JP2006117050A - 生トレッドゴムの形成方法、及びそれにより形成される生トレッドゴムを用いた空気入りタイヤ - Google Patents

生トレッドゴムの形成方法、及びそれにより形成される生トレッドゴムを用いた空気入りタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】 2層構造の生トレッドゴムにおいて、その連結部の口開きや亀裂を確実に防止しでき、歩留まりやタイヤ品質を向上しうる。
【解決手段】 キャップゴム層G1とベースゴム層G2とからなる生トレッドゴムの形成方法であって、ベースゴム層G2は、ゴム押出機aから押し出されかつ定寸切りされたゴム押出体c1を成形ドラムD上で一周巻きした環状体10からなり、かつキャップゴム層G1は、ゴム押出機mから押し出されたゴムストリップ11を、前記環状体10上で、周方向かつ螺旋状に重ねて連続的に巻き付けたストリップ積層体12からなる。ベースゴム層G2のタイヤ赤道Co上での厚さT2を、生トレッドゴムtgのタイヤ赤道Co上での厚さT0の0.05〜0.7倍とした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、高速走行性能に優れる高性能タイヤ、及び氷雪走行に優れる冬用タイヤに好適な2層構造の生トレッドゴムを高品質で形成しうる生トレッドゴムの形成方法、及びそれにより形成される生トレッドゴムを用いた空気入りタイヤに関する。
例えば高速走行性能に優れる高性能タイヤ、及び氷雪走行に優れる冬用タイヤでは、トレッドゴムを、トレッド面をなすキャップゴム層とその内側のベースゴム層との2層構造とし、高性能タイヤにおいては、前記キャップゴム層のゴム成分として、耐熱性、耐摩耗性、ウエットスキッド抵抗などに優れるスチレン・ブタジエンゴムを採用している。又冬用タイヤにおいては、キャップゴム層のゴム成分として、耐摩耗性、低温特性に優れる天然ゴムとブタジエンゴムとの混合ゴムを採用している。
そして、何れのタイヤにおいても、トレッド剛性を高め、高速走行時の操縦安定性、或いは氷雪路や一般路走行時の操縦安定性を充分に確保するために、前記ベースゴム層の複素弾性率E2*を、キャップゴム層の複素弾性率E1*よりも大に設定している。
他方、このようなトレッドゴムを形成するための加硫成形前の生トレッドゴムは、従来、以下に示す方法で製造されている。即ち図5に概念的に示すように、ゴム押出機aから連続的に押し出される2層構造の成形物cを、成形ドラムDの周長に合わせて定寸切りし、切断された定寸のゴム押出体c1を、いったん保管台車eに多段に積み上げて保管する。そしてタイヤ成形時、この保管台車eをタイヤ成形ラインまで搬送し、前記ゴム押出体c1を成形ドラムDに供給する。このときゴム押出体c1は、成形ドラムD上で一周巻きされ、その周方向の端部f、f間を互いに突き合わせて連結することによって、生タイヤ形成用の生トレッドゴムtが環状に形成される。なお図中の符号gは冷却ラインである。
しかしこのような従来の方法では、前記端部f、f間の粘着力不足に起因して、タイヤ製造過程において、生トレッドゴムtの連結部jに口開きが生じる傾向がある。そして、前述の如くベースゴムを高弾性化する場合には、高弾性化に伴ってゴムの粘着性が減じるため、ベースゴム層での粘着力不足が起点となって、前記口開きを助長させ、歩留まりやタイヤ品質を低下させる結果を招く。特にスチレン・ブタジエンゴムは、それ自体天然ゴムなどに比して粘着性に劣る傾向があり、前記高性能タイヤでは口開き等の発生傾向が強い。
そこで本発明者は、ベースゴム層に、キャップゴム層と同じタイプのゴム成分のゴムを採用し、かつ該ベースゴム層のみをゴム押出機からのゴム押出体によって形成するとともに、キャップゴム層においては、テープ状のゴムストリップを、前記ベースゴム層上で周方向かつ螺旋状に重ねて連続的に巻き付ける、所謂ストリップワインド方式で形成することを提案した。なおストリップワインドの技術として特許文献1等がある。
特開2002−127718号公報
この方法によれば、ベースゴム層の連結部に、高弾性化による粘着力不足が生じた場合にも、キャップゴム層自体が周方向に連続するため、生トレッドゴム全体の口開きへと発展するのを抑制しうる。しかも、ベースゴム層とキャップゴム層とが同じタイプのゴム成分をなすため、層間の粘着性が増す。従って、ベースゴム層の端部fの動きを拘束する力が強く作用し、口開きの抑制効果をいっそう高めることができる。
又口開きの抑制により、ベースゴム層により高弾性のゴムを使用することが可能となる。その結果、ベースゴムの選択の自由度が増し、例えば高性能タイヤにおいては、ベースゴムによって低燃費性を向上させることも可能となる。又冬用タイヤにおいては、ドライ路面やウエット路面などの非氷雪路での操縦安定性を維持する必要があるため、従来、キャップゴムを氷雪性能側に振りすぎることができなかったが、ベースゴムの選択の自由度が増すことで、操縦安定性を維持したまま氷雪性能を向上させることも可能となる。
又生トレッドゴムでは、タイヤサイズ等に応じて巾や断面形状も変更される。そのため従来であれば、その都度、ゴム押出機の口金を交換して2層のゴム押出体c1を新たに形成する必要があるなど、中間在庫の大巾な増加を招いている。しかし本発明者の方法によれば、キャップゴム層とベースゴム層とが別々に形成されるため、ベースゴム層をある程度、又は一部共通化でき、中間在庫の量や品種を大巾に減じることも可能となる。
すなわち本発明は、高性能タイヤや冬用タイヤに用いる2層構造の生トレッドゴムにおいて、その口開きや亀裂を確実に防止しでき、歩留まりやタイヤ品質を向上しうるとともに、中間在庫の在庫量や品種の大巾な削減を可能とし、しかもベースゴムの選択の自由度の広がりにより、前記高性能タイヤや冬用タイヤにおけるタイヤ性能の向上を図りうる生トレッドゴムの形成方法、及びそれにより形成される生トレッドゴムを用いた空気入りタイヤを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、外面がトレッド面をなすキャップゴム層と、その半径方向内側で隣接するベースゴム層とからなる生トレッドゴムの形成方法であって、
前記キャップゴム層として、ゴム成分がスチレン・ブタジエンゴムからなる、或いは天然ゴムとブタジエンゴムとの混合ゴムからなるキャップゴムを用い、かつ前記ベースゴム層として、前記キャップゴムと同じタイプのゴム成分を有しかつ加硫後の複素弾性率E2*が前記キャップゴムの加硫後の複素弾性率E1*よりも大なベースゴムを用いるとともに、
前記ベースゴム層は、前記ベースゴムがゴム押出機により押し出されかつ定寸切りされた巾広帯状のゴム押出体を、成形ドラム上で一周巻きしかつ周方向の各端部を連結した環状体により形成され、
かつ前記キャップゴム層は、前記キャップゴムがゴム押出機により押し出された長尺な巾狭帯状のゴムストリップを、前記環状体上で、周方向かつ螺旋状に重ねて連続的に巻き付けたストリップ積層体により形成されるとともに、
前記ベースゴム層のタイヤ赤道上での厚さT2を、生トレッドゴムのタイヤ赤道上での厚さT0の0.05〜0.7倍としたことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記ゴムストリップは、ストリップ巾を5〜30mmかつストリップ厚さを0.5〜3.0mmとしたことを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記キャップゴム及びベースゴムは、ゴム成分がスチレン・ブタジエンゴムからなり、かつキャップゴムの加硫後の複素弾性率E1*は5.0〜9.0Mpaとしたことを特徴とし、又請求項4の発明では、前記キャップゴムの加硫後のゴム硬度Hs1は60〜90°、かつ前記ベースゴの加硫後のゴム硬度Hs2は前記ゴム硬度Hs1との差|Hs1−Hs2|を10°以下としたことを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記キャップゴム及びベースゴムは、ゴム成分が30〜70質量部の天然ゴムと70〜30質量部のブタジエンゴムとの混合ゴムからなり、かつキャップゴムの加硫後の複素弾性率E1*は2.0〜5.0Mpaとしたことを特徴とし、又請求項6の発明では、前記キャップゴムの加硫後のゴム硬度Hs1は40〜60°、かつ前記ベースゴの加硫後のゴム硬度Hs2は、前記ゴム硬度Hs1より大としたことを特徴としている。
又請求項7の発明は、空気入りタイヤであって、請求項1〜6の何れかの方法で形成された生トレッドゴムを用いたことを特徴としている。
なお複素弾性率E*は、測定試料を岩本製作所(株)製の粘弾性スペクトロメーターを用い、温度70℃、周波数10Hz、初期伸張歪10%、動歪の振幅±2%の条件で測定した値である。又ゴム硬度Hsは、JIS−K6253に基づきデュロメータータイプAにより測定したデュロメータA硬さである。
ここで、「同じタイプのゴム成分」とは、ゴム成分が全く同一のゴムからなる場合の他、骨組みとしての化学構造は同じであるがモノマー配列、及び/又はミクロ構造が異なるゴムからなる場合を含む。例えばスチレン・ブタジエンゴム(SBR)の場合、溶液重合SBR(Sタイプ)と乳化重合SBR(Eタイプ)とは同じタイプのゴムであり、又ブタジエンゴム(BR)の場合、高シス1,4BRと低シス1,4BRとは同じタイプのゴムである。
本発明は叙上の如く構成しているため、高性能タイヤや冬用タイヤに用いる2層構造の生トレッドゴムにおいて、その口開きや亀裂を確実に防止しでき、歩留まりやタイヤ品質を向上しうる。又中間在庫の在庫量や品種の大巾な削減を可能とする。又ベースゴムの選択の自由度が増すため、前記高性能タイヤや冬用タイヤにおけるタイヤ性能の向上を図ることも可能となる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明の形成方法により形成された生トレッドゴムを用いた空気入りタイヤを示す断面図である。
図1において、空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、トレッド部2の内方かつ前記カーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7とを具える。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば70〜90°の角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aからなり、カーカスコードとして、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミドなどの有機繊維コードが好適に使用されるが、スチールなどの金属コードでもよい。又前記カーカスプライ6Aは、前記ビードコア5、5間に跨るプライ本体部6aの両側に、前記ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるプライ折返し部6bを一連に具え、かつ該プライ本体部6aと折返し部6bとの間には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側に先細状にのびるビード補強用のビードエーペックスゴム8を配設している。
又前記ベルト層7は、スチールコード等の高強力のベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜35゜程度で配列した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bからなり、各ベルトコードがプライ間相互で交差することによりベルト剛性を高め、トレッド部2の略全巾をタガ効果を有して強固に補強している。
又ベルト層7の半径方向外側には、主に高速耐久性を高める目的で、例えばナイロン等の有機繊維のバンドコードを周方向に対して5度以下の角度で配列させた周知のバンド層(図示しない)を設けることができ、以下に、このバンド層と前記ベルト層7とを総称してトレッド補強コード層9という。
そしてこのトレッド補強コード層9の半径方向外側には、トレッド部2を構成するトレッドゴムTGが配されるとともに、該トレッドゴムTGを、外面がトレッド面2Sをなすキャップゴム層G1と、その半径方向内外側に隣接するベースゴム層G2とからなる2層構造で構成している。
ここで前記空気入りタイヤ1が、高速走行性能を重視した高性能タイヤである場合(第1実施形態という場合がある)には、前記キャップゴム層G1は、耐熱性、耐摩耗性、ウエットスキッド抵抗などに優れるスチレン・ブタジエンゴム(SBR)をゴム成分としたキャップゴムから形成される。このキャップゴム層G1は、SBRの前記特性によって、タイヤの高速耐久性、摩耗寿命、グリップ性などを向上させることができる。
又ベースゴム層G2は、前記キャップゴムG1と同じタイプのゴム成分を有する、即ちSBRをゴム成分とし、かつ加硫後の複素弾性率E2*を前記キャップゴムの加硫後の複素弾性率E1*よりも大な高弾性のベースゴムで形成している。このように、ベースゴムをキャップゴムと同じタイプのゴム成分とすることで、両者の接着強度が大巾に向上される。又ベースゴムを高弾性とすることで、キャップゴム層G1による前記性能を発揮しながら、トレッド剛性を充分に確保でき、高性能タイヤに強く要求されるハンドル応答性や手応え(剛性感)等を高め、高速走行における操縦安定性を向上させることが可能となる。なおキャップゴムとベースゴムとは、各ゴム成分に添加される周知のゴム用添加剤の種類や配合量の相違により、前記複素弾性率E1*、E2*に差を設けることができる。
ここで、高性能タイヤにおいては、前記キャップゴムの加硫後の複素弾性率E1*を5.0〜9.0Mpaの範囲とするのが好ましく、さらには前記キャップゴムの加硫後のゴム硬度Hs1を60〜90°しかも前記ベースゴの加硫後のゴム硬度Hs2との差|Hs1−Hs2|を10°以下とするのが好ましい。
前記複素弾性率E1*が5.0Mpa未満、及びゴム硬度Hs1が60°未満では、ベースゴムをいくら高弾性化したとしても、キャップゴム層G1自体が柔らか過ぎて優れた操縦安定性をうることが困難となる。又複素弾性率E1*が9.0Mpaより大、及びゴム硬度Hs1が90°より大では、キャップゴム層G1が硬質化し過ぎ、接地性(グリップ性や路面追従性)を減じ、かつ乗り心地性を損ねる傾向となる。又ゴム硬度の差|Hs1−Hs2|が10°を越えると、主に高速走行において、レーンチェンジ(車線変更)等における車両の挙動が不安定となるなど、いわゆるリニアリティの悪化が発生しやすくなるという不利がある。
又前記空気入りタイヤ1が、氷雪走行に優れる冬用タイヤである場合(第2実施形態という場合がある)には、前記キャップゴム層G1は、耐摩耗性、低温特性に優れる天然ゴム(NR)とブタジエンゴム(BR)との混合ゴムをゴム成分としたキャップゴムから形成される。このキャップゴム層G1は、混合ゴムの前記特性によって、タイヤの摩耗寿命、氷雪上性能(氷雪路でのグリップ性など)を向上させることができる。
又ベースゴム層G2は、前記キャップゴムG1と同じタイプのゴム成分を有する、即ち第2実施形態では前記混合ゴムをゴム成分とし、かつ加硫後の複素弾性率E2*を前記キャップゴムの加硫後の複素弾性率E1*よりも大な高弾性のベースゴムで形成している。このように、ベースゴムをキャップゴムと同じタイプのゴム成分とすることで、両者の接着強度が大巾に向上される。又ベースゴムを高弾性とすることで、キャップゴム層G1による前記性能を発揮しながら、トレッド剛性を充分に確保できる。従って、氷雪路でのグリップ性のためにキャップゴムを軟質とした場合にも、一般路での走行に必要なハンドル応答性や手応え(剛性感)等を充分に確保しうるなど、操縦安定性を維持することができる。
なお前記混合ゴムは、ゴム成分100質量部中に、天然ゴムを30〜70質量部、ブタジエンゴムを70〜30質量部配合しており、この範囲内で、キャップゴムとベースゴムとは、天然ゴムとブタジエンゴムとの比率を違えることができる。
ここで、冬用タイヤにおいては、前記キャップゴムの加硫後の複素弾性率E1*を2.0〜5.0Mpaの範囲とするのが好ましく、さらには前記キャップゴムの加硫後のゴム硬度Hs1を40〜60°しかも前記ベースゴの加硫後のゴム硬度Hs2を前記ゴム硬度Hs1より大に設定するのが好ましい。
前記複素弾性率E1*が2.0Mpa未満、及びゴム硬度Hs1が40°未満では、ベースゴムをいくら高弾性化したとしても、キャップゴム層G1自体が柔らか過ぎて、一般路走行に必要な操縦安定性をうることが困難となる。又複素弾性率E1*が5.0Mpaより大、ゴム硬度Hs1が60°より大、及びHs1>Hs2では、キャップゴム層G1が硬質化し過ぎ、氷雪路でのグリップ性を減じるなど、氷雪上性能を発揮することができなくなる。
しかしこのようなトレッドゴムTGを形成するための生トレッドゴムtg(図2)を、前記「背景技術」の欄で記載した従来的な方法(図5)で製造した場合には、ベースゴムの高弾性化に起因して、生トレッドゴムの連結部jに口開きが生じ、歩留まりやタイヤ品質の低下を招く傾向となる。
そこで本発明では、生トレッドゴムtgを以下の方法で形成する。
即ち、図3に概念的に示すように、ゴム押出機aから前記ベースゴムからなる巾広帯状の一層構造の成形物cを連続的に押し出し、この成形物cを定寸切りしてなるゴム押出体c1を、タイヤ成形ラインにおいて成形ドラムD上で一周巻きするとともに、その周方向の各端部f、f間を突き合わせて連結することにより、前記ベースゴム層G2を環状体10として形成する。なお本例では、前述の如く、ゴム押出機aからの成形物cをリールrに巻き取っていったん保管し、又タイヤ成形時には、このロール状の成形物cを、タイヤ成形ラインに移送し、所定長さのゴム押出体c1に定寸切りしながら成形ドラムDに供給する場合を例示している。しかし前記ロール状での保管に代えて、ゴム押出機aからの成形物cを、所定長さのゴム押出体c1に定寸切りして、保管台車に多段に積み上げて保管させても良い。
又前記キャップゴム層G1は、ゴム押出機mにより押し出された前記キャップゴムからなる長尺な巾狭帯状のゴムストリップ11を、図2に示す如く、前記環状体10上で、周方向かつ螺旋状に重ねて連続的に巻き付けたストリップ積層体12により形成してる。
このようなストリップ積層体12では、ゴムストリップ11がタイヤ周方向に連続して巻回するため、キャップゴム層G1にはタイヤ軸方向に横切る向きの連結部が形成されない。従って、ベースゴム層G2の連結部jに、高弾性化による粘着力不足が生じた場合にも、生トレッドゴムtg全体の口開きへと発展するのを抑制しうる。しかも、ベースゴム層G2とキャップゴム層G1とが同じタイプのゴム成分をなすため、層間の粘着性が増す。従って、ベースゴム層G2の端部の動きを拘束する力が強く作用し、口開きの抑制効果をいっそう高めることができる。
又前記ストリップ積層体12では、タイヤ軸方向に隣り合うゴムストリップ11、11間に連結部(界面)kが形成されるが、トレッド部2では、タイヤ軸方向に作用する横力は、タイヤ周方向に作用する駆動・制動力等に比して小であるため特に問題なく、充分な強度を確保することができる。
なおゴムストリップ11としては、図4にその断面を示すように、ストリップ巾Wsを5〜30mm、かつストリップ厚さTsを0.5〜3.0mmとしたものが、所望の断面形状の生トレッドゴムtgを得る上で好ましく採用できる。
又前記生トレッドゴムtgにおいては、前記ベースゴム層G2のタイヤ赤道Co上での厚さT2は、生トレッドゴムtg全体のタイヤ赤道Co上での厚さT0の0.05〜0.7倍の範囲であることが必要である。0.7倍を越えると、摩耗中期にベースゴム層G2がトレッド面に露出するなどキャップゴム層G1による性能が早期に喪失する傾向となる。又0.05倍未満では、ベースゴム層G2による操縦安定性の向上効果が充分に発揮されなくなる。このような観点から前記厚さの比T2/T0の下限値は、0.1以上、さらには0.15以上が好ましく、又その上限値は0.7以下、さらには0.6以下が好ましい。
又生トレッドゴムtgでは、前記厚さの比T2/T0を0.7以下とするなどゴム押出機aからの成形物cを薄く成形しうるため、この成形物cを前記図3に示すように、リールrに巻き取ったコンパクトなロール状態で保管することも可能となる。その結果、多段に積上げて保管する従来的な保管方式に比して、例えば20〜30%の保管スペースの削減が達成できるなど効率の良い保管が可能となる。又成形物cが薄くなるため冷却しやすくなり、冷却ラインgのライン長さを、従来のライン長さの50%以下に低減できる。
又前記ロール状の成形物cを、タイヤ成形ラインに発送し、所定長さのゴム押出体c1に定寸切りしながら成形ドラムDに供給しうる。そのため、ゴム押出体c1に寸法変化が発生せず、前記環状体10(ベースゴム層B2)を高精度で形成することができる。なお前記成形物cのロール状態での保管を容易とするために、前記厚さT2を6mm以下に規制するのも好ましい。
又生トレッドゴムでは、タイヤの品種等に応じてキャップゴム層G1のゴム組成を変更する場合があるが、このキャップゴム層G1をベースゴム層G2とは別個にストリップワインド方式で形成するため、ゴムストリップのみのゴム替えですむなど、成形物cの共通化を図ることができ、中間在庫の在庫量や品種を大巾に減じることが可能となる。このとき、前記ゴム押出体c1のタイヤ軸方向の最大巾Wcを、加硫成形された空気入りタイヤ1におけるトレッド巾TW0.6倍以上、好ましくは0.8倍以上、及び1.2倍以下、好ましくは1.1倍以下に規制するのが好ましい。これによりタイヤサイズに対しても、前記成形物cの共通化を図ることができ、中間在庫のさらなる削減が達成できる。
なお上記のように形成された生トレッドゴムtgは、従来周知の方法で生タイヤに組み付けられ、成形された生タイヤを加硫成形することにより図1に示す空気入りタイヤ1を得ることができる。なお生トレッドゴム以外の形成方法は従来と同じであるため、その詳細な説明は省略する。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の形成方法により形成された生トレッドゴムを用いて、タイヤサイズ215/45R17の高性能タイヤ、及びタイヤサイズ205/65R15のスタッドレスタイヤを製造するとともに、前記製造に際してのトレッドゴムの口開きや亀裂等の発生の有無、及び生産性を比較例1A、1B、2A、2Bと比較した。
又本発明の形成方法を実施しうる生トレッドゴム形成ライン(図3)を設置するために要する投資金額、設備スペース、中間在庫(保管)スペース、及び予想される中間在庫量を、比較例1A、1B、2A、2Bと比較した。
なお比較例1A、1Bでは、図5の如く、ゴム押出機aからの2層構造の成形物cを定寸切りし、切断された定寸のゴム押出体c1を中間在庫として、いったん保管台車eに多段に積み上げて保管する。そしてこの保管台車eをタイヤ成形ラインに搬送し、前記ゴム押出体c1を成形ドラムD上で一周巻きして生トレッドゴムを環状に形成する。又比較例2A、2Bでは、ベースゴム層とキャップゴム層との双方を、ストリップワインド方式によるゴムストリップの積層体として形成している。
(1)口開き等の発生;
タイヤ製造に際してのトレッドゴムの口開きや亀裂等の発生割合を計算した。
(4)投資金額、設備スペース、中間在庫(保管)スペース、中間在庫量;
2種類のタイヤをそれぞれ100本/12時間の割合で生産する生トレッドゴム形成ラインを想定し、該形成ラインにおける投資金額、設備スペース、中間在庫(保管)スペース、中間在庫量を、比較例1A、1Bをそれぞれ100とする指数で表示した。それぞれ指数が小さい方が良好である。
Figure 2006117050
本発明の形成方法で形成された生トレッドゴムを用いた空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。 それに用いる生トレッドゴムを示す断面図である。 本発明の形成方法を概念的に示す線図である。 ゴムストリップの一例を示す断面図である。 従来の生トレッドゴムの形成方法を説明する線図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
2S トレッド面
10 環状体
11 ゴムストリップ
12 ストリップ積層体
a、m ゴム押出機
c1 ゴム押出体
D 成形ドラム
G1 キャップゴム層
G2 ベースゴム層
tg 生トレッドゴム

Claims (7)

  1. 外面がトレッド面をなすキャップゴム層と、その半径方向内側で隣接するベースゴム層とからなる生トレッドゴムの形成方法であって、
    前記キャップゴム層として、ゴム成分がスチレン・ブタジエンゴムからなる、或いは天然ゴムとブタジエンゴムとの混合ゴムからなるキャップゴムを用い、かつ前記ベースゴム層として、前記キャップゴムと同じタイプのゴム成分を有しかつ加硫後の複素弾性率E2*が前記キャップゴムの加硫後の複素弾性率E1*よりも大なベースゴムを用いるとともに、
    前記ベースゴム層は、前記ベースゴムがゴム押出機により押し出されかつ定寸切りされた巾広帯状のゴム押出体を、成形ドラム上で一周巻きしかつ周方向の各端部を連結した環状体により形成され、
    かつ前記キャップゴム層は、前記キャップゴムがゴム押出機により押し出された長尺な巾狭帯状のゴムストリップを、前記環状体上で、周方向かつ螺旋状に重ねて連続的に巻き付けたストリップ積層体により形成されるとともに、
    前記ベースゴム層のタイヤ赤道上での厚さT2を、生トレッドゴムのタイヤ赤道上での厚さT0の0.05〜0.7倍としたことを特徴とする生トレッドゴムの形成方法。
  2. 前記ゴムストリップは、ストリップ巾を5〜30mmかつストリップ厚さを0.5〜3.0mmとしたことを特徴とする請求項1記載の生トレッドゴムの形成方法。
  3. 前記キャップゴム及びベースゴムは、ゴム成分がスチレン・ブタジエンゴムからなり、かつキャップゴムの加硫後の複素弾性率E1*は5.0〜9.0Mpaとしたことを特徴とする請求項1又は2記載の生トレッドゴムの形成方法。
  4. 前記キャップゴムの加硫後のゴム硬度Hs1は60〜90°、かつ前記ベースゴの加硫後のゴム硬度Hs2は前記ゴム硬度Hs1との差|Hs1−Hs2|を10°以下としたことを特徴とする請求項3記載の生トレッドゴムの形成方法。
  5. 前記キャップゴム及びベースゴムは、ゴム成分が30〜70質量部の天然ゴムと70〜30質量部のブタジエンゴムとの混合ゴムからなり、かつキャップゴムの加硫後の複素弾性率E1*は2.0〜5.0Mpaとしたことを特徴とする請求項1又は2記載の生トレッドゴムの形成方法。
  6. 前記キャップゴムの加硫後のゴム硬度Hs1は40〜60°、かつ前記ベースゴの加硫後のゴム硬度Hs2は、前記ゴム硬度Hs1より大としたことを特徴とする請求項5記載の生トレッドゴムの形成方法。
  7. 請求項1〜6の何れかの方法で形成された生トレッドゴムを用いた空気入りタイヤ。
JP2004305565A 2004-06-28 2004-10-20 生トレッドゴムの形成方法、及びそれにより形成される生トレッドゴムを用いた空気入りタイヤ Expired - Fee Related JP4653453B2 (ja)

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