JPH10172325A - 照明光学装置 - Google Patents

照明光学装置

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JPH10172325A
JPH10172325A JP8333774A JP33377496A JPH10172325A JP H10172325 A JPH10172325 A JP H10172325A JP 8333774 A JP8333774 A JP 8333774A JP 33377496 A JP33377496 A JP 33377496A JP H10172325 A JPH10172325 A JP H10172325A
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JP
Japan
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light beam
parallel
illuminance
illumination optical
light
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JP8333774A
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English (en)
Inventor
Atsushi Shiba
篤志 柴
Masayuki Yazawa
正之 矢澤
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Kodak Digital Product Center Japan Ltd
Original Assignee
Kodak Digital Product Center Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平行光束の照度分布を光量の損失や平行光束
の程度の低下を伴うことなく、簡易な手段で均一化でき
る照明光学装置を提供する。 【解決手段】 透明支持体30に入射した平行光束はその
まま透明支持体30を透過し、集光レンズ31に入射する。
三角プリズム21、菱形プリズム24,25に入射された平行
光束のうちP偏光光束は偏光分離膜27,28を透過して直
進し、集光レンズ31に入射する。S偏光光束は偏光分離
膜28により照度の低い中央側に反射する。偏光分離膜27
は、照度の低い中央部において、照度の高い部分から反
射したS偏光光束をP偏光光束と平行な出射方向に反射
させる。出射方向に反射したS偏光光束は、位相差板26
を透過しP偏光光束に変換して集光レンズ31に入射す
る。照度の高い部分の平行光束は、偏光分離膜28により
P偏光光束とS偏光光束に分離し、S偏光光束は照度の
低い中央部分に反射して、平行光束の照度分布を均一化
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光の照度分布の均
一化を図った照明光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、照明装置では照明対象物である
被照明物に対して光源の光を効率よく照明するなどの理
由から、光源の背後に被照明物の方向に照射口を開口す
るパラボラ型の反射鏡、いわゆるパラボラ反射鏡を配設
し、光源から放射された光を平行な光束にして、被照明
物を照明している。
【0003】このような照明装置において、パラボラ反
射鏡の内側中心部には光源としてのガラス管球が位置し
ており、また、パラボラ管球自体の内面中心部にはこの
ガラス管球を取り付けるための孔部が形成されているた
め、パラボラ反射鏡によって反射される平行光束は中心
部分の照度が周囲の照度に比べ低くなっている。さら
に、パラボラ反射鏡は照射口の周縁に近い程、光源から
の距離が遠くなるため、平行光束は開口部の周縁近くで
照度が再び低下する。
【0004】この結果、平行光束の照度分布は、図9お
よび図10で示すように、光源としての管球11が位置す
るパラボラ反射鏡12の中心部の照度およびパラボラ反射
鏡12の開口部周縁近くの照度が低く、パラボラ反射鏡12
の中心部および周縁部の間の照度が高いほぼM字型の照
度分布となり、均一な照度分布が得られない。
【0005】このような照度分布の均一化を図る装置と
して、たとえば特開昭58−19804号公報および特
開昭57−60605号公報に記載の構成が知られてい
る。
【0006】この特開昭58−19804号公報には、
複数個のレンズ要素を面状に配列したいわゆるインテグ
レータレンズ系を平行光束の光路中に配設する構成が記
載されている。また、特開昭57−60605号公報に
は、パラボラ反射鏡の反射角度を部分的に変える構成が
知られている。
【0007】しかし、特開昭58−19804号公報に
記載の構成では、インテグレータレンズ系に入射される
平行光束の照度分布が不均一なほど、均一な照度分布を
得るために多くのレンズ要素を形成しなくてはならず、
製造コストが増加する。また、レンズ要素の数が増すこ
とにより、レンズ面での光量の損失増加を招く。特に、
このような照明装置を液晶投影装置に使用した場合、光
源から放射された照明光は、偏光フィルタによってS偏
光成分あるいはP偏光成分の光が除去されてしまうの
で、インテグレータレンズ系での光量の損失は好ましく
ない。
【0008】また、特開昭57−60605号公報に記
載の構成では、パラボラ反射鏡の反射角を部分的に変え
る構造のため、製造コストの大幅な上昇を招く。さら
に、部分的に反射角が変えられた反射面で反射された照
明光は、平行光束と反射方向がずれるため、照明光とし
ての平行光束の程度が低くなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、特開昭
58−19804号公報に記載のように、パラボラ反射
鏡を用いて平行光束を得る照明装置では、平行光束の照
度分布が均一でなく、照度分布を改善するため、インテ
グレータレンズ系を用いたものは、多くのレンズ要素を
要するために製造コストの増加及び光量損失の増加を招
いてしまい、また、特開昭57−60605号公報に記
載のように、パラボラ反射鏡の反射角を部分的に変化さ
せるものは、パラボラ反射鏡の製造が難しく、やはり製
造コストを高めるとともに、平行光束の程度が低くなる
などの問題を有している。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、光源側から反射により照射される平行光束の照度分
布を光量の損失や平行光束の程度の低下を伴うことな
く、簡易な手段で均一化できる照明光学装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の照明光学
装置は、光源から生じる光を平行光束で一方向に反射さ
せる反射鏡を有する平行光束照射手段と、この平行光束
照射手段から照射された平行光束の照度の高い部分に配
設され、この部分に照射される光束の一部を透過させ、
他の一部を照度の低い部分に向けて反射させる光分離反
射手段と、前記平行光束の照度の低い部分に配設され、
前記光分離反射手段から反射された光束を、前記光分離
反射手段を透過した光束と平行な方向に反射させる反射
手段とを具備したもので、照度の高い部分では、平行光
束照射手段からの平行光束の照度の高い部分の光束の一
部を光分離反射手段によって照度の低い部分に反射さ
せ、照度の低い部分では、照度の高い部分から反射され
た一部の光束を反射手段によって光分離反射手段を透過
した光束と平行な方向に反射させるので、平行光束の照
度の均一化が可能になる。
【0012】請求項2記載の照明光学装置は、請求項1
記載の照明光学装置において、反射手段は、光源との対
向部に光源光を平行光束発生用の反射鏡に向って反射さ
せる反射面を具備したもので、反射手段の光源との対向
部に反射面を形成したことにより、この部分に入射され
る光源光を平行光束発生用の反射鏡に向けて反射させ、
この反射鏡によって一部の光源光を平行光束として反射
させるので、光源光の利用率が一層向上し、平行光束の
照度を向上できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の照明光学装置の一
実施の形態を図面を参照して説明する。
【0014】図1に示すように、10は平行光束照射手段
で、この平行光束照射手段10は管球状の光源11、パラボ
ラ状のパラボラ反射鏡12および熱線カットガラス13を有
している。そして、光源11からは偏光方向がランダムな
ランダム光が照射され、このランダム光は光源11の後方
に設けられたパラボラ反射鏡12によって平行な光束のラ
ンダム光となり、前方に設けられた熱線カットガラス13
により熱線が除去されて出射される。
【0015】また、この平行光束照射手段10から出射さ
れた平行光束は、照明光学要素20およびこの照明光学要
素20と一体の透明支持体30、集光レンズ31、インテグレ
ータレンズ系32、偏光フィルタ33を順次介して図示しな
い照明対象に照射される。
【0016】さらに、照明光学要素20は、図3で示すよ
うに、三角プリズム21,22,23、菱形プリズム24,25お
よび位相差板26を有し、これら三角プリズム21,22,2
3、菱形プリズム24,25、位相差板26は三角プリズム21
を中心にして対称に組み合わされる。また、三角プリズ
ム21は、平行光束照射手段10からの平行光束の照度の低
い中心部の幅と等しい辺長の底面および頂角が90°
で、互いに辺長が等しい一対の直角面の断面が2等辺三
角形の柱状のものである。また、三角プリズム22,23
は、三角プリズム21の一方の直角面の辺長と等しい辺長
の傾斜面である底面、および、頂角が90°で、互いに
辺長の等しい一対の直角面の断面が2等辺三角形の柱状
のものである。
【0017】また、菱形プリズム24,25は、三角プリズ
ム21の一方の直角面と等しい辺長を有する互いに平行な
2つの長面と、三角プリズム22,23の一方の直角面の辺
長と等しい辺長を有する互いに平行な2つの短面とを有
し、これら長面と短面とが45°の角度の断面菱形の柱
状である。
【0018】さらに、三角プリズム21の各直角面は菱形
プリズム24,25の一方の長面と接するように組み合わさ
れるが、これら三角プリズム21の各直角面と菱形プリズ
ム24,25の長面との間には光分離反射手段としての偏光
分離膜27が形成されており、この偏光分離膜27をそれぞ
れ挟んだ状態で光学的に接着される。また、この菱形プ
リズム24,25の他方の長辺は、三角プリズム22,23の傾
斜面と接するように組み合わされる。これら菱形プリズ
ム24,25および三角プリズム22,23の接触面間にも反射
手段としての偏光分離膜28がそれぞれ形成されており、
これら偏光分離膜28をそれぞれ挟んだ状態で光学的に接
着される。
【0019】ここで、各偏光分離膜27,28は、平行光束
照射手段10からの平行光束の一方の偏光成分、たとえば
P偏光成分を透過し他方の偏光成分、たとえばS偏光成
分を反射する偏光特性を有する。また、光学的な接着と
は、プリズム体と同じ屈折率の透明接着材、たとえばU
V接着材などを用いて、接着面を介して光の透過を可能
とした接着状態である。
【0020】また、位相差板26は三角プリズム21の底面
と等しい面積を有し、菱形プリズム24,25の出射側とな
る短面に光学的に接着している。そして、この短面から
出射される光束の偏光面を回転させ、偏光成分を変換す
る。
【0021】このように一体的に構成された照明光学要
素20は、透明支持体30の中央部に一体的に取り付けられ
る。また、透明支持体30はガラス板などで、平行光束照
射手段10から照射される平行光束の横断面以上の面積を
有し、中央部分に照明光学要素20を一体に取り付けてい
る。
【0022】そして、この透明支持体30と一体の照明光
学要素20は、平行光束照射手段10からの平行光束の照度
の低い部分、すなわち、図2の破線の谷部である中央部
分に、三角プリズム21の底面が対向するように配設され
る。また、菱形プリズム24,25の入射側となる短面およ
び三角プリズム22,23の傾斜面が、平行光束照射手段10
からの平行光束の照度の高い部分、すなわち、図2の破
線の頂部と対向するように、各プリズムの寸法を設定す
る。
【0023】次に、上記実施の形態の作用について説明
する。
【0024】まず、平行光束照射手段10からの平行光束
は、照明光学要素20およびこの照明光学要素20の外側に
位置する透明支持体30に入射する。ここで、透明支持体
30に入射した平行光束はそのまま透明支持体30を透過
し、次段に位置する集光レンズ31に入射する。
【0025】また、照明光学要素20、すなわち三角プリ
ズム21の底面および菱形プリズム24,25の入射側の短面
に入射された平行光束のうち、P偏光成分の平行光束で
あるP偏光光束は、偏光分離膜27,28を透過して直進
し、次段の集光レンズ31に入射する。
【0026】これに対し、S偏光成分の平行光束である
S偏光光束は、偏光分離膜28により照度の低い中央側に
反射される。すなわち、偏光分離膜27は、照度の高い部
分の平行光束をP偏光光束とS偏光光束に分離し、P偏
光光はそのまま透過させ、S偏光成分は照度の低い部分
に向って反射する光分離反射手段として機能する。
【0027】また、中央側に反射されたS偏光光束は、
偏光分離膜28と平行に対峙している中央側の偏光分離膜
27に達し、この偏光分離膜27によって偏光分離膜28を透
過したP偏光光束と平行な方向に反射される。すなわ
ち、偏光分離膜27は、照度の低い中央部において、照度
の高い部分から反射されてきたS偏光光束を前記P偏光
光束と平行な出射方向に反射させる反射手段として機能
する。このようにして出射方向に反射されたS偏光光束
は、さらに位相差板26を透過し、P偏光光束に変換され
て次段の集光レンズ31に入射される。
【0028】これらの結果、照度の高い部分の平行光束
は、光分離反射手段としての偏光分離膜28によりP偏光
光束とS偏光光束に分離され、しかもS偏光光束は照度
の低い中央部分に反射され、この部分を補う状態で出射
されるので、照明光学要素20を透過した後の平行光束の
照度分布は、図2において実線で示すように、均一化さ
れる。
【0029】このように、照明光学要素20を透過するこ
とにより、照度分布が均一化され、不均一さが緩和され
た平行光束は、透明支持体30を透過した平行光束と共に
集光レンズ31を経てインテグレータレンズ系32に入射さ
れる。インテグレータレンズ系32は、入射された平行光
束の照度分布の不均一さが緩和されているため、レンズ
要素の数を減らすことができ、光量の損失を低減して図
示しない液晶表示面などの被照明物を効率的に照明する
ことができる。
【0030】また、偏光分離膜28で反射分離され、さら
に、偏光分離膜27で再度反射されたS偏光光束は、位相
差板26を透過する際に偏光面が回転され、P偏光光束に
なるため、照明光学要素20を透過した平行光束は、偏光
成分がP偏光成分に揃えられる。このため、インテグレ
ータレンズ系32の後方に配設される偏光フィルタ33にお
いても光量の損失を軽減できる。
【0031】なお、三角プリズム21の底面から偏光分離
膜27に入射したS偏光光束は、この偏光分離膜27によっ
て遮断されてしまうが、この部分の光束は光源11から直
接放射された光であるため、もともと平行光束としては
利用できない部分なので、平行光束の照度に大きな影響
はない。
【0032】次に、他の実施形態を図4ないし図6を参
照して説明する。
【0033】この図4ないし図6に示す照明光学装置
は、平行光束の照度の高い部分のS偏光光束により、パ
ラボラ反射鏡12の周縁近くで反射した照度の低い部分の
平行光束を補うように構成している。
【0034】この照明光学装置は、照明光学要素41およ
びこの照明光学要素41を図示しない筐体に対して保持す
る透明支持体42の構造が異なるが、図1および図2で示
した実施の形態と同様である。
【0035】照明光学要素41は、図4で示すように、左
右に分割された光学要素部分41a ,41b で構成されてお
り、これら光学要素部分41a ,41b は、一対の菱形プリ
ズム42a ,42b 、各一対の三角プリズム43a ,43b およ
び三角プリズム44a ,44b を有する。菱形プリズム42a
,42b は、平行光束照射手段10からの平行光束の照度
の高い部分、すなわち、図5の破線で示す照度分布の頂
部部分をカバーできる辺長の互いに平行な2つの長面を
有する。また、この長面と45°の挟角の互いに平行な
2つの短面とを有する断面菱形の柱状プリズムである。
【0036】また、各三角プリズム43a ,43b および三
角プリズム44a ,44b は、菱形プリズム42a ,42b の短
面と辺長の等しい傾斜面と、頂角が90°の一対の直角
面とを有する断面2等辺三角形の柱状プリズムである。
これら三角プリズム43a ,43b および三角プリズム44a
,44b は、傾斜面が菱形プリズム42a ,42b の短面と
それぞれ接合するように組み合わされる。これら三角プ
リズム43a ,43b 、三角プリズム44a ,44b および菱形
プリズム42a ,42b の各接合面には、それぞれ偏光分離
膜45a ,46a および偏光分離膜45b ,46b が形成されて
おり、これら対応する偏光分離膜45a ,46a および偏光
分離膜45b ,46b を挟んだ状態で光学的に接着される。
【0037】すなわち、一方の光学要素部分41a は、菱
形プリズム42a と三角プリズム43a,44a とを、偏光分
離膜45a ,46a を挟んで光学的に接着して一体構成した
ものである。また、他方の光学要素部分41b も、菱形プ
リズム42b と三角プリズム43b ,44b とを、偏光分離膜
45b ,46b を挟んで光学的に接着して一体構成したもの
である。これら両光学要素部分41a ,41b は、それらの
偏光分離膜45a ,45bが、45°の傾斜角で平行光束照
射手段10側に対向し、偏光分離膜46a ,46b が、45°
の傾斜角で集光レンズ31側に対向するように、平行光束
照射手段10からの平行光束の光軸と直交する方向に、間
隔を保って対称に配置される。
【0038】また、光学要素部分41a ,41b の間隔は、
平行光束照射手段10からの平行光束の照度の低い部分、
すなわち、図5の破線の谷部である中央部分に対応する
間隔とする。
【0039】なお、偏光分離膜45a ,46a および偏光分
離膜45b ,46b は、図1ないし図3に示す実施形態と同
様に、平行光束照射手段10からの平行光束の、一方の偏
光成分、たとえばP偏光成分は透過し、他方の偏光成
分、たとえばS偏光成分は反射する偏光特性を有する。
【0040】また、各菱形プリズム42a ,42b の出射側
の長面の外寄りの部分、すなわち、偏光分離膜46a ,46
b からの反射光の出射部分には、位相差板47a ,47b が
それぞれ設けられている。
【0041】このように一体的に構成された照明光学要
素41は、ガラス板等による透明支持体42の中央部に一体
的に取り付けられる。そして、この透明支持体42と一体
の照明光学要素41は、平行光束照射手段10からの平行光
束の照度の高い部分に、菱形プリズム42a ,42b の入射
側の長面が対向するように配設する。
【0042】上記構成において、平行光束照射手段10か
らの平行光束は、照明光学要素41およびこの照明光学要
素41の外側に位置する透明支持体42に入射する。透明支
持体42に入射した平行光束はそのまま透過し、集光レン
ズ31に入射する。また、照明光学要素41に入射された平
行光束のうち、P偏光光束は偏光分離膜45a ,46a およ
び偏光分離膜45b ,46b を透過して直進し、集光レンズ
31に入射する。
【0043】これに対し、S偏光光束は、偏光分離膜45
a ,45b により照度の低い外側に反射される。すなわ
ち、偏光分離膜45a ,45b は、照度の高い平行光束をP
偏光光束とS偏光光束に分離し、P偏光光はそのまま透
過させ、S偏光成分は反射する光分離反射手段として機
能する。
【0044】また、外側に反射されたS偏光光束は、偏
光分離膜45a ,45b と平行に対峙している外側の偏光分
離膜46a ,46b に達し、これら偏光分離膜46a ,46b に
よって、内側の偏光分離膜45a ,45b を透過したP偏光
光束と平行な方向に反射される。すなわち、偏光分離膜
46a ,46b は、照度の低い外側部分で、照度の高い部分
から反射されてきたS偏光光束をP偏光光束と平行な出
射方向に反射させる反射手段として機能する。このよう
にして出射方向に反射されたS偏光光束は、さらに位相
差板47a ,47b を透過し、P偏光光束に変換されて集光
レンズ31に入射される。
【0045】これらの結果、照度の高い部分の平行光束
は、光分離反射手段としての偏光分離膜45a ,45b によ
りP偏光光束とS偏光光束に分離され、しかもS偏光光
束は照度の低い外側部分に反射され、この照度の低い外
側部分を補う状態で出射されるので、照明光学要素41を
透過した後の平行光束の照度分布は、図5において実線
で示すように均一化される。
【0046】このように、照明光学要素41を透過するこ
とにより、照度分布が均一化され、不均一さが緩和され
た平行光束は、透明支持体42を透過した平行光束ととも
に集光レンズ31を経てインテグレータレンズ系32に入射
される。
【0047】次に、他の実施の形態の照明光学要素を図
7を参照して説明する。
【0048】この照明光学要素は、図3で示した照明光
学要素20と図6で示した照明光学要素41と合体したもの
である。これら照明光学要素20および照明光学要素41は
図3および図6で示したものとそれぞれ同じ構造であ
る。すなわち、照明光学要素41は、分割された一対の光
学要素部分41a ,41b で構成されており、これら一対の
光学要素部分41a ,41b は図示のように間隔を保って対
称に配設されている。そして、これら一対の光学要素部
分41a ,41b の間隔内に照明光学要素20が配設される。
これら照明光学要素20および照明光学要素41は、それら
照明光学要素20および照明光学要素41を構成する各柱状
のプリズム体の柱の向きが、互い直交する方向となるよ
うに組み合わせる。
【0049】また、一対の光学要素部分41a ,41b 間の
間隔は、平行光束照射手段10からの平行光束の照度の低
い部分、すなわち、図5の破線で示す照度分布における
最も照度の低い平行光束の中央部分に対応する間隔とす
る。したがって、この間隔内に設けられる照明光学要素
20は、三角プリズム21,22,23および菱形プリズム24,
25の柱方向の長さをこの間隔に合わせて設定している。
【0050】このように合体構成された照明光学要素20
および照明光学要素41は、図3で示した透明支持体42の
中央部に一体に取り付けられる。そして、照明光学要素
41を構成する光学要素部分41a ,41b 間の間隔が、平行
光束照射手段10からの平行光束の照度の低い部分と対向
し、かつ、この間隔内に配設された照明光学要素20を構
成する三角プリズム21の底面が、平行光束照射手段10か
らの平行光束の照度の低い中央部分と対向するように位
置設定する。
【0051】このように構成すると、平行光束照射手段
10からの平行光束について、直交する2方向の照度分布
を均一化することができる。すなわち、照明光学要素20
における各プリズムの配列方向、すなわち柱方向と直交
する方向をX方向とし、照明光学要素41における各プリ
ズムの配列方向、すなわち柱方向と直交する方向をY方
向とした場合、平行光束照射手段10からの平行光束のX
方向について照度の高い部分の光束の一部は、照明光学
要素20によって照度の低い中央部分に反射されてこの照
度の低い部分の照度を補う。また、平行光束照射手段10
からの平行光束の、Y方向について照度分布の高い部分
の光束の一部は、照明光学要素41によって照度の低い外
側部分に反射されてこの部分の照度を補うので、直交す
る2方向の照度分布を均一化できる。
【0052】上述した各実施の形態における照明光学要
素20,41の偏光分離膜を配置する位置や、偏光分離膜の
大きさなどを適宜設定することにより、平行光束の照度
分布を任意に変化できる。
【0053】次に、また他の実施の形態を図8を参照し
て説明する。
【0054】この実施形態における照明光学装置は、図
1で示した照明光学装置と共通部分が多い構成であり、
照明光学要素20の一部が異なるのみである。すなわち、
図1で示した照明光学要素20の三角プリズム21に代っ
て、図6で示すように、この三角プリズム21の底面部分
に相当する部分、反射手段としての偏光分離膜27の光源
11との対向部に平行光束照射手段10の光源11を焦点位置
とする反射面としての凹面反射鏡35を設けている。
【0055】上記構成において、凹面反射鏡35がない
と、平行光束照射手段10のパラボラ反射鏡12を経ないで
光源11から直接図示左方に放射された照明光は、平行光
束として利用できなかったが、凹面反射鏡35を設けたこ
とにより、光源11から直接放射された照明光は反射さ
れ、光源11を通過してパラボラ反射鏡12に達し、平行光
束として反射される。すなわち、パラボラ反射鏡12によ
って反射され、平行光束になるため、平行光束の照度を
高めることができる。したがって、この凹面反射鏡35
は、光源11からの光を平行光束発生用のパラボラ状のパ
ラボラ反射鏡12に向って反射させる反射面となる。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の照明光学装置によれば、
照度の高い部分では、平行光束照射手段からの平行光束
の照度の高い部分の光束の一部を光分離反射手段によっ
て照度の低い部分に反射させ、照度の低い部分では、照
度の高い部分から反射された一部の光束を反射手段によ
って光分離反射手段を透過した光束と平行な方向に反射
させるので、簡単な構成で平行光束の照度の均一化が可
能になる。
【0057】請求項2記載の照明光学装置によれば、請
求項1記載の照明光学装置に加え、反射手段の光源との
対向部に反射面を形成したことにより、この部分に入射
される光源光を平行光束発生用の反射鏡に向けて反射さ
せ、この反射鏡によって一部の光源光を平行光束として
反射させるので、光源光の利用率が一層向上し、平行光
束の照度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明光学装置の一実施の形態を示す平
面図である。
【図2】同上平行光束の照度分布を示す分布図である。
【図3】同上照明光学要素の構成を示す斜視図である。
【図4】同上他の実施の形態を示す平面図である。
【図5】同上平行光束の照度分布を示す分布図である。
【図6】同上照明光学要素の構成を示す斜視図である。
【図7】同上他の実施の形態の照明光学要素を示す斜視
図である。
【図8】同上また他の実施の形態の照明光学要素を示す
平面図である。
【図9】従来例の照明光学装置を示す平面図である。
【図10】同上照度分布を示す分布図である。
【符号の説明】
10 平行光束照射手段 11 光源 12 反射鏡 27 光分離反射手段としての偏光分離膜 28 反射手段としての偏光分離膜 35 反射面としての凹面反射鏡

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から生じる光を平行光束で一方向に
    反射させる反射鏡を有する平行光束照射手段と、 この平行光束照射手段から照射された平行光束の照度の
    高い部分に配設され、この部分に照射される光束の一部
    を透過させ、他の一部を照度の低い部分に向けて反射さ
    せる光分離反射手段と、 前記平行光束の照度の低い部分に配設され、前記光分離
    反射手段から反射された光束を、前記光分離反射手段を
    透過した光束と平行な方向に反射させる反射手段とを具
    備したことを特徴とする照明光学装置。
  2. 【請求項2】 反射手段は、光源との対向部に光源光を
    平行光束発生用の反射鏡に向って反射させる反射面を具
    備したことを特徴とする請求項1記載の照明光学装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003045204A (ja) * 2001-07-26 2003-02-14 Ricoh Co Ltd 照明装置および映像装置
JP2018166039A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 セイコーエプソン株式会社 光射出装置および画像表示システム

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