JPH10179970A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JPH10179970A
JPH10179970A JP30851296A JP30851296A JPH10179970A JP H10179970 A JPH10179970 A JP H10179970A JP 30851296 A JP30851296 A JP 30851296A JP 30851296 A JP30851296 A JP 30851296A JP H10179970 A JPH10179970 A JP H10179970A
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JP
Japan
Prior art keywords
thread
key
sewing machine
thread trimming
sewing
Prior art date
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Pending
Application number
JP30851296A
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English (en)
Inventor
Takafumi Tanaka
隆文 田中
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不用意な糸切り動作により作業者を驚かすこ
とを防止する。 【解決手段】 LCDとタッチパネルの近傍には、ミシ
ンの実働を伴わない文字・模様キーと、糸切り動作をさ
せるための糸切りキーとが設けられている。そして、糸
切りキーが押圧されると(S3:Y)、LCDに「糸切
りを行いますか?」というメッセージが表示される(S
5)。その後、もう一度糸切りキーが押圧されると(S
6:Y)、糸切り実行される(S11)。また、取消し
キーにより糸切り動作を取りやめることができる(S
6:N、S7:Y)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸切り機構を有す
るミシンに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば家庭用ミシンに
は、糸切りキーの操作に伴い糸切り機構を作動させ、上
糸および下糸を切断する構成のものがある。しかしなが
ら、この構成の場合、糸切りキーが誤操作され、糸切り
機構が不意に作動すると、使用者が驚いてしまうことが
あった。
【0003】ジグザグミシン等においては、ミシンの作
動を伴うキー(運転/停止キーや針上下キー等)の近傍
に糸切りキーが配置されている都合上、運転/停止キー
等と間違えて糸切りキーが操作され、糸切り機構が作動
しても、使用者の驚きが小さくて済む。
【0004】しかしながら、刺繍専用ミシンの場合、刺
繍データに基づいて糸切りを自動的に行うことが多く、
糸切りキーの操作頻度が低いので、糸切りキーがミシン
の作動を伴わないキー(模様選択キーや編集キー等)の
近傍に配置されていた。このため、模様選択キーや編集
キー等と間違えて糸切りキーが操作され、糸切り機構が
作動すると、使用者の驚きが大きかった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、糸切り機構の作動により使用者を驚
かせることを防止できるミシンを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のミシン
は、縫針およびボビンからの糸のうち少なくとも一方を
切断する糸切り機構と、この糸切り機構を作動させるた
めの操作手段とを備え、この操作手段が複数回操作され
ることに伴い、前記糸切り機構が糸切りを実行するとこ
ろに特徴を有する。上記手段によれば、操作手段を複数
回操作すると糸切りが実行されるので、糸切り機構の誤
作動が防止される。このため、糸切り機構の作動により
使用者を驚かせることが防止されるのは勿論のこと、糸
が誤った部分から切断されることも防止される。
【0007】請求項2記載のミシンは、縫針およびボビ
ンからの糸のうち少なくとも一方を切断する糸切り機構
と、この糸切り機構を作動させるための操作手段と、こ
の操作手段が操作されることに伴い前記糸切り機構によ
る糸切りの実行を確認する確認手段とを備えたところに
特徴を有する。上記手段によれば、操作手段を操作する
と、糸切りの実行が確認される。このため、糸切りの実
行を前もって知ることができるので、糸切り機構の作動
により使用者を驚かせることが防止される。
【0008】請求項3記載のミシンは、刺繍専用機であ
るところに特徴を有する。上記手段によれば、操作手段
の操作頻度が低く、操作手段が誤操作される虞れが比較
的高いミシンに『2段階操作で糸切りを実行する構
成』,『糸切りの実行前に確認を行う構成』が適用され
るので、糸切り機構の作動により使用者を驚かせること
が効果的に防止される。
【0009】請求項4記載のミシンは、縫製情報を表示
する表示手段と、この表示手段に縫製情報を切換え表示
させるための切換操作手段とを備え、操作手段が、前記
切換操作手段の近傍に配置されているところに特徴を有
する。上記手段によれば、操作手段が誤操作される(切
換操作手段と誤って手を触れる)虞れが比較的高いミシ
ンに『2段階操作で糸切りを実行する構成』,『糸切り
の実行前に確認を行う構成』が適用されるので、糸切り
機構の作動により使用者を驚かせることが効果的に防止
される。
【0010】請求項5記載の手段によれば、確認手段が
縫製運転の停止時に糸切りの実行を確認するところに特
徴を有する。上記手段によれば、縫製運転の停止時に糸
切りの実行が確認される。このため、縫製運転時に操作
手段を操作しても、操作手段の操作が受付けられないの
で、糸切りが不用意に行われてしまうことが防止され
る。
【0011】請求項6記載のミシンは、糸切り機構が、
操作手段の再操作に伴い糸切りを実行するところに特徴
を有する。上記手段によれば、操作手段の再操作に伴
い、糸切りが実行される。このため、糸切り機構の誤作
動が防止されるので、糸が誤った部分から切断されるこ
とが防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1ないし図7に基づいて説明する。尚、本実施の形
態は、本発明を刺繍専用ミシンに適用したものである。
まず、図4において、ミシン本体1は、ベッド部2と、
ベッド部2の右端部から上方へ延びる脚柱部3と、脚柱
部3から左方へ延びるアーム部4と、アーム部4の左端
部に位置するヘッド部5とから構成されたものであり、
ヘッド部5には針棒6が装着されている。そして、ミシ
ン本体1内にはミシンモータ7(図7参照)が配設され
ており、ミシンモータ7が作動すると、ミシンモータ7
の回転力が針棒6に伝達され、針棒6と一体的に縫い針
6aが上下動する。
【0013】ベッド部2内にはフレーム8が配設されて
いる。このフレーム8には、水平釜9の釜軸9aが回転
可能に取付けられており、この水平釜9内にはボビン
(図示せず)が着脱可能に収容されている。そして、ベ
ッド部2内には駆動ベルト10が収容されており、ミシ
ンモータ7が作動すると、ミシンモータ7の回転力が駆
動ベルト10を通して釜軸9aに伝達され、縫い針6a
の上下動に同期して水平釜9が釜軸9aを中心に水平方
向へ回転する。
【0014】ベッド部2内には糸切り機構11が配設さ
れている。以下、糸切り機構11について詳述する。フ
レーム8には、図5に示すように、シャフト8aが固着
されている。そして、シャフト8aには、作動レバー1
2が上下動および回動可能に装着されており、作動レバ
ー12にはカムフォロワ12aが固着されている。ま
た、ベッド部2内にはソレノイド13が配設されてい
る。そして、ソレノイド13のプランジャ13aにはト
リガー部材14が連結されており、トリガー部材14は
作動レバー12に連結されている。
【0015】水平釜9の下面には、図4に示すように、
糸切カム15が固着されており、糸切カム15の下面に
は、図5に示すように、カム溝15aが形成されてい
る。そして、シャフト8aの外周部にはスプリング16
が挿入されており、ソレノイド13の釈放状態では、ス
プリング16が作動レバー12およびトリガー部材14
を下方へ付勢することに伴い、カムフォロワ12aを糸
切カム15から離間した状態に保持している。
【0016】また、ソレノイド13が励磁され、プラン
ジャ13aが上方へ引込むと、トリガー部材14がスプ
リング16のばね力に抗して作動レバー12を押上げ
る。すると、カムフォロワ12aがカム溝15a内に侵
入し、水平釜9の回転がカム溝15a,カムフォロワ1
2aを通して作動レバー12に伝達されるので、作動レ
バー12が水平釜9の回転に同期して図6の矢印A方向
へ回動する。
【0017】作動レバー12には、図6に示すように、
可動刃17が装着されている。そして、フレーム8には
固定刃18が取付けられており、ソレノイド13の励磁
に伴い作動レバー12が矢印A方向へ回動すると、ま
ず、上糸19のループ内に可動刃17が侵入し、上糸1
9を捕捉する。次に、可動刃17の回動に伴い、下糸2
0が可動刃17により捕捉された後、可動刃17が固定
刃18に達した時点で上糸19および下糸20が同時に
切断される(糸切りが行われる)。糸切り機構11は以
上のように構成されている。
【0018】尚、上糸19は、縫い針6aからの糸に相
当するものである。また、下糸20は、ボビンからの糸
に相当するものである。
【0019】アーム部4の前面には、図4に示すよう
に、LCDモジュール21が装着されている。このLC
Dモジュール21は、透明なタッチパネル22(図7参
照)と、図2に示すように、確認手段および表示手段に
相当する液晶表示パネル23とを有するものであり、液
晶表示パネル(LCD)23はタッチパネル22の裏側
に配置され、タッチパネル22の前面には、右側部に位
置して文字・模様キー24,マニュアルで糸切りを行う
ための糸切りキー25a等が印刷され、両キー24およ
び25aは近接配置されている。
【0020】制御装置26は、図7に示すように、CP
U26a,ROM26b,RAM26c,入力インター
フェース26d,出力インターフェース26eをバスラ
インにより相互接続して構成されたものであり(マイク
ロコンピュータを主体に構成されたものであり)、文字
・模様キー24の操作を検出すると、液晶表示パネル2
3に複数の模様(図柄,文字等)を表示する。そして、
タッチパネル22からの出力信号に基づいていずれの模
様がタッチされたかを検出し、検出模様に応じた刺繍デ
ータを設定する。尚、文字・模様キー24は切換操作手
段に相当するものである。
【0021】また、制御装置26は、糸切りキー25a
の操作を検出すると、図3に示すように、液晶表示パネ
ル23に「糸切りを行いますか?」という確認メッセー
ジ23a,「はい」という実行キー25b,「いいえ」
という取消しキー25cを表示する。そして、タッチパ
ネル22からの出力信号に基づいて実行キー25bがタ
ッチされたことを検出すると、糸切り信号を出力するこ
とに伴いソレノイド13を励磁させ、上述の糸切りを実
行する。尚、図4の符号25は、糸切りキー25a,実
行キー25b,取消しキー25cからなる操作手段であ
る。
【0022】ベッド部2には、図4に示すように、刺繍
ヘッド27が装着されている。この刺繍ヘッド27は、
パルスモータからなるX方向駆動モータ27a(図7参
照)に連結されたものであり、モータ27aの作動に伴
い矢印X方向へ移動する。また、刺繍ヘッド27にはア
ーム28が装着されている。このアーム28は、パルス
モータからなるY方向駆動モータ28a(図7参照)に
連結されたものであり、モータ28aの作動に伴いY方
向(矢印X方向に対して直交する紙面奥方向)へ移動す
る。
【0023】アーム28には刺繍枠29が着脱可能に装
着されている。この刺繍枠29は加工布(図示せず)を
保持するためのものであり、制御装置26は、運転/停
止キー30(図4および図7参照)の操作を検出する
と、設定した刺繍データに基づいてモータ27aおよび
28aを駆動制御することに伴い刺繍枠29を移動さ
せ、加工布に刺繍模様を形成した後、糸切り信号を出力
することに伴いソレノイド13を励磁させ、自動的に糸
切りを実行する。
【0024】尚、図4の符号31は、針棒6をマニュア
ル操作で上下動させるための針上下キーを示すものであ
り、この針上下キー31および運転/停止キー30は、
ヘッド部5の前面に配置されている。
【0025】また、切換操作手段に相当する操作部材と
しては、外部記憶媒体を用いるためのカードキー10
0、組み合わせた模様を記憶するためのメモリーキー1
04、ランプオンオフスイッチ(図示せず)、縫製に対
するアドバイスを液晶表示パネル23に表示するための
アドバイスキー106、ミシンの一般的な使い方を液晶
表示パネル23に表示するための使い方キー108等が
相当する。
【0026】とりわけ、このように実際に縫い針6aが
上下動しない複数の操作部材が集中する位置に、糸切り
キー25aのような縫い針6aの上下動や糸切りといっ
たミシンの動作を伴う操作部材があると、安易にミシン
を操作した場合には糸切りキー25aが間違って押され
作業者が驚く虞れがあり、本願のような発明に至った次
第である。
【0027】次に上記構成の作用について説明する。電
源が投入されると、制御装置26は、糸切りフラグをク
リアした後、図1のステップS1へ移行し、ミシンが停
止中であるかを判断する(縫製動作が行われていないか
を判断する)。例えば、ミシンモータ7が停止している
場合には、「YES」と判断してステップS2へ移行
し、糸切りフラグがセットされているかを判断する。こ
の糸切りフラグは、糸切りキー25aの操作に伴いセッ
トされるものであり、ここでは糸切りキー25aが操作
されておらず、糸切りフラグがセットされていないの
で、「NO」と判断してステップS3へ移行し、糸切り
キー25aの操作を判断する。
【0028】制御装置26は、ステップS3で糸切りキ
ー25aが操作されたと判断すると、「YES」と判断
してステップS4へ移行し、糸切りフラグをセットす
る。そして、ステップS5へ移行し、図3に示すよう
に、液晶表示パネル23に確認メッセージ23a,実行
キー25b,取消しキー25cを表示する。
【0029】制御装置26は、確認メッセージ23a,
実行キー25b,取消しキー25cを表示すると、図1
のステップS6へ移行し、実行キー25b(「はい」)
がタッチされたかを判断する。ここで、実行キー25b
がタッチされない場合には、ステップS7へ移行する。
そして、取消しキー25c(「いいえ」)がタッチされ
たかを判断し、取消しキー25cがタッチされない場合
には、ステップS1へ復帰する。
【0030】制御装置26は、ステップS1へ復帰する
と、ミシンモータ7が停止中であるかを判断し、ミシン
モータ7が停止中である場合には、ステップS2〜S7
を繰返す。また、ミシンモータ7が作動している場合に
は、ステップS1で「NO」と判断してステップS8へ
移行し、糸切りフラグがセットされているかを判断す
る。ここでは、先のステップS4で糸切りフラグがセッ
トされているので、「YES」と判断してステップS9
へ移行する。
【0031】制御装置26は、ステップS9へ移行する
と、糸切りフラグをクリアした後、ステップS10へ移
行し、液晶表示パネル23の画面から確認メッセージ2
3a,実行キー25b,取消しキー25cを消去し、画
面を前の状態に戻す。
【0032】また、制御装置26は、タッチパネル22
からの信号に基づいて実行キー25bがタッチされたと
判断すると、ステップS6で「YES」と判断してS1
1へ移行し、ソレノイド13を作動させることに伴い糸
切りを実行した後、糸切りフラグのクリア(ステップS
9)、確認メッセージ23a,実行キー25b,取消し
キー25cの消去(ステップS10)を行う。また、取
消しキー25cがタッチされたと判断すると、ステップ
S7で「YES」と判断し、糸切りを行わないまま、糸
切りフラグのクリア(ステップS9)、確認メッセージ
23a,実行キー25b,取消しキー25cの消去(ス
テップS10)を行う。
【0033】上記実施の形態によれば、糸切りキー25
aが操作されただけでは糸切りを実行せず、糸切りキー
25a,実行キー25b(「はい」)が順次操作された
ときに糸切りを実行した。このため、糸切り機構11の
誤作動がなくなるので、使用者を驚かせることが防止さ
れるのは勿論のこと、上糸19,下糸20が誤った部分
から切断されることも防止される。
【0034】また、糸切りキー25aが操作されると、
「糸切りを行いますか?」という確認メッセージ23a
を糸切りの実行前に表示した。このため、糸切りの実行
を前もって知らせることができるので、この点からも使
用者を驚かせることが防止される。この場合、確認メッ
セージ23aの表示後に実行キー25bが操作される
と、糸切りを実行したので、この点からも、上糸19,
下糸20が誤った部分から切断されることが防止され
る。また、ミシンモータ7の停止時に確認メッセージ2
3aを表示した。このため、縫製運転時に糸切りキー2
5aが誤操作され、糸切りが不用意に行われてしまうこ
とが防止される。
【0035】ところで、刺繍専用ミシンの場合、刺繍デ
ータに従って糸切りが自動的に行われる。このため、糸
切りキー25aの操作頻度が低いので、糸切りキー25
aが誤操作される虞れが他のミシンに比べて高い。これ
に対して本実施の形態では、『2段階操作で糸切りを実
行する構成』,『糸切りの実行前に確認を行う構成』を
刺繍専用ミシンに適用した。このため、糸切り機構11
の作動により使用者を驚かせることが効果的に防止され
る。
【0036】特に刺繍においては、縫目の連続性や均等
さがその刺繍の仕上りの善し悪しの重要な基準となる。
そして、縫目はできるだけ糸切りがなく連続して刺繍し
た方が、縫製状態が安定し、連続した均等な縫い目が得
られる。また、1つの刺繍模様の縫製途中で不用意な糸
切りが行われ、糸が切られると、刺繍データを数針分或
いは一色分戻して、もう一度縫製する。そのようなこと
を行えば、その部分の縫製がその前後の縫目と比べて、
布の2度縫いや縫製の中断によって異なる風合いにな
る。このようなことは刺繍にとっては、品質を低下させ
るので、できるだけ行いたくない。これに対して、上記
実施の形態では、本発明を縫製専用機に適用したので、
上記の動作を行う必要がなくなる。このため、刺繍の仕
上がり状態が向上する。
【0037】また、ミシンの作動を伴わないキー(文字
・模様キー24,糸切りキー25a等)をアーム部4の
前面に配置したミシンの場合、文字・模様キー24等と
誤って糸切りキー25aに手を触れてしまうことがある
ので、糸切りキー25aが誤操作される虞れが他のミシ
ンに比べて高い。これに対して本実施の形態では、ミシ
ンの作動を伴わないキーが前面に配置されたミシンに
『2段階操作で糸切りを実行する構成』,『糸切りの実
行前に確認を行う構成』を適用した。このため、糸切り
機構11の作動により使用者を驚かせることが効果的に
防止される。
【0038】また、上述したように複数回の入力操作に
よって糸切りを行うミシンにおいては、糸切りキー25
aによる一回目の入力と液晶表示パネル23上の実行キ
ー25bによる複数回目の入力のように、異なる操作部
分で糸切り入力を行うことにより、糸切り入力が確実な
場合にだけに限定され、不用意な糸切り入力が防止され
る。
【0039】尚、上記実施例の形態では、印刷された部
分に糸切りキー25が備えられているが、糸切りキーは
液晶画面上に表示されるキーであっても良い。
【0040】また、上記実施の形態においては、液晶表
示パネル23に確認メッセージ23aを表示する構成と
したが、これに限定されるものではなく、例えば「糸切
りを行いますか?」という確認アナウンスを行う構成と
しても良い。また、上記実施の形態においては、糸切り
キー25a,実行キー25bが順次操作されることに伴
い、糸切りを実行する構成としたが、これに限定される
ものではなく、例えば、糸切りキー25aが複数回操作
されることに伴い糸切りを実行する構成としても良い。
【0041】また、上記実施の形態においては、確認メ
ッセージ23aの表示後に実行キー25bがタッチされ
ると、糸切り機構11を作動させる構成としたが、これ
に限定されるものではなく、例えば確認メッセージ23
aの表示から所定時間後に糸切り機構11を自動的に作
動させる構成としても良い。また、上記実施の形態にお
いては、糸切り機構11により上糸19および下糸20
を切断する構成としたが、これに限定されるものではな
く、上糸19および下糸20のいずれか一方を切断する
構成としても良い。
【0042】また、上記実施の形態においては、切換操
作手段に相当する文字・模様キー24の近傍に糸切りキ
ー25aを配置したが、これに限定されるものではな
く、例えば、刺繍模様の配置編集機能(回転,移動,拡
大,縮小等)を有するミシンの場合、ミシンの主軸が回
転しない、あるいは、縫い針6aが上下動しない状態で
表示を変化させる編集キー36(図8参照)と糸切りキ
ー25aとを近接配置しても良い。この場合、編集キー
36が切換操作手段に相当する。
【0043】また、ジグザグ縫い等の機能を有するコン
ピユータミシン(針振りと送り歯とによって、針と加工
布とを相対的に移動させるミシン)の場合、本発明の第
2の実施の形態を示す図8のように、糸調子設定キー3
2,送り量設定キー33,針振り量設定キー34等と糸
切りキー25aとを近接配置しても良い。この場合、糸
調子設定キー32,送り量設定キー33,針振り量設定
キー34が切換操作手段に相当する。尚、このようなジ
グザグミシンでは、前面にタッチパネルを有するLCD
35(表示装置35)がミシンの前面に配置され、LC
D35上に糸切りキー25aが糸調子設定キー32,送
り量設定キー33,針振り量設定キー34と同一画面で
表示される。
【0044】また、上記実施の形態においては、本発明
を刺繍専用ミシンに適用したが、これに限定されるもの
ではなく、糸切り機構を有するミシン全般に適用でき
る。上述した実施の形態においては、1つのミシンヘッ
ド5を有する家庭ミシンにおいて発明を実施したが、工
業ミシンにおいては、家庭ミシンのように1つのミシン
ヘッド5を有するミシンの他、多数のミシンヘッドを有
するミシンに発明を実施しても良い。さらに、上述した
実施の形態においては、いわゆる本縫いミシンである
が、その他の縫い方(かがり縫い,タフティング,カバ
ー縫い,環縫い)を行うミシンであっても良い。そし
て、本実施の形態は、唯一の針を有するミシンであった
が、多数の針を持つミシンで発明を実施しても良い。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のミシンは次の効果を奏する。請求項1記載の手段によ
れば、複数段階の操作で糸切りを実行した。このため、
糸切り機構の誤作動が防止されるので、使用者を驚かせ
ることが防止されるのは勿論のこと、糸が誤った部分か
ら切断されることも防止される。請求項2記載の手段に
よれば、糸切りの実行前に確認を行った。このため、糸
切りの実行を前もって知らせることができるので、使用
者を驚かせることが防止される。
【0046】請求項3および4記載の手段によれば、糸
切り機構の不意の作動により使用者を驚かせる虞れが比
較的高いタイプのミシンに『2段階操作で糸切りを実行
する構成』,『糸切りの実行前に確認を行う構成』を適
用したので、本発明の効果が顕著になる。請求項5記載
の手段によれば、縫製運転の停止時に糸切りの実行を確
認した。このため、縫製運転時に操作手段が操作され、
糸切りが不用意に行われてしまうことが防止される。請
求項6記載の手段によれば、操作手段の再操作に伴い糸
切りを実行した。このため、糸切り機構の誤作動が防止
されるので、糸が誤った部分から切断されることが防止
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図(制御装置
の制御内容を示すフローチャート)
【図2】LCDモジュールを示す図
【図3】液晶表示パネルの表示内容を示す図
【図4】ミシンの外観を示す正面図
【図5】糸切り機構を示す縦断正面図
【図6】糸切り機構を示す平面図
【図7】電気的構成の概略を示す図
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す図4相当図
【符号の説明】
11は糸切り機構、23は液晶表示パネル(確認手段,
表示手段)、24は文字・模様キー(切換操作手段)、
25は操作手段、25aは糸切りキー、25bは実行キ
ー、25cは取消しキー、100はカードキー(切換操
作手段)、104はメモリーキー(切換操作手段)、1
06はアドバイスキー(切換操作手段)、108は使い
方キー(切換操作手段)を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫針およびボビンからの糸のうち少なく
    とも一方を切断する糸切り機構と、 この糸切り機構を作動させるための操作手段とを備え、 前記糸切り機構は、前記操作手段が複数回操作されるこ
    とに伴い糸切りを実行することを特徴とするミシン。
  2. 【請求項2】 縫針およびボビンからの糸のうち少なく
    とも一方を切断する糸切り機構と、 この糸切り機構を作動させるための操作手段と、 この操作手段が操作されることに伴い、前記糸切り機構
    による糸切りの実行を確認する確認手段とを備えたこと
    を特徴とするミシン。
  3. 【請求項3】 刺繍専用機であることを特徴とする請求
    項1または2記載のミシン。
  4. 【請求項4】 縫製情報を表示する表示手段と、 この表示手段に縫製情報を切換え表示させるための切換
    操作手段とを備え、 操作手段は、前記切換操作手段の近傍に配置されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のミシン。
  5. 【請求項5】 確認手段は、縫製運転の停止時に糸切り
    の実行を確認することを特徴とする請求項2記載のミシ
    ン。
  6. 【請求項6】 糸切り機構は、操作手段の再操作に伴い
    糸切りを実行することを特徴とする請求項2記載のミシ
    ン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002113276A (ja) * 2000-10-06 2002-04-16 Juki Corp ミシン

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