JP2007279619A - 画像が形成された被記録材から画像形成物質を除去するための装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも、熱可塑性を有する画像形成物質で画像が形成された被記録材10と該画像形成物質に対して接着力を有する剥離部材27とを重ね合わせる手段と、この重ね合わせた被記録材と剥離部材とを加熱・加圧する手段21,23と、上記重ね合わせた被記録材と剥離部材とを分離する分離手段24からなる画像除去装置を前提として、上記剥離部材に転写された画像形成物質に対して接着性を有する材料からなり、該剥離部材の搬送速度よりも速い速度で搬送される転移クリーニング部材39を、該剥離部材に対向せしめる手段を設けて成り、上記剥離部材と転移クリーニング部材との対向部近傍で、該剥離部材上の画像形成物質を該転移クリーニング部材に転移させることにより、該剥離部材上の画像形成物質を除去することである。
【選択図】図1
Description
本発明に係る画像除去装置および画像形成・除去システムは、感光体上に静電潜像を形成した後、乾式トナーを用いて現像し、トナー像を被記録材に転写する通常の電子写真法により画像を形成する技術分野に適用される他に、静電記録法、トナージェット記録法、イオンフロー記録法などの感光体を使用しない電子写真法や電子写真装置で画像を形成する技術分野にも適用できる。
また、本発明は、必ずしも電子写真法により画像を形成する場合に限らず、熱可塑性の画像形成物質を用いて画像を形成する磁気記録プロセス、熱転写方式、熱溶融性のソリッドインクを用いるインクジエット法で画像を形成する技術分野にも適用できる。
また、紙には、燃焼、腐敗しない無機成分を含んでいるので、紙が廃棄されると一定の割合で、埋め立てが必要な廃棄物が発生する。廃棄物の埋め立て地を見つけることは困難となってきており、この観点からも紙の消費量を抑制することが社会的な課題となっている。
また、剥離部材として表面に熱可塑性樹脂層を有していない金属やプラスチックフィルムを用いると、紙の凹部にある画像形成物質を完全に除去することが困難であり、特に、地肌かぶりを形成する単独で付着している粉体画像形成物質粒子や低濃度階調画像を完全に除去することが困難であった。更に、被記録材に水を付与すると、たとえ付与する水が微量であっても、被記録材の使用を繰り返して行くと、画像形成装置や画像除去装置で処理する際に、皺やカールが発生してしまったり、カールの発生のために搬送ジャムを発生してしまうという問題を解決することが困難であった。また、大量の水を付与すると、被記録材に吸収した水を乾燥するために多くのエネルギーが必要になると共に、再生された被記録材の寸法が変化してしまうという問題もあった。
(1) 特願2005−72007号(「被記録材の画像形成物質除去方法、画像形成物質除去装置」)
この先願のものは、上流側では、熱可塑性のない剥離部材を使用して被記録材上に形成された画像を転写・除去し、下流側では熱可塑性の表面層を有する剥離部材で画像形成物質を転写・除去する方法および装置である。
(2) 特願2004−42355号(特開2005−234162号公報、「電子写真用紙、その製造方法、電子写真画像形成方法」)
この先願のものは、基体となる紙に、ポリビニルアルコール、でんぷん、カルボキシメチルセルロースなどから選択されるポリマーを含有する目止め層を塗布した後に、炭素数6以上のアルキル基やアルケニル基を含む化合物等で構成される撥画像形成物質剤を含む組成物を塗布したリユース可能な電子写真用紙である。
この先願のものは、画像形成物質剤としてオレフィン−無水マレイン酸重合体を少なくとも画像が形成される面の表面近傍に含有するリユース可能な被記録材である。
(4) 特願2003−360201号(特開2005−128046号公報、「画像形成装置、画像除去装置、画像形成除去システム」)
この先願のものは、被記録材上に形成する画像を消去することを前提とする第1画像形成モードと、被記録材上に形成する画像を消去することを前提としない第2画像形成モードを有する画像形成装置である。
すなわち、本発明の目的の一つは、画像形成物質の除去性に優れ、低濃度階調画像や地肌かぶりを形成する画像形成物質をも除去することが可能であり、被記録材上の画像形成物質を剥離部材に転写して除去する画像除去装置を提供することである。本発明の他の目的は、被記録材からの画像形成物質の除去性を良好とすることにより、被記録材の繰り返し使用回数を抜群に多くすることである。本発明の他の目的は、被記録材から転写された画像形成物質を剥離部材から良好に除去することにより、剥離部材を頻繁に交換することなく使用できるメンテナンス性に優れた画像除去装置を提供することである。本発明の他の目的は、上記画像除去装置を用いて、使用者にとって最も利便性に優れた被記録材の繰り返し使用方法や画像形成装置を含めたシステムを提供することである。
本発明に係る画像除去装置(請求項1に対応)は、少なくとも、熱可塑性を有する画像形成物質で画像が形成された被記録材と該画像形成物質に対して接着力を有する剥離部材とを重ね合わせる手段と、この重ね合わせた被記録材と剥離部材とを加熱・加圧する手段と、上記重ね合わせた被記録材と剥離部材とを分離する分離手段からなる画像除去装置を前提として、
上記剥離部材に転写された画像形成物質に対して接着性を有する材料からなり、該剥離部材の搬送速度よりも速い速度で搬送される転移クリーニング部材を、該剥離部材に対向せしめる手段を設けて成り、
上記剥離部材と転移クリーニング部材との対向部近傍で、該剥離部材上の画像形成物質を該転移クリーニング部材に転移させることにより、該剥離部材上の画像形成物質を除去することである。
それは、熱可塑性樹脂を含む表面層を持たない剥離部材を使用する画像除去装置においては、剥離部材上の画像形成物質を除去する手段としてブレード、特にスパイラル状のブレードが設けられたローラで実用的な水準の耐久性が得られるからである。一方、熱可塑性樹脂を含む組成物を表面に有する剥離部材を用いる画像除去装置においては、熱可塑性樹脂を含む組成物を表面持たない剥離部材を使用する場合に比較して、画像形成物質の除去特性が格段に向上することは明らかになっているものの、従来技術では、剥離部材上に被記録材から転写された画像形成物質を除去する手段として、実用となりうる水準に到達する手段が無かったからである。
しかしながら、後述するように、本発明の画像除去装置は、特に、画像形成物質に対する定着性を低下せしめ、普通紙に比較して表面の平滑度を高めた被記録材を用い、その被記録材上に形成された画像形成物質を画像除去促進液を用いることなく除去する場合に、特に大きな効果を有し、被記録材の繰り返し使用可能回数を高める(請求項12)。
本発明のクリーニング手段は、例えばシート状の被記録材を処理する場合、画像が形成されたシート状被記録材を1枚、画像形成物質除去処理する毎に動作するように制御することもできるし、画像が形成された被記録材の画像形成物質の除去処理を複数枚行って、剥離部材上にある程度の画像形成物質が蓄積する毎に、間欠的に動作するように制御することもできる。
本発明においては、転移クリーニング部材表面の画像形成物質に対する接着力が剥離部材表面に対する画像形成物質の接着力よりも大きいことは、クリーニングを良好にするためには好ましいが、剥離部材と転移クリーニング部材表面の画像形成物質に対する接着力の差は、これらの従来技術に記載されている方法や手段に比較してクリーニング性に重要な影響を与えない。剥離部材表面と転移クリーニング部材表面は同じ素材を使用することもできるし、剥離部材に比較して弱い接着力を示す転移クリーニング部材にも画像形成物質を転移することができる。
転移クリーニング部材の画像形成物質に対する接着力を剥離部材が画像形成物質に示す接着力よりも強くする組成物を転移クリーニング部材として選定することは、本発明においても、クリーニングだけに関して観れば剥離部材のクリーニングを容易にする点で有利である。しかしながら、そのような条件にするためには、剥離部材に画像形成物質に対する接着力の弱い組成物を選定する必要があり、被記録材の定着性を低くしないと画像の除去ができず、画像形成時に定着ローラでオフセットが発生してしまうなどの問題を生じ、画像形成装置、画像除去装置を含めたシステム全体としての利点を得ることが困難となる。
熱可塑性の無い剥離部材を用いて、クリーニングにより剥離部材に転写された画像形成物質をほぼ完全に除去する場合、すなわち、剥離部材上に熱可塑性樹脂を含む組成物を残す必要が無い場合には、転移クリーニング部材の搬送速度と剥離部材の搬送速度との比はより小さく、1.1〜5.0の範囲が好ましく、特に、1.5〜3とすることが好ましい。
このような構成により、画像形成物質の温度を剥離部材と転移クリーニング部材の対向部において高くすることができるので、剥離部材上の画像形成物質の凝集力が転移クリーニング部材と画像形成物質との接着力よりも弱くなり、転移クリーニング部において画像形成物質の内部凝集破壊が生じる。すなわち、被記録材と剥離部材とを重ね合わせて加熱・加圧した後、被記録材と剥離部材とを分離する時には、画像形成物質の凝集力が比較的高くなる比較的低い温度に保ち、画像形成物質の凝集破壊を生じることなく画像を被記録材から剥離部材に転写し、転移クリーニング時には、画像形成物質が凝集破壊を生じ易い比較的高い温度にまで加熱するのである。
このような構成により、加熱手段により温度が高められて凝集力が弱められた転移クリーニング部材表面側の画像形成物質が、剥離部材から転移クリーニング部材に転移するので、剥離部材上の熱可塑性樹脂を含む組成物層を一定厚みに保ったまま、主として被記録材から剥離部材に転写された画像形成物質のみを転移クリーニング部材に転移せしめることができる。
このような構成により、転移クリーニング部材の表面を形成する組成物として、画像形成物質に対する接着力が剥離部材の画像形成物質に対する接着力と同等以下の組成物を用いても、転移クリーニング部材の搬送速度が剥離部材の搬送速度よりも速いので、剥離部材から転移クリーニング部材への画像形成物質の転移が可能となる。
前述のとおり、転移クリーニング部材として接着力の低い素材を用いることは、クリーニングの観点から有利に働く訳でなく、画像形成物質に対する接着力の大きな剥離部材を用いることができることで、画像形成装置、画像除去装置を含めた画像形成・除去システム全体で大きな利点をもたらす。転移クリーニング部材の表面を形成する組成物として、画像形成物質に対する接着力が剥離部材の画像形成物質に対する接着力と同等以下の組成物を用いることができることは、剥離部材として画像形成物質に対する接着力の大きな材料を選定することを可能とし、画像形成・除去システム全体として大きな利点をもたらす。
これらの硬化樹脂化合物は一般に、画像形成物質に対する接着力が大きく、且つ、硬度が高く、耐熱性も高いので、これらの素材を転移クリーニング部材として用いることで、転移クリーニングを効率良く行うことができ、転移クリーニング部材の熱変形が生じ難く、転移クリーニング部材から画像形成物質を除去する際にブレードなどにより擦っても転移クリーニング部材の磨耗が少なく、転移クリーニング部材の耐久性が向上する。
このような構成により、剥離部材または転移クリーニング部材のバックアップ部材が弾性係数の低い弾性体で構成されているため、転移クリーニング部材と剥離部材とを異なる速度で駆動しても比較的摩擦力を弱めることができ、剥離部材および転移クリーニング部材の搬送安定性を確保することができる。また、転移クリーニング部材が比較的大きなニップ幅で剥離部材と接することができるため、転移クリーニング部材の加熱温度を比較的低くしても画像形成物質を転移クリーニング部材に転移することができる。
さらに、剥離部材と転移クリーニング部材との間に圧力が印加されるようにして、転移クリーニング部材を剥離部材に突き当てても、剥離部材上の画像形成物質が潰れることが無いので、転移クリーニング部材は剥離部材表面に被記録材から転写された画像形成物質に主として接触することになる。
このような構成により、剥離部材と転移クリーニング部材との対抗部において、剥離部材と転移クリーニング部材との距離が一定になるので、転移クリーニング部材は剥離部材表面に被記録材から転写された画像形成物質に主として接触することになり、剥離部材上の熱可塑性樹脂を含む組成物層の厚みを一定に保つことができる。
このような構成により、転移クリーニング部材上に転移した画像形成物質を掻き落とすためのブレード部材を設けているので、転移クリーニング部材に剥離部材から転移した画像形成物質を掻き落とすことができる。
このような構成により、剥離部材から転移クリーニング部材に画像形成物質を転移せしめた後に剥離部材表面に凹凸ができる場合にも、その表面を確実に平坦化し、被記録材上の画像形成物質との接触を良好にすることができる。
上流側の画像形成物質転写手段では上記被記録材と接する表面層が加圧時の温度では塑性を示さない剥離部材を用い、
下流側の画像形成物質転写手段では上記被記録材と接する表面層が加圧時の温度で塑性を示す剥離部材を用いる上記いずれかの(請求項1〜請求項9のいずれかに対応する)画像除去装置である。
このように構成することにより、除去処理する画像に低濃度階調画像や段差の大きな画像が含まれ上流側で被記録材上の画像を完全に除去できない場合でも、下流側の画像形成物質転写手段では、被記録材と接する表面層が加圧時の温度で塑性を示す剥離部材を用いているので、被記録材上の画像形成物質を完全に除去することが可能となる。また、下流側の画像形成物質転写手段において転移クリーニング部材を使用するクリーニング手段を採用することにより、剥離部材から熱可塑性を有する層を残したまま被記録材から転写した画像形成物質を除去することができるので、繰り返し継続的に被記録材の画像形成物質除去処理を行うことができる。
下流側の画像形成物質転写手段において、剥離部材から画像形成物質を除去する手段として、該剥離部材に対向せしめて設けられて、該剥離部材の搬送速度よりも速い速度で搬送され、該剥離部材との対向部近傍で該剥離部材上の画像形成物質が転移される転移クリーニング部材を用いることが好ましい。(請求項11に対応)
このような構成とすることにより、上流側の画像形成物質転写手段では、表面に熱可塑性の組成物を持たない剥離部材を用いても、被記録材上に形成された画像の大半が除去される。このために、下流側の画像形成物質転写手段において剥離部材に転写される画像形成物質の量は僅かとなり、例えば、シート状の被記録材に形成された画像を除去する場合、1枚のシート状被記録材の画像形成物質除去処理をする毎に転移クリーニング部材による剥離部材のクリーニングを実行せず、複数枚の被記録材上の画像形成物質除去処理をする毎にクリーニング処理をするようにしても良好な画像形成物質除去品質を維持することができる。転移クリーニングで熱可塑性組成物を表面に有する剥離部材から画像形成物質を除去するためには、画像形成物質の凝集力を低くするために、転移クリーニング部材の表面温度が画像形成物質を剥離部材に転写する温度よりも高くなるように加熱する必要がある。転移クリーニングが可能になるように高温に加熱する機会を極力少なくすることにより、剥離部材や転移クリーニング部材の寿命を長くしたり、加熱するためのエネルギーを節減することができる。一方、上流側の画像形成物質転写手段では、表面に熱可塑性の組成物を持たない剥離部材を用いるので、剥離部材上に転写された画像形成物質を比較的容易に、スパイラルブレードローラなどにより摺擦除去して、被記録材からの画像形成物質の転写安定性を維持することができる。
上記いずれかの(請求項1〜請求項11のいずれかに対応する)画像除去装置を用いて、被記録材上の画像形成物質を除去し、
上記画像形成物質が除去された被記録材上に、熱可塑性画像形成物質を用いて再び画像の形成を繰り返すものである。
このように構成することにより、リユーザブル被記録材上に熱可塑性画像形成物質で形成した画像を、本発明に係る画像除去装置を用いて除去するので、被記録材上の画像形成物質を完全に除去することができ、被記録材の繰り返し使用回数を向上することができる。それは、本発明にかかる転移クリーニング部材を用いたクリーニング方法を採用することにより、表面に熱可塑性樹脂を含有する組成物を設けた剥離部材を用いることが可能となり、可塑性を有する剥離部材により被記録材上の画像形成物質を完全に除去することが可能となるからである。
特に、画像除去促進液を用い無い画像形成物質の除去方法を採用すると、画像形成物質除去処理する際や画像形成物質除去処理されたリユーザブル被記録材に再画像形成する際に、皺やカール、ジャムが発生することを防止でき、且つ、画像を完全に除去できるため、リユーザブル被記録材の使用を繰り返しても、残画像が蓄積することがなく、リユーザブル被記録材の画像形成装置、画像除去装置内での搬送が安定して行われるために、著しく被記録材の繰り返し使用回数を向上することができる。
ここで用いられるリユーザブル被記録材は、切り欠きや穴を設けたり、バーコード情報、文字情報、絵情報などを印刷したり、染料や顔料で被記録材全体を着色したり、ICチップを埋め込むなどの手段で、一般紙とユーザーや画像形成装置、画像除去装置が容易に識別できるようにしたものを用いることが好ましい。
このような構成により、画像形成物質の定着性が低く平滑度が高い被記録材と、本発明の画像除去装置とを使用しているため、被記録材上の画像形成物質を完全に除去することができ、被記録材の繰り返し使用回数を向上することができる。
表面に熱可塑性樹脂を含有する組成物を設けた剥離部材を用いることにより、画像形成物質の除去能力は著しく高まるが、粒径の小さなトナー粒子が含まれる粉体画像形成物質で感光体上などに画像を形成した後、電界を印加することにより粉体画像を被記録材に転写すると、被記録材が一般に電子写真装置に使用されている紙と同程度の凹凸を有していると、粒径の小さなトナー粒子は紙の凹部に入り込み易く、特に、粒径が8μm以下の粉体が含まれる場合、完全に画像を除去することが困難になる。紙に一定量以上の組成物を付着させることにより、紙表面の大きな凹部を無くすことにより、現像剤に3μm程度の粒径の粉体画像形成物質を含む場合でも完全に画像を除去することが可能となる。
上記第1の画像形成モードが選択された場合には、画像形成物質の定着性を低下せしめたリユーザブル被記録材が供給されてその上に画像が形成され、上記第2の画像形成モードが選択された場合には、一般の紙が供給されてその上に画像が形成されるように制御される画像形成装置と、
上記いずれかの(請求項1〜請求項11のいずれかに対応する)画像除去装置がセットになっているものである。
(1) 請求項1に係る発明
剥離部材の搬送速度よりも速い速度で搬送され、剥離部材に転写された画像形成物質に対する接着性を有する材料からなる転移クリーニング部材を剥離部材に対向せしめる手段を設けているため、熱可塑性樹脂を含む組成物を表面に設けた剥離部材を用いた場合にも、被記録材から剥離部材に転写した画像形成物質を除去することが可能になり、被記録材上の画像形成物質を完全に除去し、且つ、画像形成物質の除去操作を繰り返すことが可能になる。
剥離部材と転移クリーニング部材との対向部における画像形成物質の温度を、分離手段で被記録材と剥離部材とが分離される位置における画像形成物質の温度よりも高くする加熱手段を設けているので、剥離部材上の画像形成物質の凝集力が転移クリーニング部材と画像形成物質との接着力よりも弱くなり、転移クリーニング部において画像形成物質の内部凝集破壊が生じるため、剥離部材上の画像形成物質を安定して転移クリーニング部材に転移せしめて、剥離部材上の画像形成物質を除去することが可能になる。
剥離部材と転移クリーニング部材との対向部における転移クリーニング部材表面の温度が、剥離部材表面の温度よりも高くなるように、転移クリーニング部材を加熱する手段を設けているので、より温度が高められ凝集力が弱められた転移クリーニング部材表面側の画像形成物質が、剥離部材から転移クリーニング部材に転移し、剥離部材上の熱可塑性樹脂を含む組成物層を一定厚みに保ったまま、主として被記録材から剥離部材に転写された画像形成物質のみを転移クリーニング部材に転移せしめることが可能となり、被記録材上の画像形成物質を完全に除去し、剥離部材から被記録材への画像形成物質の逆転写を生じることなく、且つ、画像形成物質の除去操作を繰り返すことが可能になる。
転移クリーニング部材の搬送速度を剥離部材の搬送速度よりも速くすることにより、転移クリーニング部材の表面を形成する組成物として、該組成物の材料の画像形成物質に対する接着力が剥離部材の画像形成物質に対する接着力と同等以下の組成物を用いても、剥離部材から転移クリーニング部材への画像形成物質の転移が可能になる。
この請求項4の画像除去装置は、該組成物の材料の画像形成物質に対する接着力が剥離部材の画像形成物質に対する接着力と同等以下の組成物を転移クリーニング部材として用い、画像形成物質に対する接着力の大きな剥離部材を用いることにより、相対的に被記録材の定着性を高めても、被記録材から画像形成物質の除去が可能となる。また、被記録材の定着性が高められることにより、画像形成時に定着ローラで発生するオフセットを防止することができる。
転移クリーニング部材がローラ上に設けられ、転移クリーニング部材が熱硬化性樹脂、紫外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂から選ばれる材料で構成され、画像形成物質との接着力が大きく、且つ、耐久性の高い転移クリーニング部材を得ることができるので、画像除去装置の繰り返し画像形成物質除去処理での耐久性向上が可能であり、画像形成物質の除去特性を良好にすることができる。
剥離部材と転移クリーニング部材との対抗部において、剥離部材または転移クリーニング部材をバックアップする部材が、JIS K6253による硬度が20度以下のゴム部材、および/またはJIS K6253による硬度が20度以下のスポンジ弾性部材で構成され、バックアップ部材が弾性係数の低い弾性体で構成されているため、転移クリーニング部材と剥離部材とを異なる速度で駆動しても比較的摩擦力を弱めることができ、異なる速度搬送に伴なう搬送負荷の増大によるトラブルの発生を防止することができる。また、転移クリーニング部材が比較的大きなニップ幅で剥離部材と接することができるため、転移クリーニング部材の加熱温度を比較的低くしても画像形成物質を転移クリーニング部材に転移することが可能となり、転移クリーニング部材の剥離部材に対する搬送速度差も比較的低く抑えることができる。
さらに、転移クリーニング部材を剥離部材に突き当てても、剥離部材上の画像形成物質が潰れることが無いので、転移クリーニング部材は剥離部材表面に被記録材から転写された画像形成物質に主として接触することになり、剥離部材上の熱可塑性樹脂を含む組成物層の厚みを一定に保ったまま、被記録材から転写された画像形成物質を主に、転移クリーニング部材に転移せしめることができる。
剥離部材と転移クリーニング部材との対抗部において、剥離部材と転移クリーニング部材との距離が一定になるように位置規制部材を設けているので、転移クリーニング部材は剥離部材表面に被記録材から転写された画像形成物質に主として接触することになり、剥離部材上の熱可塑性樹脂を含む組成物層の厚みを一定に保ったまま、被記録材から転写された画像形成物質を主に、転移クリーニング部材に転移せしめることができる。
転移クリーニング部材上に剥離部材から転移された画像形成物質を掻き落とすためのブレード部材を設けることにより、転移クリーニング部材に剥離部材から転移した画像形成物質を掻き落とすことができるため、被記録材の画像形成物質の除去処理を繰り返して行うことが可能となる。
転移クリーニング部材に画像形成物質を転移した後、剥離部材のクリーニング部の下流側に剥離部材の表面を平滑にするための平滑化手段を設けているので、剥離部材から転移クリーニング部材に画像形成物質を転移せしめた後に剥離部材表面に凹凸ができる場合にも、その表面を確実に平坦化し、被記録材上の画像形成物質との接触を良好にするため、確実に被記録材上の画像形成物質が除去され、また、剥離部材上に残留する画像形成物質が被記録材に逆転写されることを防止することができる。
被記録材と剥離部材とを重ね合わせる手段と、この重ね合わせた被記録材と剥離部材とを加熱・加圧する手段と、重ね合わせた被記録材と剥離部材とを分離する手段とを有し、一連の被記録材から剥離部材へ画像形成物質を転写する画像形成物質転写手段を複数段備えて成り、下流側の画像形成物質転写手段では、被記録材と接する表面層が加圧時の温度で塑性を示す剥離部材を用いているので、被記録材上の画像形成物質を完全に除去することが可能となり、且つ、剥離部材から熱可塑性を有する層を残したまま被記録材から転写した画像形成物質を除去することができるので、繰り返して被記録材の画像形成物質の除去処理を行うことが可能となる。
下流側の画像形成物質転写手段において、クリーニング手段として該剥離部材に対向せしめて設けられ、該剥離部材の搬送速度よりも速い速度で搬送される転移クリーニング部材を用いているので、表面に熱可塑性組成物を有する剥離部材を使用して、被記録材の画像形成物質除去処理を継続しても、剥離部材表面に被記録材から転写された画像形成物質を除去することが可能となり、被記録材上の画像形成物質を完全に除去することを継続的に維持することが可能となる。また、下流側の画像形成物質転写手段では、剥離部材に転写される画像形成物質の量は僅かであるので、複数枚の被記録材上の画像形成物質除去処理をする毎にクリーニング処理をするようにしても良好な画像形成物質除去品質を維持することができる。下流側の画像形成物質転写手段において転移クリーニングを間欠的に実行することにより、剥離部材や転移クリーニング部材の寿命を長くしたり、加熱するためのエネルギーを節減することができる。一方、上流側の画像形成物質転写手段では、表面に熱可塑性の組成物を持たない剥離部材を用いるので、剥離部材上に転写された画像形成物質を比較的容易に、スパイラルブレードローラなどにより摺擦除去して、被記録材からの画像形成物質の転写安定性を維持することができる。
画像形成物質に対する定着性を低下せしめる化合物を表面近傍に付与したリユーザブル被記録材上に、熱可塑性を有する画像形成物質で画像を形成し、本発明の画像除去装置を用いて被記録材上の画像形成物質を除去するため、簡素な構成の画像除去装置で画像形成物質を完全に除去することが可能であり、且つ、被記録材の繰り返し使用可能回数を極めて多くすることができる。
セルロース繊維を主体とする紙を基材とし、その表面近傍に片面付着量1.5g/m2以上の画像形成物質の定着性を低下せしめる化合物を含む組成物を付着させ、ベック平滑度計による平滑度が90秒以上とした被記録材と、本発明の画像除去装置とを使用しているため、地肌かぶり、低濃度階調画像、および画像周辺に飛び散った画像形成物質をも含めて、被記録材上の画像形成物質を完全に除去することができ、被記録材の繰り返し使用可能回数を極めて多くすることができる。
被記録材上に形成する画像を消去することを前提する第1の画像形成モードと、被記録材上に形成する画像を消去することを前提としない第2の画像形成モードとを設け、第1の画像形成モードと第2の画像形成モードとをユーザーが任意に選択することが可能であり、第1のモードが選択された場合には、画像形成物質の定着性を低下せしめたリユーザブル被記録材が供給されその上に画像が形成され、第2のモードが選択された場合には、一般の紙が供給されその上に画像が形成されるように制御される画像形成装置と、本発明の画像除去装置が組み合わされている。
これにより、ユーザーが、画像により記録された情報を短期間のみ閲覧し、閲覧後は被記録材上に形成された画像形成物質を除去して、被記録材を再使用しようと判断した時には、確実に、画像形成物質の定着性が低くなるような組成物が付与された被記録材上に情報の記録がなされる。また、本発明の画像除去装置により、表面に熱可塑性樹脂層を含む組成物を設けた剥離部材の使用が可能となるため、情報が記録された被記録材上の画像情報を完全に除去することが可能となり、且つ、剥離部材上に転写された画像形成物質による情報も消去されるため、情報セキュリティの観点から極めて好ましい画像形成除去システムを提供することができる。
ここで、本発明の構成を明確にするために、本発明の実施の形態1による画像除去装置について、図1〜図3を参照しながら説明する。図1および図3は画像除去装置の説明図であり、図2は画像除去装置に用いられる剥離部材の説明図である。
図1に示されているように、画像除去装置の給紙カセット11には、電子写真方式等の画像形成装置により画像が形成された後、不要になった被記録材10が画像形成面を下向きにしてセットされる。被記録材10の構成は、例えば、予め画像形成物質に対する定着性を低下させる組成物が塗布されている紙を基体とするものである。
上記被記録材10が普通紙の場合には、一般的に使用されている電子写真装置で形成された画像形成物質は、容易には除去できない。普通紙や画像形成物質が剥離され難い被記録材を用いる場合には、特開平7−13383号公報(特許文献1)等に開示されているように、水を主体とする画像除去促進液を付与する方法を採用するため、画像除去装置において画像除去促進液を被記録材に付与する手段を設ける必要があるが、ここでは、図1に示されるように、画像除去促進液を使用しない画像除去装置、及び画像除去方法について説明する。給紙カセット11内の画像が形成された被記録材10は、給紙コロ12により転写・剥離部に搬送される。
上記ベルト状の剥離部材27は、加熱ローラ22、分離ブロック24、クリーニング・バックアップ・ローラ25、及びテンションローラ33を内接し、加圧ローラ21と平滑化ローラ34を外接するように張り巡らされている。上記加熱ローラ22は、図示していない駆動系により図1の矢印方向に回転される。上記加圧ローラ21には、ステンレスやアルミニウム等の金属で構成されるローラの上に、硬度10〜50度で厚み0.5〜7mm程度のシリコンゴムや発泡ウレタン弾性体などから成る耐熱性弾性層35が設けられている。上記加圧ローラ21と加熱ローラ22との間には、図示していないバネ、水圧又は空気圧装置などにより加圧力が加えられ、ニップが形成されている。
上記加熱ローラ22の端部には、該加熱ローラの表面温度を測定するための、図示されていない熱電対、白金抵抗、サーミスタ、又は赤外線官能タイプなどの温度センサが設けられていて、この温度センサからの情報をフィードバックし、図示していない温度コントローラにより上記加熱ヒータ23のオン/オフ制御がなされ、加熱ローラ22の表面温度を一定に保つように構成されている。上記温度コントローラにより制御される適当な温度範囲は、画像形成物質の物性や画像形成物質を除去する速度に依存するが、一般的に使用されている熱可塑性を示す画像形成物質に対しては、被記録材10上の画像形成物質が80〜130℃となるように設定されることが好ましく、加熱ローラ22の表面の温度としては80〜180℃、特に90〜150℃に保つことが好ましい。加熱ローラ22により80〜130℃に加熱され、被記録材上の画像形成物質は軟化し、流動性を有する状態となる。加熱された被記録材10上の画像形成物質は、加熱ローラ22と加圧ローラ21とが形成するニップを通過することにより剥離部材27に圧接され、該剥離部材に接着する。
上記転写・剥離部で表面の画像形成物質が除去された被記録材16は、分離ブロック24で剥離部材27と分離された後、排紙コロ対15により搬送され、排紙トレー17にストックされる。
熱可塑性樹脂を含む組成物層27cには、熱可塑性樹脂を該組成物層全体の60重量%以上含有せしめることにより、所望の熱可塑性が得られて好ましい。熱可塑性樹脂を含む組成物層27cには、目的に応じて熱可塑性樹脂以外の成分を添加することができる。
上記転移クリーニング部材ローラ26は、ステンレスやアルミニウム等の金属で構成されるローラの上に、厚み0.5〜7mm程度のシリコンゴムや発泡ウレタン弾性体などからなる耐熱性弾性層30が設けられている。また、転移クリーニング部材ローラ26の表面には、例えば、ポレエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフチレート、ポリサルフォン、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、又はポリアセタールなどからなる転移クリーニング部材39が設けられている。この転移クリーニング部材39は前述したとおり、必ずしも剥離部材27よりも画像形成物質に対する接着力が大きな材料を用いる必要はなく、剥離部材27あるいは剥離部材の基材27aと同一の材料、又は剥離部材よりも画像形成物質に対する接着力が小さな材料を用いることもできる。しかしながら、転移クリーニング部材ローラ26の温度を極力低い温度に保ち、且つ、剥離部材上に被記録材より転写された画像形成物質を効率よく転移させるためには、画像形成物質に対する接着性が剥離部材27あるいは剥離部材の基体27aよりも高い材料を用いることが好ましい。
このクリーニング・バックアップ・ローラ25の端部には、このローラの表面温度を測定するための熱電対、白金抵抗、サーミスタ、赤外線官能タイプなどの図示していない温度センサが設けられていて、この温度センサからの情報をフィードバックし、図示していない温度コントローラにより、上記加熱ヒータ28のオン/オフ制御がなされ、クリーニング・バックアップ・ローラ25の表面温度を一定に保つように構成されている。上記温度コントローラにより制御される適当な温度範囲は、画像形成物質の物性、剥離部材表面に形成された熱可塑性樹脂を含む組成物層の物性、画像形成物質を除去する速度に依存し、条件によりクリーニング・バックアップ・ローラ25の加熱ヒータ28は必ずしも必要ではない。
上記転移クリーニング部材ローラ26の回転方向を剥離部材27の搬送方向と順方向にすると、過分な駆動負荷を要することがなく、剥離部材上に均一な厚みの熱可塑性樹脂を含む組成物を残すことが可能となり、特に好ましい。
また、剥離部材27と転写クリーニング部材39との対向部における温度が、剥離部材表面よりも転移クリーニング部材表面の温度が高くなるように、転移クリーニング部材39の表面温度を制御することにより、剥離部材上に均一な厚みの熱可塑性樹脂を含む組成物を残したまま、被記録材10から剥離部材27に転写された画像形成物質を転移クリーニング部材39に転移することが容易となる(請求項3)。
転移クリーニング部材ローラ26とクリーニング・バックアップ・ローラ25との間に印加する圧力は、ニップ内面圧が3×104Pa以下となるように加圧力を設定することにより、転移クリーニング部材39の搬送を安定にすることができる。
次に、本発明の実施の形態1による画像除去装置(図1を参照)の構成を少し変更した例について、図3に基づいて説明する。
この図3に示された画像除去装置では、転移クリーニング部材ローラ26に弾性体層は設けられず、この転移クリーニング部材ローラ26に対向するクリーニング・バックアップ・ローラ25に弾性体層36が設けられている。クリーニング・バックアップ・ローラ25に弾性体層を設ける場合においても、転移クリーニング部材ローラ26に弾性体層を設ける場合と同様に、該弾性体層にJIS K6253による硬度が20度以下のゴム部材、および/またはJIS K6253による硬度が20度以下のスポンジ弾性部材で構成されていること、特に、JIS K6253による硬度が15度以下のゴム部材、および/またはJIS K6253による硬度が15度以下のスポンジ弾性部材で構成されていることが、転移クリーニング部材ローラ26に弾性体層30を設けた場合と同様の理由で好ましい。
次に、本発明の実施の形態2による画像除去装置について、図4及び図5を参照しながら説明する。図4は画像除去装置の説明図であり、図5は画像除去装置に用いられるスパイラルブレードクリーニングローラの説明図である。
図4において、図1及び図3と共通の構成部分については同じ符号で示している。図4に示されているように、剥離部材27は、被記録材入口部ローラ51、加圧ローラ21、分離ブロック24、クリーニング・バックアップ・ローラ25、テンションローラ33と内接し、加熱ローラ22、平滑化ローラ34、転移クリーニング部材ベルト52と外接するように張り巡らされている。また、転移クリーニング部は、転移クリーニング部材ベルト52、転移クリーニング部材バックアップローラ55、ブレードバックアップローラ46、スパイラルブレードクリーニングローラ45等で構成される。転移クリーニング部材ベルト52は、ポレエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフチレート、ポリサルフォン、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン等の耐熱性の高い高分子化合物、またはニッケル、ステンレス等の金属部材よりなるベルトであり、必要に応じて、これらの材料を積層して設けることもできる。転移クリーニング部材バックアップローラ55は、ステンレス、アルミニウム等の金属で構成されるローラの上に、硬度15度以下で厚み0.5〜5mm程度のシリコンゴム、発泡ウレタン弾性体などからなる耐熱性弾性層57が設けられている。
次に、本発明の実施の形態3による画像除去装置について、図6を参照しながら説明する。図6は画像除去装置の説明図であり、図1及び図3に示されているものと共通する構成部分については、同じ符号で示している。
本出願人は、被記録材と剥離部材とを重ね合わせる手段と、この重ね合わせた被記録材と剥離部材とを加熱・加圧する手段と、上記重ね合わせた被記録材と剥離部材とを分離する手段とを有し、一連の被記録材から剥離部材への画像形成物質を転写する画像形成物質転写手段を複数段備え、上流側の被記録材から剥離部材への画像形成物質転写手段では、被記録材と接する表面層が加圧時の温度では塑性を示さない剥離部材を用い、下流側の画像形成物質転写手段では、被記録材と接する表面層が加圧時の温度で塑性を示す剥離部材を用いる画像除去装置を提案した。(特願2005−72007)
図6に示す画像除去装置は、被記録材から剥離部材への画像形成物質転写手段が2段から成る例であり、このような画像除去装置では、地肌かぶりを形成する画像形成物質、低濃度階調画像を形成する画像形成物質、および画像の周りに飛散した画像形成物質をも含めて、被記録材上の画像形成物質を完全に除去できる点で好ましいものである(請求項10)。
図6に示された画像除去装置では、下流側の熱可塑性樹脂を含む組成物を表面に設けた剥離部材27のクリーニングにのみ転移クリーニング部材39を用いて、剥離部材27上に転写された画像形成物質を除去するものである(請求項11)。すなわち、上流側の表面層が加圧時の温度では塑性を示さない剥離部材67から画像形成物質を除去する手段としては、画像形成物質を擦り落とすスパイラルクリーニングブレードローラ45を用い、下流側の被記録材10と接する表面層が加圧時の温度で塑性を示す剥離部材27から画像形成物質を除去する手段としては、剥離部材27の搬送速度よりも速い速度で搬送される転移クリーニング部材ローラ26を対向せしめ、転移クリーニング部材ローラ26との対向部近傍で剥離部材27上の画像形成物質を転移クリーニング部材ローラに転移するクリーニング手段を設けている。
なお、図6において、65はテンションローラ、66はクリーニング・バックアップ・ローラ、68は給紙ローラ対を示している。
次に、本発明の画像除去装置に用いる被記録材について説明する。
本発明の被記録材から画像形成物質を除去する方法や手段は、一般に画像形成に用いられている普通紙にも適用できる。しかしながら、一般的に普通紙上に形成した画像形成物質は紙に対する接着力が強く、被記録材に画像除去促進液を付与する手段無しでは剥離、除去することが困難である。紙に水を主体とする画像除去促進液を付与すると、再画像形成時や画像形成物質の除去処理時にカールや皺が発生し易く、特に使用を繰り返して行くと急激にその発生率が高まり、繰り返し使用回数が著しく制限される。また、普通紙では、その表面の凹凸構造が大き過ぎるので、例え、表面に熱可塑性樹脂層を含む組成物を有する剥離部材で剥離しても完全に画像形成物質を除去することができない。
それ故、本発明の画像除去装置は、表面の凹凸を普通紙よりも減じ、平滑度を高めた被記録材、即ち、セルロース繊維を主体とする普通紙を基材とし、その表面近傍に片面あたり付着量1.5g/m2以上の平滑性を向上させる組成物を塗布し、ベック平滑度計による平滑度が90秒以上とした被記録材を用いる場合に特に効果が大きく、被記録材上の画像形成物質を完全に除去し、被記録材の繰り返し使用可能回数を著しく向上する(請求項13)。
本発明に用いる被記録材の構成としては、普通紙上にそれを平滑にするための目止め層を設けた上に、さらに画像形成物質との定着性を低くする組成物を付与することもできるが、目止めと定着性の低下機能とを合わせ持つ塗布液を紙に付与して設けることが、安価な被記録材を提供できる点で好ましい。
シリコン系界面活性剤の具体例は、例えば、エポキシ変性、アルキル変性、アラルキル変性、アミノ変性、カルボキシル変性、アルコール変性、フッ素変性、ポリエーテル変性、等のシリコンオイルである。分子中に炭素数の総数が8個以上の直鎖あるいは分岐しているアルキル基を含有する界面活性剤の例は、アルキルカルボン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルリン酸エステル塩等のアニオン系、アルキルアミン塩、アルキルアミン誘導体、4級アンモニウム塩、イミダゾリン、イミダゾリウム塩等のカチオン系、ベタイン等の両性系等である。
シリコン化合物を表面に付与した被記録材の例は、特開平9−204060号公報、特開平9−204061号公報などに開示されている。
また、被記録材の目止めをする化合物としては、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム等の白色顔料やラテックス、スチレン−ブタジエン重合体エマルジョン、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール、でんぷん、酢酸ビニル重合体エマルジョン、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸、アラビアゴム等の高分子化合物が挙げられ、これらの高分子化合物と顔料とを混合して、紙の上に目止め層を設けることもできる。上記高分子化合物に加えて、上記画像形成物質の定着性を低下せしめる化合物や顔料を混合して紙に塗布することもできる。
次に、本発明の画像除去装置を用いる画像形成・除去システムについて説明する。
本発明の画像除去装置や被記録材の繰り返し使用方法は、被記録材上に形成する画像を消去することを前提する第1の画像形成モードと、被記録材上に形成する画像を消去することを前提としない第2の画像形成モードとを設け、第1画像形成モードと第2画像形成モードとをユーザーが任意に選択することが可能とされ、第1のモードが選択された時には、画像形成物質の定着性を低下せしめたリユーザブル被記録材が供給されその上に画像が形成され、第2のモードが選択された場合には一般の紙が供給されその上に画像が形成されるように制御される画像形成装置と組み合わされた画像形成・除去システムとして用いることが特に効果が大きい。
以下に、より具体的な実施例及び比較例にに基づいて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
(実施例1)
オレフィン−無水マレイン酸重合物25重量%水溶液を1重量部、ポリビニルアルコール10重量%水溶液を10重量部、これらを混合して塗布液を調合した。この塗布液を片面の乾燥塗布量が2.3g/m2となるように、市販の普通紙(例えば、(株)リコー製コピー用紙Type6200)の両面にワイヤバーを用いて塗布し、120℃で5分間の乾燥を行い、スーパーキャレンダで平滑化処理を行い、リユーザブルペーパを得た。この紙の平滑度は350秒であった。
この被記録材を使用し、市販のカラー電子写真画像形成装置(例えば、商品名:リコーimagio Neo C385)を用いて、階調画像、2次色および単色のべた画像、文字画像を有するフルカラーパターンを印字した。印字画像は鮮明なものであった。
プロセス線速(剥離部材の搬送速度):40mm/sec
〈上流側画像形成物質除去処理部〉
剥離部材:100μmの厚みのポリイミドフィルム
画像形成物質除去ブレード:切削鋼よりなる4条スパイラル・クリーニング・ブレード、径25mmφ
バックアップローラ表面材質:ウレタンスポンジ部材、硬度10度
ブレード回転方向(通常使用時):剥離部材搬送方向と逆方向
加熱ローラ設定温度:135℃
剥離部材:100μmの厚みのポリイミドフィルム上に、リコー imagio Neo C385黒色トナーを厚み21μmとなるように塗布し、加熱定着したもの
加熱ローラ設定温度:120℃
転移クリーニング部材:ポリイミド
転移クリーニング部材ローラの弾性体:硬度15度のスポンジ部材
転移クリーニング部材ローラ設定温度:180℃
転移クリーニング部材ローラ回転方向:剥離部材搬送方向と順方向
転移クリーニング部材ローラ周速度:120mm/sec
クリーニング間隔:シート状被記録材を300枚処理する毎
図6に示された画像除去装置において、下流側の画像形成物質除去処理部の転移クリーニング部材ローラ26の周速度を剥離部材27と等速にする以外は、上記実施例1と同様にして評価を行った。画像除去装置のランニングの初期においては、被記録材からの画像形成物質の除去は使用回数1回目の被記録材も、使用回数25回目の被記録材からも実施例1と同様に良好に画像形成物質の除去が可能であった。しかし、約1400枚の被記録材を処理した時点から、徐々に被記録材にトナー残りが生じるようになり、ランニングの継続とともに、その残量は多くなった。特に、剥離部材27のクリーニング動作直後に、トナー残りの発生が多かった。また、約1700枚のランニングをした時点から、画像形成物質を除去処理した被記録材の地肌部に剥離部材27からトナーが逆転写して汚れが出始め、ランニングの継続とともに汚れがひどくなった。特に、剥離部材27のクリーニング動作直後に汚れがひどかった。下流側の剥離部材27のクリーニング動作中に、転移クリーニング部材ローラ26の表面を観察した結果、剥離部材27のクリーニング動作により剥離部材上の画像形成物質は殆ど転移クリーニング部材39側に転移せず、剥離部材表面の画像形成物質の凹凸の大きさを増加する結果となっていた。
オレフィン−無水マレイン酸重合物25重量%水溶液を1重量部、酸化でんぷん10重量%水溶液を8重量部、これらを混合して塗布液を調合した。この塗布液を片面の乾燥塗布量が1.6g/m2となるように、市販の普通紙(例えば、(株)リコー製コピー用紙Type6200)の両面にワイヤバーを用いて塗布し、120℃で5分間の乾燥を行い、スーパーキャレンダで平滑化処理を行いリユーザブルペーパを得た。この紙の平滑度は95秒であった。
この被記録材を使用し、市販のカラー電子写真画像形成装置(例えば、商品名:リコー imagio Neo C385)を用いて、階調画像、2次色および単色のべた画像、文字画像を有するフルカラーパターンを印字した。印字画像は鮮明なものであった。
プロセス線速(剥離部材の搬送速度):30mm/sec
剥離部材:100μmの厚みのポリエーテルフィルム上に、リコー imagio Neo C385黒色トナーを厚み21μmとなるように塗布し、加熱定着したもの
加熱ローラ設定温度:128℃
転移クリーニング部材: 紫外線硬化アクリル樹脂
クリーニングバックアップローラの弾性体:硬度15度のスポンジ部材
転移クリーニング部材ローラ設定温度:180℃
転移クリーニング部材ローラ回転方向:剥離部材搬送方向と順方向
転移クリーニング部材ローラ周速度:150mm/sec
クリーニング間隔:シート状被記録材の画像形成物質除去処理毎
11…給紙カセット
12…給紙コロ 13…給紙ローラ対
15…排紙ローラ対 16…被記録材(画像が除去されたもの)
17…排紙トレイ 21…加圧ローラ
22…加熱ローラ 23…加熱ヒータ
24…分離ブロック
25…クリーニング・バックアップ・ローラ
26…転移クリーニング部材ローラ
27…剥離部材(エンドレスベルト状) 27a…剥離部材の基体
27b…剥離部材の中間層 27c…剥離部材の組成物層
28,31…加熱ヒータ 29…(画像形成物質)回収容器
30…耐熱性弾性層 32…クリーニングブレード
33…テンションローラ 34…平滑化ローラ
35〜37…耐熱性弾性層 38…低表面エネルギー層
39…転移クリーニング部材
40…廃画像形成物質
45…スパイラルクリーニングブレードローラ
45a…ブレード
45b…エッジ部 46…ブレードバックアップローラ
47…弾性層 51…被記録材入口部ローラ
52…転移クリーニング部材ベルト
53…ガイド板
55…転移クリーニング部材バックアップローラ
56,63…加熱ヒータ
57…耐熱性弾性層 61…加圧ローラ
62…加熱ローラ 64…分離ブロック
65…テンションローラ
66…クリーニング・バックアップ・ローラ
67…剥離部材
68…給紙ローラ対
Claims (14)
- 少なくとも、熱可塑性を有する画像形成物質で画像が形成された被記録材と該画像形成物質に対して接着力を有する剥離部材とを重ね合わせる手段と、この重ね合わせた被記録材と剥離部材とを加熱・加圧する手段と、上記重ね合わせた被記録材と剥離部材とを分離する分離手段からなる画像除去装置において、
上記剥離部材に転写された画像形成物質に対して接着性を有する材料からなり、該剥離部材の搬送速度よりも速い速度で搬送される転移クリーニング部材を、該剥離部材に対向せしめる手段を設けて成り、
上記剥離部材と転移クリーニング部材との対向部近傍で、該剥離部材上の画像形成物質を該転移クリーニング部材に転移させることにより、該剥離部材上の画像形成物質を除去することを特徴とする画像除去装置。 - 上記剥離部材と転移クリーニング部材との対向部における画像形成物質の温度を、上記分離手段により上記被記録材と剥離部材とが分離される位置における画像形成物質の温度よりも高くする加熱手段を設け、画像形成物質の凝集破壊を生じさせることにより、該剥離部材上の画像形成物質の一部のみを該転移クリーニング部材に転移させて、該剥離部材上の画像形成物質を除去することを特徴とする請求項1に記載の画像除去装置。
- 上記剥離部材と転移クリーニング部材との対向部における該転移クリーニング部材表面の温度が、該剥離部材表面の温度よりも高くなるように、該転移クリーニング部材を加熱する手段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像除去装置。
- 上記転移クリーニング部材の表面を形成する組成物として、該組成物の画像形成物質に対する接着力が上記剥離部材の画像形成物質に対する接着力と同等以下の組成物を用いることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像除去装置。
- 上記転移クリーニング部材がローラ上に設けられ、該転移クリーニング部材が熱硬化性樹脂、紫外線硬化樹脂、および電子線硬化樹脂から選ばれる材料で構成されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像除去装置。
- 上記剥離部材と転移クリーニング部材との対抗部において、該剥離部材または該転移クリーニング部材をバックアップする部材が、JIS K6253による硬度が20度以下のゴム部材、および/またはJIS K6253による硬度が20度以下のスポンジ弾性部材で構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像除去装置。
- 上記剥離部材と転移クリーニング部材との対抗部において、該剥離部材と転移クリーニング部材との距離が一定になるように、位置規制部材を設けることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像除去装置。
- 上記転移クリーニング部材上に剥離部材から転移された画像形成物質を掻き落とすためのブレード部材を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像除去装置。
- 上記転移クリーニング部材に画像形成物質を転移した後、上記剥離部材のクリーニング部の下流側に該剥離部材の表面を平滑にするための平滑化手段を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の画像除去装置。
- 上記被記録材と剥離部材とを重ね合わせる手段と、この重ね合わせた被記録材と剥離部材とを加熱・加圧する手段と、重ね合わせた被記録材と剥離部材とを分離する手段とを有し、一連の被記録材から剥離部材へ画像形成物質を転写する画像形成物質転写手段を複数段備えて成り、
上流側の画像形成物質転写手段では上記被記録材と接する表面層が加圧時の温度では塑性を示さない剥離部材を用い、
下流側の画像形成物質転写手段では上記被記録材と接する表面層が加圧時の温度で塑性を示す剥離部材を用いることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画像除去装置。 - 上記上流側の画像形成物質転写手段において剥離部材から画像形成物質を除去する手段が、該剥離部材を擦るブレードであり、
上記下流側の画像形成物質転写手段において剥離部材から画像形成物質を除去する手段が、該剥離部材に対向せしめて設けられ、該剥離部材の搬送速度よりも速い速度で搬送され、該剥離部材との対向部近傍で該剥離部材上の画像形成物質が転移される転移クリーニング部材であることを特徴とする請求項10に記載の画像除去装置。 - 画像形成物質に対する定着性を低下せしめる化合物を表面近傍に付与したリユーザブル被記録材上に、熱可塑性を有する画像形成物質で画像を形成し、
請求項1〜請求項11のいずれかに記載の画像除去装置を用いて、被記録材上の画像形成物質を除去し、
上記画像形成物質が除去された被記録材上に、熱可塑性画像形成物質を用いて再び画像の形成を繰り返すことを特徴とする被記録材の繰り返し使用方法。 - セルロース繊維を主体とする紙を基材とし、その表面近傍に片面付着量1.5g/m2以上の画像形成物質の定着性を低下せしめる化合物を含む組成物を付着させ、ベック平滑度計による平滑度が90秒以上とした被記録材を使用することを特徴とする請求項12に記載の被記録材の繰り返し使用方法。
- 被記録材上に形成する画像を消去することを前提する第1の画像形成モードと、被記録材上に形成する画像を消去することを前提としない第2の画像形成モードとを設け、上記第1の画像形成モードと第2の画像形成モードとをユーザーが任意に選択することが可能であり、
上記第1の画像形成モードが選択された場合には、画像形成物質の定着性を低下せしめたリユーザブル被記録材が供給されてその上に画像が形成され、上記第2の画像形成モードが選択された場合には、一般の紙が供給されてその上に画像が形成されるように制御される画像形成装置と、
請求項1〜請求項11のいずれかに記載の画像除去装置がセットになっている画像形成除去システム。
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