JPH10184133A - ダイヤル錠付き什器 - Google Patents

ダイヤル錠付き什器

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Publication number
JPH10184133A
JPH10184133A JP34996296A JP34996296A JPH10184133A JP H10184133 A JPH10184133 A JP H10184133A JP 34996296 A JP34996296 A JP 34996296A JP 34996296 A JP34996296 A JP 34996296A JP H10184133 A JPH10184133 A JP H10184133A
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door
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lock
dial
motor
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JP34996296A
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English (en)
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Kimihito Shimamoto
公仁 島本
Kazuyo Mori
一世 森
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Itoki Crebio Corp
Original Assignee
Itoki Crebio Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイヤル錠8をモータ36にて扉5の解錠・
施錠操作するようにした金庫において、蓄電池45が消
耗しても、扉5の閉止動作にて、自動的に施錠動作を実
行する。 【解決手段】 金庫本体の天板3aの下面に軸受体75
を介してケース76を水平回動可能に枢支し、ケース7
6に発電機77装着し、発電機77の駆動軸に取付くピ
ニオン77をケース76内に配置する一方、扉5の内面
にブラケット79を介して基端を水平回動可能に装着し
たラック杆80をケース76に対して進退動可能に支持
させ且つピニオン78に噛み合わせ、扉5の閉止動につ
れてラック杆80のケース76に対する相対移動にて発
電機77を駆動して発電し、その電力を一旦蓄電池77
に蓄積してから、閉止完了した時点でモータ36る駆動
にてダイヤル錠8を施錠方向に回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ等のアクチ
ュエータによって操作されるダイヤル錠を備えた金庫等
の什器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金庫等に使用されるダイヤル錠は、扉の
表面に露出させたダイヤル摘みと、該ダイヤル摘みに同
心状に取付いたロッドと、このロッドに取付くと共に外
周面に係合溝を形成した複数枚の作動円板と、作動円板
の外周部に配置した閂体とを備えており、ダイヤル摘み
を所定の番号通りに正逆回転させると、複数枚の作動円
板の係合溝が一致して閂体が後退し、これによって解錠
するように構成されている。
【0003】この種のダイヤル錠はキーを必要としない
ので、キーを不正取得した者に解錠されてしまう事態
や、キーの紛失によって解錠不能になる事態を防止でき
る利点があるが、解錠操作が面倒であると共に、番号を
不正に盗み見られる可能性がある点に問題があった。こ
の問題を解消する手段として本願出願人は、特開平7−
217315号において、金庫の扉の内側にダイヤル錠
のロッドを回転するためのモータを設け、リモートコン
トローラから送信された信号に基づいてモータの回転を
制御することにより、ダイヤル錠を遠隔的に解錠したり
施錠することを提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ダイヤル錠
を施錠する場合、一般には、扉を閉止した状態にてダイ
ヤルを一定方向に所定数もしくは所定角度以上回動させ
ると、前記複数の作動円板の係合溝が一致しなくなるこ
とで実現されるから、前述のリモートコントローラ等か
らの施錠指令信号により、ダイヤルを施錠方向に回動す
べくモータを回転駆動させれば良い。
【0005】しかしながら、什器内に配置した蓄電池
(バッテリ)電源が切れた場合(蓄電池(バッテリ)が
消耗した場合)には、前記モータが作動せず、施錠操作
が行われない。ところが、オペレータには、電池切れの
事態が認識されないから、施錠が完了したものと誤認す
ることになり、扉は施錠されないまま放置されるという
事態が発生し、盗難防止上の安全性に欠けるという問題
があった。また、オペレータが施錠指令をリモートコン
トローラから発信することを忘れた場合にも前記同様に
安全上問題となっていた。
【0006】本発明はこの問題を解消し、電池切れの事
態であっても、少なくとも什器の扉の施錠操作だけは確
保できるダイヤル錠付き什器を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明のダイヤル錠付き什器は、什
器本体の開口部を開閉自在に塞ぐ扉に、ロッドの回転に
て解施錠されるダイヤル錠を、そのダイヤル摘みが外側
に露出するようにして設け、前記扉の内面に、前記ダイ
ヤル錠のロッドを回転操作するためのアクチュエータを
設けて成る金庫等の什器において、前記什器本体内には
前記アクチュエータに電力を供給するための発電機と制
御部とを設け、前記発電機と前記扉との間には、少なく
とも当該扉の閉止回動により発電機を駆動する駆動機構
を配置したものである。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のダイヤル錠付き什器において、前記制御部に
は、発電機により発電された電力を蓄積するための蓄電
池もしくは発電機により発電された電力を時間的に遅延
させてアクチュエータに伝送するための遅延回路を備え
たものである。
【0009】
【発明の効果】請求項1の発明のように構成すると、什
器内に予め備えられた蓄電池の電力が消耗していても、
少なくとも扉の閉止方向への動作により発電機にて所定
の電力を発生させることができ、この電力にてダイヤル
錠のロッドを回転操作するためのアクチュエータを駆動
して施錠させることができる。したがって、本発明に従
えば、リモートコントローラから施錠指令信号を発信す
るまでもなく、什器内の蓄電池の電池切れの有無に拘ら
ず、オペレータは扉を閉止するという動作だけを実行す
ればよく、扉のロックを確実にでき、施錠忘れをも防止
できるという効果を奏する。
【0010】また、扉のロック(施錠)は、当該扉を什
器本体に対して閉止したのちに実行しなければならず、
請求項2の発明によれば、前記発電機にて発生させた電
力を一旦蓄電池に蓄えるか、もしくは遅延回路を介して
扉閉止動作の完了まで遅延させてからアクチュエータを
駆動させるように使用するので、施錠動作を適時に実行
できるという効果を奏するのである。
【0011】
【発明の実施形態】次に、本発明を金庫について具体化
した実施形態について図面に基づいて説明する。図1は
金庫1及びリモートコントローラ2の概略斜視図であ
る。金庫1は、前面を開口した本体3と、その開口部の
一長手側縁に蝶番4を介して水平回動自在に枢着した扉
5とを備えている。扉5の前面(外面)には、開閉操作
用のレバー(ハンドル)6を回動自在に設けると共に、
シリンダ錠7の鍵穴7aとダイヤル錠8のダイヤル摘み
8aとを露出させている。
【0012】次に、施錠機構の概略を図2〜図3に基づ
いて説明する。図2(A)は扉3の略上半部の裏面図、
図2(B)は図2(A)の要部拡大図、図3はダイヤル
錠8の内部拡大図である。扉5の裏面には、前記レバー
6の回転軸に連結した十字状の連動体9が配置されてお
り、この連動体9に、扉5の上端面に向けて延びる第1
ロック杆10と、扉5の自由端に向けて延びる第2ロッ
ク杆11と、扉5の下端面に向けて延びる第3ロック杆
12と、扉5の回動中心の方向に向けて水平状に延びる
第4ロック杆13とをピンにて結節している。各ロック
杆10,11,12,13は、ピン等のガイド手段によ
り、長手方向に沿って摺動し得るように保持されてい
る。
【0013】シリンダ錠7とダイヤル錠8とを解錠する
と共に扉5を閉じた状態でレバー6を回転操作すると、
第1〜第3ロック杆10,11,12の先端が扉5の外
周面から一斉に出没して、本体の内周面に形成した係合
穴(図示せず)に係脱する。また、図示していない連動
機構により、扉5を閉じた状態でしかレバー6を回動さ
せることができず、扉5を開いた状態ではレバー6は回
動不能に保持されて、各ロック杆10,11,12,1
3が後退状態に保持されたままになるように構成されて
いる。
【0014】扉5の裏面のうち連動体9から下向きに延
びる第3ロック杆12の近傍には、シリンダ錠7を取り
付けている。シリンダ錠7は、キーによる解施錠操作に
て第3ロック杆12に向けて進退動する閂体14を備え
ている。他方、第3ロック杆12には、当該第3ロック
杆12が下向き動した状態のときに前記シリンダ錠7の
閂体14が係脱し得る切り欠き15が形成されている。
【0015】従って、扉5を閉じた状態で第1〜第3ロ
ック杆10,11,12を突出させ、その状態でシリン
ダ錠7を施錠すると、扉5とシリンダ錠7によって開き
不能に保持される。この場合、シリンダ錠7の閂体14
が第3ロック杆12の切り欠き15に嵌まり係合した状
態で、当該閂体14と切り欠き15との間に僅かながら
上下方向の遊びが設けられている。従って、シリンダ錠
7でロックした状態でも、極く僅かの角度だけレバー6
を回動させ得る。
【0016】前記シリンダ錠7の閂体14は、解錠状態
では第3ロック杆12と反対側に突出するように構成さ
れており、扉5の裏面のうちシリンダ錠7の近傍に、シ
リンダ錠7の施錠状態を感知するため、前記閂体14の
後端面に当たるアーム16aを備えた第1リミットスイ
ッチ16が設けられている。シリンダ錠7が施錠される
と第1リミットスイッチ16がONになり、それに基づ
いて後述のモータ36が回転してダイヤル錠8が自動的
に施錠される。
【0017】扉5の裏面のうち第3ロック杆12の近傍
で且つ第1リミットスイッチ16の下方には、盗難警報
用の第2リミットスイッチ17を設けている。この第2
リミットスイッチ17は、第3ロック杆12の極く僅か
な上下動でもONになる感度の高いもので、扉5をロッ
クした状態で賊がレバー6を回動することにより、第3
ロック杆12が閂体14と切り欠き15との遊びの範囲
内で極く僅かに上下動すると、第2リミットスイッチ1
7がONになってアラーム音等の警報が発せられる。
【0018】扉5の裏面のうち前記第4ロック杆13の
上方の箇所には、ボックス20で覆われたダイヤル錠8
が設けられている。ダイヤル錠8は、その閂体21が下
向きになるようにして取付けられており、閂体21を、
第4ロック杆13の上面に形成した係合溝22に係脱さ
せることにより、扉5をロックしたりロック解除したり
するものである。
【0019】次に、ダイヤル錠8の具体的な構造を図3
〜図4に基づいて説明する(図3はボックス20を破断
した状態での背面図、図4(A)は図3のIVA−IVA視
断面図である)。ダイヤル錠8は、解施錠操作用のロッ
ド23や、該ロッド23で回転される複数枚(4枚)の
作動円板24、前記閂体21等を備えており、前記ロッ
ド23は、扉3の表裏両側に貫通するように固着した筒
体25内の途中までの挿通されている。前記筒体25の
うち扉5の表面寄り部位には手動操作用のダイヤル軸2
6が挿入されており、ダイヤル軸26の先端に前記ダイ
ヤル摘み8aが取付いている。
【0020】ロッド23とダイヤル軸26とには、ダイ
ヤル軸26をその軸方向に摺動させることによって継断
するクラッチ部27を形成している。すなわち、ダイヤ
ル軸26のうちロッド23と対向した基端部23aは筒
状に形成されていて、これに半径内向きの一対の係合ピ
ン28を突設している一方、ロッド23の先端はダイヤ
ル軸26の筒状基端部23a内に嵌まり込んでおり、該
ロッド23の先端に、ダイヤル軸26の係合ピン28に
対応した一対の係合凹所29が形成されている。
【0021】そして、ダイヤル軸26を押し込むと、当
該ダイヤル軸26の係合ピン28がロッド23の係合凹
所19から外れるため、手動によるダイヤル錠8の操作
はできなくなる一方、ダイヤル軸26を扉5の表面側に
引き出すと、前記ダイヤル軸26の係合ピン28とロッ
ド23の係合凹所29とが嵌まり合って、ダイヤル軸2
6とロッド23とは一体に連結された状態になるため、
ダイヤル錠8を手動操作することができる。
【0022】解錠番号を盗み見られるのを防止するた
め、リモートコントローラ2で解錠操作する場合は自動
的にクラッチ部27が切れて、ダイヤル摘み8aが回転
停止したままになっているように設定しても良い。図4
に示すように、ダイヤル錠8の閂体21には、その前後
動をガイドするため、ボックス20における左右内側面
の摺動部20a,20bに摺接するガイド部21a,2
1bが一体的に成形されている。
【0023】また、ボックス20内のうち作動円板24
と閂体21との間の部位に支軸30を立設し、この支軸
30に、2本のアームを備えた略L字状のカム体31が
回動可能に装着されている。このカム体31において作
動円板24に向けて延びる一方のアームの先端に第1コ
ロ32を装着しており、この第1コロ32が前記複数枚
の作動円板24の円周面に常時当接するように、閂体2
1は図示しないばねによって付勢されている。
【0024】また、カム体31における他方のアームは
閂体21における一方のガイド部21bに向けて延びて
おり、この他方のアームの先端に装着した第2コロ33
を、閂体14に形成したU形開放溝34に嵌合してい
る。前記複数枚の作動円板24の円周面にはそれぞれ係
合溝35を切り開き形成している。ロッド23を所定の
通りに回転してダイヤル錠8を解錠すると、各作動円板
24の係合溝35がロッド23の軸線方向に沿って一致
する。すると、カム体31が回動して第1コロ32が各
作動円板24の係合溝35に嵌まり込むと共に、U形開
放溝34に嵌合した第2コロ33を介して閂体21が図
4の実線のように後退する。これにより、ダイヤル錠8
の閂体21と前記第4ロック杆13との係合が解除され
て、ダイヤル錠8による扉5のロックが解除される。
【0025】このとき、解錠状態での閂体21の後退位
置は、当該閂体21の背面がカム体31に当接すること
によって規制される。施錠状態では、各作動円板24の
係合溝35の位相が不一致になるため、カム体31は、
第1コロ32が作動円板24の外周面に当接するように
回動した状態になっている。その状態では、図4の二点
鎖線で示すように、カム体31が回動することによって
閂体21がボックス20から突出して、閂体21が第4
ロック杆13の係合溝35に嵌まって、扉5はロック状
態に保持される。
【0026】以上の説明から明らかなように、ダイヤル
錠8は、ロッド23にて各作動円板24を回転操作する
ことによって解錠・施錠を行うもので、ボックス20内
には、ロッド23を回転操作するためのアクチュエータ
の一例としてモータ36が配置されている。このモータ
36は正逆回転可能なDCサーボモータ等(DCコアレ
スモータ等)であって、ボックス20内に配置した伝動
歯車群37を介して前記ロッド23に正逆回転の駆動力
を伝達する。また、モータ36には、その回転を制御す
るためのロータリーエンコーダ38を取付けている。
【0027】図4(B)はロータリーエンコーダ38を
軸方向から見た概略図、図4(C)はBのC−C視概略
断面図であり、ロータリーエンコーダ38は、モータ3
6の主軸と一体に回転するスリット円板39と、固定さ
れたインデックススリット板40と、スリット円板39
の外側に配置した発光部41と、インデックススリット
板40の外側に配置した受光部42とを備えている。
【0028】スリット円板39とインデックススリット
板40とにはそれぞれ同じ間隔で透明なスリット43を
設けており、発光部41から発せられた光を、両スリッ
ト43を透過して受光部42に断続的に受けて、これを
図4(D)に示すような断続的なパルス44として電気
信号に変換することにより、モータ36の主軸の回転角
度(位相)を微小な単位でカウントするようにしてい
る。
【0029】なお、敢えて説明するもまでもないが、ス
リット円板39とインデックススリット板40とのスリ
ット43とを、光の透過方向から見て互いに交叉させる
ことにより、モータ36の主軸の回転方向を検出できる
ようにしている。扉5の裏面には、制御基板や電池(例
えばリチウム電池)等を内蔵したコントロールボックス
49を設けている。また、扉5の表面の適宜部位には受
信アンテナ47を露出させている。また、図面では位置
を明示していないが扉5の適宜部位にブザー48(図6
参照)を設けている。
【0030】前記リモートコントローラ2には、数字0
から9までのテンキー50と、CL及びOPのファンク
ションキー51を設けている。また、先端には送信部5
2を設けている。次に、リモートコントローラ2による
ダイヤル錠8の解錠・施錠機構及び動作について、図5
〜図8に基づいて説明する。
【0031】図5は本体3に設けた制御装置53の機能
ブロック図であり、先ず、この図5について説明する。
制御装置53は、CPU(中央演算装置)(MPU)54、
受信部55、機能設定部56、メモリー(不揮発性メモ
リ、EEPROM) 57、RAM(随時読み書き可能メ
モリー)58、ブザー制御部59、モータ制御部60、
タイマー61、万年カレンダー時計部62、ROM(読
み出し専用メモリー)63、電源部64を備えており、
電源部64には、リチュウムイオンバッテリ等の蓄電池
45から電力が供給される。
【0032】前記CPU54は解錠・施錠等の制御処理
が行われて、受信部55はリモートコントローラ2から
の信号(電波や赤外線)を受信する。機能設定部56で
は、例えば、施錠忘れを防止するため、一定時間施錠操
作がされないときにブザー48を作動させるアラーム機
能や、一定時間施錠操作をしなかったり一定時刻(例え
ば、終業時)になると自動的に施錠するタイムロック機
能、リモートコントローラ2での解錠時に前記ロッド2
3を最初にランダムにダミー回転させてから解錠操作に
入るように設定するようにした解錠ダイヤル番号読み取
り防止機能、或いは、リモートコントローラ2からの暗
証番号等の誤入力が3〜4回連続すると所定時間内には
リモートコントローラ2からの入力信号に基づいた解錠
を行わない入力禁止機能など、種々の機能を設定したり
解除したりできる。
【0033】なお、前記万年カレンダ時計部62では、
前記タイムロック機能等の設定時間等を正確に実行する
ために利用される。メモリー57には、解錠用の暗証番
号や解錠ダイヤル番号、解錠用設定コード、リモートコ
ントローラ2の個別生を識別するための識別コード等の
種々のデータが記憶されている。RAM58には各種デ
ータが記憶されている。モータ制御部60は、ロータリ
エンコーダ38から出力されたパルス44に基づいてモ
ータ36の回転駆動を制御する。
【0034】タイマー61は、解錠操作が始まってモー
タ36に通電すると計時可能な待機状態になって、ロー
タリーエンコーダ38からパルス44が出力されていな
い状態(電流のON・OFFの断続していない状態)を
計測できるように設定されており、ロータリーエンコー
ダ38からのパルス44の入力がない状態が所定時間
(例えば1.5秒)続くとCPU54に向けて異常信号
(制御信号)が発せられ、それに基づいてモータ36へ
の通電がストップする。適正に解錠されるとタイマー6
1への通電は停止する。
【0035】なお、タイマー61は、モータ38への通
電によって計測がスタートすると共に、ロータリーエン
コーダ38からパルス44が出力されている状態では計
測スタート点にリセットされ続けているように構成して
も良い。万年カレンダ時計部62では年月日や時刻が計
時され、ROM63には制御プログラムが格納されてい
る。
【0036】図6はリモートコントローラ2に設けた制
御装置66の機能ブロック図である。リモートコントロ
ーラ2の制御装置66は、制御用のCPU67と、キー
50,51を備えたキーボード、タイマー65、制御プ
ログラムを格納した読み出し専用メモリ(ROM)68
と、各種データを記憶するための随時読み書き可能メモ
リ(RAM)69と、複数のリモートコントローラを設
けている場合に各リモートコントローラ2ごとにその個
別性を識別するための識別コードを格納したEEPRO
M等のメモリ70と、この識別コード及び暗証番号の信
号を本体3の制御装置53に送信するための前記送信部
52と、リチウム電池等の電池71から供給される電力
を制御する電源部72と、キー50,51の入力や送信
等に際して鳴るブザー73とを備えている。
【0037】ダイヤル錠8は、登録された解錠ダイヤル
番号通りにロッド23が回転すると解錠される。この解
錠ダイヤル番号の登録はリモートコントローラ2によっ
て行われ、所定時間内に終了しないとエラーとなる。登
録操作が規定通りに実行されれば、ブザー73の鳴動し
て登録を知らせると共に、解錠ダイヤル番号が金庫1に
おける制御装置53のメモリ57に記憶されるように設
定している。
【0038】また、解錠のための暗証番号の登録もリモ
ートコントローラ2で行われ、所定時間に行われないと
エラーとなる。前記解錠ダイヤル番号及び暗証番号の登
録操作時に、リモートコントローラ2を識別するための
識別コード(IDコード)の信号も金庫1の制御装置5
3に送信される。なお、1台の金庫1に使用するリモー
トコントローラ2の数は顧客の要望により複数にするこ
とができるし、1台のリモートコントローラ2で複数の
金庫1の解錠操作できるようにセットしても良い。
【0039】リモートコントローラ2によるダイヤル錠
8の解錠操作は、解錠ダイヤル番号をそのまま入力する
方法と、暗唱番号を入力する方法とがある。次に、図7
及び図8を参照して、扉5の施錠機構について説明す
る。金庫の本体3内、例えば天板3aの下面には、軸受
体75を介してケース76が水平回動可能に装着され、
このケース76の一側には発電機77を固定し、該発電
機77の駆動軸に固定されたピニオン78をケース76
内の空間に配置する。他方、扉5の内面にブラケット7
9を介してラック杆80がその基端を中心に水平回動可
能となるように枢支されており、該ラック杆80の中途
部を前記ケース76に対して進退動可能に支持し、ラッ
ク杆80に前記ピニオン78を噛み合わすように配置し
てなる駆動機構を構成するものである。
【0040】従って、扉5を閉じる動作に従って、ラッ
ク杆80における基端のブラケット79の位置とケース
76の軸受体75の位置との間隔が狭まる。しかして、
前記ラック杆80によりケース76内のピニオン78を
回転させて発電機77を駆動して発電することができ
る。実施例における発電機77の仕様は、DC(直流)
3〜6V、20mA程度の電力発電能力を有するものと
する。この発電された電力は、蓄電池45に蓄積され
る。そして、扉5が完全に閉まると、本体3a内に配置
されたリミットスイッチ81が感知し、制御装置53の
指令により、前記蓄電池45からの電力を前記モータ3
6に供給し、モータ36を施錠方向に回動させると、ダ
イヤル錠8を自動的に施錠させることができるのであ
る。
【0041】前記実施例の変形例として、制御装置53
もしくは外付けの遅延回路82(コンデンサ等を含む)
にて、前記発電機77にて発生した電気を時間をずらせ
てモータ36に供給するように構成する。即ち、発電機
77にて発生した電気は、扉5の閉止方向の動作中はモ
ータ36に供給せず、扉5が完全に閉止された状態にな
ると、モータ36への電力供給が開始されるように遅延
させるのである。
【0042】扉5の閉止動作に伴って発電機77を駆動
する駆動機構の他の実施例を図9に示す。この実施例で
は、本体3a等に発電機77を固定し、該発電機77の
駆動軸77aには、内部に渦巻きばね(図示せず)を配
置したドラム83を連結し、該ドラム83にワイヤ84
の一端を連結し、該ワイヤ84の他端を扉5の内面に連
結する。扉5が閉止状態のとき、ドラム83にワイヤ8
4が多重に巻回され、且つ渦巻きばねは緩み位置にある
ものとする。
【0043】この構成により、扉5の開き動に従って、
ワイヤ84を引き出し、ドラム83を一定方向に回動す
る。この回動にて渦巻きばねを巻き締めしてエネルギー
を蓄える。なお、扉5を所定の回動角以上開くと、図示
ない係止手段により扉5の開き位置を保持し、人が本体
3内に物品の出し入れが容易にできるようにしている。
そして、前記係止手段を解除して扉5を閉止すると、前
記、エネルギーが蓄えられた渦巻きばねのばね力によ
り、ワイヤ84を巻き取るようにドラム83を回転させ
ると共に発電機77を所定方向に回転させて電力を発生
させるのである。尚、この発生した電力の蓄積・遅延、
並びに供給タイミングは前記実施例と同様にして実行す
れば良い。
【0044】以上の説明より明らかなように、本発明に
よれば、通常の解錠作動等にて使用すべき什器本体内に
設けた蓄電池が消耗していても、少なくとも扉の閉止動
に伴って発電機を駆動することができ、これにより発生
した電力を利用して、ダイヤル錠を駆動するモータ36
等のアクチュエータを自動的に作動させて施錠操作を実
行するので、電池切れであっても、確実に施錠操作でき
安全であり、施錠操作忘れによる扉アンロック状態も防
止できるという効果を奏する。
【0045】以上は本発明を金庫に適用した場合につい
て説明したが、本発明は金庫のみでなく保管庫のように
ダイヤル錠を備えた他の什器にも適用できる。また、ダ
イヤル錠は複数個設けていても良い。更に、アクチュエ
ータはモータには限らず、ロータリーソレノイド等の他
の駆動手段であっても良い。さらに、本発明は、リモー
トコントローラを使用せずに解錠・施錠するタイプにも
適用できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】金庫及びリモートコントローラの概略斜視図で
ある。
【図2】(A)は扉の一部裏面図、(B)は図2(A)
の要部拡大図である。
【図3】ダイヤル錠の一部破断背面図である。
【図4】(A)は図3のIVA−IVA視断面図、(B)は
ロータリーエンコーダの原理を示す正面図、(C)は
(B)のC−C視断面図、(D)はロータリーエンコー
ダからの出力パルスの図である。
【図5】什器本体側に設けた制御装置の機能ブロック図
である。
【図6】リモートコントローラ側に設けた制御装置の機
能ブロック図である。
【図7】施錠のための発電機駆動機構の概略平面図であ
る。
【図8】発電機駆動機構の一部切欠き側面図である。
【図9】発電機駆動機構の他の実施例の概略側面図であ
る。
【符号の説明】
1 金庫 2 リモートコントローラ 3 本体 5 扉 8 ダイヤル錠 10〜13 ロック杆 21 ダイヤル錠の閂体 24 作動円板 36 アクチュエータの一例としてのモータ 45 蓄電池 53 本体の制御装置 75 軸受体 76 ケース 77 発電機 78 ピニオン 79 ブラケット 80 ラック杆 81 リミットスイッチ 82 遅延回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 什器本体の開口部を開閉自在に塞ぐ扉
    に、ロッドの回転にて解施錠されるダイヤル錠を、その
    ダイヤル摘みが外側に露出するようにして設け、前記扉
    の内面に、前記ダイヤル錠のロッドを回転操作するため
    のアクチュエータを設けて成る金庫等の什器において、
    前記什器本体内には前記アクチュエータに電力を供給す
    るための発電機と制御部とを設け、前記発電機と前記扉
    との間には、少なくとも当該扉の閉止回動により発電機
    を駆動する駆動機構を配置したことを特徴とするダイヤ
    ル錠付き什器。
  2. 【請求項2】 前記制御部には、発電機により発電され
    た電力を蓄積するための蓄電池もしくは発電機により発
    電された電力を時間的に遅延させてアクチュエータに伝
    送するための遅延回路を備えたことを特徴とする請求項
    1に記載のダイヤル錠付き什器。
JP34996296A 1996-12-27 1996-12-27 ダイヤル錠付き什器 Withdrawn JPH10184133A (ja)

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