JP2001242545A - リフレクタ付き光源、該光源を用いた照明光学系、及び該光学系を用いた投射型ディスプレイ - Google Patents
リフレクタ付き光源、該光源を用いた照明光学系、及び該光学系を用いた投射型ディスプレイInfo
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Abstract
プリズムにおける稜線部の投射画像の品質を向上させ
る。 【解決手段】 リフレクタ12の反射面は多数の回転だ
円体の一部からなっている。例えば図1のように上下方
向に6分割する場合には、リフレクタの上半分は、回転
だ円体14a,14b,14cのそれぞれの一部を組み
合せて構成する。このときに全ての回転だ円体の第1焦
点はランプの発光点11aに一致させ、また各回転だ円
体14a,14b,14cの第2焦点13a,13b,
13cは、図示するように配列させる。このような構成
により、リフレクタ12の各領域12a,12b,12
cで反射した光源光は、該当する各回転だ円体の第2焦
点13a,13b,13cにそれぞれ集光される。従っ
てリフレクタ12において分割された領域の数だけ異な
る集光位置に集光することができ、レンズアレイを用い
ることなく光源光をアレイ状に集光させることができ
る。
Description
源、該光源を用いた照明光学系、及び該照明光学系を用
いた液晶プロジェクタ等の投射型表示装置に関する。
ける照明光学系の一例を示す概略構成図である。従来、
投写型ディスプレイの照明光学系には、放物面鏡のリフ
レクタ92付きのランプ91と、インテグレータとが用
いられてきた。このインテグレータとしてはフライアイ
レンズが用いられることが多い。第1のフライアイレン
ズ94は、例えば液晶バルブが用いられる画像形成素子
97のアスペクト比とほぼ同じ比率の形状のレンズがア
レイ状に配列されており、各レンズの焦点位置に第2フ
ライアイレンズ95の対応するレンズアレイが配置され
ている。
は、第1のフライアイレンズ94のレンズアレイでその
光強度分布が分割され、対応する第2のフライアイレン
ズ95の各レンズ部に集光される。すなわち第2のフラ
イアイレンズ95のレンズアレイの各レンズ部に光源の
像が形成される。第2のフライアイレンズ95からの各
光線はコンデンサレンズ96を介して画像形成素子97
を照射し、各レンズ部からの照射光が合成されるため、
ランプ91からの光強度分布が平均化され均一照明する
ことができる。図9では紙面の上下方向に3分割された
第1及び第2のフライアイレンズ94,95としている
が、分割数が多い方が画像形成素子97をより均一に照
明することができる。ただし、分割数が多すぎると画像
形成素子97における全照度は小さくなる。
イドランプなどが用いられる。また紫外光や赤外光は不
要なため、照明光学系には紫外光や赤外光をカットする
フィルタが用いられる。さらにリフレクタの窓92aに
紫外線を反射させるコーティングを施したり、照明光学
系の中で熱線をカットするためにIRフィルタ93が使
用される。図9においては可視光を透過させるタイプの
ものを用いているが、可視光を反射させてIRを透過さ
せるタイプを用いてもよい。IRフィルタ93は、画像
形成素子97までの途中の光路上に配されれば特に場所
が限定されるものではない。
R、G、Bの3枚の画像形成素子が用いられた3板式の
投写型ディスプレイの場合、ランプからの白色光をダイ
クロイックミラーなどを用いて3色に色分離させる。分
離されたそれぞれの光は各画像形成素子によって光強度
変調され、色合成された後、投写レンズによってスクリ
ーンに投写される。この色合成を行う光学素子としてダ
イクロイックプリズムが使用される。
用されるダイクロイックプリズムの一例を示す概略構成
図である。ダイクロイックプリズム101は、4つの直
角プリズムで構成され、各プリズムの稜線が合わさるよ
うに光学接着されている。向かい合った面にはそれぞれ
片方の面にダイクロイックコーティングが施されてお
り、例えば、ダイクロイック膜102rは赤の波長域の
光を反射させ、ダイクロイック膜102bは青の波長域
の光を反射させる。緑の波長域の光はダイクロイック膜
102r,102bを透過する。このため、3方向から
入射した光がダイクロイック膜によって反射もしくは透
過して、残りの一つの面から合成されて出射する。
01は、直角プリズムの稜線の加工精度やコーティング
の精度によって、4つの直角プリズムの稜線が合わさっ
た稜線部分103がどうしても見えてしまう。この稜線
部分103が太く見える場合、スクリーンに投写された
画像に暗線が見えることになる。このため、プリズムの
加工精度を上げたり、画像処理技術によって稜線を目立
たなくする工夫がなされている。
き実情に鑑みてなされたもので、請求項1の発明は、ラ
ンプのリフレクタにレンズアレイ機能をもたせることに
より、独立した要素としてのレンズアレイを用いること
なく、ランプからの発散光を所定の位置に所定の数だけ
集光させることを目的とするものである。請求項2の発
明は、ランプのリフレクタに第1のフライアイレンズの
機能をもたせることにより、フライアイレンズを用いる
照明光学系において、第1のフライアイレンズを見かけ
上省略し、照明光学系を小型にすることを目的とするも
のである。請求項3の発明は、リフレクタの回転だ円体
領域の位相を列ごとに変えることにより、投写型ディス
プレイに応用した場合、ダイクロイックプリズムの稜線
がスクリーン上で目立たなくなるようにすることを目的
とするものである。
心に近いアレイほど照射面積が大きくなるように各回転
だ円体領域を構成することにより、ランプの像を効率よ
く画像形成素子に照射し、照明光学系の光利用効率を向
上させることを目的とするものである。請求項5の発明
は、偏光方向の揃った照明光学系により、見かけ上第1
のフライアイレンズを省略することができるようにし、
照明光学系を小型にすることを目的とするものである。
請求項6の発明は、請求項2ないし5の照明光学系を用
いることにより、見かけ上第1のフライアイレンズを省
略して照明光学系を小型化した投写型ディスプレイ、ま
たはダイクロイックプリズムの稜線をスクリーン状で目
立たなくなるようにした投写型ディスプレイ、または照
明光学系の照明効率を向上させた投写型ディスプレイ、
または偏光の揃った照明光学系で明るい投写型ディスプ
レイを実現することを目的とするものである。
と、該光源より出射した光の少なくとも一部を反射させ
るリフレクタとにより構成されるリフレクタ付き光源に
おいて、前記リフレクタの反射面は、複数の領域に分割
されてなり、該領域のそれぞれは、だ円を所定のだ円軸
で回転させてなる回転だ円体の一部により構成され、各
前記回転だ円体の第1焦点が前記光源に一致することを
特徴としたものである。
のリフレクタ付き光源と、フライアイレンズとを少なく
とも備える照明光学系であって、前記リフレクタの反射
面を構成する複数の領域は、光源の光軸に平行な法線を
有する平面に光源光を照射したときに、前記各領域によ
る反射光の照射形状が画像形成を行う画像形成部と同じ
アスペクト比を有する長方形となるように構成され、前
記フライアイレンズは、配列した各前記回転だ円体の第
2焦点のそれぞれが、該フライアイレンズを構成する各
レンズ部の1つに一致するように配されていることを特
徴としたものである。
て、前記リフレクタは、反射面を構成する前記複数の領
域が複数の列をなし、かつ各列における前記領域の繰り
返し周期の位相が、隣接する列の位相と異なるように構
成されていることを特徴としたものである。
て、前記リフレクタの反射面を構成する複数の領域のそ
れぞれが前記フライアイレンズを照射するとき、各前記
領域は、前記フライアイレンズの中心付近の照射面積が
大きく、周辺の照射面積が小さくなるように構成されて
いることを特徴としたものである。
ずれか1の発明において、該照明光学系は、前記フライ
アイレンズの後の光路上に偏光分離プリズムアレイを有
し、該偏光分離プリズムアレイは、偏光ビームスプリッ
タと反射板と半波長板とにより構成され、さらに前記偏
光プリズムアレイの後の光路上に、コンデンサレンズが
配置されていることを特徴としたものである。
ずれか1に記載の照明光学系を用いた投写型ディスプレ
イである。
は、本発明のリフレクタ付きランプの一実施例を説明す
るための図である。リフレクタ付きランプは、ランプ1
1とリフレクタ12で構成され、リフレクタ12は多数
の回転だ円体の一部からなっている。例えば図1に示す
ようにリフレクタを上下方向に6分割する構成において
は、リフレクタの上半分は、回転だ円体14a,14
b,14cのそれぞれの一部が組み合わされた形状とな
っている。全ての回転だ円体の第1焦点はランプの発光
点11aに一致させる。上半分の各回転だ円体14a,
14b,14cの第2焦点13a,13b,13cは、
図1に示すごとくに配列するように構成されている。ま
た、リフレクタの下半分についても同様に構成され、図
2に示すごとくに、各回転だ円体の第2焦点13a〜1
3fが配列される。
タの領域12aで反射した光は、この領域12aが回転
だ円体14aの一部で、その第1焦点がランプの発光点
11aに一致しているため、上記回転だ円体14aの第
2焦点13aに集光される。同じようにして、リフレク
タの領域12bで反射した光は該当する回転だ円体の第
2焦点13bに、リフレクタの領域12cで反射した光
は該当する回転だ円体14cの第2焦点13cに集光さ
れる。この様にしてリフレクタにおける反射光は、リフ
レクタの分割された領域の数だけ異なる集光位置に集光
される。
ことなくランプからの光をアレイ状に集光させることが
できる。また、回転だ円体の第2焦点の位置を変えるこ
とによって、集光位置をアレイごとに変化させることも
可能である。
照明光学系の一実施例を示す概略構成図である。本実施
例における照明光学系は、ランプ31、リフレクタ3
2、フライアイレンズ34、及びコンデンサレンズ35
を有する。また、図3には赤外線を反射させるフィルタ
33をフライアイレンズ34のランプ側に設置している
が、照明光学系のどの場所に配しても本発明の効果に影
響を及ぼさない。また、フィルタ33としては可視光を
反射させ、赤外光を透過させるタイプのものを用いても
よい。
部で構成されている。図3は、リフレクタ32の断面を
図示するもので、紙面内において6個の領域から構成さ
れる。領域32aは、その回転だ円体の第1焦点がラン
プの発光点31aであり、第2焦点がフライアイレンズ
34のレンズアレイにおけるレンズ部34aの中心付近
に位置するようになっている。
円体の第1焦点はランプの発光点31aに一致し、第2
焦点はフライアイレンズ33のレンズアレイの対応する
各レンズ部の中心付近とする。すなわち、リフレクタの
領域32aで反射した光は、フライアイレンズのレンズ
部34aに、領域32bで反射した光はレンズ部34b
に、領域32cで反射した光はレンズ部34cに集光さ
れる。従って、リフレクタ32とフライアイレンズ34
はインテグレータの機能を持つ。
射され、フライアイレンズ34のレンズアレイにランプ
の像を写す。フライアイレンズ34の各レンズ部から出
射した光はコンデンサレンズ35によって画像形成素子
36に照射される。画像形成素子36としては、例えば
液晶バルブが用いられる。フライアイレンズ34側から
リフレクタ32をみたとき、リフレクタ32における分
割された各領域のアスペクト比は、画像形成素子36の
アスペクト比にほぼ一致している。各領域において光の
強度分布は一定ではないが、フライアイレンズ34とコ
ンデンサレンズ35を経て画像形成素子36に光が合成
されると、各領域の強度分布が足し合わされて均一照明
される。
イレンズとを用いた従来のインテグレータの構成を、本
発明の照明光学系では、ランプのリフレクタに第1のフ
ライアイレンズの機能を与えることによって、見かけ上
第1のフライアイレンズを省略することができ照明光学
系の小型化が実現できる。
照明光学系の他の実施例を説明するための概略構成図
で、ランプとリフレクタの断面図を図4(A)に、リフ
レクタ開口部から見た領域構成を図4(B)に示すもの
である。図4(B)の中央に位置するランプは同図では
省略している。ランプのリフレクタ12は、多数の回転
だ円体の一部からなる領域から構成されており、それら
領域がアレイ状に複数の列をなし、かつ、列ごとでその
繰り返し周期の位相が変わるように配列されている。例
えば図4(B)に示すように、列ごとに半周期ずつ変わ
るように配列する。本実施例の構成により、投写型ディ
スプレイの色合成系で使用されるダイクロイックプリズ
ムの稜線がスクリーン上で目立たなくなる効果が得られ
る。なお、各領域の配置は本実施例のように半周期の位
相のずれにこだわることはなく、各列ごとにアレイの配
置の位相が変わっていれば同様の効果が得られる。
照明光学系の更に他の実施例を説明するための概略構成
図で、リフレクタの領域構成を示すものである。図5は
リフレクタ開口部からみた図で、中央にはランプが存在
するが同図では省略している。リフレクタ付きランプの
リフレクタはアレイ状の分割領域で構成される。各領域
は回転だ円体の一部で構成され、各回転だ円体の第1焦
点はランプの発光点に一致し、第2焦点はフライアイレ
ンズの配置される面に一致する。リフレクタの各領域
は、フライアイレンズ中央付近への領域毎の照射面積が
大きく、周辺部分の照射面積が小さくなるように設定さ
れる。例えば、図5に示すようなフライアイレンズの構
成とする。リフレクタ付きランプからリフレクタの分割
領域の数だけフライアイレンズ面にランプの像が形成さ
れる。このときフライアイレンズの中央付近のランプの
像は比較的大きいが、周辺に向かうほどランプの像は小
さくなる。このため、各ランプの像に合わせてフライア
イレンズの周辺に位置する領域ほど面積を小さくする
と、フライアイレンズから画像形成素子に効率よく光を
照射することができる。本構成によって照明光学系の光
利用効率が向上する。
照明光学系の他の実施例を示す概略構成図である。本実
施例の照明光学系は、回転だ円体の一部により構成され
る領域がアレイ状に配されてなるリフレクタ32付きラ
ンプ31と、フライアイレンズ34と、偏光変換素子3
7と、コンデンサレンズ35とを有する。IRカットフ
ィルタ33は、リフレクタ付きランプ31から、画像形
成素子36との間の光路上であればどこに設置してもよ
く、本発明に影響を及ぼさない。また可視光を反射さ
せ、IR光を透過させるタイプのものを用いても良い。
タ37aと反射板37bと半波長板37cがアレイ状に
配された構造を有する。フライアイレンズ34の各レン
ズ部からの出射光はランダム偏光である。この出射光が
偏光ビームスプリッタ37aに入射すると、p偏光は透
過してs偏光は反射する。反射したs偏光は反射板37
bでさらに光路を曲げられる。一方p偏光は半波長板3
7cを透過し、その半波長板の光軸をp偏光に対しほぼ
45°傾けて配置しておくと、半波長板37cを透過し
た光の偏光方向はs偏光に平行となる。従ってコンデン
サレンズ35に向かう光はs偏光のみとなる。そしてコ
ンデンサレンズ35によって画像形成素子36に単一偏
光方向の偏光が照射される。なお、図6で半波長板37
cは偏光ビームスプリッタ37aの直後に置かれp偏光
をs偏光に変換するが、半波長板37cを反射板37b
の直後に配置してs偏光をp偏光に変換させる構成でも
よい。
投写型ディスプレイの一実施例を説明するための概略構
成図である。本実施例の投写型ディスプレイは、回転だ
円体の一部により構成される領域がアレイ状に配されて
なるリフレクタ32付きランプ31、IRフィルタ33
r、フライアイレンズ34、コンデンサレンズ35、ダ
イクロイックミラー71b,71g、ミラー72b,7
2r、画像形成素子36r,36g,36b、ダイクロ
イックプリズム73、投写レンズ74、及びリレーレン
ズ75を有する。
ズ34のレンズアレイのレンズ部数は一致させるが、こ
れら領域とレンズ部の数は、特に本発明の効果に影響を
与えないため限定されるものではない。IRフィルタと
しては可視光を反射させ、赤外光を透過させるタイプを
用いている。2枚のリレーレンズ75は、画像形成素子
36rへの光路長が他の二つの光路長に比べ長くなるこ
とによる照明の補正を行うために用いられるが、本発明
の効果に直接影響を与えるものではない。
うち青色の波長域の光を反射させ、残りの緑から赤色の
波長域の光を透過させる。ダイクロイックミラー71g
は緑の波長域の光を反射させ、赤の波長域の光を透過さ
せる。ミラー72bは青の波長域の光を効率よく反射さ
せる。ミラー72rは赤の波長域の光を効率よく反射さ
せる。ミラー72b,72rはそれぞれ特定の波長域の
光を高反射させ、それ以外の光の反射率は低いことが望
ましい。
bは、赤、緑、青に色分解された光に対してそれぞれ空
間的に変調を与えるもので、例えば、液晶素子によって
実現することができる。偏光板と液晶素子で直線偏光の
偏光軸を変化させずに、もしくは位相差を与えて楕円偏
光に、とくに半波長の位相を与えれば偏光軸を90°回
してダイクロイックプリズムに入射させることで空間的
に変調することが可能となる。ダイクロイック膜73
b,73rは、表1または表2に示す特性にする。
0%の反射率を表すが、90%以上が現実的である。同
じく、「透過」とは透過率が90%以上が現実的であ
る。いずれも、100%に近いほどコントラスト比を大
きくすることができる。
の液晶素子がいずれも図7の紙面に垂直な偏光でダイク
ロイックプリズム73に入射させることになる。一方、
表2の膜設計の場合では、緑色光を明るくするときには
図7の紙面に平行な偏光をダイクロイックプリズム73
に入射させる。
ては反射型液晶素子を用いてもよく、この場合、偏光ビ
ームスプリッタと片道で4分の1波長(λ/4)の位相
差を与える反射型液晶素子として構成する。このような
構成では、偏光ビームスプリッタから出射される光はす
でに光強度変調されていて、偏光ビームスプリッタに対
してs偏光のみとなる。また、ダイクロイックプリズム
73のダイクロイック膜73b,73rの特性は、表3
または表4に示す特性にする。表3の場合、3つの偏光
ビームスプリッタからの出射光が、その偏光方向が紙面
内に垂直となるように配置する。表4の場合には、緑用
の偏光ビームスプリッタからの出射光だけ、その偏光方
向が図7の紙面に平行となるように配置する。
アイレンズを省略することができ、照明光学系が小型と
なる投写型ディスプレイが実現する。
の他の実施例を説明するための概略構成図である。本実
施例の投射型ディスプレイは、回転だ円体の一部がアレ
イ状に配列された領域をもつリフレクタ32付きランプ
31、IRフィルタ33r、フライアイレンズ34、偏
光変換素子37、コンデンサレンズ35、ダイクロイッ
クミラー71b,71g、ミラー72b,72r、画像
形成素子36r,36g,36b、ダイクロイックプリ
ズム73、投写レンズ74、及びリレーレンズ75によ
り構成されている。
数とフライアイレンズ34のレンズアレイのレンズ部の
数は一致させるが、レンズ部の数は特に本発明の効果に
影響を与えないため限定されるものではない。偏光変換
素子は、例えば図6のように、偏光ビームスプリッタ3
7aと反射板37bと半波長板37cをアレイ状に配す
ることによって実現する。偏光ビームスプリッタ37a
からの透過光(p偏光)は半波長板37cでs偏光とな
る。また偏光ビームスプリッタ37aからの反射光(s
偏光)は反射板37bで反射される。このため偏光変換
素子からの出射光は、s偏光の光に変換されてコンデン
サレンズ35で画像形成素子36b,36g,36rに
向かって光路を絞られる。
ラー72b,72rは、図7に示す実施例と同じであ
る。コントラスト比の向上のためには、これらのミラー
72b,72rは所定の波長域のs偏光のみを反射させ
ることが望ましい。画像形成素子36r,36g,36
bとしては、例えば液晶素子を用いることができる。透
過型液晶素子を用いる場合、すでに偏光はs偏光(図8
では紙面に垂直方向)で揃っているため、偏光板は無く
ても良い。液晶素子によって、s偏光そのままで透過さ
せるか、位相差を与えて楕円偏光もしくはp偏光にする
かを選択する。このときのダイクロイックプリズム73
のダイクロイック膜73r,73bの仕様は、表5に示
すようにする。ダイクロイック膜73r,73bが偏光
板のはたらきを兼ねるため、偏光板もしくは偏光ビーム
スプリッタを画像形成素子に使う必要が無くなる。
b,36g,36rとダイクロイックプリズム73との
間に偏光ビームスプリッタ(図示せず)を設ければ、ダ
イクロイック膜73b,73rに対してs偏光成分のみ
を入射させることができる。上記の偏光ビームスプリッ
タ膜の入射面を図8の紙面に垂直となるように配置し、
このときダイクロイック膜73b,73rは表3に示す
ごとくの特性にする。また、表4に示す特性のダイクロ
イック膜を使うときには、緑色用の偏光ビームスプリッ
タの配置だけを、その入射面が紙面に平行となるように
配置させる。
イアイレンズを省略することができ、照明光学系を小型
にした投写型ディスプレイを得ることができる。さらに
偏光変換素子を用いることにより、画像形成素子部に単
一の偏光成分を用いることができ、照明効率が向上し
て、明るくすることができる。
を用いることなく、ランプからの発散光を所定の位置に
所定の数だけ集光させることができる。請求項2の発明
によれば、フライアイレンズを用いる照明光学系におい
て、第1のフライアイレンズを見かけ上省略することが
できるため、照明光学系を小型にすることができる。請
求項3の発明によれば、リフレクタの回転だ円体領域を
列ごとで位相を変えるため、例えば、投写型ディスプレ
イに応用した場合、ダイクロイックプリズムの稜線をス
クリーン上で目立たなくすることができる。
ズの中心近いアレイほど照射面積が大きくなるようにリ
フレクタの分割領域を設定することにより、ランプの像
を効率よく画像形成素子に照射することができるので、
照明光学系の光利用効率を向上させることができる。請
求項5の発明によれば、偏光方向の揃った照明光学系
で、見かけ上第1のフライアイレンズを省略することが
でき、照明光学系を小型にすることができる。請求項6
の発明によれば、見かけ上第1のフライアイレンズを省
略して照明光学系を小型化した投写型ディスプレイ、ま
たは、ダイクロイックプリズムの稜線をスクリーン状で
目立たなくした投写型ディスプレイ、または、照明光学
系の照明効率を向上させた投写型ディスプレイ、また
は、偏光の揃った照明光学系で明るい投写型ディスプレ
イを実現できる。
説明するための図である。
説明するための図である。
略構成図である。
概略構成図である。
示す概略構成図である。
概略構成図である。
を説明するための概略構成図である。
例を説明するための概略構成図である。
系の一例を示す概略構成図である。
イクロイックプリズムの一例を示す概略構成図である。
32,92…リフレクタ、12a,12b,12c…リ
フレクタの領域、13a,13b,13c,13d,1
3e,13f…第2焦点、14a,14b,14c…回
転だ円体、31a…第1焦点(ランプ発光点)、32
a,32b,32c…リフレクタの領域、33…フィル
タ、34…フライアイレンズ、34a,34b,34c
…レンズ部、35,96…コンデンサレンズ、36,3
6r,36g,36b…画像形成素子、37…偏光変換
素子、37a…偏光ビームスプリッタ、37b…反射
板、37c…半波長板、71b,71g…ダイクロイッ
クミラー、72b,72r…ミラー、73…ダイクロイ
ックプリズム、74…投射レンズ、75…リレーレン
ズ、92a…リフレクタの窓、93…IRフィルタ、9
4…第1のフライアイレンズ、95…第2のフライアイ
レンズ、97…画像形成素子、102r,102b…ダ
イクロイック膜、103…稜線部分。
Claims (6)
- 【請求項1】 光源と、該光源より出射した光の少なく
とも一部を反射させるリフレクタとにより構成されるリ
フレクタ付き光源において、前記リフレクタの反射面
は、複数の領域に分割されてなり、該領域のそれぞれ
は、だ円を所定のだ円軸で回転させてなる回転だ円体の
一部により構成され、各前記回転だ円体の第1焦点が前
記光源に一致することを特徴とするリフレクタ付き光
源。 - 【請求項2】 請求項1に記載のリフレクタ付き光源
と、フライアイレンズとを少なくとも備える照明光学系
であって、前記リフレクタの反射面を構成する複数の領
域は、光源の光軸に平行な法線を有する平面に光源光を
照射したときに、前記各領域による反射光の照射形状が
画像形成を行う画像形成部と同じアスペクト比を有する
長方形となるように構成され、前記フライアイレンズ
は、配列した各前記回転だ円体の第2焦点のそれぞれ
が、該フライアイレンズを構成する各レンズ部の1つに
一致するように配されていることを特徴とする照明光学
系。 - 【請求項3】 請求項2に記載の照明光学系において、
前記リフレクタは、反射面を構成する前記複数の領域が
複数の列をなし、かつ各列における前記領域の繰り返し
周期の位相が、隣接する列の位相と異なるように構成さ
れていることを特徴とする照明光学系。 - 【請求項4】 請求項2に記載の照明光学系において、
前記リフレクタの反射面を構成する複数の領域のそれぞ
れが前記フライアイレンズを照射するとき、各前記領域
は、前記フライアイレンズの中心付近の照射面積が大き
く、周辺の照射面積が小さくなるように構成されている
ことを特徴とする照明光学系。 - 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれか1に記載の
照明光学系において、該照明光学系は、前記フライアイ
レンズの後の光路上に偏光分離プリズムアレイを有し、
該偏光分離プリズムアレイは、偏光ビームスプリッタと
反射板と半波長板とにより構成され、さらに前記偏光プ
リズムアレイの後の光路上に、コンデンサレンズが配置
されていることを特徴とする照明光学系。 - 【請求項6】 請求項2ないし5のいずれか1に記載の
照明光学系を用いた投写型ディスプレイ。
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---|---|---|---|
JP2000171956A JP2001242545A (ja) | 1999-12-22 | 2000-06-08 | リフレクタ付き光源、該光源を用いた照明光学系、及び該光学系を用いた投射型ディスプレイ |
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---|---|---|---|
JP11-364269 | 1999-12-22 | ||
JP36426999 | 1999-12-22 | ||
JP2000171956A JP2001242545A (ja) | 1999-12-22 | 2000-06-08 | リフレクタ付き光源、該光源を用いた照明光学系、及び該光学系を用いた投射型ディスプレイ |
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ID=26581556
Family Applications (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2000
- 2000-06-08 JP JP2000171956A patent/JP2001242545A/ja active Pending
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