JPH09177442A - 複層ガラスと複層ガラス支持構造体 - Google Patents

複層ガラスと複層ガラス支持構造体

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JPH09177442A
JPH09177442A JP7339630A JP33963095A JPH09177442A JP H09177442 A JPH09177442 A JP H09177442A JP 7339630 A JP7339630 A JP 7339630A JP 33963095 A JP33963095 A JP 33963095A JP H09177442 A JPH09177442 A JP H09177442A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複層ガラスの四隅の意匠性と視認性を確保し、
外部側板ガラスと内部側板ガラスの孔周りの2次シール
を完全で簡単に施工した複層ガラス支持構造体の提供。 【解決手段】外部側板ガラス1と内部側板ガラス2とリ
ングスペーサ6とが形成する空間に、突き出し部を有す
るガラスライナー5を用いて2次シール8を施し、更に
仕上げシール10を施し、フラットナット11でヒンジ
ボルト9を装着してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複層ガラス支持構
造体と、これに用いる複層ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、日本においても、板ガラスと板ガ
ラスの突き合わせ部にサッシ枠材を全く用いることな
く、複数枚の孔加工された強化ガラスを連結して壁面を
構成するDPG(ドット・ポイント・グレージング)構
法が急速に普及している。
【0003】DPG構法の普及に伴い、空港ターミナル
のように遮音性が要求される建造物や寒冷地での建造物
に対するDPG構法の展開の要望も大きくなった。
【0004】DPG構法を複層ガラスに適用することに
ついては、海外では施工が多く認められるものの、国内
においては、より厳しい湿度条件や性能保証の面からそ
の適用が困難な状況にあった。
【0005】板ガラスに孔加工することがこのDPG構
法の特徴であるが、板ガラスの孔周りの強度に関する性
能を確保することは製造上も難しかった。
【0006】そこで、海外での従来例として、特開昭6
0−85141には、複層ガラスの外部側板ガラスの四
隅に複層ガラスの支持部材を取り付けるための孔を明け
るとともに、内部側板ガラスの四隅を斜めに隅切りして
該部分にブラケットを用い、板ガラスの孔周りの強度が
複層ガラスの弱点となることを避けようとした例も開示
されているが、この従来例では複層ガラスの四隅がブラ
ケットのため不透明となり意匠性と視認性が悪かった。
【0007】また、他の海外での従来例として特開平5
−93442には、皿孔加工した外部側板ガラスのみを
用いて支持部材をナットで固定し、室外側板ガラスと室
内側板ガラスとを段違いにする実施例も開示されている
が、この従来例では、孔周りスペーサと支持部材との間
に施さねばならない2次シールを完全かつ簡単に施工す
ることはきわめて困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来例が有し
ていた問題点を解決しようとするものであり、複層ガラ
スの内部側板ガラスの四隅を斜めに隅切りしこの部分に
ブラケットを用いる方法に依らず、複層ガラスの四隅の
意匠性と視認性を確保しつつ、しかも、外部側板ガラス
と内部側板ガラスの孔周りの2次シールを完全で簡単に
施工した複層ガラス、この複層ガラスの製法、及びこの
複層ガラスを用いた複層ガラスの支持構造体を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、外部側板ガラ
スと内部側板ガラスがその周辺部に第1スペーサを介在
して配され、これら板ガラス間に空気層が形成されてな
る複層ガラスにおいて、外部側板ガラスに第1取付用孔
が穿設され、内部側板ガラスに第2取付用孔が第1取付
用孔と対応する位置に穿設され、これら取付用孔の空気
層側の径よりも大きい内寸を有する第2スペーサがこれ
ら取付用孔の周りに配され、第1取付用孔の内周面形状
に対応したガラスライナーが前記空気層側に3mm以上
突き出されるように配され、これら外部側板ガラス、内
部側板ガラス、第2スペーサ及び前記ガラスライナーの
突き出し部分により形成された空間に2次シールが施さ
れてなることを特徴とする複層ガラスを提供する。
【0010】本発明は、また、前記複層ガラスの第1取
付用孔及び第2取付用孔を貫通するようにして、前記ガ
ラスライナーの内周面形状に対応した形状を有するヒン
ジボルトが配され、該ヒンジボルトの内部側の外周部に
加工されたネジ部に雌ネジが締結されて、前記複層ガラ
スに該ヒンジボルトが装着され、かつ、これら内部側板
ガラス、ガラスライナー端部、ヒンジボルト及び2次シ
ール外表面により囲まれる隙間に不定形シーリング材よ
りなる仕上げシールが施されてなることを特徴とする複
層ガラスの支持構造体を提供する。
【0011】本発明におけるガラスライナーは、本来、
ステンレスなどの金属で加工されたヒンジボルトが板ガ
ラスと直接接触することで、板ガラスが破損することを
防止するためのものである。しかし、本発明において
は、ガラスライナーが空気層側に3mm以上突き出され
るように配されており、このガラスライナーを2次シー
ル施工の際のガイドとして機能させることで、簡便かつ
正確に2次シールを施工でき、板ガラスに孔を明けてD
PG構法を提供した複層ガラス支持構造体の品質の向上
が可能となった。
【0012】
【発明の実施の形態】外部側板ガラスに明けられた第1
取付用孔は好ましくは皿孔であり、外部側板ガラスの外
表面側が大径口で内表面側が小径口となるように外部側
板ガラスに穿設されている。このような皿孔を明けるこ
とにより、ヒンジボルトを複層ガラスの外表面から突出
させることなく取り付けられる。外部側板ガラスは設計
風圧力や板ガラスの縦横の寸法にもよるが、一般的には
8〜19mm厚さの強化ガラス又は倍強度ガラスなどが
使用される。
【0013】内部側板ガラスに明けられた第2取付用孔
は前記小径口よりも大径となるように内部側板ガラスに
穿設されていて、ストレートの丸孔が好ましい。内部側
板ガラスは4〜12mmの厚さの強化又は倍強度ガラス
などが用いられ、複層ガラスの使用環境の要求性能に応
じて選択される。
【0014】第1のスペーサにより隔置された2枚の板
ガラスの間は乾燥空気が充満した空気層であり、空気層
を形成するスペーサは複層ガラスの使用環境の要求性能
に応じてその厚みが選択されるが、6mm又は12mm
の空気層を形成するスペーサが多く用いられる。
【0015】ガラスライナーは、その外周面の形状が皿
孔の内周面と一致するように加工されており樹脂製又は
アルミニウム合金製である。
【0016】外部側板ガラスの皿孔の寸法は、外観意匠
性との関係で小さいことが好ましいが、内部に回転機構
を有する特殊ヒンジボルトを使用する場合は限界があ
り、好ましい1実施例では、皿孔側の外表面側の外径が
ほぼ46mmであり、内表面側の内径がほぼ36mmで
ある。
【0017】内部側板ガラスの丸孔(第2取付用孔)の
直径は、同様に小さい方が意匠上好ましい。2枚の板ガ
ラスを複層化する際の製作誤差を考慮し、好ましい1実
施例では、丸孔の直径は44mmである。現在の技術で
は、丸孔(第2取付用孔)の直径をこれ以上小さくする
と複層化する際の生産性が低下する。
【0018】この直径の丸孔(第2取付用孔)を用いた
場合、ガラスライナーの寸法は外部側板ガラスから空気
層側に3mm以上で、かつ、内部側板ガラスの内部側表
面から1mm手前以内まで突き出している。
【0019】突き出し寸法は2次シール打設の際のノズ
ルの先端形状と空気層厚さとの関係が深いが、ノズルの
先端形状の関係からは突き出し寸法は3mm以上は必要
であり、意匠性を考慮して丸孔の直径を44mmとする
場合には、空気層のほぼ中央位置まで突き出しているこ
とが好ましい。
【0020】このため、突き出し寸法は3〜8mm程度
であり、一般的には、6mmの空気層を形成するスペー
サを用いる場合の好ましい1実施例では3mmであり、
12mmの空気層を形成するスペーサを用いる場合の好
ましい1実施例では5mmである。
【0021】意匠性を無視して、内部側板ガラスの丸孔
(第2取付用孔)を皿孔に比較して大きくすれば、例え
ば66mmとすれば、ガラスライナーは内部側板ガラス
の内部側表面とほぼ同等程度まで突き出していてもよ
く、例えば内部側板ガラスの内部側表面から1mm手前
まで突き出していてもよい。
【0022】孔周辺の空気層の密閉性の確保は第2スペ
ーサ、好ましくはリング状のリングスペーサによる。リ
ングスペーサは、丸孔(第2取付用孔)より一回り大き
な内径を有するドーナツ状のものであり、樹脂製又はア
ルミニウム合金製で、板ガラスのガラス面と接する面に
ブチルゴムのシールが施されている。ブチルゴムに代え
て透湿抵抗の優れた両面テープを用いてもよい。
【0023】複層ガラスは、前記ガラスライナーを第1
取付用孔に、接着テープ又は接着剤で仮止めされた後
に、これら外部側板ガラス、内部側板ガラス、第2スペ
ーサ及び前記ガラスライナーの突き出し部分により形成
された空間に2次シールが施されて作製される。
【0024】2次シールはシリコーン系又はポリスルフ
ィド系の不定形シーリング材である。シールを打設する
ノズルの先端が、前述の空間内に押し込まれ、先端がガ
ラスに接するような形でシールが施工される。
【0025】ガラスライナーが、注入される2次シール
材のガイドとなるので、この作業は容易である。シール
施工後に、余分なシールはヘラ等でかき取られて仕上げ
られる。
【0026】工場出荷段階では、複層ガラスにガラスラ
イナーがセットされたまま、建設現場へ出荷される。建
設現場においては、ガラスライナーの内側に特殊ヒンジ
ボルトを装着し、ヒンジボルトの内部側の外周部に加工
されたネジ部に雌ネジであるフラットナットがネジ締め
されて一体化され、複数枚の複層ガラスによる壁面が施
工される。
【0027】この際、ヒンジボルトとガラスライナーと
の間の隙間には、現場で、主にシリコーン系の不定形シ
ーリング材が充填され、隙間部の水密性、気密性を向上
させている。
【0028】
【実施例】
「実施例1」図1は、本発明の複層ガラス支持構造体の
要部断面図であり、外部側板ガラス1と内部側板ガラス
2がその周辺部に配されている第1スペーサ(図示せ
ず)により隔置されて空気層15を形成しているととも
に、これら板ガラス1及び板ガラス2に皿孔(第1取付
用孔)3及び丸孔(第2取付用孔)4が明けられていて
ヒンジボルト9が取り付けられている。
【0029】図2の本発明の複層ガラスの第1例の要部
断面図を併用して説明すると、外部側板ガラス1の厚み
は12mmで、内部側板ガラスの厚みは5mmであり、
これらは強化ガラスを用いてある。外部側板ガラス1の
皿孔(第1取付用孔)3は、外表面側である皿側の直径
Gは46.5mmで、内表面側である非皿側の直径Hは
36.5mmである。また、内部側ガラスの丸孔の直径
Kは44.5mmである。丸孔の直径Kは皿孔の非皿側
の直径Hに比べて寸法が大きいので複層ガラス製造時の
誤差を吸収する効果がある。
【0030】空気層15を確保するためのリングスペー
サ(第2スペーサ)6は、厚さ12mmのアルミニウム
製で、外径Fが72mm、内径が54mmのドーナツ状
であり、板ガラスと接する面にはブチルゴムが施工され
ている。
【0031】また、皿孔(第1取付用孔)3にセットさ
れるガラスライナー5は、皿孔(第1取付用孔)3と一
致する形状に加工された厚さ2mmのアルミニウム合金
製であり、長さNは17mmである。
【0032】ガラスライナー5は、皿孔部(第1取付用
孔)3にガムテープ13で接着してある。使用した外部
側板ガラス1の厚みが12mmであるため、ガラスライ
ナー5は5mmだけ突き出した格好となっている。すな
わち、突き出し寸法Jは5mmである。
【0033】2枚の外部側板ガラス1と内部側板ガラス
2とを、第1スペーサ(図示せず)とリングスペーサ
(第2スペーサ)6を用いてペアリング(複層ガラス
化)すると、外部側板ガラス1、内部側板ガラス2、ガ
ラスライナー5、リングスペーサ(第2スペーサ)6と
で形成される空間ができあがる。
【0034】後段で詳述するが、その空間にシーリング
材のノズルの先端を押し込み、ガラスライナー5をガイ
ドにして、ガラス面に沿ってシール材を充填する。充填
後は、余分なシール材をヘラで除き仕上げる。以上が工
場での作業範囲である。
【0035】こうして製造された複層ガラスは建設現場
へ搬入される。建設現場では、図1に示すように、ガラ
スライナー5の内側にヒンジボルト9が装着され、内部
側板ガラス2、ガラスライナー5の端部、ヒンジボルト
9及び2次シール8の外表面で囲まれる隙間に、現場で
シリコーン系のシール材による仕上げシール10を施工
した後に、雌ネジとしてのフラットナット11により、
プラスチック製のワッシャ12を介して固定される。こ
の仕上げシール10は、複層ガラス支持構造体の水密
性、気密性の確保のために不可欠である。
【0036】図3は、本発明の複層ガラスの作製に用い
たノズルの説明図であり、(a)はノズルの斜視図、
(b)はノズルの断面図である。
【0037】ノズル16の先端の外径Bは3mmであ
り、この先端には直径Aが2mmの孔17が明けられて
いる。また、ノズル16は、先端からの距離Cが40m
mの位置において外径Dが16mmのものを用いた。
【0038】図4〜図7は、本発明の複層ガラス支持構
造体の工場出荷用の中間製品である複層ガラスの第1例
の作製方法を説明する要部説明図である。
【0039】前述したように、複層ガラスの皿孔(第1
取付用孔)3にガラスライナー5を接着テープ13によ
り仮止めする。次に、図4に示すように、ノズル16を
下側に置かれた外部側板ガラス1のガラス表面に接する
くらいに差し込んで、外部側板ガラス1と内部側板ガラ
ス2と第2スペーサ6とガラスライナー5により形成さ
れた空間に2次シール材8bを充填する。次に、図5に
示すように、2次シール材8bをガラスライナー5に沿
ってさらに充填する。
【0040】次に、図6に示すように、ノズルを更に引
き抜き、上側に置かれた内部側板ガラスの面まで完全に
2次シール材8bを充填する。このとき、2次シール材
のはみ出8cが若干量できる。次に、図7に示すよう
に、ヘラ21により2次シール材のはみ出8cを除去し
て仕上げて完成する。
【0041】このように本発明によれば、ガラスライナ
ー5が空気層15側に突き出していて、2次シール材8
bを充填する際のガイドとして機能するので、2次シー
ル材8bを無駄に多量使用することなく、比較例で後述
するような気泡の発生がきわめて少なく、簡便かつ正確
に充填できる。しかも、このガイド機能のために2次シ
ール材8bを圧力をかけて注入できるので、気泡の発生
の可能性がより少なくなる。
【0042】「実施例2」図8は、本発明の複層ガラス
の第2例の作製方法を説明する説明図であり、内部側板
ガラス2の丸孔(第2取付用孔)4の直径K2を66.
5mmとしてあり、内部側板ガラス2とガラスライナー
3により形成される余裕幅L2が15mmである。ガラ
スライナー5の突き出し部の先端と内部側板ガラス2の
内部側表面からの距離Mが1mmになるようにしてあ
り、突き出し寸法J2は11mmである。
【0043】リングスペーサ(第2スペーサ)6は、厚
さ12mmのアルミニウム製で、外径Fが94mm、内
径が76mmのドーナツ状のものであり、2枚の板ガラ
スと接する面にはブチルゴムが施工されている。他の寸
法などについては、図2に示した実施例と同様である。
【0044】こうすれば、ガラスライナー5の突き出し
部を大きくして、シール材8bの充填がより容易になる
が、孔周りの寸法が大きくなりすぎて意匠性が低下す
る。
【0045】「比較例1」図9〜図12は、従来例の複
層ガラスの作製方法を説明する説明図であり、複層ガラ
スの皿孔(第1取付用孔)3に事前に、突き出し部を有
するガラスライナーを取り付けないで、外部側板ガラス
1と内部側板ガラス2と第2スペーサ6により形成され
た空間に2次シール8bを充填する方法の説明図であ
る。
【0046】図9に示すように、ノズル16から2次シ
ール材8bを充填するが、図10に示すように、2次シ
ール材8bは外部側板ガラス1と内部側板ガラス2と第
2スペーサ6により形成された空間から大きく溢れ出る
ので充填作業が困難であり、しかも2枚の板ガラスであ
る外部側板ガラス1及び内部側板ガラス2の各々と第2
スペーサ6とが形成する隅部に2次シール材8b充填さ
れにくく、この隅部に気泡14ができやすい。
【0047】しかも、ガラスライナーによるガイドがな
く2次シール材8bが大きく溢れ出やすいことにより2
次シール材8bを圧力をかけて充填しにくく、このこと
が作業性の低下及び隅部への気泡の発生の可能性の増大
をもたらしている。
【0048】次に、図11に示すように、ヘラ21によ
り2次シール材のはみ出8cを気泡14をなくすように
押し込みつつ、押し込みきれずに残ったはみ出8cを除
去する。しかし、ヘラ21により隅部の気泡14をなく
する作業は大変であり、作業性がきわめて悪く、しか
も、一度生じた隅部の気泡14はなくすのが困難であ
る。また、2次シール材8bが大量に無駄になる。
【0049】図12は、かかる従来例による複層ガラス
を示しており、隅部の気泡14が発生しやすかった。
【0050】すなわち、従来例では、ガイド機能を果た
すガラスライナーを使用していないために、2次シール
の施工がうまくゆかず、板ガラスと第2スペーサとによ
る隅部で気泡が残ってしまった。この気泡は、外部から
見た場合、意匠上の欠点であり、かつ、性能低下の原因
にもなる。
【0051】
【発明の効果】本発明により、孔まわりの性能が確保さ
れ、簡単な工程で品質の安定した製品の供給が可能とな
った。また、孔まわりの構成がコンパクトとなり、か
つ、2次シール充填時に板ガラスと第2スペーサとによ
る隅部に気泡が入り込むことがないため、意匠性が損な
われることはない。また、2次シール材の充填作業の作
業性がよく、2次シール材の無駄の発生も少なくでき
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複層ガラス支持構造体の要部断面図
【図2】本発明の複層ガラスの第1例の要部断面図
【図3】本発明の複層ガラスの作製に用いたノズルの説
明図であって、(a)はノズルの斜視図、(b)はノズ
ルの断面図
【図4】本発明の複層ガラスの第1例の作製方法を説明
する要部説明図
【図5】本発明の複層ガラスの第1例の作製方法を説明
する要部説明図
【図6】本発明の複層ガラスの第1例の作製方法を説明
する要部説明図
【図7】本発明の複層ガラスの第1例の作製方法を説明
する要部説明図
【図8】本発明の複層ガラスの第2例の作製方法を説明
する説明図
【図9】従来例の複層ガラスの作製方法を説明する説明
【図10】従来例の複層ガラスの作製方法を説明する説
明図
【図11】従来例の複層ガラスの作製方法を説明する説
明図
【図12】従来例の複層ガラスの要部断面図
【符号の説明】
1:外部側板ガラス 2:内部側板ガラス 3:皿孔(第1取付用孔) 4:丸孔(第2取付用孔) 5:ガラスライナー 6:リング状スペーサ(第2スペーサ) 7:ブチルゴム 8:2次シール 9:ヒンジボルト 10:仕上げシール 11:フラットナット(雌ネジ) 12:プラスチックワッシャ 13:接着テープ 14:気泡

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部側板ガラスと内部側板ガラスがその周
    辺部に第1スペーサを介在して配され、これら板ガラス
    間に空気層が形成されてなる複層ガラスにおいて、外部
    側板ガラスに第1取付用孔が穿設され、内部側板ガラス
    に第2取付用孔が第1取付用孔と対応する位置に穿設さ
    れ、これら取付用孔の空気層側の径よりも大きい内寸を
    有する第2スペーサがこれら取付用孔の周りに配され、
    第1取付用孔の内周面形状に対応したガラスライナーが
    前記空気層側に3mm以上突き出されるように配され、
    これら外部側板ガラス、内部側板ガラス、第2スペーサ
    及び前記ガラスライナーの突き出し部分により形成され
    た空間に2次シールが施されてなることを特徴とする複
    層ガラス。
  2. 【請求項2】第1取付用孔は皿孔であり、外部側板ガラ
    スの外表面側が大径口で内表面側が小径口となるように
    外部側板ガラスに穿設され、第2取付用孔は前記小径口
    よりも大径となるように内部側板ガラスに穿設されてな
    る請求項1の複層ガラス。
  3. 【請求項3】外部側板ガラス及び内部側板ガラスの各々
    と第2スペーサとの間にはブチルゴムのシールが施さ
    れ、前記2次シールはシリコーン系又はポリスルフィド
    系から選ばれる不定形シーリング材が施されてなるもの
    である請求項1又は2の複層ガラス。
  4. 【請求項4】請求項1の複層ガラスの第1取付用孔及び
    第2取付用孔を貫通するようにして、前記ガラスライナ
    ーの内周面形状に対応した形状を有するヒンジボルトが
    配され、該ヒンジボルトの内部側の外周部に加工された
    ネジ部に雌ネジが締結されて、前記複層ガラスに該ヒン
    ジボルトが装着され、かつ、これら内部側板ガラス、ガ
    ラスライナー端部、ヒンジボルト及び2次シール外表面
    により囲まれる隙間に不定形シーリング材よりなる仕上
    げシールが施されてなることを特徴とする複層ガラスの
    支持構造体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6430894B1 (en) 1997-12-26 2002-08-13 Hankuk Glass Industries Inc. Sealed double glazing unit
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KR20200083728A (ko) * 2018-12-28 2020-07-09 (주)합동하이텍그라스 삽입형 체결구를 갖춘 곡면강화유리 접합방법

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