JPH10175939A - 3−アリールアクリロイルグアニジン誘導体 - Google Patents

3−アリールアクリロイルグアニジン誘導体

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JPH10175939A
JPH10175939A JP33563796A JP33563796A JPH10175939A JP H10175939 A JPH10175939 A JP H10175939A JP 33563796 A JP33563796 A JP 33563796A JP 33563796 A JP33563796 A JP 33563796A JP H10175939 A JPH10175939 A JP H10175939A
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JP
Japan
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group
acid
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solvent
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Withdrawn
Application number
JP33563796A
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English (en)
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Toshio Okazaki
利夫 岡崎
Hidetaka Kaku
英貴 加来
Kazumi Kikuchi
和美 菊池
Masahiro Takanashi
正博 高梨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck Patent GmbH
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Merck Patent GmbH
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特異性に優れ副作用の無いNa+/H+交換体
阻害薬を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で示される3−アリー
ルアクリロイルグアニジン誘導体又はその塩。 【化1】 (ただし、式中の記号は以下の意味を有する。X:酸素
原子又は硫黄原子、n、m:いずれか一方は1、他方は
0又は1、A:低級アルキレン基、R1:保護されてい
てもよい水酸基、保護されていてもよいアミノ基、保護
されていてもよいモノ−低級アルキルアミノ基、又はジ
−低級アルキルアミノ基、R2、R3:同一又は異なっ
て、水素原子、又はハロゲン原子で置換されていてもよ
い低級アルキル基、R4:水素原子、ハロゲン原子又は
低級アルコキシ基。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬、特にNa+
/H+交換体の阻害作用を有する3−アリールアクリロ
イルグアニジン誘導体又はその塩に関する。
【0002】
【従来の技術】細胞内で起こる諸反応は、pHによって
影響を受けており、H+濃度勾配はATP合成の原動力
になっている。従って、正確な細胞機能が営まれるため
には細胞内pHが正確に制御されることが必要である。
Na+/H+交換体は細胞内pHの制御を司る機構の一種
であるが、近年、各種生理活性物質による細胞の活性化
に密接に関与していることが明らかとなった。更に、N
+/H+交換体の活性亢進が、ある種の病態の発症や維
持あるいは悪化に係わっていることがわかり注目されて
いる。例えば、虚血再潅流心筋障害及び再潅流不整脈
(Scholtz W. et alBr. J. Pharmacol. 109, 562(199
3))、高血圧(Rosskof D. et al Hypertens.21, 607(1
993))、心肥大(de la Sierra A. et al Circulation
88, 1628(1993))、血管平滑筋増殖(Kranzhofer R. et
al Circ. Res. 73, 246(1993))、糖尿病合併症(Cane
ssa M. et al Hypertens. 11, 823(1993))、エンドセ
リンによる気管支収縮(Battistini B. et al Biochem.
Biophys. Res. Commun., 175,583(1991))、グルタミ
ン酸誘発神経細胞死(Manev H. et al Neuropharmacol.
29, 1103(1990))、骨吸収(Hall T. J. et al Bioche
m. Biophs. Res. Commun. 188, 1097(1992))等、様々
な病態、生理活性との関連が報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】Na+/H+交換体阻害
薬としては、K+保持性利尿薬の一種であるアミロライ
ドが古くから知られており、アミロライドが抗不整脈作
用を有することも報告されている(Mol. Pharmacol. 2
5, 131-136(1984))。しかし、作用の特異性の点で問題
があり、抗不整脈効果を示す一方降圧及び塩分排泄性作
用をも有し、これらが不整脈治療の好ましくない副作用
となっている。
【0004】更にアミロライド誘導体がNa+/H+交換
体阻害活性及び抗不整脈作用を示すことについて報告さ
れている(例えば、J. Membrane Biol. 105, 1-21(198
8))。また最近になって、ベンゾイルグアニジン誘導体
がNa+/H+交換体阻害活性及び抗不整脈作用を有する
ことが報告されている(例えば、特開平3−10685
8号公報及びEP723956号公報)。また、特開平
8−27093号公報には、パーフルオロアルキル基を
有するフェニル基で置換されたアルケニルカルボニルグ
アニジン誘導体が、Na+/H+交換体阻害活性及び抗不
整脈作用を有することが報告されている。しかしなが
ら、副作用が無く、かつ十分な経口活性を有する化合物
については報告されていない。従って、今なお、作用特
異性に優れ副作用が無く、又、良好な経口活性を有する
Na+/H+交換体阻害剤の創製が切望されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、Na+
+交換体阻害作用を有する化合物につき、鋭意検討し
た結果、末端に水酸基、アミノ基又はモノ−若しくはジ
−低級アルキルアミノ基等の特定の基を有する3−アリ
ールアクリロイルグアニジン誘導体が良好なNa+/H+
交換体阻害作用を有し、かつ経口活性が良好であり、N
+/H+交換体の関与する疾患の予防、治療若しくは診
断剤として、殊に経口投与用薬剤として有用であること
を見出し本発明を完成したものである。
【0006】本発明は、下記一般式(I)で示される3
−アリールアクリロイルグアニジン誘導体又はその塩に
関する。
【0007】
【化2】
【0008】(ただし、式中の記号は以下の意味を有す
る。 X:酸素原子又は硫黄原子、 n、m:いずれか一方は1、他方は0又は1、 A:低級アルキレン基、 R1:保護されていてもよい水酸基、保護されていても
よいアミノ基、保護されていてもよいモノ−低級アルキ
ルアミノ基、又はジ−低級アルキルアミノ基、 R2、R3:同一又は異なって、水素原子、又はハロゲン
原子で置換されていてもよい低級アルキル基、 R4:水素原子、ハロゲン原子又は低級アルコキシ
基。)
【0009】又、本発明によれば、上記3−アリールア
クリロイルグアニジン誘導体又はその塩を有効成分とす
る医薬が提供される。
【0010】さらに、本発明によれば、上記3−アリー
ルアクリロイルグアニジン誘導体又はその塩を有効成分
とするNa+/H+交換体阻害剤が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】一般式(I)の化合物をさらに説
明すると、次の通りである。本明細書中、「低級」なる
語は、炭素数1〜6個の直鎖状又は分枝状の炭化水素鎖
を意味する。
【0012】従って、R2、R3の「ハロゲン原子で置換
されていてもよい低級アルキル基」の「低級アルキル
基」としては、具体的には例えばメチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル
基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペン
チル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、
1、2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシ
ル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、
3−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、
1,2−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル
基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチ
ル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル
基、2−エチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロ
ピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1−エチ
ル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプ
ロピル基等が挙げられるが、メチル基又はエチル基が好
ましい。
【0013】また、R2、R3の「ハロゲン原子で置換さ
れていてもよい低級アルキル基」の「ハロゲン原子」及
びR4の「ハロゲン原子」としては、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨード原子が挙げられる。
【0014】従って、R2、R3の「ハロゲン原子で置換
されてもよい低級アルキル基」は、トリフルオロメチル
基、クロロメチル基、ジクロロメチル基、クロロフルオ
ロメチル基、クロロフルオロブロモメチル基、ブロモメ
チル基、ヨードメチル基、1−フルオロ−2−ブロモエ
チル基、1,2−ジクロロエチル基、2,2,2−トリ
フルオロエチル基等を包含する。
【0015】Aの「低級アルキレン基」としては、具体
的には、メチレン基、エチレン基、メチルメチレン基、
トリメチレン基、2−プロピレン基、ジメチルメチレン
基、テトラメチレン基、1−メチルトリメチレン基、2
−メチルトリメチレン基、3−メチルトリメチレン基、
1−エチルエチレン基、2−エチルエチレン基、2,2
−ジメチルエチレン基、1,1−ジメチルエチレン基、
エチルメチルメチレン基、ペンタメチレン基、1−メチ
ルテトラメチレン基、2−メチルテトラメチレン基、3
−メチルテトラメチレン基、4−メチルテトラメチレン
基、1,1−ジメチルトリメチレン基、2,2−ジメチ
ルトリメチレン基、3,3−ジメチルトリメチレン基、
1,3−ジメチルトリメチレン基、2,3−ジメチルト
リメチレン基、1,2−ジメチルトリメチレン基、1,
1,2−トリメチルエチレン基、ジエチルメチレン基、
ヘキサメチレン基、1−メチルペンタメチレン基、1,
1−ジメチルテトラメチレン基、2,2−ジメチルテト
ラメチレン基等が挙げられる。好ましくは、炭素数1乃
至4個の直鎖状のアルキレン基であるメチレン基、エチ
レン基、トリメチレン基、テトラメチレン基が挙げられ
るが、メチレン基又はトリメチレン基が特に好ましい。
【0016】また、R1の「モノ−低級アルキルアミノ
基」とは、炭素数1〜6個の直鎖状又は分枝状の低級ア
ルキル基を一つ有するアミノ基であり、例えば、メチル
アミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプ
ロピルアミノ基、ブチルアミノ基、イソブチルアミノ
基、sec−ブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ
基、ペンチルアミノ基、イソペンチルアミノ基、ネオペ
ンチルアミノ基、tert−ペンチルアミノ基、1−メ
チルブチルアミノ基、2−メチルブチルアミノ基、1,
2−ジメチルプロピルアミノ基、ヘキシルアミノ基、イ
ソヘキシルアミノ基、1−メチルペンチルアミノ基、2
−メチルペンチルアミノ基、3−メチルペンチルアミノ
基、1,1−ジメチルブチルアミノ基、1,2−ジメチ
ルブチルアミノ基、2,2−ジメチルブチルアミノ基、
1,3−ジメチルブチルアミノ基、2,3−ジメチルブ
チルアミノ基、3,3−ジメチルブチルアミノ基、1−
エチルブチルアミノ基、2−エチルブチルアミノ基、
1,1,2−トリメチルプロピルアミノ基、1,2,2
−トリメチルプロピルアミノ基、1−エチル−1−メチ
ルプロピルアミノ基、1−エチル−2−メチルプロピル
アミノ基等が挙げられる。メチルアミノ基、エチルアミ
ノ基が特に好ましい。
【0017】R1の「ジ−低級アルキルアミノ基」と
は、同様に低級アルキル基を二つ有するアミノ基であ
り、二つの低級アルキル基は同一でもよければ、異なっ
ていてもよく、例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルア
ミノ基、ジプロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ
基、ジブチルアミノ基、ジイソブチルアミノ基、ジ(s
ec−ブチル)アミノ基、ジ(tert−ブチル)アミ
ノ基、ジペンチルアミノ基、ジイソペンチルアミノ基、
ジネオペンチルアミノ基、ジ(tert−ペンチル)ア
ミノ基等が挙げられる。また、メチルエチルアミノ基、
メチルプロピルアミノ基、メチルイソプロピルアミノ
基、メチルブチルアミノ基、メチルイソブチルアミノ基
等のメチル低級アルキルアミノ基、エチルプロピルアミ
ノ基、エチルイソプロピルアミノ基、エチルブチルアミ
ノ基、エチルイソブチルアミノ基、エチルsec−ブチ
ルアミノ基等のエチル低級アルキルアミノ基等が挙げら
れるが、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基が特に好
ましい。
【0018】また、R1の「保護されていてもよい水酸
基」、「保護されていてもよいアミノ基」又は「保護さ
れていてもよいモノ−低級アルキルアミノ基」の保護基
としては、例えば、グリーン(Greene)及びウッ
ツ(Wuts)著、「Protective Grou
ps in Organic Synthesis」、
第2版に記載の保護基等、当業者が用いる保護基であれ
ばいずれでもよいが、好ましくは、水酸基の保護基にあ
っては、アセチル基、ベンゾイル基、t−ブチルジメチ
ルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基、テトラヒ
ドロピラニル基を挙げることができ、アミノ基及びモノ
−低級アルキルアミノ基の保護基にあっては、ホルミル
基、トリフルオロアセチル基、t−ブトキシカルボニル
基、ベンジルオキシカルボニル基、トリフェニルメチル
基、ベンジル基、フタルイミド基を挙げることができ
る。
【0019】又、R4の低級アルコキシ基としては、メ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ
基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ
基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ(アミルオ
キシ)基、イソペンチルオキシ基、tert−ペンチル
オキシ基、ネオペンチルオキシ基、2−メチルブトキシ
基、1,2−ジメチルプロポキシ基、1−エチルプロポ
キシ基、ヘキシルオキシ基等が挙げられる。
【0020】本発明化合物はアクリロイル基の二重結合
に基づく、シスートランス(又は(E)体、(Z)体)
の幾何異性体が存在する。本発明にはこれらの分離され
たもの((E)体若しくは(Z)体)あるいは混合物が
包含される。本発明化合物中、R2とR3がトランス配置
を有するものが特に好ましい。更に本発明化合物はグア
ニジノカルボニル基の存在に基づく互変異性体が存在す
るが、本発明にはこれらの分離されたもの、あるいは混
合物が包含される。上記以外にも置換基の種類によって
は、幾何異性体や互変異性体が存在する場合があるが、
本発明にはこれらの異性体の分離したもの、あるいは混
合物が包含される。本発明化合物は、不斉炭素原子を有
する場合があり、不斉炭素原子に基づく(R)体、
(S)体の光学異性体が存在しうる。本発明はこれら光
学異性体の混合物や単離されたものを包含する。
【0021】また、本発明化合物は、酸付加塩を形成す
る場合がある。塩としては、製薬学的に許容される塩で
あれば特に制限はないが、具体的に塩酸、臭化水素酸、
ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸、ギ酸、
酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、
フマル酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエ
ン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、アスパラ
ギン酸、グルタミン酸等の有機酸との酸付加塩等が挙げ
られる。
【0022】さらに、本発明は、本発明化合物(I)及
びその塩の各種の水和物や溶媒和物及び結晶多形の物質
をも包含する。
【0023】(製造法)本発明化合物及びその塩は、そ
の基本骨格あるいは置換基の種類に基づく特徴を利用
し、種々の合成法を適用して製造することができる。
【0024】
【化3】
【0025】(式中、A、X、R1、R2、R3、R4、m
及びnは前記の意味を有する。Yは求核試薬によって容
易に置換しうる脱離基を示す。) 本発明化合物(I)は、一般式(III)で示されるア
クリル酸又はその反応性誘導体とグアニジンとを反応さ
せることにより製造することができる。アクリル酸誘導
体(III)が水酸基、アミノ基等の反応に活性な官能
基を有する場合には、これらの官能基を予め保護基で保
護しておき、本反応を実施し、所望に応じて保護基を除
去して本発明化合物(I)を得ることができる。
【0026】ここに、Yの求核試薬によって容易に置換
しうる脱離基としては、例えば、水酸基、ハロゲン原
子、低級アルコキシ基、アラルキルオキシ基等が挙げら
れる。又、これらの脱離基を有するアクリル酸の反応性
誘導体としては、酸ハロゲン化物、酸無水物、活性エス
テル、低級アルキルエステル、酸アジド等が挙げられ
る。酸ハロゲン化物としては、酸クロリド、酸ブロミド
等が挙げられる。
【0027】酸無水物としては、対称酸無水物又は混合
酸無水物が用いられ、混合酸無水物の具体例としてはク
ロロ炭酸エチル、クロロ炭酸イソブチルのようなクロロ
炭酸アルキルエステルとの混合酸無水物、クロロ炭酸ベ
ンジルのようなクロロ炭酸アラルキルエステルとの混合
酸無水物、クロロ炭酸フェニルのようなクロロ炭酸アリ
ールエステルとの混合酸無水物、イソ吉草酸、ピバリン
酸のようなアルカン酸との混合酸無水物等が挙げられ
る。
【0028】活性エステルとしては、p−ニトロフェニ
ルエステル、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル、
ペンタフルオロフェニルエステル、2,4,5−トリク
ロロフェニルエステル、ペンタクロロフェニルエステ
ル、シアノメチルエステル、N−ヒドロキシコハク酸イ
ミドエステル、N−ヒドロキシフタルイミドエステル、
N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボ
キシイミドエステル、N−ヒドロキシピペリジンエステ
ル、8−ヒドロキシキノリンエステル、2−ヒドロキシ
フェニルエステル、2−ヒドロキシ−4,5−ジクロロ
フェニルエステル、2−ヒドロキシピリジンエステル、
2−ピリジルチオールエステル、1−ベンゾトリアゾリ
ルエステル等が挙げられる。
【0029】このようなアクリル酸の反応性誘導体は、
通常行われる一般的方法に従って、対応するアクリル酸
から容易に得ることができる。
【0030】酸ハロゲン化物又は酸無水物と反応させる
場合には、塩基又は過剰のグアニジンの存在下、溶媒中
で冷却下ないし室温で行うことができる。塩基として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基、
又は、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジ
ン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基が挙げら
れる。
【0031】溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、テトラヒドロ
フラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、ジク
ロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等
のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒、ピリジン等の
塩基性溶媒等が挙げられる。これらの溶媒は単独で、又
は2種以上混合して用いられる。溶媒は原料化合物の種
類等に従い適宜選択されるべきである。
【0032】エステル誘導体と反応させる場合には、等
モルないし過剰のグアニジンの存在下、溶媒中で冷却下
ないし室温ないし加熱下で行うことができる。場合によ
っては、溶媒留去後、130℃付近にて短時間加熱する
こともできる。溶媒としては、例えば、テトラヒドロフ
ラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン
等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド等のアミド系溶媒等が挙げられる。これら
の溶媒は単独で、又は2種以上混合して用いられる。他
のエステルの場合には、例えば、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のアルコール系溶媒、テトラヒ
ドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオ
キサン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド等のアミド系溶媒等が挙げられる。
これらの溶媒は単独で、又は2種以上混合して用いられ
る。
【0033】Yが水酸基の場合には、縮合剤の存在下に
反応させることが好ましい。縮合剤としては、例えば、
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプ
ロピルカルボジイミド(DIPC)、1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(WS
C)、ベンゾトリアゾール−1−イル−トリス(ジメチ
ルアミノ)ホスホニウム・ヘキサフルオロリン化物塩
(BOP)、ジフェニルホスホニルアジド(DPP
A)、1,1’−カルボニルビス−1H−イミダゾール
(CDI)等が挙げられる。場合によっては、N−ヒド
ロキシスクシンイミド(HONSu)、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(HOBt)、3−ヒドロキシ−4
−オキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,3−ベンゾトリ
アジン(HOObt)等の添加剤を加えてもよい。
【0034】溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、テトラヒドロ
フラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、ジク
ロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等
のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒、ピリジン等の
塩基性溶媒等が挙げられる。これらの溶媒は単独で、又
は2種以上混合して用いられる。
【0035】(原料化合物の製法)上記製造法の原料化
合物となる3−アリールアクリル酸又はその反応性誘導
体(III)は、公知の方法で合成することができる。
例えば、以下の製法により製造できる。
【0036】(第一製法)
【0037】
【化4】
【0038】(式中、R1、R2、R3、R4、A、X及び
Yは、前記の意味を有する。R8は、ハロゲン原子で置
換されていてもよい低級アルキル基を意味する。)
【0039】一般式(IV)で示されるホスホリル誘導
体を、不活性溶媒中、塩基で冷却下、ないしは室温下処
理した後、一般式(V)で示されるカルボニル誘導体と
冷却下、ないしは室温下反応させることにより、一般式
(IIIa)及び(IIIb)で示される3−アリール
アクリル酸誘導体を、それぞれ単一化合物として又は
(IIIa)及び(IIIb)の混合物として得ること
ができる。
【0040】不活性溶媒としては、例えば、テトラヒド
ロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエ
タン、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、又はベン
ゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒等が挙げられ
る。塩基としては、水素化リチウム、水素化ナトリウ
ム、リチウムジイソプロピルアミドなどが挙げられる。
【0041】一般式(IIIa)及び(IIIb)で示
される3−アリールアクリル酸誘導体がエステル誘導体
の場合は、加水分解することにより、一般式(III
c)及び(IIId)で示される3−アリールアクリル
酸を得ることができる。
【0042】(第二製法)
【0043】
【化5】
【0044】(式中、R1、R2、R3、R4、A、X及び
Yは、前記の意味を有する。Mはハロゲン原子で置換さ
れていてもよい低級アルカノイル基、メシル基、トシル
基又はトリフルオロメタンスルホニル基を意味し、Zは
ハロゲン原子を意味する。)
【0045】一般式(VI)で示される酢酸エステル誘
導体を、テトラヒドロフラン等の不活性溶媒中、リチウ
ムジイソプロピルアミド(LDA)で冷却下、好ましく
は−60〜−80℃で反応させ、次いで、一般式(V)
で示されるカルボニル誘導体と不活性溶媒中で反応させ
てカップリングする。
【0046】条件を適宜設定することにより、このカッ
プリング反応で、中間体(VII)を単離することな
く、一般式(IIIa)及び(IIIb)で示される3
−アリールアクリル酸誘導体を、それぞれ単一化合物と
して又は混合物として、直接得ることができる場合があ
る。
【0047】あるいは、このカップリング反応で、一般
式(VII)で示される3−アリールアクリル酸エステ
ル誘導体を得る場合もあり、この場合は、更に、3−ア
リールアクリル酸エステル誘導体(VII)を塩基の存
在下、一般式(VIII)で示される酸ハロゲン化物又
は一般式(IX)で示される酸無水物と反応させ、水酸
基をエステル化して一般式(X)で示される化合物に変
換する。一般式(X)で示される化合物を塩基の存在下
室温ないし加熱下、酸(MOH)等を脱離し、一般式
(IIIa)及び(IIIb)で示される3−アリール
−2−ヘテロアリールアクリル酸誘導体をそれぞれ単一
化合物として又は混合物として得る。
【0048】前記の酸ハロゲン化物としては酢酸クロリ
ド、トリフルオロ酢酸クロリド、メタンスルホニルクロ
リド、トシルクロリド若しくはトリフルオロメタンスル
ホニルクロリド等が、酸無水物としては、無水酢酸、無
水トリフルオロ酢酸等が用いられる。又、一般式(X)
で示されるエステル化合物を単離することなく、次工程
に付し、一般式(IIIa)及び(IIIb)で示され
る化合物をそれぞれ単一化合物として又は混合物として
得ることもできる。
【0049】上記各製法により得られた反応生成物は、
遊離化合物、その塩あるいは水和物など各種の溶媒和物
として単離され、精製される。塩は通常の造塩反応に付
すことにより製造できる。単離、精製は、抽出、濃縮、
留去、結晶化、濾過、再結晶、各種クロマトグラフィー
等通常の化学操作を適用して行われる。各種異性体は異
性体間の物理化学的な差を利用して常法により単離でき
る。例えば、光学異性体は一般的なラセミ分割法、例え
ば分別結晶化又はクロマトグラフィー等により分離でき
る。また、光学異性体は、適当な光学活性な原料化合物
より合成することもできる。
【0050】
【発明の効果】本発明化合物は医薬製剤の活性成分とし
て有用である。特に、細胞性ナトリウム−プロトン交互
輸送機構(Na+/H+交換体)の活性阻害作用を有する
ので、Na+/H+交換体が関与する種々の生理活性及び
病態に関連する疾患の予防又は治療に有用である。
【0051】具体的には、細胞性ナトリウム−プロトン
交互輸送機構(Na+/H+交換体)の亢進に起因する疾
患、例えば、高血圧(例えば、本態性高血圧、又は腎不
全、原発性アルドステロン症、副腎酸素欠損症、Lid
dle症候群、Gordon症候群、腎尿細管アシドー
シス(RTA)IV型、低レニン低アルドステロン症、
両側性腎血管性高血圧等の原疾患に伴う二次性高血
圧)、不整脈、狭心症、心肥大、虚血再潅流による臓器
障害(例えば心臓虚血再潅流時の障害、外科的処置(例
えば臓器移植やPTCA)による障害)、臓器移植時の
血流減少による障害、心筋梗塞、心筋梗塞再発予防(例
えば心筋梗塞2次予防、心事故再発の予防)、虚血時の
臓器保護及び症状の改善(例えば、心、脳、腎、胃腸、
肺、肝、骨格筋の虚血に伴う障害、特に脳梗塞に伴う障
害、脳卒中後の後遺症として起こる障害、脳浮腫に伴う
障害)、細胞増殖性の疾患、動脈硬化、糖尿病合併症
(例えば網膜症、腎症など)、癌、血管内膜肥厚(例え
ば動脈硬化性疾患、動脈炎、PTCAの術後における血
管再狭窄、血管移植時の血管狭窄)、組織・臓器の肥大
・肥厚(例えば心臓、腎臓、前立腺、平滑筋組織等にお
ける肥大・肥厚)、心繊維症、肺繊維症、肝繊維症、腎
繊維症、腎糸球体硬化症、移植臓器の保護、浮腫、脳浮
腫、慢性心疾患(例えば心不全)、心筋症、肺塞栓、急
性及び慢性腎疾患(例えば腎不全)、脳梗塞、慢性の脳
血行障害(例えば脳卒中)、脳神経障害(例えば痴呆
症、エイズ)、高血糖による障害(例えば糖尿病性神経
障害、高脂血症等)、インスリン抵抗性に伴う障害、シ
ョック(例えばアレルギー性、心臓性、血液量減少性及
び細菌性ショック)、炎症性疾患、肺及び気管支の障
害、骨粗鬆症、酸塩基障害の予防・治療剤として有用で
ある。
【0052】また、本発明化合物はナトリウム−プロト
ン交互輸送機構(Na+/H+交換体)の関与する高血
圧、糖尿病又は動脈硬化症等の診断剤としても使用でき
る。
【0053】本発明化合物は水溶性に優れ、良好な経口
活性を有することにより、静注剤や経口剤として有用で
ある。本発明化合物の作用は以下の薬理試験によって確
認された。 ウサギにおける血小板膨潤化反応抑制試験 [原理]血小板に酸を負荷するとH+イオンを細胞外に
排出するためにNa+/H+交換体の活性化が起こる。こ
の場合において、外液にNa+イオンが存在するときに
は、Na+/H+交換体の活性化は同時にNa+イオンを
細胞内に取り込むことになる。Na+イオンの細胞内へ
の流入は浸透圧勾配により水分子を引き込み、結果とし
て血小板が膨潤化する。
【0054】[濃縮血小板血漿(PRP:platelet rich pl
asma)の調製]ウサギをペントバルビタール(30mg
/kg、耳介静脈内注射)で麻酔して背位に固定し、頚
部の皮膚を切開して頚動脈を露出させ、ポリエチレンカ
ニューレ(静脈カテーテル(5Fr)、アトム社)を用
いて、あらかじめ抗凝固剤としてACD−A液(acid-c
itrate dextrose、 テルモ社)1/10容を入れたプラ
スチック遠沈管の中に採血する。約2kgのウサギから
100ml前後の血液が得られる。よく混合した後、室
温にて1400rpm(350xg)、10分間遠心す
る。この上清がPRPであり、100mlの血液から約
20〜40mlが得られる。
【0055】[血小板膨潤化反応によるNa+/H+交換
体活性の測定]血小板膨潤化反応はパーソナルコンピュ
ータ(Vectra 286/12、 横河・ヒューレット・パッカー
ド社)が付随した分光光度計(U−3000、日立製作
所)を用いて、吸光度の変化で検出する。すなわち、酸
負荷としてのプロピオン酸溶液(970μl)の入った
プラスチックキュベットを装着し、これにPRP(14
0μl)を添加して直ちに吸光度を測定する。測定波長
は680nmである。吸光度変化は3〜4分間でプラト
ーに達する指数関数的減少として表れる。試験薬物はD
MSOで10mMに溶解後、プロピオン酸溶液で至適濃
度まで希釈して試験薬物入りプロピオン酸溶液として使
用する。膨潤化反応は外液Na+イオン濃度の減少によ
り、又はNa+/H+交換体阻害作用を有する試験薬物の
濃度の増加により、抑制される。プロピオン酸溶液の組
成は以下の通りである。プロピオン酸ナトリウム、14
0mM;N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−
N’−2−エタンスルホン酸(HEPES)、20m
M;グルコース、10mM;塩化カリウム、5mM;塩
化マグネシウム、1mM;塩化カルシウム、1mM;p
H6.7。
【0056】試験薬物によるNa+/H+交換体阻害活性
を質的に評価するために、得られた吸光度変化から単位
時間当たりの変化量を計算し対数表示する。このグラフ
の初期勾配から膨潤化反応の速度定数を求める。この速
度定数は血小板数に依存しないことが確認されている。
最後に試験薬物の各濃度における速度定数をディクソン
プロット(X軸:薬物濃度、Y軸:速度定数の逆数)す
ることにより、薬物固有の抑制定数(Ki値)を算定す
る。 [結果] 本発明化合物は良好なKi値を示し、優れた
Na+/H+交換体阻害活性を有していた。
【0057】一般式(I)で示された化合物又はその塩
の1種又は2種以上を有効成分として含有する製薬組成
物は、通常製剤化に用いられる担体や賦形剤、その他添
加剤を用いて調製される。
【0058】本発明化合物(I)又はその塩を主成分と
して含有する薬剤は、当分野において通常用いられてい
る薬剤用担体、賦形剤等を用いて通常使用されている方
法によって調製することができる。投与は錠剤、丸剤、
カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤等による経口投与、又
は、静注、筋注等の注射剤、坐剤、経皮等による非経口
投与のいずれの形態であってもよい。
【0059】本発明による経口投与のための固体組成物
としては、錠剤、散剤、顆粒剤等が用いられる。このよ
うな固体組成物においては、ひとつ又はそれ以上の活性
物質が、少なくともひとつの不活性な希釈剤、例えば乳
糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプロピルセル
ロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロ
リドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムと混合され
る。組成物は、常法に従って、不活性な希釈剤以外の添
加剤、例えばステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤
や繊維素グリコール酸カルシウムのような崩壊剤、ラク
トースのような安定化剤、グルタミン酸又はアスパラギ
ン酸のような溶解補助剤を含有していてもよい。錠剤又
は丸剤は必要によりショ糖、ゼラチン、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
フタレートなどの糖衣又は胃溶性若しくは腸溶性物質の
フィルムで被膜してもよい。
【0060】経口投与のための液体組成物は、薬剤的に
許容される乳濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤、エリ
キシル剤等を含み、一般的に用いられる不活性な希釈
剤、例えば精製水、エタノールを含む。この組成物は不
活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、甘
味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を含有していてもよい。
【0061】非経口投与のための注射剤としては、無菌
の水性又は非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤を含有す
る。水性の溶液剤、懸濁剤としては、例えば注射用蒸留
水及び生理食塩液が含まれる。非水溶性の溶液剤、懸濁
剤としては、例えばプロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、オリーブ油のような植物油、エタノール
のようなアルコール類、ポリソルベート80等がある。
このような組成物は、さらに防腐剤、湿潤剤、乳化剤、
分散剤、安定化剤(例えば、ラクトース)、溶解補助剤
(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸)のような補
助剤を含んでもよい。これらは例えばバクテリア保留フ
ィルターを通す濾過、殺菌剤の配合又は照射によって無
菌化される。これらはまた無菌の固体組成物を製造し、
使用前に無菌水又は無菌の注射用溶媒に溶解して使用す
ることもできる。
【0062】1日の投与量は、体重当たり約0.001
から10mg/kgが適当であるが、1日に1回から4
回、約0.01から1mg/kgの投与を行うことが好
ましい。投与量は症状、投与対象の年令、性別等を考慮
して個々の場合に応じて適宜決定される。
【0063】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を更に詳細に説
明する。なお、実施例において使用される原料化合物の
製造法を参考例として説明する。
【0064】(参考例1−a)m−ヒドロキシベンズア
ルデヒド2.70g、3−ジメチルアミノプロピルクロ
リド 塩酸塩4.20g及び炭酸カリウム7.33gの
混合物をアセトニトリル200ml中で2時間加熱還流
した。放冷後、塩を濾去し、溶媒を減圧留去して得られ
た残留物を酢酸エチルに溶解した。酢酸エチル溶液を重
曹水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製することにより、3−
(3−ジメチルアミノプロポキシ)ベンズアルデヒド
3.08gを淡黄色油状物として得た。
【0065】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TM
S内部標準) δ:1.98(2H,m),2.26(6H,s),
2.47(2H,t),4.08(2H,t),7.1
5−7.21(1H,m),7.38−7.46(3
H,m),9.97(1H,s)。
【0066】(参考例1−b)2−ホスホノプロピオン
酸トリエチル2.72gを60%水素化ナトリウム0.
41gとテトラヒドロフラン20mlの懸濁液に加え、
室温にて20分間撹拌した後、テトラヒドロフラン15
mlに溶解した3−(3−ジメチルアミノプロポキシ)
ベンズアルデヒド1.65gを室温で滴下し、終夜撹拌
した。反応混合物を飽和食塩水にあけ、酢酸エチルで抽
出し、抽出液を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去し得られた残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにて精製することにより、(E)
−3−(3−ジメチルアミノプロポキシ)フェニル−2
−メチルアクリル酸エチル2.27gを無色油状物とし
て得た。
【0067】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TM
S内部標準) δ:1.35(3H,t),1.96(2H,m),
2.11(3H,s),2.26(6H,s),2.4
5(2H,t),4.03(2H,t),4.27(2
H,q),6.85−6.99(3H,m),7.29
(1H,t),7.64(1H,s)。
【0068】(参考例1−c)(E)−3−(3ージメ
チルアミノプロポキシ)フェニル−2−メチルアクリル
酸エチル2.07gをエタノール100ml溶液に、1
規定水酸化ナトリウム水溶液20mlを加え、室温で終
夜撹拌後、1規定塩酸20mlを加え減圧濃縮した。得
られた残留物に10%メタノール含有クロロホルムと無
水硫酸マグネシウムを加え激しく撹拌後、塩を濾去し、
溶媒を減圧留去することにより、(E)−3−(3ージ
メチルアミノプロポキシ)フェニル−2−メチルアクリ
ル酸の粗生成物1.95gを得た。本品はさらに精製す
ることなく次の反応に用いた。
【0069】質量分析値 (m/z):264[FAB,
(M+H)+
【0070】(参考例2)2−ホスホノブタン酸トリエ
チル3.23gを60%水素化ナトリウム0.46gと
テトラヒドロフラン20mlの懸濁液に加え、室温にて
20分間撹拌した後、テトラヒドロフラン15mlに溶
解した3−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ベンズア
ルデヒド1.77gを室温で滴下し、終夜撹拌した。反
応混合物を飽和食塩水にあけ、酢酸エチルで抽出し、抽
出液を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を減圧留去し得られた残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて精製することにより、(E)−3−
(3ージメチルアミノプロポキシ)フェニル−2−エチ
ルアクリル酸エチルと(Z)−3−(3ージメチルアミ
ノプロポキシ)フェニル−2−エチルアクリル酸エチル
の混合物2.62gを得た。本混合物2.33gにエタ
ノール100mlと1規定水酸化ナトリウム水溶液20
mlを加え終夜撹拌後、溶媒を減圧留去した。残留物を
水に溶解し酢酸エチルで洗浄後、1規定塩酸20mlを
加え減圧濃縮した。得られた残留物に10%メタノール
含有クロロホルムと無水硫酸マグネシウムを加え激しく
撹拌後、塩を濾去し、溶媒を減圧留去することにより、
(E)−3−(3−ジメチルアミノプロポキシ)フェニ
ル−2−エチルアクリル酸の粗生成物1.40gを得
た。本品はさらに精製することなく次の反応に用いた。
【0071】質量分析値 (m/z):277[EI,M
+
【0072】(参考例3−a)メチル 3−ヒドロキシ
ベンゾエート8.63gをN,N−ジメチルホルムアミ
ド50mlに溶解し、氷冷下、炭酸カリウム15.6g
を加え、室温で30分間撹拌した後、4−フルオロベン
ズアルデヒド7.04gを加え、100℃に加温して6
時間撹拌した。反応液を室温まで放冷し、減圧下に溶媒
を留去した後、残渣を酢酸エチル200mlで希釈し、
蒸留水200mlで洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下に溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:9)溶出部より粗結晶を得た。この粗結晶を酢酸
エチル−ヘキサン混合溶媒から再結晶し、メチル 3−
(4−ホルミルフェノキシ)ベンゾエートの無色結晶
7.87gを得た。
【0073】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TM
S内部標準) δ:3.92(3H,s),7.03−7.12(2
H,m),7.33−7.50(2H,m),7.75
−7.92(4H,m),9.95(1H,s)。
【0074】(参考例3−b)メチル 3−(4−ホル
ミルフェノキシ)ベンゾエート3.00gを塩化メチレ
ン30mlに溶解し、氷冷下、ジメチルアミン(2.0
Mテトラヒドロフラン溶液)5.86ml、酢酸2.1
1g、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム4.97
gをそれぞれ加え、室温で2時間撹拌した。反応液を塩
化メチレン120mlで希釈し、1M炭酸カリウム水1
50ml、飽和食塩水150mlで洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去した後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチ
ル−ヘキサン(1:9)溶出部より、メチル 3−(4
−ジメチルアミノメチルフェノキシ)ベンゾエート3.
01gを無色油状物として得た。
【0075】核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6
TMS内部標準) δ:2.70(6H,s),3.89(3H,s),
4.23(2H,s),7.11−7.22(2H.
m),7.43−7.89(6H,m)。
【0076】(参考例3−c)メチル 3−(4−ジメ
チルアミノメチルフェノキシ)ベンゾエート3.00g
をメタノール42mlに溶解し、氷冷下、1N水酸化ナ
トリウム21.1mlを滴下した後、室温で3時間撹拌
した。減圧下に溶媒を留去した後、残渣を蒸留水20m
lで希釈し、氷冷下、1N塩酸をpH7になるまで滴下
した。析出した結晶を濾取し、メタノールから再結晶し
て、3−(4−ジメチルアミノメチルフェノキシ)安息
香酸の無色結晶1.92gを得た。
【0077】核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6
TMS内部標準) δ:2.68(6H,s),4.27(2H,s),
7.09−7.17(2H.m),7.47−7.70
(6H,m)。
【0078】(参考例3−d)3−(4−ジメチルアミ
ノメチルフェノキシ)安息香酸1.00gを塩化メチレ
ン50mlに溶解し、氷冷下、二塩化オキサリル0.9
37gを滴下した後、触媒量のN,N−ジメチルホルム
アミドを加え、同温度で1時間撹拌した。減圧下に溶媒
を留去し、塩化メチレン40mlで2回共沸した後、残
渣を塩化メチレン50mlに溶解し、氷冷下、N,O−
ジメチルヒドロキシルアミン1.08g、トリエチルア
ミン1.23gを加え、室温で3時間撹拌した。反応液
を、飽和重曹水50ml、蒸留水50mlで洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン(1:9)溶出部より、N−
メトキシ−N−メチル−3−(4−ジメチルアミノメチ
ルフェノキシ)ベンズアミド1.15gを無色油状物と
して得た。
【0079】核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6
TMS内部標準) δ:2.14(6H.s),3.36(2H,s),
3.23(3H,s),3.52(3H,s),6.9
5−7.04(2H,m),7.11−7.18(2
H,m),7.27−7.48(4H)。
【0080】(参考例3−e)氷冷下、水素化リチウム
アルミニウム0.156gをジエチルエーテル30ml
に加えた後、 N−メトキシ−N−メチル−3−(4−
ジメチルアミノメチルフェノキシ)ベンズアミド1.1
4gをジエチルエーテル10mlに溶解した溶液を滴下
し、同温度で1時間撹拌した。氷冷下、反応液に蒸留水
を1ml滴下した後、同温度で15分間撹拌し、不溶物
を濾取した。減圧下に溶媒を留去した後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘ
キサン(1:9)溶出部より、3−(4−ジメチルアミ
ノメチルフェノキシ)ベンズアルデヒド0.51gを無
色油状物として得た。
【0081】核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6
TMS内部標準) δ:2.15(6H,s),3.38(2H,s),
6.98−7.11(2H,m),7.24−7.35
(2H,m),7.39−7.42(2H,m),7.
61−7.69(2H,m),9.98(1H,s)。
【0082】(参考例3−f)氷冷下、60%水素化ナ
トリウム50.0mgをN,N−ジメチルホルムアミド
5mlに加えた後、トリエチル 2−フォスフォノプロ
ピオネート560mgを滴下し、室温で30分間撹拌し
た。氷冷下、反応液に3−(4−ジメチルアミノメチル
フェノキシ)ベンズアルデヒド500mgのN,N−ジ
メチルホルムアミド5ml溶液を滴下し、更に、室温で
1時間撹拌した。減圧下に溶媒を留去し、残渣を酢酸エ
チル50mlで希釈し、蒸留水50mlで洗浄後、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去した後、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢
酸エチル−ヘキサン(1:9)溶出部より、(E)−3
−[3−(4−ジメチルアミノフェノキシ)フェニル]
−2−メチルアクリル酸エチル880mgを無色油状物
として得た。
【0083】核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6
TMS内部標準) δ:1.12−1.26(3H,m),2.00(3
H,s),2.14(6H,s),3.36(2H,
s),4.04−4.23(2H,m),6.93−
7.04(3H,m),7.17−7.34(3H,
m),7.46−7.58(3H,m)。
【0084】(参考例3−g)(E)−3−[3−(4
−ジメチルアミノフェノキシ)フェニル]−2−メチル
アクリル酸エチル880mgをメタノール5.5mlに
溶解した後、氷冷下、1N水酸化ナトリウム2.71m
lを滴下し、室温で4時間撹拌した。減圧下に溶媒を留
去した後、残渣を蒸留水5mlで希釈し、氷冷下、1N
塩酸をpH7になるまで滴下した。酢酸エチル50ml
で三回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、飽和アン
モニア水−メタノール−クロロホルム(1:20:18
0)溶出部より、(E)−3−[3−(4−ジメチルア
ミノメチルフェノキシ)フェニル]−2−メチルアクリ
ル酸650mgを無色油状物として得た。
【0085】核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6
TMS内部標準) δ:1.96(3H,s),2.18(6H,s),
3.43(2H,s),6.93−7.04(4H,
m),7.29(1H,d),7.44−7.54(4
H,m),8.31(1H,s)。
【0086】(参考例4−a)p−ブロモトルエン3.
02gを無水テトラヒドロフラン30mlに溶解し、−
78℃に冷却した後、アルゴン気流下、n−ブチルリチ
ウムの1.63Mヘキサン溶液11.4mlを滴下し
て、同温度で1時間撹拌した。この溶液に、−78℃冷
却下、ジンククロリドの0.5Mテトラヒドロフラン溶
液38.9mlを滴下し、同温度で30分間撹拌した。
別途、ビストリフェニルホスフィノニッケルクロリド
0.69gを40mlに溶解し、氷冷下、メチルマグネ
シウムブロミドの1Mテトラヒドロフラン溶液を加え、
同温度で30分間撹拌した後、メチルp−ヨードベンゾ
エート4.63gを無水テトラヒドロフラン10mlに
溶解した溶液を加え、室温で更に30分間撹拌すること
により調製した混合液を、氷冷下、先の反応液に滴下
し、アルゴン気流下、室温で15時間撹拌した。反応液
に、氷冷下、セライト5.00g、蒸留水100mlを
それぞれ加え、室温で20分間撹拌した後、セライトを
濾取した。濾液を酢酸エチル150mlで希釈した後、
飽和重曹水150ml、蒸留水150mlでそれぞれ洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留
去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:9)溶出部より、
4′−メチルビフェニル−3−カルボン酸メチル4.1
7gを無色油状物として得た。
【0087】核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6
TMS内部標準) δ:2.36(3H,s),3.89(3H,s),
7.26−7.35(2H,m),7.52−7.68
(3H,m),7.89−8.00(2H,m),8.
15−8.19(1H,m)。
【0088】(参考例4−b)4′−メチルビフェニル
−3−カルボン酸メチル4.17gをクロロホルム80
mlに溶解し、氷冷下、N−ブロモこはく酸3.60
g、触媒量の2,2′−アゾビスイソブチリロニトリル
を加え、7時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷
し、飽和重曹水80ml、蒸留水80mlで洗浄後、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン(1:19)溶出部より、
4′−ブロモメチルビフェニル−3−カルボン酸メチル
4.85gを無色油状物として得た。
【0089】核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6
TMS内部標準) δ:3.90(3H,s),4.78(2H,s),
7.61−7.77(4H,m),7.94−8.20
(4H,m)。
【0090】(参考例4−c)4′−ブロモメチルビフ
ェニル−3−カルボン酸メチル4.85gをトルエン5
0mlに溶解し、氷冷下、ジメチルアミンの2.0Mテ
トラヒドロフラン溶液15.9mlを加え、7時間加熱
還流した。反応液を室温まで放冷し、減圧下に溶媒を留
去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:24)溶出部よ
り、4′−ジメチルアミノメチルビフェニル−3−カル
ボン酸メチル1.67gを無色油状物として得た。
【0091】核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6
TMS内部標準) δ:2.18(6H,s),3.44(2H,s),
3.90(3H,s),7.36−7.45(2H,
m),7.62−7.71(3H,m),7.92−
8.19(3H,m)。
【0092】(参考例4−d)(参考例3−c)と同様
に、4′−ジメチルアミノメチルビフェニル−3−カル
ボン酸を得た。
【0093】核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6
TMS内部標準) δ:2.20(6H,s),3.48(2H,s),
7.36−7.46(2H,m),7.63−7.72
(3H,m),7.88−8.19(3H,m)。
【0094】(参考例4−e)(参考例3−d)と同様
に、N−メトキシ−N−メチル−4′−ジメチルアミノ
メチルビフェニル−3−カルボキサミドを得た。
【0095】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TM
S内部標準) δ: 2.27(6H,s),3.38(3H,s),
3.47(2H,s),3.59(3H,s),7.2
6−7.42(3H,m),7.53−7.67(4
H,m),7.88−7.92(1H,m)。
【0096】(参考例4−f)(参考例3−e)と同様
にして、4′−ジメチルアミノメチルビフェニル−3−
カルバルデヒドを得た。
【0097】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TM
S内部標準) δ:2.27(6H,s),3.48(2H,s),
7.36−7.65(6H,m),7.82−8.11
(2H,m),10.09(1H,s)。
【0098】(参考例4−g)(参考例3−f)と同様
にして、(E)−3−(4′−ジメチルアミノメチルビ
フェニル−3−イル)−2−メチルアクリル酸エチルを
得た。
【0099】核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6
TMS内部標準) δ:1.21−1.41(6H,m),2.17(6
H,s),3.45(2H,s),4.00−4.25
(2H,m),7.42−7.76(9H,m)。
【0100】(参考例4−h)(参考例3−g)と同様
にして、(E)−3−(4′−ジメチルアミノメチルビ
フェニル−3−イル)−2−メチルアクリル酸を得た。
【0101】核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6
TMS内部標準) δ:2.09(3H,s),2.19(6H,s),
3.45(2H,s),7.34−7.53(4H,
m),7.62−7.71(5H,m)。
【0102】(参考例5−a)3−(3−ホルミルフェ
ノキシ)安息香酸メチル4.00gをメタノール40m
lに溶解した後、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム0.
710gを少量ずつ加え、室温で1時間撹拌した。氷冷
下、酢酸4mlを加え、室温で20分間撹拌した後、減
圧下に溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル150mlで希
釈した。飽和重曹水150ml、蒸留水150mlで洗
浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒
を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:49)溶出部
より、3−(4−ヒドロキシメチルフェノキシ)安息香
酸メチル3.76gを無色油状物として得た。
【0103】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TM
S内部標準) δ:1.93(1H,br),3.89(3H,s),
4.68(2H,s),6.95−7.08(2H,
m),7.14−7.49(4H,m),7.62−
7.84(2H,m)。
【0104】(参考例5−b)3−(4−ヒドロキシメ
チルフェノキシ)安息香酸メチル3.74gをN,N−
ジメチルホルムアミド40mlに溶解した後、氷冷下、
イミダゾール1.18g、t−ブチルジメチルクロロシ
ラン2.62gを加え、室温で1時間撹拌した。減圧下
に溶媒を留去した後、酢酸エチル150mlで希釈し、
蒸留水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
に溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:19)
溶出部より、3−[4−(tert−ブチルジメチルシ
ラニロキシメチル)フェノキシ]安息香酸メチル5.2
8gを無色油状物として得た。
【0105】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TM
S内部標準) δ:0.11(6H,s),0.95(9H,s),
3.89(3H,s),4.73(2H,s),6.9
3−7.02(2H,m),7.26−7.39(4
H,m),7.64−7.72(2H,m)。
【0106】(参考例5−c)3−[4−(tert−
ブチルジメチルシラニロキシメチル)フェノキシ]安息
香酸メチル2.33gを無水テトラヒドロフラン25m
lに溶解した後、氷冷下、水素化リチウムアルミニウム
0.520gを少量ずつ加え、室温で1時間撹拌した。
氷冷下、蒸留水10mlを加え、室温で15分間撹拌し
た後、不溶物を濾取し、減圧下に溶媒を留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル−ヘキサン(1:9)溶出部より、[3−[4−
(tert−ブチルジメチルシラニロキシメチル)フェ
ノキシ]フェニル]メタノール1.33gを無色油状物
として得た。
【0107】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TM
S内部標準) δ:0.10(6H,s),0.96(9H,s),
4.70(2H,s),4.77(2H,s),6.9
8−7.10(2H,m),7.26−7.40(4
H,m),7.61−7.74(2H,m)。
【0108】(参考例5−d)二塩化オキサリル0.9
80gを塩化メチレン50mlに溶解した後、−78℃
に冷却し、ジメチルスルフォキシド0.800gを加
え、アルゴン気流下、同温度で1時間撹拌した。[3−
[4−(tert−ブチルジメチルシラニロキシメチ
ル)フェノキシ]フェニル]メタノール1.33gを加
え、同温度で1時間撹拌した後、トリエチルアミン5m
lを加え、氷冷下、30分間撹拌した。反応液を飽和塩
化アンモニウム水50mlで洗浄した後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去した後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル
−ヘキサン(1:9)溶出部より、3−[4−(ter
t−ブチルジメチルシラニロキシメチル)フェノキシ]
ベンズアルデヒド1.22gを無色油状物として得た。
【0109】核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6
TMS内部標準) δ:0.12(6H,s),0.95(9H,s),
4.74(2H,s),6.96−7.05(2H,
m),7.30−7.58(4H,m),7.54−
7.62(2H,m),9.95(1H,s)。
【0110】(参考例5−e)(参考例3−f)と同様
にして、(E)−3−[3−[4−(tert−ブチル
ジメチルシラニロキシメチル)フェノキシ]フェニル]
−2−メチルアクリル酸エチルを得た。
【0111】核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6
TMS内部標準) δ:0.09(6H,s),0.92(9H,s),
1.23−1.36(3H,m)、2.11(3H,
s),4.69(2H,s),6.97−7.07(4
H,m),7.23−7.50(5H,m)。
【0112】(参考例5−f)(E)−3−[3−[4
−(tert−ブチルジメチルシラニロキシメチル)フ
ェノキシ]フェニル]−2−メチルアクリル酸エチル5
00mgをエタノール10mlに溶解し、氷冷下、水酸
化ナトリウム50.3mgをエタノール5mlに溶解し
た溶液を滴下し、50℃に加温して36時間撹拌した。
室温まで放冷した後、減圧下に溶媒を留去し、蒸留水1
0mlで希釈した。氷冷下、クエン酸をpH4になるま
で加え、酢酸エチル10mlで4回抽出し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去した後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチ
ル−ヘキサン(1:9)溶出部より、(E)−3−{3
−[4−(tert−ブチルジメチルシラニロキシメチ
ル)フェノキシ]フェニル}−2−メチルアクリル酸4
00mgを無色油状物として得た。
【0113】核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6
TMS内部標準) δ:0.08(6H,s),0.90(9H,s),
2.07(3H,s),4.10−4.33(2H,
m),4.70(2H,s),7.03−7.07(4
H,m),7.24−7.44(5H,m)。
【0114】(実施例1)グアニジン塩酸塩3.42g
をメタノール17mlに溶解し、28%ナトリウム メ
チラート6.91gを加えた。10分間室温で撹拌後、
生成した食塩を濾去し、メタノールを減圧留去し、得ら
れた残留物をN,N−ジメチルホルムアミド15mlに
溶解した。一方、(E)−3−(3−ジメチルアミノプ
ロポキシ)フェニル−2−メチルアクリル酸1.57
g、1,1'−カルボニルビス−1H−イミダゾール
1.16g及びN,N−ジメチルホルムアミド20ml
の混合物を90分間撹拌した後、先に調整したグアニジ
ンのN,N−ジメチルホルムアミドを加えた。室温で1
時間撹拌後、溶媒を減圧留去し得られた残留物に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水酸化ナト
リウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによ
り、N−[(E)−3−(3−ジメチルアミノプロポキ
シ)フェニル−2−メチルアクリロイル]グアニジン
0.53gを得た。
【0115】質量分析値 (m/z):305[FAB,
(M+H)+] 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6,TMS内部標
準) δ:1.84(2H,m),2.02(3H,d),
2.14(6H,s),2.35(2H、t),4.0
0(2H,t),6.82−6.95(3H,m),
7.29(1H,t)、7.63(1H,brs)。
【0116】(実施例2)実施例1と同様にして、N−
[(E)−3−(3−ジメチルアミノプロポキシ)フェ
ニル−2−エチルアクリロイル]グアニジンを得た。
【0117】質量分析値 (m/z):319[FAB,
(M+H)+] 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6,TMS内部標
準) δ:1.05(3H,t),1.84(2H,m),
2.14(6H,s),2.35(2H,t),4.0
0(2H,t),6.82−6.91(3H,m),
7.29(1H,t),7.56(1H,s)。
【0118】(実施例3)実施例1と同様にして、N−
[(E)−3−[3−(4−ジメチルアミノメチルフェ
ノキシ)フェニル]−2−メチルアクリロイル]グアニ
ジンを得た。
【0119】質量分析値 (m/z):353[FAB,
(M+H)+] 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6,TMS内部標
準) δ:2.04(3H,s),2.29(6H,s),
3.30(2H,s),7.06−7.15(4H,
m),7.29(1H,d),7.54−7.79(4
H,m),8.33(4H,br)。
【0120】(実施例4)実施例1と同様にして、N−
[(E)−3−(4′−ジメチルアミノメチルビフェニ
ル−3−イル)−2−メチルアクリロイル]グアニジン
を得た。
【0121】質量分析値 (m/z):337[FAB,
(M+H)+] 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6,TMS内部標
準) δ:2.12(3H,s),2.25(6H,s),
3.30(2H,s),7.56−7.66(5H,
m),7.75−7.97(4H,m),8.22(4
H,br)。
【0122】(実施例5)実施例1と同様にして、N−
[(E)−3−[3−[4−(tert−ブチルジメチ
ルシラニロキシメチル)フェノキシ]フェニル]−2−
メチルアクリロイル]グアニジンを得た。
【0123】質量分析値 (m/z): 440[FA
B,(M+H)+] 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6,TMS内部標
準) δ:0.11(6H,s),0.90(9H,s),
2.06(3H,s),5.05(2H,s),7.4
5−7.60(5H,m),7.71−7.93(4
H,m),8.39(4H,br)。
【0124】(実施例6)N−[(E)−3−[3−
[4−(tert−ブチルジメチルシラニロキシメチ
ル)フェノキシ]フェニル]−2−メチルアクリロイ
ル]グアニジン300mgを酢酸:水:テトラヒドロフ
ラン=3:1:1:混合液5mlに溶解し、室温で12
時間撹拌した。減圧下に溶媒を留去した後、酢酸エチル
50mlで希釈し、飽和重曹水50mlで洗浄後、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去した後、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、メ
タノール−クロロホルム(1:19)溶出部より、N−
[(E)−3−[3−(4−ヒドロキシメチルフェノキ
シ)フェニル]−2−メチルアクリロイル]グアニジン
150mgを無色油状物として得た。
【0125】質量分析値 (m/z):326[FAB,
(M+H)+] 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−D6,TMS内部標
準) δ:2.09(3H,s),3.99(1H,br),
5.14(2H,s),7.55−7.64(5H,
m),7.80−8.00(4H,m),8.35(4
H,br)。
【0126】(実施例7)N−[(E)−3−[3−
(4−ジメチルアミノメチルフェノキシ)フェニル]−
2−メチルアクリロイル]グアニジン400mgをエタ
ノール4mlに溶解した後、氷冷下、メタンスルホン酸
110mgをエタノール溶液2mlに溶解した溶液を滴
下し、同温度で10分間撹拌した。析出した結晶を濾取
した後、メタノールから再結晶し、N−[(E)−3−
[3−(4−ジメチルアミノメチルフェノキシ)フェニ
ル]−2−メチルアクリロイル]グアニジン ジメタン
スルホン酸塩の無色結晶307mgを得た。
【0127】質量分析値 (m/z):353[FAB,
(M+H)+],449[FAB,(M+CH3SO3
+H)+] 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:2.06(3H,s),2.40(6H,s),
2.75(6H,S),4.29(2H,s),7.1
0−7.16(4H,m),7.34(1H,d),
7.50−7.77(4H,m),8.37(2H,b
r),8.50(2H,br),9.65(1H,b
r),11.11(1H,br)。
【0128】(実施例8)実施例7と同様にして、N−
[(E)−3−(4′−ジメチルアミノメチルビフェニ
ル−3−イル)−2−メチルアクリロイル]グアニジン
ジメタンスルホン酸塩を得た。
【0129】融点 197−198℃ 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:2.15(3H,s),2.39(6H,s),
2.77(6H,S),4.34(2H,s),7.5
5−7.63(5H,m),7.76−7.85(4
H,m),8.39(4H,br),9.75(2H,
br)。
【0130】(実施例9)実施例7と同様にして、N−
[(E)−3−[3−(4−ヒドロキシメチルフェノキ
シ)フェニル]−2−メチルアクリロイル]グアニジン
メタンスルホン酸塩を得た。
【0131】融点 197−198℃ 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:2.08(3H,s),2.75(3H,S),
4.02(1H,br),5.22(2H,s),7.
58−7.64(5H,m),7.80−8.03(4
H,m),8.35(2H,br),8.51(2H,
br),10.98(1H,br)。
【0132】以下、表1に実施例1〜9により得られた
化合物の化学構造式を掲記する。なお、表中、BMSi
O−はtert−ブチルジメチルシラニロキシ基、Su
lはメタンスルホン酸塩をそれぞれ表す。
【0133】
【表1】
【0134】以下に化学構造式を掲記する化合物は、前
記実施例若しくは製造法に記載の方法とほぼ同様にし
て、又は、それらに当業者に自明の若干の変法を適用し
て、容易に製造することができる。なお、表中、Com
は化合物番号を表す。
【0135】
【表2】
【0136】
【表3】
【0137】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/165 ACF A61K 31/165 ACF ADS ADS C07C 323/62 C07C 323/62 (71)出願人 591032596 Frankfurter Str. 250, D−64293 Darmstadt,Fed eral Republic of Ge rmany (72)発明者 岡崎 利夫 茨城県竜ヶ崎市長山8−6−5 (72)発明者 加来 英貴 茨城県つくば市松代4−6−7 サン・ク レスト403号 (72)発明者 菊池 和美 東京都足立区千住1丁目29番1−701号 (72)発明者 高梨 正博 千葉県柏市松ケ崎1204−55

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示される3−アリー
    ルアクリロイルグアニジン誘導体又はその塩。 【化1】 (ただし、式中の記号は以下の意味を有する。 X:酸素原子又は硫黄原子、 n、m:いずれか一方は1、他方は0又は1、 A:低級アルキレン基、 R1:保護されていてもよい水酸基、保護されていても
    よいアミノ基、保護されていてもよいモノ−低級アルキ
    ルアミノ基、又はジ−低級アルキルアミノ基。 R2、R3:同一又は異なって、水素原子、又はハロゲン
    原子で置換されていてもよい低級アルキル基、 R4:水素原子、ハロゲン原子又は低級アルコキシ
    基。)
  2. 【請求項2】 請求項1に記載される3−アリールアク
    リロイルグアニジン誘導体又はその塩を有効成分とする
    ことを特徴とする医薬。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載される3−アリールアク
    リロイルグアニジン誘導体又はその塩を有効成分とする
    ことを特徴とするNa+/H+交換体阻害剤。
JP33563796A 1996-12-16 1996-12-16 3−アリールアクリロイルグアニジン誘導体 Withdrawn JPH10175939A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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