JPH1115341A - 被記録材の再生装置 - Google Patents
被記録材の再生装置Info
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- JPH1115341A JPH1115341A JP18171097A JP18171097A JPH1115341A JP H1115341 A JPH1115341 A JP H1115341A JP 18171097 A JP18171097 A JP 18171097A JP 18171097 A JP18171097 A JP 18171097A JP H1115341 A JPH1115341 A JP H1115341A
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- JP
- Japan
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- recording material
- image forming
- cleaning member
- cooling
- forming substance
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 クリーニング部材を冷却することにより、ク
リーニング部材への像形成物質の付着に起因するクリー
ニング性能の低下を防止することができる被記録材の再
生装置を提供する。 【解決手段】 上記クリーニング部材31を冷却する冷
却風を送る、冷却手段としての送風装置34を設ける。
さらに、剥離部材28から除去された像形成物質が、該
冷却風によって舞い上がり、装置内外に飛散するのを防
止するために、該舞い上がった像形成物質を収集する収
集手段としての吸引装置35を設ける。
リーニング部材への像形成物質の付着に起因するクリー
ニング性能の低下を防止することができる被記録材の再
生装置を提供する。 【解決手段】 上記クリーニング部材31を冷却する冷
却風を送る、冷却手段としての送風装置34を設ける。
さらに、剥離部材28から除去された像形成物質が、該
冷却風によって舞い上がり、装置内外に飛散するのを防
止するために、該舞い上がった像形成物質を収集する収
集手段としての吸引装置35を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置で画像を形成した被
記録材から該画像を構成する像形成物質を除去して該被
記録材を再利用可能な状態に再生する被記録材の再生装
置に関するものである。
ミリ、プリンター等の画像形成装置で画像を形成した被
記録材から該画像を構成する像形成物質を除去して該被
記録材を再利用可能な状態に再生する被記録材の再生装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近のOA化により、プリンター用紙や
複写用紙が大量に使用されるようになってきた。それに
ともなってオフィスからは大量の廃棄用紙が生ずるよう
になり、この多くが無駄に捨てられているのが現状であ
る。この処分に多大の費用がかかると同時に、これら廃
棄処理による地域環境の悪化、ひいては紙を生産するた
めの森林伐採による地球規模での環境悪化まで最近では
取り沙汰されるようになってきた。
複写用紙が大量に使用されるようになってきた。それに
ともなってオフィスからは大量の廃棄用紙が生ずるよう
になり、この多くが無駄に捨てられているのが現状であ
る。この処分に多大の費用がかかると同時に、これら廃
棄処理による地域環境の悪化、ひいては紙を生産するた
めの森林伐採による地球規模での環境悪化まで最近では
取り沙汰されるようになってきた。
【0003】これに対応する目的で、被記録材上に皮膜
状に形成された熱可塑性、又は、熱溶融性が像形成物質
による画像部に、剥離部材を接触させ、前記像形成物質
を非記録材から剥離部材側に転写させることにより被記
録材を再生する方法、又は前記方法を用いた被記録材再
生装置が提案されている。この被記録材再生方法、及び
装置について、個々で用いられている剥離部材を繰り返
し使用する方法、及び手段として種々のものが知られて
いる。
状に形成された熱可塑性、又は、熱溶融性が像形成物質
による画像部に、剥離部材を接触させ、前記像形成物質
を非記録材から剥離部材側に転写させることにより被記
録材を再生する方法、又は前記方法を用いた被記録材再
生装置が提案されている。この被記録材再生方法、及び
装置について、個々で用いられている剥離部材を繰り返
し使用する方法、及び手段として種々のものが知られて
いる。
【0004】例えば、特開平7−199754号公報に
おいては、被記録材上の像形成物質を加熱することによ
り剥離部材状に転写させ、この付着した像形成物質をブ
ラシローラーを押圧して除去する方法が開示されてい
る。
おいては、被記録材上の像形成物質を加熱することによ
り剥離部材状に転写させ、この付着した像形成物質をブ
ラシローラーを押圧して除去する方法が開示されてい
る。
【0005】また、特願平8−37443号において
は、被記録材上の像形成物質を加熱することにより剥離
部材状に転写させ、この付着した像形成物質を回動する
スパイラル形状の刃を有するローラ部材を押圧すること
により掻き落とす方法が提案されている。
は、被記録材上の像形成物質を加熱することにより剥離
部材状に転写させ、この付着した像形成物質を回動する
スパイラル形状の刃を有するローラ部材を押圧すること
により掻き落とす方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、熱溶融性の
像形成物質を除去しようとする場合であって、剥離部材
がこれを除去する際に熱せられていた場合、該像形成物
質は粘着性を有しているため、該像形成物質が上記ブラ
シローラやスパイラル形状の刃を有するローラ部材など
のクリーニング部材にこびりつき、これにより本来の像
形成物質除去機能が損なわれる場合が生じていた。
像形成物質を除去しようとする場合であって、剥離部材
がこれを除去する際に熱せられていた場合、該像形成物
質は粘着性を有しているため、該像形成物質が上記ブラ
シローラやスパイラル形状の刃を有するローラ部材など
のクリーニング部材にこびりつき、これにより本来の像
形成物質除去機能が損なわれる場合が生じていた。
【0007】また、特開平8−30153号公報におい
ては、冷却装置によって剥離部材の温度を像形成物質と
してのトナーの軟化点以下とすることで良好なクリーニ
ング特性を得る方法が開示されている。
ては、冷却装置によって剥離部材の温度を像形成物質と
してのトナーの軟化点以下とすることで良好なクリーニ
ング特性を得る方法が開示されている。
【0008】しかし、回動するクリーニング部材を押圧
して剥離部材に固着したトナーを除去する構成において
は、該クリーニング部材自身が剥離部材との摩擦熱によ
って熱をもつ場合があり、この場合剥離部材を冷却して
も一旦除去されたトナーが、今度はクリーニング部材に
付着してしまう。そして、これが繰り返されると、良好
なクリーニング特性を得ることが困難になってしまうと
いう問題点があった。
して剥離部材に固着したトナーを除去する構成において
は、該クリーニング部材自身が剥離部材との摩擦熱によ
って熱をもつ場合があり、この場合剥離部材を冷却して
も一旦除去されたトナーが、今度はクリーニング部材に
付着してしまう。そして、これが繰り返されると、良好
なクリーニング特性を得ることが困難になってしまうと
いう問題点があった。
【0009】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、クリーニング部材へ
の像形成物質の付着に起因するクリーニング性能の低下
を防止することができる被記録材の再生装置を提供する
ことである。
であり、その目的とするところは、クリーニング部材へ
の像形成物質の付着に起因するクリーニング性能の低下
を防止することができる被記録材の再生装置を提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、被記録材表面に付着している像
形成物質に対して、該被記録材表面と像形成物質との付
着力より大きい付着力を発揮し得る剥離部材を、該被記
録材表面上の像形成物質と接触させ、かつ像形成物質を
加熱して該剥離部材に接着した後に該被記録材と該剥離
部材とを分離させて該被記録材表面から該像形成物質を
剥離する剥離手段と、該剥離部材上に付着した像形成物
質を、回動するクリーニング部材を押圧することにより
除去するクリーニング装置とを備えた被記録材の再生装
置において、上記クリーニング部材を冷却する冷却手段
を設けたことを特徴とするものである。
に、請求項1の発明は、被記録材表面に付着している像
形成物質に対して、該被記録材表面と像形成物質との付
着力より大きい付着力を発揮し得る剥離部材を、該被記
録材表面上の像形成物質と接触させ、かつ像形成物質を
加熱して該剥離部材に接着した後に該被記録材と該剥離
部材とを分離させて該被記録材表面から該像形成物質を
剥離する剥離手段と、該剥離部材上に付着した像形成物
質を、回動するクリーニング部材を押圧することにより
除去するクリーニング装置とを備えた被記録材の再生装
置において、上記クリーニング部材を冷却する冷却手段
を設けたことを特徴とするものである。
【0011】この被記録材の再生装置においては、上記
冷却手段により、上記クリーニング部材を冷却するの
で、該クリーニング部材が、上記剥離部材に押圧され
て、回動したときに、該剥離部材との摩擦による温度上
昇が起きるのを防止することができる。これにより、一
旦剥離部材から除去された像形成物質が溶融して、クリ
ーニング部材に付着するのを防止することができる。
冷却手段により、上記クリーニング部材を冷却するの
で、該クリーニング部材が、上記剥離部材に押圧され
て、回動したときに、該剥離部材との摩擦による温度上
昇が起きるのを防止することができる。これにより、一
旦剥離部材から除去された像形成物質が溶融して、クリ
ーニング部材に付着するのを防止することができる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の被記録材の
再生装置において、上記クリーニング部材として歯部が
周囲に螺旋状に形成された刃物部材を用いたことを特徴
とするものである。
再生装置において、上記クリーニング部材として歯部が
周囲に螺旋状に形成された刃物部材を用いたことを特徴
とするものである。
【0013】この被記録材の再生装置においては、上記
クリーニング部材として歯部が周囲に螺旋状に形成され
た刃物部材を用いているので、螺旋状の歯部で、除去し
ようとする像形成物質に対し切削方向の応力と剪断方向
の応力とを同時に加えることができる。この結果、切削
方向の応力のみが加わる直線刃を有するクリーニング部
材を使用した場合に比して、像形成物質が剥離部材表面
に強硬に固着している場合にも、該像形成物質を良好に
除去することができる。
クリーニング部材として歯部が周囲に螺旋状に形成され
た刃物部材を用いているので、螺旋状の歯部で、除去し
ようとする像形成物質に対し切削方向の応力と剪断方向
の応力とを同時に加えることができる。この結果、切削
方向の応力のみが加わる直線刃を有するクリーニング部
材を使用した場合に比して、像形成物質が剥離部材表面
に強硬に固着している場合にも、該像形成物質を良好に
除去することができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は2の被記
録材の再生装置において、上記冷却手段として、上記ク
リーニング部材を冷却する冷却風を送る送風手段を用
い、かつ、該送風手段からの冷却風で舞い上がった像形
成物質を収集する収集手段を設けたことを特徴とするも
のである。
録材の再生装置において、上記冷却手段として、上記ク
リーニング部材を冷却する冷却風を送る送風手段を用
い、かつ、該送風手段からの冷却風で舞い上がった像形
成物質を収集する収集手段を設けたことを特徴とするも
のである。
【0015】この被記録材の再生装置においては、上記
冷却手段として、上記クリーニング部材を冷却する冷却
風を送る送風手段を用いる。そして、該冷却風によって
クリーニング部材を冷却する。この冷却風によって、該
クリーニング部材により剥離部材から除去した像形成物
質が舞い上がるが、該像形成物質は、上記収集手段によ
って収集される。
冷却手段として、上記クリーニング部材を冷却する冷却
風を送る送風手段を用いる。そして、該冷却風によって
クリーニング部材を冷却する。この冷却風によって、該
クリーニング部材により剥離部材から除去した像形成物
質が舞い上がるが、該像形成物質は、上記収集手段によ
って収集される。
【0016】請求項4の発明は、請求項3の被記録材の
再生装置において、上記収集手段として、上記クリーニ
ング部材からの空気を吸引する吸引手段を用いたことを
特徴とするものである。
再生装置において、上記収集手段として、上記クリーニ
ング部材からの空気を吸引する吸引手段を用いたことを
特徴とするものである。
【0017】この被記録材の再生装置においては、上記
吸引手段によって上記クリーニング部材からの空気を吸
引することにより、送風手段からの冷却風によって舞い
上がった像形成物質を収集する。
吸引手段によって上記クリーニング部材からの空気を吸
引することにより、送風手段からの冷却風によって舞い
上がった像形成物質を収集する。
【0018】請求項5の発明は、像形成物質が付着して
いる被記録材に画像除去促進液を付与して、該像形成物
質を該被記録材から除去する請求項1又は2の被記録材
の再生装置において、上記冷却手段として、画像除去促
進液を用いて冷却を行うものを用いたことを特徴とする
ものである。
いる被記録材に画像除去促進液を付与して、該像形成物
質を該被記録材から除去する請求項1又は2の被記録材
の再生装置において、上記冷却手段として、画像除去促
進液を用いて冷却を行うものを用いたことを特徴とする
ものである。
【0019】この被記録材の再生装置においては、上記
冷却手段により、画像除去促進液を用いて冷却を行う。
このため、該冷却手段として画像除去促進液以外の液を
用いて冷却を行う手段を用いる場合とは異なり、液の収
容器や循環機構などを冷却液と画像除去促進液とで個別
に設ける必要がない。
冷却手段により、画像除去促進液を用いて冷却を行う。
このため、該冷却手段として画像除去促進液以外の液を
用いて冷却を行う手段を用いる場合とは異なり、液の収
容器や循環機構などを冷却液と画像除去促進液とで個別
に設ける必要がない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る被記録材の再
生装置の実施形態について説明を行う。
生装置の実施形態について説明を行う。
【0021】被記録材上に、いわゆるハード・コピーと
して画像を形成する方法としては、従来より多くの方法
が提案されている。例えば、乾式トナーや湿式トナーを
用いた電子写真法、熱溶融性インク・シートを用いた熱
転写法、熱拡散性染料を用いた熱拡散転写法、インクジ
ェット法、熱により発色する材料を用いた感熱記録方
法、銀塩写真法、オフセット版、凹版、凸版、孔版を用
いる印刷方法などがその例として挙げられる。本実施形
態に係る被記録材の再生装置は、上記従来から用いられ
ている画像形成方法の中で、通常の電子写真法、熱転写
方法、ホットメルト・インクを用いるインクジエット法
または印刷法などのように熱可塑性又は熱溶融性の画像
形成物質が用いられ、且つ、画像形成物質が被記録材の
表面近傍に皮膜状に形成される方法で画像が形成された
被記録材から画像形成物質を除去し再生する被記録材の
再生装置に関するものである。
して画像を形成する方法としては、従来より多くの方法
が提案されている。例えば、乾式トナーや湿式トナーを
用いた電子写真法、熱溶融性インク・シートを用いた熱
転写法、熱拡散性染料を用いた熱拡散転写法、インクジ
ェット法、熱により発色する材料を用いた感熱記録方
法、銀塩写真法、オフセット版、凹版、凸版、孔版を用
いる印刷方法などがその例として挙げられる。本実施形
態に係る被記録材の再生装置は、上記従来から用いられ
ている画像形成方法の中で、通常の電子写真法、熱転写
方法、ホットメルト・インクを用いるインクジエット法
または印刷法などのように熱可塑性又は熱溶融性の画像
形成物質が用いられ、且つ、画像形成物質が被記録材の
表面近傍に皮膜状に形成される方法で画像が形成された
被記録材から画像形成物質を除去し再生する被記録材の
再生装置に関するものである。
【0022】ここで、上記皮膜状とは、必ずしも画像全
体が一つの膜を形成している必要はなく、単に画像形成
物質が被記録材の内部に深く浸透していないことや、染
料を含有する水性インクで印字した場合のように画像形
成物質がほとんど分子レベルで被記録材に吸着されてい
る状態ではないことを意味する。従って、例えば乾式ト
ナーを用いる電子写真法により形成された画像であっ
て、1つの文字画像の中でその画像がとぎれているよう
な場合でも、そのトナー粒子が被記録材の内部深くまで
浸透していない場合には、その除去原理から皮膜状の画
像とみなすことができ、本実施形態の方法で除去可能な
画像の範疇に含まれる。
体が一つの膜を形成している必要はなく、単に画像形成
物質が被記録材の内部に深く浸透していないことや、染
料を含有する水性インクで印字した場合のように画像形
成物質がほとんど分子レベルで被記録材に吸着されてい
る状態ではないことを意味する。従って、例えば乾式ト
ナーを用いる電子写真法により形成された画像であっ
て、1つの文字画像の中でその画像がとぎれているよう
な場合でも、そのトナー粒子が被記録材の内部深くまで
浸透していない場合には、その除去原理から皮膜状の画
像とみなすことができ、本実施形態の方法で除去可能な
画像の範疇に含まれる。
【0023】本再生装置で再生することができる被記録
材としては、除去しようとする像形成物質を有する表面
の近傍がセルロース繊維を主成分とする一般の記録用
紙、又は、樹脂材料を用いたOHPフィルムを挙げるこ
とができる。
材としては、除去しようとする像形成物質を有する表面
の近傍がセルロース繊維を主成分とする一般の記録用
紙、又は、樹脂材料を用いたOHPフィルムを挙げるこ
とができる。
【0024】また、本再生装置で上記被記録材から剥離
除去することができる像形成物質の構成材料としては、
ポリスチレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、及びこ
れらの重合体等が挙げられる。
除去することができる像形成物質の構成材料としては、
ポリスチレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、及びこ
れらの重合体等が挙げられる。
【0025】図2は、本実施形態に係る再生装置の概略
構成図である。図2において、電子写真などにより画像
が形成され、かつ、不要となった被記録材1は、手差し
用載置部材としてのガイド板2に沿って手動により給紙
コロ3へ導入される。給紙コロ3は、図示しない被記録
材センサーにより、被記録材が装置内に導入されたこと
が検知されたときに図示しない駆動装置により駆動され
て回転し、ガイド板2との摩擦により、被記録材を液付
与手段としての給液部へと搬送するように動作する。
構成図である。図2において、電子写真などにより画像
が形成され、かつ、不要となった被記録材1は、手差し
用載置部材としてのガイド板2に沿って手動により給紙
コロ3へ導入される。給紙コロ3は、図示しない被記録
材センサーにより、被記録材が装置内に導入されたこと
が検知されたときに図示しない駆動装置により駆動され
て回転し、ガイド板2との摩擦により、被記録材を液付
与手段としての給液部へと搬送するように動作する。
【0026】給液部は、内部に画像除去促進液11を保
持するための液容器13、液付与ローラ12、スクイズ
ローラ15、押さえローラ14等から構成されている。
液付与ローラ12は、例えば、その表面に多数の孔を有
する、いわゆるグラビアローラで構成することができ
る。このグラビアローラで構成した場合には、その孔の
大きさや深さを変えることにより表面に保持する液量を
変えることができる。液付与ローラ12の一部は、図1
に示すように画像除去促進液11に浸債するように配置
され、図示しない駆動系により給紙コロ3の線速と等し
くなるように被記録材1の搬送と同方向に回転される。
液付与ローラ12に付着する過剰な画像除去促進液11
は、液付与ローラ12に連れ回りするスクイズローラ1
5により、液付与ローラ12から取り除かれる。液付与
ローラ12は被記録材1と接触することにより、画像除
去促進液11を被記録材1に付与する。また、押さえロ
ーラ14は、例えば、拍車のようにその外周部に突起を
有する円盤で被記録材の端部のみを液付与ローラ12に
向けて押さえるように構成される。表面が平滑なローラ
を用いた場合には、被記録材の裏面(画像が形成されて
いない面)に画像除去促進液11が付着してしまいやす
く、好ましくない。
持するための液容器13、液付与ローラ12、スクイズ
ローラ15、押さえローラ14等から構成されている。
液付与ローラ12は、例えば、その表面に多数の孔を有
する、いわゆるグラビアローラで構成することができ
る。このグラビアローラで構成した場合には、その孔の
大きさや深さを変えることにより表面に保持する液量を
変えることができる。液付与ローラ12の一部は、図1
に示すように画像除去促進液11に浸債するように配置
され、図示しない駆動系により給紙コロ3の線速と等し
くなるように被記録材1の搬送と同方向に回転される。
液付与ローラ12に付着する過剰な画像除去促進液11
は、液付与ローラ12に連れ回りするスクイズローラ1
5により、液付与ローラ12から取り除かれる。液付与
ローラ12は被記録材1と接触することにより、画像除
去促進液11を被記録材1に付与する。また、押さえロ
ーラ14は、例えば、拍車のようにその外周部に突起を
有する円盤で被記録材の端部のみを液付与ローラ12に
向けて押さえるように構成される。表面が平滑なローラ
を用いた場合には、被記録材の裏面(画像が形成されて
いない面)に画像除去促進液11が付着してしまいやす
く、好ましくない。
【0027】上記画像除去促進液11は、像形成物質に
より画像を形成した被記録材1上への塗布により、該像
形成物質を容易に除去させるためのものである。この液
の主成分は被記録材1の材質によって決定されるが、被
記録材1が紙の場合は、該被記録材1に浸透しやすい界
面活性剤の水溶液を用いるのが好適である。上記液容器
13内の液量は図示しない液量制御手段によって所定の
量となるように制御されており、該液量が不足すると画
像除去促進液補給手段51によって適宜補給される。
より画像を形成した被記録材1上への塗布により、該像
形成物質を容易に除去させるためのものである。この液
の主成分は被記録材1の材質によって決定されるが、被
記録材1が紙の場合は、該被記録材1に浸透しやすい界
面活性剤の水溶液を用いるのが好適である。上記液容器
13内の液量は図示しない液量制御手段によって所定の
量となるように制御されており、該液量が不足すると画
像除去促進液補給手段51によって適宜補給される。
【0028】上記画像除去促進液11を付与した被記録
材1の画像形成面と剥離部材28とを重ね合わせた状態
で、被記録材1の加熱及び被記録材1と剥離部材28と
の加圧を行う加熱加圧手段としての剥離部は、ハロゲン
・ランプなどのヒータ22を内蔵した金属製の加熱ドラ
ム21、表面にシリコーンゴム等の弾性部材の被覆を設
けた金属製の加圧ローラ27、入口ローラ23、被記録
材の分離手段としての分離ローラ24、テンションロー
ラ25、クリーニング用のバックアップローラ26、ロ
ーラ23、24、25、26を内接するように設けられ
たエンドレスベルト状の剥離部材28等から構成されて
いる。
材1の画像形成面と剥離部材28とを重ね合わせた状態
で、被記録材1の加熱及び被記録材1と剥離部材28と
の加圧を行う加熱加圧手段としての剥離部は、ハロゲン
・ランプなどのヒータ22を内蔵した金属製の加熱ドラ
ム21、表面にシリコーンゴム等の弾性部材の被覆を設
けた金属製の加圧ローラ27、入口ローラ23、被記録
材の分離手段としての分離ローラ24、テンションロー
ラ25、クリーニング用のバックアップローラ26、ロ
ーラ23、24、25、26を内接するように設けられ
たエンドレスベルト状の剥離部材28等から構成されて
いる。
【0029】上記加熱ドラム21は、図示しない駆動手
段により矢印方向に回転駆動される。加圧ローラ27と
加熱ドラム21との間には、図示されていないバネ、油
圧などの付勢手段により圧力が加えられ、ローラ・ドラ
ム間にはニップが形成される。また、テンションローラ
25は、図示されていないバネ、油圧などの付勢手段に
より、エンドレスベルト状の剥離部材28にテンション
印加されるように構成されている。
段により矢印方向に回転駆動される。加圧ローラ27と
加熱ドラム21との間には、図示されていないバネ、油
圧などの付勢手段により圧力が加えられ、ローラ・ドラ
ム間にはニップが形成される。また、テンションローラ
25は、図示されていないバネ、油圧などの付勢手段に
より、エンドレスベルト状の剥離部材28にテンション
印加されるように構成されている。
【0030】上記剥離部材は、像形成物質を被記録材1
から像形成物質を転写・剥離するための部材であり、像
形成物質との接着性が高いものが選定される。さらに、
剥離部材の特性として、画像除去促進液の成分の蒸発を
防止するために、画像除去促進液の成分の蒸気を透過さ
せない特性も有していることが好ましい。
から像形成物質を転写・剥離するための部材であり、像
形成物質との接着性が高いものが選定される。さらに、
剥離部材の特性として、画像除去促進液の成分の蒸発を
防止するために、画像除去促進液の成分の蒸気を透過さ
せない特性も有していることが好ましい。
【0031】上記剥離部材の主材料の具体的な例として
は、例えばビスフェノール、エピクロルヒドリン縮合物
などのエポキシ樹脂、アルキド樹脂、尿素ホルムアルデ
ヒド樹脂、ブチル尿素ホルムアルデヒド樹脂、ブチル化
メラニンホルムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナミンホル
ムアルデヒド樹脂などのアミノ樹脂、テルペンフェノー
ル樹脂、フェノールエーテル樹脂、フェノール樹脂など
のフェノール系熱硬化樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共
重合体、ポリフッ化ビニリデン等のビニル共重合体、ポ
リビニルビチラール、ポリビニルホルマール、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンなどのビニル系共重合体、ポリブ
チルアクリレート、ポリメタクリル酸、ポリメチルメタ
クリレートなどのアクリル樹脂、ポリイミド、6,6−
ナイロン、6−ナイロンなどのポリアミド、ポリカーボ
ネート、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテル
ケトン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート、芳香族ポリエステルなどのポリエステル、
ポリフェニレンサルファイド、ポリパラバラン酸、ポリ
エーテルニトリル、アラミドなどの熱可塑性あるいは熱
硬化性の合成樹脂、ニッケル、ステンレススチール、ア
ルミニウムなどの金属及びその酸化物、セラミック材料
を挙げることができる。
は、例えばビスフェノール、エピクロルヒドリン縮合物
などのエポキシ樹脂、アルキド樹脂、尿素ホルムアルデ
ヒド樹脂、ブチル尿素ホルムアルデヒド樹脂、ブチル化
メラニンホルムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナミンホル
ムアルデヒド樹脂などのアミノ樹脂、テルペンフェノー
ル樹脂、フェノールエーテル樹脂、フェノール樹脂など
のフェノール系熱硬化樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共
重合体、ポリフッ化ビニリデン等のビニル共重合体、ポ
リビニルビチラール、ポリビニルホルマール、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンなどのビニル系共重合体、ポリブ
チルアクリレート、ポリメタクリル酸、ポリメチルメタ
クリレートなどのアクリル樹脂、ポリイミド、6,6−
ナイロン、6−ナイロンなどのポリアミド、ポリカーボ
ネート、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテル
ケトン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート、芳香族ポリエステルなどのポリエステル、
ポリフェニレンサルファイド、ポリパラバラン酸、ポリ
エーテルニトリル、アラミドなどの熱可塑性あるいは熱
硬化性の合成樹脂、ニッケル、ステンレススチール、ア
ルミニウムなどの金属及びその酸化物、セラミック材料
を挙げることができる。
【0032】また、上記材料は単独でも用いられるが、
耐久性向上又は剥離特性等の特性を向上するために積層
したり、アロイ化したり、グラスファイバー、ウィスカ
ー、カーボン、シリカ、酸化チタンなどの他の添加剤を
加えるなどにより複合して用いることもできる。
耐久性向上又は剥離特性等の特性を向上するために積層
したり、アロイ化したり、グラスファイバー、ウィスカ
ー、カーボン、シリカ、酸化チタンなどの他の添加剤を
加えるなどにより複合して用いることもできる。
【0033】上記給液部により画像形成面に画像除去促
進液11が付与された被記録材1は、入口ローラ23近
傍において、加熱ドラム21と剥離部材28との間に挿
入され、被記録材1の画像保持面と剥離部材28とが重
ね合わされる。表面に余剰の画像除去促進液11を有す
る被記録材1は、入口ローラ23から分離ローラ24に
至るまでのパスにおいて、加熱ドラム21により加熱さ
れる。この加熱において、皮膜状に形成された像形成物
質の下側に位置する膨潤層にまで画像除去促進液11が
吸収され、像形成物質と被記録材1との接着力が低下す
る。
進液11が付与された被記録材1は、入口ローラ23近
傍において、加熱ドラム21と剥離部材28との間に挿
入され、被記録材1の画像保持面と剥離部材28とが重
ね合わされる。表面に余剰の画像除去促進液11を有す
る被記録材1は、入口ローラ23から分離ローラ24に
至るまでのパスにおいて、加熱ドラム21により加熱さ
れる。この加熱において、皮膜状に形成された像形成物
質の下側に位置する膨潤層にまで画像除去促進液11が
吸収され、像形成物質と被記録材1との接着力が低下す
る。
【0034】また、剥離部において、被記録材1上に形
成された画像の像形成物質は、加熱ドラム21により加
熱され、加圧ローラ27に達する前までに、軟化点以上
の温度に達するように加熱ドラム21のヒータ22のオ
ン・オフが制御される。加熱する温度は、使用する像形
成物質の粘弾性の温度特性により、適当なレベルが選択
される。一般の電子写真用乾式トナーを用いる場合に
は、60〜130°Cが好ましく、特に70〜110°
Cに被記録材1が加熱されるように設定することが好ま
しい。この好適な温度領域よりも低い温度では、像形成
物質の流動性が不足するので像形成物質が充分に剥離部
材に接着せず、像形成物質の転写・剥離が生じにくくな
る。上記好適な温度領域よりも高い温度では、像形成物
質の流動性が高くなり過ぎて、被記録材1と剥離部材2
8との分離の際に、像形成物質内部で凝集破壊が生じる
ため、被記録材1から像形成物質を完全に除去すること
が困難になる。上記温度範囲における加熱により像形成
物質に適当な流動性が生じた時点で、加圧ローラ27に
より像形成物質と剥離部材28とを加圧することによ
り、像形成物質と剥離部材28との間に接着力を生じさ
せることができる。
成された画像の像形成物質は、加熱ドラム21により加
熱され、加圧ローラ27に達する前までに、軟化点以上
の温度に達するように加熱ドラム21のヒータ22のオ
ン・オフが制御される。加熱する温度は、使用する像形
成物質の粘弾性の温度特性により、適当なレベルが選択
される。一般の電子写真用乾式トナーを用いる場合に
は、60〜130°Cが好ましく、特に70〜110°
Cに被記録材1が加熱されるように設定することが好ま
しい。この好適な温度領域よりも低い温度では、像形成
物質の流動性が不足するので像形成物質が充分に剥離部
材に接着せず、像形成物質の転写・剥離が生じにくくな
る。上記好適な温度領域よりも高い温度では、像形成物
質の流動性が高くなり過ぎて、被記録材1と剥離部材2
8との分離の際に、像形成物質内部で凝集破壊が生じる
ため、被記録材1から像形成物質を完全に除去すること
が困難になる。上記温度範囲における加熱により像形成
物質に適当な流動性が生じた時点で、加圧ローラ27に
より像形成物質と剥離部材28とを加圧することによ
り、像形成物質と剥離部材28との間に接着力を生じさ
せることができる。
【0035】上記剥離部材28と被記録材1とは、分離
ローラ24近傍で分離される。このように分離されるの
は、剥離部材28は分離ローラ24に沿って搬送される
のに対して、被記録材1はその剛性により直線方向に進
もうとする傾向があるからである。
ローラ24近傍で分離される。このように分離されるの
は、剥離部材28は分離ローラ24に沿って搬送される
のに対して、被記録材1はその剛性により直線方向に進
もうとする傾向があるからである。
【0036】また、上記剥離部において、剥離部材28
には、被記録材1の像形成物質が転写されるが、剥離部
材28はクリーニング装置30によりクリーニングさ
れ、繰り返し使用される。クリーニング装置30につい
ては、後に詳述する。
には、被記録材1の像形成物質が転写されるが、剥離部
材28はクリーニング装置30によりクリーニングさ
れ、繰り返し使用される。クリーニング装置30につい
ては、後に詳述する。
【0037】上記剥離部において加熱および加圧された
被記録材1は、分離爪45a、45bで剥離部材28か
ら分離され、排紙ガイド41に沿って搬送された後、排
出ローラ42、43によりガイド板44上を搬送され、
トレー46へ排出され、ストックされる。
被記録材1は、分離爪45a、45bで剥離部材28か
ら分離され、排紙ガイド41に沿って搬送された後、排
出ローラ42、43によりガイド板44上を搬送され、
トレー46へ排出され、ストックされる。
【0038】以上のようにして、被記録材1から像形成
物質が除去され、再利用可能な状態に再生される。 (以下、余白)
物質が除去され、再利用可能な状態に再生される。 (以下、余白)
【0039】次に、上記剥離部材28をクリーニングす
るクリーニング装置30について詳述する。このクリー
ニング装置30は、上記剥離部材28の表面に圧接し、
回動するクリーニング部材31と、該クリーニング部材
31で掻き落とした像形成物質33を収容する回収容器
32等を備えている。そして、上記回動するクリーニン
グ部材31を剥離部材28に押圧して、該剥離部材28
に付着した像形成物質を除去し、該像形成物質33を上
記回収容器32に収容する。
るクリーニング装置30について詳述する。このクリー
ニング装置30は、上記剥離部材28の表面に圧接し、
回動するクリーニング部材31と、該クリーニング部材
31で掻き落とした像形成物質33を収容する回収容器
32等を備えている。そして、上記回動するクリーニン
グ部材31を剥離部材28に押圧して、該剥離部材28
に付着した像形成物質を除去し、該像形成物質33を上
記回収容器32に収容する。
【0040】このような回動するクリーニング部材31
を剥離部材28に押圧して、該剥離部材28に固着した
像形成物質としての例えばトナーを除去する構成におい
ては、前述のように、該クリーニング部材が剥離部材と
の摩擦により熱を持つ場合があり、剥離部材から一旦除
去された像形成物質がクリーニング部材31に付着し
て、クリーニング性能を低下させるおそれがある。
を剥離部材28に押圧して、該剥離部材28に固着した
像形成物質としての例えばトナーを除去する構成におい
ては、前述のように、該クリーニング部材が剥離部材と
の摩擦により熱を持つ場合があり、剥離部材から一旦除
去された像形成物質がクリーニング部材31に付着し
て、クリーニング性能を低下させるおそれがある。
【0041】そこで、本実施形態においては、上記クリ
ーニング部材31を冷却する冷却手段を設けた構成を採
用している。以下、この構成例について図1を用いて説
明する。図1は、上記クリーニング部材31を冷却する
冷却手段の一構成例を示す説明図である。この例におい
ては、上記クリーニング部材を冷却する方法として空冷
を用いている。具体的には、上記冷却手段として、上記
クリーニング部材31を冷却する冷却風を送る送風装置
34を設けている。さらに、剥離部材28から除去され
た像形成物質が、該冷却風によって舞い上がり、装置内
外に飛散するのを防止するために、該舞い上がった像形
成物質を収集する収集手段を設けている。具体的には、
該冷却風の上記クリーニング部材31よりも下流側に、
該クリーニング部材を通過した空気を吸引する、上記収
集手段としての吸引装置35を設けている。さらに具体
的には、上記送風装置34から送られる空気を吸引装置
35が吸引するように該送風装置34と吸引装置35と
を対向して設け、この送風装置34と吸引装置35の間
に上記クリーニング部材31が位置するような配置を行
っている。図中矢印は、上記冷却風の向きを示すもので
ある。上記送風装置34や吸引装置35としては、例え
ば回転駆動するファンを用いた装置を採用することがで
きる。
ーニング部材31を冷却する冷却手段を設けた構成を採
用している。以下、この構成例について図1を用いて説
明する。図1は、上記クリーニング部材31を冷却する
冷却手段の一構成例を示す説明図である。この例におい
ては、上記クリーニング部材を冷却する方法として空冷
を用いている。具体的には、上記冷却手段として、上記
クリーニング部材31を冷却する冷却風を送る送風装置
34を設けている。さらに、剥離部材28から除去され
た像形成物質が、該冷却風によって舞い上がり、装置内
外に飛散するのを防止するために、該舞い上がった像形
成物質を収集する収集手段を設けている。具体的には、
該冷却風の上記クリーニング部材31よりも下流側に、
該クリーニング部材を通過した空気を吸引する、上記収
集手段としての吸引装置35を設けている。さらに具体
的には、上記送風装置34から送られる空気を吸引装置
35が吸引するように該送風装置34と吸引装置35と
を対向して設け、この送風装置34と吸引装置35の間
に上記クリーニング部材31が位置するような配置を行
っている。図中矢印は、上記冷却風の向きを示すもので
ある。上記送風装置34や吸引装置35としては、例え
ば回転駆動するファンを用いた装置を採用することがで
きる。
【0042】そして、上記送風装置34によって冷却風
をクリーニング部材31に送り、該クリーニング部材を
冷却する。これにより、上記剥離部材28に押圧された
状態でクリーニング部材31が回動したときに、該剥離
部材28との摩擦による温度上昇が起きるのを防止する
ことができる。これにより、一旦剥離部材28から除去
された像形成物質が上記摩擦による熱により溶融して、
クリーニング部材31に付着するのを防止することがで
きる。よって、該クリーニング部材への像形成物質の付
着に起因するクリーニング性能の低下を防止することが
できる。なお、該クリーニング部材への像形成物質の付
着を良好に防止するためには、上記クリーニング部材3
1の冷却温度を除去しようとする像形成物質の軟化点以
下とするのが望ましい。
をクリーニング部材31に送り、該クリーニング部材を
冷却する。これにより、上記剥離部材28に押圧された
状態でクリーニング部材31が回動したときに、該剥離
部材28との摩擦による温度上昇が起きるのを防止する
ことができる。これにより、一旦剥離部材28から除去
された像形成物質が上記摩擦による熱により溶融して、
クリーニング部材31に付着するのを防止することがで
きる。よって、該クリーニング部材への像形成物質の付
着に起因するクリーニング性能の低下を防止することが
できる。なお、該クリーニング部材への像形成物質の付
着を良好に防止するためには、上記クリーニング部材3
1の冷却温度を除去しようとする像形成物質の軟化点以
下とするのが望ましい。
【0043】さらに、この例においては、送風装置を用
いて冷却風を上記クリーニング部材に送って該クリーニ
ング部材31を冷却するので、液体を用いる場合とは異
なり、液もれを防止するための構成が不要であるので構
成が簡単である。ここで、上記送風装置34からの風に
より、上記クリーニング部材31によって剥離部材から
除去した像形成物質が舞い上がる。しかしながら、該舞
い上がった像形成物質は、上記吸引装置35でクリーニ
ング部材31からの空気を吸引することによって収集さ
れる。これにより、剥離部材28から除去した像形成物
質が、上記冷却風によって装置内外に飛散するのを防止
することができる。
いて冷却風を上記クリーニング部材に送って該クリーニ
ング部材31を冷却するので、液体を用いる場合とは異
なり、液もれを防止するための構成が不要であるので構
成が簡単である。ここで、上記送風装置34からの風に
より、上記クリーニング部材31によって剥離部材から
除去した像形成物質が舞い上がる。しかしながら、該舞
い上がった像形成物質は、上記吸引装置35でクリーニ
ング部材31からの空気を吸引することによって収集さ
れる。これにより、剥離部材28から除去した像形成物
質が、上記冷却風によって装置内外に飛散するのを防止
することができる。
【0044】図示の例において、上記クリーニング部材
31としては回転駆動される刃物部材である回転刃物を
用いている。例えば、図3、図4に示すような形状の回
転刃物を用いることができる。図3(a)は、軸方向に
平行な歯部が周囲に形成されているような回転刃物の側
面図であり、図3(b)はその正面図である。また、図
4(a)は、歯部が周囲に螺旋状に形成されているよう
な回転刃物の側面図であり、図4(b)は、その正面図
である。これらの例の回転刃物は、図示しない回転駆動
手段により、図3(b)、図4(b)中、時計回りに回
転駆動される。
31としては回転駆動される刃物部材である回転刃物を
用いている。例えば、図3、図4に示すような形状の回
転刃物を用いることができる。図3(a)は、軸方向に
平行な歯部が周囲に形成されているような回転刃物の側
面図であり、図3(b)はその正面図である。また、図
4(a)は、歯部が周囲に螺旋状に形成されているよう
な回転刃物の側面図であり、図4(b)は、その正面図
である。これらの例の回転刃物は、図示しない回転駆動
手段により、図3(b)、図4(b)中、時計回りに回
転駆動される。
【0045】そして、前述のように、該クリーニング部
材31が剥離部材28の表面に圧接するように、上記バ
ックアップローラ26が剥離部材28を支持している。
該バックアップローラ26は、表面部が弾性を有してい
る。
材31が剥離部材28の表面に圧接するように、上記バ
ックアップローラ26が剥離部材28を支持している。
該バックアップローラ26は、表面部が弾性を有してい
る。
【0046】この構成では、回転刃物の周方向における
歯部形成ピッチ及び回転数によって決まる一定の時間間
隔をおいて、歯部と剥離部材28とが断続的に接触す
る。この断続的な接触にともない、例えば図5に示すよ
うに、表面部が弾性を有するバックアップローラ26で
支持されている剥離部材28の一部Aが変形する。この
変形した剥離部材28の部分に当接する歯部の圧力は、
回転刃物を剥離部材28に押圧する押圧力に回転刃物の
回転力が加わったものとなる。よって、上記変形を生じ
ない場合に比して大きくなり、像保持体上に対する像形
成物質除去力が増強される。
歯部形成ピッチ及び回転数によって決まる一定の時間間
隔をおいて、歯部と剥離部材28とが断続的に接触す
る。この断続的な接触にともない、例えば図5に示すよ
うに、表面部が弾性を有するバックアップローラ26で
支持されている剥離部材28の一部Aが変形する。この
変形した剥離部材28の部分に当接する歯部の圧力は、
回転刃物を剥離部材28に押圧する押圧力に回転刃物の
回転力が加わったものとなる。よって、上記変形を生じ
ない場合に比して大きくなり、像保持体上に対する像形
成物質除去力が増強される。
【0047】上記バックアップローラ26の表面部の最
適硬度は、剥離部材との剛性の関係でその値が決定され
る。剥離部材を介して測定した弾性部材の硬度は、JI
SA型硬度計の値で40度から80度の値が好適である
が、剥離部材への画像形成物質の定着強度が弱く、除去
が容易な場合はこの範囲外でも使用可能である。
適硬度は、剥離部材との剛性の関係でその値が決定され
る。剥離部材を介して測定した弾性部材の硬度は、JI
SA型硬度計の値で40度から80度の値が好適である
が、剥離部材への画像形成物質の定着強度が弱く、除去
が容易な場合はこの範囲外でも使用可能である。
【0048】また、上記クリーニング部材31として
は、図4に示したような歯部が周囲に螺旋状に形成され
た刃物部材を用いるのが望ましい。これにより、螺旋状
の歯部で、除去しようとする像形成物質に対し切削方向
の応力と剪断方向の応力とを同時に加えることができ
る。この結果、切削方向の応力のみが加わる直線刃を有
するクリーニング部材を使用した場合に比して、像形成
物質が剥離部材表面に強硬に固着している場合にも、該
像形成物質を良好に除去することができる。
は、図4に示したような歯部が周囲に螺旋状に形成され
た刃物部材を用いるのが望ましい。これにより、螺旋状
の歯部で、除去しようとする像形成物質に対し切削方向
の応力と剪断方向の応力とを同時に加えることができ
る。この結果、切削方向の応力のみが加わる直線刃を有
するクリーニング部材を使用した場合に比して、像形成
物質が剥離部材表面に強硬に固着している場合にも、該
像形成物質を良好に除去することができる。
【0049】上記クリーニング部材であるクリーニング
部材31を冷却する方法としては、空冷以外に液体を用
いた冷却方法、例えば水冷や油冷等の方法を用いること
もできる。該クリーニング部材31を冷却するための冷
却液としては、流動性を有している液であれば使用可能
である。
部材31を冷却する方法としては、空冷以外に液体を用
いた冷却方法、例えば水冷や油冷等の方法を用いること
もできる。該クリーニング部材31を冷却するための冷
却液としては、流動性を有している液であれば使用可能
である。
【0050】ここで、図2の被記録材の再生装置のよう
に、画像除去促進液を用いて再生処理を行う装置におい
て、上記液体を用いた冷却方法を用いた場合、該冷却液
と該画像除去促進液とで個別に、液の収容器や循環機構
などを設けると、装置全体が大型化、複雑化してコスト
が増大してしまう。
に、画像除去促進液を用いて再生処理を行う装置におい
て、上記液体を用いた冷却方法を用いた場合、該冷却液
と該画像除去促進液とで個別に、液の収容器や循環機構
などを設けると、装置全体が大型化、複雑化してコスト
が増大してしまう。
【0051】そこで、このような場合には上記画像除去
促進液を冷却液として用いるのが望ましい。図6は、該
画像除去促進液を冷却液として用いる場合の冷却手段の
一構成例を示す説明図である。図6において、クリーニ
ング部材31としては、内部が空洞となっているような
回転刃物が用いられている。該クリーニング部材31は
両端で軸状に突出した突出部31a、31bを備え、該
クリーニング部材31両端の突出部31a、31bがそ
れぞれベアリング36a、36bにより回動可能に支持
されて、図示しない回転駆動手段により回転駆動されて
いる。また、上記クリーニング部材両端の突出部31
a、31bのうちの、図中右側に位置する突出部31b
は、内部が空洞になっており、上記クリーニング部材3
1の空洞部と連通している。該突出部31bの空洞部
は、輸送管37によって、画像除去促進液兼冷却液タン
ク38と接続されている。なお、該画像除去促進液兼冷
却液タンク38は、前述の画像除去促進液補給手段51
内に設けられているものである。そして、該輸送管37
の途中に、上記クリーニング部材31の空洞部と上記画
像除去促進液兼冷却液タンク38との間で冷却を循環す
るためのポンプ39が設けられている。なお、上記内部
が空洞になっている突出部31bと輸送管37とは、液
が漏れ出さないようにシールするシール部材としての機
能を有するベアリング37aによって連結されており、
突出部31b側は回動可能に、輸送管37側は固定可能
にされている。
促進液を冷却液として用いるのが望ましい。図6は、該
画像除去促進液を冷却液として用いる場合の冷却手段の
一構成例を示す説明図である。図6において、クリーニ
ング部材31としては、内部が空洞となっているような
回転刃物が用いられている。該クリーニング部材31は
両端で軸状に突出した突出部31a、31bを備え、該
クリーニング部材31両端の突出部31a、31bがそ
れぞれベアリング36a、36bにより回動可能に支持
されて、図示しない回転駆動手段により回転駆動されて
いる。また、上記クリーニング部材両端の突出部31
a、31bのうちの、図中右側に位置する突出部31b
は、内部が空洞になっており、上記クリーニング部材3
1の空洞部と連通している。該突出部31bの空洞部
は、輸送管37によって、画像除去促進液兼冷却液タン
ク38と接続されている。なお、該画像除去促進液兼冷
却液タンク38は、前述の画像除去促進液補給手段51
内に設けられているものである。そして、該輸送管37
の途中に、上記クリーニング部材31の空洞部と上記画
像除去促進液兼冷却液タンク38との間で冷却を循環す
るためのポンプ39が設けられている。なお、上記内部
が空洞になっている突出部31bと輸送管37とは、液
が漏れ出さないようにシールするシール部材としての機
能を有するベアリング37aによって連結されており、
突出部31b側は回動可能に、輸送管37側は固定可能
にされている。
【0052】図6の冷却手段においては、クリーニング
部材31を冷却するための冷却液は、画像除去促進液兼
冷却液タンク38からポンプ39によってくみ出され、
輸送管37を経由し、クリーニング部材31内部を通過
することによって該クリーニング部材31を冷却する。
これにより、クリーニング部材31への像形成物質の付
着を防止し、クリーニング性能の低下を防止することが
できる。また、通常、液体を用いた冷却方法は、空冷に
比して冷却効果が高い。よって空冷に比して効果的にク
リーニング部材を冷却することができる。
部材31を冷却するための冷却液は、画像除去促進液兼
冷却液タンク38からポンプ39によってくみ出され、
輸送管37を経由し、クリーニング部材31内部を通過
することによって該クリーニング部材31を冷却する。
これにより、クリーニング部材31への像形成物質の付
着を防止し、クリーニング性能の低下を防止することが
できる。また、通常、液体を用いた冷却方法は、空冷に
比して冷却効果が高い。よって空冷に比して効果的にク
リーニング部材を冷却することができる。
【0053】また、上記画像除去促進液を冷却液として
用いるので、画像除去促進液以外の液を用いて冷却を行
う場合とは異なり、液の収容器や循環機構などを冷却液
と画像除去促進液とで個別に設ける必要がない。よっ
て、装置が大型化、複雑化することなく、コストの増大
を防止することができる。
用いるので、画像除去促進液以外の液を用いて冷却を行
う場合とは異なり、液の収容器や循環機構などを冷却液
と画像除去促進液とで個別に設ける必要がない。よっ
て、装置が大型化、複雑化することなく、コストの増大
を防止することができる。
【0054】また、液体を用いた冷却方法を用いる場
合、冷却対象であるクリーニング部材31に滴下、また
は該クリーニング部材31を冷却液に浸せきする等とい
った、クリーニング部材外部からの冷却方法、若しく
は、図6の構成例のようにクリーニング部材の内部をく
り抜いてそこに冷却液を流動させるといった、クリーニ
ング部材内部からの冷却方法が考えられる。通常は、切
削工具におけるドリルなどの冷却において、その外側に
冷却油を滴下するなどの、工具外部からの冷却を行う。
この際、ドリルが回転することで冷却油が飛散するが、
加工現場などでは問題にならない。しかしながら、本実
施形態に係る被記録材の再生装置などのように、一般ユ
ーザーが一般のオフィスなどで使用する装置において
は、この液の飛散は汚れなどの原因になってくるもので
あり、好ましくない。また、上記クリーニング部材31
や冷却手段は、装置内に設けられるものであり、液の飛
散は装置内部への液溜まりの発生につながってしまう。
従って、図6の構成例のように、クリーニング部材内部
からの冷却方法を採用するのが望ましい。
合、冷却対象であるクリーニング部材31に滴下、また
は該クリーニング部材31を冷却液に浸せきする等とい
った、クリーニング部材外部からの冷却方法、若しく
は、図6の構成例のようにクリーニング部材の内部をく
り抜いてそこに冷却液を流動させるといった、クリーニ
ング部材内部からの冷却方法が考えられる。通常は、切
削工具におけるドリルなどの冷却において、その外側に
冷却油を滴下するなどの、工具外部からの冷却を行う。
この際、ドリルが回転することで冷却油が飛散するが、
加工現場などでは問題にならない。しかしながら、本実
施形態に係る被記録材の再生装置などのように、一般ユ
ーザーが一般のオフィスなどで使用する装置において
は、この液の飛散は汚れなどの原因になってくるもので
あり、好ましくない。また、上記クリーニング部材31
や冷却手段は、装置内に設けられるものであり、液の飛
散は装置内部への液溜まりの発生につながってしまう。
従って、図6の構成例のように、クリーニング部材内部
からの冷却方法を採用するのが望ましい。
【0055】以上、本実施形態によれば、上記クリーニ
ング部材31を冷却するので、該クリーニング部材31
が、上記剥離部材28に押圧されて、回動したときに、
該剥離部材28との摩擦による温度上昇が起きるのを防
止することができる。これにより、一旦剥離部材28か
ら除去された像形成物質が溶融して、クリーニング部材
に付着するのを防止することができる。よって、該クリ
ーニング部材への像形成物質の付着に起因するクリーニ
ング性能の低下を防止することができる。
ング部材31を冷却するので、該クリーニング部材31
が、上記剥離部材28に押圧されて、回動したときに、
該剥離部材28との摩擦による温度上昇が起きるのを防
止することができる。これにより、一旦剥離部材28か
ら除去された像形成物質が溶融して、クリーニング部材
に付着するのを防止することができる。よって、該クリ
ーニング部材への像形成物質の付着に起因するクリーニ
ング性能の低下を防止することができる。
【0056】また、本実施形態において、上記クリーニ
ング部材として歯部が周囲に螺旋状に形成された刃物部
材を用いた場合には、螺旋状の歯部で、除去しようとす
る像形成物質に対し切削方向の応力と剪断方向の応力と
を同時に加えることができる。この結果、切削方向の応
力のみが加わる直線刃を有するクリーニング部材を使用
した場合に比して、像形成物質が剥離部材表面に強硬に
固着している場合にも、該像形成物質を良好に除去する
ことができる。よって、良好なクリーニング性能を得る
ことができる。
ング部材として歯部が周囲に螺旋状に形成された刃物部
材を用いた場合には、螺旋状の歯部で、除去しようとす
る像形成物質に対し切削方向の応力と剪断方向の応力と
を同時に加えることができる。この結果、切削方向の応
力のみが加わる直線刃を有するクリーニング部材を使用
した場合に比して、像形成物質が剥離部材表面に強硬に
固着している場合にも、該像形成物質を良好に除去する
ことができる。よって、良好なクリーニング性能を得る
ことができる。
【0057】さらに、本実施形態において、クリーニン
グ部材を上記送風装置34によって冷却するように構成
した場合、液体を用いて冷却を行う場合とは異なり、液
漏れを防止するための構成が不要であるため、構成が簡
単である。なおかつ、該クリーニング部材を通過した空
気を上記吸引装置35によって吸引するように構成すれ
ば、剥離部材28から除去した像形成物質が、上記冷却
風によって装置内外に飛散するのを防止することができ
る。なお、該像形成物質の飛散を防止するには、上記冷
却風で舞い上がった像形成物質を収集する収集手段を設
ければよく、例えば、上記冷却風で舞い上がって空気に
混入した該像形成物質のみを収集するような収集手段を
設けてもよい。但し、上記クリーニング部材31からの
空気を吸引する吸引手段を設ける方が構成が簡単であ
る。
グ部材を上記送風装置34によって冷却するように構成
した場合、液体を用いて冷却を行う場合とは異なり、液
漏れを防止するための構成が不要であるため、構成が簡
単である。なおかつ、該クリーニング部材を通過した空
気を上記吸引装置35によって吸引するように構成すれ
ば、剥離部材28から除去した像形成物質が、上記冷却
風によって装置内外に飛散するのを防止することができ
る。なお、該像形成物質の飛散を防止するには、上記冷
却風で舞い上がった像形成物質を収集する収集手段を設
ければよく、例えば、上記冷却風で舞い上がって空気に
混入した該像形成物質のみを収集するような収集手段を
設けてもよい。但し、上記クリーニング部材31からの
空気を吸引する吸引手段を設ける方が構成が簡単であ
る。
【0058】また、本実施形態において、上記画像除去
促進液11を用いて冷却を行うように構成すれば、画像
除去促進液以外の液を用いて冷却を行う場合とは異な
り、液の収容器や循環機構などを冷却液と画像除去促進
液とで個別に設ける必要がない。よって、装置が大型
化、複雑化することなく、コストの増大を防止すること
ができる。
促進液11を用いて冷却を行うように構成すれば、画像
除去促進液以外の液を用いて冷却を行う場合とは異な
り、液の収容器や循環機構などを冷却液と画像除去促進
液とで個別に設ける必要がない。よって、装置が大型
化、複雑化することなく、コストの増大を防止すること
ができる。
【0059】なお、上記クリーニング部材として、回転
する刃物部材ではなく、回転するブラシローラなどを用
いた場合にも、上記冷却手段を設けることによって同様
の効果を得ることができる。
する刃物部材ではなく、回転するブラシローラなどを用
いた場合にも、上記冷却手段を設けることによって同様
の効果を得ることができる。
【0060】また、上記クリーニング部材として刃物部
材を用いる場合には、金属、樹脂、セラミック材料など
様々な材料が使用可能であるが、一般に冷却効率、刃物
としての耐久性を考慮した場合、JISに規定されてい
る工具鋼が好適である。
材を用いる場合には、金属、樹脂、セラミック材料など
様々な材料が使用可能であるが、一般に冷却効率、刃物
としての耐久性を考慮した場合、JISに規定されてい
る工具鋼が好適である。
【0061】
【実施例】以下、本発明のより具体的な実施例について
説明する。 〔実施例1〕被記録材としての市販の上質紙に市販の複
写機(株式会社リコー製 FT6500(商品名))に
て画像を形成し、この紙に画像除去促進液をA4判あた
り約3gとなるように画像形成面から付与し、図2の再
生装置を用いて再生処理を行った。装置の設定条件は、
以下の通りである。その後、剥離部材上に残存した像形
成物質の割合(面積比)を画像処理ソフトを用いること
により測定した。また、装置内における除去した画像形
成物質の飛散状況を目視にて判定した。この測定の結果
を表1に示す。
説明する。 〔実施例1〕被記録材としての市販の上質紙に市販の複
写機(株式会社リコー製 FT6500(商品名))に
て画像を形成し、この紙に画像除去促進液をA4判あた
り約3gとなるように画像形成面から付与し、図2の再
生装置を用いて再生処理を行った。装置の設定条件は、
以下の通りである。その後、剥離部材上に残存した像形
成物質の割合(面積比)を画像処理ソフトを用いること
により測定した。また、装置内における除去した画像形
成物質の飛散状況を目視にて判定した。この測定の結果
を表1に示す。
【0062】1.装置条件 (1)装置線速(剥離部材線速):35mm/sec (2)剥離部材(剥離体):三井東圧社製,TALPA
−2000(膜厚100μm)、材質:PEEK (3)加熱機構による剥離部材の加熱温度:100°C (4)クリーニング部材形状:図4の形状の刃物部材。
直径24mm、4枚刃、ネジレ角25°、スクイ角5°、
ランド幅1.5mm (5)クリーニング部材材質:工具鋼、SLH9 (6)画像除去促進液処方:OT70−PG(三井サイ
テック社製)10g、水990g (7)クリーニング部材回転数:150rpm (8)クリーニング部材押圧力:12kgf/250mm (9)クリーニング部材の冷却方法:クリーニング部材
内部をくり抜き、画像除去促進液を内部に循環させ、ク
リーニング部材表面温度を40°Cに保つ。 (10)クリーニング部材31と剥離部材を介して対向
するバックアップローラの表面部の弾性部材の硬さ:2
0度(JISA型、剥離部材を介した硬さ60度)
−2000(膜厚100μm)、材質:PEEK (3)加熱機構による剥離部材の加熱温度:100°C (4)クリーニング部材形状:図4の形状の刃物部材。
直径24mm、4枚刃、ネジレ角25°、スクイ角5°、
ランド幅1.5mm (5)クリーニング部材材質:工具鋼、SLH9 (6)画像除去促進液処方:OT70−PG(三井サイ
テック社製)10g、水990g (7)クリーニング部材回転数:150rpm (8)クリーニング部材押圧力:12kgf/250mm (9)クリーニング部材の冷却方法:クリーニング部材
内部をくり抜き、画像除去促進液を内部に循環させ、ク
リーニング部材表面温度を40°Cに保つ。 (10)クリーニング部材31と剥離部材を介して対向
するバックアップローラの表面部の弾性部材の硬さ:2
0度(JISA型、剥離部材を介した硬さ60度)
【0063】〔実施例2〕クリーニング部材31を図3
に示した形状の刃物部材とした点を除いて上記実施例1
と同じ装置(図2の被記録材の再生装置)である。この
装置を用いて、上記実施例1と同じ処理条件で上質紙の
再生処理を行い、上記実施例1と同じ評価を行った。そ
の評価及び測定の結果は、同様に表1に示す。
に示した形状の刃物部材とした点を除いて上記実施例1
と同じ装置(図2の被記録材の再生装置)である。この
装置を用いて、上記実施例1と同じ処理条件で上質紙の
再生処理を行い、上記実施例1と同じ評価を行った。そ
の評価及び測定の結果は、同様に表1に示す。
【0064】〔実施例3〕図1に示したように送風装置
34、吸引装置35、クリーニング部材31を配置し
て、クリーニング部材31を空冷で冷却する点を除いて
上記実施例1と同じ装置(図2の被記録材の再生装置)
である。この装置を用いて、上記実施例1と同じ処理条
件で上質紙の再生処理を行い、上記実施例1と同じ評価
を行った。その評価及び測定の結果は、同様に表1に示
す。
34、吸引装置35、クリーニング部材31を配置し
て、クリーニング部材31を空冷で冷却する点を除いて
上記実施例1と同じ装置(図2の被記録材の再生装置)
である。この装置を用いて、上記実施例1と同じ処理条
件で上質紙の再生処理を行い、上記実施例1と同じ評価
を行った。その評価及び測定の結果は、同様に表1に示
す。
【0065】〔実施例4〕クリーニング部材31を図3
に示した形状の刃物部材とし、クリーニング部材押圧力
を24kgf/250mmとした点を除いて上記実施例1
と同じ装置(図2の被記録材の再生装置)である。この
装置を用いて、上記実施例1と同じ処理条件で上質紙の
再生処理を行い、上記実施例1と同じ評価を行った。そ
の評価及び測定の結果は、同様に表1に示す。
に示した形状の刃物部材とし、クリーニング部材押圧力
を24kgf/250mmとした点を除いて上記実施例1
と同じ装置(図2の被記録材の再生装置)である。この
装置を用いて、上記実施例1と同じ処理条件で上質紙の
再生処理を行い、上記実施例1と同じ評価を行った。そ
の評価及び測定の結果は、同様に表1に示す。
【0066】〔比較例1〕クリーニング部材の冷却を行
わない点を除いて上記実施例1と同じ装置(図2の被記
録材の再生装置)である。この装置を用いて、上記実施
例1と同じ処理条件で上質紙の再生処理を行い、上記実
施例1と同じ評価を行った。その評価及び測定の結果
は、同様に表1に示す。
わない点を除いて上記実施例1と同じ装置(図2の被記
録材の再生装置)である。この装置を用いて、上記実施
例1と同じ処理条件で上質紙の再生処理を行い、上記実
施例1と同じ評価を行った。その評価及び測定の結果
は、同様に表1に示す。
【0067】〔比較例2〕吸引装置35を設けない点を
除いて上記実施例3と同じ装置(図2の被記録材の再生
装置)である。この装置を用いて、上記実施例1と同じ
処理条件で上質紙の再生処理を行い、上記実施例1と同
じ評価を行った。その評価及び測定の結果は、同様に表
1に示す。
除いて上記実施例3と同じ装置(図2の被記録材の再生
装置)である。この装置を用いて、上記実施例1と同じ
処理条件で上質紙の再生処理を行い、上記実施例1と同
じ評価を行った。その評価及び測定の結果は、同様に表
1に示す。
【0068】
【表1】
【0069】以上、表1からわかるように、各実施例に
おいては、クリーニング部材の冷却を行わない比較例1
の場合に比して、良好なクリーニング性能を得ることが
できた。また、クリーニング部材31を空冷で冷却し、
かつ、吸引装置を設けない比較例2の場合とは異なり、
各実施例においては、装置内における画像形成物質の飛
散も生じなかった。
おいては、クリーニング部材の冷却を行わない比較例1
の場合に比して、良好なクリーニング性能を得ることが
できた。また、クリーニング部材31を空冷で冷却し、
かつ、吸引装置を設けない比較例2の場合とは異なり、
各実施例においては、装置内における画像形成物質の飛
散も生じなかった。
【0070】
【発明の効果】請求項1乃至4の発明によれば、上記ク
リーニング部材への像形成物質の付着を防止することが
できるので、クリーニング部材への像形成物質の付着に
起因するクリーニング性能の低下を防止することができ
るという優れた効果がある。
リーニング部材への像形成物質の付着を防止することが
できるので、クリーニング部材への像形成物質の付着に
起因するクリーニング性能の低下を防止することができ
るという優れた効果がある。
【0071】また、請求項2乃至4の発明によれば、像
形成物質が剥離部材表面に強硬に固着している場合に
も、該像形成物質を良好に除去することができるので、
良好なクリーニング性能を得ることができるという優れ
た効果がある。
形成物質が剥離部材表面に強硬に固着している場合に
も、該像形成物質を良好に除去することができるので、
良好なクリーニング性能を得ることができるという優れ
た効果がある。
【0072】また、請求項3の発明によれば、剥離部材
から除去した像形成物質が、上記送風手段からの冷却風
によって装置内外に飛散するのを防止することができる
という優れた効果がある。
から除去した像形成物質が、上記送風手段からの冷却風
によって装置内外に飛散するのを防止することができる
という優れた効果がある。
【0073】また、請求項4の発明によれば、空気に混
入した像形成物質のみを収集する収集手段を設ける場合
に比して、構成が簡単であるという優れた効果がある。
入した像形成物質のみを収集する収集手段を設ける場合
に比して、構成が簡単であるという優れた効果がある。
【0074】特に、請求項5の発明によれば、該冷却手
段として画像除去促進液以外の液を用いて冷却を行う手
段を用いる場合とは異なり、液の収容器や循環機構など
を冷却液と画像除去促進液とで個別に設ける必要がな
い。よって、装置が大型化や複雑化することなく、コス
トの増大を防止することができるという優れた効果があ
る。
段として画像除去促進液以外の液を用いて冷却を行う手
段を用いる場合とは異なり、液の収容器や循環機構など
を冷却液と画像除去促進液とで個別に設ける必要がな
い。よって、装置が大型化や複雑化することなく、コス
トの増大を防止することができるという優れた効果があ
る。
【図1】実施形態に係る被記録材の再生装置のクリーニ
ング部材の冷却手段を示す説明図。
ング部材の冷却手段を示す説明図。
【図2】実施形態に係る被記録材の再生装置の概略構成
を示す図。
を示す図。
【図3】(a)、(b)は、クリーニング部材31の一
例を示す説明図。
例を示す説明図。
【図4】(a)、(b)は、クリーニング部材31の他
の一例を示す説明図。
の一例を示す説明図。
【図5】回転刃物によるクリーニング動作の説明図。
【図6】同被記録材の再生装置のクリーニング部材の冷
却手段の変形例を示す図。
却手段の変形例を示す図。
1 被記録材 11 画像除去促進液 12 液付与ローラ 13 液容器 14 押さえローラ 15 スクイズローラ 22 ヒータ 21 加熱ドラム 23 入口ローラ 24 分離ローラ 25 テンションローラ 26 バックアップローラ 27 加圧ローラ 28 剥離部材 31 クリーニング部材 31a、31b 突出部 32 容器 33 像形成物質 34 送風装置 35 吸引装置 36a,36b ベアリング 37 輸送管 38 画像除去促進液兼冷却液タンク 39 ポンプ 42,43 排出ローラ 44 ガイド板
Claims (5)
- 【請求項1】被記録材表面に付着している像形成物質に
対して、該被記録材表面と像形成物質との付着力より大
きい付着力を発揮し得る剥離部材を、該被記録材表面上
の像形成物質と接触させ、かつ像形成物質を加熱して該
剥離部材に接着した後に該被記録材と該剥離部材とを分
離させて該被記録材表面から該像形成物質を剥離する剥
離手段と、該剥離部材上に付着した像形成物質を、回動
するクリーニング部材を押圧することにより除去するク
リーニング装置とを備えた被記録材の再生装置におい
て、 上記クリーニング部材を冷却する冷却手段を設けたこと
を特徴とする被記録材の再生装置。 - 【請求項2】請求項1の被記録材の再生装置において、 上記クリーニング部材として歯部が周囲に螺旋状に形成
された刃物部材を用いたことを特徴とする被記録材の再
生装置。 - 【請求項3】請求項1又は2の被記録材の再生装置にお
いて、 上記冷却手段として、上記クリーニング部材を冷却する
冷却風を送る送風手段を用い、かつ、該送風手段からの
冷却風で舞い上がった像形成物質を収集する収集手段を
設けたことを特徴とする被記録材の再生装置。 - 【請求項4】請求項3の被記録材の再生装置において、 上記収集手段として、上記クリーニング部材からの空気
を吸引する吸引手段を用いたことを特徴とする被記録材
の再生装置。 - 【請求項5】像形成物質が付着している被記録材に画像
除去促進液を付与して、該像形成物質を該被記録材から
除去する請求項1又は2の被記録材の再生装置におい
て、 上記冷却手段として、画像除去促進液を用いて冷却を行
うものを用いたことを特徴とする被記録材の再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18171097A JPH1115341A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 被記録材の再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18171097A JPH1115341A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 被記録材の再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1115341A true JPH1115341A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=16105512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18171097A Withdrawn JPH1115341A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 被記録材の再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1115341A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1564604A2 (en) * | 2004-02-16 | 2005-08-17 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing device with cleaning member, and image forming apparatus using the fixing device |
-
1997
- 1997-06-23 JP JP18171097A patent/JPH1115341A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1564604A2 (en) * | 2004-02-16 | 2005-08-17 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing device with cleaning member, and image forming apparatus using the fixing device |
EP1564604B1 (en) * | 2004-02-16 | 2013-06-19 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing device with cleaning member, and image forming apparatus using the fixing device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |