JP2000320786A - 真空断熱材 - Google Patents
真空断熱材Info
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- JP2000320786A JP2000320786A JP11133810A JP13381099A JP2000320786A JP 2000320786 A JP2000320786 A JP 2000320786A JP 11133810 A JP11133810 A JP 11133810A JP 13381099 A JP13381099 A JP 13381099A JP 2000320786 A JP2000320786 A JP 2000320786A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ラミネートフィルムのガスバリア性を向上さ
せた真空断熱材を提供することを目的とする。 【解決手段】 金属蒸着層または金属酸化物蒸着層をガ
スバリア層とする積層フィルムからなる袋状の包装材に
断熱芯材を封入し、真空排気した真空断熱材において、
酸素透過度１０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下かつ水
蒸気透過度３０ｇ／ｍ2・ｄａｙ以下のプラスチックフ
ィルムを１層または複数層含んだラミネートフィルムを
使用したことを特徴とする真空断熱材。
せた真空断熱材を提供することを目的とする。 【解決手段】 金属蒸着層または金属酸化物蒸着層をガ
スバリア層とする積層フィルムからなる袋状の包装材に
断熱芯材を封入し、真空排気した真空断熱材において、
酸素透過度１０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下かつ水
蒸気透過度３０ｇ／ｍ2・ｄａｙ以下のプラスチックフ
ィルムを１層または複数層含んだラミネートフィルムを
使用したことを特徴とする真空断熱材。
Description
【０００１】
【発明の属する利用分野】本発明は冷蔵庫等の保冷機器
や加熱保温機器などの断熱層として使用される真空断熱
材に関するものである。
や加熱保温機器などの断熱層として使用される真空断熱
材に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に真空断熱材は、ガスバリア性を有
するアルミニウム箔等の金属箔とプラスチックフィルム
を積層したラミネートフィルムからなる袋に、シリカ等
の微粉末やウレタンフォーム等の成形体を充填し、内部
を真空排気したものである。ガスバリア層としては、金
属箔の他にアルミニウム等の金属を蒸着した金属蒸着層
で構成されたものもある。これは金属層を薄くすること
によって金属を通しての熱伝導を小さくできる利点があ
る。さらに熱伝導を小さくするために珪素酸化物等の金
属酸化物を蒸着層としたものもある。
するアルミニウム箔等の金属箔とプラスチックフィルム
を積層したラミネートフィルムからなる袋に、シリカ等
の微粉末やウレタンフォーム等の成形体を充填し、内部
を真空排気したものである。ガスバリア層としては、金
属箔の他にアルミニウム等の金属を蒸着した金属蒸着層
で構成されたものもある。これは金属層を薄くすること
によって金属を通しての熱伝導を小さくできる利点があ
る。さらに熱伝導を小さくするために珪素酸化物等の金
属酸化物を蒸着層としたものもある。
【０００３】図１にガスバリア層を蒸着層とした真空断
熱材の構成例を示す。ここでラミネートフィルムは、最
外層の保護層１、蒸着物質から形成されている蒸着層
２、蒸着物質を支持する支持層３、そしてラミネートフ
ィルムを袋状に封止するための熱溶着層４とで積層され
ている。
熱材の構成例を示す。ここでラミネートフィルムは、最
外層の保護層１、蒸着物質から形成されている蒸着層
２、蒸着物質を支持する支持層３、そしてラミネートフ
ィルムを袋状に封止するための熱溶着層４とで積層され
ている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガスバ
リア層として金属蒸着層あるいは金属酸化物蒸着層を用
いると、ガスバリア層を伝わる熱伝導が小さくなる利点
はあるものの、蒸着層には金属箔ほどのガスバリア性は
なく、真空断熱材の内部が長期にわたって高真空に保持
することができないという問題点があった。
リア層として金属蒸着層あるいは金属酸化物蒸着層を用
いると、ガスバリア層を伝わる熱伝導が小さくなる利点
はあるものの、蒸着層には金属箔ほどのガスバリア性は
なく、真空断熱材の内部が長期にわたって高真空に保持
することができないという問題点があった。
【０００５】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、蒸着層とガスバリア性の高いプラスチック
フィルムを共に積層することにより、ラミネートフィル
ムのガスバリア性を向上させた真空断熱材を提供するこ
とを目的とする。
ものであり、蒸着層とガスバリア性の高いプラスチック
フィルムを共に積層することにより、ラミネートフィル
ムのガスバリア性を向上させた真空断熱材を提供するこ
とを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、酸素透過度１０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔ
ｍ以下かつ水蒸気透過度３０ｇ／ｍ2・ｄａｙ以下のガ
スバリア性の高いプラスチックフィルムを蒸着層と共に
積層したものである。これによりラミネートフィルム全
体としてのガスバリア性を向上させることができ、真空
断熱材の内部を長期にわたって高真空に保持することが
できる。また、熱伝導性の小さいプラスチックフィルム
を用いることによってラミネートフィルムを通しての熱
伝導も抑えることができる。
に本発明は、酸素透過度１０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔ
ｍ以下かつ水蒸気透過度３０ｇ／ｍ2・ｄａｙ以下のガ
スバリア性の高いプラスチックフィルムを蒸着層と共に
積層したものである。これによりラミネートフィルム全
体としてのガスバリア性を向上させることができ、真空
断熱材の内部を長期にわたって高真空に保持することが
できる。また、熱伝導性の小さいプラスチックフィルム
を用いることによってラミネートフィルムを通しての熱
伝導も抑えることができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】上記の課題を解決するために本発
明は、酸素透過度１０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下
かつ水蒸気透過度３０ｇ／ｍ2・ｄａｙ以下のプラスチ
ックフィルムを１層または複数層含んだラミネートフィ
ルムを使用したことを特徴とするものである。また前記
プラスチックフィルムとしてはエチレンビニルアルコー
ル共重合樹脂またはポリ塩化ビニリデン樹脂またはアク
リロニトリル共重合樹脂の少なくとも一方を用いてい
る。
明は、酸素透過度１０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下
かつ水蒸気透過度３０ｇ／ｍ2・ｄａｙ以下のプラスチ
ックフィルムを１層または複数層含んだラミネートフィ
ルムを使用したことを特徴とするものである。また前記
プラスチックフィルムとしてはエチレンビニルアルコー
ル共重合樹脂またはポリ塩化ビニリデン樹脂またはアク
リロニトリル共重合樹脂の少なくとも一方を用いてい
る。
【０００８】従来の蒸着層を有するラミネートフィルム
は、前記のように保護層、蒸着層、支持層、熱溶着層と
で構成されている。通常、保護層としてはポリエチレン
テレフタレート等の芳香族ポリエステルやナイロン６、
ナイロン６６等のポリアミドを用いている。また、支持
層としてはポリエチレンテレフタレート等の芳香族ポリ
エステルやナイロン６、ナイロン６６等のポリアミド、
そして熱溶着層としてはポリエチレンやポリプロピレン
が使われている。蒸着層はアルミニウム等の金属やシリ
カ、アルミナ等の金属酸化物を蒸着物質としている。し
かし、以上の各層の内で酸素、水蒸気ともに高いバリア
性を有するものは、（表１）に示すように蒸着層のみで
ある。
は、前記のように保護層、蒸着層、支持層、熱溶着層と
で構成されている。通常、保護層としてはポリエチレン
テレフタレート等の芳香族ポリエステルやナイロン６、
ナイロン６６等のポリアミドを用いている。また、支持
層としてはポリエチレンテレフタレート等の芳香族ポリ
エステルやナイロン６、ナイロン６６等のポリアミド、
そして熱溶着層としてはポリエチレンやポリプロピレン
が使われている。蒸着層はアルミニウム等の金属やシリ
カ、アルミナ等の金属酸化物を蒸着物質としている。し
かし、以上の各層の内で酸素、水蒸気ともに高いバリア
性を有するものは、（表１）に示すように蒸着層のみで
ある。
【０００９】
【表１】
【００１０】その他のプラスチック層はガスバリア層と
しては機能していない。これらを積層したラミネートフ
ィルムでは蒸着層を有しているとはいえ、金属箔を積層
したラミネートフィルムと比較するとガスバリア性が大
変劣る。本発明では、プラスチック層に蒸着層と同程度
のガスバリア性を有するフィルムを用い、蒸着層と積層
することによって、ラミネートフィルム全体で高いガス
バリア性を保持させることができるものである。本発明
のラミネートフィルムの構成例を図２に示す。この例で
はエチレンビニルアルコール共重合樹脂が保護層とガス
バリア層の役割をしている。この構成により、ラミネー
トフィルム全体としてのガスバリア性を向上させること
ができ、真空断熱材の内部を高真空に維持することがで
きる。
しては機能していない。これらを積層したラミネートフ
ィルムでは蒸着層を有しているとはいえ、金属箔を積層
したラミネートフィルムと比較するとガスバリア性が大
変劣る。本発明では、プラスチック層に蒸着層と同程度
のガスバリア性を有するフィルムを用い、蒸着層と積層
することによって、ラミネートフィルム全体で高いガス
バリア性を保持させることができるものである。本発明
のラミネートフィルムの構成例を図２に示す。この例で
はエチレンビニルアルコール共重合樹脂が保護層とガス
バリア層の役割をしている。この構成により、ラミネー
トフィルム全体としてのガスバリア性を向上させること
ができ、真空断熱材の内部を高真空に維持することがで
きる。
【００１１】また本発明は、蒸着物質の支持体に酸素透
過度１０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下かつ水蒸気透
過度３０ｇ／ｍ2・ｄａｙ以下のプラスチックフィルム
を用いたことを特徴とするものであり、前記プラスチッ
クフィルムにはエチレンビニルアルコール共重合樹脂ま
たはポリ塩化ビニリデン樹脂のいずれか一方を用いてい
る。
過度１０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下かつ水蒸気透
過度３０ｇ／ｍ2・ｄａｙ以下のプラスチックフィルム
を用いたことを特徴とするものであり、前記プラスチッ
クフィルムにはエチレンビニルアルコール共重合樹脂ま
たはポリ塩化ビニリデン樹脂のいずれか一方を用いてい
る。
【００１２】蒸着層とバリア性の高いプラスチックフィ
ルムを積層することによって、ラミネートフィルムのガ
スバリア性を向上できるのは上記と同様であるが、本発
明では、ガスバリア性を有するフィルムを蒸着の支持体
とすることにより、ラミネートフィルムの構成を簡素化
できる。これにより層を積層するための時間と費用を軽
減できる。また、積層数を減少させることによって、積
層時にフィルム間に発生する可能性のある気泡の発生確
率を低下できる。気泡の発生を抑えることは真空断熱材
内部の真空度の安定に必要な条件である。
ルムを積層することによって、ラミネートフィルムのガ
スバリア性を向上できるのは上記と同様であるが、本発
明では、ガスバリア性を有するフィルムを蒸着の支持体
とすることにより、ラミネートフィルムの構成を簡素化
できる。これにより層を積層するための時間と費用を軽
減できる。また、積層数を減少させることによって、積
層時にフィルム間に発生する可能性のある気泡の発生確
率を低下できる。気泡の発生を抑えることは真空断熱材
内部の真空度の安定に必要な条件である。
【００１３】本発明のラミネートフィルムの構成例を図
３に示す。この例ではエチレンビニルアルコール共重合
樹脂が保護層とガスバリア層と支持層の役割をしてお
り、ラミネートフィルムは３層構造である。この構成に
より、ラミネートフィルム全体としてのガスバリア性を
向上させることができるだけでなく、ラミネートフィル
ムの積層構成を簡素化できる。
３に示す。この例ではエチレンビニルアルコール共重合
樹脂が保護層とガスバリア層と支持層の役割をしてお
り、ラミネートフィルムは３層構造である。この構成に
より、ラミネートフィルム全体としてのガスバリア性を
向上させることができるだけでなく、ラミネートフィル
ムの積層構成を簡素化できる。
【００１４】
【実施例】以下本発明の実施例について図を参照して説
明する。
明する。
【００１５】（実施例１）図４において、真空断熱材を
構成しているラミネートフィルムは、保護・ガスバリア
層５、蒸着層２、支持層３、熱溶着層４の４層で積層さ
れている。保護・ガスバリア層５としては、酸素透過度
１．２ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ、水蒸気透過度１５ｇ
／ｍ2・ｄａｙである厚さ２０μｍのエチレンビニルアル
コール共重合樹脂を用いている。蒸着層２と支持層３に
は厚さ１２μｍのポリエチレンテレフタレートにアルミ
ニウムをおよそ５０ｎｍ蒸着させたフィルムを用い、熱
溶着層には厚さ５０μｍのポリプロピレンを使用した。
各層を保護・ガスバリア層５／蒸着層２／支持層３／熱
溶着層４の順で積層し、ラミネートフィルムとした。こ
のラミネートフィルム２枚を用い、ポリプロピレン側を
内側に重ね合わせて三方を熱溶着し、２００ｍｍ×７０
０ｍｍの袋を作製した。次いで、この袋に合成シリカ粉
末７を厚さがおよそ１０ｍｍとなるように入れ、袋内を
０．５Ｔｏｒｒに真空排気した後、袋の残りの一方を熱
溶着して真空断熱材を作製した。得られた真空断熱材に
ついて、作製直後および２５℃で３０日後と５０日後、
５０℃で３０日後と５０日後の真空断熱材内部の圧力を
測定した。結果を表２に示す。
構成しているラミネートフィルムは、保護・ガスバリア
層５、蒸着層２、支持層３、熱溶着層４の４層で積層さ
れている。保護・ガスバリア層５としては、酸素透過度
１．２ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ、水蒸気透過度１５ｇ
／ｍ2・ｄａｙである厚さ２０μｍのエチレンビニルアル
コール共重合樹脂を用いている。蒸着層２と支持層３に
は厚さ１２μｍのポリエチレンテレフタレートにアルミ
ニウムをおよそ５０ｎｍ蒸着させたフィルムを用い、熱
溶着層には厚さ５０μｍのポリプロピレンを使用した。
各層を保護・ガスバリア層５／蒸着層２／支持層３／熱
溶着層４の順で積層し、ラミネートフィルムとした。こ
のラミネートフィルム２枚を用い、ポリプロピレン側を
内側に重ね合わせて三方を熱溶着し、２００ｍｍ×７０
０ｍｍの袋を作製した。次いで、この袋に合成シリカ粉
末７を厚さがおよそ１０ｍｍとなるように入れ、袋内を
０．５Ｔｏｒｒに真空排気した後、袋の残りの一方を熱
溶着して真空断熱材を作製した。得られた真空断熱材に
ついて、作製直後および２５℃で３０日後と５０日後、
５０℃で３０日後と５０日後の真空断熱材内部の圧力を
測定した。結果を表２に示す。
【００１６】（実施例２）図５において、真空断熱材を
構成しているラミネートフィルムは、保護・支持・ガスバ
リア層６、蒸着層２、熱溶着層４の３層で積層されてい
る。保護・支持・ガスバリア層６としては、酸素透過度
１．２ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ、水蒸気透過度１５ｇ
／ｍ2・ｄａｙである厚さ２０μｍのエチレンビニルアル
コール共重合樹脂を用い、この層にアルミニウムをおよ
そ５０ｎｍ蒸着させたフィルムを蒸着層とした。熱溶着
層には厚さ５０μｍのポリプロピレンを使用した。各層
を保護・支持・ガスバリア層６／蒸着層２／熱溶着層４の
順で積層し、ラミネートフィルムとした。このラミネー
トフィルム２枚を用い、実施例１と同様の方法によって
真空断熱材を作製した。得られた真空断熱材について、
作製直後および２５℃で３０日後と５０日後、５０℃で
３０日後と５０日後の真空断熱材内部の圧力を測定し
た。結果を表２に示す。
構成しているラミネートフィルムは、保護・支持・ガスバ
リア層６、蒸着層２、熱溶着層４の３層で積層されてい
る。保護・支持・ガスバリア層６としては、酸素透過度
１．２ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ、水蒸気透過度１５ｇ
／ｍ2・ｄａｙである厚さ２０μｍのエチレンビニルアル
コール共重合樹脂を用い、この層にアルミニウムをおよ
そ５０ｎｍ蒸着させたフィルムを蒸着層とした。熱溶着
層には厚さ５０μｍのポリプロピレンを使用した。各層
を保護・支持・ガスバリア層６／蒸着層２／熱溶着層４の
順で積層し、ラミネートフィルムとした。このラミネー
トフィルム２枚を用い、実施例１と同様の方法によって
真空断熱材を作製した。得られた真空断熱材について、
作製直後および２５℃で３０日後と５０日後、５０℃で
３０日後と５０日後の真空断熱材内部の圧力を測定し
た。結果を表２に示す。
【００１７】（比較例）図６において、真空断熱材を構
成しているラミネートフィルムは、保護層１、蒸着層
２、支持層３、熱溶着層４の４層で積層されている。保
護層１は厚さ１２μｍのポリエチレンテレフタレートの
フィルムであり、蒸着層２は厚さ１２μｍのポリエチレ
ンテレフタレートの支持層３にアルミニウムをおよそ５
０ｎｍ蒸着させたものであり、熱溶着層は厚さ５０μｍ
のポリプロピレンのフィルムである。各層を保護層１／
蒸着層２／支持層３／熱溶着層４の順で積層し、ラミネ
ートフィルムとした。このラミネートフィルム２枚を用
い、実施例１と同様の方法によって真空断熱材を作製し
た。得られた真空断熱材について、作製直後および２５
℃で３０日後と５０日後、５０℃で３０日後と５０日後
の真空断熱材内部の圧力を測定した。結果を（表２）に
示す。
成しているラミネートフィルムは、保護層１、蒸着層
２、支持層３、熱溶着層４の４層で積層されている。保
護層１は厚さ１２μｍのポリエチレンテレフタレートの
フィルムであり、蒸着層２は厚さ１２μｍのポリエチレ
ンテレフタレートの支持層３にアルミニウムをおよそ５
０ｎｍ蒸着させたものであり、熱溶着層は厚さ５０μｍ
のポリプロピレンのフィルムである。各層を保護層１／
蒸着層２／支持層３／熱溶着層４の順で積層し、ラミネ
ートフィルムとした。このラミネートフィルム２枚を用
い、実施例１と同様の方法によって真空断熱材を作製し
た。得られた真空断熱材について、作製直後および２５
℃で３０日後と５０日後、５０℃で３０日後と５０日後
の真空断熱材内部の圧力を測定した。結果を（表２）に
示す。
【００１８】
【表２】
【００１９】図８より、エチレンビニルアルコール共重
合樹脂を保護・ガスバリア層とした４層積層ラミネート
フィルムを用いたもの、エチレンビニルアルコール共重
合樹脂を蒸着物質の支持体とした３層積層ラミネートフ
ィルムを用いたものでは、共に、内部圧力の変化はほと
んど現れなかった。これはラミネートフィルム全体のガ
ス透過度が小さいため、真空断熱材内部へのガス流入が
抑えられたためである。
合樹脂を保護・ガスバリア層とした４層積層ラミネート
フィルムを用いたもの、エチレンビニルアルコール共重
合樹脂を蒸着物質の支持体とした３層積層ラミネートフ
ィルムを用いたものでは、共に、内部圧力の変化はほと
んど現れなかった。これはラミネートフィルム全体のガ
ス透過度が小さいため、真空断熱材内部へのガス流入が
抑えられたためである。
【００２０】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
１、２記載の発明によれば、ラミネートフィルムのガス
透過度を小さくでき、高いガスバリア性の真空断熱材を
つくることができる。
１、２記載の発明によれば、ラミネートフィルムのガス
透過度を小さくでき、高いガスバリア性の真空断熱材を
つくることができる。
【００２１】また、請求項３、４の発明によれば、３層
構造のラミネートフィルムで高いガスバリア性の真空断
熱材をつくることができる。
構造のラミネートフィルムで高いガスバリア性の真空断
熱材をつくることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】真空断熱材を構成するラミネートフィルムの断
面図
面図
【図２】本発明の真空断熱材を構成するラミネートフィ
ルムの断面図
ルムの断面図
【図３】本発明の真空断熱材を構成するラミネートフィ
ルムの断面図
ルムの断面図
【図４】本発明の実施例を示す真空断熱材の断面図
【図５】本発明の実施例を示す真空断熱材の断面図
【図６】本発明との比較例を示す真空断熱材の断面図
１ 保護層 ２ 蒸着層 ３ 支持層 ４ 熱溶着層 ５ 保護・ガスバリア層 ６ 保護・支持・ガスバリア層
Claims (4)
- 【請求項１】 金属蒸着層または金属酸化物蒸着層をガ
スバリア層とする積層フィルムからなる袋状の包装材に
断熱芯材を封入し、真空排気した真空断熱材において、
酸素透過度１０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下かつ水
蒸気透過度３０ｇ／ｍ2・ｄａｙ以下のプラスチックフ
ィルムを１層または複数層含んだラミネートフィルムを
使用したことを特徴とする真空断熱材。 - 【請求項２】 プラスチックフィルムがエチレンビニル
アルコール共重合樹脂またはポリ塩化ビニリデン樹脂ま
たはアクリロニトリル共重合樹脂の少なくとも一方であ
ることを特徴とする請求項１記載の真空断熱材。 - 【請求項３】 蒸着物質の支持体に酸素透過度１０ｃｃ
／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下かつ水蒸気透過度３０ｇ／
ｍ2・ｄａｙ以下のプラスチックフィルムを用いたこと
を特徴とする請求項１記載の真空断熱材。 - 【請求項４】 支持体のプラスチックフィルムがエチレ
ンビニルアルコール共重合樹脂またはポリ塩化ビニリデ
ン樹脂のいずれか一方であることを特徴とする請求項３
記載の真空断熱材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11133810A JP2000320786A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 真空断熱材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11133810A JP2000320786A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 真空断熱材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000320786A true JP2000320786A (ja) | 2000-11-24 |
Family
ID=15113578
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11133810A Pending JP2000320786A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 真空断熱材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000320786A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1300536C (zh) * | 2003-09-29 | 2007-02-14 | 日立家用电器公司 | 冰箱 |
| JP2008110604A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-05-15 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 真空断熱構造体及び多層フィルム |
| JP2009085255A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Hitachi Appliances Inc | 真空断熱材およびそれを用いた機器 |
| WO2009110587A1 (ja) | 2008-03-07 | 2009-09-11 | 東レ株式会社 | 断熱材 |
| JP2009241328A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 多層フィルムおよびこれを用いてなる真空断熱構造体 |
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| KR101399564B1 (ko) * | 2006-10-06 | 2014-05-29 | 닛폰고세이가가쿠고교 가부시키가이샤 | 다층 필름 및 진공 단열 구조체 |
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1999
- 1999-05-14 JP JP11133810A patent/JP2000320786A/ja active Pending
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