JPH09203274A - 複層ガラス及び複層ガラス構造体 - Google Patents

複層ガラス及び複層ガラス構造体

Info

Publication number
JPH09203274A
JPH09203274A JP8014403A JP1440396A JPH09203274A JP H09203274 A JPH09203274 A JP H09203274A JP 8014403 A JP8014403 A JP 8014403A JP 1440396 A JP1440396 A JP 1440396A JP H09203274 A JPH09203274 A JP H09203274A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer
glass plate
butyl rubber
glass
double
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8014403A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3666098B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kojima
浩士 小島
Hitoshi Igarashi
仁 五十嵐
Hirotsune Ookubo
洋常 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP01440396A priority Critical patent/JP3666098B2/ja
Publication of JPH09203274A publication Critical patent/JPH09203274A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3666098B2 publication Critical patent/JP3666098B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】強化ガラス板又は倍強度ガラス板を用いた複層
ガラスのガラス板表面の凸凹などに起因する問題を解決
すべく充分なブチルゴム厚を確保し安定した品質と意匠
性を失わない製品の提供。 【解決手段】強化ガラスである外側ガラス板1と内側ガ
ラス板3とをその周辺部に、ブチルゴム接着可能面高さ
A1が8mm以上で、該接着可能面が黒色仕上げである
第1スペーサ4aを介在して配置し、ブチルゴム5と2
次シール6を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複層ガラス及び複
層ガラス構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】2枚のガラス板がその周辺部に配されて
いる第1スペーサを介在して配置され、前記2枚のガラ
ス板間に空気層が形成され、第1スペーサの側面と前記
ガラス板の主表面とがなす各々の境界面にブチルゴムの
1次シールが施工され、第1スペーサのガラス板端縁側
に、シリコーン系又はポリスルフィド系などのシール材
による2次シールが施工されてなる複層ガラスは、高い
断熱性を示すので、特に関東以北の寒冷地のビル及び住
宅などの建造物に多用されている。
【0003】複層ガラスは2枚のガラス板を用いること
により、高い遮音性も発揮できるので、空港等の大きな
騒音を出す場所の建造物にも用いられている。
【0004】複層ガラスは、金属製スペーサを用いるタ
イプと、樹脂製スペーサを用いるタイプが商品化されて
いる。樹脂製スペーサはその耐久性が短いことなどの問
題があるので、一般的には、金属製スペーサを用いるタ
イプの複層ガラスが多用されている。金属製スペーサは
中空構造で、その内部に吸湿剤を有するものが通常使用
されている。
【0005】複層ガラスは、その内部に形成される密封
空気層に湿気が侵入しないように、ガラス板の主表面と
接するスペーサの両側面には、透湿抵抗の高いブチルゴ
ムの1次シールが施工される。このため、金属製スペー
サに設置された吸湿剤の働きにより、複層ガラスの内部
密封空気層が乾燥空気となり断熱性が高くなる。
【0006】ブチルゴムは、透湿抵抗は高いが保形性及
び復元性は低いので、ブチルゴムのみでは複層ガラスの
強度保持が困難である。このため、スペーサの外側であ
るガラス板端縁側に、2枚のガラス板を接着する目的
で、シリコーン系又はポリスルフィド系の接着剤が2次
シール材として打設される。
【0007】第1スペーサの側面と前記ガラス板の主表
面とがなす各々の境界面に施工されるブチルゴムは、で
きるだけ薄く、かつ長い方が、透湿抵抗が高くなり、長
期的な耐久性が増加する。
【0008】そのため、複層ガラスの製造時には、2枚
のガラス板を一定圧力で一定時間押さえつけることによ
り、ブチルゴムの所定の厚さ及び長さが確保されるよう
にコントロールしていた。
【0009】近年、特に、省エネルギーの観点から複層
ガラス化を要するケースも多く、かつ、単に複層ガラス
化するだけでなく、ビルの高層化及び使用されるガラス
板の面積の拡大化により、高強度である強化ガラス板又
は倍強度ガラス板を用いての複層ガラス化を要するケー
スも増えてきた。
【0010】強化ガラス板及び倍強度ガラス板は、フロ
ートガラス板などのガラス板を熱処理して、ガラス板の
表面に圧縮応力層を作ることにより高強度とされたガラ
ス板である。
【0011】未強化のフロートガラス板などと比較すれ
ば、強化ガラス板及び倍強度ガラス板はその全体的な反
りの値が大きいことがあり、また、その主表面には部分
的な凹凸が多く生じることもあった。
【0012】これらの反りや部分的な凹凸は、その量が
一定でないため、複層ガラスの生産時にこれらをコント
ロールすることを要した。
【0013】このような凹凸を有する強化ガラス板及び
倍強度ガラス板に金属製スペーサを用いて、従来例と同
様の方法で複層ガラスを製造すると、第1スペーサの側
面とガラス板の主表面とがなす各々の境界面に施工され
るブチルゴムの層は、部分的に厚い所と薄い所とが生じ
る可能性が高かった。
【0014】ブチルゴムの層は厚すぎると湿気が通過し
やすくなり、薄すぎると複層ガラスの変形時にブチルゴ
ムが切れることにより湿気が通過し透湿抵抗が低下する
可能性があった。
【0015】また、近年強化ガラス板の4隅に孔を明け
て、強化ガラス板を躯体にボルト止めすることなどによ
り壁面を構成するDPG構法(ドット・ポイント・グレ
ージング構法:ガラス点支持構法)が普及し、DPG構
法においても、省エネルギー及び遮音性の向上の観点か
ら複層ガラス化への要望が高かった。
【0016】DPG構法では、ガラス板のエッジ部分が
露出するため、第1スペーサの側面とガラス板の主表面
とがなす各々の境界面に施工されるブチルゴムがそのま
ま見えてしまうので、意匠上の問題となることがあっ
た。
【0017】さらに、DPG構法はガラス板の撓みを許
容することに特徴があり、ガラス板が風圧を受けた際
に、ガラス板の周辺端部は1〜3mm程度面外方向に撓
む。複層ガラスをDPG構法に適用する場合、複層ガラ
スの第1スペーサ両側の接着面に用いられるブチルゴム
は高粘性体であり、ガラス板に対して粘着しているが保
形性及び復元性は弱いために、撓みと風圧力の影響で前
記ブチルゴムが流動化し、空気層側にはみ出る可能性が
あった。
【0018】この流動化を防止する方法として、第1ス
ペーサの空気層側にブチルゴムによらない材料を用いて
シールを施工したり、両面テープを施工したりすること
も考えられたが、製造時の施工性が悪かった。
【0019】また、複層ガラスをなす2枚のガラス板に
穿設された孔の周りに配された第2スぺーサの側面と前
記ガラス板の主表面とがなす各々の境界面に施工された
孔周りシール材としてのブチルゴムについても、同様
に、そのまま見えてしまうという意匠上の問題や、ブチ
ルゴムの流動化の問題があった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強化
ガラス又は倍強度ガラスを用いた複層ガラス及び複層ガ
ラス構造体において、強化処理に伴って生ずるガラス板
の反りや部分的な凹凸のために、ブチルゴム層の厚さを
適正にコントロールするのが難しく、ブチルゴムに求め
られる透湿防止機能が充分に得られないという問題、及
び、前記複層ガラスを用いたDPG構法の複層ガラス構
造体においてガラス板の撓みによりブチルゴムが流動化
し透湿防止機能が低下するという問題などの解決にあ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、2枚のガラス
板がその周辺部に配されている第1スペーサを介在して
配置され、前記2枚のガラス板間に空気層が形成され、
前記ガラス板のうち少なくとも1枚は強化ガラス板又は
倍強度ガラス板であり、第1スペーサの側面と前記ガラ
ス板の主表面とがなす各々の境界面にブチルゴムの1次
シールが施工され、第1スペーサのガラス板端縁側に2
次シールが施工されてなる複層ガラスにおいて、第1ス
ペーサは、そのブチルゴム接着可能面高さが8mm以上
であり、該接着可能面が黒色仕上げであることを特徴と
する複層ガラスを提供する。
【0022】以下に作用を述べると、本発明において、
ブチルゴムの塗布量を増加すると増加したブチルゴム
が、強化ガラス又は倍強度ガラスの表面の凸凹に対応し
金属製スペーサとガラスとを密着させる機能を果たす。
また、ブチルゴムの接着可能な面積を増加させたこのス
ペーサは、部分的に余分となったブチルゴムが空気層側
にはみだすことなく、ガラス板との隙間に残ることを可
能とし、さらに、スペーサを黒色化することにより、こ
の部分的な波打ちが意匠上問題視されることを解決す
る。
【0023】また、2枚のガラス板がその周辺部に配さ
れている第1スペーサを介在して配置され、前記2枚の
ガラス板間に空気層が形成され、前記ガラス板のうち少
なくとも1枚は強化ガラス板又は倍強度ガラス板であ
り、第1スペーサの側面と前記ガラス板の主表面とがな
す各々の境界面にブチルゴムの1次シールが施工され、
第1スペーサのガラス板端縁側に2次シールが施工され
てなる複層ガラスにおいて、第1スペーサは、その側面
の空気層側に沿って周方向に連続状突起を有することを
特徴とする複層ガラスを提供する。
【0024】以下に作用を述べると、本発明において、
スペーサ側面の空気層側の連続状突起はブチルゴムの潰
れを防ぐので、強化ガラス等の表面の微細な凸凹に対し
ても、最低限のブチルゴムの厚みを確保する機能を果た
す。DPG構法においても、連続的突起状部を有するド
ーナツ状リングスペーサを用いて孔周りの処理を行うこ
とができ、前述と同様な作用効果をもたらす。
【0025】また、2枚のガラス板がその周辺部に配さ
れている第1スペーサを介在して配置され、前記2枚の
ガラス板間に空気層が形成され、前記ガラス板のうち少
なくとも1枚は強化ガラス板又は倍強度ガラス板であ
り、第1スペーサの側面と前記ガラス板の主表面とがな
す各々の境界面にブチルゴムの1次シールが施工され、
第1スペーサのガラス板端縁側に2次シールが施工され
てなる複層ガラスを用い、前記2枚のガラス板には孔が
同位置に穿設され、これらの孔径よりも大きい内寸を有
する第2スペーサがこれらの孔の周りに配され、第2ス
ペーサの側面と前記ガラス板の主表面とがなす各々の境
界面にブチルゴムの孔周りシールが施工されてなる複層
ガラス構造体において、第2スペーサは、そのブチルゴ
ム接着可能面高さが8mm以上であり、該接着可能面が
黒色仕上げであることを特徴とする複層ガラス構造体を
提供する。
【0026】また、2枚のガラス板がその周辺部に配さ
れている第1スペーサを介在して配置され、前記2枚の
ガラス板間に空気層が形成され、前記ガラス板のうち少
なくとも1枚は強化ガラス板又は倍強度ガラス板であ
り、第1スペーサの側面と前記ガラス板の主表面とがな
す各々の境界面にブチルゴムの1次シールが施工され、
第1スペーサのガラス板端縁側に2次シールが施工され
てなる複層ガラスを用い、前記2枚のガラス板には孔が
同位置に穿設され、これらの孔径よりも大きい内寸を有
する第2スペーサがこれらの孔の周りに配され、第2ス
ペーサの側面と前記ガラス板の主表面とがなす各々の境
界面にブチルゴムの孔周りシールが施工されてなる複層
ガラス構造体において、第2スペーサは、その側面の空
気層側に沿って周方向に連続状突起を有することを特徴
とする複層ガラス構造体を提供する。なお、該スペーサ
はその空気層側の端部に沿って周方向に連続状突起を有
することが好ましい。
【0027】
【実施例】図1、2、4、5は、本発明の複層ガラスの
第1、2、3、4実施例の要部断面図であり、外側ガラ
ス板1と内側ガラス板3が、各々その周辺部に配されて
いる第1スペーサ4a、4b、4d、4eにより隔置さ
れ、外側ガラス板1及び内側ガラス板3と第1スペーサ
との間にはブチルゴム5の1次シールが、第1スペーサ
のガラス板端縁側には、シリコーン系又はポリスルフィ
ド系などのシール材による2次シール6が施工されて、
空気層2を形成している。符号72は吸湿剤であり、7
3は吸湿口である。
【0028】後述するように、ヒンジボルトを用い複層
ガラスを連結し複層ガラス構造体として用いる場合に
は、複層ガラスのエッジ部分は露出しているが、サッシ
枠材などの枠材に複層ガラスを収める場合には、複層ガ
ラスの端部のほとんどは枠材により覆われて露出してい
ない(図は枠材を用いない場合を例示する)。
【0029】図3、6は、本発明の複層ガラス構造体の
第1、2実施例の要部断面図であり、外側ガラス板1と
内側ガラス板3が、各々その周辺部に配されている第1
スペーサ4c、4fにより隔置され、外側ガラス板1及
び内側ガラス板3と第1スペーサとの間にはブチルゴム
5の1次シールが、第1スペーサのガラス板端縁側には
2次シール6bが施工されて、空気層2を形成してい
る。符号72は吸湿剤である。第1スペーサ4c、4f
の内部には、内部に吸湿剤を有する内部スペーサ7、7
が配されている。
【0030】これら複層ガラスをなす外側ガラス板1と
内側ガラス板3とには、その4隅に孔が明けられ、ヒン
ジボルト9がガラスライナー92とプラスチック製のワ
ッシャ12を介してフラットナット11により取付けら
れていて、この孔よりも大きい内寸を有するリング状の
第2スペーサ8a、8bが孔の周りに配され、外側ガラ
ス板1及び内側ガラス板3と第2スペーサとの間にはブ
チルゴム5の1次シールが、第2スペーサの取付け用孔
側には2次シール6aが施工されている。また、ヒンジ
ボルト9と2次シール6aの外表面などにより囲まれる
隙間には現場打ちシーリング10が施工されている。
【0031】これらの複層ガラスと複層ガラスの間には
バックアップ材18が配置されウエザーシール13が施
されている。
【0032】以下に、これら本発明の特徴を述べる。 [特徴1:強化ガラス板又は倍強度ガラス板の使用]前
述のようにビルの高層化などに伴い高い強度をもつ複層
ガラスが要求されているため、さらに複層ガラスによる
DPG構法の場合には、複層ガラスをなす2枚の外側ガ
ラス板1及び内側ガラス板2のうち少なくとも1枚は強
化ガラス板又は倍強度ガラス板が用いられ、より好まし
くは2枚とも強化ガラス板又は倍強度ガラス板が用いら
れる。また、これらガラス板の厚さは要求される設計風
圧やガラス板の縦横の寸法などに応じて選択されるが、
一般に8〜19mmのものが使用される。
【0033】本発明は、複層ガラスをなすガラス板のう
ち少なくとも1枚は強化ガラス板又は倍強度ガラス板の
使用を前提とし、その場合において生ずる問題を解決し
ようとするもので、図1〜6に示す実施例においては、
外側ガラス板1にも内側ガラス板3にも強化ガラス板が
使用され、その厚みは各々12mm、5mmである。
【0034】[特徴2:ブチルゴム接着可能面高さを8
mm以上とし、ブチルゴム接触面を黒色仕上げとしたス
ペーサの使用]空気層を形成するスペーサは複層ガラス
の使用環境の要求性能に応じてその厚みが選択され、一
般的に6〜12mmの空気層を形成するスペーサが用い
られるが、これ以上の厚みを有するスペーサであっても
基本的な問題はない。
【0035】強化ガラス板又は倍強度ガラス板の反りに
ついては、2枚の外側ガラス板及び内側ガラス板の反り
方向を同一にして、一定時間、一定圧力で密着させるこ
と及び、2次シールの接着力でかなり補正できる。しか
し、強化ガラス板又は倍強度ガラス板の表面の凸凹に関
してはこの方法では解決困難であった。
【0036】スペーサの「ブチルゴム接着可能面高さ」
は、そのスペーサの側面方向の高さであってブチルゴム
を接着できる面の高さである。通常は、スペーサの側面
全体にブチルゴムが塗布されるので、「ブチルゴム接着
可能面高さ」はブチルゴムを接着してある面の高さであ
る。
【0037】本発明では、特にこの表面の凸凹に対応す
るためにブチルゴムの設置量を、従来例におけるフロー
トガラス板を用いた複層ガラス場合の2〜4倍に増加さ
せている。一般的な材質のブチルゴム(比重1.08)
を用いた場合、1mの長さのスペーサの両側に塗布され
るブチルゴムの重量は5〜7gである。前述のように、
本発明ではこの量を従来例の2〜4倍に増加して10〜
20g塗布している。ブチル量を増加することで、ガラ
ス表面の凸凹部にもブチルが充填され、複層ガラスとし
ての性能が確保できる。
【0038】しかし、一般に使用される既存の金属スペ
ーサにおいては、ブチルゴム接着可能面高さは5〜7m
m程度の長さであり、5mmが多い。そのため、ブチル
ゴムの塗布量を増加させても、ブチルゴムは単なる高粘
性体であるから空気層側に溢れやすく有効に機能しがた
かった。
【0039】ヨーロッパでは、様々な空気層厚さに対応
できる既存スペーサが多数揃っているが、ブチルゴムの
接着可能な面の高さの寸法である「ブチルゴム接着可能
面高さ」は一定であって多数の種類は揃っていなかっ
た。
【0040】本発明ではこうした点を考慮しつつ、ブチ
ルゴムが空気層側に溢れないようにするために、ブチル
ゴム接着可能面高さが8mm以上であるスペーサを用い
ブチルゴムの塗布量を従来の2〜4倍にしてある。本発
明に用いるスペーサは、アルミニウム合金押し出し製の
金属スペーサが好適である。
【0041】ブチルゴム接着可能面高さは8mm以上で
も、透湿防止性能面では支障ないが、DPG構法のよう
に、複層ガラスのエッジ部分を露出した使用方法の場合
には意匠性が低下する欠点がある。
【0042】また、単にブチルゴム接着可能面高さが8
mm以上のスペーサを用い、2枚のガラス板をペアリン
グ化して、ブチルゴムの塗布量を増加させると、ガラス
板の表面の凸凹に応じてブチルゴム面が波打つために、
通常のシルバー色のアルマイト仕上げでは美観上好まし
くない。特に、複層ガラスのエッジ部分を露出するDP
G構法において使用する場合には意匠面で大きな問題と
なる。
【0043】このため、本発明では、スペーサのブチル
ゴム接着可能面高さを8mm以上とし、スペーサ側面の
ブチルゴム接触面を黒色仕上げとし、このブチルゴムの
波打ちを目立たなくすることを提案する。なお、意匠性
をも考慮して、前記接着面高さは8〜20mmが好まし
く、10〜15mmがより好ましい。
【0044】スペーサの空気層側の吸湿口を設けた部分
を黒色化することは意匠上の要求から知られていたが、
従来は、スペーサのブチルゴム接着可能面高さが8mm
以上のスペーサは用いられていなかったために、スペー
サのブチルゴムとの接触面を黒色化することは知られて
いなかった。黒色化の方法については、黒色化されるも
のの材質は問わないが、黒色の酸化皮膜処理が簡単であ
り、たとえば、アルミニウム合金押し出し製のスペーサ
の場合にはブラックアルマイト処理(黒色アルマイト処
理ともいう)を行いうる。
【0045】DPG構法を用いた複層ガラス構造体の孔
周りにも、ブチルゴム接着可能面高さを8mm以上と
し、ブチルゴム接触面を黒色仕上げとしたスペーサの使
用により上記同様の効果を得るとともに、スペーサの断
面積の大型化によりスペーサの強度が向上するのでスペ
ーサがより潰れにくくなる。
【0046】さらに、DPG構法はガラス板の撓みを許
容する構造であるが、当該スペーサは断面積が大きいの
で、ガラス板の曲げ変形に対する断面2次モーメントが
大きくなり、ガラス板の撓みをより抑制できる。ガラス
板の撓みは、ブチルゴムを流動化させる要因となるが、
この撓みを抑制できるのでブチルゴムが流動化する傾向
を抑えてブチルゴムの耐久性を向上させる。
【0047】図1〜6に示す実施例では、ブラックアル
マイト処理が行われたアルミニウム合金押し出し製の1
2mmの空気層を形成する第1スペーサ4a、4b、4
c、4d、4f及び第2スペーサ8a、8bを用いてい
る。このため、スペーサの厚みB1、B2、B3、B
4、B5、B6は、12mmである。
【0048】第1スペーサ4a、4b、4c、4d、4
f、4gについて、ブチルゴム接着可能面高さA1、A
2、A3、A4、A5、A6は12mmとしたが、第1
スペーサと2次シール6との接着性を高めるための端部
のR形状(符号20)があるので、実質的なブチルゴム
接着可能面高さは9.5mmである。一般的な既存スペ
ーサの場合のブチルゴム接着可能面高さは5mmである
ので、上記実施例の第1スペーサの約2倍となってい
る。
【0049】また、図3に示す複層ガラス構造体に用い
ている第2スペーサ8aは、ブラックアルマイト処理さ
れた、外径が70mm、内径が52mm、ブチルゴム接
着可能面高さC3が9mm、スペーサの厚みD3が12
mmの、アルミニウム合金削り出し製のドーナツ状スペ
ーサである。外側ガラス板1に明けられた皿孔の空気層
側の内径は36.5mmである。
【0050】図1、2、3に示す実施例の塗布当初の状
態においては、第1スペーサ4a、4b、4c及び第2
スペーサ8aの各々の空気層側の端部から2mm以上、
特には3mm以上、ブチルゴムを塗布しない領域を設け
ることが好ましい。実施例の塗布当初の状態において
は、3mm高さのブチルゴムを塗布しない領域が設けて
ある。
【0051】本発明におけるスペーサ側面に施すブチル
ゴムは、透湿抵抗とガラス板への密着性などに優れるも
のが用いられ、たとえば、横浜ゴム株式会社より販売さ
れているブチルゴム(商品名:ハマタイト PRC−4
88−Y)が用いられる。
【0052】[特徴3:側面の空気層側の端部に沿って
周方向に連続状突起を有するスペーサの使用]本発明で
は、前述したガラス板表面の凸凹によりブチルゴムが空
気層側に溢れないようにするために、スペーサの側面の
空気層側に沿って周方向に、好ましくはアルミニウム合
金押し出し製のスペーサの両側に、一定寸法の連続状突
起を設けてなる複層ガラスをも提案する。該スペーサは
その空気層側の端部に沿って周方向に連続状突起を有す
ることが好ましい。該突起としては、曲線状のものや、
直線状のものを数個組合せて用いることもできるが、意
匠性と製作容易性の理由から直線状に連続していること
がより好ましい。
【0053】複層ガラス製造時に、このスペーサ両端に
設けられた連続状突起が、2枚のガラス板の主表面とス
ペーサとの境界面に施工されるブチルゴムの1次シール
の厚みを確保するストッパとして機能する。複層ガラス
は、その製造時に圧力を加えられるが、2枚のガラス板
は、スペーサの連続状突起のため、ある寸法以上は接近
できない。連続状突起は側面の一部にのみ設けている
で、他の部分が最低限のブチルゴム厚さを確保すること
になる。
【0054】さらに、この連続状突起をより効果的に機
能させるため、本発明では、ブチルゴムの塗布量を従来
例の2〜4倍に増加して、1mの長さのスペーサの両側
に10〜20g塗布している。ブチルゴム量を増加する
ことで、ガラス表面の凸凹部にもブチルゴムが充填さ
れ、複層ガラスとしての性能が確保できる。
【0055】複層ガラスの製造時に両ガラス板の表面か
ら加えられる圧力が大きくても、連続状突起がぶつかる
ため、ブチルゴムがそれ以上潰れることはなく、最低限
のブチルゴム厚は確保される。増量されたブチルゴム
は、スペーサ表面を広がって行くが、空気層側に設けら
れた連続状突起にせき止められるため、それ以上はみだ
すことは基本的にはない。
【0056】DPG構法を用いた複層ガラス構造体の孔
周りにも、側面の空気層側に沿って周方向に連続状突起
を有するスペーサを使用することにより、ブチルゴムの
流動化を抑制できる。該スペーサはその空気層側の端部
に沿って周方向に連続状突起を有することが好ましい。
該突起としては、曲線状のものや、直線状のものを数個
組合せて用いることもできるが、意匠性と製作容易性の
理由から周方向に連続していることがより好ましい。
【0057】図4、5、6に示す実施例においては、第
1スペーサ4d、4e、4f及び第2スペーサ8bの連
続状突起16、19の高さは0.4mmで、幅は1mm
であり、この0.4mmがブチルゴムの厚さの最低限の
設定量になっている。
【0058】図6に示す複層ガラス構造体に用いている
第2スペーサ8bは、ブラックアルマイト処理された、
外径が70mm、内径が52mm、ブチルゴム接着可能
面高さC6が9mm、スペーサの厚みD3が12mm
の、アルミニウム合金削り出し製のドーナツ状スペーサ
である。外側ガラス板1に明けられた皿孔の空気層側の
内径は36.5mmである。
【0059】[特徴4:吸湿材を有する内部スペーサが
配されてなる中空の金属製金属製スペーサの使用]複層
ガラスにおいて、一般に吸湿剤は不可欠であり、図1、
4に示すように、アルミ製の第1スペーサを中空にし、
その内部に吸湿剤を封入することが最も簡便であるが、
空気層側に吸湿口を設けなければならない。この吸湿口
としては、微細な吸湿口を多数設けることが好ましい。
【0060】また、第1スペーサに部分的に吸湿口を明
ける方法もあるが、吸湿性能が不十分になる欠点があっ
た。逆に吸湿口を明けすぎると内部の吸湿剤が第1スペ
ーサから落ちてしまう問題があった。
【0061】本発明ではこの問題を解決すべく、図2、
5に示すように、多数の微細な吸湿口73を有し幅が9
mmの既存のスペーサを内部スペーサとして用い、該内
部スペーサを、本発明によるブチルゴムの接着面積を高
めた第1スペーサが囲う2重構造とした複層ガラスを提
案する。第1スペーサ4b、4eの内面下部中央に配さ
れている支持部17は内部スペーサ7を支えている。第
1スペーサは中空のアルミニウム合金製押し出しスペー
サである。
【0062】[特徴5:4本の部分スペーサを4本のア
ングル材と付着材により連結した中空の金属製金属製ス
ペーサの使用]直線材である部分スペーサ4本をその接
合状態のコーナー部分が90°になるようにそれぞれ接
合することで、平面形状が4角形状の第1スペーサを得
る。コーナー部の処理は重要であり、一般的にはコーナ
ーキーと呼ばれる亜鉛ダイキャスト製のアングル材が、
部分スペーサ端部に挿入、嵌合されて一体化する。
【0063】ところが、本発明に用いる第1スペーサ
は、ブチルゴムの接着面積を増加させるために第1スペ
ーサの全体重量が増し、この挿入による摩擦力だけでは
前記4角形状の保持が困難となった。そこで、本発明で
は、ネジ加工を施してあるアングル材を第1スペーサの
コーナー部にセットし、空気層側から付着材としての雄
ネジなどのボルト状部品を締め込むことで、しっかりし
た結合が得られるようにした。
【0064】図7は、本発明の複層ガラスの実施例に用
いるスペーサのコーナー部分の構成を説明する説明図で
ある。図7に示すように、第1スペーサ4gは、部分ス
ペーサ19a、19b、19c(図示せず)、19d
(図示せず)よりなり、第1スペーサ4gの隅部を形成
するこれら部分スペーサの端部は斜めに隅切り加工され
ている。
【0065】その両側に雌ネジが加工されているコーナ
ー用のアングル材14、14、14、14が、これら部
分スペーサ内部の端部に配されていて、部分スペーサと
アングル材14とを、付着材としての雄ネジ15により
付着することにより、これら4本の部分スペーサが接合
されている。また、コーナー部の透湿性を確保するため
に、斜隅切り部分にはブチルゴム80が充填されてい
る。
【0066】アングル材14は、平面寸法が30mm×
30mm、断面の厚みが5mm、幅がほぼ10mmであ
り、アルミ押し出し製の加工品でブラックアルマイト処
理してある。
【0067】特徴5による作用を述べると、空気層側か
らのネジ止めで固定することにより、4角形状のスペー
サを製作可能としたため、経済性、施工性を高めてい
る。
【0068】
【発明の効果】請求項1の発明は、強化ガラス板又は倍
強度ガラス板を用いた複層ガラスにおいて、強化ガラス
板又は倍強度ガラス板に特有の反りや部分的な凹凸に起
因する透湿抵抗の性能のコントロールの不安定や劣化の
問題を解決することを目的としており、第1スペーサの
ブチルゴム接着可能面高さを8mm以上とすることによ
り、空気層側にブチルゴムをはみ出させることなく、従
来のブチルゴム塗布量の2〜4倍の塗布量の塗布が容易
に可能となり、かつ該接着面を黒色仕上げとすることに
より、この多量の塗布により複層ガラスのエッジ部分を
挟持する枠材よりはみでて見える「ガラス板の凹凸によ
るブチルゴムの波打ち」を目立たなくすることができ、
品質の安定した意匠性に優れた複層ガラスが容易に供給
できる。
【0069】請求項2の発明は、上記と同様のことを目
的としており、第1スペーサの側面の空気層側の端部に
沿って周方向に連続状突起を有することにより、上記問
題を解決するのに充分な量のブチルゴムを塗布しても、
空気層側にブチルゴムをはみ出させる心配がなくなる。
【0070】請求項3の発明は、上記と同様のことを目
的としており、第1スペーサのブチルゴム接着可能面高
さを8mm以上とし、かつ該接着面を黒色仕上げとする
ことにより、前述の請求項1の効果と同様の効果を併せ
持ちうる。
【0071】請求項4の発明は、ブチルゴム接着可能面
高さを8mm以上とスペーサの大型化の利点を生かすも
のであり、そのスペーサの内部に、吸湿剤とその吸湿口
を有する既存の量産品である内部スペーサを内蔵させる
ことにより、スペーサに微細な吸湿口を自社加工しなく
てもよい。
【0072】請求項5の発明は、第1スペーサを形成す
る部分スペーサをアングル材と付着材により付着してい
るので、大型化した第1スペーサを、直線状の4本の部
分スペーサにより強固な接合状態で構成できるので、製
作上の経済性及び施工性が高くなる。
【0073】請求項6、7及び8の発明は、前述の請求
項1、2及び3の効果と基本的に同様の効果があるが、
特に周辺部が露出するDPG構法においては、「ガラス
板の凹凸によるブチルゴムの波打ち」を目立たなくする
ことがより求められるので、請求項6及び8がその課題
を解決し、意匠上からも問題なく使用できる。また、D
PG構法では、4隅の点支持であるため、辺中央部の撓
みが大きくなる。この撓みが原因となり、繰り返し風圧
力を受けた際、周辺部のブチルゴムが空気層側へはみ出
してくる現象が、実験で確認されているが、本発明で用
いているスペーサにより、ブチルゴムが動いてもスペー
サの寸法が大きいため空気層側へはみだすことはなく、
長期的に品質の安定した製品が供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複層ガラスの第1実施例の要部断面図
【図2】本発明の複層ガラスの第2実施例の要部断面図
【図3】本発明の複層ガラス構造体の第1実施例の要部
断面図
【図4】本発明の複層ガラスの第3実施例の要部断面図
【図5】本発明の複層ガラスの第4実施例の要部断面図
【図6】本発明の複層ガラス構造体の第2実施例の要部
断面図
【図7】本発明の複層ガラスの実施例に用いるスペーサ
のコーナー部分の構成を説明する説明図であり、(a)
は該部分の平面図、(b)は(a)のA−A線に沿った
断面図、(c)は(a)のB−B線に沿った断面図
【符号の説明】
1:外側ガラス板(ガラス板) 2:空気層 3:内側ガラス板(ガラス板9 4a、4b、4c、4d、4e、4f、4g:第1スペ
ーサ 5:ブチルゴム(1次シール) 6、6a、6b:2次シール 7:内部スペーサ 72:吸湿剤 73:吸湿口 8a、8b:第2スペーサ 9:ヒンジボルト 92:ガラスライナー 10:現場打ちシーリング 11:フラットナット(雌ネジ) 12:ワッシャ 13:ウェザーシール 14:コーナー部アングル材 15:雄ネジ(付着材) 16、19:連続状突起 17:支持部 18:バックアップ材 19a、19b、19c、19d:部分スペーサ 20:R形状

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚のガラス板がその周辺部に配されてい
    る第1スペーサを介在して配置され、前記2枚のガラス
    板間に空気層が形成され、前記ガラス板のうち少なくと
    も1枚は強化ガラス板又は倍強度ガラス板であり、第1
    スペーサの側面と前記ガラス板の主表面とがなす各々の
    境界面にブチルゴムの1次シールが施工され、第1スペ
    ーサのガラス板端縁側に2次シールが施工されてなる複
    層ガラスにおいて、第1スペーサは、そのブチルゴム接
    着可能面高さが8mm以上であり、該接着可能面が黒色
    仕上げであることを特徴とする複層ガラス。
  2. 【請求項2】2枚のガラス板がその周辺部に配されてい
    る第1スペーサを介在して配置され、前記2枚のガラス
    板間に空気層が形成され、前記ガラス板のうち少なくと
    も1枚は強化ガラス板又は倍強度ガラス板であり、第1
    スペーサの側面と前記ガラス板の主表面とがなす各々の
    境界面にブチルゴムの1次シールが施工され、第1スペ
    ーサのガラス板端縁側に2次シールが施工されてなる複
    層ガラスにおいて、第1スペーサは、その側面の空気層
    側に沿って周方向に連続状突起を有することを特徴とす
    る複層ガラス。
  3. 【請求項3】第1スペーサは、そのブチルゴム接着可能
    面高さが8mm以上であり、該接着可能面が黒色仕上げ
    である請求項2の複層ガラス。
  4. 【請求項4】第1スペーサは、空気層側に開口を有して
    なる中空スぺーサであり、内部に吸湿剤を有する内部ス
    ペーサが、第1スペーサ中に配されている請求項1、2
    又は3の複層ガラス。
  5. 【請求項5】第1スペーサは、ガラス板の4周辺部に配
    される4本の部分スペーサよりなり、これら部分スペー
    サとその内部の端部に各々配置されている4本のアング
    ル材とが付着材により付着されて、4本の部分スペーサ
    が接合されてなる請求項1、2、3又は4の複層ガラ
    ス。
  6. 【請求項6】2枚のガラス板がその周辺部に配されてい
    る第1スペーサを介在して配置され、前記2枚のガラス
    板間に空気層が形成され、前記ガラス板のうち少なくと
    も1枚は強化ガラス板又は倍強度ガラス板であり、第1
    スペーサの側面と前記ガラス板の主表面とがなす各々の
    境界面にブチルゴムの1次シールが施工され、第1スペ
    ーサのガラス板端縁側に2次シールが施工されてなる複
    層ガラスを用い、前記2枚のガラス板には孔が同位置に
    穿設され、これらの孔径よりも大きい内寸を有する第2
    スペーサがこれらの孔の周りに配され、第2スペーサの
    側面と前記ガラス板の主表面とがなす各々の境界面にブ
    チルゴムの孔周りシールが施工されてなる複層ガラス構
    造体において、第2スペーサは、そのブチルゴム接着可
    能面高さが8mm以上であり、該接着可能面が黒色仕上
    げであることを特徴とする複層ガラス構造体。
  7. 【請求項7】2枚のガラス板がその周辺部に配されてい
    る第1スペーサを介在して配置され、前記2枚のガラス
    板間に空気層が形成され、前記ガラス板のうち少なくと
    も1枚は強化ガラス板又は倍強度ガラス板であり、第1
    スペーサの側面と前記ガラス板の主表面とがなす各々の
    境界面にブチルゴムの1次シールが施工され、第1スペ
    ーサのガラス板端縁側に2次シールが施工されてなる複
    層ガラスを用い、前記2枚のガラス板には孔が同位置に
    穿設され、これらの孔径よりも大きい内寸を有する第2
    スペーサがこれらの孔の周りに配され、第2スペーサの
    側面と前記ガラス板の主表面とがなす各々の境界面にブ
    チルゴムの孔周りシールが施工されてなる複層ガラス構
    造体において、第2スペーサは、その側面の空気層側に
    沿って周方向に連続状突起を有することを特徴とする複
    層ガラス構造体。
  8. 【請求項8】第2スペーサは、そのブチルゴム接着可能
    面高さが8mm以上であり、該接着可能面が黒色仕上げ
    である請求項7の複層ガラス構造体。
JP01440396A 1996-01-30 1996-01-30 複層ガラス及び複層ガラス構造体 Expired - Fee Related JP3666098B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01440396A JP3666098B2 (ja) 1996-01-30 1996-01-30 複層ガラス及び複層ガラス構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01440396A JP3666098B2 (ja) 1996-01-30 1996-01-30 複層ガラス及び複層ガラス構造体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003000466A Division JP4128879B2 (ja) 2003-01-06 2003-01-06 複層ガラス用スペーサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09203274A true JPH09203274A (ja) 1997-08-05
JP3666098B2 JP3666098B2 (ja) 2005-06-29

Family

ID=11860089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01440396A Expired - Fee Related JP3666098B2 (ja) 1996-01-30 1996-01-30 複層ガラス及び複層ガラス構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3666098B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001055045A1 (fr) * 2000-01-28 2001-08-02 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Vitrage double pour fenêtre
KR101021855B1 (ko) * 2009-12-31 2011-03-17 김백두 이종 물질로 이루어진 간봉을 이용한 3중 복층 유리 제조방법
JP2012140766A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Asahi Glass Co Ltd スペーサ付きガラス板及び複層ガラス窓の組立方法並びに複層ガラス窓
JP2012229532A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Ykk Ap株式会社 面材保持構造体、建具、及び、面材保持方法
JP2013023987A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Asahi Glass Co Ltd 防火複層ガラス

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001055045A1 (fr) * 2000-01-28 2001-08-02 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Vitrage double pour fenêtre
CN1329331C (zh) * 2000-01-28 2007-08-01 日本板硝子株式会社 窗用双层玻璃
KR101021855B1 (ko) * 2009-12-31 2011-03-17 김백두 이종 물질로 이루어진 간봉을 이용한 3중 복층 유리 제조방법
JP2012140766A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Asahi Glass Co Ltd スペーサ付きガラス板及び複層ガラス窓の組立方法並びに複層ガラス窓
JP2012229532A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Ykk Ap株式会社 面材保持構造体、建具、及び、面材保持方法
JP2013023987A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Asahi Glass Co Ltd 防火複層ガラス

Also Published As

Publication number Publication date
JP3666098B2 (ja) 2005-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4499703A (en) Method of retro-fitting windows
JPH10331305A (ja) 高い遮断力をもつガラスを嵌めた要素
JPS6350508B2 (ja)
US4430836A (en) Frame assembly for door light
JPH09203274A (ja) 複層ガラス及び複層ガラス構造体
JP2023512224A (ja) 中断されている接着層を有するスペーサ
CN201343837Y (zh) 新型节能保温复合外墙板组件
JP3426515B2 (ja) 複層ガラスおよびその支持構造
JP4128879B2 (ja) 複層ガラス用スペーサ
CN212897019U (zh) 用于防火玻璃与弧形玻璃幕墙的连接装置
JP2000017958A (ja) 複層ガラス
CN113653228A (zh) 一种用于玻璃幕墙的防护型玻璃
JPH07208034A (ja) 防火ガラス板装置
JPH059366Y2 (ja)
CN219387715U (zh) 一种具有密封性的隔热防火门
JPH0642083A (ja) 面材枠組構造とその枠組方法
JPH0721824Y2 (ja) サッシ付複層ガラス
JP3152384B2 (ja) 複層ガラスおよびその支持構造
CN218522542U (zh) 一种门窗无缝安装结构
CN220979301U (zh) 隔音隔热防脱落铝合金门窗
JPH0140886Y2 (ja)
JP2000320047A (ja) 複層ガラス用スペーサ及び複層ガラス
CN210422311U (zh) 一种新型窗结构
CN211115428U (zh) 一种pc复合外墙板系统与门窗系统的连接组件
KR200283748Y1 (ko) 복층유리 설치 기능을 가진 창틀

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050328

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080415

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090415

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090415

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100415

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100415

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110415

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120415

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120415

Year of fee payment: 7

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120415

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees