JPH10179042A - 養魚用飼料 - Google Patents

養魚用飼料

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JPH10179042A
JPH10179042A JP9363797A JP36379797A JPH10179042A JP H10179042 A JPH10179042 A JP H10179042A JP 9363797 A JP9363797 A JP 9363797A JP 36379797 A JP36379797 A JP 36379797A JP H10179042 A JPH10179042 A JP H10179042A
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JP
Japan
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feed
fish
weight
water
attraction
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Application number
JP9363797A
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English (en)
Inventor
Kazuo Hayamizu
一夫 速水
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ThreeBond Co Ltd
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ThreeBond Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の冷凍飼料は水中での保形性が弱いために
溶出して水槽内を汚濁したり水質を悪化させるという不
都合があった。また、従来の飼料では赤色の魚などの体
色を鮮明にする効果は付与されていなかった。 【解決手段】魚介類摩砕物及び魚肉擦り身の比が2:1
〜1:2である練餌に、水棲昆虫の幼虫のエキスを0.
1〜3重量%と、高度不飽和脂肪酸を0.1〜5重量%
を添加して養魚用飼料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば閉鎖環境下
で飼育されるディスカス、グッピー等の熱帯魚、金魚、
鯉等の淡水魚、チョウチョウウオ、スズメダイ等の海水
魚等の鑑賞魚用の養魚用飼料及び魚類、甲穀類、両性
類、爬虫類等の動物を飼育する際の飼料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば上述のような閉鎖環境下で
飼育されるディスカス、グッピー等の熱帯魚、金魚、鰻
等の淡水魚、チョウチョウウオ、スズメダイ等の海水魚
等の鑑賞魚等の養魚用飼料としては、魚が自然環境下で
食べ摂餌し、誘引・嗜好性も良く栄養面もある程度満し
ている生き餌が一般的であるが、生き餌は、常時供給可
能な種類が限られ、栄養に偏りがあり、魚の体色に与え
る影響や健康面で充分なものではない。
【0003】そこで、栄養要求や体色への影響等を考慮
した人工飼料が用いられる。このような人工飼料として
は、フレーク状、顆粒状、ペレット状あるいは粉末等の
乾燥配合飼料、あるいは牛の心臓や肝臓等の生原料を主
原料としてブロック状に冷凍した冷凍混合飼料等が用い
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た養魚用飼料としての乾燥配合飼料は、乾燥及び加工工
程において蛋白質やビタミン等が変性したり減耗して、
誘引・嗜好性が劣るという不都合がある。また、冷凍混
合飼料は、主原料が生原料であるので、水分の含有量が
多くて水中での保形性が弱いために、摂餌効率が低下す
るだけでなく、摂餌に伴なって飼料が溶出して水槽内を
汚濁したり水質を悪化させるという不都合がある。
【0005】また、人工飼料は対象動物の摂餌習性や自
然環境下での摂餌様式を考慮したものではなく、上述し
たフレーク状、顆粒状、ペレット状、粉末あるいはブロ
ック状という形状はいずれも自然環境下では存在しにく
い形状であり、特にペースト状のものやブロック状の飼
料は、対象魚の口の大きさに合わせて細くすれば水中で
一層ばらけてしまい、そのまま投餌しても養魚が水中で
つついてやはりばらけてしまうという不都合がある。
【0006】本発明は栄養及び誘引・嗜好性に優れて摂
餌効率を向上し、かつ水中でばらけることのない程の粘
結性を有して水槽または水等の汚れが少なくなる養魚用
飼料の提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、魚介類摩砕物及び魚肉擦り身の比(重量比)が2:
1〜1:2である練餌に、水棲昆虫の幼虫のエキス及び
/又はその乾燥物から選択される栄養補助材及び誘引補
助材が0.1〜3重量%を添加された組成の養魚用飼料
である。
【0008】好ましくは、前記飼料に高度不飽和脂肪酸
を0.1〜5重量%をさらに含有する。前記の練餌、高
度不飽和脂肪酸により、本願発明の養魚用飼料は水中に
投餌してもばらけることのない粘結性を有するようにな
る。
【0009】本願発明の原料のひとつである魚介類摩砕
物としては、例えばイカ肉、オキアミ肉、カキ肉等が挙
げられる。また魚肉擦り身として用いる魚種としては、
例えばスケトウダラ、グチ、エソ、トビウオ、サメ等が
挙げられるが、出来れば白身魚を用いることが好まし
い。
【0010】魚介類摩砕物及び魚肉擦り身の比(重量
比)は2:1〜1:2の範囲であることが好ましく、こ
の範囲を越えると粘結性が失なわれたり、固くなりすぎ
たりすることがある。
【0011】また、本願発明の養魚用飼料には、例えば
魚介類の内臓摩砕物や卵黄、家畜、家禽の肝臓とその乾
燥物等の栄養補助材を添加することができる。この栄養
補助材は、例えば上記魚介類摩砕物及び魚肉擦り身をよ
く混合・攪拌したものに添加する。栄養補助材の添加量
は3〜30重量%の範囲であることが好ましく、より好
ましくは5〜15重量%程度である。添加量が3重量%
未満であると、栄養補助材としての効果が発揮されず、
また添加量が30重量%を越えると、飼料全体の粘結性
を損ない飼料が水中でばらけてしまうことがある。
【0012】更に、本願発明の養魚用飼料には、例えば
イカ精製油、タラ肝油、イワシ精製油等の高度不飽和脂
肪酸等を含む油脂類を添加することができる。この油脂
類の添加量は、0.1〜5重量%の範囲が好ましい。こ
の油脂類の添加量が0.1重量%未満であると、効果が
少なく、添加量が5重量%を越えると、これらの油脂は
酸化し易いので飼料全体の酸化を促進して品質劣化を招
き易くなる。
【0013】そして、本願発明の養魚用飼料において
は、水棲昆虫の幼虫のエキス及び/又はその乾燥物を栄
養補助及び誘引・嗜好性向上のために添加する。水棲昆
虫としては、ユスリカ、トビケラ、カワゲラ等を挙げる
ことができる。
【0014】これらの乾燥物を製造するための乾燥処理
は、可及的に熱処理を避けた乾燥処理が好ましく、例え
ば凍結真空乾燥、凍結乾燥等の蛋白質が変性しない温度
での乾燥処理が好ましく、熱風乾燥等はあまり適切でな
い。
【0015】また、水棲昆虫の幼虫のエキス及び/又は
その乾燥物の添加量は、0.1〜10重量%の範囲が好
ましく、より好ましくは0.5〜3重量%の範囲であ
る。これらの添加量が0.1重量%未満であると、誘引
・嗜好性向上の効果が十分に発揮されず、また10重量
%を越えるとエキスを添加する場合には水分含有量が増
加して飼料の粘結性が低下し、乾燥物を添加する場合に
は飼料が固くなりすぎることがある。
【0016】更に、本願発明の養魚用飼料には、ビタミ
ン、ミネラル類を添加することもできる。また、本願発
明の養魚用飼料は生成後速やかに冷凍保存することが好
ましく、また給餌する際には解凍した後投餌すればよ
い。
【0017】本願発明の養魚用飼料を先端部にノズルを
取付けた押出し容器内に飼料を充填し、この押出し容器
にノズル先端から飼料を押出して魚に給餌する。押出し
容器としては、例えばシリンジ等を挙げることができ、
またノズルは、例えば開口が円形状、星形のもの等、対
象魚に適した形状のものを使用する。
【0018】第1図は押出し容器の一例を示す説明図で
ある。この押出し容器1は、シリンダ2及びこのシリン
ダ2内周面に摺接するピストン3を有し、シリンダ2の
先端部にはノズル4を有し、またピストン3には押出し
ロッド5を取付けている。そして、この押出し容器1の
シリンダ2内に飼料6を充填した後、押出しロッド5に
よってピストン3を押すことによって、先端ノズル4か
ら例えば麺状の給餌飼料7が押出される。
【0019】なお、押出し容器としては、このようにピ
ストン及びシリンダからなる容器の他に例えば、袋状容
器の先端部にノズルを取付けたようなものも使用するこ
とができる。
【0020】更に、本願発明の養魚用飼料は、水中に投
餌してもばらけることない程度の粘結性を有するもので
ある。投餌を前述のノズルから押し出す場合でも、簡単
にばらけずに水中でその形状を維持するものである。
【0021】本願発明の給餌する対象は、魚類の他に、
爬虫類(亀等)、両性類が挙げられる。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施例1 次の1の魚介摩砕物と2のスケソウダラ擦り身に、水棲
昆虫としての赤虫のエキスの6と補助材3、4、5、
6、7、8を添加してよく攪拌し、ペースト状の本願発
明の養魚用試料を得た。
【0023】 1.魚介類摩砕物 …53重量部 2.スケソウダラ擦り身 …30重量部 3.卵黄 … 5重量部 4.牛肝臓ペースト … 5重量部 5.真空凍結乾燥オキアミ粉末… 3重量部 6.赤虫エキス … 2重量部 7.タラ肝油 … 1重量部 8.真空凍結乾燥赤虫粉末 … 1重量部
【0024】この飼料は、イカ肉摩砕物及びスケソウダ
ラ擦り身、タラ肝油の効果によって粘結剤を用いないで
も適度な粘結性を保持することができる。また、水棲昆
虫としての赤虫は誘引効果に優れている。なお、この飼
料の水分は72.3重量%、粗蛋白質は16.8重量
%、粗脂肪は95重量%であった。
【0025】比較例1 市販の冷凍飼料(日本水槽工業(株)製「ディスカス増
色用ハンバーグロイヤル」)を用いた。
【0026】飼育試験 実施例1の飼料及び比較例1の飼料を用いて次のとおり
の投餌飼育試験を行なった。 供試魚:淡水熱帯魚であるディスカス(レッドロイヤル
プルーディスカス)5尾 水槽:5cm水槽(45×35×26cm)の上面に櫨
過器を設置した。 水:水温300℃±1℃、PH6.8〜7.2に維持し
た。 飼育期間:50日間 投餌方法:両飼料と共、冷凍庫から取出して解凍して投
餌した。また、前回投餌した飼料が残っていない状態で
投餌して、投餌量=摂餌量になるようにした。 総投餌量:90g
【0027】上記投餌飼育試験開始前に、実施例1の飼
料を投餌する水槽で飼育する供試魚の体重組成(第1図
(イ)参照)及び比較例1の飼料を投餌する水槽で飼育
する供試魚の体重組成(同図(ロ)参照)をそれぞれ測
定しておき、上記投餌飼育試験終了後同様に実施例1の
飼料を投餌した水槽で飼育した供試魚の体重組成(第2
図(イ)参照)及び比較例1の飼料を投餌した水槽で飼
育した供試魚の体重組成(同図(ロ)参照)の測定を行
なった。この測定結果を第1表にも示す。
【0028】
【表1】
【0029】この飼育試験結果から分るように、投餌量
≒摂餌量であるので、実施例1の飼料効率は34.2
%、比較例1の飼料効率は24.7%であり、かつ実施
例1と比較例1は同量を投餌しているので、実施例1は
比較例1に比べて約10%飼料効率の良い飼料である。
【0030】また、供試魚の色調を確認したところ、実
施例1の飼料を投餌した供試魚は、赤色縦帯が明瞭にな
り、赤味が強調されたが、比較例1の飼料を投餌した供
試魚は、やや黒ずんだ赤色になり、色調面でも実施例1
の飼料の方が比較例1の飼料に比べて優れていた。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明によれ
ば、栄養補助材及び誘引補助材として水棲昆虫の幼虫の
エキス及び/又はその乾燥物を含有するので栄養、誘
引、嗜好性に優れ、魚介類摩砕物と魚肉擦り身との練餌
とタラ肝油、イワシ精製油などの高度不飽和脂肪酸によ
り水中に投餌してもばらけることない粘結性を有する。
【0032】従って、摂餌率が向上して投餌が残る量が
少なくなり、かつ投餌した仮に残ったとしても水中でば
らけることはないので、水槽や水等の汚れが少なくな
る。
【0033】さらに、前記水棲昆虫の幼虫がアカムシの
場合では、赤色の魚等に対して体色をより鮮明な赤色に
する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】養魚用飼料を給餌するための押出し容器
【符号の説明】
1.押出し容器1 2.シリンダ 3.ピストン3 4.ノズル 5.押出しロッド5 6.養魚用飼料 7.麺状の養魚用飼料の給餌形態

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚介類摩砕物及び魚肉擦り身の比(重量
    比)が2.1〜1:2である練餌に、水棲昆虫の幼虫の
    エキス及び/又はその乾燥物から選択される栄養補助材
    及び誘引補助材が0.1〜3重量%を添加され、かつ水
    中に投餌してもばらけることのない粘結性を有すること
    を特徴とする養魚用飼料。
  2. 【請求項2】 高度不飽和脂肪酸を0.1〜5重量%を
    さらに含有することを請求項1に記載の養魚用飼料。
JP9363797A 1988-08-04 1997-11-27 養魚用飼料 Pending JPH10179042A (ja)

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JP9363797A JPH10179042A (ja) 1988-08-04 1997-11-27 養魚用飼料

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JP19518888 1988-08-04
JP63-195188 1988-08-04
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104187028A (zh) * 2014-07-11 2014-12-10 张久兵 一种酸梅干/柿子叶复合的观赏鱼饲料及其制作方法

Cited By (1)

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