JPH10184680A - ころがり軸受 - Google Patents

ころがり軸受

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JPH10184680A
JPH10184680A JP9301664A JP30166497A JPH10184680A JP H10184680 A JPH10184680 A JP H10184680A JP 9301664 A JP9301664 A JP 9301664A JP 30166497 A JP30166497 A JP 30166497A JP H10184680 A JPH10184680 A JP H10184680A
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rolling bearing
race
bearing
rolling
contour
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JP9301664A
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Karl-Heinz Bade
カール−ヘインツ・バーデ
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Carl Freudenberg KG
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Carl Freudenberg KG
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16C35/04—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
    • F16C35/06—Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
    • F16C35/07—Fixing them on the shaft or housing with interposition of an element
    • F16C35/077—Fixing them on the shaft or housing with interposition of an element between housing and outer race ring

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加硫による高温に起因する潤滑喪失の問題の
ない、振動を減衰可能なころがり軸受の提供。 【解決手段】 ２個の部品（５、11）を半径方向に支承
するためのころがり軸受（１）は、内レース（２）と、
外レース（４）と、これらの間にある転動体（７）と、
少なくとも一方のレース（４）と一方の部品（５）の間
の減衰被覆（10）とを有する。一方のレース（４）と一
方の部品（５）は相互に対面する外側輪郭（12）及び内
側輪郭（13）を有し、内側輪郭（13）が少なくとも転動
体（７）が設けられている軸方向区域において増大した
直径を有し、ころがり軸受又は２個の部品において生ず
る軸方向運動が減衰被覆（10）の変形のもとで停止され
うるように外側輪郭（12）が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ころがり軸受に関
する。ころがり軸受は、２個の部品が相対的に回転可能
なように、一方を他方に対して半径方向で支承するため
に用いられる慣用の機械要素であり、機械製造業の分野
では様々なバリエーションをもって使用されている。
【０００２】
【従来の技術】ころがり軸受の設計においては、支承さ
れる部品に対する負荷、特に振動によって生じるピーク
負荷への対処が特に重要である。そこでこのピーク負荷
を減ずるために、振動を減衰する必要が生じる。これ
は、ころがり軸受と部品の間に緩衝層として減衰被覆を
配設することによって行われる。
【０００３】上記のような制振式の軸受装置を製造する
ために採用されている現在の技術水準の一例によれば、
在来のころがり軸受と、この軸受を支持する部品とが、
エラストマー製の減衰被覆を加硫することによって連結
される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加硫を
行うためには高い温度が必要であり、それによって軸受
に用いられる潤滑剤が、当該軸受の通常の使用温度以上
に熱せられてしまう。これにより多くの場合、軸受のカ
バーディスクが潤滑剤に対する密封性を失ってしまう。
これは、永久潤滑式の軸受の使用が望ましい用途にとっ
て問題を生じる。したがって、かかる用途においては、
制振式のころがり軸受装置を製造する場合に、単に上記
のような製造工程に配慮することのみを理由として、特
に密封能の高い、高級な軸受を使用することが必要とな
ってしまう。
【０００５】そこで本発明の課題は、上記のような特別
に密封した高価なころがり軸受を使用する必要性を排除
し、弾性的な支承が可能で、永久潤滑の用途にも適した
ころがり軸受を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、２個の
部品を半径方向に支承するためのころがり軸受であっ
て、内レースと、外レースと、これらの間にある転動体
と、少なくとも一方のレースと一方の部品の間の減衰被
覆とを有するものにおいて、前記一方のレースが前記一
方の部品に対面する外側輪郭を有し、前記一方の部品が
前記一方のレースの前記外側輪郭に対面する内側輪郭を
有し、前記内側輪郭が少なくとも前記転動体が設けられ
ている軸方向区域において増大した直径を有し、当該こ
ろがり軸受又は前記２個の部品において生ずる軸方向運
動が前記減衰被覆の変形のもとで停止されうるように前
記外側輪郭が形成されていることを特徴とするころがり
軸受が提供される。
【０００７】このように形成されたころがり軸受は、減
衰被覆をころがり軸受と一方の部品の間に予圧して圧入
することができ、その際に圧入による強制的な拘束と、
外側及び内側輪郭の形状に起因する確実な拘束によっ
て、加硫による連結を行わなくとも、減衰被覆の離脱が
阻止される利点がある。ころがり軸受又は２個の部品に
おいて生ずる往復運動、即ち軸方向の運動は、減衰被覆
の離脱を招くことがあるので、この場合にこうした往復
運動を阻止することが特に重要である。本発明によれば
こうした往復運動は減衰被覆の変形によって規制され、
減衰被覆の離脱を招くことなく停止される。
【０００８】外側輪郭としては、例えば少なくとも２個
の互いに向き合った円錐面からなる屋根形（軸方向断面
で見て）を部分的に有するものが考えられるが、少なく
とも一部が弧状面に形成され、軸方向断面で見て弧状の
部分を有する外側輪郭も考えられる。
【０００９】軸受と一方の部品の間に設けられるギャッ
プが一定の幅を有し、減衰被覆でおおむね完全に埋めら
れていることが好ましい。また減衰被覆の厚さは一定で
あることが好ましい。
【００１０】転動体の部分に潤滑剤が使用され、この潤
滑剤の漏出を阻止するためにカバーディスクが転動体の
軸方向両側に設けられる軸受の場合、本発明の構成は特
に好適な使用例となる。なぜなら、従来加硫による高温
により生じていた問題は、まさにこの点において特に不
都合であったからである。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の種々の形態を詳述する。図１には、本発明によるころ
がり軸受の一例として、第１の部品である軸３に支承さ
れた内レース２と、この内レース２の外側に半径方向に
間隔を置いて配置され、第２の部品である軸受ささえ５
に支承された外レース４とからなる深溝玉軸受１が示さ
れている。軸受ささえ５は外レース４の半径方向外側に
配置され、半径方向フランジを有している。この半径方
向フランジには開口部６が設けられ、エンジンフレーム
等に固定するための、ボルトその他といった図示しない
連結手段をこの開口部６に差し込むことができるように
なっている。
【００１２】深溝玉軸受１は、玉（ボール）７として形
成された転動体を有する。転動体は内レース２と外レー
ス４の間において、これらのレースに形成された対応す
る形状の溝（軌道）に配設されている。この玉７の潤滑
は、潤滑剤８によって行われる。潤滑剤８は軸方向に見
て玉７の両側に、外レースと内レースの間の半径方向間
隙に配置されたシール用のカバーディスク９によって、
軸受１からの漏出を阻止されている。こうして軸受１の
半永久的な潤滑が保証されている。
【００１３】軸受ささえ５と外レース４の間には、軸受
１の全軸方向長さにわたって延伸する、エラストマー材
料製の減衰被覆10が設けられている。この減衰被覆10は
外レース４と軸受ささえ５の間の半径方向ギャップに予
圧して圧入されており、これにより外レース４及び軸受
ささえ５の双方に対して強制的に拘束されて結合されて
いる。これにより良好な制振作用を、加硫の問題なしに
達成できる。
【００１４】軸３は段差部11ａを有し、内レース２は軸
方向一端部がこの段差部11ａに接し、他端部が軸３に形
成された溝に嵌合する止め輪11ｂに接しており、かくし
て段差部11ａと止め輪11ｂの間の領域11において、軸３
に対して軸方向に移動不能に支承され、軸３と共に回転
する。
【００１５】外レース４の外側輪郭12は屋根形である。
即ち外レース４の外径は、軸受１の片側から軸受１の中
央へと軸方向に徐々に値ｔだけ増加し、中央から反対側
へ再び減少する。換言すれば、外側輪郭12は２個の向か
い合った円錐面から形成されている。その場合外側輪郭
12の軸方向中央に変向点12’があるが、減衰被覆10の圧
入を容易にするために、この変向点12’には丸みが設け
てある。この外側輪郭に半径方向に対面する、軸受ささ
え５の内側輪郭13は、外レース４の外側輪郭に対応して
相補形に形成されており、外レースの外側輪郭12と軸受
ささえ５の内側輪郭13の間の間隔はおおむね一定であ
る。
【００１６】外側輪郭12と内側輪郭13は、外レース４の
最大外径が軸受ささえ５の最小内径よりも小さくなるよ
うに設計される。これにより、外レースと内レースの組
立用のすき間δが得られ、かくして両レースの軸方向の
すり合わせが問題なく可能となる。更にこれらの輪郭
は、軸受１又は部品（軸３、軸受ささえ５）における往
復運動、即ち軸方向運動を抑制するように形成されてい
る。即ち図１のように内側輪郭13は、玉７が設けられて
いる軸方向区域において増大した直径を有する。また外
側輪郭12もこれに相応した形状を有する。このようにこ
れらの輪郭が軸方向に変化する径を有することによっ
て、例えば軸３が軸受ささえ５が固定されたエンジンフ
レーム等に対して軸方向に力を受けることにより生ず
る、軸受又はこれらの部品における軸方向運動の際に、
緩衝層である減衰被覆10は軸方向運動と共に変形する。
そして運動の増加と共に、減衰被覆10は変形に対して大
きな抵抗を示し、最後にはこれにより軸方向運動は停止
に到る。こうした確実な拘束を生じさせるための変向点
12’が中央に、即ち玉７の設けられた軸方向位置に対応
する区域にあるので、減衰被覆10が外レース４と軸受さ
さえ５の間から離脱することは不可能である。
【００１７】図２は、外側輪郭及びこれと相補的な内側
輪郭の別の例を示す。外レース14は３つの部分からなる
外側輪郭を有する。即ち軸方向両側に配設された円筒面
15、16と、これらの間に配設された曲率半径Ｒ１の弧状
面である。この弧状面17は、玉（図示せず）のための外
レースの軌道18と相似であり、軸受ささえ５の内側輪郭
もＲ１と同じ曲率半径Ｒ２の部分を対応して備える。こ
の場合にＲ１とＲ２は一致しているが、Ｒ２としては別
の、特により大きな曲率半径を選定することもできる。
【００１８】図２の弧状面の部分を屋根形20、即ち互い
に向かい合った２個の円錐形に置き換えた別の実施態様
を図３に示す。この場合も、屋根形の部分の軸方向両側
の円筒形の部分21と23又は22と24との共働による制止作
用により、軸受における軸方向の往復運動は制限され
る。
【００１９】図２及び図３に示す実施例でも、変向点1
2’には例えば約３mm程度の曲率半径の丸みを設けてあ
る。従って、圧入の際に筒形の減衰被覆10はこの場所を
通ってすべって行くことができ、引っかかりは生じな
い。同じことが軸受ささえ５の内側輪郭13にも当てはま
る。
【００２０】
【発明の効果】本発明のころがり軸受は、支承される一
方の部品が振動を受ける用途に特に適する。図示した例
では、軸受ささえ５が振動にさらされる。この振動は主
として半径方向に作用するが、一部は軸方向にも作用す
る。軸受ささえ５と軸受１の外レース４の間に緩衝層、
即ち減衰被覆10を配設することによって、振動は軸受１
に伝達される前に少なくとも部分的に減衰されるから、
軸３の回転の静粛性が増加し、軸３及び軸受１に対する
負荷が軽減される。また、本発明のころがり軸受ではエ
ラストマーの加硫は不要であり、従って加硫時の高温に
より潤滑が失われるという問題もない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の１つの実施形態による、外レースが軸
方向断面で見て屋根形の外側輪郭を有するころがり軸受
の軸方向断面図である。
【図２】本発明の１つの実施形態による、外レースが軸
方向断面で見て弧状の外側輪郭を有するころがり軸受の
軸方向断面図である。
【図３】本発明の１つの実施形態による、外レースが軸
方向断面で見て一部分だけに屋根形の外側輪郭を有する
ころがり軸受の軸方向断面図である。
【符号の説明】
１ ころがり軸受 ２ 内レース ３ 軸 ４ 外レース ５ 軸受ささえ ６ 開口部 ７ 玉 ８ 潤滑剤 ９ カバーディスク 10 減衰被覆 12 外側輪郭 12’ 変向点 13 内側輪郭

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ２個の部品（５、11）を半径方向に支承
    するためのころがり軸受（１）であって、内レース
    （２）と、外レース（４）と、これらの間にある転動体
    （７）と、少なくとも一方のレース（４）と一方の部品
    （５）の間の減衰被覆（10）とを有するものにおいて、
    前記一方のレース（４）が前記一方の部品（５）に対面
    する外側輪郭（12）を有し、前記一方の部品（５）が前
    記一方のレース（４）の前記外側輪郭（12）に対面する
    内側輪郭（13）を有し、前記内側輪郭（13）が少なくと
    も前記転動体（７）が設けられている軸方向区域におい
    て増大した直径を有し、当該ころがり軸受又は前記２個
    の部品において生ずる軸方向運動が前記減衰被覆（10）
    の変形のもとで停止されうるように前記外側輪郭（12）
    が形成されていることを特徴とするころがり軸受。
  2. 【請求項２】 前記輪郭（12、13）が少なくとも一部に
    ２個の互いに向き合った円錐面を有することを特徴とす
    る、請求項１のころがり軸受。
  3. 【請求項３】 前記輪郭（12、13）が少なくとも一部に
    弧状面の部分を有することを特徴とする、請求項１のこ
    ろがり軸受。
  4. 【請求項４】 前記一方のレース（４）と前記一方の部
    品（５）との間に一定の幅のギャップがあり、当該ギャ
    ップがエラストマー材料からなる前記減衰被覆（10）に
    よって完全に埋められていることを特徴とする、請求項
    ２又は３のころがり軸受。
  5. 【請求項５】 前記減衰被覆（10）の厚みが一定である
    ことを特徴とする、請求項１から４の何れか１のころが
    り軸受。
  6. 【請求項６】 前記転動体（７）の区域に潤滑剤（８）
    が配置され、当該潤滑剤（８）の漏出を阻止するカバー
    ディスク（９）が前記転動体（７）の軸方向両側に設け
    られていることを特徴とする、請求項１から５の何れか
    １のころがり軸受。
JP9301664A 1996-11-05 1997-11-04 ころがり軸受 Pending JPH10184680A (ja)

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