JPH10181289A - 塗膜転写具 - Google Patents
塗膜転写具Info
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- JPH10181289A JPH10181289A JP34988096A JP34988096A JPH10181289A JP H10181289 A JPH10181289 A JP H10181289A JP 34988096 A JP34988096 A JP 34988096A JP 34988096 A JP34988096 A JP 34988096A JP H10181289 A JPH10181289 A JP H10181289A
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- JP
- Japan
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- transfer
- ribbon
- case
- coating film
- head
- Prior art date
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- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H37/00—Article or web delivery apparatus incorporating devices for performing specified auxiliary operations
- B65H37/002—Web delivery apparatus, the web serving as support for articles, material or another web
- B65H37/005—Hand-held apparatus
- B65H37/007—Applicators for applying coatings, e.g. correction, colour or adhesive coatings
Abstract
(57)【要約】
【課題】 塗膜転写操作の簡便化を図りつつ、転写ヘッ
ドの変形や破損のない状態で転写リボの転写塗膜を被転
写面にムラなく確実、良好に転写することができる塗膜
転写具を提供する。 【解決手段】 ケースＣに、転写リボンＲを被転写面Ｂ
に押圧して、転写リボンＲの転写塗膜１を被転写面Ｂに
転写する転写ヘッド３と、転写ヘッド３のリボン押圧部
６を被転写面Ｂと平行又はほぼ平行に保持したまま被転
写面Ｂに沿って摺接案内する摺接ガイド部８を設けると
ともに、摺接ガイド部８を被転写面Ｂに接当させたと
き、その接当動作に連係して転写ヘッド３に被転写面Ｂ
側への弾性押付け力を付与する弾性押付け手段１３を設
けてある。
ドの変形や破損のない状態で転写リボの転写塗膜を被転
写面にムラなく確実、良好に転写することができる塗膜
転写具を提供する。 【解決手段】 ケースＣに、転写リボンＲを被転写面Ｂ
に押圧して、転写リボンＲの転写塗膜１を被転写面Ｂに
転写する転写ヘッド３と、転写ヘッド３のリボン押圧部
６を被転写面Ｂと平行又はほぼ平行に保持したまま被転
写面Ｂに沿って摺接案内する摺接ガイド部８を設けると
ともに、摺接ガイド部８を被転写面Ｂに接当させたと
き、その接当動作に連係して転写ヘッド３に被転写面Ｂ
側への弾性押付け力を付与する弾性押付け手段１３を設
けてある。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写リボンを収納
するケースに、前記転写リボンを被転写面に押圧して、
該転写リボンの転写塗膜（例えば、文字修正用塗膜や接
着用粘着膜、装飾用着色塗膜等）を被転写面に転写する
転写ヘッドを設けてある塗膜転写具に関する。
するケースに、前記転写リボンを被転写面に押圧して、
該転写リボンの転写塗膜（例えば、文字修正用塗膜や接
着用粘着膜、装飾用着色塗膜等）を被転写面に転写する
転写ヘッドを設けてある塗膜転写具に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の塗膜転写具では、図１３
に示すように、前記ケースＣから突出する転写ヘッド０
３のリボン押圧部としてのリボン押圧面０６のみが転写
リボンＲを介して被転写面Ｂに間接接当するように構成
していた。そして、塗膜転写時には、前記ケースＣを、
それが被転写面Ｂに摺接することがない状態に手指で把
持して、前記転写ヘッド０３のリボン押圧面０６と被転
写面Ｂとが平行となる姿勢に保持しながら、転写リボン
Ｒを転写ヘッド０３で被転写面Ｂに押圧して、その状態
からケースＣを把持する手指を所定の転写方向に向けて
移動させることにより、被転写面Ｂに転写リボンＲの転
写塗膜０１を転写するように構成されている。
に示すように、前記ケースＣから突出する転写ヘッド０
３のリボン押圧部としてのリボン押圧面０６のみが転写
リボンＲを介して被転写面Ｂに間接接当するように構成
していた。そして、塗膜転写時には、前記ケースＣを、
それが被転写面Ｂに摺接することがない状態に手指で把
持して、前記転写ヘッド０３のリボン押圧面０６と被転
写面Ｂとが平行となる姿勢に保持しながら、転写リボン
Ｒを転写ヘッド０３で被転写面Ｂに押圧して、その状態
からケースＣを把持する手指を所定の転写方向に向けて
移動させることにより、被転写面Ｂに転写リボンＲの転
写塗膜０１を転写するように構成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
塗膜転写具では、被転写面Ｂに対する転写ヘッド０３の
押付け力がケースＣを把持する手指の感覚に頼っている
ため、被転写面Ｂに対して転写ヘッド０３のリボン押圧
面０６をどの程度の押付け力で押し付ければ適正な転写
塗膜０１の転写状態を得ることができるのかの判断が付
き難く、その結果、塗膜転写時の押付け力に個人差が生
じ易く、前記押付け力が弱過ぎると、リボン押圧面０６
からの押付け力が不足して転写塗膜０１の転写不良を招
来し、また、前記押付け力が強いと転写ヘッド０３の変
形や破損を招来し易い。しかも、塗膜転写時に、前記ケ
ースＣを把持する手指のぶれにより、ケースＣがリボン
押圧面０６のリボン幅方向一端側に傾動し易く、リボン
押圧面０６と被転写面Ｂとの平行姿勢が崩れて、リボン
押圧面０６のリボン幅方向他端側ほど押圧力が弱まり、
その押圧力が弱まったリボン押圧面部分で転写塗膜０１
の転写不良を招来することがあった。
塗膜転写具では、被転写面Ｂに対する転写ヘッド０３の
押付け力がケースＣを把持する手指の感覚に頼っている
ため、被転写面Ｂに対して転写ヘッド０３のリボン押圧
面０６をどの程度の押付け力で押し付ければ適正な転写
塗膜０１の転写状態を得ることができるのかの判断が付
き難く、その結果、塗膜転写時の押付け力に個人差が生
じ易く、前記押付け力が弱過ぎると、リボン押圧面０６
からの押付け力が不足して転写塗膜０１の転写不良を招
来し、また、前記押付け力が強いと転写ヘッド０３の変
形や破損を招来し易い。しかも、塗膜転写時に、前記ケ
ースＣを把持する手指のぶれにより、ケースＣがリボン
押圧面０６のリボン幅方向一端側に傾動し易く、リボン
押圧面０６と被転写面Ｂとの平行姿勢が崩れて、リボン
押圧面０６のリボン幅方向他端側ほど押圧力が弱まり、
その押圧力が弱まったリボン押圧面部分で転写塗膜０１
の転写不良を招来することがあった。
【０００４】本発明は、上述の実情に鑑みてなされたも
のであって、その主たる課題は、塗膜転写操作の簡便化
を図りつつ、転写ヘッドの変形や破損のない状態で転写
リボの転写塗膜を被転写面にムラなく確実、良好に転写
することができる塗膜転写具を提供する点にある。
のであって、その主たる課題は、塗膜転写操作の簡便化
を図りつつ、転写ヘッドの変形や破損のない状態で転写
リボの転写塗膜を被転写面にムラなく確実、良好に転写
することができる塗膜転写具を提供する点にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の請求項１記載の塗膜転写具の特徴構成は、転
写リボンを収納するケースに、前記転写リボンを被転写
面に押圧して、該転写リボンの転写塗膜を被転写面に転
写する転写ヘッドを設けてある塗膜転写具であって、前
記ケースに、前記転写ヘッドのリボン押圧部を被転写面
と平行又はほぼ平行に保持したまま被転写面に沿って摺
接案内する摺接ガイド部を設けるとともに、前記摺接ガ
イド部を被転写面に接当させたとき、その接当動作に連
係して転写ヘッドに被転写面側への弾性押付け力を付与
する弾性押付け手段を設けてある点にある。上記特徴構
成によれば、前記摺接ガイド部が被転写面に接当する状
態にまで前記ケースを被転写面側に押し付け操作するだ
けで、その接当に連係する弾性押付け手段によって転写
ヘッドに被転写面側への一定又はほぼ一定の弾性押付け
力を付与することができ、しかも、前記摺接ガイド部が
被転写面に接当した状態での摺接操作時には、転写ヘッ
ドのリボン押圧部が被転写面と平行又はほぼ平行に保持
されるから、塗膜転写途中での転写ヘッドの押付け力の
変動や、被転写面に対するリボン押圧部のリボン幅方向
での傾動を抑制することができる。それ故に、前記摺接
ガイド部を被転写面に沿って摺接操作するだけで、使用
者の個人差に拘らず、転写ヘッドのリボン押圧部を被転
写面と平行又はほぼ平行に維持したまま一定又はほぼ一
定の押圧力で転写リボンを被転写面に押圧することがで
きるから、塗膜転写操作の簡便化を図りつつ、転写ヘッ
ドの変形や破損のない状態で転写リボンの転写塗膜を被
転写面にムラなく確実、良好に転写することができる。
の本発明の請求項１記載の塗膜転写具の特徴構成は、転
写リボンを収納するケースに、前記転写リボンを被転写
面に押圧して、該転写リボンの転写塗膜を被転写面に転
写する転写ヘッドを設けてある塗膜転写具であって、前
記ケースに、前記転写ヘッドのリボン押圧部を被転写面
と平行又はほぼ平行に保持したまま被転写面に沿って摺
接案内する摺接ガイド部を設けるとともに、前記摺接ガ
イド部を被転写面に接当させたとき、その接当動作に連
係して転写ヘッドに被転写面側への弾性押付け力を付与
する弾性押付け手段を設けてある点にある。上記特徴構
成によれば、前記摺接ガイド部が被転写面に接当する状
態にまで前記ケースを被転写面側に押し付け操作するだ
けで、その接当に連係する弾性押付け手段によって転写
ヘッドに被転写面側への一定又はほぼ一定の弾性押付け
力を付与することができ、しかも、前記摺接ガイド部が
被転写面に接当した状態での摺接操作時には、転写ヘッ
ドのリボン押圧部が被転写面と平行又はほぼ平行に保持
されるから、塗膜転写途中での転写ヘッドの押付け力の
変動や、被転写面に対するリボン押圧部のリボン幅方向
での傾動を抑制することができる。それ故に、前記摺接
ガイド部を被転写面に沿って摺接操作するだけで、使用
者の個人差に拘らず、転写ヘッドのリボン押圧部を被転
写面と平行又はほぼ平行に維持したまま一定又はほぼ一
定の押圧力で転写リボンを被転写面に押圧することがで
きるから、塗膜転写操作の簡便化を図りつつ、転写ヘッ
ドの変形や破損のない状態で転写リボンの転写塗膜を被
転写面にムラなく確実、良好に転写することができる。
【０００６】本発明の請求項２記載の塗膜転写具の特徴
構成は、前記弾性押付け手段が、前記摺接ガイド部を被
転写面に接当させたとき、該摺接ガイド部の摺接面より
も被転写面側に突出する転写ヘッドを弾性的に退出させ
るように構成されたものである点にある。上記特徴構成
では、前記摺接ガイド部が被転写面と非接触状態にある
とき、転写ヘッドのリボン押圧部が摺接ガイド部の摺接
面よりも被転写面側に突出しているから、転写ヘッドに
被転写面側への弾性押付け力を付与するための構成を利
用して、被転写面の転写始端位置に対する転写ヘッドの
位置合わせを容易に行うことができる。
構成は、前記弾性押付け手段が、前記摺接ガイド部を被
転写面に接当させたとき、該摺接ガイド部の摺接面より
も被転写面側に突出する転写ヘッドを弾性的に退出させ
るように構成されたものである点にある。上記特徴構成
では、前記摺接ガイド部が被転写面と非接触状態にある
とき、転写ヘッドのリボン押圧部が摺接ガイド部の摺接
面よりも被転写面側に突出しているから、転写ヘッドに
被転写面側への弾性押付け力を付与するための構成を利
用して、被転写面の転写始端位置に対する転写ヘッドの
位置合わせを容易に行うことができる。
【０００７】本発明の請求項３記載の塗膜転写具の特徴
構成は、前記弾性押付け手段が、前記転写ヘッドのリボ
ン押圧部とは反対側の端部に一体形成された弾性的に撓
み変形可能な反力受け部と、前記転写ヘッドのリボン押
圧部と反力受け部との間の中間部分を支点として該転写
ヘッドを被転写面に対して遠近方向に揺動自在に支承す
る支承部とから構成されていて、前記摺接ガイド部を被
転写面に接当させたとき、前記摺接ガイド部の摺接面よ
りも被転写面側に突出する転写ヘッドを、前記反力受け
部の撓み変形で弾性的に退出揺動させるように構成され
ている点にある。上記特徴構成では、前記転写ヘッドと
反力受け部とを一体形成して、部品点数及び組付け工程
数の削減を図り乍らも、転写ヘッドと反力受け部とが支
承部を支点としてシーソー揺動可能であるから、例え
ば、前記ケースに片持ち支持された転写ヘッドの中間部
分を撓み変形可能に構成してある場合に比して、同じ撓
み変形量でも転写ヘッドのリボン押圧部での揺動量を大
きくとることができる。
構成は、前記弾性押付け手段が、前記転写ヘッドのリボ
ン押圧部とは反対側の端部に一体形成された弾性的に撓
み変形可能な反力受け部と、前記転写ヘッドのリボン押
圧部と反力受け部との間の中間部分を支点として該転写
ヘッドを被転写面に対して遠近方向に揺動自在に支承す
る支承部とから構成されていて、前記摺接ガイド部を被
転写面に接当させたとき、前記摺接ガイド部の摺接面よ
りも被転写面側に突出する転写ヘッドを、前記反力受け
部の撓み変形で弾性的に退出揺動させるように構成され
ている点にある。上記特徴構成では、前記転写ヘッドと
反力受け部とを一体形成して、部品点数及び組付け工程
数の削減を図り乍らも、転写ヘッドと反力受け部とが支
承部を支点としてシーソー揺動可能であるから、例え
ば、前記ケースに片持ち支持された転写ヘッドの中間部
分を撓み変形可能に構成してある場合に比して、同じ撓
み変形量でも転写ヘッドのリボン押圧部での揺動量を大
きくとることができる。
【０００８】本発明の請求項４記載の塗膜転写具の特徴
構成は、前記摺接ガイド部が、前記ケースの外側面の一
部に形成された偏平面から構成されていて、該偏平面が
被転写面に接当したとき、被転写面に対するケースの姿
勢が一定又はほぼ一定姿勢となるように構成されている
点にある。上記特徴構成では、前記ケースの外側面の一
部を偏平面に形成するだけの簡単な改造をもってガイド
部を形成することができるから、塗膜転写具を製造コス
ト面で有利に製作することができる。しかも、前記偏平
面が被転写面に接当したとき、被転写面に対するケース
の姿勢が一定又はほぼ一定姿勢となるから、被転写面に
対するケースのがたつきを抑制することができる。
構成は、前記摺接ガイド部が、前記ケースの外側面の一
部に形成された偏平面から構成されていて、該偏平面が
被転写面に接当したとき、被転写面に対するケースの姿
勢が一定又はほぼ一定姿勢となるように構成されている
点にある。上記特徴構成では、前記ケースの外側面の一
部を偏平面に形成するだけの簡単な改造をもってガイド
部を形成することができるから、塗膜転写具を製造コス
ト面で有利に製作することができる。しかも、前記偏平
面が被転写面に接当したとき、被転写面に対するケース
の姿勢が一定又はほぼ一定姿勢となるから、被転写面に
対するケースのがたつきを抑制することができる。
【０００９】本発明の請求項５記載の塗膜転写具の特徴
構成は、前記摺接ガイド部が、前記ケースの複数箇所に
該ケースの外方側に向かって突出形成されたガイド突起
から構成されていて、該ガイド突起が被転写面に接当し
たとき、被転写面に対するケースの姿勢が一定又はほぼ
一定姿勢となるように構成されている点にある。上記特
徴構成では、被転写面とガイド部との接触面積を削減す
ることができるから、被転写面に対するガイド部の摺接
抵抗を軽減することができ、その分だけ、前記請求項４
記載の塗膜転写具に比してケースを被転写面に沿って滑
らかに摺接案内することができる。
構成は、前記摺接ガイド部が、前記ケースの複数箇所に
該ケースの外方側に向かって突出形成されたガイド突起
から構成されていて、該ガイド突起が被転写面に接当し
たとき、被転写面に対するケースの姿勢が一定又はほぼ
一定姿勢となるように構成されている点にある。上記特
徴構成では、被転写面とガイド部との接触面積を削減す
ることができるから、被転写面に対するガイド部の摺接
抵抗を軽減することができ、その分だけ、前記請求項４
記載の塗膜転写具に比してケースを被転写面に沿って滑
らかに摺接案内することができる。
【００１０】本発明の請求項６記載の塗膜転写具の特徴
構成は、前記摺接ガイド部が、前記ケースの複数箇所に
該ケースの外方側に突出する状態に設けられたガイドロ
ーラから構成されていて、該ガイドローラが被転写面に
接当したとき、被転写面に対するケースの姿勢が一定又
はほぼ一定姿勢となるように構成されている点にある。
上記特徴構成では、前記ケースが、各ガイドローラの転
動により被転写面に沿って摺接案内されるから、被転写
面と各ガイドローラとの間には殆ど摺接抵抗が作用せ
ず、更に、前記請求項５記載の塗膜転写具に比してケー
スを被転写面に沿って滑らかに摺接案内することができ
る。
構成は、前記摺接ガイド部が、前記ケースの複数箇所に
該ケースの外方側に突出する状態に設けられたガイドロ
ーラから構成されていて、該ガイドローラが被転写面に
接当したとき、被転写面に対するケースの姿勢が一定又
はほぼ一定姿勢となるように構成されている点にある。
上記特徴構成では、前記ケースが、各ガイドローラの転
動により被転写面に沿って摺接案内されるから、被転写
面と各ガイドローラとの間には殆ど摺接抵抗が作用せ
ず、更に、前記請求項５記載の塗膜転写具に比してケー
スを被転写面に沿って滑らかに摺接案内することができ
る。
【００１１】
〔第１実施形態〕図１〜図５は、転写塗膜（例えば、感
圧接着用の粘着膜）１を基材テープ２の一側面に設けて
ある転写リボンＲを収納する合成樹脂製のケースＣに、
転写リボンＲを基材テープ２の他側面側から被転写面Ｂ
に押圧して、該転写リボンＲの転写塗膜１を被転写面Ｂ
に転写する合成樹脂製の転写ヘッド３を設けてある本発
明の塗膜転写の第１実施形態を示し、前記転写リボンＲ
は、該転写リボンＲのうちの転写塗膜１の未使用部分
を、ケースＣ内のリボン装填部４に回転自在に支承され
ている繰り出しコア５に繰り出し可能に巻き取った状態
で収納されているとともに、この繰り出しコア５から繰
り出された転写リボンＲを、それの転写塗膜１側を外向
きにして、ケースＣ外部に突出する転写ヘッド３のリボ
ン押圧部としてのリボン押圧面６を経由させた状態で、
その先端をケースＣ内のリボン巻取り部７に止着して、
該リボン巻取り部７の回転で繰り出しコア５から繰り出
された転写リボンＲを巻き取るように構成してある。つ
まり、前記繰り出しコア５から繰り出された転写リボン
Ｒを、転写ヘッド３のリボン押圧面６で基材テープ２の
他側面側から被転写面Ｂに押圧しながら、リボン押圧面
６を繰り出しコア５からのリボン繰り出し方向上手側に
向けて移動させることにより、転写リボンＲが繰り出し
コア５を回転させながら繰り出され、転写塗膜１が基材
テープ２から剥離しながら被転写面Ｂに押圧転写される
とともに、リボン押圧面６を通過した後の使用済の転写
リボンＲを前記リボン巻取り部７に巻き取るように構成
してある。
圧接着用の粘着膜）１を基材テープ２の一側面に設けて
ある転写リボンＲを収納する合成樹脂製のケースＣに、
転写リボンＲを基材テープ２の他側面側から被転写面Ｂ
に押圧して、該転写リボンＲの転写塗膜１を被転写面Ｂ
に転写する合成樹脂製の転写ヘッド３を設けてある本発
明の塗膜転写の第１実施形態を示し、前記転写リボンＲ
は、該転写リボンＲのうちの転写塗膜１の未使用部分
を、ケースＣ内のリボン装填部４に回転自在に支承され
ている繰り出しコア５に繰り出し可能に巻き取った状態
で収納されているとともに、この繰り出しコア５から繰
り出された転写リボンＲを、それの転写塗膜１側を外向
きにして、ケースＣ外部に突出する転写ヘッド３のリボ
ン押圧部としてのリボン押圧面６を経由させた状態で、
その先端をケースＣ内のリボン巻取り部７に止着して、
該リボン巻取り部７の回転で繰り出しコア５から繰り出
された転写リボンＲを巻き取るように構成してある。つ
まり、前記繰り出しコア５から繰り出された転写リボン
Ｒを、転写ヘッド３のリボン押圧面６で基材テープ２の
他側面側から被転写面Ｂに押圧しながら、リボン押圧面
６を繰り出しコア５からのリボン繰り出し方向上手側に
向けて移動させることにより、転写リボンＲが繰り出し
コア５を回転させながら繰り出され、転写塗膜１が基材
テープ２から剥離しながら被転写面Ｂに押圧転写される
とともに、リボン押圧面６を通過した後の使用済の転写
リボンＲを前記リボン巻取り部７に巻き取るように構成
してある。
【００１２】図２と図３に示すように、前記ケースＣに
は、転写ヘッド３のリボン押圧面６を被転写面Ｂと平行
又はほぼ平行に保持したまま被転写面Ｂに沿って摺接案
内する摺接ガイド部８を設けてある。詳しくは、前記摺
接ガイド部８が、転写ヘッド３のリボン押圧面６を被転
写面Ｂに沿わせた状態でケースＣを被転写面Ｂ側に押し
付けたとき、被転写面Ｂに接当するケースＣの外側面の
一部に形成された、リボン押圧面６と同一面側の偏平面
から構成してあるとともに、該偏平面自体が摺接ガイド
部８の摺接面８ａに構成されている。そして、図３に示
すように、前記被転写面Ｂと摺接面８ａとが接当する状
態では、これら被転写面Ｂと摺接面８ａとが面接触する
とともに、転写ヘッド３のリボン押圧面６が転写リボン
Ｒを介して被転写面Ｂと平行又はほぼ平行に接触し、前
記被転写面Ｂと摺接面８ａとが接当した状態のままケー
スＣを移動操作すると、リボン押圧面６が被転写面Ｂと
平行又はほぼ平行に保持されたまま被転写面Ｂに沿って
摺接案内される。しかも、前記摺接面（偏平面）８ａが
被転写面Ｂに接当したとき、被転写面に対するケースＣ
の姿勢が一定又はほぼ一定姿勢となるように構成されて
いるから、この接当によりケースＣの被転写面Ｂに対す
る姿勢が確定され、ケースＣの被転写面Ｂに対するがた
つきを抑制することができる。
は、転写ヘッド３のリボン押圧面６を被転写面Ｂと平行
又はほぼ平行に保持したまま被転写面Ｂに沿って摺接案
内する摺接ガイド部８を設けてある。詳しくは、前記摺
接ガイド部８が、転写ヘッド３のリボン押圧面６を被転
写面Ｂに沿わせた状態でケースＣを被転写面Ｂ側に押し
付けたとき、被転写面Ｂに接当するケースＣの外側面の
一部に形成された、リボン押圧面６と同一面側の偏平面
から構成してあるとともに、該偏平面自体が摺接ガイド
部８の摺接面８ａに構成されている。そして、図３に示
すように、前記被転写面Ｂと摺接面８ａとが接当する状
態では、これら被転写面Ｂと摺接面８ａとが面接触する
とともに、転写ヘッド３のリボン押圧面６が転写リボン
Ｒを介して被転写面Ｂと平行又はほぼ平行に接触し、前
記被転写面Ｂと摺接面８ａとが接当した状態のままケー
スＣを移動操作すると、リボン押圧面６が被転写面Ｂと
平行又はほぼ平行に保持されたまま被転写面Ｂに沿って
摺接案内される。しかも、前記摺接面（偏平面）８ａが
被転写面Ｂに接当したとき、被転写面に対するケースＣ
の姿勢が一定又はほぼ一定姿勢となるように構成されて
いるから、この接当によりケースＣの被転写面Ｂに対す
る姿勢が確定され、ケースＣの被転写面Ｂに対するがた
つきを抑制することができる。
【００１３】図１〜図４に示すように、前記転写ヘッド
３は、リボン押圧面６を通過する転写リボンＲのリボン
幅方向での移動を規制する規制部材としてのリボン幅方
向視でほぼ三角形状の左右一対の側板９と、転写リボン
Ｒの幅よりも少し大なる幅のリボン押圧面６を形成した
押圧部１０とを一体的に形成して構成してあるととも
に、前記押圧部１０からケースＣ内に向かってアーム部
１１を一体的に延設してある。前記転写ヘッド３は、摺
接ガイド部８の摺接面８ａを被転写面Ｂに対向させた状
態で、該被転写面Ｂに対して遠近方向に揺動自在に支承
されていて、この転写ヘッド３を揺動自在に支承する支
承部１２を、アーム部１１の長手方向中間部位に一体形
成された軸部１２ａと、ケースＣ内に一体形成され、前
記軸部１２ａを相対回転自在に嵌合保持する筒状の軸受
部１２ｂとから構成してある。そして、前記転写ヘッド
３が被転写面Ｂに近接する方向に最も揺動した状態で
は、該リボン押圧面６が摺接ガイド部８の摺接面８ａよ
りも被転写面Ｂ側に突出するとともに、前記転写ヘッド
３が被転写面Ｂから離間する方向に最も揺動した状態で
は、該リボン押圧面６が被転写面Ｂ側から摺接面８ａ側
に退出するように構成してある。換言すれば、前記支承
部１２の軸芯周りでの転写ヘッド３の揺動により、該転
写ヘッド３のリボン押圧面６が、摺接ガイド部８の摺接
面８ａを挟んで両側に移動可能に構成してある。
３は、リボン押圧面６を通過する転写リボンＲのリボン
幅方向での移動を規制する規制部材としてのリボン幅方
向視でほぼ三角形状の左右一対の側板９と、転写リボン
Ｒの幅よりも少し大なる幅のリボン押圧面６を形成した
押圧部１０とを一体的に形成して構成してあるととも
に、前記押圧部１０からケースＣ内に向かってアーム部
１１を一体的に延設してある。前記転写ヘッド３は、摺
接ガイド部８の摺接面８ａを被転写面Ｂに対向させた状
態で、該被転写面Ｂに対して遠近方向に揺動自在に支承
されていて、この転写ヘッド３を揺動自在に支承する支
承部１２を、アーム部１１の長手方向中間部位に一体形
成された軸部１２ａと、ケースＣ内に一体形成され、前
記軸部１２ａを相対回転自在に嵌合保持する筒状の軸受
部１２ｂとから構成してある。そして、前記転写ヘッド
３が被転写面Ｂに近接する方向に最も揺動した状態で
は、該リボン押圧面６が摺接ガイド部８の摺接面８ａよ
りも被転写面Ｂ側に突出するとともに、前記転写ヘッド
３が被転写面Ｂから離間する方向に最も揺動した状態で
は、該リボン押圧面６が被転写面Ｂ側から摺接面８ａ側
に退出するように構成してある。換言すれば、前記支承
部１２の軸芯周りでの転写ヘッド３の揺動により、該転
写ヘッド３のリボン押圧面６が、摺接ガイド部８の摺接
面８ａを挟んで両側に移動可能に構成してある。
【００１４】図４に示すように、前記転写ヘッド３のリ
ボン押圧面６とは反対側の端部であるアーム部１１のケ
ースＣ内先端部には、アーム部１１の長手方向視でハの
字状に拡がる反力受け部１４が一体形成されていて、該
反力受け部１４の両先端部１４ａは、転写ヘッド３の被
転写面Ｂから離間する方向への揺動により、ケースＣの
摺接ガイド部８相当箇所に形成された一対の貫通孔１５
の各々を通して、前記摺接面８ａよりも被転写面Ｂ側に
突出可能に構成してある。尚、前記反力受け部１４の両
先端面は半球面状に形成してある。
ボン押圧面６とは反対側の端部であるアーム部１１のケ
ースＣ内先端部には、アーム部１１の長手方向視でハの
字状に拡がる反力受け部１４が一体形成されていて、該
反力受け部１４の両先端部１４ａは、転写ヘッド３の被
転写面Ｂから離間する方向への揺動により、ケースＣの
摺接ガイド部８相当箇所に形成された一対の貫通孔１５
の各々を通して、前記摺接面８ａよりも被転写面Ｂ側に
突出可能に構成してある。尚、前記反力受け部１４の両
先端面は半球面状に形成してある。
【００１５】そして、図２に示すように、前記ケースＣ
の摺接ガイド部８の摺接面８ａを被転写面Ｂに対向させ
た状態で、転写ヘッド３のリボン押圧面６側とケースＣ
とを被転写面Ｂに軽く当て付けると、被転写面Ｂからの
反力で転写ヘッド３が被転写面Ｂから離間する方向に揺
動して、前記リボン押圧面６が摺接面８ａよりも被転写
面Ｂ側に突出し、かつ、反力受け部１４の両先端部１４
ａが摺接面８ａよりも被転写面Ｂ側に突出する状態とな
り、転写ヘッド３のリボン押圧面６が転写リボンＲを介
して被転写面Ｂに接当し、かつ、反力受け部１４の両先
端部１４ａが被転写面Ｂに接当する状態となる。この状
態から、図３に示すように、前記摺接ガイド部８の摺接
面８ａが被転写面Ｂに接当するまで前記ケースＣを更に
被転写面Ｂ側に押し付け操作すると、その接当動作に連
係して、前記転写ヘッド３が被転写面Ｂから受ける押し
付け反力、及び、反力受け部１４の両先端部１４ａが被
転写面Ｂから受ける押し付け反力で反力受け部１４が前
記アーム部１１と被転写面Ｂとの間で挾圧され、該反力
受け部１４が弾性復元力に抗して開き方向に弾性的に撓
み変形して、前記支承部１２の軸芯周りでの転写ヘッド
３の被転写面Ｂから離間する方向への更なる揺動が許容
されるとともに、前記反力受け部１４の弾性復元力が転
写ヘッド３に被転写面Ｂ側への弾性押付け力として徐々
に付与される。そして、最終的に摺接面８ａが被転写面
Ｂに接当したとき、前記反力受け部１４から転写ヘッド
３に被転写面Ｂ側への一定又はほぼ一定の弾性押付け力
が付与されて、この弾性押付け力により転写ヘッド３の
リボン押圧面６が転写リボンＲを被転写面Ｂ側に一定又
はほぼ一定の押付け力で押圧する。しかも、前記摺接面
８ａが被転写面Ｂに接当したのちは、それ以上のケース
Ｃの押し付け操作が、該摺接面８ａと被転写面Ｂとの接
当により規制される。つまり、転写塗膜１の転写作業時
に、前記摺接ガイド部８の摺接面８ａを被転写面Ｂに接
当させたとき、その接当動作に連係して摺接面８ａより
も被転写面Ｂ側に突出する転写ヘッド３を突出側への弾
性復元力に抗して退出揺動させることにより、転写ヘッ
ド３に被転写面Ｂ側への一定又はほぼ一定の弾性押付け
力を付与する弾性押付け手段１３を設けてあり、この弾
性押付け手段１３が、前記反力受け部１４と、前記転写
ヘッド３のリボン押圧面６と反力受け部１４との間の中
間部分を支点として該転写ヘッド３を被転写面Ｂに対し
て遠近方向に揺動自在に支承する前記支承部１２とから
構成されている。
の摺接ガイド部８の摺接面８ａを被転写面Ｂに対向させ
た状態で、転写ヘッド３のリボン押圧面６側とケースＣ
とを被転写面Ｂに軽く当て付けると、被転写面Ｂからの
反力で転写ヘッド３が被転写面Ｂから離間する方向に揺
動して、前記リボン押圧面６が摺接面８ａよりも被転写
面Ｂ側に突出し、かつ、反力受け部１４の両先端部１４
ａが摺接面８ａよりも被転写面Ｂ側に突出する状態とな
り、転写ヘッド３のリボン押圧面６が転写リボンＲを介
して被転写面Ｂに接当し、かつ、反力受け部１４の両先
端部１４ａが被転写面Ｂに接当する状態となる。この状
態から、図３に示すように、前記摺接ガイド部８の摺接
面８ａが被転写面Ｂに接当するまで前記ケースＣを更に
被転写面Ｂ側に押し付け操作すると、その接当動作に連
係して、前記転写ヘッド３が被転写面Ｂから受ける押し
付け反力、及び、反力受け部１４の両先端部１４ａが被
転写面Ｂから受ける押し付け反力で反力受け部１４が前
記アーム部１１と被転写面Ｂとの間で挾圧され、該反力
受け部１４が弾性復元力に抗して開き方向に弾性的に撓
み変形して、前記支承部１２の軸芯周りでの転写ヘッド
３の被転写面Ｂから離間する方向への更なる揺動が許容
されるとともに、前記反力受け部１４の弾性復元力が転
写ヘッド３に被転写面Ｂ側への弾性押付け力として徐々
に付与される。そして、最終的に摺接面８ａが被転写面
Ｂに接当したとき、前記反力受け部１４から転写ヘッド
３に被転写面Ｂ側への一定又はほぼ一定の弾性押付け力
が付与されて、この弾性押付け力により転写ヘッド３の
リボン押圧面６が転写リボンＲを被転写面Ｂ側に一定又
はほぼ一定の押付け力で押圧する。しかも、前記摺接面
８ａが被転写面Ｂに接当したのちは、それ以上のケース
Ｃの押し付け操作が、該摺接面８ａと被転写面Ｂとの接
当により規制される。つまり、転写塗膜１の転写作業時
に、前記摺接ガイド部８の摺接面８ａを被転写面Ｂに接
当させたとき、その接当動作に連係して摺接面８ａより
も被転写面Ｂ側に突出する転写ヘッド３を突出側への弾
性復元力に抗して退出揺動させることにより、転写ヘッ
ド３に被転写面Ｂ側への一定又はほぼ一定の弾性押付け
力を付与する弾性押付け手段１３を設けてあり、この弾
性押付け手段１３が、前記反力受け部１４と、前記転写
ヘッド３のリボン押圧面６と反力受け部１４との間の中
間部分を支点として該転写ヘッド３を被転写面Ｂに対し
て遠近方向に揺動自在に支承する前記支承部１２とから
構成されている。
【００１６】従って、前記ケースＣを把持した手指の動
作で摺接ガイド部８の摺接面８ａを被転写面Ｂに接当さ
せ、該摺接面８ａを被転写面Ｂに沿って摺接案内させな
がら、ケースＣをリボン押圧面６が繰り出しコア５から
のリボン繰り出し方向上手側に向けて移動操作すること
により、リボン押圧面６を被転写面Ｂと平行又はほぼ平
行に保持したまま、転写リボンＲを被転写面Ｂに一定又
はほぼ一定の弾性押付け力で押圧することができる。
尚、前記摺接面８ａと被転写面Ｂとが接当したとき、転
写ヘッド３に付与される弾性押付け力が、被転写面Ｂに
転写塗膜１を転写でき、かつ、被転写面Ｂ側に転写され
た転写塗膜１が基材テープ２から確実に剥離できるリボ
ン押圧面６の押付け力となるように、前記反力受け部１
４の各部位の寸法関係及び材質等は予め設計されてい
る。
作で摺接ガイド部８の摺接面８ａを被転写面Ｂに接当さ
せ、該摺接面８ａを被転写面Ｂに沿って摺接案内させな
がら、ケースＣをリボン押圧面６が繰り出しコア５から
のリボン繰り出し方向上手側に向けて移動操作すること
により、リボン押圧面６を被転写面Ｂと平行又はほぼ平
行に保持したまま、転写リボンＲを被転写面Ｂに一定又
はほぼ一定の弾性押付け力で押圧することができる。
尚、前記摺接面８ａと被転写面Ｂとが接当したとき、転
写ヘッド３に付与される弾性押付け力が、被転写面Ｂに
転写塗膜１を転写でき、かつ、被転写面Ｂ側に転写され
た転写塗膜１が基材テープ２から確実に剥離できるリボ
ン押圧面６の押付け力となるように、前記反力受け部１
４の各部位の寸法関係及び材質等は予め設計されてい
る。
【００１７】次に、図１と図２とに基づいて、前記リボ
ン装填部４とリボン巻取り部７の詳細に付いて説明す
る。前記リボン装填部４は、前記繰り出しコア５を回転
自在に支承する回転筒軸部材１６と、該回転筒軸部材１
６を回転自在に支承する第１支軸部材１７とから構成し
てあるとともに、前記ケースＣは繰り出しコア５の軸芯
方向で二分割形成されていて、第１支軸部材１７が一方
の分割ケース部Ｃ１に一体形成され、回転筒軸部材１６
の他端部を他方の分割ケース部Ｃ２に形成された凹部１
８に回転自在に内嵌して繰り出しコア５を抜け止め保持
してある。前記リボン巻取り部７は、リボン押圧面６を
通過した使用済みの転写リボンＲの先端が止着され、こ
の使用済みの転写リボンＲを巻き取り可能な巻き取りコ
ア１９と、該巻き取りコア１９を回転自在に支承する第
２支軸部材２０とから構成してあるとともに、第２支軸
部材２０が一方の分割ケース部Ｃ１に一体形成され、該
第２支軸部材２０に内嵌して巻き取りコア１９を抜け止
めする抜け止め軸部材２１が他方の分割ケース部Ｃ２に
一体形成してある。更に、前記リボン装填部４とリボン
巻取り部７とは連動機構２２を介して連動するように構
成してある。前記連動機構２２は、回転筒軸部材１６の
一端側に一体形成された大径ギア２３と、巻き取りコア
１９の一端側に一体形成され、前記大径ギア２３に噛み
合う小径ギア２４と、繰り出しコア５と他方の分割ケー
ス部Ｃ２との間に装着され、大径ギア２３と繰り出しコ
ア５とをゴム製のスリップリング２５を挟んで互いに弾
性的に圧接させるコイルスプリング２６とから構成して
あるとともに、巻き取りコア１９の巻き取り用周速度が
繰り出しコア５の繰り出し用周速度よりも常に大きくな
るように、大径ギア２３と小径ギア２４とのギア比が設
定してある。従って、転写リボンＲの繰り出しに連れて
繰り出しコア５が回転すると、繰り出しコア５とスリッ
プリング２５との摩擦力によって、巻き取りコア１９が
従動回転し、巻き取りコア１９の巻き取り用周速度と繰
り出しコア５の繰り出し用周速度との速度差は、繰り出
しコア５とスリップリング２５とのスリップ或いはスリ
ップリング２５と大径ギア２３とのスリップによって吸
収される。
ン装填部４とリボン巻取り部７の詳細に付いて説明す
る。前記リボン装填部４は、前記繰り出しコア５を回転
自在に支承する回転筒軸部材１６と、該回転筒軸部材１
６を回転自在に支承する第１支軸部材１７とから構成し
てあるとともに、前記ケースＣは繰り出しコア５の軸芯
方向で二分割形成されていて、第１支軸部材１７が一方
の分割ケース部Ｃ１に一体形成され、回転筒軸部材１６
の他端部を他方の分割ケース部Ｃ２に形成された凹部１
８に回転自在に内嵌して繰り出しコア５を抜け止め保持
してある。前記リボン巻取り部７は、リボン押圧面６を
通過した使用済みの転写リボンＲの先端が止着され、こ
の使用済みの転写リボンＲを巻き取り可能な巻き取りコ
ア１９と、該巻き取りコア１９を回転自在に支承する第
２支軸部材２０とから構成してあるとともに、第２支軸
部材２０が一方の分割ケース部Ｃ１に一体形成され、該
第２支軸部材２０に内嵌して巻き取りコア１９を抜け止
めする抜け止め軸部材２１が他方の分割ケース部Ｃ２に
一体形成してある。更に、前記リボン装填部４とリボン
巻取り部７とは連動機構２２を介して連動するように構
成してある。前記連動機構２２は、回転筒軸部材１６の
一端側に一体形成された大径ギア２３と、巻き取りコア
１９の一端側に一体形成され、前記大径ギア２３に噛み
合う小径ギア２４と、繰り出しコア５と他方の分割ケー
ス部Ｃ２との間に装着され、大径ギア２３と繰り出しコ
ア５とをゴム製のスリップリング２５を挟んで互いに弾
性的に圧接させるコイルスプリング２６とから構成して
あるとともに、巻き取りコア１９の巻き取り用周速度が
繰り出しコア５の繰り出し用周速度よりも常に大きくな
るように、大径ギア２３と小径ギア２４とのギア比が設
定してある。従って、転写リボンＲの繰り出しに連れて
繰り出しコア５が回転すると、繰り出しコア５とスリッ
プリング２５との摩擦力によって、巻き取りコア１９が
従動回転し、巻き取りコア１９の巻き取り用周速度と繰
り出しコア５の繰り出し用周速度との速度差は、繰り出
しコア５とスリップリング２５とのスリップ或いはスリ
ップリング２５と大径ギア２３とのスリップによって吸
収される。
【００１８】〔第２実施形態〕図６と図７とは、前記第
１実施形態の摺接ガイド部８の別実施形態を示し、前記
摺接ガイド部８を、ケースＣの複数箇所（当該実施形態
では３箇所）の各々に、該ケースＣの外方側に向かって
一体的に突出形成されたガイド突起８Ａから構成してあ
り、前記転写ヘッド３のリボン押圧面６を被転写面Ｂに
沿わせた状態でケースＣを被転写面Ｂ側に押し付けたと
き、前記各ガイド突起８Ａが被転写面Ｂに接当するよう
に構成されている。尚、前記各ガイド突起８Ａは、それ
らの先端面が半球状面に形成されているとともに、各ガ
イド突起８Ａは一直線状に整列しない状態に分散配置し
てある。更に、前記各ガイド突起８Ａの先端、つまり、
被転写面Ｂとの接当部分を通る一つの仮想平面が、被転
写面Ｂに対する摺接ガイド部８の摺接面８ａに構成され
ている。そして、前記被転写面Ｂと摺接面８ａとが接当
する状態では、転写ヘッド３のリボン押圧面６が転写リ
ボンＲを介して被転写面Ｂと平行又はほぼ平行に接触
し、前記被転写面Ｂと摺接面８ａとが接当した状態のま
まケースＣを移動操作すると、リボン押圧面６が被転写
面Ｂと平行又はほぼ平行に保持されたまま被転写面Ｂに
沿って摺接案内される。しかも、前記摺接面８ａが被転
写面Ｂに接当したとき（各ガイド突起８Ａが被転写面Ｂ
に接当したとき）、被転写面に対するケースＣの姿勢が
一定又はほぼ一定姿勢となるように構成されているか
ら、この接当によりケースＣの被転写面Ｂに対する姿勢
が確定され、ケースＣの被転写面Ｂに対するがたつきを
抑制することができる。その他の構成は前記第１実施形
態と同一であり、第１実施形態で記載した構成部分と同
一構成又は同一機能を有する構成部分には同一番号を付
記してそれの説明を省略する。
１実施形態の摺接ガイド部８の別実施形態を示し、前記
摺接ガイド部８を、ケースＣの複数箇所（当該実施形態
では３箇所）の各々に、該ケースＣの外方側に向かって
一体的に突出形成されたガイド突起８Ａから構成してあ
り、前記転写ヘッド３のリボン押圧面６を被転写面Ｂに
沿わせた状態でケースＣを被転写面Ｂ側に押し付けたと
き、前記各ガイド突起８Ａが被転写面Ｂに接当するよう
に構成されている。尚、前記各ガイド突起８Ａは、それ
らの先端面が半球状面に形成されているとともに、各ガ
イド突起８Ａは一直線状に整列しない状態に分散配置し
てある。更に、前記各ガイド突起８Ａの先端、つまり、
被転写面Ｂとの接当部分を通る一つの仮想平面が、被転
写面Ｂに対する摺接ガイド部８の摺接面８ａに構成され
ている。そして、前記被転写面Ｂと摺接面８ａとが接当
する状態では、転写ヘッド３のリボン押圧面６が転写リ
ボンＲを介して被転写面Ｂと平行又はほぼ平行に接触
し、前記被転写面Ｂと摺接面８ａとが接当した状態のま
まケースＣを移動操作すると、リボン押圧面６が被転写
面Ｂと平行又はほぼ平行に保持されたまま被転写面Ｂに
沿って摺接案内される。しかも、前記摺接面８ａが被転
写面Ｂに接当したとき（各ガイド突起８Ａが被転写面Ｂ
に接当したとき）、被転写面に対するケースＣの姿勢が
一定又はほぼ一定姿勢となるように構成されているか
ら、この接当によりケースＣの被転写面Ｂに対する姿勢
が確定され、ケースＣの被転写面Ｂに対するがたつきを
抑制することができる。その他の構成は前記第１実施形
態と同一であり、第１実施形態で記載した構成部分と同
一構成又は同一機能を有する構成部分には同一番号を付
記してそれの説明を省略する。
【００１９】〔第３実施形態〕図８と図９とは、前記第
１実施形態の摺接ガイド部８の別実施形態を示し、前記
摺接ガイド部８を、ケースＣの複数箇所（当該実施形態
では３箇所）の各々に、該ケースＣの外方側に突出する
状態に設けられたガイドローラ８Ｂから構成してあり、
前記転写ヘッド３のリボン押圧面６を被転写面Ｂに沿わ
せた状態でケースＣを被転写面Ｂ側に押し付けたとき、
前記ガイドローラ８Ｂが被転写面Ｂに接当するように構
成されている。尚、前記各ガイドローラ８Ｂは一直線状
に整列しない状態に分散配置してある。更に、前記各ガ
イドローラ８Ｂの外周面のうち、被転写面Ｂとの接触部
位を通る一つの仮想平面が、被転写面Ｂに対する摺接ガ
イド部８の摺接面８ａに構成されている。そして、前記
被転写面Ｂと摺接面８ａとが接当する状態では、転写ヘ
ッド３のリボン押圧面６が転写リボンＲを介して被転写
面Ｂと平行又はほぼ平行に接触し、前記被転写面Ｂと摺
接面８ａとが接当した状態のままケースＣを移動操作す
ると、リボン押圧面６が被転写面Ｂと平行又はほぼ平行
に保持されたまま被転写面Ｂに沿って摺接案内される。
しかも、前記摺接面８ａが被転写面Ｂに接当したとき
（各ガイドローラ８Ｂが被転写面Ｂに接当したとき）、
被転写面に対するケースＣの姿勢が一定又はほぼ一定姿
勢となるように構成されているから、この接当によりケ
ースＣの被転写面Ｂに対する姿勢が確定され、ケースＣ
の被転写面Ｂに対するがたつきを抑制することができ
る。その他の構成は前記第１実施形態と同一であり、第
１実施形態で記載した構成部分と同一構成又は同一機能
を有する構成部分には同一番号を付記してそれの説明を
省略する。
１実施形態の摺接ガイド部８の別実施形態を示し、前記
摺接ガイド部８を、ケースＣの複数箇所（当該実施形態
では３箇所）の各々に、該ケースＣの外方側に突出する
状態に設けられたガイドローラ８Ｂから構成してあり、
前記転写ヘッド３のリボン押圧面６を被転写面Ｂに沿わ
せた状態でケースＣを被転写面Ｂ側に押し付けたとき、
前記ガイドローラ８Ｂが被転写面Ｂに接当するように構
成されている。尚、前記各ガイドローラ８Ｂは一直線状
に整列しない状態に分散配置してある。更に、前記各ガ
イドローラ８Ｂの外周面のうち、被転写面Ｂとの接触部
位を通る一つの仮想平面が、被転写面Ｂに対する摺接ガ
イド部８の摺接面８ａに構成されている。そして、前記
被転写面Ｂと摺接面８ａとが接当する状態では、転写ヘ
ッド３のリボン押圧面６が転写リボンＲを介して被転写
面Ｂと平行又はほぼ平行に接触し、前記被転写面Ｂと摺
接面８ａとが接当した状態のままケースＣを移動操作す
ると、リボン押圧面６が被転写面Ｂと平行又はほぼ平行
に保持されたまま被転写面Ｂに沿って摺接案内される。
しかも、前記摺接面８ａが被転写面Ｂに接当したとき
（各ガイドローラ８Ｂが被転写面Ｂに接当したとき）、
被転写面に対するケースＣの姿勢が一定又はほぼ一定姿
勢となるように構成されているから、この接当によりケ
ースＣの被転写面Ｂに対する姿勢が確定され、ケースＣ
の被転写面Ｂに対するがたつきを抑制することができ
る。その他の構成は前記第１実施形態と同一であり、第
１実施形態で記載した構成部分と同一構成又は同一機能
を有する構成部分には同一番号を付記してそれの説明を
省略する。
【００２０】〔第４実施形態〕図１０は、前記第１実施
形態の反力受け部１４の別実施形態を示し、前記転写ヘ
ッド３の他端部側であるアーム部１１のケースＣ内先端
部側と、ケースＣの摺接ガイド部８相当箇所の内面との
間に、前記反力受け部１４に換えて、前記転写ヘッド３
のリボン押圧面６が被転写面Ｂに近接する方向に転写ヘ
ッド３を揺動付勢して、リボン押圧面６が摺接ガイド部
８の摺接面８ａよりも被転写面Ｂ側に突出する状態に転
写ヘッド３を弾性的に保持する弾性的に圧縮変形可能な
圧縮コイルスプリング２７を設け、この圧縮コイルスプ
リング２７と前記転写ヘッド３のリボン押圧面６と圧縮
コイルスプリング２７との間の中間部分を支点として該
転写ヘッド３を被転写面Ｂに対して遠近方向に揺動自在
に支承する前記支承部１２とから前記弾性押付け手段１
３を構成してある。尚、この場合、前記ケースＣに貫通
孔１５を形成する必要はない。
形態の反力受け部１４の別実施形態を示し、前記転写ヘ
ッド３の他端部側であるアーム部１１のケースＣ内先端
部側と、ケースＣの摺接ガイド部８相当箇所の内面との
間に、前記反力受け部１４に換えて、前記転写ヘッド３
のリボン押圧面６が被転写面Ｂに近接する方向に転写ヘ
ッド３を揺動付勢して、リボン押圧面６が摺接ガイド部
８の摺接面８ａよりも被転写面Ｂ側に突出する状態に転
写ヘッド３を弾性的に保持する弾性的に圧縮変形可能な
圧縮コイルスプリング２７を設け、この圧縮コイルスプ
リング２７と前記転写ヘッド３のリボン押圧面６と圧縮
コイルスプリング２７との間の中間部分を支点として該
転写ヘッド３を被転写面Ｂに対して遠近方向に揺動自在
に支承する前記支承部１２とから前記弾性押付け手段１
３を構成してある。尚、この場合、前記ケースＣに貫通
孔１５を形成する必要はない。
【００２１】当該第４実施形態では、前記ケースＣの摺
接ガイド部８の摺接面８ａを被転写面Ｂに対向させた状
態で、転写ヘッド３のリボン押圧面６側とケースＣとを
被転写面Ｂに軽く当て付け、この状態から、前記摺接ガ
イド部８の摺接面８ａが被転写面Ｂに接当するまで前記
ケースＣを更に被転写面Ｂ側に押し付け操作すると、そ
の接当動作に連係して、前記転写ヘッド３が被転写面Ｂ
から受ける押し付け反力で、圧縮コイルスプリング２７
が前記アーム部１１とケースＣの内面との間で挾圧され
て弾性復元力に抗して弾性的に圧縮変形して、前記支承
部１２の軸芯周りでの転写ヘッド３のリボン押圧面６の
被転写面Ｂから離間する方向への揺動が許容されるとと
もに、前記圧縮コイルスプリング２７の弾性復元力が転
写ヘッド３に被転写面Ｂ側への弾性押付け力として徐々
に付与される。そして、最終的に摺接面８ａが被転写面
Ｂに接当したとき、前記反力受け部１４から転写ヘッド
３に被転写面Ｂ側への一定又はほぼ一定の弾性押付け力
が付与されて、この弾性押付け力により転写ヘッド３の
リボン押圧面６が転写リボンＲを被転写面Ｂ側に一定又
はほぼ一定の押付け力で押圧する。しかも、前記摺接面
８ａが被転写面Ｂに接当したとき、被転写面に対するケ
ースＣの姿勢が一定又はほぼ一定姿勢となるように構成
されているから、この接当によりケースＣの被転写面Ｂ
に対する姿勢が確定され、ケースＣの被転写面Ｂに対す
るがたつきを抑制することができる。尚、前記摺接面
（偏平面）８ａと被転写面Ｂとが接当したとき、転写ヘ
ッド３に付与される弾性押付け力が、被転写面Ｂに転写
塗膜１を転写でき、かつ、被転写面Ｂ側に転写された転
写塗膜１が基材テープ２から確実に剥離できるリボン押
圧面６の押付け力となるように、前記圧縮コイルスプリ
ング２７は予め設計されている。また、当該第４実施形
態の弾性押付け手段１３を、前記第２実施形態又は第３
実施形態の弾性押付け手段１３に採用してもよい。
接ガイド部８の摺接面８ａを被転写面Ｂに対向させた状
態で、転写ヘッド３のリボン押圧面６側とケースＣとを
被転写面Ｂに軽く当て付け、この状態から、前記摺接ガ
イド部８の摺接面８ａが被転写面Ｂに接当するまで前記
ケースＣを更に被転写面Ｂ側に押し付け操作すると、そ
の接当動作に連係して、前記転写ヘッド３が被転写面Ｂ
から受ける押し付け反力で、圧縮コイルスプリング２７
が前記アーム部１１とケースＣの内面との間で挾圧され
て弾性復元力に抗して弾性的に圧縮変形して、前記支承
部１２の軸芯周りでの転写ヘッド３のリボン押圧面６の
被転写面Ｂから離間する方向への揺動が許容されるとと
もに、前記圧縮コイルスプリング２７の弾性復元力が転
写ヘッド３に被転写面Ｂ側への弾性押付け力として徐々
に付与される。そして、最終的に摺接面８ａが被転写面
Ｂに接当したとき、前記反力受け部１４から転写ヘッド
３に被転写面Ｂ側への一定又はほぼ一定の弾性押付け力
が付与されて、この弾性押付け力により転写ヘッド３の
リボン押圧面６が転写リボンＲを被転写面Ｂ側に一定又
はほぼ一定の押付け力で押圧する。しかも、前記摺接面
８ａが被転写面Ｂに接当したとき、被転写面に対するケ
ースＣの姿勢が一定又はほぼ一定姿勢となるように構成
されているから、この接当によりケースＣの被転写面Ｂ
に対する姿勢が確定され、ケースＣの被転写面Ｂに対す
るがたつきを抑制することができる。尚、前記摺接面
（偏平面）８ａと被転写面Ｂとが接当したとき、転写ヘ
ッド３に付与される弾性押付け力が、被転写面Ｂに転写
塗膜１を転写でき、かつ、被転写面Ｂ側に転写された転
写塗膜１が基材テープ２から確実に剥離できるリボン押
圧面６の押付け力となるように、前記圧縮コイルスプリ
ング２７は予め設計されている。また、当該第４実施形
態の弾性押付け手段１３を、前記第２実施形態又は第３
実施形態の弾性押付け手段１３に採用してもよい。
【００２２】その他の構成は前記第１実施形態と同一で
あり、第１実施形態で記載した構成部分と同一構成又は
同一機能を有する構成部分には同一番号を付記してそれ
の説明を省略する。
あり、第１実施形態で記載した構成部分と同一構成又は
同一機能を有する構成部分には同一番号を付記してそれ
の説明を省略する。
【００２３】〔第５実施形態〕図１１と図１２とは、本
発明の摺接ガイド部８の別実施形態を示し、転写リボン
Ｒを収納するケースＣに、転写リボンＲを被転写面Ｂに
押圧して、該転写リボンＲの転写塗膜（例えば、感圧接
着用の粘着膜）１を被転写面Ｂに転写する転写ヘッド３
のリボン幅方向両側脇の各々に、リボン幅方向視でほぼ
三角形状のガイド板８Ｃを、前記ケースＣから一体的に
延設してあるとともに、転写ヘッド３は、それの他端部
側であるアーム部１１のケースＣ内先端部側をケースＣ
に止着して、該アーム部１１自体の弾性的な撓み変形
で、被転写面Ｂに対して遠近方向に揺動自在で、かつ、
転写ヘッド３のリボン押圧部としてのリボン押圧面６
が、前記両ガイド板８Ｃの被転写面Ｂ側一側縁を通る仮
想平面８ａよりも被転写面Ｂ側に突出する状態に保持し
てある。そして、前記両ガイド板８Ｃの被転写面Ｂ側一
側縁を共に被転写面Ｂ側に押し付けて該被転写面Ｂに接
当せたとき、前記被転写面Ｂ側一側縁を通る仮想平面８
ａよりも被転写面Ｂ側に突出する転写ヘッド３をアーム
部１１自体の弾性復元力（突出側への弾性復元力）に抗
して退出させることにより、転写ヘッド３のリボン押圧
面６を被転写面Ｂと平行又はほぼ平行に保持したまま被
転写面Ｂに沿って摺接案内することができ、しかも、前
記転写ヘッド３に被転写面Ｂ側への一定又はほぼ一定の
弾性押付け力を付与し、この弾性押付け力により転写ヘ
ッド３のリボン押圧面６を転写リボンＲを被転写面Ｂ側
に一定又はほぼ一定の押付け力で押圧することができる
ように構成してある。つまり、前記両ガイド板８Ｃをも
って、前記転写ヘッド３のリボン押圧面６を被転写面Ｂ
と平行又はほぼ平行に保持したまま被転写面Ｂに沿って
摺接案内する摺接ガイド部８を構成してあるとともに、
前記被転写面Ｂ側一側縁を通る仮想面平面８ａが、被転
写面Ｂと接当する前記摺接ガイド部８の摺接面８ａに構
成されている。また、前記アーム１１が、前記摺接ガイ
ド部８を被転写面Ｂに接当させたとき、その接当動作に
連係して転写ヘッド３に被転写面Ｂ側への一定又はほぼ
一定の弾性押付け力を付与する弾性押付け手段１３に構
されている。しかも、前記摺接面８ａが被転写面Ｂに接
当したとき、被転写面に対するケースＣの姿勢が一定又
はほぼ一定姿勢となるように構成されているから、この
接当によりケースＣの被転写面Ｂに対する姿勢が確定さ
れ、ケースＣの被転写面Ｂに対するがたつきを抑制する
ことができる。
発明の摺接ガイド部８の別実施形態を示し、転写リボン
Ｒを収納するケースＣに、転写リボンＲを被転写面Ｂに
押圧して、該転写リボンＲの転写塗膜（例えば、感圧接
着用の粘着膜）１を被転写面Ｂに転写する転写ヘッド３
のリボン幅方向両側脇の各々に、リボン幅方向視でほぼ
三角形状のガイド板８Ｃを、前記ケースＣから一体的に
延設してあるとともに、転写ヘッド３は、それの他端部
側であるアーム部１１のケースＣ内先端部側をケースＣ
に止着して、該アーム部１１自体の弾性的な撓み変形
で、被転写面Ｂに対して遠近方向に揺動自在で、かつ、
転写ヘッド３のリボン押圧部としてのリボン押圧面６
が、前記両ガイド板８Ｃの被転写面Ｂ側一側縁を通る仮
想平面８ａよりも被転写面Ｂ側に突出する状態に保持し
てある。そして、前記両ガイド板８Ｃの被転写面Ｂ側一
側縁を共に被転写面Ｂ側に押し付けて該被転写面Ｂに接
当せたとき、前記被転写面Ｂ側一側縁を通る仮想平面８
ａよりも被転写面Ｂ側に突出する転写ヘッド３をアーム
部１１自体の弾性復元力（突出側への弾性復元力）に抗
して退出させることにより、転写ヘッド３のリボン押圧
面６を被転写面Ｂと平行又はほぼ平行に保持したまま被
転写面Ｂに沿って摺接案内することができ、しかも、前
記転写ヘッド３に被転写面Ｂ側への一定又はほぼ一定の
弾性押付け力を付与し、この弾性押付け力により転写ヘ
ッド３のリボン押圧面６を転写リボンＲを被転写面Ｂ側
に一定又はほぼ一定の押付け力で押圧することができる
ように構成してある。つまり、前記両ガイド板８Ｃをも
って、前記転写ヘッド３のリボン押圧面６を被転写面Ｂ
と平行又はほぼ平行に保持したまま被転写面Ｂに沿って
摺接案内する摺接ガイド部８を構成してあるとともに、
前記被転写面Ｂ側一側縁を通る仮想面平面８ａが、被転
写面Ｂと接当する前記摺接ガイド部８の摺接面８ａに構
成されている。また、前記アーム１１が、前記摺接ガイ
ド部８を被転写面Ｂに接当させたとき、その接当動作に
連係して転写ヘッド３に被転写面Ｂ側への一定又はほぼ
一定の弾性押付け力を付与する弾性押付け手段１３に構
されている。しかも、前記摺接面８ａが被転写面Ｂに接
当したとき、被転写面に対するケースＣの姿勢が一定又
はほぼ一定姿勢となるように構成されているから、この
接当によりケースＣの被転写面Ｂに対する姿勢が確定さ
れ、ケースＣの被転写面Ｂに対するがたつきを抑制する
ことができる。
【００２４】〔その他の実施形態〕 本発明の塗膜転写具のケースＣに対する転写リボン
Ｒの収納構造としては、前記の第１〜第３実施形態の構
造に限定されるものではなく、繰り出しコア５に巻き付
けられた転写リボンＲを、転写ヘッド３のリボン押圧部
（例えば、リボン押圧面）６で基材テープ２の他側面側
から被転写面Ｂに押圧しながら、リボン押圧部６を繰り
出しコア５からのリボン繰り出し方向上手側に向けて移
動させることにより、転写リボンＲが繰り出しコア５を
回転させながら繰り出され、リボン押圧部６を通過した
後の使用済の転写リボンＲを前記リボン巻取り部７に巻
き取ることができるように構成してあるならば、周知の
各種の収納構造を適用することができる。 本発明の塗膜転写具のケースＣに対する転写リボン
Ｒの収納構造としては、前記の第１〜第３実施形態の構
造に限定されるものではなく、繰り出しコア５に巻き付
けられた転写リボンＲを、転写ヘッド３のリボン押圧部
（例えば、リボン押圧面）６で基材テープ２の他側面側
から被転写面Ｂに押圧しながら、リボン押圧部６を繰り
出しコア５からのリボン繰り出し方向上手側に向けて移
動させることにより、転写リボンＲが繰り出しコア５を
回転させながら繰り出すことができるように構成してあ
るものであってもよい。この場合、前記リボン押圧部６
を通過した後の使用済の転写リボンＲは、鋏やカッター
等の切断具で切断除去する。 上述の各実施形態では、転写塗膜１として感圧接着
用の粘着膜の場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、文字修正用転写塗膜或いは装飾用の着
色転写塗膜等であってもよく、転写塗膜の種類、機能、
用途は限定されない。 上述の各実施形態では、前記転写ヘッド３を、リボ
ン押圧面６を通過する転写リボンＲのリボン幅方向での
移動を規制する規制部材としてのリボン幅方向視でほぼ
三角形状の左右一対の側板９と、転写リボンＲの幅とほ
ぼ等しい幅のリボン押圧面６を形成した押圧部１０とを
一体的に形成して構成してあるが、この構成に限定され
るものではなく、例えば、転写ヘッド３を、リボン押圧
面６を通過する転写リボンＲのリボン幅方向での移動を
規制する規制部材としての左右一対の側板と、転写リボ
ンＲの幅とほぼ等しい幅の外周面を備えた押圧ローラを
回転自在に支承する支承部とを一体的に形成して構成し
てもよい。尚、この場合、外周面がリボン押圧部であ
る。 前記摺接ガイド部８は、上述の各実施形態で説明し
た構成に限定されるものではなく、例えば、前記転写ヘ
ッド３のリボン押圧面６を被転写面Ｂに沿わせた状態で
ケースＣを被転写面Ｂ側に押し付けたとき、被転写面Ｂ
と相対向するケースＣの外側面を、繰り出しコア５の回
転軸芯方向視で、転写塗膜１の転写方向に連続する波型
形状、Ｗ形状又はヘの字形状に形成して、この外側面の
うちの被転写面Ｂと接当する頂部をもって前記摺接ガイ
ド部８を構成してもよい。つまり、前記被転写面Ｂと相
対向するケースＣの外側面の各頂部を通る一つの仮想平
面が、被転写面Ｂに対する摺接ガイド部８の摺接面８ａ
に構成される。
Ｒの収納構造としては、前記の第１〜第３実施形態の構
造に限定されるものではなく、繰り出しコア５に巻き付
けられた転写リボンＲを、転写ヘッド３のリボン押圧部
（例えば、リボン押圧面）６で基材テープ２の他側面側
から被転写面Ｂに押圧しながら、リボン押圧部６を繰り
出しコア５からのリボン繰り出し方向上手側に向けて移
動させることにより、転写リボンＲが繰り出しコア５を
回転させながら繰り出され、リボン押圧部６を通過した
後の使用済の転写リボンＲを前記リボン巻取り部７に巻
き取ることができるように構成してあるならば、周知の
各種の収納構造を適用することができる。 本発明の塗膜転写具のケースＣに対する転写リボン
Ｒの収納構造としては、前記の第１〜第３実施形態の構
造に限定されるものではなく、繰り出しコア５に巻き付
けられた転写リボンＲを、転写ヘッド３のリボン押圧部
（例えば、リボン押圧面）６で基材テープ２の他側面側
から被転写面Ｂに押圧しながら、リボン押圧部６を繰り
出しコア５からのリボン繰り出し方向上手側に向けて移
動させることにより、転写リボンＲが繰り出しコア５を
回転させながら繰り出すことができるように構成してあ
るものであってもよい。この場合、前記リボン押圧部６
を通過した後の使用済の転写リボンＲは、鋏やカッター
等の切断具で切断除去する。 上述の各実施形態では、転写塗膜１として感圧接着
用の粘着膜の場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、文字修正用転写塗膜或いは装飾用の着
色転写塗膜等であってもよく、転写塗膜の種類、機能、
用途は限定されない。 上述の各実施形態では、前記転写ヘッド３を、リボ
ン押圧面６を通過する転写リボンＲのリボン幅方向での
移動を規制する規制部材としてのリボン幅方向視でほぼ
三角形状の左右一対の側板９と、転写リボンＲの幅とほ
ぼ等しい幅のリボン押圧面６を形成した押圧部１０とを
一体的に形成して構成してあるが、この構成に限定され
るものではなく、例えば、転写ヘッド３を、リボン押圧
面６を通過する転写リボンＲのリボン幅方向での移動を
規制する規制部材としての左右一対の側板と、転写リボ
ンＲの幅とほぼ等しい幅の外周面を備えた押圧ローラを
回転自在に支承する支承部とを一体的に形成して構成し
てもよい。尚、この場合、外周面がリボン押圧部であ
る。 前記摺接ガイド部８は、上述の各実施形態で説明し
た構成に限定されるものではなく、例えば、前記転写ヘ
ッド３のリボン押圧面６を被転写面Ｂに沿わせた状態で
ケースＣを被転写面Ｂ側に押し付けたとき、被転写面Ｂ
と相対向するケースＣの外側面を、繰り出しコア５の回
転軸芯方向視で、転写塗膜１の転写方向に連続する波型
形状、Ｗ形状又はヘの字形状に形成して、この外側面の
うちの被転写面Ｂと接当する頂部をもって前記摺接ガイ
ド部８を構成してもよい。つまり、前記被転写面Ｂと相
対向するケースＣの外側面の各頂部を通る一つの仮想平
面が、被転写面Ｂに対する摺接ガイド部８の摺接面８ａ
に構成される。
【図１】本発明の第１実施形態の塗膜転写具の水平断面
図
図
【図２】塗膜転写具の縦断面図
【図３】塗膜転写具の使用状態における縦断面図
【図４】図２のＩＶ−ＩＶ断面図
【図５】塗膜転写具の底面図
【図６】本発明の第２実施形態の塗膜転写具の縦断面図
【図７】塗膜転写具の底面図
【図８】本発明の第３実施形態の塗膜転写具の縦断面図
【図９】塗膜転写具の底面図
【図１０】本発明の第４実施形態の塗膜転写具の縦断面
図
図
【図１１】本発明の第５実施形態の塗膜転写具の一部切
り欠き側面図
り欠き側面図
【図１２】塗膜転写具の底面図
【図１３】従来の塗膜転写具の使用状態を示す斜視図
１ 転写塗膜 ３ 転写ヘッド ６ リボン押圧部 ８ 摺接ガイド部（偏平面） ８ａ 摺接面 ８Ａ ガイド突起 ８Ｂ ガイドローラ １２ 支承部 １３ 弾性押付け手段 １４ 反力受け部 Ｂ 被転写面 Ｃ ケース Ｒ 転写リボン
Claims (6)
- 【請求項１】 転写リボンを収納するケースに、前記転
写リボンを被転写面に押圧して、該転写リボンの転写塗
膜を被転写面に転写する転写ヘッドを設けてある塗膜転
写具であって、 前記ケースに、前記転写ヘッドのリボン押圧部を被転写
面と平行又はほぼ平行に保持したまま被転写面に沿って
摺接案内する摺接ガイド部を設けるとともに、前記摺接
ガイド部を被転写面に接当させたとき、その接当動作に
連係して転写ヘッドに被転写面側への弾性押付け力を付
与する弾性押付け手段を設けてある塗膜転写具。 - 【請求項２】 前記弾性押付け手段が、前記摺接ガイド
部を被転写面に接当させたとき、該摺接ガイド部の摺接
面よりも被転写面側に突出する転写ヘッドを弾性的に退
出させるように構成されたものである請求項１記載の塗
膜転写具。 - 【請求項３】 前記弾性押付け手段が、前記転写ヘッド
のリボン押圧部とは反対側の端部に一体形成された弾性
的に撓み変形可能な反力受け部と、前記転写ヘッドのリ
ボン押圧部と反力受け部との間の中間部分を支点として
該転写ヘッドを被転写面に対して遠近方向に揺動自在に
支承する支承部とから構成されていて、前記摺接ガイド
部を被転写面に接当させたとき、前記摺接ガイド部の摺
接面よりも被転写面側に突出する転写ヘッドを、前記反
力受け部の撓み変形で弾性的に退出揺動させるように構
成されている請求項１又は２記載の塗膜転写具。 - 【請求項４】 前記摺接ガイド部が、前記ケースの外側
面の一部に形成された偏平面から構成されていて、該偏
平面が被転写面に接当したとき、被転写面に対するケー
スの姿勢が一定又はほぼ一定姿勢となるように構成され
ている請求項１、２又は３記載の塗膜転写具。 - 【請求項５】 前記摺接ガイド部が、前記ケースの複数
箇所に該ケースの外方側に向かって突出形成されたガイ
ド突起から構成されていて、該ガイド突起が被転写面に
接当したとき、被転写面に対するケースの姿勢が一定又
はほぼ一定姿勢となるように構成されている請求項１、
２又は３記載の塗膜転写具。 - 【請求項６】 前記摺接ガイド部が、前記ケースの複数
箇所に該ケースの外方側に突出する状態に設けられたガ
イドローラから構成されていて、該ガイドローラが被転
写面に接当したとき、被転写面に対するケースの姿勢が
一定又はほぼ一定姿勢となるように構成されている請求
項１、２又は３記載の塗膜転写具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34988096A JPH10181289A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 塗膜転写具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34988096A JPH10181289A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 塗膜転写具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10181289A true JPH10181289A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18406745
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34988096A Pending JPH10181289A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 塗膜転写具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10181289A (ja) |
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| EP1273543A1 (en) | 2001-07-05 | 2003-01-08 | BIC Deutschland GmbH & Co. | A hand-held device for applying a film for example, of adhesive, covering or coloured material from a backing tape onto a substrate |
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| WO2008133068A1 (ja) * | 2007-04-17 | 2008-11-06 | Kokuyo Co., Ltd. | 転写具 |
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-
1996
- 1996-12-27 JP JP34988096A patent/JPH10181289A/ja active Pending
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