JPH10185417A - 真空断熱材 - Google Patents
真空断熱材Info
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Abstract
あって、長期に亘って優れた断熱性能を維持し得る真空
断熱材を提供する。 【解決手段】 ガスバリアー層(1)としてアルミニウ
ム箔を積層した積層フィルム(6)から成る表面側フィ
ルム(6A)及び裏面側フィルム(6B)によって平板
状の断熱芯材(8)が被覆され、かつ、表面側フィルム
(6A)と裏面側フィルム(6B)の間が真空排気され
た断熱材であって、表面側フィルム(6A)と裏面側フ
ィルム(6B)の接合部分(7)における各アルミニウ
ム箔の離間距離(t)が特定の長さに設定される。
Description
るものであり、詳しくは、冷蔵庫などの断熱箱体に使用
される断熱材であって、長期に亘って優れた断熱性能を
維持し得る真空断熱材に関するものである。
される真空断熱材は、シリカ、珪酸カルシウム、ポリウ
レタン、ポリスチレン等の微粉末または平板状の成形体
を断熱芯材として使用し、ガスバリアー性のフィルムか
ら成る容器に断熱芯材を封入し、容器内部を真空排気し
た後、容器の端部を熱融着して製造される。
率を小さくするため、容器内を高真空にする必要があ
り、また、長期に亘って容器内の高真空度を維持するに
は、ガスバリヤー性に優れたフィルムを使用する必要が
ある。斯かる観点から、例えば、特開昭63−2790
8号公報、特開昭63−233284号公報には、ガス
バリヤー性フィルムとして、アルミニウム箔やアルミに
ニウム蒸着フィルムとプラスチックとの積層フィルムを
使用する技術が提案されている。
リアー性フィルムとしてアルミニウム等を積層したフィ
ルムを使用した場合には、長期に亘って真空度を維持し
得る反面、アルミニウムの熱伝導度が大きいため、結果
的に十分な断熱効果が得られないと言う問題がある。
ルムのガスバリアー性を一層効果的に利用すべく種々検
討の結果なされたものであり、その目的は、冷蔵庫など
の断熱箱体に使用される断熱材であって、長期に亘って
優れた断熱性能を維持し得る真空断熱材を提供すること
にある。
ガスバリアー層としてアルミニウム箔を積層した積層フ
ィルムから成る表面側フィルム及び裏面側フィルムによ
って平板状の断熱芯材が被覆され、かつ、表面側フィル
ムと裏面側フィルムの間が真空排気された真空断熱材で
あって、表面側フィルムと裏面側フィルムの接合部分が
前記断熱芯材の周縁部に設けられ、前記接合部分におけ
る表面側フィルムと裏面側フィルムの各アルミニウム箔
の離間距離が0.1〜20mmに設定されていることを
特徴とする。
ルミニウム箔を積層した積層フィルムによって断熱芯材
を被覆し且つ内部を真空排気した構造は、当該真空断熱
材の表面側と裏面側の間の伝熱を小さくし、しかも、表
面側フィルムと裏面側フィルムの接合部分における各ア
ルミニウム箔の離間距離を特定の距離に設定された構造
は、各アルミニウム箔の間の熱伝導を防止する。
態を図面に基づいて説明する。図1は、真空断熱材の一
実施形態を示す図であり、厚さ方向に沿って破断した模
式的な断面図である。図2は、図1の真空断熱材に使用
される積層フィルムの層構成の一例を示す断面図であ
る。図3は、真空断熱材の他の実施形態を示す図であ
り、厚さ方向に沿って破断した模式的な断面図である。
図4は、図3の真空断熱材に使用される積層フィルムの
層構成の一例を示す断面図である。
ガスバリアー層(1)としてアルミニウム箔を積層した
積層フィルム(6)から成る表面側フィルム(6A)及
び裏面側フィルム(6B)によって平板状の断熱芯材
(8)が被覆され、かつ、表面側フィルム(6A)と裏
面側フィルム(6B)の間が真空排気された断熱材であ
る。
外側にガスバリアー層(1)を有し、ガスバリアー層
(1)の外側に保護層(5)を有する。なお、積層フィ
ルム(6)の層構成については、断熱芯材(8)と接す
る方を内側と言い、大気と接する方を外側と言う。
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の芳香族
ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミ
ド、ポリビニルアルコール、アクリロニトリル・ブタジ
エン・スチレン共重合体、アクリロニトリル・スチレン
共重合体などのアクリルニトリル共重合体、ポリメチル
メタクリレート等のポリアクリレート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン等から成るフィルムによって構
成される。
は、通常、5μm〜0.5mmの厚さのフィルムが使用
される。支持体層(2)は、図示する様に、上記フィル
ムによって一層で構成されていてもよいが、多層で構成
することも出来る。また、支持体層(2)を構成するフ
ィルムの外側の表面には、ガスバリアー層(1)のアル
ミニウム箔との接着性を高めるため、コロナ放電処理な
どによる表面処理が施されていてもよい。
ウム箔としては、5〜300μm、好ましくは10〜1
00μmの厚さのアルミニウム泊が使用される。アルミ
ニウム箔の厚さは、製造時の加工性、耐久性、コスト等
を勘案して決定される。そして、保護層(5)は、本発
明の好ましい態様として設けられる。保護層(5)を構
成するフィルムとしては、支持体層(2)のフィルムと
同様の樹脂から成る5〜500μm、好ましくは10〜
50μmの厚さのフィルムが使用される。
構成するフィルム、ガスバリアー層(1)を構成するア
ルミニウム箔、保護層(5)を構成するフィルムを使用
し、ドライラミネーションの様な公知の方法によって製
造される。通常は、接着剤(図示せず)を塗布して積層
される。
材料であればよく、通常、シリカ、珪酸カルシウム等の
無機材料またはポリウレタン、ポリスチレン等の有機材
料が使用される。断熱芯材(8)の形態は、微粉末、成
形体の何れであってもよい。成形が容易であると言う点
からは、断熱芯材(8)が成形体によって構成されるの
が好ましい。
が輻射熱吸収材を含有しているのが好ましい。輻射熱吸
収材としては、炭化珪素、酸化チタンが好適であり、通
常、粒子径が0.5〜30μmの微粒子が使用される。
これらの輻射熱吸収材は、断熱芯材(8)として使用さ
れる各種の断熱材の製造工程において、例えば、珪酸カ
ルシウム成形体の場合、珪酸カルシウムの水性スラリー
の段階を製造した際に所定量だけ添加される。輻射熱吸
収材の添加量は、輻射熱の吸収機能を勘案して適宜決定
されるが、一般的には、0.5〜20重量%の範囲が好
ましく、0.5〜15重量%の範囲が特に好ましい。
形成される。そして、用途によっても異なるが、断熱芯
材(8)の厚さ方向に沿った断面形状は、例えば、冷蔵
庫の断熱箱体に使用する場合、複数の断熱芯材(8)を
連続させる際に密着性を高め、また、コーナー部におけ
るコーキング処理を容易にするため、周縁部が傾斜する
扁平な台形状に形成される。なお、家庭用の電気冷蔵庫
用として使用する場合、断熱芯材(8)の寸法は、例え
ば、200〜1000mm×500〜1500mm×5
〜30mm(厚さ)程度とされる。
(6)から成る表面側フィルム(6A)及び裏面側フィ
ルム(6B)によって被覆され、表面側フィルム(6
A)と裏面側フィルム(6B)の接合部分(7)は、断
熱芯材(8)の周縁部に設けられる。なお、表面側フィ
ルム(6A)とは、断熱芯材(8)の一方の盤面側に配
置されるフィルムを指し、裏面側フィルム(6B)と
は、断熱芯材(8)の他方の盤面側に配置されるフィル
ムを指す。
縁を行うため、接合部分(7)における表面側フィルム
(6A)と裏面側フィルム(6B)の各ガスバリアー層
(1)のアルミニウム箔の離間距離(t)が1〜20m
m、好ましくは3〜10mmに設定される。
は次の通りである。すなわち、離間距離(t)が1mm
よりも小さい場合には、表面側フィルム(6A)のアル
ミニウム箔と裏面側フィルム(6B)のアルミニウム箔
が接近し過ぎるため、熱伝導が大きくなる。また、離間
距離(t)が20mmよりも大きい場合には、内部への
気体の透過率が増大し、真空度が早く低下するので好ま
しくない。本発明の真空断熱材は、上記の構成により、
当該真空断熱材の表面側と裏面側とのアルミニウム箔に
よる熱伝導を有効に防止することが出来、かつ、内部の
真空度も十分に保持することが出来る。
A)と裏面側フィルム(6B)の接合部分(7)は、こ
れらフィルム端部を断熱芯材(8)の面方向に沿って且
つスペーサー(9)を介して重畳させた構造を備えてい
る。すなわち、スペーサー(9)を介在させることによ
り、表面側フィルム(6A)と裏面側フィルム(6B)
の間に所要の離間距離(t)を確保している。
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィンから成る帯状の
フィルムであり、その厚さは、離間距離(t)から積層
フィルム(6)の支持体層(2)の厚さ及び保護層
(5)の厚さを差し引いた厚さである。
合部分(7)の構造においては、フィルム端部の重畳部
分の長さ(L)、すなわち、食み出し方向の長さが3〜
20mm、好ましくは5〜15mmに設定される。フィ
ルム端部の重畳部分の長さ(L)を上記の範囲に設定す
る理由は次の通りである。すなわち、重畳部分の長さ
(L)が1mmよりも短い場合には、スぺーサー(9)
を通じて内部への気体の透過率が増大し、真空度が早く
低下するので好ましくない。また、重畳部分の長さ
(L)が20mmよりも長い場合には、断熱芯材(8)
に対する重畳部分の体積比率が必要以上に大きくなり、
断熱効果が低下する。
A)及び裏面側フィルム(6B)によって断熱芯材
(8)を被覆した後、表面側フィルム(6A)と裏面側
フィルム(6B)の間を真空排気して製造される。断熱
芯材(8)を被覆する場合、例えば、先ず、表面側フィ
ルム(6A)を断熱芯材(8)の一方の盤面に被せた
後、帯状のスペーサー(9)を断熱芯材(8)の周縁に
沿って表面側フィルム(6A)の縁部に融着する。
材(8)の他方の盤面に被せ且つその縁部をスペーサー
(9)の外面に被せて三方を融着すると共に、真空装置
に装入して内部を真空排気する。表面側フィルム(6
A)と裏面側フィルム(6B)によって形成される袋体
の内部は、通常、約0.1〜1torrまで排気する。
内部を排気した後は、裏面側フィルム(6B)の残部を
真空装置内にて融着し、内部の気密を確保する。
スバリアー層(1)としてのアルミニウム箔を積層した
積層フィルム(6)によって断熱芯材(8)を被覆し且
つ内部を真空排気した構造は、当該真空断熱材の表面側
と裏面側の間の伝熱を小さくなし、しかも、表面側フィ
ルム(6A)と裏面側フィルム(6B)の接合部分
(7)における各アルミニウム箔の離間距離(t)を特
定の距離に設定された構造は、各アルミニウム箔の間の
熱伝導を防止する。すなわち、本発明の真空断熱材は、
長期に亘って必要とされる真空度をガスバリアー層
(1)としてのアルミニウム箔によって十分に維持で
き、かつ、アルミニウム箔の間の熱伝導を防止して十分
な断熱効果を発揮することが出来る。
様な構造に構成することも出来る。斯かる真空断熱材
は、表面側フィルム(6A)及び裏面側フィルム(6
B)に使用される積層フィルム(6)の層構成、ならび
に、表面側フィルム(6A)と裏面側フィルム(6B)
の接合部分(7)の構造が異なる点を除き、図1に示す
真空断熱材と同様に構成される。
に示す上記の真空断熱材において、積層フィルム(6)
の各最内層が熱融着層(4)で構成され、かつ、ガスバ
リアー層(1)の内側に第2のガスバリアー層としての
セラミック蒸着層(3)が配置され、表面側フィルム
(6A)と裏面側フィルム(6B)の接合部分(7)
は、これらフィルム端部の熱融着層(4)、(4)を互
いに融着した構造を備えている。
アー層(1)としてのアルミニウム箔、セラミック蒸着
層(3)及び熱融着層(4)を備え、かつ、ガスバリア
ー層(1)がセラミック蒸着層(3)の外側に配置され
ている限り、適宜の構成とすることが出来る。例えば、
図4に示す積層フィルム(6)は、熱融着層(4)の外
側に支持体層(2)、セラミック蒸着層(3)、保護層
(5)及びガスバリアー層(1)を順次に積層して成
る。
な樹脂、具体的には100〜300℃程度の加熱により
融着可能な樹脂にから構成される。斯かる樹脂として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド樹脂、
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、ア
クリロニトリル・スチレン共重合体などのアクリロニト
リル共重合体、ポリメチルメタクリレート等のポリアク
リレート、好ましくはポリオレフィン樹脂が挙げられ
る。更に、ポリオレフィン樹脂の中でも融着温度が低く
且つ接着性が良好である点からポリエチレンが特に好ま
しい。これらの樹脂は、単独で使用しても或いは混合し
て使用してもよい。熱融着層(4)の厚さは、3〜30
μm、好ましくは5〜10μmとされる。
パッタリング蒸着などの公知の蒸着方法、例えば、酸素
含有雰囲気下で金属を蒸着して金属酸化物を支持体層
(2)の表面(外側)に直接形成する方法、支持体層
(2)の表面(外側)に金属蒸着層を形成した後、酸化
剤などを使用して金属を酸化する方法により形成され
る。具体的には、支持体層(2)を構成するフィルムを
10−5〜10−4Torr(0.00133〜0.0
133Pa)の真空環境内に置き、少量の酸素の存在下
で金属を加熱して蒸発酸化させるか、または、金属酸化
物を蒸発させてフィルム表面にセラミック蒸着層を直接
形成する方法が挙げられる。
率の小さい金属酸化物によって構成され、斯かる金属酸
化物としては、珪素、マグネシウム、カルシウム、ニッ
ケル、クロム、インジウム、スズ等の金属の酸化物、好
ましくは珪素酸化物、特に好ましくはSiOx(x=
1.0〜1.8)の組成の珪素酸化物が挙げられる。そ
して、セラミック蒸着層(3)の厚さは、通常、10〜
300nm、好ましくは10〜200nm、更に好まし
くは20〜200nmである。
理由は次の通りである。すなわち、セラミック蒸着層
(3)の厚さが薄過ぎるとガスバリヤー性が低下し、ま
た、厚過ぎると柔軟性がなくなり、積層フィルム(6)
を加工する際にセラミック蒸着層(3)にクラック等が
生じる虞がある。なお、図示しないが、セラミック蒸着
層(3)は、支持体層(2)の両面に形成されていても
よい。
リアー層(1)の構成は、図2に示す積層ファイル
(6)の場合と同様である。上記の様なセラミック蒸着
層(3)を設けた場合、保護層(5)は、セラミック蒸
着層(3)を保護する目的から当該セラミック蒸着層の
外側に配置される。勿論、積層フィルム(6)の最外層
として、更に第2の保護フィルムが設けられていてもよ
い。
分(7)における表面側フィルム(6A)と裏面側フィ
ルム(6B)の各ガスバリアー層(1)のアルミニウム
箔の離間距離(t)が上記と同様に1〜20mm、好ま
しくは3〜10mmに設定される必要がある。具体的に
は、接合部分(7)の構造上の観点から、図4に示す積
層フィルム(6)においては、他の層を構成するフィル
ムよりもガスバリアー層(1)を構成するアルミニウム
箔が幾分小さい表面形状に形成される。また、、接合部
分(7)において、熱融着されたフィルム端部の重畳部
分の長さ(図1中の長さ(L)に相当する長さ)は、気
体の透過率および断熱効果を考慮し、図3に示す真空断
熱材と同様に設定される。
示すフィルムと同様に、通常は熱融着層(4)を構成す
るフィルム、支持体層(2)を構成し且つ表面にセラミ
ック蒸着層(3)が形成されたフィルム、保護層(5)
を構成するフィルム及びガスバリアー層(1)を構成す
るアルミニウム箔をそれぞれ別個に準備し、これらを公
知の方法により積層して製造される。
ルム(6)から成る表面側フィルム(6A)及び裏面側
フィルム(6B)によって断熱芯材(8)を両面から被
覆した後、表面側フィルム(6A)及び裏面側フィルム
(6B)によって形成された袋体の内部を上記と同様に
真空排気して製造される。その際、表面側フィルム(6
A)の周縁部と裏面側フィルム(6B)の周縁部は、外
方へ摘んだ形状に重畳させ、真空排気した後に各フィル
ムの熱融着層(4)を融着温度で融着する。
断熱材と同様に、長期に亘って必要とされる真空度をガ
スバリアー層(1)としてのアルミニウム箔によって十
分に維持でき、かつ、アルミニウム箔の間の熱伝導を防
止して十分な断熱効果を発揮することが出来る。
(6)の各最内層が熱融着層(4)で構成され、表面側
フィルム(6A)と裏面側フィルム(6B)の熱融着層
(4)、(4)を互いに融着した構造を接合部分(7)
が備えているため、真空排気と共に端部を融着するだけ
で一層簡単に製造することが出来る。しかも、接合部分
(7)においては、ガスバリアー層(1)が連続してい
ない部分を第2のガスバリアー層としてのセラミック蒸
着層(3)がガスバリヤー性を補完するため、内部の真
空度を十分に保持することが出来る。
用し、図1に示す構造の真空断熱材を作製した。積層フ
ィルム(6)は、50μmの厚さのPEフィルムで支持
体層(2)を構成し、12μmの厚さのアルミニウム箔
でガスバリヤー層(1)を構成し、20μmの厚さのナ
イロンフィルムで保護層(5)を構成した。表面側フィ
ルム(6A)及び裏面側フィルム(6B)は、各々、積
層フィルム(6)を140mm×140mmの平面寸法
に形成したものである。断熱芯材(8)としては、10
0mm×100mm×20mm(厚さ)の寸法で方形平
板状に形成した珪酸カルシウム板を使用した。スぺーサ
ー(9)としては、10mm(幅)×5mm(厚さ)の
寸法で帯状に形成したPE製シートを使用した。
ルム(6A)と裏面側フィルム(6B)の各アルミニウ
ム箔の端部の離間距離(t)を5mm、重畳長さ(L)
を10mmに設定した。真空断熱材の内部は、0.1T
orrに真空排気した。そして、製造直後と23℃の環
境下で60日間保管した後の熱伝導率を測定したとこ
ろ、製造直後の熱伝導率は0.009kcal/m・h
r・℃であり、60日間経過後の熱伝導率は0.009
kcal/m・hr・℃であった。
ム(6)を使用し、図3に示す構造の真空断熱材を作製
した。積層フィルム(6)は、30μmの厚さのPEフ
ィルムで熱融着層(4)を構成し、12μmの厚さのP
ETフィルムで支持体層(2)を構成した。支持体層
(2)の外側には、予めシリカから成るセラミック蒸着
層(3)を形成した。セラミック蒸着層(3)の外側に
は、20μmの厚さのナイロンフィルムで保護層(5)
を構成し、最外層として110mm×110mmの寸法
で12μmの厚さのアルミニウム箔でガスバリヤー層
(1)を構成した。表面側フィルム(6A)及び裏面側
フィルム(6B)の平面寸法は実施例1と同様であり、
また、実施例1と同様の断熱芯材(8)を使用した。
ルム(6A)と裏面側フィルム(6B)の各アルミニウ
ム箔の端部の離間距離(t)は10mmとなった。重畳
長さ(L)は10mmに設定した。真空断熱材の内部の
真空度も実施例1と同様に設定した。そして、実施例1
と同様の条件で熱伝導率を測定したところ、製造直後の
熱伝導率は0.009kcal/m・hr・℃であり、
60日間経過後の熱伝導率は0.009kcal/m・
hr・℃であった。
を除き、実施例1と同様の構成で真空断熱材を作製し
た。そして、実施例1と同様の条件で熱伝導率を測定し
たところ、製造直後の熱伝導率は0.011kcal/
m・hr・℃であり、60日間経過後の熱伝導率は0.
011kcal/m・hr・℃であった。
さが140mm×140mmである点を除き、実施例2
と同様の構成で真空断熱材を作製した。そして、実施例
1と同様の条件で熱伝導率を測定したところ、製造直後
の熱伝導率は0.011kcal/m・hr・℃であ
り、60日間経過後の熱伝導率は0.011kcal/
m・hr・℃であった。
によれば、長期に亘って必要とされる真空度をガスバリ
アー層としてのアルミニウム箔によって十分に維持で
き、かつ、アルミニウム箔の間の熱伝導を防止して十分
な断熱効果を発揮することが出来る。
方向に沿って破断した模式的な断面図である。
層構成の一例を示す断面図である。
さ方向に沿って破断した模式的な断面図である。
層構成の一例を示す断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ガスバリアー層としてアルミニウム箔を
積層した積層フィルムから成る表面側フィルム及び裏面
側フィルムによって平板状の断熱芯材が被覆され、か
つ、表面側フィルムと裏面側フィルムの間が真空排気さ
れた真空断熱材であって、表面側フィルムと裏面側フィ
ルムの接合部分が前記断熱芯材の周縁部に設けられ、前
記接合部分における表面側フィルムと裏面側フィルムの
各アルミニウム箔の離間距離が0.1〜20mmに設定
されていることを特徴とする真空断熱材。 - 【請求項2】 表面側フィルムと裏面側フィルムの接合
部分は、これらフィルム端部を断熱芯材の面方向に沿っ
て且つスペーサーを介して重畳させた構造を備え、しか
も、前記断熱芯材の厚さ方向に沿ったフィルム端部の重
畳部分の長さが1〜20mmに設定されている請求項1
に記載の真空断熱材。 - 【請求項3】 積層フィルムの各最内層が熱融着層で構
成され、かつ、ガスバリアー層の内側に第2のガスバリ
アー層としてのセラミック蒸着層が配置され、表面側フ
ィルムと裏面側フィルムの接合部分は、これらフィルム
端部の熱融着層を互いに融着した構造を備えている請求
項1に記載の真空断熱材。 - 【請求項4】 断熱芯材が輻射熱吸収材を含有する請求
項1〜3の何れかに記載の真空断熱材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35614896A JPH10185417A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 真空断熱材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35614896A JPH10185417A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 真空断熱材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10185417A true JPH10185417A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18447581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35614896A Pending JPH10185417A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 真空断熱材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10185417A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1300536C (zh) * | 2003-09-29 | 2007-02-14 | 日立家用电器公司 | 冰箱 |
-
1996
- 1996-12-25 JP JP35614896A patent/JPH10185417A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1300536C (zh) * | 2003-09-29 | 2007-02-14 | 日立家用电器公司 | 冰箱 |
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