JPH10169087A - 屋根架構の施工方法 - Google Patents

屋根架構の施工方法

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JPH10169087A
JPH10169087A JP8328885A JP32888596A JPH10169087A JP H10169087 A JPH10169087 A JP H10169087A JP 8328885 A JP8328885 A JP 8328885A JP 32888596 A JP32888596 A JP 32888596A JP H10169087 A JPH10169087 A JP H10169087A
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JP
Japan
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roof
hut
plane
brace
frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP8328885A
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English (en)
Inventor
Shinji Utsunomiya
伸治 宇都宮
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10169087A publication Critical patent/JPH10169087A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な屋内空間を確保しながら、建物全体の
高さを低くすることのできる屋根架構の施工方法を提供
する。 【解決手段】 棟梁3と軒梁1bと勾配梁4とで構成さ
れる小屋面、並びに小屋梁1aと小屋柱2と勾配梁4と
で構成される妻側構面より内側の空間には梁、ブレース
等の部材を設けない。一方、上記小屋面において、棟梁
3、軒梁1bおよび勾配梁4を四辺とする方形状の部分
の対角線上に、ブレース5を架設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物の屋根を支
持するための架構を施工する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図7に示すように、複数の
柱60の上端に梁10a、10b、10c、10dを架
設し、この上に、小屋柱20、棟木31、母屋32、合
掌81および垂木82を組むことによって、屋根架構
(以下、小屋組と称す)F10を組み立てることが行わ
れている。この小屋組F10の施工においては、梁10
a、10b、10c、10dで構成される該小屋組F1
0の下面の対角線上にブレース50を架設し、これによ
り、該小屋組F10にかかる水平荷重を処理する構成と
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】住宅の建設において
は、個々の住宅の高さが10m以内に制限される場合が
あるが、上記のような従来の一般的な屋根架構の施工方
法では、特に3階建ての住宅等の場合、建物全体の高さ
を低くすると屋内空間も狭くなるという問題がある。
【0004】この発明は、以上の問題点に鑑みてなされ
たものであり、十分な屋内空間を確保しながら、建物全
体の高さを低くすることのできる屋根架構の施工方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされたこの発明の屋根架構の施工方法は、建物の屋
根を支持する架構を施工する方法であって、屋根架構
を、屋根および妻に沿った構面より内側の空間には部材
を設けないようにして組み立て、該屋根に沿った構面に
ブレースを架設することを特徴とするものである。
【0006】なおこの発明において、屋根とは、屋根架
構(小屋組)上に支持される屋根構成材をいうものと
し、これには、野地板等の屋根下地材の上に瓦、スレー
ト等の屋根葺材を配設したもの、鋼製のフレーム上に野
地板を固定してなる屋根パネルの上に屋根葺材を配設し
たもの、等が含まれる。
【0007】この発明の屋根架構の施工方法は、小屋組
において、小屋面および妻側面(即ち、小屋組の上面お
よび側面)より内側の空間には梁、ブレース、小屋柱等
の部材を設けないようにし、該小屋組にかかる水平荷重
は、小屋面にブレースを架設することによって処理する
構成としたものである。したがって、建物の最上階の天
井を、小屋面の勾配に沿ったもの(勾配天井)とするこ
とができるので、屋根裏の空間を最上階の屋内空間とし
て利用でき、その分屋根の高さを低くすることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の屋根架構の施
工方法により施工された屋根架構の一例を示す斜視図で
ある。同図に示す小屋組Fは、小屋梁1aの中央部上に
小屋柱2を設け、該小屋柱2の上端に棟梁3を支持する
とともに、上記小屋柱2の上端と小屋梁1aの両端との
間、ならびに棟梁3の中央部と軒梁1bの中央部との間
に、勾配梁4を架設することにより得られたものとなっ
ている。上記各部材としては、H型鋼が用いられてい
る。
【0009】上記小屋組Fにおいては、上記棟梁3と軒
梁1bと勾配梁4とで小屋面を構成し、小屋梁1aと小
屋柱2と勾配梁4とで妻側の構面を構成しているが、こ
の小屋面および妻側構面より内側の空間には、梁、ブレ
ース、小屋柱等の部材は設けないようにしている。これ
により、屋根裏の空間を、該小屋組Fより下の空間と隔
絶せずに連続させる構成とすることができ、したがっ
て、この屋根裏の空間を最上階の屋内空間の一部とする
ことができる。
【0010】また、上記小屋組Fの小屋面においては、
棟梁3、軒梁1bおよび勾配梁4を四辺とする方形状の
部分の対角線上に、ブレース5を架設するようにしてい
る。このように小屋面にブレース5を架設することによ
り、小屋組Fにかかる水平荷重を処理するようにしてい
る。
【0011】上記ブレース5としては丸鋼を用いてお
り、図2に示すブレース取付金具51を介して、小屋組
Fの構成部材(小屋梁1a、棟梁3、軒梁1bまたは勾
配梁4)に取付けるようにしている。
【0012】同図に示すブレース取付金具51は、第1
プレート51a上に第2プレート51bを溶接により垂
直に接合してなり、該第1プレート51aが上記小屋組
Fの構成部材上に重合されピンボルト等のボルトにより
回動可能に取付けられる。該第2プレート51bは、ブ
レース5の端部に溶接により固設された羽子板5aに重
合されピンボルト等のボルトにより回動可能に取付けら
れる。
【0013】第1プレート51aと第2プレート51b
とは垂直でなくともよい。また、第1プレート51a
は、水平面、垂直面および傾斜面のいずれに取付けるよ
うにしてもよい。さらにまた、第1プレート51aと第
2プレート51bとは、それぞれ、ピン接合により回動
可能に取付ける以外にも、ボルトで本締めする前に仮止
めしておくことにより回動可能としてもよい。
【0014】上記のようなブレース取付金具51によれ
ば、第1プレート51aを小屋組Fの構成部材に対し一
平面方向に回動させることができるとともに、ブレース
5を第2プレート51bに対し上記とは別の平面方向に
回動させることができる。したがって、ブレース5の角
度を任意の方向に自在に調整することができるため、該
ブレース5の取付けを容易に行うことができる。就中、
上記小屋梁1a、棟梁3、軒梁1b等の水平面または垂
直面に、ブレース5を上下方向および左右方向に傾斜さ
せた状態で取付ける場合に、上記ブレース取付金具51
は特に有用である。
【0015】上記小屋組Fの構成としては、上記のよう
なものに限定されるものではなく、例えば、棟梁3と軒
梁1bとの間に母屋等の部材を設けてもよい。また、上
記小屋梁1a、小屋柱2、棟梁3、軒梁1bおよび勾配
梁4の各部材として、H形鋼以外にも溝形鋼、リップ溝
形鋼、角形鋼管やこれらを組合わせたもの等を使用する
こともでき、上記ブレース5としても、丸鋼以外にも山
形鋼を使用することもできる。
【0016】上記小屋組Fの軒側には、図3及び4に示
すように、葺き下ろし部の屋根を支持する架構F1を設
けることができる。これにより、建物の両軒部間の幅を
大きくとることができる。
【0017】図3及び4に示す架構F1は、葺き下ろし
部の屋根(図示せず)を支持する勾配梁11に脚部11
2が形成されており、該脚部112により、該勾配梁1
1が柱を介さずに支持される構造となっている。
【0018】勾配梁11は、図4に示すように、梁本体
部111と、該梁本体部111の下端部から下方に垂直
に延びる脚部112とを一体として有しており、全体と
して「く」の字状の形状をなす部材となっている。梁本
体部111は、葺き下ろし部の屋根の勾配に等しい勾配
を有している。
【0019】梁本体部111と脚部112とは、それぞ
れH形鋼よりなり、溶接により接合されている。この接
合部においては、梁本体部111と脚部112とが互い
に斜方向に交差しているため、図5に示すように、接合
部に必要な強度、安定性等を確保するためにプレート1
13を介在させて溶接するようにしている。
【0020】脚部112は、図3に示す例では垂直材と
なっているが、ある程度勾配を有していてもよい。ま
た、脚部112は梁本体部111の下端よりも内側に形
成されていてもよい(即ち、勾配梁11が全体として
「イ」の字状の形状となっていてもよい)。
【0021】梁本体部111の上端には、この部位の形
状およびサイズを母屋の柱(前記図1に示す小屋組Fを
支持する柱)6または大梁(前記図1に示す小屋組Fの
軒梁)1bに接合しやすいものに補正するため、図4に
示すように、短尺の水平部111aが設けられている。
この水平部111aは、短尺のH形鋼を梁本体部111
の上端に溶接により接合することにより形成されてい
る。この接合部においては、前記梁本体部111と脚部
112との接合部と同様に、プレート111bを介在さ
せて溶接するようにしている。
【0022】なお、梁本体部111、脚部112および
水平部111aとしては、H形鋼以外にも溝形鋼、リッ
プ溝形鋼、角形鋼管やこれらを組合わせたもの等も使用
することができる。また、脚部112、梁本体部111
および水平部111aの各部材間の接合方法としても、
溶接以外にもボルトによる接合も可能である。
【0023】上記のように、勾配梁11の下部に予め脚
部112を一体的に形成しておき、この脚部112で該
勾配梁11を下方の躯体(又は基礎)等に支持するよう
にすることにより、柱等の部材を不要とすることがで
き、したがって架構F1の部品点数を削減することがで
きる。またこのため、施工現場では柱を設けることなく
勾配梁11を架設することができるので、現場での作業
工程も削減することができる。
【0024】図3及び4においては、複数の勾配梁11
の下端(脚部112の下端)がそれぞれ梁41または4
2に接合され、上端が母屋の柱6または大梁1bに接合
されている。前記複数の勾配梁11の各脚部112上端
部の間には、小梁7が架設されている。上記により、下
屋(葺き下ろし部)における架構F1が構成されてい
る。
【0025】勾配梁11の脚部112の下端は、図6に
示すように、ファスナ200を介して梁41または42
の上面に接合されている。このファスナ200は、梁4
1または42の上面に重合されボルトにより締結される
水平片200aと、勾配梁11の脚部112の下端側面
に重合されボルトにより締結される垂直片200bとを
有している。勾配梁11の脚部112の下端近傍には水
平方向に延びる長孔112aが設けられており、上記フ
ァスナ200の垂直片200bに設けられたボルト挿通
孔と、該長孔112aとにボルトが挿通されナットで締
結されるようになっている。これにより、脚部112の
下端部がピン接合部として挙動するようになっている。
【0026】勾配梁11の上端(水平部111aの自由
端)は、図4に示すように、母屋の柱6(または大梁1
b)に突設された垂直片61に重合され、ボルトにより
締結されている。
【0027】複数の勾配梁11の対向する側面におい
て、各脚部112の上端部近傍には、図5に示すよう
に、垂直片121および水平片122がそれぞれ突設さ
れ、これらがH形鋼よりなる小梁7にそれぞれ重合され
ボルトにより締結される。
【0028】複数の勾配梁11の梁本体部111のそれ
ぞれと、小梁7および母屋の大梁1bとで形成される方
形状の部分の対角線上には、ブレース5が架設されてい
る。このブレース5は、前記図1に示す小屋組Fの場合
と同様に、図2に示すブレース取付金具51を介して架
構F1に取付けられている。
【0029】ここに示す例における勾配梁11は、上記
のように建物の葺き下ろし部の屋根を支持する架構F1
を構成するものとなっているが、この架構F1と同様の
構成を有する屋根の架構構造は、葺き下ろし部の屋根以
外にも、屋根の少なくとも一部を支持する架構構造であ
れば、いかなる部位にも適用することができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明の屋根架構の施
工方法によれば、建物の最上階の天井を勾配天井とする
ことができるので、屋根裏の空間を最上階の屋内空間と
して利用でき、その分屋根の高さを低くすることができ
る。
【0031】したがって、十分な屋内空間を確保しなが
ら、建物全体の高さを低くすることができる。
【0032】また、小屋面および妻側面より内側の空間
には梁、ブレース、小屋柱等の部材を設けないようにし
ているので、屋根架構の部品点数を削減することがで
き、したがって施工が簡略化され、コストも低減され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の屋根架構の施工方法により施工され
た屋根架構の一例を示す斜視図。
【図2】ブレース取付金具の一例を示す斜視図。
【図3】葺き下ろし部の屋根を支持する架構構造の一例
を示す斜視図。
【図4】図3の架構の側面図。
【図5】図3の梁本体部と脚部との接合部の構造を示す
斜視図。
【図6】脚部の下端部の取付構造を示す分解斜視図。
【図7】従来の屋根の架構構造の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
1a 小屋梁 1b 軒梁 2 小屋柱 3 棟梁 4 勾配梁 5 ブレース F 屋根架構(小屋組)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の屋根を支持する架構を施工する方
    法であって、 屋根架構を、屋根および妻に沿った構面より内側の空間
    には部材を設けないようにして組み立て、該屋根に沿っ
    た構面にブレースを架設することを特徴とする屋根架構
    の施工方法。
JP8328885A 1996-12-09 1996-12-09 屋根架構の施工方法 Pending JPH10169087A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8328885A JPH10169087A (ja) 1996-12-09 1996-12-09 屋根架構の施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8328885A JPH10169087A (ja) 1996-12-09 1996-12-09 屋根架構の施工方法

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JPH10169087A true JPH10169087A (ja) 1998-06-23

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ID=18215188

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JP8328885A Pending JPH10169087A (ja) 1996-12-09 1996-12-09 屋根架構の施工方法

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JP (1) JPH10169087A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204315A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Asahi Kasei Homes Co 建物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204315A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Asahi Kasei Homes Co 建物

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