JP2544030Y2 - 塗膜転写具 - Google Patents

塗膜転写具

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JP2544030Y2
JP2544030Y2 JP1991068371U JP6837191U JP2544030Y2 JP 2544030 Y2 JP2544030 Y2 JP 2544030Y2 JP 1991068371 U JP1991068371 U JP 1991068371U JP 6837191 U JP6837191 U JP 6837191U JP 2544030 Y2 JP2544030 Y2 JP 2544030Y2
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coating film
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繁 玉井
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シードゴム工業株式会社
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H37/00Article or web delivery apparatus incorporating devices for performing specified auxiliary operations
    • B65H37/002Web delivery apparatus, the web serving as support for articles, material or another web
    • B65H37/005Hand-held apparatus
    • B65H37/007Applicators for applying coatings, e.g. correction, colour or adhesive coatings

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  • Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、塗膜転写テープ上の修
正塗料層、粘着剤層等の塗膜を紙面等に転写するための
塗膜転写具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の塗膜転写具の一例と
して、特開昭61−57370号公報記載のような文字
等の消し具がある。
【0003】この消し具は、図6に示すように、ケース
1内に植設した2個の支軸2、3に塗膜転写テープ4を
巻回した繰出リール5と使用後の塗膜転写テープ4を回
収する巻取リール6とを回動自在に支持するとともに、
尖頭形の塗膜転写用ヘッド7をその尖頭部8がケース1
外に突出するように設け、繰出リール5から塗膜転写テ
ープ4の一端を繰り出し、ガイドピン9を経由してヘッ
ド7の尖頭部8で反転させ、巻取リール6に巻着してな
るものである。
【0004】巻取リール6には巻取ダイヤル10を固設
してあり、操作のためその一部がケース1外に突出して
いる。塗膜転写テープ4は、基材テープの片面に剥離剤
層を介して白色の修正塗料層を形成し、さらにその上に
粘着剤層を施したもので、粘着剤層が外側になるように
装填してある。
【0005】上記構造の消し具により文字等を消すに
は、ヘッド7を下向きにしてケース1の表裏両面(図6
の紙面に対して表裏両側面)を手で把持し、ヘッド7の
先端加圧部8aにより塗膜転写テープ4を文字等の上に
密着状に押し付けながら、ケース1を塗膜転写テープ4
の長手方向(図中の矢印a方向)に移動させる。これに
より、尖頭部8の先端加圧部8aにおける塗膜転写テー
プ4の修正塗料層が、剥離剤層で基材フィルムから剥離
して、文字等の上に塗着されるとともに、ケース1の移
動に伴って新たな塗膜転写フィルム4が繰出リール5か
ら繰り出される。
【0006】かくして、修正塗料層が文字等の上に所望
長さ転写され、文字等を消す。使用後に剥離剤層のみが
残った基材テープは、巻取ダイヤル10を操作して弛ま
ないよう巻取リール6に回収する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来の消
し具は、ケース1の表裏両面を把持して塗膜転写テープ
4の長手方向に移動させるので肘を張り、従って肘を浮
かせた状態で使用されるため、安定性と確実性に欠き、
所定の消去箇所に尖頭部を正確にセットし難いという問
題を含んでいる。
【0008】すなわち、図6に示すように、上記ヘッド
7は構造上、塗膜転写テープ4をケース1の表裏両面に
ほぼ直交させて案内するように、ケース1に取り付けて
ある。つまり、尖頭部8の先端縁である先端加圧部8a
は、ケース1の表裏方向(図6の紙面に対して垂直方
向)へ延びる直線状としてあり、これにより、繰出リー
ル5の塗膜転写テープ4は、そのままケース1の表裏両
面に対しほぼ直交した状態で繰り出されて、上記先端加
圧部8aで反転された後、巻取リール6に巻着される。
【0009】一方、消し具により文字等を消すに際して
は、塗膜転写テープ4を文字等の上に密着状に押し付け
る必要がある。
【0010】従って、上述のごとく塗膜転写テープ4が
上記ヘッド7の先端加圧部8aにおいてケース1の表裏
両面に直交していると、使用者は、図6に示すように、
ケース1の表裏両面を把持して文字等が書かれた紙面に
対して直交状に立てるとともに、ケース1の上面を手指
にて上側から押しつけながら、塗膜転写テープ4の長手
方向へ移動させることとなる。この操作姿勢は、使用者
にとって肘を張る格好となり、さらには消し具を肘を浮
かせた状態での消し具操作を強いることとなり、これが
ため操作の安定性と確実性に欠き、所定の消去箇所に塗
膜転写テープ4を正確にセットすることが困難となる。
【0011】本考案は、従来の消し具を改良して、筆記
具感覚で線を横に引くようにケースを移動させる方式を
採用し、安定的且つ確実に、消去作業等が行える塗膜転
写具を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の塗膜転写具は、ケース内に、塗膜転写テー
プを巻回した繰出リールと使用後の塗膜転写テープを回
収する巻取リールとを回動自在に設けるとともに、前記
ケースの先端部に、前記塗膜転写テープを被転写部上に
加圧する塗膜転写用ヘッドを突設し、前記繰出リールか
ら繰り出した前記塗膜転写テープを、前記ヘッドの先端
加圧部を経由させて、前記巻取リールに巻着するように
構成してなるものであって、前記ヘッドと繰出リール及
び巻取リールとの間には、塗膜転写テープを捻転するた
めの捻転機構が設けてあり、この捻転機構により、前記
塗膜転写テープの一端が前記繰出リールから繰り出され
て、前記ヘッドの手前で角度90゜だけ捻転され、前記
ヘッドの先端加圧部を経由してから前記捻転が元に戻さ
れ又は更に90゜捻転されて、前記巻取リールに巻着さ
れるように構成してあることを特徴とする。
【0013】
【作用】上記構成の塗膜転写具においては、塗膜転写テ
ープとして、例えば基材テープの片面に剥離剤層を介し
て塗料層を形成し、さらにその上に粘着剤層を形成した
ものを使用する。
【0014】この塗膜転写テープの塗料層を紙面等に転
写するには、ヘッドの先端加圧部が、塗膜転写テープを
ケースの表裏両面に対しほぼ平行に案内するため、ケー
ス自体を筆記具のような姿勢で表裏両面を把持した状態
で、ヘッドの先端加圧部により塗膜転写テープを紙面等
の上に密着状に押し付けることができ、この状態のまま
ケースを横方向つまり紙面等に対して左右方向へ移動さ
せることにより、ヘッドの先端加圧部における塗膜転写
テープの修正塗料層が、剥離剤層で基材フィルムから剥
離して、文字等の上に塗着される。
【0015】また、ケースの移動に伴って繰出リールか
ら新たな塗膜転写テープが繰り出されて、ヘッドの先端
加圧部に供給されるとともに、使用後に剥離剤層のみが
残った基材テープは、弛まないように巻取リールに回収
される。
【0016】なお、塗膜転写テープの他の例として、基
材テープの片面に剥離剤層を介して粘着剤層のみを形成
したものを使用すると、粘着剤層のみが紙面等に転写さ
れ、本考案を糊付具として使用することも可能である。
【0017】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1及び図2に基
づいて説明する。
【0018】本実施例の塗膜転写具は、図1及び図2に
示すように、ケース11内に植設した3個の支軸12、
13、14に繰出リール15、巻取リール16及び巻取
ダイヤル17を回動自在に支持するとともに、ケース1
1の先端に塗膜転写用ヘッド18を外側に突設してなる
もので、繰出リール15には塗膜転写テープ19を巻回
している。
【0019】ケース11は、図示のごとく、上記繰出リ
ール15、巻取リール16及び巻取ダイヤル17を内装
し得る正面輪郭形状寸法(図1参照)と幅寸法(図2参
照)を備える偏平な箱状のものであり、ヘッド18の基
部両側に塗膜転写テープ19を通過させるスリット20
が形成され(図2参照)、内部に3個のガイドピン2
1、22、23とラチエットアーム24とを有し、側面
開口に蓋板25を設けている(図2参照)。
【0020】ラチェットアーム24は、繰出リール15
及び巻取リール16の爪車28,28と協働して、これ
ら両リール15,16の自由回転を防止する回転防止機
構を構成している。
【0021】すなわち、上記ラチェットアーム24は、
一対の弾性アーム26,26の先端に係止爪27がそれ
ぞれ形成されている。一方、上記爪車28は、繰出リー
ル15及び巻取リール16と一体成型されてなり、その
外周に多数の爪部29を有する。そして、これら爪部2
9,29,・・・に、上記ラチェットアーム24の係止
爪27が弾性アーム26の弾性により係脱自在に噛合し
て、繰出リール15及び巻取リール16の自由回転を防
止している。
【0022】巻取ダイヤル17は、その一部がケース1
1の外側に臨んで巻取操作部とされるとともに、爪車3
0が一体成型されており、爪車30の外周に形成した多
数の爪部31が巻取リール16の爪車28の爪部29に
噛合している。
【0023】ヘッド18は、図2に示すように尖頭形を
呈し、断面三角形状とされた尖頭部32の先端32aが
塗膜転写テープ19を加圧する先端加圧部とされるとと
もに、尖頭部32の両側面にガイドフランジ33が形成
されてなるものである。
【0024】上記ヘッド18の先端加圧部32aは、塗
膜転写テープ19をケース11の表裏両面に対しほぼ平
行に、つまり図示のごとく、塗膜転写テープ19の表裏
面がケース11の表裏両面とほぼ同一方向に向くよう
に、塗膜転写テープ19を案内する。
【0025】これに関連して、上記ヘッド18と繰出リ
ール15及び巻取リール16との間には、塗膜転写テー
プ19を捻転するための捻転機構が設けてある。
【0026】この捻転機構は、具体的には上記一対のガ
イドピン22,23からなり、塗膜転写テープ19は、
使用前にその一端を繰出リール15からガイドピン21
を経由して繰り出し、ヘッド18の手前のガイドピン2
2で角度90゜だけ捻転させて一方のスリット20から
外部に導き、ヘッド18の尖頭部32を経由させて他方
のスリット20からケース11内に導き、ガイドピン2
3に至るまでに前記捻転を元に戻し、巻取リール16に
巻着しておく。その際、転写しようとする塗膜がループ
の外側になるように装填する必要があることはいうまで
もない。
【0027】尚、テープの捻転を元に戻す代わりに、更
にテープを90゜捻転させても同様である。
【0028】上記構成の塗膜転写具を文字等の消し具と
して使用する場合には、塗膜転写テープ19としては、
例えばポリエステルフィルム、アセテートフィルム等の
プラスチック基材フィルム(厚さ25〜38μm程度)
の片面に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、低分子ポ
リエチレン等の剥離剤層を形成し、その上に白色の修正
塗料層を形成し、さらにその上に加圧接着性を有するポ
リウレタン等の粘着剤(感圧接着剤)層を施したものが
例示される。
【0029】この塗膜転写テープ19で文字等を消すに
は、図示のごとく上記ヘッド18の先端加圧部32aに
より、塗膜転写テープ19の粘着剤層側を紙面上の文字
等に押し付けながら、ケース11を塗膜転写テープ19
の長手方向に対して直角方向(図2中の矢印A方向)に
移動させることになる。
【0030】この場合、塗膜転写テープ19はケース1
1の表裏両面に対しほぼ平行にヘッド18の先端加圧部
32aを通過するので、ケース11自体を筆記具のよう
な姿勢で把持した状態で、ヘッド18の先端加圧部32
aにより塗膜転写テープ19を上記紙面上の文字等に密
着状に押し付けることができ、よって、この状態のまま
ケース11を横方向つまり紙面等に対して左右方向へ移
動させるだけでよい。
【0031】以上の操作により、先端加圧部32aにお
ける塗膜転写テープ19の修正塗料層が粘着剤層により
文字等の上に塗着されると同時に、剥離剤層で基材フィ
ルムから剥離する。ケース11の移動に伴って新たな塗
膜転写フィルム19が繰出リール15から繰り出され
る。その際、塗膜転写フィルム19のテンションが繰出
リール15に回転トルクとして作用し、弾性アーム26
の弾性により係止爪27と爪車28の爪部29との噛合
が外れ、繰出リール15の回転を許容する。上記のよう
にして、修正塗料層が文字等の上に転写され、文字等を
消す。
【0032】使用後に剥離剤層のみが残った基材フィル
ムは、巻取ダイヤル17により両爪車28、30の爪部
29、31の噛合を介して巻取リール16を回転させ、
基材フィルムが弛まないよう巻取リール16に回収す
る。この際も、前記繰出しの場合と同様に、弾性アーム
26の弾性により係止爪27と爪車28の爪部29との
噛合が外れ、巻取リール16の回転を許容する。
【0033】また、上記構成の塗膜転写具を糊付具とし
て使用する場合には、塗膜転写テープ19として、基材
フィルムの片面に剥離剤層を介して粘着剤層のみを形成
したものを使用する。これにより、上記消し具の場合と
同様の操作で粘着剤層のみが紙面等に転写され、糊付け
が可能となる。
【0034】なお、本実施例では、使用済みの塗膜転写
テープ19を手動により巻取リール16に巻き取るが、
他の実施例として、図3〜図5に示すように、自動的に
巻き取るようにすることも可能である。但し、図3〜図
5において、前記図1及び図2における部分に相当する
部分には、図1及び図2と同一の符号を付すものとす
る。
【0035】この実施例では、図3及び図4に示すよう
に、ケース11内に植設した2個の支軸12、13に繰
出リール41及び巻取リール42を回動自在に支持して
いる。繰出リール41は、リム部44およびボス部45
からなるリール本体と、このリール本体上に設けた繰出
円筒47とからなる。上記リム部44とボス部45は4
本の放射状スポーク46により同心状に接合し、リム部
44の外周に大歯車43を形成している。上記ボス部4
5の外周には、上記繰出円筒47を回動自在に嵌装し、
この繰出円筒47の外周に塗膜転写テープ19を巻回し
ている。
【0036】また、ボス部45は、内筒48の外側に一
定の隙間をおいて外筒49を設け、外筒49の基端を内
筒48に接合してなり、内筒48の中空孔に支軸12を
回動自在に挿通している。
【0037】外筒49の周壁には、図4および図5に示
すように、先端にクラッチ爪50を有する一対のクラッ
チアーム51が形成され、クラッチ爪50が繰出円筒4
7の先端内周に環状に設けた複数個の爪部52にクラッ
チアーム51の弾性により係脱自在に噛合して、後述す
る滑り機構を構成している。
【0038】また、相対向する一対のスポーク46の中
間にも、先端に係止爪53を有する一対の円弧状ラチエ
ットアーム54が形成され、これらラチェットアーム5
4は、ケース11の爪部55と協働して、繰出リール4
1及び巻取リール42の自由回転を防止する回転防止機
構を構成している。
【0039】すなわち、上記ラチェットアーム54の先
端部には係止爪53が設けてあるとともに、上記爪部5
5はケース11の内側面に環状に複数個設けてあり、上
記係止爪53がこれら爪部55にラチエットアーム54
の弾性により係脱自在に噛合して、繰出リール41及び
巻取リール42の自由回転を防止している。
【0040】他方、巻取リール42は、使用済みの塗膜
転写テープ19を外周に巻着した巻取円筒56の基端に
テープ案内用フランジ部57を形成するとともに、巻取
円筒56の中空孔に支軸13を回動自在に挿通してい
る。また、上記フランジ部57の背面に小歯車58を形
成し、この小歯車58が繰出リール41の大歯車43に
噛合することにより、上記巻取リール42が繰出リール
41に連動して自動的に巻取動作するように構成してあ
る。
【0041】上記構成において、使用時に塗膜転写テー
プ19が繰出リール41から繰り出される際には、塗膜
転写テープ19のテンションが繰出リール41に回転ト
ルクとして作用し、ラチエットアーム54の弾性により
係止爪53と爪部55との噛合が外れ、繰出リール41
の回転を許容する。そのため、繰出リール41は大小両
歯車43、58を介して巻取リール42を回転させ、巻
取リール42は使用済みの塗膜転写テープ19を自動的
に巻き取って行く。
【0042】この場合、使用につれて繰出リール41に
おける塗膜転写テープ19の外径が小さくなるのに反し
て、巻取リール42における塗膜転写テープ19の外径
が大きくなり、一方、上記大小両歯車43、58の歯車
比は常に一定である。このため、巻取リール42におけ
る塗膜転写テープ19の巻取速度は繰出リール41にお
ける繰出速度は比較して経時的に速くなる。これをこの
まま放置すると、塗膜転写テープ19の繰出し側と巻取
り側との間でテンションが過度に使用する結果、ついに
は塗膜転写テープ19が途中で切断してしまうので、上
記繰出速度と巻取速度とを同期させる必要がある。
【0043】この目的のため、上記ボス部45の一対の
クラッチアーム51と繰出円筒47の複数個の爪部52
からなる滑り機構が設けてある。
【0044】この滑り機構により、繰出リール41に作
用する回転トルクが大きくなると、クラッチアーム51
の弾性によりクラッチ爪50と爪部52との噛合が外
れ、繰出円筒47を外筒49に対して滑らせることによ
り繰出速度を巻取速度に同期させる。かくして、使用済
みの塗膜転写テープ19の自動巻取が円滑になされる。
尚、上記以外の滑り機構も採用し得ることは言うまでも
ない。
【0045】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように、ヘッド
の先端加圧部において塗膜転写テープをケースの表裏両
面に対しほぼ平行に案内する構成としたから、ケース自
体を筆記具のような姿勢で把持した状態で、ヘッドの先
端加圧部により塗膜転写テープを紙面等の上に密着状に
押し付けることができる。
【0046】そのため、ケースの表裏両面を手指で把持
して肘を張ることなく机上等に付けた状態で水平方向に
動かすことにより、つまりケースを筆記具感覚で線を横
に引くように動かすことにより、文字等を消去したり粘
着剤を塗布することができ、操作が容易で、ヘッドを所
望の箇所に正確に且つ安定して持ってゆくことができ
る。
【0047】また本考案により、従来の塗膜転写具と合
わせて操作方向が2種類となり、操作の点で使用者の選
択幅が広がるとともに、塗膜転写具の商品としての多様
性が加する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を蓋板を取り外した状態で示
す正面図である。
【図2】図1のX−X矢視図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す一部切欠き正面図で
ある。
【図4】図3のY−Y断面図である。
【図5】上記他の実施例におけるクラッチアームの正面
図である。
【図6】従来の塗膜転写具の一例を蓋板を取り外した状
態で示す正面図である。
【符号の説明】
11 ケース 15 繰出リール 16 巻取リール 17 巻取ダイヤル 18 ヘッド 19 塗膜転写テープ 22,23 ガイドピン(捻転機構) 24 ラチェットアーム(回転防止機構) 28 爪車(回転防止機構) 32 尖頭部 32a 先端加圧部 43 大歯車(自動巻取用) 50 クラッチ爪(滑り機構) 52 爪部(滑り機構) 54 ラチェットアーム(回転防止機構) 55 爪部(回転防止機構) 58 小歯車(自動巻取用)

Claims (10)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内に、塗膜転写テープを巻回した
    繰出リールと使用後の塗膜転写テープを回収する巻取リ
    ールとを回動自在に設けるとともに、前記ケースの先端
    部に、前記塗膜転写テープを被転写部上に加圧する塗膜
    転写用ヘッドを突設し、前記繰出リールから繰り出した
    前記塗膜転写テープを、前記ヘッドの先端加圧部を経由
    させて、前記巻取リールに巻着するように構成してなる
    ものであって、前記ヘッドと繰出リール及び巻取リール
    との間には、塗膜転写テープを捻転するための捻転機構
    が設けてあり、この捻転機構により、前記塗膜転写テー
    プの一端が前記繰出リールから繰り出されて、前記ヘッ
    ドの手前で角度90゜だけ捻転され、前記ヘッドの先端
    加圧部を経由してから前記捻転が元に戻され又は更に9
    0゜捻転されて、前記巻取リールに巻着されるように構
    成してあることを特徴とする塗膜転写具。
  2. 【請求項2】 前記ヘッドは尖頭形を呈し、その断面三
    角形状の尖頭部先端を前記先端加圧部とした請求項1に
    記載の塗膜転写具。
  3. 【請求項3】 前記ケースは、前記繰出リールと巻取リ
    ールを内装し得る輪郭形状寸法と幅寸法を備える偏平な
    箱状とし、その偏平表裏面を把持面とした請求項1記載
    の塗膜転写具。
  4. 【請求項4】 前記巻取リールに噛合する巻取ダイヤル
    を前記ケース内に回動自在に支持するとともに、その外
    周部分の一部を前記ケースの外部へ臨む巻取操作部とし
    て、前記巻取リールを手動巻取式とした請求項1記載の
    塗膜転写具。
  5. 【請求項5】 前記繰出リール及び巻取リールの自由回
    転を防止する回転防止機構を備え、この回転防止機構
    は、前記ケースの内側面に設けられたラチェットアーム
    と、前記繰出リール及び巻取リールに設けられて、前記
    ラチェットアームと係脱自在に噛合する爪車とからなる
    請求項4記載の塗膜転写具。
  6. 【請求項6】 前記繰出リールと巻取リールを相互に噛
    合させて、この巻取リールを繰出リールに連動する自動
    巻取式とした請求項1記載の塗膜転写具。
  7. 【請求項7】 前記繰出リール及び巻取リールの自由回
    転を防止する回転防止機構を備え、この回転防止機構
    は、前記ケースの内側面に環状に設けられた複数個の爪
    部と、前記繰出リールに設けられて、前記爪部に係脱自
    在に噛合するラチェットアームとからなる請求項6記載
    の塗膜転写具。
  8. 【請求項8】 前記繰出リールの繰出速度と前記巻取リ
    ールの巻取速度を同期させる滑り機構を備える請求項6
    記載の塗膜転写具。
  9. 【請求項9】 前記塗膜転写テープは、基材フィルムの
    片面に剥離剤層を形成し、その上に白色の修正塗料層を
    形成し、さらにその上に感圧接着剤層を形成してなる請
    求項1記載の塗膜転写具。
  10. 【請求項10】 前記塗膜転写テープは、基材フィルム
    の片面に剥離剤層を介して粘着剤層を形成してなる請求
    項1記載の塗膜転写具。
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