JPH10180820A - 射出成形金型及び射出成形方法 - Google Patents

射出成形金型及び射出成形方法

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JPH10180820A
JPH10180820A JP34412296A JP34412296A JPH10180820A JP H10180820 A JPH10180820 A JP H10180820A JP 34412296 A JP34412296 A JP 34412296A JP 34412296 A JP34412296 A JP 34412296A JP H10180820 A JPH10180820 A JP H10180820A
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JP34412296A
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English (en)
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Hiroshi Yonekubo
広志 米久保
Akiji Fujimoto
章治 藤本
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型に損傷を与えず成形品の取出しを容易に
するため、固定側型板と移動型との型開き量を設定で
き、移動型の開閉動作とは独立に、固定側型板および/
または固定側受け板の複数回の進退動作を可能にする。 【解決手段】 可動側型板6と当接して所望する成形品
の形状を転写したキャビティ6aを形成するとともに、
キャビティ6aに連通するゲート5aを有するランナー
5aと有する固定側型板5と、固定側型板5と当接して
ゲート5aと連通するランナー5aを形成する固定側受
け板4と、固定側受け板4及び固定側型板5を型開き方
向に摺動自在に備えた固定側取り付け板1とからなる射
出成形金型にあって、固定側型板5を独立して型開き方
向に進退させる連結棒31を固定側取り付け板1に設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形金型及び
射出成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形における金型として、実
公平2−43694号公報に記載されているようなスリ
ープレート構造の金型が知られている。これは、一般的
にピンゲートタイプの成型品を成形する際に用いられる
構造であり、金型の開閉動作によって自動的にゲートを
切断して製品部とランナー部とを分離する点が特徴で、
広く適用されている。
【0003】図5〜6は、従来技術のスリープレートの
金型を示すものである。図5は、外観図、図6は図5の
A−A断面を示すものであり、以下にその構成を説明す
る。図において、Pは固定型取り付け板1を介して射出
成形機の固定盤(図略)に取り付ける固定側金型で、Q
は固定側金型Pに対向する可動側金型である。
【0004】まず、固定側金型Pについて説明する。射
出成形機(図示省略)に固定される固定側取り付け板1
にはサポート軸10が固定されており、このサポート軸
10には、固定側受け板4が、さらにその前面には固定
側型板5が、それぞれ摺動自在に支持されている。固定
側取り付け板1の中心部には、ノズルブッシュ2がロケ
ートリング3に挟まれるように取り付けてある。ノズル
ブッシュ2には樹脂流路であるスプルー2aが設けてあ
り、その入口部には射出成形機のノズル(図示省略)が
接合(当て付け)可能となっている。ノズルブッシュ2
は、その先端面が型締め時に固定側型板5と当接する固
定側受け板4の面と一致するとともに、固定側型板5に
当て付くよう、固定側受け板4の方向へ突出して設けて
ある。ノズルブッシュ2の先端外形部は先端小径とした
テーパ状に形成してあり、固定側取り付け板4に形成し
たテーパ部4aと型締め時に嵌合する。固定側型板5の
固定側受け板4側の面には、前記ノズルブッシュ2の先
端面が当て付く位置にランナー部5cを形成し、型締め
時にスプルー2aとランナー部5cが連通する。また、
固定側型板5には前記ランナー部5cを固定側型板5の
可動側金型Q側の面(パーティング面)に連通するゲー
ト5aが設けられている。固定側受け板4には、固定側
取り付け板1に摺動可能に取り付けたストップボルト1
1を固定するとともに、固定側型板5に摺動可能に取り
付けたプラボルト9を固定してある。また、固定側取り
付け板1には、先端にアンダーカット部を形成するとと
もにそのアンダーカットがランナー部5cまで通じるラ
ンナーロックピン24を設けてある。
【0005】上記構成からなる固定側金型Pに対向する
可動側金型Qの可動側型板6は、スペーサーブロック1
3を介して可動側取り付け板12に取り付けてある。可
動側型板6の固定側金型P側の面(パーティング面)に
は、前記ゲート5aと連通するキャビティ6aが形成さ
れている。可動側型板6と可動側取り付け板12の間に
は、キャビティ6a内の成形品を押し出すエジェクトピ
ン14の基端部を保持する2枚のエジェクタ板7、8を
設けてある。固定側金型Pと可動側金型Qは引っ張りリ
ンク23により連結してある。引っ張りリンク23には
長穴23aを形成し、長穴23aを貫通するようにして
ボルトにより固定側型板5と可動側型板6に取り付け、
長穴23aの範囲内で固定側型板5に対し可動側型板6
の型開きが可能となっている。
【0006】尚、可動側金型Qを構成する可動側取り付
け板12、可動側型板6、スペーサーブロック13にお
いて、前記サポート軸10と対応する部位には、型締時
にサポート軸10を逃がすことができるよう、サポート
軸10より大径である穴が設けられている。
【0007】次に、固定側金型Pの動作について説明す
る。射出成形時、固定側金型Pと可動側金型Qとを閉じ
た状態としているとき、固定側取り付け板1、固定側受
け板4、固定側型板5は互いに密接に当接している。射
出成形後、可動側金型Qが射出成形機の金型開動作に伴
い、移動する(図6では右方向に移動する)。固定側型
板5は図示しないマグネット等により可動側型板6に吸
着されているので可動側へ引き出されて固定側型板5と
固定側受け板4は分離する。樹脂ランナー20はランナ
ーロックピン24のアンダーカットの作用により固定側
受け板4側に残されるため、キャビティ6aに充填され
た樹脂とゲート5aに充填された樹脂は切断される。さ
らに金型を開くとプラボルト9のツバ部が固定側型板5
に係止することによって固定側型板5と可動側型板6が
分離し始める。さらに金型を開くと、引っ張りリンク2
3によって開き量が制限されるとともに、プラボルト9
により固定側受け板4が引かれて固定側取り付け板1と
固定側受け板4が分離し、ランナーロックピン24が樹
脂ランナー20から引き抜かれて樹脂ランナー20の取
り出しが行われる。型開きが完了後、エジェクタ板7、
9を固定側型板5方向に押し出し、エジェクトピン14
によってキャビティ6aから成形品20bを取り出す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は以下のような欠点がある。従来技術で記載される金型
においては、各板がすべて連結されいるため、射出成形
機の型開き量すなわち可動側金型Qの図6で右方向への
移動量を厳密にしないとプラボルト9、ストップボルト
11又は引っ張りリンク23に損傷を与えるとともに、
引っ張りリンク23等の連結部材が成形品取り出しの邪
魔になっていた。また、射出成形器の型開き動作時は固
定側金型Pを構成する各板4、5は同一方向(図6で右
方向)に動くのみであるため、樹脂ランナー20が抜け
にくい場合でも固定側受け板4を複数回の動作をするこ
とにより樹脂ランナー20をふるい落とす等の動作がで
きなかった。
【0009】そこで本発明は、引っ張りリンク等の連結
部を必要としない構造で、型開き量を自由に設定でき、
金型に損傷を与えずまた成形品の取り出しを容易にし、
さらに樹脂ランナーが抜けにくい事態に対処するため、
移動型の開閉動作とは独立に固定側受け板と固定側型板
のどちらか一方又は両方の複数回の進退動作が可能であ
ることを実現する新規な射出成形金型及び射出成形方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、固定側型板又は固定側受け板の突き出し
を行う手段を固定側取り付け板に具備することが特徴
で、本発明の請求項1の型開き方向に摺動自在な可動側
型板と、可動側型板と当接して所望する成形品の形状を
転写したキャビティを形成するとともに、キャビティに
連通するゲート部を有する固定側型板と、固定側型板と
当接して前記ゲート部と連通するランナー部を形成する
固定側受け板と、固定側受け板及び固定側型板を型開き
方向に摺動自在に備えた固定側取り付け板と、から成る
射出成形金型において、固定側受け板又は固定側型板の
どちらか一方又は両方を型開き方向に進退させる突き出
し手段を固定側取り付け板に具備して構成した。
【0011】また、請求項2の射出成形金型は、請求項
1の構成における前記突き出し手段を、前記固定側受け
板または前記固定側型板と固定される進退自在な連結棒
と、前記連結棒を駆動させる駆動手段を具備し、前記固
定側取り付け板と着脱可能なロケートリングから構成し
た。
【0012】さらに、請求項3の射出成形方法は、型開
き方向に摺動自在な可動側型板と、可動側型板と当接し
て所望する成形品の形状を転写したキャビティを形成す
るとともに、キャビティに連通するゲート部を有する固
定側型板と、固定側型板と当接して前記ゲート部と連通
するランナー部を形成する固定側受け板と、固定側受け
板及び固定側型板を型開き方向に摺動自在に備えた固定
側取り付け板と、固定側受け板又は固定側型板のどちら
か一方を型開き方向に進退させる突き出し手段を固定側
取り付け板に備えた射出成形金型を用いて、金型内に樹
脂を充填した後、射出成形機の型開き動作に連動させて
前記突き出し手段により固定側型板または固定側受け板
又は両方を進退させることとした。
【0013】本発明によれば、以下の作用を有する。金
型内に樹脂を充填後、固定側取り付け板に具備した突き
出し手段によって、射出成形機の型開き機構に連動させ
て固定側型板または固定側受け板を所望する回数、量、
タイミングで進退させることによりランナー部及びゲー
ト部で一体的に固化した樹脂ランナー部及び樹脂ゲート
部の取り出しを確実に行う。
【0014】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]本発明の実施の形態1を図1、2に基
づいて説明する。図1は本発明の射出成形金型の突き出
し手段としての進退自在の連結棒31を内蔵したロケー
トリング30を固定側取り付け板1に着脱する様子を示
し、図2は、固定側金型Pおよび可動側金型Qの断面図
を示している。なお、従来技術と同様な構成については
同一符号を付し、その説明を略す。
【0015】図1において、射出成形機のノズル(図示
省略)が当て付くロケートリング30は固定側取り付け
板1の外側よりボルト34によって固定される。ロケー
トリング30には、図2に示すように、その内部(肉厚
部)に形成したシリンダ形状30cが設けられている。
このシリンダ形状30cには連結棒31のピストン形状
31aが進退自在に設置(内蔵)されているとともに、
このピストン形状31aに対して圧力を付与する流体4
0が満たされている。また、ロケートリング30に設け
た流体40の出入り口である30a、30bは、電磁弁
(図示省略)を介して外部のポンプ(図示省略)に連通
している。油圧タイプの射出成形機であれば、射出成形
機内のポンプ電磁弁を利用することにより、電磁弁の切
替えは射出成形機の動作信号と連動させることが可能と
なっている。
【0016】上記連結棒31は、固定側取り付け板1の
嵌入穴1aに摺動自在に挿入されているとともに、固定
側受け板4の逃げ穴4bに摺動自在に嵌入され、その先
端を固定側型板5の固定側受け板4側の面に突き当てて
ボルト33により固定側型板5に固定されている。ま
た、固定側取り付け板1には、固定側受け板4側に突出
させたゲートブッシュ32が固定側型板5のゲート部5
aに対応させた位置に固定されている。ゲートブッシュ
32は固定側受け板4に摺動自在に挿入され、その先端
は型締めした時に固定側型板5に当接する固定側受け板
4の面と一致するように設定されている。また、ゲート
ブッシュ32の先端には固化した樹脂と係合するアンダ
ーカット部32bが形成されている。
【0017】次に、上記構成からなる金型を用いた射出
成形方法を説明する。型締めを完了させ射出成形機のノ
ズル(図示省略)をノズルブッシュ2に当て付け溶融樹
脂を射出する。射出された溶融樹脂はノズルブッシュ2
のスプルー2a内を通過してランナー5c、ゲート5a
を通り、キャビティ部6aに充填される。キャビティ部
6a内の樹脂が冷却、固化した後、可動側金型Qの後退
とともに、流体40の圧力により連結棒31をサポート
軸10に沿って可動側金型Qの方向に駆動させ、固定側
受け板4と固定側型板5を分離する。即ち、固定側型板
5と可動側金型Qとを当接したまま一体的に移動させ
る。このとき、ランナー5cにて固化した樹脂ランナー
20は、ゲートブッシュ32のアンダーカット部32b
と係合していることから、樹脂ランナー20は固定側受
け板4に密着して残るため、ゲート5aにて固化した樹
脂ゲート部20aとキャビティ部6aにて固化した成形
品20bが分離する。
【0018】さらに固定側型板5を連結棒31の駆動に
より移動すると、プラボルト9のツバ部が固定側型板5
と係止し、プラボルト9に連結固定されている固定側受
け板4を引っ張り、固定側受け板4と固定側取り付け板
1とを分離する。さらに可動側金型Qを後退させると、
ストップボルト11の頭部が固定側取り付け板1に係止
して固定側型板5は停止し、固定側型板5と可動側金型
Qの可動側型板6が分離し、パーティング面が開く。こ
れによって、樹脂ランナー20よりゲートブッシュ32
のアンダーカット部32bが抜ける。そして、キャビテ
ィ部6aの成型品が取り出しに必要な距離だけ可動側型
板6と固定側型板5とを離し、従来技術と同様の方法で
エジエクタピンにより成型品20bを取り出すと同時に
樹脂ランナー20(樹脂ゲート部20aと一体)を取り
出す。
【0019】前記構成にあっては、連結棒31の進退動
作を複数回行ったり、その進退速度を調整することによ
って樹脂ランナー20が確実に落下またはロボットでの
取り出しが行えるような設定をする。また、ロケートリ
ング30を外して従来の成形方法により実施したい場合
はボルト33、34(図1参照)を外して、固定側取り
付け板1より抜き取り、図5と同様に引っ張りリンク2
3を取り付ける。
【0020】本発明の実施の形態1によれば、連結棒3
1の駆動により可動側金型Qとは別個に固定側型板5及
び固定側受け板4を移動することができるので、連結棒
31の進退動作を複数回行うことで、型開き器にランナ
ー5cに残ってしまった樹脂ランナー20をゲートブッ
シュ32のアンダーカット部32bに確実に係合させ、
ロボットの動作タイミングと合うよう連結棒の進退速度
を調整することによって樹脂ランナー20の取り出しを
確実にできる。また、従来技術に示す引っ張りリンク2
3等の連結部材を備えることが不要になり、連結部材が
成形品取出しの邪魔になることを防止できるとともに、
固定側金型Pと可動側金型Qがリンクさせていないこと
から、型開き量を自由に設定することができるので、成
形品を取り出すための取り出しロボットの選定幅が広が
る。
【0021】[実施の形態2]本発明の実施の形態2を
図3に基づいて説明する。図3は本発明の実施の形態2
の金型を一部省略して示す半截断面図である。なお、前
記実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0022】本発明の実施の形態2は、実施の形態1に
おける流体圧の駆動に代えて、連結棒31をモータ50
により駆動し得るよう構成されている。図3に示す通
り、固定側取り付け板1に着脱自在にボルト34(図1
参照)で固定されたロケートリング30側に位置する連
結棒31の外側面にはラック形状31bが形成されると
ともに、ラック形状31bと係合するギヤ50aを取り
付けたモータ50がロケートリング30に配置されてい
る。この連結棒31は、前記実施の形態1と同様に、固
定側受け板4を挿通し、その端面が固定側型板5にボル
ト33により固定されている。
【0023】前記構成の金型により射出成形する方法
は、モータ50の駆動によりギヤ50aとラック形状3
1bを介して連結棒31を駆動する以外、前記実施の形
態1と同様なので、その説明を省略する。
【0024】本発明の実施の形態2によれば、前記実施
の形態1と同様の効果の他に、ギヤ50aとラック形状
31bを介してモータ50により連結棒31を駆動する
ため、固定側受け板4、固定側型板5の動作速度(移動
速度)、動作量(移動量)を正確に設定することができ
る。
【0025】[実施の形態3]本発明の実施の形態3を
図4に基づいて説明する。図4は本発明の実施の形態3
の金型を示す半截断面図で、図2と対応している。な
お、前記実施の形態1と同様の構成については同一の符
号を付し、その説明を省略する。
【0026】本発明の実施の形態3は、連結棒31が固
定側受け板4のみを駆動し得るように構成されている。
すなわち、前記実施の形態1と同様に流体圧で駆動され
る連結棒31は固定側取り付け板1の嵌入穴1aに摺動
自在に嵌入され、その先端が固定側受け板4とボルト3
5により固定されている。また、固定側型板1と係止す
るツバ部を有するプラボルト9は固定側受け板4を摺動
自在に挿通し、その端部が固定側取り付け板1に取り付
けられており、プラボルト9によって固定側型板5の移
動量を規制している。さらに、固定側型板5及び可動側
型板6には磁石60、61が固定されており、これらの
磁石60、61は、その磁力によって固定側型板5及び
可動側型板6を互いに引き付け合うように配置されてい
る。
【0027】前記構成からなる金型により射出成形する
方法を説明する。型締めを完了させた後、射出成形機の
ノズル(図示省略)をノズルブッシュ2に当て付けて溶
融樹脂を射出する。射出された溶融樹脂はノズルブッシ
ュ2のランナー2a内を通過してランナー5c、ゲート
5aを通り、キャビティ部6a内に充填される。樹脂が
冷却、固化した後、可動側金型Qを型開き方向に移動さ
せるとともに、流体40aの圧力により連結棒31を押
し出す方向に駆動させる。この時、固定側型板5は、磁
石60、61の互いに引き合う磁力により可動側型板6
に密着したまま可動側金型Qと一体となって移動する。
このとき、樹脂ランナー20はゲートブッシュ32のア
ンダーカット部32bと係合していることから、樹脂ラ
ンナー20は固定側受け板4に密着して残るため、ゲー
ト5aにて固化した樹脂ゲート部20aとキャビティ部
6aにて固化した成形品20bが分離する。
【0028】さらに、固定側型板5が可動側金型Qと共
に型開き方向に移動して、プラボルト9のツバ部と係止
すると、固定側型板5の移動が規制されて停止する。さ
らに可動側金型Qを型開き方向に移動すると、固定側型
板5はプラボルト9により型開き方向の移動が規制され
ているため、型開きの力が磁石60、61の磁力より勝
って可動側金型Qのみが移動し、固定側型板5と可動側
型板6が分離する(パーティング面が開く)。さらに可
動側金型Qを成形品20bの取り出しに必要な量だけ移
動させる。そして、連結棒31を流体圧により進退させ
て固定側受け板4を移動し、樹脂ランナー20よりゲー
トブッシュ32のアンダーカット部32bを抜かせる。
この際の連結棒31の進退量、回数、速度は樹脂ランナ
ー20が完全に取り出せるように設定する。
【0029】本発明の実施の形態3によれば、実施の形
態1の効果の他に、連結棒31が固定側受け板4を進退
させるので、連結棒31の駆動量を小さくすることがで
きる。また、実施の形態1と異なり、固定側型板5が完
全に開く前に独立して固定側受け板4を進退させること
ができるので、樹脂ランナー20の取り出し時間を短縮
することができる。
【0030】以上説明した明細書中には、以下の構成の
発明が含まれる。 (1) 可動型と固定型が一対となり、合わせ面に成型
品としてのキャビティ部を形成する金型でしかも前記固
定型は、射出成形機に固定される固定側取り付け板と、
前記固定側取り付け板に取り付けられ樹脂流路を形成し
たノズルブッシュと、前記固定側取り付け板に型開き方
向に摺動可能に保持される固定側受け板と、前記固定側
取り付け板に型開き方向に摺動可能に保持されノズルブ
ッシュの樹脂流路とキャビティ部までを連通させるラン
ナー部とゲート部を形成する固定側型板とで構成される
射出成形金型において、前記固定側受け板または固定側
型板を型開き方向に進退させる突き出し手段を固定側取
り付け板に具備することを特徴とする射出成形金型。
【0031】(2) 可動型と固定型が一対となり、合
わせ面に成型品としてのキャビティ部を形成する金型で
しかも前記固定型は、射出成形機に固定される固定側取
り付け板と、前記固定側取り付け板に取り付けられ樹脂
流路を形成したノズルブッシュと、前記固定側取り付け
板に型開き方向に摺動可能に保持される固定側受け板
と、前記固定側取り付け板に型開き方向に摺動可能に保
持されノズルブッシュの樹脂流路とキャビティ部までを
連通させるランナー部とゲート部を形成する固定側型板
と、前記固定側取り付け板に取り付けられ前記固定側受
け板または固定側型板を型開き方向に進退させる突き出
し手段とで構成される射出成形金型を用いて、金型内に
樹脂を充填した後、射出成形機の型開き動作に連動させ
前記突き出し手段により固定側型板または固定側受け板
を進退させることを特徴とする射出成形方法。
【0032】上記構成(1)、(2)によれば、以下の
作用を有する。金型内に樹脂を充填後、固定側取り付け
板に具備した突き出し手段によって、射出成形機の型開
き機構に連動させて固定側型板または固定側受け板を所
望する回数、量、タイミングで進退させることによりラ
ンナー部及びゲート部で一体的に固化した樹脂ランナー
部及び樹脂ゲート部の取り出しを確実に行う。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、引っ張
りリンク等の連結棒を必要とせず、型開き量を自由に設
定できるので、金型に損傷を与えず成形品の取り出しを
容易にすることができる。更に移動型の開閉動作とは独
立に固定側受け板と固定側型板のどちらか一方又は両方
の複数回の進退動作が可能であるので、樹脂ランナーが
抜けにくい事態に対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の射出成形型における可
動側取り付け板とロケートリングを示す分解斜視図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態1の射出成形型を示す半截
断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2の射出成形型を一部省略
して示す半截断面図である。
【図4】本発明の実施の形態3の射出成形型を示す半截
断面図である。
【図5】従来技術の射出成形型を示す斜視図である。
【図6】図5のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 固定型取り付け板 2 ノズルブッシュ 4 固定側受け板 5 固定側型板 6 可動側型板 9 プラボルト 11 ストップボルト 20b 成形品 23 引張りリンク 30 ロケートリング 31 連結棒 31a ピストン 31b ラック 32 ゲートブッシュ 40 流体 50 モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型開き方向に摺動自在な可動側型板と、 可動側型板と当接して所望する成形品の形状を転写した
    キャビティを形成するとともに、キャビティに連通する
    ゲート部を有する固定側型板と、 固定側型板と当接して前記ゲート部と連通するランナー
    部を形成する固定側受け板と、 固定側受け板及び固定側型板を型開き方向に摺動自在に
    備えた固定側取り付け板と、 から成る射出成形金型において、 固定側受け板又は固定側型板のどちらか一方又は両方を
    型開き方向に進退させる突き出し手段を固定側取り付け
    板に備えたことを特徴とする射出成形金型。
  2. 【請求項2】 前記突き出し手段は、前記固定側受け板
    または前記固定側型板と固定される進退自在な連結棒
    と、前記連結棒を駆動させる駆動手段を具備し、前記固
    定側取り付け板と着脱可能なロケートリングから構成さ
    れること特徴とする請求項1記載の射出成形金型。
  3. 【請求項3】 型開き方向に摺動自在な可動側型板と、 可動側型板と当接して所望する成形品の形状を転写した
    キャビティを形成するとともに、キャビティに連通する
    ゲート部を有する固定側型板と、 固定側型板と当接して前記ゲート部と連通するランナー
    部を形成する固定側受け板と、 固定側受け板及び固定側型板を型開き方向に摺動自在に
    備えた固定側取り付け板と、 固定側受け板又は固定側型板のどちらか一方又は両方を
    型開き方向に進退させる突き出し手段を固定側取り付け
    板に備えた射出成形金型を用いて、金型内に樹脂を充填
    した後、射出成形機の型開き動作に連動させて前記突き
    出し手段により固定側型板または固定側受け板を進退さ
    せることを特徴とする射出成形方法。
JP34412296A 1996-12-24 1996-12-24 射出成形金型及び射出成形方法 Withdrawn JPH10180820A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013193396A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 射出成形用金型

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JP2013193396A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 射出成形用金型

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