JPH10168133A - エチレン−ビニルアルコール共重合体 - Google Patents

エチレン−ビニルアルコール共重合体

Info

Publication number
JPH10168133A
JPH10168133A JP8328241A JP32824196A JPH10168133A JP H10168133 A JPH10168133 A JP H10168133A JP 8328241 A JP8328241 A JP 8328241A JP 32824196 A JP32824196 A JP 32824196A JP H10168133 A JPH10168133 A JP H10168133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethylene
weight
vinyl alcohol
alcohol copolymer
phenol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8328241A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3828218B2 (ja
Inventor
Yoshizo Dohata
佳三 道畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP32824196A priority Critical patent/JP3828218B2/ja
Publication of JPH10168133A publication Critical patent/JPH10168133A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3828218B2 publication Critical patent/JP3828218B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製膜性が良好で、フィルムのスリップ性およ
び熱成形性に優れている、極限粘度0.5〜2.5dl
/g、分子量分布2.6以上、かつ溶融成形可能なエチ
レン−ビニルアルコール共重合体を得ること。 【解決手段】 電離性放射線照射に由来する架橋点を有
し、含水フェノール(水/フェノール=15重量%/8
5重量%)への不溶解率が5重量%以下、分子量分布
(Mw/Mn)が2.6以上、かつ同上含水フェノール
中30℃における極限粘度が0.7〜3.0dl/gで
ある、エチレン含量10〜90モル%、ケン化度60モ
ル%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電離性放射線照射
に由来する架橋点を有し、溶融成形可能なエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレン−ビニルアルコール共重合体
(以下EVOHと略記することがある)は、溶融成形可
能で高度なガスバリア性を有する樹脂として広く用いら
れている。かかるEVOHはエチレン−ビニルエステル
共重合体、特にエチレン−酢酸ビニル共重合体を公知の
方法で共重合し、その後公知の方法にてケン化して得ら
れる。
【0003】エチレン−ビニルエステル共重合体は一般
に、回分方式、半回分方式、または連続方式にて重合開
始剤の存在下、溶液重合、懸濁重合、エマルジョン重合
等により重合される。ケン化反応は一般に、アルカリ性
触媒を用いてアルコール溶液中でアルコリシス反応を利
用して実施される。
【0004】以上のようにして得られたEVOHは、生
産性を考慮すると、含水フェノール(水/フェノール=
15重量%/85重量%)中の極限粘度([η])がお
およそ0.7〜1.3dl/gの範囲内に収まり、また
分子量分布(Mw/Mn)も2.3〜2.5の範囲内と
なる。
【0005】ところで、EVOHは一般的に高速製膜
性、熱成形性に問題を有していることが知られている
が、かかる問題の解決に、分子量分布を広げること、極
限粘度を大きくすることが有効である可能性がある。し
かしながらそういうEVOHを上記重合操作で一気に製
造することは困難である。例えば重合時に分子量分布を
2.6以上に調整するためには、重合率を上昇させる方
法、重合中に温度を変化させる方法等が挙げられるが、
重合度が低下するなど、品質管理上好ましくない問題が
あった。また極限粘度を1.3dl/g以上にするため
には、モノマーの重合率を低下させる方法、または重合
速度を低下させる方法等が有効であるが、同時に生産性
も低下するという問題があった。
【0006】また、含水状態のEVOHに電離性放射線
を照射し、EVOHを架橋する方法については特開昭5
6−49734号公報に記載されているが、この方法は
EVOHを高度に架橋させることを目的としており、従
って含水フェノールに対する不溶解率が5重量%を越え
るために、得られたEVOHは到底溶融成形ができない
ものであって、本発明とは技術的思想を異にするもので
ある。
【0007】さらに、特開平3−39544号公報に重
合度の異なるEVOHをブレンドすることにより、分子
量分布を2.5以上にするという記載があるが、これで
はまず重合度の異なるEVOHを2種類以上製造しなけ
ればならず、更に溶融混練して、ペレット化するもので
あり、生産性が悪いという問題があった。
【0008】また、EVOHはすべり性が悪く、製膜時
にフィルム同士がブロッキングを起こすために、フィル
ムにしわが入りやすいという問題があった。この点は、
上記特開平3−39544号公報に記載の方法で得たフ
ィルムにおいても同様である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の欠点を解決するために創案されたものであ
り、製膜性、熱成形性、すべり性に優れたEVOHを提
供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は電離性放射線
照射に由来する架橋点を有し、含水フェノール(水/フ
ェノール=15重量%/85重量%)への不溶解率が5
重量%以下、分子量分布(Mw/Mn)が2.6以上、
かつ同上含水フェノール中30℃における極限粘度が
0.7〜3.0dl/gである、エチレン含量10〜9
0モル%、ケン化度60モル%以上のエチレン−ビニル
アルコール共重合体を提供すること、それからなる溶融
成形材料を提供すること、あるいはそれからなる層を少
なくとも1層以上含むフィルムあるいはシートまたはそ
れらを成形してなる熱成形容器を提供することによって
達成される。このとき、エチレン−ビニルアルコール共
重合体の極限粘度が1.3〜3.0dl/gであること
が望ましい。
【0011】また、含水フェノール(水/フェノール=
15重量%/85重量%)への不溶解率が5重量%以
下、分子量分布(Mw/Mn)が2.6以上、かつ同上
含水フェノール中30℃における極限粘度が0.7〜
3.0dl/gである、エチレン含量10〜90モル
%、ケン化度60モル%以上のエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体からなる層を最外層に配置する構成で少な
くとも1層以上含み、20℃、65%RHにおけるエチ
レン−ビニルアルコール共重合体表面のスリップ角が6
0度以下であるフィルムあるいはシートまたはそれらを
成形してなる熱成形容器を提供することによっても達成
される。
【0012】さらに、含水率10重量%以上のエチレン
−ビニルアルコール共重合体に電離性放射線を照射する
ことを特徴とする、含水フェノール(水/フェノール=
15重量%/85重量%)への不溶解率5重量%以下、
分子量分布(Mw/Mn)2.6以上、かつ同上含水フ
ェノール中30℃における極限粘度が0.7〜3.0d
l/gである、エチレン含量10〜90モル%、ケン化
度60モル%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合
体の製法を提供することによっても本発明の目的は達成
される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のEVOHのエチレン含量
は10〜90モル%であり、好ましくは20〜70モル
%、更に好ましくは25〜60モル%である。エチレン
含量が10%未満では溶融成形が困難であるとともに、
含水時の形態の保持も困難となる。90モル%以上では
ガスバリア性が大きく低下するとともに電離性放射線を
照射した場合に水/フェノール=15重量%/85重量
%の混合溶媒中での不溶解率がわずかな線量の変動によ
り大幅に変わるので、未溶解分の調整が困難となる。ま
た、EVOHのケン化度は60モル%以上であり、90
モル%以上が好ましく、99モル%以上がより好まし
い。ケン化度が60モル%未満では、ガスバリア性が大
きく低下するとともに電離性放射線を照射した場合に線
量を調節しても、水/フェノール=15重量%/85重
量%の混合溶媒中での不溶解率が5重量%を越え易く、
不溶解率の調整が困難となる。
【0014】またEVOHには、本発明が阻害されない
範囲で他の単量体を少量共重合することもできる。共重
合できる単量体の例としては、プロピレン、ブテン、イ
ソブテン、4−メチルペンテン−1、ヘキセン、オクテ
ンなどのα−オレフィン、イタコン酸、メタクリル酸、
アルリル酸、無水マレイン酸などの不飽和カルボン酸、
その塩、その部分または完全エステル、そのニトリル、
そのアミド、その無水物、ビニルトリメトキシシランな
どのビニルシラン化合物、不飽和スルホン酸、その塩、
アルキルチオール類、ビニルピロリドンなどが挙げられ
る。
【0015】照射前のEVOHの分子量分布、極限粘度
には特に制限はないが、通常の重合操作により一気に製
造できるという観点から分子量分布は2.3〜2.5で
あることが望ましく、極限粘度は0.7〜1.3dl/
gであることが望ましい。
【0016】照射に先立ち、EVOHは10重量%以
上、好適には13〜70重量%、更に好適には17〜6
5重量%の含水率に調整することが重要である。含水率
が10重量%未満であると、電離性放射線を照射しても
本発明の効果が得られにくい。また含水率の上限に制限
はないが、70重量%以上に調節することは実質的に困
難である。ここでいう含水率とは、均質な樹脂中に水分
を含む場合のみならず、樹脂の微細な隙間(ボイド)に
水を含む場合をも含むものである。
【0017】EVOHを含水させる方法としては、EV
OHを水に浸漬する方法、EVOHを一旦良溶媒(例え
ば水−アルコール混合溶媒、ジメチルスルホキシド等)
に溶解し、この溶液を貧溶媒である水の中に押し出し含
水させる方法(ウェットチップ法)等が挙げられるが、
高含水率が得られるという点でウェットチップ法が好適
に用いられる。
【0018】本発明で用いられる電離性放射線としては
α線、β線、γ線、中性子線、電子線等が挙げられる
が、操作の簡便性の点で電子線が好適に用いられる。
【0019】電離性放射線の線量は0.5〜15Mra
dが好ましく、より好適には1〜12Mrad、更に好
適には2〜10Mradである。電離性放射線の線量が
0.5Mrad未満の場合は分子量分布が2.6以上に
なりにくく、15Mradを越えると水/フェノール=
15重量%/85重量%混合溶媒での不溶解率が5重量
%を越えやすい。
【0020】このようにして得られたEVOHは、電離
性放射線に由来する架橋点を有することで分子量分布が
2.6以上の値を示すものとなる。かかる2.6以上の
Mw/Mnの値を有することで、溶融製膜性(ネックイ
ン)、熱成形性、すべり性の良好なEVOHとなる。分
子量分布は好適には3.0以上である。また、分子量分
布はゲルパーミエイションクロマトグラフ法{測定装
置:GPC−150C(WATERS)、カラム:HF
IP−826M(Shodex)、溶媒:HFIP+2
0mMトリフルオロ酢酸Na、流速:1.0ml/mi
n、溶液濃度:0.05%、注入量:200μl、温
度:40℃}により求め、ポリメチルメタクリレート換
算で重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の
比Mw/Mnを求めた。
【0021】さらに本発明のEVOHは含水フェノール
(水/フェノール=15重量%/85重量%)への不溶
解率が5重量%以下であることが重要であり、好適には
3重量%以下、さらに好適には1重量%以下である。不
溶解率が5重量%を越えると、溶融成形が困難となる。
本発明における不溶解率とは、EVOHチップを含水フ
ェノール(水/フェノール=15重量%/85重量%)
に5重量%となるように仕込み、60℃にて6時間撹拌
したときの不溶解分の割合のことである。
【0022】本発明のEVOHの極限粘度は0.7〜
3.0dl/gであり、好ましくは1.0〜3.0dl
/gであり、より好ましくは1.3〜3.0dl/gで
ある。極限粘度が0.7dl/g未満の場合には、EV
OHの力学的強度が低下する。また、3.0dl/gを
越えるときには粘度が高すぎて溶融成形が困難になる。
特に極限粘度が1.3〜3.0dl/gのときは、通常
の重合プロセスでは直接製造できない高粘度のものが得
られる点で意義が大きい。かかる高粘度のEVOHは、
溶融成形性、熱成形性に優れている。ここで極限粘度と
は、含水フェノール(水/フェノール=15重量%/8
5重量%)を溶媒とし、30℃においてオストワルド粘
度計にて測定した値である。
【0023】本発明で得られたEVOHは電離性放射線
に由来する架橋点を有しながらも、含水フェノールへの
不溶解率が5重量%以下であるため、溶融成形性に優
れ、溶融成形材料として好適である。溶融成形の方法と
しては、押出成形、射出成形、ブロー成形等が挙げられ
る。成形されて得られる形態については、特に限定され
るものではないが本発明のEVOHを少なくとも一層含
むフィルムまたはシートが好適である。本発明のEVO
Hの特徴である優れたすべり性が活かせる形態であると
ともに、かかるフィルムあるいはシートを熱成形するこ
とで良好な熱成形容器が得られるからである。
【0024】かかるフィルムまたはシートは、単層であ
っても良いし、多層であってもかまわない。力学的強
度、経済性等を考慮すると、他の材料との積層構造体と
して用いることが好ましい場合もある。積層する他の材
料は特に限定されるものではないが、ポリオレフィン、
ポリアミド或いはポリエステルのような他の熱可塑性樹
脂と積層することが望ましい。積層に際して接着剤層を
介しても良い。
【0025】多層フィルムまたはシートを得る方法とし
ては、特に限定されるものではないが、一般のポリオレ
フィン等の分野において実施されている成形方法、例え
ばTダイ成形、インフレーション成形、共押出成形、ド
ライラミネート成形等を採用することができ、特に共押
出成形が好適である。また、これら成形方法の組み合わ
せとして、共押出成形により多層フィルムまたはシート
を作製後、他のフィルムまたはシートとドライラミネー
ト成形を行うような方法も採用できる。
【0026】上記フィルムまたはシートのうちでも、そ
の最外層に本発明のEVOH層を有するものは、良好な
すべり性の効果が得られる点で好ましい。この時、フィ
ルムのEVOH表面のスリップ角が60度以下であるこ
とが重要である。60度よりも大きい場合にはフィルム
同士のブロッキングが起こりやすくなり、しわができや
すくなるという問題を生ずる。
【0027】ここでスリップ角とは、20℃、65%R
H下に調湿したEVOHフィルムをおもり{ステンレス
製:5cm(縦)×5cm(横)×1cm(高さ)}に
貼り付け、同じEVOHフィルムを貼り付けたアルミ板
上にフィルム同士を接触するように載せ、アルミ板の角
度を上げていき、おもりが滑り出したときの角度をい
う。スリップ角が小さいほどスリップ性が良好である。
なお、最外層にEVOH層を有するフィルムまたはシー
トは、そのままの構成で各種用途に用いてもよいし、さ
らに他の熱可塑性樹脂を積層してから各種用途に用いて
もよい。
【0028】EVOHには本発明の目的が損なわれない
範囲で他の熱可塑性樹脂あるいは安定剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、可塑剤、帯電防止剤、滑剤、着色剤等の
各種の添加剤を添加することができる。
【0029】上記他の熱可塑性樹脂としては、各種ポリ
オレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ1−
ブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテン、エチレン−プ
ロピレン共重合体、エチレンと炭素数4以上のα−オレ
フィンとの共重合体、ポリオレフィンと無水マレイン酸
との共重合体、エチレン−ビニルエステル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体、またはこれらを
不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性した
変性ポリオレフィンなど)、各種ナイロン(ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン6/66共重合体など)、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、
ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリウレタン、
ポリアセタールおよび変性ポリビニルアルコール樹脂な
どが用いられる。また、エチレン含量、ケン化度等の異
なる別種のEVOHを配合しても良い。
【0030】また、上記各種の添加剤としては、以下の
ようなものが挙げられる。 安定剤: 酢酸カルシウム、酢酸ナトリウム、酢酸亜
鉛、酢酸マグネシウム、酢酸カリウム、酢酸リチウム、
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ナトリウム、ス
テアリン酸カリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸亜鉛、ハイドロタルサイト類、エチレンジアミ
ン四酢酸の金属塩など。 酸化防止剤: 2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノ
ン、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、4,
4’−チオビス−(6−tブチルフェノール)、2,
2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフ
ェノール)、オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t
−ブチル−4’−ヒドロキシルフェニル)プロピオネー
ト、4,4’−チオビス−(6−t−ブチルフェノー
ル)など。
【0031】紫外線吸収剤: エチル−2−シアノ−
3.3−ジフェニルアクリレート、2−(2’−ヒドロ
キシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2
−(2’ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−オクトキシベンゾフェノンなど。 可塑剤: フタール酸ジエチル、フタール酸ジメチル、
フタール酸ジオクチル、ワックス、流動パラフィン、リ
ン酸エステルなど。 帯電防止剤: ペンタエリスリットモノステアレート、
ソルビタンモノパルミテート、硫酸化オレイン酸、ポリ
エチレオキシド、カーボワックスなど。 滑剤: エチレンビスステアロアミド、ブチルステアレ
ートなど。 着色剤: カーボンブラック、フタロシアニン、キナク
リドン、アゾ系顔料、酸化チタン、ベンガラなど。 充填剤: グラスファイバー、アスベスト、マイカ、セ
リサイト、タルクガラスフレーク、バッラストナイト、
ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウ
ム、酸化ケイ素、モンモリロナイトなど。
【0032】以上のようにして得られたEVOH樹脂
は、溶融成形が可能で製膜性が良好でありかつ溶融成形
によって得られた成形物はスリップ性および熱成形性等
の二次加工性に優れる。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。なお、評価項目は以下の方法にて評価した。
【0034】・不溶解率 EVOHチップを含水フェノール(水/フェノール=1
5重量%/85重量%)に5重量%となるように仕込
み、60℃にて6時間撹拌した。得られた液をJIS
P3801 化学分析用1種定性濾紙を用いて濾過し、
濾液を得た。濾液の一部を秤量し蒸発乾個させて得た残
渣の重量を秤量することで濾液のEVOH濃度を測定し
(A重量%)、次式により不溶解率を算出した。 不溶解率={(5−A)/5}×100(%)
【0035】・極限粘度 前述の不溶解率の測定時と同じ方法で濾液(EVOH濃
度:A重量%)を得て、濾液および含水フェノール溶媒
それぞれを30℃に保ち、オストワルド粘度計にて滴下
時間を測定(濾液:t秒、溶媒:t0秒)し、次式より
極限粘度を算出した。 極限粘度={2(η1−lnη2)}1/2 /A ここでη1=η2−1、η2=t/t0
【0036】・分子量分布 ゲルパーミエイションクロマトグラフ法{測定装置:G
PC−150C(WATERS)、カラム:HFIP−
826M(Shodex)、溶媒:HFIP+20mM
トリフルオロ酢酸Na、流速:1.0ml/min、溶
液濃度:0.05%、注入量:200μl、温度:40
℃}により求め、ポリメチルメタクリレート換算で重量
平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比Mw/
Mnを求めた。
【0037】・製膜性 東洋精機製20φ一軸押出機、300mm幅コートハン
ガーダイを用い、230℃にて100μmの単層製膜を
実施した。ネックインの様子を目視で判定し、以下の4
段階に分類した。 (良):◎>○>△>×:(悪) ネックインとはダイから溶融樹脂が流れ出る際に、ダイ
の幅よりも溶融樹脂幅の方が小さくなる現象で、ネック
インが小さいほど、ダイ幅と溶融樹脂幅とが近くなり良
好である。
【0038】・スリップ性 溶融押出EVOHフィルムを20℃、65%RH下に調
湿し、該フィルムをアルミ板(15cm×25cm)上
に貼り付けた。またスリップさせるおもり{ステンレス
製:5cm(縦)×5cm(横)×1cm(高さ)}に
も同様のフィルムを貼り付け、フィルム同士を接触させ
る。この後、アルミ板の角度を0度(水平)から徐々に
角度を付けていき、フィルムを貼り付けたおもりがフィ
ルムを貼り付けたアルミ板上を滑り出したときの角度を
スリップ角とした。スリップ角は小さい方がスリップ性
が良好である。
【0039】・熱成形性 東洋精機製20mmφ一軸押出機、300mmコートハ
ンガーダイを用い、230℃にて100μmの単層フィ
ルムを作製した。このフィルムを熱成形機(ムルチバッ
ク社製R530)にて金型温度100℃で1.5秒加熱
し、金型形状(タテ:130mm、ヨコ:110mm、
深さ:50mmの直方体形状)に圧縮空気(気圧5kg
f/cm2)にて成形し、熱成形容器を得た。熱成形性
の評価は以下の3点にて実施した。
【0040】・コーナー部の厚み(角厚み) 熱成形容器の4つのコーナー部を厚み計にて測定し、角
コーナー部の最も薄い厚みを平均した。
【0041】・成形収縮率 熱成形容器より金型タテ辺に直角で底部中央を通る帯状
(幅30mm)の試験片を切り出し、金型形状に対する
切り出した試験片の長さ(mm)から成形収縮率を求め
た。 成形収縮率(%)=[{(50×2+110)−(試験
辺の長さ)}/(50×2+110)]×100 成形収縮率が大きいことは金型形状に対する賦形性が悪
いことを示す。
【0042】・成形品外観 熱成形容器にてスジ、シワ、ムラ等に着目して目視にて
判定し、以下の4段階に分類した。 (良):◎>○>△>×:(悪)
【0043】実施例1 エチレン含量32モル%、ケン化度99.5モル%、極
限粘度1.1dl/g、分子量分布2.4のEVOHチ
ップを、水−メタノール混合溶媒に溶解し、その溶液を
水中に押し出して、ウェットチップ法による含水率60
重量%のEVOHを得た。かかる後、この含水EVOH
チップを電子線照射装置(日新ハイボルテージ製)に導
入し4Mrad(加速電圧750kv)の電子線を照射
して電子線照射EVOHチップを得た。この電子線照射
チップ中の水分を熱風乾燥機にて80℃、16時間乾燥
し、揮散させ、電子線照射乾燥チップを得た。このチッ
プの極限粘度は1.7、分子量分布は3.4であった。
この時、水/フェノール=15重量%/85重量%混合
溶媒、60℃、6時間加熱溶解試験による該チップの不
溶解分の含量、即ち不溶解率は0重量%であった。
【0044】次いで、該EVOHを20φ一軸押出機、
300mmコートハンガーダイを用い、230℃にて1
00μmの単層製膜を実施しフィルムを作製し、得られ
たフィルムのスリップ性、熱成形性を評価した。結果を
表1および表2にまとめて示す。
【0045】実施例2、3 比較例1〜5 照射前のEVOHの極限粘度、含水率および電離性放射
線線量を表1に示すように変更した以外は実施例1と同
様の条件で電子線照射EVOHチップおよびフィルムを
得た。その評価結果を表2にまとめて示す。
【0046】比較例6 エチレン含量32モル%、ケン化度99.5%でメルト
インデックス(MI)が1.6g/10分と4.6g/
10分の2種類のEVOHを重量比1:1でブレンド
し、20φ一軸押出機を用いて230℃にてペレット化
を行った。このペレットの極限粘度と分子量分布を表1
に示した。次いで、該ペレットを用い、実施例1と同様
の方法でフィルムを得た。その評価結果を表2に示す。
【0047】実施例4〜6 比較例7〜11 照射前のEVOHのエチレン含量を27モル%、ケン化
度99.5%にし、極限粘度、含水率、電離性放射線線
量を表3に示すように変更した以外は実施例1と同様の
条件で電子線照射EVOHチップおよびフィルムを得
た。その評価結果を表4にまとめて示す。
【0048】実施例7〜9 比較例12〜16 照射前のEVOHのエチレン含量を44モル%、ケン化
度99.5%にし、極限粘度、含水率、電離性放射線線
量を表5に示すように変更した以外は実施例1と同様の
条件で電子線照射EVOHチップおよびフィルムを得
た。その評価結果を表6にまとめて示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】
【表5】
【0054】
【表6】
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、極限粘度0.7〜3.
0dl/g、分子量分布(Mw/Mn)2.6以上、か
つ溶融成形可能なエチレン−ビニルアルコール共重合体
を得ることができ、この共重合体は製膜性が良好で、フ
ィルムのスリップ性および熱成形性に優れている。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電離性放射線照射に由来する架橋点を有
    し、含水フェノール(水/フェノール=15重量%/8
    5重量%)への不溶解率が5重量%以下、分子量分布
    (Mw/Mn)が2.6以上、かつ同上含水フェノール
    中30℃における極限粘度が0.7〜3.0dl/gで
    ある、エチレン含量10〜90モル%、ケン化度60モ
    ル%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合体。
  2. 【請求項2】極限粘度が1.3〜3.0dl/gである
    請求項1記載のエチレン−ビニルアルコール共重合体。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のエチレン−ビニル
    アルコール共重合体からなる溶融成形材料。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載のエチ
    レン−ビニルアルコール共重合体からなる層を少なくと
    も1層以上含むフィルムまたはシート。
  5. 【請求項5】含水フェノール(水/フェノール=15重
    量%/85重量%)への不溶解率が5重量%以下、分子
    量分布(Mw/Mn)が2.6以上、かつ同上含水フェ
    ノール中30℃における極限粘度が0.7〜3.0dl
    /gである、エチレン含量10〜90モル%、ケン化度
    60モル%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合体
    からなる層を最外層に配置する構成で少なくとも1層以
    上含み、20℃、65%RHにおけるエチレン−ビニル
    アルコール共重合体表面のスリップ角が60度以下であ
    るフィルムまたはシート。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載のフィルムまたはシ
    ートを熱成形してなる熱成形容器。
  7. 【請求項7】含水率10重量%以上のエチレン−ビニル
    アルコール共重合体に電離性放射線を照射することを特
    徴とする、含水フェノール(水/フェノール=15重量
    %/85重量%)への不溶解率5重量%以下、分子量分
    布(Mw/Mn)2.6以上、かつ同上含水フェノール
    中30℃における極限粘度が0.7〜3.0dl/gで
    ある、エチレン含量10〜90モル%、ケン化度60モ
    ル%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合体の製
    法。
JP32824196A 1996-12-09 1996-12-09 エチレン−ビニルアルコール共重合体 Expired - Lifetime JP3828218B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32824196A JP3828218B2 (ja) 1996-12-09 1996-12-09 エチレン−ビニルアルコール共重合体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32824196A JP3828218B2 (ja) 1996-12-09 1996-12-09 エチレン−ビニルアルコール共重合体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10168133A true JPH10168133A (ja) 1998-06-23
JP3828218B2 JP3828218B2 (ja) 2006-10-04

Family

ID=18208025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32824196A Expired - Lifetime JP3828218B2 (ja) 1996-12-09 1996-12-09 エチレン−ビニルアルコール共重合体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3828218B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008150608A (ja) * 2007-12-26 2008-07-03 Kuraray Co Ltd ガスバリヤー用コーティング剤の製造方法
JP2017145389A (ja) * 2016-02-18 2017-08-24 住友金属鉱山株式会社 高分子化合物の溶解確認方法及び高分子化合物の分子量測定方法
CN113402647A (zh) * 2020-12-31 2021-09-17 中国科学院长春应用化学研究所 一种自由基可控释放的合成eva的调控方法及合成方法、一种evoh树脂及其合成方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5558204A (en) * 1978-08-07 1980-04-30 Grace W R & Co Bridged copolymer of olefin and vinyl alcohol
JPS5649734A (en) * 1979-09-29 1981-05-06 Nitto Electric Ind Co Ltd Crosslinking of polyvinyl alcohol type polymer
JPS62207338A (ja) * 1986-03-07 1987-09-11 Toyo Seikan Kaisha Ltd 包装容器のガスバリヤ−性の改良方法
JPH03281542A (ja) * 1990-03-29 1991-12-12 Kuraray Co Ltd 成形体および多層構造体
JPH04139220A (ja) * 1990-09-28 1992-05-13 Sumitomo Chem Co Ltd 変性エチレン―ビニルアルコール共重合体およびその積層体
JPH05271498A (ja) * 1992-03-30 1993-10-19 Kuraray Co Ltd 食品包装材および包装体
JPH05271497A (ja) * 1992-03-30 1993-10-19 Kuraray Co Ltd 組成物、多層構造体および包装体
JPH06198821A (ja) * 1992-11-10 1994-07-19 Okura Ind Co Ltd レトルト食品包装用多層フィルム
JPH06328477A (ja) * 1993-05-19 1994-11-29 Okura Ind Co Ltd 架橋ポリビニルアルコール系フィルムの製造方法
JPH08283428A (ja) * 1995-04-12 1996-10-29 Kureha Chem Ind Co Ltd エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物フイルムおよびその製造方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5558204A (en) * 1978-08-07 1980-04-30 Grace W R & Co Bridged copolymer of olefin and vinyl alcohol
JPS5649734A (en) * 1979-09-29 1981-05-06 Nitto Electric Ind Co Ltd Crosslinking of polyvinyl alcohol type polymer
JPS62207338A (ja) * 1986-03-07 1987-09-11 Toyo Seikan Kaisha Ltd 包装容器のガスバリヤ−性の改良方法
JPH03281542A (ja) * 1990-03-29 1991-12-12 Kuraray Co Ltd 成形体および多層構造体
JPH04139220A (ja) * 1990-09-28 1992-05-13 Sumitomo Chem Co Ltd 変性エチレン―ビニルアルコール共重合体およびその積層体
JPH05271498A (ja) * 1992-03-30 1993-10-19 Kuraray Co Ltd 食品包装材および包装体
JPH05271497A (ja) * 1992-03-30 1993-10-19 Kuraray Co Ltd 組成物、多層構造体および包装体
JPH06198821A (ja) * 1992-11-10 1994-07-19 Okura Ind Co Ltd レトルト食品包装用多層フィルム
JPH06328477A (ja) * 1993-05-19 1994-11-29 Okura Ind Co Ltd 架橋ポリビニルアルコール系フィルムの製造方法
JPH08283428A (ja) * 1995-04-12 1996-10-29 Kureha Chem Ind Co Ltd エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物フイルムおよびその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008150608A (ja) * 2007-12-26 2008-07-03 Kuraray Co Ltd ガスバリヤー用コーティング剤の製造方法
JP2017145389A (ja) * 2016-02-18 2017-08-24 住友金属鉱山株式会社 高分子化合物の溶解確認方法及び高分子化合物の分子量測定方法
CN113402647A (zh) * 2020-12-31 2021-09-17 中国科学院长春应用化学研究所 一种自由基可控释放的合成eva的调控方法及合成方法、一种evoh树脂及其合成方法
CN113402647B (zh) * 2020-12-31 2023-10-13 中国科学院长春应用化学研究所 一种自由基可控释放的合成eva的调控方法及合成方法、一种evoh树脂及其合成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3828218B2 (ja) 2006-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2249118C (en) A method of producing a saponified ethylene-vinyl acetate copolymer resin composition and a laminate and shaped article comprising the composition
JP4223192B2 (ja) 多層構造体およびその製法
JP3268813B2 (ja) 樹脂組成物及びその製造法
JP2001164059A (ja) ロングラン性に優れたエチレン−ビニルアルコール共重合体からなる樹脂組成物およびそれを用いた多層構造体
JP7337593B2 (ja) ペレット及びそれからなる溶融成形体、並びにその製造方法
EP0239092B1 (en) Multilayered structure using ethylene-vinyl alcohol copolymer
EP1078016A1 (en) Compositions of polyolefin and polyvinyl alcohol, and films, sheets and articles processed therefrom and multilayer products using the same
CA2473980C (en) Resin composition and method for producing the same
JP3665085B2 (ja) エチレン−ビニルアルコール系共重合体層を含む構造体
JP2001146539A (ja) 低臭性および層間接着性に優れたエチレン−ビニルアルコール共重合体からなる樹脂組成物およびそれを用いた多層構造体
JP2001164070A (ja) 低臭性に優れたエチレン−ビニルアルコール共重合体からなる樹脂組成物
EP1108729B1 (en) Method for continuous treatment of saponified ethylene-vinyl acetate copolymer
US12091532B2 (en) Ethylene-(vinyl alcohol) copolymer and method for producing same
US6432552B1 (en) Saponified ethylene-vinyl acetate copolymer and laminate
JP3953606B2 (ja) エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物延伸フィルムの製造法
JPH10168133A (ja) エチレン−ビニルアルコール共重合体
JP2000177068A (ja) 多層構造体およびその製法
JP3841943B2 (ja) 樹脂組成物の製造法
JP4634554B2 (ja) 樹脂組成物および積層体
JP3841941B2 (ja) 樹脂組成物の製造法
JP3737547B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物及びその用途
JP3841942B2 (ja) 樹脂組成物の製造法
JPWO2019130799A1 (ja) エチレン−ビニルアルコール共重合体含有樹脂組成物、成形体及び包装材料
JP4634555B2 (ja) 樹脂組成物および積層体
JP3109813B2 (ja) ポリビニルアルコール系樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140714

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term