JPH1018513A - 寺社等の本瓦棒屋根とその施工法 - Google Patents

寺社等の本瓦棒屋根とその施工法

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JPH1018513A
JPH1018513A JP19008796A JP19008796A JPH1018513A JP H1018513 A JPH1018513 A JP H1018513A JP 19008796 A JP19008796 A JP 19008796A JP 19008796 A JP19008796 A JP 19008796A JP H1018513 A JPH1018513 A JP H1018513A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寺社の等の本瓦葺屋根を、従来に比べて軽量
で地震に強く、外観の遜色がなく、また施工性よく施工
できるようにした。 【構成】 粘土製の唐草瓦5と巴瓦6とで軒先を葺くと
ともに、耐腐食性を有する金属板製の平板瓦1と、平板
瓦と同一材料で形成した溝板瓦2で従来の平瓦部分を葺
くとともに、平板瓦と同一材料で形成した丸板瓦3で従
来の丸瓦部分を葺き、平板瓦と同一材料で形成した慰斗
積状箱棟9で棟を覆ひ、その上部に粘土製の雁振瓦10
を取り付けるとともに、雁振瓦10を設けた部分の先端
部に粘土製の鬼瓦12を載置して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寺院や神社等の本
瓦棒屋根とその施工法であって、従来の本瓦葺屋根の重
厚な外観を保持するとともに、屋根の軽量化を可能にし
たものである。
【0002】
【従来の技術】従来、寺院や神社の屋根は図6に示すよ
うに、野垂木21・野地板22・瓦座25・土居葺29
・土留桟30等で構成した屋根葺き下地上に、粘土製の
唐草瓦5・巴瓦6・鬼瓦等の彫り紋様のある役物瓦と平
瓦13・丸瓦14・棟瓦等を用いて、土居葺29上に屋
根土31を敷き込み屋根瓦を葺いた本瓦葺屋根が主流と
なっている。なお、最近は屋根土31を省いた本瓦葺屋
根が多くなっている。また、昨今では寺社建築等の屋根
を軽量化し簡略化して、地震に強く建築費の軽減を図る
ために提案された銅板製の本瓦棒葺屋根が施工されてい
る。この銅板製の屋根は、屋根の外観を本瓦葺屋根に類
似させるため、丸瓦や平瓦や巴・唐草・鬼など彫り紋様
のある役瓦等の全ての瓦を銅板で製作して葺き上げてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の本瓦葺屋根
の瓦材は粘土が原料であり、瓦を重ね葺いたり屋根土を
敷き込む必要があるので屋根重量は相当に重いものとな
ってる。従って屋根重量を支えるために、建物の基礎・
軸組・小屋組・屋根下地等の部材を大きくして頑丈に構
築する必要があるので建築費が高価となっている。な
お、昨今では寺社等の新築や改修工事等に従来の本瓦葺
屋根を採用することは、屋根材を含めた資材や職人の手
配や建設費用の調達等の面で非常に困難な状況である。
また、従来の本瓦葺屋根は、屋根重量が大きいため地震
の被害を受けやすい状況となっており、阪神大震災の被
害例でも寺社の地震被害は甚大で、特に屋根の被害、例
えば屋根瓦の滑落や葺き下地の破損等が顕著で雨漏りで
困っている寺社が多く見受けられ、屋根の簡単で廉価な
改修工法が待たれている現状である。
【0004】さらに、銅板製の本瓦棒葺屋根は、屋根に
使用する全ての瓦を銅板製にしているので、従来の粘土
製の瓦のもつ重厚な色調でなく、色合いが違い過ぎてま
がいものの寺社建築という感がぬぐえない。また巴・唐
草・鬼など彫り紋様のある役物を銅板で造るので費用も
期待した程に廉価でないという問題があった。本発明
は、前記従来技術の問題点に鑑みて提案されたもので、
その目的とするところは、従来の本瓦葺屋根に比べて軽
量で地震に強く、外観の遜色がなく、低価額で、施工性
がよい本瓦棒葺屋根とその施工法を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成した本発
明の寺社等の本瓦棒葺屋根は、屋根の軒先が、粘土製の
唐草瓦と巴瓦で葺かれ、隣合う瓦棒間が、耐腐食性を有
する金属板製の断面コ字形の溝板瓦と、その溝内に内装
され溝板瓦と同一材料で形成した平板瓦とで葺かれると
ともに、各瓦棒の上面が耐腐食性を有する金属板製の丸
板瓦で葺かれていることを特徴とする。なお、耐腐食性
の金属板には、亜鉛板、スズ板、ステンレス板、チタン
板などの灰色のものを適用するのが望ましく、さらに銅
板で作成する場合にも本発明を適用することが可能であ
る。また唐草瓦と巴瓦を粘土製にする代わりに、亜鉛鋳
物で作成することも可能である。さらに屋根の棟を耐腐
食性を有する金属板製の慰斗積状箱棟で覆うとともに、
その上面を粘土製の雁振瓦で覆い、さらに雁振瓦を設け
た部分の先端部に粘土製の鬼瓦を取り付けて屋根を完成
させることができる。前記の耐腐食性を有する金属板製
の平板瓦は、平面部の先端部に厚みに見える折返し部が
形成されるとともに、平面部の両側端に折曲げた楔形状
の側面部及びその上端に水切部が設けられている。
【0006】本発明の寺社等の本瓦棒屋根の施工方法
は、屋根の瓦葺き下地の完成後、粘土又は亜鉛鋳物製の
唐草瓦と巴瓦を軒先に取り付ける。次に耐腐食性で金属
板製の断面コ字形の溝板瓦の溝部に、溝板瓦と同一材料
で形成した平板瓦を内装した状態でそれぞれ隣合う2つ
の瓦棒の間に上から嵌めて軒先まで挿入し、屋根全面
を、溝板瓦の溝部に内装した平板瓦で覆う。次に各瓦棒
の上面を耐腐食性を有する金属板製の丸板瓦で軒先から
棟に向かって被包して取り付け、次に耐腐食性を有する
金属板製の慰斗積状箱棟で棟を覆うようにした。
【0007】本発明によれば、軒先の唐草瓦と巴瓦およ
び棟の雁振瓦は粘土または亜鉛鋳物製の役瓦を用い、従
来の粘土製の平瓦と丸瓦及び棟瓦部分を、耐腐食性を有
する金属板製の溝板瓦とそれに内装した平板瓦と丸板瓦
及び慰斗積状箱棟を用いて本瓦葺屋根風に葺き上げたの
で、本瓦葺屋根の大部分を占める平瓦と丸瓦及び棟瓦部
分が、軽量、耐腐食性を有する金属板製の溝板瓦と平板
瓦と丸板瓦及び慰斗積状箱棟に置換されることとなり、
屋根重量の大幅な軽減が可能となる。また、耐腐食性を
有する金属板製の平板瓦や溝板瓦や丸板瓦や慰斗積状箱
棟は、耐腐食性や耐久性があり、粘土製瓦と色調が類似
したものを適用することにより、屋根全体を本来の粘土
瓦と同一の色調に保つことができる。さらに、雨水は丸
板瓦と平板瓦を流れて軒先に達するが、台風等の大雨の
ため平板瓦から溢れた雨水は溝板瓦を流れて軒先に達す
る二重防水構造としたので、瓦面からの雨漏りは皆無で
ある。また丸板瓦や平板瓦の裏面に発生した結露は溝板
瓦に案内されて軒先に流れるので、水漏れを防ぐことが
でき、さらに平板瓦と溝板瓦の間の空間が断熱効果を有
する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の寺社等の本瓦棒葺屋根と
その施工法を図示により説明する。図1乃至図5は本発
明の本瓦棒葺屋根を示す。裏甲24上に、高さ調整の必
要あるときは添木23を入れて、野垂木21を取り付
け、その上に野地板22を貼る。裏甲24の先端上に瓦
座25を介して敷平瓦4を載置する。そして野地板22
上に軒先から棟に亙って断面がキノコ状の木製の瓦棒2
6を指定の間隔で並列に配設し、棟木27に慰斗積状箱
棟9を固定するための支柱28を所定間隔で立設して瓦
葺き下地を構成する。前記瓦棒26は傘部26aの断面
が従来例の丸瓦14と同一の外形断面で、胴部26bは
溝板瓦2が挿入可能な高さに加工されている。
【0009】本発明の本瓦棒葺屋根の施工手順は、前記
瓦葺き下地の完成後、軒先に設けた瓦座25上に敷平瓦
4を重ねて唐草瓦5を載置し、その唐草瓦5を唐草瓦の
後部釘穴から釘で添木23に固定して軒先全周に唐草瓦
5を葺く。そして、唐草瓦5の両側端を覆うように巴瓦
6を瓦棒26の先端に載置し、巴瓦6の後部の凹部に銅
線を絡めて瓦棒26等に固定して軒先全周に亙り巴瓦6
を葺いて、軒先を粘土製の役瓦で仕上げる。
【0010】次に、隣合う瓦棒26の胴部26b間に溝
板瓦2を固定するため、短冊状の亜鉛板をL字形に成形
した吊子(図示せず)を所定の間隔で胴部26bの上部
に取り付けておく。また隣合う2つの瓦棒26間にフェ
ルト8を敷き込んだ後、予め工場等で断面コ字形に亜鉛
板で形成しその溝部を上面にした溝板瓦2の溝内に亜鉛
板製の平板瓦1を内装し、その状態の溝板瓦2と平板瓦
1を棟側から隣合う瓦棒26間に嵌め軒先まで挿入し、
吊子の先端を溝板瓦2の両水返し部2cにハゼ折りして
固定する。なお軒先から棟までを複数の溝板瓦2で葺く
ときは、各溝板瓦の接続部で水漏れしないように接続部
では、下側の溝板瓦の上に上側の溝板瓦が重なるように
配置する。また溝板瓦2の溝内で上下に隣合う平板瓦1
は、下側位置の平板瓦1の上端部上に上側位置の平板瓦
1の下端部が上に重なるように配置される。次に、複数
の亜鉛板製の丸板瓦3を、瓦棒26の先端に固定した巴
瓦6に重ねた位置から棟に向かって瓦棒26の上面を被
包しながら図1に示すように順番に重ね合わせ、丸板瓦
3の折返し部3bを溝板瓦2の水返し部2cの先端にハ
ゼ折りして固定して丸板瓦3を葺き上げだ後、溝板瓦2
と丸板瓦3の終端交差部分を棟部分でハゼ折りして接合
する。なお、瓦棒26の上面は、フェルトを介して丸板
瓦3で包まれる。
【0011】次いで、棟木27に立設した支柱28に亜
鉛板製の慰斗積状箱棟9を被せるように設置し、支柱2
8の腕木28aに設けた胴縁28bにビス等で固定す
る。そして慰斗積状箱棟9の上部に粘土製の雁振瓦10
を南蛮漆喰11を下敷きにして冠着し、雁振瓦10の頂
部の小穴から銅線29で支柱28と固定する。また棟の
両先端部には粘土製の鬼瓦(図示せず)を慰斗積状箱棟
9の先端に棟を跨ぐ状態で設置し、銅線で支柱28に固
定して本瓦棒葺屋根を葺き上げる。なお前記では、雁振
瓦10や鬼瓦を銅線で固定したが、その他の連結材を使
用して固定することが可能である。また雁振瓦10は粘
土製であったが、それも亜鉛板製にして慰斗積状箱棟9
の上部に固定するようにしてもよい。さらに慰斗積状箱
棟9の部分は粘土製にして、溝板瓦2と平板瓦1と丸板
瓦3のみを亜鉛板製にすることも可能である。
【0012】前記本瓦棒葺屋根に用いる平板瓦1とそれ
を溝内に内装する溝板瓦2とは、それぞれ亜鉛板で製作
されている。その平板瓦1は、従来例の粘土製の平瓦1
3とほぼ同一の幅と所定の重ね代を有する長さで横断面
が平瓦と同形の円弧を有する平面部1aに、その先端を
瓦の厚みと見られるように平瓦厚と同寸法に折り曲げた
先端部1bと、その両側端を内方向に折り曲げた折返し
部1c、及び平面部1aの両側端を上方に折り曲げた楔
形状の側面部1dと、その上端を内側に折り返した水切
部1eとを設けて粘土製の平瓦13に類似した形状に成
形されている。溝板瓦2は、例えば約4m長さの長尺板
で断面略コ字形に製作されて、その溝部が上面となるよ
うに屋根面に配置される。また溝板瓦2は、ほぼ従来例
の粘土製の平瓦13の幅を有する底部2aと、平瓦13
を葺き重ねた位置での端部の高さを有する両側面部2b
と、その側面部2bの先端を内側に逆L字形に折り曲
げ、さらにその先に水返部2cを有する溝形状に成形さ
れている。そして予め工場等で溝板瓦2の溝内の底部2
a上に平板瓦1を葺いて、従来の平瓦13で葺いたのと
類似の形状で二重防水構造となっている。この場合、溝
板瓦2の溝内の底部2a上に内装した平板瓦1は、溝板
瓦2の側面部2bに平板瓦1の側面部1dの葺き重ね部
分からポップリベットで鋲着するか、ハンダ付等により
融着して確実に固定されているが、その他の止め部材に
より固定してもよい。
【0013】また、前記丸板瓦3は、従来例の粘土製の
丸瓦14の外形と寸法がほぼ同一に亜鉛板で製作され、
丸面部3aの両側端にハゼ掛け用の折返し部3bを設け
て粘土製の丸瓦14に類似した形状に形成され、前記の
ように瓦棒26の上面を覆って取り付けられている。さ
らに、前記慰斗積状箱棟9は、箱棟9aと慰斗板9bで
構成されてそれぞれ亜鉛板で製作されている。箱棟9a
は長尺板を加工してほぼ従来の粘土製の棟瓦14で葺い
た外形断面寸法で頂辺を山形に成形した箱を伏せた形状
に成形され、その箱棟9aの両側面に複数枚の鱗状の慰
斗板9bを添設し、箱棟9aの両側下端部に丸板瓦3に
嵌合する切り欠けを設けて、従来例の棟瓦(図示せず)
に類似の形状にしている。以上の実施例では、平板瓦
1、溝板瓦2、丸板瓦3、慰斗積状箱棟9などを粘土製
瓦とほぼ同一灰色の亜鉛板で形成したが、亜鉛板以外で
耐腐食性を有し灰色のスズ板、ステンレス板、チタン板
などで作成することが可能であり、さらに灰色ではない
が銅板で作成することも可能である。また、唐草瓦と巴
瓦と鬼瓦は粘土製であったが、それらを亜鉛鋳物で作成
することも可能であり、さらに平板瓦1や溝板瓦2など
を銅板製にする場合は、唐草瓦と巴瓦と鬼瓦も銅板製に
してもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、従来の本瓦葺屋根の大
部分を占める粘土製の平瓦と丸瓦及び棟瓦部分を亜鉛な
ど軽量の金属板製の溝板瓦と平板瓦と丸板瓦及び慰斗積
状箱棟に置換して屋根重量を大幅に軽減させた。従っ
て、従来屋根に比べて地震に強く施工が簡略化され材料
の調達が容易となり、建設費や工期を低減することが可
能である。また寺社等の新築や改修をする場合、屋根は
勿論、基礎、軸組、小屋組、屋根下地等全体の工事費が
廉価となり、施工が簡素化され工期の大幅な短縮が可能
である。また、金属板製の平板瓦やそれを内装した溝板
瓦、あるいは丸板瓦や慰斗積状箱棟は、耐腐食性や耐久
性があり、粘土製瓦に色調が類似したものにすることが
できる。従って、銅板製の本瓦棒葺屋根と違って従来の
本瓦葺屋根の持つ重厚な外観や色調を確保することがで
き、耐久寿命は粘土瓦と遜色がない。さらに、雨水は丸
板瓦と平板瓦を流れ、平板瓦から溢れた雨水は溝板瓦を
流れて軒先に達する二重防水構造としたので、瓦面から
の雨漏りは皆無である。従って従来の本瓦葺屋根のよう
に雨漏りによる屋根の補修や建物本体の改修周期が長く
なり、維持管理手間や補修費用の低減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本瓦棒葺屋根の一実施例を示す軒部分
の縦断面図である。
【図2】図1の中間部を示し、(a)は横断面図、
(b)は縦断面図である。
【図3】図1の棟部分を示す縦断面図である。
【図4】本発明に用いる亜鉛板製の平板瓦を示す斜視図
である。
【図5】本発明に用いる亜鉛板製の平板瓦を内装した溝
板瓦と丸板瓦を示し、(a)は斜視図、(b)は縦断面
図である。
【図6】従来の本瓦葺屋根の軒部分を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 平板瓦 2 溝板瓦 3 丸板瓦 5 唐草瓦 6 巴瓦 9 慰斗積状箱棟 10 雁振瓦

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寺社等の本瓦棒屋根であって、屋根の軒
    先は、粘土製の唐草瓦と巴瓦で葺かれ、隣合う瓦棒間
    が、耐腐食性を有する金属板製の断面コ字形の溝板瓦
    と、その溝内に内装され溝板瓦と同一材料で形成した平
    板瓦とで葺かれるとともに、各瓦棒の上面が耐腐食性を
    有する金属板製の丸板瓦で葺かれていることを特徴とす
    る寺社等の本瓦棒屋根。
  2. 【請求項2】 寺社等の本瓦棒屋根であって、屋根の軒
    先は、亜鉛鋳物製の唐草瓦と巴瓦で葺かれ、隣合う瓦棒
    間が、耐腐食性を有する金属板製の断面コ字形の溝板瓦
    と、その溝内に内装され溝板瓦と同一材料で形成した平
    板瓦とで葺かれるとともに、各瓦棒の上面が耐腐食性を
    有する金属板製の丸板瓦で葺かれていることを特徴とす
    る寺社等の本瓦棒屋根。
  3. 【請求項3】 屋根の棟が耐腐食性を有する金属板製の
    慰斗積状箱棟で覆われるとともに、その上面が粘土製の
    雁振瓦で覆われ、さらに雁振瓦を設けた部分の先端部に
    粘土製の鬼瓦が取り付けられていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の寺社等の本瓦棒屋根。
  4. 【請求項4】 前記の金属板製の平板瓦は、平面部の先
    端部に厚みに見える折返し部が形成されるとともに、平
    面部の両側端に折曲げた楔形状の側面部及びその上端に
    水切部が設けられていることを特徴とする請求項1、2
    又は3に記載の寺社等の本瓦棒屋根。
  5. 【請求項5】 寺社等の本瓦棒屋根の施工方法であっ
    て、屋根の瓦葺き下地の完成後、粘土又は亜鉛鋳物製の
    唐草瓦と巴瓦を軒先に取り付け、次に耐腐食性で金属板
    製の断面コ字形の溝板瓦の溝部に、溝板瓦と同一材料で
    形成した平板瓦を内装した状態でそれぞれ隣合う2つの
    瓦棒の間に上から嵌めて軒先まで挿入し、次に各瓦棒の
    上面を耐腐食性を有する金属板製の丸板瓦で軒先から棟
    に向かって被包して取り付け、次に耐腐食性を有する金
    属板製の慰斗積状箱棟で棟を覆うことを特徴とする寺社
    等の本瓦棒屋根の施工法。
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Cited By (3)

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