JPH1017211A - 巻取管支持装置 - Google Patents

巻取管支持装置

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JPH1017211A
JPH1017211A JP17125896A JP17125896A JPH1017211A JP H1017211 A JPH1017211 A JP H1017211A JP 17125896 A JP17125896 A JP 17125896A JP 17125896 A JP17125896 A JP 17125896A JP H1017211 A JPH1017211 A JP H1017211A
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winding
tube
cradle
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Fumiaki Nakaji
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙管装着及び紙管端部への糸掛を確実に行
う。 【解決手段】 紙管1の端部に挿入嵌合されるベアリン
グセンター26,27によって紙管1を回転自在に支持
するクレードル21である。ベアリングセンター27の
挿嵌時に紙管1とベアリングセンター27とをさらに挿
入方向に相対移動させる押圧手段33を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻取管の端部に挿
嵌される巻取管支持部材を有した巻取管支持装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワインディングユニットが多数
並設されて成る自動ワインダなどの巻取装置には、紙管
(巻取管)を回転自在に支持する巻取管支持装置が備え
られている。図5(a)に示すように、この種の巻取管
支持装置は、紙管1の両端にそれぞれ挿嵌されるベアリ
ングセンター(巻取管支持部材)2,3を先端に有した
コ字状アームのクレードル4で成り、一端側の可動アー
ム5が他端側の固定アーム6に対して開閉軸7回りに回
動自在となっている。可動アーム5にはハンドル8が取
り付けられ、このハンドル操作によって開閉される。そ
して紙管1がクレードル4によってワインディングユニ
ットの綾振ドラム(図示せず)に接触状態で支持される
ことで、その摩擦回転により給糸が巻き付けられると共
に、所定形状のパッケージに巻き上がると、可動アーム
5が開かれて両端支持の状態が解除され、排出される。
そして排出後のクレードル4には新しい紙管1が装着さ
れ、次の巻き取りが行われる。
【0003】この紙管交換を自動的に行うものとして、
ワインディングユニットの並設方向に沿って走行する玉
揚装置がある。この玉揚装置は、ハンドル8に係合する
アームレバー9を有し、このアームレバー9により可動
アーム5を開いて満巻のパッケージを排出させると共
に、チャッカー(図示せず)が新しい紙管1を掴んでク
レードル4に装着させるようになっている。また紙管装
着の際には、紙管1とベアリングセンター3との間に端
糸yを挟持させて糸掛を行い、次の巻取開始にそなえ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで紙管1は、横
に寝かせて重ねられた状態で運搬或いは保管されるの
で、径方向の力(自重)を受けやすく、図5(b)に示
すように、特に大径側の紙管端部10が本来の真円形状
11を保つことができないで、楕円形状などの非円形に
変形してしまうことがある。このように変形すると、当
該ベアリングセンター3を紙管端部10に挿嵌できなく
なったり、紙管端部10とベアリングセンター3の周面
との間の一部に隙間ができて、糸掛のための端糸挟持が
できなくなるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく本
発明は、巻取管の端部に挿入嵌合される巻取管支持部材
によって巻取管を回転自在に支持する巻取管支持装置に
おいて、巻取管支持部材の挿嵌時に巻取管と巻取管支持
部材とをさらに挿入方向に相対移動させる押圧手段を備
えたものである。これで紙管の端部が変形していても、
巻取管支持部材は適正に挿嵌される。押圧手段は、巻取
管の回転を制動するブレーキ装置であってよい。また押
圧手段は、巻取管を巻取管支持部材に支持させる玉揚装
置からの信号によって起動するものであることが好まし
い。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0007】図1は、本発明の巻取管支持装置を自動ワ
インダのクレードル21に適用した場合を示したもので
ある。自動ワインダは、複数のワインディングユニット
22が並設されて成り、クレードル21に支持された紙
管(巻取管)1を綾振ドラム23に接触させて回転させ
ることにより、給糸ボビン(図示せず)からの糸を巻き
取るものである。綾振ドラム23は、外周面に綾振溝が
形成され、糸をトラバースしてコーン形状等のパッケー
ジPに成形する。各ワインディングユニット22の背面
側にはピラー24が立設され、紙管1を複数本(図示例
にあっては五本)保持する紙管ストッカー25が支持さ
れている。
【0008】そしてクレードル21は、紙管1の両端に
挿入嵌合される巻取管支持部材たる一対のベアリングセ
ンター26,27を有したものであって、一方のベアリ
ングセンター27を紙管1に押し込む押圧手段33が備
えられて構成されている。紙管1は、コーン形状のパッ
ケージPを形成するための巻取管としてテーパー状に形
成されている。ベアリングセンター26,27は、挿入
側が円錐台状に形成されて、内部にベアリングを有した
略円板状の部材で成り、紙管小径側に小径のベアリング
センター26が、紙管大径側に大径のベアリングセンタ
ー27が配設されている。クレードル21は正面視コ字
状のアームとして形成され、紙管小径側において半径方
向に及び軸方向に延びた固定アーム28と、固定アーム
28の軸方向の延出端部に開閉軸30を介して連結され
た可動アーム29とで成り、これらのアーム端にそれぞ
れのベアリングセンター26,27が設けられている。
固定アーム28は、ワインディングユニット22の上部
に前後方向に揺動自在に枢支されている。すなわちクレ
ードル21は、ユニット前面側に傾動した姿勢でパッケ
ージP(紙管1)を綾振ドラム23に接触させ、巻径が
大きくなるにしたがってユニット背面側に展開移動する
ようになっている。また可動アーム29にはハンドル3
1が設けられ、このハンドル操作によって可動アーム2
9が開閉されるようになっている。可動アーム29はス
プリングなどによって閉じる方向に付勢されている。
【0009】そして大径ベアリングセンター27にはそ
の軸方向に延びた支持軸32が設けられ、ベアリングセ
ンター27を軸回りに回動自在に支持している。この支
持軸32の基端側はシリンダー34により軸方向に進退
自在に支持されている。シリンダー34はその外周が可
動アーム29の端部に嵌着されて固定されている。シリ
ンダー34にはエア穴35が形成され、シリンダー34
内において支持軸32基端側との間で区画されているエ
ア室36に連通している。エア穴35には可撓性のある
エアパイプ37が接続され、その基端は圧気供給源(ブ
ロワ等)38に連結されている。エアパイプ37の途中
には電磁弁39が設けられ、コントローラ40の作動信
号により作動して圧気供給源38からのエアをシリンダ
ー34へ供給するようになっている。コントローラ40
は、ワインディングユニット22側に設けられるセンサ
ー等により、紙管1が装着されたことを感知し、この感
知したタイミングで作動信号を発信するように構成され
ている。すなわちこれらシリンダー34、コントローラ
40などによって押圧手段33が構成されているもので
あり、紙管1がベアリングセンター26,27に挿嵌さ
れるときに、エア供給により支持軸32をシリンダー3
4から進出する方向に押動させて、大径ベアリングセン
ター27を紙管1の大径側端部に押し込むようになって
いる。また支持軸32には、電磁弁39の作動によりエ
ア供給が遮断されてシリンダー34からエアが排出され
たときに支持軸32を後退させて、原位置に復帰させる
ためのスプリング(図示せず)が設けられている。
【0010】一方図1(b)に示したように、自動ワイ
ンダには巻き上がったパッケージPを排出してクレード
ル21に新たな紙管1を装着させるための玉揚装置41
が備えられている。この玉揚装置41は、自動ワインダ
のワインディングユニット22の並設方向に沿って走行
する走行台車42に、クレードル21のハンドル31の
開閉操作を行うオープナー43と、伸縮及び揺動自在の
チャッカー44とが設けられて構成されている。すなわ
ち満管となったワインディングユニット22の位置に走
行台車42が停止して、オープナー43によってクレー
ドル21を開いて満巻きのパッケージPを背面側に排出
した後、チャッカー44が紙管ストッカー25の紙管1
を掴んでクレードル21のベアリングセンター26,2
7と同軸に位置させ、オープナー43により可動アーム
29を閉じてベアリングセンター26,27を紙管1の
両端に挿嵌させるようになっている。このほか玉揚装置
41には、パッケージPを排出する前に給糸ボビンとパ
ッケージPとの間の糸を切断するカッター(図示せず)
が設けられている。カッターは、チャッカー44が紙管
1をクレードル21のベアリングセンター26,27の
位置に持ってきたときに、給糸ボビン側の端糸を紙管1
の端部と大径ベアリングセンター27との間に通して、
ベアリングセンター27の挿嵌により端糸を挟持させる
ことで糸掛を行うようになっている。
【0011】従って、この玉揚装置41がワインディン
グユニット22に対して紙管供給を行う際は、満巻きの
パッケージPを排出させた後、チャッカー44が新しい
紙管1をベアリングセンター26,27と同軸に位置さ
せる。そしてオープナー43が可動アーム29を閉じた
ときに、コントローラ40が電磁弁39を作動させ、シ
リンダー34に圧気を供給する。これで支持軸32はシ
リンダー34から進出する方向に押され、ベアリングセ
ンター27が紙管1の大径側端部に挿嵌した状態からさ
らに所定の微小量だけ押し込まれる。このため紙管1の
端部が真円でない形状に変形されていた場合でも、ベア
リングセンター27の真円の挿嵌面により矯正され、紙
管端部が全周に亘ってベアリングセンター27に密着し
た状態で嵌め込まれて、両端から把持された状態とな
る。すなわち確実に紙管1をクレードル21に装着させ
ることができる。またベアリングセンター27の外周と
紙管1端部との間には隙間が生じないので、挿嵌と同時
に行う端糸の挟持も確実に行うことができる。なおベア
リングセンター27を紙管1に押し込むのは、糸掛後か
ら本巻に至るまでの時間でよく、押し込み終了後はシリ
ンダー34からエアを抜くことでベアリングセンター2
6,27による通常の挿嵌保持の状態に戻し、巻取を行
う。
【0012】なおこの実施の形態では押圧手段33を一
方のベアリングセンター27の側に設けるものとした
が、両方のベアリングセンター26,27に設けるよう
にしてもよい。またベアリングセンター27を紙管1に
押し込むものとしたが、例えばチャッカー44を利用し
て紙管1をベアリングセンター27に押し付けるように
構成してもよい。
【0013】次に図2ないし図4によって、本発明のよ
り具体的な他の実施の形態を説明する。
【0014】この実施の形態のクレードル51は、先端
に前記実施の形態の小径ベアリングセンター26と同様
な小径のベアリングセンター(図示せず)を有した直線
アーム52と、先端に大径のベアリングセンター53を
有して適宜屈折した屈折アーム54と、これらアーム5
2,54の基端同士を連結する連結桿55とで成り、連
結桿55が支軸56に取り付けられている。支軸56
は、ワインディングユニット57のフレームに軸支さ
れ、綾振ドラム23の回転軸心と並行に延びている。支
軸56の他端にはユニット前面側に且つ下方に延びたレ
バー58が取り付けられ、その先端にエアシリンダー5
9が連結されている。エアシリンダー59は、一対のエ
ア給排口60a,60bを有したシリンダー60と、シ
リンダー60内のピストン61に連結されたピストンロ
ッド62とで構成されている。そしてピストンロッド6
2の先端がピン63を介してレバー58に軸支されてい
ると共に、シリンダー60の基端は支軸56と並行な軸
64により揺動自在に支持されている。すなわちエア給
排によりピストンロッド62を進退させ、クレードル5
1が紙管1又はパッケージPを綾振ドラム23に対して
接触させる下降前傾状態と、綾振ドラム23から離れて
略直立するまで展開した上昇起立状態とに位置させるよ
うになっている。そして屈折アーム54のベアリングセ
ンター53に、紙管1の回転を制動するブレーキ装置た
るパッケージブレーキ65が設けられている。このパッ
ケージブレーキ65は、ベアリングセンター53を紙管
1に押し込む押圧手段を兼ねているものである。
【0015】図2に示したように、パッケージブレーキ
65は、有底筒体状のシリンダーであるハウジング66
と、ハウジング66に進退自在に支持されたベアリング
スリーブ67とで構成され、ベアリングスリーブ67に
ベアリングセンター53と一体のシャフト68が軸支さ
れている。そしてハウジング66の外周が、屈折アーム
54の先端に嵌合されて固定されている。ハウジング6
6の側部にはエア穴66aが形成され、屈折アーム54
に設けられた軸孔付きのジョイントボルト69が接続さ
れている。ジョイントボルト69には圧気供給用のエア
パイプ(図示せず)が接続される。エアパイプには前記
実施の形態と同様な電磁弁が設けられ、ワインディング
ユニット57に設けられたコントローラによってエア供
給の制御が行われるようになっている。ベアリングスリ
ーブ67は、ハウジング66のシリンダー内径に相当す
る外径を有した筒体で成り、先端にはブレーキシュー7
0を保持するシューホルダ部71が取り付けられてい
る。ベアリングスリーブ67の基端側には径方向内方に
突出したスプリングリテーナ部72が形成され、ハウジ
ング66内においてエア室73を区画していると共に、
ハウジング66のシリンダ底面との間でスプリング74
を保持している。このスプリング74は、ベアリングス
リーブ67をシリンダー66から進出する方向に常時付
勢している。ベアリングスリーブ67の先端側内部には
ベアリング75が設けられている。このベアリング75
は、シャフト68の先端に一体的に取り付けられ、シャ
フト68を回転自在に支持している。ベアリング75の
シャフト先端側にはワッシャー76が設けられ、ベアリ
ングスリーブ67のベアリング75よりシャフト基端側
にはストップリング77、スペーサ78及びワッシャー
79が順に並設されている。ストップリング77はベア
リングスリーブ67に固定されている。ベアリング7
5、ワッシャー79、シャフト68及びベアリングセン
ター53は、ベアリングスリーブ67の内周面に対して
軸方向に摺動自在である。また、ベアリングセンター5
3は、シャフト6を介して一体的に取り付けられたベア
リング75がストップリング77に係合することにより
紙管挿入方向への動きが規制されるようになっている。
シャフト先端側のワッシャー76とスプリングリテーナ
部72との間には、シャフト68とスプリングリテーナ
部72とが所定の間隔よりも接近すると反発力を発揮す
る小スプリング80が設けられている。ベアリングセン
ター53の外周には円錐台状に傾斜した嵌着面53aが
形成され、スプリング74の付勢力がベアリングスリー
ブ67及びベアリング75、シャフト68を介して伝達
されることで、紙管1の大径側端面1aの内縁に線接触
した状態で嵌め合わされるようになっている。
【0016】シューホルダ部71は、ベアリングスリー
ブ67の先端から径方向外方に張り出して、さらにハウ
ジング66側へ折り返すように延び、その折り返し部分
の外側の角にブレーキシュー70が取り付けられてい
る。ブレーキシュー70は前端側が斜めに切り欠かれた
円環体で成り、その前端傾斜面70aがベアリングセン
ター53の裏側53bに面接触するように形成されてい
る。そしてエア室73に圧気が供給されると、ベアリン
グスリーブ67がハウジング66から進出する方向にス
ライドして、ブレーキシュー70をベアリングセンター
53の裏側53bに押し付けて、面接触により発生する
大きな摩擦力によってベアリングセンター53(紙管
1)の回転を制動するようになっている。シューホルダ
部71には半径方向に立設したスタッド80が設けら
れ、ベアリングスリーブ67の回り止めを行うと共に、
ブッシュ80aを介してクレードルハンドル50が連結
されている。
【0017】クレードルハンドル50は、図3に示した
ように、基端側のロッド部50aと先端側のハンドル部
50bとで成る。ロッド部50aは屈折アーム54の上
部54aと平行に設けられ、基端が上部54aに設けら
れた開閉軸49に軸支されていると共に、先端がスタッ
ド80のブッシュ80aに取り付けられている。ハンド
ル部50bは細長い円錐状を呈し、満巻きのパッケージ
Pの外周よりも前方に突出する長さで形成されている。
従って、ハンドル部50bが紙管1の軸方向外方に移動
操作されると、クレードルハンドル50は開閉軸49を
中心に揺動し、ベアリングスリーブ67がハウジング6
6内へと後退させられ、ベアリングセンター53は紙管
1から離脱されるようになっている。このクレードルハ
ンドル50による着脱のストロークSが取れるように、
シューホルダ部71の各部分とこれに対向するハウジン
グ66の各部分とは軸方向に所定の間隔で隔てられてい
る。なおシューホルダ部71の延出端には、ハウジング
66の外周面に摺接するシール81が設けられている。
【0018】このほかワインディングユニット57に
は、その背面側においてユニット並設方向に延びたパッ
ケージコンベア82が設けられ、クレードル50の位置
から緩く下降傾斜したガイドプレート83と接続してい
る。またワインディングユニット57の背面側には、適
宜屈折しつつ上方に起立されたピラー84が設けられて
いる。ピラー84の上部にはユニット並設方向に延びた
上下一対の走行用レール85a,85bが取り付けられ
ている。このうち上レール85aは、断面コ字状に形成
され、下方に開口した状態でピラー前面に取り付けられ
ている。また下レール85bは、断面矩形を呈してユニ
ット前面側に突出され、その前端面が上レール85aの
前端に揃えられている。
【0019】次に図3及び図4によって、自動ワインダ
に備えられた玉揚装置を説明する。この玉揚装置は、ユ
ニット並設方向に沿って走行する走行台車86に、パッ
ケージPと綾振ドラム23との間の糸Yを拾う糸取手段
87と、糸取手段87によって拾われた糸Yをカットす
ると共に給糸側の糸Yを保持するクランプカッター88
と、クレードル50を適宜開閉させるためのクレードル
オープナー89とが設けられ、紙管1をクレードルに供
給するための紙管供給手段90が備えられて構成されて
いる。
【0020】走行台車86は、側面から見て下向きの略
L字状を呈するように形成されている。すなわちワイン
ディングユニット57の上方に位置する水平部分と、ワ
インディングユニット57の前面に揃うように垂下する
垂直部分とを有し、これらが傾斜部分を介して一連のも
のとなっている。水平部分のユニット背面側の上方に
は、上下方向の軸回りに回転自在の一対の車輪91a,
91bが設けられ、その間に上レール85aのフランジ
を挟むようになっている。この車輪91a,911b
は、走行方向に間隔を隔てて二組配置されている。また
その下部には、下レール85bの上面に係合し走行用モ
ータ(図示せず)によって駆動される車輪92が設けら
れている。車輪92の近傍には下レール85bの前面に
係合するガイド車輪93が設けられている。すなわち走
行台車86は、これら車輪91,92,93を介して走
行用レール85a,85bに支持されている。また図4
に示したように、下レール85bには各ワインディング
ユニット57毎にその満管を知らせるための投光センサ
ー94が設けられ、走行台車86の背面側にその信号を
受ける受光センサー95が設けられている。またこの受
光センサー95の下方近傍には玉揚開始等の作動信号を
ワインディングユニット57に送るための投光センサー
96が設けられ、下レール85bにはこの信号を受ける
ための受光センサー97が取り付けられている。下レー
ル85bの受光センサー97は、パッケージブレーキ6
5を作動制御するコントローラに結線され、玉揚げ動作
の情報を入力させるようになっている。
【0021】糸取手段87は、走行台車の垂直部分の下
端に設けられた軸体98によって揺動自在に支持された
ガイドアーム99と、ガイドアーム99の揺動端に設け
られたガイドワイヤー100 とで構成されている。軸体9
8は走行台車86に設けられたカム軸(図示せず)のカ
ム駆動力が適宜伝達されて回転されるようになってお
り、ガイドアーム99が斜め上方に延びる格納位置から
斜め下方に延びる下降位置までの範囲で、上下方向に揺
動するようになっている。ガイドワイヤー100 は、チェ
ーン・スプロケット機構(図示せず)により揺動駆動さ
れて、ガイドアーム99に略重なる折り畳み状態と、ガ
イドアーム100 の先端から直線状に伸展する延出状態と
に保持されるようになっている。そしてガイドアーム9
9が下降しガイドワイヤー100 が伸展した状態にあっ
て、ガイドワイヤー100 は揺動モータ101 の駆動により
揺動して、パッケージPと綾振ドラム23との間を横断
して糸Yを捕捉するようになっている。なおこの糸取手
段87は、クランプカッター88によって保持された糸
Yを適宜案内して、紙管1とクレードル51のベアリン
グセンター53との間に延ばすようになっている。また
新しい紙管1に掛けられた糸Yの糸道を所定位置に保持
して、綾振ドラム23の駆動と協動して紙管1にバンチ
巻きを施すようになっている。
【0022】クランプカッター88は、走行台車86の
水平部分から略下方に延びたカッターアーム102 の先端
に設けられている。カッターアーム102 の基端は、カム
軸により駆動される駆動軸103 に取り付けられている。
そしてユニット前面側に揺動した位置において、ガイド
ワイヤー100 に引っ掛けられた糸Yを切断すると同時
に、切断後、給糸側の糸Yを把持するようになってい
る。そして図4に示したように、ユニット背面側へと前
進することで、この把持した糸Yを、上昇起立した状態
のクレードル51のベアリングセンター53に係合させ
るようになっている。
【0023】またクレードルオープナー89は、略三角
形を呈した係合板で成り、ガイドアーム99の軸体98
の近傍に並設された回動軸104 に支持されている。そし
て図3に示した待機位置から下方に旋回し、クレードル
ハンドル50を操作することで、ベアリングセンター5
3を後退させて紙管1から離脱させ、パッケージPをパ
ッケージコンベア82へと転出させるようになってい
る。また新しい紙管1を供給する際に、ベアリングセン
ター53を進退動作させることで、紙管1及び糸Yをク
レードル51に把持させるようになっている。
【0024】次に紙管供給手段90は、紙管1を複数本
(図示例にあっては四本)保持するストッカー105 と、
ストッカー105 を適宜押動するストッカー押動レバー10
6 と、ストッカー105 上の紙管1に適宜係合する紙管押
えロッド107 とで構成されている。ストッカー105 は、
紙管1の長さに相当する幅を有した略長方形の底板108
に、両側板(図示せず)が備えられて成る。底板108
は、先端が紙管1の周面に沿うような円弧状に折り曲げ
られている。この先端折曲部は、若干下降傾斜した待機
状態では、紙管1が脱落しないような形状となっている
と共に、略垂下してクレードル51に紙管1を渡す際
は、クレードル51が下降揺動する動作に干渉しない形
状となっている。底板108 の基端は、ピラー84に支持
された支持シャフト109 に回動自在に支持されている。
また支持シャフト109 にはねじりスプリング(図示せ
ず)が備えられ、底板108 を上方に付勢すると共に、先
端側が僅かに下がった待機状態に維持している。ストッ
カー押動レバー106 は、略直角に屈折した板状の部材で
成り、基端は走行台車86の支持シャフト109 の上方に
位置した支軸110 に取り付けられている。そして下降回
動することによって先端のローラ部111 が底板108 を押
して、垂直近くまで下降傾斜位置させるようになってい
る。この下降状態においては、先頭の紙管1が、略起立
した状態のクレードル51のベアリングセンター53と
同軸に位置されることになる。紙管押えロッド107 は、
基端部が支軸110 にブラケット112 を介して支持されて
いると共に、先端部は直角に折り曲げられている。待機
状態での紙管押えロッド107 は、ストッカー押動レバー
106 に設けられたピン113 によってその中央部が支えら
れている。そしてストッカー押動レバー106 が下降する
と、これに伴って自重により下降する過程で、ストッカ
ー105 の先頭の紙管1に先端部が当接して押さえ、さら
に下降してクレードル51への紙管受け渡し位置にくる
と、ストッカー105 との移動軌跡のずれにより、先端部
が相対的に基端側に移行し、先頭の紙管1とその次に位
置している二番目の紙管1の間に入って、二番目以降の
紙管1の落下を押さえるようになっている。
【0025】次に、この玉揚装置による玉揚動作を説明
する。巻取中のワインディングユニット57が満管にな
ると、ノッティング動作が開始されると共に、これが成
功するとノッティング動作が停止されて、下レール85
bの投光センサー94が動作し、満管指令が発せられ
る。走行中又は停止中の走行台車86が移動してきて受
光センサー95がこれを感知すると、走行用モータを高
速から低速に切り替え、定位置で停止させて、そのワイ
ンディングユニット57に対して玉揚動作を開始する。
まずエアシリンダー59がピストンロッド62を伸長さ
せることでレバー58を図中時計回りに回転させ、クレ
ードル51を上昇させて満巻のパッケージPを綾振ドラ
ム23から離す。このときパッケージブレーキ65のハ
ウジング66のエア室73に圧気を供給することでブレ
ーキを掛けて、パッケージPの回転を止め、糸Yが弛む
のを防ぐ。
【0026】次にガイドアーム99を下降させると共
に、ガイドワイヤー100 を揺動させて糸Yを引っ掛け
る。ガイドワイヤー100 が糸Yを取ったならガイドアー
ム99は上昇して、その糸Yを持ち上げ、若干ユニット
背面側へ前進したクランプカッター88の近くへ持って
いく。このとき上昇していたクレードル51を下げて、
パッケージPをガイドプレート83上に静かに転がすこ
とができるようにする。この状態で、クランプカッター
88は閉じて、ガイドワイヤー100 が持ち上げてきた糸
Yをカットする共に、給糸ボビン側の糸を把持する。次
にクレードルオープナー89が下降し、その開動作によ
りクレードルハンドル50を操作して、ベアリングスリ
ーブ67をハウジング66側に後退させ、ベアリングセ
ンター53を紙管1の軸方向外方に移動させる。これで
パッケージPはクレードル51の把持から解放され、自
重によってガイドプレート83上を転がり、パッケージ
コンベア82によって機台端まで搬出される。
【0027】次に図4に示したように、クランプカッタ
ー88は、糸Yをクランプしたままユニット背面側に前
進する。クランプカッター88が移動する前に、ガイド
アーム99はガイドワイヤー100 が糸Yを引っ掛けたま
まの状態でクランプカッター88の下方まで下降し、糸
Yをベアリングセンター53の挿入側端面を横断するよ
うに案内する。そしてクレードル51はエアシリンダー
59の駆動によって、紙管装着位置まで上昇する。この
ときクレードルオープナー89もクレードルハンドル5
0に係合できる位置まで上昇し、その開動作によってク
レードル51のベアリングセンター53を後退させる。
【0028】次にストッカー押動レバー106 が下降し
て、ストッカー105 を押し下げてクレードル51へと紙
管1を持っていく。このとき紙管押えロッド107 も同時
に下降して、先頭の紙管1のみをクレードル51に把持
させるように区分けする。ストッカー105 が下降して紙
管1がベアリングセンター53と同軸に位置されると、
クレードルオープナー89がクレードルハンドル50を
操作してベアリングセンター53を進出させ、ベアリン
グセンター53の嵌着面53aを紙管大径側端面1aに
当接させて、小径側のベアリングセンターとともに紙管
1を両端から把持する。そしてこのクレードルオープナ
ー89の作動時に、走行台車86の投光センサー96か
ら走行用レール85bの受光センサー97へと紙管装着
時の玉揚動作信号が出され、これを受けてコントローラ
が電磁弁に対して開の作動信号を所定時間(一瞬の間)
出し、パッケージブレーキ65を所定時間(一瞬の間)
作動させる。すなわちブレーキシュー70がベアリング
センター53の裏面53bに強く面接触する動作を利用
して、ベアリングセンター53を紙管1内にさらに押し
込む。これでベアリングセンター53は、紙管1の大径
側端面1aに全周に亘って密着した状態に嵌合される。
またこの挿嵌と同時に、クランプカッター88によって
保持された端糸は紙管1の大径側端面1aとベアリング
センター53の嵌着面53aとの間で挟持される。
【0029】紙管1がクレードル51に装着されたな
ら、クレードル51を下降させ、チャックした紙管1を
ストッカー105 の先端側から離脱させる。また紙管押え
ロッド106 は、二番目以降の紙管1が落下するのを押さ
える。このクレードル51の下降に伴い、ガイドワイヤ
ー100 は、糸Yが弛まないように、糸Yを引っ掛けたま
ま上昇し、その糸道をクレードル51のベアリングセン
ター53に取り付けられたバンチガイド(図示せず)に
沿わせる。クレードル51が下降して綾振ドラム23に
紙管1が接触するまでに、ドラムモータ(図示せず)が
回転し始める。そして紙管1が綾振ドラム23に接触す
ると、ガイドワイヤー100 により適宜な張力が付与され
た糸Yが紙管端部に巻き付けられてバンチ巻きが行われ
る。バンチ巻きが終了すると、ガイドワイヤー100 は引
っ掛けていた糸Yを外し、糸Yの本巻きが開始される。
本巻きが開始されると、ストッカー押動レバー106 の上
昇によりストッカー105 が原位置に復帰すると共に、ク
ランプカッター88、クレードルオープナー89、及び
ガイドアーム99、ガイドワイヤー100 がそれぞれ原位
置に復帰して玉揚動作は終了となり、再び走行台車86
の走行が開始される。またパッケージブレーキ65の作
動は解除され、クレードル51はベアリングセンター5
3がスプリング74の付勢力で紙管端部に挿嵌した状態
で紙管1(パッケージP)を回転自在に保持する。
【0030】このように、紙管1の回転を軸方向の押圧
によって制動するパッケージブレーキ65を利用して、
紙管装着時にベアリングセンター53を紙管1に押し込
むようにしたので、紙管端部への確実な挿嵌及び糸掛が
できると共に、別個の押圧手段は不要になり、部品点数
の増加を防ぐことができ、ワインディングユニット57
をコンパクトな構成に維持することができる。また玉揚
装置からワインディングユニット57への信号によって
パッケージブレーキ65を起動させるようにしたので、
紙管供給手段90及びクレードルオープナー89の作動
に同期して確実にパッケージブレーキ65を作動するこ
とができる。この作動信号は走行台車86の背面側と走
行レール85bとにそれぞれ設けた光電センサー(9
6,97)との間で送受するようにしたので、極めて確
実な信号伝達にできる。なおこの信号伝達は、光電セン
サーに限らず、例えば磁気センサーを使用してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上要するに請求項1の発明によれば、
紙管が変形していても巻取管支持部材を適正に挿嵌させ
ることができ、確実な紙管装着及び紙管端部への糸掛を
行うことができるという優れた効果を発揮する。また請
求項2の発明によれば、部品の共通化により部品点数の
増加を防ぐことができる。そして請求項3の発明によれ
ば、玉揚装置による紙管装着時に確実に押圧手段を作動
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる巻取管支持装置の実施の形態
を示した図であり、(a)は正面図、(b)は側面図で
ある。
【図2】本発明のより具体的な他の実施の形態を示した
要部断面図である。
【図3】図2の全体を示した側面図である。
【図4】図3の動作を説明するための側面図である。
【図5】従来の巻取管支持装置を示した図であり、
(a)は正面図、(b)はその紙管の側面図である。
【符号の説明】
1 紙管(巻取管) 21,51 クレードル(巻取管支持装置) 26,27,53 ベアリングセンター(巻取管支持部
材) 33 押圧手段 34 シリンダー 65 パッケージブレーキ(ブレーキ装置) Y 糸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取管の端部に挿入嵌合される巻取管支
    持部材によって上記巻取管を回転自在に支持する巻取管
    支持装置において、上記巻取管支持部材の挿嵌時に上記
    巻取管と巻取管支持部材とをさらに挿入方向に相対移動
    させる押圧手段を備えたことを特徴とする巻取管支持装
    置。
  2. 【請求項2】 上記押圧手段が、巻取管の回転を制動す
    るブレーキ装置である請求項1記載の巻取管支持装置。
  3. 【請求項3】 上記押圧手段が、巻取管を上記巻取管支
    持部材に支持させる玉揚装置からの信号によって起動す
    るものである請求項1又は2に記載の巻取管支持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106744030A (zh) * 2016-12-05 2017-05-31 安徽睿知信信息科技有限公司 一种纺织用绕线装置
CN111003591A (zh) * 2020-01-08 2020-04-14 陈军 一种自动装入绕线盘的纺织装置

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