JPH1016820A - 車体前部構造 - Google Patents
車体前部構造Info
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- JPH1016820A JPH1016820A JP16916096A JP16916096A JPH1016820A JP H1016820 A JPH1016820 A JP H1016820A JP 16916096 A JP16916096 A JP 16916096A JP 16916096 A JP16916096 A JP 16916096A JP H1016820 A JPH1016820 A JP H1016820A
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Abstract
ネルの一体成形によるコストダウンを図り、カウルボッ
クス内に水路を確保するとともに、カウルアッパ部の加
工性を向上させることが可能な車体前部構造を提供する
ことにある。 【解決手段】 本発明では、ダッシュパネル4の上部に
カウルアッパ部6を一体成形し、ダッシュパネル4とカ
ウルトップパネル5との合わせ部4a,5aを接合する
ことによって閉断面を形成する車体前部構造において、
ダッシュパネル4のカウルアッパ部6の途中形状を絞り
加工にて成形するとともに、カウルアッパ部6の最終形
状をベンド加工にて成形することによって、ダッシュパ
ネル4のカウルトップパネル5との合わせ部4aに車体
中心側の高さ位置よりも左右両側の方が低い傾斜面部7
を設けている。
Description
構造に関するものである。
〜図10に示す如く、閉断面構造のカウルボックス51
a,51b,51cが設けられており、これらカウルボ
ックス51a,51b,51cはフロントウインドの下
部であって、車室内側とエンジンルーム側とを仕切るダ
ッシュパネル52の上部に配置されている。図7に示す
カウルボックス51aは、ダッシュパネル52、カウル
アッパパネル53およびカウルトップパネル54の3部
品で構成されており、これら各パネル52,53,54
の合わせ部を互いに接合することにより閉断面構造部に
形成されている。
は、ダッシュパネル62とカウルトップパネル64の2
部品で構成されており、当該ダッシュパネル62は図7
に示すダッシュパネル52とカウルアッパパネル53と
を絞り加工にて一体成形されたもので、ダッシュパネル
62とカウルトップパネル64の合わせ部を互いに接合
することによって閉断面構造部に形成されている。な
お、図8におけるMは、カウルボックス51b内に形成
される水の経路を示している。
ックス51cは、ダッシュパネル72およびカウルトッ
プパネル74などの部品で構成されている。このダッシ
ュパネル72は、当該ダッシュパネル72とカウルトッ
プパネル74の境界線Kをベンドラインとして、図7に
示すダッシュパネル52とカウルアッパパネル53とを
ベンド加工することにより一体成形されたものである。
しかして、カウルボックス51cは、各パネル72,7
4の合わせ部を互いに接合することによって閉断面構造
部に形成されている。なお、カウルボックス51cの閉
断面内には、ワイパ装置の作動機構75が配設されてい
る。
示す従来の車体前部構造では、カウルボックス51aを
構成するダッシュパネル52とカウルアッパパネル53
とが別体に形成されているので、コスト高を招き、経済
的に不利であった。また、図8に示す従来の車体前部構
造では、カウルボックス51bを構成するダッシュパネ
ル62のカウルアッパ部相当箇所の成形量が大きくなる
ので、絞り加工が困難となり、加工上不利であった。さ
らに、図9および図10に示す従来の車体前部構造で
は、ベンドラインである境界線Kが水平方向の直線上に
形成されているので、カウルボックス51c内に侵入し
た水を車体の左右両側に排出することが困難であり、当
該カウルボックス51c内に溜まってしまうことにな
り、防錆上不利であった。一方、ダッシュパネルとカウ
ルアッパパネルとは、コストの点で別体よりも一体成形
が有利であるという事情がある。
ものであって、その目的は、ダッシュパネルとカウルア
ッパパネルの一体成形によるコストダウンを図り、カウ
ルボックス内に水路を確保するとともに、カウルアッパ
部の加工性を向上させることが可能な車体前部構造を提
供することにある。
題を解決するために、請求項1の本発明においては、ダ
ッシュパネルの上部にカウルアッパ部を一体成形し、該
ダッシュパネルとカウルトップパネルとの合わせ部を接
合することによって閉断面を形成する車体前部構造にお
いて、上記ダッシュパネルのカウルアッパ部の途中形状
を絞り加工にて成形するとともに、該カウルアッパ部の
最終形状をベンド加工にて成形することによって、上記
ダッシュパネルのカウルトップパネルとの合わせ部に車
体中心側の高さ位置よりも左右両側の方が低い傾斜面部
を設けている。
ュパネルの上部にカウルアッパ部を一体成形し、該ダッ
シュパネルとカウルトップパネルとの合わせ部を接合す
ることによって閉断面を形成する車体前部構造におい
て、上記ダッシュパネルのカウルアッパ部の途中形状を
絞り加工にて成形し、上記ダッシュパネルのカウルトッ
プパネルとの合わせ部の湾曲形状を車体中心側から左右
両側に向かって大きく形成するとともに、上記カウルア
ッパ部の最終形状をベンド加工にて成形することによっ
て、上記ダッシュパネルのカウルトップパネルとの合わ
せ部に車体中心側の高さ位置よりも左右両側の方が低い
傾斜面部を設けている。
に基づいて詳細に説明する。
実施の形態を示している。図において、1は本実施の形
態の車体前部構造が適用された四輪自動車であり、この
自動車1の車体前部には閉断面構造のカウルボックス2
が設けられている。カウルボックス2は、フロントウイ
ンド3の下部であって、車室内R側とエンジンルームE
側とを仕切るべく立設されたダッシュパネル4の上部に
配置されている。
シュパネル4とカウルトップパネル5の2部品で構成さ
れており、ダッシュパネル4とカウルトップパネル5と
の合わせ部4a,5aをスポット溶接等で互いに接合す
ることによって閉断面構造部に形成されている。このた
め、ダッシュパネル4の上部には、図2および図3に示
す如く、カウルアッパ部6が一体成形されている。この
カウルアッパ部6の途中形状は、図3の実線で示すよう
に、絞り加工にてダッシュパネル4の上部を後方へ向け
て折曲げ、これを所定の前後巾を残して上方へ向けて折
返すとともに、中間部を途中で前方へ向けて折曲げた屈
曲形状に形成されており、先端部はさらに後方へ向けて
折曲げられている。また、上方へ向けて折返したカウル
アッパ部6の途中形状には、ベンド加工に際して曲げ位
置となるベンドラインLが設けられており、当該ベンド
ラインLは車体中心O側から左右両端D側まで水平方向
に沿ってそれぞれ延びている。
形状は、図3の鎖線で示す如く、ダッシュパネル4の上
部をベンドラインLを中心にして車体後方へ向かって
(図3中の矢印方向に)ベンド加工することにより成形
されることになる。このため、最終形状に形成されたダ
ッシュパネル4のカウルトップパネル5との合わせ部4
aには、車体中心O側(図2の実線)の高さ位置よりも
左右両端D側(図2の鎖線)の方が低い傾斜面部7が設
けられている。
および図4に示す如く、絞り加工にて屈曲形成されてお
り、当該カウルトップパネル5のダッシュパネル4との
合わせ部5aには、車体中心O側(図2の実線)の高さ
位置よりも左右両端D側(図2の鎖線)の方が低い傾斜
面部8が設けられている。しかして、カウルボックス2
内には、ダッシュパネル4およびカウルトップパネル5
の傾斜面部7,8によって、内部に侵入した水を中央部
から左右両端部に導いて車外へ排出することが可能な水
路が形成されることになる。
ては、ダッシュパネル4のカウルアッパ部6の途中形状
が絞り加工にて成形され、当該カウルアッパ部6の最終
形状がベンド加工にて成形されているため、カウルアッ
パ部6が一体成形されているダッシュパネル4の成形量
を小さく抑えることができる。また、カウルボックス2
内には、ダッシュパネル4およびカウルトップパネル5
の傾斜面部7,8が設けられ、これら傾斜面部7,8に
よって車体中心O側の高さ位置よりも左右両端D側の方
が低い水路が形成されているため、内部に侵入した水が
カウルボックス2内に溜まることがなくなり、侵入した
水を左右両側から車外へ確実に排出することができる。
部構造の実施の形態を示している。図8で示す従来例に
おけるダッシュパネル62の前後寸法Cが比較的小さい
形状では、絞り加工による一体化が可能となるが、この
場合でもダッシュパネル62とカウルトップパネル64
の合わせ部が水の経路Mとなるため、本発明の車体前部
構造とする必要がある。すなわち、ダッシュパネル14
のカウルアッパ部16の途中形状は、図5および図6の
実線で示すように、上記発明の実施の形態と同様、絞り
加工にて折曲げた屈曲形状に形成されているとともに、
カウルトップパネル5との合わせ部14aの湾曲形状が
車体中心O側から左右両端D側に向かって大きく形成さ
れている。
は、上記発明の実施の形態と同様、ダッシュパネル14
の上部をベンドラインLを中心にしてベンド加工するこ
とにより成形されることになる。このため、最終形状に
形成されたダッシュパネル14のカウルトップパネル5
との合わせ部14aには、車体中心O側(図5の実線)
の高さ位置よりも左右両端D側(図5の鎖線)の方が低
い傾斜面部17が設けられている。その他の構成および
作用は、上記した発明の実施の形態とほぼ同様である。
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変
更が可能である。
は、ダッシュパネルの上部にカウルアッパ部を一体成形
し、該ダッシュパネルとカウルトップパネルとの合わせ
部を接合することによって閉断面を形成するものであっ
て、上記ダッシュパネルのカウルアッパ部の途中形状を
絞り加工にて成形するとともに、該カウルアッパ部の最
終形状をベンド加工にて成形することによって、上記ダ
ッシュパネルのカウルトップパネルとの合わせ部に車体
中心側の高さ位置よりも左右両側の方が低い傾斜面部を
設けているので、ダッシュパネルとカウルトップパネル
の一体成形によるコストダウンを図ることが可能となる
とともに、当該傾斜面部によってカウルボックス内に水
路を確保でき、車体前部の防錆の上から有利となる。し
かも、本発明の車体前部構造では、ダッシュパネルのカ
ウルアッパ部を絞り加工だけではなく、その成形の一部
をベンド加工しているので、従来の車体前部構造と比べ
て、ダッシュパネルの成形量が小さくて済み、カウルア
ッパ部の加工性を向上させることができる。
シュパネルの上部にカウルアッパ部を一体成形し、該ダ
ッシュパネルとカウルトップパネルとの合わせ部を接合
することによって閉断面を形成するものであって、上記
ダッシュパネルのカウルアッパ部の途中形状を絞り加工
にて成形し、上記ダッシュパネルのカウルトップパネル
との合わせ部の湾曲形状を車体中心側から左右両側に向
かって大きく形成するとともに、上記カウルアッパ部の
最終形状をベンド加工にて成形することによって、上記
ダッシュパネルのカウルトップパネルとの合わせ部に車
体中心側の高さ位置よりも左右両側の方が低い傾斜面部
を設けているので、上記した発明と同様の効果が得られ
る。
部を示す斜視図である。
るダッシュパネルおよびカウルトップパネルの車体中心
側を示す断面図である。
の途中形状および最終形状を示す斜視図である。
ネルとの合わせ部の車体中心側と左側端部付近を示す正
面図である。
おけるダッシュパネルおよびカウルトップパネルの車体
中心側を示す断面図である。
の途中形状および最終形状を示す斜視図である。
示す断面図である。
スを示す断面図である。
ボックスを示す斜視図である。
シュパネルの途中形状の状態を示す斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ダッシュパネルの上部にカウルアッパ部
を一体成形し、該ダッシュパネルとカウルトップパネル
との合わせ部を接合することによって閉断面を形成する
車体前部構造において、上記ダッシュパネルのカウルア
ッパ部の途中形状を絞り加工にて成形するとともに、該
カウルアッパ部の最終形状をベンド加工にて成形するこ
とによって、上記ダッシュパネルのカウルトップパネル
との合わせ部に車体中心側の高さ位置よりも左右両側の
方が低い傾斜面部を設けたことを特徴とする車体前部構
造。 - 【請求項2】 ダッシュパネルの上部にカウルアッパ部
を一体成形し、該ダッシュパネルとカウルトップパネル
との合わせ部を接合することによって閉断面を形成する
車体前部構造において、上記ダッシュパネルのカウルア
ッパ部の途中形状を絞り加工にて成形し、上記ダッシュ
パネルのカウルトップパネルとの合わせ部の湾曲形状を
車体中心側から左右両側に向かって大きく形成するとと
もに、上記カウルアッパ部の最終形状をベンド加工にて
成形することによって、上記ダッシュパネルのカウルト
ップパネルとの合わせ部に車体中心側の高さ位置よりも
左右両側の方が低い傾斜面部を設けたことを特徴とする
車体前部構造。 - 【請求項3】 上記カウルトップパネルのダッシュパネ
ルとの合わせ部に車体中心側の高さ位置よりも左右両側
の方が低い傾斜面部を設けたことを特徴とする請求項1
または2に記載の車体前部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16916096A JP3458991B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 車体前部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16916096A JP3458991B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 車体前部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1016820A true JPH1016820A (ja) | 1998-01-20 |
JP3458991B2 JP3458991B2 (ja) | 2003-10-20 |
Family
ID=15881393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16916096A Expired - Fee Related JP3458991B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 車体前部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3458991B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010113896A1 (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-07 | イスズモータースカンパニー(タイランド)リミテッド | 車両の前部車体構造 |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP16916096A patent/JP3458991B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010113896A1 (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-07 | イスズモータースカンパニー(タイランド)リミテッド | 車両の前部車体構造 |
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