JPH10182353A - 固型粉末化粧料 - Google Patents

固型粉末化粧料

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JPH10182353A
JPH10182353A JP35876996A JP35876996A JPH10182353A JP H10182353 A JPH10182353 A JP H10182353A JP 35876996 A JP35876996 A JP 35876996A JP 35876996 A JP35876996 A JP 35876996A JP H10182353 A JPH10182353 A JP H10182353A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固型粉末化粧料において、使用性、仕上がり及
び化粧持ちに優れ、特にスポーツ、水泳等の実施時に化
粧崩れせず、耐水性に優れた化粧料を得ることに関す
る。 【解決手段】長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変
性オルガノポリシロキサンとフッ素系油剤とを含有する
ことにより、塗布時はのびの軽い良好な使用感であるが
塗布後に空気中又は皮膚中の水分を吸収して増粘し、化
粧膜強度が上がることにより化粧持ちが向上する効果が
得られる固型粉末化粧料を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の長鎖アルキ
ル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサ
ンとフッ素系油剤とを含有することにより、使用性、仕
上がり及び化粧持ちに優れ、特にスポーツ、水泳等の実
施時に化粧崩れせず、耐水性に優れた固型粉末化粧料を
得ることに関する。
【0002】
【従来の技術】従来アイシャドウ、チーク等の固型粉末
化粧料は、良好な使用性と化粧持ちを同時に満足するこ
とが難しく、使用性、仕上がりを重視したものは化粧持
ちが悪く、水泳、スポーツ等を行なうと容易に化粧膜が
崩れてしまうという欠点を有していた。これらの欠点を
解消するために、製品に高い耐水性、付着性を持たせる
ため数多くの研究がなされてきている。従来行われてき
た方法としては、配合される体質粉体、着色顔料をシリ
コーン油やフッ素系油剤等で表面処理を行ったり、油系
成分にこれらの成分を多く配合する等により化粧膜に耐
水性を持たせたり、エステルガム、ポリブテンのような
粘着性の高い成分を前者と同様の方法で配合し粘着性を
向上させ化粧膜の持続性を高める方法がとられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単純に
シリコーン油やフッ素系油剤等で表面処理を行った粉体
を配合して耐水性を向上させても、これらの方法では化
粧膜の皮膚に対する付着性が弱いため容易に化粧膜は崩
れてしまう。逆に、後者の粘着性を向上させる方法は、
化粧膜の持続という面では効果が高いが、小道具へのと
れ、皮膚上でののびが重く、使用性を満足するものでは
ない。これ以外の方法としてポリオキシアルキレンアル
キル共変性オルガノポリシロキサンを配合し、これが皮
膚上で水分を吸収して増粘することにより粘着性成分を
配合したのと同様の効果を得ることができる。しかしな
がら、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポ
リシロキサンだけでは、固型粉末化粧料の油剤としては
粘度が高く官能が悪い。更に、経時でポリオキシアルキ
レンアルキル共変性オルガノポリシロキサンが水分を吸
収して固化し使用性が極端に低下することもある。この
ため耐水性が強く、化粧持ちにも優れ、官能面でも満足
のできる固型粉末化粧料の開発が望まれてきた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は鋭意研究を行った結果、長鎖アルキル含有ポリ
オキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンとフッ素
系油剤とを固型粉末化粧料に配合することにより、塗布
時はのびの軽い良好な使用感であるが塗布後に空気中又
は皮膚中の水分を吸収して増粘し、化粧膜強度が上がる
ことにより化粧持ちが向上する効果が得られることを見
いだし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、特定の長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性
オルガノポリシロキサンとフッ素系油剤とを含有するこ
とを特徴とする固型粉末化粧料を提供するものである。
【0005】本発明で用いられる長鎖アルキル含有ポリ
オキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンは、長鎖
アルキル基を含有する基とポリオキシアルキレン基とで
共変性されたオルガノポリシロキサンであれば、いずれ
のものも使用することができ、好ましくは次の一般式
(1)又は(3)で表されるものである。
【0006】
【化4】
【0007】(式中R1は同一又は異なっても良く、炭
素数1〜8のアルキル基、水素原子又はフェニル基を示
し、式中R2は下記一般式(2) −(C24O)x−(C36O)y−R3 …(2) であり、式中R3は炭素数1〜4のアルキル基または水
素原子であり、lは10〜200で、mは1〜25、そ
してnは平均分子中においてn≧mでそしてnは1〜6
6であり、hは7〜17であり、そしてR2の分子量は
250〜2000であり、その際xおよびyはオキシエ
チレン基とオキシプロピレン基との重量比が100:0
〜20:80であるように選択されている。)
【0008】
【化5】
【0009】(但し、式中R4は炭素数1〜10のアル
キル基、アリール基、アラルキル基又はフッ素置換アル
キル基、R5は下記一般式(4) −Cm2m−O−(C24O)d(C36O)e−R7 …(4) で示される有機基、R6は下記一般式(5) −Cn2n−O−(C24O)f(C36O)g−R8 …(5) で示される有機基(R7は水素原子もしくは炭素数1〜
5のアルキル基又はR9−(CO)−で示される有機
基、R8は炭素数12〜30の一価炭化水素基であり、
9は炭素数1〜5のアルキル基であり、dは2〜20
0の整数、eは0〜200の整数、且つd+eが3〜2
00であり、fは0〜50の整数、gは0〜50の整
数、且つf+gが0〜50であり、m及びnは0〜5の
整数である。)であり、a、b、cはそれぞれ1.0≦
a≦2.5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c
≦1.5である。)
【0010】本発明で用いる上記式(3)のシリコーン
化合物は、下記一般式(7)で示されるオルガノハイド
ロジェンポリシロキサンと下記一般式(8)で示される
ポリオキシアルキレン化合物、及び下記一般式(9)で
示されるアルキレン化合物とを白金触媒又はロジウム触
媒の存在下に付加反応させることにより1段階で容易に
合成することができる。 R4 a(b+c)SiO(4-a-b-c)/2 …(7) Cm(2m-1)−O−(C24O)d(C36O)e−R7 …(8) Cn(2n-1)−O−(C24O)f(C36O)g−R8 …(9) (但し、式中R4は炭素数1〜10のアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、R7
は水素原子若しくは炭素数1〜5のアルキル基又はR9
−(CO)−で示される有機基、R8は炭素数12〜3
0の一価炭化水素基であり、R9は炭素数1〜5のアル
キル基である。a、b、cはそれぞれ1.0≦a≦2.
5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦1.5
である。dは2〜200の整数、eは0〜200の整
数、且つd+eが3〜200であり、fは0〜50の整
数、gは0〜50の整数、且つf+gが0〜50であ
り、m及びnは0〜5の整数である。)
【0011】ここで、上記式(7)のオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンとしては、直鎖状、分岐状、環状
のいずれでもよいが、付加反応を円滑に進めるためには
主として直鎖状であることが好ましい。上記式(7)の
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと上記式(8)
のポリオキシアルキレン化合物、及び式(9)のアルキ
レン化合物との混合割合は、SiH基と末端不飽和基の
モル比で0.5〜2.0、好ましくは0.8〜1.2で
ある。
【0012】また、上記付加反応は、白金触媒又はロジ
ウム触媒の存在下で行うことが望ましく、具体的には塩
化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸−ビ
ニルシロキサン鎖体等が好適に使用される。尚、触媒の
使用量は、触媒量とすることができるが、特に白金又は
ロジウム量で50ppm以下、好ましくは20ppm以
下である。
【0013】上記付加反応は、必要に応じて有機溶剤中
で行っても良く、この有機溶剤としては、例えばメタノ
ール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール等の
脂肪族アルコール、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素、n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロ
ヘキサン等の脂肪族または脂環式炭化水素、ジクロロメ
タン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水
素等が挙げられるが、特に化粧品用途として用いるには
エタノール、2−プロパノールが好ましい。付加反応条
件は特に限定されないが、還流下で1〜10時間反応さ
せることが好ましい。
【0014】本発明で用いられる長鎖アルキル含有ポリ
オキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンは、例え
ば、一般式(1)で表されるアビルEM−90、アビル
B9806(共にゴールドシュミット社製)等市販され
ているものや、一般式(3)のシリコーン化合物(特開
平04−036324、特願平07−217666記載
のもの)を使用することができ、必要に応じて1種又は
2種以上を用いることができる。
【0015】本発明における長鎖アルキル含有ポリオキ
シアルキレン変性オルガノポリシロキサンの配合量は、
使用性、化粧持ち効果の点において全組成中に0.1〜
30.0重量%(以下単に「%」で示す。)が好まし
く、更に0.1〜20.0%がより好ましい。
【0016】本発明におけるフッ素系油剤としては下記
一般式(6)
【0017】
【化6】
【0018】(式中、R10、R11、R12、R13及びR14
は同一でも異なってもよく、それぞれフッ素原子、パー
フルオロアルキル基又はパーフルオロアルキルオキシ基
を示し、p、qおよびrは分子量が500〜100、0
00となる0以上の数を示す。但し、p=q=r=0と
なることはない。)で表わされるパーフルオロポリエー
テルであり、具体的にはフォンブリンHC/04(FO
MBLIN HC/04)、フォンブリンHC/25
(FOMBLIN HC/25)、フォンブリンHC/
R(FOMBLIN HC/R)(以上、モンテフルオ
ス社製)等の市販品が挙げられる。フッ素系油剤の好ま
しい配合量は0.01〜25%であり、さらに0.1〜
20%がより好ましい。
【0019】本発明における粉体の疎水化処理として
は、シリコーン類、フッ素化合物、油剤等による処理が
挙げられる。シリコーン処理としては、例えばメチルポ
リシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサン等の直鎖状ポリオルガノ
シロキサンやオクタメチルシクロキサン、デカメチルシ
クロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシ
ロキサンあるいはこれらの誘導体等の変性シリコーン等
が挙げられ、被覆方法は焼き付け処理、気層重合法等の
公知の方法で行うことができる。
【0020】フッ素化合物処理としては、例えばパーフ
ルオロアルキル基含有エステル、パーフルオロアルキル
シラン、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロアル
キル基を有する重合体等が挙げられ、被覆方法はフッ素
化合物をベンゼン、トルエン等の有機溶媒に加熱溶解
し、その中に母体とする顔料を加えた後攪拌し、溶媒を
除去した後乾燥して処理する方法や、母体とする顔料に
水を加えてスラリー状態とすると共に、フルオロアルキ
ル基を有する化合物に水を加えて攪拌しエマルジョン状
態にして徐々に両者を混合し、これを酸性とした後常温
または高温静置等によりエマルジョンを破壊して母体顔
料の表面にフルオロアルキル基を有する化合物を被覆さ
せた後、濾過、乾燥して処理する等の方法がある。
【0021】油剤処理としては、例えば流動パラフィ
ン、スクワラン等の常温で液状の油剤、ワセリン、ラノ
リン等の半固型油、マイクロクリスタリンワックス、ポ
リワックス等の固型油等が挙げられ、被覆方法は有機溶
媒に加熱溶解して、その中に母体となる顔料を加え、攪
拌した後、溶媒を除去した後、乾燥して処理する方法が
一般的であるが、これ以外の公知の方法でもかまわな
い。
【0022】これらの疎水化処理は、必要に応じて、シ
リコーン類、フッ素化合物、油剤等より選ばれる1種又
は2種以上の油で処理することができる。最適な処理量
は処理を施す粉体にもよるが、0.01〜20%が好ま
しく、更に0.05〜15%がより好ましい。
【0023】本発明における粉体は、通常メークアップ
化粧料に用いられるものであれば、いずれのものも使用
でき、例えばタルク、カオリン、セリサイト、マイカ、
合成マイカ、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ
酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニ
ウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、無水ケイ酸、窒
化ホウ素等の無機体質顔料;酸化チタン、酸化亜鉛等の
無機白色顔料;ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、
紺青等の無機着色顔料;雲母チタン、酸化鉄雲母チタ
ン、オキシ塩化ビスマス等のパール顔料;タール色素、
カーボンブラック、天然色素等の有機着色顔料;ナイロ
ンパウダー、シルクパウダー、ポリエチレンパウダー、
シリコーンパウダー、ウレタンパウダー、結晶セルロー
ス、N−アシルリジン類等の有機粉体等が挙げられ、必
要に応じて1種又は2種以上を用いる事ができる。
【0024】本発明の固型粉末化粧料は、上記必須成分
の他、油性基剤を配合することができる。本発明で用い
られる油性基剤としては、通常用いられる固体、半固体
及び液体油であれば、特に限定されるものではないが、
動物油、植物油、鉱物油、合成油を問わず、炭化水素
類、油脂類、ロウ類、エステル類、脂肪酸類、高級アル
コール類、シリコーン油類、フッ素系油類、親油性界面
活性剤類等が挙げられる。例えば、流動パラフィン、ス
クワラン、ポリブテン、ワセリン、パラフィンワック
ス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、合成炭化水素ワックス、ホホバ油、モクロウ、ミツ
ロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ジメチルポ
リシロキサン、メチル(デカメチル)シクロポリシロキ
サン、三次元架橋構造を有するジメチルポリシロキサン
重合物、トリメチルシロキシケイ酸、メタクリル変性メ
チルポリシロキサン、モノ(ジ又はトリ)イソステアリ
ン酸ポリグリセリル等を使用することができ、必要に応
じて1種又は2種以上を用いることができる。
【0025】更に本発明の固型粉末化粧料には、上記成
分の他、化粧品一般に使用される界面活性剤、酸化防止
剤、高分子化合物、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、保湿
剤、美容成分等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜
配合することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の固型粉末化粧料には、口
紅、アイシャドウ、アイブロウ、アイライナー、ファン
デーション、ほほ紅、粉おしろい等が該当し、加熱、混
合、撹拌等によって製造することができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0028】製造例1 長鎖アルキル含有ポリオキシア
ルキレン変性オルガノポリシロキサン 反応器に、下記平均組成式(10)
【0029】
【化7】
【0030】で示されるオルガノハイドロジェンシロキ
サン183重量部、下記平均組成式(11) CH2=CHCH2O(C240)9H …(11) で示されるポリオキシアルキレン182重量部、下記平
均組成式(12) CH2=CHCH2O(C36O)31835 …(12) で示されるオレイルアルコール誘導体434重量部、及
びエタノール160重量部を混合し、これに塩化白金酸
2%のエタノール溶液0.1重量部を加え、溶剤の還流
下に6時間反応させた。反応物を減圧下で加熱して溶剤
を溜去、続いて濾過を行い、下記反応式(13)で示さ
れるオルガノポリオシロキサンを得た。
【0031】
【化8】
【0032】 但し、R15:−C36O(C36O)3183516:−C36O(C240)9
【0033】製造例2 長鎖アルキル含有ポリオキシア
ルキレン変性オルガノポリシロキサン反応器に、前記平
均組成式(10)で示されるオルガノハイドロジェンシ
ロキサン183重量部と、下記平均組成式(14) CH2=C(CH3)CH2CH2O(C240)9H …(14) で示されるポリオキシアルキレン241重量部、下記平
均組成式(15) CH2=CHCH2O(C36O)31429 …(15) で示されるミリスチルアルコール誘導体343重量部、
及びエタノール160重量部を混合し、これに塩化白金
酸2%のエタノール溶液0.1重量部を加え、溶剤の還
流下に6時間反応させた。反応物を減圧下で加熱して溶
剤を溜去、続いて濾過を行い、下記反応式(16)で示
されるオルガノポリオシロキサンを得た。
【0034】
【化9】
【0035】 但し、R17:−C36O(C36O)3142918:−CH2CH(CH3)CH2CH2O(C240)
9
【0036】実施例1〜5及び比較例1〜3 <アイ
シャドウ> 表1に示す組成のアイシャドウを調製し、使用性、化粧
持ち及び経時安定性について評価を行った。その結果も
併せて表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】(製法)A成分を混合攪拌した後、B成分
を添加して均一に濡らし、これをバンタムミキサーにて
粉砕処理したものを金皿にプレス成型してアイシャドウ
を得た。
【0039】(評価方法) (a)塗布具へのとれ(使用性) 各試料のアイシャドウチップへのつきの良さを評価し
た。 (b)のびの軽さ、スライド性の良さ(使用性) 各試料を目元に塗布し、のびの良さ、ぼかしやすさ(ス
ライド性)を評価した。 (c)化粧膜の持続性(通常時の化粧持ち) 各試料を目元に塗布し、パネルに通常の生活をしてもら
い、半日経過後化粧膜の状態を評価した。(a)〜
(c)の評価はアイシャドウチップを使用して行った。 (d)化粧膜の持続性:耐水性(運動時の化粧持ち) 各試料を目元に塗布し、パネルに水泳をしてもらい、2
0分間ずつ2回泳いだ後の化粧膜の状態を評価した。
(a)〜(d)の評価はアイシャドウチップを使用して
行った。 (e)経時安定性 各試料を2週間、高温多湿条件下(40℃、湿度70
%)にセットし、標準品(デシケータ保管)と使用性
(とれ)の差があるか評価した。
【0040】(a)〜(d)の評価項目について、10
名の官能検査パネルにより下記の7段階(0〜6)の絶
対評価を行い、その平均点を更に4段階に分けて評価し
た。 評価基準 (1)絶対評価 6:非常に良い 5:良い 4:やや良い 3:普通 2:やや悪い 1:悪い 0:非常に悪い (2)4段階評価 5点以上 :◎ 4点以上5点未満:○ 2点以上4点未満:△ 2点未満 :× (e)については以下の評価基準に従って行った。 標準品と差が無い :◎ 標準品よりややとれが悪い :○ 標準品に比べかなりとれが悪い:△ ほとんどとれない :×
【0041】表1の結果から明らかなように、本発明品
である実施例1〜5のアイシャドウは、比較例1〜3の
アイシャドウに比較して、塗布具へのとれ、のび、スラ
イド性等の使用性、通常時、運動時の化粧持ち及び経時
安定性の全ての面で、はるかに優れた特性を有している
ことがわかる。
【0042】実施例6:ファンデーション (成分) (%) (1)シリコーン処理タルク 40.0 (2)シリコーン処理セリサイト 残量 (3)シリコーン処理酸化チタン 10.0 (4)ナイロンパウダー 3.0 (5)シリコーン処理ベンガラ 1.0 (6)シリコーン処理黄酸化鉄 1.5 (7)シリコーン処理黒酸化鉄 0.5 (8)シリコーン油 1.0 (9)流動パラフィン 1.5 (10)ワセリン 1.0 (11)製造例1のシリコーン化合物 2.5 (12)フォンブリンHC/04 5.0 (13)香料 適量
【0043】(製法)成分(1)〜(7)を混合攪拌
し、これに(8)〜(13)を加えて均一に濡らし、バ
ンタムミキサーにて粉砕する。これを金皿にプレス成型
してファンデーションを製造した。
【0044】実施例7:パウダータイプ口紅 (成分) (%) (1)シリコーン処理マイカ 残量 (2)油剤処理タルク 20.0 (3)ナイロンパウダー 5.0 (4)シリコーン処理雲母チタン 20.0 (5)シリコーン処理黒酸化鉄 0.5 (6)シリコーン処理群青 1.0 (7)シリコーン処理赤色202号 1.5 (8)シリコーン油 3.0 (9)ワセリン 2.0 (10)流動パラフィン 2.5 (11)製造例2のシリコーン化合物 10.0 (12)フォンブリンHC/25 4.0 (13)香料 適量
【0045】(製法)成分(1)〜(7)を混合攪拌
し、これに(8)〜(13)を添加して均一に濡らす。
更にバンタムミキサーにて粉砕した後、金皿にプレス成
型し、パウダータイプ口紅を得た。
【0046】実施例8:アイブロウ (成分) (%) (1)フッ素化合物処理タルク 20.0 (2)シリコーン処理セリサイト 残量 (3)シリコーン処理黒酸化鉄 35.0 (4)シリコーン処理ベンガラ 8.0 (5)シリコーン油 1.5 (6)流動パラフィン 2.0 (7)ワセリン 3.0 (8)フォンブリンHC/25 15.0 (9)アビルEM−90 4.0
【0047】(製法)成分(1)〜(4)を混合攪拌
し、これに(5)〜(9)を添加して均一に濡れさせ
る。更にバンタムミキサーにて粉砕した後、金皿にプレ
ス成型しアイブロウを得た。
【0048】上記の実施例6〜8で得られた本発明品
は、いずれも塗布具へのとれ、のび、スライド性等の使
用性及び通常時、運動時の化粧持ちに優れるものであ
り、経時安定性も良好なものであった。
【0049】
【発明の効果】本発明の固型粉末化粧料は、特定の長鎖
アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシ
ロキサンとフッ素系油剤とを含有することにより、塗布
具へのとれ、のび、スライド性等の使用性、通常時、運
動時の化粧持ちにおいて優れるものであり、経時安定性
も良好なものであった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン
    変性オルガノポリシロキサンとフッ素系油剤とを含有す
    ることを特徴とする固型粉末化粧料。
  2. 【請求項2】 長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン
    変性オルガノポリシロキサンを化粧料中に0.1〜30
    重量%配合することを特徴とする請求項1記載の固型粉
    末化粧料。
  3. 【請求項3】 長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン
    変性オルガノポリシロキサンが下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1は同一又は異なっても良く、炭素数1〜8
    のアルキル基、水素原子又はフェニル基を示し、式中R
    2は下記一般式(2) −(C24O)x−(C36O)y−R3 …(2) であり、式中R3は炭素数1〜4のアルキル基または水
    素原子であり、lは10〜200で、mは1〜25、そ
    してnは平均分子中においてn≧mでそしてnは1〜6
    6であり、hは7〜17であり、そしてR2の分子量は
    250〜2000であり、その際xおよびyはオキシエ
    チレン基とオキシプロピレン基との重量比が100:0
    〜20:80であるように選択されている。)で表され
    るシリコーン化合物であることを特徴とする請求項1又
    は2記載の固型粉末化粧料。
  4. 【請求項4】 長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン
    変性オルガノポリシロキサンが下記一般式(3) 【化2】 (但し、式中R4は炭素数1〜10のアルキル基、アリ
    ール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、R5
    は下記一般式(4) −Cm2m−O−(C24O)d(C36O)e−R7 …(4) で示される有機基、R6は下記一般式(5) −Cn2n−O−(C24O)f(C36O)g−R8 …(5) で示される有機基(R7は水素原子もしくは炭素数1〜
    5のアルキル基又はR9−(CO)−で示される有機
    基、R8は炭素数12〜30の一価炭化水素基であり、
    9は炭素数1〜5のアルキル基であり、dは2〜20
    0の整数、eは0〜200の整数、且つd+eが3〜2
    00であり、fは0〜50の整数、gは0〜50の整
    数、且つf+gが0〜50であり、m及びnは0〜5の
    整数である。)であり、a、b、cはそれぞれ1.0≦
    a≦2.5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c
    ≦1.5である。)で表されるシリコーン化合物である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の固型粉末化粧
    料。
  5. 【請求項5】フッ素系油剤が下記一般式(6) 【化3】 (式中、R10、R11、R12、R13及びR14は同一でも異
    なってもよく、それぞれフッ素原子、パーフルオロアル
    キル基又はパーフルオロアルキルオキシ基を示し、p、
    qおよびrは分子量が500〜100、000となる0
    以上の数を示す。但し、p=q=r=0となることはな
    い。)で表わされるパーフルオロポリエーテルよりなる
    群から選ばれた少なくとも1つの化合物を含有すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の固型
    粉末化粧料。
  6. 【請求項6】配合される粉体の一部又は全部が疎水化処
    理されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項
    に記載の固型粉末化粧料。
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