生成した方が自然に
見える。逆に、動画オブジェクトObj1が右上がり方
向の筆順であり、動画オブジェクトObj2が右下がり
方向の筆順であった場合、図9の右部分に示すように変
位する中間画を生成した方が自然に見える。
【0050】本発明では、このようなことを考慮し、筆
順によって動画オブジェクトObj1とObj2を構成
する線画の筆点を対応付ける。
【0051】図9の例では、各動画オブジェクトが1本
の直線で構成される単純なものであるが、1つの動画オ
ブジェクトは複数の線で構成される場合が多い。そこ
で、各線毎の対応付けを行う必要がある。そこで、本発
明では、前後のコマA,Bの線画の順番号をk,mとし
た場合、k,mを次の関係で対応付ける。
【0052】
【数1】 k=m・(Aの筆画数)/(Bの筆画数)………(1) (但し、小数点以下4捨5入) これによって、筆画数(ストローク)が異なる線画で構
成された前後2コマの各線画が対応付けられる。
【0053】次に、対応付けを行った線画を構成する各
筆点の対応付けを行う。各筆点の対応付けに際しては、
まず、各ストロークの始点と終点同士を対応確定点とし
た後、その始点および終点間に並ぶ筆点をストロークの
対応付けと同様にして等配分になるように対応付ける。
【0054】例えば、図10に示すように、筆点座標列
a1,a2,………a6から成る線画101と、筆点座
標列A1,A2,………A11から成る線画102の各
筆点を対応付ける場合、線画101の筆点順番号をp,
線画102の筆点順番号をqとした場合、p,qを次の
関係で対応付ける。
【0055】
【数2】 p=q・(線画101の筆点数)/(線画102の筆点数)………(2) (但し、小数点以下4捨5入) これによって、図10の例に示す線画101の筆点座標
列a1,a2,………a6と線画102の筆点座標列A
1,A2,………A11は、「a1←A1,A2」、
「a2←A3,A4」、「a3←A5,A6」、「a4
←A7,A8」、「a5←A9,A10」、「a6←A
11」のように対応付けられる。
【0056】このようにして対応付けられた線画102
の筆点座標は、前コマである線画101に対応する「線
画No.」502の次コマ対応点505に記憶される。
【0057】次に、筆点を対応付けた2コマの動画オブ
ジェクトから中間画を生成する処理について説明する。
この中間画の生成処理は、動画再生処理部34によって
再生時に実行される。
【0058】例えば、図11の2つの動画オブジェクト
Obj3,Obj4の間に3つの中間画110,11
1,112を作成する場合、 (1)動画オブジェクトObj3,Obj4の対応関係
にある組の筆点座標を結ぶ直線を中間画の作成数nで等
分割する点の座標を算出する。
【0059】すなわち、図11の例では、対応関係にあ
る組の筆点座標が7つあるが、このうち、B32,B4
2の組みを考えた場合、この筆点座標B32,B42を
結ぶ直線113を中間画の作成数nで等分割する点B3
21,B322,B323の座標を算出する。図11で
は、直線113を間隔dで等分割していることを示して
いる。
【0060】この処理を筆点座標の対応組み数分だけ実
行する。
【0061】(2)次に、等分割点番号が同じ等分割点
を順に接続した中間線を生成し、すなわち同じ等分割グ
ループの座標点を順に接続した中間線110,111,
112を生成し、この中間線110〜112を動画オブ
ジェクトObj3,Obj4の間に再生する中間画とし
て出力する。
【0062】この場合、上記(1),(2)の処理は、
中間線110〜112を表示すべきタイミングになった
時点あるいは直前に実行される。従って、中間線110
〜112を記憶しておく領域は不要である。
【0063】次に、中間画を含む動画オブジェクトを再
生表示する場合の処理について説明する。
【0064】図2で説明したように、複数コマの動画オ
ブジェクト201〜204を入力し、移動軌跡Lに沿っ
て再生速度Tで動画オブジェクト201〜204を順次
切り替えながら再生表示する場合、動画再生表示処理部
34は「t=再生速度T/コマ数」の時間間隔で動画オ
ブジェクト201〜204を動画データ記憶部32から
読出し、その動画オブジェクト201〜204の筆点座
標を移動軌跡Lで補正して表示管理部35からタブレッ
ト1に順次転送する。これにより、複数コマの動画オブ
ジェクト201〜204は図2(c)に示すようにして
再生表示される。
【0065】これは、図4で説明したように中間画を含
む場合も同様である。
【0066】ところで、タブレット1はペン2による描
画操作を所定周期でサンプリングすることによって各筆
点を検出しているが、描画速度がサンプリング速度を超
えていた場合、筆点の全てを検出することができない。
そのため、連続座標でなく飛び飛びの座標値を示すよう
になる。すなわち、ゆっくりした速度で描画を行った場
合には、連続した筆点座標がタブレット1から出力され
るが、早い速度で描画を行った場合には、描画速度にほ
ぼ比例して座標を検出しない時間が長くなる飛び飛びの
筆点座標が出力される。
【0067】本実施形態では、タブレット1のこのよう
な特性を利用し、移動軌跡Lの描画速度が早い区間では
動画オブジェクトを早く移動させ、遅い区間ではゆっく
りと表示させるようにしている。
【0068】移動軌跡Lの描画速度に応じて中間画を含
む動画オブジェクトを再生表示する場合は、移動軌跡L
の全筆点数hを図12に示すように動画オブジェクト1
21〜126のコマ数nに応じて等分割し、各等分割点
を各コマの切り替え点として表示させればよい。
【0069】このようにすることにより、動画の切り替
え速度を感覚的に切り替え、意図した動きの動画として
再生表示させることが可能になる。
【0070】従って、例えば、図13に示すように、
「雪だるま」を示す初期状態の動画オブジェクト131
と溶けて形状が崩れかかった最終状態の動画オブジェク
ト132とを入力し、この間に、中間画を5コマ作成す
るように指定した場合、図13に示すように形状が順次
変化する中間画133〜137が自動生成され、タブレ
ット1の表示画面に表示される。これによって、「雪だ
るま」の溶ける様子を分かり易く表示し、プレゼンテー
ションを効果的に行うことが可能になる。
【0071】また、図14に示すように、漢字の「火」
を示す象形文字の初期状態の動画オブジェクト141と
最終状態の動画オブジェクト142とを入力し、この間
に、中間画を3コマ作成するように指定した場合、図1
4に示すように形状が変化する中間画143〜145が
自動生成され、タブレット1の表示画面に表示される。
これによって、象形文字の変遷を分かり易く表示し、コ
ンピュータによる学習を効果的に行うことが可能にな
る。
【0072】従って、以上説明した実施形態によれば、
少なくとも2コマの動画オブジェクトを入力し、かつ移
動軌跡および再生速度を指定するのみで、作成者の意図
した動きの動画を再生表示することができる。この場
合、中間画を表示させる時でも、前後の2コマのストロ
ークの対応付けを筆順によって行うため、面倒な対応付
け作業を行うことも不要になる。この結果、動きが滑ら
かで複雑に変化する動画を簡単に再生表示することが可
能になり、各種のプレゼンテーションやCAI学習を行
う場合に極めて有効な手段となる。
【0073】ところで、上記で説明した動画作成に係る
処理は、コンピュータで実行可能なプログラムによって
実現されるものであり、そのプログラムはフロッピーデ
ィスク、CD・ROM、マスクROM等の記憶媒体で一
般ユーザに提供されるものである。この場合、動画像作
成処理の他に、CAI学習支援プログラムなどの他のプ
ログラムと組み合わせてユーザに提供することもある。
また、CD・ROM等の記憶媒体で提供する代替手段と
して、インタネット等のネットワークを通じて有償で提
供することもある。
【0074】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、要旨を変更しない範囲で種々変更して構
成することができる。例えば、動画を再生する場合、移
動軌跡の途中で一次停止させるように構成するようにし
てもよい。
【0075】また、正常方向の再生動作だけでなく、逆
方向の再生動作を行うようにしてもよい。
【0076】さらに、背景画像との関連は説明していな
いが、背景画像も同様にして作成し、その背景画像と連
携した動画を再生するようにすれば、さらに複雑な動画
を表現することができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、少
なくとも2コマの動画オブジェクトを入力し、かつ移動
軌跡および再生速度を指定するのみで、作成者の意図し
た動きの動画を再生表示することができる。
【0078】また、中間画を表示させる時でも、前後の
2コマのストロークの対応付けを筆順によって行うた
め、面倒な対応付け作業を行うことも不要になる。
【0079】さらに、移動軌跡の筆点数を中間画数で等
分割する点を中間画の切り替え点として再生表示するこ
とにより、動画の切り替え速度を感覚的に切り替え、意
図した動きの動画を再生表示させることができる。
【0080】この結果、動きが滑らかで複雑に変化する
動画を簡単に再生表示することが可能になり、各種のプ
レゼンテーションやCAI学習を行う場合に極めて有効
な効果を発揮することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した動画作成システムの実施形態
を示すシステム構成図である。
【図2】本発明における動画作成方法の第1の手法を示
す説明図である。
【図3】動画オブジェクトの入力方法を示す説明図であ
る。
【図4】本発明における動画作成方法の第2の手法を示
す説明図である。
【図5】動画オブジェクトのデータ構成図である。
【図6】動画作成処理の基本フロー図である。
【図7】ユーザの動画作成操作手順を示すフロー図であ
る。
【図8】中間画作成手順を示すフロー図である。
【図9】2つの線画の対応付けを筆順で行うことを示す
説明図である。
【図10】筆点の座標の対応付けを行う方法の説明図で
ある。
【図11】筆点対応の中間線を算出する処理の説明図で
ある。
【図12】移動軌跡の描画速度によって中間画の切り替
えタイミングを変えることを示す説明図である。
【図13】中間画を含む動画像の表示例を示す説明図で
ある。
【図14】中間画を含む動画像の表示例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1…表示一体型液晶タブレット、2…ペン、3…データ
処理装置、4…動画データファイル、31…筆点座標デ
ータ入力処理部、32…動画データ記憶部、33…中間
画作成処理部、34…動画再生処理部、35…表示管理
部、201〜204…動画オブジェクト、403,40
5,406…中間画。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間的に前後関係にある少なくとも2コ
    マの画像を入力して形状が時間的に変化する動画像を作
    成する動画像作成方法において、 前記入力画像を構成する線画の対応付けを1ストローク
    毎に行い、さらに対応関係にある線画を構成する複数の
    筆点座標の対応付けを行い、対応関係にある筆点座標を
    結ぶ直線を前記入力画像の間に生成する中間画の作成数
    で等分割する点の座標を算出し、同じ等分割グループの
    座標点を順に接続した中間線を生成し、この中間線を前
    記入力画像の間に再生する中間画として出力することを
    特徴とする動画像作成方法。
  2. 【請求項2】 1ストローク毎の線画の対応付けは、筆
    順に従って行うことを特徴とする請求項1記載の動画像
    作成方法。
  3. 【請求項3】 入力画像および中間画の移動の軌跡を入
    力し、その移動の軌跡に沿って入力画像および中間画を
    順次再生する場合は、移動の軌跡上の筆点数を中間画数
    で等分割する点の座標を算出し、その等分割座標点を中
    間画の切り替え点として再生することを特徴とする請求
    項1または2記載の動画像作成方法。
  4. 【請求項4】 前記入力画像は、描画面を所定速度でサ
    ンプリングし、描画に伴う筆点の座標データを順次出力
    するタブレットから入力することを特徴とする請求項1
    〜3記載のいずれかの動画像作成方法。
  5. 【請求項5】 時間的に前後関係にある少なくとも2コ
    マの画像を入力して形状が時間的に変化する動画像を作
    成する動画像作成システムに用いる動画像作成用記憶媒
    体であって、 前記入力画像を構成する線画の対応付けを1ストローク
    毎に行うステップと、対応関係にある線画を構成する複
    数の筆点座標の対応付けを行うステップと、対応関係に
    ある筆点座標を結ぶ直線を前記入力画像の間に生成する
    中間画の作成数で等分割する点の座標を算出するステッ
    プと、同じ等分割グループの座標点を順に接続した中間
    線を生成し、この中間線を前記入力画像の間に再生する
    中間画として出力するステップとを有するプログラムを
    記憶していることを特徴とする動画像作成用記憶媒体。
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