JPH10188024A - 図形編集装置及び方法並びに記録媒体 - Google Patents

図形編集装置及び方法並びに記録媒体

Info

Publication number
JPH10188024A
JPH10188024A JP35608496A JP35608496A JPH10188024A JP H10188024 A JPH10188024 A JP H10188024A JP 35608496 A JP35608496 A JP 35608496A JP 35608496 A JP35608496 A JP 35608496A JP H10188024 A JPH10188024 A JP H10188024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
graphic
customized
editing
definition
character
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35608496A
Other languages
English (en)
Inventor
Naomi Kikuchi
奈穂美 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP35608496A priority Critical patent/JPH10188024A/ja
Publication of JPH10188024A publication Critical patent/JPH10188024A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 予め登録されている図形以外の図形も、登録
されている図形と同様に扱うことのできる装置を得る。 【解決手段】 カスタマイズ図形作成手段11は、予め
用意された図形要素を用いてカスタマイズ図形を作成す
る。カスタマイズ図形定義設定手段12は、作成された
カスタマイズ図形に対して、このカスタマイズ図形を構
成する図形要素の論理的な位置関係や、編集機能部との
関連付けをカスタマイズ図形定義データとして設定す
る。カスタマイズ図形表示手段13は、カスタマイズ図
形定義データで定義されている図形要素の位置関係に基
づき表示を行うことにより、カスタマイズ図形の表示を
行う。カスタマイズ図形編集手段14は、カスタマイズ
図形定義データで定義されている編集機能部に対してカ
スタマイズ図形の編集指示を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め登録された図
形を用いて編集を行う図形編集装置及び方法並びに記録
媒体に関し、特に、編集する図形の種類をカスタマイズ
することを可能にする図形編集装置及び方法並びに記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図形編集装置として、図形の
作成をコマンド化した記述により行う、いわゆるドロー
系ソフトウェアを用いた装置がある。このような図形編
集装置では、一般に、編集可能な図形の種類としては、
予め編集装置またはアプリケーションソフトウェアに用
意されているもののみとなっている。即ち、編集図形メ
ニューとして用意されている図形の種類は固定となって
いる。
【0003】また、複数個の図形を合成し、合成図形を
拡張/縮小・移動・コピー・ペースト・削除等の編集機
能や合成の分割は可能であるが、図形と文字列が連動す
る関係になるのは、「文字列の外側に、枠(矩形)を表
示する」という文字列を持つ図形データである。更に、
図形データと文字列データを合成することはできるが、
合成した図形を拡張/縮小すると、文字は図形と等比に
拡張/縮小され、文字と図形とを関連付けたまま、図形
だけを拡張/縮小するといった作業を行うには、合成を
一旦分割してから行う必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の図形編集装置
は、上記のように編集可能な図形の種類は予め決定され
ている。しかしながら、通常の図形編集処理では、登録
されている図形だけでなく、登録されていない図形を頻
繁に利用する場合がある。あるいは、登録されている図
形を若干変更して用いる場合もある。このような場合、
従来では、その都度、使用する図形を編集して用いなけ
ればならず、操作が煩雑で手間がかかるという問題点が
あった。このような点から、利用者が修正や新規に作成
した図形であっても、これを予め登録されている図形と
同様に扱うことのできる図形編集装置および方法を実現
することが望まれていた。
【0005】また、図形と文字列とを関連付けて表示し
たり、図形と文字列とを関連付けたまま図形だけを拡張
/縮小するといった、図形と文字列との関係を自由に設
定することのできる図形編集装置および方法の実現が望
まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するため次の構成を採用する。 〈請求項1の構成〉予め用意された図形要素を用いてカ
スタマイズ図形を作成するカスタマイズ図形作成手段
と、カスタマイズ図形作成手段によって作成されたカス
タマイズ図形に対して、そのカスタマイズ図形を構成す
る図形要素の論理的な位置関係をカスタマイズ図形定義
データとして付与するカスタマイズ図形定義設定手段
と、カスタマイズ図形定義設定手段で定義されたカスタ
マイズ図形定義データに基づき、各図形要素を定義され
た位置関係で表示させることによりカスタマイズ図形を
表示させるカスタマイズ図形表示手段とを備えたことを
特徴とする図形編集装置である。
【0007】〈請求項1の説明〉カスタマイズ図形作成
手段が用いる予め用意された図形要素とは、例えば直線
や矩形や円といった基本図形要素や標準図形であるが、
予め用意されている図形要素であればどんな図形も対象
とする。また、カスタマイズ図形も、このような図形要
素を用いて作成する図形であれば、その図形の形状や文
字列の有無も限定しない。また、カスタマイズ図形定義
設定手段が定義するカスタマイズ図形定義の図形要素の
論理的な位置関係とは、図形要素間の同一の頂点があれ
ば、同じ式で表すといった図形要素の関係を示してい
る。
【0008】そして、カスタマイズ図形表示手段は、カ
スタマイズ図形を表示する場合、その図形のカスタマイ
ズ図形定義に基づき、構成している図形要素をその位置
関係で表示させることにより、カスタマイズ図形を表示
させる。
【0009】このような構成により、利用者が修正した
り新規に作成した図形であっても、予め登録されている
図形と同様に扱うことができ、図形編集装置としての操
作性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0010】〈請求項2の構成〉請求項1において、カ
スタマイズ図形作成手段によって作成されたカスタマイ
ズ図形に対して、予め用意された任意の図形の編集機能
部との関連付けを定義するカスタマイズ図形定義設定手
段と、任意のカスタマイズ図形を編集する場合は、対象
となるカスタマイズ図形のカスタマイズ図形定義データ
に基づき、そのカスタマイズ図形定義データで定義され
ている図形の編集機能部を呼び出し、その編集機能部に
よりカスタマイズ図形の編集を行うカスタマイズ図形編
集手段とを備えたことを特徴とする図形編集装置であ
る。
【0011】〈請求項2の説明〉請求項2の発明は、カ
スタマイズ図形定義設定手段が定義するカスタマイズ図
形定義として、予め用意された任意の図形の編集機能部
との関連付けを含むようにし、任意のカスタマイズ図形
を編集する場合は、カスタマイズ図形編集手段が、その
カスタマイズ図形定義で定義されている図形の編集機能
部を呼び出して、その編集機能部により編集処理を行わ
せるようにしたものである。ここで、任意の図形の編集
機能部とは、その図形の移動や拡張/縮小といった編集
処理を実行する機能部である。このような構成であるこ
とにより、カスタマイズ図形の表示だけでなく、その編
集も自由に行うことができる効果を奏する。
【0012】〈請求項3の構成〉請求項2において、カ
スタマイズ図形として図形と文字列とを含む場合、その
文字列の領域を示す仮想的な文字枠と図形との相対的な
位置関係を定義すると共に、文字列を表示する文字サイ
ズを定義するカスタマイズ図形定義設定手段と、文字列
を含むカスタマイズ図形を編集する場合は、カスタマイ
ズ図形定義データで定義されている文字サイズで編集を
行うカスタマイズ図形編集手段とを備えたことを特徴と
する図形編集装置である。
【0013】〈請求項3の説明〉請求項3の発明では、
カスタマイズ図形として図形と文字列とを含む場合に、
そのカスタマイズ図形定義として、文字枠と図形との相
対的な位置関係を定義すると共に、文字列を表示する文
字サイズを定義するようにしたものである。従って、カ
スタマイズ図形編集手段が、例えば図形の拡張/縮小を
行う場合でも、文字枠の大きさは、図形の拡張/縮小に
応じて変化するが、文字サイズは固定であるため、文字
の大きさは図形の拡張/縮小にかかわらず一定とするこ
とができる。また、カスタマイズ図形定義の内容によっ
て、図形を拡張/縮小した場合でも文字列が図形内に収
まるようにすることもできる。
【0014】〈請求項4の構成〉請求項2において、カ
スタマイズ図形として図形と文字列とを含む場合、その
文字列の領域を示す仮想的な文字枠を固定とし、かつ、
この文字枠と図形との位置関係を定義するカスタマイズ
図形定義設定手段と、文字列を含むカスタマイズ図形を
編集する場合は、カスタマイズ図形定義データで定義さ
れている文字枠の大きさで編集を行うカスタマイズ図形
編集手段とを備えたことを特徴とする図形編集装置であ
る。
【0015】〈請求項4の説明〉請求項4の発明では、
カスタマイズ図形として図形と文字列とを含む場合に、
そのカスタマイズ図形定義として、文字枠を固定とし
て、この文字枠と図形との位置関係を定義するようにし
たものである。従って、カスタマイズ図形編集手段が、
例えば図形の拡張/縮小を行う場合でも、文字枠そのも
のの大きさは不変であるため、文字の大きさやその文字
間隔は図形の拡張/縮小にかかわらず一定とすることが
できる。
【0016】〈請求項5の構成〉予め用意された図形要
素を用いてカスタマイズ図形を作成するカスタマイズ図
形作成ステップと、カスタマイズ図形作成ステップによ
って作成されたカスタマイズ図形に対して、カスタマイ
ズ図形を構成する図形要素の論理的な位置関係をカスタ
マイズ図形定義データとして付与すると共に、カスタマ
イズ図形に対して、予め用意された任意の図形の編集機
能部との関連付けを定義するカスタマイズ図形定義設定
ステップと、カスタマイズ図形定義設定ステップで定義
されたカスタマイズ図形定義データに基づき、各図形要
素を定義された位置関係で表示させることによりカスタ
マイズ図形を表示させるカスタマイズ図形表示ステップ
と、任意のカスタマイズ図形を編集する場合は、対象と
なるカスタマイズ図形のカスタマイズ図形定義データに
基づき、カスタマイズ図形定義データで定義されている
図形の編集機能部を呼び出し、その編集機能部によりカ
スタマイズ図形の編集を行うカスタマイズ図形編集ステ
ップとを備えたことを特徴とする図形編集方法である。
【0017】〈請求項5の説明〉請求項5の発明は、請
求項1の発明におけるカスタマイズ図形作成手段と、カ
スタマイズ図形定義設定手段と、カスタマイズ図形表示
手段とが実行するステップと、請求項2の発明における
カスタマイズ図形編集手段が実行するステップとからな
る図形編集方法である。
【0018】このような図形編集方法により、利用者が
修正したり新規に作成した図形であっても、表示や編集
等、予め登録されている図形と同様に扱うことができ、
図形編集装置としての操作性の向上を図ることができる
という効果を奏する。
【0019】〈請求項6の構成〉請求項5の図形編集方
法のステップを実行するプログラムを格納したことを特
徴とする図形編集プログラムを格納した記録媒体であ
る。
【0020】〈請求項6の説明〉請求項6の発明は、請
求項5の図形編集方法を実行するプログラムを格納した
ことを特徴とする記録媒体である。ここで、記録媒体と
は例えばフロッピディスクやCD−ROMといった記録
媒体であるが、これ以外にもハードディスク装置に予め
格納されているといったように、種々の記録媒体であっ
てもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。 《具体例》 〈構成〉図1は本発明の図形編集装置の具体例を示す機
能構成図である。図の装置は、制御部1、表示装置2、
入力装置3、記憶装置4からなる。制御部1は、図形編
集装置としての各種の処理を実行する機能部であり、カ
スタマイズ図形作成手段11、カスタマイズ図形定義設
定手段12、カスタマイズ図形表示手段13、カスタマ
イズ図形編集手段14を備えている。
【0022】表示装置2は、CRTや液晶ディスプレイ
等、図形を表示する表示装置である。入力装置3は、マ
ウスやトラックボールといったポインティングデバイス
あるいはキーボードといった図形の入力や編集を行うた
めの入力装置である。
【0023】記憶装置4は、ハードディスク装置やフロ
ッピディスク装置あるいは光磁気ディスク装置といった
記憶装置であり、後述するカスタマイズ図形定義や、基
本図形定義、標準図形定義といった各種の定義を格納す
る装置である。
【0024】制御部1において、カスタマイズ図形作成
手段11は、表示装置2に表示された基本図形や標準図
形を入力装置3によってカスタマイズした図形、または
新規に作成した図形、あるいは通信手段等を用いて外部
から入力した図形といった種々の手段でカスタマイズ図
形を作成する手段である。カスタマイズ図形定義設定手
段12は、カスタマイズ図形作成手段11によって作成
されたカスタマイズ図形に対して、そのカスタマイズ図
形を構成する図形要素間の論理的な位置関係と、基本図
形や標準図形に対応した編集機能部との関連付けとをカ
スタマイズ図形定義データとして付与する機能を有して
いる。また、カスタマイズ図形定義設定手段12は、カ
スタマイズ図形として図形と文字列とを含む場合、文字
列の領域を示す仮想的な文字枠と図形との相対的な位置
関係を定義すると共に、その文字列を表示する文字サイ
ズを定義データとして付与したり、あるいは、カスタマ
イズ図形として図形と文字列とを含む場合、文字列の領
域を示す仮想的な文字枠を固定とし、かつ、この文字枠
と図形との位置関係を定義する機能を有している。
【0025】カスタマイズ図形表示手段13は、カスタ
マイズ図形定義設定手段12で定義されたカスタマイズ
図形定義データに基づき、各図形要素を定義された位置
関係で表示させることによりカスタマイズ図形を表示さ
せる機能を有している。
【0026】カスタマイズ図形編集手段14は、カスタ
マイズ図形定義設定手段12で定義されたカスタマイズ
図形定義データに基づき、各図形要素を定義された位置
関係で表示させることによりカスタマイズ図形を表示さ
せる機能を有している。また、カスタマイズ図形編集手
段14は、文字列を含むカスタマイズ図形を編集する場
合は、カスタマイズ図形定義データで定義されている文
字サイズや文字枠の大きさで編集を行う機能を有してい
る。
【0027】次に、上記制御部1内の機能を実現する具
体的な構成を説明する。図2は、図形編集装置の全体構
成図である。図形編集装置は、コンピュータによって実
現されており、コンピュータ本体100、表示装置20
0、入力部300からなる。
【0028】コンピュータ本体100は、プロセッサ
(CPU)110、メモリ120、記憶装置140から
主要構成されており、これらのハードウェアは既知の構
成である。プロセッサ110の機能は、後述する各プロ
グラムを実行することにより図1で示した制御部1の各
手段を実現するものであり、その対応関係については後
述する。
【0029】メモリ120は、プログラム領域120a
とデータ領域120bを有している。尚、これらの領域
は、格納するのがプログラムであるかデータであるかに
よって便宜的に分けた論理的な領域である。
【0030】プログラム領域120aは、図形の定義、
編集、表示のための各種のプログラムを格納する領域で
あり、基本図形要素編集プログラム121、標準図形編
集プログラム122、カスタマイズ図形編集プログラム
123、カスタマイズ図形定義解釈プログラム124、
編集図形メニュー表示プログラム125、編集図形表示
プログラム126、図形形状定義プログラム127が格
納される。また、データ領域120bは、基本図形定義
128、標準図形定義129、カスタマイズ図形定義1
30が格納される。
【0031】基本図形要素編集プログラム121は、基
本図形定義128で定義された各図形を対象とし、入力
装置300を使用して基本図形の編集操作を実現する機
能を持つ。標準図形編集プログラム122は、標準図形
定義129で定義された各図形を対象とし、入力装置3
00を使用して標準図形の編集操作を実現する機能を持
つ。尚、これらの基本図形定義や標準図形定義について
は後述する。
【0032】カスタマイズ図形編集プログラム123
は、カスタマイズ図形定義130で定義された各図形を
対象とし、入力装置300を使用してカスタマイズ図形
の編集操作を実現する機能を持つ。カスタマイズ図形定
義解釈プログラム124は、カスタマイズ図形定義13
0を読み込み、解釈する機能を持つ。
【0033】編集図形メニュー表示プログラム125
は、標準図形およびカスタマイズ図形の定義に従って、
編集可能図形をメニューとして表示する機能を持つ。編
集図形表示プログラム126は、登録・作成する編集対
象の各種図形を表示装置200上に表示する機能を持
つ。図形形状定義プログラム127は、カスタマイズ図
形の形状のデータを、編集装置がカスタマイズ図形定義
として利用できるようカスタマイズ図形定義130に格
納する機能を持つ。
【0034】記憶装置140は、図1で示した記憶装置
4に相当する構成であり、図示省略した基本図形定義等
の種々の図形定義や、カスタマイズ図形定義141とい
った各種の定義データを格納している。
【0035】また、表示装置200および入力装置30
0は、図1で示した表示装置2および入力装置3に相当
する構成である。
【0036】このような図2に示した図形編集装置の構
成において、図1の各手段との対応関係は以下の通りで
ある。即ち、カスタマイズ図形作成手段11は、基本図
形要素編集プログラム121または標準図形編集プログ
ラム122によって実現される。カスタマイズ図形定義
設定手段12は、図形形状定義プログラム127によっ
て実現される。カスタマイズ図形表示手段13は、カス
タマイズ図形定義解釈プログラム124と、編集図形メ
ニュー表示プログラム125または編集図形表示プログ
ラム126で実現される。カスタマイズ図形編集手段1
5は、カスタマイズ図形編集プログラム123で実現さ
れる。
【0037】次に、編集対象の図形の定義データとその
形式について説明する。図3は、座標系と基本図形の各
座標の説明図である。 ●基本図形要素の種類とデータ形式 基本図形要素には、図示のような直線、矩形、円弧(楕
円および部分円も含む)や図示省略したテキストがあ
る。それぞれの要素は、実際の形状を表すために、少な
くとも次のような属性値を持つ。ここで、座標値は2次
元座標で表すデータとする。以下、基本図形要素のデー
タ属性を示す。
【0038】[直線] ・始点X座標 ・始点Y座標 ・終点X座標 ・終点Y座標
【0039】[矩形] ・一角X座標 ・一角Y座標 ・対角X座標 ・対角Y座標
【0040】[円] ・一角X座標 ・一角Y座標 ・対角X座標 ・対角Y座標
【0041】[円弧]…部分円 ・一角X座標 ・一角Y座標 ・対角X座標 ・対角Y座標 ・始点方向X座標 ・始点方向Y座標 ・終点方向X座標 ・終点方向Y座標
【0042】また、上記の基本図形要素は、次の属性を
共通の属性として持つが、これらの属性は既知の属性で
あるため、ここではその詳細な説明については省略す
る。 ・編集機能:移動、拡張、表示等、 ・線の太さ ・線の色 ・線種(直線/破線)
【0043】[テキスト] ・文字列(複数行可) ・文字タイプ ・文字サイズ ・文字の表示領域の矩形の一角X座標 ・文字の表示領域の矩形の一角Y座標 ・文字の表示領域の矩形の対角X座標 ・文字の表示領域の矩形の対角Y座標 ・表示オプション:元の文字列のまま表示/幅に合わせ
て自動的に改行/カットオフ表示 ・横書き・縦書きオプション:横/縦
【0044】次に、標準図形定義データの種類とそのデ
ータ形式について説明する。 ●標準図形定義データの種類とデータ形式 図4は、標準図形定義データの一例を示す図である。先
ず、標準図形は、1個以上の基本図形要素の合成によっ
て形成される。また、上記の各基本図形要素も単体で標
準図形の一つの要素となる。尚、図4の例は矩形の定義
データを示している。
【0045】標準図形を構成する部品の基本図形は、一
つの標準図形中での位置や各属性が与えられる。標準図
形は、次の形式で表す。 [標準図形−i] ・図形名(装置内でユニークな識別名) ・図形に外接する仮想的な矩形(これを外接矩形と呼
ぶ)の一角座標と対角座標(または始点と終点座標)、
即ち、(Sx,Sy)と(Ex,Ey)。尚、Sx,S
y,Ex,Ey≧0である。 ・図形要素(1)の名称+相対座標値 ・図形要素(2)の名称+相対座標値 ・ ・ ・図形要素(n)の名称+相対座標値 ・編集機能名と対応する図形編集プログラムの組のリス
【0046】または、 [標準図形テキスト] ・文字列(複数行可) ・文字タイプ ・文字サイズ ・文字の表示領域の矩形の一角X座標 ・文字の表示領域の矩形の一角Y座標 ・文字の表示領域の矩形の対角X座標 ・文字の表示領域の矩形の対角Y座標 ・表示オプション:元の文字列のまま表示/幅に合わせ
て自動的に改行/カットオフ表示 ・横書き・縦書きオプション:横/縦 ・編集機能名と対応する図形編集プログラムの組のリス
【0047】上記の[標準図形テキスト]の“文字の表
示領域”は、文字列を表示する仮想的な矩形枠を表す。
また、表示オプションは、指定のタイプとサイズの時に
表示領域に入らない場合の表示方法であり、“元の文字
列のまま表示”は、表示領域に関係なく表示するもので
あり、“幅に合わせて自動的に改行”は、表示領域の幅
に入る量で自動的に改行するものである。また、“カッ
トオフ表示”は表示領域以外の文字列は表示しない表示
方法である。更に、横書き・縦書きオプションにおける
“横/縦”は、文字列を横書き・縦書きのどちらかにす
るかという指定を表している。また、編集機能名と対応
する図形編集プログラムとは、テキスト編集プログラム
であり、これはシステムとして予め用意されている。
【0048】また、上記の図形要素(i)とは、テキス
トを除く基本図形要素のどれかである。尚、1≦i≦n
である。また、各基本図形要素の相対座標値とは、外接
矩形内の相対位置である。更に、図形要素の定義方法に
ついては後述する。そして、編集機能名のリストは、標
準図形−iの持つ編集機能の機能名(表示機能も含む)
の一覧である。
【0049】次に、カスタマイズ図形定義を説明する。 ●カスタマイズ図形定義データの種類とデータ形式 図5および図6は、カスタマイズ図形の一例を示す図お
よびカスタマイズ図形定義データの例を示す図である。
図7および図8は、文字列を持つカスタマイズ図形の一
例を示す図およびそのカスタマイズ図形定義データの例
を示す図である。
【0050】ここで、図5および図6は図形として平行
四辺形の場合を示しており、図7および図8は図形とし
て円でかつ文字列を有する場合を示している。このよう
に、カスタマイズ図形は、標準図形および/または1個
以上の基本図形要素を使用し、合成して作成した図形で
ある。また、カスタマイズ図形は、図7および図8のよ
ううに、図形だけでなく、テキストも含むものとする。
【0051】カスタマイズ図形には、ベースとなる標準
図形が1個対応する。カスタマイズ図形は、次の形式で
表す。
【0052】[カスタマイズ図形−i] ・図形名(装置内でユニークな識別名) ・ベースとなる編集図形の名称 ・図形に外接する仮想的な矩形(これを外接矩形と呼
ぶ)の一角座標と対角座標(または始点と終点座標)、
即ち、(Sx,Sy)と(Ex,Ey)。尚、Sx,S
y,Ex,Ey≧0である。 ・図形要素(1)の名称+相対座標値 ・図形要素(2)の名称+相対座標値 ・ ・ ・図形要素(n)の名称+相対座標値
【0053】ここで、図形要素とは、標準図形のことで
ある。各図形要素の相対座標値とは、外接矩形内の相対
位置である。更に、図形要素の定義方法は以下に示す。
【0054】●図形要素(i)の表現方法 標準図形およびカスタマイズ図形の形状の表現形式を示
す。相対座標値の表現について:図形要素の組からなる
カスタマイズ図形に外接する仮想的な矩形を描いた時の
一角座標と対角座標を、それぞれ(Sx,Sy)と(E
x,Ey)とする。ここで、Sx,Sy,Ex,Ey≧
0である。
【0055】その時、構成する各図形要素の位置を、そ
の外接矩形を基準とする相対的な位置で表す。異なる要
素図形でも、同じ相対位置を表す端点は、同じ変数また
は変数と計算式で表現される。図形要素間の位置に相互
関係がある場合には、外接矩形を基準とする相対位置を
表す変数および変数と計算式(以降、位置定義式とい
う)を使用して表す。また、計算式は加・減・乗・除の
四則算を用いて表す。例えば、図5および図6における
点A1やA2である。
【0056】異なる要素が同一の位置定義式を使用する
場合は、それらの図形要素の位置に関連があることを表
す。関連のある図形要素同士は、図形を登録した後のサ
イズの拡張の際に関連する部分が連結あるいは比例して
同時に位置が移動する。例えば、一つの矩形の中に一回
り小さい矩形が存在する図形の場合、サイズを変更する
時、サイズが等比になるように拡張する。
【0057】尚、変数の定義の例としては、SxとEx
の中点を表す位置を変数Mxとして定義した場合、Mx
=(Sx+Ex)/2で表す、といった定義である。
【0058】〈動作〉 ●カスタマイズ図形の作成・登録 最初に、カスタマイズ図形を作成し、メニューに登録し
て編集対象図形として使用可能にするための処理の流れ
を説明する。図9は、この流れを示すフローチャートで
ある。先ず、予め、編集図形メニューが編集図形メニュ
ー表示プログラム125により表示装置200で表示さ
れているものとする。
【0059】ステップS101において、入力装置30
0を用いて、編集図形メニューから図形を選択し入力す
る。次に、ステップS102において、図形の修正が必
要かを判定し、必要であれば、ステップS103で、各
基本図形要素編集プログラム121や標準図形編集プロ
グラム122を利用して部品の修正を行い、ステップS
104で図形の入力終了判定を行う。ここで、入力およ
び修正時の図形は編集図形表示プログラム126により
表示される。そして、求める形状を編集するため、ステ
ップS101〜S104を繰り返して行い、図形要素を
1個以上使用して図形を作成する。例えば、図5に示す
ようなカスタマイズ図形を作成する場合、編集図形メニ
ューから4つの直線を選択し、平行四辺形の形状に配置
するといった操作を行う。
【0060】ステップS104において、図形の入力が
終了したら、作成した図形をカスタマイズ図形として登
録するため、図形形状定義プログラム127を起動し、
次のステップS105において、ベースとなる標準図形
を1個選択する。次に、ステップS106において、作
成した図形を識別できるように、ユニークな識別名を付
与する。例えば、図5の例では、ユニークな識別名とし
て「diamond」、ベースとなる標準図形として
「rectagle」が付与されている。
【0061】次に、ステップS107では、図形形状定
義プログラム127が、カスタマイズ図形について、編
集図形および基本図形によって構成された形状およびベ
ースとする標準図形、識別名の情報を含む定義データを
カスタマイズ図形定義130として格納する。ここで、
図形形状定義プログラム127は、作成されたカスタマ
イズ図形の各要素の位置座標情報および図形相互の関係
を一般化した式に変換し格納する。その際に、図形を構
成する要素間の同一の頂点があれば検出し、同じ式で表
す論理的な位置情報を算出する。
【0062】その後、ステップS108において、登録
したカスタマイズ図形が編集図形メニューに追加・表示
される。尚、この処理については、図10にそのフロー
チャートを示し、後述する。
【0063】また、上記のステップS101〜S104
が、カスタマイズ図形作成ステップに相当し、ステップ
S105〜S107がカスタマイズ図形定義設定ステッ
プに相当する。そして、ステップS108がカスタマイ
ズ図形表示ステップに相当する。
【0064】更に、図7および図8に示すような図形と
文字列とを組み合わせたカスタマイズ図形の場合も同様
に行われる。この場合、ステップS104における図形
の入力終了として、円と文字列との入力が終了すると、
ステップS105において、ベースとする標準図形とし
て矩形のIDである(rectangle)を指定す
る。そしてステップS106の識別名の付与において、
識別名を“circle_with_text”とす
る。また、文字列の定義として、その一角の座標、対角
の座標、文字タイプ、文字サイズ、表示オプション、横
書き・縦書きオプション、文字列を指定する。尚、図8
中、(mincho 10pt)は、文字タイプとして
明朝体で10ポイントの文字を用いることを示してい
る。また、(display_option)は表示オ
プションで、元のまま表示/幅に合わせて自動改行/カ
ットオフ、のいずれかを指定する。(directio
n)は横書き・縦書きオプションであり、横書き/縦書
きのいずれかを指定する。そして、(string
1)は文字列が1行であることを示している。尚、ここ
で複数行を指定する場合は(string N)といっ
た指定を行う。
【0065】●カスタマイズ図形定義の登録時のメニュ
ーへの表示 図10は、カスタマイズ図形定義の登録時のメニューへ
の表示動作のフローチャートである。先ず、編集図形メ
ニューが表示されているとする。ステップS201で
は、カスタマイズ図形定義解釈プログラム124は、カ
スタマイズ図形定義141からカスタマイズ図形定義1
30をメモリ120上に展開する。次に、ステップS2
02では、カスタマイズ図形定義解釈プログラム124
が、定義データを編集図形メニューに追加するためのメ
モリ領域を確保する。そして、編集図形メニュー表示プ
ログラム125は、編集図形メニューにカスタマイズ図
形を追加設定し(ステップS203)、更に、カスタマ
イズ図形をメニューのエリアに追加表示する。
【0066】図11は、カスタマイズ図形を編集図形メ
ニューに追加表示した状態の説明図である。図示のよう
に、標準図形として直線と矩形が元からあった場合に、
平行四辺形と、文字列を含んだ円とがカスタマイズ図形
として追加されている。
【0067】●登録済みのカスタマイズ図形を編集図形
メニューに標準図形と共に表示 この処理は、カスタマイズ図形が1個以上登録されてい
る時、図形編集装置の起動時にカスタマイズ図形をまと
めて編集図形メニューに表示する場合である。予め、編
集図形メニューは表示されていないものとする。編集図
形メニュー表示プログラム125は、対象である標準図
形定義129およびカスタマイズ図形定義130を読み
込み、定義データの数分、メニューに追加するためのメ
モリ領域を確保する。そして、メニューに標準図形およ
びカスタマイズ図形を設定し、これら図形を定義の数だ
けメニューのエリアに表示する。
【0068】●標準図形およびカスタマイズ図形表示 図12は、図10におけるステップS204の処理を示
しており、これは1個のカスタマイズ図形定義が登録さ
れた時、編集図形メニューに表示する処理のフローチャ
ートである。また、この処理は、個々の標準図形および
カスタマイズ図形の図への表示の手順でもある。
【0069】編集図形メニュー表示プログラム125
(または編集図形表示プログラム126)は、対象の図
形の種類を判定し、種類に応じた表示を行う。処理概要
は、基本図形の場合は、予め用意されている基本図形表
示プログラム(図示せず)で表示する。また、カスタマ
イズ図形および標準図形の表示は構成するそれぞれの基
本図形の表示機能(基本図形表示プログラム)によって
表示する。
【0070】先ず、ステップS301では、表示位置の
外接矩形の開始位置座標(Sx,Sy)と終了位置座標
(Ex,Ey)を取得する(尚、Sx≦Ex、Sy≦E
yである)。次に、ステップS302では、表示する外
接矩形のサイズ(Ex−Sx,Ey−Sy)を算出す
る。ステップS303では、図形の種類を判定し、基本
図形ならば、対応する表示機能を使用して、ステップS
305、S306の手順で表示する。標準図形およびカ
スタマイズ図形の場合は、ステップS304で、対象と
する図形を構成している基本図形要素を取り出し、これ
らの図形要素毎に、ステップS305、S306の手順
を繰り返して表示する。即ち、ステップS305では、
図形要素の定義座標を外接矩形のサイズに当てはめて、
実際の表示位置座標値を算出する。そして、ステップS
306では、基本図形要素毎に、対応する表示機能を使
用し、求めた位置に表示する。その後、ステップS30
7で全ての図形要素を表示したかを判定し、全ての図形
要素を表示した場合、あるいは、対象図形が基本図形で
あった場合は、メニュー表示処理を終了する。
【0071】また、基本図形や標準図形およびカスタマ
イズ図形を図に表示する場合は、編集図形表示プログラ
ム126によって、上記の処理と同様に行う。
【0072】●カスタマイズ図形の編集図上への登録 図13は、カスタマイズ図形の編集図上への登録する手
順を示すフローチャートである。ここで、予め、カスタ
マイズ図形定義130が図形編集装置に登録されている
ものとする。
【0073】上述したように、編集図形メニュー表示プ
ログラム125によって、編集図形メニューにカスタマ
イズ図形が表示される。ステップS401において、編
集メニュー上で、登録するカスタマイズ図形がマウス等
の入力装置300で指定されると、カスタマイズ図形編
集プログラム123は、登録図形の種別を記憶する。こ
こで、いずれかのカスタマイズ図形が選択されると、そ
のカスタマイズ図形のベースとなる標準図形の標準図形
編集プログラム122を起動する。ステップS402
で、登録位置と登録サイズが入力装置300の操作で与
えられると、ステップS403で指定の種別のオブジェ
クトを生成する。ステップS404では、生成されたオ
ブジェクトの属性値に、図上の登録位置とサイズを与
え、始点および終点座標(または一角および対角座標)
値を設定する。また、オブジェクトが他にも属性値を持
つ場合は、その属性値に基づき設定を行う。ステップS
405で、オブジェクトを図上に登録し、ステップS4
06で編集図形表示プログラム126がオブジェクトを
登録位置に表示する。このように、カスタマイズ図形の
場合も、編集図上への登録は、標準図形の場合と同様に
行われる。
【0074】●カスタマイズ図形の編集 図14は、カスタマイズ図形の編集の手順を示すフロー
チャートである。尚、このカスタマイズ図形の編集動作
がカスタマイズ図形編集ステップに相当している。
【0075】ここで、上記カスタマイズ図形の編集図上
への登録動作により、予めカスタマイズ図形オブジェク
トが図上に登録されているものとする。
【0076】カスタマイズ図形を図上に登録後、その図
形に対して移動やサイズの変更、コピー等の編集操作を
行う際には、カスタマイズ図形のベースとなる標準図形
の編集機能(=対応する標準図形編集プログラム12
2)を使用する。即ち、カスタマイズ図形の場合は、カ
スタマイズ図形編集プログラム123が対応する標準図
形編集プログラム122を呼び出し、その標準図形編集
プログラム122が編集を行う。例えば、図5および図
6のカスタマイズ図形の場合は、ベースとなるrect
angleの標準図形編集プログラム122を用いるこ
とになる。
【0077】ステップS501では、編集対象の図形オ
ブジェクトが入力装置300で指定されると、図示省略
した図形編集の制御プログラムは、対象オブジェクトの
図形種別を記憶する。次に、ステップS502におい
て、対象図形の編集プログラムを求める。例えば、編集
対象のオブジェクトがカスタマイズ図形ならば、カスタ
マイズ図形編集プログラム123が起動して、その図形
のベースの標準図形を求め、対応する標準図形編集プロ
グラム122を呼出す。そして、その標準図形編集プロ
グラム122が、対象のオブジェクトの編集を制御す
る。一方、編集対象のオブジェクトが標準図形の場合
は、その図形の標準図形編集プログラム122そのもの
が動作する。
【0078】ステップS503では、編集機能名がメニ
ューからの選択等のコマンドの入力により与えられる。
指定の編集機能について位置やサイズのデータ等、付加
的なデータが必要な場合には(ステップS504)、ス
テップS505で入力装置300の指示で与える。
【0079】ステップS506では、対象オブジェクト
に対して編集処理を実行し、オブジェクトと図の関係デ
ータと表示を更新する。例えば、オブジェクトの位置を
更新した場合には、位置データを変更する。オブジェク
トを削除した場合は、オブジェクトデータを削除する。
また、編集処理実行後の対象のオブジェクトの状態に合
わせて再表示を行う。即ち、以上の編集動作は標準図形
の場合と同様である。
【0080】一方、対象のオブジェクトがテキストを持
ち、このオブジェクトに対して図形サイズの変更を行っ
た場合は、対象のオブジェクトの文字列のサイズや文字
タイプは変わらないで、テキスト部分は再表示だけを行
う。例えば、これを図7および図8の例を用いて説明す
る。
【0081】図7および図8のように定義された図形に
対して図形サイズの変更を行った場合、仮想的な文字枠
の大きさは図形に合わせて変更されるが、文字タイプや
文字サイズや表示オプション等は変化しない。即ち、円
のサイズ変更によって、その外接矩形の一角始点Sx,
Syや対角終点Ex,Eyの値は変更され、これに伴っ
て仮想的な文字枠の大きさは変化する。しかしながら、
文字タイプや文字サイズ等は、カスタマイズ図形定義の
“text”で定義されているため、文字枠の大きさが
変化しても、文字タイプや文字サイズは明朝体の10ポ
イントで表示される。また、この場合、図形の大きさが
変更されても文字列は必ず図形内に収まるよう表示され
る。
【0082】また、図形と文字列とが連動し、かつ、文
字枠の大きさを含めて変化しない場合は次のようにな
る。図15および図16は、この場合のカスタマイズ図
形およびその定義の説明図である。この例は、円と文字
列とを関連付け、かつ、文字列の大きさを10×30の
固定としたものである。即ち、文字枠の座標は、一角始
点が(Sx+10,Sy+15)で、対角終点が(Sx
+40,Sy+25)であるため、図形サイズの変更に
よって、その外接矩形の一角始点の値(Sx,Sy)の
値が変更されても文字枠の大きさは変化しない。また、
文字タイプや文字サイズ等も、カスタマイズ図形定義に
よって変化しない。
【0083】このように、図形と文字列とを組み合わせ
た図形に対しても、カスタマイズ図形定義の内容によっ
て、その連動関係を自由に設定することができる。
【0084】〈効果〉以上のように本具体例によれば、
カスタマイズ図形を作成して、このカスタマイズ図形に
対応したカスタマイズ図形定義を設定し、カスタマイズ
図形の表示や編集を行う場合は、このカスタマイズ図形
定義に基づいて処理するようにしたので、利用者が修正
したり新規に作成した図形であっても、予め登録されて
いる図形と同様に扱うことができ、図形編集装置として
の操作性の向上を図ることができる。
【0085】また、文字列を含むカスタマイズ図形の場
合でも、文字と図形とを関連付けたまま図形だけを拡張
/縮小したり、あるいは、文字列を図形内に収まるよう
図形を拡張/縮小するといったように、自由に図形と文
字列との関係を設定することができる。
【0086】尚、上記具体例では、カスタマイズ図形作
成手段11〜カスタマイズ図形編集手段14は、予め制
御部1内で実現されている構成として説明したが、この
ような各手段を実現するプログラムをフロッピディスク
やCD−ROM等の記録媒体に格納し、この記録媒体か
ら図形編集装置にインストールすることにより、これら
の手段を実現するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の図形編集装置の具体例を示す構成図で
ある。
【図2】本発明の図形編集装置の全体構成図である。
【図3】本発明の図形編集装置における座標系と基本図
形の各座標の説明図である。
【図4】本発明の図形編集装置における標準図形定義デ
ータの一例を示す図である。
【図5】本発明の図形編集装置におけるカスタマイズ図
形の説明図である。
【図6】本発明の図形編集装置におけるカスタマイズ図
形定義データの説明図である。
【図7】本発明の図形編集装置における文字列を持つカ
スタマイズ図形の説明図である。
【図8】本発明の図形編集装置における文字列を持つカ
スタマイズ図形の定義データの説明図である。
【図9】本発明の図形編集装置におけるカスタマイズ図
形の作成・登録を示すフローチャートである。
【図10】本発明の図形編集装置におけるカスタマイズ
図形の登録時の編集図形メニューへの表示動作を示すフ
ローチャートである。
【図11】本発明の図形編集装置におけるカスタマイズ
図形を編集図形メニューに追加表示した状態の説明図で
ある。
【図12】本発明の図形編集装置におけるカスタマイズ
図形の表示動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の図形編集装置におけるカスタマイズ
図形の編集図上への登録動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】本発明の図形編集装置におけるカスタマイズ
図形の編集動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の図形編集装置における文字列を持つ
他のカスタマイズ図形の説明図である。
【図16】本発明の図形編集装置における文字列を持つ
他のカスタマイズ図形の定義データの説明図である。
【符号の説明】
1 制御部 2 表示装置 3 入力装置 4 記憶手段 11 カスタマイズ図形作成手段 12 カスタマイズ図形定義設定手段 13 カスタマイズ図形表示手段 14 カスタマイズ図形編集手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め用意された図形要素を用いてカスタ
    マイズ図形を作成するカスタマイズ図形作成手段と、 前記カスタマイズ図形作成手段によって作成されたカス
    タマイズ図形に対して、当該カスタマイズ図形を構成す
    る前記図形要素の論理的な位置関係をカスタマイズ図形
    定義データとして付与するカスタマイズ図形定義設定手
    段と、 前記カスタマイズ図形定義設定手段で定義されたカスタ
    マイズ図形定義データに基づき、各図形要素を定義され
    た位置関係で表示させることによりカスタマイズ図形を
    表示させるカスタマイズ図形表示手段とを備えたことを
    特徴とする図形編集装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 カスタマイズ図形作成手段によって作成されたカスタマ
    イズ図形に対して、予め用意された任意の図形の編集機
    能部との関連付けを定義するカスタマイズ図形定義設定
    手段と、 任意のカスタマイズ図形を編集する場合は、対象となる
    カスタマイズ図形のカスタマイズ図形定義データに基づ
    き、当該カスタマイズ図形定義データで定義されている
    図形の編集機能部を呼び出し、その編集機能部によりカ
    スタマイズ図形の編集を行うカスタマイズ図形編集手段
    とを備えたことを特徴とする図形編集装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 カスタマイズ図形として図形と文字列とを含む場合、当
    該文字列の領域を示す仮想的な文字枠と前記図形との相
    対的な位置関係を定義すると共に、当該文字列を表示す
    る文字サイズを定義するカスタマイズ図形定義設定手段
    と、 文字列を含むカスタマイズ図形を編集する場合は、カス
    タマイズ図形定義データで定義されている文字サイズで
    編集を行うカスタマイズ図形編集手段とを備えたことを
    特徴とする図形編集装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 カスタマイズ図形として図形と文字列とを含む場合、当
    該文字列の領域を示す仮想的な文字枠を固定とし、か
    つ、この文字枠と前記図形との位置関係を定義するカス
    タマイズ図形定義設定手段と、 文字列を含むカスタマイズ図形を編集する場合は、カス
    タマイズ図形定義データで定義されている文字枠の大き
    さで編集を行うカスタマイズ図形編集手段とを備えたこ
    とを特徴とする図形編集装置。
  5. 【請求項5】 予め用意された図形要素を用いてカスタ
    マイズ図形を作成するカスタマイズ図形作成ステップ
    と、 前記カスタマイズ図形作成ステップによって作成された
    カスタマイズ図形に対して、当該カスタマイズ図形を構
    成する前記図形要素の論理的な位置関係をカスタマイズ
    図形定義データとして付与すると共に、前記カスタマイ
    ズ図形に対して、予め用意された任意の図形の編集機能
    部との関連付けを定義するカスタマイズ図形定義設定ス
    テップと、 前記カスタマイズ図形定義設定ステップで定義されたカ
    スタマイズ図形定義データに基づき、各図形要素を定義
    された位置関係で表示させることによりカスタマイズ図
    形を表示させるカスタマイズ図形表示ステップと、 任意のカスタマイズ図形を編集する場合は、対象となる
    カスタマイズ図形のカスタマイズ図形定義データに基づ
    き、当該カスタマイズ図形定義データで定義されている
    図形の編集機能部を呼び出し、その編集機能部によりカ
    スタマイズ図形の編集を行うカスタマイズ図形編集ステ
    ップとを備えたことを特徴とする図形編集方法。
  6. 【請求項6】 請求項5の図形編集方法のステップを実
    行するプログラムを格納したことを特徴とする図形編集
    プログラムを格納した記録媒体。
JP35608496A 1996-12-25 1996-12-25 図形編集装置及び方法並びに記録媒体 Pending JPH10188024A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35608496A JPH10188024A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 図形編集装置及び方法並びに記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35608496A JPH10188024A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 図形編集装置及び方法並びに記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10188024A true JPH10188024A (ja) 1998-07-21

Family

ID=18447252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35608496A Pending JPH10188024A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 図形編集装置及び方法並びに記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10188024A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008305006A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Yokogawa Electric Corp グラフィック情報生成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008305006A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Yokogawa Electric Corp グラフィック情報生成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5357603A (en) Method and system for changing a shape type while maintaining existing graphic characteristics
US5550967A (en) Method and apparatus for generating and displaying visual cues on a graphic user interface
JPH0798769A (ja) 情報処理装置及びその画面編集方法
JP3862336B2 (ja) 画像編集方法及び装置
JPH064607A (ja) データ表示装置
JPH0723995B2 (ja) 文書調整方法
JPH10188024A (ja) 図形編集装置及び方法並びに記録媒体
JPH09146948A (ja) 文書作成支援装置
JPH02113318A (ja) 情報処理装置のヘルプ処理方式
JPH0778148A (ja) 情報処理装置及び方法
JP2621486B2 (ja) 文書編集方法およびその装置
JP3674164B2 (ja) 表示装置及び表示方法
JP3674905B2 (ja) 文書編集装置
JP2001195432A (ja) Cadシステム
JP3699923B2 (ja) レイアウト編集時の頁イメージ表示管理方法
JPH0554114A (ja) 画像表示装置
JPH087012A (ja) データの出力様式編集方法および装置
JPH01103764A (ja) マルチウィンドウを用いた文書編集方法
JPH11212968A (ja) 文書処理装置及び方法
JP3423075B2 (ja) 記入条件設定方法及び方式
JP2001043391A (ja) オブジェクト処理装置、及び記憶媒体
JP2005011372A (ja) 表示装置および方法
JPH01318168A (ja) 文書作成装置
JPH07114553A (ja) 文書作成装置および文字パターン作成方法
JP2000331176A (ja) 図形編集装置および方法