JPH10181585A - 搬送車 - Google Patents

搬送車

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Publication number
JPH10181585A
JPH10181585A JP34688896A JP34688896A JPH10181585A JP H10181585 A JPH10181585 A JP H10181585A JP 34688896 A JP34688896 A JP 34688896A JP 34688896 A JP34688896 A JP 34688896A JP H10181585 A JPH10181585 A JP H10181585A
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JP
Japan
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wheel
wheels
driven
floor surface
drive
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JP34688896A
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English (en)
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Haruhiro Watanabe
治宏 渡邉
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Publication date
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  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動輪の取付け構造を簡略化しながら、床面
に凹凸があるような場合でも、走行途中で立ち往生する
ようなことなく、安定した走行姿勢で走行させることが
でき、しかも、駆動輪を正常に駆動させることができな
いような場合は、その搬送車を人力で簡便に移動させる
ことができるようにする。 【解決手段】 案内体に沿って移動する被案内部を設け
て、一箇所に設けた非操舵式の駆動輪12と二箇所に設
けた非操舵式の従動輪とで案内体に沿って床面上を駆動
走行させるように構成し、前記二箇所に設けた従動輪と
によって、駆動輪を床面から浮上させた浮上状態に支持
するための遊転輪14を、車体11に対する上下位置調
節によって、駆動輪と従動輪との三輪が床面に同時に接
触することを許容する非支持状態と、浮上状態における
支持作用状態とに切換可能に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば倉庫や工場
等において使用される搬送車であって、案内体に沿って
移動する被案内部を設けて、非操舵式の駆動輪と非操舵
式の従動輪とで前記案内体に沿って床面上を駆動走行さ
せるように構成されている搬送車に関する。
【0002】
【従来の技術】冒記搬送車は案内体に沿って床面上を走
行させるので、速い走行速度で目的の場所まで迅速に走
行させることができるが、従来、例えば特公昭59−4
5541号公報に記載されているように、一箇所に設け
た駆動輪と四箇所に設けた従動輪との五輪で床面上を走
行させるように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この為、床面に凹凸が
あるような場合には、それら五輪のうちのいずれか二輪
が床面から浮上して走行姿勢が不安定になり易い欠点が
あり、特に、駆動輪が床面から浮上すると、走行力が不
足して走行途中で立ち往生するおそれがあるので、走行
に必要な駆動輪の床面に対する接触圧力を確保できるよ
うに、駆動輪を床面側に弾性的に押圧させる押圧手段を
設けており、駆動輪の取付け構造が複雑化する欠点があ
る。また、駆動輪を正常に駆動させることができないよ
うな場合は、床面側に押圧されている駆動輪が抵抗にな
って、その搬送車を人力で簡便に移動させることができ
ず、例えばクレーン等を使用して移動させなければなら
ない欠点がある。本発明は上記実情に鑑みてなされたも
のであって、車体の支持構造を工夫することにより、駆
動輪の取付け構造を簡略化しながら、床面に凹凸がある
ような場合でも、走行途中で立ち往生するようなことな
く、安定した走行姿勢で走行させることができ、しか
も、駆動輪を正常に駆動させることができないような場
合は、その搬送車を人力で簡便に移動させることができ
るようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の搬送車
は、駆動走行させる場合には、遊転輪を、車体に対する
上下位置調節によって、駆動輪と従動輪との三輪が床面
に同時に接触することを許容する非支持状態に切り換え
て、それらの三輪で案内体に沿って床面上を走行させる
ことができるので、床面に凹凸があるような場合でも、
車体はそれらの三輪で支持されて駆動輪が床面から浮上
するおそれがなく、駆動輪を床面側に弾性的に押圧する
押圧手段を設けることなく、駆動輪の床面に対する接触
圧力を確保できる。また、駆動輪を正常に駆動させるこ
とができないような場合には、遊転輪を、車体に対する
上下位置調節によって、二箇所に設けた従動輪とによっ
て駆動輪を床面から浮上させた浮上状態で支持する支持
作用状態に切り換えると、駆動輪が抵抗にならない状態
で、その搬送車を人力で簡便に移動させることができ
る。従って、駆動輪を床面側に弾性的に押圧する押圧手
段を設けることなく、床面に凹凸があるような場合で
も、駆動輪の床面に対する接触圧力を確保できるので、
駆動輪の取付け構造を簡略化しながら、床面に凹凸があ
るような場合でも、走行途中で立ち往生するようなこと
なく、安定した走行姿勢で走行させることができ、しか
も、駆動輪を正常に駆動させることができないような場
合は、駆動輪を床面から浮上させて、その搬送車を人力
で簡便に移動させることができる。
【0005】請求項2記載の搬送車は、駆動輪の走行方
向前後の各々に、従動輪と遊転輪とが設けられているの
で、駆動走行時においては、車体重量を駆動輪と従動輪
とにバランス良く分散させ、人力による移動時において
は、車体重量を遊転輪と従動輪とにバランス良く分散さ
せて、その姿勢を安定させることができる。また、被案
内部が、駆動輪の従動輪から車体横幅方向に離れる側の
車体横側方に設けられているので、案内体に沿う走行経
路が曲がっている場合でも、従動輪の駆動輪から車体横
幅方向に離れる側の車体横側方に被案内部を設ける場合
に比べて、車体を走行経路に沿う姿勢になるように回転
させ易く、円滑に駆動走行させることができる。更に、
その搬送車を人力で移動させるときには、被案内部を案
内体から離脱させて、案内体に沿う走行経路から離れ
た、別の搬送車の走行の邪魔にならない場所に移動させ
ることができる。
【0006】請求項3記載の搬送車は、駆動輪と従動輪
との三輪で駆動走行させる場合に特有の、走行開始時や
走行停止時等のように走行速度を加速したり減速したり
する時に生じ易い走行姿勢のふらつきを、駆動走行に必
要な駆動輪の床面に対する接触圧力を確保しながら、衝
撃が少ない状態で抑制できる。つまり、駆動輪と従動輪
との三輪で駆動走行させる場合、走行速度を加速したり
減速したりする時の慣性力で、車体が駆動輪と一箇所の
従動輪とを支点にして揺動しようとして、残り一箇所の
従動輪が床面から浮上し易く、走行姿勢が不安定になり
易いが、遊転輪が、前記非支持状態において、床面側に
向けて弾性付勢された状態で上下移動可能に設けられて
いるので、加速或いは減速時の慣性力で車体が揺動する
と、床面に接触した遊転輪がその慣性力の大きさに応じ
て弾性変位して、床面に対して突っ張り作用し、従動輪
の床面からの浮上を衝撃が少ない状態で阻止しながら、
走行に必要な駆動輪の床面に対する接触圧力を確保し易
いとともに、遊転輪の上方への移動範囲が規制されてい
るので、許容範囲を越えるような車体の揺動を阻止する
ことができる。
【0007】請求項4記載の搬送車は、従動輪と遊転輪
とがキャスタ輪機能を備えるように設けられているの
で、駆動輪を床面から浮上させて搬送車を人力で移動さ
せる場合に、案内体に沿う走行経路が曲がっていても、
その案内体に沿って容易に移動させることができるとと
もに、被案内部を案内体から離脱させて移動させる場合
には、所望の方向に容易に移動させることができる。
【0008】請求項5記載の搬送車は、遊転輪が移動方
向に向くように支持部材が回動するので、駆動輪を床面
から浮上させて搬送車を人力で移動させる場合に、その
遊転輪を移動方向に向けて円滑に回転させて、容易に移
動させることができるとともに、支持部材の上方側への
揺動範囲の変更調節によって、遊転輪を前記非支持状態
と前記浮上状態における支持作用状態とに切り換えるこ
とができるので、支持部材を上下にスライド移動自在に
設けて、その支持部材の上方側へのライド移動範囲を変
更調節する場合に比べて、構造を簡略化できる。
【0009】請求項6記載の搬送車は、支持部材を下向
き揺動させるように押し付ける押しボルトの螺進操作
で、支持部材の上方側への揺動範囲を変更調節できるの
で、遊転輪を軽い操作力で前記非支持状態と前記浮上状
態における支持作用状態とに切り換えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕図1に示すように、各種の物品Aをパ
レットPに載置した状態で収納保管する収納部1aが上
下方向および横方向に並ぶ保管棚1を複数個備え、保管
棚1どうしの間に、昇降台やフォークをなどを有するス
タッカクレーン2をレール3に沿って移動可能に設け、
一部の保管棚1の入口側に搬入リフタ4a、コンベア4
b、移載リフタ4cを有する搬入装置4を設け、一部の
保管棚1の入口側に搬出リフタ5a、コンベア5b、移
載リフタ5cを有する搬出装置5を設けてある。この搬
出装置5および前記搬入装置4に対して保管棚1とは反
対側に物品搬入部6および物品搬出部7を設けるととも
に、これら物品搬入部6、物品搬出部7と、前記搬入装
置4、搬出装置5との間を案内体としてのループ状のガ
イドレール8に沿って床面G上を搬送車Tが駆動走行す
るように構成し、もって、自動倉庫を構成してある。
【0011】すなわち、物品Aを収納するに当たり、物
品AをパレットPに載せたままで入庫コンベア9によっ
て物品搬入部6に供給する。すると、物品Aがパレット
Pに載せられた状態で物品搬入部6から搬送車Tに移載
されて、いずれかの搬入装置4に搬送され、その移載リ
フタ4cにパレットPと共に移載される。搬入装置4は
物品AをパレットPと共に移載リフタ4cからコンベア
4bによって搬入リフタ4aに搬送し、この搬入リフタ
4aからスタッカクレーン2に移載する。スタッカクレ
ーン2は搬入装置4aからの物品Aを保管棚1の多数の
収納部1aのうちのその物品Aを収納するべき所定の収
納部1aに搬送してパレットPと共に移載する。
【0012】また、物品Aを取り出すに当たり、その指
令を制御装置に入力する。すると、スタッカクレーン2
が制御装置からの情報に基づいてその物品Aが収納され
ている保管棚1の収納部1aに移動して物品Aをパレッ
トPと共に取り出し、搬出装置5に搬送してこれの搬出
リフタ5aに移載する。搬出装置5は物品Aをパレット
Pと共に搬出リフタ5aからコンベア5bによって移載
リフタ5aに搬送し、この移載リフタ5からパレットP
に載せたままで搬送車Tに移載する。搬送車Tは物品A
を物品搬出部7に搬送してパレットPと共に移載し、出
庫コンベア10が物品AをパレットPに載せたままで物
品搬出部7から出庫箇所に搬送する。
【0013】前記搬送車Tは、図2および図3に示すよ
うに、走行方向前後に間隔を隔てた位置であって、か
つ、走行方向視で略同じ位置の二箇所に設けた非操舵式
の従動輪13と、これらの二箇所に設けた従動輪13の
走行方向中間位置であって、かつ、それらの従動輪13
から車体横幅方向に離れた位置の一箇所に設けた非操舵
式の駆動輪12との三輪を備え、ガイドレール8に沿っ
て移動する被案内部30が、駆動輪12の従動輪13か
ら車体横幅方向に離れる側の車体横側方に設けられ、補
助輪14が駆動輪12を走行方向前後から挟む位置の二
箇所に設けられ、駆動輪12と従動輪13との三輪でガ
イドレール8に沿って床面G上を駆動走行させるように
構成されている。
【0014】すなわち、左右一対の車体前後方向に長い
メインフレーム11a,11bと、両メインフレーム1
1a,11bの前端側どうしを連結する前連結フレーム
11cと、両メインフレーム11a,11bの後端側ど
うしを連結する後連結フレーム11dとによって車体1
1を形成し、左側のメインフレーム11aの前後方向で
の中間部の下側に走行用の駆動輪12を電動モータM1
によって駆動できるように取付け、右側のメインフレー
ム11bの前端側と後端側との下面側に従動輪13を遊
転自在に取付け、左側のメインフレーム11aの前記駆
動輪12よりも車体前方側の下面側と車体後方側の下面
側とに補助輪14を取付け、左側のメインフレーム11
aの前端側の左横外側と後端側の左横外側とに4個のガ
イドローラ31,32を有する被案内部30を備え、こ
れら前後一対の被案内部30,30の上方および横側方
を覆うガイドカバー15を左側のメインフレーム11a
から車体11の横外側に延出させ、両メインフレーム1
1a,11bの前端側の上面側どうしにわたって前側の
荷受け台装置40を、両メインフレーム11a,11b
の後端側の上面側どうしにわたって後側の荷受け台装置
40をそれぞれ取付け、前記電動モータM1や両荷受け
台装置40の電動モータM2に電力供給するとともにこ
れらの制御を行う電源部16と、この電源部16の上下
および横側を覆う電源部カバー17とを右側のメインフ
レーム11bに支持させ、前連結フレーム11cの前面
側に樹脂製のフロントバンパー18を取付け、後連結フ
レーム11dの後面側に樹脂製のリヤバンパー19を取
付けてある。
【0015】図4に明示するように、前記駆動輪12
は、メインフレーム11aの下面側に固定された車軸ケ
ース20が車体横方向の軸芯Yまわりでの回転のみ可能
に支持しているとともに前記電動モータM1によって駆
動される車軸21に一体回転自在に支持させてある。こ
れにより、駆動輪12は、車体11を推進させるように
駆動制御されるが、車体11の走行向きを変更するよう
な操向制御がされない非操舵輪になっており、そして、
被案内部30に極力近づくように車体11の左右方向で
の中心CLに対して前記被案内部30が位置する側に偏
位している。
【0016】図5に明示するように、前記前後一対の従
動輪13,13のいずれもは、メインフレーム11bが
車輪支持部材22を介して支持する車軸23に相対回転
自在に取付けた一対の遊転輪体13a,13aによって
構成してある。車輪支持部材22は、メインフレーム1
1bに固定している支持具24と車輪支持部材22との
間に介在するベアリングを介して前記支持具24に支持
させて、車体11に対して車体上下方向の軸芯X1まわ
りで自由に回動するように構成してある。車軸23は、
車輪支持部材22が備える前後一対の支持ピン25,2
5に前記軸芯X1に直交する支持ピン25の軸芯まわり
で回動自在に支持させて、車体11に対して前記軸芯X
1に直交する方向の軸芯まわりでローリングするように
構成してある。
【0017】これにより、前側の従動輪13も後側の従
動輪13も、車体11の走行向きが変化した際に一対の
遊転輪体13a,13aの接地と相対回転とのための自
ずと車体11に対して軸芯X1まわりで旋回して車体走
行方向に沿う取付け向きになるキャスタ輪機能を備える
とともに、車体11が左右に傾斜しても自ずと車体11
に対して支持ピン25の軸芯まわりで傾斜して床面上に
確実に接触するようにローリング機能を備えている。そ
して、車体11の走行向きを変更するような操向制御が
されない非操舵輪になっている。
【0018】図6に明示するように、前記前後一対の補
助輪14,14のいずれもは、補助輪14を遊転自在に
支持する車輪側支持部材26を、メインフレーム11a
が車体上下方向の軸芯X2まわりで旋回自在に支持して
いる車体側支持部材27に、補助輪14の車軸芯に平行
でこの車軸芯とは偏位している連結ピン28によって回
動自在に連結することにより、車体11に取付けて、車
体11の走行向きが変化すると、自ずと車体11に対し
て軸芯X2まわりで旋回して車体走行方向に沿う取付け
向きになるキャスタ輪機能を備えるように設けられてい
る。
【0019】前記前後一対の補助輪14,14の各々
は、車体側支持部材27と車輪側支持部材26との間に
装着した弾性体としての圧縮コイルばねSによって、走
行に必要な駆動輪12の床面Gに対する接触圧力が不足
しない程度の付勢力で床面Gに向けて弾性付勢して、連
結ピン28の横軸芯周りで上下揺動移動可能に支持さ
れ、補助輪14が車体側支持部材27に対して連結ピン
28の軸芯まわりで上昇揺動するに伴い、車輪側支持部
材26の基端側の上面側に突出している当り部26aが
接当するストッパーボルト29を車体側支持部材27に
付設して、補助輪14の上方への揺動移動範囲を規制す
るように構成されている。
【0020】これにより、一定速度による走行時には、
駆動輪12と従動輪13との三輪に加えて、前後一対の
補助輪14,14が床面Gに対して接触する状態で駆動
走行し、走行開始時の慣性力で車体11が、駆動輪12
と後側の従動輪13とを支点にして走行方向後方側に向
けて揺動しようとすると、後側の補助輪14の接触圧力
が増大して、その補助輪14が圧縮コイルばねSの付勢
力に抗して連結ピン28の軸芯まわりで車体11に対し
て上昇揺動し、走行停止時の慣性力で車体11が、駆動
輪12と前側の従動輪13とを支点にして走行方向前方
側に向けて揺動しようとすると、前側の補助輪14の接
触圧力が増大して、その補助輪14が圧縮コイルばねS
の付勢力に抗して連結ピン28の軸芯まわりで車体11
に対して上昇揺動し、いずれの場合でも、補助輪14に
よる床面Gに対する突っ張り作用で従動輪13の床面G
からの浮上が阻止され、車輪側支持体26がストッパー
ボルト29に接当する限界まで上昇揺動すると、車体1
1はそれ以上傾斜しないように受け止め支持される。
【0021】図7および図8に明示するように、前記前
後一対の被案内部30,30のいずれもは、メインフレ
ーム11aの下面側に固定されているガイドブラケット
33から車体11の横外側に延出するガイドアーム34
と、このガイドアーム34の延出端側にこの箇所を回転
自在に貫通する回転支軸35によって車体上下方向の軸
芯P1まわりで回転自在に取付けたローラ支持体36
と、このローラ支持体36から下向きに延出する4本の
ローラ支軸37それぞれに1個ずつ回転自在に取付けた
計4個の前記ガイドローラ31,32とによって構成し
てある。
【0022】そして、ガイドアーム34の基端側に備え
た長孔34aと、この長孔34aを貫通するように構成
してガイドブラケット33に付設した車体前後方向のア
ーム連結ピン38とによってガイドアーム34とガイド
ブラケット33とを連結し、ガイドアーム34をアーム
連結ピン38を支点にしてガイドブラケット33に対し
て上下に揺動操作することにより、被案内部30が、図
8に実線で示す如く、4個のガイドローラ31,32が
車体11から横外側に突出するとともに前記ガイドレー
ル8に接触するように上方から装着される装着状態と、
図8に二点鎖線で示す如く、4個のガイドローラ31,
32がガイドレール8から上方に抜け出てそのガイドレ
ール8から離脱される離脱状態とに切り換え自在に設け
られ、離脱状態では被案内部30を車体上方側に倒して
格納できるようにしてある。
【0023】また、被案内部30をガイドレール8に作
用させる際には、ガイドアーム34の基端側にその上面
側から装着してガイドアーム34をガイドブラケット3
3に締付け固定するように構成した複数本のロックボル
ト39を作用させることにより、前記装着状態に固定す
るようにしてある。被案内部30を装着状態に固定する
と、前記軸芯P1がガイドレール8の直上方に位置し、
かつ、前記4個のガイドローラ31,32のうちの前記
軸芯P1よりも車体外側に位置する2個のガイドローラ
31,31がガイドレール8の左側の側面に車体前後方
向に並んで接触し、前記軸芯P1よりも車体内側に位置
する2個のガイドローラ32,32がガイドレール8の
右側の側面に車体前後方向に並んで接触するように構成
してある。これにより、両被案内部30,30は、駆動
輪12による推進作用と、4個のガイドローラ31,3
2の案内作用とのためにガイドレール8に沿って移動
し、車体11をガイドレール8に沿って走行するように
操向制御する。
【0024】図2および図9に示すように、前記前後の
荷受け台装置40,40のいずれもは、メインフレーム
11aと11bとにわたって取付けたコンベアケース4
1と、このコンベアケース41に前記電動モータM2に
よって正回転方向と逆回転方向とに回動駆動できるよう
に取付けた無端チェーンでなるチェーンコンベア42
と、前記コンベアケース41が支持する搬送ガイド43
とによって構成してある。すなわち、前後いずれもの荷
受け台装置40は、パレットPの一端側を正回転方向に
回動する無端チェーン42によって搬送ガイド43に沿
わせてコンベアケース41の上方に搬入することによ
り、搬送用の物品Aを前記移載リフタ5cや物品搬入部
6から車体11に積み込む。そして、コンベアケース4
1の上方に位置するパレットPの一端側を逆回転方向に
回動する無端チェーン42によって搬送ガイド43に沿
わせて車体11の横外側に搬出することにより、搬送用
の物品Aを車体11から前記移載リフタ4cや物品搬出
部7に降ろす。
【0025】図8に示すように、前記前後一対のガイド
ブラケット33,33のいずれか一方のガイドブラケッ
ト33から延出する集電アーム50に車体上下方向に並
ぶ複数個の集電子51を支持させるとともに、これら集
電子51は、ガイドレール8の支柱52が支持する給電
レール53に接触し、駆動用電力を給電レール53から
取り入れるとともに前記電源部16を介して前記電動モ
ータM1,M2に供給するように構成してある。
【0026】つまり、搬送車Tは、前後一対の被案内部
30,30によってガイドレール8に沿うように操向制
御されながら、かつ、集電子51によって駆動用電力を
給電レール53から取り入れて電動モータM1に供給し
ながら、1個の駆動輪12と2個の従動輪13,13と
に荷重を支持させながらこれら3個の車輪12,13,
13によって床面上を自走していく。ガイドレール8が
湾曲していても、ローラ支持体36が軸芯P1まわりで
車体11に対して回動して、全てのガイドローラ31,
32がガイドレール8に確実に接触して被案内部30が
ガイドレール8に精度よく沿うことにより、各被案内部
30,30とガイドレール8との間にこじれが発生しに
くいとともに駆動輪12の推進力のロスが発生しにくい
状態で、その湾曲部に沿ってスムーズに走行していく。
また、車体11が、走行振動や床面Gの凹凸、加減速時
の慣性力等に起因して前後に揺動しようとすると、補助
輪14の床面Gに対する突っ張り作用で従動輪13の床
面Gからの浮上が阻止され、上昇限界に至った際にはそ
れ以上傾斜しないように補助輪14によって支持され
て、安定よく走行していく。
【0027】そして、物品搬入の際には、物品搬入部6
の横側で停止して前後一対のチェーンコンベア42,4
2によってパレットPを前側の荷受け装置40と後側の
荷受け装置と40にわたって搬入することによって物品
Aを積み込み、いずれかの搬入装置4の移載リフト4c
の横側で停止して前後一対のチェーンコンベア42,4
2によってパレットPを両荷受け装置40,40から搬
出することによって物品Aを移載リフト4cに降ろす。
また、物品搬出の際には、いずれかの搬出装置5の移載
リフタ5cの横側で停止して前後一対のチェーンコンベ
ア42,42によってパレットPを前側の荷受け装置4
0と後側の荷受け装置と40にわたって搬入することに
よって物品Aを積み込み、物品搬出部7の横側で停止し
て前後一対のチェーンコンベア42,42によってパレ
ットPを両荷受け装置40,40から搬出することによ
って物品Aを物品搬出部7に降ろす。
【0028】また、図10,図11に示すように、駆動
輪12を正常に駆動できないような場合に、その駆動輪
12を床面Gから浮上させて、搬送車Tを人力で容易に
移動させることができるように、前後一対の補助輪1
4,14の各々が、前後一対の従動輪13,13とによ
って、駆動輪12を床面Gから浮上させた浮上状態に支
持するための遊転輪に構成されている。
【0029】つまり、図10に示すように、前記ストッ
パーボルト29を、車輪側支持部材26の当り部26a
を押圧して連結ピン28の横軸芯周りで下向きに揺動さ
せるように押し付ける押しボルトに兼用して、そのスト
ッパーボルト29の螺進操作で車輪側支持部材26の上
方への揺動範囲を変更調節する調節手段60が構成さ
れ、その調節手段60による調節操作で補助輪14の車
体11に対する上下位置を調節して、その補助輪14
が、駆動輪12と従動輪13との三輪が床面Gに同時に
接触することを許容する非支持状態と、前記浮上状態に
おける支持作用状態とに切換可能に設けられている。
【0030】〔第2実施形態〕図12は、車体前部の車
体横幅方向中央の一箇所に設けた非操舵式の駆動輪12
と、車体後部の車体横幅方向の左右二箇所に設けた非操
舵式の従動輪13との三輪を備え、駆動輪12の左右両
側に、第1実施形態で示したと同様の調節手段60を備
えた補助輪14を設けて、その補助輪14の各々を、駆
動輪12を床面Gから浮上させた浮上状態に支持するた
めの遊転輪に構成してある実施形態を示す。その他の構
成は第1実施形態と同様である。
【0031】〔その他の実施形態〕 1.二箇所に設けた従動輪とによって、駆動輪を床面か
ら浮上させた浮上状態に支持するための単一の遊転輪を
設けて、その単一の遊転輪の車体に対する上下位置調節
によって、駆動輪と従動輪との三輪が床面に同時に接触
することを許容する非支持状態と、前記浮上状態におけ
る支持作用状態とに切換可能に設けられている搬送車で
あっても良い。 2.駆動輪,従動輪及び遊転輪の各々は、複数の輪体を
同一軸芯周りで回転させるように構成されていても、単
一の輪体を回転させるように構成されていても良い。 3.二箇所に設けた従動輪とによって駆動輪を床面から
浮上させた浮上状態に支持するための遊転輪は、駆動走
行時には、床面から浮上させておくように構成されてい
ても良い。 4.請求項3記載の遊転輪は、弾性ゴムで床面側に向け
て弾性付勢されていても良い。 5.被案内部は、上記実施形態に示した如く車体から横
外側に突出するように設ける他、車体の左右方向での中
心線上に位置する箇所や、この中心線から横側に位置ず
れする箇所など車体の横幅内に設けて実施しても良い。 6.案内体としては、上記実施形態に示したガイドレー
ルに替えて、被案内部が係入されるガイド溝を搬送車の
搬送経路に沿わせて床面に形成して実施しても良く、こ
れらガイドレール、ガイド溝を総称して案内体と呼称す
る。 7.直線の走行経路に沿って案内する案内体を設けて、
その走行経路に沿って往復走行させるように設けられる
搬送車であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動倉庫の概略平面図
【図2】搬送車全体の平面図
【図3】搬送車全体の後面図
【図4】駆動輪取付け部の後面図
【図5】従動輪取付け部の後面図
【図6】補助輪取付け部の側面図
【図7】被案内部の平面図
【図8】被案内部の取付け部の断面図
【図9】荷受け装置の断面図
【図10】支持作用状態に切り換えた補助輪取付け部の
側面図
【図11】駆動輪を床面から浮上させた浮上状態を示す
要部側面図
【図12】第2実施形態を示す搬送車の概略平面図
【符号の説明】
8 案内体 11 車体 12 駆動輪 13 従動輪 14 遊転輪 26 支持部材 29 押しボルト 30 被案内部 60 調節手段 G 床面 X2 上下軸芯

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 案内体に沿って移動する被案内部を設け
    て、非操舵式の駆動輪と非操舵式の従動輪とで前記案内
    体に沿って床面上を駆動走行させるように構成されてい
    る搬送車であって、 一箇所に設けた前記駆動輪と二箇所に設けた前記従動輪
    との三輪で前記案内体に沿って前記床面上を駆動走行さ
    せるように構成され、 前記二箇所に設けた従動輪とによって、前記駆動輪を前
    記床面から浮上させた浮上状態に支持するための遊転輪
    が、車体に対する上下位置調節によって、前記駆動輪と
    前記従動輪との三輪が前記床面に同時に接触することを
    許容する非支持状態と、前記浮上状態における支持作用
    状態とに切換可能に設けられている搬送車。
  2. 【請求項2】 前記従動輪が、走行方向前後に間隔を隔
    てた位置であって、かつ、走行方向視で略同じ位置の二
    箇所に設けられ、 前記駆動輪が、前記二箇所に設けた従動輪の走行方向中
    間位置であって、かつ、それらの従動輪から車体横幅方
    向に離れた位置の一箇所に設けられ、 前記被案内部が、前記駆動輪の前記従動輪から車体横幅
    方向に離れる側の車体横側方に設けられ、 前記遊転輪が、前記駆動輪を走行方向前後から挟む位置
    の二箇所に設けられ、 前記被案内部が、前記案内体に装着される装着状態と、
    前記案内体から離脱される離脱状態とに切り換え自在に
    設けられている請求項1記載の搬送車。
  3. 【請求項3】 前記遊転輪が、前記非支持状態におい
    て、上方への移動範囲が規制され、かつ、前記床面側に
    向けて弾性付勢された状態で上下移動可能に設けられて
    いる請求項2記載の搬送車。
  4. 【請求項4】 前記従動輪と前記遊転輪とがキャスタ輪
    機能を備えるように設けられている請求項1〜3のいず
    れか1項記載の搬送車。
  5. 【請求項5】 上下軸芯周りで回動自在に設けた支持部
    材に前記遊転輪を支持して、その遊転輪がキャスタ輪機
    能を備えるように設けられ、 前記支持部材を横軸芯周りで上下揺動自在に設けるとと
    もに、前記支持部材の上方側への揺動範囲を変更調節す
    る調節手段を設けて、前記調節手段による調節操作で、
    前記遊転輪が前記非支持状態と、前記浮上状態における
    支持作用状態とに切換可能に設けられている請求項1〜
    4のいずれか1項記載の搬送車。
  6. 【請求項6】 前記調節手段が、前記支持部材を前記横
    軸芯周りで下向き揺動させるように押し付ける押しボル
    トを設けて、前記押しボルトの螺進操作で、前記支持部
    材の上方側への揺動範囲を変更調節するように構成され
    ている請求項5記載の搬送車。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20240051690A (ko) * 2022-10-13 2024-04-22 (주)이지시스템 슬립 현상 방지를 위한 서스펜션
KR102664854B1 (ko) * 2023-10-25 2024-05-13 아이엠로보틱스(주) 서스펜션 기능을 갖는 종동휠을 구비한 모빌리티

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