JP2528647B2 - 立軸ポンプの起動方法 - Google Patents

立軸ポンプの起動方法

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JP2528647B2
JP2528647B2 JP62021529A JP2152987A JP2528647B2 JP 2528647 B2 JP2528647 B2 JP 2528647B2 JP 62021529 A JP62021529 A JP 62021529A JP 2152987 A JP2152987 A JP 2152987A JP 2528647 B2 JP2528647 B2 JP 2528647B2
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suction pipe
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益人 高橋
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  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主として水路の排水を行うために設置され
ている排水機場のポンプ吸水井または雨水ポンプ設備に
おいて使用され、羽根車が吸水面よりも上方に設置され
る立軸ポンプの起動方法に関する。
〔従来の技術〕
上記のように羽根車が吸水面より上方に設置された立
軸ポンプでは、従来一般に真空ポンプで吸込筒から水を
吸引し、満水検知器によって羽根車を収容したポンプケ
ーシング内が満水したのを検知してから、前記羽根車を
回転させるという起動方法がとられていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述のような従来の起動方法では、真
空ポンプや満水検知器を必要とし、これらはコスト的に
極めて高くつく上、吸い上げる水の液質が悪い場合、即
ち腐食性が強い場合や異物が混入している場合には、自
身の構造あるいはその周辺の構造に特別の考慮を払わな
ければならず、より複雑な構成を必要とし高コストにな
るという問題があった。また、満水検知器の検知結果に
より真空ポンプを制御させる必要がある等、複雑な起動
方法となるものであった。
本発明は上記のような事情に鑑みなされたものであっ
て、簡単且つ経済的な立軸ポンプの起動方法を提供する
ことを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明による立軸ポンプ
の駆動方法は、吸水面より上方に設置の羽根車を収容し
たポンプケーシング内に水を注入しながら羽根車を駆動
回転させ、この羽根車の駆動回転に伴って吸込管内の空
気をポンプケーシング内に引込んでその引込み空気と水
との混合状態でポンプケーシング外へ順次排出させるこ
とにより吸込管内を次第に減圧して該吸込管からポンプ
ケーシング内に水を吸い上げることを特徴とするもので
ある。
[作用] 本発明によれば、ポンプを起動するにあたって、まず
ポンプケーシング内に水を注入しながら、このポンプケ
ーシング内の羽根車を駆動回転させることによって、こ
の羽根車の駆動回転に伴う吸込作用により注入されたポ
ンプケーシング内の水中に吸込管内の空気の一部を引込
んで、その引込み空気と水とを混合させ、この気水混合
状態でポンプケーシング外へ順次排出させることにより
吸込管内の空気が次第に稀薄化されて該吸込管内が次第
に減圧されることになり、もって、吸込管からポンプケ
ーシング内に水が吸い上げられて満水状態となり、所定
の起動条件が成立する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図を参照して説明する。
第1図は本発明方法を実施するための構成図を示し、
1は立軸ポンプ、2は吸込管、3は給水管である。
立軸ポンプ1は、下水排水、汚水排水、雨水排水ある
いは農地潅漑用として用いられるもので、ポンプケーシ
ング11に一体的に形成されたフランジ部12を、吸込カバ
ー13が挿入される床孔Bの周縁部に固定することによ
り、床Aに取付けられている。そして、前記吸込カバー
13には下方に延びる吸込管2が連結されており、この吸
込管2の吸込口21は吸水面WLに没水させてある。したが
って前記立軸ポンプ1は、羽根車14が常に吸入面WLより
上方に位置するよう設置されている。
給水管3は、一端が前記立軸ポンプ1のポンプケーシ
ング11側部に連結されており、吸水面WL下に設置された
水中ポンプ4により吸い上げられた水を、前記ポンプケ
ーシング11内に羽根車14上から注入できるようになって
いる。
以上のような構成により、前記立軸ポンプ1の起動
は、羽根車14を回転させると同時に、水中ポンプ4より
給水管3を介してポンプケーシング11内に注水すること
によって行う。このようにポンプケーシング11内に水を
注入しながら羽根車14を回転させると、注入された水は
羽根車14上に溜り、この結果この羽根車14の回転駆動に
伴って吸込作用が生じる。即ち、注入された水は羽根車
14の回転駆動によって吸込管2内の空気の一部を引込
み、この一部空気を気泡として混合してポンプケーシン
グ11外へ排出する。このようにして空気が順次ポンプケ
ーシング11外へ排出されることにより吸込管2内の空気
は稀薄化し、この吸込管2内は減圧されるようになる。
このようにして吸込管2内が減圧されることにより、い
わゆる呼び水操作が進行し、最終的にはポンプケーシン
グ11内へ水が吸引されるようになってポンプケーシング
11内が満水し、送水作用が行われるようになるのであ
る。給水管3にはバルブ5を設け、主ポンプ送水時には
閉じておく。
上述した起動方法により起動可能な条件は、吸込管2
の管径等の違いにより変動するが、本願発明者が行った
実験結果によれば、吸込管径1150mmで、羽根車14から吸
水面WL迄の距離1.5m、回転数268r.p.mの条件で揚水する
ことが確認された。
尚、本発明方法を実施しうる構成が上記実施例に限定
されないのはもちろんであって、例えばポンプケーシン
グ内へ注入する水は、タンク等の別の水源を用意し、こ
の別水源から配管された給水管から送り込まれるように
してもよい。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明による立軸ポ
ンプの起動方法によれば、ポンプケーシング内に水を注
入しながら、このポンプケーシング内の羽根車を駆動回
転させるだけで、吸込管内を次第に減圧して該吸込管か
らポンプケーシング内に水を吸い上げてポンプケーシン
グ内を満水にし所定どおりの起動を行うことができるか
ら、呼び水操作用の真空ポンプや満水検知器、さらには
複雑な制御系といった高価な部品などの使用を不要にし
て、設備コストの大幅な低減を図ることができる。した
がって、吸い上げる水の液質が悪い場合にも、前記真空
ポンプや満水検知器を守るための特別な考慮を行う必要
もなくなり、構造上も簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施する構成の一例を示す構成図
である。 1……立軸ポンプ 2……吸込管 11……ポンプケーシング 14……羽根車

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸水面より上方に羽根車を設置する立軸ポ
    ンプの起動方法において、羽根車を収容したポンプケー
    シング内に水を注入しながら羽根車を駆動回転させ、こ
    の羽根車の駆動回転に伴って吸込管内の空気をポンプケ
    ーシング内に引込んでその引込み空気と水との混合状態
    でポンプケーシング外へ順次排出させることにより吸込
    管内を次第に減圧して該吸込管からポンプケーシング内
    に水を吸い上げることを特徴とする立軸ポンプの起動方
    法。
JP62021529A 1987-01-30 1987-01-30 立軸ポンプの起動方法 Expired - Lifetime JP2528647B2 (ja)

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JPS63189694A JPS63189694A (ja) 1988-08-05
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JPH02283896A (ja) * 1989-04-21 1990-11-21 Kubota Corp エンジンを駆動源とする立軸ポンプの運転方法
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