JPH10168019A - (ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテルの製造方法 - Google Patents

(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテルの製造方法

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JPH10168019A
JPH10168019A JP8328970A JP32897096A JPH10168019A JP H10168019 A JPH10168019 A JP H10168019A JP 8328970 A JP8328970 A JP 8328970A JP 32897096 A JP32897096 A JP 32897096A JP H10168019 A JPH10168019 A JP H10168019A
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catalyst
poly
alkylene glycol
reaction
olefin
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JP8328970A
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Yoshiyuki Onda
義幸 恩田
Masaru Kirishiki
賢 桐敷
Hideaki Tsuneki
英昭 常木
Yukio Sumino
幸男 角野
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応速度が速く、かつ高選択率、高収率で
(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテルを
製造する方法を提供する。また、触媒の定常活性を得る
ことができる(ポリ)アルキレングリコールモノアルキ
ルエーテルを製造する方法を提供する。 【解決手段】 (ポリ)アルキレングリコールとオレフ
ィンとを反応させて(ポリ)アルキレングリコールモノ
アルキルエーテルを製造する方法であって、触媒として
結晶性メタロシリケートを用い、かつ反応終了後に使用
した触媒の少なくとも一部を再生し、再び(ポリ)アル
キレングリコールとオレフィンとの反応の触媒として用
いることを特徴とする(ポリ)アルキレングリコールモ
ノアルキルエーテルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、(ポリ)アルキレ
ングリコールモノアルキルエーテルの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】オレフィンと(ポリ)アルキレングリコ
ールとを反応させて(ポリ)アルキレングリコールモノ
アルキルエーテルを製造する方法として、例えば、触媒
として強酸性陽イオン交換樹脂を用いる方法(特公昭5
7−35687号公報、特開平2−295941号公報
など)、触媒としてヘテロポリ酸を用いる方法(特開平
3−148233号公報)、触媒としてベンゼンスルホ
ン酸やトルエンスルホン酸を用いる方法(特公昭61−
51570号公報)が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
強酸性陽イオン交換樹脂、ヘテロポリ酸、ベンゼンスル
ホン酸やトルエンスルホン酸を触媒として用いた場合に
は、反応速度が遅いために、オレフィンの転化率が低
く、またオレフィンから(ポリ)アルキレングリコール
モノアルキルエーテルへの選択率が低いという問題点が
あり、特に原料であるオレフィンの炭素数が大きくなる
ほど反応速度の低下が著しいという問題があった。さら
に、もう一方の原料である(ポリ)アルキレングリコー
ルは2価アルコールであるため、反応中にそれ自体の脱
水縮合重合反応や脱水環化反応が副反応として併発し、
オレフィンへの付加反応の選択率がきわめて低いという
問題点もあった。
【0004】したがって、本発明の課題は、反応速度が
速く、かつ高選択率、高収率で(ポリ)アルキレングリ
コールモノアルキルエーテルを製造する方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討を行った結果、結晶性メタロシ
リケートを触媒として用いることにより反応速度が速
く、かつ高選択率、高収率で(ポリ)アルキレングリコ
ールモノアルキルエーテルを製造できることを見出し
た。さらに、触媒の定常活性を得ることができる方法に
ついて検討を進めた結果、反応終了後に使用した触媒の
少なくとも一部を再生し、再び反応の触媒として用いる
ことが有効であることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0006】すなわち、本発明にかかる(ポリ)アルキ
レングリコールモノアルキルエーテルの製造方法は、触
媒として結晶性メタロシリケートを用い、かつ反応終了
後に使用した前記触媒の少なくとも一部を再生し、再び
(ポリ)アルキレングリコールとオレフィンとの反応の
触媒として用いることを特徴とする。前記において、触
媒を含酸素ガス雰囲気下、500℃以上で熱処理するこ
とにより触媒の再生を行うことが好ましい。また、結晶
性メタロシリケートがBEA型メタロシリケートである
ことが好ましい。また、反応終了後に未反応の(ポリ)
アルキレングリコールと触媒とを含むスラリーの少なく
とも一部を抜き出して、該スラリーから触媒を回収して
再生することが好ましく、その際、180℃以下の温度
条件で(ポリ)アルキレングリコールを留去回収すると
ともに触媒を回収することが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるオレフ
ィンとしては、好ましくはエチレン系不飽和結合を有す
る炭素数2〜40の炭化水素、より好ましくはエチレン
系不飽和結合を有する炭素数8〜30の炭化水素、さら
に好ましくはエチレン系不飽和結合を有する炭素数10
〜20の炭化水素が挙げられる。かかるオレフィンは分
岐オレフィンであっても、直鎖オレフィンであっても、
非環式オレフィンであっても、環式オレフィンであって
も、あるいはこれらの混合物であっても特に制限なく用
いることができるが、界面活性剤用途を勘案すると非環
式オレフィンが主成分であることが好ましく、さらに直
鎖オレフィンが主成分であることが好ましい。具体的に
は、例えばオクテン、デセン、ドデセン、テトラデセ
ン、ヘキサデセン、オクタデセン、エイコセン、ドコセ
ンなどが挙げられる。これらオレフィンは、その不飽和
結合の位置がα位であるものでも、インナー位であるも
のでも、あるいはα位及びインナー位の両方であるもの
でも特に制限なく用いることができる。もちろん不飽和
結合の位置を異にするこれら長鎖オレフィンの2種以上
を併用することもできる。本発明の反応過程において、
オレフィンの不飽和結合の位置が異性化する反応が併発
する。一般にα−オレフィンに対してインナーオレフィ
ンの方が熱力学的に安定であるため、原料にα−オレフ
ィンを用いた場合には、反応中オレフィンは次第にイン
ナーオレフィンへと異性化する。異性化の速度は反応温
度や触媒として用いる結晶性メタロシリケートの種類、
量により変化する。
【0008】本発明において用いられる(ポリ)アルキ
レングリコールとしては、モノエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、モノプロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,
2−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4
−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4
−シクロヘキサンメタンジオールなどが挙げられる。こ
れらは単独で用いてもよく2種以上の混合物でもよい。
【0009】本発明において用いられる結晶性メタロシ
リケートとは、一定の結晶構造を有する規則正しい多孔
性の物質である。すなわち、このものは、構造内に多数
の規則正しい空隙や空孔を有する比表面積の大きな固体
物質である。本発明において用いられる結晶性メタロシ
リケートは、結晶性アルミノシリケート(一般にゼオラ
イトともいう)及び、結晶性アルミノシリケートのAl
原子の代わりに他の金属元素が結晶格子中に導入された
化合物である。他の金属元素の具体例としては、B、G
a、In、Ge、Sn、P、As、Sb、Sc、Y、L
a、Ti、Zr、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、
Cu、Znなどが挙げられ、これらは単独でもよく2種
以上の混合物でもよい。触媒活性及び合成や入手のし易
さの面から結晶性アルミノシリケート、結晶性フェロシ
リケート、結晶性ボロシリケート、結晶性ガロシリケー
トが好ましく、中でも結晶性アルミノシリケートが好適
である。
【0010】本発明において用いられる結晶性メタロシ
リケートの具体例としては、国際ゼオライト学会構造委
員会の命名によるIUPACコードを用いて記述する
と、MFI(ZSM−5等)、MEL(ZSM−11
等)、BEA(β型ゼオライト等)、FAU(Y型ゼオ
ライト等)、MOR(Mordenite 等)、MTW(ZSM
−12等)、LTL(Linde L 等)の構造を有するも
のが挙げられる。これらのほか、「ZEOLITES、
Vol.12、No. 5、1992」や「HANDBOO
K OF MOLECULAR SIEVES、R.S
zostak著、VAN NOSTRAND REIN
HOLD出版」等に記載された構造のものも挙げること
ができる。これらは単独で用いてもよく2種以上を併用
してもよい。これらの中で、BEAの構造を有するもの
が、触媒活性に優れる点から特に好ましい。
【0011】本発明において用いられる結晶性メタロシ
リケートは、それを構成する金属原子に対するケイ素原
子の原子比が5以上1500以下、特に10以上500
以下の範囲であるものが好ましい。該金属原子に対する
ケイ素原子の原子比が小さすぎたり大きすぎたりする
と、触媒活性が低いため好ましくない。これらの結晶性
メタロシリケートは結晶格子外にイオン交換可能なカチ
オンを有するが、これらカチオンの具体例として、
+ 、Li+ 、Na+ 、Rb+ 、Cs+ 、Mg2+、Ca
2+、Sr2+、Ba2+、Sc3+、Y3+、La3+、R
4 + 、R 4 + (RはHまたはアルキル基)などを挙
げることができる。中でもカチオンの全部または一部を
水素イオンで置換したものが本発明の触媒として好適で
ある。
【0012】本発明において用いられる結晶性メタロシ
リケートは、一般に用いられる合成法、例えば水熱合成
法により合成することができる。具体的には、特公昭4
6−10064号公報、米国特許3965207号明細
書、「ジャーナル・オブ・モレキュラー・キャタリシ
ス」(Journal of Molecular Catalysis)第31巻35
5〜370頁(1985年)、Zeolites Vol.8,P46(19
88年)などに記載されている方法により合成できる。こ
れら結晶性メタロシリケートは、例えば、シリカ源と、
メタル源と、テトラエチルアンモニウム塩、テトラプロ
ピルアンモニウム塩等のような4級アンモニウム塩とか
らなる組成物を約100〜175℃の温度で結晶が形成
されるまで加熱し、次いで固体生成物を濾過し、水洗
し、乾燥した後、350〜600℃にて焼成することに
より合成することができる。原料や合成条件を適宜調節
することにより異なる結晶系のメタロシリケートを得る
ことができる。
【0013】前記シリカ源としては、水ガラス、シリカ
ゾル、シリカゲル、アルコキシシラン等を用いることが
できる。前記メタル源としては、種々の無機または有機
の金属化合物を使用することができる。それら金属化合
物の好適例としては、金属の硫酸塩[例えばAl2 (S
4 3 ]、金属の硝酸塩[例えばFe(N
3 3]、金属酸化物のアルカリ金属塩[例えばNa
AlO2 ]などの金属塩類;金属の塩化物[例えばTi
Cl4 ]、金属の臭化物[例えばMgBr2 ]などの金
属ハロゲン化物類;金属アルコキシド類[例えばTi
(OC2 5 4 ]などが挙げられる。得られた結晶性
メタロシリケートは必要により、目的のカチオン体にイ
オン交換することができる。例えばH+ 型のカチオン体
は、結晶性メタロシリケートをHCl、NH4 Cl、N
3 等の水溶液中で混合攪拌し、カチオン種をH+ 型ま
たはNH4 + 型に交換し、次いで固体生成物を濾過し、
水洗し、乾燥した後、350〜600℃にて焼成するこ
とにより調製することができる。H+ 以外のカチオン体
は、目的とするカチオンを含む水溶液を用いて同様の操
作を行うことにより、調製することができる。
【0014】本発明において、結晶性メタロシリケート
は、オレフィンと(ポリ)アルキレングリコールとを反
応させて(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエ
ーテルを製造する際の触媒として用いられるが、単独の
晶系の結晶性メタロシリケートを用いてもよいし、各種
晶系の結晶性メタロシリケートを複合して用いてもよ
い。あるいは硫酸、ヘテロポリ酸、ベンゼンスルホン
酸、イオン交換樹脂などの公知の触媒と併用してもかま
わない。
【0015】本発明において、触媒の使用される形態は
いかなるものでもよく、粉末状、顆粒状、特定形状を有
する成形体等が使用できる。また成形体を用いる場合に
は、担体あるいはバインダーとしてアルミナ、シリカ、
チタニア等を使用することもできる。本発明におけるオ
レフィンと(ポリ)アルキレングリコールとの反応は、
溶媒の存在下、あるいは不存在下のいずれでも行うこと
ができる。溶剤としては、ニトロメタン、ニトロエタ
ン、ニトロベンゼン、ジオキサン、エチレングリコール
ジメチルエーテル、スルホラン、ベンゼン、トルエン、
キシレン、ヘキサン、シクロヘキサン、デカン、パラフ
ィン等の溶剤を用いることができる。
【0016】本発明におけるオレフィンと(ポリ)アル
キレングリコールとの反応は、回分式反応、流通式反応
等、一般に用いられる方法で行うことができ、特に限定
されるものではない。反応の原料であるオレフィンと
(ポリ)アルキレングリコールとのモル比は特に限定さ
れないが、オレフィンに対する(ポリ)アルキレングリ
コールのモル比として好ましくは0.05〜20、より
好ましくは0.1〜10が使用される。反応温度は50
〜250℃が好ましく、より好ましくは100〜200
℃であり、反応圧力は減圧、常圧または加圧下のいずれ
でもよいが、常圧〜20kg/cm2 の範囲が好まし
い。
【0017】回分式反応器を用いる場合、反応器内に本
発明の触媒及び原料を充填し、所定温度及び所定圧力で
攪拌を行うことにより、生成物である(ポリ)アルキレ
ングリコールモノアルキルエーテルを含む混合物が得ら
れる。触媒の使用量は、特に限定されないが、原料であ
るオレフィンに対して0.1〜100重量%であること
が好ましく、より好ましくは0.5〜50重量%が使用
される。反応時間は、反応温度、触媒量、原料組成比な
どによって異なるが、0.1〜100時間、好ましくは
0.5〜30時間の範囲である。
【0018】流通式反応器を用いる場合には、流動層
式、移動床式、固定床式及び攪拌槽式のいずれの方式で
も実施することができる。反応条件は、原料組成、触媒
濃度、反応温度などによって異なるが、液時空間速度
(LHSV)すなわち、流通する原料の体積流量を反応
器の体積で除した値、が0.01〜50hr-1、特に
0.1〜20hr-1の範囲であることが好ましい。
【0019】本発明において、反応終了後に使用した触
媒の少なくとも一部を再生し、再び(ポリ)アルキレン
グリコールとオレフィンとの反応の触媒として循環利用
する。再生しなかった触媒が存在する場合には、再生し
た触媒を該再生しなかった触媒とあわせて使用すること
ができる。触媒は経時的に失活するが、このように反応
後の触媒の少なくとも一部を再生して循環利用すること
によって、定常活性を得ることができる。循環利用の形
態は、連続式であっても回分式であっても特に制限され
るものではない。触媒の好ましい再生量は、反応で使用
する触媒量や反応条件によって異なるが、反応で使用し
た触媒量の0.5重量%以上、より好ましくは1重量%
以上を再生することが好ましい。再生量が0.5重量%
未満である場合には触媒の活性を維持できず、反応速度
の低下、生産性の低下を招くため好ましくない。再生量
の上限は特に制限されるものではなく、全量再生しても
良いが、触媒再生に経費がかかるため、50重量%以
下、より好ましくは30重量%以下にとどめることが好
ましい。
【0020】本発明において、原料である(ポリ)アル
キレングリコールとオレフィンは互いに僅かな溶解度分
しか溶解せず、触媒である結晶性メタロシリケートは
(ポリ)アルキレングリコール相に、生成物である(ポ
リ)アルキレングリコールモノアルキルエーテルはオレ
フィン相に主として含まれる場合が多い。それ故、本発
明では反応終了後に、(ポリ)アルキレングリコール相
とオレフィン相を分離し、触媒を含む(ポリ)アルキレ
ングリコール相(未反応の(ポリ)アルキレングリコー
ルと触媒とを含むスラリー)から触媒の少なくとも一部
を抜き出して再生し、次の(ポリ)アルキレングリコー
ルとオレフィンとの反応に循環利用することが好まし
い。触媒の少なくとも一部を抜き出した残りの(ポリ)
アルキレングリコール相は、反応によって消費された
り、触媒を抜き出す際に失われた(ポリ)アルキレング
リコールを補充して次のオレフィンとの反応に循環利用
することができる。また、オレフィン相からは、蒸留等
の分離方法によって未反応のオレフィンと目的の(ポ
リ)アルキレングリコールモノアルキルエーテルを回収
し、未反応のオレフィンは次の反応に循環利用すること
ができる。
【0021】再生するための触媒を回収する方法は特に
限定されないが、反応液から濾過、遠心分離、乾燥など
の方法により回収することができる。本発明において使
用する触媒の使用形態は前述のとおり特に制限されるも
のではないが、反応速度を上げるためには(ポリ)アル
キレングリコール相に微粒子として懸濁してスラリー状
で使用することが好ましい。このような使用形態を用い
たい場合、(ポリ)アルキレングリコール相から濾過や
遠心分離によって触媒を分離することは困難を伴う。こ
のような場合には、(ポリ)アルキレングリコールと触
媒とを含むスラリーから(ポリ)アルキレングリコール
を留去して触媒を分離回収する方法が好適に用いられ
る。この際、留去する(ポリ)アルキレングリコールは
回収して、反応系にリサイクルすることができる。(ポ
リ)アルキレングリコールをスラリーから留去する際、
触媒(結晶性メタロシリケート)が酸触媒であるため、
高温条件下取り扱うと(ポリ)アルキレングリコールの
縮合反応などの好ましくない反応が進行し、(ポリ)ア
ルキレングリコールの回収率が低下する。縮合反応など
の好ましくない反応を抑制して高回収率で(ポリ)アル
キレングリコールを留去して回収するための温度条件
は、180℃以下、好ましくは150℃以下の温度であ
る。前記温度条件で(ポリ)アルキレングリコールが沸
騰する圧力を設定することにより効率的に(ポリ)アル
キレングリコールをスラリーから留去し回収することが
できる。(ポリ)アルキレングリコールと触媒とを含む
スラリーから(ポリ)アルキレングリコールを留去して
触媒と(ポリ)アルキレングリコールをそれぞれ回収す
る装置は特に限定されないが、例えば、遠心薄膜式、回
転ドラム式、円錐リボン式、ベルト式、流動床式、等の
真空乾燥器を使用することができる。
【0022】本発明において触媒の再生方法は特に限定
されないが、含酸素ガス雰囲気下、熱処理する方法が好
適に用いられる。熱処理温度は500℃以上であること
が好ましく、より好ましくは550℃以上、さらに好ま
しくは600℃以上である。熱処理温度が500℃未満
の場合、コーク分が触媒に残留して、触媒活性が復元し
ないため好ましくない。また上限は結晶性メタロシリケ
ートの構造が破壊されない温度であり、一般的には90
0℃以下、好ましくは800℃以下である。熱処理に用
いる装置は特に制限されないが、例えば、ロータリーキ
ルン、ボックス炉、流動層炉、ローラーハース炉、メッ
シュベルト炉、トレイプッシャー炉、等の焼成炉を使用
することができる。
【0023】本発明について、反応器として流通式反応
器を有する反応装置を用いた場合の(ポリ)アルキレン
グリコールモノアルキルエーテルの製造方法の一例を図
1を参照しながら説明する。図1に示すように、反応装
置は、連続槽型反応器11および12、蒸留塔14およ
び15から構成されている。連続槽型反応器11および
12は、それぞれ攪拌装置11aおよび12a、加熱装
置11bおよび12bを備えている。連続槽型反応器1
1には原料供給管20が接続されており、また連続槽型
反応器11の上部にはオーバーフロータイプの導管21
が接続されている。導管21は連続槽型反応器12の原
料供給管の役割もしている。連続槽型反応器12の上部
にはオーバーフロータイプの導管22が接続され、液液
分離装置(セトラー)13へ導入されるようになってい
る。液液分離装置13と蒸留塔14とは導管23により
接続されており、液液分離装置13により分離された上
層の液体は蒸留塔14に導入されるようになっている。
また、液液分離装置13と原料供給管20は導管24に
より接続されており、液液分離装置13により分離され
た下層の液体を連続槽型反応器11に戻すことができる
ようになっている。導管24の途中には導管25が接続
されている。蒸留塔14の塔底部と蒸留塔15とは導管
27により接続されており、蒸留塔14の塔底液は蒸留
塔15に導入されるようになっている。また、蒸留塔1
4の塔頂と原料供給管20は導管26により接続されて
おり、蒸留塔14の留出分を連続槽型反応器11に戻す
ことができるようになっている。蒸留塔15の塔底部と
原料供給管20は導管29により接続されており、蒸留
塔15の塔底液を連続槽型反応器11に戻すことができ
るようになっている。導管29の途中には導管30が接
続されている。蒸留塔15の塔頂には導管28が接続さ
れている。
【0024】まず、反応原料である、オレフィン、(ポ
リ)アルキレングリコール、触媒、必要により溶剤を原
料供給管20を介して連続槽型反応器11に連続的に仕
込む。次にこの反応液を攪拌しながら加熱して、所定温
度、所定圧力条件下、反応させて、(ポリ)アルキレン
グリコールモノアルキルエーテルを合成する。この際
に、副生成物として(ポリ)アルキレングリコールジア
ルキルエーテルおよび/またはアルコールが生成する。
反応液のオーバーフロー分を連続槽型反応器12に導入
し、つづけて反応を行い、オーバーフロー分を液液分離
装置13に導入する。液液分離装置13において、触媒
を含む(ポリ)アルキレングリコール相(下層)と(ポ
リ)アルキレングリコールモノアルキルエーテル、(ポ
リ)アルキレングリコールジアルキルエーテル、アルコ
ールを含むオレフィン相(上層)に分離する。その後
(ポリ)アルキレングリコール相は導管24を介して抜
き出し、必要により消費された(ポリ)アルキレングリ
コールを補充して原料供給管20を介して連続槽型反応
器11に仕込む。また導管24の途中に接続した導管2
5からは、触媒の一部を再生するために、(ポリ)アル
キレングリコール相の一部を抜き出す。導管25から抜
き出された(ポリ)アルキレングリコール相から、触媒
と(ポリ)アルキレングリコールとを回収し、触媒は再
生する。再生した触媒と回収した(ポリ)アルキレング
リコールは再び原料供給管20を介して連続槽型反応器
11に供給する。なお、(ポリ)アルキレングリコール
相に重質分などの不純物が蓄積する場合には、前記触媒
再生のための(ポリ)アルキレングリコール相の一部抜
き出しに乗じて系外に除去することができる。液液分離
装置13内の上層のオレフィン相は、導管23を介して
蒸留塔14へ導入される。蒸留塔14の圧力、オレフィ
ン相の温度、蒸留塔14の還流比をコントロールしなが
ら、オレフィン相に存在する沸点の低い成分、すなわち
未反応のオレフィンと副生成物のアルコールを蒸留塔1
4の塔頂から導管26を介して留出液として抜き出す。
抜き出したオレフィンとアルコールとは、必要に応じ反
応により消費されたオレフィンを補充して原料供給管2
0を介して連続槽型反応器11に仕込む。蒸留塔14の
蒸留ボトムである、(ポリ)アルキレングリコールモノ
アルキルエーテルと副生成物の(ポリ)アルキレングリ
コールジアルキルエーテルとは、導管27を介して蒸留
塔15へ導入される。蒸留塔15の圧力、(ポリ)アル
キレングリコールモノアルキルエーテル相の温度、蒸留
塔15の還流比をコントロールしながら、沸点の低い成
分である(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエ
ーテルを蒸留塔15の塔頂から導管28を介して留出液
として抜き出す。蒸留塔15の蒸留ボトムである、(ポ
リ)アルキレングリコールジアルキルエーテルは、導管
29を介し、さらに原料供給管20を介して連続槽型反
応器11に仕込む。(ポリ)アルキレングリコールジア
ルキルエーテル相に重質分などの不純物が蓄積してくる
場合には、導管30によって(ポリ)アルキレングリコ
ールジアルキルエーテル相の一部をパージして、重質分
を除去することができる。このように、(ポリ)アルキ
レングリコールとオレフィンとを反応させて(ポリ)ア
ルキレングリコールモノアルキルエーテルを製造する際
に、触媒として結晶性メタロシリケートを用い、且つ反
応終了後に使用した触媒の少なくとも一部を再生して、
再び(ポリ)アルキレングリコールとオレフィンとの反
応の触媒として用いることによって、触媒の高い活性を
維持でき、安定に、効率的に(ポリ)アルキレングリコ
ールモノアルキルエーテルを得ることができる。
【0025】本発明の製造方法により得られた(ポリ)
アルキレングリコールモノアルキルエーテルは、界面活
性剤の原料として好適である。
【0026】
【実施例】以下、実施例及び比較例により、本発明をさ
らに詳しく説明する。しかし、この実施例は発明の一態
様であり、本発明はこれだけに限定されるものではな
い。 実施例1 図1に示すような反応装置を用いて、エチレングリコー
ルモノドデシルエーテルを連続的に製造した。連続槽型
反応器11および12は、攪拌機および加熱用のバンド
ヒーターを備えたステンレス製の1000mL連続槽型
反応器を用いた。そして、連続槽型反応器11および1
2には導管21および22に示されるオーバーフローラ
インを設置し、原料供給管20を介して供給される原料
の供給速度に応じて、連続槽型反応器11から12、そ
して液液分離装置13へと反応液が流れるように配置し
た。蒸留塔14は、段数15段の内径32mmφのオル
ダーショウ型蒸留塔を用い塔頂より5段目に導管23を
接続した。蒸留塔14の塔頂には還流装置(図示せず)
を設置した。また導管23と蒸留塔14の接続部付近に
予熱器(図示せず)を設置し、導管23から蒸留塔14
に供給される反応液を加熱した。蒸留塔15は内径20
mmφ、高さ500mmのステンレス製の充填塔を用い
充填物として1.5mmφのステンレス製ディクソンパ
ッキンを充填したものを用いた。また塔頂に還流装置
(図示せず)を設置した。導管27は蒸留塔15の中央
部に接続し、接続部付近に予熱器(図示せず)を設置
し、導管27から蒸留塔15に供給される反応液を加熱
した。また、蒸留塔14および15は減圧装置を設置
し、減圧下蒸留を行った。
【0027】連続槽型反応器11および12に、1−ド
デセン268g、モノエチレングリコール298g、触
媒としてPQ社製BEA型ゼオライト(商品名:VAL
FOR CP 811BL−25、Alに対するSiの
原子比は12.5であり、比表面積は750m2 /g、
以後触媒と略す)32.7gをそれぞれ仕込み、攪拌機
を600rpmの回転数で稼働した。そして反応器内の
温度を150℃に昇温し、その後同温度を維持した。原
料供給管20より、1−ドデセン268g/hr、モノ
エチレングリコール298g/hr、触媒32.7g/
hrの供給速度で原料および触媒を連続槽型反応器11
に供給し、反応を開始した。なお、触媒はあらかじめモ
ノエチレングリコールに懸濁させて供給した。反応液は
導管22を介して液液分離装置13に移送し触媒を含む
モノエチレングリコール相と、モノエチレングリコール
モノドデシルエーテルを含むオレフィン相に分離した。
モノエチレングリコール相は導管24を介して連続槽型
反応器11にリサイクルした。この際、導管25から、
流量の5重量%を系外にパージした。一方、オレフィン
相は導管23を介して蒸留塔14に供給した。蒸留塔1
4の操作条件は、塔頂圧力を10mmHgとし、塔底温
度を185℃、塔頂温度を87℃、還流比を3とした。
蒸留塔14の留出液は主として未反応の異性化したドデ
センであり、導管26を介して反応器11にリサイクル
した。蒸留塔14の缶出液は導管27を介して蒸留塔1
5に供給した。蒸留塔15の操作条件は、塔頂圧力を2
mmHgとし、塔底温度を228℃、塔頂温度を126
℃、還流比を0.5とした。蒸留塔15の留出液は主と
して目的物のモノエチレングリコールモノドデシルエー
テルであり導管28を介して製品として回収した。蒸留
塔15の缶出液は主としてモノエチレングリコールジド
デシルエーテルであり、導管29を介して連続槽型反応
器11にリサイクルした。なお、本実施例では導管30
を介して蒸留塔15の缶出液の一部パージは行わなかっ
た。反応開始後、導管24、26、29を介してリサイ
クルされる回収原料および触媒の流量にあわせて、原料
供給管20から供給する新しい原料(1−ドデセン、モ
ノエチレングリコール)および触媒の供給量を調整し、
連続槽型反応器11に供給する原料組成が、モノエチレ
ングリコール/ドデセンのモル比が3/1、触媒量がモ
ノエチレングリコール相中に10重量%、供給液流量が
連続槽型反応器11での液時空間時間(LHSV)が1
hr−1となるように制御した。
【0028】導管25から系外に連続的にパージした触
媒を含むモノエチレングリコール相は、12時間分ずつ
容器に捕集した。この触媒を含むパージ液は、平型の蒸
発皿に移し、真空乾燥機を用いてモノエチレングリコー
ルの大部分を蒸発させ、触媒を乾固させた後、マッフル
炉で空気雰囲気下600℃3時間焼成して再生した。反
応開始後、最初の再生触媒が得られてからは、原料供給
管20から供給する新しい触媒を、再生触媒に切り替え
(反応開始の約24時間後)、以後再生触媒を用いて連
続反応装置の運転を継続した。
【0029】連続反応装置を上記運転条件で運転開始後
200時間経過した時点において、原料供給管20に新
たに供給される1−ドデセンは24.8g/hr、モノ
エチレングリコールは23.3g/hr、再生触媒は
1.63g/hrであった。また、導管28を介して回
収された製品は33.4g/hrであり、製品をガスク
ロマトグラフにより分析した結果、ドデカノールが0.
30重量%、ジエチレングリコールモノドデシルエーテ
ルが1.2重量%含有されていた。この時、導管29を
流れるリサイクル液の流量は23.1g/hrであっ
た。導管26を流れるリサイクル液の流量は223.5
g/hrであり、この中には、ドデカノールが0.13
重量%含まれていた。供給した1−ドデセンに対するエ
チレングリコールモノドデシルエーテルとジエチレング
リコールモノドデシルエーテルの合計収率は98モル%
であった。
【0030】引き続き運転を継続し500時間経過した
時点の、導管28を介して回収された製品は33.2g
/hrであり、製品をガスクロマトグラフにより分析し
た結果、ドデカノールが0.31重量%、ジエチレング
リコールモノドデシルエーテルが1.4重量%含有され
ていた。この時の、供給した1−ドデセンに対するエチ
レングリコールモノドデシルエーテルとジエチレングリ
コールモノドデシルエーテルの収率は98%であった。 比較例1 実施例1において、導管25からのパージを行わず、原
料供給管20から新しい触媒や再生触媒の追加を行わな
かった以外は実施例1と同様の方法により連続反応装置
を運転し、モノエチレングリコールモノドデシルエーテ
ルの製造を行った。反応開始後100時間後の導管28
を介して回収される製品は30.0g/hrであった。
そして200時間経過後の導管28を介して回収される
製品は11.4g/hrに減少した。200時間以後モ
ノエチレングリコールモノドデシルエーテルの生成量が
著しく低下したため、連続反応装置を安定して運転でき
なくなった。 <(ポリ)アルキレングリコールの回収> 参考例1 触媒としてPQ社製BEA型ゼオライト(商品名:VA
LFOR CP811BL−25、Alに対するSiの
原子比は12.5であり、比表面積は750m2/g、
以後触媒と略す)10.0g、モノエチレングリコール
90.0gを200mlなす型フラスコに仕込み、減圧
装置および、加熱用の油浴を備えたロータリーエバポレ
ーターに設置した。油浴を180℃に設定し、なす型フ
ラスコを浸漬し、エバポレーターを回転させた。その後
減圧装置を稼働し、留分が得られる圧力にコントロール
した。留分を約50g捕集した段階で操作を終了した。
なす型フラスコに残留した触媒を含むスラリーはメンブ
ランフィルターで濾過しボトム液を得た。ボトム液と留
分をそれぞれガスクロマトグラフを用いて分析し、モノ
エチレングリコール以外の副生成物の含有量を定量し
た。結果を表1に示した。 参考例2、3 参考例1において油浴温度を150℃、120℃とした
以外は参考例1と同様の方法によりモノエチレングリコ
ールの回収を行った。結果を表1に示した。 参考例4 参考例1において油浴温度を200℃とし圧力を常圧と
した以外は参考例1と同様の方法によりモノエチレング
リコールの回収を行った。結果を表1に示した。
【0031】
【表1】
【0032】<触媒の再生> 参考例5 実施例1において導管25から系外に連続的にパージし
た触媒を含むモノエチレングリコール相を捕集した。こ
の触媒を含むパージ液を、平型の蒸発皿に移し、真空乾
燥器を用いて150℃、200mmHgの条件でモノエ
チレングリコールの大部分を蒸発させ触媒を乾固させ
た。その後、マッフル炉で空気雰囲気下500℃、3時
間焼成した。焼成後の触媒は淡黄色であり、有機元素分
析を行った結果、焼成した触媒中の炭素含有量は僅かに
0.1重量%であった。 参考例6 参考例5において焼成温度を600℃とした以外は参考
例5と同様の方法により触媒の再生を行った。焼成後の
触媒は白色であり、有機元素分析の結果、炭素は検出さ
れなかった。 参考例7 参考例5において焼成温度を400℃とした以外は参考
例5と同様の方法により触媒の再生を行った。焼成後の
触媒は黒色であり、有機元素分析の結果、焼成した触媒
中の炭素含有量は1.2重量%であった。
【0033】
【発明の効果】本発明は、触媒として結晶性メタロシリ
ケートを用いているので、反応速度が速く、かつ高選択
率、高収率で(ポリ)アルキレングリコールモノアルキ
ルエーテルを製造することができる。また、反応終了後
に使用した触媒の少なくとも一部を再生し、再び反応の
触媒として循環利用するので、触媒の定常活性を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続槽型反応器を有する反応装置のフロー図の
一例を表す。
【符号の説明】
11、12:連続槽型反応器 11a、12a:攪拌装置 11b、12b:加熱装置 13:液液分離装置 14、15:蒸留塔 21〜30:導管 20:原料供給管
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 角野 幸男 神奈川県川崎市川崎区千鳥町14−1 株式 会社日本触媒内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (ポリ)アルキレングリコールとオレフ
    ィンとを反応させて(ポリ)アルキレングリコールモノ
    アルキルエーテルを製造する方法であって、触媒として
    結晶性メタロシリケートを用い、かつ反応終了後に使用
    した前記触媒の少なくとも一部を再生し、再び(ポリ)
    アルキレングリコールとオレフィンとの反応の触媒とし
    て用いることを特徴とする(ポリ)アルキレングリコー
    ルモノアルキルエーテルの製造方法。
  2. 【請求項2】 触媒を含酸素ガス雰囲気下、500℃以
    上で熱処理することにより触媒の再生を行う請求項1記
    載の(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテ
    ルの製造方法。
  3. 【請求項3】 結晶性メタロシリケートがBEA型メタ
    ロシリケートである請求項1または2記載の(ポリ)ア
    ルキレングリコールモノアルキルエーテルの製造方法。
  4. 【請求項4】 反応終了後に未反応の(ポリ)アルキレ
    ングリコールと触媒とを含むスラリーの少なくとも一部
    を抜き出して、該スラリーから触媒を回収して再生する
    請求項1〜3のいずれかに記載の(ポリ)アルキレング
    リコールモノアルキルエーテルの製造方法。
  5. 【請求項5】 180℃以下の温度条件で(ポリ)アル
    キレングリコールを留去回収するとともに触媒を回収す
    る請求項4記載の(ポリ)アルキレングリコールモノア
    ルキルエーテルの製造方法。
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