JPH10176550A - スロットル制御装置 - Google Patents
スロットル制御装置Info
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- JPH10176550A JPH10176550A JP8340175A JP34017596A JPH10176550A JP H10176550 A JPH10176550 A JP H10176550A JP 8340175 A JP8340175 A JP 8340175A JP 34017596 A JP34017596 A JP 34017596A JP H10176550 A JPH10176550 A JP H10176550A
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- Japan
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- throttle
- value
- learning
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- control device
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 経時変化や温度特性によりスロットル制御の
基準位置(基準位置学習値)が変動しても、正確で誤差
の少ないスロットル制御を実現するスロットル制御装置
を提供する。 【解決手段】 スロットル開度センサによって検出され
た実スロットル開度が目標スロットル開度となるように
スロットルアクチュエータを制御するスロットル制御装
置であり、アイドル回転速度が目標回転速度になるよう
に、所定の制御量を用いて該アイドル回転速度を制御す
るISC制御装置と、該スロットルアクチュエータの駆
動前(モータの場合は通電前)のスロットル開度センサ
信号に基づいて基準位置学習値を学習する手段と、該I
SC制御装置の該制御量が所定範囲外になったときに該
基準位置学習値を更新する手段とを備えている。
基準位置(基準位置学習値)が変動しても、正確で誤差
の少ないスロットル制御を実現するスロットル制御装置
を提供する。 【解決手段】 スロットル開度センサによって検出され
た実スロットル開度が目標スロットル開度となるように
スロットルアクチュエータを制御するスロットル制御装
置であり、アイドル回転速度が目標回転速度になるよう
に、所定の制御量を用いて該アイドル回転速度を制御す
るISC制御装置と、該スロットルアクチュエータの駆
動前(モータの場合は通電前)のスロットル開度センサ
信号に基づいて基準位置学習値を学習する手段と、該I
SC制御装置の該制御量が所定範囲外になったときに該
基準位置学習値を更新する手段とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両などの内燃機
関のスロットルバルブを制御するスロットル制御装置に
関する。
関のスロットルバルブを制御するスロットル制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子制御によるスロットル制御において
は、DCモータや電磁クラッチを含む電気アクチュエー
タによってスロットルバルブが駆動される。スロットル
開度センサによってスロットルバルブの位置(実スロッ
トル開度)が検出され、実スロットル開度が目標スロッ
トル開度となるようにスロットルアクチュエータが制御
される。スロットルバルブの位置は、実スロットル開度
を示す信号(スロットルセンサ値)をフィードバック制
御して制御される。例えば、スロットルセンサ値が目標
スロットル開度に対応する目標値と一致する様に、DC
モータの正転・逆転が切り替えられる(例えば、Dut
y制御される)。
は、DCモータや電磁クラッチを含む電気アクチュエー
タによってスロットルバルブが駆動される。スロットル
開度センサによってスロットルバルブの位置(実スロッ
トル開度)が検出され、実スロットル開度が目標スロッ
トル開度となるようにスロットルアクチュエータが制御
される。スロットルバルブの位置は、実スロットル開度
を示す信号(スロットルセンサ値)をフィードバック制
御して制御される。例えば、スロットルセンサ値が目標
スロットル開度に対応する目標値と一致する様に、DC
モータの正転・逆転が切り替えられる(例えば、Dut
y制御される)。
【0003】スロット開度の正確な制御を行うために
は、制御の基準となるスロットルバルブの位置(即ち、
スロットルバルブの基準位置におけるスロットルセンサ
の出力値)を学習する必要がある。例えば、特開昭61
−8433号公報には、スロット全閉スイッチがオンの
時のスロットル開度センサの出力(全閉位置信号)を基
準値(0点)として記憶し、スロットル開度の修正を行
う技術が記載されている。また、従来の2弁電子スロッ
トルにおいては、スロットルセンサにアイドルスイッチ
(SW)を設置し、エンジン始動時にスロットルバルブ
を作動させてアイドルSWがオフからオンになる位置を
もとめ、この位置に基づいて制御基準位置を学習してい
る。
は、制御の基準となるスロットルバルブの位置(即ち、
スロットルバルブの基準位置におけるスロットルセンサ
の出力値)を学習する必要がある。例えば、特開昭61
−8433号公報には、スロット全閉スイッチがオンの
時のスロットル開度センサの出力(全閉位置信号)を基
準値(0点)として記憶し、スロットル開度の修正を行
う技術が記載されている。また、従来の2弁電子スロッ
トルにおいては、スロットルセンサにアイドルスイッチ
(SW)を設置し、エンジン始動時にスロットルバルブ
を作動させてアイドルSWがオフからオンになる位置を
もとめ、この位置に基づいて制御基準位置を学習してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、全閉ス
イッチの経時変化等により、全閉位置信号の精度が悪化
した場合は、基準位置(0点)がずれてしまい、スロッ
トル制御に誤差が発生する。
イッチの経時変化等により、全閉位置信号の精度が悪化
した場合は、基準位置(0点)がずれてしまい、スロッ
トル制御に誤差が発生する。
【0005】また、アイドルSWをスロットルセンサに
設置する場合には、スロットルセンサ組付時に取付位置
を精密に調整する必要がある。従って、アイドルSWの
部品代および組付の手間と費用によりコストアップを招
く。また、制御基準位置をアイドルSW信号のみで学習
しているため、アイドルSWがオフからオンへ変化する
点が、経時変化や温度特性により調整値から変化してし
まった場合、これらの変化はすべてスロットル制御にお
ける誤差となる。
設置する場合には、スロットルセンサ組付時に取付位置
を精密に調整する必要がある。従って、アイドルSWの
部品代および組付の手間と費用によりコストアップを招
く。また、制御基準位置をアイドルSW信号のみで学習
しているため、アイドルSWがオフからオンへ変化する
点が、経時変化や温度特性により調整値から変化してし
まった場合、これらの変化はすべてスロットル制御にお
ける誤差となる。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、経時変化や温度特性
によりスロットル制御の基準位置が変動しても、正確で
誤差の少ないスロットル制御を実現できるスロットル制
御装置を提供することにある。
であり、その目的とするところは、経時変化や温度特性
によりスロットル制御の基準位置が変動しても、正確で
誤差の少ないスロットル制御を実現できるスロットル制
御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるスロットル
制御装置は、スロットル開度センサによって検出された
実スロットル開度が目標スロットル開度となるようにス
ロットルアクチュエータを制御するスロットル制御装置
であって、アイドル回転速度が目標回転速度になるよう
に、所定の制御量を用いて該アイドル回転速度を制御す
るISC制御装置と、該スロットルアクチュエータの駆
動前(モータの場合は通電前とする)のスロットル開度
センサ信号に基づいて基準位置学習値を学習する手段
と、該ISC制御装置の該制御量が所定範囲外になった
ときに該基準位置学習値を更新する手段と、を備えてお
り、そのことにより上記目的が達成される。
制御装置は、スロットル開度センサによって検出された
実スロットル開度が目標スロットル開度となるようにス
ロットルアクチュエータを制御するスロットル制御装置
であって、アイドル回転速度が目標回転速度になるよう
に、所定の制御量を用いて該アイドル回転速度を制御す
るISC制御装置と、該スロットルアクチュエータの駆
動前(モータの場合は通電前とする)のスロットル開度
センサ信号に基づいて基準位置学習値を学習する手段
と、該ISC制御装置の該制御量が所定範囲外になった
ときに該基準位置学習値を更新する手段と、を備えてお
り、そのことにより上記目的が達成される。
【0008】1つの実施形態において、前記ISC制御
装置の前記制御量は、アイドル回転速度制御におけるフ
ィードバック項である。
装置の前記制御量は、アイドル回転速度制御におけるフ
ィードバック項である。
【0009】もう1つの実施形態において、前記ISC
制御装置の前記制御量は、アイドル回転速度制御におけ
る学習項である。
制御装置の前記制御量は、アイドル回転速度制御におけ
る学習項である。
【0010】本発明によるスロットル制御装置は、スロ
ットル開度センサで検出された実スロットル開度が目標
スロットル開度となるようスロットルアクチュエータを
制御するスロットル制御装置であって、アイドル回転速
度が目標回転速度になるようアイドル回転速度をフィー
ドバック制御するISC制御装置と、該スロットルアク
チュエータ駆動前(モータの場合は通電前とする)のス
ロットル開度センサ信号に基づいて基準位置学習値を学
習する手段と、アイドル時において、該ISC制御装置
の該目標回転速度が変化していない状態における該スロ
ットル開度センサ信号と吸入空気量との関係が所定範囲
外か否かを判断する判断手段と、該判断手段により該ス
ロットル開度センサ信号と該吸入空気量との関係が所定
範囲外と判断されたとき、該基準位置学習値を更新する
手段と、を備えたており、そのことにより上記目的が達
成される。
ットル開度センサで検出された実スロットル開度が目標
スロットル開度となるようスロットルアクチュエータを
制御するスロットル制御装置であって、アイドル回転速
度が目標回転速度になるようアイドル回転速度をフィー
ドバック制御するISC制御装置と、該スロットルアク
チュエータ駆動前(モータの場合は通電前とする)のス
ロットル開度センサ信号に基づいて基準位置学習値を学
習する手段と、アイドル時において、該ISC制御装置
の該目標回転速度が変化していない状態における該スロ
ットル開度センサ信号と吸入空気量との関係が所定範囲
外か否かを判断する判断手段と、該判断手段により該ス
ロットル開度センサ信号と該吸入空気量との関係が所定
範囲外と判断されたとき、該基準位置学習値を更新する
手段と、を備えたており、そのことにより上記目的が達
成される。
【0011】本発明によるスロットル制御装置は、スロ
ットル開度センサで検出された実スロットル開度が目標
スロットル開度となるようスロットルアクチュエータを
制御するスロットル制御装置であって、該スロットルア
クチュエータ駆動前のスロットル開度センサ信号に基づ
いて基準位置学習値を学習する手段と、スロットルバル
ブがストッパに当接している状態を判断する手段と、該
スロットルバルブがストッパに当接していると判断され
たときのアクセル開度センサ信号に基づいて基準位置学
習値を更新する手段と、を備えており、そのことにより
上記目的が達成される。
ットル開度センサで検出された実スロットル開度が目標
スロットル開度となるようスロットルアクチュエータを
制御するスロットル制御装置であって、該スロットルア
クチュエータ駆動前のスロットル開度センサ信号に基づ
いて基準位置学習値を学習する手段と、スロットルバル
ブがストッパに当接している状態を判断する手段と、該
スロットルバルブがストッパに当接していると判断され
たときのアクセル開度センサ信号に基づいて基準位置学
習値を更新する手段と、を備えており、そのことにより
上記目的が達成される。
【0012】1つの実施形態において、前記判断する手
段は、前記目標スロットル開度が全開あるいは全閉開度
となっており、且つ前記スロットルアクチュエータを駆
動する信号が所定値以上の状態が所定の設定時間継続し
たとき、前記スロットルバルブが前記ストッパに当接し
ていると判断する。
段は、前記目標スロットル開度が全開あるいは全閉開度
となっており、且つ前記スロットルアクチュエータを駆
動する信号が所定値以上の状態が所定の設定時間継続し
たとき、前記スロットルバルブが前記ストッパに当接し
ていると判断する。
【0013】もう1つの実施形態において、前記判断す
る手段は、前記目標スロットル開度が全開あるいは全閉
開度となっており、前記スロットル開度センサで検出さ
れた前記実スロットル開度と前記目標スロットル開度と
の偏差が所定値以上であり、且つ所定時間内の該実スロ
ットル開度の変化量が所定の設定値以下の状態が所定の
設定時間継続したとき、前記スロットルバルブが前記ス
トッパに当接していると判断する。
る手段は、前記目標スロットル開度が全開あるいは全閉
開度となっており、前記スロットル開度センサで検出さ
れた前記実スロットル開度と前記目標スロットル開度と
の偏差が所定値以上であり、且つ所定時間内の該実スロ
ットル開度の変化量が所定の設定値以下の状態が所定の
設定時間継続したとき、前記スロットルバルブが前記ス
トッパに当接していると判断する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
の実施の形態を説明する。
【0015】図1は、本発明の1つの実施の形態による
スロットル制御装置100のコンピュータ(ECU)1
0による制御を模式的に示し、図2は、スロットル制御
装置100の構成を模式的に示している。
スロットル制御装置100のコンピュータ(ECU)1
0による制御を模式的に示し、図2は、スロットル制御
装置100の構成を模式的に示している。
【0016】図1に示されるように、スロットル制御装
置100において、アクセルペダルの踏み込み量は、ア
クセル開度センサ(AP)11によって検出され、電気
信号に変換されてECU10に入力される。また、内燃
機関の回転数(Ne)、水温(THw)、および空気量
(A)などの運転条件は、対応する回転数センサ12、
水温センサ13、および空気量センサ14などからEC
U10に入力される。ECU10は、各センサの出力値
を演算処理し、演算結果から最適なスロットルバルブの
開度(目標スロットル開度)を決定する。スロットルバ
ルブ20の開閉は、目標スロットル開度に基づいて、E
CU10がアクチュエータ15(モータやモータの駆動
力をスロットルバルブ20に伝達する電磁クラッチな
ど)を制御することによって調節される。実際のスロッ
トル開度(実スロットル開度)は、スロットルセンサ1
6によって検出され、スロットル開度センサ信号(T
A)としてECU10にフィードバックされる。ECU
10は、実スロットル開度が目標スロットル開度となる
ようにアクチュエータ15をフィードバック制御する。
置100において、アクセルペダルの踏み込み量は、ア
クセル開度センサ(AP)11によって検出され、電気
信号に変換されてECU10に入力される。また、内燃
機関の回転数(Ne)、水温(THw)、および空気量
(A)などの運転条件は、対応する回転数センサ12、
水温センサ13、および空気量センサ14などからEC
U10に入力される。ECU10は、各センサの出力値
を演算処理し、演算結果から最適なスロットルバルブの
開度(目標スロットル開度)を決定する。スロットルバ
ルブ20の開閉は、目標スロットル開度に基づいて、E
CU10がアクチュエータ15(モータやモータの駆動
力をスロットルバルブ20に伝達する電磁クラッチな
ど)を制御することによって調節される。実際のスロッ
トル開度(実スロットル開度)は、スロットルセンサ1
6によって検出され、スロットル開度センサ信号(T
A)としてECU10にフィードバックされる。ECU
10は、実スロットル開度が目標スロットル開度となる
ようにアクチュエータ15をフィードバック制御する。
【0017】(1) 制御基準位置の学習(基準位置学習
値の設定) まず、スロットル制御を開始する前に行う制御基準位置
の学習について、図2および図3を参照して説明する。
図3のタイミングチャートに示すように、時刻t1にイ
グニションスイッチ(IGSW)がオンされ、所定時間
後(時刻t4)にスロットルリレー(図示せず)がオン
されることにより電源(図示せず)からの電力がアクチ
ュエータ15に伝達され、電磁クラッチ(図示せず)が
オンされ(時刻t5)、モータ(図示せず)によるスロ
ットル制御が開始される(時刻t6)。
値の設定) まず、スロットル制御を開始する前に行う制御基準位置
の学習について、図2および図3を参照して説明する。
図3のタイミングチャートに示すように、時刻t1にイ
グニションスイッチ(IGSW)がオンされ、所定時間
後(時刻t4)にスロットルリレー(図示せず)がオン
されることにより電源(図示せず)からの電力がアクチ
ュエータ15に伝達され、電磁クラッチ(図示せず)が
オンされ(時刻t5)、モータ(図示せず)によるスロ
ットル制御が開始される(時刻t6)。
【0018】図3に示すように、制御基準位置の学習
は、アクチュエータ15の駆動前、即ちIGSWオン
後、スロットルセンサ出力が安定してから(時刻t2:
例えば20ms後)、モータ駆動が開始する前までの間
の所定期間内(時刻t2〜時刻t3)に実行される。本実
施形態では、スロットル全閉位置を基準位置としてい
る。モータが始動するまでは、スロットルバルブは機械
的に静止した状態(オープナ位置)にあり、スロットル
センサからはこのオープナ位置に対応した出力値(V)
が得られる。オープナ位置は、スロットル全閉位置から
所定開度(例えば、4°)になるように設計されている
ため、オープナ位置のセンサ出力値(V)から、設計さ
れた所定開度に対応するセンサ出力値(V)を減算する
ことにより、全閉位置に対応するセンサ出力値(V0)
を求める。そして、この全閉位置に対応するセンサ出力
(V0)を用いて、それ以前に学習されていたスロット
ル全閉学習値を更新する(時刻t3)。この更新方法
は、センサ出力(V0)をそのままスロットル全閉学習
値としてもよく、あるいはセンサ出力(V0)とそれ以
前に学習されていたスロットル全閉学習値とを平均化処
理してもよい。更新した値を基準位置学習値として記憶
しておく。
は、アクチュエータ15の駆動前、即ちIGSWオン
後、スロットルセンサ出力が安定してから(時刻t2:
例えば20ms後)、モータ駆動が開始する前までの間
の所定期間内(時刻t2〜時刻t3)に実行される。本実
施形態では、スロットル全閉位置を基準位置としてい
る。モータが始動するまでは、スロットルバルブは機械
的に静止した状態(オープナ位置)にあり、スロットル
センサからはこのオープナ位置に対応した出力値(V)
が得られる。オープナ位置は、スロットル全閉位置から
所定開度(例えば、4°)になるように設計されている
ため、オープナ位置のセンサ出力値(V)から、設計さ
れた所定開度に対応するセンサ出力値(V)を減算する
ことにより、全閉位置に対応するセンサ出力値(V0)
を求める。そして、この全閉位置に対応するセンサ出力
(V0)を用いて、それ以前に学習されていたスロット
ル全閉学習値を更新する(時刻t3)。この更新方法
は、センサ出力(V0)をそのままスロットル全閉学習
値としてもよく、あるいはセンサ出力(V0)とそれ以
前に学習されていたスロットル全閉学習値とを平均化処
理してもよい。更新した値を基準位置学習値として記憶
しておく。
【0019】尚、図3における各時間間隔(100m
s、60msなど)は、一例を示すものであり、本発明
はこれらの時間間隔に限定されるものではない。また、
上記の例では、機械的に決まるスロットルバルブ位置と
してスロットル全閉位置を用いたが、スロットル全開位
置、あるいはオープナ位置を用いてもよい。
s、60msなど)は、一例を示すものであり、本発明
はこれらの時間間隔に限定されるものではない。また、
上記の例では、機械的に決まるスロットルバルブ位置と
してスロットル全閉位置を用いたが、スロットル全開位
置、あるいはオープナ位置を用いてもよい。
【0020】以下、スロットル制御装置100によるア
イドル回転速度制御(ISC制御)を説明する。
イドル回転速度制御(ISC制御)を説明する。
【0021】(2) ISCスロットル目標開度設定 図4は、スロットル制御装置100におけるISC制御
のスロットル目標開度の設定ルーチンを示すフローチャ
ートである。図4に示されるように、まず、現在の車両
の運転条件および使用条件に基づいて各種の補正項を算
出する。例えば、トランスミッションのギヤ位置による
シフト補正(ステップ401)、エンジン始動時の補正
(ステッ402)、水温センサから得られるエンジン温
度による補正(ステップ403)、点灯などの電気的負
荷、回転変化、エアコン使用状況などの各種の負荷補正
(ステップ404)である。更に、フィードバック補正
(ステップ405)および流量学習補正(ステップ40
6)を行い、これらの補正項を加算することにより最終
流量を算出するステップ407)。そして、算出された
最終流量に対応するスロットル目標開度を決定する(ス
テップ408)。
のスロットル目標開度の設定ルーチンを示すフローチャ
ートである。図4に示されるように、まず、現在の車両
の運転条件および使用条件に基づいて各種の補正項を算
出する。例えば、トランスミッションのギヤ位置による
シフト補正(ステップ401)、エンジン始動時の補正
(ステッ402)、水温センサから得られるエンジン温
度による補正(ステップ403)、点灯などの電気的負
荷、回転変化、エアコン使用状況などの各種の負荷補正
(ステップ404)である。更に、フィードバック補正
(ステップ405)および流量学習補正(ステップ40
6)を行い、これらの補正項を加算することにより最終
流量を算出するステップ407)。そして、算出された
最終流量に対応するスロットル目標開度を決定する(ス
テップ408)。
【0022】(3) ISCフィードバック制御 図5は、スロットル制御装置100によるISC制御の
フィードバック制御ルーチンを示すフローチャートであ
る。このルーチンは所定の時間間隔で繰り返される。図
5に示されるように、まず、現在、フィードバック(F
/B)制御を行う前提条件が成立しているかどうかを判
定する(ステップ501)。F/B条件としては、例え
ば、水温が所定値以上であるか、エンジン始動後である
か、車速が所定値未満であるか、エンジンの目標回転数
の変化(の絶対値)が所定値未満であるか、燃料カット
中でないかどうか、などである。F/B条件が成立して
いる場合、F/B条件成立の状態が所定時間以上継続し
ているかどうかを判定する(ステップ502)。F/B
条件が所定時間以上継続して成立している場合、F/B
制御量(以下、F/B項ともいう)を算出する(ステッ
プ503)。
フィードバック制御ルーチンを示すフローチャートであ
る。このルーチンは所定の時間間隔で繰り返される。図
5に示されるように、まず、現在、フィードバック(F
/B)制御を行う前提条件が成立しているかどうかを判
定する(ステップ501)。F/B条件としては、例え
ば、水温が所定値以上であるか、エンジン始動後である
か、車速が所定値未満であるか、エンジンの目標回転数
の変化(の絶対値)が所定値未満であるか、燃料カット
中でないかどうか、などである。F/B条件が成立して
いる場合、F/B条件成立の状態が所定時間以上継続し
ているかどうかを判定する(ステップ502)。F/B
条件が所定時間以上継続して成立している場合、F/B
制御量(以下、F/B項ともいう)を算出する(ステッ
プ503)。
【0023】ステップ503において、例えば、F/B
制御量の値(qi)は、前回の制御量の値(qi0)に補
正量(tqi)を加算して算出される。補正量tqiは、
例えば、エンジンの目標回転数tNeと現在のエンジン
回転数Neとの差(Ne−tNe)に応じて所定の補正
幅を設定しておき、マッピングによって求めることがで
きる。ステップ502において、F/B条件成立が所定
時間継続していない場合は、F/B制御量の更新は行わ
ずにそのルーチンを終了する。
制御量の値(qi)は、前回の制御量の値(qi0)に補
正量(tqi)を加算して算出される。補正量tqiは、
例えば、エンジンの目標回転数tNeと現在のエンジン
回転数Neとの差(Ne−tNe)に応じて所定の補正
幅を設定しておき、マッピングによって求めることがで
きる。ステップ502において、F/B条件成立が所定
時間継続していない場合は、F/B制御量の更新は行わ
ずにそのルーチンを終了する。
【0024】ステップ501においてF/B条件が成立
していない場合、F/B条件成立の継続時間を計測する
カウンタをクリアし(ステップ504)、現在のF/B
制御量qiを固定値に設定し(ステップ505)、その
ルーチンを終了する。
していない場合、F/B条件成立の継続時間を計測する
カウンタをクリアし(ステップ504)、現在のF/B
制御量qiを固定値に設定し(ステップ505)、その
ルーチンを終了する。
【0025】(4) ISC学習制御 図6は、スロットル制御装置100によるISC制御の
学習制御のメインルーチンを示すフローチャートであ
る。このルーチンは所定の時間間隔で繰り返される。好
ましくは、学習制御ルーチンの繰り返し周期は、フィー
ドバック制御ルーチンの繰り返し周期よりも長く設定さ
れる。例えば、フィードバック制御ルーチンは30ms
毎、学習制御ルーチンは10s毎に実行される。
学習制御のメインルーチンを示すフローチャートであ
る。このルーチンは所定の時間間隔で繰り返される。好
ましくは、学習制御ルーチンの繰り返し周期は、フィー
ドバック制御ルーチンの繰り返し周期よりも長く設定さ
れる。例えば、フィードバック制御ルーチンは30ms
毎、学習制御ルーチンは10s毎に実行される。
【0026】図6に示されるように、まず、現在、学習
制御を行う前提条件が成立しているかどうかを判定する
(ステップ601)。学習制御実行の条件が成立してい
る場合、車速が所定値以上であるかどうかを判定する
(ステップ602)。車速が所定値以上であれば、学習
制限基準値(qgold:後述)の更新を行い、学習制限
基準値として、現在の学習値(qg:後述)を代入する
(ステップ603)。そして、ステップ604において
学習実行条件が所定時間以上継続して成立しているかど
うかを判定する。車速が所定値未満の場合、ステップ6
03は実行せずに、ステップ604の判定を行う。
制御を行う前提条件が成立しているかどうかを判定する
(ステップ601)。学習制御実行の条件が成立してい
る場合、車速が所定値以上であるかどうかを判定する
(ステップ602)。車速が所定値以上であれば、学習
制限基準値(qgold:後述)の更新を行い、学習制限
基準値として、現在の学習値(qg:後述)を代入する
(ステップ603)。そして、ステップ604において
学習実行条件が所定時間以上継続して成立しているかど
うかを判定する。車速が所定値未満の場合、ステップ6
03は実行せずに、ステップ604の判定を行う。
【0027】ステップ604において、学習実行条件が
所定時間以上継続して成立している場合、現在が学習実
行のタイミングであるかを判定し(ステップ605)、
所定のタイミングで学習処理ルーチン(ステップ60
6)を実行した後、学習実行のタイミングを計るカウン
タをクリアする(ステップ607)。学習実行条件が所
定時間以上継続していない場合、学習処理は行わずにス
テップ607でタイミングカウンタをクリアする。タイ
ミングカウンタをクリアした後、ガード処理(ステップ
608)を実行してそのルーチンを終了する。尚、ステ
ップ605において学習実行のタイミングでないと判定
された場合、学習処理を実行せず、タイミングカウンタ
はそのままにして、ガード処理(ステップ608)後、
そのルーチンを終了する。
所定時間以上継続して成立している場合、現在が学習実
行のタイミングであるかを判定し(ステップ605)、
所定のタイミングで学習処理ルーチン(ステップ60
6)を実行した後、学習実行のタイミングを計るカウン
タをクリアする(ステップ607)。学習実行条件が所
定時間以上継続していない場合、学習処理は行わずにス
テップ607でタイミングカウンタをクリアする。タイ
ミングカウンタをクリアした後、ガード処理(ステップ
608)を実行してそのルーチンを終了する。尚、ステ
ップ605において学習実行のタイミングでないと判定
された場合、学習処理を実行せず、タイミングカウンタ
はそのままにして、ガード処理(ステップ608)後、
そのルーチンを終了する。
【0028】(5) ISC学習実行条件の判定 図7は、学習制御ルーチンにおける学習実行条件を判定
するサブルーチン(即ち、図6におけるステップ60
1)を示すフローチャートである。図7に示されるよう
に、学習制御ルーチンは、ステップ701〜705で判
定される以下の条件が全て満たされた場合にのみ実行さ
れる。即ち、F/B条件が所定時間以上継続して成立し
ており(ステップ701)、バッテリ電圧が所定値より
大きく(ステップ702)、エンジンの目標回転数tN
calが学習許可範囲内であり(ステップ703)、点火
時期、ISC流量および燃料増量の補正量が所定量以下
(あまり大きくない)であり(ステップ704)、かつ
エンジンの目標回転数の変化がない(ステップ705)
場合である。これらの判定条件のうちの一つでも満たさ
れていないものがある場合には、学習条件成立時間を計
測するカウンタをクリアし(ステップ706)、判定ル
ーチンを終了する。尚、このカウンタの計測結果は、図
6のステップ604の判定に用いられる。
するサブルーチン(即ち、図6におけるステップ60
1)を示すフローチャートである。図7に示されるよう
に、学習制御ルーチンは、ステップ701〜705で判
定される以下の条件が全て満たされた場合にのみ実行さ
れる。即ち、F/B条件が所定時間以上継続して成立し
ており(ステップ701)、バッテリ電圧が所定値より
大きく(ステップ702)、エンジンの目標回転数tN
calが学習許可範囲内であり(ステップ703)、点火
時期、ISC流量および燃料増量の補正量が所定量以下
(あまり大きくない)であり(ステップ704)、かつ
エンジンの目標回転数の変化がない(ステップ705)
場合である。これらの判定条件のうちの一つでも満たさ
れていないものがある場合には、学習条件成立時間を計
測するカウンタをクリアし(ステップ706)、判定ル
ーチンを終了する。尚、このカウンタの計測結果は、図
6のステップ604の判定に用いられる。
【0029】(6) ISC学習処理 図8は、学習制御ルーチンにおける学習処理を実行する
サブルーチン(即ち、図6におけるステップ606)を
示すフローチャートである。学習処理は、フィードバッ
ク制御によるF/B制御量の値(F/B項)の絶対値が
所定の大きさよりも大きくなった場合に実行される。図
8に示されるように、まず、F/B項(=F/B制御量
qi)が所定の判定値1より大きいかどうかが判定され
る(ステップ801)。通常、判定値1は正の値に設定
される。F/B項が所定の判定値1より大きい場合、現
在のエンジン回転数と目標回転数との差ΔNe=Ne−
tNeが所定の偏差1以下であるかどうかが判定される
(ステップ802)。通常、偏差1の値は負に設定され
る。差ΔNeが所定の偏差より大きければ(負の値の絶
対値が小さい)、学習処理は実行されずにこのルーチン
が終了する。差ΔNeが所定の偏差1以下である(負の
値の絶対値が大きい)場合、補正値tqgは、ある0以
上の値αに設定される(ステップ803)。
サブルーチン(即ち、図6におけるステップ606)を
示すフローチャートである。学習処理は、フィードバッ
ク制御によるF/B制御量の値(F/B項)の絶対値が
所定の大きさよりも大きくなった場合に実行される。図
8に示されるように、まず、F/B項(=F/B制御量
qi)が所定の判定値1より大きいかどうかが判定され
る(ステップ801)。通常、判定値1は正の値に設定
される。F/B項が所定の判定値1より大きい場合、現
在のエンジン回転数と目標回転数との差ΔNe=Ne−
tNeが所定の偏差1以下であるかどうかが判定される
(ステップ802)。通常、偏差1の値は負に設定され
る。差ΔNeが所定の偏差より大きければ(負の値の絶
対値が小さい)、学習処理は実行されずにこのルーチン
が終了する。差ΔNeが所定の偏差1以下である(負の
値の絶対値が大きい)場合、補正値tqgは、ある0以
上の値αに設定される(ステップ803)。
【0030】ステップ801の判定の結果、F/B項が
所定の判定値1以下である場合、F/B項が所定の判定
値2より小さいかどうかが判定される(ステップ80
5)。通常、判定値2は負の値に設定される。次に、現
在のエンジン回転数と目標回転数との差ΔNe=Ne−
tNeが所定の偏差2以上であるかどうかが判定される
(ステップ806)。通常、偏差2の値は正に設定され
る。差ΔNeが所定の偏差2以上である場合、補正値t
qgは、ある負の値βに設定される(ステップ80
6)。ステップ805の判定においてF/B項の値が判
定値2以上の場合、即ち、F/B項の値が判定値1と判
定値2との間にある場合には、学習処理は実行されずに
このルーチンが終了する。また、ステップ806の判定
において差ΔNeが所定の偏差2未満である場合にも、
学習処理は実行せずにこのルーチンが終了する。
所定の判定値1以下である場合、F/B項が所定の判定
値2より小さいかどうかが判定される(ステップ80
5)。通常、判定値2は負の値に設定される。次に、現
在のエンジン回転数と目標回転数との差ΔNe=Ne−
tNeが所定の偏差2以上であるかどうかが判定される
(ステップ806)。通常、偏差2の値は正に設定され
る。差ΔNeが所定の偏差2以上である場合、補正値t
qgは、ある負の値βに設定される(ステップ80
6)。ステップ805の判定においてF/B項の値が判
定値2以上の場合、即ち、F/B項の値が判定値1と判
定値2との間にある場合には、学習処理は実行されずに
このルーチンが終了する。また、ステップ806の判定
において差ΔNeが所定の偏差2未満である場合にも、
学習処理は実行せずにこのルーチンが終了する。
【0031】ステップ803あるいはステップ807に
おいて補正値tqgが設定されると、この補正値tqg
に基づいて、F/B項(qi)はqi−tqgに更新さ
れ、学習項(qg)はqi+tqgに更新される(ステ
ップ804)。即ち、フィードバック制御量(F/B
項)が所定の範囲を越えた場合、フィードバックによる
補正量を学習制御の学習項に吸収させている。
おいて補正値tqgが設定されると、この補正値tqg
に基づいて、F/B項(qi)はqi−tqgに更新さ
れ、学習項(qg)はqi+tqgに更新される(ステ
ップ804)。即ち、フィードバック制御量(F/B
項)が所定の範囲を越えた場合、フィードバックによる
補正量を学習制御の学習項に吸収させている。
【0032】(7) ISCガード処理 図9は、学習制御ルーチンにおけるガード処理を実行す
るサブルーチン(即ち、図6におけるステップ608)
を示すフローチャートである。ガード処理は、現在の学
習項に応じて学習下限値および上限値を更新する処理で
ある。
るサブルーチン(即ち、図6におけるステップ608)
を示すフローチャートである。ガード処理は、現在の学
習項に応じて学習下限値および上限値を更新する処理で
ある。
【0033】図9に示されるように、まず、学習処理
(図6のステップ606および図8のステップ804)
によって設定された学習項qgが、所定の値(qgold
−α)以上であるかどうかが判定される(ステップ90
1)。ここで、値qgoldは学習制限基準値であり、値
αは図8のステップ803で設定された学習項の補正量
(正)である。ステップ901の判定の結果、学習項q
gが、所定の値(qgold−α)未満である場合、学習
項qgに、この所定の値(qgold−α)が代入される
(ステップ902)。
(図6のステップ606および図8のステップ804)
によって設定された学習項qgが、所定の値(qgold
−α)以上であるかどうかが判定される(ステップ90
1)。ここで、値qgoldは学習制限基準値であり、値
αは図8のステップ803で設定された学習項の補正量
(正)である。ステップ901の判定の結果、学習項q
gが、所定の値(qgold−α)未満である場合、学習
項qgに、この所定の値(qgold−α)が代入される
(ステップ902)。
【0034】ステップ901の判定の結果、学習項qg
が所定の値(qgold−α)以上である場合、さらに、
学習項qgが所定の値(qgold+β)以下であるかど
うかが判定される(ステップ903)。ここで、値βは
図8のステップ807で設定された学習項の補正量
(負)である。ステップ903の判定の結果、学習項q
gが、所定の値(qgold+β)より大きい場合、学習
項qgに、この所定の値(qgold+β)が代入される
(ステップ904)。学習項qgが所定の値(qgold
−α)以上かつ所定の値(qgold+β)以下である場
合には、学習項qgの値はそのまま保たれる。
が所定の値(qgold−α)以上である場合、さらに、
学習項qgが所定の値(qgold+β)以下であるかど
うかが判定される(ステップ903)。ここで、値βは
図8のステップ807で設定された学習項の補正量
(負)である。ステップ903の判定の結果、学習項q
gが、所定の値(qgold+β)より大きい場合、学習
項qgに、この所定の値(qgold+β)が代入される
(ステップ904)。学習項qgが所定の値(qgold
−α)以上かつ所定の値(qgold+β)以下である場
合には、学習項qgの値はそのまま保たれる。
【0035】次に、学習項qgの値は、現在の学習下限
値および学習上限値と比較される(ステップ905およ
びステップ906)。ステップ905の比較の結果、学
習項qgの値が現在の下限値未満である場合、この学習
項qgの値を新たな学習下限値として設定する(ステッ
プ907)。また、ステップ906の比較の結果、学習
項qgの値が現在の上限値より大きい場合、この学習項
qgの値を新たな学習上限値として設定する(ステップ
908)。学習項qgの値が、現在の学習下限値以上上
限値以下の場合には、学習下限値および上限値の変更は
行われない。
値および学習上限値と比較される(ステップ905およ
びステップ906)。ステップ905の比較の結果、学
習項qgの値が現在の下限値未満である場合、この学習
項qgの値を新たな学習下限値として設定する(ステッ
プ907)。また、ステップ906の比較の結果、学習
項qgの値が現在の上限値より大きい場合、この学習項
qgの値を新たな学習上限値として設定する(ステップ
908)。学習項qgの値が、現在の学習下限値以上上
限値以下の場合には、学習下限値および上限値の変更は
行われない。
【0036】本発明によるスロットル制御装置100に
おいては、上記(1)で説明した基準値の設定(基準位置
学習値の更新)を行った後、上記(2)〜(7)で説明したよ
うなISCフィードバック制御およびISC学習制御に
よってISC制御が行われる。このようなISC制御を
行う部分をISC制御装置と称することにする。
おいては、上記(1)で説明した基準値の設定(基準位置
学習値の更新)を行った後、上記(2)〜(7)で説明したよ
うなISCフィードバック制御およびISC学習制御に
よってISC制御が行われる。このようなISC制御を
行う部分をISC制御装置と称することにする。
【0037】本発明によるスロットル制御装置100
は、スロットル制御を開始した後、ISC制御装置によ
る制御量が所定範囲外になったとき、上記(1)で説明し
た基準位置学習値を更新する手段を有する。以下で詳細
に説明するように、本発明は、基準位置学習値が誤った
値である場合に生じる現象によって基準位置学習値の誤
差を検出し、基準位置学習値を適切な値に補正するもの
である。
は、スロットル制御を開始した後、ISC制御装置によ
る制御量が所定範囲外になったとき、上記(1)で説明し
た基準位置学習値を更新する手段を有する。以下で詳細
に説明するように、本発明は、基準位置学習値が誤った
値である場合に生じる現象によって基準位置学習値の誤
差を検出し、基準位置学習値を適切な値に補正するもの
である。
【0038】以下では、本発明によるスロットル制御装
置100における基準位置学習値の補正方法を、下記の
ような具体的な実施形態1〜7について説明する。
置100における基準位置学習値の補正方法を、下記の
ような具体的な実施形態1〜7について説明する。
【0039】実施形態1においては、ISC制御のフィ
ードバック項が所定範囲を越えた場合、あるいはF/B
制限下限値(以下、F/B下限ガードという)またはF
/B制限上限値(以下、F/B上限ガードという)にな
った場合に、基準位置学習値を所定量補正する。実施形
態2においては、ISC制御の学習値が所定範囲を超え
た場合、あるいは学習制限下限値(学習下限ガード)ま
たは学習制限上限値(学習上限ガード)になった場合
に、基準位置学習値を所定量補正する。実施形態3にお
いては、ISC制御におけるエンジン回転速度の目標値
が変化していない状態における基準位置学習値の補正を
おこなう。あらかじめ設定されたスロットル開度−空気
量特性から、現在の空気量を用い、本来あるべきスロッ
トル開度と現在のスロットル開度との偏差が所定値以上
となった場合に、基準位置学習値を補正する。また、実
施形態4〜7においては、制御目標開度が全閉あるいは
全開近傍(例えば5゜以内程度)にあり、かつ、スロッ
トルセンサ値も同様の範囲にある場合の基準位置学習値
の補正について説明する。
ードバック項が所定範囲を越えた場合、あるいはF/B
制限下限値(以下、F/B下限ガードという)またはF
/B制限上限値(以下、F/B上限ガードという)にな
った場合に、基準位置学習値を所定量補正する。実施形
態2においては、ISC制御の学習値が所定範囲を超え
た場合、あるいは学習制限下限値(学習下限ガード)ま
たは学習制限上限値(学習上限ガード)になった場合
に、基準位置学習値を所定量補正する。実施形態3にお
いては、ISC制御におけるエンジン回転速度の目標値
が変化していない状態における基準位置学習値の補正を
おこなう。あらかじめ設定されたスロットル開度−空気
量特性から、現在の空気量を用い、本来あるべきスロッ
トル開度と現在のスロットル開度との偏差が所定値以上
となった場合に、基準位置学習値を補正する。また、実
施形態4〜7においては、制御目標開度が全閉あるいは
全開近傍(例えば5゜以内程度)にあり、かつ、スロッ
トルセンサ値も同様の範囲にある場合の基準位置学習値
の補正について説明する。
【0040】(実施形態1)実施形態1においては、ス
ロットル制御装置100が、ISC制御量としてはフィ
ードバック制御量を用いて基準位置学習値(OTP)を
更新する場合を説明する。基準位置学習値が正常な値で
あれば、他の異常がない限り、F/B項が所定範囲を越
えて大きくなることはない。従って、F/B項が所定範
囲よりも大きい場合、基準位置学習位置が誤りであると
判断して、基準位置学習値を更新(補正)する。本実施
形態においては、所定範囲として、F/B上限ガードお
よびF/B下限ガードを用いている。
ロットル制御装置100が、ISC制御量としてはフィ
ードバック制御量を用いて基準位置学習値(OTP)を
更新する場合を説明する。基準位置学習値が正常な値で
あれば、他の異常がない限り、F/B項が所定範囲を越
えて大きくなることはない。従って、F/B項が所定範
囲よりも大きい場合、基準位置学習位置が誤りであると
判断して、基準位置学習値を更新(補正)する。本実施
形態においては、所定範囲として、F/B上限ガードお
よびF/B下限ガードを用いている。
【0041】図10は、F/B項に基づく基準位置学習
値の更新ルーチンを示すフローチャートである。このル
ーチンは所定の時間間隔で繰り返される。図10に示さ
れるように、まず、現在ISC制御においてフィードバ
ック(F/B)制御が行われているかどうかが判定され
る(ステップ1001)。このステップは、例えばF/
B制御フラグを立て、それを検出することによって行う
ことができる。現在F/B制御中である場合、F/B項
(値qi)および学習項(値qg)の各々上限ガードに
なっていないかどうかを判定する(ステップ1002お
よびステップ1003)。F/B項および学習項の少な
くとも一方が上限ガードにきている場合、ステップ10
04において、エンジンの目標回転数tNeと現在のエ
ンジン回転数Neとの差(tNe−Ne)を所定値と比
較する(ステップ1004)。本実施形態においては、
F/B項が上限ガードにきている場合を説明し、学習項
が上限ガードにきている場合は後述の実施形態2におい
て説明することにする。
値の更新ルーチンを示すフローチャートである。このル
ーチンは所定の時間間隔で繰り返される。図10に示さ
れるように、まず、現在ISC制御においてフィードバ
ック(F/B)制御が行われているかどうかが判定され
る(ステップ1001)。このステップは、例えばF/
B制御フラグを立て、それを検出することによって行う
ことができる。現在F/B制御中である場合、F/B項
(値qi)および学習項(値qg)の各々上限ガードに
なっていないかどうかを判定する(ステップ1002お
よびステップ1003)。F/B項および学習項の少な
くとも一方が上限ガードにきている場合、ステップ10
04において、エンジンの目標回転数tNeと現在のエ
ンジン回転数Neとの差(tNe−Ne)を所定値と比
較する(ステップ1004)。本実施形態においては、
F/B項が上限ガードにきている場合を説明し、学習項
が上限ガードにきている場合は後述の実施形態2におい
て説明することにする。
【0042】エンジン回転数の差(tNe−Ne)が所
定値より大きい場合、その状態が所定時間経過したかを
判定し(ステップ1005およびステップ1006)、
所定時間上限ガードに張り付いた状態が継続していれ
ば、基準位置学習値(OTP)を所定量γだけ増加する
ように補正し(ステップ1007)、継続時間を計測す
るカウンタをクリアして(ステップ1008)そのルー
チンを終了する。ステップ1006の判定において、ま
だ所定時間経過していない場合、基準位置学習値は補正
せず、カウンタをクリアしないでそのルーチンを終了す
る。
定値より大きい場合、その状態が所定時間経過したかを
判定し(ステップ1005およびステップ1006)、
所定時間上限ガードに張り付いた状態が継続していれ
ば、基準位置学習値(OTP)を所定量γだけ増加する
ように補正し(ステップ1007)、継続時間を計測す
るカウンタをクリアして(ステップ1008)そのルー
チンを終了する。ステップ1006の判定において、ま
だ所定時間経過していない場合、基準位置学習値は補正
せず、カウンタをクリアしないでそのルーチンを終了す
る。
【0043】また、ステップ1001において現在F/
B制御中でないと判定された場合、およびステップ10
04において目標回転数と現在のエンジン回転数の差
(tNe−Ne)が所定値以下であると判定された場合
には、カウンタをクリアして(ステップ1009)その
ルーチンを終了する。
B制御中でないと判定された場合、およびステップ10
04において目標回転数と現在のエンジン回転数の差
(tNe−Ne)が所定値以下であると判定された場合
には、カウンタをクリアして(ステップ1009)その
ルーチンを終了する。
【0044】ステップ1002およびステップ1003
において、F/B項(値qi)および学習項(値qg)
のいずれも上限ガードにはなっていないと判定された場
合、F/B項および学習項が下限ガードになっていない
かの判定が行われる(ステップ1010およびステップ
1011)。F/B項および学習項の少なくとも一方が
下限ガードにきている場合、ステップ1012におい
て、エンジンの目標回転数tNeと現在のエンジン回転
数Neとの差(Ne−tNe)を所定値と比較する(ス
テップ1012)。尚、本実施形態においては、F/B
項が下限ガードにきている場合を説明し、学習項が下限
ガードにきている場合は後述の実施形態2において説明
することにする。
において、F/B項(値qi)および学習項(値qg)
のいずれも上限ガードにはなっていないと判定された場
合、F/B項および学習項が下限ガードになっていない
かの判定が行われる(ステップ1010およびステップ
1011)。F/B項および学習項の少なくとも一方が
下限ガードにきている場合、ステップ1012におい
て、エンジンの目標回転数tNeと現在のエンジン回転
数Neとの差(Ne−tNe)を所定値と比較する(ス
テップ1012)。尚、本実施形態においては、F/B
項が下限ガードにきている場合を説明し、学習項が下限
ガードにきている場合は後述の実施形態2において説明
することにする。
【0045】エンジン回転数の差(Ne−tNe)が所
定値より大きい場合、その状態が所定時間経過したかを
判定し(ステップ1013およびステップ1014)、
所定時間下限ガードに張り付いた状態が継続していれ
ば、基準位置学習値(OTP)を所定量γだけ減少させ
るように補正し(ステップ1015)、継続時間を計測
するカウンタをクリアして(ステップ1016)そのル
ーチンを終了する。ステップ1014の判定において、
まだ所定時間経過していない場合、基準位置学習値は補
正せず、カウンタをクリアしないでそのルーチンを終了
する。
定値より大きい場合、その状態が所定時間経過したかを
判定し(ステップ1013およびステップ1014)、
所定時間下限ガードに張り付いた状態が継続していれ
ば、基準位置学習値(OTP)を所定量γだけ減少させ
るように補正し(ステップ1015)、継続時間を計測
するカウンタをクリアして(ステップ1016)そのル
ーチンを終了する。ステップ1014の判定において、
まだ所定時間経過していない場合、基準位置学習値は補
正せず、カウンタをクリアしないでそのルーチンを終了
する。
【0046】また、ステップ1010およびステップ1
011において、F/B項および学習項のいずれも下限
ガードにきていないと判定された場合、およびステップ
1012において目標回転数と現在のエンジン回転数の
差(Ne−tNe)が所定値以下であると判定された場
合には、カウンタをクリアして(ステップ1017)そ
のルーチンを終了する。
011において、F/B項および学習項のいずれも下限
ガードにきていないと判定された場合、およびステップ
1012において目標回転数と現在のエンジン回転数の
差(Ne−tNe)が所定値以下であると判定された場
合には、カウンタをクリアして(ステップ1017)そ
のルーチンを終了する。
【0047】上述のように、F/B制御量が上限ガード
に張り付き、目標回転数tNeが現在のエンジン回転数
Neより大きい場合は、スロットル開度が小さ過ぎるこ
とを意味する。従って、基準位置学習値がより小さな値
に誤って設定されている可能性があるため、基準位置学
習値がより大きくなるように更新する(上記のステップ
1003〜1008)。また、F/B制御量が下限ガー
ドに張り付き、目標回転数tNeが現在のエンジン回転
数Neより小さい場合は、スロットル開度が大き過ぎる
ことを意味する。従って、基準位置学習値がより大きな
値に誤って設定されている可能性があるため、基準位置
学習値がより小さくなるように更新する(上記のステッ
プ1011〜1016)。以下、図11(a)(b)お
よび図12(a)(b)を参照して、スロットル制御お
よび基準位置学習位置の補正を説明する。
に張り付き、目標回転数tNeが現在のエンジン回転数
Neより大きい場合は、スロットル開度が小さ過ぎるこ
とを意味する。従って、基準位置学習値がより小さな値
に誤って設定されている可能性があるため、基準位置学
習値がより大きくなるように更新する(上記のステップ
1003〜1008)。また、F/B制御量が下限ガー
ドに張り付き、目標回転数tNeが現在のエンジン回転
数Neより小さい場合は、スロットル開度が大き過ぎる
ことを意味する。従って、基準位置学習値がより大きな
値に誤って設定されている可能性があるため、基準位置
学習値がより小さくなるように更新する(上記のステッ
プ1011〜1016)。以下、図11(a)(b)お
よび図12(a)(b)を参照して、スロットル制御お
よび基準位置学習位置の補正を説明する。
【0048】図11(a)および(b)は、基準位置学
習値としてスロットル全閉学習値を用いた場合に、F/
B制御量が上限ガードに張り付き、目標回転数tNeが
現在のエンジン回転数Neより大きい場合のスロットル
制御を示している。図11(a)はスロットル全閉値の
補正を行わない場合、図11(b)はスロットル全閉値
の補正を行う場合のスロットル制御およびエンジン回転
数の変化を示している。
習値としてスロットル全閉学習値を用いた場合に、F/
B制御量が上限ガードに張り付き、目標回転数tNeが
現在のエンジン回転数Neより大きい場合のスロットル
制御を示している。図11(a)はスロットル全閉値の
補正を行わない場合、図11(b)はスロットル全閉値
の補正を行う場合のスロットル制御およびエンジン回転
数の変化を示している。
【0049】図11(a)に示されるように、スロット
ル全閉学習値が、真値よりも小さい側に誤って設定され
ていると、F/B項(正)が大きくなり上限ガードにま
で至っても、エンジン回転数Neが目標回転数tNeに
到達できない。しかし、図11(b)に示されるよう
に、F/B項が上限ガードに達し(時刻t7)、その状
態が所定時間継続した段階でスロットル全閉学習値が異
常であると判断し、上述のように図10に示すルーチン
に従ってスロットル全閉学習値を補正する(時刻t8お
よび時刻t9)ことにより、エンジン回転数Neを上げ
て目標回転数tNeに一致させることができる。尚、図
11(b)には、図10に示すルーチンが2回実行さ
れ、所定の補正量γずつ2回の補正が行われた場合を示
している。
ル全閉学習値が、真値よりも小さい側に誤って設定され
ていると、F/B項(正)が大きくなり上限ガードにま
で至っても、エンジン回転数Neが目標回転数tNeに
到達できない。しかし、図11(b)に示されるよう
に、F/B項が上限ガードに達し(時刻t7)、その状
態が所定時間継続した段階でスロットル全閉学習値が異
常であると判断し、上述のように図10に示すルーチン
に従ってスロットル全閉学習値を補正する(時刻t8お
よび時刻t9)ことにより、エンジン回転数Neを上げ
て目標回転数tNeに一致させることができる。尚、図
11(b)には、図10に示すルーチンが2回実行さ
れ、所定の補正量γずつ2回の補正が行われた場合を示
している。
【0050】図12(a)および(b)は、基準位置学
習値としてスロットル全閉学習値を用いた場合に、F/
B制御量が下限ガードに張り付き、目標回転数tNeが
現在のエンジン回転数Neより小さい場合のスロットル
制御を示している。図12(a)はスロットル全閉値の
補正を行わない場合、図12(b)はスロットル全閉値
の補正を行う場合のスロットル制御およびエンジン回転
数の変化を示している。
習値としてスロットル全閉学習値を用いた場合に、F/
B制御量が下限ガードに張り付き、目標回転数tNeが
現在のエンジン回転数Neより小さい場合のスロットル
制御を示している。図12(a)はスロットル全閉値の
補正を行わない場合、図12(b)はスロットル全閉値
の補正を行う場合のスロットル制御およびエンジン回転
数の変化を示している。
【0051】図12(a)に示されるように、スロット
ル全閉学習値が、真値よりも大きい側に誤って設定され
ていると、F/B項(負)が小さくなり下限ガードにま
で至っても、エンジン回転数Neが目標回転数tNeに
到達できない。しかし、図12(b)に示されるよう
に、F/B項が下限ガードに達し(時刻t10)、その状
態が所定時間継続した段階でスロットル全閉学習値が異
常であると判断し、上述のように図10に示すルーチン
に従ってスロットル全閉学習値を補正する(時刻t11よ
び時刻t12)ことにより、エンジン回転数Neを下げて
目標回転数tNeに一致させることができる。尚、図1
2(b)には、図10に示すルーチンが2回実行され、
所定の補正量−γずつ2回の補正が行われた場合を示し
ている。
ル全閉学習値が、真値よりも大きい側に誤って設定され
ていると、F/B項(負)が小さくなり下限ガードにま
で至っても、エンジン回転数Neが目標回転数tNeに
到達できない。しかし、図12(b)に示されるよう
に、F/B項が下限ガードに達し(時刻t10)、その状
態が所定時間継続した段階でスロットル全閉学習値が異
常であると判断し、上述のように図10に示すルーチン
に従ってスロットル全閉学習値を補正する(時刻t11よ
び時刻t12)ことにより、エンジン回転数Neを下げて
目標回転数tNeに一致させることができる。尚、図1
2(b)には、図10に示すルーチンが2回実行され、
所定の補正量−γずつ2回の補正が行われた場合を示し
ている。
【0052】(実施形態2)実施形態2においては、ス
ロットル制御装置100が、ISC制御量として学習制
御量(学習項)を用いて基準位置学習値(OTP)を更
新する場合を説明する。基準位置学習値が正常な値であ
れば、他の異常がない限り、学習項が所定範囲を越えて
大きくなることはない。従って、学習項が所定範囲より
も大きい場合、基準位置学習位置が誤りであると判断し
て、基準位置学習値を更新(補正)する。本実施形態に
おいては、所定範囲として、学習上限ガードおよび学習
下限ガードを用いている。
ロットル制御装置100が、ISC制御量として学習制
御量(学習項)を用いて基準位置学習値(OTP)を更
新する場合を説明する。基準位置学習値が正常な値であ
れば、他の異常がない限り、学習項が所定範囲を越えて
大きくなることはない。従って、学習項が所定範囲より
も大きい場合、基準位置学習位置が誤りであると判断し
て、基準位置学習値を更新(補正)する。本実施形態に
おいては、所定範囲として、学習上限ガードおよび学習
下限ガードを用いている。
【0053】学習項に基づく基準位置学習値の更新は、
既に実施形態1において図10を参照しながら説明した
F/B項に基づく基準位置学習値の更新とほぼ同様であ
る。図10の基準位置学習値の更新ルーチンにおいて、
ステップ1002およびステップ1010の判定結果が
否であり(即ち、F/B項は上下限ガードには張り付い
ていない)、ステップ1003あるいはステップ101
1において学習項が上限ガードあるいは下限ガードのい
ずれかに張り付いている場合である。図10のフローチ
ャートにおけるステップ1004あるいはステップ10
12以降(基準位置学習値更新)の処理は、実施形態1
の場合と同様に行われる。
既に実施形態1において図10を参照しながら説明した
F/B項に基づく基準位置学習値の更新とほぼ同様であ
る。図10の基準位置学習値の更新ルーチンにおいて、
ステップ1002およびステップ1010の判定結果が
否であり(即ち、F/B項は上下限ガードには張り付い
ていない)、ステップ1003あるいはステップ101
1において学習項が上限ガードあるいは下限ガードのい
ずれかに張り付いている場合である。図10のフローチ
ャートにおけるステップ1004あるいはステップ10
12以降(基準位置学習値更新)の処理は、実施形態1
の場合と同様に行われる。
【0054】学習制御が行われるISC制御の場合、基
準位置学習値の誤りは、そのISC制御においてエンジ
ン回転数を目標回転数に一致させることができなくなる
だけでなく、更に次回の始動時においても以下のような
問題を引き起こす。
準位置学習値の誤りは、そのISC制御においてエンジ
ン回転数を目標回転数に一致させることができなくなる
だけでなく、更に次回の始動時においても以下のような
問題を引き起こす。
【0055】上記(6)において説明したように、学習処
理においては、フィードバック制御量(F/B項)が所
定の範囲(判定値1および判定値2)を越えた場合、F
/B項による補正量を学習項側に吸収させている(図8
のステップ804)。従って、基準位置学習値が誤って
いるためにF/B項の補正量が大きくなり、その結果と
して大きくなった学習項の補正量が、ISC学習値とし
て記憶される。即ち、基準位置学習値が誤ったままIS
C制御が行われると、その誤りがISC学習値として記
憶されることになる。
理においては、フィードバック制御量(F/B項)が所
定の範囲(判定値1および判定値2)を越えた場合、F
/B項による補正量を学習項側に吸収させている(図8
のステップ804)。従って、基準位置学習値が誤って
いるためにF/B項の補正量が大きくなり、その結果と
して大きくなった学習項の補正量が、ISC学習値とし
て記憶される。即ち、基準位置学習値が誤ったままIS
C制御が行われると、その誤りがISC学習値として記
憶されることになる。
【0056】図13(a)は、基準位置学習値(スロッ
トル全閉学習値)の補正が行われない場合のISC制御
の様子を示している。ここでは、基準位置学習値が開側
に誤っている場合を例として説明する。図13(a)に
示すように、F/B項は、エンジン回転数Neを目標回
転数tNeに下げるために継続して小さくなり、それに
伴って学習項も小さくなるように補正される。学習項が
下限ガードに張り付いた後も、F/B項は小さくなり続
けるが、目標回転数を実現することはできない。この状
態でICS制御が終了すると、ISC学習値は、開側に
誤っていた基準位置学習値を反映して小さな値(この場
合は下限ガード値)となる。
トル全閉学習値)の補正が行われない場合のISC制御
の様子を示している。ここでは、基準位置学習値が開側
に誤っている場合を例として説明する。図13(a)に
示すように、F/B項は、エンジン回転数Neを目標回
転数tNeに下げるために継続して小さくなり、それに
伴って学習項も小さくなるように補正される。学習項が
下限ガードに張り付いた後も、F/B項は小さくなり続
けるが、目標回転数を実現することはできない。この状
態でICS制御が終了すると、ISC学習値は、開側に
誤っていた基準位置学習値を反映して小さな値(この場
合は下限ガード値)となる。
【0057】次回の始動時においては、IGオン時の学
習実行により基準位置学習値(スロットル全閉学習値)
が更新されるため(図3の時刻t3)、基準位置学習値
は実質的に真の基準位置に設定される(図14
(a))。このとき、学習値は前回のISC制御におけ
る開側に誤った基準位置学習値に合わせて小さく設定さ
れている。図4に示されるように、始動時のスロットル
目標開度は各補正項の加算値として決定されるため(ス
テップ407およびステップ408)、エンジン始動時
の目標開度が本来あるべき開度より小さく決定されてし
まう。その結果、図14(a)に示されるように、エン
ジン始動時におけるエンジン回転数Neが目標回転数t
Neに上がらなくなる。
習実行により基準位置学習値(スロットル全閉学習値)
が更新されるため(図3の時刻t3)、基準位置学習値
は実質的に真の基準位置に設定される(図14
(a))。このとき、学習値は前回のISC制御におけ
る開側に誤った基準位置学習値に合わせて小さく設定さ
れている。図4に示されるように、始動時のスロットル
目標開度は各補正項の加算値として決定されるため(ス
テップ407およびステップ408)、エンジン始動時
の目標開度が本来あるべき開度より小さく決定されてし
まう。その結果、図14(a)に示されるように、エン
ジン始動時におけるエンジン回転数Neが目標回転数t
Neに上がらなくなる。
【0058】図13(b)は、本発明のスロットル制御
装置100により、基準位置学習値(スロットル全閉学
習値)の補正を行った場合のISC制御の様子を示して
いる。図13(a)の場合と同様、基準位置学習値は開
側に誤っているとする。図13(b)に示すように、F
/B項は、エンジン回転数Neを目標回転数tNeに下
げるために継続して小さくなり、それに伴って学習項も
小さくなるように補正される。学習項が下限ガードに張
り付き、所定の継続時間後に、基準位置学習値の補正が
行われる(時刻t13)。その後、閉側補正された基準位
置学習値を基づいてF/B制御および学習制御が実行さ
れるため、学習項が増加し、それに伴ってF/B項も増
加する。尚、図13(b)には、基準位置学習値補正を
3回実行(時刻t13、t14およびt15)することによっ
て基準位置学習値が実質的にその真の基準位置にまで補
正された場合を示している。
装置100により、基準位置学習値(スロットル全閉学
習値)の補正を行った場合のISC制御の様子を示して
いる。図13(a)の場合と同様、基準位置学習値は開
側に誤っているとする。図13(b)に示すように、F
/B項は、エンジン回転数Neを目標回転数tNeに下
げるために継続して小さくなり、それに伴って学習項も
小さくなるように補正される。学習項が下限ガードに張
り付き、所定の継続時間後に、基準位置学習値の補正が
行われる(時刻t13)。その後、閉側補正された基準位
置学習値を基づいてF/B制御および学習制御が実行さ
れるため、学習項が増加し、それに伴ってF/B項も増
加する。尚、図13(b)には、基準位置学習値補正を
3回実行(時刻t13、t14およびt15)することによっ
て基準位置学習値が実質的にその真の基準位置にまで補
正された場合を示している。
【0059】上記の基準位置学習値補正により、ISC
制御が終了するまでに、基準位置学習値は真の基準位置
に設定されるため、学習値もそれに応じた値が記憶され
る。従って、図14(b)に示すように、次回のエンジ
ン始動時においては、スロットル目標開度は正しいIS
C学習値に基づいて算出され、エンジン回転数Neを目
標回転数tNeに上げることができる。
制御が終了するまでに、基準位置学習値は真の基準位置
に設定されるため、学習値もそれに応じた値が記憶され
る。従って、図14(b)に示すように、次回のエンジ
ン始動時においては、スロットル目標開度は正しいIS
C学習値に基づいて算出され、エンジン回転数Neを目
標回転数tNeに上げることができる。
【0060】(実施形態3)実施形態3においては、ス
ロットル制御装置100が、ISC制御時において、I
SC制御装置の目標回転速度が変化していない状態にお
けるスロットル開度と吸入空気量との関係が所定範囲外
か否かを判断することにより、基準位置学習値を更新す
る場合を説明する。判断の結果、スロットル開度と吸入
空気量との関係が所定の範囲外にあると判断されたと
き、基準位置学習値が補正される。
ロットル制御装置100が、ISC制御時において、I
SC制御装置の目標回転速度が変化していない状態にお
けるスロットル開度と吸入空気量との関係が所定範囲外
か否かを判断することにより、基準位置学習値を更新す
る場合を説明する。判断の結果、スロットル開度と吸入
空気量との関係が所定の範囲外にあると判断されたと
き、基準位置学習値が補正される。
【0061】エンジンの目標回転速度が変化しない状態
では、基準位置学習値が正常であれば、スロットル開度
と吸入空気量との関係は、所定の特性曲線から得られる
所定範囲内となる。本実施形態においては、スロットル
開度と吸入空気量との関係が所定の特性範囲を外れる場
合、基準位置学習値が誤りであると判断して、基準位置
学習値を補正(更新)する。以下、図面を参照しながら
本実施形態をより詳細に説明する。
では、基準位置学習値が正常であれば、スロットル開度
と吸入空気量との関係は、所定の特性曲線から得られる
所定範囲内となる。本実施形態においては、スロットル
開度と吸入空気量との関係が所定の特性範囲を外れる場
合、基準位置学習値が誤りであると判断して、基準位置
学習値を補正(更新)する。以下、図面を参照しながら
本実施形態をより詳細に説明する。
【0062】図15は、本実施形態による基準位置学習
値の補正ルーチンを示すフローチャートである。ISC
制御において目標回転速度が変化していない状態、即
ち、ISC制御が安定した状態にあることの判定は、以
下のようにして行う。まず、アイドル時であることを判
定し(ステップ1501)、水温が所定値以上(例え
ば、水温THW≧80℃)であること(ステップ150
2)、スロットル開度変化(VTAi−VTAi-1)の絶
対値が所定値以下であること(ステップ1503)、お
よび空気量変化(Gai−Gai-1)の絶対値が所定値以
下であること(ステップ1504)を判定する。
値の補正ルーチンを示すフローチャートである。ISC
制御において目標回転速度が変化していない状態、即
ち、ISC制御が安定した状態にあることの判定は、以
下のようにして行う。まず、アイドル時であることを判
定し(ステップ1501)、水温が所定値以上(例え
ば、水温THW≧80℃)であること(ステップ150
2)、スロットル開度変化(VTAi−VTAi-1)の絶
対値が所定値以下であること(ステップ1503)、お
よび空気量変化(Gai−Gai-1)の絶対値が所定値以
下であること(ステップ1504)を判定する。
【0063】これらの判定に用いられる値は、対応する
各センサ(水温センサ、スロットルセンサ、および空気
量センサ)の検出値から得られる。尚、スロットル開度
VTAおよび空気量Gaのサフィックスiは現在のルー
チンにおける値を示し、サフィックスi−1は前回のル
ーチンにおける値を示す。
各センサ(水温センサ、スロットルセンサ、および空気
量センサ)の検出値から得られる。尚、スロットル開度
VTAおよび空気量Gaのサフィックスiは現在のルー
チンにおける値を示し、サフィックスi−1は前回のル
ーチンにおける値を示す。
【0064】図15に示されるように、これらの条件が
所定時間継続しているかが判定された後(ステップ15
05)、基準位置学習値の補正処理が実行される。上記
のステップ1501〜ステップ1505のうち1つでも
条件が満たされない場合は、処理を行わずにルーチンを
終了する。
所定時間継続しているかが判定された後(ステップ15
05)、基準位置学習値の補正処理が実行される。上記
のステップ1501〜ステップ1505のうち1つでも
条件が満たされない場合は、処理を行わずにルーチンを
終了する。
【0065】ステップ1501〜ステップ1505の条
件が満たされた場合、ステップ1506において、予め
求められているスロットル開度−空気量特性曲線(マッ
プ)を用い、現在の空気量Gaに相当するスロットル開
度VTAを算出する(ステップ1506)。図16は、
スロットル開度−空気量特性曲線(マップ)の一例を示
している。図16において、特性曲線30は、スロット
ル全閉位置を基準としたスロットル開度−空気量特性を
示し、特性曲線31および32は、それぞれ、スロット
ル全閉位置+aおよびスロットル全閉位置−aを基準と
した場合のスロットル開度−空気量特性を示している。
件が満たされた場合、ステップ1506において、予め
求められているスロットル開度−空気量特性曲線(マッ
プ)を用い、現在の空気量Gaに相当するスロットル開
度VTAを算出する(ステップ1506)。図16は、
スロットル開度−空気量特性曲線(マップ)の一例を示
している。図16において、特性曲線30は、スロット
ル全閉位置を基準としたスロットル開度−空気量特性を
示し、特性曲線31および32は、それぞれ、スロット
ル全閉位置+aおよびスロットル全閉位置−aを基準と
した場合のスロットル開度−空気量特性を示している。
【0066】空気量センサによって得られる値Gaによ
り、特性マップ上の対応するスロットル開度VTAmを
求めることができる。一方、スロットルセンサからはス
ロットル開度VTAiが得られる。上述のように、基準
位置学習値が正常であれば、スロットル開度VTAiと
吸入空気量Gaとの関係は、所定範囲、例えば、図16
の特性曲線30を中心として、特性曲線31および32
の間の範囲にあると考えられる。
り、特性マップ上の対応するスロットル開度VTAmを
求めることができる。一方、スロットルセンサからはス
ロットル開度VTAiが得られる。上述のように、基準
位置学習値が正常であれば、スロットル開度VTAiと
吸入空気量Gaとの関係は、所定範囲、例えば、図16
の特性曲線30を中心として、特性曲線31および32
の間の範囲にあると考えられる。
【0067】特性マップ上の値VTAmとスロットルセ
ンサからの値VTAiとの差dltaを求め(ステップ
1507)、差dltaの値を所定の下限ガードおよび
上限ガードの値と比較する(ステップ1508およびス
テップ1509)。差dltaの値が所定の下限ガード
値よりも小さい場合には下限ガード値によって置き換え
(ステップ1510)、差dltaの値が上限ガード値
より大きい場合には上限ガード値によって置き換える
(ステップ1511)。
ンサからの値VTAiとの差dltaを求め(ステップ
1507)、差dltaの値を所定の下限ガードおよび
上限ガードの値と比較する(ステップ1508およびス
テップ1509)。差dltaの値が所定の下限ガード
値よりも小さい場合には下限ガード値によって置き換え
(ステップ1510)、差dltaの値が上限ガード値
より大きい場合には上限ガード値によって置き換える
(ステップ1511)。
【0068】このようにして求めた差dltaの絶対値
を所定値と比較し(ステップ1512)、この絶対値が
所定値より大きい(例えば、図16の特性曲線31およ
び32間の範囲を外れる)場合には、差dltaの値か
ら基準位置学習値の補正量を算出する(ステップ151
3)。基準位置学習値の補正量は、例えば、差dlta
の値毎に補正量を設定したマップを作成し、このマップ
から求めることができる。
を所定値と比較し(ステップ1512)、この絶対値が
所定値より大きい(例えば、図16の特性曲線31およ
び32間の範囲を外れる)場合には、差dltaの値か
ら基準位置学習値の補正量を算出する(ステップ151
3)。基準位置学習値の補正量は、例えば、差dlta
の値毎に補正量を設定したマップを作成し、このマップ
から求めることができる。
【0069】ステップ1513で求めた補正量により、
基準位置学習値i-1を更新し、現在の基準位置学習値iを
求める(ステップ1514)。現在の基準位置学習値を
所定の下限ガードおよび上限ガードの値と比較する(ス
テップ1515およびステップ1516)。現在の基準
位置学習値が所定の下限ガード値よりも小さい場合には
下限ガード値によって置き換え(ステップ1517)、
現在の基準位置学習値が上限ガード値より大きい場合に
は上限ガード値によって置き換える(ステップ151
8)。
基準位置学習値i-1を更新し、現在の基準位置学習値iを
求める(ステップ1514)。現在の基準位置学習値を
所定の下限ガードおよび上限ガードの値と比較する(ス
テップ1515およびステップ1516)。現在の基準
位置学習値が所定の下限ガード値よりも小さい場合には
下限ガード値によって置き換え(ステップ1517)、
現在の基準位置学習値が上限ガード値より大きい場合に
は上限ガード値によって置き換える(ステップ151
8)。
【0070】(実施形態4)実施形態4においては、ス
ロットルバルブが全閉位置近傍にある場合の基準位置学
習値の補正を説明する。図2に示されるように、スロッ
トルボデーの所定位置には、スロットルバルブの全開ス
トッパ17および全閉ストッパ18が設けられている。
スロットルバルブ20がいずれかのストッパに当接して
いれば、その時のスロットルセンサ16からのスロット
ル開度信号は、ストッパ位置の開度を示す。本実施形態
では、このことを利用して、スロットルバルブが全閉ス
トッパに当接した状態が判定された時に、基準位置学習
値(スロットル全閉位置)の更新(修正)を行う。
ロットルバルブが全閉位置近傍にある場合の基準位置学
習値の補正を説明する。図2に示されるように、スロッ
トルボデーの所定位置には、スロットルバルブの全開ス
トッパ17および全閉ストッパ18が設けられている。
スロットルバルブ20がいずれかのストッパに当接して
いれば、その時のスロットルセンサ16からのスロット
ル開度信号は、ストッパ位置の開度を示す。本実施形態
では、このことを利用して、スロットルバルブが全閉ス
トッパに当接した状態が判定された時に、基準位置学習
値(スロットル全閉位置)の更新(修正)を行う。
【0071】図17は、実施形態4による基準位置学習
値の更新ルーチンを示すフローチャートであり、スロッ
トルバルブが全閉ストッパに当接した場合の補正を示し
ている。まず、スロットルバルブが全閉ストッパに当接
しているかどうかは以下のようにして判定される。ステ
ップ1701において、スロットルバルブの目標開度位
置と全閉ストッパ位置との差の絶対値が所定値より小さ
いかを判定する。この差の絶対値が所定値より小さけれ
ば、スロットルバルブは全閉ストッパ近傍にあると判断
される。モータの電源電圧から、通常のスロットル制御
におけるモータ駆動の最大デューティー比(MAX D
uty)を算出し(ステップ1702)、現在のモータ
のデューティー比(閉側)を最大デューティー比と比較
する(ステップ1703)。現在のモータのデューティ
ー比が最大デューティー比以上である状態が所定時間継
続した場合(ステップ1704およびステップ170
5)、基準位置学習値をスロットルセンサから得られる
現在のスロットル開度とする(ステップ1706)。こ
こで、基準位置学習値は全閉ストッパ位置である。ま
た、ステップ1704におけるカウントアップは、例え
ば駆動モータのデューティー比の増加に伴う過電流(閉
側)をカウントしてもよい。
値の更新ルーチンを示すフローチャートであり、スロッ
トルバルブが全閉ストッパに当接した場合の補正を示し
ている。まず、スロットルバルブが全閉ストッパに当接
しているかどうかは以下のようにして判定される。ステ
ップ1701において、スロットルバルブの目標開度位
置と全閉ストッパ位置との差の絶対値が所定値より小さ
いかを判定する。この差の絶対値が所定値より小さけれ
ば、スロットルバルブは全閉ストッパ近傍にあると判断
される。モータの電源電圧から、通常のスロットル制御
におけるモータ駆動の最大デューティー比(MAX D
uty)を算出し(ステップ1702)、現在のモータ
のデューティー比(閉側)を最大デューティー比と比較
する(ステップ1703)。現在のモータのデューティ
ー比が最大デューティー比以上である状態が所定時間継
続した場合(ステップ1704およびステップ170
5)、基準位置学習値をスロットルセンサから得られる
現在のスロットル開度とする(ステップ1706)。こ
こで、基準位置学習値は全閉ストッパ位置である。ま
た、ステップ1704におけるカウントアップは、例え
ば駆動モータのデューティー比の増加に伴う過電流(閉
側)をカウントしてもよい。
【0072】そして、継続時間を計測するカウンタをク
リアした後(ステップ1707)、基準位置学習値を所
定の下限ガードおよび上限ガードの値と比較する(ステ
ップ1708およびステップ1709)。基準位置学習
値が所定の下限ガード値よりも小さい場合には下限ガー
ド値によって置き換え(ステップ1710)、現在の基
準位置学習値が上限ガード値より大きい場合には上限ガ
ード値によって置き換え(ステップ1711)、補正ル
ーチンを終了する。
リアした後(ステップ1707)、基準位置学習値を所
定の下限ガードおよび上限ガードの値と比較する(ステ
ップ1708およびステップ1709)。基準位置学習
値が所定の下限ガード値よりも小さい場合には下限ガー
ド値によって置き換え(ステップ1710)、現在の基
準位置学習値が上限ガード値より大きい場合には上限ガ
ード値によって置き換え(ステップ1711)、補正ル
ーチンを終了する。
【0073】ステップ1701およびステップ1703
のいずれかにおいてスロットルバルブが全閉ストッパに
当接しているための判定条件が満たされない場合には、
上記カウンタをクリアして(ステップ1707)、上限
下限ガード処理を行い(ステップ1708〜171
1)、補正ルーチンを終了する。また、スロットルバル
ブが全閉ストッパに当接していると判定されたが、ステ
ップ1705においてまだ所定時間が経過していないと
判定された場合は、カウンタをクリアせずに上限下限ガ
ード処理(ステップ1708〜1711)を行って補正
ルーチンを終了する。
のいずれかにおいてスロットルバルブが全閉ストッパに
当接しているための判定条件が満たされない場合には、
上記カウンタをクリアして(ステップ1707)、上限
下限ガード処理を行い(ステップ1708〜171
1)、補正ルーチンを終了する。また、スロットルバル
ブが全閉ストッパに当接していると判定されたが、ステ
ップ1705においてまだ所定時間が経過していないと
判定された場合は、カウンタをクリアせずに上限下限ガ
ード処理(ステップ1708〜1711)を行って補正
ルーチンを終了する。
【0074】(実施形態5)実施形態5においては、ス
ロットルバルブが全開位置近傍にある場合の基準位置学
習値の補正を説明する。本実施形態においては、スロッ
トルバルブ全開ストッパに当接していると判定された時
に、基準位置学習値(スロットル全閉位置)の更新(修
正)を行う。
ロットルバルブが全開位置近傍にある場合の基準位置学
習値の補正を説明する。本実施形態においては、スロッ
トルバルブ全開ストッパに当接していると判定された時
に、基準位置学習値(スロットル全閉位置)の更新(修
正)を行う。
【0075】図18は、実施形態5による基準位置学習
値の更新ルーチンを示すフローチャートであり、スロッ
トルバルブが全開ストッパに当接した場合の補正を示し
ている。まず、スロットルバルブが全開ストッパに当接
しているかどうかは以下のようにして判定される。ステ
ップ1801において、スロットルバルブの目標開度位
置と全開ストッパ位置との差の絶対値が所定値より小さ
いかを判定する。この差の絶対値が所定値より小さけれ
ば、スロットルバルブは全開ストッパ近傍にあると判断
される。モータの電源電圧から、通常のスロットル制御
におけるモータ駆動の最大デューティー比(MAX D
uty)を算出し(ステップ1802)、現在のモータ
のデューティー比(開側)を最大デューティー比と比較
する(ステップ1803)。現在のモータのデューティ
ー比が最大デューティー比以上である状態が所定時間継
続した場合(ステップ1804およびステップ180
5)、基準位置学習値の補正量i-1を所定の値δだけ増
加させ、現在の補正量iを得る(ステップ1806)。
ここで、基準位置学習値は、例えば全閉ストッパ位置で
ある。尚、ステップ1804におけるカウントアップ
は、例えば駆動モータのデューティー比の増加に伴う過
電流(開側)をカウントしてもよい。
値の更新ルーチンを示すフローチャートであり、スロッ
トルバルブが全開ストッパに当接した場合の補正を示し
ている。まず、スロットルバルブが全開ストッパに当接
しているかどうかは以下のようにして判定される。ステ
ップ1801において、スロットルバルブの目標開度位
置と全開ストッパ位置との差の絶対値が所定値より小さ
いかを判定する。この差の絶対値が所定値より小さけれ
ば、スロットルバルブは全開ストッパ近傍にあると判断
される。モータの電源電圧から、通常のスロットル制御
におけるモータ駆動の最大デューティー比(MAX D
uty)を算出し(ステップ1802)、現在のモータ
のデューティー比(開側)を最大デューティー比と比較
する(ステップ1803)。現在のモータのデューティ
ー比が最大デューティー比以上である状態が所定時間継
続した場合(ステップ1804およびステップ180
5)、基準位置学習値の補正量i-1を所定の値δだけ増
加させ、現在の補正量iを得る(ステップ1806)。
ここで、基準位置学習値は、例えば全閉ストッパ位置で
ある。尚、ステップ1804におけるカウントアップ
は、例えば駆動モータのデューティー比の増加に伴う過
電流(開側)をカウントしてもよい。
【0076】そして、継続時間を計測するカウンタをク
リアした後(ステップ1807)、ステップ1806で
求めた補正量iによって、ベース基準位置学習値(本制
御開始前に学習した基準位置学習値)を補正し(補正量
分閉側にずらす)、現在の基準位置学習値を得る(ステ
ップ1808)。得られた基準位置学習値を所定の下限
ガードおよび上限ガードの値と比較し(ステップ180
9およびステップ1810)、基準位置学習値が所定の
下限ガード値よりも小さい場合には下限ガード値によっ
て置き換え(ステップ1811)、現在の基準位置学習
値が上限ガード値より大きい場合には上限ガード値によ
って置き換えて(ステップ1812)、補正ルーチンを
終了する。
リアした後(ステップ1807)、ステップ1806で
求めた補正量iによって、ベース基準位置学習値(本制
御開始前に学習した基準位置学習値)を補正し(補正量
分閉側にずらす)、現在の基準位置学習値を得る(ステ
ップ1808)。得られた基準位置学習値を所定の下限
ガードおよび上限ガードの値と比較し(ステップ180
9およびステップ1810)、基準位置学習値が所定の
下限ガード値よりも小さい場合には下限ガード値によっ
て置き換え(ステップ1811)、現在の基準位置学習
値が上限ガード値より大きい場合には上限ガード値によ
って置き換えて(ステップ1812)、補正ルーチンを
終了する。
【0077】ステップ1801およびステップ1803
のいずれかにおいてスロットルバルブが全開ストッパに
当接しているための判定条件が満たされない場合には、
上記カウンタをクリアし、かつ補正量をゼロにリセット
して(ステップ1813)、上限下限ガード処理を行い
(ステップ1809〜1812)、補正ルーチンを終了
する。また、スロットルバルブが全開ストッパに当接し
ていると判定されたが、ステップ1805においてまだ
所定時間が経過していないと判定された場合は、カウン
タをクリアせずに上限下限ガード処理(ステップ180
9〜1812)を行って補正ルーチンを終了する。
のいずれかにおいてスロットルバルブが全開ストッパに
当接しているための判定条件が満たされない場合には、
上記カウンタをクリアし、かつ補正量をゼロにリセット
して(ステップ1813)、上限下限ガード処理を行い
(ステップ1809〜1812)、補正ルーチンを終了
する。また、スロットルバルブが全開ストッパに当接し
ていると判定されたが、ステップ1805においてまだ
所定時間が経過していないと判定された場合は、カウン
タをクリアせずに上限下限ガード処理(ステップ180
9〜1812)を行って補正ルーチンを終了する。
【0078】上述の実施形態4および5で判定した駆動
モータのデューティー比の増加による過電流は、スロッ
トル制御システムの異常(例えばモータのロックなど)
によっても生じ得る。本発明のスロットル制御装置10
0によれば、基準位置学習値に誤りがあるのかそれとも
スロットル制御システムの異常であるのかが判別でき
る。即ち、基準位置学習値を補正しても異常が解消しな
い場合や、基準位置学習値の補正量が所定値を越えた場
合にスロットル制御システムの異常であると確実に判断
できる。従って、システム異常の検出精度をも向上でき
る。
モータのデューティー比の増加による過電流は、スロッ
トル制御システムの異常(例えばモータのロックなど)
によっても生じ得る。本発明のスロットル制御装置10
0によれば、基準位置学習値に誤りがあるのかそれとも
スロットル制御システムの異常であるのかが判別でき
る。即ち、基準位置学習値を補正しても異常が解消しな
い場合や、基準位置学習値の補正量が所定値を越えた場
合にスロットル制御システムの異常であると確実に判断
できる。従って、システム異常の検出精度をも向上でき
る。
【0079】(実施形態6)上述の実施形態4および5
においては、スロットルバルブが全閉位置あるいは全開
位置近傍にある場合に、スロットルバルブが全閉ストッ
パあるいは全開ストッパに当接していることモータ駆動
のデューティー比に基づいて判定していた。本実施形態
においては、スロットルバルブの目標開度とスロットル
センサの出力値との間に所定値以上の差があるにもかか
わらず、スロットルセンサの出力値が変化しない場合に
スロットルバルブが全閉ストッパあるいは全開ストッパ
に当接していると判定する。実施形態6では、スロット
ルバルブが全閉ストッパに当接している場合の基準位置
学習値の補正について説明する。
においては、スロットルバルブが全閉位置あるいは全開
位置近傍にある場合に、スロットルバルブが全閉ストッ
パあるいは全開ストッパに当接していることモータ駆動
のデューティー比に基づいて判定していた。本実施形態
においては、スロットルバルブの目標開度とスロットル
センサの出力値との間に所定値以上の差があるにもかか
わらず、スロットルセンサの出力値が変化しない場合に
スロットルバルブが全閉ストッパあるいは全開ストッパ
に当接していると判定する。実施形態6では、スロット
ルバルブが全閉ストッパに当接している場合の基準位置
学習値の補正について説明する。
【0080】図19は、実施形態6による基準位置学習
値の更新ルーチンを示すフローチャートである。まず、
スロットルバルブが全閉ストッパに当接しているかどう
かは以下のようにして判定される。ステップ1901に
おいて、スロットルバルブの目標開度位置と全閉ストッ
パ位置との差の絶対値が所定値より小さいかを判定す
る。この差の絶対値が所定値より小さければ、スロット
ルバルブは全閉ストッパ近傍にあると判断される。次
に、スロットルバルブの目標開度とスロットルセンサの
出力値との差の絶対値が所定値より小さいかを判定し
(ステップ1902)、さらに所定時間内におけるスロ
ットルセンサの出力値の変化(前回のスロットルセンサ
出力値i-1と今回のスロットルセンサ出力値iとの差の絶
対値)が所定値より小さいかを判定する(ステップ19
03)。
値の更新ルーチンを示すフローチャートである。まず、
スロットルバルブが全閉ストッパに当接しているかどう
かは以下のようにして判定される。ステップ1901に
おいて、スロットルバルブの目標開度位置と全閉ストッ
パ位置との差の絶対値が所定値より小さいかを判定す
る。この差の絶対値が所定値より小さければ、スロット
ルバルブは全閉ストッパ近傍にあると判断される。次
に、スロットルバルブの目標開度とスロットルセンサの
出力値との差の絶対値が所定値より小さいかを判定し
(ステップ1902)、さらに所定時間内におけるスロ
ットルセンサの出力値の変化(前回のスロットルセンサ
出力値i-1と今回のスロットルセンサ出力値iとの差の絶
対値)が所定値より小さいかを判定する(ステップ19
03)。
【0081】ステップ1901〜ステップ1903の判
定条件が全て満たされた場合にスロットルバルブが全閉
ストッパに当接していると判定し、その状態が所定時間
経過した場合に(ステップ1904およびステップ19
05)、現在の基準位置学習値をスロットルセンサから
得られる現在のスロットル開度(全閉ストッパ位置)と
する(ステップ1906)。
定条件が全て満たされた場合にスロットルバルブが全閉
ストッパに当接していると判定し、その状態が所定時間
経過した場合に(ステップ1904およびステップ19
05)、現在の基準位置学習値をスロットルセンサから
得られる現在のスロットル開度(全閉ストッパ位置)と
する(ステップ1906)。
【0082】そして、継続時間を計測するカウンタをク
リアした後(ステップ1907)、基準位置学習値を所
定の下限ガードおよび上限ガードの値と比較する(ステ
ップ1908およびステップ1909)。基準位置学習
値が所定の下限ガード値よりも小さい場合には下限ガー
ド値によって置き換え(ステップ1910)、現在の基
準位置学習値が上限ガード値より大きい場合には上限ガ
ード値によって置き換え(ステップ1911)、補正ル
ーチンを終了する。
リアした後(ステップ1907)、基準位置学習値を所
定の下限ガードおよび上限ガードの値と比較する(ステ
ップ1908およびステップ1909)。基準位置学習
値が所定の下限ガード値よりも小さい場合には下限ガー
ド値によって置き換え(ステップ1910)、現在の基
準位置学習値が上限ガード値より大きい場合には上限ガ
ード値によって置き換え(ステップ1911)、補正ル
ーチンを終了する。
【0083】ステップ1901〜ステップ1903のい
ずれかにおいてスロットルバルブが全閉ストッパに当接
しているための判定条件が満たされない場合、上記カウ
ンタをクリアして(ステップ1907)、上限下限ガー
ド処理を行い(ステップ1908〜1911)、補正ル
ーチンを終了する。また、スロットルバルブが全閉スト
ッパに当接していると判定されたが、ステップ1905
においてまだ所定時間が経過していないと判定された場
合は、カウンタをクリアせずに上限下限ガード処理(ス
テップ1908〜1911)を行って補正ルーチンを終
了する。
ずれかにおいてスロットルバルブが全閉ストッパに当接
しているための判定条件が満たされない場合、上記カウ
ンタをクリアして(ステップ1907)、上限下限ガー
ド処理を行い(ステップ1908〜1911)、補正ル
ーチンを終了する。また、スロットルバルブが全閉スト
ッパに当接していると判定されたが、ステップ1905
においてまだ所定時間が経過していないと判定された場
合は、カウンタをクリアせずに上限下限ガード処理(ス
テップ1908〜1911)を行って補正ルーチンを終
了する。
【0084】(実施形態7)実施形態7においては、実
施形態6と同様、スロットルバルブの目標開度とスロッ
トルセンサの出力値との間に所定値以上の差があるにも
かかわらず、スロットルセンサの出力値が変化しない場
合にスロットルバルブが全閉ストッパあるいは全開スト
ッパに当接していると判定する。実施形態7では、スロ
ットルバルブが全開ストッパに当接している場合の基準
位置学習値の補正について説明する。
施形態6と同様、スロットルバルブの目標開度とスロッ
トルセンサの出力値との間に所定値以上の差があるにも
かかわらず、スロットルセンサの出力値が変化しない場
合にスロットルバルブが全閉ストッパあるいは全開スト
ッパに当接していると判定する。実施形態7では、スロ
ットルバルブが全開ストッパに当接している場合の基準
位置学習値の補正について説明する。
【0085】図20は、実施形態7による基準位置学習
値の更新ルーチンを示すフローチャートである。まず、
スロットルバルブが全開ストッパに当接しているかどう
かは以下のようにして判定される。ステップ2001に
おいて、スロットルバルブの目標開度位置と全開ストッ
パ位置との差の絶対値が所定値より小さいかを判定す
る。この差の絶対値が所定値より小さければ、スロット
ルバルブは全開ストッパ近傍にあると判断される。次
に、スロットルバルブの目標開度とスロットルセンサの
出力値との差の絶対値が所定値より小さいかを判定し
(ステップ2002)、さらに所定時間内におけるスロ
ットルセンサの出力値の変化(前回のスロットルセンサ
出力値i-1と今回のスロットルセンサ出力値iとの差の絶
対値)が所定値より小さいかを判定する(ステップ20
03)。
値の更新ルーチンを示すフローチャートである。まず、
スロットルバルブが全開ストッパに当接しているかどう
かは以下のようにして判定される。ステップ2001に
おいて、スロットルバルブの目標開度位置と全開ストッ
パ位置との差の絶対値が所定値より小さいかを判定す
る。この差の絶対値が所定値より小さければ、スロット
ルバルブは全開ストッパ近傍にあると判断される。次
に、スロットルバルブの目標開度とスロットルセンサの
出力値との差の絶対値が所定値より小さいかを判定し
(ステップ2002)、さらに所定時間内におけるスロ
ットルセンサの出力値の変化(前回のスロットルセンサ
出力値i-1と今回のスロットルセンサ出力値iとの差の絶
対値)が所定値より小さいかを判定する(ステップ20
03)。
【0086】ステップ2001〜ステップ2003の条
件が全て満たされた場合にスロットルバルブが全開スト
ッパに当接していると判定し、その状態が所定時間経過
した場合に(ステップ2004およびステップ200
5)、基準位置学習値の補正量i-1を所定の値δだけ増
加させ、現在の補正量iを得る(ステップ2006)。
ここで、基準位置学習値は、例えば全閉ストッパ位置で
ある。
件が全て満たされた場合にスロットルバルブが全開スト
ッパに当接していると判定し、その状態が所定時間経過
した場合に(ステップ2004およびステップ200
5)、基準位置学習値の補正量i-1を所定の値δだけ増
加させ、現在の補正量iを得る(ステップ2006)。
ここで、基準位置学習値は、例えば全閉ストッパ位置で
ある。
【0087】そして、継続時間を計測するカウンタをク
リアした後(ステップ2007)、ステップ2006で
求めた補正量iによって、ベース基準位置学習値(IS
C制御開始前に学習した基準位置学習値)を補正し(補
正量分閉側にずらす)、現在の基準位置学習値を得る
(ステップ2008)。得られた基準位置学習値を所定
の下限ガードおよび上限ガードの値と比較し(ステップ
2009およびステップ2010)、基準位置学習値が
所定の下限ガード値よりも小さい場合には下限ガード値
によって置き換え(ステップ2011)、現在の基準位
置学習値が上限ガード値より大きい場合には上限ガード
値によって置き換えて(ステップ2012)、補正ルー
チンを終了する。
リアした後(ステップ2007)、ステップ2006で
求めた補正量iによって、ベース基準位置学習値(IS
C制御開始前に学習した基準位置学習値)を補正し(補
正量分閉側にずらす)、現在の基準位置学習値を得る
(ステップ2008)。得られた基準位置学習値を所定
の下限ガードおよび上限ガードの値と比較し(ステップ
2009およびステップ2010)、基準位置学習値が
所定の下限ガード値よりも小さい場合には下限ガード値
によって置き換え(ステップ2011)、現在の基準位
置学習値が上限ガード値より大きい場合には上限ガード
値によって置き換えて(ステップ2012)、補正ルー
チンを終了する。
【0088】ステップ2001〜ステップ2003のい
ずれかにおいてスロットルバルブが全開ストッパに当接
しているための判定条件が満たされない場合には、上記
カウンタをクリアし、かつ補正量をゼロにリセットして
(ステップ2013)、上限下限ガード処理を行い(ス
テップ2009〜2012)、補正ルーチンを終了す
る。また、スロットルバルブが全開ストッパに当接して
いると判定されたが、ステップ2005においてまだ所
定時間が経過していないと判定された場合は、カウンタ
をクリアせずに上限下限ガード処理(ステップ2009
〜2012)を行って補正ルーチンを終了する。
ずれかにおいてスロットルバルブが全開ストッパに当接
しているための判定条件が満たされない場合には、上記
カウンタをクリアし、かつ補正量をゼロにリセットして
(ステップ2013)、上限下限ガード処理を行い(ス
テップ2009〜2012)、補正ルーチンを終了す
る。また、スロットルバルブが全開ストッパに当接して
いると判定されたが、ステップ2005においてまだ所
定時間が経過していないと判定された場合は、カウンタ
をクリアせずに上限下限ガード処理(ステップ2009
〜2012)を行って補正ルーチンを終了する。
【0089】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、経時変
化や温度特性によりスロットル制御の基準位置(基準位
置学習値)が変動しても、正確で誤差の少ないスロット
ル制御を実現できるスロットル制御装置を提供すること
ができる。更に、基準位置学習値に誤りがあるのかIS
C制御システムの異常であるが判別できるため、システ
ム異常の検出精度が向上できる。
化や温度特性によりスロットル制御の基準位置(基準位
置学習値)が変動しても、正確で誤差の少ないスロット
ル制御を実現できるスロットル制御装置を提供すること
ができる。更に、基準位置学習値に誤りがあるのかIS
C制御システムの異常であるが判別できるため、システ
ム異常の検出精度が向上できる。
【図1】本発明の実施の形態によるスロットル制御装置
のコンピュータによる制御を模式的に示す図である。
のコンピュータによる制御を模式的に示す図である。
【図2】本発明の実施の形態によるスロットル制御装置
の構成を模式的に示す図である。
の構成を模式的に示す図である。
【図3】スロットル制御開始前の制御基準位置の学習を
示すタイミングチャートである。
示すタイミングチャートである。
【図4】スロットル目標開度の設定ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図5】ISC制御のフィードバック制御ルーチンを示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図6】ISC制御の学習制御のメインルーチンを示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図7】図6の学習制御メインルーチンにおける学習実
行条件判定のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
行条件判定のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図8】図6の学習制御メインルーチンにおける学習処
理のサブルーチンを示すフローチャートである。
理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】図6の学習制御メインルーチンにおけるガード
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図10】F/B項および学習項に基づく基準位置学習
値の更新ルーチンを示すフローチャートである。
値の更新ルーチンを示すフローチャートである。
【図11】(a)は、スロットル全閉値補正を行わない
場合のスロットル制御およびエンジン回転数の変化(F
/B項が上限ガードに張り付いた場合)を示す図であ
り、(b)は、スロットル全閉値補正を行う場合のスロ
ットル制御およびエンジン回転数の変化(F/B項が上
限ガードに張り付いた場合)を示す図である。
場合のスロットル制御およびエンジン回転数の変化(F
/B項が上限ガードに張り付いた場合)を示す図であ
り、(b)は、スロットル全閉値補正を行う場合のスロ
ットル制御およびエンジン回転数の変化(F/B項が上
限ガードに張り付いた場合)を示す図である。
【図12】(a)は、スロットル全閉値補正を行わない
場合のスロットル制御およびエンジン回転数の変化(F
/B項が下限ガードに張り付いた場合)を示す図であ
り、(b)は、スロットル全閉値補正を行う場合のスロ
ットル制御およびエンジン回転数の変化(F/B項が下
限ガードに張り付いた場合)を示す図である。
場合のスロットル制御およびエンジン回転数の変化(F
/B項が下限ガードに張り付いた場合)を示す図であ
り、(b)は、スロットル全閉値補正を行う場合のスロ
ットル制御およびエンジン回転数の変化(F/B項が下
限ガードに張り付いた場合)を示す図である。
【図13】(a)は、スロットル全閉値補正を行わない
場合のスロットル制御およびエンジン回転数の変化(学
習項が下限ガードに張り付いた場合)を示す図であり、
(b)は、スロットル全閉値補正を行う場合のスロット
ル制御およびエンジン回転数の変化(学習項が下限ガー
ドに張り付いた場合)を示す図である。
場合のスロットル制御およびエンジン回転数の変化(学
習項が下限ガードに張り付いた場合)を示す図であり、
(b)は、スロットル全閉値補正を行う場合のスロット
ル制御およびエンジン回転数の変化(学習項が下限ガー
ドに張り付いた場合)を示す図である。
【図14】(a)は、スロットル全閉値補正を行わない
場合の次回のエンジン始動時におけるスロットル目標開
度およびエンジン回転数の変化を示す図であり、(b)
は、スロットル全閉値補正を行う場合の次回のエンジン
始動時におけるスロットル目標開度およびエンジン回転
数の変化を示す図である。
場合の次回のエンジン始動時におけるスロットル目標開
度およびエンジン回転数の変化を示す図であり、(b)
は、スロットル全閉値補正を行う場合の次回のエンジン
始動時におけるスロットル目標開度およびエンジン回転
数の変化を示す図である。
【図15】スロットル開度−空気流量特性曲線を用いた
基準位置学習値の補正ルーチンを示すフローチャートで
ある。
基準位置学習値の補正ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図16】スロットル開度−空気流量特性曲線の一例を
示す図である。
示す図である。
【図17】1つの実施形態による基準位置学習値の補正
ルーチンを示すフローチャートである。
ルーチンを示すフローチャートである。
【図18】1つの実施形態による基準位置学習値の補正
ルーチンを示すフローチャートである。
ルーチンを示すフローチャートである。
【図19】1つの実施形態による基準位置学習値の補正
ルーチンを示すフローチャートである。
ルーチンを示すフローチャートである。
【図20】1つの実施形態による基準位置学習値の補正
ルーチンを示すフローチャートである。
ルーチンを示すフローチャートである。
10 コンピュータ(ECU) 11 アクセル開度ルセンサ 12 エンジン回転数センサ 13 水温センサ 14 空気量センサ 15 アクチュエータ 16 スロットルセンサ 17 全開ストッパ 18 全閉ストッパ 20 スロットルバルブ 100 スロットル制御装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 45/00 340 F02D 45/00 340D 364 364G (72)発明者 北村 隆正 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 深沢 修 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内
Claims (7)
- 【請求項1】 スロットル開度センサによって検出され
た実スロットル開度が目標スロットル開度となるように
スロットルアクチュエータを制御するスロットル制御装
置であって、 アイドル回転速度が目標回転速度になるように、所定の
制御量を用いて該アイドル回転速度を制御するISC制
御装置と、 該スロットルアクチュエータの駆動前のスロットル開度
センサ信号に基づいて基準位置学習値を学習する手段
と、 該ISC制御装置の該制御量が所定範囲外になったとき
に該基準位置学習値を更新する手段と、 を備えたスロットル制御装置。 - 【請求項2】 前記ISC制御装置の前記制御量は、ア
イドル回転速度制御におけるフィードバック項である、
請求項1に記載のスロットル制御装置。 - 【請求項3】 前記ISC制御装置の前記制御量は、ア
イドル回転速度制御における学習項である、請求項1に
記載のスロットル制御装置。 - 【請求項4】 スロットル開度センサで検出された実ス
ロットル開度が目標スロットル開度となるようスロット
ルアクチュエータを制御するスロットル制御装置であっ
て、 アイドル回転速度が目標回転速度になるようアイドル回
転速度をフィードバック制御するISC制御装置と、 該スロットルアクチュエータ駆動前のスロットル開度セ
ンサ信号に基づいて基準位置学習値を学習する手段と、 アイドル時において、該ISC制御装置の該目標回転速
度が変化していない状態における該スロットル開度セン
サ信号と吸入空気量との関係が所定範囲外か否かを判断
する判断手段と、 該判断手段により該スロットル開度センサ信号と該吸入
空気量との関係が所定の範囲外と判断されたとき、該基
準位置学習値を更新する手段と、 を備えたスロットル制御装置。 - 【請求項5】 スロットル開度センサで検出された実ス
ロットル開度が目標スロットル開度となるようスロット
ルアクチュエータを制御するスロットル制御装置であっ
て、 該スロットルアクチュエータ駆動前のスロットル開度セ
ンサ信号に基づいて基準位置学習値を学習する手段と、 スロットルバルブがストッパに当接している状態を判断
する手段と、 該スロットルバルブがストッパに当接していると判断さ
れたときのアクセル開度センサ信号に基づいて基準位置
学習値を更新する手段と、を備えたスロットル制御装
置。 - 【請求項6】 前記判断する手段は、前記目標スロット
ル開度が全開あるいは全閉開度となっており、且つ前記
スロットルアクチュエータを駆動する信号が所定値以上
の状態が所定の設定時間継続したとき、前記スロットル
バルブが前記ストッパに当接していると判断する、請求
項5に記載のスロットル制御装置。 - 【請求項7】 前記判断する手段は、前記目標スロット
ル開度が全開あるいは全閉開度となっており、前記スロ
ットル開度センサで検出された前記実スロットル開度と
前記目標スロットル開度との偏差が所定値以上であり、
且つ所定時間内の該実スロットル開度の変化量が所定の
設定値以下の状態が所定の設定時間継続したとき、前記
スロットルバルブが前記ストッパに当接していると判断
する、請求項5に記載のスロットル制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8340175A JPH10176550A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | スロットル制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8340175A JPH10176550A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | スロットル制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10176550A true JPH10176550A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=18334451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8340175A Withdrawn JPH10176550A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | スロットル制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10176550A (ja) |
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1996
- 1996-12-19 JP JP8340175A patent/JPH10176550A/ja not_active Withdrawn
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