JPH1018618A - ユニットバス - Google Patents

ユニットバス

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JPH1018618A
JPH1018618A JP8188606A JP18860696A JPH1018618A JP H1018618 A JPH1018618 A JP H1018618A JP 8188606 A JP8188606 A JP 8188606A JP 18860696 A JP18860696 A JP 18860696A JP H1018618 A JPH1018618 A JP H1018618A
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JP
Japan
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bathtub
pan
deck
wall
apron member
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Withdrawn
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JP8188606A
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English (en)
Inventor
Shinichi Jinno
伸一 神野
Yoshihisa Washio
吉久 鷲尾
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Emoto Kogyo KK
Original Assignee
Emoto Kogyo KK
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管類に対する施工性が改善され、極めて効
率的に設置することが出来るユニットバスを提供する。 【解決手段】 浴槽パン(10)及び洗い場パン(1
2)から成る防水パン(1)と、腰板(20)及びデッ
キ(22)から成るエプロン部材(2)と、デッキ(2
2)に形成された開口部(24)から挿入される浴槽
(3)とを含むユニットバスであって、エプロン部材
(2)のデッキ(22)は、開口部(24)の縁(24
a)が立ち上げられ且つ腰板側ではない外周縁(22
a)が立ち上げられて壁(5)の下端が落とし込まれる
樋形状を備え、しかも、浴槽パン(10)の周縁(10
b)の立ち上げ高さは、浴槽(3)の略底部の高さとさ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニットバスに関
するものであり、詳しくは、配管類に対する施工性が改
善され、極めて効率的に設置することが出来るユニット
バスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のユニットバスの組付け構
造の一例を示す縦断面図である。図6は、図5のユニッ
トバスに使用される防水パンと立ち水栓の配置を示す平
面図である。図7は、図6におけるVII−VII 線に沿っ
た図であり、立ち水栓用の配管の接続例を示す縦断面図
である。
【0003】従来のユニットバスは、図5に示す様に、
それぞれ平面形状を略方形に形成され且つ周縁が立ち上
げられた浴槽パン(11)及び洗い場パン(13)から
成る防水パン(1)と、浴槽パン(11)上に設置され
る浴槽(3)とから主として構成される。浴槽(3)
は、脚部材(4)、(4)を使用して嵩上げすることに
より、配管設置用の空間(6)を介して設置される。ま
た、浴槽(3)には、エプロン部材(2)が付設される
場合があり、例えば、エプロン部材(2)は、浴槽
(3)の前面を覆う腰板(20)と、浴槽(3)の上部
外周側を囲むデッキ(23)とから構成される。そし
て、デッキ(23)には、図6に示す様に、給湯、給水
のための立ち水栓(95)、(95)が設けられること
もある。
【0004】図5に示すユニットバスにおいて、浴室空
間を構成する壁(ユニットバスの一部を構成する壁部
材)(9)は、当該壁面を伝わる水が浴室の外側へ、す
なわち、壁部材(9)と躯体側の壁(図示せず)の間へ
漏れるのを防止するため、通常、防水パン(1)の立ち
上げられた周縁(10c)の上端から外側に張り出した
フランジ(10d)によって受ける様に施工される。更
に、浴槽パン(11)や洗い場パン(13)に多量の水
が流された場合、排水トラップを通じて排水する間に防
水パン(1)から溢れて壁内へ漏出することのない様
に、防水パン(1)の内容積が浴槽(3)の内容積に相
当する程度に防水パン(1)を深く形成している(例え
ば、実開昭62−34054号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の様な
バスユニットにおいて、浴槽(3)の底部に接続する排
水管(90)の施工は、3方向が躯体側の壁に囲まれて
おり、しかも、防水パン(1)の周縁(10c)の立ち
上げ高さが高いため、浴槽(3)の外周面と前記周縁
(10c)の狭い隙間を利用して行わなければならず、
極めて難しい作業となる。更に、外釜などに通じる循環
用の配管(91)、(92)の浴槽(3)側面への接続
も、前記周縁(10c)を貫通させ、かつ、上記の施工
と同様に、狭い間隙において施工しなければならない。
【0006】また、図6又は図7に示す様に、立ち水栓
(95)に接続される給湯または給水用の配管(9
6)、(97)は、躯体側の壁(図示せず)と防水パン
(1)との間に施工空間がないため、配管(96)の如
く、デッキ(23)の下方から洗い場パン(13)の上
方まで水平に配置し、ユニット側の壁(9)を貫通させ
て外部配管と接続するか、或いは、配管(97)の如
く、デッキ(23)の下方においてユニット側の壁
(9)を貫通させなければならない。特に、配管(9
6)の様に、洗い場パン(13)まで伸張させた場合に
は、洗い場にカウンター(87)等を設けて配管(9
6)を覆わなければならないため、洗い場面積が狭くな
ると言う問題がある。
【0007】本発明は、上記の実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、配管類に対する施工性が改善さ
れ、極めて効率的に設置することが出来る改良されたユ
ニットバスを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のユニットバス
は、それぞれ平面形状を略方形に形成され且つ周縁が立
ち上げられた浴槽パン及び洗い場パンから成る防水パン
と、前記浴槽パンと前記洗い場パンの境界部から略垂直
に立ち上げられる腰板および当該腰板の上端から前記浴
槽パンの上方に水平に延設されるデッキから成るエプロ
ン部材と、前記デッキに形成された開口部から挿入され
且つ前記浴槽パン上に配管設置用の空間を介して設置さ
れる浴槽とを含むユニットバスであって、前記エプロン
部材の前記デッキは、前記開口部の縁が立ち上げられ且
つ前記腰板側ではない外周縁が立ち上げられて壁の下端
が落とし込まれる樋形状を備え、しかも、前記浴槽パン
の周縁の立ち上げ高さは、前記浴槽の略底部の高さとさ
れていることを特徴とする。
【0009】上記バスユニットにおいて、特定の形状を
備えたエプロン部材のデッキで壁を受ける構造は、壁面
に伝わる水をデッキで受け止め、デッキから下方への漏
水を防止する。従って、浴槽パンの周縁を特定の立ち上
げ高さとすることにより、浴槽の外周側には、当該浴槽
の略底部から上部に至る高さにおいて、浴槽の底部に接
続する配管や浴槽の側面に取り付ける配管の施工空間を
十分に形成することが出来る。
【0010】また、上記バスユニットにおいては、浴槽
パンの平面形状がデッキの平面形状に比べて小さくなさ
れているのが好ましく、斯かる構造は、上記の様な配管
の施工空間を一層拡大すると共に、躯体側の壁と浴槽パ
ンとの間において、立ち水栓へ接続するための配管類の
施工空間を確実に確保し得る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係るユニットバスの一実
施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明のユ
ニットバスの構成部材および係合関係を示す展開斜視図
である。図2は、本発明のユニットバスの組付け構造の
一例を示す縦断面図である。図3は、図2のユニットバ
スに使用される好ましい態様の防水パンと立ち水栓の配
置を示す平面図である。図4は、図3におけるIV−IV線
に沿った図であり、立ち水栓用の配管の接続例を示す縦
断面図である。なお、図中、躯体側の壁は省略し、ま
た、従来の部材と同様の部材には図3中の符号を使用す
る。
【0012】本発明のユニットバスは、図1又は図2に
示す様に、それぞれ平面形状を略方形になされ且つ周縁
(10b)、(12b)が立ち上げられた浴槽パン(1
0)及び洗い場パン(12)から成る防水パン(1)
と、浴槽パン(10)と洗い場パン(12)の境界部
(14)から略垂直に立ち上げられる腰板(20)及び
当該腰板の上端から浴槽パン(10)の上方に水平に延
設されるデッキ(22)から成るエプロン部材(2)
と、デッキ(22)に形成された開口部(24)から挿
入され且つ浴槽パン(10)上に配管設置用の空間
(6)を介して設置される浴槽(3)とから主として構
成される。
【0013】防水パン(1)、エプロン部材(2)及び
浴槽(3)は、通常、耐熱性の熱可塑性樹脂または熱硬
化性樹脂にて各々に成形される。防水パン(1)は、浴
槽パン(10)と洗い場パン(12)を別個に作製して
繋ぎあわせた構造とすることも出来るが、好ましくは、
止水性を高めるために一体的に作製される。また、エプ
ロン部材(2)も、通常、止水性や施工性を考慮し、腰
板((20)とデッキ(22)とを一体的に作製され
る。
【0014】防水パン(1)においては、使用上の観点
から、洗い場パン(12)からの浴槽(3)の立ち上が
り高さを低くするため、浴槽パン(10)と洗い場パン
(12)とが階段状に連続させられており、浴槽パン
(10)の基準面に対し、洗い場パン(12)の基準面
が高い位置に設定されている。また、洗い場パン(1
2)には、通常、排水トラップ(16)が設けられる。
【0015】洗い場パン(12)の深さ、すなわち、洗
い場パン(12)の周縁(12b)の立ち上げ高さは、
排水トラップからの排水能力と浴槽(3)等から排出さ
れる水量を勘案して設定され、通常は50〜120mm
程度とされる。一方、浴槽パン(10)の深さ、すなわ
ち、浴槽パン(10)の周縁(10b)の高さは、後述
する止水構造により、浴槽(3)の外面の結露水などの
僅かな量の水を貯留し得る高さであれば十分であり、斯
かる高さは、80〜100mm程度である。
【0016】エプロン部材(2)は、浴槽(3)の正面
を覆う腰板(20)と浴槽(3)の外周側に水平に配置
されるデッキ(22)とが別個に形成されていてもよい
が、通常は、止水性や施工性を高めるために一体に形成
され、その側面形状をほぼ逆L字状とされる。そして、
エプロン部材(2)のデッキ(22)には、浴槽(3)
の平面形状に準じ且つ当該浴槽を挿入し得る大きさとさ
れた開口部(24)が設けられる。また、エプロン部材
(2)の腰板(20)には、通常、開閉可能な点検口
(25)が設けられる。
【0017】浴槽(3)の平面形状は、略方形や略楕円
などの適宜の形状とすることが出来、また、浴槽(3)
の上端の縁部(3e)は、安全性や美観を高めると共
に、デッキ(22)に対する収まりにおいて当該デッキ
下方への漏水を防止するため、外側へ張出され且つその
先端が下方に向けて折り返され、デッキ(22)の開口
部(24)の立ち上げられた縁(24a)に被せる構造
を備えている。デッキ(22)の幅、すなわち、開口部
(24)の縁(24a)から外周縁(22a)までの距
離は、例えば、80〜220mm程度である。配管設置
用の空間(6)は、螺子で昇降するアジャスターやスぺ
ーサーで高さ調整する枕などから成る脚部材(4)、
(4)によって浴槽(3)を支持することにより、浴槽
(3)の底部と浴槽パン(10)の間に形成される。
【0018】上記バスユニットにおける止水構造は、浴
室空間を構成する壁(5)、(5)…と防水パン(1)
及びエプロン部材(2)の各周縁との取合いにおいて構
成される。壁(5)、(5)…は、躯体側の壁(下地
壁)等を含む構造部材の内側に設けられるユニットの壁
であり、通常、洗い場パン(12)に通じる入り口部分
を除き、当該バスユニットの3〜4周囲の壁面を構成す
る。
【0019】壁(5)と防水パン(1)の止水構造は次
の通りである。防水パン(1)において、浴槽パン(1
0)との境界部(14)ではない洗い場パン(12)の
周縁(12b)の上端縁は、水平方向外側に張出され、
かつ、更にその先端が上方に向けて折曲されたクランク
状の断面形状を備え、例えば、洗い場パン(12)に係
合する壁(5)は、周縁(12b)の水平方向への張出
部に対し、当該壁の下端(52)が載せられる。
【0020】本発明においては、特定の形状のエプロン
部材(2)を巧みに利用して壁(5)とエプロン部材
(2)の止水構造を構成し、その結果、エプロン部材
(2)の内部、すなわち、浴槽(3)の外周側に十分な
施工空間(70)を形成している。具体的には、エプロ
ン部材(2)は、腰板(20)の左右両側のが表側に立
ち上げられ、エプロン部材(2)の腰板(20)とデッ
キ(22)に係合する壁(5)は、エプロン部材(2)
の側面形状に倣って切り欠かれた当該壁の下端の垂直な
小口(50)を縁部(20a)、(20a)の内側に当
接させている。
【0021】一方、エプロン部材(2)のデッキ(2
2)は、開口部(24)の縁(24a)が立ち上げられ
且つ腰板(20)側ではない外周縁(22a)、(22
a)…が立ち上げられて壁(5)下端が落とし込まれる
樋形状を備えている。すなわち、上記の外周縁(22
a)、(22a)…は、腰板(20)の左右両側の立ち
上げられた縁部(20a)、(20a)に連続してお
り、そして、デッキ(22)を囲む壁(5)、(5)…
は、樋状をなすデッキ(22)の表面に対し、切り欠か
れた上記の壁(5)下端の水平な小口(51)、およ
び、他の壁(5)下端の水平な小口(53)が載せられ
る。
【0022】また、エプロン部材(2)の腰板(20)
の下端は、内側に折曲されて上記の境界部(14)に載
せる構造とされる。腰板(20)の左右両側の縁部(2
0a)、(20a)は、腰板(20)の高さに比べて短
く形成され、防水パン(1)にエプロン部材(2)を組
み付けた際、縁部(20a)、(20a)の下端は、洗
い場パン(10)の外周縁(12b)の張出部に乗り上
げる様に構成される。
【0023】しかも、本発明においては、浴槽(3)に
取り付けられる配管類の施工を容易にするため、境界部
(14)ではない浴槽パン(10)の周縁(10b)、
(10b)…の立ち上げ高さが浴槽(3)の略底部の高
さとされる。浴槽パン(10)の3つの周縁(10
b)、(10b)…の立ち上げ高さは、通常は同一高さ
とされるが、配管類を施工する側の少なくとも1つの周
縁(10b)の高さが上記の特定の高さとされる必要が
ある。境界部(14)ではない浴槽パン(10)の周縁
(10b)の高さ、すなわち、浴槽パン(10)の深さ
は、通常、80〜100mm程度である。
【0024】上記バスユニットの施工においては、先
ず、浴室空間に防水パン(1)を設置する。防水パン
(1)は、例えば、建築物の1階に設置する場合、基礎
土間の上に支持材などを必要に応じて配置して設置基準
面を調整する。防水パン(1)の設置の際、浴槽(3)
に接続する排水管(90)の接続口を浴槽パン(10)
に立ち上げておく。また、外釜などの加温設備に通じる
循環用の配管(91)、(92)を躯体側の壁から引き
出しておく。そして、浴槽(3)を支持するための脚部
材(4)、(4)を浴槽パン(10)に配置する。
【0025】次いで、エプロン部材(2)を配置する。
エプロン部材(2)の施工は、浴槽パン(10)の上方
にデッキ(22)を配置し、横架材(81)と支柱(8
0)でデッキ(22)を下方から支持する。そして、撥
水性のシーリング材や接着剤などを介装し、腰板(2
0)の下端を境界部(14)の上端面に沿って固定す
る。
【0026】続いて、デッキ(22)の開口部(24)
から浴槽(3)を挿入し、浴槽パン(10)上の脚部材
(4)、(4)に載せる。浴槽(3)を設置する場合、
開口部(24)の縁(24a)の外側に浴槽(3)の縁
部(3e)を被せる状態で設置する。これにより、浴槽
(3)とデッキ(22)の開口部(24)との係合部分
からデッキ(22)の下方へ漏水するのを防止すること
が出来る。なお、デッキ(22)の縁(24a)に対す
る縁部(3e)の被さり程度は、脚部材(4)、(4)
による浴槽(3)の高さ調整によって調整する。
【0027】浴槽(3)を配置した後、浴槽(3)に排
水管(90)、配管(91)、(92)を接続する。そ
の際、本発明のバスユニットにおいては、デッキ(2
2)を備えたエプロン部材(2)の付設により、躯体側
の壁に密着させて浴槽(3)を設置しないため、浴槽
(3)の外周側に十分な施工空間(70)を確保するこ
とが出来る。しかも、浴槽パン(10)の周縁(10
b)の立ち上げ高さが浴槽(3)の略底部の高さとされ
ているため、配管設置用の空間(6)における排水管
(90)の接続は、浴槽(3)の外周と前記の周縁(1
0b)との間隙を介して容易に行うことが出来る。ま
た、周縁(10b)の立ち上げ高さが低いため、浴槽
(3)に対し、循環用の配管(91)、(92)も直接
かつ容易に接続することが出来る。
【0028】配管類を接続した後、浴室の内壁を構成す
る壁(5)、(5)…を施工する。洗い場パン(12)
に係合する壁(5)、(5)の小口(52)は、洗い場
パン(12)の周縁(12b)の上述した張出部にシー
リング材などを介装して接続し、また、エプロン部材
(2)の腰板(20)に係合する壁(5)、(5)の垂
直な小口(50)は、縁部(20a)の内側にシーリン
グ材などを介装して接続し、そして、デッキ(22)に
係合する壁(5)、(5)…の水平な小口(51)、
(53)は、シーリング材などを介装し、樋状に形成さ
れたデッキ(22)の内側、すなわち、上部で受ける様
にする。これにより、壁(5)、(5)…とデッキ(2
2)との係合部分からデッキ(22)の下方へ漏水する
のを防止することが出来る。
【0029】上記の様に、本発明のバスユニットにおい
ては、特定の形状を備えたエプロン部材(2)のデッキ
(22)で壁(5)、(5)…を受ける構造により、壁
面に伝わる水をデッキ(22)で受け止め、デッキ(2
2)から下方への漏水を防止することが出来る。従っ
て、浴槽パン(10)の周縁(10b)を特定の立ち上
げ高さとすることが出来、その結果、浴槽(3)の外周
側には、当該浴槽の略底部から上部に至る高さにおい
て、浴槽(3)の底部に接続する排水管(90)や浴槽
(3)の側面に取り付ける配管(91)、(92)の施
工空間(70)を十分に形成することが出来、極めて効
率的な設置作業が可能となる。なお、エプロン部材
(2)の腰板(20)に設けられる上述の点検口(2
5)を利用して配管施工を行う場合でも、浴槽(3)の
外周に形成される十分な施工空間を利用することによ
り、簡単に作業を行うことが出来る。
【0030】次に、本発明に係るユニットバスの好まし
い態様を説明する。図3に示す様に、本発明の好ましい
態様においては、立ち水栓(95)へ接続する配管類の
施工を一層容易にするため、浴槽パン(10)の平面形
状がデッキ(22)の平面形状に比べて小さくなされ
る。防水パン(1)の浴槽パン(10)は、上記の様な
止水構造の採用により、浴槽(3)の底部を収容し得る
限り、平面形状を小さくすることが出来る。そこで、浴
槽パン(10)は、通常、平面視した場合、境界部(1
4)を除く3周囲がユニットの壁(5)、(5)…に相
当する位置から内側に後退した状態となる様に、デッキ
(22)の外形よりも小さく形成される。
【0031】立ち水栓(95)に接続される配管類とし
ては、図3及び図4に示す様に、例えば、浴室の外部か
らユニット内のデッキ(22)の下方の立ち水栓(9
5)に相当する位置まで略水平に引き回される給湯・給
水用の配管(93)、および、これらの配管から立ち水
栓(95)まで立ち上げられる接続用の配管(94)等
が挙げられる。これらの配管(93)、(94)は、上
述の施工工程において、浴槽(3)をデッキ(22)の
開口部(24)から挿入して浴槽パン(10)上に設置
する前に施工される。
【0032】その際、図4に示す様に、本発明のユニッ
トバスにおいては、上述の止水構造により、デッキ(2
2)の下方の施工空間(70)、(71)が壁(5)に
よって制限されることがないため、立ち水栓(95)に
繋ぎ込む配管(93)、(94)を容易に施工すること
が出来る。しかも、本発明のユニットバスにおいては、
浴槽パン(10)の平面形状がデッキ(22)の平面形
状に比べて小さくなされており、ユニットの壁(5)の
外側に位置する躯体側の壁(図示せず)と浴槽パン(1
0)の周縁(10b)との間に配管施工に必要な施工空
間(71)を確実に確保することが出来るため、浴槽パ
ン(10)よりも低い位置で引き回される上記の様な配
管(93)や斯かる配管から立ち上げられる配管(9
4)をデッキ(22)の下方に収まる状態で且つ容易に
施工することが出来る。その結果、従来のユニットバス
の様に、洗い場まで配管を伸張させてこれをカウンター
等で覆う必要もなく、従って、洗い場空間を広く確保す
ることが出来る。
【0033】また、本発明のユニットバスにおいて、浴
槽パン(10)が上記の様に小さく形成される場合に
は、防水パン(1)を設置する以前にユニットの壁
(5)に相当する位置に沿って配管(94)等の立ち上
げ配管を配設することも出来、施工の自由度が改善され
る。更に、図示しないが、仮に、躯体側の排水配管がユ
ニットの壁(5)の際に相当する位置に予め設置されて
いる場合でも、上記の構造においては、浴槽パン(1
0)の周縁(10b)と躯体側の壁との間に確保される
施工空間(71)において、図1中の洗い場パン(1
2)の排水トラップ(16)から伸長された排水用の配
管や図2中の排水用の配管(90)を容易に繋ぎ込むこ
とが出来る。
【0034】なお、本発明の好ましい態様において、立
ち水栓(95)及びこれに接続する配管類の配置場所を
浴槽パン(10)の1つの周縁(10b)側に予め特定
し得る場合には、勿論、浴槽パン(10)の少なくとも
その1つの周縁(10b)だけを内側に後退させた形状
とすることも出来る。
【0035】
【発明の効果】本発明のバスユニットによれば、デッキ
で壁を受けて止水する構造により、浴槽パンの周縁を特
定の立ち上げ高さとすることが出来るため、浴槽の外周
側に配管の施工空間を十分に形成することが出来る。従
って、配管類に対する施工性を一層高めることが出来、
極めて効率的に設置することが出来る。また、浴槽パン
の平面形状がデッキの平面形状に比べて小さくなされる
ことにより、躯体側の壁と浴槽パンとの間に配管施工に
必要な施工空間を確実に確保することが出来、立ち水栓
に接続される配管類をデッキの下方に収まる状態で且つ
容易に施工することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のユニットバスの構成部材および係合関
係を示す展開斜視図である。
【図2】本発明のユニットバスの組付け構造の一例を示
す縦断面図である。
【図3】図2のユニットバスに使用される好ましい態様
の防水パンと立ち水栓の配置を示す平面図である。
【図4】図3におけるIV−IV線に沿った図であり、立ち
水栓用の配管の接続例を示す縦断面図である。
【図5】従来のユニットバスの組付け構造の一例を示す
縦断面図である。
【図6】図5のユニットバスに使用される防水パンと立
ち水栓の配置を示す平面図である。
【図7】図6におけるVII−VII 線に沿った図であり、
立ち水栓用の配管の接続例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 :防水パン 10 :浴槽パン 10b:浴槽パンの周縁 12 :洗い場パン 12b:洗い場パンの周縁 14 :境界部 2 :エプロン部材 20 :腰板 22 :デッキ 22a:デッキの外周縁 24 :開口部 24a:開口部の縁 3 :浴槽 3e :浴槽の縁部 6 :配管設置用の空間 70 :施工空間 71 :施工空間 5 :壁 90 :排水管 91 :循環用の配管 92 :循環用の配管 93 :給湯・給水用の配管 94 :給湯・給水用の配管 95 :立ち水栓

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ平面形状を略方形に形成され且
    つ周縁が立ち上げられた浴槽パン及び洗い場パンから成
    る防水パンと、前記浴槽パンと前記洗い場パンの境界部
    から略垂直に立ち上げられる腰板および当該腰板の上端
    から前記浴槽パンの上方に水平に延設されるデッキから
    成るエプロン部材と、前記デッキに形成された開口部か
    ら挿入され且つ前記浴槽パン上に配管設置用の空間を介
    して設置される浴槽とを含むユニットバスであって、前
    記エプロン部材の前記デッキは、前記開口部の縁が立ち
    上げられ且つ前記腰板側ではない外周縁が立ち上げられ
    て壁の下端が落とし込まれる樋形状を備え、しかも、前
    記浴槽パンの周縁の立ち上げ高さは、前記浴槽の略底部
    の高さとされていることを特徴とするユニットバス。
  2. 【請求項2】 浴槽パンの平面形状がデッキの平面形状
    に比べて小さくなされている請求項1に記載のユニット
    バス。
JP8188606A 1996-06-28 1996-06-28 ユニットバス Withdrawn JPH1018618A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008156816A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Matsushita Denko Bath & Life Kk 浴室ユニット

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