JP3428221B2 - ダイヤル錠付き什器の操作装置 - Google Patents

ダイヤル錠付き什器の操作装置

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JP3428221B2
JP3428221B2 JP07339695A JP7339695A JP3428221B2 JP 3428221 B2 JP3428221 B2 JP 3428221B2 JP 07339695 A JP07339695 A JP 07339695A JP 7339695 A JP7339695 A JP 7339695A JP 3428221 B2 JP3428221 B2 JP 3428221B2
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正行 前田
公仁 島本
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株式会社イトーキクレビオ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイヤル錠付き金庫等
の什器における操作装置の構成に関し、より詳しくはリ
モートコントロール(遠隔操作)することのできる操作
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金庫におけるダイヤル錠は、従来から一
般に、6桁乃至8桁の解錠ダイヤル番号を合わせること
より解錠するようにしている。このダイヤル錠の解錠作
業中に、他人から前記解錠ダイヤル番号を盗み見られる
欠点があるため、本出願人は、先に特願平6−6862
号において、ダイヤル錠の回転駆動を、金庫に内蔵した
モータにより行うように構成する一方、リモートコント
ロール装置(以下、リモートコントローラという)の数
字キーにて解錠ダイヤル番号を入力し、それに対応する
信号を電波にて発信し、金庫に内蔵した受信器で前記信
号を受け、その受信信号が予め設定された解錠信号と一
致すれば、前記モータを所定の方向等に回転駆動してダ
イヤル錠を解錠するという構成を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リモー
トコントローラの数字キーに解錠ダイヤル番号を入力す
るものであっても、6桁乃至8桁の解錠ダイヤル番号を
入力する作業に時間が掛かるという問題があると共に、
1桁でも番号入力を誤ると、最初から入力し直す必要が
あり、手間が掛かる欠点があった。
【0004】逆に、前記解錠ダイヤル番号が6桁の場合
は100万変換(100万通りの解錠番号を設定できる
こと)であるが、金庫の解錠を困難にするため、10桁
乃至12桁の解錠ダイヤル番号のようにもっと複雑にし
たい場合、従来では、ダイヤル錠自体を取り替える必要
があり、費用が掛かるという問題もあった。
【0005】さらに、従来のリモートコントロール(遠
隔操作)では、ダイヤル錠を解錠するための解錠ダイヤ
ル番号や暗証番号のみの信号を金庫本体側に送信するだ
けであったから、前記解錠のために送信した信号と金庫
本体側の解錠信号とが一致さえすれば、金庫は解錠され
てしまい、防盗性が完全でないという問題があった。
【0006】例えば、1つのメーカーの金庫に対してこ
れを解錠するための付属のリモートコントローラと、前
記と同じメーカーの別の金庫に対する付属のリモートコ
ントローラとが互換性を有する場合、どちらのリモート
コントローラであっても、解錠すべきダイヤル番号を入
力すれば、その金庫は解錠できることになる。
【0007】このような問題は、金庫以外でも、フロッ
ピーディスク、光ディスク、磁気テープ等の重要なデー
タを格納した記憶装置を収納するための什器であっても
生じるのであった。
【0008】本発明は、前記従来の問題点を解消するこ
とを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明の什器における操作装置は、リ
モートコントローラに、その識別コードを記憶するメモ
リと、解錠のための暗証番号を入力するための暗証番号
入力手段と、前記識別コード及び暗証番号を送信する送
信手段とを備える一方、金庫等の什器本体側には、前記
識別コード及び暗証番号を受信する受信部と、開閉扉を
解施錠するためのダイヤル錠と、該ダイヤル錠を回転駆
動するためのモータと、前記暗証番号及び識別コードに
対応する解錠用設定コードを記憶する暗証登録部と、前
記リモートコントローラからの送信信号と解錠用設定コ
ードとが一致するときのみ解錠信号に変換して前記モー
タを解錠すべく、駆動制御するための制御手段とを備
、前記制御手段は、前記リモートコントローラからの
送信信号と解錠用設定コードとが一致しないときには、
前記ダイヤル錠を回転すべく、モータが駆動するが解錠
しないように制御するものである。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、リモート
コントローラに、その識別コードを記憶するメモリと、
解錠のための暗証番号を入力するための暗証番号入力手
段と、前記識別コード及び暗証番号を送信する送信手段
とを備える一方、金庫等の什器本体側には、前記識別コ
ード及び暗証番号を受信する受信部と、開閉扉を解施錠
するためのダイヤル錠と、該ダイヤル錠を回転駆動する
ためのモータと、前記暗証番号及び識別コードに対応す
る解錠用設定コードを記憶する暗証登録部と、前記リモ
ートコントローラからの送信信号と解錠用設定コードと
が一致するときのみ解錠信号に変換して前記モータを解
錠すべく駆動制御するための制御手段とを備える一方、
前記ダイヤル錠には、そのダイヤル摘みと機構部との間
に、ダイヤル摘みを引き出し状態にて手動による解施錠
操作可能であり、ダイヤル摘みの押し込み状態にて手動
による解施錠操作を不能にできるクラッチ部を設けたも
のである。
【0011】
【実施例】次に、本発明を具体化した実施例について説
明すると、図1は金庫1及びリモートコントローラ2の
概略斜視図、図2は金庫1の開閉扉3の一部裏面図であ
る。金庫1の本体1aの前面開口部に蝶番を介して水平
回動可能に装着された開閉扉3の前面には、本体1aの
係合部に係脱するロック杆7,8,9を回動操作できる
ハンドル4とダイヤル錠5におけるダイヤル摘み5a、
シリンダ錠6の鍵孔6aとが設けられている。
【0012】開閉扉3の裏面側には、前記ハンドル4の
軸4aと一体的に回動する十字状の連動体10が配置さ
れ、該連動体10には、前記3本のロック杆7,8,9
と略水平に移動可能な連杆11とが枢着されている。開
閉扉3の下方に延びるロック杆9の切欠き係合溝12に
はシリンダ錠6の閂杆6bが係脱するように配置されて
おり、他方ダイヤル錠5における閂杆14は連杆11に
おける係合溝13に対して係脱するように構成されてい
る。
【0013】図3及び図4は、ダイヤル錠5の内部構造
を示し、開閉扉3の裏面に固着されたボックス15から
開閉扉3の表面に貫通する筒体16内には、ダイヤル摘
み5aに固定したダイヤル軸17と、ボックス15内の
複数枚(実施例では4枚)の作動円盤18が装着された
ロッド19とが、クラッチ部20を介して係脱可能に連
結されている。即ち、ダイヤル軸17を押し込むと、当
該ダイヤル軸17の筒状先端部17aに設けた半径内方
向突出の一対の係合ピン20aがロッド19の先端の凹
所20bから外れてクラッチ部20の係合が外れる。ロ
ッド19が後述するモータ21により回転可能であり、
ダイヤル軸17を開閉扉3の表面側に引き出すと、前記
係合ピン20aと凹所20bとが嵌まり合ってクラッチ
部20が係合し、ダイヤル摘み5aの回動にて、手動で
ダイヤル錠5を解錠・施錠することができる構成であ
る。
【0014】閂杆14は、その基部の摺動部14a,1
4bをボックス15の内面の摺動部15a,15bに沿
って摺動自在に配置されている(図3参照)。また、ボ
ックス15内に立設する支軸22に回動可能に装着され
たカム体23は、閂杆14と前記作動円盤18の円周外
側との間に配置され、該カム体23の一方のアームに回
転自在に装着されたコロ24が、前記複数枚の作動円盤
18の円周面に常時当接するように図示しない付勢ばね
にて付勢されている。また、カム体23の他方のアーム
に装着されたコロ25は、閂杆14におけるU形開放溝
26に嵌合している。
【0015】そして、前記複数枚の作動円盤18の円周
面に凹み形成された各係合溝27がロッド19の軸線と
平行状であって一直線状に一致するとき、この係合溝2
7に前記一方のコロ24が嵌まり込み、U形開放溝26
に嵌合するコロ25を介して閂杆14を図3の実線のご
とく後退して前記連杆11との係合が解除され、ダイヤ
ル錠5を解錠することになる。このとき、閂杆14の背
面14cがカム体23に当接してそれ以上の後退を阻止
する。前記コロ24が作動円盤18の円周面に当接して
いる状態では、図3の二点鎖線のごとく閂杆14を突出
させ、施錠状態を保持することになる。なお、以上の説
明から理解できるように、解錠状態から施錠状態に閂杆
14を移動させるには、全ての作動円盤18を、図3に
おいて反時計方向(CCW)に一旦回動させる必要があ
る。
【0016】この作動円盤18を施錠方向や解錠方向に
回転駆動するモータ21は、正逆回転可能なDCサーボ
モータ等(DCコアレスモータ等)であって、ボックス
15内に配置した伝動歯車群28を介して前記ロッド1
9に正逆回転の駆動力を伝達する。なお、モータ21に
は、エンコーダ板とフォトインタラプタ等とからなるロ
ータリエンコーダ29を備え、モータ21ピニオンの回
転方向及び回転位相(回転角度)を検出できるようにな
っている。
【0017】前記作動円盤18の円周面に常時当接する
コロ24をカム体23に設けることにより、摩擦抵抗が
少なくなって、ダイヤル錠5の回転に要するトルクを少
なくすることができ、金庫1内に内蔵する電池30(例
えばリチュウム電池)の寿命を延ばし、またモータ21
を小型化できるという効果を奏する。
【0018】なお、後述するような解錠操作を簡素化す
るため、シリンダ錠6を省いも良い。さらに防盗性を
向上させるため、ボックス15内に設けた付勢バネ付き
ロック手段(図示せず)の一端が裏蓋31に当接してお
り、この裏蓋31がボックス15から外されると、閂杆
14の突出状態が保持されるようになっている。
【0019】次に、リモートコントローラ2によるダイ
ヤル錠5の解錠・施錠の操作装置について説明すると、
金庫1の開閉扉3の裏面側には、制御装置33とリチュ
ウム電池等の電池30とを配置し、受信アンテナ37a
は開閉扉3の表面側に設置する。
【0020】図5は、前記金庫本体1a側の制御装置3
3の機能ブロック図であって、後述するように施錠及び
解錠の制御を実行するためのCPU34と、制御プログ
ラムを格納した読み出し専用メモリ(ROM)35、各
種データを記憶するための随時読み書き可能メモリ(R
AM)36と、リモートコントローラ2側から送信され
た無線信号を受信するための受信部37と、ロータリエ
ンコーダ29からの検出信号を入力し、且つ前記モータ
21の回転駆動を制御するためのモータ制御部38と、
各種機能を設定するための機能設定部39と、ダイヤル
錠5を解錠するための暗証番号や解錠ダイヤル番号、解
錠用設定コード、リモートコントローラ2の個別性を識
別するための識別コード等のデータを記憶させたメモリ
40と、年月日、時刻を計時するための万年カレンダ及
び時計等の計時部41と、前記電池30からの電力を制
御して供給する電源部42と、ブザー43とを備える。
以下、解錠ダイヤル番号とは、ダイヤル錠5自体の機械
的構成、即ち、ダイヤル番号の位置が刻印されたダイヤ
ル摘み5aを基準の目印箇所に対して所定の方向(右又
は/及び左)に複数回回転させ、前記全ての作動円盤1
8における係合溝27が所定の回動位相位置にて一直線
状に揃うような番号の組合せを言う。また、暗証番号と
は、操作者が任意の数字の組合せの番号をリモートコン
トローラ2側に備えた数字キーの入力して金庫1のダイ
ヤル錠5を解錠するための番号を言い、前記解錠ダイヤ
ル番号の桁数より短い場合は短縮暗証番号となり、解錠
ダイヤル番号の桁数より長い場合は長冗暗証番号とな
る。
【0021】一般的に、金庫におけるダイヤル摘み5a
のダイヤル番号は0〜99の100通りの番号を有する
ので、作動円盤18が3枚のときには、全ての係合溝2
7が所定の回動位相位置にて一直線状に揃うためのダイ
ヤル番号の組合せは100万通りとなり、作動円盤18
が4枚のときには、1億通りとなる。
【0022】前記メモリ40は、電源部42がOFFと
なっても、格納された記憶内容が消去されることがない
書換え可能な不揮発性メモリ(EEPROM)を用い
る。
【0023】前記機能設定部39では、施錠忘れを防止
するため、一定時間施錠操作をしないときには、前記ブ
ザー43を作動させてアラーム音を出したり、一定時間
施錠操作をしないときや、一定時刻(例えば、終業時)
に自動的に施錠するようにモータ21を駆動させるタイ
ムロック機能の設定をしたり、解錠時、前記ロッド19
を最初にランダムにダミー回転させた後、解錠操作に入
るように設定するための、解錠ダイヤル番号読み取り防
止機能を設定したり、リモートコントローラ2からの暗
証番号等の誤入力が3〜4回連続して実行されると、所
定時間内にはリモートコントローラ2からの再度の入力
信号を受付けない入力禁止機能を設定したりすることが
できる。なお、前記計時部41は、前記タイムロック機
能等の設定時間等を正確に実行するために利用される。
【0024】図6は、リモートコントローラ2側の制御
装置45の機能ブロック図であって、後述するように施
錠及び解錠の制御を実行するためのCPU46と、制御
プログラムを格納した読み出し専用メモリ(ROM)4
7、各種データを記憶するための随時読み書き可能メモ
リ(RAM)48と、暗証番号を入力するための暗証番
号入力手段としてのキーボード49と、リモートコント
ローラ2ごとにその個別性を識別するための識別コード
を格納したEEPROM等のメモリ50と、この識別コ
ード及び前記暗証番号の信号を金庫本体1aの制御装置
33に無線にて送信するための送信部51と、リチュウ
ム電池等のリモートコントローラ2に搭載した電池52
からの電力を制御して供給する電源部53と、送信操作
等のとき鳴動して、操作の確認を容易にするためのブザ
ー54とを備える。
【0025】次に、リモートコントローラ2による解錠
ダイヤル番号登録の操作について説明する。キーボード
49は図1に示すように、0〜9までの数字キーと、C
L及びOPの2つのファンクションキーとを備えてい
る。まず、金庫1に対して無線信号が到達できる距離
(例えば3〜5メートル)以内にリモートコントローラ
2をおき、次いで、CLキーを3回続けて10秒以内に
押下し、続いて5秒以内に解錠ダイヤル番号(例えば6
桁)の入力を開始する。この場合、全ての解錠ダイヤル
番号を10秒以内としなければ、エラーとする。続いて
5秒以内にOPキーの押下を始め、このOPキーの押下
を3回続けて実行する。これらの全ての操作が規定通り
に実行されれば、ブザー43が3回鳴動して登録操作さ
れることを報せ、前記解錠ダイヤル番号は、制御装置3
3におけるメモリ40の所定の格納箇所に記憶され、登
録操作は完了する。
【0026】前記の後、暗証番号を登録するには、CL
キーを2回続けて10秒以内に押下し、続いて5秒以内
に暗証番号を入力を開始する。この場合、前述のように
解錠ダイヤル番号の桁数(例えば6桁)より短い桁数の
短縮番号(例えば4桁)のときには、全ての暗証番号を
10秒以内としなければ、エラーとする。続いて5秒以
内にOPキーの押下を始め、このOPキーの押下を2回
続けて実行する。これらの全ての操作が規定通りに実行
されれば、ブザー43が1回鳴動して登録操作されるこ
とを報せ、前記暗証番号の信号が送信部51、アンテナ
51a,34、及び受信部37を介して、メモリ40の
所定の格納箇所に記憶されて登録操作は完了する。
【0027】なお、前記解錠ダイヤル番号登録操作時及
び暗証番号登録操作時に、リモートコントローラ2を識
別するための識別コード(IDコード)の信号も金庫1
の制御装置33に送信されるから、この識別コードが、
予めメモリ40内に格納(記憶)された信号(解錠用設
定コードの一部となる)と一致しないときには、前記登
録を受付ない。金庫メーカーは、個別の金庫1毎に、操
作可能なリモートコントローラ2を特定するため、金庫
の工場出し、または顧客への引渡しに先立ち、識別コー
ドをメモリ40にセットし、対応付けられたリモートコ
ントローラ2の随時読み書き可能メモリ(RAM)48
にセットする。この対応するリモートコントローラ2の
数は顧客の要望により1台〜数台とすることができる
し、1台のリモートコントローラ2にて複数の金庫1の
解錠操作を可能とするように、識別コードをセットして
も良い。
【0028】次に、図7に示す解錠のための制御フロー
チャートを参照しながら、金庫本体側の制御装置33に
よる解錠操作について説明すると、解錠処理開始に続い
て、リモートコントローラ2から解錠のための信号が受
信される(S1)。この場合のリモートコントローラ2
のキーボード49によるキー入力操作は、解錠ダイヤル
番号の入力と暗証番号入力との2通りがある。
【0029】所定の金庫1に対応するリモートコントロ
ーラ2にて解錠ダイヤル番号、例えば、「19953
2」を入力するには、その番号1,9,9,5,3,2
を連続してキー入力し、次いで10秒以内にOPキーを
押下すると、そのダイヤル番号と、予めメモリ50に記
憶されていたそのリモートコントローラ2の識別コード
とが制御装置33側で受信される(S1)。そして、そ
の受信された信号のうち識別コードを、メモリ40に予
め記憶していた前記識別コードに対応する解錠用設定コ
ードと照合し(S2)、一致しないときには(S2:n
o)、エラー処理を行う(S3)。エラー処理として
は、ブザー43の鳴動や「誤りです」というアナウンス
等があり、エラー操作の回数がカウントされる。一致す
れば(S2:yes )、次いで暗証番号入力モードか否か
を判別する(S4)。この場合は、解錠ダイヤル入力モ
ードと判断されて(S4:no)、前記入力されたダイヤ
ル番号通りにモータ21が回転駆動した後(S5)、モ
ータ21は停止する(S6)。従って、オペレーターが
正しい解錠ダイヤル番号を入力した場合には、予め、メ
モリ40に記憶していた前記識別コードと解錠ダイヤル
番号とに対応する解錠用設定コードと照合し、一致する
として、モータ制御部38にて所定の解錠信号を出して
モータ21は解錠すべく回転した後(S5)、停止する
(S6)。
【0030】他方、ダイヤル番号を間違えて入力した場
合には、前記識別コードに関しては一致するが、ダイヤ
ル番号が誤っているので、解錠信号を出さず、その誤入
力の番号通りにロッド19、作動円盤18が回転するこ
とになり、解錠できないことになる。
【0031】所定の金庫1に対応するリモートコントロ
ーラ2にて、例えば、解錠ダイヤル番号「19953
2」に対応する短縮番号である暗証番号「4321」を
入力するには、まず、OPキーを押下し、その後10秒
以内にその番号4,3,2,1を連続してキー入力し、
次いで10秒以内にOPキーを押下すると、その暗証番
号と、予めメモリ50に記憶されていたそのリモートコ
ントローラ2の識別コードとが制御装置33側で受信さ
れる(S1)。そして、その受信された信号のうちの識
別コードを、メモリ40に予め記憶していた前記識別コ
ードに対応する解錠用設定コードと照合する(S2)。
一致しないときは前記と同様のエラー処理を実行する
(S3)。一致するときは(S2:yes )、次いで暗証
番号入力モードか否かを判別する(S4)。この場合
は、暗証番号入力モードと判断される(S4:yes )。
【0032】次いで、前記受信された暗証番号と、メモ
リ40に記憶された対応する解錠用設定コードと照合し
(S7)、一致しないときには(S7:no)、モータ2
1がダミー回転し(S8)、解錠できない位置にてモー
タ21が停止する(S9)。一致する場合(S7:yes
)、モータ制御部38にて所定の解錠信号を出してモ
ータ21は解錠すべく回転した後(S10)、停止する
(S11)。
【0033】以上のように、暗証番号が短縮番号であれ
ば、リモートコントローラ2のキーボード49へのキー
入力操作が簡単で迅速な解錠操作を行える。反対に、暗
証番号が解錠ダイヤル番号の桁数より長くすれば、ダイ
ヤル錠5の機械的な構成を変更することなく、解錠のた
めの変数を大幅に大きくして防盗性を格段に高めること
ができる。また、これらの場合において、リモートコン
トローラ2の識別コードの一致、不一致も判断されるか
ら、たとえダイヤル番号や暗証番号が解明されても、不
正に製作したリモートコントローラ2による解錠操作は
不可能となり、格段に防盗性を向上させることができる
という効果を奏する。
【0034】なお、リモートコントローラ2のキーボー
ド49へのキー入力操作ミスの場合には、CLキーを押
下して後、最初から入力操作をやり直す。また、現行の
暗証番号の登録を解除するには、当該現行の暗証番号を
キー入力したのち、1秒以内にCLキーを3回連続して
押下する。すると、ブザー54が2回鳴動して登録解除
を知らせる。
【0035】なお、ダイヤル摘み5aを押し込んだ状態
でクラッチ部20を外しておけば、、モータ21が回転
していてもダイヤル摘み5aが回転しないから、外部か
ら解錠すべきダイヤル番号を盗み見ることができず、防
盗性を向上させることができるという効果を奏する。
【0036】また前記クラッチ部20の係脱操作を、ボ
ックス15内等に設けた電磁ソレノイド等のアクチュエ
ータにて実行できるように構成し、リモートコントロー
ラ2側からの解錠操作時には、ロッド19は回転するが
ダイヤル摘み5a側は停止強いているように制御しても
良い。
【0037】
【発明の作用・効果】以上説明したように、請求項1記
載の発明の什器における操作装置は、リモートコントロ
ーラに、その識別コードを記憶するメモリと、解錠のた
めの暗証番号を入力するための暗証番号入力手段と、前
記識別コード及び暗証番号を送信する送信手段とを備え
る一方、金庫等の什器本体側には、前記識別コード及び
暗証番号を受信する受信部と、開閉扉を解施錠するため
のダイヤル錠と、該ダイヤル錠を回転駆動するためのモ
ータと、前記暗証番号及び識別コードに対応する解錠用
設定コードを記憶する暗証登録部と、前記リモートコン
トローラからの送信信号と解錠用設定コードとが一致す
るときのみ解錠信号に変換して前記モータを解錠すべく
駆動制御するための制御手段とを備えている。
【0038】従って、暗証番号が短縮番号であれば、リ
モートコントローラによるキー入力操作が簡単で迅速な
解錠操作を行える。反対に、暗証番号が解錠ダイヤル番
号の桁数より長くすれば、ダイヤル錠の機械的な構成を
変更することなく、解錠のための変数を大幅に大きくし
て防盗性を格段に高めることができる。また、これらの
場合において、リモートコントローラの識別コードの一
致、不一致も判断されるから、たとえダイヤル番号や暗
証番号が解明されても、不正に製作したリモートコント
ローラによる解錠操作は不可能となり、格段に防盗性を
向上させることができるという効果を奏する。
【0039】また、前記制御手段は、前記リモートコン
トローラからの送信信号と解錠用設定コードとが一致し
ないときには、前記ダイヤル錠を回転すべく、モータが
駆動するが解錠しないように制御するものであるから、
前記送信信号と解錠用設定コードとが一致しないときに
は、モータがダミー回転して解錠できない位置で停止
るので、防盗性が一層向上するのである。
【0040】さらに、モータが回転することより、什器
の本体外側からモータの故障で解錠操作が不能であるか
否かを判断することができ、入力操作の誤りも簡単に判
別できるという効果を奏する。
【0041】請求項2に記載の発明は、リモートコント
ローラに、その識別コードを記憶するメモリと、解錠の
ための暗証番号を入力するための暗証番号入力手段と、
前記識別コード及び暗証番号を送信する送信手段とを備
える一方、金庫等の什器本体側には、前記識別コード及
び暗証番号を受信する受信部と、開閉扉を解施錠するた
めのダイヤル錠と、該ダイヤル錠を回転駆動するための
モータと、前記暗証番号及び識別コードに対応する解錠
用設定コードを記憶する暗証登録部と、前記リモートコ
ントローラからの送信信号と解錠用設定コードとが一致
するときのみ解錠信号に変換して前記モータを解錠すべ
く駆動制御するための制御手段とを備える一方、前記ダ
イヤル錠には、そのダイヤル摘みと機構部との間に、ダ
イヤル摘みを引き出し状態にて手動による解施錠操作可
能であり、ダイヤル摘みの押し込み状態にて手動による
解施錠操作を不能にできるクラッチ部を設けたものであ
る。
【0042】従って、請求項1に記載の発明と同様に、
格段に防盗性を向上させることができるという効果を奏
する。
【0043】また、摘み部を押し込み状態にしておけ
ば、リモートコントローラによる遠隔解錠操作時にダイ
ヤル摘み側だけを停止させることができ、解錠ダイヤル
番号を他人に盗み見られるという危険性を無くして防盗
性を向上させることができると共に、摘み部を引き出し
状態にて回動させて、手動操作による解錠操作も実行で
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】金庫及びリモートコントローラの概略斜視図で
ある。
【図2】開閉扉の一部裏面図である。
【図3】ダイヤル錠の要部内面を示す図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視断面図である。
【図5】本体側の制御装置の機能ブロック図である。
【図6】リモートコントローラ側の制御装置の機能ブロ
ック図である。
【図7】解錠処理の制御フローチャートである。
【符号の説明】
1 金庫 2 リモートコントローラ 3 開閉扉 5 ダイヤル錠 5a ダイヤル摘み 14 閂杆 15 ボックス 17 ダイヤル軸 18 作動円盤 19 ロッド 21 モータ 33,45 制御装置 34,46 CPU 37 受信部 38 モータ制御部 40,50 メモリ 49 キーボード 51 送信部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−27895(JP,A) 特開 昭52−70700(JP,A) 特開 平2−120485(JP,A) 特開 昭59−15174(JP,A) 特開 平1−147998(JP,A) 実開 平2−79773(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リモートコントローラに、その識別コー
    ドを記憶するメモリと、解錠のための暗証番号を入力す
    るための暗証番号入力手段と、前記識別コード及び暗証
    番号を送信する送信手段とを備える一方、 金庫等の什器本体側には、前記識別コード及び暗証番号
    を受信する受信部と、開閉扉を解施錠するためのダイヤ
    ル錠と、該ダイヤル錠を回転駆動するためのモータと、
    前記暗証番号及び識別コードに対応する解錠用設定コー
    ドを記憶する暗証登録部と、前記リモートコントローラ
    からの送信信号と解錠用設定コードとが一致するときの
    み解錠信号に変換して前記モータを解錠すべく駆動制御
    するための制御手段とを備え、前記制御手段は、前記リモートコントローラからの送信
    信号と解錠用設定コードとが一致しないときには、前記
    ダイヤル錠を回転すべく、モータが駆動するが解錠しな
    いように制御する ことを特徴とする什器における操作装
    置。
  2. 【請求項2】 リモートコントローラに、その識別コー
    ドを記憶するメモリと、解錠のための暗証番号を入力す
    るための暗証番号入力手段と、前記識別コード及び暗証
    番号を送信する送信手段とを備える一方、 金庫等の什器本体側には、前記識別コード及び暗証番号
    を受信する受信部と、開閉扉を解施錠するためのダイヤ
    ル錠と、該ダイヤル錠を回転駆動するためのモータと、
    前記暗証番号及び識別コードに対応する解錠用設定コー
    ドを記憶する暗証登録部と、前記リモートコントローラ
    からの送信信号と解錠用設定コードとが一致するときの
    み解錠信号に変換して前記モータを解錠すべく駆動制御
    するための制御手段とを備える一方、 前記ダイヤル錠には、そのダイヤル摘みと機構部との間
    に、ダイヤル摘みを引き出し状態にて手動による解施錠
    操作可能であり、ダイヤル摘みの押し込み状態にて手動
    による解施錠操作を不能にできるクラッチ部を設けたこ
    とを特徴とする什器における操作装置。
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