JPH10175403A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH10175403A
JPH10175403A JP9266280A JP26628097A JPH10175403A JP H10175403 A JPH10175403 A JP H10175403A JP 9266280 A JP9266280 A JP 9266280A JP 26628097 A JP26628097 A JP 26628097A JP H10175403 A JPH10175403 A JP H10175403A
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rubber
weight
rubber material
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Toshiaki Matsuo
俊朗 松尾
Yoshinori Nakagawa
義規 中川
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
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  • Tires In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリカ配合によって得られる優れた低転がり
抵抗性能及びウエット性能を維持しうるとともに、操縦
安定性を損ねることなく車両に発生する静電気を路面に
効果的に放電でき、しかもこれらの特性を使用初期から
終期にいたり安定して発揮しうる。 【解決手段】 トレッド部2を、絶縁性ゴム材22から
成りるキャップゴム体15と、その内側に配されるベー
ス層17を含む導電性ゴム材23からなるベースゴム体
16で形成する。ベースゴム体16はベース層17から
キャップゴム体15を貫通してのびる貫通端子部19を
具える。絶縁性ゴム材22は、ジエン系ゴム及び共役ジ
エン系ポリマーと芳香族ビニル化合物との共重合体の内
の一種以上を用いたゴム基材の100重量部に対して、
30〜100重量部のシリカと3〜20重量部のカーボ
ンブラックとを含むとともに、導電性ゴム材23は、前
記ゴム基材の100重量部に対して、0〜50重量部の
シリカと25重量部以上のカーボンブラックとを含む。
絶縁性ゴム材22のゴム硬度Hs1を導電性ゴム材23の
ゴム硬度Hs2以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低転がり抵抗性と
ウエット性能(耐ウエットスキッド性)との向上のため
にトレッドゴムの補強剤としてシリカを用いたタイヤに
おいて、この優れた低転がり抵抗性能及びウエット性能
を維持し、かつ操縦安定性を損ねることなく車両に発生
する静電気を路面に効果的に放電でき、しかもこれらの
特性を使用初期から終期にいたり安定して発揮する空気
入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】近
年、自動車の低燃費性を高めかつ排気ガスの低減化を促
進するために、シリカをトレッドゴムの補強剤として用
いたタイヤが提案されている。このものは、低温側での
ヒステリシスロスが高く維持されるため優れたウエット
性能を発揮する一方、高温側でのヒステリシスロスが低
いため転がり抵抗が減じるなど、低転がり抵抗性能とウ
エット性能とを両立して向上しうるという利点がある。
【0003】しかしながらその半面、シリカは電気絶縁
性が高いため、シリカ配合のトレッドゴムのタイヤを使
用した場合、車両に静電気が溜まりやすいという欠点が
あり、この静電気の蓄積は、例えば運転者がガソリンス
タンドで燃料タンクの蓋を開けようとした際に、火花を
発生させる恐れを招くなど危険であり、又走行中、ラジ
オノイズ等の電波障害を引き起こすなど多くの電気的誤
動作の原因ともなる。
【0004】なお、特開平8−120120号の公報、
及び米国特許番号第5518055号の公報には、シリ
カ配合のトレッドゴムの表面に、主にカーボンブラック
を用いた導電性薄膜を貼り付け、その電気抵抗を改善し
たタイヤが提案されている。
【0005】しかし、これらのタイヤでは、元来性質の
異なる2種類の配合ゴムを内外に積層して使用している
ため、外側の導電性薄膜の摩滅によってシリカ配合のト
レッドゴムの全面が露出する以前と以後とで、タイヤ性
能に大きな変化をもたらすなど、自動車の4輪間での摩
耗量の違いにより車両の挙動が不安定になるなどの問題
が考えられる。又このものは、外側の導電性薄膜の摩滅
後においては、トレッド溝の溝壁面及びバットレス面に
残存する導電性薄膜の端面が路面と接地して、導電性を
確保するが、導通面積が小でありしかもトレッド溝及び
バットレス面の上縁は偏摩耗が最も顕著に発生する箇所
であるなど、路面との導通状態を極めて不安定なものと
している。
【0006】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、シリカを主補強剤とした絶縁性ゴム材からなるキャ
ップゴム体の内部に、導電性ゴム材からなりかつ前記キ
ャップゴム体を貫通してトレッド接地面の一部をなす貫
通端子部を立ち上げたベースゴム体を設けるとともに、
前記絶縁性ゴム材及び導電性ゴム材のゴム組成を規制す
ることを基本として、優れた低転がり抵抗性能及びウエ
ット性能を維持しかつ操縦安定性を損ねることなく車両
に発生する静電気を路面に効果的に放電でき、しかもこ
れらの特性を使用初期から終期にいたり安定して発揮し
うる空気入りタイヤの提供を目的としている。
【0007】請求項2記載の発明は、ベースゴム体から
リムに至るタイヤの導電通路を、タイヤ内部に形成し、
タイヤ外面の腐食、損傷に影響されることなく放電を安
定に行いうる空気入りタイヤの提供を目的としている。
【0008】請求項3、4記載の発明は、シリカの粒度
及びストラクチャーを特定し導電性ゴム材及び導電性副
ゴム材に必要なゴム物性、ゴム加工性などを維持すると
ともに、カーボンブラックの比Wc/Ncを特定して低
い体積固有抵抗を保証する空気入りタイヤの提供を目的
としている。
【0009】請求項5記載の発明は、貫通端子部がキャ
ップゴム体とバランスよく摩耗し、路面との導通を確実
かつ安定して行う空気入りタイヤの提供を目的としてい
【0010】請求項6記載の発明は、低転がり抵抗性能
の維持を図るとともに、使用末期にベース層が露出して
タイヤ性能が大きく変化するのを抑制する空気入りタイ
ヤの提供を目的としている。
【0011】請求項7記載の発明は、負荷状態における
タイヤの電気抵抗値を特定することによって、実車走行
における放電の効果を確実化する空気入りタイヤの提供
を目的としている。
【0012】請求項8記載の発明は、低転がり抵抗性能
及びウエット性能の利点を損ねることなく、必要な導通
面積を確保して放電の効果を保証する空気入りタイヤの
提供を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1記載の発明は、トレッド部
からサイドウオール部をへてビード部のビードコアで折
り返すカーカス、このカーカスの半径方向外側かつ前記
トレッド部の内方に配される補強部材、体積固有抵抗が
1×108 Ωcm以上の絶縁性ゴム材から成りかつトレ
ッド部を形成するキャップゴム体、及びこのキャップゴ
ム体のタイヤ半径方向内側に配されるベース層とこのベ
ース層から前記キャップゴム体を貫通してのびかつ外端
面がトレッド接地面の一部をなす貫通端子部とを具える
とともに体積固有抵抗が1×107 Ωcm以下の導電性
ゴム材からなるベースゴム体を具える一方、前記絶縁性
ゴム材は、ジエン系ゴム、及び共役ジエン系モノマーと
芳香族ビニル化合物との共重合体の内の一種又は二種以
上を用いたゴム基材の100重量部に対して、30〜1
00重量部のシリカと3〜20重量部のカーボンブラッ
クとを含むとともに、前記導電性ゴム材は、ジエン系ゴ
ム、及び共役ジエン系モノマーと芳香族ビニル化合物と
の共重合体の内の一種又は二種以上を用いたゴム基材の
100重量部に対して、0〜50重量部のシリカと25
重量部以上のカーボンブラックとを含み、しかも25゜
Cの温度における前記絶縁性ゴム材のゴム硬度Hs1を前
記導電性ゴム材のゴム硬度Hs2以下とした空気入りタイ
ヤ。ことを特徴としたものであります。
【0014】又請求項2記載の発明は、補強部材ゴム層
と、カーカスゴム層或いはサイドウオールゴム層と、ク
リンチゴム層とを体積固有抵抗を1×107 Ωcm以下
とした導電性副ゴム材から形成することを特徴としたも
のであります。
【0015】又請求項3、4記載の発明は、使用するシ
リカの窒素吸着比表面積(BET)、DBP吸油量、及
びカーボンブラックにおける配合量Wcと平均粒子径N
cとの比を特定することを特徴としたものであります。
【0016】又請求項5記載の発明は、導電性ゴム材の
摩耗抵抗指数K2を絶縁性ゴム材の摩耗抵抗指数K1よ
り大とすることを特徴としたものであります。
【0017】又請求項6記載の発明は、キャップゴム体
の体積V1とベースゴム体の体積V2との比V2/V1
を0.5以下とすることを特徴としたものであります。
【0018】又請求項7記載の発明は、タイヤの負荷状
態における、トレッド接地面の接地部と前記基準リムと
の間の電気抵抗を、未走行時は1×108 Ωcm以下、
かつ1000km走行後は1×109 Ωcm以下とする
ことを特徴としたものであります。
【0019】又請求項8記載の発明は、貫通端子部の主
部先端における貫通端子部最小巾を0.5〜20.0m
mとすることを特徴としたものであります。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の一例を
図面に基づき説明する。図1は、JATMA、TRA、
ETRTO等のタイヤ基準で定める基準リムRにリム組
みされかつタイヤ基準で定めるタイヤ最大荷重によって
規定される内圧の80%を充填した80%内圧状態にお
けるタイヤ子午断面を示し、空気入りタイヤ1は、図1
に示すように、トレッド部2と、このトレッド部2の両
端からからタイヤ半径方向内方にのびるサイドウオール
部3、3と、各サイドウオール部3の内方に位置するビ
ード部4とを具える。又空気入りタイヤ1は、前記ビー
ド部4、4間を跨るトロイド状のカーカス6、及びこの
カーカス6の半径方向外側かつトレッド部2内部に配さ
れるベルト層7などの補強部材8によって補強されかつ
必要なタイヤ強度、剛性などが付与される。
【0021】前記カーカス6は、トレッド部2からサイ
ドウオール部3をへてビード部4のビードコア5の周り
で両端が折返される少なくとも1枚、本例では1枚のカ
ーカスプライから形成される。またカーカス6の本体部
分とその折返し部分との間には、ビードエーペックスゴ
ム9が充填されタイヤ横剛性を高めている。
【0022】又前記カーカスプライは、タイヤ赤道Cに
対して75〜90度の角度で引き揃えたカーカスコード
の配列体からなり、この配列体をいわゆるトッピングゴ
ムであるカーカスゴム層11によってコーティングする
ことによって、シート状体に形成される。なおカーカス
コードとしては、スチールコードの他、例えばナイロ
ン、レーヨン、ポリエステルなどの有機繊維コードも好
適に採用できる。
【0023】又前記補強部材8は、本例では、前記トレ
ッド部2をタガ効果を有して補強し低い偏平率でタイヤ
を拘束するベルト層7、及びこのベルト層7外側に配さ
れそのリフティングを抑制するバンド層10(図2に示
す)とを具える。なお補強部材8は、要求するタイヤ性
能によって、バンド層10を排除しても良い。
【0024】前記ベルト層7は、タイヤ赤道Cに対して
10〜30度の角度で配列するベルトコードの配列体か
らなる例えば2枚のベルトプライを具え、各ベルトコー
ドはプライ間相互で交差するトラス構造を有する。また
各ベルトコードには、本例ではスチールコードが用いら
れ、前記トラス構造による高い曲げ剛性とともにタイヤ
強度を維持している。
【0025】またバンド層10は、例えばナイロン、レ
ーヨン、ポリエステルなどの有機繊維のバンドコードを
螺旋巻きしたスパイラルコードのバンドプライからな
り、このバンドプライが少なくともベルト層7外面の両
端、本例では、ベルト層7外面の全体を被覆することに
より、タイヤ回転に伴うベルト層7の弛み、リフティン
グなどを抑制し高速耐久性を高めている。
【0026】なお前記ベルトプライをなすベルトコード
の配列体及びバンドプライをなすバンドコードの配列体
も、前記カーカスコードと同様に、補強部材ゴム層12
によって被覆され、それぞれシート状体として形成され
る。
【0027】又前記トレッド部2を形成するトレッドゴ
ム13は、トレッド面を有する半径方向外側のキャップ
ゴム体15と、その内側に配されるベースゴム体16と
の2層構造をなし、キャップゴム体15は、前記トレッ
ド部2の全巾に亘って延在し、トレッド面にはタイヤ周
方向にのびる縦溝Gm及びこれに交わる方向にのびる横
溝Gyなどで構成する自在なパターン形状のトレッド溝
Gを凹設している。
【0028】前記ベースゴム体16は、ほぼ均一な厚さ
を有して前記キャップゴム体15の内面に接してのびる
ベース層17と、このベース層17から立ち上がり前記
キャップゴム体15を貫通してのびる貫通端子部19と
を一体に具え、この貫通端子部19の外端面が、トレッ
ド接地面2Sと整一してその一部を構成する。なおトレ
ッド接地面2Sとは、トレッド面のうちトレッド溝Gを
除外した面部、すなわちタイヤ転動に際して路面と接地
しうる面部を意味する。
【0029】又前記キャップゴム体15は、前記トレッ
ド溝Gの溝深さ以上の厚さを有するとともに、前記ベー
スゴム体16は、その体積V2を前記キャップゴム体1
5の体積V1の0.5倍以下とした薄肉であり、これに
よってトレッドのボリューム増加を抑制しながら、摩耗
終期においてキャップゴム体15が摩滅してベース層1
7が露出するのを確実に防止する。
【0030】前記貫通端子部19は、本例では図3に示
すように、タイヤ赤道Cの両側に位置して円周方向に連
続してのびるリブ状をなし、例えば接地圧が高いトレッ
ド中央域に形成する。又貫通端子部19は、図2にその
断面形状を示すように、タイヤ軸方向の巾を漸減しなが
らベース層17からトレッド面に向かって立ち上がる主
部20を具え、この主部20の根元部分が前記ベース層
17と例えば円弧によって滑らかに接することによっ
て、応力集中の緩和が図られるとともにベース層17と
の間の静電気の流れを円滑化している。なお根元部分の
曲率半径rは、主部20先端の巾Wの0.5〜2.0倍
程度が良く、又この巾Wは、根元部分の最大巾Wcの
0.2〜0.8倍程度が好ましい。
【0031】本例では、一方の貫通端子部19Aは、前
記主部20のみで形成される。この時、主部20先端が
トレッド接地面2Sを形成することになり、必要な導電
面積を確保すべく、トレッド接地面2Sでの貫通端子部
19Aの巾Waを0.5〜20.0mmの範囲とする。
0.5mm未満では導電性を損ね、また20mmを超え
ると、ベ−スゴム体16の弾性、剛性等のゴム物性が影
響して、低転がり抵抗性及びウエット性能の向上効果を
充分に発揮し得ない。
【0032】又他方の貫通端子部19Bは、本例では、
前記主部20の先端に、タイヤ軸方向の巾を増した増巾
部21を設けた茸状に形成しており、この時くびれ状の
主部20先端が前記ベ−スゴム体16のゴム物性の影響
を緩和する緩和部として機能する。従って、茸状の貫通
端子部19Bでは、トレッド接地面2Sでの巾Wbを前
記貫通端子部19Aの巾Waより大きく設定でき、例え
ばその上限を40mm程度まで高めうる。これによっ
て、例えば路面との馴染み性に劣る慣らし走行などの使
用初期における導電性を維持できる。なお、貫通端子部
19Bの主部20先端の巾Wは、貫通端子部19Aの巾
Waより小である。
【0033】ここで前記キャップゴム体15は、シリカ
を主の補強剤として配合した体積固有抵抗が1×108
Ωcm以上の絶縁性ゴム材22からなり、この絶縁性ゴ
ム材22は、ジエン系ゴム、及び共役ジエン系モノマー
と芳香族ビニル化合物との共重合体の内の一種又は二種
以上を用いたゴム基材の100重量部に対して、30〜
100重量部のシリカと3〜20重量部のカーボンブラ
ックとを含む。すなわち、タイヤの低転がり抵抗性とウ
エット性能とを両立して高いレベルで発揮するために、
シリカを30重量部以上配合することが必要であり、こ
の時、他の必要なゴム物性、例えばゴム弾性、ゴム硬
度、発熱性等を得るために、カーボンブラックを補助的
に配合し、その配合量を20重量部以下とする。なおカ
ーボンブラックが20重量部を超えると、前記低転がり
抵抗性等のシリカによる効果が減じられ、かつゴム硬度
が過大となるなど前記他のゴム物性が得られ難い。又シ
リカが100重量部を超えると、前記他のゴム物性を得
るために、カーボンブラックの3重量部以上の配合が困
難となり、光酸化防止効果が減じて耐候性を著しく損ね
る。
【0034】なお前記ジエン系ゴムとしては、天然ゴム
(NR)、イソプレインの重合体である合成ポリイソプ
レンゴム(IR)、ブタジエンの重合体であるブタジエ
ンゴム(BR)、ブタジエンとアクリロニトリルとの共
重合体であるニトリルゴム(NBR)、クロロプレンの
重合体であるクロロプレンゴム(CR)などがあり、特
にNR、IR、BRが好適である。又前記共役ジエン系
モノマーと芳香族ビニル化合物との共重合体とは、共役
ジエン系モノマーである前記ブタジエン、イソプレイン
等と、芳香族ビニル化合物であるスチレン、アルファメ
チルスチレン等との共重合体であって、いわゆる乳化重
合のスチレンブタジエンゴム(E−SBR)及び溶液重
合のスチレンブタジエンゴム(S−SBR)が好適であ
る。従って、絶縁性ゴム材22のゴム基材としては、前
記NR、IR、BR、並びにSBR(E−SBR、S−
SBR)から選択される一種のゴム、又は二種以上を混
合したブレンドゴム、特にSBRを含むことが望まし
い。そのときには、SBRとして、スチレン量が10〜
40%、好ましくは15〜30%の範囲で、又ビニル量
が10〜70%、好ましくは15〜60%、さらに好ま
しくはS−SBRでかつビニル量が40〜60%の範囲
のものが良い。
【0035】又前記ベースゴム体16は、カーボンブラ
ックを主の補強剤として配合した体積固有抵抗が1×1
7 Ωcm以下の導電性ゴム材23から形成され、この
導電性ゴム材23は、前記ジエン系ゴム、及び共役ジエ
ン系モノマーと芳香族ビニル化合物との共重合体の内の
一種又は二種以上を用いたゴム基材の100重量部に対
して、0〜50重量部のシリカと25重量部以上のカー
ボンブラックとを含む。すなわち1×107 Ωcm以下
の優れた導電性を得るために、カーボンブラックの25
重量部以上の配合が必要であり、他のゴム物性を得るた
めに、シリカを補助的に配合してもよく、そのときシリ
カ配合量は50重量部以下とする。なおシリカが50重
量部を超えると、カーボンブラックによるものに比べて
耐摩耗抵抗指数に劣り、又ゴム硬度の増加に伴う発熱性
が増して低転がり抵抗性を損ねる結果となる。
【0036】なお導電性ゴム材23のゴム基材として
は、絶縁性ゴム材22と同様に、前記NR、IR、B
R、並びにSBR(E−SBR、S−SBR)から選択
される一種のゴム、又は二種以上を混合したブレンドゴ
ムが好適であるが、特にSBRを含むことは必要ない。
なおSBRを含む場合には、S−SBRが望ましく、特
にTg(ガラス転移温度)が−50゜C以下のS−SB
Rが低転がり抵抗性能の面から望ましい。
【0037】ここで前記導電性ゴム材23で使用するカ
ーボンブラックの種類は、特に限定されないが、前記配
合量Wc(重量部)と平均粒子径Nc(単位nm)との
比Wc/Ncを1.5以上とすることが好ましい。これ
は、前記導電性ゴム材23の体積固有抵抗は、カーボン
ブラックの配合量Wcとその平均粒子径Ncとに関係
し、Wcの増加又はNcの減少によって体積固有抵抗は
減少する。従って、比Wc/Ncを1.5以上に規制す
ることによって、必要な導電性が保証される。なお好適
には、平均粒子径Ncが30nm以下のハードカーボン
が使用される。
【0038】又導電性ゴム材23に用いるシリカとして
は、窒素吸着比表面積(BET)が150〜250m2
/gの範囲、かつフタル酸ジブチル(DBP)吸油量が
180ml/100g以上のコロイダル特性を示すもの
が、ゴムへの補強効果及びゴム加工性等の点で好まし
い。
【0039】なお、絶縁性ゴム材22に用いるカーボン
ブラック及びシリカも、特に制限されないが、上記の規
制に準じたものが使用でき、又前記導電性ゴム材23、
絶縁性ゴム材22、さらには後述する導電性副ゴム材2
6には、必要に応じて、公知の加硫剤、加硫促進剤、加
硫促進助剤、可塑剤、老化防止剤、およびシランカップ
リング剤等を適宜添加できることは勿論である。なおシ
ランカップリング剤としては、ビス(トリエトキシシリ
ルプロピル)テトラスルフィド、α−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシランが好適である。
【0040】又トレッドゴム13は、操縦安定性を維持
するために、前記絶縁性ゴム材22の例えば25゜Cの
温度におけるゴム硬度Hs1を、導電性ゴム材23のゴム
硬度Hs2以下、すなわちHs1≦Hs2とすることが必要で
あり、もしHs1>Hs2の時、ベース層17に動きが生じ
るなど腰が弱くコーナリングフォースが過小、かつ応答
性が損なわれるなど直進安定性が悪くなる。しかも前記
貫通端子部19が圧縮変形して路面との導通性が低下す
る。又貫通端子部19の最小巾Waが20.0mmを超
えると、キャップゴム体15による接地面積が減じ、シ
リカによる低転がり抵抗性等のメリットが減じられる。
【0041】又前記導電性ゴム材23は、その摩耗抵抗
指数K2を、絶縁性ゴム材22の摩耗抵抗指数K1より
大とすることが好ましく、もし摩耗抵抗指数K2が摩耗
抵抗指数K1以下の時、トレッド接地面2Sにおいて、
貫通端子部19がキャップゴム体15より早期に摩耗し
て接地がしなくなり、使用途中からタイヤの導電性が著
しく低下する。なお本例では、摩耗抵抗指数は、JIS
K6264に従い、島多技研社製ランボーン摩耗試験機
を用いて、荷重2.0kg、スリップ率40%の条件下
において測定したものを比較している。
【0042】又低転がり性能をさらに高めるためには、
実質的に接地しないベースゴム体16側の導電性ゴム材
23の損失正接 tanδ2を0.09以上かつ絶縁性ゴム
材22の損失正接 tanδ1以下の範囲に減じるのが好ま
しく、またこれによって内部発熱を減じ耐久性向上にも
役立つ。なお絶縁性ゴム材22の損失正接 tanδ1は、
通常0.24以下である。又前記損失正接の値は、本例
では岩本製作所製粘弾性スペクトロメータにて温度70
℃、初期伸張10%、導歪み±1.0%、周波数10H
zの条件下で測定した値である。
【0043】又空気入りタイヤ1は、図1に示すよう
に、ビード部4に配されることにより前記基準リムRに
着座する、リムずれ防止用のクリンチゴム層25を具
え、本例では、前記ベース層17と、補強部材ゴム層1
2と、カーカスゴム層11及びサイドウオールゴム層2
7と、クリンチゴム層25とが順次接続して配されるこ
とによって、前記貫通端子部19から基準リムRに至る
タイヤの導電通路をタイヤ内部に形成している。
【0044】そのために、前記補強部材ゴム層12、カ
ーカスゴム層11、サイドウオールゴム層27、及びク
リンチゴム層25は、前記導電性ゴム材23と略同様
に、前記ジエン系ゴム、及び共役ジエン系モノマーと芳
香族ビニル化合物との共重合体の内の一種又は二種以上
を用いたゴム基材の100重量部に対して、シリカ0〜
50重量部とカーボンブラック25重量部以上とを含む
ことによって体積固有抵抗を1×107 Ωcm以下とし
た導電性副ゴム材26から形成している。なお前記導電
通路を形成するために、本例の如くカーカスゴム層11
及びサイドウオールゴム層27の双方を導電性副ゴム材
26で構成することが好ましいが、一方を体積固有抵抗
が1×107 Ωcmより大の非導電性のゴム材で形成す
ることもできる。又導電性副ゴム材26に用いるカーボ
ンブラックも、その配合量Wc(重量部)と平均粒子径
Nc(単位nm)との比Wc/Ncを1.5以上とした
ものが使用され、必要な導電性が保証される。又シリカ
としては、窒素吸着比表面積(BET)が150〜25
0m2 /gの範囲、かつフタル酸ジブチル(DBP)吸
油量が200ml/100g以上のコロイダル特性を示
すものを使用する。
【0045】又そしてこのようなタイヤ構成とすること
によって、前記80%内圧のタイヤにタイヤ最大荷重の
80%荷重を負荷した負荷状態において、トレッド接地
面2Sの接地部と前記基準リムRとの間の電気抵抗を、
未走行時において1×108Ωcm以下、かつ1000
km走行後において1×109 Ωcm以下に規制するこ
とができ、静電気のスパークを原因とする火災、電波障
害等を防止した安全走行を、使用初期から終期に至り保
証できる。なお負荷状態における前記電気抵抗値は、ド
イツの WDK、 Blatt3で規定される「荷重下でのタイヤ電
気抵抗の測定手順」に基づき測定されたものであって、
図6に示すように、台板30に対して絶縁状態で取付く
鋼板31上に、タイヤ1を前記負荷状態で垂直に接地さ
せ、リムRと鋼板31との間の電気抵抗を、印可電圧1
00ボルト以上を有する抵抗測定器32を用いて測定す
る。
【0046】なお本例では、貫通端子部19は、円周方
向に連続してのびるリブ状に形成しているが、横溝Gy
が横切ることによって貫通端子部19の外端面が円周方
向に不連続に表われてもよく、又その形成位置は、トレ
ッドショルダー域の他、図4に示すように、縦溝Gmの
壁面を跨いで形成も良い。又貫通端子部19はリブ状の
他、図5に示すように、端面が例えば円形、矩形などの
点状をなす柱状体として形成してもよく、この時、トレ
ッド接地面2Sの全周に亘り均一又は不均一に分散して
配置することもできる。
【0047】
【実施例】図1に示す構造を有し、かつトレッドゴム1
3として表1の仕様の配合ゴム材(A1〜A6)と表2
の仕様の配合ゴム材(B1〜B6)と組み合わせたタイ
ヤサイズが205/65R15のタイヤを、表3の仕様
に基づき試作するとともに、試供タイヤの耐候性、低転
がり抵抗性、ウエット性能、直進安定性、負荷状態のタ
イヤ電気抵抗をそれぞれ測定しかつ比較した。なおキャ
ップゴム体15として配合ゴム材(A1〜A6)を用
い、かつベースゴム体16として配合ゴム材(B1〜B
6)を用いている。
【0048】又前記トレッドゴム13以外に導電性副ゴ
ム材26として用いた補強部材ゴム層12、カーカスゴ
ム層11、サイドウオールゴム層27、及びクリンチゴ
ム層25のゴム配合、及びその体積固有抵抗を表4に示
す。なお表4中、比較例であるクリンチゴム層Bは、体
積固有抵抗が1×1013.7 Ωcmと1×107 Ωcm
を大きく越えているため、タイヤ電気抵抗を1×108
Ωcm以下に減じることは困難である。
【0049】・低転がり抵抗性は、前記試供タイヤの転
がり抵抗を、転動抵抗試験機を用いて測定し、サンプル
品7を100とした指数で評価したものであり、数値が
高いほど優れている。 ・ウエット性能は、前記試供タイヤを、JATMAの基
準で定める標準リム、標準内圧にて乗用車両の前輪に装
着し、半径50mのアスファルト路面に水深約5mmの水
たまりを設けたコース上を、速度を段階的に増加させな
がら実車走行した時に測定した最大横加速度(横G)を
もってウエット性能とした。なお該性能はサンプル品7
を100とした指数で評価し、数値が高いほど優れてい
る。 ・直進安定性は、前記装着状態の基で、乾燥アスファル
ト路面のコースを実車走行し、レーンチェンジの際の応
答性、収斂性及び接地性などをドライバーの官能により
総合判定したものであり、サンプル品7を100とした
指数で評価した。数値が高いほど優れている。 ・負荷状態のタイヤ電気抵抗は、前述のドイツの WDK、
Blatt3で規定される「荷重下でのタイヤ電気抵抗の測定
手順」に基づき測定した。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】表3に示すように、本願の比較例タイヤで
あるサンプル品1、2、3、6、7、12のうち、サン
プル品1、2は、低転がり抵抗性、ウエット性能、直進
安定性、タイヤ電気抵抗等の諸性能に優れているが、キ
ャップゴム体15にカーボンブラックを含んでいないた
め耐候性が悪く商品化が難しい。サンプル品3は、ベー
スゴム体16における体積固有抵抗が高いため、未走行
時においても必要なタイヤ電気抵抗が得られない。サン
プル品6、7は、キャップゴム体15のカーボンブラッ
ク含有量が過大であるため、シリカによる低転がり抵抗
性及びウエット性能の向上効果が発揮できない。なおこ
のものは、ベースゴム体16の摩耗抵抗指数K2がキャ
ップゴム体15の摩耗抵抗指数K1より低いため、10
00km走行後の摩耗によって貫通端子部19の接地性
が減じ、タイヤ電気抵抗を悪くしている。この傾向はサ
ンプル品11にも見られる。又サンプル品12では、ベ
ースゴム体16のゴム硬度HS2がキャップゴム体15の
ゴム硬度HS1より小であり、好ましい直進安定性等の操
縦安定性が得られない。
【0055】又本願の実施例タイヤであるサンプル品
4、5、8、9、10、11、13、14、15のう
ち、サンプル品8では、ベースゴム体16の体積比V1
/V2が過大であるため、特にキャップゴム体15にお
けるシリカの低転がり抵抗性向上効果を損ねている。又
サンプル品9では、貫通端子部19の巾Waが過大とな
り、キャップゴム体15の接地面積が損なわれるため、
シリカによる低転がり抵抗性及びウエット性能の向上効
果を損ねている。
【0056】なお表2におけるサンプルB7のゴムは、
シリカのBETが高すぎ、ゴムとして固くなりすぎるた
め、工程面で薄く押し出すことができずに、タイヤ用材
料を得ることができなかった。そのため、体積固有抵抗
摩擦指数の物性の測定ができなかった。
【0057】
【発明の効果】叙上の如く本発明は構成しているため、
シリカ配合によって得られる優れた低転がり抵抗性能及
びウエット性能を維持しうるとともに、操縦安定性を損
ねることなく車両に発生する静電気を路面に効果的に放
電でき、しかもこれらの特性を使用初期から終期にいた
り安定して発揮しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す空気入りタイヤの断面
図である。
【図2】貫通端子部を拡大して示す部分断面図である。
【図3】トレッドパターンの一例を示すトレッド部の平
面図である。
【図4】貫通端子部の他の実施例を示す部分断面図であ
る。
【図5】貫通端子部のさらに他の実施例を示すトレッド
部の平面図である。
【図6】負荷状態におけるタイヤの電気抵抗の測定方法
を説明する線図である。
【符号の説明】
2 トレッド部 2S トレッド接地面 3 サイドウオール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 8 補強部材 11 カーカスゴム層 12 補強部材ゴム層 15 キャップゴム体 16 ベースゴム体 17 ベース層 19 貫通端子部 20 貫通端子部の主部 22 絶縁性ゴム材 23 導電性ゴム材 25 クリンチゴム層 26 導電性副ゴム材 27 サイドウオールゴム層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウオール部をへてビ
    ード部のビードコアで折り返すカーカス、このカーカス
    の半径方向外側かつ前記トレッド部の内方に配される補
    強部材、体積固有抵抗が1×108 Ωcm以上の絶縁性
    ゴム材から成りかつトレッド部を形成するキャップゴム
    体、及びこのキャップゴム体のタイヤ半径方向内側に配
    されるベース層とこのベース層から前記キャップゴム体
    を貫通してのびかつ外端面がトレッド接地面の一部をな
    す貫通端子部とを具えるとともに体積固有抵抗が1×1
    7 Ωcm以下の導電性ゴム材からなるベースゴム体を
    具える一方、 前記絶縁性ゴム材は、ジエン系ゴム、及び共役ジエン系
    モノマーと芳香族ビニル化合物との共重合体の内の一種
    又は二種以上を用いたゴム基材の100重量部に対し
    て、30〜100重量部のシリカと3〜20重量部のカ
    ーボンブラックとを含むとともに、 前記導電性ゴム材は、ジエン系ゴム、及び共役ジエン系
    モノマーと芳香族ビニル化合物との共重合体の内の一種
    又は二種以上を用いたゴム基材の100重量部に対し
    て、0〜50重量部のシリカと25重量部以上のカーボ
    ンブラックとを含み、 しかも25゜Cの温度における前記絶縁性ゴム材のゴム
    硬度Hs1を前記導電性ゴム材のゴム硬度Hs2以下とした
    空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記ベースゴム体に接し前記補強部材をコ
    ーティングする補強部材ゴム層、この補強部材ゴム層に
    接しかつカーカスをコーティングするカーカスゴム層或
    いはサイドウオールゴム層、及びビード部に配され前記
    カーカスゴム層或いはサイドウオールゴム層に接すると
    ともにリムに着座するクリンチゴム層を具え、しかも補
    強部材ゴム層と、カーカスゴム層或いはサイドウオール
    ゴム層と、クリンチゴム層は、ジエン系ゴム、及び共役
    ジエン系モノマーと芳香族ビニル化合物との共重合体の
    内の一種又は二種以上を用いたゴム基材の100重量部
    に対して、シリカ0〜50重量部とカーボンブラック2
    5重量部以上とを含むことによって体積固有抵抗を1×
    107 Ωcm以下とした導電性副ゴム材からなることを
    特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記導電性ゴム材は、シリカの窒素吸着比
    表面積(BET)を150〜250m2 /gかつDBP
    吸油量を180ml/100g以上、かつカーボンブラ
    ックの前記配合量Wc(重量部)と平均粒子径Nc(単
    位nm)との比Wc/Ncを1.5以上としたことを特
    徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】前記導電性副ゴム材は、シリカの窒素吸着
    比表面積(BET)を150〜250m2 /gかつDB
    P吸油量を200ml/100g以上、カーボンブラッ
    クの前記配合量Wc(重量部)と平均粒子径Nc(単位
    nm)との比Wc/Ncを1.5以上としたことを特徴
    とする請求項2記載の空気入りタイヤ。する
  5. 【請求項5】前記導電性ゴム材の摩耗抵抗指数K2は絶
    縁性ゴム材の摩耗抵抗指数K1より大であることを特徴
    とする請求項1〜4記載の空気入りタイヤ。
  6. 【請求項6】前記キャップゴム体の体積V1とベースゴ
    ム体の体積V2との比V2/V1は、0.5以下である
    ことを特徴とする請求項1〜5記載の空気入りタイヤ。
  7. 【請求項7】基準リムにリム組みされるとともに、前記
    トレッド接地面の接地部と前記基準リムとの間の電気抵
    抗は、タイヤ最大荷重で規定される内圧の80%内圧を
    充填しかつ前記タイヤ最大荷重の80%荷重を負荷した
    負荷状態において、未走行時は1×108 Ωcm以下、
    かつ1000km走行後は1×109 Ωcm以下である
    ことを特徴とする請求項1〜6記載の空気入りタイヤ。
  8. 【請求項8】前記貫通端子部は、タイヤ軸方向の巾を漸
    減しながらベース層からトレッド接地面に向かって滑ら
    かに立ち上がる主部を具え、この主部先端における貫通
    端子部最小巾を0.5〜20.0mmとしたことを特徴
    とする請求項1〜7記載の空気入りタイヤ。
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