JPH10169161A - 結晶化ガラス建材およびその取付け方法 - Google Patents

結晶化ガラス建材およびその取付け方法

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JPH10169161A
JPH10169161A JP8332505A JP33250596A JPH10169161A JP H10169161 A JPH10169161 A JP H10169161A JP 8332505 A JP8332505 A JP 8332505A JP 33250596 A JP33250596 A JP 33250596A JP H10169161 A JPH10169161 A JP H10169161A
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啓 平尾
Katsushi Kashiwakura
克至 柏倉
Takeshi Kawachi
武 川地
Yoshimasa Hayashi
好正 林
Haruka Ogawa
晴果 小川
Manabu Jinno
学 甚野
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Kirin Brewery Co Ltd
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶化ガラス板自体に加工を施すことなく、
この結晶化ガラス板の取付けを確実に行う。 【解決手段】 矩形状フレーム12の裏面に設けた取付
プレート16を、ホールインアンカー20を介して外壁
面18aに取付ける。外壁面18aに取付けた矩形状フ
レーム12の段差面12cにエポキシ変成シリコン樹脂
24を塗布し、結晶化ガラス板14を段差面12cに貼
付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造体の表面に結
晶化ガラスを取付ける際に用いられる結晶化ガラス建材
およびその取付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年ではビル等の構造体の外壁とか内装
の仕上げに、装飾性が大きな結晶化ガラスが用いられる
場合がある。結晶化ガラスとは、例えばガラス原料を溶
融,水砕して成形した5〜7mmのザラメ状ガラス粒を
約1100°Cの温度で再加熱し、ガラス粒の周囲から
微細な針状結晶を析出させたもので、65%がガラス
相,35%が結晶であるため、ガラスの特性と自然石の
特性を合せ持つ。従って、結晶化ガラスは、拡散反射率
が高いことから、光をあらゆる方向に多量に反射して周
囲の空間を明るくする性質を備える。
【0003】図13は従来の結晶化ガラス板1の取付け
構造の一例を示し、モルタルを用いない乾式金物工法に
よって取付けられるようになっている。即ち、前記結晶
化ガラス板1には、小口面1aに開口した取付孔2に挿
入されるダボピン3を介して取付プレート4を取付ける
一方、構造体としての建物躯体5の外壁面5aにアンカ
ーボルト6を介して取付ブラケット7を固定し、前記取
付プレート4をボルト8,ナット8aを介して取付ブラ
ケット7に結合するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の結晶化ガラスの取付け構造にあっては、結晶化ガ
ラス板1の小口面1aにダボピン3を取付けるための取
付孔2が加工されるため、この取付孔2が断面欠損部と
なり、当該部分からひび割れが発生し易くなってしま
う。また、結晶化ガラス板1自体に取付孔2を形成する
と、結晶化ガラスが透光性を有するため、光の入射角に
よっては取付孔2に挿入されているダボピン3の影が映
し出されて外観性が低下されてしまうという課題があっ
た。
【0005】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、結晶化ガラス板自体に加工を施すことなく、この結
晶化ガラス板の取付けを確実に行うことができる結晶化
ガラス建材およびその取付け方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1に示した本発明の結晶化ガラス建材は、表
側に結晶化ガラス板を貼付ける貼付面を設けると共に、
裏側または側面に構造体への取付部を設けた取付基材を
備えることにより構成する。
【0007】また、請求項2に示した本発明の結晶化ガ
ラス建材の取付け方法は、取付基材の裏側に設けた取付
部をアンカーを介して構造体に取付けた後、この取付基
材の表側に設けた貼付面に、弾性接着剤または両面テー
プを介して結晶化ガラス板を貼付け、かつ、隣設される
結晶化ガラス板間の目地部分をシーリング剤で埋める。
【0008】更に、請求項3に示した本発明の結晶化ガ
ラス建材の取付け方法は、取付基材の表側に設けた貼付
面に、弾性接着剤または両面テープを介して結晶化ガラ
ス板を貼付けた後、この取付基材の裏側または側面に設
けた取付部を、構造体にアンカーを介して固定した取付
ブラケットにダボピンを介して取付け、かつ、隣設され
る結晶化ガラス板間の目地部分をシーリング剤で埋め
る。
【0009】以上述べた結晶化ガラス建材およびその取
付け方法の作用を以下述べる。
【0010】請求項1の結晶化ガラス建材は、構造体へ
の取付部を裏側または側面に設けた取付基材を備え、こ
の取付基材の表側に設けた貼付面に結晶化ガラス板を貼
付けるようにしたので、この結晶化ガラス板は取付基材
を介して構造体に取付けることができ、結晶化ガラス板
自体に孔開け等の加工を施す必要がなくなる。このた
め、結晶化ガラス板が破損したり、加工部分によって外
観性が損なわれるのが防止されると共に、結晶化ガラス
板に加工を施すことがないため、この結晶化ガラス板を
薄肉化することができる。また、改修工事等で結晶化ガ
ラス板を取外す必要が生じた場合には、前記取付基材を
構造体から取外せば良く、その取換え作業が容易にな
る。
【0011】また、請求項2の結晶化ガラス建材の取付
け方法は、取付基材は裏側に設けた取付部がアンカーを
介して構造体に取付けられるようになっており、この取
付基材が構造体に取付けられた後に、この取付基材の表
側に設けた貼付面に弾性接着剤または両面テープを介し
て結晶化ガラス板を貼付けるようになっている。このた
め、前記請求項1に示した結晶化ガラス建材と同様に、
結晶化ガラス板自体に何ら加工を施す必要が無くなると
共に、この加工が不要となることから結晶化ガラス板を
薄肉化することができ、また、結晶化ガラス板を取外す
際には取付基材を取外せば良いため交換作業が容易にな
る。更には、前記結晶化ガラス板は、取付基材を構造体
に取付ける際と、この結晶化ガラス板を取付基材に貼付
ける際の2段階で取付誤差を調整することができるた
め、構造体の不陸の多い下地にあってもガラス表面の面
精度を高くすることができる。また、構造体の構築途中
にあっても前記取付基材を先行して順次取付け、爾後、
構造体の構築完了後に先付けされた取付基材に結晶化ガ
ラス板を簡単に取付けることができるため、工期の短縮
化を達成することができる。更に、隣設される結晶化ガ
ラス板間の目地部分をシーリング剤で埋めることによ
り、それぞれ隣設されるガラス面同士を均一面として接
続することができ、外観性を向上することができる。
【0012】更に、請求項3の結晶化ガラス建材の取付
け方法は、結晶化ガラス板を予め取付基材の表側に設け
た貼付面に、弾性接着剤または両面テープを介して貼付
けておき、結晶化ガラス板を貼付けたこの取付基材の裏
側または側面に設けた取付部を、構造体にアンカーを介
して固定した取付ブラケットにダボピンを介して取付け
るようになっている。このため、前記請求項1に示した
結晶化ガラス建材と同様に、結晶化ガラス板自体に何ら
加工を施す必要が無くなると共に、この加工が不要とな
ることから結晶化ガラス板を薄肉化することができ、ま
た、結晶化ガラス板を取外す際には取付基材を取外せば
良いため交換作業が容易になる。更には、前記結晶化ガ
ラス板は取付基材に予め貼付けた状態で、この取付基材
を構造体に取付けるようになっているため、工場等で結
晶化ガラス板を取付基材に貼付けた状態で現場に搬入す
ることができ、出荷時とか施工時において取付基材で結
晶化ガラス板を保護することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図7は本発明の
結晶化ガラス建材およびその取付け方法の一実施形態を
示し、図1は結晶化ガラス板を取付けようとする状態を
示す斜視図、図2は結晶化ガラス板を取付ける取付基材
の背面図、図3は取付基材の側面図、図4は取付基材を
構造体に取付けた状態を示す側面図、図5は取付基材を
構造体に取付けるアンカー部分の拡大図、図6は結晶化
ガラス板を取付けた状態の側面図、図7は結晶化ガラス
板間の仕上げ状態を示す正面図である。
【0014】即ち、本実施形態の結晶化ガラス建材10
は、図1に示すように取付基材としての矩形状フレーム
12を備え、この矩形状フレーム12に結晶化ガラス板
14を貼付けるようになっている。前記矩形状フレーム
12は、ステンレスで形成され、図2にも示すように中
央部が大きく開口されると共に、この開口部12aの周
縁部には図1に示したように外周壁12bを持った段差
面12cが形成される。段差面12cは矩形状フレーム
12の表側(図中左方)に面し、この段差面12cが結
晶化ガラス板14の貼付面となる。一方、前記結晶化ガ
ラス板14は、前記矩形状フレーム12の外周壁12b
の内側に略密接して嵌合される矩形状として形成され
る。また、前記矩形状フレーム12の裏側には、上下に
配置された前記段差面12cの背面両端部に、開口部1
2a内方に向かって突設される取付部としての4個の取
付プレート16が固設されている。
【0015】そして、この実施形態では結晶化ガラス板
14を、構造体としての建物躯体18に取付けるにあた
って、まず、前記矩形状フレーム12を建物躯体18の
外壁面18aに取付けた後、この矩形状フレーム12に
結晶化ガラス板14を貼付けるようになっている。
【0016】即ち、前記矩形状フレーム12は図4に示
すように、取付プレート16がホールインアンカー20
を介して前記外壁面18aに取付けられる。ホールイン
アンカー20は、図5に示すようにこれに螺合される捩
子ピン20aの先端部にダブルナット22が取付けら
れ、このダブルナット22と、捩子ピン20aに更に螺
合される取付ナット22aとの間に前記取付プレート1
6が挟持される。このとき、矩形状フレーム12と外壁
面18aとの間には所定の間隔Sが設けられる。次に、
図1に示したように外壁面18aに取付けられた矩形状
フレーム12の段差面12cに、弾性接着剤として用い
るエポキシ変成シリコン樹脂24を塗布して、結晶化ガ
ラス板14を段差面12cに貼付けるようになってい
る。ところで、前記結晶化ガラス板14を貼付けた際、
図6に示すようにこの結晶化ガラス板14の前面部分が
矩形状フレーム12の外周壁12bより若干突出(突出
量δ)するように、この外周壁12bの高さが形成され
る。
【0017】そして、前記矩形状フレーム12および前
記結晶化ガラス板14は、図7に示すように前記外壁面
18aに近接して多数が整然と取付られ、隣設される結
晶化ガラス板14間の目地部分26をシーリング剤28
で埋めるようになっている。従って、本実施形態の結晶
化ガラス建材10にあっては、建物躯体18に取付けら
れる矩形状フレーム12を備え、この矩形状フレーム1
2に結晶化ガラス板14を貼付けるようにしたので、こ
の結晶化ガラス板14を建物躯体18に取付けるにあた
って、結晶化ガラス板14自体に孔開け等の加工を施す
必要がなくなる。このため、結晶化ガラス板14が加工
時に破損したり、加工部分によって外観性が損なわれる
のが防止される。また、結晶化ガラス板14には加工が
施されないため、この結晶化ガラス板14の薄肉化を達
成することができる。更に、結晶化ガラス板14を取付
けた後、外壁面18a等の改修工事等で結晶化ガラス板
14を取外す必要が生じた場合には、前記矩形状フレー
ム12を建物躯体18から取外せば良く、その取換え作
業が容易になる。
【0018】一方、本実施形態の結晶化ガラス建材10
の取付け方法では、前記矩形状フレーム12を建物躯体
18に取付けた後に、この矩形状フレーム12の段差面
12cにエポキシ変成シリコン樹脂24を介して貼付け
るようにしたので、結晶化ガラス板14は、前記矩形状
フレーム12を建物躯体18に取付ける際と、結晶化ガ
ラス板14を矩形状フレーム12に貼付ける際の2段階
で取付誤差を調整することができるため、建物躯体18
の不陸の多い外壁面18aにあっても、取付けられた結
晶化ガラス板14のガラス表面の面精度を高くすること
ができる。
【0019】また、建物躯体18の構築途中にあっても
前記矩形状フレーム12を先行して順次取付け、爾後、
建物躯体18の構築完了後に先付けされた矩形状フレー
ム12に結晶化ガラス板14を簡単に取付けることがで
きるため、工期の短縮化を達成することができる。
【0020】更に、隣設される結晶化ガラス板14間の
目地部分26をシーリング剤28で埋めるようにしたの
で、それぞれ隣設される結晶化ガラス板14のガラス面
同士をシーリング剤28によって均一面として接続する
ことができ、また、シーリング剤28で前記目地部分2
6に露出される矩形状フレーム12の外周壁12bを隠
すことができるため、外観性を向上することができる。
【0021】図8から図11は他の実施形態の結晶化ガ
ラス建材10aを示し、前記実施形態と同一構成部分に
同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。尚、
図8は結晶化ガラス板を取付けようとする状態を示す斜
視図、図9は結晶化ガラス板を取付けた取付基材の側面
図、図10は取付基材を構造体に取付けた状態を示す側
面図、図11は取付基材を構造体に取付けるアンカー部
分の拡大図である。
【0022】即ち、この実施形態の結晶化ガラス建材1
0aは、図8,図9に示すように前記実施形態の結晶化
ガラス建材10と同様に矩形状フレーム12を備え、図
10に示すようにこの矩形状フレーム12を介して結晶
化ガラス板14が建物躯体18の外壁面18aに取付け
られるようになっている。前記矩形状フレーム12の裏
側には、上下に配置された前記段差面12cの背面両端
部に、後方に向かって突設される取付部としての4個の
取付プレート30が固設されている。
【0023】ここで、この実施形態の結晶化ガラス建材
10aの取付け方法は、矩形状フレーム12を建物躯体
18に取付ける以前に、結晶化ガラス板14を矩形状フ
レーム12の段差面12cにエポキシ変成シリコン樹脂
24を介して貼付けておく。そして、結晶化ガラス板1
4を貼付けた上記矩形状フレーム12を、これの裏面か
ら突設される取付プレート30をホールインアンカー3
2を介して上記外壁面18aに取付けられる。
【0024】ホールインアンカー32は図11に示すよ
うに、これに螺合される図外の捩子ピンに取付ナット3
4が螺合されるようになっており、これらホールインア
ンカー32と取付ナット34との間にL字状の取付ブラ
ケット36が挟持されている。そして、前記取付ブラケ
ット36の折曲部分36aと前記取付プレート30とを
重合して、これら両者をダボピン38によって結合する
ようになっている。
【0025】また、矩形状フレーム12を介して建物躯
体18に取付けられた結晶化ガラス板14は、前記実施
形態と同様に隣設される結晶化ガラス板14間の目地部
分26をシーリング剤28で埋めるようになっている。
【0026】従って、この実施形態の結晶化ガラス建材
10aの取付け方法では、前記実施形態の結晶化ガラス
建材10と同様に結晶化ガラス板14自体に何ら加工を
施す必要が無くなって、加工による破損を防止すること
ができると共に、この加工が不要となることから結晶化
ガラス板14を薄肉化することができる。また、結晶化
ガラス板14を取外す際には、矩形状フレーム12を取
外せば良いため交換作業が容易になる。
【0027】更に、この実施形態の結晶化ガラス建材1
0aの取付け方法では、前記結晶化ガラス板14は矩形
状フレーム12に予め貼付けた状態で、この矩形状フレ
ーム14を建物躯体18に取付けるようになっているた
め、工場等で結晶化ガラス板14を矩形状フレーム12
に貼付けた状態で現場に搬入することができ、出荷時と
か施工時において矩形状フレーム12によって結晶化ガ
ラス板14を保護することができる。また、隣接される
結晶化ガラス板14間の目地部分26がシーリング剤2
8によって埋められることにより、それぞれ隣設される
結晶化ガラス板14のガラス面同士をシーリング剤28
によって均一面として接続することができ、また、シー
リング剤28で前記目地部分26に露出される矩形状フ
レーム12の外周壁12bを隠すことができるため、外
観性を向上することができる。
【0028】図12は他の実施形態を示し、前記実施形
態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省
略して述べる。尚、図12は結晶化ガラス板を取付けた
状態の側面図である。
【0029】この実施形態の結晶化ガラス建材10b
は、取付基材としてむく板で形成される基板40を用い
てある。この基板40は押出し成形板,スレート板,G
RC(ガラス繊維強化セメント)とかアルミハニカム板
(アルミ板を六角形状に多数結合して全体的に板状に構
成したもの)等によって形成される。
【0030】前記基板40には側面となる小口面40a
にダボピン38を挿入する取付部としての取付孔42を
形成してある。そして、建物躯体18の外壁面18aに
ホールインアンカー32を介して固定された取付ブラケ
ット36の折曲部分36aと、前記取付孔42とに跨が
ってダボピン38を挿入することにより、前記基板40
が建物躯体18に取付けられる。勿論、結晶化ガラス板
14は前記基板40の表面にエポキシ変成シリコン樹脂
等を介して貼付けられる。
【0031】従って、この実施形態の結晶化ガラス建材
10bにあっても、基板40の小口面40aにダボピン
38を取付ける取付孔42を形成したので、結晶化ガラ
ス板14自体に何ら加工を施す必要がないことから、加
工による破損を防止することができると共に、この加工
が不要となることから結晶化ガラス板14を薄肉化を達
成し、かつ、交換時には基板40を取外せば良いため、
結晶化ガラス板14の交換作業が容易になる。
【0032】ところで、この実施形態の結晶化ガラス建
材10bにあっても、基板40を建物躯体18に先付け
した後に、この基板40に結晶化ガラス板14を後付け
してもよく、また、結晶化ガラス板14を基板40に先
付けして、この基板40を建物躯体18に取付けるよう
にしてもよい。
【0033】尚、前記各実施形態では結晶化ガラス板1
4を矩形状フレーム12または基板40に貼付けるにエ
ポキシ変成シリコン樹脂24を用いた場合を開示した
が、この接着剤以外の弾性接着剤であってもよく、ま
た、両面テープを用いることもできる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す結晶化ガラス建材は、表側に結晶化ガラス板を貼付
ける貼付面を設け、裏側または側面に構造体への取付部
を設けた取付基材を備えたので、結晶化ガラス板は取付
基材を介して構造体に取付けることができ、結晶化ガラ
ス板自体に孔開け等の加工を施す必要がなくなる。この
ため、結晶化ガラス板が破損したり、加工部分によって
外観性が損なわれるのを防止することができると共に、
結晶化ガラス板を薄肉化することができ、かつ、結晶化
ガラス板の取外し時には前記取付基材を構造体から取外
せば良く、その取換え作業を容易にすることができる。
【0035】また、本発明の請求項2に示す結晶化ガラ
ス建材の取付け方法は、取付基材の裏側に設けた取付部
をアンカーを介して構造体に取付けた後、この取付基材
の表側に設けた貼付面に、弾性接着剤または両面テープ
を介して結晶化ガラス板を貼付けるので、前記結晶化ガ
ラス板は、取付基材を構造体に取付ける際と、この結晶
化ガラス板を取付基材に貼付ける際の2段階で取付誤差
を調整することができるため、構造体の不陸の多い下地
にあってもガラス表面の面精度を高くすることができ
る。また、構造体の構築途中にあっても前記取付基材を
先行して順次取付け、爾後、構造体の構築完了後に先付
けされた取付基材に結晶化ガラス板を簡単に取付けるこ
とができるため、工期の短縮化を達成することができ
る。更に、隣設される結晶化ガラス板間の目地部分をシ
ーリング剤で埋めるようにしたので、それぞれ隣設され
るガラス面同士を均一面として接続することができ、外
観性を向上することができる。
【0036】更に、本発明の請求項3に示す結晶化ガラ
ス建材の取付け方法は、取付基材の表側に設けた貼付面
に、弾性接着剤または両面テープを介して結晶化ガラス
板を貼付けた後、この取付基材の裏側または側面に設け
た取付部を、構造体にアンカーを介して固定した取付ブ
ラケットにダボピンを介して取付けたので、前記結晶化
ガラス板は取付基材に予め貼付けた状態で、この取付基
材を構造体に取付けるようになっているため、工場等で
結晶化ガラス板を取付基材に貼付けた状態で現場に搬入
することができ、出荷時とか施工時において取付基材で
結晶化ガラス板を保護することができる。また、隣設さ
れる結晶化ガラス板間の目地部分をシーリング剤で埋め
たので、それぞれ隣設されるガラス面同士を均一面とし
て接続することができ、外観性を向上することができる
という各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す結晶化ガラス板を取
付けようとする状態の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す結晶化ガラス板を取
付ける取付基材の背面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す取付基材の側面図で
ある。
【図4】本発明の一実施形態を示す取付基材を構造体に
取付けた状態の側面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示す取付基材を構造体に
取付けるアンカー部分の拡大図である。
【図6】本発明の一実施形態を示す結晶化ガラス板を取
付けた状態の側面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示す結晶化ガラス板間の
仕上げ状態を示す正面図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示す結晶化ガラス板を
取付けようとする状態の斜視図である。
【図9】本発明の他の実施形態を示す結晶化ガラス板を
取付けた取付基材の側面図である。
【図10】本発明の他の実施形態を示す取付基材を構造
体に取付けた状態の側面図である。
【図11】本発明の他の実施形態を示す取付基材を構造
体に取付けるアンカー部分の拡大図である。
【図12】本発明の他の実施形態を示す結晶化ガラス板
を取付けた状態の側面図である。
【図13】従来の結晶化ガラス板の取付状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
10,10a,10b 結晶化ガラス建材 12 矩形状フレーム(取付基材) 12c 段差面(貼付面) 14 結晶化ガラス板 16 取付プレート 18 建物躯体(構造体) 20,32 ホールインアンカー(アンカー) 24 エポキシ変成シリコン樹脂(弾性接着剤) 26 目地部分 28 シーリング剤 30 取付プレート(取付部) 36 取付ブラケット 38 ダボピン 40 基板(取付基材) 42 取付孔(取付部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏倉 克至 埼玉県入間郡大井町亀久保1150番地 株式 会社内外テクノス内 (72)発明者 川地 武 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 林 好正 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 小川 晴果 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 甚野 学 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表側に結晶化ガラス板を貼付ける貼付面
    を設けると共に、裏側または側面に構造体への取付部を
    設けた取付基材を備えた結晶化ガラス建材。
  2. 【請求項2】 取付基材の裏側に設けた取付部をアンカ
    ーを介して構造体に取付けた後、この取付基材の表側に
    設けた貼付面に、弾性接着剤または両面テープを介して
    結晶化ガラス板を貼付け、かつ、隣設される結晶化ガラ
    ス板間の目地部分をシーリング剤で埋めることを特徴と
    する結晶化ガラス建材の取付け方法。
  3. 【請求項3】 取付基材の表側に設けた貼付面に、弾性
    接着剤または両面テープを介して結晶化ガラス板を貼付
    けた後、この取付基材の裏側または側面に設けた取付部
    を、構造体にアンカーを介して固定した取付ブラケット
    にダボピンを介して取付け、かつ、隣設される結晶化ガ
    ラス板間の目地部分をシーリング剤で埋めることを特徴
    とする結晶化ガラス建材の取付け方法。
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