JPH10178091A - 半導体装置の多層配線及び半導体装置の多層配線の形成方法 - Google Patents

半導体装置の多層配線及び半導体装置の多層配線の形成方法

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JPH10178091A
JPH10178091A JP33600796A JP33600796A JPH10178091A JP H10178091 A JPH10178091 A JP H10178091A JP 33600796 A JP33600796 A JP 33600796A JP 33600796 A JP33600796 A JP 33600796A JP H10178091 A JPH10178091 A JP H10178091A
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via hole
diameter
wirings
film
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Toshio Taniguchi
敏雄 谷口
Chang Robin
ロビン・チャン
Bakke Ibrahim
イブラヒム・バーキ
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Fujitsu Ltd
Fujitsu AMD Semiconductor Ltd
Advanced Micro Devices Inc
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Fujitsu Ltd
Fujitsu AMD Semiconductor Ltd
Advanced Micro Devices Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高集積化された半導体装置に適用可能であ
り、プラグを使用しなくとも下層配線と上層配線とを確
実に接続することができる半導体装置の多層配線及び半
導体装置の多層配線の形成方法を提供する。 【解決手段】 下層配線2としてデザインルールにより
決定される最小線幅の配線21と、それよりも太い配線
22とを形成し、これらの配線21,22上に等方性エ
ッチングと異方性エッチングとを用いて形成されたビア
ホール31,32を形成する場合に、ビアホール31の
異方性エッチング部分の直径をa、深さをbとし、ビア
ホール32の異方性エッチング部分の直径をc、深さを
dとすると、前記異方性エッチング部分の深さcは、c
≧(d/b)×aを満足するように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の多層
配線に関し、特に等方性エッチングと異方性エッチング
とを用いて形成されたビアホールを有する半導体装置の
多層配線及び半導体装置の多層配線の形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の多層配線の形成工程におい
ては、配線を形成する面を平坦化して断線を防止するこ
とが重要である。このため、従来は、半導体基板上に、
平坦化膜として、SOG(Spin-On-Glass )膜を形成
し、このSOG膜をエッチバックすることにより、配線
を形成する面を平坦化している。
【0003】例えば、従来の半導体装置の多層配線の形
成工程においては、半導体基板上に下層配線を形成した
後、半導体基板上の全面にSOGを塗布している。そし
て、下層配線の上にSOGが残らない程度に前記SOG
膜をエッチバックした後、全面に絶縁膜を形成し、この
絶縁膜上に上層配線を形成している。ところで、近年、
半導体装置のより一層の高集積化が促進されており、こ
れに伴ってデザインルールが0.35μm以下と微小に
なっている。このように高集積化された半導体装置にお
いては、従来のエッチバックを伴う平坦化法では十分な
平坦化が得られず、配線上にもSOGを残すハーフエッ
チング法や、エッチングを行なわないノンエッチバック
法が使用されている。
【0004】図6,7は、ノンエッチバック法による半
導体装置の多層配線の形成方法を工程順に示す断面図で
ある。まず、図6(a)に示すように、半導体基板1上
に下層配線2を形成する。その後、CVD法により、基
板1上の全面にSiONを堆積させることによりライナ
ー膜7を形成する。次いで、このライナー膜7の上にS
OG膜8を形成し、更にSOG膜8の上にプラズマCV
D法によりSiO2 を堆積させることによりキャップ膜
9を形成する。
【0005】次に、図6(b)に示すように、キャップ
膜9上にレジスト膜10を形成し、このレジスト膜10
に開口部10cを設ける。その後、レジスト膜10をマ
スクとしてキャップ膜9を等方性エッチングする。これ
により、キャップ膜9に球面状又は円錐状の凹部9cが
形成される。この等方性エッチングの後、レジスト膜1
0をマスクとして異方性エッチングを施して、キャップ
膜9、SOG膜8及びライナー膜7を垂直方向に掘り下
げて、下層配線2に到達するビアホール33,34を形
成する。その後、レジスト膜10を除去する。
【0006】次に、図7に示すように、基板1上の全面
に導電膜15を形成する。このとき、導電材料がビアホ
ール33,34の底部及び側壁部に被着して、下層配線
2と導電膜15とが電気的に接続される。その後、フォ
トリソグラフィ法により、導電膜15を所定のパターン
にエッチングして、上層配線を得る。このようにして、
半導体装置の多層配線が形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
高集積化された半導体装置において、ビアホール部分で
の導電膜の被覆性(ステップカバレッジ)が均一でな
く、接続不良が発生しやすいという欠点がある。すなわ
ち、図7に示すように、下層配線2として太さが異なる
配線21,22がある場合に、細い配線21と太い配線
22とでその上の絶縁膜(ライナー膜7、SOG膜8及
びキャップ膜9)の総厚が異なる。つまり、細い配線2
1の上の絶縁膜の厚さよりも太い配線22の上の絶縁膜
の厚さのほうが厚くなる。このため、細い配線21の上
のビアホール部分での導電膜のステップカバレッジは良
好であるものの、太い配線の上のビアホール部分での導
電膜15のステップカバレッジが十分でなく、極端な場
合は断線が発生するという欠点がある。
【0008】この欠点を回避するために、等方性エッチ
ングのエッチング量を大きくすることも考えられるが、
そうすると半導体装置の高集積化が阻害されるという新
たな問題点が発生する。また、ビアホールを導電材料で
埋め込み、その上に導電材料からなるプラグ(接続用パ
ターン)を形成して、このプラグを介して下層配線と上
層配線とを電気的に接続することもあるが、この場合は
工程数が増えるとともに、プラグにより平坦性が損なわ
れるという欠点がある。
【0009】本発明は、上記の欠点に鑑みてなされたも
のであり、高集積化された半導体装置に適用可能であ
り、プラグを使用しなくとも下層配線と上層配線とを確
実に接続することができる半導体装置の多層配線及び半
導体装置の多層配線形成方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、半導体
基板と、前記半導体基板上に形成された相互に幅が異な
る複数の配線からなる第1の配線群と、前記第1の配線
群の上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成され
た複数の配線からなる第2の配線群と、前記絶縁膜に、
上部が球面状又は円錐状で下部が円柱状の形状に形成さ
れ、前記第1の配線群の配線と前記第2の配線群の配線
とを選択的に接続する複数のビアホールとを有し、前記
第1の配線群の各配線の幅に応じて前記絶縁膜の厚さが
部分的に相違する半導体装置の多層配線において、前記
第1の配線群の配線のうち最も細い配線の上のビアホー
ルの円柱状部分の直径が、前記第1の配線群の配線のう
ち他の配線の上のビアホールの円柱状部分の直径よりも
小さいことを特徴とする半導体装置の多層配線により解
決する。
【0011】この場合に、前記第1の配線群の配線のう
ち最も細い配線の上のビアホールの円柱状部分の直径を
a、該ビアホールの円柱状の部分の高さをbとし、前記
第1の配線群のうち前記最も細い配線よりも太い配線の
上のビアホールの円柱状部分の直径をc、該ビアホール
の円柱状の部分の高さをdとした場合に、前記ビアホー
ルの直径cが、下記式(1)を満足するように設定され
ていることが好ましい。
【0012】c≧(d/b)×a …(1) また、上記した課題は、半導体基板上に相互に異なる複
数の配線からなる第1の配線群を形成する工程と、前記
第1の配線群の上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁
膜に等方性エッチング及び異方性エッチングを施して前
記第1の配線群の配線に到達する複数のビアホールを形
成する工程と、前記絶縁膜上に前記ビアホールを介して
前記第1の配線群の配線に電気的に接続する導電膜を形
成する工程と、前記導電膜をパターニングして第2の配
線群を形成する工程とを有する半導体装置の多層配線の
形成方法において、前記絶縁膜を形成する際に前記第1
の配線群の配線の幅に応じて配線上の絶縁膜の厚さが相
違する場合に、前記第1の配線群の配線のうち最も幅が
狭い配線の上のビアホールの異方性エッチング部分のビ
アホール径を、前記第1の配線群の他の配線の上のビア
ホールの異方性エッチング部分のビアホール径よりも小
さく形成することを特徴とする半導体装置の多層配線の
形成方法により解決する。
【0013】この場合に、前記第1の配線群の配線のう
ち最も幅が狭い配線の上のビアホールの異方性エッチン
グ部分のアスペクト比を基準値とし、前記第1の配線群
のうち他の配線の上のビアホールのアスペクト比を前記
基準値よりも小さくなるようにビアホール径を設定する
ことが好ましい。以下、本発明の作用について説明す
る。
【0014】等方性エッチング及び異方性エッチングを
用いて形成されたビアホールでのステップカバレッジ
は、異方性エッチング部のアスペクト比(高さHと直径
Dとの比:H/D)に関係し、アスペクト比が小さいほ
どステップカバレッジは良くなる。従来、同一絶縁膜に
形成するビアホールの直径は同一サイズに形成されてい
た。しかし、本発明では、配線の上の絶縁膜の膜厚に応
じて、ビアホールの直径を変更する。これにより、太い
配線の上のビアホールにおける導電膜のステップカバレ
ッジが細い配線の上のビアホールにおける導電膜のステ
ップカバレッジと同等以上になり、良好な被覆性を確保
することができて、断線等の不具合を確実に防止するこ
とができる。
【0015】この場合に、太い配線上に形成するビアホ
ールの円柱状の部分のアスペクト比を、最も細い配線の
上に形成するビアホールの円柱状の部分のアスペクト比
以下に設定することが好ましい。すなわち、上記式
(1)を満足するように、太い配線上のビアホールの直
径cを決定する。このように設計ルールを決めておくこ
とにより、ビアホールをCAD(Computer Aided Desig
n )により設計する際に、ビアホールのサイズを自動的
に決めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付の図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1(a)は本発明の第1の実施
の形態に係る半導体装置の多層配線を示す断面図、図1
(b)は同じくそのビアホールのサイズを示す模式図で
ある。
【0017】半導体基板1上には下層配線2が所定のパ
ターンで形成されている。ここでは、下層配線2のう
ち、配線21はデザインルールにより決定される最小線
幅の配線であるとし、配線22は配線21に比べて十分
に幅が広い配線であるとする。半導体基板1上には、下
層配線2を被覆するようにして絶縁膜3が形成されてい
る。そして、この絶縁膜3には、絶縁膜3の表面から配
線21,22等に到達するビアホール31,32が選択
的に形成されている。
【0018】これらのビアホール31,32は、いずれ
も、上部が球面状又は円錐状で下部が円柱状のいわゆる
ワイングラス形状に形成されている。これらのビアホー
ルの上部は等方性エッチングにより形成され、下部は異
方性エッチングにより形成されたものである。そして、
絶縁膜3上には、上層配線4が所定の形状でパターニン
グされている。
【0019】ここでは、最小線幅の配線21の上のビア
ホール31の直径をaとする。このビアホール31の直
径aは、デザインルールにより決まる最小径に設定され
ているとする。一方、太い配線22の上のビアホール3
2の直径cは以下のように設定される。すなわち、配線
21上のビアホール31の等方性エッチング深さをE、
異方性エッチング深さ(すなわち、円柱状部分の高さ)
をb、ビアホール31の深さ(E+b)をts とし、配
線22上のビアホール32の等方性エッチング深さ(す
なわち、円柱状部分の深さ)をE、異方性エッチング深
さをd、ビアホール32の深さをtd とすると、配線2
2上のビアホール32の直径cは、下記式(2)を満た
すように決定する。但し、等方性エッチング深さEは、
ビアホールの最小径と絶縁膜の厚さが決まれば、デザイ
ンルールに基づいて決定される。 c≧a×(td −E)/(ts −E)=a×(d/b) …(2) 一般に、ビアホール部分における導電膜のステップカバ
レッジは、異方性エッチング部分のアスペクト比により
決定される。本実施の形態では、太い配線22上のビア
ホール32の異方性エッチング部分のアスペクト比を、
細い配線21上のビアホール31の異方性エッチング部
分のアスペクト比以下に設定する。これにより、太い配
線22上のビアホール32のステップカバレッジは細い
配線21の上のビアホール31のステップカバレッジと
同等以上になる。従って、これらのビアホール31,3
2を埋め込むようにして形成される導電膜のビアホール
部分での接続不良を確実に回避することができる。
【0020】また、本実施の形態では、プラグを形成し
なくても下層配線と上層配線とを確実に接続できるの
で、製造工程数の増加を回避できる。なお、従来、CA
Dによりビアホールを設計する際には、ビアホールの直
径は同一に設定されていた。これは、ビアホールのサイ
ズを変更するためには、下層配線との位置関係や、上層
配線との位置関係等を検討する必要があり、自動的にサ
イズを決定することが困難であると考えられていたため
である。設計作業としては、ある決められたルールに従
って作業が行われるので、ルールが単純なほど設計作業
は容易になる。本実施の形態では、上記の式(2)で示
される単純なルールでビアホールの直径を決めることが
できるので、CADにより直径が異なるビアホールを自
動設計することができる。
【0021】(第2の実施の形態)図2,3は本発明の
第2の実施の形態に係る半導体装置の多層配線の形成方
法を示す図である。なお、本実施の形態は、平坦化膜の
材料としてO3 −TEOS(Tetra-Ethyl-Ortho-Silica
te)を使用した例である。まず、図2(a)に示すよう
に、半導体基板1に、所定のパターンで細い配線21及
び太い配線22等を有する下層配線2を形成する。その
後、基板1上の全面にライナー膜5を約0.1μmの厚
さに形成する。ライナー膜5は、例えばCVD法を使用
して、半導体基板1上の全面にSiON膜を堆積させる
ことにより形成する。ライナー膜5を形成した後、基板
1上の全面にO3 −TEOS膜6を約0.8μmの厚さ
に形成する。この場合、図2(a)に示すように、太い
配線22上の絶縁膜(ライナー膜5及びO3 −TEOS
膜6)の総厚は約0.9μmになる。また、細い配線2
1の上の絶縁膜の厚さは、実験的に約0.7μmとなる
ことがわかっているとする。
【0022】この細い配線21の上に、直径aが0.6
μmのビアホールを形成するとする。この場合、デザイ
ンルールから、O3 −TEOS膜6に対する等方性エッ
チングの深さを約0.4μmとすることが最適であるこ
とがわかる。そうすると、細い配線21の上のビアホー
ルの異方性エッチングによる深さbは0.3μm(0.
7μm−0.4μm)となるので、このビアホールの異
方性エッチング部分のアスペクト比は0.5になる。一
方、太い配線22の上のビアホールの異方性エッチング
の深さdは0.5μm(0.9μm−0.4μm)であ
る。
【0023】これらの数値を前述の式(1)に代入して
太い配線22の上のビアホールの直径cを計算すると、
1.0μm以上とすればよいことがわかる。従って、図
2(a)に示すように、O3 −TEOS膜6上にフォト
レジスト膜10を形成し、このフォトレジスト膜10の
細い配線21に対応する部分に直径が0.6μmの開口
部10aを形成し、太い配線22に対応する部分には直
径が1.0μm以上の開口部10bを形成する。
【0024】次に、このレジスト膜10をマスクにして
等方性エッチングを施し、O3 −TEOS膜6に深さが
約0.4μmの球面状又は円錐状の凹部6a,6bを形
成した後、レジスト膜10をマスクとして異方性エッチ
ングを施して、図2(b)に示すように、ビアホール6
a,6bを形成する。その後、レジスト膜10を除去す
る。
【0025】次いで、図3に示すように、基板1上の全
面に例えば第1の高融点金属膜、アルミニウム合金膜及
び第2の高融点金属膜の積層構造の導電膜15を形成
し、この導電膜15をエッチングして、上層配線を形成
する。また、必要に応じて、更に上層の配線を形成す
る。このようして、半導体装置の多層配線が完成する。
このように、本実施の形態では、太い配線22の上のビ
アホール6bの異方性エッチング部分、換言すると円柱
状部分の直径を前述の式(1)により決定し、このビア
ホール6bの異方性エッチング部分のアスペクト比を、
細い配線21の上のビアホール6aの異方性エッチング
部分のアスペクト比と同じか又は小さく設定するので、
導電膜10のステップカバレッジを良好なものとし、断
線等の不具合の発生を確実に回避することができる。
【0026】(第3の実施の形態)図4,5は本発明の
第3の実施の形態に係る半導体装置の多層配線を示す図
である。なお、本実施の形態は、平坦化膜の材料として
SOGを使用した例である。まず、図4(a)に示すよ
うに、半導体基板1上に所定のパターンで下層配線2を
形成する。ここでは、下層配線2のうち、配線21はデ
ザインルールにより決められた最小線幅の配線とし、配
線22は配線21よりも十分幅が広い配線とする。
【0027】次に、CVD法を使用して、全面にSiO
Nからなるライナー膜7を0.2μmの厚さに形成す
る。その後、全面にSOG膜8を0.3μmの厚さに塗
布し、硬化させる。この場合、図4(a)に示すよう
に、細い配線21の上にはSOG膜8は殆ど残らず、太
い配線22の上にはSOG膜8が0.3μmの厚さに形
成される。
【0028】その後、図4(b)に示すように、CVD
法を使用して、全面にSiO2 からなるキャップ膜9を
0.5μmの厚さに成膜する。これにより、細い配線2
1の上の絶縁膜(ライナー膜7、SOG膜8及びキャッ
プ膜9)の総厚は約0.7μmとなり、太い配線22の
上の絶縁膜の総厚は約1.0μmとなる。次に、図5
(a)に示すように、キャップ膜9上にレジスト膜10
を形成し、このレジスト膜10のビアホール形成領域に
開口部10a,10bを形成する。この場合、開口部1
0a,10bの開口径は形成すべきビアホールの直径に
より決まるが、ビアホールの直径は以下のようにして決
定される。
【0029】すなわち、細い配線21上のビアホールの
直径は、デザインルールにより決まる最小値に設定され
る。ここでは、細い配線21の上のビアホールの直径a
は0.6μmに設定されるものとする。細い配線21の
上の絶縁膜の総厚は前述の如く0.7μmであり、ビア
ホールの直径が0.6μmであるとすると、デザインル
ールに基づき、等方性エッチングによるエッチング深さ
は0.4μmに決定される。従って、細い配線21上の
ビアホールの異方性エッチングの深さbは0.3μm
(0.7μm−0.4μm)であり、このビアホールの
異方性エッチング部分のアスペクト比は0.5となる。
【0030】一方、太い配線22の上の絶縁膜の厚さは
前述の如く0.9μmであり、等方性エッチングの深さ
は0.4μmであるので、異方性エッチングの深さdは
0.5μm(0.9μm−0.4μm)となる。これら
の値を前述の式(1)に代入すると、太い配線22の上
のビアホールの直径cは、c≧1.2μmとなる。従っ
て、図5(a)に示すように、レジスト膜10の細い配
線21の上方の開口部10aの直径は0.6μmとし、
太い配線22の上方の開口部10bの直径は1.2μm
以上とする。
【0031】次に、レジスト膜10をマスクとして、キ
ャップ膜9を0.4μmの深さに等方性エッチングす
る。これにより、キャップ膜9に球面状又は円錐状の凹
部9a,9bが形成される。次に、図5(b)に示すよ
うに、レジスト膜10をマスクとして異方性エッチング
を施し、配線21,22に到達するビアホール31,3
2を形成する。その後、レジスト10を除去する。その
後、全面に、例えば第1の高融点金属層、アルミニウム
合金層及び第2の高融点金属層を順次形成し、導電膜1
5を得る。このとき、本実施の形態においては、ビアホ
ール31,32がその異方性エッチング部分のアスペク
ト比が0.5以下と小さいので、導電膜15の被覆性が
良好であり、ビアホール31,32部分での断線等の不
具合の発生を確実に防止できる。
【0032】次いで、導電膜15を所定のパターンに形
成して、上層配線を得る。また、必要に応じて、更に上
層の配線を形成する。このようにして、半導体装置の多
層配線が完成する。本実施の形態においても、太い配線
の上のビアホールの異方性エッチング部分の深さ、すな
わち円柱状部分の高さを前述の式(1)により決定する
ので、ビアホール部でのステップカバレッジ不良による
断線の発生を確実に回避することができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、細い配
線の上のビアホールの異方性エッチング部分の直径を太
い配線の上のビアホールの異方性エッチング部分の直径
よりも小さくする。また、本発明によれば、太い配線の
上のビアホールの直径を、細い配線の上のビアホールの
アスペクト比と同じか又はそれ以下となるように設定す
る。これにより、ビアホール部分での導電膜のステップ
カバレッジが優れ、下層配線と上層配線とを確実に接続
することができる。また、ビアホール部分での断線等の
不具合の発生を回避することができて、高集積化された
半導体装置の信頼性が向上するという効果を奏する。
【0034】また、本発明方法によれば、配線の幅に応
じて配線上の絶縁膜の厚さが相違する場合に、細い配線
の上のビアホールの異方性エッチング部分の直径を太い
配線の上のビアホールの異方性エッチング部分の直径よ
りも小さくする。また、本発明においては、最も幅が狭
い配線の上のビアホールの等方性エッチング部分のアス
ペクト比を基準値として、他の配線の上のビアホールの
異方性エッチング部分のアスペクト比を前記基準値より
も小さくなるようにビアホールの直径を設定する。これ
により、ビアホール部分での導電膜のステップカバレッ
ジが優れ、断線等の不具合を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態に係る半導
体装置の多層配線を示す断面図、(b)は同じくそのビ
アホールのサイズを示す模式図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の
多層配線の形成方法を示す図(その1)である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の
多層配線の形成方法を示す図(その2)である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の
多層配線の形成方法を示す図(その1)である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の
多層配線の形成方法を示す図(その2)である。
【図6】従来の半導体装置の多層配線の形成方法を示す
図(その1)である。
【図7】従来の半導体装置の多層配線の形成方法を示す
図(その2)である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 下層配線 3 絶縁膜 4 上層配線 5,7 ライナー膜 6 O3 −TEOS膜 8 SOG膜 9 キャップ膜 10 レジスト膜 15 導電膜 21 細い配線 22 太い配線 6a,6b,31,32,33,34 ビアホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591016172 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・ インコーポレイテッド ADVANCED MICRO DEVI CES INCORPORATED アメリカ合衆国、94088−3453 カリフォ ルニア州、サニィベイル、ピィ・オゥ・ボ ックス・3453、ワン・エイ・エム・ディ・ プレイス(番地なし) (71)出願人 596180124 富士通エイ・エム・ディ・セミコンダクタ 株式会社 福島県会津若松市門田町工業団地6番 (72)発明者 谷口 敏雄 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富 士通株式会社内 (72)発明者 ロビン・チャン アメリカ合衆国、94088−3453 カリフォ ルニア州、サニィベイル、ピィ・オゥ・ボ ックス・3453、ワン・エイ・エム・ デ ィ・プレイス(番地なし) アドバンス ト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポ レイテッド内 (72)発明者 イブラヒム・バーキ アメリカ合衆国、94088−3453 カリフォ ルニア州、サニィベイル、ピィ・オゥ・ボ ックス・3453、ワン・エイ・エム・ デ ィ・プレイス(番地なし) アドバンス ト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポ レイテッド内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板上に形成された相互に幅が異なる複数の
    配線からなる第1の配線群と、 前記第1の配線群の上に形成された絶縁膜と、 前記絶縁膜上に形成された複数の配線からなる第2の配
    線群と、 前記絶縁膜に、上部が球面状又は円錐状で下部が円柱状
    の形状に形成され、前記第1の配線群の配線と前記第2
    の配線群の配線とを選択的に接続する複数のビアホール
    とを有し、前記第1の配線群の各配線の幅に応じて前記
    絶縁層の厚さが部分的に相違する半導体装置の多層配線
    において、 前記第1の配線群の配線のうち最も細い配線の上のビア
    ホールの円柱状部分の直径が、前記第1の配線群の配線
    のうち他の配線の上のビアホールの円柱状部分の直径よ
    りも小さいことを特徴とする半導体装置の多層配線。
  2. 【請求項2】 前記第1の配線群のうち最も細い配線の
    上のビアホールの円柱状部分の直径をa、該ビアホール
    の円柱状の部分の高さをbとし、前記第1の配線群のう
    ち前記最も細い配線よりも太い配線の上のビアホールの
    円柱状部分の直径をc、該ビアホールの円柱状の部分の
    高さをdとした場合に、前記ビアホールの直径cが下記
    式(1)を満足するように設定されていることを特徴と
    する請求項1に記載の半導体装置の多層配線。 c≧(d/b)×a …(1)
  3. 【請求項3】 半導体基板上に相互に異なる複数の配線
    からなる第1の配線群を形成する工程と、前記第1の配
    線群の上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜に等方
    性エッチング及び異方性エッチングを施して前記第1の
    配線群の配線に到達する複数のビアホールを形成する工
    程と、前記絶縁膜上に前記ビアホールを介して前記第1
    の配線群の配線に電気的に接続する導電膜を形成する工
    程と、前記導電膜をパターニングして第2の配線群を形
    成する工程とを有する半導体装置の多層配線の形成方法
    において、 前記絶縁膜を形成する際に前記第1の配線群の配線の幅
    に応じて配線上の絶縁膜の厚さが相違する場合に、前記
    第1の配線群の配線のうち最も幅が狭い配線の上のビア
    ホールの異方性エッチング部分のビアホール径を、前記
    第1の配線群の他の配線の上のビアホールの異方性エッ
    チング部分のビアホール径よりも小さく形成することを
    特徴とする半導体装置の多層配線の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の配線群の配線のうち最も幅が
    狭い配線の上のビアホールの異方性エッチング部分のア
    スペクト比を基準値とし、前記第1の配線群のうち他の
    配線の上のビアホールのアスペクト比を前記基準値より
    も小さくなるようにビアホール径を設定することを特徴
    とする請求項3に記載の半導体装置の多層配線の形成方
    法。
JP33600796A 1996-12-16 1996-12-16 半導体装置の多層配線及び半導体装置の多層配線の形成方法 Withdrawn JPH10178091A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005101597A (ja) * 2003-09-04 2005-04-14 Seiko Epson Corp 半導体装置およびその製造方法
KR100483600B1 (ko) * 2002-07-18 2005-04-15 매그나칩 반도체 유한회사 반도체 소자의 금속 배선 형성 방법
JP2018037434A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置およびその製造方法

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