JPH1018610A - 水中切断施工方法及びそれに使用する切断装置 - Google Patents

水中切断施工方法及びそれに使用する切断装置

Info

Publication number
JPH1018610A
JPH1018610A JP19574396A JP19574396A JPH1018610A JP H1018610 A JPH1018610 A JP H1018610A JP 19574396 A JP19574396 A JP 19574396A JP 19574396 A JP19574396 A JP 19574396A JP H1018610 A JPH1018610 A JP H1018610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
engine
water
hose
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19574396A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Fujio
浩司 藤尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CONCRETE KOORING KK
Original Assignee
CONCRETE KOORING KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CONCRETE KOORING KK filed Critical CONCRETE KOORING KK
Priority to JP19574396A priority Critical patent/JPH1018610A/ja
Publication of JPH1018610A publication Critical patent/JPH1018610A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中でのコンクリート構造物等の切断作業を
より簡便かつ低コストで行うことのできる施工方法とそ
の装置を提供する。 【解決手段】 エンジンを水密ケーシング内に収納して
水中に沈め、吸気口はホースで水面上と連通した状態
で、該エンジンの出力により回転する刃体を被切断物に
押し付けて水中構造物等の切断を行う切断施工方法とそ
れに使用する切断装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中に存在するコ
ンクリート構造物や岩盤等を切断するために使用される
切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】河川や海中に水没している橋桁等のコン
クリート構造物を切断する場合は、施工場所の水面上に
ステージを組み立て、その上に設置したエンジン等の原
動機から取り出した動力を水中に伝達して該動力で刃体
を駆動し切断作業を行っていた。しかしながら、この施
工方式ではステージのための柱の建設や、ステージの組
立てに手間と時間がかかるので、コストが高く、しかも
非能率的であるという問題点があった。
【0003】上記のようなステージを設けず、施工場所
を矢板で囲んでその内部を排水し、その中に切断用動力
装置を設置して作業を行うこともあったが、この方法
は、多数の矢板で水密な作業空間を形成しなければなら
ないので、さらにコストが高く、漏水等が生じやすいと
いう問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近、都市土木では、
水中での切断作業がしばしば行われるようになっている
が、上記従来の工法では、いずれもコストが高く、準備
作業に手間と時間がかかるので、より簡便に水中切断を
施工することのできる工法に対する要望が強くなってい
る。そこで本発明は、上記従来の工法の問題点を解決
し、より簡便に水中切断作業を行うことのできる施工方
法とその装置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような構成とした。すなわち、本発
明にかかる水中切断施工方法は、エンジンを水密ケーシ
ング内に収納して水中に沈め、吸気口はホースで水面上
と連通した状態で、該エンジンの出力により回転する刃
体を被切断物に押し付けて水中構造物等の切断を行うこ
とを特徴としている。
【0006】また、本発明にかかる水中施工用切断装置
は、被切断物を切断する刃体と、該刃体を回転駆動する
エンジンと、該エンジンを収納する水密ケーシングと、
該ケーシングを移動させる走行装置とを備え、前記エン
ジンの吸気口と排気口は水密ホースで水面上に連通され
ることを特徴としている。
【0007】エンジンに燃料を供給するための供給口
は、水密な給油ホースで水面上の燃料供給装置に連結し
ておき、水面上から燃料を供給するのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する形態例に
ついて具体的に説明する。図において、この水中施工用
切断装置1は、水密なケーシング2内にエンジン3が収
納されている。ケーシング2の前端部には切断用刃体5
が設けられ、ケーシングの下部には走行手段である車輪
6,…が設けられている。5aは刃体のカバーである。
エンジン3の回転動力により走行装置6と前記刃体5が
駆動される。刃体5は、通常陸上で使用されるコンクリ
ートカッターと同様のディスクカッターである。また、
6はダイバーが操縦するためのハンドル、6a,…は切
込み深さ、走行速度等を調節するためのレバー類であ
る。
【0009】上記エンジン3の吸気口7と排気口9は、
水密な吸気ホース7aと排気ホース9aによって水面上
Lの浮遊体F(図示例の場合はボートであるがフロート
でもよい)と連結されている。吸気口7には船上のブロ
ワ10によって若干加圧した空気が供給される。吸気ホ
ース7aの口径が充分に大きい場合はこのような加圧は
必要ない。なお、排気ホース9aの上端部は外気に開口
している。
【0010】エンジンの燃料タンク12の供給口は船上
の燃料供給装置13と燃料ホース(給油ホース)15で
連結されており、このホースを通して燃料が水上から適
量づつ供給されるようになっている。なお、作業時間が
短い場合は、このような補給方法を採用せず、ケーシン
グ内のタンクに予め充填した燃料だけで作業を行うこと
ができる。また、図示例では水面上から燃料タンク12
に燃料が送り込まれ、該タンクからエンジンに供給され
るようになっているが、場合によっては、エンジンの供
給口に直接水面上から燃料を供給するようにしてもよ
い。図4はホース、コード等を一本化した例をあらわす
断面図で、このように大径のホース内に他のホース、コ
ード等を配置しておけば取り扱いに便利である。
【0011】ケーシング2の上部には、モニター用のテ
レビカメラ20と照明用のライト22が設けられてい
る。テレビカメラ20は前記刃体による切断部を撮影す
るようにセットされており、ライト22はその切断部を
照明する。このテレビカメラ20で撮像された映像信号
はコードで水上のモニター装置23に送られ、ディスプ
レイに映像化されて切断部の監視が行われる。
【0012】また、この切断装置には、前記切断部に向
かって高圧水を噴出する噴出ノズル25が設けられてい
る。この噴出ノズル25は、切断装置に付設した水中ポ
ンプ26からの高圧水を切断部に噴出して該切断部の濁
りを排除し、前記テレビカメラ20による切断部の明瞭
な撮像を可能とするものである。水中ポンプ26の動力
は、エンジン3から取り出してもよく、別に水上からコ
ード28,…で供給する電力でモータを回してもよい。
場合によっては、このような噴出ノズルの代わりに、発
生する濁りを吸引する吸引装置を設けておいてもよい。
【0013】さらに、この切断装置における走行、停
止、切り込み量調節、操舵等のための操作部は、遠隔操
作用のコード28,…で水上と結ばれており、前記モニ
ター装置を見ながら遠隔操作で切断作業を行うことがで
きるようになっている。なお、切断線に沿って切断装置
を走行させるためには、切断線30に予め磁気テープ等
によるマーキングを施しておき、これに沿って自動走行
するように設定してもよい。
【0014】この切断装置1を使用して、例えば河川等
の底部に設けられている橋桁等のコンクリート構造物C
の切断を行う場合は、まず、吸・排気ホース、給油ホー
ス、コード類を接続した切断装置自体を水中の被切断物
上に載置する。切断装置1のケーシング2は水密である
から、内部のエンジン3その他の電気部品等が濡らされ
ることはない。なお、吸・排気ホース、給油ホース、コ
ード類の上端部は、水上に引き出し、船、フロート等の
浮遊体F(従来同様ステージを設置してもよい)に設置
した所定の装置に接続保持する。そして、切断すべき線
30に沿ってマーキングを施す。これはモニターを見な
がら遠隔操作する時に、切断線が明瞭に見えるようにす
るためである。このマーキングを磁気テープ等で行い、
公知の自動操舵装置を設けて、これにより追従走行する
ようにしてもよい。これらの設定は、ダイバーが潜水し
て行えばよい。なお、自動操縦を行わない場合は、潜水
したダイバーがハンドル6,6とレバー類6a,…を用
いて作業する。
【0015】つぎに、エンジンを起動し、通常のコンク
リートカッターの場合と同様に、回転刃体5を被切断物
に押し付けて切断を行いつつ、予め設定された切断線に
沿って徐々に移動させる。この間、刃体5による切断部
はモニターカメラで撮影され、水上で監視される。な
お、切断装置の操縦は、上記の如くダイバーが行っても
よく、モニター装置を見ながら、水上で遠隔操作しても
よい。ダイバーが操縦する場合は、上記遠隔操作装置は
不要である。
【0016】エンジンの吸気は吸気ホース7aから供給
され、排気は排気ホース9aを通って水上の大気中に放
出される。場合によっては、水中に排気ガスを放出する
ようにしてもよい。また、エンジンの燃料は、燃料ホー
ス(給油ホース)15を通じて水上から適宜補給され
る。
【0017】刃体5は外周部にダイヤモンド粒子等の硬
質物質の層が形成されており、高熱に加熱されると損傷
しやすいが、この切断装置1の場合は、切断作業が水中
で行われるため、この部分の冷却が十分に行われ、早期
損耗等の事故が生じにくい。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したごとく、本発明によれ
ば、水上に特別にステージを建設してその上に動力装置
を設置し、そこから刃体駆動用の動力を水中に伝達する
必要がなく、また、施工場所を矢板等で囲んで排水する
必要がないので、水中でのコンクリート構造物等の切断
作業に必要な準備作業を大幅に節約することが可能とな
り、水中での切断作業を簡便かつ低コストで行うことが
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例をあらわす説明図である。
【図2】切断装置の側面図である。
【図3】その平面図である。
【図4】ホース等の説明図である。
【符号の説明】
1 切断装置 2 ケーシング 3 エンジン 5 刃体 7 吸気ホース 9 排気ホース 20 テレビカメラ 22 照明ランプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンを水密ケーシング内に収納して
    水中に沈め、水面上と連通するホースを通して吸気しつ
    つエンジンを作動させ、該エンジンの出力により回転す
    る刃体を被切断物に押し付けて水中構造物等の切断を行
    うことを特徴とする水中切断施工方法。
  2. 【請求項2】 被切断物を切断する刃体と、該刃体を回
    転駆動するエンジンと、該エンジンを収納する水密ケー
    シングと、該ケーシングを移動させる走行装置とを備
    え、前記エンジンの吸気口と排気口は水密ホースで水面
    上に連通されることを特徴とする水中施工用切断装置。
  3. 【請求項3】 エンジン用の燃料供給口が水面上の燃料
    供給装置に水密ホースで連結される請求項1に記載の水
    中施工用切断装置。
JP19574396A 1996-07-05 1996-07-05 水中切断施工方法及びそれに使用する切断装置 Pending JPH1018610A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19574396A JPH1018610A (ja) 1996-07-05 1996-07-05 水中切断施工方法及びそれに使用する切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19574396A JPH1018610A (ja) 1996-07-05 1996-07-05 水中切断施工方法及びそれに使用する切断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1018610A true JPH1018610A (ja) 1998-01-20

Family

ID=16346238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19574396A Pending JPH1018610A (ja) 1996-07-05 1996-07-05 水中切断施工方法及びそれに使用する切断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1018610A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2009090703A1 (ja) * 2008-01-18 2011-05-26 パナソニック株式会社 ランプ波出力回路、アナログデジタル変換回路、及びカメラ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2009090703A1 (ja) * 2008-01-18 2011-05-26 パナソニック株式会社 ランプ波出力回路、アナログデジタル変換回路、及びカメラ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7201621B2 (en) Portable bow thruster for small boats
CN110106934A (zh) 一种水下智能清淤机
JPH1018610A (ja) 水中切断施工方法及びそれに使用する切断装置
JP4250102B2 (ja) 主機関のエアーアシスト制御装置
JP2727371B2 (ja) 水中コンクリート打継面の処理方法およびその処理装置
KR100442972B1 (ko) 수중 저면 오물 제거시스템
JPS6229112Y2 (ja)
CN210238614U (zh) 一种水下智能清淤机
JPH1018611A (ja) 水中切断装置
JPH0921128A (ja) 移動機能を備えた油回収装置
JP3012952B2 (ja) 排水ポンプ車
RU214972U1 (ru) Устройство для уборки донных отложений в пленочной лагуне
CN115848078A (zh) 一种用于狭小空间的水陆两栖无人船
CN220416623U (zh) 雨污水管道非开挖探测装置
JP2528647B2 (ja) 立軸ポンプの起動方法
CN212262324U (zh) 层流推进装置
CN218357022U (zh) 一种自动取水消防车
JP2573494Y2 (ja) 排水ポンプ車の運転モード制御装置
JPH0649300U (ja) 水中排砂ロボット
JPH10331187A (ja) 水中地盤掘削機の駆動装置
JPH10280372A (ja) 漏出油回収ロボットおよび漏出油回収設備
JPS6055118A (ja) 水底地盤改良方法及び装置
CN85201611U (zh) 往返自行无密封泥泵潜吸式清塘机
JPH06240737A (ja) 排水ポンプ車
JPH06146358A (ja) 排水ポンプ車のホース接続構造