JPH10177327A - 像保持体からの像形成物質除去装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去装置

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JPH10177327A
JPH10177327A JP8354075A JP35407596A JPH10177327A JP H10177327 A JPH10177327 A JP H10177327A JP 8354075 A JP8354075 A JP 8354075A JP 35407596 A JP35407596 A JP 35407596A JP H10177327 A JPH10177327 A JP H10177327A
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光紀 阪本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像保持体からの像形成物質の除去に所定の表
面粗さの刃物部材を用いることにより、像保持体から良
好に画像形成物質を除去できかつ装置構成の簡略化が可
能な像形成物質除去装置を提供する。 【解決手段】 像保持体10に付着している像形成物質
12を除去する像保持体からの像形成物質除去装置11
において、像保持体からの像形成物質の除去を、像保持
体表面と接触するおそれがある切削接触部の表面粗さが
像保持体の表面粗さと同等である刃物部材40を用いて
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置で画像を形成した像
保持体から該画像を構成する像形成物質を除去する像保
持体からの像形成物質除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、資源の有効利用等の観点から、像
保持体を再利用するために像保持体から像形成物質を除
去する像形成物質除去方法及びその装置が各種提案され
ている例えば、特開平7−287486号公報や特開平
7−287489号公報では、像保持体上に皮膜状に形
成された熱可塑性又は熱溶融性の画像形成物質からなる
画像部に、これを転写させることができる部材(以下、
剥離部材という)を接触させ、加熱、加圧し、画像形成
物質を像保持体から剥離部材に転写させることにより、
像保持体を再生する方法及びその装置が提案されてい
る。
【0003】特開平6−324602号公報では、画像
形成物質が固着した記録済み記録紙から該画像形成物質
を除去する記録紙からの画像形成物質除去装置におい
て、記録済み記録紙の画像形成物質を加熱する加熱手段
と、該加熱手段による加熱で軟化した画像形成物質を表
面側から冷却する冷却手段と、該冷却手段による冷却
で、その表面側の部分は硬化するも、その記録紙側の部
分は軟化したままである記録紙上の画像形成物質を、記
録紙から掻き取る掻き取り手段とを設けたことを特徴と
するものが提案されている。そして、上記掻き取り手段
としては、回転ブラシローラ、外周に複数の切歯をもつ
回転式刃物などを用いることができることが明記されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
7−287486号公報や特開平7−287489号公
報で提案されている装置は、加熱、加圧手段、上記剥離
部材を駆動する手段、更に、像形成物質を剥離部材表面
から除去する手段というように、装置構成が複雑なもの
になってしまう。この点、上記特開平6−324602
号公報で提案されている装置は、剥離部材を用いずに直
接像保持体から像形成物質を除去するので、装置構成を
簡略化できる可能性がある。そして、本発明者らの研究
によれば、上記回転式刃物などの刃物部材を用いれば、
上記加熱手段や冷却手段を用いなくても、直接像保持体
から像形成物質を除去できることが確認された。
【0005】しかし、用いる刃物部材によっては、次の
ような不具合が発生することも同時に確認された。すな
わち、刃物部材の切削面の仕上がり状態により、これを
用いて行った像形成物質除去後の像保持体表面状態が、
本来の表面状態とは異なるものになってしまう。このた
め、ある程度、再度の像形成物質による像形成や像形成
物質の除去を繰り返すと、その後は、良好に像形成でき
なくなってしまうという不具合が発生した。また、像保
持体と像形成物質との付着が強固である場合に、刃物部
材の切削面の仕上がり状態によっては、これを用いて像
形成物質を良好に除去することができないという不具合
も確認された。
【0006】なお、特開平5−297766号公報に
は、表面に1〜100μmの凹凸を有する部材の凹凸面
をコピー紙に圧接し画像を除去する方法が開示されてい
る。この方法では凹凸を有する部材の凹凸の状態によっ
ては画像除去前後でコピー紙の状態が変化するおそれが
ある。また、この方法をOHPシート等の再生に応用し
た場合、OHPシートの表面粗さはJIS規格にきてい
されるRmaxで通常1μm程度からそれ以下であるた
め、この表面を荒らさずに像形成物質を除去するために
は凹凸を有する部材の表面粗さを1μm程度からそれ以
下にしなければならない。このような表面粗さの凹凸部
材によって、通常10μm程度の厚みの像形成物質層
(例えばトナー層)を掻き落とすためには、数回に分け
て掻き落とす必要があり、像形成物質除去の処理時間が
長引いてしまう。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、像保持体から良好に
画像形成物質を除去できるとともに、装置構成の簡略化
も可能な像保持体からの像形成物質除去装置を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、像保持体に付着している像形成物質を除
去する像保持体からの像形成物質除去装置において、像
保持体からの像形成物質の除去を、像保持体表面と接触
するおそれがある切削接触部の表面粗さが像保持体の表
面粗さと同等である刃物部材を用いて行うことを特徴と
するものである。
【0009】ここで、像保持体への像形成の方法として
は、いわゆるハード・コピーを形成する方法として、従
来より多くの方法が提案されている。例えば、乾式トナ
ーや湿式トナー和用いた電子写真法、熱溶融性インキ・
シートを用いた熱転写法、熱拡散性染料を用いた熱拡散
転写法、インクジェット法、熱により発色する材料を用
いた感熱記録法、銀鉛写真法、オフセット版、凸版、凹
版あるいは孔版を用いる印刷方法などが挙げられる。こ
れらの方法のなかで、本発明の像保持体かの像形成物質
除去装置で、像形成物質の除去を行うのに適した像形成
方法は、通常の電子写真法、熱転写法、ホットメルト・
インクを用いるインクジエット法または印刷法などによ
って熱可塑性又は熱溶融性の像形成物質を用い、像形成
物質が像保持体の表面に凝集・付着して画像を皮膜状に
形成するものである。但し、上記「皮膜状」とは必ずし
も、画像全体がーつの膜を形成している必要はなく、単
に像形成物質が像保持体の内部に深く浸透していないこ
とを意味する。従って、例えば乾式トナーを用いる電子
写真法によって形成された画像であって、1文字の中で
画像がとぎれているような場合やーつのトナー粒子が独
立して存在する状態でも、その粒子が像保持体の内部深
くまで浸透していない画像も、上記皮膜状の画像であ
る。
【0010】また、本発明の像保持体かの像形成物質除
去装置で、像形成物質の除去を行うのに適した像保持体
は、除去しようとする像形成物質が内部に浸透せずに表
面近傍にとどまって上記被膜状に画像を形成できるもの
である。例えば、OHPフィルム等が挙げられる。この
ような像保持体の具体的な材料としては、ビスフェノー
ル・エピクロルヒドリン縮合物などのエポキシ樹脂、ア
ルキド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、ブチル尿素ホ
ルムアルデヒド樹脂、ブチル化メラミンホルムアルデヒ
ド樹脂、ベンゾグアナミンホルムアルデヒド樹脂などの
アミノ樹脂、テルペンフェノール樹脂、フェノールエー
テル樹脂、フェノール樹脂などのフェノール系熱硬化樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリ
デン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニ
リデン、ビニル共重合体ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルホルマール、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの
ビニル系重合体、ポリブチルアクリレート、ポリメタク
リル酸、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル樹
脂、ポリイミド、6,6−ナイロン、6−ナイロンなど
のポリアミド、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホ
ン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート、芳香族ポリエス
テルなどのポリエステル、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリパラバラン酸、ポリエーテルニトリル、アラミ
ド、などの熱可塑性あるいは熱硬化性の合成樹脂、ニッ
ケル、ステンレススチール、アルミニウムなどの金属及
びその酸化物等が挙げられる。これらの材料は単独でも
用いられるが、積層したり、アロイ化したり、グラスフ
ァイバー、ウィスカー、カーボン、シリカ、酸化チタン
などの他の添加剤を加えたりし、複合して用いることも
できる。
【0011】本発明の像保持体かの像形成物質除去装置
における刃物部材の材質は、金属材料、金属酸化物から
なるセラミック材料等の硬質のもの、例えば材料強度・
加工性の点からJIS規格に規定されている工具鋼が好
適である。これに限らず、除去しようとする像形成物質
以上の硬さを有している材料であれば使用可能である。
【0012】この刃物部材の像保持体表面と接触するお
それがある切削接触部とは、像保持体表面に直接接触す
る部位と、像保持体上の像形成物質を剪断して除去し、
この際あるいは直後に像保持体表面と直接接触する可能
性がある部位とをいう。
【0013】このような切削接触部の表面粗さが像保持
体の表面粗さと同等であるとは、像形成物質除去後の像
保持体の表面状態が、その後の画像形成において実用上
問題の無い程度に再現されるほど、両表面の粗さが近似
しているか、あるいは、厳密に一致していることをい
う。
【0014】以上のように、本発明においては、像保持
体からの像形成物質の除去を、刃物部材を用いて行うの
で、前述の剥離部材を用いて行うものと異なり、装置構
成を簡略化できる。また、上記刃物部材の像保持体表面
と接触するおそれがある切削接触部の表面粗さが像保持
体の表面粗さと同等であるので、像形成物質の除去及び
画像形成を繰り返しても、像保持体の表面状態が変化せ
ず、像保持体の表面状態をほぼ未使用時と同等に維持す
ることが可能になる。
【0015】なお、像保持体がOHPシートのように光
を透過させて使用されるものである場合、刃物部材の上
記切削接触部の表面粗さが、再生しようとする像保持体
の表面粗さよりも粗すぎると、像保持体の除去に伴う刃
物部材の像保持体表面への当接によって該表面が荒らさ
れ、光の透過を妨げる結果となり、像保持体の再利用を
行うことができなくなることがある。また、逆に刃物部
材の上記切削接触部の表面粗さが再生しようとする像保
持体の表面粗さよりも滑らかでありすぎると、像保持体
の除去に伴う刃物部材の像保持体表面への当接によって
該表面の粗さがならされ、鉛筆等による像保持体への加
筆が難しくなり、やはり像保持体の再利用を行うことが
できなくなることがある。本発明によれば、上述のよう
に、切削接触部の表面粗さが像保持体の表面粗さと同等
であるので、このような不具合も生じない。
【0016】そして、本発明の像保持体からの像形成物
質除去装置においては、例えば図1に示すように、像保
持体の表面に圧接させた刃物部材40と像保持体10の
少なくとも一方を、該一方が他方に対して摺動するよう
に駆動させる駆動手段を設け、上記刃物部材のエッジが
像保持体表面内で上記摺動方向Aの垂線lに対して所定
の角度θだけ傾くように該刃物部材40を設置すること
が望ましい。図2及び図3はそれぞれ一例に係る刃物部
材40を示すものであり、分図(a)はその左側面図、
分図(b)はその正面図である。いずれの例において
も、ぞぞれ分図(b)中、右側の側面の下端部で像形成
物質を除去し、破線で囲って示す部分40aが切削接触
部になる。
【0017】この構成によれば、除去しようとする像形
成物質に切削方向の応力と剪断方向の応力とを同時に加
えることができる。この結果、像形成物質が像保持体表
面に強硬に固着している場合にも、該像形成物質を良好
に除去することができる。
【0018】また、本発明の像保持体からの像形成物質
除去装置においては、上記刃物部材として、周囲に歯部
を備え回転駆動される回転刃物を用い、該回転刃物に対
向する位置で像保持体を支持する支持部材として、少な
くとも表面部に弾性を有する部材を用いることが望まし
い。上記図4(a)は一例に係る回転刃物の左側面図、
同図(b)はその正面図、同図(c)は同(b)中の部
分拡大図である。この例の回転刃物は同図(b)中、時
計回りに回転駆動され、同図(c)中、破線で囲って示
す部分40aが切削接触部になる。
【0019】この構成によれば、回転刃物の周方向にお
ける歯部形成ピッチ及び回転数によって決まる一定の時
間間隔をおいて、歯部と像保持体とが断続的に接触す
る。この断続的な接触にともない、例えば図5に示すよ
うに、表面部が弾性を有する支持部材32で支持されて
いる像保持体10が変形する。この変形した像保持体部
分に当接する歯部の圧力は、回転刃物を像保持体に押圧
する押圧力に回転刃物の回転力が加わったものとなる。
よって、上記変形を生じない場合に比して大きくなり、
像保持体上に対する像形成物質除去力が増強される。
【0020】なお、同様の像保持体の変形による像形成
物質除去力の増強は、像保持体自身が弾性を有する場合
にも得られる。また、回転刃物に代え、図2や図3に示
すような非回転の刃物部材を用いる場合にも、該刃物部
材と像保持体との摺動に際し、両者の接触の均一性を高
めることにより、やはり、像保持体に対する像形成物質
除去力の増強につながる。
【0021】また、本発明の像保持体からの像形成物質
除去装置、特に、上記刃物部材として周囲に歯部を備え
回転駆動される回転刃物を用い、該回転刃物に対向する
位置で像保持体を支持する支持部材として、少なくとも
表面部に弾性を有する部材を用いた装置においては、上
記刃物部材あるいは上記回転刃物として、歯部が周囲に
螺旋状に形成されたものを用いて該刃物部材を回転駆動
させることが望ましい。図6(a)は一例に係るこのよ
うな回転刃物の左側面図、同図(b)はその正面図、同
図(c)は同(b)中の部分拡大図である。この例の回
転刃物は同図(b)中、時計回りに回転駆動され、同図
(c)中、破線で囲って示す部分40aが切削接触部に
なる。
【0022】この構成によれば、螺旋状の歯部で、除去
しようとする像形成物質に対し切削方向の応力と剪断方
向の応力とを同時に加えることができる。この結果、像
形成物質が像保持体表面に強硬に固着している場合に
も、該像形成物質を良好に除去することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を転写型の電子写真
式の複写機やプリンタによって画像が形成された像保持
体としてのOHPシートから、像形成物質としての熱溶
融性トナー(以下、トナーという)を除去するトナー除
去装置に適用した実施形態について説明する。
【0024】図7は、本実施形態に係るトナー除去装置
の概略構成図である。このトナー除去装置11は、上記
トナーからなるトナー像12が形成されているOHPシ
ート10を載置するための給紙トレイ20と、トナー除
去動作中、処理対象のシート10を支持する支持台32
と、給紙トレイ20上のOHPシート10を支持台32
上に搬送する給紙ローラ21とを備えている。また、上
記支持台32上でトナー除去が行われた処理済みのOH
Pシート10を収容するための処理済み保持体収容カセ
ット50と、該カセット50に向けて処理済みのOHP
シート10を搬送する排紙ローラ51も備えている。
【0025】上記支持台32は、処理像保持体支持台基
体30上に弾性層31を設けたものである。この支持台
32には、この上に搬送されて支持されているOHPシ
ート10の給紙トレイ20側端部を固定するための固定
用部材33が設けられている。この固定用部材33は、
その基端部が回転軸34に固設され、この回転軸34の
回動で、図中に示すように、その先端部で支持台32に
OHPシート10の端部を押し付けて固定する位置と、
その先端部も含めて支持台32の下方に位置するように
回動した退避位置との間で揺動する。
【0026】上記支持台32の上方には、刃物部材4
0、掃き出し用部材41及び昇降搬送ローラ42が設け
られている。この刃物部材40と掃き出し用部材41は
図示しない共通ホルダに支持され、図示しない移動機構
による該ホルダの移動で図中破線で示す軌道B上を移動
するようになっている。この軌道Bのうち、矢印Aで示
す支持台32上のOHPシート10の上面に沿った軌道
部分を移動する間には、図示しない付勢手段で、刃物部
材40及び吐き出し用部材41が該上面に対して所定圧
で押圧される。上記昇降搬送ローラ42は、同じく図示
しない昇降機構により支持台32上のOHPシート10
の上面に所定圧で接する作動位置と、刃物部材40の上
記軌道B上での移動を邪魔しないように上方に退避した
退避位置との間で昇降可能になっている。また、上記支
持台32の給紙トレイ20とは反対側の端部には、上部
が開口した像形成物質回収容器43が設けられている。
【0027】上記刃物部材40として、図示の例では回
転刃物を示している。この回転刃物としては前述の図4
や図6のものを使用できる。この場合、上記矢印Aに沿
った移動中、例えば、図2(b)や図3(b)に示す切
削接触部でOHPシート10上のトナーを除去できるよ
うに回転刃物を所定向きに回転駆動する手段も設ける。
このような回転刃物に代え、図2や図3に示す非回転の
刃物部材を用いてもよい。この場合、図1のように、O
HPシート10上での刃物部材40の摺動方向に直交す
る線lに対して所定の角度θ傾けて刃物部材40を設置
することが望ましい。また、この場合、刃物部材40自
体が上記掃き出し用部材41としても機能するので、上
記掃き出し用部材41を省略してもよい。
【0028】このトナー除去装置11においては、給紙
トレイ20上に、トナー像12形成面を上に向けて載置
された処理対象のOHPシート10を、給紙ローラ21
で支持台32上に搬送する。この搬送の間、上記共通ホ
ルダは上方に位置し、刃物部材40及び掃き出し用部材
41は支持台30上方に退避している。また、固定用部
材33や昇降搬送ローラ42も退避位置にある。
【0029】次に、昇降搬送ローラ42が降りて作動位
置に移動し、OHPシート10を、その全体か支持台3
0上にのり、該支持台30からはみ出さない位置まで搬
送する。この搬送が完了したら昇降搬送ローラ42は上
昇して退避位置に移動する。
【0030】次に、固定用部材33が作動位置に移動し
てOHPシート10の一端を固定するとともに、上記共
通ホルダーが降りて刃物部材40及び掃き出し用部材4
1を支持台30上のOHPシート10に圧接させる。
【0031】次に、共通ホルダーが図中矢印Aで示すよ
うに移動し、刃物部材40及び掃き出し用部材41がO
HPシート10に対して摺動する。この間に刃物部材4
0でOHPシート10上のトナーが除去され、かつ、こ
の除去されたトナーが掃き出し用部材41により集めら
れる。共通ホルダーは、この移動を、掃き出し用部材4
1で集められた除去トナーが像形成物質回収用器43内
に落下する位置まで行った後、軌道B上を移動して元の
位置に戻る。すなわち、まず、上昇し、次に、軌道A上
方を逆向きに移動した後停止する。像形成物質回収用器
43内に落下した除去トナーは、このまま収容される。
【0032】次に、昇降搬送ローラ42が降りて作動位
置に移動するとともに、固定用部材33が退避位置に移
動する。両移動が完了した状態で、昇降搬送ローラ42
が回転し、OHPシート10を処理済み保持体収容カセ
ット50側に搬送する。OHPシート10の搬送を完了
したら上昇して退避位置に移動する。保持体収容カセッ
ト50側に搬送されてきたOHPシート10は排紙ロー
ラ51で更に搬送され、該カット内に収容される。
【0033】以上、このトナー除去装置によれば、刃物
部材40を用いてトナーを除去するので、前述の剥離部
材を用いてトナーを除去する装置に比して装置構成を簡
略化できる。
【0034】
【実施例】以下、本発明のより具体的な実施例について
説明する。 〔実施例1〕像保持体としての市販のOHPシートの片
面に市販の複写機(株式会社リコー製 FT6500
(商品名))にてトナー画像を形成し、このOHPシー
トから上記図7のトナー除去装置を用いてトナーを除去
した。装置の設定条件は、以下の通りである。なお、刃
物部材40のOHPシートに対する押圧力の設定は、表
1に示すように、25Kg重、20Kg重、17Kg
重、15Kg重の4通りにした。いずれも、この荷重に
よっては除去しきれずに、OHPシート上にトナーが残
るものがあったが、トナー除去自体は可能であることが
判った。表1中の「OHPシートの残トナー」の欄に、
各荷重に対応して記入した数字は、上記となー残りの程
度を示すものである。具体的には、「1」はトナー残全
く無し、「2」はトナー残殆ど無し、「3」はトナー残
わずかに有り、「4」トナー残有、を示す。また、表1
中の「OHPシートの表面粗さ」の欄は、トナー除去処
理でOHPシート表面をあらしてしまうおそれが最も高
い、上記荷重のうちの最大荷重25Kg重に設定してト
ナー除去を行ったOHPシートの表面状態を目視で観察
した結果を示すものである。再利用可能な表面粗さにつ
いては丸印、再利用不可の表面粗さについては×印であ
る。
【0035】(1)刃物部材形状:図2の形状。図2中
の幅Wは230mm、幅L2は5mm、幅t1は4m
m、幅t2は1mm。 (2)刃物部材の設置角度:摺動方向と垂直。 (3)刃物部材の切削接触部の表面粗さ:Rmax=
0.8μm (4)支持台32の弾性層31の硬さ:20度(JIS
型硬度計) (5)刃物部材によるOHPシートの摺動回数:1回
【0036】〔実施例2〕刃物部材の設置角度を摺動方
向に垂直な方向に対して20度傾斜(図1中のθ=20
°)させた点を除いて上記実施例1と同じ装置(図7の
トナー除去装置)である。この装置を用いて、上記実施
例1と同じ処理条件でOHPシート上のトナー除去処理
を行い、上記実施例1と同じ評価を行った。その評価及
び測定の結果は、同様に表1に示す。
【0037】〔実施例3〕刃物部材として図4の回転刃
物を用い、回転数150rpmで回転駆動しながらトナ
ー除去を行う点を除いて上記実施例1と同じ装置(図7
のトナー除去装置)である。回転刃物の図4中の幅Wは
230mm、幅t2は1mm、直径は24mmである。
切削接触部の表面粗さはRmax=0.8μmである。
この装置を用いて、上記実施例1と同じ処理条件でOH
Pシート上のトナー除去処理を行い、上記実施例1と同
じ評価を行った。その評価及び測定の結果は、同様に表
1に示す。
【0038】〔実施例4〕刃物部材として図6の回転刃
物を用い、回転数150rpmで回転駆動しながらトナ
ー除去を行う点を除いて上記実施例1と同じ装置(図7
のトナー除去装置)である。回転刃物の図6中の幅Wは
230mm、幅t2は1mm、直径は24mmである。
また、歯部エッジのねじれ角は20度である。切削接触
部の表面粗さはRmax=0.8μmである。この装置
を用いて、上記実施例1と同じ処理条件でOHPシート
上のトナー除去処理を行い、上記実施例1と同じ評価を
行った。その評価及び測定の結果は、同様に表1に示
す。
【0039】〔比較例1〕切削接触部の表面粗さがRm
ax=15μmである点を除いて上記実施例1と同じ装
置(図7のトナー除去装置)である。この装置を用い
て、上記実施例1と同じ処理条件でOHPシート上のト
ナー除去処理を行い、上記実施例1と同じ評価を行っ
た。その評価及び測定の結果は、同様に表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、像保持体から
良好に画像形成物質を除去できるとともに、装置構成の
簡略化も可能であるという優れた効果がある。
【0042】更に、請求項2の発明によれば、除去しよ
うとする像形成物質に切削方向の応力と剪断方向の応力
とを同時に加えることができるので、像形成物質が像保
持体表面に強硬に固着している場合にも、該像形成物質
を良好に除去することができる。
【0043】また、請求項3の発明によはれば、表面部
が弾性を有する支持部材32で支持されている像保持体
10が変形し、この変形した像保持体部分に当接する歯
部の圧力が、回転刃物を像保持体に押圧する押圧力に回
転刃物の回転力が加わったものとなるので、像保持体上
に対する像形成物質除去力が増強される。
【0044】また、請求項4の発明によれば、螺旋状の
歯部で、除去しようとする像形成物質に対し切削方向の
応力と剪断方向の応力とを同時に加えることができる。
この結果、像形成物質が像保持体表面に強硬に固着して
いる場合にも、該像形成物質を良好に除去することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るトナー除去装置の概略
構成図。
【図2】(a)は一例に係る刃物部材40の左側面図。
(b)はその正面図。
【図3】(a)は他の例に係る刃物部材40の左側面
図。(b)はその正面図。
【図4】(a)は一例に係る回転刃物40の左側面図
(b)はその正面図。(c)は同(b)中の部分拡大
図。
【図5】図4の回転刃物40を用いたトナー除去装置の
動作説明図。
【図6】(a)は他の例に係る回転刃物40の左側面図
(b)はその正面図。(c)は同(b)中の部分拡大
図。
【図7】他の実施形態に係るトナー除去装置の概略構成
図。
【符号の説明】
10 OHPシート(像保持体) 11 トナー除去装置 20 給紙トレイ 21 給紙ローラ 30 処理像保持体支持台基体 31 弾性層 32 支持台(処理対象の像保持体の支持部材) 33 固定用部材 34 回転軸 40 刃物部材 40a 切削接触部 41 掃き出し用部材 42 昇降搬送ローラ 43 像形成物質回収容器 50 処理済み保持体収容カセット 51 排紙ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中里 保史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像保持体に付着している像形成物質を除去
    する像保持体からの像形成物質除去装置において、像保
    持体からの像形成物質の除去を、像保持体表面と接触す
    るおそれがある切削接触部の表面粗さが像保持体の表面
    粗さと同等である刃物部材を用いて行うことを特徴とす
    る像保持体からの像形成物質除去装置。
  2. 【請求項2】請求項1の像保持体からの像形成物質除去
    装置において、像保持体の表面に圧接させた刃物部材と
    像保持体の少なくとも一方を、該一方が他方に対して摺
    動するように駆動させる駆動手段を設け、上記刃物部材
    のエッジが像保持体表面内で上記摺動方向の垂線に対し
    て所定の角度傾くように該刃物部材を設置したことを特
    徴とする像保持体からの像形成物質除去装置。
  3. 【請求項3】請求項1の像保持体からの像形成物質除去
    装置において、上記刃物部材として周囲に歯部を備え回
    転駆動される回転刃物を用い、該回転刃物に対向する位
    置で像保持体を支持する支持部材として、少なくとも表
    面部に弾性を有する部材を用いたことを特徴とする像保
    持体からの像形成物質除去装置。
  4. 【請求項4】請求項3の像保持体からの像形成物質除去
    装置において、上記回転刃物として、歯部が周囲に螺旋
    状に形成されたものを用いることを特徴とする像保持体
    からの像形成物質除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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