JP2000025392A - 塗膜転写具用テープカートリッジおよび塗膜転写具 - Google Patents

塗膜転写具用テープカートリッジおよび塗膜転写具

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JP2000025392A
JP2000025392A JP10210363A JP21036398A JP2000025392A JP 2000025392 A JP2000025392 A JP 2000025392A JP 10210363 A JP10210363 A JP 10210363A JP 21036398 A JP21036398 A JP 21036398A JP 2000025392 A JP2000025392 A JP 2000025392A
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film transfer
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head
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Shigeru Tamai
繁 玉井
Kakuhei Koyama
格平 小山
Masatoshi Shintani
全利 新谷
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SEED RUBBER KOGYO KK
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    • B43L19/00Erasers, rubbers, or erasing devices; Holders therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H37/00Article or web delivery apparatus incorporating devices for performing specified auxiliary operations
    • B65H37/002Web delivery apparatus, the web serving as support for articles, material or another web
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  • Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横引き使用が可能なリフィル式の塗膜転写具
において、塗膜転写テープの交換を容易にかつ迅速確実
に行え、使用者の筆記具の持ち方に対応して筆記具感覚
での使用が可能な、小型・簡素で安価なテープカートリ
ッジを提供する。 【解決手段】 支持基板20に、塗膜転写テープTを巻
装した回転可能な繰出リール3と、使用後の塗膜転写テ
ープTを回収する回転可能な巻取リール4と、塗膜転写
テープTを被転写部上に加圧する塗膜転写用ヘッドHと
が設けられてなる。支持基板20は、塗膜転写具1のケ
ース2の回転支軸11,12に取外し可能にかつ回転可
能に軸支される両リール3,4の回転軸31,32の反
対側端部を回転可能に軸支し、塗膜転写用ヘッドHは、
その基端支持部52が支持基板20のヘッド保持部53
にヘッド軸心まわりに回転可能に保持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗膜転写具用テー
プカートリッジおよび塗膜転写具に関し、さらに詳細に
は、塗膜転写テープ上の修正塗料層、マーカ塗料層、粘
着材層等の塗膜を紙面等に転写するための塗膜転写具に
おいて、塗膜転写テープの交換を可能とするリフィル式
の塗膜転写テープ装填技術に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の塗膜転写具の構成の一例とし
て、例えば実開平5−13800号公報に開示されるも
のがある。この塗膜転写具は、図32に示すように、片
手による手持ち操作可能なケースa内に、塗膜転写テー
プbを巻装した繰出リールcと使用後の塗膜転写テープ
b′を回収する巻取リールdとが回転可能に設けられる
とともに、上記ケースaの先端部に、塗膜転写テープb
を被転写部上に加圧する塗膜転写用ヘッドfが突設され
てなる。また、上記両リールc,dは、連動部gにより
相互に連動可能に連係された自動巻取り式とされてい
る。この連動部gは、上記両リールc,dの外周部に設
けられた歯車h,iが互いに噛合されてなる。
【0003】上記ケースaは、上記繰出リールcと巻取
リールdを内装し得る輪郭形状寸法と幅寸法を備える偏
平な箱状とされており、その扁平表裏面つまり図32の
紙面に対しての表裏面が、手持ち操作時における把持面
とされている。
【0004】この塗膜転写具においては、上記ヘッドf
の加圧部jが、塗膜転写テープbをケースaの把持面に
対しほぼ正対させて案内するように構成されていて、い
わゆる横引き使用が可能な構造とされている。
【0005】そして、この塗膜転写具が誤字等を修正す
るための字消し具として使用される場合、例えば欧文の
ような横書き文章の一部を修正する場合に適しており、
上記ケースaを片手で把持して、図32に示すごとく、
上記ヘッドfの加圧部jにより塗膜転写テープbを被修
正部分(被転写部)k上に密着状に押し付けながら、ケ
ースaを所定方向(図32の紙面に対し垂直方向)へ移
動させる。これにより、上記ヘッドfの加圧部jにおけ
る塗膜転写テープbの修正塗料層は、上記被修正部分k
に塗着されて文字等が消されるとともに、使用後の塗膜
転写テープb′が巻取リールdに自動的に巻取り回収さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年地球資
源の有効利用が特に叫ばれており、この種の塗膜転写具
においても、省資源化の要請から、消耗品である塗膜転
写テープbのみを交換するいわゆるリフィル式の装置構
造の採用が望ましい。
【0007】しかしながら、このような横引き式の塗膜
転写具においては、上記ヘッドfの加圧部jが、塗膜転
写テープbをケースaの把持面に対しほぼ正対させて案
内することから、塗膜転写テープbのみを交換するリフ
ィル構造の採用は実際上不可能であった。
【0008】すなわち、この塗膜転写具においては、構
造上必然的に、塗膜転写テープbがヘッドf部分におい
て90°捻転されている。これがため、生産者側におい
て行われる組立作業も自動化が困難な状態にあり、熟練
者が手作業で行っているのが実情である。
【0009】一方、消耗品である塗膜転写テープbを交
換するリフィル構造を採用するにあたっては、塗膜転写
具の分解・組立作業と塗膜転写テープbの交換作業は、
需要者側において行われることが基本である。したがっ
て、塗膜転写テープbを交換する構造を採用するために
は、上記の一連の作業を、一般の需要者にあっても容易
迅速かつ確実に行える構造の開発が必須の課題となって
いた。
【0010】この観点から、本出願人は、例えば特開平
8−156495号公報に開示されるリフィル式の塗膜
転写具を先に提案している。
【0011】この塗膜転写具は、図33に示すように、
ケースa内に交換可能に装着されるテープカートリッジ
mを備え、このテープカートリッジmは、支持基板nに
繰出リールcおよび巻取リールdが回転可能に設けられ
てなるとともに、これら両リールc,dは、上記ケース
a内に回転可能に設けられた繰出し回転部oおよび巻取
り回転部pに、それぞれ取り外し可能にかつ一体回転可
能に係合される構造とされている。両回転部o,pは、
連動部gにより相互に連動可能に連係され、この連動部
gは、繰出し回転部oの外周のOリングrと巻取り回転
部pの外周面sが互いに摩擦接触されてなる。
【0012】一方、ケースaの先端部には塗膜転写用ヘ
ッドfが突設され、この塗膜転写用ヘッドfは、塗膜転
写テープ交換位置と使用位置との間で回転操作可能とさ
れている。そして、塗膜転写用ヘッドfの先端加圧部j
は、上記塗膜転写テープ交換位置において、塗膜転写テ
ープbを上記両リールc,dの巻回姿勢のまま案内する
とともに、上記使用位置において、塗膜転写テープbを
ケースaの把持面に対しほぼ正対させて案内するように
構成されている。
【0013】この塗膜転写具の使用に際しては、図32
に示される塗膜転写具と同様な横引き使用が可能とされ
る一方、塗膜転写テープbの交換に際しては、塗膜転写
用ヘッドfを、上記使用位置から塗膜転写テープ交換位
置へ回転操作する。これにより、ヘッドf部分におるけ
塗膜転写テープbの姿勢が、繰出リールcと巻取リール
dの巻回姿勢に対して約90°捻転された状態から平行
な状態に操作されて、ヘッドfに対する塗膜転写テープ
bの着脱作業の容易な姿勢とすることができるが、ヘッ
ドfに対する塗膜転写テープbのセッティングを不要と
するという点において、さらなる改良の余地があった。
【0014】また、図32および図33のいずれに示さ
れる横引き使用タイプの塗膜転写具においても、理想的
で画一的な筆記具姿勢を想定したヘッド構造とされてい
るところ、筆記具の持ち方にも使用者によっては独特の
癖があることから、筆記具感覚での使用をすべての使用
者に対して最良の状態で実現するという点においても、
さらなる改良の余地があった。
【0015】本発明の目的とするところは、このような
横引き使用が可能なリフィル式の塗膜転写具構造を改良
して、塗膜転写テープの交換をさらに容易にかつ迅速確
実に行えるとともに、使用者の筆記具の持ち方に対応し
て筆記具感覚での使用が可能な、小型かつ簡素で安価な
構造を備えたテープカートリッジおよび塗膜転写具を提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のテープカートリッジは、平板状の支持基板
に、塗膜転写テープを巻装した回転可能な繰出リール
と、使用後の塗膜転写テープを回収する回転可能な巻取
リールと、塗膜転写テープを被転写部上に加圧する塗膜
転写用ヘッドとが設けられてなり、上記支持基板は、塗
膜転写具のケースの回転支軸に取外し可能にかつ回転可
能に軸支される上記両リールの回転軸の反対側端部を回
転可能に軸支する構成とされ、上記塗膜転写用ヘッド
は、その基端支持部が上記支持基板のヘッド保持部にヘ
ッド軸心まわりに回転可能に保持されていることを特徴
とする。
【0017】好適な実施態様として、上記両リールの少
なくとも一方に、両リールにおける塗膜転写テープの繰
出速度と巻取速度を同期させるクラッチ機構が装備さ
れ、このクラッチ機構は、具体的には、塗膜転写テープ
を巻回する円筒状のテープコアと、このテープコアを回
転駆動する回転駆動部と、この回転駆動部と軸方向に係
合する係合支持部材とを備えてなり、上記テープコア
が、上記回転駆動部と係合支持部材により軸方向両側か
ら挟持状に支持されるとともに、上記テープコアと回転
駆動部とが、スラスト荷重による摩擦力を利用する動力
伝達手段により回転方向へ摩擦係合されてなる。
【0018】さらに、リール構造としては、上記繰出リ
ールおよび巻取リールが上記支持基板にそれぞれ独立し
て回転可能に軸支されてなる2軸タイプと、同軸状にか
つ相対的に回転可能な状態で上記支持基板に回転可能に
軸支されてなる1軸タイプとがある。
【0019】また、本発明の塗膜転写具は、上記テープ
カートリッジを取外し可能に備えるものであって、片手
による手持ち操作可能なケース内に、上記テープカート
リッジの繰出リールと巻取リールを取り外し可能にかつ
回転可能に軸支する回転支軸が設けられて、この回転支
軸と上記テープカートリッジの支持基板により、上記両
リールが両持状に回転支持され、上記ケースの先端部
に、上記テープカートリッジの塗膜転写用ヘッドをケー
ス外部へ突出させるヘッド挿通部が設けられるととも
に、上記ケースの外周面の一部が、筆記具を持つ姿勢で
の手持ちを可能とする一対の対向把持面を形成すること
を特徴とする。
【0020】好適な実施態様として、上記ヘッド挿通部
は、上記塗膜転写用ヘッドの回転角度を規制する回転角
度規制部を備え、この回転角度規制部は、上記塗膜転写
用ヘッドの先端加圧部が上記塗膜転写テープを上記ケー
スの把持面に対しほぼ正対させて案内する角度を中心と
して、その両側方向へ所定角度範囲だけ回転可能なよう
に上記塗膜転写用ヘッドの回転を許容する構成とされて
いる。
【0021】本発明のテープカートリッジは、平板状の
支持基板に、塗膜転写テープを巻装した回転可能な繰出
リールと、使用後の塗膜転写テープを回収する回転可能
な巻取リールと、塗膜転写テープを被転写部上に加圧す
る塗膜転写用ヘッドとが設けられてなるから、その交換
作業はワンタッチで行うことができる。
【0022】すなわち、上記支持基板は、ケースの回転
支軸に軸支される上記両リールの回転軸の反対側端部を
回転可能に軸支する構成とされるとともに、塗膜転写テ
ープの塗膜転写用ヘッドに対するセッティングも既に製
品段階で完了していることから、使用者にあっては、支
持基板を把持して、上記リールの回転軸を上記ケースの
回転支軸に上側から係合させるとともに、塗膜転写ヘッ
ドをケースの先端部所定位置に位置決め配置させなが
ら、テープカートリッジをケース内に落とし込むだけで
交換作業が完了する。
【0023】また、上記塗膜転写用ヘッドの基端支持部
が上記支持基板のヘッド保持部にヘッド軸心まわりに回
転可能に保持されているから、テープカートリッジがケ
ースに装着された状態において、塗膜転写用ヘッドは、
ケースのヘッド挿通部の回転角度規制部により規定され
た回転角度範囲内おいて、ヘッド軸心まわりに回転する
ことができ、用途に応じてあるいは使用者の持ち方に対
応して、ヘッドの姿勢を最適な状態に保つことができ
る。これには、本発明の塗膜転写具が、ヘッド基本構成
として右利きの人に対応した構造を備えている場合に、
左利きの人が自己の持ち方に対応して、しかも右利きの
人と何ら遜色なく、ヘッドの姿勢を最適な状態に保つこ
とができることも含み得る。
【0024】特に、上記回転角度規制部の構成を、塗膜
転写用ヘッドの先端加圧部が上記塗膜転写テープを上記
ケースの把持面に対しほぼ正対させて案内する角度を中
心として、その両側方向へ所定角度範囲だけ回転可能な
ように塗膜転写用ヘッドの回転を許容するように設定す
ることにより、使用者は、自身の筆記具を持つ姿勢と同
様な姿勢で塗膜転写具を把持することができ、筆記具感
覚で横引き使用することができ、良好な操作性を確保し
得る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づいて説明する。
【0026】実施形態1
【0027】本発明に係る塗膜転写具を図1ないし図1
2に示し、この塗膜転写具1は具体的には誤字等を修正
するための字消し具として使用されるものであって、消
耗品としての塗膜転写テープTが交換可能なカートリッ
ジ式つまりリフィル式の構造を備えてなる横引き使用タ
イプのものである。
【0028】塗膜転写具1は、図1に示すような外観形
状を呈するケース2に、図3および図4に示すように、
塗膜転写用ヘッドHを備えるテープカートリッジCとテ
ープ連動部(連動機構)Dが装着されてなるとともに、
上記テープカートリッジCに、繰出リール3および巻取
リール4がそれぞれ独立して軸支されてなる2軸タイプ
のリール構造を備える。以下、各構成部ごとに説明す
る。
【0029】I.ケース2:ケース2は、図示のごと
く、テープカートリッジCとテープ連動部Dを内装し得
る正面輪郭形状寸法と幅寸法を備える偏平な箱状とさ
れ、後述するように、その対向する一対の扁平な表裏面
2a,2bが手持ち操作時の把持面とされている。
【0030】このケース2は射出成形等により一体成形
されたプラスチック製のもので、ケース本体5とキャッ
プ体6が開閉可能とされ、ケース本体5に上記テープカ
ートリッジCおよびテープ連動部(連動機構)Dが装着
される構造とされている。
【0031】ケース本体5およびキャップ体6は、図3
に示すように、ヒンジ部7により互いに揺動可能に接続
されるとともに、上記ヒンジ部7と反対側のケース本体
5およびキャップ体6の開口部には、弾発係合部8a,
8bが設けられている。また、キャップ体6の開口内周
縁に、ケース本体5の開口内周縁に嵌合する嵌合フラン
ジ6aがほぼ全周にわたって設けられるとともに、ケー
ス本体5およびキャップ体6の内側面には、3対の位置
決め嵌合部9a,9bがそれぞれ対向状に設けられてい
る。
【0032】また、これらケース本体5とキャップ体6
の先端部には、塗膜転写用ヘッドHを内外に挿通するヘ
ッド挿通部10を形成する挿通溝10a,10bがそれ
ぞれ切欠き形成されるとともに、上記ケース本体5の内
側面に、テープカートリッジCの繰出リール3および巻
取リール4を回転支持する中空状の回転支軸11,12
が一体的に設けられている。
【0033】そして、ケース本体5に対してキャップ体
6をヒンジ部7を支点として揺動閉止することにより、
嵌合フランジ6aがケース本体5の開口内周縁に嵌合
し、かつ3対の位置決め嵌合部9a,9bがそれぞれ嵌
合するとともに、弾発係合部8a,8bが相互に弾発的
に係合して、ケース2が閉止形成される。なお、上記位
置決め嵌合部9aは位置決めピンの形態とされるととも
に、位置決め嵌合部9bはこの位置決めピン9aに嵌合
する位置決め凹部の形態とされ、これら両位置決め嵌合
部9a,9bは、後述する支持基板20の位置決め手段
としても機能する。
【0034】一方、これと全く逆の操作により、ケース
2がケース本体5とキャップ体6の開放状態にされる。
また、このケース2の閉止形成時において、その先端部
にほぼ矩形状のヘッド挿通部10が開口形成される。こ
のヘッド挿通部10は、後述するように、塗膜転写用ヘ
ッドHの回転角度を規制する回転角度規制部としても機
能する。
【0035】また、キャップ体6には、塗膜転写テープ
Tの残量を確認するための残量確認窓13と後述する巻
戻しボタン71用の開口14が連続開口されるととも
に、後述するテープカートリッジCの取扱いつまみ25
用のスリット15が開口されている。
【0036】II.テープカートリッジC:テープカート
リッジCは消耗品として交換可能な構成部品であって、
その具体的構成が図2〜図9に示されている。
【0037】このテープカートリッジCは、平板状の支
持基板20に、塗膜転写テープTを巻装した繰出リール
3と使用後の塗膜転写テープT′を回収する回転可能な
巻取リール4とが回転可能に装着されるとともに、塗膜
転写テープTを被転写部上に加圧する塗膜転写用ヘッド
Hがそのヘッド軸心まわりに回転可能に装着されてな
る。テープカートリッジCは、図2〜図5に示すよう
に、上記ケース本体5に取外し可能に装着される。
【0038】平板状の支持基板20は、射出成形等によ
り一体成形されたプラスチック製の板状体であって、そ
の形状寸法は、上記両リール3,4および塗膜転写用ヘ
ッドHの保持機能を備える範囲内において、できる限り
薄くかつコンパクトになるように設定されている。
【0039】図示の実施形態においては、支持基板20
の平面形状は、図4に示すようなほぼ逆三角形状とさ
れ、その下側両斜辺部分に、繰出リール3および巻取リ
ール4をそれそれ軸支する軸受部21,22がそれぞれ
設けられるとともに、その上部先端部分に、塗膜転写用
ヘッドHを保持するヘッド保持部53が一体的に設けら
れている。
【0040】支持基板20の3つの頂点部分には、位置
決め係合部23a,23a,23aがそれぞれ設けら
れ、これら位置決め係合部23a,…は、ケース本体5
の内側面に対応して設けられた前記3対の位置嵌合部9
a,9b,…に係合する係合穴の形態とされて、これら
3対の位置嵌合部9a,9b,…と協働して支持基板2
0の位置決め手段を構成する。また、上記ヘッド保持部
53の側部には、ヘッド位置決め係合部23bが設けら
れ、これに対応してケース本体5にはヘッド位置決め部
19が設けられている。
【0041】また、支持基板20の前後方向長さ寸法つ
まり上記逆三角形状の上側底辺長さ寸法は、上記両リー
ル3,4の配置最大寸法とほぼ同じ大きさに設定される
とともに、その上下幅寸法つまり上記逆三角形状の高さ
寸法は、繰出リール3の最大外径寸法とほぼ同じ大きさ
に設定されている。25は、支持基板20の外側表面に
一体形成された直線リブ状の取扱いつまみを示してい
る。
【0042】上記支持基板20は、上記両リール3,4
の回転軸31,32の上側端部、つまりケース本体5の
回転支軸11,12に軸支される側と反対側の端部31
a,32aを回転可能に軸支する構造とされている。
【0043】この支持基板20における両リール3,4
の具体的な回転支持構造は、支持基板20に上記軸受部
21,22がそれぞれ形成される一方、上記リール3,
4の回転軸31,32の上記上側端部31a,32aに
環状係合溝37,38が全周にわたって形成され、これ
ら環状係合溝37,38が上記軸受部21,22に回転
可能に係合支持されてなる。
【0044】図示の実施形態においては、上記軸受部2
1,22は、図6に示すように、支持基板20の外周
縁、つまり平面逆三角形の下側両斜辺部分に開放した軸
受凹部の形態とされている。この軸受部21,22の平
面形状は製造現場における組付け容易性を考慮して設計
されている。
【0045】つまり、軸受部21,22は、上記環状係
合溝37,38の外径寸法に対応した内径を有する円形
部21a,22aと、この円形部21a,22aから上
記支持基板20の外周縁に向けてテーパ状に拡がる取付
挿入部21b,22bとから形成されている。
【0046】また、上記軸受部21,22の円形部21
a,22aは、それぞれケース本体5の回転支軸11,
12に対応して配置されている。これにより、上記両リ
ール3、4の支持基板20上での配置は、図4および図
5に示すように、その回転軸31,32が上記回転支軸
11,12に対してそれぞれ同軸状に位置するように設
定されている。
【0047】そして、上記両リール3,4は、その回転
軸31,32の環状係合溝37,38を、上記取付挿入
部21b,22bから円形部21a,22aへ強制的に
押圧挿入することにより、取付挿入部21b,22bと
円形部21a,22aの境界部分が弾性的に拡がった後
に再び弾性復帰して、環状係合溝37,38が円形部2
1a,22aに回転可能に嵌合し、両リール3,4はそ
れぞれ所定位置に位置決め支持されることになる。
【0048】なお、このように軸受部21,22が支持
基板20の外周縁近傍に配置されることにより、上記両
リール3,4が軸受部21,22に位置決め支持された
状態において、両リール3,4の一部が支持基板20の
外周縁から外部へ露出配置されることとなる。これは手
指によるリール3,4の回転操作を可能とし、後述する
テープカートリッジCのケース本体5に対する装着時に
おいて、繰出リール3側に設けられた繰出回転歯車45
とケース本体に設けられた巻取回転歯車46の歯がうま
く噛み合わないときの回転調整による噛合を可能とす
る。
【0049】図示の実施形態においては、上記軸受部2
1,22は、図6に示すように、支持基板20の外周
縁、つまり平面逆三角形の下側両斜辺部分に開放した軸
受凹部の形態とされている。この軸受部21,22の平
面形状は製造現場における組付け容易性を考慮して設計
されている。
【0050】繰出リール3は、未使用の塗膜転写テープ
Tが巻装されてなる中空円筒状のテープコア40を備え
るとともに、このテープコア40に連動するクラッチ機
構50およびテープ連動部Dの繰出回転歯車45を装備
してなる。この繰出リール3の具体的な組付構造につい
ては、クラッチ機構50との関連で後述する。
【0051】巻取リール4は、使用済みの塗膜転写テー
プT´を巻取り回収するもので、中空円筒状のテープコ
ア41の外周部に上記塗膜転写テープTの先端部分が接
続されている。
【0052】テープコア41は巻取リール4の回転軸3
2の一部を兼備し、その軸方向上端部が前述した上側端
部32aと同軸状に一体形成されて、この上側端部32
aが上記支持基板20に回転可能に軸支されている。一
方、テープコア41(32)の中央には、セレーション
またはスプライン等の歯形係合部を有する装着穴41a
が設けられ、後述するテープ連動部Dの巻取回転歯車4
6の回転軸部46aと着脱可能にかつ回転方向へ一体係
合する。
【0053】塗膜転写テープTとしては、例えば、ポリ
エステルやアセテート等のプラスチック製テープ、ある
いは紙製テープなどからなるフィルム状基材(厚さ25
〜38μm程度)の片面に、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合樹脂、低分子ポリエチレン等の剥離剤層が形成さ
れ、その上に白色の修正塗料層が形成され、さらにその
上に加圧接着性を有するポリウレタン等の粘着剤(感圧
接着剤)層が施されてなる構造(具体的構造は図示省
略)のものが用いられている。上記修正塗料層は、転写
後直ちにその上から筆記が可能ないわゆるドライタイプ
のものが採用されている。
【0054】上記両リール3,4に対応して、支持基板
20の逆三角形状の上側底辺の縁部に沿ってテープ保護
壁51が設けられている。この保護壁51は、支持基板
20と同様な肉厚を有する板状のもので、繰出リール3
および巻取リール4の外周部、より具体的には、ここに
巻装された塗膜転写テープTの外周部を覆うように、支
持基板20の縁部に沿って下向き起立状にかつ一体的に
設けられている。
【0055】塗膜転写用ヘッドHは、塗膜転写テープT
を紙面上の誤字等の被修正部分(被転写部)上に加圧す
るもので、塗膜転写テープTを案内する機能と加圧する
機能を兼備する。
【0056】具体的には、塗膜転写用ヘッドHは、ある
程度の弾性を有する矩形の板状体とされるとともに、そ
の基端に基端支持部52が一体形成され、この基端支持
部52が支持基板20のヘッド保持部53に回転可能に
保持されている。
【0057】図示の実施形態の塗膜転写用ヘッドHは、
図4に示すように、塗膜転写テープTよりも若干幅広の
薄板状とされるとともに、図7に示すように、先端に向
けて次第に薄くなるようなテーパ形状断面を有し、その
平坦な両側面がテープ走行面を形成するとともに、その
先端55が塗膜転写テープTを加圧する加圧部とされて
いる。また、このヘッド本体Hの両側縁には、塗膜転写
テープTの走行を案内するガイドフランジ56,56が
形成されている。
【0058】基端支持部52は、図6および図7に示す
ように、上記塗膜転写用ヘッドHの基端における中央部
つまりヘッドHの軸心(ヘッド軸心)位置から、後方へ
ヘッド軸心に沿って直線状に延びる円柱棒54から構成
されている。この円柱棒54は、中央にスリット54a
が形成された半割り形状とされるともに、その後方先端
には、抜け止め部54bが形成されている。
【0059】これに対応して、支持基板20のヘッド保
持部53は保持穴の形態とされている。具体的には、図
6および図7に示すように、保持本体53aの上下両側
に交互に膨出上に形成された保持用半円筒部53b,5
3b,53bの円筒内径面からなり、成形容易性が確保
されている。
【0060】そして、図7に示すように、塗膜転写用ヘ
ッドHの円柱棒54が支持基板20のヘッド保持部53
(保持用半円筒部53b,53b,53b)に前側から
貫通されるとともに、止め部54bがヘッド保持部53
の後方端に掛止される。この場合、円柱棒54は、スリ
ット54aの存在により縮径して、後端の抜け止め部5
4bのヘッド保持部53への挿通が許容されるととも
に、貫通後においては、円柱棒54が弾性復帰して、止
め部54bがヘッド保持部53の後方端に抜け止め掛止
する。これにより、塗膜転写用ヘッドHは、支持基板2
0のヘッド保持部53に、ヘッド軸心まわりに回転可能
に支持される。
【0061】ケース2のヘッド挿通部10は、本来的機
能である塗膜転写用ヘッドHを内外に挿通する機能に加
えて、塗膜転写用ヘッドHの回転角度を規制する回転角
度規制部としても機能する。
【0062】ヘッド挿通部10の回転角度規制部として
の構成は、具体的には、図8に示すように、ヘッド挿通
部10の正面形状が矩形とされるとともに、その縦寸法
hと横寸法wが塗膜転写用ヘッドHの回転輪郭径寸法と
の関係で設定されてなる。
【0063】図示の実施形態においては、ヘッド挿通部
10の縦寸法hが塗膜転写用ヘッドHの回転輪郭径寸法
よりも僅かに小さなほぼ同一寸法に設定されるととも
に、横寸法wが塗膜転写用ヘッドHの回転輪郭径寸法よ
りも小さく設定されている。
【0064】これにより、塗膜転写用ヘッドHは、その
先端加圧部55が塗膜転写テープTをケース2の把持面
2a,2bに対しほぼ正対させて、つまり、塗膜転写テ
ープTの表裏面が上記把持面2a,2bとほぼ同一方向
に向く(平行する)ように、塗膜転写テープTを案内す
る角度位置X(図8に実線で示す水平位置)を中心とし
て、その両側方向へ所定角度θの範囲(図示の実施形態
においては、θがほぼ43°で、両側合わせてほぼ86
°)だけ回転可能とされている。
【0065】なお、この回転角度範囲(2θ)は、ヘッ
ド挿通部10の正面形状寸法を目的に応じて設定するこ
とで、所望の値に設定可能であり、例えば、θが10°
以下の小さな角度範囲から、θが80°以上の大きな角
度範囲まで適宜設定可能である。
【0066】また、これに対応して、図8に示すよう
に、ケース本体5におけるヘッド挿通部10の後側部位
には、塗膜転写用ヘッドHの回転輪郭円に対応した円形
縁を有する回転支持リブ56,56が設けられており、
塗膜転写用ヘッドHの回転動作を円滑に案内保持する。
【0067】繰出リール3から繰り出される塗膜転写テ
ープTは、図5に示すように、上記塗膜転写用ヘッドH
の片側テープ走行面に沿って先端加圧部55へ案内され
た後、この先端加圧部55を経由して反転され、さらに
反対側テープ走行面に沿って案内されて、巻取リール4
に巻回される。
【0068】この場合、上述したように、塗膜転写用ヘ
ッドHの先端加圧部55は、ヘッド側面のテープ走行面
と協働して、前述したように、塗膜転写テープTを上記
ケース2の把持面2a,2bに対しほぼ正対させて、つ
まり、塗膜転写テープTの表裏面が上記把持面2a,2
bとほぼ同一方向に向く(平行する)ように、塗膜転写
テープTを案内する。
【0069】また、上記塗膜転写用ヘッドHと上記両リ
ール3,4との配置構成に関連して、支持基板20にお
ける両リール3,4と塗膜転写用ヘッドHとの間には、
一対のガイドピン57,58が設けられており、これら
ガイドピン57,58は、塗膜転写テープTの走行姿勢
を変換するテープ姿勢変換手段として機能する。
【0070】一方のガイドピン57は、上記繰出リール
3から繰り出される塗膜転写テープTを姿勢変換して塗
膜転写用ヘッドHへ案内するためのもので、繰出リール
3と塗膜転写用ヘッドHとの間の支持基板20の裏面適
所に起立状にかつ一体的に設けられている。他方のガイ
ドピン58は、塗膜転写用ヘッドHからの使用済みの塗
膜転写テープT´を姿勢変換して巻取リール4に案内す
るためのもので、塗膜転写用ヘッドHと巻取リール4と
の間の支持基板20の裏面適所に起立状にかつ一体的に
設けられている。
【0071】このように両ガイドピン57,58が支持
基板20に設けられた構造においては、テープTのセッ
ティングがすべて製品段階で完了しており、一般の需要
者にあっては、単にテープカートリッジCの交換を行う
だけで良いという利点がある。
【0072】さらに、巻取り側のガイドピン58には、
鍔付きのガイドローラ59が自由回転可能に軸支されて
いる。このような構造とされることにより、塗膜転写テ
ープT´の円滑かつ整列した巻取り案内が助長されると
ともに、たとえ転写不良による塗膜の付け残しが塗膜転
写テープT´にある場合でも、この塗膜転写テープT´
がガイドピン58に巻き込まれてしまうという不都合を
確実に防止し得る。なお、繰出し側のガイドピン57に
も、同様のガイドローラが取り付けられても良い。
【0073】III.テープ連動部D:テープ連動部(連動
機構)Dは、上記繰出リール3と巻取リール4とを相互
に連動するもので、具体的には、繰出リール3の側に設
けられた繰出回転歯車45(連動歯車)と巻取リール4
の側に設けられた巻取回転歯車(連動歯車)46とから
構成されている。
【0074】繰出回転歯車45は、繰出リール3に設け
られたクラッチ機構50の回転駆動部61と一体形成さ
れて、回転駆動部61が繰出回転歯車45の回転軸部を
兼務している。この回転駆動部61は中空円筒状とされ
て、ケース本体5の回転支軸11に取外し可能にかつ自
由回転可能に軸支される構造とされている。この場合、
上記回転駆動部61の軸方向下端面は、図2に示すよう
に、ケース本体5の内側面に摺動可能に支持される。6
2はケース本体5の内側面に設けられた環状リブを示し
ており、この環状リブ62は、上記回転支軸11と同心
状でかつ繰出回転歯車45の外周部分に対応して配置さ
れて、繰出回転歯車45の下面を摺動可能に支持して、
繰出回転歯車45の過度の歪み等を防止する。
【0075】上記回転軸部61の外周には、繰出リール
3のテープコア40が同軸状にかつ回転可能に支持され
るとともに、このテープコア40と繰出回転歯車45
は、後述するクラッチ機構50の摩擦係合部材である係
合突起70,70,…により摩擦係合されている。
【0076】巻取回転歯車46は、巻取リール4を軸支
するケース本体5の回転支軸12に自由回転可能に軸支
されるとともに、上記支持基板20に繰出リール3と共
にユニット化された繰出回転歯車45と噛合可能とされ
ている。なお、上記回転支軸12の先端には、巻取回転
歯車46の抜けを防止するための抜止め部12aが設け
られている。
【0077】また、ケース本体5の内側面には、環状リ
ブ63が回転支軸12と同心状でかつ巻取回転歯車46
に対応して設けられており、巻取回転歯車46がこの環
状リブ63に摺動回転可能に支持されている。
【0078】上記巻取回転歯車46は、上記繰出回転歯
車45と所定の歯車比をもって噛合されており、これに
より、巻取回転歯車46は常に一定の回転比をもって上
記繰出回転歯車45に連動して回転される。なお、この
回転比つまり上記両歯車45,46の歯車比は、後述す
る繰出リール3と巻取リール4における塗膜転写テープ
Tの巻取径を考慮して、塗膜転写テープTの繰出しおよ
び巻取りが円滑に行われるように適宜設定される。
【0079】また、これに関連して、図3〜図6に示す
ように、支持基板20と巻取リール4のテープコア41
とには、上記両リール3,4の逆回転を防止する逆転防
止機構65が設けられている。この逆転防止機構65
は、図4および図6に示すように、上記支持基板20に
弾性変形可能に設けられた係止爪65aと、上記テープ
コア41のフランジ41aの外側面に回転軸32と同心
の環状に設けられた多数の逆転防止爪65b,65b,
…とからなる。
【0080】これにより、上記両リール3,4が矢符方
向へ回転しようとすると、上記係止爪65aは逆転防止
爪65b,65b,…を弾性変形しながら乗り越えて、
その正回転を許容する。一方、上記両リール3,4が矢
符方向と反対方向へ回転しようとすると、上記係止爪6
5aは逆転防止爪65b,65b,…のいずれか一つに
係合して、その逆回転を阻止する。
【0081】なお、この逆転防止機構65は、ケース本
体5と巻取回転歯車46または繰出回転歯車45との間
に設けられても良い。
【0082】IV. クラッチ機構50:クラッチ機構50
は、繰出リール3と巻取リール4における塗膜転写テー
プTの繰出速度と巻取速度を同期させるものであって、
具体的には繰出リール3側に設けられている。
【0083】本実施形態のクラッチ機構50は、繰出リ
ール3およびテープ連動部Dの繰出回転歯車45と共に
テープカートリッジCにユニット化されて、塗膜転写テ
ープTと同様、交換可能な消耗品とされている。この目
的のため、クラッチ機構50の具体的構造は、以下に説
明するように簡素かつ低廉なものとされている。
【0084】すなわち、このクラッチ機構50の具体的
構成は図9ないし図11に示されており、繰出回転歯車
45に一体形成された複数の係合突起70,70,…
と、係合支持部材71とを主要部として構成されてい
る。
【0085】係合突起70は、クラッチ機構50におけ
る動力伝達手段を構成する摩擦係合部材として機能する
もので、繰出回転歯車45の円周方向複数箇所(図示の
ものにおいては4箇所)に、径方向内側へ延びて一体形
成されている。この係合突起70は、その外周側の基部
を支点として軸方向へ弾性変形可能とされるとともに、
その内周側先端部に上方へ隆起した係合部70aを有す
る。図示の実施形態においては、係合突起70の内周側
先端部が、補強用の薄肉接続片72により前記回転駆動
部61に一体的に接続支持されている。
【0086】係合突起70の係合部70aは、テープコ
ア40の軸方向端面40aに対向した位置において、常
態で繰出回転歯車45上面より上方へ突出するように設
けられるとともに、上記軸方向端面40aの平坦面に対
応した係合平坦面を有する。
【0087】係合支持部材71は、具体的には巻戻しボ
タンの形態とされており、上記両リール3,4間におけ
る塗膜転写テープTの弛みを解消除去するテープ巻戻し
機構の構成部材としても機能する。
【0088】この巻戻しボタン71は、上記テープコア
40の軸方向端面40bに係合する軸方向係合部75
と、上記回転駆動部61に係合する係止爪76とを有し
てなる。
【0089】上記軸方向係合部75は、巻戻しボタン7
1の外周部から径方向へ水平に突出した係合凸部の形態
とされて、テープ巻戻し機構の回転係合部としての機能
を兼備しており、図示のものにおいては周方向へ等間隔
をもって5つ設けられている。これに対応して、テープ
コア40の軸方向端面40bには、上記軸方向係合部7
5と係合する係合凹部77が周方向へ等間隔をもって5
つ設けられている。
【0090】上記係止爪76は、巻戻しボタン71の取
付け円筒部71aの一部にスリット形成による縦割り状
に設けられて、その先端係合部が径方向へ弾性変形可能
な形態とされている。図示のものにおいては、一対の係
止爪76,76が上記取付け円筒部71aの一直径線上
に対向して設けられるとともに、係止爪76の先端係合
部は下向きくさび形状に形成されている。
【0091】これに対応して、上記回転駆動部61の内
周部には、上記係止爪76が軸方向へ係合する係合フラ
ンジ78が設けられている。この係合フランジ78の内
径寸法は、上記巻戻しボタン71の取付け円筒部71a
が挿通可能で、かつ上記係止爪76の係合先端部が抜け
止め係合し得る大きさに設定されている。
【0092】したがって、回転駆動部61に繰出リール
3のテープコア40を挿通させた後、巻戻しボタン71
を、その軸方向係合部75,75,…がテープコア40
の係合凹部77,77,…に対応するようにして、上記
繰出回転歯車45の回転駆動部61に挿入させる。これ
により、巻戻しボタン71の係止爪76,76が、回転
駆動部61の係合フランジ78に対して、径方向内側へ
弾性変形して軸方向へ通過した後、その弾性復帰により
係合フランジ78に抜け止め係合する(図11(a) →図
11(b) 参照) 。
【0093】これにより、テープコア40は、繰出回転
歯車45の係合突起70,70,…と、巻戻しボタン7
1の軸方向係合部75,75,…とにより、軸方向両側
から挟持状に支持されるとともに、同時に、上記回転駆
動部61と巻戻しボタン71の軸方向係合力により、繰
出回転歯車45の係合突起70,70,…が上記テープ
コア40の軸方向端面40aに所定の押圧力をもって回
転方向に弾発的に摩擦係合される。
【0094】すなわち、上記クラッチ機構50の動力伝
達は、上記テープコア40の軸方向端面40aと繰出回
転歯車45の係合突起70,70,…間に作用するスラ
スト荷重による摩擦係合力が利用されるところ、この摩
擦係合力は、回転駆動部61と巻戻しボタン71の軸方
向の係合寸法関係を適宜調整することで最適値に設定さ
れる。
【0095】具体的には、繰出回転歯車45の係合突起
70,70,…のばね定数と弾性変形量を考慮して、巻
戻しボタン71の軸方向係合部75および係止爪76に
よる、テープコア40と繰出回転歯車45との相対的な
軸方向位置関係を適宜調整して、係合突起70,70,
…とテープコア40の軸方向端面40aとの摩擦係合力
を最適値に設定する。
【0096】テープカートリッジCの組立てに際して
は、まず、上記のように構成された繰出リール3、繰出
回転歯車45および巻戻しボタン71のユニット部品
(図10参照)を、図9および図11に示すように、軸
方向に一体的に組み立ててユニット化する。続いて、こ
のようにユニット化した組立品3、45、71と、巻取
リール4とを、支持基板20の軸受部21,22にそれ
ぞれ前述した要領で取り付ける。最後に、繰出リール3
から繰り出される塗膜転写テープTを、前述したよう
に、塗膜転写用ヘッドHの周囲に沿わせてセッティング
した後、その先端部を巻取リール4に巻回可能に接続し
て、テープカートリッジCを完成する。
【0097】また、巻戻しボタン71は、図1、図2お
よび図14に示すように、ケース2のキャップ体6に形
成された前記開口14を介してケース2の外部へ臨むと
ともに、ケース2の表面つまり把持面2aとほぼ面一ま
たは低くなるように設定されている(図2参照)。巻戻
しボタン71の外端面つまり外表面71bには、直線状
の操作溝71cが巻き戻し回転操作用の回転操作部とし
て形成されており、この操作溝71cに硬貨等の板状操
作部材が係脱可能に係合される。
【0098】しかして、図2〜図5を参照して、以上の
ように構成されたテープカートリッジCは、取扱いつま
み25を手指にて摘んで、繰出回転歯車45を、ケース
本体5の回転支軸12に装着された巻取回転歯車46に
噛合させながら、繰出回転歯車45の回転軸部61と巻
取リール4のテープコア41を、それぞれケース本体5
の回転支軸11と巻取回転歯車46の回転軸部46aに
上側から係合させると、これと同時に、塗膜転写用ヘッ
ドHがケース本体5の挿通溝10aに位置決め挿入され
て、ワンタッチでセットされる。
【0099】この場合、繰出回転歯車45と巻取回転歯
車46がうまく噛み合わない場合には、支持基板20の
外周縁からがが外部へ突出状に露出した巻取リールを手
指で回転操作することにより、容易に両歯車45,46
を噛合させることができる。
【0100】このとき、支持基板20の位置決め係合部
23a,23a,23aおよびヘッド位置決め係合部2
3bも、ケース本体5の位置決めピン9a,9a,9a
およびヘッド位置決め部19にそれぞれ同時に係合され
る。この支持基板20の位置決め装着状態で、支持基板
20は、回転支軸11,12と協働して、繰出リール3
および巻取リール4を両持状に回転支持することとな
る。
【0101】一方、支持基板20の取扱いつまみ25を
手指にて摘んで、そのまま上側へ持ち上げることによ
り、繰出回転歯車45、テープコア41および塗膜転写
用ヘッドHは、それぞれ回転支軸11、巻取回転歯車4
6の回転軸部46aおよび挿通溝10aからワンタッチ
で容易に取り外すことができる。
【0102】上記のごとくテープカートリッジCがケー
ス本体5に装着された状態で、キャップ体6を、ケース
本体5に対して前述した要領で揺動閉止して施蓋するこ
とにより、塗膜転写具1が完成する。この場合、上記巻
戻しボタン71および取扱いつまみ25がキャップ体6
の開口14およびスリット15を介して外部に臨むとと
もに、塗膜転写用ヘッドHがヘッド挿通部10を介して
外部へ突出する。
【0103】この場合、塗膜転写用ヘッドHの基端支持
部52(54)が支持基板20のヘッド保持部53にヘ
ッド軸心まわりに回転可能に保持されているから、テー
プカートリッジCがケース2に装着された状態におい
て、塗膜転写用ヘッドHは、回転角度規制部であるケー
ス2のヘッド挿通部10により規定された回転角度範囲
内おいて、ヘッド軸心まわりに回転することができ、用
途に応じてあるいは使用者の持ち方に対応して、塗膜転
写用ヘッドHの姿勢を最適な状態に保つことができる。
【0104】特に、図示の実施形態のように、上記回転
角度規制部10の構成を、塗膜転写用ヘッドHの先端加
圧部55が塗膜転写テープTをケース2の把持面2a,
2bに対しほぼ正対させて案内する角度位置を中心とし
て、その両側方向へ所定角度θの範囲(図示の場合は、
θ=約43°)だけ回転可能なように塗膜転写用ヘッド
Hの回転を許容するように設定されることにより、使用
者は、自身の筆記具を持つ姿勢と同様な姿勢で塗膜転写
具1を把持することができ、筆記具感覚で横引き使用す
ることができ、欧文のような横書き文章の一部を修正す
る場合に適した横引き使用において良好な操作性を確保
することができる。
【0105】すなわち、以上のように構成された塗膜転
写具1により、例えば欧文の一部を修正する場合、図1
2(a) に示すように、ケース2の把持面2a,2bを手
指にて筆記具を持つ姿勢で把持する。そして、この把持
姿勢で、上記塗膜転写用ヘッドHの先端加圧部55を誤
字等の修正すべく紙面上の被修正部分(被転写部)80
の開始端(左端)に密着状に押し当てて、そのままケー
ス2を横方向つまり紙面等に対して右方向へ移動させ、
被修正部分80の終端(右端)で停止させる。
【0106】以上の操作により、上記塗膜転写用ヘッド
Hの加圧部55における塗膜転写テープTの修正塗料層
(白色)81が、上記フィルム状基材から剥離して上記
被修正部分80上に転写被覆される。これにより、誤字
等が消されるとともに、この上から正しい文字を直ちに
書き入れることが可能となる。
【0107】一方、上記の文字配列等の直線的な部分ば
かりでなく、例えば図12(b) に示すように、図形線等
の曲線的な部分について、その曲線に忠実に沿った修正
を行うことも可能である。
【0108】なお、以上の作用は、図示の塗膜転写具1
が、塗膜転写用ヘッドHの基本構成として右利きの人に
対応した構造を備えていることから、右利きの人につい
てのものではあるが、塗膜転写用ヘッドHが所定角度θ
の範囲で回転可能とされていることにより、たとえ左利
きの人が使用する場合であっても、自己の持ち方に対応
して、しかも右利きの人と何ら遜色なく、塗膜転写用ヘ
ッドHの姿勢を最適な状態に保つことができる。
【0109】また、塗膜転写具1内部の機構動作に着目
してみた場合、上記のような塗膜転写用塗膜転写用ヘッ
ドHの加圧操作により、塗膜転写テープTに加わる引張
力(図4の矢符A方向)が、繰出リール3に回転トルク
として作用すると、この繰出リール3のテープコア4
0、さらにはクラッチ機構50を介して繰出回転歯車4
5が回転する。この回転力は、テープ連動部Dにより、
巻取回転歯車46さらにはこれと回転方向へ一体の巻取
リール4を連動して回転させ、使用後の塗膜転写テープ
T´を自動的に巻き取る。
【0110】この場合、繰出回転歯車45と巻取回転歯
車46の回転比(テープ連動部Dの歯車比に対応)が常
に一定であるのに対して、繰出リール3における塗膜転
写テープTの外径と、巻取リール4における塗膜転写テ
ープT´の外径との比は経時的に変化して一定しない。
つまり、使用につれて繰出リール3における塗膜転写テ
ープTの外径は次第に小さくなるのに対して、巻取リー
ル4における塗膜転写テープT´の外径は逆に大きくな
っていく。
【0111】このため、巻取リール4の巻取速度は、繰
出リール3の繰出速度に比較して経時的に速くなってい
き、これら両速度の同期が崩れて、繰出リール3に作用
する回転トルクも次第に大きくなる。すると、この回転
トルクがクラッチ機構50の摩擦力に打ち勝って、テー
プコア40が繰出回転歯車45に対して滑り回転する結
果、上記両リール3,4間の回転トルク差が解消され
て、上記繰出速度が巻取速度に同期されることになり、
塗膜転写テープTの円滑な走行が確保される。
【0112】前述したように、上記クラッチ機構50に
おける動力伝達は、上記テープコア40と繰出回転歯車
45の係合突起70,70,…間のスラスト荷重による
摩擦力を利用するものであるから、クラッチ機構50の
構成は、構成部材3、45、71相互間のスラスト方向
の関係寸法を適宜調整することで、上記摩擦力を最適値
に設定することができる。
【0113】また、操作者による操作ミス等に起因し
て、繰出リール3と巻取リール4間における塗膜転写テ
ープTに弛みを生じた場合、巻戻しボタン71をケース
2外部から巻戻し方向へ回転操作(図4の矢符B方向へ
の回転)して、塗膜転写テープTの弛みを解消除去す
る。
【0114】この場合、巻戻しボタン71に加えられる
巻戻し方向Bの回転力は、軸方向係合部と兼用の回転係
合部75,75,…を介してテープコア40へ直接伝達
され、テープコア40が巻戻し方向Bへ回転する。一
方、逆転防止機構65による逆回転阻止力とクラッチ機
構50のすべり作用により、テープ連動部Dの回転歯車
45,46さらには巻取リール4のテープコア41は停
止状態にある。これにより、上記両リール2,3間にお
ける塗膜転写テープTの弛みが解消除去されることとな
る。
【0115】また、塗膜転写具1の使用により、繰出リ
ール3に巻装されていた塗膜転写テープTが使用済みテ
ープT´として巻取リール4にすべて巻取り回収される
と、テープカートリッジC全体が新しいテープカートリ
ッジと交換されることになるが、その交換作業はワンタ
ッチで行うことができる。
【0116】すなわち、テープカートリッジCは、前述
したように、支持基板20が、ケース2の回転支軸1
1,12に軸支される上記両リール3,4の回転軸3
1,32の反対側端部21a、22aを回転可能に軸支
する構成とされるとともに、塗膜転写テープTの塗膜転
写ヘッドHに対するセッティングも既に製品段階で完了
している。
【0117】このため、使用者は、支持基板20を把持
して、上記両リール3,4の回転軸31(具体的には繰
出回転歯車45の回転軸部61)と回転軸32(具体的
にはテープコア41)を、ケース2の回転支軸11と回
転支軸12(具体的には巻取回転歯車46の回転軸部4
6a)に上側から係合させるとともに、塗膜転写ヘッド
Hをケース2の先端部所定位置つまり挿通溝10aに位
置決め配置しながら(この位置決め動作は、位置決め手
段23a,23b,9aにより容易)、テープカートリ
ッジCをケース2内に落とし込むだけで交換作業が完了
する。
【0118】実施形態2 本実施形態は図13に示されており、塗膜転写用ヘッド
Hの基端支持部52および支持基板20のヘッド保持部
53の具体的構成が改変されたものである。
【0119】すなわち、塗膜転写用ヘッドHの基端支持
部52は、図13(a) に示すように、塗膜転写用ヘッド
Hの基端からヘッド軸線方向へ平行に延びて一体形成さ
れた一対の細い直線棒90,90から構成されている。
【0120】直線棒90は、断面が円形でかつ径寸法が
塗膜転写用ヘッドHの本体部分の厚さ寸法にほぼ等しい
円柱状とされている。両直線棒90,90は、塗膜転写
用ヘッドHのヘッド軸線に平行でかつこの軸線から等距
離を隔てて配置されおり、また、その後端部分90a,
90aがそれぞれ横方向外側へ垂直に折曲形成されて、
抜け止め部を構成している。
【0121】一方、支持基板20のヘッド保持部53
は、図13(a) および(c) に示すようなほぼ円筒形状に
形成されるとともに、その内部に円環状の嵌合溝91が
設けられている。
【0122】この嵌合溝91は、上記塗膜転写用ヘッド
Hの直線棒90の外径に対応した幅寸法を有するととも
に、ヘッド保持部53の頂部において外部へ開口してい
る。この開口91aは、塗膜転写用ヘッドHの直線棒9
0,90の装着用開口として機能する。
【0123】また、上記ヘッド保持部53の長さ寸法l
は、直線棒90の長さ寸法mにほぼ等しく設定されると
ともに、嵌合溝91の円筒内径面91bは、一対の直線
棒90,90の外径幅nにほぼ等しい径寸法を有してい
る。
【0124】そして、両直線棒90,90が、図13
(b) および(c) に示すようにヘッド保持部53の嵌合溝
91に嵌着された状態において、両直線棒90,90
は、嵌合溝91、より具体的には円筒内径面91bに沿
って摺動可能とされるとともに、塗膜転写用ヘッドHの
基端面と直線棒90,90の抜け止め部90a,90a
が上記ヘッド保持部53に前後から挟むように係合して
いる。これにより、塗膜転写用ヘッドHは、上記支持基
板20のヘッド保持部53に、回転可能に軸支されると
ともに、ヘッド軸線方向の位置決めがなされている。そ
の他の構成および作用は実施形態1と同様である。
【0125】実施形態3 本実施形態は図14に示されており、実施形態2と同
様、塗膜転写用ヘッドHの基端支持部52および支持基
板20のヘッド保持部53の具体的構成が改変されたも
のである。
【0126】すなわち、塗膜転写用ヘッドHの基端支持
部52は、図14(a) に示すように、塗膜転写用ヘッド
Hの基端からヘッド軸線方向へ延びて一体形成された板
状部材95から構成されている。
【0127】板状部材95は、その幅寸法が塗膜転写用
ヘッドHの本体部分の幅寸法よりも小さく、かつその中
心軸線がへッド軸線と同軸上とされるとともに、その厚
さ寸法が塗膜転写用ヘッドHの本体部分の厚さ寸法より
もわずかに小さく設定されている。また、板状部材95
の両側縁面95a,95aが、その幅寸法を直径とする
円筒面の一部から形成されるとともに、その後端部分9
5bが横方向外側へ突出して、抜け止め部を構成してい
る。
【0128】一方、支持基板20のヘッド保持部53
は、図14(a) および(c) に示すようなほぼ円筒形状に
形成されるとともに、その頂部において外部へ開口して
いる。この開口96は、塗膜転写用ヘッドHの板状部材
95の装着用開口として機能する。
【0129】また、上記ヘッド保持部53の長さ寸法l
は、板状部材95の長さ寸法mにほぼ等しく設定される
とともに、ヘッド保持部53の円筒内径面97は、板状
部材95の両側縁面95a,95aの外径幅nにほぼ等
しい径寸法を有している。
【0130】そして、板状部材95が、図14(b) およ
び(c) に示すようにヘッド保持部53の円筒内径面97
に嵌着された状態において、板状部材95の両側縁面9
5a,95aは、円筒内径面97に沿って摺動可能とさ
れるとともに、塗膜転写用ヘッドHの基端面と板状部材
95の抜け止め部95bが上記ヘッド保持部53に前後
から挟むように係合している。これにより、塗膜転写用
ヘッドHは、上記支持基板20のヘッド保持部53に、
回転可能に軸支されるとともに、ヘッド軸線方向の位置
決めがなされている。その他の構成および作用は実施形
態1と同様である。
【0131】実施形態4 本実施形態は図15に示されており、実施形態1を若干
改変したもので、調整された塗膜転写用ヘッドHの回転
角度位置をある程度保持するように構成されたものであ
る。
【0132】すなわち、塗膜転写用ヘッドHの基端支持
部52は、図15(a) に示すように、塗膜転写用ヘッド
Hの基端からヘッド軸線方向へ延びて一体形成された棒
状の軸部100から構成されるとともに、この軸部10
0の外周に環状摩擦部材101が取り付けられてなる。
【0133】具体的には、実施形態1における塗膜転写
用ヘッドHの基端支持部52の円柱棒54自体と全く同
一構造の円柱棒の形態とされた軸部100の外周に、O
リング等の弾性を有するゴム製の円環状摩擦部材101
が設けられてなる。100aはスリット、100bは抜
け止め部をそれぞれ示す。
【0134】一方、支持基板20のヘッド保持部53
は、図15(a) および(c) に示すような円筒形状に形成
され、その円筒内径面102は、環状摩擦部材101の
外径に対応した径寸法を有しており、環状摩擦部材10
1を摩擦係合状態で回転可能に支持する構成とされてい
る。
【0135】そして、塗膜転写用ヘッドHの軸部100
が、図15(b) および(c) に示すように、環状摩擦部材
101を介してヘッド保持部53の円筒内径面102に
嵌着された状態において、軸部100と一体とされた環
状摩擦部材101が、上記円筒内径面102と摩擦係合
状態で回転方向へ摺動可能とされるとともに、塗膜転写
用ヘッドHの基端面と軸部100の抜け止め部100b
が上記ヘッド保持部53に前後から挟むように係合す
る。これにより、塗膜転写用ヘッドHは、上記支持基板
20のヘッド保持部53に、回転可能に軸支されるとと
もに、ヘッド軸線方向の位置決めがなされている。
【0136】また、上記環状摩擦部材101と円筒内径
面102との摩擦係合により、塗膜転写用ヘッドHは、
所望の回転角度位置にある程度の保持力をもって位置決
め保持されるとともに、環状摩擦部材101の持つ弾性
力により、ケース2ヘッド挿通部10で許容される僅か
な範囲内で左右上下方向へ弾性的に傾動可能とされてい
る。なお、環状摩擦部材101として、弾性を有しない
摩擦材料からなる環状部材を用いることにより、塗膜転
写用ヘッドHの傾動がない支持構造としても良い。その
他の構成および作用は実施形態1と同様である。
【0137】実施形態5 本実施形態は図16に示されており、実施形態4を若干
改変したもので、環状弾性部材101として、実施形態
4におけるようなゴム製円環状摩擦部材に代えて、円筒
内径面102に沿ったゴム製円筒状摩擦部材が用いられ
ている。
【0138】この円筒状摩擦部材101は、具体的に
は、実施形態4と同様な弾性を有するゴム等の摩擦材料
からなり、ヘッド保持部53の円筒内径面102に固定
的に嵌着されてなり、塗膜転写用ヘッドHの軸部100
を摩擦係合状態で回転可能に支持する構成とされてい
る。その他の構成および作用は実施形態4と同様であ
る。
【0139】実施形態6 本実施形態は図17に示されており、塗膜転写用ヘッド
Hの基端支持部52および支持基板20のヘッド保持部
53の具体的構成が改変されたものである。
【0140】すなわち、塗膜転写用ヘッドHの基端支持
部52は、図17(a) に示すように、塗膜転写用ヘッド
Hの基端に一体形成された球状部材105から構成され
ている。
【0141】球状部材105は、その中心が塗膜転写用
ヘッドHのヘッド軸心上に位置するとともに、塗膜転写
用ヘッドHの幅寸法よりも大きな径寸法を有している。
【0142】一方、支持基板20のヘッド保持部53
は、図17(a) および(c) に示すような球状内径面10
6を有しており、その径寸法が球状内径面106の径寸
法に対応して設定されて、この球状内径面106に、塗
膜転写用ヘッドHの球状部材105が摺動回転可能に支
持されている。
【0143】この目的のため、ヘッド保持部53の上部
開口107は、球状内径面106の径寸法よりも僅かに
小さな円形状に形成されるとともに、ヘッド保持部53
の前側部分には、塗膜転写用ヘッドHの回転および上下
左右方向への傾動を許容する凹部108が設けられてい
る。
【0144】そして、球状部材105が、図17(b) お
よび(c) に示すようにヘッド保持部53の球状内径面1
06に嵌着された状態において、球状部材105は、球
状内径面106に沿って摺動回転可能とされて、これに
より、塗膜転写用ヘッドHは、ケース2のヘッド挿通部
10で許容される僅かな範囲内で回転可能にかつ上下左
右方向へ傾動可能にとされている。その他の構成および
作用は実施形態1と同様である。
【0145】実施形態7 本実施形態は図18に示されており、クラッチ機構50
の具体的構成が改変されたものである。
【0146】すなわち、本実施形態のクラッチ機構50
においては、係合突起110,110,…が巻戻しボタ
ン71に設けられてなる。
【0147】具体的には、係合突起110は、巻戻しボ
タン71の円周方向複数箇所(図示のものにおいては5
箇所)に、径方向へ水平に延びて一体形成されている。
この係合突起110は、その内周側の基部を支点として
軸方向へ弾性変形可能とされるとともに、その外周側先
端部に下方へ隆起した係合部110aを有する。図示の
実施形態においては、巻戻しボタン71の射出成形等に
よる成形容易性を考慮して、各係合突起110は、軸方
向係合部75,75間に均等に位置するように構成され
ている。
【0148】上記係合突起110の係合部110aは、
テープコア40の軸方向端面40bに対向した位置に設
けられるとともに、上記軸方向端面40bの平坦面、具
体的には係合凹部77,77,…の外周側部分に対応し
た係合平坦面を有する。
【0149】また、上記係合突起110,110,…の
構成に対応して、繰出回転歯車45の上面には、係合リ
ブ111がテープコア40の軸方向端面40aの平坦な
外周側部分に対応して設けられて、軸方向端面40aを
摩擦係合状態で支持する構成とされている。
【0150】しかして、巻戻しボタン71の係止爪7
6,76が、回転軸部61の係合フランジ78に抜け止
め係合することにより、テープコア40は、繰出回転歯
車45の係合リブ111と巻戻しボタン71の係合突起
110,110,…とにより軸方向両側から挟持状に支
持される。
【0151】また、上記係合突起110,110,…
は、上記テープコア40の軸方向端面40bに所定の押
圧力をもって回転方向に弾発的に摩擦係合される結果、
上記クラッチ機構6の動力伝達は、実施形態1の場合と
同様、上記テープコア40の軸方向端面40bと巻戻し
ボタン71の係合突起110,110,…間に作用する
スラスト荷重による摩擦係合力が利用されることとな
る。
【0152】この場合、摩擦係合力が繰出回転歯車45
と巻戻しボタン71の軸方向の係合寸法関係を適宜調整
することで設定される点は実施形態1と同様であるが、
本実施形態においては、巻戻しボタン71の軸方向係合
部75はテープ巻戻し機構の回転係合部としてのみ機能
し、軸方向係合部としては機能しない。むしろ、本実施
形態では、上記係合突起110,110,…が軸方向係
合部としての機能を兼備する。よって、上記係止爪7
6,76と係合フランジ78が係合した状態において、
上記係合部75,75,…は、テープコア40の軸方向
端面40bの係合凹部77,77,…に対して回転方向
にのみ係合し、軸方向には係合しないような寸法関係に
設計される。その他の構成および作用は実施形態1と同
様である。
【0153】実施形態8 本実施形態は図19に示されており、クラッチ機構50
の具体的構成が改変されたものである。
【0154】すなわち、本実施形態のクラッチ機構50
においては、が実施形態1(図1〜図12)の構成と実
施形態7(図18)の構成を組み合わされた構成とされ
てなる。
【0155】具体的には、繰出回転歯車45に係合突起
70,70,…が一体形成されるとともに、巻戻しボタ
ン71に係合突起110,110,…が一体形成されて
なり、これら係合突起70,110の具体的構成は、実
施形態1および実施形態7とそれぞれ同様とされてい
る。
【0156】しかして、巻戻しボタン71の係止爪7
6,76が、回転軸部61の係合フランジ78に抜け止
め係合することにより、テープコア40は、繰出回転歯
車45の係合突起70,70,…と巻戻しボタン71の
係合突起110,110,…とにより軸方向両側から挟
持状に支持される。
【0157】また、上記両係合突起70,110,…
は、上記テープコア40の軸方向両端面40a,40b
に対して、所定の押圧力をもって回転方向に弾発的に摩
擦係合される結果、上記クラッチ機構50の動力伝達
は、上記テープコア40の軸方向両端面40a,40b
と係合突起70,110,…との間に作用する摩擦係合
力が利用されることとなる。その他の構成および作用は
実施形態1と同様である。
【0158】実施形態9 本実施形態は図20および図21に示されており、クラ
ッチ機構50の具体的構成が改変されたものである。
【0159】すなわち、実施形態1(図1〜12)の構
成において、テープ巻戻し機構が省略されてなるもので
ある。
【0160】具体的には、クラッチ機構50において、
係合支持部材171はケース7の内部に収められる形状
寸法とされるとともに、この係合支持部材171に設け
られる軸方向係合部175は、図示のごとく、係合支持
部材171の外周部から径方向へ水平に突出した係合フ
ランジの形態とされている。
【0161】また、これに対応して、テープコア40の
軸方向端面40bには係合凹部177が設けられ、この
係合凹部177は、係合フランジ175の外周部分が嵌
合する環状凹部の形態とされている。その他の構成およ
び作用は実施形態1と同様である。
【0162】実施形態10 本実施形態は図22に示されており、クラッチ機構50
の具体的構成が改変されたものである。
【0163】すなわち、実施形態9と同様、テープ巻戻
し機構が省略されてなるクラッチ機構50において、摩
擦係合部材が係合支持部材171に一体的に設けられて
なるものである。
【0164】具体的には、本実施形態のクラッチ機構5
0は、実施形態9の構成に実施形態7の構成(図8)が
組み合わされたような構成を備える。この場合、実施形
態7と同様、係合支持部材171の射出成形等による成
形容易性を考慮して、各係合突起110は、軸方向係合
部75,75間に均等に位置するように構成されてい
る。その他の構成および作用は実施形態9と同様であ
る。
【0165】実施形態11 本実施形態は図23に示されており、クラッチ機構50
の具体的構成が改変されたものである。
【0166】すなわち、クラッチ機構50が実施形態1
(図1〜図12)の構成と実施形態10(図22)の構
成を組み合わされた構成とされてなる。
【0167】具体的には、繰出回転歯車45に係合突起
70,70,…が一体形成されるとともに、係合支持部
材171に係合突起110,110,…が一体形成され
てなり、これら係合突起70,110の具体的構成は、
実施形態1および実施形態10とそれぞれ同様とされて
いる。その他の構成および作用は実施形態9と同様であ
る。
【0168】実施形態12 本実施形態は図24に示されており、クラッチ機構50
の具体的構成が若干改変されたものである。
【0169】具体的には、繰出回転歯車45に一体形成
される係合突起(摩擦係合部材)270,270,…
が、繰出回転歯車45の回転軸部61から径方向外側へ
延びて設けられてなるもので、その係合部270a,2
70a,…がテープコア40,の軸方向端面40aに摩
擦係合する構成とされている。その他の構成および作用
は実施形態1と同様である。
【0170】実施形態13 本実施形態は図25〜図28に示されており、実施形態
1〜10のように繰出リール3と巻取リール4が、支持
基板20にそれぞれ独立して回転可能に軸支されてなる
2軸タイプのリール構造を備えるものに対して、繰出リ
ール3と巻取リール4が同軸状にかつ相対的に回転可能
な状態で、上記支持基板20に回転可能に軸されてなる
1軸タイプのリール構造を備えてなるものである。
【0171】本実施例においては、図27および図28
に示すように、巻取リール4のテープコア41の内側に
回転軸部(回転駆動部)161が、上側のテープ走行用
案内フランジ41bよりも軸方向上側へ突出して延長さ
れてなり、この回転軸部161の外周に、繰出リール3
のテープコア40が同軸状にかつ回転可能に支持される
とともに、このテープコア40と巻取リール4が、クラ
ッチ機構50の摩擦係合部材である係合突起70,7
0,…により摩擦係合されている。
【0172】クラッチ機構50は、前述した実施形態と
同様の本来的機能である両リール3,4間における動力
伝達手段を構成するだけでなく、両リール3,4を相互
に連動可能に連係する回転駆動部として、前述した実施
例におけるテープ連動部(連動機構)Dと同様な機能を
も兼備する。
【0173】具体的には、クラッチ機構50の複数の係
合突起70,70,…は、巻取リール4のテープ走行用
案内フランジ41bの内径部位に一体形成されており、
その係合部70aが、繰出リール3のテープコア40の
軸方向端面40aに対向した位置において、常態でテー
プ走行用案内フランジ41b上面より上方へ突出するよ
うに設けられるとともに、上記軸方向端面40aの平坦
面に対応した係合平坦面を有する。
【0174】また、係合支持部材としての巻戻しボタン
71は、その軸方向係合部75が、上記テープコア40
の軸方向端面40bる係合凹部77に係合するととも
に、その係止爪76が、巻取リール4の回転軸部161
に係合している。この目的のため、回転軸部161の内
周部には、上記係止爪76が軸方向へ係合する係合フラ
ンジ78が設けられている。これら係止爪76および係
合フランジ78の構成は前述した実施形態と同様であ
る。
【0175】しかして、このように巻戻しボタン71に
よりユニット化された両リール3,4は、巻取リール4
の回転軸部161がケース本体5の回転支軸11に取外
し可能にかつ自由回転可能に軸支されている。この場
合、両リール3,4の回転支軸11からの抜け止め作用
は、塗膜転写用ヘッドHおよび支持基板20と閉止形成
されたケース2との係合関係によりなされる。
【0176】両リール3,4がケース2に装着された状
態において、繰出リール3から繰り出される塗膜転写テ
ープTは、具体的には図示しないが、ガイドピン57を
介して案内された後、塗膜転写用ヘッドHの先端加圧部
55を経由して反転され、さらにガイドピン58を介し
て案内され、巻取リール4に巻回される。その他の構成
および作用は、実施例1と同様である。
【0177】実施形態14 本実施形態は図29〜図31に示されており、ケース2
の構成を若干改変したものである。
【0178】すなわち、本実施形態のケース2は、その
内部に、ケース2の対向把持面2a,2bに加わる把持
力を負担するスペーサ手段を備えている。
【0179】このスペーサ手段が設けられる部位は、少
なくとも使用者による把持力が強く加わる部位であり、
具体的には、図12に示す把持姿勢において、親指と中
指により挟持されるケース2の対向把持面2a,2b部
分、つまり巻取リール4が配置される部位である。
【0180】本実施形態のスペーサ手段は、第1のスペ
ーサ部200と第2のスペーサ部201とが包含され
る。
【0181】第1のスペーサ部200は、回転支軸11
と同軸状に設けられており、具体的には、ケース本体5
の内側面において、中空の回転支軸11の内部に同軸状
に一体形成されたスペーサ軸の形態とされている。この
スペーサ軸200は、中空円筒状のもので、図31に示
すように、ケース2の内部両側面間高さに対応した長さ
寸法に設定されるとともに、キャップ体6の内側面に
は、スペーサ軸200が嵌合する嵌合支持部202が設
けられている。また、これに対応して、巻取リール4の
回転軸32の端面には、上記スペーサ軸200を挿通す
る挿通穴32bが開設されている。
【0182】第2のスペーサ部201は、巻取リール4
の外周部位に設けられており、具体的には、ケース本体
5およびキャップ体6の両内側面において、巻取リール
4の外周を取り囲むように一体形成されたスペーサリブ
の形態とされている。このスペーサリブ201は、ケー
ス本体5およびキャップ体6の内側面にそれぞれ対向し
て設けられた一対の板状リブ201a,201bからな
る。これら両板状リブ201a,201bは、巻取リー
ル4の外周を取り囲む平面円弧形状のもので、図示しな
いが、ケース2の内部両側面間高さに対応した高さ寸法
に設定されるとともに、その両先端縁面同士が当接係合
するように構成されている。
【0183】しかして、ケース本体5にキャップ体6が
施蓋されて、ケース2が閉止形成された状態において、
上記スペーサ軸200と嵌合支持部202が嵌合すると
ともに、上記板状リブ201a,201b同士が当接係
合する。これらスペーサ手段200,201は、ケース
本体5とキャップ体6の開口縁部同士および3対の位置
決め嵌合部9a,9bの嵌合構造と共働して、使用者に
よるケース2の対向把持面2a,2bに加わる把持力を
負担し、特に、巻取リール4の円滑な駆動を確保する。
【0184】このようなスペーサ構造は、特にケース2
の材料節減および軽量化等の目的でその肉厚を薄く設定
する場合に有効である。その他の構成および作用は実施
形態1と同様である。
【0185】上述した実施形態1〜14はあくまでも本
発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこ
れらに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更
が可能である。例えば、以下のような改変が可能であ
る。
【0186】(1) 図示の実施形態においては、ケース
2のヘッド挿通部10が、塗膜転写用ヘッドHの回転角
度を規制する回転角度規制部としても機能も兼備してい
るが、回転角度規制部を別個独立して設けてもよい。
【0187】(2) 図示の実施形態においては、繰出リー
ル3側にクラッチ機構50が配設されているが、目的に
応じて巻取リール4側に配設されてもよく、さらに両リ
ール3,4に配設されてもよい。このように、クラッチ
機構が両リール3,4に設けられると、上記テープ巻戻
し機構による巻戻し操作の際に、塗膜転写テープTに過
度の張力が作用するのを有効に防止することができる。
【0188】(3) 図示の塗膜転写具における塗膜転写テ
ープTの修正塗料層に代えて、透明蛍光色を呈する塗料
層を用いることにより、この塗料層を塗膜処理した箇所
を視覚的に際立たせるいわゆるマーカ塗膜転写具として
使用することも可能である。
【0189】(4) 塗膜転写テープTとして、フィルム状
基材の片面に、剥離剤層を介して粘着剤が形成された構
造のものを使用することにより、塗膜転写具を粘着剤層
のみが紙面等に転写される糊付具として使用することも
可能である。
【0190】(5) テープカートリッジCの構成部品、特
に塗膜転写用ヘッドHの基端支持部52および支持基板
20のヘッド保持部53の具体的構成は、前述した所期
の目的が達成できる限り、図示の実施形態に限定されな
い。
【0191】
【発明の効果】以上詳細したように、本発明によれば、
以下に列挙するような種々の特有の効果が得られ、横引
き使用が可能なリフィル式の塗膜転写具において、塗膜
転写テープの交換を容易にかつ迅速に行えるとともに、
使用者の筆記具の持ち方に対応して筆記具感覚での使用
が可能な、小型かつ簡素で安価な構造を提供することが
できる。
【0192】(1) 本発明のテープカートリッジは、平板
状の支持基板に、塗膜転写テープを巻装した回転可能な
繰出リールと、使用後の塗膜転写テープを回収する回転
可能な巻取リールと、塗膜転写テープを被転写部上に加
圧する塗膜転写用ヘッドとが設けられてなるから、その
交換作業はワンタッチで行うことができる。
【0193】すなわち、上記支持基板が、ケースの回転
支軸に軸支される上記両リールの回転軸の反対側端部を
回転可能に軸支する構成とされるとともに、塗膜転写テ
ープの塗膜転写用ヘッドに対するセッティングも既に製
品段階で完了している。
【0194】このため、使用者は、支持基板を把持し
て、上記リールの回転軸を上記ケースの回転支軸に上側
から係合させるとともに、塗膜転写ヘッドをケースの先
端部所定位置に位置決め配置しながら、テープカートリ
ッジをケース内に落とし込むだけで交換作業が完了す
る。
【0195】(2) 上記塗膜転写用ヘッドの基端支持部が
上記支持基板のヘッド保持部にヘッド軸心まわりに回転
可能に保持されているから、テープカートリッジがケー
スに装着された状態において、塗膜転写用ヘッドは、ケ
ースのヘッド挿通部の回転角度規制部により規定された
回転角度範囲内おいて、ヘッド軸心まわりに回転するこ
とができ、用途に応じてあるいは使用者の持ち方に対応
して、ヘッドの姿勢を最適な状態に保つことができる。
これには、本発明の塗膜転写具が、ヘッド基本構成とし
て右利きの人に対応した構造を備えている場合に、左利
きの人が自己の持ち方に対応して、しかも右利きの人と
何ら遜色なく、ヘッドの姿勢を最適な状態に保つことが
できることも含み得る。
【0196】特に、上記回転角度規制部の構成を、塗膜
転写用ヘッドの先端加圧部が上記塗膜転写テープを上記
ケースの把持面に対しほぼ正対させて案内する角度を中
心として、その両側方向へ所定角度範囲だけ回転可能な
ように塗膜転写用ヘッドの回転を許容するように設定す
ることにより、使用者は、自身の筆記具を持つ姿勢と同
様な姿勢で塗膜転写具を把持することができ、筆記具感
覚で横引き使用することができ、良好な操作性を確保し
得る。
【0197】(3) クラッチ機構は、テープコアと回転駆
動部が、スラスト荷重による摩擦力を利用する動力伝達
手段により回転方向へ摩擦係合されてなるから、その同
期動作に際して、各構成部材は相対的に円滑に摺動する
ことになり、操作感覚が良く、走行ムラも生じない。
【0198】また、上記動力伝達手段の摩擦係合力は、
回転駆動部と係合支持部材の軸方向の係合寸法関係を適
宜調整して、これら両者の軸方向係合力を設定すること
で、最適値に設定することができ、ラジアル荷重による
摩擦力を利用するものに比較して、各構成部材の設計・
製作条件が緩く、その製作が容易であるとともに、組立
て作業も容易であり、製作コストさらには装置コストの
低減化を図ることが可能となる。
【0199】さらに、上記クラッチ機構の構成は簡素で
構成部品の数も少なく、製作容易で高い組立て精度が得
られ、しかも安価に得られ、この点でも、塗膜転写具自
体のコスト低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である字消し具を示す斜視
図である。
【図2】同字消し具の主要部内部を示す側面断面図であ
る。
【図3】同字消し具の内部をケースを開いた状態で示す
斜視図である。
【図4】同字消し具のケース本体内部を示す正面図であ
る。
【図5】同字消し具を分解して示す斜視図である。
【図6】同字消し具のテープカートリッジを分解して示
す斜視図である。
【図7】同字消し具の塗膜転写用ヘッドの回転支持構造
を示す側面断面図である。
【図8】同字消し具の塗膜転写用ヘッドの回転方向動作
を説明するための拡大正面図である。
【図9】同字消し具のテープカートリッジの繰出リール
側部位を示す正面断面図である。
【図10】同繰出リール側部位を分解して示す斜視図で
ある。
【図11】同繰出リール側部位の組立て要領を説明する
ための正面断面図である。
【図12】同字消し具の使用状態を示す斜視図で、図1
2(a) は欧文の一部を修正する場合の使用状態を示し、
図12(b) は図形線等の曲線的な部分を修正する場合の
使用状態を示す。
【図13】本発明の実施形態2である字消し具における
テープカートリッジの塗膜転写用ヘッドの支持構造を示
し、図13(a) は塗膜転写用ヘッドの基端支持部と支持
基板のヘッド保持部を分解して示す斜視図、図13(b)
は同基端支持部と支持基板ヘッド保持部の組立状態を示
す斜視図、図13(c) は同基端支持部と支持基板ヘッド
保持部の組立状態を示す正面断面図である。
【図14】本発明の実施形態3である字消し具における
テープカートリッジの塗膜転写用ヘッドの支持構造を示
し、図14(a) は塗膜転写用ヘッドの基端支持部と支持
基板のヘッド保持部を分解して示す斜視図、図14(b)
は同基端支持部と支持基板ヘッド保持部の組立状態を示
す斜視図、図14(c) は同基端支持部と支持基板ヘッド
保持部の組立状態を示す正面断面図である。
【図15】本発明の実施形態4である字消し具における
テープカートリッジの塗膜転写用ヘッドの支持構造を示
し、図15(a) は塗膜転写用ヘッドの基端支持部と支持
基板のヘッド保持部を分解して示す斜視図、図15(b)
は同基端支持部と支持基板ヘッド保持部の組立状態を示
す斜視図、図15(c) は同基端支持部と支持基板ヘッド
保持部の組立状態を示す正面断面図である。
【図16】本発明の実施形態5である字消し具における
テープカートリッジの塗膜転写用ヘッドの支持構造を示
し、図16(a) は塗膜転写用ヘッドの基端支持部と支持
基板のヘッド保持部を分解して示す斜視図、図16(b)
は同基端支持部と支持基板ヘッド保持部の組立状態を示
す斜視図、図16(c) は同基端支持部と支持基板ヘッド
保持部の組立状態を示す正面断面図である。
【図17】本発明の実施形態6である字消し具における
テープカートリッジの塗膜転写用ヘッドの支持構造を示
し、図17(a) は塗膜転写用ヘッドの基端支持部と支持
基板のヘッド保持部を分解して示す斜視図、図17(b)
は同基端支持部と支持基板ヘッド保持部の組立状態を示
す斜視図、図17(c) は同基端支持部と支持基板ヘッド
保持部の組立状態を示す正面断面図である。
【図18】本発明の実施形態7である字消し具における
テープカートリッジの主要部を示し、図18(a) は繰出
リール側部位を示す正面断面図、図18(b) は同繰出リ
ール側部位の係合支持部材を示す斜視図である。
【図19】本発明の実施形態8である字消し具における
テープカートリッジの主要部である繰出リール側部位を
示す正面断面図である。
【図20】本発明の実施形態9である字消し具における
テープカートリッジの主要部である繰出リール側部位を
示す正面断面図である。
【図21】同繰出リール側部位を分解して示す斜視図で
ある。
【図22】本発明の実施形態10である字消し具におけ
るテープカートリッジの主要部を示し、図22(a) は繰
出リール側部位を示す正面断面図、図22(b) は同繰出
リール側部位の係合支持部材を示す斜視図である。
【図23】本発明の実施形態11である字消し具におけ
るテープカートリッジの主要部である繰出リール側部位
を示す正面断面図である。
【図24】本発明の実施形態12である字消し具におけ
るテープカートリッジの主要部を示し、図24(a) は繰
出リール側部位を示す正面断面図、図24(b) は同繰出
リール側部位の繰出回転歯車を示す斜視図である。
【図25】本発明の実施形態13である字消し具を示
し、図25(a) は斜視図、図25(b) はケースを開いた
状態を示す斜視図である。
【図26】同字消し具においてケース本体からテープカ
ートリッジを取り出した状態を示す斜視図である。
【図27】同字消し具におけるテープカートリッジの繰
出リールおよび巻取リールの部位を示す正面断面図であ
る。
【図28】同字消し具におけるテープカートリッジのの
主要部である繰出リール側部位を分解して示す斜視図で
ある。
【図29】本発明の実施形態14である字消し具の内部
をケースを開いた状態で示す斜視図である。
【図30】同字消し具のケース本体内部を示す正面図で
ある。
【図31】同字消し具の主要部内部を示す側面断面図で
ある。
【図32】従来の字消し具の内部構成を一部切開して示
す正面図である。
【図33】従来の他の字消し具を分解して示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
C テープカートリッジ T 塗膜転写テープ H 塗膜転写用ヘッド D テープ連動部(連動機構) 1 塗膜転写具 2 ケース 2a,2b 把持面 3 繰出リール 4 巻取リール 5 ケース本体 6 キャップ体 10 ヘッド挿通部(回転角度規制部) 11,12 回転支軸 20 支持基板 31,32 回転軸 31a,32a 回転軸の端部 37,38 環状係合溝 40 テープコア 40a,40b テープコアの軸方向端面 41 テープコア 45 繰出回転歯車(連動歯車) 46 巻取回転歯車(連動歯車) 50 クラッチ機構 52 ヘッドの基端支持部 53 支持基板のヘッド保持部 55 ヘッドの先端加圧部 57,58 ガイドピン(テープ姿勢変換手段) 59 鍔付きのガイドローラ 61 回転駆動部(回転軸部) 65 逆転防止機構 70 係合突起 71 巻戻しボタン(係合支持部材) 75 軸方向係合部 76 係止爪 77 係合凹部 78 係合フランジ 90 直線棒 91b 円筒内径面 95 板状部材 97 円筒内径面 100 軸部 101 環状摩擦部材(弾性摩擦部材) 102 円筒内径面 105 球状部材 106 球状内径面 110 係合突起 151 回転軸部(回転駆動部) 171 係合支持部材 175 軸方向係合部 200 スペーサ軸(スペーサ手段) 201 スペーサリブ(スペーサ手段) 270 係合突起(摩擦係合部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F062 AA12 AB10 BA01 BB02 BC01 BE01 BF03 DA04 DA06

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗膜転写テープを巻装した繰出リールと
    使用後の塗膜転写テープを回収する巻取リールとが連動
    して回転するように構成された自動巻取り式の塗膜転写
    具において、そのケース内に交換可能に装着されるもの
    であって、 支持基板に、塗膜転写テープを巻装した回転可能な繰出
    リールと、使用後の塗膜転写テープを回収する回転可能
    な巻取リールと、塗膜転写テープを被転写部上に加圧す
    る塗膜転写用ヘッドとが設けられてなり、 前記支持基板は、前記ケースの回転支軸に取外し可能に
    かつ回転可能に軸支される前記両リールの回転軸の反対
    側端部を回転可能に軸支する構成とされ、前記塗膜転写
    用ヘッドは、その基端支持部が前記支持基板のヘッド保
    持部にヘッド軸心まわりに回転可能に保持されているこ
    とを特徴とする塗膜転写具用テープカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記支持基板の外周縁近傍に、前記両リ
    ールの回転軸を回転可能に軸支する軸受部が設けられて
    なり、 前記両リールが前記軸受部に軸支された状態において、
    両リールの一部が前記支持基板の外周縁から外部へ露出
    配置されていることを特徴とする請求項1に記載の塗膜
    転写具用テープカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記塗膜転写用ヘッドの基端支持部は、
    ヘッド軸心に沿って延びる円柱棒から形成され、 前記支持基板のヘッド保持部は、前記塗膜転写用ヘッド
    の円柱棒をその軸心まわりに回転可能に挿通保持する保
    持孔の形態とされていることを特徴とする請求項1に記
    載の塗膜転写具用テープカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記塗膜転写用ヘッドの基端支持部は、
    ヘッド軸線方向へ平行に延びる一対の細い直線棒から構
    成され、 前記支持基板のヘッド保持部は、前記塗膜転写用ヘッド
    の一対の直線棒を摺動可能に支持する円筒内径面を有し
    ていることを特徴とする請求項1に記載の塗膜転写具用
    テープカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記塗膜転写用ヘッドの基端支持部は、
    ヘッド軸線方向へ延びる板状部材から構成され、 前記支持基板のヘッド保持部は、前記塗膜転写用ヘッド
    の板状部材の両側縁を摺動可能に支持する円筒内径面を
    有していることを特徴とする請求項1に記載の塗膜転写
    具用テープカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記塗膜転写用ヘッドの基端支持部は、
    ヘッド軸線方向へ延びる棒状の軸部から構成されるとと
    もに、前記支持基板のヘッド保持部は、この塗膜転写用
    ヘッドの軸部を軸支する円筒内径面を有し、 この支持基板のヘッド保持部の円筒内径面に、前記塗膜
    転写用ヘッドの軸部が環状摩擦部材を介して摩擦係合状
    態で回転可能に軸支されていることを特徴とする請求項
    1に記載の塗膜転写具用テープカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記環状摩擦部材は、ゴム等の弾性を有
    する弾性摩擦材料からなることを特徴とする請求項6に
    記載の塗膜転写具用テープカートリッジ。
  8. 【請求項8】 前記塗膜転写用ヘッドの基端支持部は球
    状部材から構成され、 前記支持基板のヘッド保持部は、前記塗膜転写用ヘッド
    の球状部材を回転可能に回転可能に支持する球状内径面
    を有していることを特徴とする請求項1に記載の塗膜転
    写具用テープカートリッジ。
  9. 【請求項9】 前記支持基板における前記リールの回転
    軸の回転支持構造は、前記支持基板の外周部分に軸受部
    が形成されるとともに、この軸受部に前記リールの回転
    軸の反対側端部全周にわたって形成された環状係合溝が
    回転可能に係合支持されてなり、 前記軸受部は、前記支持基板の外周縁に開放した軸受凹
    部の形態とされるとともに、前記リールの回転軸を所定
    位置に回転可能に位置決め支持する形状寸法を備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の塗膜転写具用テー
    プカートリッジ。
  10. 【請求項10】 前記支持基板における前記両リールと
    塗膜転写用ヘッドとの間に、塗膜転写テープの走行姿勢
    を変換するテープ姿勢変換手段が設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載の塗膜転写具。
  11. 【請求項11】 前記両リールの少なくとも一方に、両
    リールにおける塗膜転写テープの繰出速度と巻取速度を
    同期させるクラッチ機構が装備されていることを特徴と
    する請求項1に記載の塗膜転写具用テープカートリッ
    ジ。
  12. 【請求項12】 前記クラッチ機構は、塗膜転写テープ
    を巻回する円筒状のテープコアと、このテープコアを回
    転駆動する回転駆動部と、この回転駆動部と軸方向に係
    合する係合支持部材とを備えてなり、 前記テープコアが、前記回転駆動部と係合支持部材によ
    り軸方向両側から挟持状に支持されるとともに、前記テ
    ープコアと回転駆動部とが、スラスト荷重による摩擦力
    を利用する動力伝達手段により回転方向へ摩擦係合され
    てなることを特徴とする請求項11に記載の塗膜転写具
    用テープカートリッジ。
  13. 【請求項13】 前記クラッチ機構の動力伝達手段は、
    前記回転駆動部および係合支持部材の少なくとも一方に
    一体的に設けられた、軸方向へ弾性変形可能な複数の摩
    擦係合部材からなり、 これら摩擦係合部材は、前記回転駆動部と係合支持部材
    の軸方向係合力により、前記テープコアの軸方向端面に
    所定の押圧力をもって弾発的に係合されていることを特
    徴とする請求項12に記載の塗膜転写具用テープカート
    リッジ。
  14. 【請求項14】 前記テープコアは、前記回転駆動部の
    回転軸部に同軸状にかつ回転可能に支持され、 前記動力伝達手段の摩擦係合部材は、前記回転駆動部お
    よび係合支持部材の少なくとも一方の円周方向複数箇所
    に一体形成された係合突起の形態とされ、 これら係合突起は、軸方向に弾性変形可能とされるとと
    もに、前記回転駆動部と係合支持部材の軸方向係合力に
    より、前記テープコアの対向する平坦な軸方向端面に所
    定の押圧力をもって弾発的に係合されていることを特徴
    とする請求項13に記載の塗膜転写具用テープカートリ
    ッジ。
  15. 【請求項15】 前記動力伝達手段の係合突起は、前記
    回転駆動部の円周方向複数箇所に一体形成されるととも
    に、前記回転駆動部と係合支持部材の軸方向係合力によ
    り、前記テープコアの対向する平坦な軸方向端面に所定
    の押圧力をもって弾発的に係合されていることを特徴と
    する請求項14に記載の塗膜転写具用テープカートリッ
    ジ。
  16. 【請求項16】 前記動力伝達手段の係合突起は、前記
    係合支持部材の円周方向複数箇所に一体形成されるとと
    もに、前記回転駆動部と係合支持部材の軸方向係合力に
    より、前記テープコアの対向する平坦な軸方向端面に所
    定の押圧力をもって弾発的に係合されていることを特徴
    とする請求項14に記載の塗膜転写具用テープカートリ
    ッジ。
  17. 【請求項17】 前記動力伝達手段の係合突起は、前記
    回転駆動部および係合支持部材の円周方向複数箇所にそ
    れぞれ一体形成されるとともに、前記回転駆動部と係合
    支持部材の軸方向係合力により、前記テープコアの対向
    する平坦な軸方向端面にそれぞれ所定の押圧力をもって
    弾発的に係合されていることを特徴とする請求項14に
    記載の塗膜転写具用テープカートリッジ。
  18. 【請求項18】 前記係合支持部材は、前記テープコア
    の軸方向端面に係合する軸方向係合部と、前記回転駆動
    部の回転軸部に係合する係止爪とを有してなり、 この係合支持部材の係止爪が前記回転駆動部の支持部に
    係合した際の、前記軸方向係合部の前記テープコアに対
    する係合力により、前記係合突起が前記テープコアの対
    向する平坦な軸方向端面に所定の押圧力をもって弾発的
    に係合されることを特徴とする請求項14に記載の塗膜
    転写具用テープカートリッジ。
  19. 【請求項19】 前記係合支持部材の係止爪は、径方向
    へ弾性変形可能な形態とされるとともに、前記回転駆動
    部の回転軸部内周部に、前記係止爪が軸方向へ係合する
    係合フランジが設けられ、 この係合フランジに対して、前記係止爪は、径方向内側
    へ弾性変形して軸方向へ通過するとともに、その弾性復
    帰により係合するように構成されていることを特徴とす
    る請求項18に記載の記載の塗膜転写具用テープカート
    リッジ。
  20. 【請求項20】 前記係合支持部材の係止爪は、前記回
    転駆動部の回転軸部に係脱可能に係合する形態とされて
    いることを特徴とする請求項18に記載の塗膜転写具用
    テープカートリッジ。
  21. 【請求項21】 前記係合支持部材は、前記テープコア
    の軸方向端面に回転方向へ係合する回転係合部と、巻き
    戻し回転操作用の回転操作部とを備えてなることを特徴
    とする請求項18に記載の塗膜転写具用テープカートリ
    ッジ。
  22. 【請求項22】 前記係合支持部材の軸方向係合部は、
    前記テープコアの軸方向端面に形成された係合凹部と係
    合する係合凸部の形態とされて、前記回転係合部の機能
    を兼備することを特徴とする請求項21に記載の塗膜転
    写具用テープカートリッジ。
  23. 【請求項23】 前記繰出リールおよび巻取リールは、
    前記支持基板にそれぞれ独立して回転可能に軸支されて
    なる2軸タイプのリール構造を備えてなることを特徴と
    する請求項1に記載の塗膜転写具用テープカートリッ
    ジ。
  24. 【請求項24】 前記繰出リールおよび巻取リールは、
    同軸状にかつ相対的に回転可能な状態で、前記支持基板
    に回転可能に軸支されてなる1軸タイプのリール構造を
    備えてなることを特徴とする請求項1に記載の塗膜転写
    具用テープカートリッジ。
  25. 【請求項25】 請求項1から24のいずれか一つに記
    載のテープカートリッジを取外し可能に備えて、塗膜転
    写テープの交換が可能なリフィルタイプのものであっ
    て、 片手による手持ち操作可能なケース内に、前記テープカ
    ートリッジの繰出リールと巻取リールを取り外し可能に
    かつ回転可能に軸支する回転支軸が設けられて、この回
    転支軸と前記テープカートリッジの支持基板により、前
    記両リールが両持状に回転支持され、 前記ケースの先端部に、前記テープカートリッジの塗膜
    転写用ヘッドをケース外部へ突出させるヘッド挿通部が
    設けられるとともに、前記ケースの外周面の一部が、筆
    記具を持つ姿勢での手持ちを可能とする一対の対向把持
    面を形成することを特徴とする塗膜転写具。
  26. 【請求項26】 前記ヘッド挿通部は、前記塗膜転写用
    ヘッドの回転角度を規制する回転角度規制部を備えるこ
    とを特徴とする請求項25に記載の塗膜転写具。
  27. 【請求項27】 前記回転角度規制部は、前記塗膜転写
    用ヘッドの先端加圧部が前記塗膜転写テープを前記ケー
    スの把持面に対しほぼ正対させて案内する角度を中心と
    して、その両側方向へ所定角度範囲だけ回転可能なよう
    に前記塗膜転写用ヘッドの回転を許容する構成とされて
    いることを特徴とする請求項26に記載の塗膜転写具。
  28. 【請求項28】 前記2軸タイプのリール構造を有する
    テープカートリッジを備えてなるものにおいて、 前記ケース内に、前記テープカートリッジの繰出リール
    と巻取リールをそれぞれ取り外し可能にかつ回転可能に
    軸支する一対の回転支軸を備え、 前記繰出リールと巻取リールとを連動する連動機構は、
    前記両リールの一方の側に設けられた連動歯車と他方の
    側に設けられた連動歯車が互いに噛合されてなり、 一方の連動歯車は、前記リールの一方を軸支する前記回
    転支軸に回転可能に軸支されるとともに、他方の連動歯
    車は、前記両リールの他方に設けられた前記クラッチ機
    構の回転駆動部に一体形成されていることを特徴とする
    請求項25に記載の塗膜転写具。
  29. 【請求項29】 前記1軸タイプのリール構造を有する
    テープカートリッジを備えてなるものにおいて、 前記繰出リールと巻取リールとを連動する連動機構は、
    前記両リールの一方の側に設けられたクラッチ機構の動
    力伝達手段により構成されていることを特徴とする請求
    項25に記載の塗膜転写具。
  30. 【請求項30】 前記両リール間における塗膜転写テー
    プの弛みを解消除去するテープ巻戻し機構を備え、 このテープ巻戻し機構は、前記クラッチ機構の係合支持
    部材が前記ケースの外部へ臨んで設けられるとともに、
    この係合支持部材の外端面に、前記巻き戻し回転操作用
    の回転操作部が形成されていることを特徴とする請求項
    25に記載の塗膜転写具。
  31. 【請求項31】 前記ケース内に、前記対向把持面に加
    わる把持力を負担するスペーサ手段を備えていることを
    特徴とする請求項25に記載の塗膜転写具。
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