JPH10183414A - 簡易羽根形成体及び帯 - Google Patents

簡易羽根形成体及び帯

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JPH10183414A
JPH10183414A JP35627196A JP35627196A JPH10183414A JP H10183414 A JPH10183414 A JP H10183414A JP 35627196 A JP35627196 A JP 35627196A JP 35627196 A JP35627196 A JP 35627196A JP H10183414 A JPH10183414 A JP H10183414A
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JP35627196A
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Shinichiro Akashi
真一郎 明石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確な所定の絞り状態と嵩張らない平坦な状
態との間の変換を、素早く而も確実に繰り返し行なうこ
とができ、めり張りのきいたきれいな羽根の形成を、技
量を問わず容易且つ確実に行なうことができる。 【解決手段】 第1羽根形成部12及び第2羽根形成部
14の中央位置上に芯体16の上半部を配する。芯体1
6の下半部に袋状カバー18を被せてカバー部22とす
る。巻回保持用ベルト24の各基部をカバー部22の基
部両側に配する。芯体16の上半部に幅方向一定間隔お
きの5箇所に、中央部においては芯体16の厚みを貫通
し、左右両端部においては厚みの一部を残した横方向切
れ目26を設ける。各折曲線部28を幅方向に挟む各折
曲芯部30には、表裏を貫通する挿通孔36を設ける。
挿通孔36に絞り保持用ひも20を順次交互の向きに挿
通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、和服用の帯におけ
る羽根を有する結び部の形状を形成するための簡易羽根
形成帯状体及びその簡易羽根形成帯状体を備えた帯に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】誰にで
も簡単に締めることができる帯として、結び部を予め形
成した帯や、胴に巻くための巻回部と結び部を分離し、
予め形成した結び部と巻回部を着脱し得るよう構成した
ものが用いられているが、製造販売業者における大量の
保管、運搬及び陳列のためのスペース及びコストが嵩
み、使用者における保管及び持ち運びにも不便であっ
た。
【0003】平坦な状態で保管、運搬、持ち運び等を行
い、使用の際に、羽根を有する結び部の形状を形成する
ためには、例えば、帯状体の一部を、幅方向における間
隔おきに交互の向きに折曲して絞り、その絞り状態を保
持することにより、絞り部の両側に羽根を形成維持する
必要があったが、絞り部を的確に形成するのは容易では
ないため、めり張りのきいたきれいな羽根の形成を技量
を問わず誰にでも容易に行い得るものではなかった。
【0004】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、正確な所定の絞り状態と嵩張らない平坦な状態
との間の変換を、素早く而も確実に繰り返し行なうこと
ができ、めり張りのきいたきれいな羽根の形成を、技量
を問わず容易且つ確実に行なうことができる簡易羽根形
成帯状体及び帯を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の簡易羽根形成帯状体は、一又は二以上の絞り対象部
分において、幅方向における間隔おきに交互の向きに折
曲して絞り、その絞り状態を保持することにより羽根を
形成維持する帯状体であって、その帯状体の一又は二以
上の絞り対象部分に、幅方向における間隔おきに設けら
れたほぼ長さ方向の折曲線部を挟んで、腰の強い状態に
形成された折曲芯部が設けられたことを特徴とする。
【0006】帯状体は、通常、織物又はその他のシート
状物を主体とするものであり、織物等のシート状物が折
り重ねられてなるもの或いは複数枚の織物等のシート状
物が重ねられてなるものであってもよい。
【0007】幅方向における間隔おきに交互の向きに折
曲するというのは、幅方向の間隔おきに山折りと谷折り
が交互に行われることを言う。
【0008】絞り対象部分というのは、帯状体を幅方向
における間隔おきに交互の向きに折曲して絞る部分であ
り、一つの帯状体における一又は二以上の部分を絞り対
象部分とすることができる。
【0009】折曲線部は、腰が強く折り曲げ難い折曲芯
部に比し、その折曲線部に沿った折曲線において容易に
折曲可能である。
【0010】折曲芯部は、例えば合成樹脂、紙、金属、
合成樹脂含浸布等によるシート状物、板状物又は枠体等
を主体として形成することもでき、帯状体全体を構成す
る織物等の一部に合成樹脂等を含浸させて形成すること
もできる。前者の例においては、例えば折曲線部同士の
間隔に対応する寸法の前記のようなシート状物、板状物
又は枠体等を、各折曲線部を挟んで帯状体の幅方向に並
べた状態で、或いはそれらの折曲芯部を接着テープ等を
利用して連結した状態で、帯状体の長さ方向における両
側に織物等を接合して用いたり、織物等の表面部又は内
部に配装固定して用いることができる。また例えば、帯
状物の幅方向寸法に対応する長さの前記のようなシート
状物、板状物又は枠体等に、連結状態を維持しつつ折曲
線部の位置に対応した切れ目を設けて用いることもでき
る。
【0011】この簡易羽根形成帯状体は、絞り対象部分
が折曲されない状態においては全体としてほぼ平坦であ
る。
【0012】帯状体により羽根を形成するために、絞り
対象部分において幅方向における間隔おきに交互の向き
に折曲して絞る場合、折曲芯部は、腰が強く折り曲げ難
いのに対し、折曲線部は、その折曲線部に沿った折曲線
において容易に折曲されるので、所定の折曲線において
きれいに折曲され、折曲線部同士の間の折曲芯部はほぼ
平坦な状態が維持されて、折り目と平坦部がはっきりと
した所定の絞り状態がほぼ自動的に正確に再現される。
【0013】この簡易羽根形成帯状体は、各折曲線部を
交互の向きに折曲して幅方向に隣接する折曲芯部同士を
重ね合わせた絞り状態を保持するための保持手段を備え
たものとすることができる。
【0014】保持手段としては、後記のような絞り保持
用条体、着脱手段、絞り保持カバー手段の他、例えば、
絞り状態の折曲芯部の周囲に巻回して縛ることにより絞
り状態を保持するためのひも状物、又はベルト状物等の
条体を用いることができる。
【0015】この保持手段により、各折曲線部を交互の
向きに折曲して幅方向に隣接する折曲芯部同士を重ね合
わせた絞り状態を保持することができる。
【0016】この簡易羽根形成帯状体は、各折曲線部が
所要の向きにのみ折曲し易く形成されたものとすること
が好ましい。
【0017】例えば、折曲線部同士の間隔に対応する寸
法の前記のようなシート状物、板状物又は枠体等を、各
折曲線部を挟んで帯状体の幅方向に並べてそれらの折曲
芯部を接着テープ等を利用して連結して利用する場合
に、各折曲線部毎に逆側の面において接着テープにより
折曲芯部を連結することにより、接着テープを接着した
面同士が相接するようにのみ折曲し易くして、各折曲線
部が交互に一定の向きにのみ折曲し易く形成することが
できる。
【0018】また例えば、帯状物の幅方向寸法に対応す
る長さの前記のようなシート状物、板状物又は枠体等
に、折曲線部の位置に対応して、交互に山折りと谷折り
の折り目を設けて折曲芯部に用いることにより、各折曲
線部が交互に一定の向きにのみ折曲し易く形成すること
ができる。
【0019】また更に、例えば、帯状物の幅方向寸法に
対応する長さの前記のようなシート状物、板状物又は枠
体等に、連結状態を維持しつつ折曲線部の位置に対応し
た切れ目を設けて折曲芯部に用いる場合に、シート状物
等の厚みのうち一方の側から他方の側の近傍まで達する
切れ目と、他方の側から一方の側の近傍まで達する切れ
目を、順次交互に設けることによって、各折曲線部が交
互に一定の向きにのみ折曲し易く形成することができ
る。
【0020】各折曲線部が所要の向きにのみ折曲し易く
形成されているので、絞り対象部分において幅方向にお
ける間隔おきに交互の向きに折曲して絞る場合、所定の
折曲線において所要の向きにきれいに折曲され、折曲線
部同士の間の折曲芯部はほぼ平坦な状態が維持されて、
折り目と平坦部がはっきりとした所定の絞り状態が、ほ
ぼ自動的に、より容易且つ正確に再現される。
【0021】本発明の簡易羽根形成帯状体は、各絞り対
象部分において、各折曲芯部に、表裏を貫通する挿通孔
が設けられ、絞り保持用条体が、隣接するそれらの挿通
孔に対し順次交互の向きに挿通されたものであることが
好ましい。
【0022】絞り保持用条体としては、例えば絞り対象
部分を締め括ることができるひも状物、又はベルト状物
等の条体を用いることができる。
【0023】挿通孔に対し順次交互の向きに挿通される
というのは、各絞り対象部分において各折曲芯部に設け
られた挿通孔に対し順次行われる絞り保持用条体の挿通
が、帯状体の表側から裏側への挿通と裏側から表側への
挿通とで交互に行われることを言う。
【0024】絞り保持用条体が、隣接するそれらの挿通
孔に対し順次交互の向きに挿通されているので、その絞
り保持用条体によって絞り対象部分を締め括ることによ
り、折曲線部に沿った折曲線において交互の向きに折曲
して絞り対象部分を絞った状態を形成維持することがで
きる。
【0025】本発明の簡易羽根形成帯状体は、絞り状態
において相接する折曲芯部同士の面を接合し得る着脱手
段を備えるものとすることができる。
【0026】着脱手段の例としては、絞り状態において
相接する折曲芯部同士の面に設けられる面ファスナやス
ナップ等を挙げることができる。
【0027】各折曲線部を交互の向きに折曲して幅方向
に隣接する折曲芯部同士を重ね合わせ、相接する折曲芯
部同士の面を着脱手段により接合することにより、絞り
状態を形成すると同時にそれを保持することができる。
【0028】本発明の簡易羽根形成帯状体は、各絞り対
象部分における絞り状態の折曲芯部を覆うためのカバー
手段を備えるものとすることができる。
【0029】この簡易羽根形成帯状体は、カバー手段
が、各絞り対象部分における絞り状態の折曲芯部の周囲
に巻回してその折曲芯部を覆うためのものであり、カバ
ー手段を絞り状態の折曲芯部の周囲に巻回した状態を保
持するための巻回保持手段を備えるものとすることがで
きる。
【0030】この場合のカバー手段は、例えば、絞り状
態の折曲芯部の周囲に巻回してその折曲芯部を覆う帯状
のカバー部とすることができる。巻回保持手段として
は、例えば、帯状のカバー部により絞り状態の折曲芯部
の周囲に巻回してその折曲芯部を覆った状態で、そのカ
バー部を絞り状態の折曲芯部の周囲に巻回した状態で保
持することができるものを用いることができる。その例
としては、巻回されて内側に位置するカバー部の表面と
外側のカバー部の裏面を接合する面ファスナ等の着脱可
能な手段や、巻回されて外側に位置するカバー部を内側
のカバー部又は帯状体本体の一定部分に対し保持するた
めの、面ファスナ等の着脱可能な手段を利用した保持ベ
ルト等を挙げることができる。
【0031】本発明の帯は、上記何れかの簡易羽根形成
帯状体を備えた帯である。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照しつつ説明する。
【0033】図1乃至図3は、本発明の実施の形態の一
例としての付け帯に関するものであって、そのうち図1
は、簡易羽根形成帯状体の製造工程の一例を示す説明
図、図2は、簡易羽根形成帯状体の使用方法についての
拡大説明図、図3は、胴に巻くための巻回部についての
縮小説明図である。
【0034】この例の簡易羽根形成帯状体10は、主と
して、帯用織物製の第1羽根形成部12、帯用織物製の
第2羽根形成部14、合成樹脂製の帯板状の芯体16、
帯用織物製の袋状カバー18、及び絞り保持用ひも20
(絞り保持用条体の一例)からなる。
【0035】簡易羽根形成帯状体10を製造するには、
図1(a) に示すように、第1羽根形成部12を構成する
ための横長に配した帯用織物の左右中央位置上に、その
帯用織物に直交するように帯板状の芯体16の上半部を
配し、図1(b) に示すように、その帯用織物を芯体16
の両外方において折り返して帯用織物の両端部を芯体1
6の上半部の左右縁部に位置させて第1羽根形成部12
を形成する。次いで図1(c) に示すように、二つ折りの
左右の第2羽根形成部14の端部を芯体16の上半部の
左右縁部に位置させる。更に、芯体16の下半部に下方
から袋状カバー18を被せてカバー部22(カバー手段
の一例)を形成すると共に、一対の巻回保持用ベルト2
4の各基部をカバー部22の基部両側に配し、第1羽根
形成部12、第2羽根形成部14、袋状カバー18、及
び巻回保持用ベルト24の各基部を、芯体16の上半部
の左右縁部に縫合する。
【0036】芯体16の上半部には、幅方向における一
定間隔おきの5箇所に横方向(長さ方向)の切れ目26
が設けられている。これらの切れ目26は、中央部にお
いては芯体16の厚みを貫通し、左右両端部においては
厚みの一部を残部として残しており、これにより、芯体
16の連続性を維持して製造を容易にすると共に、切れ
目26における折曲容易性を高めている。また、切れ目
26における残部を、例えば上から一番目の切れ目26
においては図1における正面側に設け、次の切れ目26
においては背面側に設け、その次では正面側に設けると
いうように、交互に設けることにより、一番目の切れ目
26においては山折りにのみ折曲し易く、次では谷折り
にのみ折曲し易いというように、交互の向きに折曲し易
く構成されている。この簡易羽根形成帯状体10におい
ては、切れ目26に沿う部分が、容易に折曲可能な折曲
線部28であり、各折曲線部28を幅方向に挟む部分
が、芯体16によって腰の強い折り曲げ難い状態に形成
された折曲芯部30である。この例においては、帯状体
の中央部に、これらの折曲線部28と折曲芯部30によ
り構成された一つの絞り対象部分32を有する。なお、
折曲芯部の大きさに相当する大きさの複数の芯片を、帯
状体に縫い込んだり、帯状体に各芯片用の収容袋部を設
けてそれぞれ収容保持させることにより、各芯片が位置
する部分を芯部とし、芯部同士の間を折曲線部とするこ
ともできる。
【0037】袋状カバー18の図1における背面側の表
面には、簡易羽根形成帯状体10を巻回部に結合させる
ための巻回部結合用ループ面ファスナ34が配設されて
いる。また、一対の巻回保持用ベルト24の図1(c) に
おける裏面側には、互いに着脱可能なようにそれぞれル
ープ面ファスナ及びフック面ファスナが設けられてい
る。
【0038】また、各折曲芯部30には、芯体16及び
第1羽根形成部12を貫通することにより表裏を貫通す
る挿通孔36が設けられ、これらの挿通孔36は中央部
の一定間隔毎に配されている。そしてこれらの挿通孔3
6には、絞り保持用ひも20が順次交互の向きに挿通さ
れている。すなわち上から一番目の挿通孔36には表側
から裏側へ、次の挿通孔36には裏側から表側へという
ように順次挿通されている。その絞り保持用ひも20に
より絞り対象部分を締め括ることにより、折曲線部28
に沿った折曲線において図2(a) 及び図2(b) (図2
(a) の中央部の模式的断面図)に示されるように上部か
ら下部に向かって山折り・谷折と交互の向きに折曲して
絞り対象部分を絞った状態を形成維持することができ
る。この例においては、絞り保持用ひも20の挿通状態
に関する図1(d) に示されるように、一度各挿通孔36
に挿通した絞り保持用ひも20を、芯体16の正面側を
通過させて再び各挿通孔36に挿通したものとしてい
る。この場合、絞り保持用ひも20の両端部を矢印の向
きに引くことにより、図2(a) 及び(b) に示されるよう
な、折り目と平坦部がはっきりとした所定の絞り状態が
ほぼ自動的に正確に再現され、絞り保持用ひも20の両
端部を結ぶことによりその絞り状態を保持することがで
きる。
【0039】次いで、この絞り対象部分における絞り状
態の折曲芯部30を覆うために、カバー部22により、
図2(a) における下部、背面側、上部及び正面部を順に
巻回して覆い、一対の巻回保持用ベルト24によりその
カバー部22を締結することにより、図2(c) に示され
るようにその状態を保持する。これにより、めり張りの
きいたきれいな羽根の形成を、技量を問わず容易且つ確
実に行なうことができる。
【0040】なお、例えば絞り保持用ひもを用いずに絞
り対象部分を絞り状態とし、カバー部によりその絞り対
象部分を覆って巻回保持用ベルトによりそのカバー部を
保持することによっても、その絞り状態を保持すること
が可能である。
【0041】巻回部40は、帯用織物製であり、裏面側
が示されている図3( a) における左端角部は、右下方
に三角形状に折り返されて三角形状部42を形成し、裏
面における左下端部には、裏面側にフックを有するフッ
ク面ファスナテープ44が下方に突設固定され、三角形
状部42の右側上端部には、裏面側にループを有するル
ープ面ファスナテープ46が上方に突設固定されてい
る。三角形状部42と間隔を隔てて右方に位置する巻回
部40の大部分は、織物を二重に逢着してなる二重部4
8に形成されている。この二重部48の裏面のうち上端
右半部には、フック面ファスナ部50が連続的に設けら
れ、下端部には、フック面ファスナ部50よりもやや左
方にずれて位置したループ面ファスナ部52が連続的に
設けられている。
【0042】この巻回部40を使用者の胴に締めるに
は、巻回部40の裏面側を内向きにし、三角形状部42
が外部に位置するように巻回し、上端部のループ面ファ
スナテープ46を内側へ折り込んでフック面ファスナ部
50に接合させ、下端部のフック面ファスナテープ44
を内側へ折り込んでループ面ファスナ部52に接合させ
ることにより、図3( b) に示されるように巻回状態を
固定する。
【0043】そして、図2(c) に示されるように羽根が
形成された簡易羽根形成帯状体10を、図3( b) に示
されるように巻回された巻回部40に結合するには、図
2(c) における正面側が内向きになるようにして図3(
b) における矢印のようにカバー部22の下部を巻回部
40の内側に差し込み、巻回部40結合用ループ面ファ
スナ34をフック面ファスナ部50に接合させる。これ
によって、結び部に羽根を有する帯が形成される。な
お、例えばカバー部22の下端部において簡易羽根形成
帯状体10が巻回部40に予め連結されたものとするこ
とも可能である。
【0044】図4は、本発明の実施の形態の別の例とし
ての付け帯用の簡易羽根形成帯状体についての説明図で
ある。
【0045】この簡易羽根形成帯状体10は、挿通孔及
び絞り保持用ひもに替えて、上から2番目と4番目の折
曲芯部30にループ面ファスナ片60を有し、上から3
番目と5番目の折曲芯部30にフック面ファスナ片62
を有すること以外は、前記の例と同様である。
【0046】この場合、各折曲線部28を上から順に山
折り・ 谷折と交互の向きに折曲して幅方向に隣接する折
曲芯部30同士を重ね合わせ、相接する折曲芯部30同
士の面を各面ファスナ片60・62により接合すること
により、図2(b) (図2(a)の中央部の模式的断面図)
に示されるように、絞り状態を形成すると同時にそれを
保持することができる。
【0047】なお、以上の実施の形態についての記述に
おける上下位置関係は、単に図に基づいた説明の便宜の
ためのものであって、実際の使用状態等を限定するもの
ではない。
【0048】
【発明の効果】本発明の簡易羽根形成帯状体及び帯にお
いては、正確な所定の絞り状態と嵩張らない平坦な状態
との間の変換を、素早く而も確実に繰り返し行なうこと
ができ、その絞り状態を、折曲芯部の周囲に巻回して縛
るためのひも等の保持手段により保持すれば、基礎とな
る絞り状態が正確であるため、めり張りのきいたきれい
な羽根の形成を、技量を問わず容易且つ確実に行なうこ
とができる。また、絞り状態を解除した平坦な状態にお
いては、嵩張らないので、製造販売業者における大量の
保管、運搬及び陳列のスペース及びコストが低く、使用
者における保管及び持ち運びにも便利である。
【0049】請求項2の簡易羽根形成帯状体において
は、絞り状態を保持するための保持手段を備えるので、
めり張りのきいたきれいな羽根の形成を、より容易に行
なうことができる。
【0050】請求項3の簡易羽根形成帯状体において
は、正確な所定の絞り状態と嵩張らない平坦な状態との
間の変換を、より素早く而もより確実に繰り返し行なう
ことができ、その絞り状態を、折曲芯部の周囲に巻回し
て縛るためのひも等の保持手段により保持すれば、めり
張りのきいたきれいな羽根の形成を、技量を問わず、よ
り容易且つ確実に行なうことができる。
【0051】請求項4の簡易羽根形成帯状体において
は、絞り保持用条体によって絞り対象部分を締め括るこ
とにより、折曲線部に沿った折曲線において交互の向き
に折曲して絞り対象部分を絞った状態を形成保持するこ
とができるので、めり張りのきいたきれいな羽根の形成
を、技量を問わず、より一層容易且つ確実に行なうこと
ができる。
【0052】請求項5の簡易羽根形成帯状体において
は、各折曲線部を交互の向きに折曲して幅方向に隣接す
る折曲芯部同士を重ね合わせ、相接する折曲芯部同士の
面を着脱手段により接合することにより、絞り状態を形
成すると同時にそれを保持することができるので、めり
張りのきいたきれいな羽根の形成を、技量を問わず、よ
り一層容易且つ確実に行なうことができる。
【0053】請求項6の簡易羽根形成帯状体において
は、各絞り対象部分における絞り状態の折曲芯部をカバ
ー手段により覆うことによって、羽根を形成した場合
に、全体として美麗に構成することができる。
【0054】請求項7の簡易羽根形成帯状体において
は、各絞り対象部分における絞り状態の折曲芯部をカバ
ー手段により覆い、巻回保持手段により、その巻回状態
を保持することによって、絞り対象部分の絞り状態を保
持することができると共に、羽根を形成した場合に、全
体として美麗に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】簡易羽根形成帯状体の製造工程の一例を示す説
明図である。
【図2】簡易羽根形成帯状体の使用方法についての拡大
説明図である。
【図3】胴に巻くための巻回部についての縮小説明図で
ある。
【図4】別の簡易羽根形成帯状体についての説明図であ
る。
【符号の説明】
12 第1羽根形成部 14 第2羽根形成部 16 芯体 18 袋状カバー 20 絞り保持用ひも 22 カバー部 24 巻回保持用ベルト 26 切れ目 28 折曲線部 30 折曲芯部 36 挿通孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一又は二以上の絞り対象部分において、幅
    方向における間隔おきに交互の向きに折曲して絞り、そ
    の絞り状態を保持することにより羽根を形成維持する帯
    状体であって、その帯状体の一又は二以上の絞り対象部
    分に、幅方向における間隔おきに設けられたほぼ長さ方
    向の折曲線部を挟んで、腰の強い状態に形成された折曲
    芯部が設けられたことを特徴とする簡易羽根形成帯状
    体。
  2. 【請求項2】各折曲線部を交互の向きに折曲して幅方向
    に隣接する折曲芯部同士を重ね合わせた絞り状態を保持
    するための保持手段を備えた請求項1記載の簡易羽根形
    成帯状体。
  3. 【請求項3】各折曲線部が所要の向きにのみ折曲し易く
    形成された請求項1又は2記載の簡易羽根形成帯状体。
  4. 【請求項4】各絞り対象部分において、各折曲芯部に、
    表裏を貫通する挿通孔が設けられ、絞り保持用条体が、
    隣接するそれらの挿通孔に対し順次交互の向きに挿通さ
    れた請求項1、2又は3記載の簡易羽根形成帯状体。
  5. 【請求項5】絞り状態において相接する折曲芯部同士の
    面を接合し得る着脱手段を備える請求項1、2又は3記
    載の簡易羽根形成帯状体。
  6. 【請求項6】各絞り対象部分における絞り状態の折曲芯
    部を覆うためのカバー手段を備える請求項1、2、3、
    4又は5記載の簡易羽根形成帯状体。
  7. 【請求項7】カバー手段が、各絞り対象部分における絞
    り状態の折曲芯部の周囲に巻回してその折曲芯部を覆う
    ためのものであり、カバー手段を絞り状態の折曲芯部の
    周囲に巻回した状態を保持するための巻回保持手段を備
    える請求項6記載の簡易羽根形成帯状体。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3、4、5、6又は7記載
    の簡易羽根形成帯状体を備えた帯。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017155393A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 敦美 岡本 簡単クルクルつくり帯
CN114660259A (zh) * 2022-03-17 2022-06-24 中国民用航空飞行学院 一种飞机机翼疲劳裂纹检测设备

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