JP3099581B2 - 映像生成装置と映像生成方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はテロッパ、スーパーイン
ポーザなどのように外部映像信号にコンピュータで作成
した文字や作成画像を送出する映像生成装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】近年、映像生成装置はカメラで撮影され
た外部映像を背景に、動きを伴う文字や作成画像を前景
として合成する装置として普及している。以下図面を参
照しながら、上記した従来の映像生成装置の一例につい
て説明する。

【０００３】図５は従来の映像生成装置のブロック図を
示すものである。図５において、５０１は画像データ作
成手段、５０２は描画手段、５０３は合成手段、５０４
は映像再生手段、５０５は表示手段である。

【０００４】以上のように構成された映像生成装置につ
いて、以下その動作について説明する。描画データ作成
手段５０１で文字、図形データ、画像データとその位置
情報から構成される描画データを作成、描画データ５１
１を出力する。出力された描画データ５１１は描画手段
５０２によって画像データメモリに記憶される。映像再
生手段５０４はカメラで撮影された映像信号５１３を出
力する。画像データメモリから出力される描画データ５
１２と映像信号５１３とを合成手段５０３で合成し、合
成映像信号５１４を出力する。合成映像信号５１４を表
示手段５０５でテレビジョンに表示する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の構成では、平行移動、拡大縮小、回転、透視
変換、不透明度の５つの座標変換を個別に入力編集して
動きを設定することができないので、映像制作者が望む
効果的な映像を簡易に作成することが困難であるという
問題点を有していた。

【０００６】本発明は上記問題点に鑑み、平行移動、拡
大縮小、回転、透視変換、不透明度の５つの座標変換を
個別に入力編集できる映像生成装置を提供することを目
的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明はかかる点に鑑
み、複数の文字データ、図形データもしくは画像データ
の少なくとも１つとその座標データとを含む描画データ
を作成する描画データ作成手段と、描画データを平行移
動して表示させる第１パラメータを生成し編集する第１
編集手段と、描画データを拡大または縮小して表示する
第２パラメータを生成し編集する第２編集手段と、描画
データを回転表示させる第３パラメータを生成し編集す
る第３編集手段と、描画データを透視変換させて表示さ
せる第４パラメータを生成し編集する第４編集手段と、
描画データの不透明度を変更して表示させる第５パラメ
ータを生成し編集する第５の編集手段と、第１パラメー
タと第２パラメータと第３パラメータと第４パラメータ
と第５パラメータとを含む複合パラメータを記憶する記
憶手段と、描画データを座標データと対応する複合パラ
メータとに基づき表示するための映像信号を生成する変
換手段という構成を備えたものである。

【０００８】

【作用】本発明は上記した構成によって５つの座標変換
を入力編集することによって、効果的な映像を生成する
こととなる。

【０００９】

【実施例】以下本発明の実施例の映像生成装置につい
て、図面を参照しながら説明する。図１は本発明の一実
施例における映像生成装置のブロック図を示すものであ
る。

【００１０】図１において、１０１は平行移動をするた
めの第１パラメータである座標変換データを入力編集す
るための移動の座標変換データ入力編集手段、１０２は
拡大または縮小するための第２パラメータである座標変
換データを入力編集するための拡大縮小の座標変換デー
タ入力編集手段、１０３は回転するための第３パラメー
タである座標変換データを入力編集するための回転の座
標変換データ入力編集手段、１０４は透視変換するため
の第４パラメータである変換データを入力編集するため
の透視変換データ入力編集手段、１０５は不透明度を変
換するための変換データを入力編集するための第５パラ
メータである不透明度の変換データ入力編集手段、１０
６は複合パラメータである複合座標変換データを記憶す
る複合座標変換データ記憶手段である。

【００１１】１０７は選択データを記憶する選択データ
記憶手段、１０８は選択データを作成する選択データ作
成手段、１０９は複合座標変換データを選択する複合座
標変換データ選択手段、１１０は複合座標変換列データ
を作成する複合座標変換列データ作成手段、１１１は複
合座標変換列データ列の間で各座標変換データを補間す
る座標変換列補間手段、１１２は複合座標変換データに
応答して、描画データの座標を作成映像信号に変換する
座標変換手段、１１３は描画データを作成する描画デー
タ作成手段、１１４は映像信号を再生する映像再生手
段、１１５は作成映像信号と映像信号とを合成する合成
手段、１１６は合成された映像を表示する表示手段であ
る。

【００１２】以上のように構成された映像生成装置につ
いて、以下図１及び図２を用いてその動作を説明する。
まず図２は本発明の５つの座標変換入力手段を示すもの
である。図２において、２０１は移動の座標変換データ
入力編集手段、２０２は拡大縮小の座標変換データ入力
編集手段、２０３は回転の座標変換データ入力編集手
段、２０４は透視変換データ入力編集手段、２０５は不
透明度の変換データ入力編集手段、２０６、２０７はそ
れぞれ複合座標変換データである。図１では１０１、図
２では２０１で示される移動の座標変換データ入力編集
手段は、移動の座標変換データ１２０を入力し、また、
一度入力した移動の座標変換データ１２１を編集する。

【００１３】図１では１０２、図２では２０２で示され
る拡大縮小の座標変換データ入力編集手段は、拡大縮小
の座標変換データ１２２を入力し、また、一度入力した
拡大縮小の座標変換データ１２３を編集する。図１では
１０３、図２では２０３で示される回転の座標変換デー
タ入力編集手段は、回転の座標変換データ１２４を入力
し、また、一度入力した回転の座標変換データ１２５を
編集する。図１では１０４、図２では２０４で示される
透視変換データ入力編集手段は、透視変換データ１２６
を入力し、また、一度入力した透視変換データ１２７を
編集する。図１では１０５、図２では２０５で示される
不透明度の変換データ入力編集手段で、不透明度の変換
データ１２８を入力し、また、一度入力した不透明度の
変換データ１２９を編集する。

【００１４】複合座標変換データ記憶手段１０６は、上
記５つの座標変換データから構成される複合座標変換デ
ータ１３０を記憶する。複合座標変換列データ作成手段
１１０で、図２のような時間軸上に構成される複数の複
合座標変換データ２０６、２０７から構成される複合座
標変換列データ１３４を作成する。複合座標変換列補間
手段１１１は複合座標変換列データ１３４の各々の複合
座標変換データの各座標変換データ間を時間軸上で補間
して、補間後の新しい複合座標変換列データ１３５を出
力する。

【００１５】描画データ作成手段１１３で複数の文字、
図形データもしくは画像データから構成される描画デー
タ１３７を作成する。補間後の複合座標変換列データ１
３５に応答して描画データ１３７を変換して作成映像信
号１３６を作成する。また、映像再生手段１１４はカメ
ラで撮影された映像信号１３８を再生する。作成映像信
号１３６と映像信号１３８を合成手段１１５で合成し、
合成映像信号１３９を出力し、その合成映像信号１３９
を表示手段１１６で表示する。

【００１６】以上のように本実施例によれば、複合座標
変換列データ作成手段１１０で、時間軸上の複数の複合
座標変換データ１３０から構成される複合座標変換列デ
ータ１３４を作成し、複合座標変換列補間手段１１１で
は複合座標変換列データ１３４の各々の複合座標変換デ
ータの各座標変換データ間を時間軸上で補間して、補間
後の新しい複合座標変換列データ１３５を出力し、座標
変換手段１１２では補間後の複合座標変換列データ１３
５に応答して描画データ１３７を変換して作成映像信号
１３６を作成するので、平行移動、拡大縮小、回転、透
視変換、不透明度の５つの座標変換を個別に入力編集し
て映像を生成することにより、映像制作者が望む効果的
な映像を詳細に作成することができる。

【００１７】次に本発明の第２の実施例について図面を
参照しながら説明する。図３は本発明の第２の実施例を
示す映像生成装置の複合座標変換データ選択手段を示す
図である。図３において、１〜１２はユーザが予め定め
られた複合パラメータである複合座標変換データを選択
するためのユーザインターフェースであって、それぞれ
図１に示す複合座標変換データ選択手段１０９を構成す
る。 図１が示す選択データ記憶手段１０７は、ユーザイ
ンタフェースでの選択に基づき、複合座標変換データ記
憶手段１０６に記憶された複数の複合パラメータの中か
ら１つの複合パラメータを選択するための選択データを
１つ以上記憶している。 図３が示すユーザインタフェー
スで１つの複合座標変換データを選択すると、選択デー
タ記憶手段１０７は、ユーザインターフェースでの選択
に従い、複合座標変換データ記憶手段１０６に記憶され
た複数の複合パラメータの中から１つの複合パラメータ
を選択する選択データ１４０を複合座標変換データ記憶
手段１０６に出力する。選択データ１４０が入力された
複合座標変換データ記憶手段１０６は選択データ１４０
に従い、対応する複合パラメータである複合座標変換デ
ータを複合座標変換列データ作成手段１３４に出力す
る。 以後、第１の実施例と同様に選択データにより選択
される複合座標変換データに基づき描画データ１３７を
変換して作成映像信号１３６を出力する。 作成映像信号
１３６と映像信号１３８を合成手段１１５で合成し、合
成映像信号１３９を出力し、その合成映像信号１３９を
表示手段１１６で表示する。

【００１８】

【００１９】以上のように本実施例によれば、平行移
動、拡大縮小、回転、透視変換、不透明度の５つの座標
変換からなるあらかじめ生成されている複合座標変換デ
ータを選択するだけで、簡易に映像を作成することがで
きる。

【００２０】なお、選択された複合座標変換データを５
つの座標変換入力編集手段でそれぞれ個別に編集しても
よい。

【００２１】以下本発明の第３の実施例について図面を
参照しながら説明する。図４は本発明の第３の実施例を
示す映像生成装置の複合座標変換データ選択手段を示す
図である。図４において、４０１は図３から新たに生成
された複合座標変換データ選択手段である。

【００２２】以上のように構成された映像生成装置につ
いて、以下その動作を説明する。複合座標変換データ１
３１は１０１〜１０５の５つの座標変換データ入力編集
手段によって作成され、複合座標変換記憶手段１０６か
ら出力される。選択データ作成手段１０８は複合座標変
換データ１３１に応答して選択データ１３２を出力す
る。選択データ記憶手段１０７で、選択データ１３２を
記憶し、また、選択データ１３２に応答して、複合座標
変換データ選択手段を選択するためのデータ１４１を生
成し、複合座標変換データ選択手段１０９を作成する。
あらかじめ用意されている図３に加えて、新たに作成さ
れた複合座標変換データ選択手段が図４の４０１であ
る。すなわち、１０１〜１０５の５つの座標変換データ
入力編集手段によって入力された複合座標変換データ１
３１を選択するためのデータである選択データ１３２を
選択データ作成手段で作成し、選択データ記憶手段で記
憶する。４０１は当該選択データで選択される複合座標
変換データを選択する選択手段である。

【００２３】以上のように本実施例によれば、映像制作
者が一度、平行移動、拡大縮小、回転、透視変換、不透
明度の５つの座標変換を個別に入力すると、５つの座標
変換を１つの複合座標変換データとして記憶し、その複
合座標変換データから、複合座標変換データ選択手段を
作成することができるため、次回に同様な映像を生成す
る場合、再度５つの入力を行なわずに、新たに作成され
た複合座標変換データを選択するだけで、簡易に映像を
作成することができる。

【００２４】なお、選択された複合座標変換データを、
再度５つの座標変換入力編集手段でそれぞれ個別に編集
してもよい。

【００２５】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、平行移
動、拡大縮小、回転、透視変換、不透明度の５つの座標
変換を個別に入力編集することができ、効果的な動きを
伴う映像を容易に生成することができる。

【００２６】また本発明によれば、映像制作者が５つの
座標変換を熟知していなくてもあらかじめ生成されてい
る複合パラメータを選択するだけで、簡易に映像を作成
することができる。また本発明によれば、一度映像制作
者が作成した複合パラメータを再利用する際に簡易に設
定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例における映像生成装置の
ブロック図

【図２】本発明の第１の実施例における映像生成装置の
画面図

【図３】本発明の第２の実施例における映像生成装置の
画面図

【図４】本発明の第３の実施例における映像生成装置の
画面図

【図５】従来の映像生成装置のブロック図

【符号の説明】

１０１ 移動の座標変換入力手段 １０２ 拡大縮小の座標変換データ入力編集手段 １０３ 回転の座標変換データ入力編集手段 １０４ 透視変換データ入力編集手段 １０５ 不透明度の変換データ入力編集手段 １０６ 複合座標変換データ記憶手段 １０７ 選択データ記憶手段 １０８ 選択データ作成手段 １０９ 複合座標変換データ選択手段 １１０ 複合座標変換列データ作成手段 １１１ 複合座標変換列補間手段 １１２ 座標変換手段 １１３ 描画データ作成手段 １１４ 映像再生手段 １１５ 合成手段 １１６ 表示手段 ２０１ 移動の座標変換データ入力編集手段 ２０２ 拡大縮小の座標変換データ入力編集手段 ２０３ 回転の座標変換データ入力編集手段 ２０４ 透視変換データ入力編集手段 ２０５ 不透明度の変換データ入力編集手段 ２０６ 複合座標変換データ ２０７ 複合座標変換データ ３０１ 複合座標変換データ選択手段 ４０１ 複合座標変換データ選択手段

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の文字データ、図形データもしくは
   画像データの少なくとも１つとその座標データとを含む
   描画データを作成する描画データ作成手段と、 前記描画データを平行移動して表示させる第１パラメー
   タを生成し編集する第１編集手段と、 前記描画データを拡大または縮小して表示する第２パラ
   メータを生成し編集する第２編集手段と、 前記描画データを回転表示させる第３パラメータを生成
   し編集する第３編集手段と、 前記描画データを透視変換させて表示させる第４パラメ
   ータを生成し編集する第４編集手段と、 前記描画データの不透明度を変更して表示させる第５パ
   ラメータを生成し編集する第５の編集手段と、 前記第１パラメータと前記第２パラメータと前記第３パ
   ラメータと前記第４パラメータと前記第５パラメータと
   を含む複合パラメータを記憶する記憶手段と、 前記描画データを前記座標データと対応する前記複合パ
   ラメータとに基づき表示するための映像信号を生成する
   変換手段とを備えることを 特徴とする映像生成装置。
2. 【請求項２】 前記映像生成装置は、さらに、前記記憶
   手段に記憶された複数の前記複合パラメータの中から１
   つを選択するための選択データを記憶する選択データ記
   憶手段と、前記選択データ記憶手段に記憶された１つ以
   上の前記選択データの中から１つの選択データを選択
   し、当該選択データにより選択される前記複合パラメー
   タにより前記描画データの映像信号を生成するよう前記
   変換手段を制御する選択手段とを備えることを特徴とす
   る請求項１記載の映像再生装置。
3. 【請求項３】 前記映像再生装置は、さらに、前記選択
   データを生成し前記選択データ記憶手段に記憶させる選
   択データ作成手段を備えることを特徴とする請求項２記
   載の映像生成装置。
4. 【請求項４】 複数の文字データ、図形データもしくは
   画像データの少なくとも１つとその座標データとを含む
   描画データを作成するステップと、 前記描画データを平行移動して表示させる第１パラメー
   タを生成し編集するステップと、 前記描画データを拡大または縮小して表示する第２パラ
   メータを生成し編集するステップと、 前記描画データを回転表示させる第３パラメータを生成
   し編集するステップと、 前記描画データを透視変換させて表示させる第４パラメ
   ータを生成し編集するステップと、 前記描画データの不透明度を変更して表示させる第５パ
   ラメータを生成し編集するステップと、 前記第１パラメータと前記第２パラメータと前記第３パ
   ラメータと前記第４パラメータと前記第５パラメータと
   を含む複合パラメータを記憶するステップと、 前記描画データを前記座標データと対応する前記複合パ
   ラメータとに基づき表示するための映像信号を生成する
   ステップとを包含することを特徴とする映像生成方法。