JPH10183770A - シャッター付建物ユニットとその輸送方法 - Google Patents

シャッター付建物ユニットとその輸送方法

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JPH10183770A
JPH10183770A JP35583196A JP35583196A JPH10183770A JP H10183770 A JPH10183770 A JP H10183770A JP 35583196 A JP35583196 A JP 35583196A JP 35583196 A JP35583196 A JP 35583196A JP H10183770 A JPH10183770 A JP H10183770A
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JP
Japan
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shutter
building unit
sash
frame
cover
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Application number
JP35583196A
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English (en)
Inventor
Susumu Kato
進 加藤
Fumito Uchiyama
史人 内山
Ichiro Irie
一郎 入江
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Sekisui Chemical Co Ltd
Tostem Corp
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Tostem Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物ユニットにシャッターを取付けるに際
し、シール性を向上すること、シャッターの出寸法を小
さくして外観意匠性や輸送性を向上すること。 【解決手段】 シャッター付建物ユニット10におい
て、建物ユニット10の開口枠30の枠内にシャッター
付サッシ21とシャッター羽根巻取ケース22を取付け
てなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシャッター付建物ユ
ニットとその輸送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の開口部にシャッターを取付
ける従来技術として、実開平2-143496号公報(従来技術
1)、特開平2-272187号公報(従来技術2)に記載の如
くのものがある。
【0003】従来技術1、2はともにシャッター羽根巻
取ケースを内蔵可能としてなるシャッター付サッシを建
物の開口部に取付けるものである。このとき、シャッタ
ー付サッシは建物の外壁の外面側にタッピングねじ等に
より取付け可能とされている。
【0004】また、従来技術2では、工場で組付けられ
たシャッターを施工現場に輸送する際に、シャッター羽
根巻取ドラムをサッシの室内側に取付けて、シャッタケ
ースが外壁内に納まるようにコンパクト化し、施工現場
ではシャッター羽根巻取ドラムをサッシの室外側に移動
して、シャッタケースの前面にカバーを取付けることと
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には以下の如くの問題点がある。 従来技術1、2とも、シャッター付サッシを建物の外
壁の外面側に取付けるものであるから、シャッター付サ
ッシの取付部に多量のコーキングを施す等、シール性の
確保に困難がある。
【0006】従来技術1、2とも、シャッター付サッ
シを建物の外壁の外面側に取付けて用いるものであるか
ら、建物の施工完了段階で、建物壁面からのシャッター
の出寸法が大きく、外観意匠性を損なう。
【0007】従来技術1を建物ユニットに適用する場
合には、輸送段階で、建物ユニット10の前面からのシ
ャッター20の出寸法が大きく、建物ユニットのユニッ
ト幅が輸送寸法制限範囲の最大幅Wに設定されてなる場
合には、シャッター20の存在がこの輸送可能制限を超
えるものとなって、輸送不可能となる(図10
(A))。尚、シャッター20を取付けた建物ユニット
10の全幅を輸送寸法制限範囲に納める場合には、建物
ユニット10のユニット幅が小さくなって輸送効率を損
なう(図10(B))。
【0008】従来技術2を建物ユニットに適用する場
合には、建物ユニットのユニット幅を輸送寸法制限範囲
の最大幅Wに設定しながら、シャッターを建物ユニット
の外壁内に納めることができる。ところが、この場合に
は、輸送段階でシャッター羽根巻取ドラムの全体を建物
ユニットの壁厚内に納める構造になっており、現実の壁
厚には適合できない。また、シャッター羽根巻取ドラム
を輸送段階と施工現場段階で移動するものであるから、
シャッター開閉力等の品質管理が困難になる。
【0009】本発明の課題は、建物ユニットにシャッタ
ーを取付けるに際し、シール性を向上すること、シャッ
ターの出寸法を小さくして外観意匠性や輸送性を向上す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、建物ユニットの開口部にシャッターを設けてなるシ
ャッター付建物ユニットにおいて、建物ユニットの開口
枠の枠内にシャッター付サッシとシャッター羽根巻取ケ
ースを取付けてなるようにしたものである。
【0011】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記シャッター羽根巻取ケー
スの前面を覆うカバーをシャッター付サッシに着脱自在
に備えてなるようにしたものである。
【0012】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載のシャッター付建物ユニットの輸送方法であって、輸
送時にはカバーをシャッター付サッシから取外し、輸送
後にカバーをシャッター付サッシに取付けるようにした
ものである。
【0013】請求項4に記載の本発明は、請求項3に記
載の本発明において更に、前記建物ユニットの輸送時に
は、シャッター羽根を巻取ケースから引き出して展伸し
た状態にロックしてなるようにしたものである。
【0014】請求項1に記載の本発明によれば下記〜
の作用がある。 シャッター付サッシとシャッター羽根巻取ケースを建
物ユニットの開口枠の枠内に取付けるものであるから、
その取付部が建物ユニットの外面側に大きく臨むことが
なく、多量のコーキングを施す等が不要となり、シール
性を向上できる。
【0015】シャッター付サッシとシャッター羽根巻
取ケースを建物ユニットの開口枠の枠内に取付けるもの
であるから、建物ユニットの現場据付け段階で、建物ユ
ニットの前面からのシャッターの出寸法が小さく、外観
意匠性を向上できる。また、建物ユニットの前面からの
シャッターの出寸法が小さいから、積雪、風圧等の外力
の作用を低減化できる。
【0016】シャッター付サッシとシャッター羽根巻
取ケースを建物ユニットの開口枠の枠内に取付けるもの
であるから、この建物ユニットの輸送段階で、建物ユニ
ットの前面からのシャッターの出寸法が小さく、輸送性
を向上できる。即ち、建物ユニットのユニット幅を輸送
寸法制限範囲の最大幅Wに設定しながら、シャッター外
面を建物ユニットの外壁面と略面一にし、建物ユニット
の輸送効率を向上できる(図10(C))。
【0017】尚、建物ユニットの輸送の前後でシャッタ
ー羽根巻取ドラムをサッシの内外に移動するものでない
から、シャッター開閉力等の品質管理上の問題もない。
【0018】請求項2、3に記載の本発明によれば下記
の作用がある。 シャッター羽根巻取ケースの前面を覆うカバーをシャ
ッター付サッシに着脱自在とし、輸送時にはカバーをシ
ャッター付サッシから取外し、輸送後にカバーをシャッ
ター付サッシに取付けることとした。従って、輸送段階
でのシャッターの出寸法をカバー取外し分だけ小さくで
き、輸送性を向上できる。
【0019】請求項4に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 建物ユニットの輸送時に、シャッター羽根を巻取ケー
スから引き出して展伸した状態にロックすることとし
た。従って、輸送段階でのシャッターの出寸法を更に小
さくもしくはなくすことができ、輸送性を向上できる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は建物ユニットへのシャッタ
ーの取付状態を示す縦断面図、図2は図1の横断面図、
図3は建物ユニットを示す正面図、図4は図3の横枠材
の取付部を示す模式図、図5は縦枠材と横枠材へのブラ
ケットの取付状態を示す模式図、図6はシャッター付サ
ッシの取付状態を示す模式図、図7はシャッター羽根巻
取ケースの取付状態を示す模式図、図8はシャッターの
カバー着脱状態を示す模式図、図9はシャッターのカバ
ー取付方法を示す模式図、図10は建物ユニットと輸送
制限寸法との関係を示す模式図、図11は建物ユニット
を示す模式図である。
【0021】本実施形態は、ユニット建物を構成する建
物ユニット10の開口部にシャッター20を取付けるも
のである。
【0022】ここで、建物ユニット10は、図11に示
す如く、形鋼製床梁11と角鋼管製柱12と形鋼製天井
梁13とを接合してなる骨組構造体である。
【0023】また、シャッター20は、図1、図2に示
す如く、シャッター付サッシ21にシャッター羽根巻取
ケース22を嵌入してなり、シャッター羽根巻取ケース
22の巻取ドラム23にシャッター羽根24を巻取可能
としている。巻取ドラム23は手動もしくは電動のいず
れによって駆動されるものでもよい。そして、シャッタ
ー付サッシ21は、左右の縦枠21A、21B、シャッ
ター上枠21C、上枠21D、下枠21Eからなり、シ
ャッター上枠21Cと上枠21Dの間にシャッター羽根
巻取ケース22を嵌入可能としている。
【0024】また、シャッター20は、シャッター羽根
巻取ケース22の前面カバー25を、シャッター付サッ
シ21に着脱自在としている。カバー25は、図9に示
す如く、シャッター上枠21Cに設けた係止部26に上
縁フック部25Aを差し込み、下端取付部25Bを縦枠
21A、21Bに設けた取付片27に止めねじ28によ
り固定することにて取付けられる。
【0025】然るに、シャッター20は建物ユニット1
0の開口部に以下の如くに取付けられる。即ち、シャッ
ター20は下記(A) 〜(D) によりシャッター付サッシ2
1とシャッター羽根巻取ケース22とを建物ユニット1
0の開口枠30の枠内に取付けることとしている。
【0026】(A) 開口枠30の形成(図3、図4) 建物ユニット10の外壁形成面において、床梁11と天
井梁13との間に左右の縦枠材(スタッド)31、32
を立て、この縦枠材31、32を溶接もしくはボルト結
合等により床梁11、天井梁13に接合する(図3)。
また、天井梁13の下部で、左右の縦枠材31、32に
挟まれる範囲に横枠材(マグサ)33を設け、この横枠
材33の両端部を溶接もしくはボルト結合等により縦枠
材31、32に接合する。尚、横枠材33は、長手方向
の中間部で、図4に示す如く、スペーサ34を介して天
井梁13に吊下げ保持される如くに連結される。スペー
サ34は、ボルト35Aにより天井梁13に、ボルト3
5Bにより横枠材33に結合される。これらの縦枠材3
1、32と横枠材33と床梁11とで開口枠30を形成
するものとなる。
【0027】尚、開口枠は、柱12、縦枠材31(3
2)のいずれかと、床梁11、天井梁13、横枠材33
のいずれかの組み合せにより枠組を構成するものであれ
ば、いずれの組み合せによるものであってもよい。
【0028】(B) ブラケット36、37の取付け(図
3、図5) シャッター固定ブラケット36を左右の縦枠材31、3
2にボルト36Aにより取付ける(図5)。
【0029】上枠固定ブラケット37を横枠材33にボ
ルト37Aにより取付ける(図5)。
【0030】(C) シャッター付サッシ21の取付け(図
6) シャッター付サッシ21を開口枠30の枠内に入れ、シ
ャッター付サッシ21の左右の縦枠21A、21Bを左
右の縦枠材31、32にリベット、止めねじ等により取
付け、シャッター上枠21Cを横枠材33にリベット、
止めねじ等により取付け、下枠21Eを床梁11にリベ
ット、止めねじ等により取付ける。また、シャッター付
サッシ21の上枠21Dと上枠固定ブラケット37とを
リベット、止めねじ等により連結する。
【0031】(D) シャッター羽根巻取ケース22の取付
け(図7) シャッター羽根巻取ケース22をシャッター付サッシ2
1のシャッター上枠21Cと上枠21Dの間に挿入し、
シャッター羽根巻取ケース22をシャッター固定ブラケ
ット36、上枠固定ブラケット37、シャッター付サッ
シ21の上枠21Dにリベット、止めねじ等により取付
ける。
【0032】従って、シャッター20の取付手順は工場
生産段階で以下の如くなされる。 (1) 建物ユニット10の外壁形成面の床梁11と天井梁
13の間に縦枠材31、32、横枠材33を取付け、シ
ャッター20のシャッター付サッシ21を取付けるため
の開口枠30を形成する。
【0033】(2) 縦枠材31、32にシャッター固定ブ
ラケット36を取付け、横枠材33に上枠固定ブラケッ
ト37を取付ける。
【0034】(3) シャッター付サッシ21を開口枠30
の枠内に入れ、シャッター付サッシ21を縦枠材31、
32、横枠材33、床梁11に取付ける。
【0035】(4) シャッター羽根巻取ケース22をシャ
ッター付サッシ21のシャッター上枠21Cと上枠21
Dの間に挿入し、このシャッター羽根巻取ケース22を
シャッター固定ブラケット36、上枠固定ブラケット3
7、シャッター付サッシ21の上枠21Dに取付ける。
【0036】以後、シャッターガイドレールの取付け、
水切の取付等を経て、シャッター20の取付けを工場生
産段階で完了せしめられる。
【0037】そして、シャッター20を取付けられた建
物ユニット10の工場から施工現場への輸送作業は以下
の如くなされる。 (1) 施工現場への輸送時には、カバー25をシャッター
付サッシ21から取外し、シャッター羽根24を巻取ド
ラム23から引き出して展伸した状態にてロックする
(図8(A))。
【0038】(2) 施工現場への輸送後に、カバー25を
シャッター付サッシ21に取付ける(図8(B))。
【0039】従って、本実施形態によれば以下の如くの
作用がある。 シャッター付サッシ21とシャッター羽根巻取ケース
22を建物ユニット10の開口枠30の枠内に取付ける
ものであるから、その取付部が建物ユニット10の外面
側に大きく臨むことがなく、多量のコーキングを施す等
が不要となり、シール性を向上できる。
【0040】シャッター付サッシ21とシャッター羽
根巻取ケース22を建物ユニット10の開口枠30の枠
内に取付けるものであるから、建物ユニット10の現場
据付け段階で、建物ユニット10の前面からのシャッタ
ー20の出寸法が小さく、外観意匠性を向上できる。ま
た、建物ユニット10の前面からのシャッター20の出
寸法が小さいから、積雪、風圧等の外力の作用を低減化
できる。
【0041】シャッター付サッシ21とシャッター羽
根巻取ケース22を建物ユニット10の開口枠30の枠
内に取付けるものであるから、この建物ユニット10の
輸送段階で、建物ユニット10の前面からのシャッター
20の出寸法が小さく、輸送性を向上できる。即ち、建
物ユニット10のユニット幅を輸送寸法制限範囲の最大
幅Wに設定しながら、シャッター20外面を建物ユニッ
トの外壁面と略面一にし、建物ユニット10の輸送効率
を向上できる(図10(C))。
【0042】尚、建物ユニット10の輸送の前後でシャ
ッター羽根巻取ドラム23をサッシの内外に移動するも
のでないから、シャッター開閉力等の品質管理上の問題
もない。
【0043】シャッター羽根巻取ケース22の前面を
覆うカバー25をシャッター付サッシ21に着脱自在と
し、輸送時にはカバー25をシャッター付サッシ21か
ら取外し、輸送後にカバー25をシャッター付サッシ2
1に取付けることとした。従って、輸送段階でのシャッ
ター20の出寸法をカバー取外し分だけ小さくでき、輸
送性を向上できる。
【0044】建物ユニット10の輸送時に、シャッタ
ー羽根24を巻取ケース22から引き出して展伸した状
態にロックすることとした。従って、輸送段階でのシャ
ッター20の出寸法を更に小さくもしくはなくすことが
でき、輸送性を向上できる。
【0045】(第2実施形態)図12は建物ユニットへ
のシャッターの取付状態を示す縦断面図、図13は図1
2の可動障子部の横断面図、図14は図12のシャッタ
ー羽根巻取ケース部の横断面図、図15は建物ユニット
を示す正面図、図16は図15の横枠材の取付部を示す
模式図、図17はシャッター付サッシの取付状態を示す
模式図、図18はシャッター羽根巻取ケース及び横枠材
と縦枠材の取付状態を示す模式図、図19はシャッター
のカバー着脱状態を示す模式図、図20はシャッターの
カバー取付方法を示す模式図、図21は横枠材とシャッ
ター羽根巻取ケースの取付方法を示す模式図である。
【0046】本実施形態は、ユニット建物を構成する建
物ユニット10の開口部にシャッター20を取付けるも
のである。
【0047】ここで、建物ユニット10は、第1実施形
態におけると同様に、図11に示す如く、形鋼製床梁1
1と角鋼管製柱12と形鋼製天井梁13とを接合してな
る骨組構造体である。
【0048】また、シャッター20は、図12、図1
3、図14に示す如く、シャッター付サッシ21にシャ
ッター羽根巻取ケース22を嵌入してなり、シャッター
羽根巻取ケース22の巻取ドラム23にシャッター羽根
24を巻取可能としている。巻取ドラム23は手動もし
くは電動のいずれによって駆動されるものでもよい。そ
して、シャッター付サッシ21は、左右の縦枠21A、
21B、シャッター上枠21C、上枠21D、下枠21
Eからなり、シャッター上枠21Cと上枠21Dの間に
シャッター羽根巻取ケース22を嵌入可能としている。
【0049】また、シャッター20は、シャッター羽根
巻取ケース22の前面カバー25を、シャッター付サッ
シ21に着脱自在としている。カバー25は、図20に
示す如く、シャッター上枠21Cに設けた係止部26に
上縁フック部25Aを差し込み、下端取付部25Bを縦
枠21A、21Bに止めねじ28により固定することに
て取付けられる。
【0050】然るに、シャッター20は建物ユニット1
0の開口部に以下の如くに取付けられる。即ち、シャッ
ター20は下記(A) 〜(C) によりシャッター付サッシ2
1とシャッター羽根巻取ケース22とを建物ユニット1
0の開口枠30の枠内に取付けることとしている。
【0051】(A) シャッター羽根巻取ケース22の取付
け(図16、21) シャッター羽根巻取ケース22を横枠材33にナット3
5で連結する。
【0052】(B) 開口枠30の形成(図15、図16、
図18) 建物ユニット10の外壁形成面において、床梁11と天
井梁13との間に左右の縦枠材(スタッド)31、32
を立て、この縦枠材31、32を溶接もしくはボルト結
合等により床梁11、天井梁13に接合する(図1
5)。また、天井梁13の下部で、左右の縦枠材31、
32に挟まれる範囲に横枠材(マグサ)33を設け、こ
の横枠材33の両端部を溶接もしくはボルト結合等によ
り縦枠材31、32に接合する。尚、横枠材33は、長
手方向の中間部で、図16に示す如く、天井梁13に吊
下げ保持される如くに連結される。横枠材33は、ボル
ト35Aにより天井梁13に結合される。これらの縦枠
材31、32と横枠材33と床梁11とで開口枠30を
形成するものとなる。
【0053】尚、開口枠は、柱12、縦枠材31(3
2)のいずれかと、床梁11、天井梁13、横枠材33
のいずれかの組み合せにより枠組を構成するものであれ
ば、いずれの組み合せによるものであってもよい。
【0054】(C) シャッター付サッシ21の取付け(図
17) シャッター付サッシ21を開口枠30の枠内に入れ、シ
ャッター付サッシ21の左右の縦枠21A、21Bを左
右の縦枠材31、32にリベット、止めねじ等により取
付け、シャッター上枠21Cを横枠材33にリベット、
止めねじ等により取付け、下枠21Eを床梁11にリベ
ット、止めねじ等により取付ける。また、シャッター付
サッシ21の上枠21Dとシャッター羽根巻取ケース2
2とをリベット、止めねじ等により連結する。
【0055】従って、シャッター20の取付手順は工場
生産段階で以下の如くなされる。 (1) シャッター羽根巻取ケース22を横枠材33に取付
ける。
【0056】(2) 建物ユニット10の外壁形成面の床梁
11と天井梁13の間に縦枠材31、32、横枠材33
を取付け、シャッター20のシャッター付サッシ21を
取付けるための開口枠30を形成する。
【0057】(3) シャッター付サッシ21を開口枠30
の枠内に入れ、シャッター付サッシ21を縦枠材31、
32、横枠材33、床梁11に取付ける。
【0058】以後、シャッターガイドレールの取付け、
水切の取付等を経て、シャッター20の取付けを工場生
産段階で完了せしめられる。
【0059】そして、シャッター20を取付けられた建
物ユニット10の工場から施工現場への輸送作業は以下
の如くなされる。 (1) 施工現場への輸送時には、カバー25をシャッター
付サッシ21から取外し、シャッター羽根24を巻取ド
ラム23から引き出して展伸した状態にてロックする
(図19(A))。
【0060】(2) 施工現場への輸送後に、カバー25を
シャッター付サッシ21に取付ける(図19(B))。
【0061】従って、本実施形態によれば以下の如くの
作用がある。 シャッター付サッシ21とシャッター羽根巻取ケース
22を建物ユニット10の開口枠30の枠内に取付ける
ものであるから、その取付部が建物ユニット10の外面
側に大きく臨むことがなく、多量のコーキングを施す等
が不要となり、シール性を向上できる。
【0062】シャッター付サッシ21とシャッター羽
根巻取ケース22を建物ユニット10の開口枠30の枠
内に取付けるものであるから、建物ユニット10の現場
据付け段階で、建物ユニット10の前面からのシャッタ
ー20の出寸法が小さく、外観意匠性を向上できる。ま
た、建物ユニット10の前面からのシャッター20の出
寸法が小さいから、積雪、風圧等の外力の作用を低減化
できる。
【0063】シャッター付サッシ21とシャッター羽
根巻取ケース22を建物ユニット10の開口枠30の枠
内に取付けるものであるから、この建物ユニット10の
輸送段階で、建物ユニット10の前面からのシャッター
20の出寸法が小さく、輸送性を向上できる。即ち、建
物ユニット10のユニット幅を輸送寸法制限範囲の最大
幅Wに設定しながら、シャッター20外面を建物ユニッ
トの外壁面と略面一にし、建物ユニット10の輸送効率
を向上できる(図10(C))。
【0064】尚、建物ユニット10の輸送の前後でシャ
ッター羽根巻取ドラム23をサッシの内外に移動するも
のでないから、シャッター開閉力等の品質管理上の問題
もない。
【0065】シャッター羽根巻取ケース22の前面を
覆うカバー25をシャッター付サッシ21に着脱自在と
し、輸送時にはカバー25をシャッター付サッシ21か
ら取外し、輸送後にカバー25をシャッター付サッシ2
1に取付けることとした。従って、輸送段階でのシャッ
ター20の出寸法をカバー取外し分だけ小さくでき、輸
送性を向上できる。
【0066】建物ユニット10の輸送時に、シャッタ
ー羽根24を巻取ケース22から引き出して展伸した状
態にロックすることとした。従って、輸送段階でのシャ
ッター20の出寸法を更に小さくもしくはなくすことが
でき、輸送性を向上できる。
【0067】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、シ
ャッター羽根巻取ケースの前面カバーは、窓庇を兼ねる
ものであってもよい。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、建物ユニ
ットにシャッターを取付けるに際し、シール性を向上す
ること、シャッターの出寸法を小さくして外観意匠性や
輸送性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は建物ユニットへのシャッターの取付状態
を示す縦断面図である。
【図2】図2は図1の横断面図である。
【図3】図3は建物ユニットを示す正面図である。
【図4】図4は図3の横枠材の取付部を示す模式図であ
る。
【図5】図5は縦枠材と横枠材へのブラケットの取付状
態を示す模式図である。
【図6】図6はシャッター付サッシの取付状態を示す模
式図である。
【図7】図7はシャッター羽根巻取ケースの取付状態を
示す模式図である。
【図8】図8はシャッターのカバー着脱状態を示す模式
図である。
【図9】図9はシャッターのカバー取付方法を示す模式
図である。
【図10】図10は建物ユニットと輸送制限寸法との関
係を示す模式図である。
【図11】図11は建物ユニットを示す模式図である。
【図12】図12は建物ユニットへのシャッターの取付
状態を示す縦断面図である。
【図13】図13は図12の可動障子部の横断面図であ
る。
【図14】図14は図12のシャッター羽根巻取ケース
部の横断面図である。
【図15】図15は建物ユニットを示す正面図である。
【図16】図16は図15の横枠材の取付部を示す模式
図である。
【図17】図17はシャッター付サッシの取付状態を示
す模式図である。
【図18】図18はシャッター羽根巻取ケース及び横枠
材と縦枠材の取付状態を示す模式図である。
【図19】図19はシャッターのカバー着脱状態を示す
模式図である。
【図20】図20はシャッターのカバー取付方法を示す
模式図である。
【図21】図21は横枠材とシャッター羽根巻取ケース
の取付方法を示す模式図である。
【符号の説明】
10 建物ユニット 20 シャッター 21 シャッター付サッシ 22 シャッター羽根巻取ケース 23 巻取ドラム 24 シャッター羽根 25 カバー 30 開口枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入江 一郎 東京都江東区大島2丁目1番1号 トステ ム株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物ユニットの開口部にシャッターを設
    けてなるシャッター付建物ユニットにおいて、 建物ユニットの開口枠の枠内にシャッター付サッシとシ
    ャッター羽根巻取ケースを取付けてなることを特徴とす
    るシャッター付建物ユニット。
  2. 【請求項2】 前記シャッター羽根巻取ケースの前面を
    覆うカバーをシャッター付サッシに着脱自在に備えてな
    る請求項1記載のシャッター付建物ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のシャッター付建物ユニ
    ットの輸送方法であって、 輸送時にはカバーをシャッター付サッシから取外し、輸
    送後にカバーをシャッター付サッシに取付けることを特
    徴とするシャッター付建物ユニットの輸送方法。
  4. 【請求項4】 前記建物ユニットの輸送時には、シャッ
    ター羽根を巻取ケースから引き出して展伸した状態にロ
    ックしてなる請求項3記載のシャッター付建物ユニット
    の輸送方法。
JP35583196A 1996-12-25 1996-12-25 シャッター付建物ユニットとその輸送方法 Pending JPH10183770A (ja)

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